【SS】ルザミーネ「あれ？冷凍保存しておいたグラジオの○○○が無くなってる」

ルザミーネ「おかしいわね・・・」

リーリエ「美味しい〜ひんやりうまうま〜」

ルザミーネ「あらリーリエ、何食べ──」

ルザミーネ(あの若干太くそり立つバベルの塔が如しアレは・・・まさか！？)

リーリエ「母様？どうしたんですかこっち見て、モグモグ」

ルザミーネ「今すぐ吐き出しなさいバカリーリエ！ルザミーネUBキック！」

リーリエ「きゃああああああ！？」

ルザミーネ「くっ・・・粉々だわ、遅かった」

リーリエ「いきなり何をするんですか母様！DVですよDV！DVっていうのはドメスティックバイオレンスの略で所謂家庭内暴りょ──」

ルザミーネ「落ち着いて聞きなさいリーリエ・・・あなたが食べていたのはね、グラジオの○○○よ！！！」

リーリエ「・・・ウソォ！？」

ルザミーネ「やってくれたわね・・・我が娘ながら虚弱貧弱無知無能！取り返しつかないわよ、これ」

リーリエ「わ、私・・・兄様になんと言えば！」

ルザミーネ「とりあえず、床に散らばっている粉々になった○○○を捨てておきなさい、これはもう駄目よ」

リーリエ「確かに・・・誰が見ても駄目ですね、捨ててきます！」

ルザミーネ「・・・さて」

ルザミーネ(冷凍保存しておいた○○○は、グラジオが最も大切にしていたもの、この世に二つとない貴重な一本)

ルザミーネ(これを知ったらショックで厨二病に目覚めてしまうかもしれないし・・・何とかバレないように代用品を用意したいわね)

リーリエ「捨ててきました母様！証拠隠滅完了です！」

ルザミーネ「そう・・・それじゃあ探しに行くわよ、代わりのものを外へ！」

リーリエ「母様も手伝ってくれるのですか？」

ルザミーネ「ええ・・・ちゃんと管理していなかった私にも責任はあるし、リーリエを1人にすると色々アレな事になりそうだからね」

リーリエ「母様優しい・・・！」

草

ルザミーネ「さて・・・外に出たのはいいものの」

リーリエ「どうすればいいのか・・・全然わからない、ですね」

サトシ「ポケモンゲットだぜ！デーレレレレレレ！！！！デーレレレレレレレ！！！」

リーリエ「あ、なんかサトシがいますよ母様」

ルザミーネ「サトシくんね・・・持ってるかもしれないわ、譲ってもらえるか聞いてみましょう」

リーリエ「サトシー！」

サトシ「リーリエ！なんか目がデカくなったな！」

リーリエ「えへ！私半分アニメ半分ゲーム版のリーリエなので！」

サトシ「何のようだ？」

リーリエ「実はですねサトシ、○○○って持ってますか？」

サトシ「いや・・・今は持ってないぜ！タケシに譲ったんだ！」

リーリエ「えぇ！？そんな簡単に他人に譲れるものなんですか！？」

サトシ「タケシがどうしても欲しいって言ったからな、特別に譲ったんだぜ！」

リーリエ「サトシ・・・聖人なんですね」

サトシ「それじゃあ俺は旅の途中だから、ベストウィッシュ！」

リーリエ「・・・母様、サトシは持ってませんでした」

ルザミーネ「聞いてたわ、やっぱりサトシくんは凄いわね」

リーリエ「う〜ん・・・他に誰か持ってませんかね？」

ルザミーネ「道行く人に聞くしかないわね、あら、あのエンブオーは？」

リーリエ「マーマネですよ母様、色全然違うじゃないですか」

ルザミーネ「色違いのエンブオーじゃなくって？」

リーリエ「それ以上はエンブオーに失礼です！私一応聞いてきますね、マーマネが持ってるか」

ルザミーネ「行ってらっしゃい」

リーリエ「マーマネ！」

マーマネ「リーリエ！どうしたんだい、なんか目がデカいね」

リーリエ「ひとつ聞きたいのですが・・・マーマネって○○○持ってますか？」

マーマネ「もちろん持ってるよ、必需品だもん！屋内屋外問わずね！」

リーリエ「ちょっと見せてくれませんか？」

マーマネ「もちろんいいよ、はい！」

リーリエ「・・・兄様のより小さいです」

マーマネ「！？」

リーリエ「もうマーマネに用はありません、さよなら」

マーマネ「・・・一体全体何がしたかったんだろ、リーリエ」

ルザミーネ「・・・帰ってきたわね」

リーリエ「母様！マーマネのはとても小さかったです！アレじゃすぐにバレます！」

ルザミーネ「そう・・・見かけによらず、いいえ、存外見た目通りの結果なのかもしれないわね」

数分後🦑

リーリエ「駄目ですね・・・持ってはいても、大きさが違ったり太さが違ったり味が違ったりで・・・全然兄様の○○○と似た○○○を見つけられません」

ルザミーネ「私は財団を動かしてデータベースをなんたらかんたらして探してみるわ、リーリエは引き続き聞き込みをしてちょうだい」

リーリエ「わかりました母様！」

ルザミーネ「一応私のスマホロトムを側に付けさせておくわね、放っておいたら碌なことしないから」

リーリエ「母様さよならー！よし！頑張って探しますよー！」

マオ「どうしたのリーリエ？道端で騒いで・・・何を探してるの？」

リーリエ「マオ！突然現れましたね！」

マオ「手伝えることなら私も手伝うよ！友達だもんね！」

リーリエ「ありがとうございますマオ！実はですね・・・」

マオ「実は？」

リーリエ「兄様の大切な○○○を私が食べてしまったのです・・・その後母様にDVされて、兄様の○○○は粉々になってしまいました」

リーリエ「なのでその事実を隠蔽するために！代用品を探しているのです！」

マオ「うーん・・・大切な○○○を食べちゃったなら証拠隠滅隠蔽工作よりさ、素直に謝ったら？」

リーリエ「母様曰く・・・事実を知った時兄様は厨二病になってしまうらしいのです」

マオ「あ、それは駄目だ、実の兄が厨二病とか私耐えられない」

リーリエ「ですよね！」

マオ「リーリエ・・・詳しく教えて、グラジオさんの○○○について、私も探すよ、それに似た○○○を」

マオ「それに私意外と詳しいんだよアローラの○○○に、意外とすぐに見つかるかも！」

リーリエ「本当ですか！」

マオ「まず味は？」

リーリエ「ちょっとしょっぱかったです・・・あと仄かにカラマネロの匂いがしました」

マオ「ふむふむ、大きさは？」

リーリエ「マスターピクルスサンドの半分くらいです」

マオ「なるほどなるほど、太さは？」

リーリエ「カキの二の腕くらい・・・ですかね？」

マオ「え、ふっと」