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【キョウルリSS】大切な預かりもの

 ▼ 1 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/09/24 18:02:11 ID:diVoRdAo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『……仕事が落ち着いたら受け取りにいきますので、しばらくのあいだよろしくお願いします。』


ライモンジムのバッジを手に入れた直後、誰かの忘れたライブキャスターも手に入れてしまったキョウヘイはそのまま電話に出ることになってしまった。

電話の相手はその落とし主。名前はルリというらしいが、旧型のライブキャスターで連絡しているとのことで顔は映っていない。


ルリ『あと……受け渡しが終わるまでこちらの状況がわからないと心配ですよね。なのでこまめにキョウヘイさんのライブキャスターへ連絡させていただきますね。』

キョウヘイ「は、はい……」

ルリ『それでは失礼します』


ピッ


キョウヘイ(……なんか流れで預かることになっちゃった。それに……連絡は来たほうがいいけどこまめにするほどのことなのかな……?)

キョウヘイ(いや、仕事が忙しいみたいだし。大人のマナーってそういうものなのかもしれないよね。正直ちょっと面倒だけど人の役に立てるんだし……)
 ▼ 17 リボーグ@ゴーストZ 23/10/25 07:53:50 ID:ZuAAfzGY NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 18 ュウツー@じゃくてんほけん 23/10/27 17:08:16 ID:dynYt4Ng NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ視点も好き
 ▼ 19 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/28 03:07:54 ID:HMF2ez3w NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
朝になるとキョウヘイはすぐにマリンチューブを抜け、セイガイハシティに到着。

危なげなくジムバッジを入手し、プラズマ団を再び追いかけるのだった。

いつまた逃げるかわからない相手を全力で追いかける。そんなことをしているのだからしばらくは息つく暇もない。

キョウヘイがまた落ち着いてライブキャスターを手に取れたのはジャイアントホールで全てが終わった後のことだった……
 ▼ 20 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/29 17:44:16 ID:KofcidIA [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜ポケモンリーグ〜


キョウヘイ「……今日もだめか」


プラズマ団との決戦から数日後、チャンピオンロードを抜けてポケモンリーグに到着したキョウヘイは挑戦に向けて調整を行っていた。

もちろん自分自身のメンタルもだ。


キョウヘイ(応援してもらいたい人とは大体話せたからあとはルリちゃんだけなんだけど……サザナミでのやりとりから電話繋がらないんだよなあ。)

キョウヘイ(ここに来る途中の23番道路とか景色がよかったから教えてあげたかったけど。あ、でもあそこは散歩するには向かないかな?)


キョウヘイ「……ま、それぞれ都合はあるよね。ずっと待つわけにもいかないし事後報告かなこれは。」

キョウヘイ「よし……みんな出てこい!」


6つのボールから登場するのはダイケンキ、ルカリオ、ウインディ、フライゴン、ウォーグル、ゾロアーク……数々の強敵に対し共に戦った頼れる仲間たちだ。


キョウヘイ「俺たちならきっと大丈夫だ!明日は全部勝ち抜いてやろうな!」
 ▼ 21 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/29 21:22:23 ID:KofcidIA [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
─────────────────
─────────────
─────────



司会『教えてポケドル!今日はなんと……今人気のポケドル、ルッコちゃんに色々と聞いちゃうぞー!』

ルッコ『あはは……お手柔らかにお願いしますね』


キョウヘイ「……。」

キョウヘイ母「キョウヘイー?ちょっとニュースに変えてくれる?」

キョウヘイ「これ終わってからニュースだよ。それまで見てていいでしょ。」

キョウヘイ母「まあ、いいけど。」



キョウヘイ(ポケモンリーグを制覇してチャンピオンになって、プラズマ団も追わなくてよくなったから家で休めるってのはやっぱいいよなあ。)

キョウヘイ(さーて明日は何をするかな……)


司会『それでは次の質問!ルッコちゃんの最近のお悩みは?』

ルッコ『うーん……遠くにいる友達とライブキャスターで話す時間がないんですよね。お互い忙しかったり電波が通じなかったりで……』


キョウヘイ「遠くの友達とライブキャスターでね……まあポケドルっつってもそりゃ……」



キョウヘイ「……ライブキャスター?」

キョウヘイ母「ライブキャスターがどうかしたの?」

キョウヘイ「いや……あっ!忘れてた!ごめんちょっと出かけてくる!」

キョウヘイ母「は、はーい。もう遅いから気をつけなさいよ。」
 ▼ 22 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/29 23:18:55 ID:KofcidIA [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ「ヒオウギじゃ繋がったことなかったから……ライモンとかなら繋がるかな……」


