【バレンタインSS】テブリム「チョコ貰ったら……嬉しい？」ギモー「はっ！？///」

ｶｯｶｯｶｯ

カイリュー「えー、このようにして技の威力は上がります。最大まで上がった時の威力を求める計算は……」

ﾋｿﾋｿ　ﾋｿﾋｿ

「ねぇねぇ、どんなチョコ作る？」

「チョコマカロンとか作ろうかな〜」

「俺何でもいいぜ！」

「アンタには聞いてない！」


ギモー「グゥゥゥ……」

テブリム「……くすっ」

ギモー「グゥゥゥ……ムニャムニャ……」

テブリム「」ｼﾞ-

ギモー「グゥゥゥゥ……」

テブリム「」ｼﾞ-

ギモー「グゥゥゥゥ……んが？」


テブリム「おはよギモーくん」ﾆｺｯ


ギモー「わっ！？」ﾋﾞｸｯ

テブリム「えっとね……名前は言えない……///」

ギモー(だよなぁ)

テブリム「ちゃんと渡すよ……」

ギモー「えっ……渡すって……」


テブリム「好きな人に……ね……///」ﾌｲｯ


ギモー「」


テブリム「ひ、ヒントはね……近くにいて……いつも面白い人……」

ギモー「」

テブリム「今年こそは勇気を出して……って、あれ？どうしたの？」

ギモー「だ、大丈夫……」

テブリム(……照れたのかな？)

ギモー(誰だぁぁぁぁぁ！誰だそいつはぁぁぁぁぁぁ！！いや羨ましいとかじゃないけど！！！)

イエッサン♀「えぇっ！？ギモーくんに誰にチョコ渡すか聞かれた！？」

テブリム「うん……」

イエッサン♀「それで、もちろん言ったんですよね？」

テブリム「いや無理だよ！？本人目の前にいたらさすがに言えないよ！？///」

イエッサン♀「も〜せっかくのチャンスなのに〜」

テブリム「分かってるけどぉ……」

イエッサン♀(しかも相手が鈍感なギモーくんですからね……当日大丈夫かしら)

〜イエッサンの家〜

ギモー「」ﾎﾞ-ｯ

イエッサン♂「あっバリア貼られた！うわあバフ消された！」

ギモー「」ﾎﾞ-ｯ

イエッサン♂「ちょっと！相手強いんですから早く何か技打って下さいよ！この際回復でもいいです！」ｶﾁｶﾁ

イエッサン♂「あ゛っ！そうこうしてるうちに制限時間が！」

ギモー「」ﾎﾞ-ｯ

イエッサン♂「ギモー？何をボーッとしてるんです？」

ギモー「……あっ！いや、悪い悪いって……」

イエッサン♂「このゲームをやると言い出したのはキミでしょう」

ギモー「悪い……今日はもう帰るわ……」

イエッサン♂「え！？」

ギモー「じゃーな……」ﾌﾗﾌﾗ

イエッサン♂「……」

支援

〜バレンタイン当日〜

「こ、これ！どうぞ！///」

「ありがとう！嬉しいよ！

「誰か俺にチョコをぉぉぉぉぉぉぉ！！」

「アンタ執念がすごいわね……」


ギモー「」ﾎﾞ-ｯ

テブリム「ギモーくんおっはよ〜」

ギモー「お……おはよ」

テブリム「あれ？元気ないね……どうかした？」

ギモー「い、いや、何でも」

テブリム(……やっぱりイエッサンの言った通り……)


テブリム(ギモーくん勘違いしてるかもしれない……)


テブリム(どうしようもっとハッキリ言えばよかった……でも今更どうやって……///)

ギモー「ん？お前……」

テブリム「何？」

ギモー「何か絆創膏してね？」

テブリム「！」

ギモー「昨日までそんなのなかったような……」

テブリム「……ちょっと料理してる時に火傷しちゃって」

ギモー「ふーん、そか」

テブリム(イエッサンの家でチョコ作ってる時に……)

テブリム「ねぇギモーくん。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

ギモー「ん？何？」

テブリム「チョコ貰ったら……嬉しい？」

ギモー「はっ！？///」

テブリム「……///」

ギモー「な、何だよ、急に……」

テブリム「い、いいから……」

ギモー(なっ……何だ……昨日といい今日といい……もしかして……)


テブリム「ねえ……？///」


ギモー「あっ！いや……！///」

ギモー(こ、ここ、これは……ワンチャン期待してもいいのか！？///)

