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【SS】ハルト「ポケモン ツツジ おなら」

 ▼ 1 サルノリ@キュウショウロ 23/09/22 09:24:36 ID:CK6sD0oQ NGネーム登録 NGID登録 報告
短期留学生として、彼女はアカデミーにやって来た。

ツツジ「ホウエン地方はカナズミシティから参りました、ツツジと申します。短い間ですが、皆さんよろしくお願いします」

瑞々しく端正な顔立ちは知性に満ち溢れていて、佇まいも大人びている。それでいて近寄りがたさのない、朗らかな雰囲気をしていた。

湧き立つ生徒達を抑えるように、

ジニア「え〜、それではツツジさんのエスコートは…ハルト君、お願いしますねえ」

ジニア先生がそう言った時、思わず見惚れていた僕は間抜けな声を上げてしまった。

ツツジ「ハルトさん、よろしくお願いしますね」

ツツジさんの穏やかな笑みが眩しい。
 ▼ 10 クルマユ@きれいなハネ 23/09/22 11:17:23 ID:U9lA8s86 NGネーム登録 NGID登録 報告
ハルト「………う゛っ!げほっ、え、っほ…臭っ…!」

咽せ返る激臭に僕は思わず顔を顰めた。

ベースとなっているのは硫黄臭。それも天然温泉で匂い立つようなものとはワケが違う。間違いなく人体に害を及ぼすレベルだった。

鼻の粘膜をピリリと刺す刺激臭で、以前ペパーと一緒に行ったガラル料理店の激辛カレーを思い出した。あのようなスパイスがポケモンならばともかく、人間の体内で調合できるわけもないのに。

そして仄かにだが、大昔の石板を思わせる乾いた臭いもする。
いわポケモンのエキスパートであることは…恐らく関係ない。


…とにかく、臭いだけを嗅がされて「これがツツジさんのおならです」などと言われても、まず信じられないだろうと思った。

おならの臭いと非現実的な光景にクラクラした頭を抱え、僕はエントランスへと歩いていく。
 ▼ 11 アローラベトベター@じめじめこやし 23/09/22 11:21:51 ID:dbZI.Qog NGネーム登録 NGID登録 報告
興奮する支援
 ▼ 12 レパルダス@トウガのみ 23/09/22 11:28:53 ID:22bMrYfM NGネーム登録 NGID登録 報告
ツツジ「………だと思います」

レホール「正解だ。ホウエンの遺跡を調査する時は、貴様に同道を頼みたいものだ」

ツツジ「うふ、恐縮です」

見事に回答したツツジさんを、皆が感心の眼差しで見つめている。

しかし僕はもはやツツジさんを見ただけで、放屁の光景を、爆発的な音を、そして鼻に纏わりつく臭いを思い出すようになってしまった。

皆は想像もしないだろう。
可愛らしい色のタイツに包まれた両脚の間から、あれほど強烈なガスを放つことなんて。

それは僕にとって心地よい優越感だった。
ホウエンから来た英才美少女の秘密を知るのは、この僕、ハルトだけなのだ。

緩みそうになる頬を僕は慌てて引き締めた。
 ▼ 13 アノクサ@あおいビードロ 23/09/22 12:06:12 ID:wLTsfofU [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
…美術部が外で写生している所を、ツツジさんを連れて見学しにいく。
すると、何やら甘ったるい匂い(ツツジさんのおならとはまるで違う)が漂ってきた。

ツツジさんが何かを察したように小走りになり、僕も後に続く。

美術部員がコータスを囲んで座っているのが見えた。
甲羅の窪みには銀色の物がいくつか差し込まれていて…

ツツジ「あ、あの!それ、もしかして焼き芋ですか」

メロコ「ん?ああ。テメーも食うか?」

ツツジ「いいんですか?いただきます!」

ツツジさんは焼き芋を包むアルミホイルを綺麗に剥き取り、慣れた手つきでパキッと割る。黄金の断面から立ち昇る湯気を熱っぽく見つめると、可愛い口で豪快にかぶりついた。

芋の熱さとホクホクとした食感が伝わってくる、いい食べっぷり。
 ▼ 14 ドダイトス@あさせのしお 23/09/22 12:12:27 ID:wLTsfofU [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
ハルト「ツツジさん、焼き芋好きなんだね」

