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SS

ハブネーク「あの日の約束、覚えてる?」

 ▼ 1 たさんや 14/08/24 18:35:05 ID:nTaRfW/w [1/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
下記のURL、ポケモンSS板Produceより完結作を転載
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/subject.cgi/game/58241/

ケータイでのコピーのため速度はかなり遅め。

改行制限の関係上、不自然に文を切ることや読みにくい部分が多々あると思われます。ご了承を。

エロ注意です。

長々説明しても仕方ないので次から投下しまーす。
 ▼ 2 ENJOY◎精神崩壊寸前◆Wa9jO0ZpHQ 14/08/24 18:37:32 ID:pHjtguRs [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>1
うおぉ!
あれ載せるんですか!頑張ってくださいね!
読んでましたから!応援してます!
 ▼ 3 ーケン@プロテクター 14/08/24 18:38:05 ID:pHjtguRs [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>2
コテ外し忘れました…
スレ汚しすみません…
 ▼ 4 たさんや 14/08/24 18:39:54 ID:nTaRfW/w [2/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ザングース「おーい!こっちだよ!ははは!」

ハブネーク「待ってよー!ザングースくん!はぁ、はぁ」

幼いころ、俺、ザングースと同じくらいの年の女の子のハブネークはよく一緒に遊んでいた。
出会いなんてひょんなことだった。気付いたら一緒に遊んでいた、それだけだ。

・・・って、それは出会いでもなんでもないか。

そんなことはどうでもよくて、俺とハブネークはほんとによく遊んでいた。今思えば、毎日のように遊んでいたのではないかとも思う。

ザングース「遅いぞハブネーク!こっちこっち!はやくー!」

ハブネーク「ザングースくん・・・はぁはぁ・・・早いよ・・・!きゃあ!」ドテ!

ザングース「あ!ハブネーク!」

会うたびにいろんなところを探検して、一緒に新しい発見をして、俺たちだけの秘密を増やしていった。
例えば自分の背丈以上に生い茂った草むらの中、薄暗く冷え切った洞窟の中、濃霧で回りが見えないような森の中。
 ▼ 5 たさんや 14/08/24 18:40:34 ID:nTaRfW/w [3/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
どんなに危険な場所でも、必ずついてきてくれたハブネークは俺のかけがえのない友達であり、そして

ザングース「あーあ。こけたのか、ダッセー!ははは!」

ハブネーク「うう...うわーん!い、いたいよ〜!わぁ〜ん!」

ザングース「おいおい、泣くなって...」

ハブネーク「あ〜ん!ザ、ザングースく〜ん!うあ〜ん!」

ザングース「あー、もう。しゃーないな。...ほら、肩貸してやるからその・・・巻きつけよ」

ハブネーク「ひっぐ・・・うう、ザングースくん・・・!ありがとう!」ニコッ

ザングース「う...いいから、早くしろよな///」

俺の・・・好きな人だった。俺は幼いながらに恋をしていたのだ。どこが好きとかでなく、ただただ好きだった。
一緒にいるだけで、幸せだった。・・・ハブネークも同じことを思っていたのだろうか?

ハブネーク「...ねえ、ザングースくん」

ザングース「なんだ?」

ハブネーク「ずっと、いつまでもずっと、ずーっと一緒にいようね!約束だよ!」

ザングース「...ああ。いつまでもずっと一緒、約束する!」

思ってたんだろうな、同じこと。・・・まだ幼かった、あの時までは。
 ▼ 6 たさんや 14/08/24 18:41:34 ID:nTaRfW/w [4/11] NGネーム登録 NGID登録 報告

〜ホウエン地方〜

ザングース「ふぁ〜...ねみ」

朝というより、昼に近い時間。俺は今日も114番道路に向かっていた。目的というか、なんというか。日課だ。

114番道路は、とにかく広い平地が特徴の道路。俺の家の近くということもあり、小さい頃もよくここで遊んでいた。
もちろん、一人ではなく友達とだ。

平地の真ん中にポツンと一つ置かれている白い岩。それが目印としてわかりやすいため、その友達との待ち合わせに使っていた。
そこで待ち合わせては、毎日色んな所に行ったな。幼いころは。

