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SS

キョウヘイ「や、やっぱり一緒にお風呂はまずいってルリちゃん……///」 ルリ「でも……今のわたしたち女の子同士だよ?」

 ▼ 1 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/21 00:13:37 ID:hMmwNnwc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ「そ、そうかもしれないけどそれは一時的な話で……元々俺は男だし……」

ルリ「一時的でもなんでも関係ないよ。せっかくの機会なんだから……ね?」

キョウヘイ「だ、ダメだって!やっぱ俺後でいいよ!」

ルリ「こら。ちゃんと肩まで浸かって10数えないとダメだよ〜?あはは……」ガシッ



今日は待ちに待ったクリスマス。3ヶ月ほど前に晴れて恋人同士になったルリちゃんとのデートのはずだったんだけど……



キョウヘイ(な、なんでこんなことに……)
 ▼ 21 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/23 01:46:57 ID:XIOApB2Y NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アクロマ「……聞いた話ではポケモンの能力を向上させるとのことでしてね、実際にそれで強化された個体も確認したので採取・栽培したのはよかったんですがね。」

アクロマ「そもそもほとんどのポケモンが嫌がって摂取しなかったのですよ。おまけに摂取したところで効くのが遅い上に効果も短いのであまり幅広く使えるものでもなかったのです。」

アクロマ「ただ、人間がお茶として飲む分にはただ美味しいだけなのでそちらに回しているということです。」

キョウヘイ「……それで、何の関係が?」

アクロマ「ただ美味しいだけというのは大人の人間が服用した場合の話なのです。子供、特に男性が摂取すると稀に性転換するとのことでしてね。」

キョウヘイ「えぇ……」

アクロマ「キョウヘイさんが来るときは出してなかったんですが……パーティということで誰かしらが間違えたのでしょう。すみませんね。」

ルリ「あ、あの!キョウヘイくんは元に戻るんですか!?」

アクロマ「おや、そちらの方は……お友達ですか」

ルリ「か、かのj

キョウヘイ「大っぴらにできないんでしょーっ!?」

ルリ「……そうだった。あ、あはは……」

アクロマ「……はい、戻るはずですよ。量にもよりますが500ml程度なら2時間程度でしょう。」

キョウヘイ「……それならなんとかなりそうです。」

アクロマ「これぐらいで大丈夫ですか?……お詫びは後日また改めて。それでは。」

キョウヘイ「はい。ありがとうございました!」
プツリ

ルリ「……よかった。戻るんだね。」

キョウヘイ「いやよかったよ本当……そういえば、お風呂どうしよう……」

ルリ「うーん……体は女の子だし、男湯に入るわけにはいかないけど……」

キョウヘイ「女湯に行くのもそれはまずいし……俺、待ってるからルリちゃん行ってきなよ。」

ルリ「それはダメだよキョウヘイくん。さっきだってくしゃみしてたし……ちゃんと温まらないと。」

キョウヘイ「で、でも……」


ルリ「……いいこと思いついちゃった。」

キョウヘイ「?」

ルリ「わたしの家のお風呂に入るっていうのはどう?」

キョウヘイ「え……いいの?」

ルリ「うん。今日は家族も出かけてるし大丈夫だと思うよ。」

キョウヘイ「……そうだね、俺の家に戻っても説明が面倒だし……うん、それがいいのかな……」

ルリ「じゃあ決まりだね。わたしに着いてきて!」
 ▼ 22 ヤミカラス@あおいビードロ 22/12/23 13:57:08 ID:2OiMyRtQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
きたきた
 ▼ 23 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/23 20:24:11 ID:ZBgkRML. NGネーム登録 NGID登録 報告
〜ルリの家〜


キョウヘイ「マンションってなんかすごいね……俺の家とは色々違うや。」

ルリ「そ、そう?わたしはむしろ一軒家にちょっと憧れてたり……あ、この部屋だよ。今開けるから少し待ってね。」

ガチャリ

ルリ「……ただいま。」

キョウヘイ「……お、お邪魔します……」

ルリ「えっと……荷物はとりあえずわたしの部屋に置いてもらおうかな。」

キョウヘイ「あ、ありがとう……」

ルリ「……?どうしたの?」

キョウヘイ「いや……その、初めて……恋人の家に入るわけだし、なんか緊張しちゃって……///」

ルリ「そ、そういえば……そうだね……あはは……///」

ルリ「こ、こっちがわたしの部屋だから……は、入って……」

キョウヘイ「う、うん……」
 ▼ 24 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/24 03:27:39 ID:uyIUshzA [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルリ「荷物は……そうだね、こっちの角の方に置いてもらえるかな。」

キョウヘイ「あ、うん。……それにしても、いつでも人が呼べるぐらい部屋が綺麗なのってすごいね……」

ルリ「そ、そう?」

キョウヘイ「うん。俺とかいっつも何か片付けないといけないようなものが1つぐらいは残ってる気がするし……」

ルリ「うーん……わたしの場合はお部屋で何かするものってあんまりないっていうか……トレーニング用のものとかは使ったら戻さないと落ち着かなくって……」

キョウヘイ「偉いなあ……」

ルリ「だから、まあ……あんまり、面白いお部屋じゃないんだけど……本当はこの前2人で撮った写真とか飾りたいものもあるけど……それは見つかるとうるさいから……あはは」

キョウヘイ「なるほど。」

ルリ「あ、でも……女の子になってるキョウヘイくんと撮った写真なら大丈夫……かな?後で1枚撮らせてね。」

キョウヘイ「それはいいけど……本当に大丈夫?服とか……」

ルリ「それについてはちょっと考えがあるから……お風呂の後で、かな。」
 ▼ 25 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/24 03:56:40 ID:uyIUshzA [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルリ「じゃあお風呂の説明なんだけど……シャンプーとボディソープはこっちの……あ、でも今キョウヘイくんは女の子だから……」

ルリ「そうだね、やっぱりこっちの方を使ってもらおうかな。」

キョウヘイ(ママの使ってるやつに似てる……ってことは女の人用の……ま、まあそれでいいのか……いいのかな?)

