【ポケダン超連作SS集】ニャスパー「私には叱ってくれる親もいない」:ポケモンBBS(掲示板) 【ポケダン超連作SS集】ニャスパー「私には叱ってくれる親もいない」:ポケモンBBS

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SS

【ポケダン超連作SS集】ニャスパー「私には叱ってくれる親もいない」

 ▼ 1 1◆J44kAZeDOM 15/11/14 11:26:36 ID:TJx0YDds NGネーム登録 NGID登録 報告
ある少女の独白

???「ふう……誰もいないわね」

???「私、どうしてもしなきゃいけない事があるの」

???「ごめんね」

にっこり笑って彼女はそう言った。

そして少女は……コノハナの家に忍び込み、彼女の友人が眠る部屋を目指した。
 ▼ 248 1◆J44kAZeDOM 15/11/19 21:19:45 ID:52qLvXtA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ナエトル「つながりオーブが盗まれた!」 完
 ▼ 249 ュウ@しらたま 15/11/19 21:20:05 ID:52qLvXtA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
今日はここまでです
明日完結になります
 ▼ 250 ローニャ@サイコソーダ 15/11/20 00:42:58 ID:6iB24yOE NGネーム登録 NGID登録 m 報告
神す
 ▼ 251 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 20:54:50 ID:.rXmwNYU [1/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
エピローグその1

あ、帰って来た。

2人とも、上手くあの子を助けられたかな……?

ナエトル「あの……こっちにニャスパー来ませんでしたか?」

ピカチュウ「ふっと気付いたら、ダンジョンを脱出してて……」

キルリア「ウソ……一緒にいるんじゃないの?!」

キルリア「事情はわかんないけど……よかったら話してくれない? どうせテレポートしたら先回り出来るんだし」

ナエトル「それなら、先向こう行ってからにしてください。万が一って事もあるので」

キルリア「わかったわ。……あんたたち、しっかりしてるのね」

ダンチョーが認めるのもわからないでもない。

結局、私には足りなかった冷静さをこの子たちは持ってた。そう言う事かな……
 ▼ 252 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 20:55:13 ID:.rXmwNYU [2/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
キルリア「はあっ……はあっ……さすがに2人を連れて、2回もテレポートするのはしんどいな……」

デンリュウ「お疲れ様でした。お帰りなさい」

キルリア「ただいま……」

ナエトル「ありがとうございました。じゃあ、話しますよ」
 ▼ 253 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 20:55:34 ID:.rXmwNYU [3/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
話を聞いてる内に、1つ、確信出来る事があった。

キルリア「その子……私にそっくりね。まあ、私より悲惨なのかもしれないけど」

無理矢理に封じ込めていた記憶の扉をこじ開けられた気分。

キルリア「ねえ。ニャスパーが帰って来たら、まずは私と話をさせて。私なら、ニャスパーを説得出来る……かも」

何を説得するのかもわからない。

純粋に、私はその子と話がしてみたかった。

ナエトル「そっくり……」

デンリュウ「はい。彼女の境遇は、驚くほど、ニャスパーの過去に似ています。何の偶然でしょうか。運命と言わざるを得ませんね」

ピカチュウ「はあ……」

ナエトル「キルリアさん、わかりました。ダンチョー、教えてください。キルリアの過去についても」

デンリュウ「わかりましたよ。よろしいですね」

キルリア「ええ。もう私、大丈夫だと思う」

私は、ニャスパーと話す事で、救われる。

訳もなく、そんな気がした。
 ▼ 254 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 20:56:16 ID:.rXmwNYU [4/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
私は待った。

ただひたすら待った。

立つ事は出来ないから、座って。

じっと、ラプラスさんの帰りを待った。

キルリア「あ、来た」

ラプラスさんの姿を視界に捉える。

恐らくその背には、ニャスパーが乗っている。

いよいよね。

ふうっと息を吸い込んだ。
 ▼ 255 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 20:56:48 ID:.rXmwNYU [5/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ラプラス「お疲れ様でした。水の大陸、ワイワイタウンに到着です!」