ギモー「う……嬉s」



ニンフィア「ブラッキーちゃあああああああああん！！！愛しのブラッキーちゃんが風邪で休みだってぇぇぇぇぇ！！！？？」



ギモー「！？」

テブリム「！？」



ニンフィア「ブラッキーちゃああああああん！！！ブ゛ラ゛ッ゛キ゛ー゛ち゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛！！！」ｷﾞｬ-ｽ


テブリム「びっくりしたー……」

ギモー「ニンフィアの奴ゥゥゥゥ……！」

テブリム「ニンフィアくん相変わらずだね……」

ギモー「あ……あのさ」

テブリム「あっ！やばい！私先生に用事言われてたんだった！」

ギモー「え」

テブリム「また後でねギモーくん！」

ギモー「お、おぉ……」

ギモー(ん？『後で？』)

ギモー(も、もしかして俺か！？俺なのか……！？///)

ギモー「ﾍ、ﾍﾍﾍﾍ……///」ﾆﾔﾆﾔ

イエッサン♂「何一人で笑ってるんですか？」

ギモー「うわあぁぁっ！？な、何だ！？見てたのか！？///」

イエッサン♂「……さあ？」ﾆﾔﾘ

ギモー(絶対見てただろ)

イエッサン♂「僕はな〜〜〜んにも見てませんよ〜〜〜ハッハッハwwwww」

ギモー(アイツめ……！)

〜1時間目〜

ギモー「……」ｼｬｷｯ

テブリム(わーすごい……ギモーくんが起きてる……)

ギモー(逆に眠れない)

ギモー「……」ﾁﾗｯ

テブリム「！///」ｻｯ

ギモー(え、な、何で目ェ逸らすんの……！？)

〜放課後〜

ギモー(ついに放課後だ……)

ギモー(ところで『後で』っていつ！？)

ギモー「あー、テブリm……あれ！？いない！！ど、どこ行った？」

イエッサン♂「どうしたんです？」

ギモー「テブリムがいない」

イエッサン♂「え！？そんな……今日はバレンタインですよ？」



ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ...ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ...


イエッサン♂「ん？」

ギモー「何だ？」

ニューラ「ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ……」

ワルビル「ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ……」

ギモー「怨霊かお前らは」

ニューラ「うおおおおおおおおおおおおお！！」

ワルビル「うがああああああああああああ！！」

イエッサン♂「急に発狂しないで下さい！」

ニューラ「誰だ足が速けりゃモテるって言ったヤツ！話と違うじゃねえか！」

ワルビル「バレンタインなんか！非モテにとったら地獄でしかねェ！」

ギモー「何だコイツら」

イエッサン♂「非常に見苦しいですね」


ニンフィア「おおおおおおうああああうううあうあああいいいあああう」ﾀﾞﾊﾟ-

イエッサン♂「あ、あそこにももう一人……」

ニンフィア「あうあうあああうええあうおおおおうううええああううう」ﾀﾞﾊﾟ-

イエッサン♂「うわこっち来た」

ギモー「涙と鼻水でグチャグチャじゃんお前……おいやめろ来るな寄るな！滲みるんだよ！」

ニンフィア「ブ゛ラ゛ッ゛キ゛ー゛ち゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛！！！」

ギモー「耳元で叫ぶな！」


ニューラ「重症だな」

イエッサン♂「何故あんなことになってるんです……？」

ワルビル「今日ブラッキー休みらしい」

イエッサン♂「だからいつも以上にうるさいんですね」

ワルビル「よし！こうなったらお前らも入れ！」

イエッサン♂「何故僕まで……」

ギモー「っていうか何に入るんだ？」

ワルビル「『チョコ貰えなかった男同士で慰め合おうの会』」

ギモー「何が悲しくてそんな虚しい会に入らなきゃいけないんだよ絶対嫌だ。ってか俺は非モテじゃねえし！」

ニューラ「じゃあお前チョコ貰ったことあんの？」

ギモー「……今はない」

ワルビル「今はぁ〜？」

ギモー「と、とにかく俺は今日チョコを貰う予定があるんだよ！」

ニューラ「へー、ハッキリ決まってんの？」

ギモー「…………いや」


ニュ・ワル「「な〜〜〜〜んだ〜〜〜〜」」ﾆﾔﾆﾔ


ギモー「うるせえ！ニヤついてんじゃねえぞチクショウ！」

ニンフィア「」

ニューラ「お前もコッチ側じゃねえかよ〜」

ワルビル「大人しく入れよ〜」ｶﾞｼｯ

ギモー「嫌だって！ｸﾞｴｯ!」

ギモー「おいイエッサン！」

イエッサン♂「フッ……チョコ0個のキミ達と一緒にしないでいただきたいですねぇ」

ギモー(全部義理だろが)