キョウヘイ「……そういえば体洗う用のタオル持ってきてなかった」

ルリ「あ……お風呂のこと話したのはセッカシティに着いてからだし……あっちなら貰えるから気にしなくてよかったからね。」

ルリ「そうなると……うん、タオルもこっちのピンクの方使ってね。拭くときのタオルは好きなの使って大丈夫だから。」

キョウヘイ「わかった。」

ルリ「……じゃあ、お先にキョウヘイ、どうぞ。」

キョウヘイ「え、いやいや……」

ルリ「さっきはどう見てもキョウヘイくんの方が寒そうだったもん。わたしは後でも大丈夫だから。何かわからないことがあったら聞いてね。」

キョウヘイ「……それじゃあ、お言葉に甘えて……」

ルリ「うん。ゆっくりどうぞ。」
 ▼ 26 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/24 04:10:33 ID:uyIUshzA [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ(とは言われたものの……ルリちゃんもなるべく早く入りたいだろうしパパっと済ませないと……)

キョウヘイ(……当たり前だけど、服は脱がなきゃだよね。)


いつものように服を脱いでいくとところどころいつもの自分とは違う部分に目がつく。元の少しごつごつとした感じとは対象的な部位を見るたび、無性に恥ずかしくなるのだった。


キョウヘイ(一応、自分の体なんだけどな……見ちゃいけないもの見てる気になるというか……女の子の体を見つめるって意味だけなら本当にその通りだからね……)

キョウヘイ(……本当に俺、女の子になっちゃってるんだなあ……)


コンコン


キョウヘイ「あ、ごめん今脱ぎ終わったところで……」

ルリ「……だったら丁度よかった……あの、嫌だったら全然……あ、嫌だと思うんだけど……できれば、一応、確認を……」

キョウヘイ「確認?」

ルリ「その……ほ、本当に女の子なのかどうか……ちょ、ちょっとだけ見せて欲しい、かな……あはは……///」

キョウヘイ「ま、まあ……女の人用のやつ使わせてもらうわけだし……それは結構大事だと思うから……べ、別に全然……そもそも自分の裸じゃないようなものだし……セ、セーフ……?///」

ルリ「……じゃあ、3つ数えたら少し開けて見て閉めるから……準備できたら言ってね。」

キョウヘイ「お、俺はいつでも……」ドキドキ

ルリ「行くよ……3、2、1!」ガチャ



ルリ「……。」



ガチャ


ルリ「う、うん……ちゃんと女の子だったね、ごめんね、ありがとう……///」

ルリ「そ、その……結構綺麗な体だね、あはは……///」

キョウヘイ(結構がっつり見てたなルリちゃん……)
 ▼ 27 ヨワシ@バックのかんづめ 22/12/24 13:04:16 ID:QHMohTNA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
えっちい
 ▼ 28 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/25 00:24:02 ID:6lwYHIFA [1/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ(……そもそも人の家のお風呂に入ること自体凄く久しぶりというか……親戚以外だとなかったような)

キョウヘイ(女の人用のものを使ってるとまるで女の人になったみたいで……いやなってるんだけどなんかこう、最初からそうだったみたいな……)

キョウヘイ(……このシャンプーとか俺のいつも使ってるやつよりめっちゃ高そう。パッケージからしてなんかもう違うし……)



一通り体を洗い終わったところで湯船に浸かろうとする。



キョウヘイ「熱っ!?」

キョウヘイ(まあ、体冷えてるんだもんな……当たり前か。ゆっくり……少しづつ……)



キョウヘイ「……ふぅ……」

キョウヘイ(はぁ……ようやく少し落ち着けた気がする……寒かったのもそうだけど、やっぱりいきなり女の子になるとか説明されてもわけわかんないし……というかあの説明が本当だとしてもそんなことあるのか未だに信じられないし……)

キョウヘイ(……まあ、体が温まったらさっさと上がってルリちゃんと代わろう……ルリちゃんだって体冷えてるだろうし……)


コンコン


キョウヘイ「は、はい!?」

ルリ「あ、えっと……湯加減とか、大丈夫かな……?」

キョウヘイ「だ、大丈夫……体冷えてたから最初は熱く感じたけど、今はそんなに……」

ルリ「……よかった」


ガチャ



ルリ「は、入るねキョウヘイくん……///」

キョウヘイ「え!?ちょ……わーっ!?///」
 ▼ 29 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/25 00:54:05 ID:6lwYHIFA [2/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ「ななな何で入ってきちゃったの!?あ、いやルリちゃんの家だからその辺は……あれかもしれないけどさ……///」ドキドキ

ルリ「ほ、ほら……2人で入った方が効率いいし……女の子同士だから大丈夫かなって……あはは……///」

キョウヘイ(俺は全然大丈夫じゃないんだけど……いやアレがない分まだ全然大丈夫かもしれないけど……)


そんなことを考えているとルリが纏っていたタオルを脱ぎ初めたのでキョウヘイは急いで反対側を向いた。

その直後に耳に入るシャワーの音……それはつまり、今同じ部屋で同年代の女子が体を洗っていることを意味していた。


キョウヘイ(……今……ルリちゃんは何も着ていないわけで……このまま後ろを向いたら……いや絶対ダメだけどね!?)