ニャスパー「……ありがとうございます」

キルリア「あなたがニャスパーね」

ニャスパー「うわっ! そ、そうですけど……どちらさまですか?」

キルリア「私はキルリア。これでも調査団のメンバーよ!」

ニャスパー「そんなポケモンいなかった……」

キルリア「あ、ごめん。元って付けるの忘れてた」

ニャスパー「そう……なんですか」

キルリア「唐突だけどさ、聞いてくれる? 私の思い出」

ニャスパー「え、なんでいきなり見ず知らずのポケモンの話を?」

キルリア「いいから」
 ▼ 256 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 20:57:10 ID:.rXmwNYU [6/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
私の父親はね、レイダースのリーダー、エルレイドなの。

それで、世界中を飛び回ってた。

え? 父親がしっかりしててうらやましい?

全然だよ! そんな事ない!

私の父親、世界を探検するばっかりで、自分の家族の事は気にも留めなかったの。

お母さんは、その分1人で頑張って、それで、疲れが溜まって、死んじゃった。

うん。あなたのお母さんと一緒。

私ね……あなたとなら、仲良くなれると思うんだ。

でもさ……やっぱり乗り越えては欲しい訳。

目を背けるんじゃなくってね。

私は、父親を見返してやりたかった。

1人であんな難しいダンジョンでも行けるんだって……お父さんに見せたかった。

お母さんが死んじゃっても、私は強く生きてる。あんたが見捨てた子どもは、こんなに成長したんだ! ってね。

でもまあ、結局それが祟ってこんな足になっちゃったんだけどね。
 ▼ 257 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 20:57:47 ID:.rXmwNYU [7/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
キルリア「だからさ……私、あなたに協力する」

キルリア「あなたが父親に対して何かを仕掛けるんなら、それが犯罪じゃない限り私は協力する」

キルリア「だからさ……あなたには、逃げないで欲しい」

ニャスパー「……強いんですね」

キルリア「ぜんっぜんだよ。私がクリアした事ないダンジョンを1人で突破したんだよ? あなたは」

ニャスパー「そう言う事じゃなくって……まあいいや」

ニャスパー「ありがとうございます。なんか、踏ん切りがつきました」

ニャスパー「そうよね……逃げてばかりじゃ仕方ない。復讐。そうよ。復讐ね……」

その顔に笑みが浮かんでいて、なんか怖かった。

もしかして、私、逆ベクトルにまずい方向に誘導しちゃった?

ニャスパー「協力してくれるんですよね?」

キルリア「犯罪はダメだよ」

ニャスパー「わかってます。いい作戦を思い付いたんで……聞いてください。大人は、この事にショックを受けるのか」

ニャスパー「それを確かめたいので」
 ▼ 258 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 20:58:10 ID:.rXmwNYU [8/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
エピローグその2

ニャスパー「みんな、ごめん。今から、事情を話すね」

学校のみんなに向かって言った。

何もかも。包み隠さず。

シキジカ「うん。ごめん。ピカチュウたちから聞いた」

ニャスパー「え、そうなんだ……」

ヤンチャム「盗んだ理由は全然はずれだったけどな!」

ヌメラ「つながりオーブがないと依頼をこなせない……そんな事にまで気が付くなんて、さっすがニャスパーだよ!」

チョボマキ「正直、お前凄すぎてちょっと怖いわ」
 ▼ 259 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 20:58:30 ID:.rXmwNYU [9/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
村のみんなにも話した。

私の過去。私がこれからしようとしている事。

用は、私が父を驚かせるための作戦について。

そして、作戦の一番のカギとなるナエトルには、あえて最後に話した。
 ▼ 260 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 20:58:51 ID:.rXmwNYU [10/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ナエトル「はあ?」

ニャスパー「何もホントにそうしてくれって頼んでる訳じゃないの。あくまでも偽装なんだから」

ナエトル「いやまあそうだけど……」

ピカチュウ「いいんじゃない?」

ナエトル「ピ、ピカチュウ……」

ピカチュウ「大丈夫。ナエトルがしばらくこっちにいる事になっても、私1人で調査の仕事はぐらい出来るから」

ナエトル「そりゃそうだけど……」

ナエトル「それに、ニャオニクスをキルリアに接触させないといけないし、それが出来るのは私だけだもん」

ニャスパー「うん」

ナエトル「でもだからってなんで自分?」

ピカチュウ「ニャスパー、後で確認したいから少し話そう。2人きりで!」

ニャスパー「わかった」

ナエトル「質問に答えてよ……」
 ▼ 261 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 20:59:11 ID:.rXmwNYU [11/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ナエトル「はあ……コノハナにも伝えないとね」