イエッサン♂「それでは帰りますよ。僕は面d……忙しいのでね」

ギモー「ちょ待て、助け」

イエッサン♂「」ﾆｺｯ

ﾋﾟｼｬｯ

ギモー「イエッサンーーーーー！！」

ワルビル「ガッハッハ！諦めろ！！」

ニューラ「大人しくコッチ側に入れ！！」

ニンフィア「入れ入れ！！」

ギモー「嫌だあああぁぁぁぁぁ！！！」

〜

ワルビル「しっかし意外だなー、テブリムからチョコ貰ったことないとは」

ニューラ「普段あれだけ喋ってんのに」

ギモー「うるせー……」

ニューラ「テブリムってさ、よく見たら可愛いよな」

ギモー「……」

ワルビル「あぁ、普段角度的に顔見えにくいけどこの間見た時かわ……」

ﾎﾟｶｯ　ﾎﾞｺｯ

ワルビル「何で殴るん！？」

ギモー「何となく」

ニューラ「何となくで殴るのやめてもらっていいすか！？」

ｺﾝｺﾝ

ワルビル「ん？誰だこんな時間に」

ニューラ「ギモーお前行ってくれ。寒いんだよ」

ギモー「え〜」

ギモー「ったく何なん……」ｶﾞﾗｯ


テブリム「よかった、いた」


ギモー「……！！？！？！！？///」ｶﾞﾀｯ


ワルビル「どうしたギモー？早く閉め……って！」

ギモー「あっ……」

ワルビル「うおおおお！！噂をすれば何とやらじゃねェか！」

ギモー「ば、バカ！！」

テブリム「噂？」

ギモー「な、何でもない！！何でもないんだよ！！」

テブリム「私の噂してたのー？」

ギモー「ち、ちがっ……いや違くはないけど！///」

ニンフィア「さっきギモーとチョ……」

ギモー「うるさい！」ｺﾞｲﾝｯ

ニンフィア「いったぁ！ひどくない！？」

ギモー「あぁクソッ！」ﾋﾟｼｬｯ

ワルビル「あー！あのヤロ教室の外に出やがった！！」

ニューラ「クソーこれじゃ聞こえねえ！！」

ニンフィア「……普通に行けば？」

ワル・ニュ「「寒いから出たくない」」

ニンフィア「えぇ……まあ僕も出たくないけど」



ギモー「で……ど、どうしたんだよッ？」

テブリム「ちょっと屈んで」

ギモー「え？こう？」ｽｯ

テブリム「もうちょっと……」

ギモー「な、何だよ……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

テブリム「……今から体育館裏に来て……」


ギモー「え゛っ……！？///」

ギモー(こ、ここ、こっ……これは……！？///)