ツーッ…… ツーッ……


ルリ『あっキョウヘイくん!ひ、久しぶり……』

キョウヘイ「ひ、久しぶり……」

ルリ『……よかった。』

キョウヘイ「?」

ルリ『一時期なかなか出られなくって……しかもその後連絡なくなっちゃったから嫌われちゃったのかと……』

ルリ『……あっ違うよ?えっと……な、なんでもないの!あはは……』

キョウヘイ「……ごめん。そ、その……色々あって。」

キョウヘイ「こ、これからはまた前ぐらいには連絡できると思う……よ。俺ももっと話したいし……」

ルリ『そ、そう……なんだ……///』

ルリ『……いつもキョウヘイくんとお話をしているとあっ というまに時間が経っているんだよね。楽しすぎるからかな?』

キョウヘイ「そ、そう?」

ルリ『だからね、これからもたくさん連絡をくれると嬉しい……かな。』

ルリ『……あ、無理はしないでいいっていうのかな……で、できればでいいんだけど……///』

キョウヘイ「ははは、俺だって話したいって言ってるのに。うん、なるべくそうするよ。」

ルリ『ありがとう……ごめんね、そろそろバスが来るから切らないと。』

キョウヘイ「じゃあ、またね。」

ルリ『またねキョウヘイくん。バイバイ。』


ピッ


キョウヘイ(……よかった、ルリちゃんは一応元気みたいだ。それにしても前よりもなんか……かわいく?なったような……気のせいかな?)


キョウヘイ「あっ……というか1番話したかったこと話し忘れた……」
 ▼ 23 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/29 23:29:46 ID:KofcidIA [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それからはまた2人のやりとりは頻繁に行われるようになった。

繋がりにくさは変わらないものの、キョウヘイ側に余裕が生まれたのである程度粘れるようになったことは2人の関係を少し進めた要因と言えるだろう。



ルリ『あの……相談があるんだけど……聞いてもらえるかな?』

キョウヘイ「うん。」

ルリ『濃い色の草むらって見たことある?』

キョウヘイ「あるよ。レベルの高いポケモンが出てくるから手持ちを鍛えたり新しい強い仲間が欲しいときに入ってみたりするけど……」

ルリ『そっか……レベルの高いポケモンが飛びだしてくるなんて……やっぱり危ないんだね。弟や妹に注意しておかなきゃ。』

キョウヘイ「それは確かに……初心者トレーナーなんかには危ないだろうね。その方がいいと思うよ。」

ルリ『ありがとうキョウヘイくん。じゃあまたね。』
 ▼ 24 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/29 23:44:10 ID:KofcidIA [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『今度、妹にポケモンをプレゼントしようと考えているんだけど……』

『さっき仕事でミスしちゃって……』

『メダルラリーって知ってる?』

『このあいだダウジングマシンをもらったんだけど使い方が……』




キョウヘイ(なんか……最近のルリちゃん、相談が多いな。いや別に気にしてるわけじゃないけど。全然いいけど。頼りにしてくれてるってことだし。)

キョウヘイ(でも、もしかしすると……今まで色々な問題を1人で抱え込んでて、俺以外に相談できてないとか……それは流石に……?)

キョウヘイ(う、うーん……もしも抱え込んでたなら他の人にも相談できた方がいいだろうし一応聞き出した方がいいのかな?)


ツーッ…… ツーッ……


ルリ『あっキョウヘイくん!うん、今は大丈夫だよ。』

キョウヘイ「よ、よかった。」

ルリ『えっと……相談があるんだけど……聞いてもらえるかな?』

キョウヘイ「もちろん。」

ルリ『ありがとう……』


ルリ『……。』

キョウヘイ「?」

ルリ『……///』



ルリ『こっ』

ルリ『この帽子って、わたしに似合っているかな……?///』



キョウヘイ(ぼ、帽子……わ、わからないけどとりあえずできる限りの言葉で……)

キョウヘイ「……に、似合ってる……と思うよ。」

ルリ『!』

キョウヘイ「そ、そのなんというか……ルリちゃんの雰囲気に合っていてとても可愛いと思うし、うん……それを着こなせるルリちゃんもすごいんじゃないかな……?」

キョウヘイ(ど、どうだ……?)


ルリ『……。』
 ▼ 25 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/29 23:48:19 ID:KofcidIA [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ(……よ、よく考えたら変なことを色々余計に喋ったかも……?ひ、引かれた……?)



ルリ『あはは……キョウヘイくんに聞いてみてよかったよ。』

キョウヘイ(よかったー!)


ルリ『でっでも……そんな風に言われると照れちゃう……かな///』

キョウヘイ「〜っ!?///」

キョウヘイ「ス、スミマセン……///」


ルリ『ありがとうキョウヘイくん。じゃあ……またね。』


ピッ



『そんな風に言われると照れちゃう……かな』


キョウヘイ(……逆にこっちが恥ずかしい……何言ってるんだよ俺……///)
 ▼ 26 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/30 00:13:39 ID:437wXcw2 [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それからまた数日……キョウヘイは多少の相談を受けながら日々を過ごしていた。

今日もまた相談に対応してみせようと気合を入れて連絡する。



ツーッ……ツーッ……


ルリ『あっキョウヘイくん!うん、今は大丈夫だよ。』

キョウヘイ「お、よかった。」

ルリ『えっと……』

キョウヘイ(よし来た今日の相談は……)