ニャスパー「私も行くよ。今回の作戦で、コノハナさんもかなり重要な位置を占める」

ニャスパー「今この状態で上手く演技を続けられる保証はないからさ」

ナエトル「わかった」
 ▼ 262 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 20:59:34 ID:.rXmwNYU [12/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ナエトル「……ってな訳で今日からしばらくニャスパーの家に泊まる事になるんだけど」

コノハナ「おおそうか! 頑張るんだど!」

ナエトル「頑張るって何を……」

ピカチュウ「もしかしてエッチな?!」

ニャスパー「念力」

ピカチュウ「うぐっ、やめてよっ!」

ニャスパー「ふざけないでよ。そんな事ないから」

ナエトル「何の話?」

ニャスパー「知らなくていい」

コノハナ(2人とも無垢でかわいいだど……)

ニャスパー「考えてる事丸見えですよ」

ピカチュウ「えっ、そんな事出来たっけ?」

ニャスパー「コノハナさんに騙されて以来、相手の心が読めるようになった」

コノハナ「う……すまんだど」

ナエトル「すごいな……」

ピカチュウ「なんかどんどんニャスパーが強くなってくよー!」
 ▼ 263 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 20:59:55 ID:.rXmwNYU [13/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ナエトル「ってな訳で、作戦の準備は整った。後は、みんな、しっかりやろう!」

ピカチュウ「それだけど、ナエトル、少し席をはずしてくれない? 2人で話したいの」

ナエトル「そう。別に問題ないよ」

ピカチュウ「ありがと!」

ニャスパー「じゃあ、もっかい説明するね」
 ▼ 264 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 21:00:19 ID:.rXmwNYU [14/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ピカチュウ「でさ、いろいろと手順は確認出来た。でも、一番確認したかったのはそんな事じゃない」

ピカチュウ「ねえ、ニャスパー。あなた……本気でナエトルの事が好きなんでしょ?」

ニャスパー「ッ……!」

好き。恋愛感情。

なるほど。私のナエトルに対する気持ちって、そう言う事だったんだ。

だから私は、今回の作戦にナエトルを選んだ。そう言う事だったんだ。

ピカチュウ「図星みたい。ねえ、ニャスパー。あなたなら、絶対ナエトルを幸せに出来る」

ピカチュウ「ナエトルは何があっても私と調査団を続ける。それは変わらない」

ピカチュウ「でもね、私たち、恋愛は出来ないの」

ピカチュウ「私……ナエトルの恋人にはなれないの……」
 ▼ 265 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 21:00:40 ID:.rXmwNYU [15/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ニャスパー「待ってよ! なんでそうなるの! あなたたち2人とも! あ」

ピカチュウ「なんだニャスパー……知ってたんだ。私がフラれた事」

ピカチュウはあははと笑うと、言った。

ピカチュウ「ワイワイタウンにミルタンクさんって人がいるの。今はワルビアルたちの上司をしてるわ」

ピカチュウ「わかるわよね? ワルビアルの事」

ピカチュウ「それでワルビアルは、どうしてか、ミルタンクさんに恋しちゃたの」

ピカチュウ「その時見たのよ。お互いがお互いに真剣に好きだったからこそ、少しすれ違ってるのを」

ピカチュウ「だから私、気付いたの。好きってのは、相手の幸せを願う事なんだ、って」

ピカチュウ「理由はわかんない、でもなんとなくそう思った」

ピカチュウ「私はナエトルが好き。でも、私が恋人になるのをナエトルが嫌がるなら、私は身を引く」

ピカチュウ「私はナエトルと近すぎる。だから、ナエトルは私と恋愛関係になる気はないの」
 ▼ 266 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 21:01:26 ID:.rXmwNYU [16/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ピカチュウ「だから。ニャスパーにしか出来ないの。ナエトルの相手は」