ツツジ「はいっ!食べると本当に元気になるんです!!」

わざわざ確かめる必要もないくらいだった。
焼き芋の甘さに瞳はキラキラと輝く宝石のようで、見てて吸い込まれそうだ。

そういえば、と昨日のランチを思い出す。
あの時食べていたコンニャクとゴボウも、焼き芋と同じく食物繊維が豊富な食材ではないか。
さらにニンニクとタマネギを食べたとなれば、おならの臭いも凄まじくなるのは道理だ。

ツツジさんはまだまだ楽しそうに、二本目の焼き芋に手をつけようとしていた。
無邪気な姿がとても微笑ましい。

衝撃的な場面に遭遇した僕だが、ツツジさんに対する好意は増すことがあっても、減じることは決してなかった。

それはおならをぶっ放した、「それでも」なのか。


それとも………?
 ▼ 15 ハハコモリ@きんりょくのハネ 23/09/22 12:17:32 ID:wLTsfofU [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜

ツツジ『よくも私の恥ずかしい所を覗いてくれましたね…!』プルプル

ハルト『ち、違うよ!あれは偶然』

ツツジ『問答無用!そんなにおならを嗅ぎたいなら』

ハルト『うっ!?』

ツツジさんが僕の顔に跨る。

ツツジ『直接嗅がせてさしあげますっ!』

ブブッフゥゥゥ~~~~~ッ!!

〜〜〜〜〜〜〜〜

ハルト「………はっ!」

僕は飛び起きた。いつもの部屋、いつものベッド。
ツツジさんがいるわけもない。

ハルト「…夢はその人の欲望を映し出すと言うけど…」
 ▼ 16 トリデプス@モノズのウロコ 23/09/22 12:42:35 ID:wLTsfofU [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
ハルト「あっ!?そういや今何時だ」

いつも起きている時間より20分も遅れている。
朝一番の講義には余裕で間に合う時間だが…

ハルト「ツツジさん…」

僕には確信めいた予感があった。
木陰の一発は、決してあの日限りのものではない。

ツツジさんにとってはルーティンワークのようなものではないか、と。

支度を整えて慌てて駆け出し、昨日と同じ道を走る。


果たして昨日と同じ場所にツツジさんはいた。
しかし、進行方向は昨日と逆。
今日の分は、既に終わってしまっていた。

ハルト「そんなぁ…」

残念だ、という思いが確かに胸中でわだかまっていた。
あんな夢を見た挙句、現実でのチャンスを逸するとは。

自分でも唐突な心境の変化だということは分かっている。
しかし、あれを見た以上、最早僕は止まらないのだ。
 ▼ 17 キレイハナ@ミニーブのオイル 23/09/22 18:51:37 ID:Y8iI1zPI [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
…朝から意気消沈しながらも、気を取り直してツツジさんと学校生活を送る。
放屁のチャンスを窺っていないと言えば、嘘になる。

程なくしてそれは訪れた…同時に、それはツツジさんにとって大きなピンチでもあった。

シュウメイ「いや〜もう、ツツジ殿に頼まれては断ってしまうわけに参らぬゆえ…」

ボタン「シュウメイ鼻の下伸ばさないの。あ、気分悪くしたらマジごめん」

ツツジ「いえ…そんなこと。ふふ、うふふ…」

ボタンとシュウメイはツツジさんの異変に気づかない。
というより、ツツジさんが気づかせない。だが僕は分かる。

ツツジさんはおならを催している。

当然だ。昨日は大好物の焼き芋を二本も平らげたのだから。
ツツジさんの引き締まったお腹の中では腸のガス精製プラントがフル稼働し、キャパシティを超えようとしている。
 ▼ 18 プリン@ミニーブのオイル 23/09/22 18:59:49 ID:Fq2we/yA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ノ掘リ読み失敗( ˟ ⌑ ˟ )
 ▼ 19 アルセウス@もりのシズメダマ 23/09/22 19:03:42 ID:Y8iI1zPI [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ボタン「つまり〜………」