キョウヘイ(でも……興味がないのかと言われると正直すごくあるんだよね……!まあ、今の自分の体から少しは想像できるけどそういうのとは違うというか)

キョウヘイ(ポケドルやってるぐらいだからきっと……///)


そんなことを考えていたとき、不意に浴室が静かになった。


ルリ「……キョウヘイくん?」

キョウヘイ「は、はい!な、何でしょうか?」

ルリ「……話すときぐらい、わたしの方を向いてくれると嬉しいんだけど……あはは」

キョウヘイ「い、いや、でも……今、ルリちゃん……裸で……///」

ルリ「……わ、わたしだってさっきキョウヘイくんの見たし……わたしはキョウヘイくんなら嫌とかそういうのは……///」

ルリ「わたし……まだもう少しかかるから、見たくなったらいつでも大丈夫だよ。」



キョウヘイ(え……まさか今話しかけてきたのってそれを伝えるために……!?だ、だったら……でもやっぱりよくないんじゃないかって感じが……)


再び水の音が響く浴室でキョウヘイの葛藤は続く。


少し体を動かせば自分の欲望は満たされる。おまけに本人の了承もある。

しかしいくら恋人同士とはいえそんなことをして本当にいいのか……所詮体目当てだったのかと幻滅されはしないだろうか。


キョウヘイ(……ルリちゃんはしばらく体を洗ってるんだ。シャワーの方を向いて洗ってるならこっちは見てないはず……その間に少しだけ……少しだけ見るならルリちゃんもあまり恥ずかしくないかもしれないし……)

キョウヘイ(よし……3つ数えたら振り向いて少しだけ見よう。そうしよう。)
 ▼ 30 カイデン@しろいビードロ 22/12/25 01:02:36 ID:oR.YLvYY [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
自分もちょい前キョウルリよく書いてたから同志見つけてうれしい
キョダイシエンしておきます
 ▼ 31 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/25 01:27:07 ID:6lwYHIFA [3/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ(……落ち着いて……深呼吸……3……2……1……!)


意を決して振り返ると、そこには体についた泡を流しているルリの姿があった。

確かに先程見た自分の姿と似ているのだろうが……前からと後ろからではかなり印象が違って見えること、そもそも別人の身体であること……そのインパクトは想像以上だった。

いつも目につくピンクの髪、そこから背中、お尻、ふとももと舐めるようにゆっくりと観察し、記憶に焼き付けていく。

少なくともキョウヘイが少し、と考えた時間と比べるとかなり長い時間、その光景を味わっていたのだが最早気にするような余裕はなかったのだ。

彼女が泡をほとんど流し終わり、こちらを気にかけようとしていることに気づかないほどに。


ルリ「あ……///」

キョウヘイ「あっ」

キョウヘイ「えっと……タイミングが悪かったみたいで……その……ごめん……」


自分のしていたことにようやく気づき、また反対側に視線を戻す。

もちろん申し訳無さもあったのだが……ルリの身体に見惚れていた自分の顔を見せたくない、というのが一番の理由だった。


ルリ「あ……ちょっと体をもう少し寄せてくれるかな。多分湯船の大きさがギリギリだから……」

キョウヘイ「あ、うん……え?」

ルリ「……あつ…………ふう。さ、流石に二人だと少し狭いね、あはは……///」

キョウヘイ「……!?」

キョウヘイ(え……これって……え?)

キョウヘイ(と、というかやばい……もう絶対理性が持たない……!)
 ▼ 32 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/25 02:05:57 ID:6lwYHIFA [4/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ「あ、ルリちゃん入るなら俺上がるよ……」

ルリ「でも……まだ体が温まりきってないんじゃない?」

キョウヘイ「え、いやそんなことは……ないよ……たぶん……というかどうしても寒かったら後で入ればいいからルリちゃんが上がってから……」

ルリ「そ、そんなことする必要ないと思うけど……それとキョウヘイくん、話すときは……その」

キョウヘイ「わ、わかってるけど裸なのに目は向けられないっていうか……///」

ルリ「わ、わたしは別にいいんだよ……?///」ピトッ

キョウヘイ(やわらk……そんなことより理性が本格的にやばくなってきたかも……///)


キョウヘイ「……や、やっぱり一緒にお風呂はまずいってルリちゃん……///」

ルリ「でも……今のわたしたち女の子同士だよ?」

キョウヘイ「そ、そうかもしれないけどそれは一時的な話で……元々俺は男だし……」

ルリ「一時的でもなんでも関係ないよ。せっかくの機会なんだから……ね?」

キョウヘイ「だ、ダメだって!やっぱ俺後でいいよ!」

ルリ「こら。ちゃんと肩まで浸かって10数えないとダメだよ〜?あはは……」ガシッ

キョウヘイ(な、なんでこんなことに……)


キョウヘイ(いやこの際そんなのどうでもいいか。どっちかというと早くここから抜け出さないとなんだけど……離してくれないし……)

ルリ「ね、ねえ……そんなに嫌だった……?も、もしそうなら、本当にごめんなさい……」

キョウヘイ「あ、いや、そういうことじゃなくて……」

キョウヘイ「えっと……ルリちゃんは俺と一緒にお風呂入りたいの?」

ルリ「……うん。」

キョウヘイ「そ、それなら……仕方ないかあ……」

ルリ「……ありがとうキョウヘイくん。嬉しい!」
 ▼ 33 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/25 16:19:22 ID:6lwYHIFA [5/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
狭い空間に二人っきり。それぐらいのことなら特に緊張はしないし、何なら付き合う前からいつもそうだった。それがまた少し狭くなっただけのこと……

お互い裸、という点を除けばだが。

自分は女の子、一緒に風呂に入ってもやましいことはないから正面を向いて話すのだ……そう言い聞かせても、背中にルリの肌が触れるたび、頭の中は先程の光景に支配されてしまう。


キョウヘイ「あの……さ……な、なんで一緒にお風呂に入りたかったの……?」

ルリ「それは……こんなこと、次にできるのがいつになるかわからないし……もしもわたしたちの関係をみんなに知らせることが出来たとしても、これは難しいんじゃないかな……」

キョウヘイ「だ、だけど……は、恥ずかしいとか……そういうのは」

ルリ「もちろんそうだけど……でも、それでも今みたいな時間ってとっても幸せだと思うんだ……キョウヘイくんも考えたことない?お父さんやお母さんがしてたようなことを、自分も好きな人としたいなーって。」

キョウヘイ「あ、あるけど……お風呂は……あんまりなかった……かも」

ルリ「それにね……ちょっと個人的な理由なんだけど……前に知り合いの女の子が彼氏と別れちゃったんだけど原因が彼氏の浮気で……年上の女の人にカラダで誘惑されちゃったみたいで」