テブリム「じゃあ、私……」


テブリム「待ってるね……」ﾆｺｯ


ギモー「！///」ﾄﾞｷｯ

テブリム「……っ！」

ギモー「あっ！ちょっと！！」

ギモー「マジか……///」

>o'ω'o<ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ｶﾞﾗｯ

ギモー「あー……ハハハ」

ワルビル「……フッ、行ってこいよ」

ニューラ「俺達もそこまで鬼じゃねえよ」

ニンフィア「頑張ってきなよ」

ギモー「お、お前ら……」


ワルビル「だけどお前一人じゃ心配だから」

ギモー「え？」

ニューラ「ここは俺達が」

ニンフィア「人肌脱ぐよ！」

ギモー「え、何すんの？」



ワル・ニュ・ニン「「「一緒について行ってやるよォ！！！」」」



ギモー「来なくていい！！マジで来なくていい！！」

ワルビル「遠慮すんなよギモー、俺達の仲じゃねえか」

ニューラ「そうだよ純粋に心配してんだぜ」

ニンフィア「これだけ人数がいれば心強いでしょ？」

ギモー「ありがとうなお前ら！！でもほんとにマジでガチで来なくていいんだよ気持ちだけ受け取っとくわ！！！」

ギモー「あぁもう時間が……とにかく行くぜ！！じゃあな！！」ﾀﾞｯ

ワルビル「あっ！逃げたぞォォォォォォ！！」

ニューラ「皆のもの、出合え、出合ええええぇぇぇぇぇ！！！」

ニンフィア「うおおおおおおおおお！！！戦じゃあああああああああ！！！！」




ギモー「くそー！アイツらに邪魔されてたまるか！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

ワル・ニュ・ニン「「「待てェェェェェ！！！」」」

ギモー「お前らやけに食い付いてくるけど本当は何が目的だ！？」

ワルビル「冷やかしたい！」

ニューラ「からかいのネタにしたい！！」

ニンフィア「行く末が気になる！！」

ギモー「マジでついて来んな！！」

〜

「待てェェェェェ！！」

「待たねええええ！！」


イエッサン♂「忘れ物を取りに来たんですが……何やら外が騒がしいですね」


ギモー「うおおおおお！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

ニンフィア「待てええええええ！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

ニューラ「逃がすかァァァァァ！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

ワルビル「神妙にしろォォォォォい！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

ギモー「ほっとけー！」


イエッサン♂「な、何事ですか……！？」



ニンフィア「うおおおお！秘技！でんこうせっか！！」ﾋﾞｭﾝ!

ギモー「うわっずりーぞお前！！」

ニンフィア「追いつくぞー！」



イエッサン♂「……なるほど」

イエッサン♂「やれやれ、仕方ありませんね」ﾊﾟﾁﾝｯ

ﾌﾞﾜｯ

ニンフィア「ふははははは！は……は……あ」ﾄﾄﾄｯ

ニンフィア「あ、あれぇ？」


ギモー「お？」


ニューラ「ん？どうしたニンフィア！」

ニンフィア「何かでんこうせっか出来ないんだけど！！」

ワルビル「何ぃ！？んなことあるかぁ？」

ニューラ「何か足元が不思議な感じだな……」


ギモー「何か知らんがラッキー！」ﾀﾀﾀ-ｯ


ニューラ「おいおい距離開いちまったじゃねーか！」



イエッサン♂「全く、世話が焼けますねぇ」








テブリム(遅いなぁギモーくん……)

テブリム(もしかして何かあったのかな……でも学校の中じゃそうそう変なことは起きないよね？うーん)

〜中庭〜

ニューラ「左に曲がったぞ！」

ワルビル「逃げても無駄だァ！」

ニンフィア「待てー！」

ギモー「あ、ブラッキーだ」

ニンフィア「えっ！？どこどこ！ブラッキーちゃーーーん！」ｸﾙｯ　ﾀﾀﾀ-

ニューラ「うおおおおい！どこ行くんだニンフィア！」


ギモー「ハッハッハ！あばよ！！」

ギモー(やべぇ！早く体育館裏に行かねえと！)



イエッサン♀「何だか騒がしいですねぇ〜」ﾋｮｺｯ


ニューラ「待ちやがれー！！」

ギモー「ついて来んなぁぁぁぁぁ！！」


イエッサン♀「あら？ギモーくんどうして追いかけられてるんでしょう……何か怒られるようなことでも……」

イエッサン♀「あっ！もしかして！」

ギモー「確かこっちが近道だったよな……」ﾀﾀﾀｯ

ワルビル「逃がすな！必ず奴を引っ捕えよ！」

ニューラ「合点承知！！」

ギモー(くそー！ニューラのやつ足速いんだよなぁ！)



イエッサン♀「えいっ！」ｶｯ!

ｷｭﾙｷｭﾙｷｭﾙ...　

ｳﾞﾝｯ


ギモー「ん？」ﾋｭﾝｯ

ワルビル「ん？」ｸﾞｯ

ニューラ「お？」ｸﾞｸﾞｯ


ギモー「……何かアイツら遅くね？」

ニューラ「あれ？俺何でこんな遅いんだ？」

ワルビル「ギモーあんな速かったっけか！？」

ギモー「まあいいか！急げ急げ！！」ﾋﾞｭ-ﾝ



イエッサン♀「ふぅ……一か八かトリックルームを使ってみましたが……上手くいったようですね♪」

テブリム(遅いなぁギモーくん……)

テブリム(やっぱり嫌だったのかな……それとも本当に何かあった……？)


ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ...