シュウメイ「すなわち〜………」

ツツジ「なるほど…そ、それは勉強になりますね〜」

目立たないようにだが、爪先で立っては踵から接地することを繰り返すツツジさん。おおっぴらにお尻を押さえることができない以上、そうやって気を紛らわすしかないのだろう。

僕を含めた三人の前で、言い訳のしようがない放屁をかましてしまったら、ツツジさんはどのような顔をするのだろう。
昏い好奇心をそそられる反面、恥をかいて二度と毎朝のどデカい目覚ましおならを控えられてしまうのは困る。

ハルト「ツツジさん、そろそろ次の講義の準備しよっか?」

ツツジ「…いいえ。もうとっくに終わってますし、もう少しお話していたいです」

ハルト(粘るの!?)

それとなく助け舟を出したつもりだったが、ツツジさんはそれを謝絶してきた。
一体どうしようというのか…
 ▼ 20 ガラルフリーザー@よせだまのもと 23/09/22 19:14:44 ID:Y8iI1zPI [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ツツジ「そういえば、シュウメイさんはスカタンクをお持ちなんですよね」

ツツジ「よろしければ私に撫でさせていただけませんか?お願い!」

シュウメイ「うーん、お願いされては致し方なし!出て参れ!」ボムッ

シュウメイがパーティの一員であるスカタンクを出した。

ツツジ「あら〜、険しい顔をしているように見えて、可愛らしいですね。よしよしよしよし…」

ツツジさんは巧妙な手つきでスカタンクの下腹部を撫で回し…

スカタンク(あ゛っ!あ、ダメ!出る!出るぅ〜〜〜〜〜!!)

ブブバァァァァァァァァァンッ!!


ツツジ「………!」

プス~~~~~~~~~~ッ………


ハルト「え…!!」
 ▼ 21 タイカイデン@ベリージャム 23/09/22 19:22:57 ID:Y8iI1zPI [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ボタン「うひゃあ!?す、スゴいニオイ………けほ、こほ」

シュウメイ「これは申し訳ない!リラックスしすぎてつい出てしまったようでござるな」

スカタンク(へへ、メンゴメンゴw)

ツツジ「いえいえ。学んだ通りの物が見られてびっくりです♪」


ハルト(スカタンクのガスに合わせてすかしっ屁をかますなんて…)

しかもそれは偶然ではなく、ツツジさんの機転で出させたものなのだ。

挑戦者の実力を測るジムリーダーに恥じぬ冷静さ、勝負強さを見せつけられた気分だった。


シュウメイ「しかし今日は特別強烈なのを放ったでござるな〜」

スカタンクと全く異質な刺激臭が混じっていることを、僕だけが知っている。
 ▼ 22 スピンロトム@レトルトめん 23/09/22 19:35:25 ID:Y8iI1zPI [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
苦笑するボタンを見ながら、僕はふと考えた。

ハルト(ボタンだったら人前でおならをするかな?)

あの乱雑な部屋を見る限り、自室であれば気兼ねなくぶっ放すだろう。
しかし慎重なボタンが、人にバレるリスクを冒すとは到底思えない。

ネモはどうだろうか?
バトルフリークないつもの態度で分かりづらいが、生粋のお嬢様である。
トイレ以外の場所で放屁する光景を想像できない。

友達、ジムリーダー、リーグの人達…知り合った女の人達の顔を思い浮かべた。

ハルト(ナンジャモさんならワンチャン…あるか…ないか?)

ハルト(オモダカさん…オモダカさんおならなんてするの…?)

考えてみると、バレないようにギリギリの線を行き来し、外でおならをぶっ放すツツジさんは、これまで会ったことのない全く異質な女の子だった。

だからこそ、ここまで関心を寄せずにはいられないのだろうか。


この時、僕の心に一つの大それた計画が浮かび上がっていた。
 ▼ 23 ウェーニバル@オーキドのてがみ 23/09/22 22:17:36 ID:Y8iI1zPI [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌朝。僕は目を覚ました。
自分でも驚くほど、すっきりとした気分だった…直前まで眠っていたことすら忘れるくらいに。

何せいつもであれば、まだ寝息を立てているはずの時刻。
通常起きることにしている一時間前であった。

テキパキと身支度を済ませ、無意識のうちに周囲を窺いながら寮を出る。
向かう先は勿論のこと………


生い茂る木々の一角に身を隠す。
スマホロトムを投げるでもなく、解き放つようにして宙を滑らせ、
草に紛れる地面に伏せた。

そして、待つ。待つ。待つ………

ハルト(来た!)