今は違うんだけど。

ハブネーク「・・・」

114番道路についた俺は、まっすぐ白い岩に向かう。そこに、今日も彼女はいた。

ザングース「よお暇人。まーたここでたむろってんのか」

ハブネーク「...何よ。その挑発的な言い方」

こうして、また俺たちの争い(にちじょう)が始まる。
 ▼ 7 ニューラ@ピーピーマックス 14/08/24 18:43:02 ID:7HQfL70w NGネーム登録 NGID登録 報告
名作がこっちにも貼られるのか
つーか向こう人いんの?ww
 ▼ 8 たさんや 14/08/24 18:43:28 ID:nTaRfW/w [5/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ザングース「挑発的って、事実じゃんか」

ハブネーク「私がここにいようがあんたには関係ないでしょ?」

ザングース「お前がここにいることで俺の散歩の妨げになるんだよ」

ハブネーク「それって私がいるだけで邪魔ってこと?何それ、大体いつも同じようなとこ散歩してるあんたが悪いんじゃない。あんたこそ暇人よ」

ザングース「なんだと...!大体お前を見るだけでその...ウズウズして...不快なんだ!」

ハブネーク「不快...!?」

あ、またやっちまった。・・・どうしてこうなるんだよ、俺は・・・争いたいわけじゃないのに。

ハブネーク「...もういいわ。今日こそ決着つけましょう。あんたとのやりとり、うんざりなのよ!」

ザングース「ああ上等だ!俺が勝ったら今度こそここから去ってもらうぞ!」

ハブネーク「...いいわよ。あんたこそ、私が勝ったら二度とここに来ないでよね!」
 ▼ 9 たさんや 14/08/24 18:44:12 ID:nTaRfW/w [6/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ザングース「俺から行くぞ!ひっかく!」シャキン!

ハブネーク「遅いわよ。そんな攻撃じゃ私に当たらないって、いつになったら学ぶのかしら?」ヒョイ

ザングース「っく...!」

ハブネーク「今度はこっち!ポイズンテール!」ビュゥゥン!

ザングース「あぶね!...へへっ、どこ打ってんだよ!?」

ハブネーク「何を...!」

そんなこんなでバトルが進んでゆく。俺たちの攻撃はほとんど当たらない。まるで、本当は当てるつもりがないかのように。

ザングース「まだまだ!ひっかく!」

ハブネーク「だからそんな攻撃...きゃあ!?」ドテ!

ハブネークは何故かバランスを崩し、転んでしまう。そんなことはお構いなしに俺の爪はハブネークに向かう。

ザングース「なに!?ちょ!」

シャキン!

ハブネーク「いったあああい!!」

俺のひっかく攻撃が、ハブネークに直撃した。
 ▼ 10 たさんや 14/08/24 18:48:02 ID:nTaRfW/w [7/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ザングース「ハブネーク!?おい、大丈夫か!?」
ハブネーク「いった...うう...」

ザングース「目立った外傷は・・・ないようだな。よかった、立てるか?」
ハブネーク「うん...ありが」

ハブネーク「スキあり!」
ザングース「おわ!?」

俺が近づいて手を差し伸べた瞬間、ハブネークが俺の体に巻き付いてきた!

ハブネーク「ふっふっふっ、勝負はまだついてないのよ。食らえ!まきつく攻撃〜!」ぎゅうう
ザングース「おお!?や、やめ・・・」

俺の体はすごい力で絞められる・・・ことはなく、特に苦しくもない。ただ、巻き付かれている感覚だ。
しかし、むしろそのほうが危険であった。

その・・・ハブネークの成長した身体が・・・密着して・・・。

ザングース「お、おい・・・お前の身体が、うわ・・・!」
ハブネーク「ちょ!?ちょっと!なに顔赤くしてんの!?変なこと考えないでよ!」

ザングース「そ、そんなこと言ったって・・・は、放せよ!これ以上はまずいから!」
ハブネーク「な、何がまずいのよ変態!!これは攻撃なのよ!もっと苦しみなさいよ!」

ザングース「攻撃ならもっと強く絞めやがれ!」
ハブネーク「全力...なの!」

やばい、これ以上は、ほんとにやばい・・・!
 ▼ 11 たさんや 14/08/24 18:49:22 ID:nTaRfW/w [8/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ああ、柔らかくて・・・ぷにぷにしてて・・・気持ちいい。
はっ!ダメだ!意識が飛びかけてる!早く振りほどかないと!

