リーフ「明日カラオケ行くよ！！」クリス「……！」

コトネ「カラオケかぁー。あたしあんま自信ないんだよなぁ」

メイ「そんなこと言って〜！コトネちゃん本当はお上手なんでしょ〜？」ｳﾘｳﾘ

コトネ「そんなことないってぇ〜。そういうメイちゃんこそ持ち歌とかあるんじゃないの〜？」ｳﾘｳﾘ

メイ「んん〜〜？まあ、なくはありませんけど？みたいな〜？」ｳﾘｳﾘ

クリス「…………」

トウコ「？クリスさん、難しい顔してどうしたの？」

クリス「ううん……どうすれば明日、私だけ歌わないで済むか考えてるとこ」

コトネ「なんでそんなこと考えてるの！？」

ハルカは絶対歌うまいはず

クリス「……そうだわ！入り口側に座って注文しつつメニュー見てる振りとコール＆レスポンスに専念すればいいのよ！」

コトネ「作戦言っちゃったよクリスちゃん！」

メイ「先にあたし達に言うことで否が応でも協力させようという魂胆ですか！？」

コトネ「な、なんて大胆且つ計画的な犯行……！？」

トウコ「このメンバーで行くのに恥ずかしがることなくない？別に点数競うわけでもあるまいし」

メイ「一番に競い始めそうなトウコ先輩が言っちゃいますか」

セレナ「それなら今からアタシ達でカラオケ行きましょうよ！」

クリス「えー？私このあと用事があるから……」

コトネ「このタイミングで言っても説得力ないよクリスちゃん！」

クリス「そう言えば明日も用事があったわ！」

コトネ「嘘は駄目だよクリスちゃん！歌わない作戦失敗したからってバックれる作戦に移行しないでよ！」

セレナ「……クリスさんが嫌なら無理強いはしないけど、アタシのわがままに付き合ってくれたら嬉しいな！」

クリス「……分かった。私は歌わないけどいい？」

セレナ「ええ！ありがとクリスさん！」

メイ「おぉー……セレナさん誘い方上手いですね……」

クリスみたいなノリ悪いやつは今後ハブられていくんだろうなぁ

カラオケ😸


コトネ「5人、2時間でお願いします」

メイ「会員カードがあれば割引効くみたいですよ？」

コトネ「あたし持ってないなー……誰か持ってる？」

セレナ「アタシが持ってるわ。ダイヤモンド会員よ！」

トウコ「通い詰めてるのね……」

メイ「メニューによるとダイヤモンドが最上位ですね！ではセレナさんのカードを使わせてもらって……」

クリス「あっ！カード使うなら私のブラック会員で……」

コトネ「ダイヤモンドのさらに上だ！なんでそんなの持ってるの！？」

セレナ「メニューにも書かれてない裏会員証！？初めて見た！」

コトネ「な、なんでそんなものをクリスちゃんが……！」




お部屋😸


トウコ「採点モードにしてみんなで競走よ！この勝負、私が勝つ！！」

メイ「ほら競走始めた！言わんこっちゃない！」

コトネ「一曲も入れてないのに始まっちゃったよトウコちゃん！」

ラップパートまで完璧そう

どうせ
さすクリス

クリス「お腹空いたなー。みんな、注文ある？」

コトネ「あっ！クリスちゃんいつの間にか下座陣取った！やられたか……っ！」

メイ「完全に注文に専念するポーズですよ！絶対に歌ってたまるかという強い意志を感じます！」

セレナ「いえ、これはチャンスよ！」

コトネ「！！」

セレナ「楽しそうなアタシ達を見ればきっとクリスさんも歌いたくなるはず！」

セレナ「みんなでクリスさんのハートに火を付けるのよ！」

メイ「おおっ……！？セレナさん強気ですねぇ〜……」

トウコ「それもそうね……勝負は明日に取っておいて、今は楽しみましょう！」

コトネ「あっ！戦闘狂のトウコちゃんもここは折れたか」

メイ「裏を返せば実は苦手ってパターンにも見えますね。まあトウコ先輩に限ってお上手なんてあるわけないんですけど」

コトネ「トウコちゃんのキャラ的にありえないよね！」

メイ「あたしの見立てではクリスさんセレナさんがお上手、時点でコトネちゃんかあたし、その下がトウコ先輩だと思うのですよ！」

コトネ「いやいや〜？あたしよりメイちゃんの方がお上手でしょ〜？」ｳﾘｳﾘ

