オリキャラだらけのガラル地方カラーギャングの話！！

　ガラル地方は世界に名だたる興行地方である。
　ガラル独自のエネルギー『ガラル粒子』を基とした都市開発により、ここ十数年で著しい発展を見せている。

　数多く存在するガラルの文化。中でも大都市シュートシティを中心とした『リーグ興行』は世界的にも注目され、壮絶な人気を博している。
　リーグ興行はガラルの誇り。チャンピオンはガラルの英雄とされ、荘厳足るジムリーダーはガラルの大スター。

　光輝くガラル地方……しかし、光あるところに影はある。

　光に馴染めず、文化に馴染めず、それでも抗う子供達は

　独自の『色』を纏い、自分の居場所を守るため、各々の願いのために戦う者達がいた──。

第一話

『俺チーム抜けるわ！』

100レス以上でしっかり完結したらなんかやるよ

　ノックの音がした。誰だろうか、とラムは水道の蛇口を止める。


「はーい。どちら様ですか？」



　ラムは亡き両親に代わり、女手一つで弟を育てている。青緑のショートヘアは艶やかで、勤め先でも美人と評判の女性だ。



「俺だよ。悪い姉ちゃん、開けて」

「ちょっと待ってー」



　扉の向こうから聴こえたのは弟の声だ。鍵でも忘れたのだろうか……｡


「やんちゃもいいけど、これから社会人になるならもう少ししっかりしてほしいわ」




　小声で小言を吐きながら扉を開ける。
　弟は両手に荷物を持ち、嬉しさを隠しきれない様子だ。
　何かあったか聞こうとすると……。




「姉ちゃん！エンジンスタジアムの試験受かったよ！！」

「やったじゃない！！」

　吉報にラムは思わず弟を抱きしめた。


「やったねオレン！おめでとう！おめでとう！」

「ちょっと、こんなとこでやめろよ姉ちゃん……荷物重いんだから」

「っと、その荷物は？」



　弟──オレンの体に回した腕を解く。
　今朝出かけた時は持っていなかった。鍵を開けられなかったのはこれが理由かと得心しつつ、荷物の出処を訊ねる。



「エンジンスタジアムでお裾分け。ジムリーダーが大量の野菜と魚貰ったかって、俺までもらっちゃった」

「まあ！ちゃんとお礼言った？」

「言ったよ。俺だってもうガキじゃないんだからさ……」

きのみ由来なのかな
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