ツツジさんだ。一昨日より概算で15分も早い。
やはり一時間前から行動していたのは大正解だった。
 ▼ 24 ルンパッパ@ひかりのいし 23/09/22 22:23:19 ID:8Rqgk8QE NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 25 ハルクジラ@リニアパス 23/09/22 22:25:33 ID:2tzUThK2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スレタイに反して深いなオイ
 ▼ 26 ハカドッグ@マックスアップ 23/09/22 22:32:22 ID:Y8iI1zPI [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
以前と同じ大木の下。以前と同じ腰を突き出す体勢。
以前と違うのは僕だった。思わぬ光景に衝撃を受け、立ち尽くしていた僕はもういない。
積極的に"その時"を待っていた。

ツツジ「………ん!ん!ん゛んぅ…」

ハルト(来い、ひり出すんだ…)

唾を飲み下すことすら、僕は忘れていた。


ツツジ「ん゛んんん〜〜〜っ!!」

ブッブブブブブブブブブベベベベベベリベリベリベリッ!!

ブボボォォォ~~~ッ…ブボボォォォ~~~ッ…!

ププッ!プゥゥゥ~~~ッ↑


ハルト(これだ…僕はこれのために!)

身じろぎもせず達成感に浸る。

今回は畳みかけるような連発に管楽器のような重低音、そして軽やかな高音の三種類を兼ね備えた豪華版だった。
 ▼ 27 キリキザン@こううんのおこう 23/09/22 22:50:32 ID:Y8iI1zPI [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
小走りで去るツツジさんの背中が見えなくなってから、僕は初めて飛び出した。

ハルト「やった!これでぅっ!う゛、う…ごほっ」

立ち込める臭気にふらつきながら、僕は気張ってスマホロトムを回収する。
"戦利品"を確認するために。

スマホロトムはビデオ撮影機能をONにしていた。
といっても、録画した画面には真っ暗な地面しか映っていない。

だが、肝心なのは映像などではなく…

ハルト「さぁ、どうだ…?」

『ブッブブブブブブブブブベベベベベベリベリベリベリッ!!』

『ブボボォォォ~~~ッ…ブボボォォォ~~~ッ…!』

『ププッ!プゥゥゥ~~~ッ↑』

ハルト「やった…成功だ!」

ハルト「録音成功だっ!!」

昨日の失態を補って余りある大戦果だった。
ツツジさん幻の放屁…その録音に成功したのだから。
 ▼ 28 オコリザル@キズナのタヅナ 23/09/22 23:06:38 ID:kVIcGMKw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
久々に他人の屁で笑った支援
 ▼ 29 イルカマン@ベトベターのどくそ 23/09/22 23:25:43 ID:Y8iI1zPI [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
有頂天気分の僕は軽い足取りで寮へと戻り、自室のパソコンにデータをバックアップして、校舎に向かった。
日がなルンルン気分で講義を受けたのは言うまでもない。

そして、夜。
夕食を終えた僕はパソコンを起動させ、音声編集ソフトを立ち上げた。
ボタンに教わったものだ。

『ツツジさん 特大放屁』と名付けられたデータ。これは先ほど述べた通り、スマホロトムで録音した物のバックアップだ。
編集のため、これを10ほどコピーしておく。

まず始めに、風や揺れる草といった環境音を編集で消し、純然たるおならの音を抽出する作業だ。

30分ほど格闘した末、満足のいく物が完成した。

『ブッブブブブブブブブブベベベベベベリベリベリベリッ!!』

ハルト「おお…これは…」
 ▼ 30 クスネ@あおいかけら 23/09/22 23:32:06 ID:Y8iI1zPI [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヘッドホンを接続し、耳に当てる。
左右の耳をおならの音が往復するのが心地よい。