ザングース「・・・そうだ!」

ハブネークの尻尾の先端、ここを持って引っ張れば振りほどけるはず。その先端からは毒がでているが、俺には特性免疫で毒が効かない。
そう思い立った俺はハブネークの尻尾の先端を掴んだ。

ギュッ!

ハブネーク「はぁん!」

ザングース「おわっ!?」

ハブネーク「ちょ、ちょっと...どこ触って...ああん!」

ザングース「ど、どこって、尻尾の先端...ってお前!なんでエロい声だしてんだよ!」

ハブネーク「そ、そこは敏感...あ!はぁぁ...!」

知るかんなこと!なんで攻撃するところが性,感帯なんだよ!
それでも、俺は俺でこの巻き付かれている状況をなんとかしたいため、引けない。俺は再び先端を持って振りほどこうとする。

ハブネーク「あ、あ、ああ...やめてよぉ...へんた、ああ!ひゃぁぁん!」

ザングース「くそ!なんでほどけない・・・あわわわ!」

ハブネークの身体は強張っているのか、俺への締め付けの力が増した。しかしそれでも苦しくはなく、むしろ今までよりも体の柔らかさを強調するような締め付けになっていた。
 ▼ 12 たさんや 14/08/24 18:51:12 ID:nTaRfW/w [9/11] NGネーム登録 NGID登録 報告

ザングース「っく・・・!」

このままじゃ俺は違う敵に負けてしまう。なんとかしなきゃ。・・・力づくじゃだめってことか?

ザングース「これで・・・ほどけろ!」サワサワ

俺は先端を優しく握り、振りほどきたい方向に促すように尻尾を撫でる。力でダメなら、自らほどかせようと思いついた手だ。

ハブネーク「はぁぁ...!ダメ、そんな優しく...したら、ゾクゾクして...ああん、はぁん!きもち...!」

って何やってんだよ俺!そんなんでほどけるわけないだろ!考えなおせ!

ハブネーク「ああ...やめないで...つづ、けてよぉ...はぁ、あぁ...」

なんか変なスイッチ入れちまったし・・・俺ももうなんかやばいし、何が何だかわかんねえ!
ええい!もうなんでもいい!こんな状態ならいけるはず、力づくだ!

俺は先端を強く持ち、素振りをするような動作で腕を振る。これでほどけるはず!

ハブネーク「ひゃぁぁ!ダメ!ダメダメ!あぁん!強くしないでぇ!」

ザングース「勝負を、忘れたか!おらいい加減放せよ!」

ハブネーク「あ!ああ!ダメ!やめて!やめてよお!」

ザングース「いいから放せやああああ!!」

ハブネーク「あ!あ!あ!きちゃう、きちゃうの!ダメェェェェ!」

???「お前ら!またここで喧嘩して!いい加減にしないか!」
 ▼ 13 たさんや 14/08/24 18:53:11 ID:nTaRfW/w [10/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ザングース「!?」
ハブネーク「!?」

俺たちのバトルはその一声で中断された。
114番道路の管理を任せれている、ノクタスさんだ。

ノクタス「ここでハブネーク一族とザングース一族が争うことは禁じていると何度言ったらわかるんだ!」

ザングース「げ・・・」

ハブネーク「そ、それは・・・」

ノクタス「お前らいい加減にしないと・・・ぶち殺すぞこらああああ!!!」

ザングース「やっべ!キレやがった!逃げるぞ!」

ハブネーク「え、ええ!」

ノクタスさんが怒号をあげた瞬間、ハブネークは俺から離れ、互いに逃げる準備が整った。・・・あっさりほどけるじゃねえか。な、名残惜しくはねえからな。
 ▼ 14 たさんや 14/08/24 18:53:46 ID:nTaRfW/w [11/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ザングース「しょ、勝負は預けるぜ!」

ハブネーク「い、命拾いしたわね!」

ザングース「な!勝つのは俺だ!」

ノクタス「お前らああああああ!!!」

ザングース「まず・・・!じゃ、じゃあな!」

ハブネーク「ええ、また明日!」

そして俺とハブネークは互いに背を向けて走った。また明日、という言葉を聞いてから。
 ▼ 15 たさんや 14/08/24 19:01:39 ID:ALbA5dT2 [1/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ザングース「ただいまぁ」
ザングース母「おかえり」