メイ「そんなことありませんってぇ〜？」ｳﾘｳﾘ

クリス「え、どうして後々自分の首締めるフラグ立てちゃうの……？」

トウコ「一番手はセレナ！任せるわ！」

セレナ「ええ！アタシがクリスさんにやる気を出させてみせる！」

セレナ「この歌を、クリスさんに捧げます！」

コトネ「一発目から飛ばすねセレナちゃん！めちゃくちゃカッコいい導入だ！」


〜〜♪



クリス「……！」

メイ「ほほぅ……これは思った以上の……」

コトネ「期待を裏切らないねセレナちゃん！」

トウコ「序盤ってことでテンション上がるヒップホップ選ぶセンスもさすがよね」

クリス「…………」ｳｽﾞｳｽﾞ

コトネ「おっ、クリスちゃんうずうずしてるぞ！」

クリス「全然疼いてないけど？」

コトネ「なんで隠すのクリスちゃん！？」

メイ「クリスさんがブラック会員証持ってる時点で実は歌大好きなのはみんな察してますよ！」

メイ「あえて言わなかっただけなんですよ！」

クリス「そんなことはないよ？」

コトネ「この期に及んでなんでクリスちゃん！？」

セレナ「ふぅ……どうだったクリスさん！」

クリス「とても素敵な歌だったわ！」

セレナ「次クリスさん歌う！？」

クリス「うーん、私今フライドポテト食べなきゃだから……」

セレナ「くっ……！」ｶﾞｸｯ

トウコ「まあ一曲でやる気出させるのは無理よね……」

トウコ「次誰歌う？」

コトネ「じゃああたし歌っちゃお！」

メイ「おー！コトネちゃんがやる気に！」

支援

最近女主人公SS多くてうれしい

コトネ「セレナちゃんが最高の幕引きを飾ってくれたんだ！ここで退いては女が廃る！」

コトネ「盛り上がっていくよぉ！コトネ、オン・ステージ！」

メイ「コトネちゃんもカッコいい導入ですね！あたしも考えとかないと！」



〜〜♪


トウコ「ルチアの『アピール☆ラブ』ね。振り付けまで」

セレナ「振りありなんてすごいじゃない！」

メイ「コトネちゃあぁ！世界一可愛いよおお！！」ﾚｽﾎﾟﾝｽ

コトネ「いえーーい！」

クリス「た、楽しそう……」ｳｽﾞｳｽﾞ

最後はみんなでともだち記念日歌ってほしい

コトネ「ふぅ……いい汗かいたぁ！」

コトネ「って、あちゃー！点数ひっく……」

メイ「可愛さは満点でしたよコトネちゃん！」

セレナ「振り付けありで歌うのも難しいのに、それも最後まで笑顔でむしろ最高よ！」

クリス「コトネアイドル目指してみたら？」

コトネ「いやいや〜！それほどでもないってぇ〜〜！」

トウコ「そろそろ私も歌いたくなってきたわね……」

メイ「！」

支援支援

メイ「でしたら次どうぞトウコ先輩♪」

セレナ「あれ？次メイが入れてるんじゃなかった？」

メイ「いえいえぇ〜。トウコ先輩も知ってる曲ですし、あたしはその後でいいので！」

メイ「ささ、どうぞトウコ先輩♪どうぞどうぞ！」

トウコ「まあ、そういうことなら先にやらせてもらうわ。ありがとうメイ」

メイ「いえいえー♪」



メイ「くくくっ……」

コトネ「ま、まさかメイちゃん……！？」

コトネ「まさかメイちゃん……直後に自分が同じ歌を歌うことでトウコちゃんを引き立て役にするつもりなんじゃ……！？」

メイ「ぐっふっふっ……」

コトネ「う、うわぁぁ……さすがメイちゃんだ！」

コトネ「メイちゃんはトウコちゃんのこと大好きすぎてちょくちょく寝首を掻こうとする自称小悪魔系女子！」

メイ「あたしが入れた曲はルッコちゃんの『ライブキャスター・ラブ』……イッシュのヒットチャートであり超王道ラブソング」

メイ「トウコ先輩も知ってこそすれ、歌いこなせるはずもない！」

メイ「この勝負、あたしの完全勝利です！！」

コトネ「ずるいぞメイちゃん！そんな君が大好きだぁー！」

トウコ「……この曲ね。よし分かった！」

トウコ「クリスさん！」

クリス「！」

トウコ「今から本気で歌うから。いつまでもポテトなんて食べてると置いてっちゃうわよ？」

セレナ「え、カッコいい……」

コトネ「あ、これ絶対上手いパターンだ！」