『ブボボォォォ~~~ッ…ブボボォォォ~~~ッ…!』

『ププッ!プゥゥゥ~~~ッ↑』

世界最高のクラシックコンサートを特等席で聴く権利を有する富豪がいたとしても、この禁断のハーモニーを味わうことはできまい。

繰り返し再生しながら目を閉じ、しばらくウットリと聴き入った。


そこからさらに勢いづいた僕は、編集ソフトの機能を総動員した。

連発、重低音、高音ごとにパート分けしてそれぞれを独立したおならにしたり、
室内や風呂場で反響しているようなエフェクトをかけたり、
静かなオフィスが突然ざわめく動画におならの音声を被せた擬似MADまで作ったりした。

手が止まらなくなった僕は、平日なのに少しだけ夜更かしをした。
 ▼ 31 ムンナ@バリバリモ 23/09/23 11:22:55 ID:8n9cQ4.6 [1/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
…そして、翌日。
ツツジさんの短期留学最終日。

知的で明るい美少女ジムリーダーであるツツジさんとの別れを、皆が惜しみ、
再会を望んでいる。

そして僕はエスコート係の特権として、ツツジさんの荷物やお土産を整理する役割を仰せつかったのだった。

ツツジ「ハルトさんには最後の最後までお世話になりっぱなしですね」

ハルト「いいのいいの!僕も最後までツツジさんの役に立ちたいんだ」

ちなみに今朝、ツツジさんはいつもの場所に来なかった。

僕との別れを惜しんで、腸の働きが鈍化しているのかもしれない。
そんな自惚れたことも考えた。

ツツジ「そうだ!せっかく最終日なのだから…」


ツツジ「ハルトさん、私に何かお願いはありませんか?」

 ▼ 32 メガヤミラミ@ゴッドストーン 23/09/23 11:25:51 ID:8n9cQ4.6 [2/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハルト「………………」

ハルト「おね………がい?」

黄土色の欲望が僕の心を包んでいく。

ハルト「なんでも?」

ツツジ「できる範囲でよろしければ…」

できる範囲か。


直接おならを嗅がせてほしい。…それは含まれるのだろうか。


当然ながら僕は躊躇する。最後の最後、僕は唾棄すべき変態としてツツジさんの汚点となってしまうかもしれないのだから。

しかし、恐らくはこれが最後にして最大のチャンス。
それを逃すべきでないとも思った。

ハルト「僕は………」

僕は、どうする?

>>33
・おならを嗅がせてもらう
・当たり障りのないお願いをする
 ▼ 33 マリルリ@ねむけざまし 23/09/23 11:27:44 ID:eERkFFD2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おならを嗅がせてもらう
 ▼ 34 ミジュマル@にがいきのみ 23/09/23 11:53:41 ID:O6MwNHyc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
何故ハルトにはタイツをいじらせてもらうという発想がないんだ
 ▼ 35 ドードー@すごそうないし 23/09/23 12:48:17 ID:8n9cQ4.6 [3/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
僕は決心した。
決心した時、躊躇いは遥か彼方へと飛び去ってしまった。

ハルト「………おなら」

ツツジ「えっ?き、急に催されたんですか?」

ハルト「ツツジさんのおなら、嗅がせてください」


沈黙。

和やかだった空気は忽ち鉛のように重い物となってしまった。

ツツジ「………」

ハルト「………」

僕とツツジさんの視線がぶつかる。

気圧されてしまうくらい、ツツジさんは落ち着きはらって表情ひとつ変えなかった。


ツツジ「…見ていたんですか」

ハルト「えっ」

ツツジ「いつですか」

ハルト「………ツツジさんが来て二日目の朝。それが初めて」
 ▼ 36 ヒスイダイケンキ@いかさまダイス 23/09/23 12:54:25 ID:8n9cQ4.6 [4/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ツツジ「本当に最初からバレていたんですね」

ツツジ「…一昨日、スカタンクに紛れてしたことは?」

ハルト「し、知ってる」

ツツジ「まさか録画をしていたりとか」

ハルト「音、だけだよ。…流出しても、ツツジさんだとは絶対…バレないから…」

言い訳にもならないことを僕は口走った。

ツツジ「………」


ツツジ「…おなら」

ツツジ「好きですか?」


ハルト「!!」

ツツジさんの頬が少しだけ緩んでいる。

ハルト「す、好きです。大好きです」

本心だった。

ツツジ「そうですか」


ツツジ「では…いつもの場所で」
 ▼ 37 ナカヌチャン@ハンサムチケット 23/09/23 13:10:12 ID:8n9cQ4.6 [5/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハルト「!!…は、ひゃいっ」