ルリ『あっ、あの……』

ルリ『……///』


ルリ『今日は仕事がお休みだから、よかったら直に会えないかな?』

キョウヘイ「……うん。うん?」

ルリ『最近はよく相談にのってもらっていてすごく助かっているから……キョウヘイくんの顔を見てお礼を言いたいの。』

キョウヘイ「俺は……大丈夫だよ。空いてる。」

ルリ『えっほんと? 空いてるの?』

キョウヘイ「う、うん。」

ルリ『……よかった』

ルリ『じゃあライモンシティの観覧車の前で待ち合わせでいいかな?』

キョウヘイ「そうしようか。」

ルリ『ふふ……キョウヘイくんと会えるの、すごく楽しみ……だよ』

ルリ『じゃあ……また……あとでね……!』

キョウヘイ「……うん!」


ピッ


キョウヘイ(会えるのが楽しみ……か。ポケウッドでもなかなか言われないのに。)
 ▼ 27 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/30 00:25:23 ID:437wXcw2 [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜ライモンシティ〜


キョウヘイ(通話が終わってすぐ来たんだけど……)


入口から観覧車に目を向けると白い帽子とピンクの髪。

いつものやりとりで見慣れたのもあるがそもそも結構わかりやすい。


キョウヘイ(もういるとは思わなかった。俺も急がないと。)




ルリ「あっキョウヘイくん。……よかった、来てくれたんだね。」

キョウヘイ「ごめん……そんな心配させるほど遅れちゃってたなんて……」

ルリ「えっ?べっ別に待ってないよ!わたしも今来たところだから……」

ルリ「あはは……///」


キョウヘイ「……ならよかった」

ルリ「ねぇよかったら観覧車に乗らない?ライモンシティの観覧車は眺めがきれいなことですごく有名なんだけど……」

キョウヘイ「もちろんいいけど。」

ルリ「えっいいの?……よかった」

ルリ「わたしこの観覧車に前から乗ってみたかったんだ!でも……二人乗り専用らしいからずっとガマンしていたんだよ。」

キョウヘイ「そうだったんだ。役に立ててよかっ……」

ルリ「うれしくってドキドキしてきちゃった!さっそく乗ろうよキョウヘイくん!」

キョウヘイ「ちょ、ちょっと先に行かないでー!」
 ▼ 28 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/30 00:35:36 ID:437wXcw2 [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイとルリ、2人を乗せた観覧車はゆっくりと上昇していく。

明るい時間の景色は自然そのものの色を映しているようだった。



キョウヘイ(それにしても……2人で話すなんていつものことなのになんだか……)

ルリ「あっええっと……なんだか緊張するね……」

キョウヘイ「うん……」


キョウヘイ「ルリちゃんは観覧車……初めてなんだよね?」

ルリ「うん。キョウヘイくんは……なんだかそうじゃないみたいだね。」

キョウヘイ「そうだね……それなりに乗ったかも。でも景色がいいことに変わりないし、結構好きかな。観覧車。」

ルリ「どんな人と乗ったの?」

キョウヘイ「友達とか先輩とか……たまによくわからない人。たぶん悪い人じゃないけど。」

ルリ「よ、よくわからない人?」

キョウヘイ「よくわからないっていうのは……なんだろう、どう説明したらいいのかな。一応仲間の一匹のおやではあるんだ。」

ルリ「へえー……」
 ▼ 29 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/30 00:43:12 ID:437wXcw2 [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


キョウヘイ(……そろそろ下り始めか)

キョウヘイ(ルリちゃんも頂上の景色見て楽しそうだったし……やっぱり乗ってよかった。)


キョウヘイ(とりあえずこのまま……しばらくは景色を見るの邪魔しないでおこうかな。)



ルリ「……うふふ」

キョウヘイ「?」

ルリ「あなたって不思議……話していると元気になれる……」


ルリ「だから会って言いたかったんだ……ありがとう……って。」


キョウヘイの口からは何も言葉が出てこない。

普段だったら何かしらは返すところだろう。



だが、もしも……無意識に紅くなる頬やゆるむ口元……それらのキョウヘイの変化をルリが見逃さなかったのなら、そこに言葉はいらなかったのかもしれない。
 ▼ 30 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/30 00:47:53 ID:437wXcw2 [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルリ「……。」

キョウヘイ「……。」

ルリ「あはは……」

ルリ「……キョウヘイくんにはすっごく感謝してるの。」

キョウヘイ「!」

ルリ「今の仕事をがんばれるのもキョウヘイくんのおかげだと思う。できればこれからも話し相手になってくれるとうれしい……かな」

キョウヘイ「……俺でよかったらいつでも。また……乗ろうね。」

ルリ「うん……じゃあそろそろ帰るね……今日はすごく楽しかったよ、またねキョウヘイくん!」

キョウヘイ「ま、またね!」




キョウヘイ(誰かの役に立つのは好きだ。友達の役に立てるなら尚更。)

キョウヘイ(けど……)


キョウヘイ(そういうの抜きで、もしかすると俺は少し……少し、ルリちゃんのことが好きかもしれない。)
 ▼ 31 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/30 03:21:15 ID:437wXcw2 [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日……


キョウヘイ(ルリちゃんとの観覧車……楽しかったな……)

キョウヘイ(また一緒に乗りたいな……)



キョウヘイ(……本人は観覧車が好きって言ってるんだし誘えば普通に乗れたり?)