家に帰ってきた。家には母がいた。料理をしているようだ。

ザングース「お袋、今日の飯は?」
ザングース母「カレーよ。あとちょっとでできるから待ってなさい」
ザングース「あいよー」

カレーか。腹減ってきたな。
なんだかんだハブネークとは夕方近くまでバトルしていたらしい。・・・バトルと言えるような内容とは思えないが。とにかくだ、今の俺には空腹の状態で夕飯を待つことしかできない。

ザングース母「そういえばあんた、最近ハブネーク一族と会ってないでしょうね?」
ザングース「は、はぁ?どうしてんなこと聞くんだよ」

ザングース母「114番道路でザングースとハブネークが戦うところを見かける人が多いんだって。あんたは昔ハブネークと仲が良かったから、まさかと思ってね」
ザングース「んなわけないだろ。小さい頃の話なんだから、今でも会うわけねえって」

ザングース母「そうよね、そんなわけないわよね。だって、ザングース一族とハブネーク一族が会ってはいけないって掟、知っているものね?」
ザングース「当たり前だよ。常識だろ」

ザングース母「よかった。きっとまだ闘争心を持ってない親戚の子なのでしょう。疑ってごめんね」
ザングース「いいよ別に。・・・部屋、戻るから」
ザングース母「はいよ。ごはんできたら呼ぶね」
 ▼ 16 たさんや 14/08/24 19:03:34 ID:ALbA5dT2 [2/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ザングース「はぁ・・・っと!」ボフン!

自分の部屋に戻った俺はベッドに倒れる。気分が悪い。

ザングース「わかってる。わかってるっての・・・くそ」

わかってるんだ、ハブネークと会ってはいけないことくらい。でも・・・。

元来昔から、ザングース一族とハブネーク一族は敵対していた。どっちが何をしたというわけではなく、本能的にだ。
ザングースとハブネークは、遺伝子レベルで相性が悪いのだ。

お互いに争う気持ちがなくても、体の内側から湧き上がる闘争心で、ザングースとハブネークは戦ってしまう。

しかし、幼いザングースとハブネークはその兆候はでない。ある程度成熟した、人間で言う思春期あたりの頃に互いに闘争心が出てしまう。
この闘争心は抑えようがなく、会うだけで互いを傷つけて互いの子孫を奪い合ってしまう。

それを止めようと、互いの一族はある掟を定めた。それは、【闘争心が現れたザングースとハブネークは、どんな事情があれども会ってはならない】という掟だ。この掟を守り続けて、互いの一族は子孫を繁栄させてきたのだ。

今の俺とハブネークはすでに闘争心が現れている。俺たちは掟を破っているのだ。
 ▼ 17 たさんや 14/08/24 19:04:11 ID:ALbA5dT2 [3/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ザングース「いつからだっけ、この体の奥から湧き上がる不快感は・・・」

俺たちは、ただいつも通りに遊んでいただけなんだ。でもある日、不意の不快感に襲われ、俺はハブネークに攻撃してしまった。
ハブネークはそんな攻撃には動じず、冷徹に反撃してきた。・・・これが、今の俺とハブネークの仲を作ったんだ。

そんな出来事のあと、俺は一族の掟を聞かされて、ハブネークにはもう会うなと言われたんだっけ。

でも、会うことをやめなかった。ハブネークが「また明日」と言ってくれるから。

ザングース「やめられるわけ・・・ないだろ」

それに、ハブネークに会うと不快感が湧き上がってくる。しかし、それだけではなく体の奥からもう一つ湧き上がってくるこの・・・熱く、心地いい気持ち。嬉しさ、というのか。このよくわからない気持ちが俺をまたハブネークのもとへ誘うのだ。
なんだろうな、俺。このことを考えるとキリがない。

ザングース「明日こそは、ちゃんと話をしよう」

戻るんだ、幼かった頃の俺たちの関係に。・・・友達に、戻るんだ。

ザングース母「おーい、ご飯できたわよー」

ザングース「あーい」

飯だ、いこう。
 ▼ 18 たさんや 14/08/24 19:05:16 ID:ALbA5dT2 [4/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
―ハブネークside―

ハブネーク「はあ・・・」

私は自分の部屋に戻り、ため息をつく。今日も戦っちゃったな、なんでこうなっちゃうかな。
理由はわかってる、体の奥から湧き上がる闘争心。これが私とザングースを戦わせるんだ。わかってるんだけど・・・