うわずった声で僕は頷き、ツツジさんと共に目的地に向かった。
この流れでいつもの場所といったら、あそこしかない。


予想通り、僕とツツジさんは裏手の木陰にいた。
大木の側…ツツジさんの一人舞台だったそこに、僕も立っているのがとても不思議な気分だ。

ツツジ「どのような形がいいですか?」

ハルト「い、いつもやってるような感じでお願い。僕がそこに顔を近づけるから…」

ツツジ「くすくす、分かりました」

ツツジさんが大木にもたれかかり、腰を突き出す。

ツツジ「しっかり目を閉じていてくださいね」

ツツジ「タイツ越しでも…お尻を見られるのは、恥ずかしいので」

ハルト「もちろんだよ」

頬を染めるツツジさんがとんでもなく愛らしい。
パンツだのお尻だのを見られるより、本来はおならを嗅がれる方が恥ずかしいはずなのに。
 ▼ 38 ビーダル@ヘラクロスのツメ 23/09/23 13:14:55 ID:SCFo5XGI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 39 オーダイル@モーモーミルク 23/09/23 13:20:10 ID:8n9cQ4.6 [6/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
僕は瞼を閉じ、自分の視界を闇で染めた。
そしてゆっくり、顔をツツジさんの尻に近づける。
間違って尻に埋もれるようなことはしない。僕は紳士なのだ。

ふわっと甘い香りが漂ってくる。いい柔軟剤を使っているのだろう。
これがおならの悪臭に上書きされてしまう瞬間が待ちきれない。

ツツジ「ん…ん、うう、うっ…」

ツツジさんの息が荒くなり始めた。お腹に力を込めているのだ。
腸内のガス圧力が上がり始めている。

ツツジ「くっ、くく、うぬぬ………!」

もう少しだ、もう少し。
ツツジさんの吐息がカウントダウンとなり、僕の期待を掻き立てる。


ツツジ「…ん゛んぁぁぁ〜っ!」

プスゥ~~~…


時は、来た。


ブブブボボボボボボビビビュビュビュビュビュビュブババァッ!!
 ▼ 40 ボスゴドラ@しろいハーブ 23/09/23 13:27:30 ID:8n9cQ4.6 [7/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハルト(うおおおおおおおおおっ!?)

激烈な臭気の奔流が正面から僕の顔に襲いかかる!

日常で感じられるような風圧ではない。ひこうポケモンが突風を起こして攻撃してくるようなレベルの風だった。

ブボボボボバブリブリブリブリブリブリブリブシュシューーー!!

おまけに、それは強烈な臭いを発する分子をこれでもかと乗せた、
殺人級の毒ガスなのだ。僕がこれまで嗅いできたものなど、所詮空気に希釈されたものに過ぎないと思い知らされる。

ハルト(あぁ…これが…これが…!)

鼻から肺へ、そして脳にまでおならが沁み渡っていくような心地の中、
僕は陶酔の境地に至っていた。

これが真の楽園…常人は辿り着こうとすら思わない、臭気の楽園。

………ブボボボバァンッ!!


ありがとう、ツツジさん。

これで僕は…


僕は………
 ▼ 41 ガラルサンダー@ユキカブリのみ 23/09/23 13:31:30 ID:8n9cQ4.6 [8/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
……………………

……………

………

……


ハルト「………あれ?」

僕は自分の部屋のベッドにいた。

ハルト「どうして?」

どうやら一時間は寝ていたらしい。
しかし、まだ講義が終わるような時間ではなかった。

自分がベッドにいる理由にまるで心当たりがない。
頭が妙にクラクラする…

「あ、お目覚めですか?ハルトさん」

ハルト「ツツジ…さん?」
 ▼ 42 キリンリキ@おしゃれカードみどり 23/09/23 13:35:54 ID:8n9cQ4.6 [9/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ツツジ「よかった。ずっと心配してたんです」

ハルト「僕、確か…」

そうだ、僕はツツジさんがホウエンに帰る手伝いをしていたんだ。

ツツジ「その途中、ハルトさんが突然倒れてしまって。医務室よりハルトさんのお部屋の方が近かったので、勝手ながら上がらせていただきました」

ハルト「わざわざ運んでくれて…目が覚めるまで待ってくれたの?ごめんね、飛行機のスケジュールだってあるのに」

ツツジさん…
ツツジさんといえば…?