ピカチュウ「私の出る幕じゃない。ナエトルの恋人は……」

涙をこらえたまま、ピカチュウは笑顔で言った。

ピカチュウ「私は……ナエトルが幸せになれるなら、それでいいから。だからニャスパー。お願いっ!」

そしてそのまま走り去って行った。

呼び止めたりなんて出来ない。

一昨日実際に私は聞いたから。

ピカチュウは恋愛対象じゃない、って。

ピカチュウ「頑張ってね!」
 ▼ 267 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 21:01:48 ID:.rXmwNYU [17/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ニャスパー「ピカチュウ、ワイワイタウンに戻ったわ」

ナエトル「そっか……わかった。後はピカチュウが首尾よくニャオニクスを連れてこっちまで来てくれれば……」

ニャスパー「うん。私の復讐は完成する。ありがとうね。付き合ってくれて」

ナエトル「お安い御用だよ」

ニャスパー「……」

何にも言えなかった。

必死で言葉を探すけど、何も思い付かない。

ナエトル「……ヒマだね」

ニャスパー「うん」

ナエトル「みんなと遊ぶ? 久々に」

ニャスパー「うん」
 ▼ 268 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 21:02:10 ID:.rXmwNYU [18/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
シキジカ「あ! ナエトルにニャスパー!」

ヤンチャム「おーおーお熱いなあ」

ナエトル「だから偽装だってば……」

ヌメラ「で、どうしたの?」

ナエトル「いや、さ。ヒマだから前みたいに遊ぼうかなあって」

チョボマキ「大歓迎だよ!」

ニャスパー「そうだ。なんなら、前言ってた子ども調査団でもしない? 今なら私も出来るよ」

ヤンチャム「よしっ! あっと……べ、別に嬉しくなんかないぞ!」

ヌメラ「ウソつかなくて大丈夫だよ」

ヤンチャム「う、うるさい!」

みんなの笑い声が弾けた。

ピカチュウ、お願いね。

私、ナエトルとどうなるのかはわからないけど、取りあえず、あいつとの過去を清算しないとどうにもならないから。
 ▼ 269 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 21:02:33 ID:.rXmwNYU [19/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
エピローグ3

ニャスパーの作戦はもう、すごいなんて物じゃない。

あれをあの年で思い付いたんだとすると、これからが楽しみどころか、ちょっと怖い。

でもまあ、私も似たようなもんか。

ふふっ。

私も、あの子と一緒に戦う。

それで私も、たぶん過去を乗り越えられる。

私はもう戦える。それを示したいだけだから。

あの子には人の心が見える。

でも、たぶん、これだけは気付かれてない。

これは私が私自身の許しを得るための戦いなんだって事を。
 ▼ 270 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 21:03:04 ID:.rXmwNYU [20/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ピカチュウ「キルリア」

キルリア「何?」

ピカチュウ「行って来るよ。ニャオニクスを連れて来るから、その時になったら……」

キルリア「わかってる。テレパシーで伝えて、テレポートであなたたち2人を飛ばすんだよね? まあ、私も行かざるを得ないんだけど」

ピカチュウ「そ。よろしくね!」

それだけ言うと、ピカチュウは歩き去った。

よろしくは、こっちの方だよ。
 ▼ 271 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 21:04:29 ID:.rXmwNYU [21/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
気が付いたら、眠ってたみたい

夢を見たの久々だな。

お母さんと、お父さんと、私。

当たり前の、でももう帰っては来ない日常。

私には、もう父親はいないのかもしれない。

でも、それでも私は生きて行ける。

お父さんなんていらない。

私は……

自分1人でやって行ける!

いや違う。

私にはみんなが必要。だけど、それでも。

私はしっかりやって行ける。やって行く。それが私の目標だった。

それを改めて確かめた時、空気が動いた。
 ▼ 272 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 21:04:57 ID:.rXmwNYU [22/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ピカチュウ「……ニャスパーが言いたい事があるですって!」

ニャオニクス「今更無理だって……」

ピカチュウ「あきらめるな、ですよ」

ニャオニクス「だが……」

ピカチュウ「あーもうじれったい! いいから行きますよ!」

ニャオニクス「で、なんで病院なんだ? もしかして……」

ピカチュウ「あー違う違う! ニャスパーじゃなくて、テレポートしてくれる人がいるのよ」

声が漏れ聞こえて来る。

さて、連絡を入れよう。

ツー、ツツツ

――ニャスパー、聞こえる?