ハブネーク「どうにか、抗えないもんかな・・・」

私はただ、ザングースと遊びたいだけなんだ。ザングースと・・・過ごしたいだけなの。

ハブネーク「ザングース・・・」

でも、もう長くは会えないかも。今日帰って来たときにパパから聞いた、114番道路で戦っているザングースとハブネーク。あれは間違いなく私たちだ。パパは私を疑ってはいなかったけど、もしかしたらザングース側にはばれてるかも。

もしばれてるとするなら、私たちは掟破りの者。どういう処分をされるかわからない・・・。でも・・・

ハブネーク「会えなくなるのは・・・やだよ・・・!」

幼いころからずっと一緒だったザングース。私は小さい頃からずっと彼の背中を追い続けてきた。そんな彼は私の大切な友達で・・・
 ▼ 19 たさんや 14/08/24 19:05:52 ID:ALbA5dT2 [5/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ハブネーク「ザングース・・・」

ふと、自分の尻尾の先端が目に入った。今日、ザングースに握られ、撫でられ、引っ張られた場所。

ハブネーク「(気持ち・・・よかったな)」

あの時の状況を思い出したら、たまらず恥ずかしくなり、そして興奮してきた。

ハブネーク「・・・ああ、我慢できない!」

私は自分の尻尾の先端を、自分の身体で巻きつけて擦りあわせる。いわゆる、自慰というものだ。

ハブネーク「あぁあ!ああん!気持ちいい!気持ちいいよザングース!はぁぁん!」

ザングースに弄られたことを思い出し、無我夢中で擦る。いつもより気持ちいい・・・声が、出ちゃう!

ハブネーク「あ!あ!ああ!イク!イッちゃう!ああああああん!!」ビクンビクン

はしたない声をあげながら、絶頂してしまった。疲れ果てた私は、そのまま眠りについた。
 ▼ 20 たさんや 14/08/24 19:12:05 ID:ALbA5dT2 [6/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜次の日〜

ザングース「・・・よし、お袋〜!俺出かけてくるから〜!」

返事はない。まあいいだろう。
俺は今日も114番道路に向かう。・・・日課だよ日課。

ザングース「今日こそは・・・ちゃんと」

話をするんだ。そう決心し、114番道路につく。白い岩の前に、彼女はいた。

ハブネーク「ま、またきたのね・・・」

不思議と、顔が赤い。なにかあったのか?

ザングース「おい、顔が赤いぞ。体調でも悪いのか?」

ハブネーク「な、なんでもないわよっ!このバカ!」

ザングース「ば、バカだと!?」

でも、いいぞ。ちゃんと会話らしくなってる。このまま・・・。
ズクン!
 ▼ 21 たさんや 14/08/24 19:13:32 ID:ALbA5dT2 [7/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ザングース「せっかく心配してやったのによ・・・最悪なやつだなお前は!」

俺は湧き上がる闘争心に負け、ハブネークに暴言を吐く。これは・・・言い過ぎだ。

ハブネーク「そんな...あんたこそデリカシーがない男なのよ!」

ザングース「なんだと...!っへ!もうこれ以上話しても埒が明かねえ!バトルしやがれ!」

ハブネーク「そうね!昨日の決着がついてないものね!いいわよ、バトルよ!」

まただ。またバトルだ。どうして・・・くそ!

ザングース「いくぞ!ひっか」

???「やめなさい。あなたたち」

ザングース「ああ?また頑固親父のノクタスかよ!」

やべ、これノクタスさんだったら殺される!
しかし、この戦いを止めたのは、思わぬ人物達だった。

ザングース母「やっぱあんただったのね・・・信じていたのに・・・!」

ザングース「な・・・!お袋!?」

ハブネーク父「ザングース一族だけではないぞ!ったく、ワシの娘でありながらなぜ!」

ハブネーク「パパ!?なんでパパが!?」

俺たちが戦っているところを、親に見つかってしまったのだ。
 ▼ 22 たさんや 14/08/24 19:15:04 ID:ALbA5dT2 [8/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ザングース「な、なんでお袋がこんなとこいんだよ!?」

