スマホ買ってもらったスグリ「待っててな、ハルト……」

スグリ「今ハルトのSNSの投稿全部にいいねつけるから待っててな」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ


ハルトのSNS『オーガポンと一緒にボール遊びしたよ！』ﾊﾟｼｬｯ


スグリ「……」


スグリ「…………」



スグリ「………………😊」👍ｲｲﾈﾎﾟﾁｰ

数日後……


ハルト「ブルーベリー学園に来て早数日。……何でだろう、スグリくんと全然会わないなぁ。もしかして僕嫌われてるのかな……」ｽﾞｰﾝ…

ゼイユ「あんたが気にすることないわよハルト。スグの奴が変な意地張ってるだけなんだから」

タロ「私も全然話してないですねー。同じクラスなのに。放課後になったらすぐどっか行っちゃうんですもん」

ゼイユ「また変なことで思い詰めてなきゃいいけど……」

タロ「まあ頼れるお友達がいるみたいなのでそこら辺は安心していいと思いますよ。何たって私以外の四天王と一緒にいるのをよく見かけますから」

ゼイユ「なぁんだそれなら安心ね」

ハルト「四天王かぁ。本当だったらポケモン勝負とかしたかったんだけどなぁ。なんかみんな忙しいらしいし」

タロ「もうすぐ生徒会選挙がありますからね。もしかしたらみんな立候補する気だったりするんでしょうか？」

ハルト「へぇ〜。僕も立候補していいのかな！？」

ゼイユ「あんたは他校の生徒でしょうが」

ハルト「あ、そうだった」

タロ「かくいう私も立候補しようかどうか悩んでいましてね〜」

ハルト「いいじゃん！僕投票するよ！！」

ゼイユ「だからあんたは他校の生徒だから投票権ないっつーの」

ハルト「そんなぁ」

ゼイユ「てか今日からじゃない？立候補者受付開始って。思い立ったがなんとかよ！タロあんた行ってきなよ」

タロ「え〜……その場合応援演説はゼイユちゃんにしてもらいますよ？」

ゼイユ「ゲッ、マジで？」

ハルト「嫌なら代わりに僕が！」

ゼイユ「だからあんたは(略)」

一応だけどネリネの一人称は私じゃなくてネリネやで
ゼロの秘宝の3rdトレーラーで確認できる

タロ「校長先生〜！私立候補しちゃいます！」ｶﾞﾁｬｯ

シアノ「おお、早速2人も立候補者が現れるとは。生徒達の自主性に感激ですよ」

ゼイユ「2人？……ってあーっ！！」

スグリ「タロも立候補するんだべか……」

カキツバタ「こりゃ面白い戦いになりそうだな」

アカマツ「四天王同士で敵対することになるとはな」

ネリネ「ですがこちらも譲れないものがあります」

タロ「あらぁ、私だけハブだなんて拗ねちゃいますよ」

ゼイユ「こりゃ強敵ね……ってか誰なの？ネジ女？」

ネリネ「いいえ。あなたの弟さんですよ」ﾒｶﾞﾈｸｲｯ

ゼイユ「はぁ！？スグが生徒会長……うーん、ないないない無理無理無理！考え直しなよスグ〜！！」ﾕｻﾕｻ

スグリ「なんでねーちゃんがそんなこと勝手に決めんだよ……」ｷﾞﾛｯ

ゼイユ「うっ……！」

カキツバタ「アネキさんよぉ、オレたちゃここ最近ずっとスグリに付きっきりでな。あんたよりオレ達の方が今のスグリに詳しいんだぜ」

アカマツ「そんなオレ達が生徒会長はこいつしかいないって思ってんだ。いつまでも姉の背に隠れる弟だと思ってやるなよ」

スグリ「……ねーちゃんはタロを応援するんだろ？選挙で敵として立ち塞がるのはかまわねえ。けども立候補自体を塞ぐ権利なんてあるわけねえだろ」ﾊｲﾗｲﾄｵﾌ

ゼイユ「う……うん。そうよね。あたしが間違ってたわ……スグもスグで頑張ってね」

スグリ「うん！けっぱる！」

ネリネ「立候補は済みました。行きましょうスグリさん」

スグリ「おう」

アカマツ「お互い頑張ろうぜ、タロ！」

カキツバタ「じゃあな〜」

ﾊﾞﾀﾝｯ

ゼイユ「……はぁ。スグのあの目苦手だわ。男の子の思春期って怖くない？」

タロ「怖かったですね……あの感じだと果たして生徒会長になってやりたいことが良いことなのかどうか……」

ハルタロ尊い

支援

ネリネ、やめろ…その叫びは俺に効果抜群だ…

カキツバタ→ゲーチス
アカマツ→フラダリ
ネリネ→アカギ
か

支援

ハルト「あ、おかえりー。無事エントリー出来た？」

タロ「はい。そこは問題ないんですけど……」

ゼイユ「スグが敵に回ったわ……」

ハルト「えぇっ！？スグリくんも生徒会長の座を狙ってるってこと！？」

オーガポン「ぽに！？」

