ぼくがポケモン世界で>>2の名前欄に転生する話

　ここは、どこだ……。
　たしか俺はさっきまでナンジャモのえち絵でシコっていたはずだが……。

「あなたは死にました」

　だれ？

「神です。あなたは絶頂の瞬間に身体を思いっきり後ろにのけ反らせ、壁に後頭部を強打して死にました」

　そうか、ぼくはちゃんと最後まで射精出来たんだな……。

「まもなくあなたの母親が無様にも全裸で精子を床中に撒き散らした息子の死体とナンジャモの卑猥な画像が写し出されたPCを目撃します」

　母さん……先立つ息子の親不幸をお許しください。

「生前のあなたは清く正しく、善行の限りを尽くした人物でした。なので、あなたを望む世界に望む形で転生させてあげましょう」

　なんと光栄な……ではポケモンの世界に>>2の名前欄として転生させてください。

「承りました」

　そしてぼくは光に包まれた。

はい

　気がつくとぼくは暗闇の中にいた。
　どこか狭いところで身体を丸めているようだ。
　
　だが、不思議と不快感はない。
　むしろ暖かく、安らぎのようなものを感じた。

　しばらくして、頭上から小さな光が差した。

　その光はヒビが割れるように徐々に広がっていき、
　弾けるように暗闇が晴れた。

　ぼくはこの日、ヨーギラスとして新たな命を授かったのだ。

ゴジラか…

「このタマゴ、ヨーギラスのタマゴだったんだ！」

　暗闇から急激に明るい外界に晒されたことによりまだ視界が覚束ないが
　聴覚ははっきりとしていた。女の声だ。　

　おそらくこの子がぼくの主人になるのだろう。
　目を徐々に光に馴染ませながら声のした頭上を見上げる。

　そこにいたは中高生くらいの黒髪の女の子だった。

　次に視界に入って来たのは純白だ。
　女の子はミニスカートでぼくの前で屈んでいるのだから当然それが目前に来る。

「ヨヨォッ！？」

　前の人生でぼくは生涯清らかな身体だった。女性の下着をこんな間近にしたことはない。そのせいか思わず変な声が出てしまった。

「あっ！そうだよね！？突然びっくりするよねっ。あたしがきみのトレーナーだよ〜！怖くないよぉ〜！」

　女の子はぼくは落ち着かせようと赤ん坊をあやすような声色で話しかけてきた。
　いや、現にぼくは今ヨーギラスの赤ん坊なのか。
　

　今後ぼくは、この子のポケモンとして生きていくことになるのか。
　てっきり野生の世界で一人で生きていかなければならないものと思っていたが、
　これは好都合だ。どう考えても人間の保護下にあった方がいいに決まってる。

「ヨヨ。(これからよろしくお願いします)」

「えっ、それって、よろしくってこと……？」

　ぼくは頭を下げた。元人間として最低限の礼儀だ。
　世話になるからには、彼女の役に立つことを心がけようと思う。

「うんっ！こちらこそよろしく！」

　そう言って女の子はぼくを抱き上げた。
　柔らかな胸の感触に身体が包まれる。

　神様
　こんな素晴らしい世界に産み落としてくれて本当にありがとう。

「んー、じゃあさっそく名前をつけないとねっ。うーん、>>8とかどうかな！？」

「ヨヨ！」

　気に入った。
　ぼくはすぐに首を縦に振って返事をした。

※文字数制限オーバーなら下。

ヨージロー

ってかトリップつけたら？
ID変わりまくってるし

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