30秒後


〜〜♪



メイ「」

コトネ「あっ、メイちゃん尊死した」

セレナ「トウコおおっ！可愛いよトウコおおっ！！」

クリス「…………」ｳｽﾞｳｽﾞ

セレナ「アタシは絶対上手と思ってたわ！想像以上よトウコおおっ！」

メイ「」

コトネ「メイちゃんいつもそうなんだ……色々策を弄した結果、いつも正面から打ち砕かれちゃってんだよね」

メイ「ぐぬぬぬ……！こ、こんなはずではぁ……」

メイ「で、でもまだ負けてませんよぉ！実力的には五分五分です！」

コトネ「えっ！？トウコちゃんの歌に負けてない自信あるのメイちゃん！？」

メイ「当然ですよぉ！」

コトネ「すごいやメイちゃん！早く聴きたいなぁ〜！」



トウコ「ふぅ……どうよ！」

セレナ「最高よ！」

クリス「とっても素敵な歌だったわトウコ！」

トウコ「って、セレナの点数に負けてるし！悔しいぃ〜！」

クリス「ふふふっ……」

クリス「……みんながここまで私のために歌ってくれてるのに、いつまでもポテト食べてる場合じゃないよね」

コトネ「！！」

セレナ「クリスさん！じゃあ……！」

クリス「私も歌いたくなっちゃった。次いいかな？」

トウコ「もちろんよ！」

メイ「おおぉ！遂にクリスさんが！」

コトネ「やったれクリスちゃ〜ん！」

クリス「大切な友達の前で遠慮なんていらなかった。みんなの歌が私にそれを教えてくれたの」

クリス「もう迷いなんてない。あなた達にこの歌を贈ります！」


メイ（クリスさんの歌声はそれは美しいものでした）

メイ（小鳥の囀りのようで、草原に吹くそよ風のように心地よい音色……）

メイ（あたし達はずっと、クリスさんの歌声に聞き惚れていました……ポテト食べながら）



クリス「あっ、もう十分しかない！」

コトネ「ええっ！？」

セレナ「いつの間にそんな時間が！？」

クリス「ご、ごめんなさい……こうなるのは分かってたはずなのに……」

メイ「どういうことですか！？」

クリス「私カラオケは好きでよく行くんだけどね……つい熱中してマイク独占しちゃうって言うか……」

クリス「誰かと一緒に来ても、私しか歌ってないことが頻繁にあるのよ……」

コトネ「あっ、だから歌うの拒んでたんだ！」

クリス「本当にごめんなさい！この前リーフと二人で来た時も、私が三時間歌ってあの子はひたすらポテトと唐揚げ食べてたのに……！」

コトネ「クリスちゃんの歌わない計画ってリーフちゃんの実体験参考にしてたんだ！」

トウコ「前向きに捉えましょう。今日のうちにそれを知れたなら、明日は私達の誰かがクリスさんを止められるはずよ！」

セレナ「そうよね！……仮に無理でもクリスの歌聞いて満足できちゃいそうだけど……」

クリス「私のせいでもう時間ないわ……まだ歌ってない人……メイ！」

メイ「そうです！あたしまだ一曲も歌ってません！」

コトネ「そういえばまだ歌ってなかったね！メイちゃん、シメはよろしくね！」

トウコ「頼むわよメイ！」

セレナ「メイの歌楽しみね！」

クリス「マイクよメイ！」

メイ「任せてください！」

メイ「さてさて。クリスさんの後と言うことで見劣りすると思ってる人もいるかと存じますが、ご案内を！」

メイ「あたしもそれなりに歌には自信があるんですよ？トウコ先輩よりちょっと上ってとこですかね？」

トウコ「へえ、言うじゃない……」

コトネ「おっ、期待煽るねメイちゃん！自信たっぷりだ！」

メイ「あたしの持ち歌『ライブキャスター・ラブ』でシメさせてもらいますよぉ！」

セレナ「さっきトウコが歌ったのと同じ……！」

メイ「さあ！ポケウッドスターメイの大舞台！ここからはあたしのステージです！！」

メイ「ぼえー！」




コトネ「あっ、『ぼえー』だ！実在したんだ！」



メイ「ボエ〜！」




コトネ「これはネタになるタイプの音痴だよ！オチは完璧だねメイちゃん！」

終

ともだち記念日じゃなかったorz

お察しの通り、死ぬほど仲良しのコトネちゃんメイちゃんを書きたかっただけです

🤗🤗🤗
最高でした