テブリム「え？」


ギモー「ぬぅおおおおおおあああああ！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ


テブリム「えっ……ギモーくん！？」

ギモー「どおおおおおおおおお！！」ｽﾞｻﾞｧｧｧｧｧ

テブリム「」ﾋﾞｸｯ

ギモー「ゼェ……ゼェ……ま、に、あっ……た……」

テブリム「ギモーく」

ギモー「ゼェ……ハァ……ゲッホンゲッホン！！」

テブリム「だ、大丈夫？」

ギモー「ハァ、ハァ……だ……大丈夫」ｽｸｯ

テブリム「……よかった。何かあったんじゃないかって心配しちゃった」

ギモー「い……行くに決まってんだろ。お前が呼んだんだから」

テブリム「！」

ギモー「そ、それで！俺に何か用事があるんじゃないのか！？」

テブリム「あ！そうだそうだ！えぇっと……」ﾄﾞｷｯ

テブリム(ど、どうしよう緊張してきた……！)

テブリム「ちょっと……待って……///」ｸﾙｯ

ギモー「……///」

テブリム「すぅ、はぁ……」

ギモー(めっちゃ深呼吸してる)

テブリム「すぅ…………はぁ…………よし」

テブリム「ギモーくん！」ｸﾙｯ

ギモー「あ、あぁ……」

テブリム「これ！」ｽｯ

ギモー「！」



テブリム「す、好きです……ギモーくん……受け取ってくれますか……？///」



ギモー「あ……」

ギモー「はい……///」


テブリム「……よ」

テブリム「よかったぁぁぁぁ……！」ﾍﾀｯ

ギモー「お、おい……」

テブリム「あ、ごめん……すっごく緊張したから力抜けちゃって……」

ニューラ「チクショー！せっかく現場を押さえてやろうと思ったのに失敗しちまったぜ！」

ワルビル「何であの時でんこうせっか出来なかったんだろな？」

ニンフィア「うーん何でだろう……」

ニンフィア「……あああああぁぁぁぁぁーーーーっっ！！」

ワルビル「うわっ！？ど、どうした！？」

ニンフィア「ブラッキーちゃんは風邪を引いているということはつまり！ブラッキーちゃんは今高熱に浮かされているはずだ！こうしちゃいられない！看病に行かなくちゃ！！ブラッキーちゃーーーーーーん！！」ﾊﾞﾋﾞｭﾝ

ニューラ「おーいニンフィア！……はっや……」

ワルビル「アイツ家知ってんのか？」

ニューラ「さあ」

ワルビル「俺達も帰るか……」

ニューラ「そうだな……」

イエッサン♂「全くギモーは世話が焼けますねぇ。さぁ戻りますか……」ｸﾙｯ

イエッサン♀「お友達の応援ですか？」

イエッサン♂「うわああぁぁっ！？こ、これはこれはイエッサンさん！///」

イエッサン♀「」ｸｽｯ

イエッサン♂「い……いやあ奇遇ですね……ハハハ……///」

イエッサン♀「あ、よかったらこれどうぞ」ｶｻｯ

イエッサン♂「へ！？」

イエッサン♀「部活で作ったクッキーです。お口に合うか分かりませんが……」

イエッサン♂「て、ててて手作りですか！？ああああありがとうございます！！家宝にします！！！！！！///」

イエッサン♀「食べて下さいね！？」

ギモー「今食っていい？」

テブリム「……いいよ」

ギモー「……」ｶﾞｻｶﾞｻ

ギモー「おっ」

テブリム「ハートの型のチョコ4つ……簡単なやつだけど」

ギモー「……いいよ別に」

ﾊﾟｸｯ

ギモー「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

テブリム「」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ギモー「美味い」

テブリム「よかった！」ﾊﾟｱｱｯ

ギモー「ごちそうさんでした」

テブリム「えへへ……嬉しいな……」

テブリム「ギモーくんってもうこの後用事ない？」

ギモー「ないけど」

テブリム「じゃ……じゃあさ」

ギモー「ん？」

テブリム「い……い……」

テブリム「一緒に……帰らない……？///」

ギモー「！？///」

ギモー「い、いいよ」

テブリム「ほんと！」

テブリム「……」ﾎﾟﾃﾎﾟﾃ

ギモー「……」ﾃｸﾃｸ

テブリム「ギモーくんって家どの辺りだっけ？」

ギモー「パン屋の角を曲がったとこ」

テブリム「へー結構近いね」

ギモー「……あのさ」

テブリム「え、あ、何？」

ギモー「……遠回りしていかね？」

ギモー(こんなところクラスの連中に見られたらヤバいからな……)