ツーッ……ツーッ……


ルリ『あっキョウヘイくん!顔が見れてうれしい……かな』

ルリ『あはは……』


キョウヘイ「あ、あのさ……また観覧車、乗らない?つまりその、会えないかなって話で……」

ルリ『い、今から!?ちょ、ちょっと待って!』

キョウヘイ「えぇ!?別に今すぐじゃ……」

ルリ『……うん!なんとか大丈夫……かな』

キョウヘイ「えっほんとに!?」

ルリ『うん。じゃあライモンシティの観覧車の前でいいよね?キョウヘイくんと会えるのとても楽しみ……だから』

キョウヘイ「う、うん。」

ルリ『じゃあ……また……あとでね……!』


ピッ


キョウヘイ「……マジで?」
 ▼ 32 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/30 09:48:10 ID:czQw3GKY NGネーム登録 NGID登録 報告
〜ライモンシティ〜


ルリ「……あっキョウヘイくん」

キョウヘイ「はは……今日も早いね……また先越されちゃったよ。」

ルリ「あはは……待ち遠しくて急いで来ちゃった。」

ルリ「……会えてうれしい……かな///」


キョウヘイ「〜っ!お、俺も……///」

ルリ「ふふ……わたしこの観覧車のこと気に入っちゃったみたい。なんだかドキドキしてきちゃった。」

ルリ「さっそく乗ろうよキョウヘイくん!」
 ▼ 33 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/30 23:53:03 ID:437wXcw2 [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルリ「……すてきなながめだよね……」



ルリ「あなたと一緒だから かな?」



キョウヘイ「……そう、なのかな。」



キョウヘイ「連絡したとき、別に会うのは今日じゃなくてよかったんだけど……」



キョウヘイ「今こうしていると……きみと今日会えてよかった、って思うよ。」



ルリ「えへへ……」






ルリ「あっ……もう終わっちゃうね……」
 ▼ 34 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/31 00:02:47 ID:OEqU4VfQ [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ(そんなにたくさんは喋らなかったけど……やっぱり楽しかったな。)


ルリ「ねぇキョウヘイくん。」

キョウヘイ「?」

ルリ「この前仕事で別の地方にいったときにラルトスを捕まえたんだけど……キョウヘイくんのポケモンと交換してくれないかな?」

キョウヘイ「こ、交換?」

ルリ「交換してくれるならどんなポケモンでもいいよ。」

キョウヘイ「……ごめん、今交換できるポケモンが手持ちにいなくって……じ、時間は」

ルリ「……あんまりない、かも。」



ルリ「そっか……残念だね……また機会があったら交換してね……ポケモン」


キョウヘイ「……。」

ルリ「……。」

ルリ「今日はありがとう。誘ってくれてうれしかったよ。」

キョウヘイ「うれしいだなんてそんな……」

ルリ「またキョウヘイくんからたくさん元気をもらっちゃったね。あはは……」

ルリ「じゃあそろそろ帰るね……またねキョウヘイくん。」

キョウヘイ「ま、またね……」






キョウヘイ(お……俺は……なんということを……)

キョウヘイ(誘ってくれて嬉しかったとは言ってくれたけど……交換できないってなったときのルリちゃんまあまあ悲しそうだった……気がするだろうが!)

キョウヘイ(次は……次は必ず……!)
 ▼ 35 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/31 02:18:59 ID:OEqU4VfQ [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜キョウヘイの家〜


キョウヘイ(確かルリちゃんはノーマルタイプのポケモンが好きだったはず……なんでもいいとはいえせっかくなら何か特別な……)

キョウヘイ(……そういえばこの前隠れ特性のイーブイをゲットしたんだった。せっかくだし育て屋で増やしてみようかな。)

キョウヘイ(あ、それからタマゴ技も……何を覚えさせようかな……)


キョウヘイ(いや……タマゴから生まれたときのモンスターボールよりもドリームボールの方が喜んでくれるかな?ピンク色でかわいいし……)


キョウヘイ「だーっもうわかんねーっ!」

キョウヘイ母「あらどうしたの、そんなに悩んで。」

キョウヘイ「……ポケモン交換ってどこまで気にすればいいのかなぁ……」

キョウヘイ母「うーんそうねぇ……何か伝えたいならメールでも持たせてみたら?」

キョウヘイ「メールは別にいいや。いつも話してるし。」

キョウヘイ母「それなら自分なりに心を込めればいいんじゃないかしら?思いやりがないのもよくないけれど考えすぎもよくないと思うの。」

キョウヘイ「……そういうもんかなあ」
 ▼ 36 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/31 02:25:49 ID:OEqU4VfQ [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして翌日……


ルリ「あの……今日は」

キョウヘイ「交換用の子を連れてきたから大丈夫!交換できるよ!」

ルリ「ふふ……ありがとう!!ラルトスもうれしそうだよ!」






ルリ「……わ、この子ってイーブイ……イッシュにいるらしいけど珍しいんだったよね。すごい……」

キョウヘイ「いやあ別にそれほとでも……ラルトス、大切に育てるよ。」

ルリ「うん……!また交換しようね。」

キョウヘイ「うん!」




キョウヘイ(……また?)