――ええ、聞こえます。あいつは来ましたか?

――ええ。心の準備をしといて。たぶんすぐだから。

――了解です。
 ▼ 273 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 21:05:19 ID:.rXmwNYU [23/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ピカチュウ「キルリア! 来たよ!」

キルリア「わかった。ごだごだ言う前に行くよっ! テレポート!」

ニャオニクス「え、ちょま……」
 ▼ 274 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 21:05:41 ID:.rXmwNYU [24/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ふう、着いた。

キルリア「ねえピカチュウ。肩貸して」

ピカチュウ「いいですけど……」

ニャオニクス「……今ニャスパーはこんなところに住んでいるんだな」

ピカチュウ「ええ。いい所ですよ」

ニャオニクス「今更……俺にニャスパーと会う資格なんてあるんだろうか……」

ピカチュウ「ありません。それでも、向き合わないといけないんです。あなたも、ニャスパーも」

ニャオニクス「向き合う……か。そう……だよな。わかった。行くよ」

ピカチュウ「やっと覚悟決めてくれた」

キルリア「で、ニャスパーの家ってどっちなの?」

ピカチュウ「あっちよ!」
 ▼ 275 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 21:06:04 ID:.rXmwNYU [25/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ピカチュウ「おーい! ニャスパー! ニャオニクス連れて来たよ!」

扉が開かれた。

ニャスパー「お疲れ様、ありがとう。お父さん、折り入って話があるの」

くくくっ。

笑いをこらえるのに必死だった。

自分が大好きな悪戯に、自分が引っかかる気持ちを楽しんで!

ニャオニクス「お父さん……か。認めてくれt」

ニャスパー「認めてなんかない。でもさ。産みの親である事に変わりはないからさ」

ニャスパー「だからあんたにだけは言わないと……って思って」
 ▼ 276 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 21:06:26 ID:.rXmwNYU [26/34] NGネーム登録 NGID登録 報告




















ニャスパー「私、結婚する事にしたから」
 ▼ 277 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 21:06:50 ID:.rXmwNYU [27/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ニャオニクス「はあ? 子どもにそんな事出来るはずがないだろ?!」

ニャスパー「お父さん、反対するんだ……」

ニャスパーは目に涙をためている。

この子、ホントに策士ね。

ニャスパー「せっかく打ち明けたのに……あんなに嫌いだったあんたに頑張って打ち明けたのに……」

自分の罪を自覚させつつそれでも歩み寄った事をアピールする……恐ろしい子。

ニャオニクス「いや、俺はそれでいいんだが……周りは……」

ニャスパー「周りはみんなOKって言ってたよ」

ニャオニクス「はあ?!」
 ▼ 278 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 21:07:12 ID:.rXmwNYU [28/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ナエトル「あ、ニャスパーのお父さん」

ニャオニクス「君か……」

ナエトル「あいにくですけど、僕の保護者も認めてくれてます。それだけじゃない。村中がOKしてくれたんです」

ニャオニクス「この村……狂ってる……」

ニャスパー「狂ってるのはあんたの方だから」

ニャオニクス「ああそうだ。俺は確かに異常だ。でも、それとこれとは関係ない! あんたもそう思うだろ、キルリアさん」

いやさすがにここは……

キルリア「お互いに愛さえあればいいんじゃないかな」

ニャオニクス「ピカチュウ……」

ピカチュウ「私? 私はナエトルさえ幸せになってくれればそれでいいの」

ニャスパー「正直に言いなよ。私に結婚して欲しくないって」

ニャオニクス「だが……」

ニャスパー「構わないよ。あんたが反対しようと私は絶対に結婚するんだから。ね、ナエトル」

ナエトル「うん」
 ▼ 279 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 21:07:35 ID:.rXmwNYU [29/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ニャオニクス「そうか……そうか。わかった。俺の出る幕じゃないんだな」

