【SS】スペシャルエピソード『もう一人の先輩』:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】スペシャルエピソード『もう一人の先輩』:ポケモンBBS

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【SS】スペシャルエピソード『もう一人の先輩』

 ▼ 1 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/04 13:35:58 ID:wdHD4D/Y NGネーム登録 NGID登録 報告
『はじめに』

超ポケダンのクリア後の話です。ネタバレが含まれます。

前編、中編、後編の3編構成。

作中のデンリュウが呟いた言葉の謎についての物語。



主人公:ミズゴロウ(つぶゴロウ)

パートナー:アチャモ












『あらすじ』

石化事件が解決してから一週間が経った。

パートナーを失ったつぶゴロウは今日も消えた相棒の手がかりを探していた…
 ▼ 63 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/11 17:33:11 ID:17Ctvkvk [1/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
キモリ「シドウ!気をつけろ!」

シドウ「…ああ。この威圧感…」

そのポケモンからは禍々しい威圧感を感じた。


「…まぁいい。すぐに蹴散らして回収する」

シドウ「…!来る…!」
 ▼ 64 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/11 17:33:50 ID:17Ctvkvk [2/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
頭ではわかっていた。

『このポケモンは攻撃してくる』と。

なのに…



シドウ「が…は……」

キモリ「っぐ…」


「ふん。てんで話にならないな」

俺達はソイツの繰り出す攻撃に全く反応もできず倒れた。

ソイツはアジトをひとしきり探索すると、キモリに何か囁いて去っていった。


シドウ「くっ…クソォ!!」

キモリ「…」
 ▼ 65 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/11 17:35:06 ID:17Ctvkvk [3/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
何一つ守れなかった。

強くなれたと思っていたのに。

俺はアジトも親友も、自分の身ですらも守れなかった。

シドウ「…畜生!!」

キモリ「…」スタ…スタ…

シドウ「…キモリ?」

悔しがる俺に目もくれず、キモリはアジトの出入口に向かっていく。

シドウ「…どこ行くんだよ」

キモリ「…」

シドウ「…おい…待てよ」

キモリ「…俺は強くなる」
 ▼ 66 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/11 17:36:13 ID:17Ctvkvk [4/15] NGネーム登録 NGID登録 報告

キモリ「ここを出ていって…最強になる…」

シドウ「…そんなこと俺がさせるかよ!」バッ

俺はアジトを出ようとするキモリを阻んだ。

キモリ「…どけ」

その時のキモリはいつもとは様子が違った。

恐ろしく憎悪に包まれた目をしていた。

シドウ「…夢はどうなるんだよ…」

シドウ「…俺達は一流の調査団になるんじゃなかったのかよ!」

キモリ「どけと言っているんだ…!」グググ

シドウ「!?」
 ▼ 67 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/11 17:38:02 ID:17Ctvkvk [5/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
キモリから放たれる禍々しいオーラ。

それはもう俺の知っているキモリではなかった。

キモリ「はあああああああああ!!」

スバァッ!!

シドウ「うわああああああああ!!」

俺の身体をただの葉っぱが切り裂く。

俺は膝から崩れ落ちた。

シドウ「ハァ…ハァ…待て…よ…」

キモリ「…お別れだ、シドウ」
 ▼ 68 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/11 17:40:27 ID:17Ctvkvk [6/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
キモリ「お前が最強を目指した時、またいつか会うだろう」

シドウ「くっ…」

途切れそうな意識の中で、キモリは言った。

そして、光の粒子がキモリを包み込んだ。

ジュプトル「ただし、敵としてだがな…」

シドウ「…!」

キモリはジュプトルに進化した。

光の粒子に包まれた時の神々しさから一転、キモリ、いや、ジュプトルは禍々しいオーラを放っていた。

ジュプトル「…」スタスタ

シドウ「待……て………」ガクッ


俺は相棒を守るどころか、失った。
 ▼ 69 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/11 17:43:50 ID:17Ctvkvk [7/15] NGネーム登録 NGID登録 報告

