エロい呪いをかけられたフタチマルくんのお話

ジャノビー「なぁなぁ、こっくりさんって知ってる？」

フタチマル「こっくりさん？ああ有名なやつ？」

ジャノビー「そうそう。なんかこっくりさん召喚の儀をして、質問したらなんでも答えてくれるってやつ！」

チャオブー「で、それがどうしたん？」

ジャノビー「今手元にそれ用のコインと紙があるんだけどさー……」

チャオブー「あほくさ」

フタチマル「わざわざ用意したのかよ」

ジャノビー「な、な？いーじゃん！やろーぜ！」

フタチマル「はぁ〜……変なこと起こっても知らないぞ？」

チャオブー「こういうのって大体言い出しっぺがやばいことなるパターンだしな」

ジャノビー「やだなぁ、こっくりさんで呪われるとかフィクションだからフィクション！」

数分後

ジャノビー「えー、こっくりさんこっくりさん、オレがクラスの人気者のチラーミィちゃんと付き合える可能性はありますか！？」（コインに指乗せてる）

ｽｽｽｽ…

チャオブー「お、すげ。ホントに動いた」（コインに指乗せてる）

フタチマル「すごいなこれ……ホントに神さまがいるとかそういうアレか？」（コインに指乗せてる）

ジャノビー「えっと……「ム」……「リ」？無理！？そんなはっきり言わなくていーじゃん！！！」

チャオブー「えー、次順番的にオイラか……今日のご飯なんですか」

ジャノビー「くだんな！」

チャオブー「うっせお前よりマシだ」

フタチマル「おっ、動いてるよ。「カ」「ツ」「ド」「ン 」だってさ」

チャオブー「よっしゃーーー！！トンカツ大好き！！！」

ジャノビー（えぇ……）


フタチマル「次はボクか……えっと姉ちゃんが家でボクにベッタリしてくるんですが、どうしたらいいですか？」

ジャノビー「えっ？！？！お前あのお姉さんが甘やかしてくれてるってのに嫌なのかよ！？あの美人のダイケンキ姉さんがよ！！」

フタチマル「いや美人って……運動部だから帰ったら汗臭いし家だとだらしないしで……」

ジャノビー「ウチのねーちゃんなんてひっどいぜ！？オレのことを愚弟って言うし高圧的だし！」

チャオブー「お前らは姉ちゃんいるだけマシだろーが。オイラん家なんてムキムキの兄２匹だぞ？」

ジャノビー「……で、こっくりさんはなんて？」

フタチマル「あ、言い合ってたから見てなかった」

ジャノビー「草」
　

こっくりさんは、はいかいいえで答えられる質問は他の言葉使わなくね？

ジャノビー「じゃ、次もっかいオレな！」

フタチマル「まだやるのかよ」

ジャノビー「じゃあ、じゃあ……オレが童貞捨てられるのいつですか！！」

チャオブー「お前さあ」

ジャノビー「いいじゃん知りたいじゃん！？」

ジャノビー「お、うごいて………………あ？」

フタチマル「揺れ動いてるけど文字の方には行かないね……もしかして悩んでるとか……？」

ジャノビー「はぁ！？！？なんだよ！！！答えられないってことはオレは生涯童貞……ッてコト！？」

ジャノビー「じゃ、じゃあフタチマルはどうなんだよこっくりさん！！ええ！？」

フタチマル「はぁ？！ちょっ、なんでボクなのさ！！」

ジャノビー「うっせー！お前も巻き添え生涯童貞だ！！」ｸﾞｲｸﾞｲ

フタチマル「ちょっ、やめっ！引っ張るなって……うわっ！」

ガタッ！！（フタチマルの座ってた椅子が倒れる音）

ジャノビー「あっ…………

チャオブー「フタチマル、大じょ……　

フタチマル「い、いたたた……ジャノビー！なにするんだよ！……あれ？」

ジャノビー「」

フタチマル「……動かない……ジャノビー？チャオブーも？ん？え？は？もしかしてこれ……時が止まって……？」

「あーあ」

フタチマル「！？」

ロコン「手を離しちゃったねぇ。ご愁傷様でーす」

フタチマル「な……え……誰……？」

ロコン「こっくりさん中に手を離すと呪われるって聞いたことあるでしょ？呪いに来ました☆」

フタチマル「……」ﾎﾟｶｰﾝ

ロコン「そうだね〜、なんか童貞捨てられるだの捨てられないだのって質問されてたから……それにちなんだ呪いをかけちゃおっか！」ﾐｮﾜﾜﾜﾜｰﾝｯ

フタチマル「……へ？」

ロコン「さてさて、フタチマルくんがあと童貞でいられるのは何日かな？何時間かな？何分かな？それじゃあね〜」ﾎﾟﾜﾝ

フタチマル「う、嘘でしょ……？ま、待ってよ！ねぇ！！」

チャオブー「おい！！大丈夫かってば！！！おいって！！」ﾕｻﾕｻ

フタチマル「……あ…」　

ジャノビー「ああよかった……やっと反応したよ……頭打ったからやばいことになったかと……」

チャオブー「反省しろよジャノビー！！」

フタチマル（今のは……夢……？）

ジャノビー「ご、ごめんなフタチマル！大丈夫かー！？」

フタチマル「ん……あはは、へーきへーき。やってくれたな、この〜」

ジャノビー「しゃーない。こっくりさんなんて結局ただのまやかしってモンよ」

チャオブー「生涯童貞って言われたからって急に手のひら返すじゃんお前」

ジャノビー「めっ、明言されてねえし〜！！」

フタチマル「……そう、だね、まやかしまやかし」

チャオブー「……？」　

しえンネ