ニャスパー「……」

ニャオニクス「俺、帰るよ。もうお前にとって、俺はいてもいなくても変わらないただの通りすがりなんだから」

ニャスパー「……」

ニャオニクス「君の母親には悪い事をしたと思っている。これだけは伝えておくよ」

ニャスパー「……どっきり大成功」
 ▼ 280 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 21:07:58 ID:.rXmwNYU [30/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ニャオニクス「……は?」

ニャスパー「バカなの? こんな子どもが結婚出来る訳ないじゃない! ねえ、今どんな気持ち?」

ニャスパー「自分がずっとやって来た悪戯を、自分がされる気持ちは?」

ニャオニクス「悪戯……これが?」

ニャスパー「残念だけど、これでも私にはあんたの血が流れてる。悪戯の才能はあるわ」

ニャオニクス「これが悪戯……か。はははっ!」

ニャオニクス「俺の負けだ! 悪かった! ニャスパー!」

ニャスパーは、そっと息を吸い込む。

ニャスパー「私、もうあんたに関わる事はないと思う。でもね」

ニャスパー「私、あんたを許す。ピカチュウもそうしたみたいに。私、あんたを許すから」

ニャオニクス「……わかった。悪戯はもうやめる。そして……お前に顔向け出来る俺になるまで、お前とは会わない事にするよ」

ニャスパーは、にこりと笑うと言った。

ニャスパー「ごめんね」
 ▼ 281 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 21:08:44 ID:.rXmwNYU [31/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
エピローグ4

キルリア「ふうっ、すっきりしたあ」

ピカチュウ「いやあ、すごかったよ。なんかもう、知ってる私も騙されそうだったもん」

ナエトル「取りあえず、復讐は成功だね。ニャオニクスも反省したみたいだし」

ニャスパー「まだわかんないけどね。現に、私たちがあいつから逃げた後もこうやって悪戯してた訳だし」

キルリア「ありがとね、ニャスパー」

ニャスパー「え、なんでですか?」

キルリア「私も父親とは因縁があるから。それで、なんかすっきりした」

ニャスパー「ああ、そうでしたね……重ね合わせてたんだ」

キルリア「うん。これでなんか乗り越えられそうだよ」

そっか。これは私1人の復讐に見えて実はそうじゃなかったんだ。
 ▼ 282 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 21:09:08 ID:.rXmwNYU [32/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
キルリア「じゃあ、私はこれで帰るね」

ピカチュウ「私も連れてって!」

ナエトル「あ、自分m」

キルリア「行くよ! テレポート!」

ナエトル「……置いてかれた」

もしかして……ピカチュウ、私のために?

ピカチュウは、本気で言ってるみたいだった。

ナエトルが幸せならそれでいいって。
 ▼ 283 1◆J44kAZeDOM 15/11/20 21:09:28 ID:.rXmwNYU [33/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ナエトル「ったく、こんな時間だからもう調査団にも帰れないしなあ……泊まっていい?」

ニャスパー「うん」

ナエトル「ありがとう」

そっか。

そうだよね。

これも私1人の恋に見えて、実はそうじゃないんだ。

私の事を、涙をこらえて応援してくれる人がいる。

私は……だから、怖気づいてなんていられないよね。

ニャスパー「ねえ、ナエトル。1つだけ、いい?」

ナエトル「何?」

ニャスパー「私……ナエトルの事……!」
 ▼ 284 ルキー@プレミアボール 15/11/20 21:10:08 ID:.rXmwNYU [34/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
当SSはこれにて完結です
お読みくださりありがとうございました
 ▼ 285 ーナンス@トライパス 15/11/20 22:04:17 ID:oTnrgrsw NGネーム登録 NGID登録 報告
 ▼ 286 ノワール@おおきなしんじゅ 15/12/02 05:45:18 ID:uRONqBlA NGネーム登録 NGID登録 報告
保守
 ▼ 287 ルセウス@2ごうしつのカギ 15/12/15 15:54:51 ID:/BTm/Q2M NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
お疲れ様
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