目が覚めたら、自分の部屋にいた。

ブイゼル「シドウ!」

シドウ「ブイゼル…っ痛…」

ブイゼル「相当酷いケガだ。無理するな…」

ブイゼルは心配そうに言った。

シドウ(まるで…あの時みたいだ…)

あの時。崖から落ちた時のことを思い出した。

シドウ(あの時はキモリが俺に付きっきりで手当してくれたっけ…)

ブイゼル「どうした…?俺達がいない間に何があったんだ?」

シドウ「…」
 ▼ 70 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/11 17:45:18 ID:17Ctvkvk [8/15] NGネーム登録 NGID登録 報告

俺は留守中の出来事の全てを話した。

襲撃、強盗されたこと。

キモリがジュプトルに進化したこと。

そして…

ジュプトルがここを出ていったこと。


シドウ「…」

ブイゼル「嘘…だろ……」

ブイゼルは恐ろしく動揺した様子で言った。

ブイゼル「…みんなに報告してくる…」

ブイゼル「…安静にしていてくれ…」

シドウ「…うん」

ブイゼルはヨロヨロと部屋を出ていった。
 ▼ 71 プラス@じめんのジュエル 15/10/11 17:46:10 ID:65q4u60w NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 72 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/11 17:46:48 ID:17Ctvkvk [9/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
次の日、俺はベッドで寝ているとデンリュウが部屋を訪ねてきた。


デンリュウ「…」

シドウ「…」

デンリュウ「…すみません」

シドウ「…」

デンリュウ「今回の件は完全に私の落ち度です…」

シドウ「…」

デンリュウ「…君たちは何も悪くありません」

シドウ「…」

デンリュウ「…キモリ、いや、ジュプトルは今全員で捜しています」

シドウ「…デンリュウ」

デンリュウ「…はい」
 ▼ 73 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/11 17:47:50 ID:17Ctvkvk [10/15] NGネーム登録 NGID登録 報告

シドウ「…ジュプトルの行き先は俺が知ってる」

デンリュウ「!」

シドウ「…俺が連れ戻してくる」

デンリュウ「しかし…」

シドウ「…全ての捜索を打ち切ってくれ」

デンリュウ「…許しません」

シドウ「…」

デンリュウ「部下の力になるのも団長の仕事です」

シドウ「…わかった」
 ▼ 74 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/11 17:48:38 ID:17Ctvkvk [11/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜数日後の夜〜


シドウ「…さて」

俺は調査団を抜け出すことを決めた。

シドウ(ジュプトルとは俺がケリをつけるんだ…)

悪いが、これだけは誰にも譲れない。

俺は支度を済ませてこっそりと部屋を出た。

そして、広間を抜けて出入口を出た。

シドウ(…ごめん、みんな…)

出入口を出て少し歩いた後、アジトの方に振り向いて心の中でお別れをした。

そしてもう一度振り返った。


「全く…どうしても行くんですね…」
 ▼ 75 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/11 17:49:47 ID:17Ctvkvk [12/15] NGネーム登録 NGID登録 報告

シドウ「!…デンリュウ!」

デンリュウ「…やれやれ」

いつの間にか目の前にはデンリュウが立っていた。

デンリュウ「…必ず帰って来てくださいね…」

シドウ「…?止めないのか?」

デンリュウ「…止めたって行くのでしょう?」

シドウ「…うん」

デンリュウ「…君の、いや、君達の帰る場所はここです」

シドウ「…うん」

デンリュウ「…この件の決着がついたら寄り道せずに帰って来るんですよ?」

シドウ「…うん」
 ▼ 76 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/11 17:50:31 ID:17Ctvkvk [13/15] NGネーム登録 NGID登録 報告