ルリ「わ、わたしたちはまだそういうのは早いと思うけど……でも、きっとそういうことが何もないのも……よくないのかなって思っちゃって」

キョウヘイ「お、俺はそんな……浮気とか絶対しないし、そういうこともしなくたって……好きなのは変わらないし……///」

ルリ「……それもあるけど、わたしも少し興味があっただけなんだ。あはは……///」

キョウヘイ「じゃあ……俺の今の体じゃちょっと残念だよね。……なんかごめん。」

ルリ「ううん、でも……もしそのままの体だったらわたしたち……きっと間違いを犯しちゃってたと思うし……それが怖くて一緒にお風呂に入ろうなんて思わなかったと思う……かな。だから……こっちの方がいいと思うの。」

キョウヘイ「……そっか。」

ルリ「ねえ……わたし……さっきキョウヘイくんを前から見て……今は後ろから見てる。キョウヘイくんはまだわたしのこと前から見てないんじゃないかな?だから……」

キョウヘイ「そうだけど……そうだけどさ……」

キョウヘイ「さっき後ろ姿を見ただけでも……頭の中がそのことでいっぱいになっちゃって……また見ちゃったらと思うと……なんかさ……」

ルリ「えへへ……そうなんだ……わたしのことで頭がいっぱいになっちゃったんだね、嬉しい……」

キョウヘイ「で、でもそれじゃルリちゃんのことをちゃんと愛してるって言えるのかよくわかんないし……」

ルリ「それもきっと愛だよ。それに、そうなったら他の女の子のことなんて考えられなくなるでしょ?」

ルリ「もしも他の女の子とお風呂に入ろうと思ったって思い出すのはわたしのこと……もしかしたら1人でお風呂に入ろうと思ってもわたしのことを思い出すかもしれないし……うふふ」


キョウヘイ(好きな人の裸を思い浮かべるのも……愛、か。)

キョウヘイ「じゃあ……そっち向くから、ちょっと待ってね……一旦立ち上がらないとうまく回れないから……」

ルリ「……うん。」
 ▼ 34 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/25 16:54:48 ID:6lwYHIFA [6/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
湯船に使っていた体を出し、ルリの体をなるべくみないように反対側を向き……再び体を沈める。


キョウヘイ「……///」

ルリ「う、俯いて……どうしたの?のぼせちゃったとか……」

キョウヘイ「あ、いや……ルリちゃんの顔見ると、何か急に恥ずかしくなっちゃって……せっかく見てもいいっていってくれてるのに、ごめん……」

ルリ「それなら……わたし、目を瞑ってるから終わったら教えて。それと……足も伸ばしておくから。ちょっと失礼するね。」


その言葉を聞いてから少しして……キョウヘイは顔を上げた。

目の前にはまた無防備な身体があり……今の状態なら見るどころかどんなこともしようと思えばできるだろう。

自分が女でなければこの状況はありえないと理解しつつ……キョウヘイは今の自分が男でないことを激しく悔やんだ。


キョウヘイ(これがルリちゃんの……)ゴクリ


一応自分のものは見た。だがやはり、好意を抱いた相手の恥部を見ることはそれと訳が違う。見るという行為そのものより彼女が自分に体を好きにさせている……そのことが一番キョウヘイを興奮させた。


キョウヘイ(あのときのルリちゃんも……同じ気持ちだったのかな……)

キョウヘイ「あ……も、もう、目を開けていいよ……。」

ルリ「……どうかな、忘れなさそう?」

キョウヘイ「う、うん……多分……そうだと思う……」

ルリ「多分、じゃまだ少し弱い……かな」


そう言うとルリは押し倒すようにしながらキョウヘイを抱き寄せた。


キョウヘイ「ル、ルリちゃん……!?///」

ルリ「……これがわたし。ずっと忘れないでね。……他の子とこんなことしたらダメだよ?」


同じ身体のようで少し違うそれから伝わる柔らかさ、優しさ、心臓の鼓動……そして自分たちを包み込む温かいもの……

それ以外のものなど、今ここには存在しない。ここは今、二人だけの世界。

もはや恥ずかしさも欲望も忘れ、ただその肩を抱き返すだけだった。
 ▼ 35 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/25 17:18:40 ID:6lwYHIFA [7/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
その後は何事もなかったかのように二人一緒に体を乾かし、服を着た。

その間お互い言葉は発さなかった。……何かを喋る必要もないと思ったからだ。


ルリ「キョウヘイくんもお茶、飲む?結構長く入ってたし。」

キョウヘイ「うん。そうしようかな。」

ルリ「はい、どうぞ。」

キョウヘイ「ありがとう。」

ルリ「……それにしても戻らないね。あ、2時間だから……まだなんだっけ。」

キョウヘイ「そうだね。……お風呂のときに戻らなくてよかったよ。」

ルリ「そうだね、お風呂……」

ルリ「……///」

キョウヘイ「……ルリちゃん?」

ルリ「わ、わたし……またとんでもないことを……本当……なんかたまに……キョウヘイくんが告白してくれたときもそうだったけど暴走しちゃって……ごめんなさい……///」

キョウヘイ「あ、いやそれは……ほら、のぼせてたかもしれないし、俺も……」

ルリ「キョウヘイくんが入る前に裸を見たのと入ってるところに行くのは言い逃れできないと思うんだよね……あはは……」

キョウヘイ「……ほ、ほら愛……そういうのも愛なんでしょ?……って言ってたはず……」

ルリ「……キョウヘイくんは優しいね。あは、あはは……」
 ▼ 36 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/25 18:16:07 ID:6lwYHIFA [8/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ「……そういえばこの後どうする?」

ルリ「お昼ご飯まだだもんね……でも」

キョウヘイ「俺がこの状態だもんね。喋らなければ大丈夫かもしれないけど……」

ルリ「それだとキョウヘイくんが大変だし……せっかくのデートなのに……」

ルリ「……あ、そうだ。あれなら……ちょっと待ってねキョウヘイくん。」


そう言うとルリは自分の部屋に行ってしまった。


キョウヘイ(……性別をどうにかするものなんてあったっけ。音がするから何か探してくれてるみたいだけど……)