キョウヘイ(ど、どうしよう……次の交換もまた考えておかないと……)

キョウヘイ(というか今回気合入れすぎてクオリティを維持できる気がしない……)


ルリ「?どうしたのキョウヘイくん?」

キョウヘイ「はは……な、なんでもないよ……」
 ▼ 37 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/31 02:38:30 ID:OEqU4VfQ [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ(まあともかくルリちゃんが喜んでくれてよかった。また今度一緒に……)


キョウヘイ(……もしかして今、電話繋がったりするかな。)


ツーッ……ツーッ……


ルリ『あっ!キョウヘイくん。顔が見れてうれしい……かな』

ルリ『あはは……』

キョウヘイ「あー……その、今からは流石に……」

ルリ『あっ……ごめんね、今日はもう……』

キョウヘイ「だ、だよね!ごめんごめん、1日に2回も繫がるなんて珍しいからつい。」

ルリ『そうだね……それにしても今日はすごしやすいよね。』

キョウヘイ「確かに。」

ルリ『仕事がなければお散歩したい気分だけど……キョウヘイくんと話ができたから我慢しようかな。』

ルリ『ふふっ……』

キョウヘイ「……あ、仕事中?ごめん……」

ルリ『ううん、別に……あっ!そろそろ仕事に戻らなきゃ
……じゃあまたね』

キョウヘイ「またね。」
 ▼ 38 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/31 14:11:35 ID:gg1Yzz3U [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
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ヒュウ「にしてもオマエの家で遊ぶなんて久々だな!最近忙しかったのか?」

キョウヘイ「まあね。」

ヒュウ「……ちゃんと休んでるよな?」

キョウヘイ「大丈夫大丈夫。というか忙しいって仕事が忙しすぎるとかそういうわけじゃないし。最近よく会ってる人が今日は予定合わなくってさ。」

ヒュウ「おー……そういえばオマエが最近彼女とよく一緒にいるって聞くな。」

キョウヘイ「はっ!?え、いや、彼女ではないんだけど……///」

ヒュウ「そうなのか?オレの聞いた感じだとそういう話でもう伝わっちまってるみたいだぞ。もし否定するんなら早い方がいいんじゃないのか。」

キョウヘイ「……ど、どうだかね……あ、ちょっとテレビ見ていい?ルッコちゃんのコーナー始まるから。」

ピッ


司会『教えてポケドル!今日はなんと……今人気のポケドル、ルッコちゃんに色々と聞いちゃうぞー!』

ルッコ『あはは……お手柔らかにお願いしますね』


ヒュウ「……オマエってアイドル好きだったっけ」

キョウヘイ「前からたまに見てたけど特別好きってほどでは。でも最近はいいなーって思うようになったっていうか……声がすごく好きなんだよね。」

ヒュウ「ふーん……」


司会『それではさっそく話を聞いちゃおうかな?ルッコちゃんはノーマルタイプのポケモンが好きって本当なの?』

ルッコ『そうですね……どれか1つをあげるならやっぱりノーマルタイプですね!わたし可愛いポケモンが大好きなんですよ!』


キョウヘイ「最近よく話してる……ルリちゃんって言うんだけどさ、ルリちゃんもノーマルタイプのポケモンが好きなんだよね。この前ドリームボールで捕まえたイーブイを交換で渡したんだ。」

キョウヘイ「そういえば声もルッコちゃんと似てるような……なんてね、ははは。」


司会『おや?今日はイーブイが一緒なんだねぇ』

ルッコ『はい!このイーブイは大切なお友達と交換してもらったんです!もうすっごく可愛いんですよ♪』


ヒュウ「……もしかしてオマエ、ポケドルと友達なのか?」

キョウヘイ「まさか。イーブイを交換でもらうぐらいたまにあるでしょ。声も、まあ……髪色も一緒だけど……」

キョウヘイ「と、とにかくないってそんなこと。」

ヒュウ「だ、だよな……正直オマエなら本当でもおかしくないかもと思ってよ……」

キョウヘイ「あはは……」
 ▼ 39 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/31 15:00:05 ID:gg1Yzz3U [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
キョウヘイ(ルリちゃんがポケドルのルッコちゃんだなんて……そんなことあるのかな)

キョウヘイ(言われてみれば確かに共通点はあるよ。でも……)