まるで親の様に気遣ってくれるデンリュウ。

心が暖かかった。

デンリュウ「…では…」


「「いってらっしゃい」」


シドウ「…!」

後ろから聞こえてきた声。

団員達全員が俺を送ってくれていた。

シドウ「…」ダッ

俺は後ろを振り返らずに走り出した。


涙が出そうなのを堪えて走った。
 ▼ 77 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/11 17:53:01 ID:17Ctvkvk [14/15] NGネーム登録 NGID登録 報告

そして、街を出るゲートに差し掛かった辺りだった。

ゲートの前にはブイゼルがいた。

見送りの団員達には混ざっていなかったらしい。


ブイゼル「…お前がここに来るってことは…そうか…」

シドウ「…ごめん」

ブイゼル「…餞別だ、受け取れ」ポイッ

シドウ「…!」パシッ

投げ渡されたのはディスク状の機械。

ブイゼル「…お前なら使いこなせるはずだ」

シドウ「…」

ブイゼル「…そんな顔するな!」ポンポン

ブイゼル「…お前達が帰ってくるの、待ってるからな」

シドウ「…」フルフル

ブイゼル「おいおい、泣くんじゃねえよ!」
 ▼ 78 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/11 17:57:51 ID:17Ctvkvk [15/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
ブイゼル「いいか?泣き顔でいると幸せが逃げちまう」

シドウ「…じゃあ…どうすれば…いいんだ…?」グスッ

ブイゼル「…笑えばいいんだよ」

シドウ「笑う…?」

ブイゼル「…俺みたいに笑ってれば幸せになれるってんだよ!」ニカッ

シドウ「…!」

ブイゼル「…ほら、もう行け!」ドンッ

シドウ「…」ヨロッ

照れ臭くなったのかブイゼルは俺の背中を押した。

シドウ「…行ってきます!!」

よろけた体勢を直しながら俺は精一杯の笑顔でブイゼルに言った。

ブイゼル「…おう!行ってこい!」ニコッ

笑顔で言ったブイゼルの目には涙が見えた。



〜中編 完〜
 ▼ 79 ガサメハダー@ふしぎなタマゴ 15/10/11 18:00:56 ID:Es1qiTdc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!
 ▼ 80 つ葉のra+◆OnH1Awa67Y 15/10/11 19:00:04 ID:h8xRbt9o NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 81 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/12 18:19:36 ID:97AKadTk [1/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜後編〜
 ▼ 82 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/12 18:21:43 ID:97AKadTk [2/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜キリタッタ山脈〜


フタチマル「…調査団の奴らは元気か?」

つぶゴロウ「…?みんな元気だけど?」

フタチマル「…そうか」

つぶゴロウ「そんなことより、あんた強いな!」

フタチマル「…まあな」

つぶゴロウ「旅とかしてるのか?」

フタチマル「…ああ」

つぶゴロウ「俺も調査のために色んな大陸に行くぞ!」

フタチマル「…大陸便って便利だよな」
 ▼ 83 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/12 18:22:56 ID:97AKadTk [3/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
つぶゴロウ「おう!色んな所に行くのは楽しいよな!」

フタチマル「…そうだな」

つぶゴロウ「…あれ?なんであんたの膝には貝が1つしかついてないんだ?」


フタチマル「…昔、俺には相棒がいてな…」

フタチマル「…その相棒に預けているんだ」

つぶゴロウ「その相棒は今どこにいるんだ?」

フタチマル「…わからない。だから俺は旅をしているのさ…」

つぶゴロウ「そっか…。俺と同じだな」

フタチマル「…同じ?」
 ▼ 84 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/12 18:24:25 ID:97AKadTk [4/6] NGネーム登録 NGID登録 報告

つぶゴロウ「ああ。俺も相棒がいるんだけど…」

つぶゴロウ「でも、今はどこかに行っちゃってるんだ…」

フタチマル「…!」

つぶゴロウ「でも、俺は信じてるぞ…」

つぶゴロウ「アチャモは絶対に帰ってくるって!」


フタチマル「…そうだな」

フタチマル「いつか帰ってくるさ。必ず。」

つぶゴロウ「おう!あんた意外といい奴だな〜!」
 ▼ 85 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/12 18:27:13 ID:97AKadTk [5/6] NGネーム登録 NGID登録 報告

フタチマル「…」

つぶゴロウ「そうだ!あんたの相棒ってどんな奴だ?」

フタチマル「…何でそんなことを聞くんだ?」

つぶゴロウ「へへへ…」ゴソゴソ

つぶゴロウは調査団ガジェットを取り出した!