ツツジ「お気になさらないで。無事にお目覚めになってから帰ろうって、決めてたんですから」

ツツジさんの笑顔を見ながら、ぼうっとする頭で僕は考える。


ツツジさんを見るたびに、何かぽっかりと穴が空いているような気分になるのは何故だろう。

何か大切なこと、貴重な体験を忘れてしまったように感じるのは何故だろう…
 ▼ 43 オーガポン@にばいづけ 23/09/23 13:39:45 ID:8n9cQ4.6 [10/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ツツジさんは可愛らしくて、頭も良くて、優しくて…たった五日間の留学で皆に好かれる美少女ジムリーダー。

それだけに留まらない何かを、僕は知ることができていたような…

ツツジ「ハルトさん」

ツツジ「私、あなたのおかげでとても素敵な思い出を作ることができました」

ツツジ「本当にありがとう。どうかお元気で」

ハルト「僕の方こそ、ありがとう。ホウエンに戻っても、頑張ってね」

パシャリ、と思い出の一枚を残す。

こうしてツツジさんは、ホウエンへと帰っていった………。


それから暫くして医務室に行き、ミモザ先生に身体の様子を見てもらう。
症例としては、軽い呼吸困難に近いものらしい。

心当たりがあるかと問われたけど、そのようなものは全く無かった。
 ▼ 44 バニリッチ@こころのせきばん 23/09/23 13:42:22 ID:8n9cQ4.6 [11/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
部屋に戻ってのんびりする。
ふと思い立ち、スマホロトムのフォルダを覗いてみた。

この一週間、新規に撮影したものは特にナシ。
パソコンの方はといえば、何故か音声編集ソフトが最新版に更新されていたが、新規に作成、編集したものはなかった。

ハルト「…ツツジさん」

写真の向こう、僕の隣で眩しく微笑むツツジさん。

自分でも意外なほどあっさりと、僕は思い悩むのをやめることにした。
 ▼ 45 キュレム@ウブのみ 23/09/23 13:45:02 ID:8n9cQ4.6 [12/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もし、僕が何か記憶をなくしていたとしても、それは覚えるほどのことでもないから。または覚えていてはいけないことだったから。

あるいは…覚えている資格がなかったから。

明日の休みは何をしよう。最近できたらしい、焼き芋のお店にでも皆で行こうか。
ツツジさんも焼き芋が好きだったな………

〜〜〜〜〜〜〜〜

パルデアを発し、ホウエンに向かう機内。
その女子トイレ。

ツツジ「ふん゛〜〜〜っ」

放屁のため、ツツジは個室の壁にもたれて、立ったままきばっていた。
 ▼ 46 コアルヒー@あまいミツ 23/09/23 13:48:12 ID:8n9cQ4.6 [13/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
立たないと、腹の中のガスを思う存分出せないようツツジには思われたのだ。

我儘を言えば外でぶっ放したいところだが、上空で密閉された飛行機内ではそうもいかない。


ツツジ(…ハルトさん)

短期留学で出会った、一人の男子を思い出していた。

自分のおならをどこまでも愚直に懸想した、アカデミーの男の子。

ツツジ(縁があれば、きっとまたお会いすることができるでしょう)

ツツジ(その時はどうか、私のおならに耐えられるようになってくださいね)


ツツジ(…おなら狂いの変態さん♡)


ブシュウ!!(終)
 ▼ 47 アーマルド@ミュウツナイトY 23/09/23 14:14:37 ID:jVS28QHk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
いい意味で汚いスレだった
 ▼ 48 ネオラント@ゴクリンのねんえき 23/09/23 14:16:48 ID:U0UQEwC6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スレタイがもう草
 ▼ 49 エーフィ@トポのみ 23/09/24 18:04:56 ID:do1k0n8s NGネーム登録 NGID登録 報告
今月の初笑いがこのssになるとは思わなんだ
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