ザングース母「近所で一族が争っていると言われると・・・やっぱり心配でね。まさかあんたじゃないだろうと思って後をつけてみたのよ」

ザングース「くそ・・・」

ハブネーク父「ワシも同じだ。ハブネーク一族の娘でありながらなんてことだ・・・!」

ハブネーク「パパ!これは違うの!」

ハブネーク父「なーに、安心せえ。どうせその小僧に誑かされたのだろう?」

ザングース母「あーら?そちらの娘さんこそ少々甘やかしすぎではなくて?教育が足りないんじゃないかしら」

ハブネーク父「なんだと!ザングースの分際で娘を馬鹿にするつもりか!」

ザングース母「そちらこそ!一体何の根拠を持って息子を侮辱してますの!?」

俺のお袋もハブネークの親父も、完全に闘争心に負けていた。そう、例え大人たちでもこの闘争心には抗えないのだ。
 ▼ 23 たさんや 14/08/24 19:15:51 ID:ALbA5dT2 [9/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ザングース「お、おい!お袋たちが争ってんじゃねえよ!」

ハブネーク「そ、そうよ!やめてよパパ!」

ハブネーク父「大体お前たちが悪いんだろ!掟を破って・・・なんてことをしてくれた!」

その通りだ。悪いのは、掟を破った俺たちだ。

ザングース母「もうどうにもならないわね。大体こんな近くにザングース一族とハブネーク一族が住んでいるのがいけないのよ。・・・ここから去ってくださいませんか?」

ハブネーク父「ああいいとも!もうザングース関係でのいざこざはたくさんだ!喜んで去ってやるよ!」

ハブネーク「ちょ、ちょっとパパ!去るってどこに」

ハブネーク父「別の地方に行くんだよ。ほら、そうと決まれば早く帰るぞ我が娘よ!」ガシ!

ハブネーク「きゃ!?ちょっと!放してよパパ!やだ!いやだってばパパ!」

ハブネークは親に連れられ帰った。他の地方って・・・まさか、もうハブネークとは会えないのか!?

ザングース「お、お袋・・・ハブネークは・・・」

ザングース母「ハブネークのことはどうでもいいから、早く帰るわよ。帰ったら説教よ!」

会えなく・・・なるのか
 ▼ 24 たさんや 14/08/24 19:18:03 ID:ALbA5dT2 [10/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ザングース「ああ!くそ!」

お袋の説教が5時間ほど続いた。長すぎんだよ・・・。疲れたし、ちょっと休もう。

そう思い、自分の寝床につく。この調子ならすぐに寝れそうだ。そう思っていたが・・・

ザングース「ハブネーク・・・」

説教中もずっとハブネークが頭から離れない。他の地方、遠くに行ってしまうということ。それが、掟を破った罰。

正直、実感が湧かない。夢でも見ているかのようだ。それほど、一緒にいたってことか。

ザングース「ずっと、一緒にいたよな」

そう、幼いときからずっと。色んなとこに行って、同じ景色を見て、同じ経験をして、同じ時間を過ごしてきた。
どんなとこでもついてきてくれたハブネークは大切な友達で、大好きだった。ああ、懐かしいな。

そうだ、俺はハブネークに恋をしていた。生意気だよな、ガキのくせに。
 ▼ 25 たさんや 14/08/24 19:19:24 ID:ALbA5dT2 [11/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
(じゃあ、今はどうなんだよ)

・・・なんだろう、昔の俺が今の俺に問いかけてくるようだ。

(俺は、ハブネークが本気で好きだ。どこがとか具体的に言えないけど、好きなんだ。お前は、どうなんだよ)

どうなんだって、なんだよ。俺は・・・。

(お前は、変わってしまったのか?お前の魂(こころ)まで、闘争心に負けちまったのか?)

・・・んなわけねえだろ。俺は変わっちゃいねえよ。あの時と何一つ。

(じゃあ、聞かせろよ。今のお前の気持ち。ハブネークをどう思ってるのか)

・・・俺は、ハブネークが、・・・好きだ。そうだ、あの時と何も変わらずハブネークが好きだ!

(もっと、もっと響かせてみろ!)

お、俺は・・・!

ザングース「ハブネークが好きだ!!」
 ▼ 26 たさんや 14/08/24 19:20:06 ID:ALbA5dT2 [12/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ふと、目が覚めたような感覚。寝ていたのか?だとすると、あれは夢?