つぶゴロウ「ジャジャーン!この調査団ガジェットがあれば…」カチャッ

つぶゴロウ「ほら!つながりオーブっていって、皆と繋がれるんだ!」

フタチマル「…!これ、すごいな…!」

つぶゴロウ「だろだろ!通信も出来るんだぜ!」

フタチマル「…!」

つぶゴロウ「ん?どうしたんだ?」

フタチマル「いや、なんでもない…」

フタチマル(通信…)

フタチマル(非常事態でも対処が出来る様にってことか…)
 ▼ 86 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/12 18:28:39 ID:97AKadTk [6/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
つぶゴロウ「で、もしかしたらアンタの相棒がいるかも…って」

フタチマル「…いや、それはないな」

フタチマル「…アイツは誰とも繋がらない…」

つぶゴロウ「…?そっか…」

フタチマル「…それに、ここまで来てアッサリ解決してしまうのもつまらないしな」

つぶゴロウ「そっか…お互い頑張ろうな!」

フタチマル「…ああ。」

 ▼ 87 つ葉のra+◆OnH1Awa67Y 15/10/12 18:34:53 ID:L4IX.hHg NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 88 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/13 22:16:38 ID:OXy9PSH. [1/5] NGネーム登録 NGID登録 報告

つぶゴロウ「…あ!あそこ!ボーマンダだ!」

つぶゴロウが向いている先ではボーマンダが暴れていた。

フタチマル「む…」

ボーマンダ「ぐおああああああ!」

つぶゴロウ「混乱してるみたいだな?」

ボーマンダ「がああああああああああああ!!」

つぶゴロウ「これでも食らえ!」ポイッ


つぶゴロウは『いやしの種』を投げた!


ボーマンダ「…ぐうううぅぅぅ」パクッ

つぶゴロウ「食べた!これで混乱も解けるはず!」

ボーマンダ「ごああああああああああああ!!!」

つぶゴロウ「!?混乱が治らないぞ!?」
 ▼ 89 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/13 22:19:16 ID:OXy9PSH. [2/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
ボーマンダ「…ガアッ!!」ブワァー

つぶゴロウ「うわぁっ!?」

ボーマンダから放たれた息吹がつぶゴロウを襲う!

フタチマル「…っと。大丈夫か?」

つぶゴロウ「…いてて」

フタチマル「動けるか?」

つぶゴロウ「…動けない…!」ガクガク…

フタチマル「…麻痺しているな…後は任せろ」

つぶゴロウ「気をつけろ!アイツめちゃくちゃ強いぞ!」

フタチマル「大丈夫。俺も強いから」

フタチマルはニヤっと笑うとボーマンダに向き直った。


ボーマンダ「ぐあ…が…」

フタチマル(苦しんでいる…?)

フタチマル「…今楽にしてやるからな」
 ▼ 90 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/13 22:20:42 ID:OXy9PSH. [3/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
ボーマンダ「…ガア゛ア゛ア゛ッ!!」

つぶゴロウを襲った時よりも大きな息吹がフタチマルを襲う。

フタチマル「…ほっ」バッ

フタチマルは素早く横に身をかわすと、そのままボーマンダの後ろに回り込んだ。

つぶゴロウ「速い…!」

ボーマンダ「…ぐおああっ!!」ブンッ

ボーマンダはすかさず尻尾を振り回す。

フタチマル「うぐっ…!」

尻尾はフタチマルに命中し、フタチマルを吹き飛ばした。

つぶゴロウ「ああっ!?」
 ▼ 91 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/13 22:23:26 ID:OXy9PSH. [4/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
つぶゴロウが驚きの声をあげる。