ルリ「よ、よいしょ……あったよキョウヘイくん。」

キョウヘイ「あ、ありがとう……ところで、何が……ってそれ……」


ルリが抱えていたのは洋服……それも、初めて会ったときも着ていたいつものあの洋服だった。


キョウヘイ「それって……ま、まさか」

ルリ「キョウヘイくん……これ、着てみて?」
 ▼ 37 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/25 18:22:45 ID:6lwYHIFA [9/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ「え……?」

ルリ「せ、せっかくなら……女の子になっちゃったこと、楽しんでみるのはどうかなって……あはは」

キョウヘイ「ま、まあそれはそうかもしれないけど……え、これ下着も……?」

ルリ「着け方がわからなかったら教えて上げるから大丈夫だよ。」

キョウヘイ「いやそうじゃなくて……これってルリちゃんの……///」

ルリ「いいからいいから。ほら、着替えて。今のキョウヘイくんならきっと似合うよ。」

キョウヘイ「そ、そうかな……?」

ルリ「うん。ゆっくりで大丈夫だから、慌てないで着てみて。」


キョウヘイ(さっきまで新婚さんみたいだったのに……今度は姉妹か何かみたいになってる……)
 ▼ 38 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/25 19:30:47 ID:6lwYHIFA [10/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
裸の付き合いをしたとはいえ……目の前で着替えるのもなんとなく気まずかったのでキョウヘイは洗面所で着替えていた。


キョウヘイ(当たり前だけど……まずは下着から……というかこれ、ルリちゃんが普段つけてる下着なんだよね……)

キョウヘイ(いやいや……そういう目的のために貸してくれてるわけじゃないし……そもそも裸を見たのに下着ぐらいで何を今更……下着ぐらいって言い方は違うかもしれないけど……)


キョウヘイ(パンツは履けたけど……これブラジャー?ママのとちょっと違うような……つけ方あってるのかなこれ)

キョウヘイ(……なんかゆるいな。間違えちゃったか。)

キョウヘイ「あ、ルリちゃん……ブ、ブラジャーのつけ方がよくわからないんだけど……」

ルリ「はーい?」ガチャ

ルリ「……大丈夫キョウヘイくん、それで合ってるよ。」

キョウヘイ「そ、そうなの……な、なんだかゆるい気がするんだけど……」

ルリ「あー……そ、そっか……ごめん、わたしとサイズが違うみたいなんだけど……今はちょっと我慢してね、あはは……。他には何かあるかな?」

キョウヘイ「だ、大丈夫……ありがとう」

ルリ「うん。また何かあったら呼んでね。」

バタン


キョウヘイ(そ、そういえばブラジャーっておっぱいの大きさに合わせてサイズが違うんだっけ……俺のが小さいだけなのかもしれないけど、ルリちゃんってもしかして……)

キョウヘイ(くそぅ、お風呂でもっとちゃんと見とくんだった……!)
 ▼ 39 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/25 20:47:23 ID:6lwYHIFA [11/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ(これで全部かな……?)


用意された服を一通り身につけた自分の姿を確認してみる。……確かに、いつものあの服だ。


キョウヘイ(だけど……俺にとってこの服はルリちゃんって感じがするからなんかなあ……似合ってるのかどうかもよくわかんないや……)

キョウヘイ「き、着替えたよ……」ガチャ

ルリ「あっ……うん、いい感じ……」


ルリの方も先程までの厚着ではなくキョウヘイと同じ……見覚えのある服に着替えていた。


ルリ「最後はこれだね。はい、これ被って。」

キョウヘイ「これもいつもの帽子……」

ルリ「被ったら……写真撮ってみよ?双子コーデみたいな……あはは」

キョウヘイ(それが目的だったのか。)


ルリ「じゃ、じゃあ撮るよ……」

パシャ

ルリ「うふふ……ちゃんと撮れてるね、かわいい……キョウヘイくんも見てみて!」

キョウヘイ「どれどれ……やっぱり俺が見ても違和感しかないなあ……」

ルリ「そう?とってもかわいいけど……」

キョウヘイ「少なくともこの服は俺が着るよりルリちゃんが着てる方が似合ってると思うよ。……その方がずっとかわいいよ。」

ルリ「あ、ありがとう……///」

キョウヘイ「そ、そういえばお昼ご飯は結局どうするの?」

ルリ「あ、そうだったね。今から買いに行こうか。」

キョウヘイ「わかった。じゃあ着替えてくるから……」

ルリ「え?そのまま行かないの?」

キョウヘイ「……え?」
 ▼ 40 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/25 21:12:06 ID:6lwYHIFA [12/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ「ね、ねえ本当に行くの……?」

ルリ「うん。そんなに心配しなくても大丈夫だよ、近くのパン屋さんに行くだけだから。」

キョウヘイ「だ、だとしても……その、正直ちょっと寒いんだけど……いつもこれ着てて大丈夫なの……?」

ルリ「おしゃれのためには色々頑張らないといけないときもあるんだよ、あはは……」

ルリ「あとはそうだね、喋り方とか気をつけないと。」

キョウヘイ「喋り方……?」

ルリ「今からあなたはキョウヘイくんじゃくてキョウコちゃんで……俺じゃなくて私って言ってね。」

キョウヘイ「えぇ……?」

ルリ「……そうしないと怪しまれちゃうよ。お店だけじゃなくてエレベーターとかでも誰かに会うかもしれないし。」

キョウヘイ「が、頑張ってみる……」

ルリ「あ、でもパンはとっても美味しいから楽しみにしててね!」

キョウヘイ「うん……というか本当に俺女の子に見える?大丈夫?」

ルリ「こら、俺じゃなくて私でしょ?大丈夫大丈夫、わたしが見たってかわいいんだから。」

キョウヘイ「そうなのかな……?」

ルリ「これでもちょっとはそういうの詳しいつもりだから。さ、行くよ。」
 ▼ 41 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/25 21:21:08 ID:6lwYHIFA [13/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜パン屋〜


店員「いらっしゃいませ……あらルリちゃん、お友達?お揃いコーデなんてすごいわねえ。」

ルリ「あはは……はい、友達のキョウコちゃんです。」

キョウヘイ「は、初めまして……///」

店員「今年もクリスマスのスペシャルサンド、用意してるからね。オススメだよ。」

ルリ「わあ、よかった。これが食べたくて来たんです。キョウh……コちゃんはどうする?」

キョウヘイ「じゃ、じゃあ……お……私もそれで……」

店員「はいはい、まいどあり!」




キョウヘイ「……すごいね、全然バレなかった……」

ルリ「でしょ?ちゃんとかわいいんだよ、今のキョウヘイくん。」

キョウヘイ「それ、喜んでいいのかわかんないんだけど……」

ルリ「そ、そっか……あはは」

ルリ「……ねえ、また今度女の子としてデートしない?きっと面白いと思うんだけど……」

キョウヘイ「え、やだよ!今でさえこれ以上見られたくないのに!」

ルリ「そっかあ残念。まだまだ色々着てみてほしい服があったんだけど……それならしょうがないね。」

キョウヘイ「……その言い方だとここで断らなかったらまた別の女の子向けの服を着ることになってたみたいなんだけど……」

ルリ「そうかもね、あはは……」

キョウヘイ(危なかった……)
 ▼ 42 チョボマキ@グランドコート 22/12/25 21:25:25 ID:oR.YLvYY [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
プラトニックとエロの中間を彷徨ってるくらいの感じがすごい好き
 ▼ 43 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/25 21:51:09 ID:6lwYHIFA [14/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜ルリの家〜


キョウヘイ「あ、食べるとき汚しそうだし……着替えていいかな?」

ルリ「うん、大丈夫だよ。家の中なら『キョウヘイくん』に戻っていいからね。」

キョウヘイ(まあ、これ以上女の子になろうとしてると本当にそうなりそうで怖いっていうのもあったんだけど……)

ルリ「あ、脱いだらわたしに渡してね。後で洗濯とかするから。」

キョウヘイ「な、なんかごめん……ありがとう」





着替え終わったところで食卓に着き、サンドイッチを包む袋を開ける。色とりどりの素材が挟まり、なかなか美味しそうだ。


キョウヘイ「いただきまーす!」

ルリ「……いただきます」

キョウヘイ「あむ……ん、おいしい……すごくおいしいねこれ!」

ルリ「うふふ、よかった、お口に合ったみたいで……わたしも大好きなんだ、これ。クリスマスの時期しか売ってないのが残念なんだけど……」

キョウヘイ「へえそれで……いや本当おいしいな……」

ルリ「……こうなるってわかってれば食材を用意しておいたんだけど……料理、少しはできるつもりだから……」

キョウヘイ「す、すごいね……その、いつか……食べさせてもらったり……」

ルリ「もちろんだよ。……そうだね、その時までにもっともっと上手になっておかないと、かな。あはは……」
 ▼ 44 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/25 22:10:25 ID:6lwYHIFA [15/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ「いやーおいしかった……時間的にはこの後少し買い物して観覧車に乗って終わり……って感じかな。」

ルリ「……そういえばもう2時間経ってるんじゃない?まだ声は戻ってないけど……」

キョウヘイ「あー……ほんとだ。……じゃあいつ戻るんだろう。500mlで2時間かあ……確か結構飲んじゃった気がするんだよね。」

ルリ「そ、その……アクロマさんって人が言ってた時間が違うってことはないの?」

キョウヘイ「それは大丈夫じゃないかな。あの人そういう間違いも多分しないし嘘つくこともまあまずないと思うよ。」

ルリ「……信頼してるんだね。」

キョウヘイ「まあね。ちょっと変な人だけど、悪い人でもないし面白いよ。自分の興味には真っ直ぐっていうかさ。」

ルリ「へ、へぇ……」

キョウヘイ「どうかしたの?」

ルリ「あ、ううん……いいの。男の人なんだもんね。」

キョウヘイ「まあ、そうだけど……買い物はこの服でいいよね?また戻って洋服返したりするの大変だし……」

キョウヘイ「……声が見た目にあんまり合わないせいで目立ちそうだけど……喋らなければいいかな。」

ルリ「そうだね、なるべく喋らないように……っていうのは少し大変かもしれないけど……わたしもサポートするから。」
 ▼ 45 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/25 22:42:56 ID:6lwYHIFA [16/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜ライモンシティ〜


様々な施設を有するこの街だか、今日は一層賑わっている。ミュージカルを見に行く者もいれば遊園地に行く者、はたまたバトルサブウェイに挑戦する者……

もちろん、クリスマスグッズを扱う店も増える。2人の目的はお揃いのキーホルダーだ。


ルリ「わざわざお互いにプレゼント禁止にしてまでこれって決めてたんだもんね。どういうのがいいかな?」

キョウヘイ「……ルリちゃんが好きなのでいいよ。」

ルリ「もう……2人で持つものなんだから、キョウヘイくんも気に入ってくれないといけないんだからね?しっかり考えないと……」


キーホルダーの店には2人で持つことを意識したものも置いてある。合わせると1つの絵になるようなものなどがそれだ。


キョウヘイ(かわいいけど……流石にこれは露骨すぎるかな……大っぴらにできないって言ってたし……)

キョウヘイ(……お、あれって観覧車のかな……?丁度残り2つだし、あれがいいかも。)