キョウヘイ「もしも……もしも本当にそうだったら……どうすればいいのかな……」

ヒュウ「どうって……オマエはどうしたいんだよ?友達がポケドルだったとして何か問題あるか?」

キョウヘイ「……。」

ヒュウ「ただスゲーッ!って話じゃねーの?」

キョウヘイ「だけど……もしそうならどうして秘密のままなのかなって。」

ヒュウ「そうだな……うーん、有名人の考えることならオマエの方がわかるかもしれないぜ?」

キョウヘイ「それはそうかも。色々もうちょっと考えてみるよ。ありがとう。」
 ▼ 40 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/31 18:10:49 ID:OEqU4VfQ [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイとルリが初めてポケモン交換をした日から数月……

暇を見つけて通話をしては観覧車に乗るという日々が相変わらず続いていた。

きょうだいに邪魔されたり、電波がうまく届かなかったりといったトラブルすらもはや思い出。


そして……




ルリ『あっ!キョウヘイくん。』

キョウヘイ「へへ……遅い時間にごめんね、どうしても……」

ルリ『うふふ……今……ちょうどキョウヘイくんのことを想っていたんだよ……。』


キョウヘイ「……えっ?」

ルリ『ってわたし何言ってるんだろ!///』

キョウヘイ「……///」

ルリ『あはは……///』


ルリ『あー……えーっと、そっそろそろ仕事にもどるね……じゃあ、またねっ!///』

キョウヘイ「……おっ、俺もルリちゃんの顔が見たくて……」


ピッ


キョウヘイ(……切れちゃった……けど最後のは聞かれなくてよかったかもしれない……)

キョウヘイ「お、落ち着け……想う……想うって言っても……色々あるんだから……///」




お互い変なことを口走るようにもなってきた。


“変なこと”と言ってもそれはあくまで口走った側の中での認識なのだが。
 ▼ 41 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/31 18:24:29 ID:OEqU4VfQ [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そんなある日のこと……


キョウヘイ(さーて今日もルリちゃんと話すとしようかな。電波のいい場所探すのも慣れてきちゃったよ。)



ツーッ……ツーッ……



ツーッ……ツーッ………



……

キョウヘイ「……一応繋がりそうなんだけどな……」



ルッコ『おっ遅くなってごめ……』

キョウヘイ「あっルリちゃ……えっ?」

ルッコ『あっ!』

ピッ



キョウヘイ「い、今のって……番号間違えた?いやそんな……」

キョウヘイ(まさか……本当に……)
 ▼ 42 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/10/31 18:56:57 ID:gg1Yzz3U [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告




ツーッ……ツーッ……


ルリ『あっ!キョウヘイくん……顔が見れてうれしい、かな……』

キョウヘイ「……。」

ルリ『昨日はごめんなさい!仕事場の人が間違えてライブキャスターにでちゃったみたいで……せっかく連絡してくれたのにお話できなかったね……』


語るルリの表情に乱れはない。今この状況だけでは話の真偽はわからないと言えるほどに。

その隙の無さはまるでテレビの中のポケドル……ルッコのようだった。


ルリ『……ちょっと休憩しようとしたバチが当たっちゃったのかな……』

キョウヘイ「……あっ」

ルリ『えっ?あっごめんなさい、ひとりごとだよ。』

ルリ『……もう時間みたい。そろそろ仕事にもどらなきゃ。……じゃあまたね』

キョウヘイ「えっ」

ピッ




キョウヘイ「ルリちゃん……」



それからしばらくの間、ライブキャスターが繋がることはなかった。
 ▼ 43 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/11/01 00:48:44 ID:7ITQd.QM [1/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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────────


キョウヘイ「……今日もダメ、か。どうしちゃったんだろう。」


キョウヘイ(まあ……たぶんこの前のあれが原因だとは思うけどさ。にしたってもう2週間は経つしそろそろ話したいよ。)





キョウヘイ(やっぱり……ポケドルってこと、バレたくなかったのかな……)

キョウヘイ(知ってしまったからにはもう会えないとかそういう……ことなのかな。)



 ▼ 44 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/11/01 01:00:53 ID:7ITQd.QM [2/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
行先も考えずふらふらと歩き続けるキョウヘイ。

その足は勝手にライモンシティの遊園地へ到達していた。



キョウヘイ「……何やってるんだろ。いるわけないのに。」


そうは言ったものの、更に中へと進んでいく。

目的地は当然1つだ。



キョウヘイ「観覧車前……やっぱりいないよな」



キョウヘイ「うん……帰ろう。」


口に出しても足が動いていない。

誰を待っているわけでもないのに。






数分立ち尽くし、ようやく帰る決心がついたそのとき──



ルリ「キョウヘイ……くん?」
 ▼ 45 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/11/01 01:07:16 ID:7ITQd.QM [3/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ「……へ?」


ルリ「もしかしたら……と思って来てみたんだけど……ふふ、久しぶり。」

キョウヘイ「ひ、久しぶり……最近どうしてたの?」

ルリ「それはえっと……仕事が忙しくって。」




ルリ「ねぇ……話したいことがあるの。いま時間があるならわたしと観覧車に乗ってくれないかな。」

キョウヘイ「時間は……大丈夫だけど。」

ルリ「……よかった。」

キョウヘイ「……。」
 ▼ 46 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/11/01 01:20:36 ID:7ITQd.QM [4/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告