ボーマンダ「グワアアァァァァァ!!」

つぶゴロウ「…!!」

異常にもがき苦しむボーマンダ。

つぶゴロウが驚いたのはフタチマルが吹き飛ばされたからではない。

フタチマルを吹き飛ばしたボーマンダの尻尾が凍りついていたからだ。

つぶゴロウ「…どうして!?」

ブイゼル「つぶゴロウ!」

つぶゴロウ「!」

倒れているつぶゴロウの元にブイゼルが駆けつけて来た。
 ▼ 92 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/13 22:28:57 ID:OXy9PSH. [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
ブイゼル「これは…」

現状況にブイゼルが目を丸くしていた。

つぶゴロウ「うん。ボーマンダが暴れてて…」

ブイゼル「いや、それは見ればわかる」

ブイゼル「…それよりも、あの凍りついた尻尾はまさか…」

つぶゴロウ「ああ、あれはアイツがやったんだ」

つぶゴロウは吹っ飛ばされたフタチマルの方を指した。

ブイゼル「!シドウ!」

フタチマル「…!ブイゼル!」
 ▼ 93 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/14 16:38:12 ID:61L98cUY [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
つぶゴロウ「えっ?知り合いなのか?」

ブイゼル「ああ。アイツは…」

ボーマンダ「グガアアアアアアアァァァァ!!!」

ブイゼル「…説明はコイツを片付けてからだな」


ボーマンダ「グ…ガァッ!」ブンッ

フタチマル「おっと」ヒョイッ

再度尻尾を振り回すボーマンダ。

フタチマルは軽々とかわしながら回り込み、つぶゴロウ達の元へと移動した。


ブイゼル「久しぶりだな、シドウ。手を貸そうか?」

フタチマル「いや、下がっててくれ。巻き添えにしたくないからさ…」

ブイゼル「へぇ。なかなか言うようになったじゃないか」

巨体なボーマンダを前に二匹は悠遊と会話をする。
 ▼ 94 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/14 16:54:50 ID:61L98cUY [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
ブイゼル「んじゃ、俺たちは退くぞ」ガシッ

つぶゴロウ「うわっ!もっと丁寧に扱えよ!」

ブイゼルはつぶゴロウを掴むとフタチマルの後方に下がった。


フタチマル「さて…と。」

ボーマンダ「グヴゥ…ガグググ…」

フタチマル「終わらせるか」

フタチマルは手をボーマンダに向けてかざした。

フタチマル「れいとうビーム!」ビッ

次の瞬間、フタチマルの手のひらから青白い光線が放たれた。

ボーマンダ「ガアアアァァァ…ア…」パキパキ

光線はボーマンダに命中し、その身を氷漬けにしてしまった。
 ▼ 95 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/14 17:04:11 ID:61L98cUY [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
つぶゴロウ「ええっ!?あれがれいとうビーム!?」

ブイゼル「…ああ」

つぶゴロウ「いや、だって…!」

ブイゼル「驚くのも無理はないさ…俺も驚いたしな」

驚く二匹にフタチマルが涼しい顔で言った。

フタチマル「後の始末は任せていい?」

ブイゼル「ああ。ご苦労さん」

つぶゴロウ「おい!俺にれいとうビーム教えてくれ!」

フタチマル「あー。無理」

つぶゴロウ「えぇ〜!?なんでだよ!」

フタチマル「だって技マシンで覚えた技だし…」
 ▼ 96 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/14 17:39:26 ID:xzmy5W2k [1/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
フタチマル「それに、練習しないと手のひらから撃つのは難しいしな…」