そう思った矢先、後ろから伸びてきた手が2つとも手に取り、持っていってしまった。


キョウヘイ「あ……」




ルリ「ね、キョウヘイくん……この観覧車のとかどうかな?」

キョウヘイ「……なんだ、ルリちゃんか……よかった」

ルリ「……?」

キョウヘイ「いや……俺もそれがいいんじゃないかと思っててさ。手に取ろうとしたらなくなっちゃったから焦って……」

ルリ「考えてること、同じだったんだね……なんだかちょっと嬉しい、かな。」

キョウヘイ「そりゃもう、ねえ。」

ルリ「ふふ、そうだよね……あはは……」
 ▼ 46 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/25 23:08:36 ID:6lwYHIFA [17/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
普段はすぐに乗れる観覧車も、今日ばかりはそうもいかない。珍しく行列ができていた。


キョウヘイ(普段ならあそこでバトルできるぐらい空いてるんだけどなあ。あまりにも人が来ないから無くならないか心配になるんだよね。今日みたいな日があるからそうはならない……といいんだけど)

ルリ「……今日はみんな観覧車に乗るんだね。みんな恋人同士だったりするのかな。」

キョウヘイ「どうだろうね……友達とか家族と一緒の人もいるんじゃないかな。でも、いつもみたいな1人で適当に相手を探してる人は今日は乗りにくそうだね……」


そんなことを話しているうちに案外早く順番が回ってきた。いつも乗っているときは長い時間だったはずなのだが。



ルリ「……思ったより早く乗れたね。」

キョウヘイ「うん。……まだ体が戻らないのが残念だけど。」

ルリ「そ、そうだね……」

キョウヘイ「……ごめんね。」

ルリ「え?」

キョウヘイ「今日……いつもの俺としてルリちゃんとデートできなくて……もっと色々デートらしいことできたはずなのに……初めてのクリスマスなのに……」

ルリ「そんなこと気にしてないよ。すっごく楽しかったし……女の子になったって楽しいことはあったと思うよ。」

キョウヘイ「でも……ルリちゃんは男の俺を好きになってくれたんだから……男の俺でデートしたかったんだ。」


ルリ「……確かにわたしがキョウヘイくんを好きになって、恋人同士になったときはキョウヘイくんは男の子だったけど……別にそうじゃなくたっていいんだよ。」

キョウヘイ「え……?」

ルリ「わたしは……キョウヘイくんの言葉に助けられたり……一緒にいると元気を貰えたり……きっとそんなキョウヘイくんだから好きになったんだよ。もちろん、それだけが全部じゃないけど……」

ルリ「好きになった人の何かが少し変わったぐらいで好きじゃなくなるなんてこと、わたしにはないよ。」

キョウヘイ「……。」

ルリ「あ、でも気持ちはわかるよ。わたしだって女の子としてかわいくなれるように頑張ってきたから……それをキョウヘイくんに見てほしいっていう気持ちはあるし……」

キョウヘイ「も、もし……もしもだけど、俺がこのまま戻らなかったとしても……好きでいてくれる?……恋人として」

ルリ「もちろん。キョウヘイくんはキョウヘイくんだもん。……あはは……」


旅の途中、2年前に活躍したという誰かと重ねられることがやたらとあった。

大して不快に思ったことはなかった。けど、嬉しいとも思わなかった。

できることなら、もっとそのまま自分を認めてほしかった。


キョウヘイ(ルリちゃんは……いつも真っ直ぐ、俺だけを見てくれて……)

キョウヘイ(やばい、ちょっと涙が……)

ルリ「ど、どうしたのキョウヘイくん!?何か悲しいことでも……」
 ▼ 47 ムウマージ@ぼうごパット 22/12/25 23:10:45 ID:QC.MT1OE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 48 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/25 23:21:57 ID:6lwYHIFA [18/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ「はは……ごめん、ルリちゃんには嫌われたくないなあって思っちゃって……」

ルリ「な、ならないよ!?大丈夫だって……」

キョウヘイ「ああいや、そういうことじゃないんだけどさ……ははは……」

ルリ「……だったら、今からキス……しようよ」

キョウヘイ「キ、キス……?」

ルリ「うん。誓いのキスだよ。お互いにずっと好きだよって意味の。」

ルリ「……口にはまだキスしたことなかったと思うんだけど……そ、そうだよね?」

キョウヘイ「……うん」

ルリ「じゃあ……わたしからするから、キョウヘイくんは目を閉じててね。」

キョウヘイ「いや、前にほっぺにしてくれたし今度は俺が……」

ルリ「わ、わたしだってリベンジしたいの……あれは流れに任せちゃったし……///」

ルリ「と、とにかく……いいよね?」

キョウヘイ「わ、わかったよ……」


言われるがまま目を閉じ、背もたれに体を預けてその瞬間を待つ。























キョウヘイ(……まだ?結構長くない……?)


耳をすますと何やら鼓舞するようなルリの呟きが聞こえる。どうにも勇気が今一つ出ないらしい。


キョウヘイ(……代わってあげたほうがいいのかな、これ……)
 ▼ 49 ダストダス@ビスナのみ 22/12/25 23:34:25 ID:oR.YLvYY [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ーオマケー

ペニバンの広告塔をするルリちゃん(雑)
『(キョウヘイくんを)私が犯しました』

ルリ「あはは」ピース

キョウヘイ「やめて…」
 ▼ 50 フレフワン@しっぽのくんせい 22/12/25 23:35:02 ID:oR.YLvYY [4/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
すいません間違えました
管理人にたのんできます
 ▼ 51 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/25 23:37:32 ID:6lwYHIFA [19/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
不意に呟きが止まった。