ルリ「……もう知っているかもしれないけど………わたし、ポケドルのルッコなの。」

キョウヘイ「……やっぱりそうだったんだね。」

ルリ「うん……それで色々事情があって……ポケドルとしてプライベートな関係を持つのはよくないってことで……」

ルリ「だから……バレちゃったからには、これからお話とか、待ち合わせして会ったりとか……できないの。ごめんね。」


キョウヘイ「……そっか」


キョウヘイ「そっか……俺が正体を知っちゃったから……」



キョウヘイにとってあまりにも悲しい知らせを告げるルリの表情はやはり乱れない。



キョウヘイ「……俺がもしきみの正体を知ることがなかったら……まだ一緒にいられたのかな……」

ルリ「それは……」

キョウヘイ「ごめん、何か変なことがつい口に出ちゃったみたいで。……気にしないで。」




ルリ「……気にするよ」
 ▼ 47 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/11/01 01:36:09 ID:7ITQd.QM [5/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルリ「わたしだって……わたしだってあなたと一緒に話したり、観覧車に乗ったり、それからもっと色んなことをしたかったよ……!」

ルリ「でも……ポケドルとしてみんなに平等に接しようと決めてたのに……ルッコと知られた上で誰かを特別扱いするなんて許せないの……!」



キョウヘイ「……しばらく話してくれなかった本当の理由はそれ?」

ルリ「……うん。だけどそれだけじゃないよ。人気が上がってきて仕事ももっと忙しくなってきたから……」

キョウヘイ「ああ……結局は忙しいのか。いいことだけど大変だ。」
 ▼ 48 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/11/01 01:47:21 ID:7ITQd.QM [6/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ルリ「いつか……胸を張ってあなたを特別扱いできるようになったら、またそのときは仲良くしてほしい……かな。だから……」


そう言ってルリはいつもの帽子を脱ぎ、キョウヘイに手渡す。


キョウヘイ「……これ」

ルリ「わたしがいつかかっこいい人になるまで……キョウヘイくんに預かっててほしいの。」

ルリ「……や、やっぱりかさばるよね……それに直前まで身につけていたものをなんて……」

キョウヘイ「どうして……どうしてこの帽子を?似合ってたのにいいの?」

ルリ「いいの。これはあなたがすごく褒めてくれて……うれしかったものだから。それがまた似合う人になりたいっていうのと……」

キョウヘイ「それと?」

ルリ「……そのまま被ってたらキョウヘイくんのこと思い出して辛くなりそうで」

キョウヘイ「……俺がルリちゃんのこと思い出して辛くなるのはいいの?」

ルリ「えっあっ……そうだね、やっぱり返してもらおうかな……」

キョウヘイ「じゃなくてルリちゃんも俺のサンバイザー、預かっててよ。」

ルリ「え……?」

キョウヘイ「どうせなら俺もルリちゃんに思い出してほしいからさ。」

ルリ「???」
 ▼ 49 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/11/01 02:09:06 ID:7ITQd.QM [7/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルリ「なんだかポケモン交換みたいになっちゃった。預け物交換……かな?」

キョウヘイ「そうだね」


キョウヘイ「……預けてるものの状況が気になったり預かってる状況を教えたくなったりしたらいつでも連絡していいからね」

ルリ「……うん」

キョウヘイ「特に……返してもらいたいときとか、返したいときとか……すぐ連絡してね。」

ルリ「うん……キョウヘイくん、もしかして……預かりものを持ってる立場としてなら話しても大丈夫って考えてる?」

キョウヘイ「……ダメかな」

ルリ「ふふっ……もうキョウヘイくんったら……」

キョウヘイ「だって……俺はきみのことが好きだから……長いこと話せないと結構落ち込むんだよ。」

ルリ「すっ……!?ちょ、ちょっと待って……///」



キョウヘイ「ルリちゃんのことが好きです。愛してます。」










ルリ「……。」

キョウヘイ(……やっぱりダメだったか。ルリちゃんの正体なんて知らなければよかっ……)




ルリ「……返事は」


ルリ「いつか預かりものを返すときに……一緒に返すね」



ルリ「だから……覚えて待っていてほしい……かな」

キョウヘイ「……俺は待つよ。いつまででも。」
 ▼ 50 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/11/01 02:19:58 ID:7ITQd.QM [8/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それから数年……


言われていた通り2人が連絡をとれることはほぼなくなり、会うなんて以ての外という状況。

それでもたまに定期報告として通話はしている。逆に言えばそれ以外の通話はない。




ヒュウ「……オマエの部屋がどうなってようと勝手だけどさ、やっぱり女物の帽子がポツンと飾ってあるのは気になるんだよな。」

キョウヘイ「勝手なら別にいいだろ。」

ヒュウ「いや……だって他のものは違和感とかないから余計によ。なんであんな風に置いてるんだ?」

キョウヘイ「思い出の品なんだ。常に見えるようにしておきたい。何より……」


キョウヘイ「大切な預かりもの、だからね。」

ヒュウ「へー……あ、ポケドルのルッコちゃんに熱愛報道だってよ。」

キョウヘイ「嘘でしょ?」

ヒュウ「……記事の中身的には冗談ってわけでもなさそうだぞ。」


キョウヘイ「……やっぱこの帽子捨てようかな」

ヒュウ「急にどうした」
 ▼ 51 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/11/01 02:26:48 ID:7ITQd.QM [9/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ「だって……約束してたのに……俺のルリちゃん……」