フタチマル「ま、こうして俺が使いこなせてるのもブイゼルのお陰だけどな」

つぶゴロウ「あっ!それどういうことだよ!?」

ブイゼル「うん。実はシドウは調査団の一員だ」

つぶゴロウ「ええっ!!」

ブイゼル「技マシンも俺が譲った物だ」

つぶゴロウ「えええええっ!?」

ブイゼル「実は俺、クチートと付き合ってる」

つぶゴロウ「えええええええええええええ!?」

ブイゼル「…最後のは嘘だ」
 ▼ 97 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/14 17:55:41 ID:xzmy5W2k [2/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
ブイゼルはシドウについて説明した後、ボーマンダの処理に取り掛かった。

シドウとつぶゴロウは傍らで話をしていた。


シドウ「…俺の正体。驚いた?」

つぶゴロウ「当たり前だろ!驚かない方が異常だよ!」

シドウ「悪い悪い。言いそびれた。」

シドウ「っていうか、一応俺は先輩だぞ?」

つぶゴロウ「げっ…!」

シドウ「嘘だよ。上下関係なんか気にするな」

つぶゴロウ「お、おう…」
 ▼ 98 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/14 17:59:16 ID:xzmy5W2k [3/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
シドウ「そういえばお前も相棒がいなくなったとか言ってたな」

つぶゴロウ「え?ああ。アチャモがな…」

つぶゴロウはションボリとした表情を見せた。

シドウ「…」

シドウ「なぁに浮かない顔してるんだよ…」

つぶゴロウ「だって…」

シドウ「…いいか?そんな時は笑うといいんだぜ」

つぶゴロウ「笑う?」
 ▼ 99 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/14 18:07:39 ID:xzmy5W2k [4/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
シドウ「ああ。泣き顔でいると、幸せが逃げる」

シドウ「でも、笑顔でいれば幸せになれるんだ」

つぶゴロウ「…こうか?」ニカー

シドウ「…」ブフォッ

つぶゴロウは満面の笑みではなく変顔をしていた。

シドウ「ちょ…wおま…www」

つぶゴロウ「へへへへへ!!笑顔は得意だ!」

つぶゴロウ「よ〜し!元気が出てきたぞ!」

シドウ「…いつか相棒に会えるといいな」ニコッ

つぶゴロウ「シドウもな!」ニコッ

シドウの顔はいつもキリッとしているが、この時はとても爽やかな笑顔を見せていた。
 ▼ 100 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/14 18:16:10 ID:xzmy5W2k [5/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
つぶゴロウ「んで、シドウはこれからどうするんだ?」

シドウ「そうだな…もう一回旅に出ようかな」

つぶゴロウ「どこへ行くんだ?」

シドウ「ああ。今度は地図の外側へ行ってみようと思ってる」

つぶゴロウ「地図の外!?」

シドウ「ああ。俺の相棒はどうやら地図の外側に行ったらしい」

つぶゴロウ「へぇ…!世界って広いんだな…!」

シドウ「んじゃ、調査団の皆によろしく伝えといてくれよ…」スタスタ

つぶゴロウ「あっ待ってくれ!」


つぶゴロウはシドウを呼び止めた。
 ▼ 101 目のワニノコ◆WaitStCgv. 15/10/14 18:25:37 ID:xzmy5W2k [6/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
つぶゴロウ「…いつかまた会えるよな?」

問いかけるつぶゴロウ。シドウは振り向かずに言った。

シドウ「…俺は相棒を見つけた時に調査団に帰る」

シドウ「…その時までサヨナラだ」

つぶゴロウ「…絶対に!絶対に相棒を見つけ出そうな!」

シドウ「…ああ。」

つぶゴロウ「約束だ!」

シドウ「…約束…か」

「…またいつか会おう」


「今度は相棒と一緒にな」



〜スペシャルエピソード『もう一人の先輩』 完〜
 ▼ 102 つ葉のra+◆OnH1Awa67Y 15/10/14 18:28:12 ID:wZONgYZk NGネーム登録 NGID登録 報告
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