こちらへゆっくりと近づく足音だけが響き、それが止まると吐息が少し顔にかかった。

合図だと思い、覚悟を決めた直後……唇に触れるものがあった。


ルリ「も、もう目を開けていいよ……///」


ほんの少しの時間だったが、確かにその感触はあった。自分と彼女の関係がまた一つ進んだような……そんな気がした。


ルリ「……だ、大丈夫だったかな……苦しかったりとか……///」ドキドキ

キョウヘイ「だ、大丈夫……///」ドキドキ

キョウヘイ「ん……?」

ルリ「こ、声……元に戻って……」

キョウヘイ「ま、まさかこのタイミングで……ちょっと待ってね……うん、ある!」

ルリ「お、男の子に戻ったってことでいいんだよね?」

キョウヘイ「うん!やったー!」

ルリ「うふふ……誓いのキスのはずがお姫様のキスみたいになっちゃった……ほら、おとぎ話だと王子様の呪いを解くのってお姫様のキスだから……あはは……」

キョウヘイ「なら、次は改めて……男としての俺から、誓いのキスを……」

ルリ「うん……お願いします。」


ルリが目を閉じたのを見て、すぐに抱き寄せて唇を重ねた。

愛を確かめるように、強く、それでいて優しく、じっくりと……




ルリ「んん〜っ!?んん、ん〜っ!」ドンドン

キョウヘイ「ぷはっ……ご、ごめん……」

ルリ「そ、その、思ってたより長いのとあんまり息を吸ってなかったから……わ、わたしこそごめんね……」

キョウヘイ「つ、つい……なんか愛おしいっていうかさ……ルリちゃんも、この体も……」

ルリ「そ、そうだよね……あはは……」



ルリ(し、心臓が爆発するかと思った……こ、こんな、情熱的すぎるキョウヘイくん……知らなかった……///)ドキドキ
 ▼ 52 ニドキング@こおりなおし 22/12/25 23:38:16 ID:oR.YLvYY [5/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
貼るスレ間違えた感じです
ちょうど他のキョウルリss書いててオマケ更新するつもりがこのss好きで支援してたせいで間違えて開いてしまいました
削除要請はしたのであとは管理人様次第です本当に申し訳ないです
 ▼ 53 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/25 23:52:50 ID:6lwYHIFA [20/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
いつもなら観覧車の前で別れる2人も今日は例外、遊園地の入り口まで行ってから。

観覧車が混んでいるからではなく……単純に名残惜しいだけなのだが。


キョウヘイ「それじゃあ……気をつけて。またね。」

ルリ「うん……またね。」

キョウヘイ「……へへ」

ルリ「……あはは……」







〜キョウヘイの家〜


キョウヘイ「ただいまー。」

キョウヘイママ「お帰り。もうすぐご飯よ。今日は楽しんでk……」

キョウヘイママ「……ちょっと待ちなさいキョウヘイ。あなた女の子みたいな匂いがするんだけど……何かあったの?」

キョウヘイ「え?あ、ああ、いや別に……」

キョウヘイ(そ、そうか……女の子用のシャンプーとか使ったら女の子の匂いになるよな……)

キョウヘイママ「お花畑で遊んできたりしたのならわかるんだけど……まさか、女の子とお風呂入ったりしてないわよね。仲良くなるのはいいけどそういうのはまだ早いからやめなさい。」

キョウヘイ「そ、そんなことしてるわけないじゃん……はは……」




〜ルリの家〜


ルリ(キョウヘイくんが着てた服、早く洗わないと怪しまれるよね……)

ルリ母「ちょっとルリ、洗濯物はまとめてやるから勝手に回しちゃダメよ。」

ルリ「え?そ、そうだね……あはは……」

ルリ(……どうしよう、これ……)

ルリ母「それにお風呂も抜いてないし……入ったらちゃんとお湯抜きなさいね。というか今日あなた出かけてるんじゃなかったの?」

ルリ「ちょ、ちょっと色々あって……あはは……あはははは……」
 ▼ 54 ルンパッパ@ヨロイこうせき 22/12/26 00:04:01 ID:gtjY6iwQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 55 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/26 00:07:44 ID:y6fEKVMU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜翌日〜


ティロリロリンティロリロリン♪ ティロリロリンティロリロリン♪

キョウヘイ「はい」

ルリ「あ、もしもしキョウヘイくん?顔が見たくなっちゃって……あはは」

キョウヘイ「俺も顔が見れて嬉しい……」

キョウヘイ「……///」

キョウヘイ「……ちょっとごめん」


ルリ「え、ちょ、ちょっと!?音だけになってるけど……」

キョウヘイ「いや、その……思い出しちゃって……昨日の……///」

ルリ「昨日?デート……楽しかったよね!」

キョウヘイ「そ、そうなんだけどそっちじゃなくて……お風呂の……///」

ルリ「……えっち」

キョウヘイ「い、言ったじゃん……頭の中がそれでいっぱいになっちゃったって……///」


その後しばらくの間、キョウヘイはルリの顔を見るたびにいかがわしい想像をしてしまって大変困ったという……






【SS】キョウヘイ「や、やっぱり一緒にお風呂はまずいってルリちゃん……///」 ルリ「でも……今のわたしたち女の子同士だよ?」 完
 ▼ 56 まちっど◆.jJQDDIcAM 22/12/26 00:11:25 ID:y6fEKVMU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

キョウヘイ「お仕事お疲れ様!何かしてほしいこととかない?」ルリ「してほしいこと……?」

https://pokemonbbs.com/sp/post/read.cgi?no=1773978

自分の書いている話は基本的に繋がりがないのですが今回は一応この話の続きとして書きました
わざわざ続きにする意味があったのかと言われると正直ないのですが毎回告白ENDなのでどうにかして変えるためにはそれぐらいしか思いつかなかったんです 許してくだされ

年内はとりあえずこれで最後です 支援感想等ありがとうございました
 ▼ 57 スリープ@バーゲンチケット 22/12/26 00:12:30 ID:rIr6bkCo NGネーム登録 NGID登録 報告
乙
 ▼ 58 アローラニャース@トーフ 22/12/26 00:12:32 ID:gtjY6iwQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
丁度 >>56のSSを昨日見てたところです!!SS完走お疲れ様です!
 ▼ 59 ライボルト@きいろいかけら 22/12/26 07:39:02 ID:1AjQfjoE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
面白かった!
乙です!
 ▼ 60 オニドリル@みかづきのはね 22/12/26 08:39:58 ID:6HTYYQAs NGネーム登録 NGID登録 報告
さて、ここからは別の記録に挑戦だ
持続時間は?
このページは検索エンジン向けの機能制限版の旧ページです。
下URLから閲覧下さい。
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=1842591
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