でも、内容は鮮明に覚えているし、なによりこの胸に残る熱い感覚。

ザングース「...ははっ、まさかガキの俺にも説教されるとはな」

幼い頃の俺が思い出させてくれたこの気持ち。まさか忘れてしまったとはな。我ながら情けない。
俺はハブネークが好きだ。あの時と何も変わっちゃいない。俺はあの時とはなにも変わってはいないんだ。
 ▼ 27 たさんや 14/08/24 19:20:43 ID:ALbA5dT2 [13/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
全部思い出したぞ。だからもう

ザングース「ぜってー、忘れねえぞ」

ッダ!ガタン!ダッダッダ!

休んで鈍った体を無理やり叩き起こし、家を出る。目的は決まってる、ハブネークを引き留めるんだ!
確かに俺たちが掟を破った罰として、当然の処置なのかも知れない。

でも、関係ない!少なくとも俺のこの気持ちとは!

ザングース「はぁ、はぁ、はぁ!ハブネーク・・・!」ダッダッダ!

俺はある場所を目指して全力で走る。もしハブネークも俺と同じ思いなら、そこにいるはずだから。

待ってろ、今・・・迎えに行く!
 ▼ 28 たさんや 14/08/24 19:22:29 ID:ALbA5dT2 [14/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜ハブネークside〜

ハブネーク父「持っていくものは・・・これぐらいでいいな」

私とザングースが掟を破った罰として、私は他の地方に引っ越すことになった。
これの意味することは、私はもうザングースと会えなくなるということ。

ハブネーク「ねえパパ!考え直して!引っ越すなんてやだよ!」

もう何度訴えただろうか。パパはうんともすんとも言わず、テキパキと引っ越しの準備を進める。

ハブネーク「ねえパパ!」

ハブネーク父「娘よ」

ここにきてパパが初めて私に対して言葉を発する。

ハブネーク父「お前はハブネーク一族の娘だ。ハブネーク一族として、子孫を繁栄させなければいけない。子孫を繁栄させるには、ザングース一族はとても危険な存在だ。それは相手にとっても。・・・自覚を持て、娘よ。お前はもう子供じゃないだろう?」

確かにそうだ。パパの言うことは何一つ間違っていない。お互いの子孫繁栄のため、会ってはいけないのだろう。でも・・・

今の私を怒らせるにはこれ以上ない言葉だった。
 ▼ 29 たさんや 14/08/24 19:24:23 ID:ALbA5dT2 [15/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ハブネーク「何よ…一族一族って。私は一族のためだけに生きなきゃいけないの!?子孫繁栄させるだけが私の生きる意味なの!?私の気持ちも知らないで、勝手なこと言わないで!!」

ハブネーク父「な、それは…!」

ハブネーク「遊んじゃいけないの…?会ってはいけないの…?・・・恋しちゃ、いけないの?」

ハブネーク父「なに?」

ハブネーク「好きな人に会うことも出来ないなら・・・私、ハブネークになんか生まれたくなかった!!!」ッダ!

ダッダッダ…!

ハブネーク父「お、おい!…恋、だと…?」

私は家を飛び出し、宛もなく走りだした。
 ▼ 30 たさんや 14/08/24 19:25:01 ID:ALbA5dT2 [16/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ハブネーク「はぁ・・・はぁ・・・」

私はある場所で足を止める。114番道路、白い岩の前だ。

ハブネーク「やっぱり、ここよね…」

二人がいつも出会う場所。宛はなく走ったけれど、やはりここに行き着いてしまうらしい。

ハブネーク「ひどいこと、言っちゃったな」

ハブネークになんか生まれたくなかった。たぶん、今までで一番の暴言だ。これ以上の親不孝はあるのだろうか。
今日は…帰れないな。

ハブネーク「はぁ…来てくれないかな」

もちろんパパではなく、彼のこと。無意識に彼を求めてしまうあたり、私はもう末期なのではないだろうか。きっと、会ってもまたぶつかり合うだけなのに。
それでも…会いたいよ。

スタスタ…

ハブネーク「・・・!」

何者かが近づく足音がした。私は彼の訪れを予感する。

ハブネーク「ったく、あんたも来るなんて」

マッスグマ「ほぉ、可愛い子が一人で何してんの?」

グラエナ「こんな遅い時間に、もしかして家出?」

そこにいたのは彼ではなく、如何にも頭の悪そうなガラの悪い男二人組だった。
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