ヒュウ「いやほんと急にどうした……おい、オマエのライブキャスター着信来てるぞ。」


キョウヘイ「え?……はい、キョウヘイですけど……」

ルリ『あっキョウヘイくん?後でライモンシティの観覧車の前に来てくれる?』

キョウヘイ「……へ?」

ルリ『預かりものを返したいの。あ、観覧車にも乗る?』

キョウヘイ「い、いいけどさ、なんか熱愛報道とか出てるみたいで大変じゃないの?」

ルリ『うーん……別にあの人とはそういう関係じゃないし……情報を上書きするためにもとにかく来てほしいの。じゃあまた後でね!』

ピッ



キョウヘイ「……というわけだからちょっと行ってきます。」

ヒュウ「おう、行ってこい。」
 ▼ 52 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/11/01 02:36:13 ID:7ITQd.QM [10/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜ライモンシティ〜



ルリ「それじゃあこれ……はい、サンバイザー。」

キョウヘイ「……こっちは帽子」

ルリ「ありがとう……あ、それから告白の返事はオッケー……ってそれはわかってたかな、あはは……」

キョウヘイ「……。」



ルリ「でも……この何年かの間、お互い色々変わってるはずなのにそれを全然知らない……その状況で今更好きって言われても……困るよね。」

キョウヘイ「いや、大丈夫。むしろテレビで見る以上に綺麗で惚れ直したよ。」

ルリ「……そっか///」



キョウヘイ「たぶんそのサンバイザーが1番大事なものを預かってくれてたんだよ……きみが好きだって気持ちをさ。」

ルリ「あはは……そうだね、言われてみれば……返してもらった帽子を見ると色々思い出すよ……最初からそんなこと考えてサンバイザーを預けたの?」

キョウヘイ「いや?」


キョウヘイ「……ただ、忘れ物を預かったとこから始まった恋だからこうなった……のかもね。」

ルリ「ふふっ……そうだね……」






【キョウルリSS】大切な預かりもの
 ▼ 53 マザラシ@やぶれたにっき 23/11/01 02:36:56 ID:Ok.YD8Qc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙 なんかルフィとシャンクスみたいだった
 ▼ 54 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/11/01 02:41:44 ID:7ITQd.QM [11/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
この名義での活動開始から1年ということで何か書こうとしてたんですが忙しかったりモチベ上がらなかったりで気づいたら11月ですね 9月後半からスタートでそんな長くないのになぁ!?

今回はキョウヘイ視点かつ本編での流れを再現しつつ魅力を伝えたかった……のですが尺の都合で原作のルリちゃんのセリフがそこまで入れられなかったし本編での良さはやっぱり本編でしか出せないなと……理想はBW2を実際にプレイしてもらいたいですが値段が下がらないのでセリフ集だけでもぜひ見て破壊力を知ってほしいですね
https://wiki.xn--rckteqa2e.com/wiki/%E3%83%AB%E3%83%AA#%E3%83%AB%E3%83%AA
 ▼ 55 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/11/01 02:49:20 ID:7ITQd.QM [12/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

キョウヘイ「お仕事お疲れ様!何かしてほしいこととかない?」ルリ「してほしいこと……?」

https://pokemonbbs.com/sp/post/read.cgi?no=1773978
この作品からキョウルリを書き続けてきたのは自分が書きたいとかキャラが勝手に動いてくれるからもはやそこまで考えなくても話が作れるとかありますが一応目標がありました。キョウルリに興味を持ってもらってこの掲示板で自分以外によって書かれるキョウルリSSの数を増やす、というものです
活動開始した頃は他で書かれてるキョウルリなんてなかったんですが徐々に増え、最近では定期的にそこそこ書かれてるかな、といった感じなので布教活動はまあまあ成功したのかなと思っています 総合スレも立ちましたし

自分は普通に忙しくなってきたのと本当にネタ切れなのでひとまずは書く予定ないですが今後もキョウルリを鬱陶しがられない程度に推していただけると嬉しいです そしてキョウルリSSを書いてください。


過去作等まとめ

スレ主が好きなCPで書きたいようにSSを書くだけのスレ

https://pokemonbbs.com/sp/post/read.cgi?no=1881081
 ▼ 56 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/11/01 02:51:56 ID:7ITQd.QM [13/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
補足ですがそもそもBBSには少数ではあるものの根強いルリファンがいるので不人気CPというわけでもないし原作自体10年以上前だし公式からの新たな供給なんて何もないのでキョウルリが廃れる事自体は別におかしくないです
このページは検索エンジン向けの機能制限版の旧ページです。
下URLから閲覧下さい。
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=2028402
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