テブリム「うん……いいよ」

ギモー「よし、行こうぜ」

テブリム「えへへ……何かいいね、こういうの」

ギモー「うっ……！///」

ギモー(か、可愛い……///)

ﾃｸﾃｸ　ﾎﾟﾃﾎﾟﾃ

ギモー「……角来た。どっち行く？右？左？」

テブリム「……左」

ギモー「ん」

テブリム「ねえ」

ギモー「何？」

テブリム「て……手繋がない？」

ギモー「！？」

テブリム(さ、さすがにダメかな……)

ギモー「あー……」


ギモー「いっ……いいよ……///」

テブリム「！？///」

テブリム「……」

ギモー「……」

テブリム「……」ｽｯ

ギモー「……」

テブリム「……///」ｻｯ

ギモー「……」

テブリム「……」ｽｯ...


ギモー「早くしろよ！？/////」

テブリム「ごごごごごめん！！/////」


ギモー「……ッ」ｷｭｯ

テブリム「！？」

ギモー「こ、これでいいだろ……///」

テブリム「うん……///」

ﾃｸﾃｸ

ギモー(ずっと黙ったままは何だかなぁ……)

ギモー「あー……今の状況さ、クラスの奴らに見られたらヤバいよな」

テブリム「何で？」

ギモー「からかわれるだろ」

テブリム「ふぅん……」

ギモー「お前はいいのか？」

テブリム「いいよ。そりゃあ恥ずかしいけど……嬉しい気持ちの方が強いから……」

ギモー「ん゛っ……///」

テブリム「へへへ……♡」

ギモー(めちゃくちゃ可愛いこと言うな……)

テブリム「ねえギモーくん」

ギモー「ギモーでいい」

テブリム「ねえギモー」

ギモー「……何」

テブリム「ありがとう」ﾆｺｯ

ギモー「……///」ﾄﾞｷｯ

ギモー「いや……こちらこそ」

テブリム「へぇ〜そんな気の利くこと言えるんだぁ〜」

ギモー「べ、別にいいだろ！」

テブリム「ふふふっ……」

ギモー「おっ、お前の家どっちだ！」

テブリム「……あ、こっちこっち」

〜テブリムの家の前〜

ギモー「ここか」

テブリム「ねえ、もしかして」

ギモー「ん？」

テブリム「……送ってくれた？」

ギモー「……」

テブリム「ふふふっ……ありがとう」

ギモー「……んじゃ俺は帰るな」ｸﾙｯ

テブリム「ギモー！」

ギモー「ん？」

テブリム「今日はありがとうね！楽しかったよ！」


テブリム「また明日……学校でね！」ﾆｺｯ


ギモー「！」

テブリム「じゃ、じゃあねっ！」ﾊﾟﾀﾝｯ

ギモー「あっ！」

ギモー「……」

ギモー(可愛い……)

〜夜〜

テブリム「は〜〜〜〜緊張したぁぁぁ……」

テブリム「ギモーくん喜んでくれてよかった……」

テブリム「イエッサンにお礼言おー♪」


ギモー「……」

ギモー「…………」

ギモー(何か……いつもイタズラしてくる時とのギャップが凄かったな……)

ギモー(……可愛かった)

〜次の日〜

テブリム「おはよーギモー♪」

ギモー「お、はよう」

ワルビル「おお？」

ニューラ「おおお？」

ギモー「あ」

ワルビル「お前何呼び捨てされてんだよォ！？」

ニューラ「あの後何があったんだよぉ！？」

ギモー「いや、あの……ﾍﾍﾍ」

ワルビル「あー！コイツぜってぇ何かあった！めっちゃヘラヘラしてる！！」

ニューラ「白状しろコラ！」

ギモー「うわおいやめろ！！」

テブリム「……へへっ///」

イエッサン♀(テブリム……上手くいったようですね♪)

イエッサン♂(イエッサンさん♡)


ニンフィア「ブラッキーちゃああああああああん！！！！！！体調はどうかな！？！？いつでも僕が看病したげるからね♡♡♡」

ブラッキー「ひぃぃ……！」


〜おわり〜

【SS企画】バレンタインSS企画2023【投票期間2/17〜2/26】

https://pokemonbbs.com/sp/post/read.cgi?no=1864461

今回はこちらの企画に参加しています。
完結が遅れて申し訳ありません…

閲覧、支援ありがとうございました！