ゼイユ「そうらしいわ。絶対向いてないと思うけどなー……」

タロ「しかし彼のバックには私以外の四天王が付いています。本人が向いているかどうかは些細な問題のような気もしますね」

オーガポン「ぽにおおおおおおお！！がおっ！ぎゃおおおおおおおおおんっっっ！！！！！」

ゼイユ「うげぇ！？急にどうしたのよオーガポン！」

ハルト「ぽにちゃんもスグリくんには生徒会長は向いてないって言ってるんじゃないかな」

オーガポン「がおぽにゃーッ！！！」ｺﾞﾝｺﾞﾝ

ハルト「こらこら、壁にやつあたりしないの」

タロ「……この子の反応はよく分かりませんが、私も異変は感じているんですよね。あの3人、いつもと様子が違ったような気がしたというか」

ゼイユ「マジで？あたしは全然分かんなかったわ」

タロ「彼らの譲れないものとは一体何なのでしょうか。生徒会長になって何か目的があるのでしょうか。……良くないことじゃないといいんですがね」

オーガポン「ぽぎゃああああああああっっっ！！」ｺﾞﾝｺﾞﾝ

数日後… 生徒会選挙演説日


ｻﾞﾜｻﾞﾜ…

生徒A「今回の生徒会長立候補者は2人だけらしいな。四天王のタロは知ってるけどもう一人って誰だ？」

生徒B「さあ……こんな生徒いたっけ？でも四天王の4分の3が推してるってことは期待していいのかな」

生徒C「2年生のスグリくんよ。ほらあのいつもお姉さんの後ろに隠れてた子」

生徒D「そんな奴が生徒会長って……どういう心境の変化だ？」


スグリ「わやじゃ……き、緊張してきたべ」ｶﾞｸｶﾞｸ

ネリネ「大丈夫です。台本通り話すだけですから」

スグリ「それが難しいんだよぉ……」

アカマツ「大丈夫だ！何度も練習してきたろ！？」

カキツバタ「お前の失敗を笑うやつはオレがぶっ飛ばしてやるさ。安心して行ってこい！！」

スグリ「みんな……！うん！おれ達の理想の世界のためにけっぱるべ！！」



シアノ「それではただいまより来期の生徒会長を決める選挙演説を開始いたします！！」

生徒達「うおおおおおおおおおおおっっっっ！！！！！」

ゼイユ「え、えーっ、私がタロさんを応援すりゅ、する理由は……」ｶﾐｶﾐ

生徒達「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

ハルト「……ﾌﾟｯ。意外な一面」

ゼイユ(あうあーっ！早速噛んだああぁぁぁ……あーもうみんないっそ笑いなさいよ！堪えられる方が心にくるわ……早く終わって〜！！)

タロ(ゼイユちゃんファイト！)


ゼイユ「……というわけで応援演説を終わります」

生徒達「ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ……」

タロ「お疲れ様ですゼイユちゃん」

ゼイユ「二度とやらないわこんなこと！」

スグリ「ねーちゃん……まさかおれが緊張しないように、あの空気を作るためにわざと……？」

ゼイユ「えっ！？ふ、ふふん。そうに決まってるでしょ！？まったく、私っていい姉よね！」

スグリ「ありがとうねーちゃん！」

ネリネ「私の応援演説も終わりました。次は候補者本人の番です」

ゼイユ「早っ！」

タロ「どちらが先に行きますか？この空気が崩れないうちにスグリくん先行ったらどうでしょうか」

スグリ「そうさせてもらうべ」

スグリ「ふー……平常心平常心……」ｽﾞﾃｯ

スグリ「って痛ぁーっ！！」

生徒達「ｗｗｗｗｗｗｗ」ﾄﾞｯ

ハルト「あちゃー……」

オーガポン「ぽにぽにぽｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

ハルト「君ボール戻ってな」ｼｭｩｩﾝ

スグリ「え、えー……ただいま紹介に預かりましたスグリです。おれ…じゃなくて僕が生徒会長になった暁には……」

生徒A「ダメダメって感じだな」ﾋｿﾋｿ

生徒B「これはもう既にタロさんに決まったようなもんだね」ﾋｿﾋｿ

生徒C「あの3人はどうしてスグリくんを推薦してるのかしら……」ﾋｿﾋｿ

スグリ「……まずはポケモンを解放していただきます」ﾊｲﾗｲﾄｵﾌ

生徒達「！？」ｿﾞﾜｯ

スグリ「この学園の方針は間違っています。ポケモン勝負の強さが全て、強くないポケモンはいらない。本当にそのような方針で良いのでしょうか。そのような頭の硬い人間と共に過ごしてもポケモンの可能性を妨げるだけです」

シアノ「な、何を言っているのですか彼は……！今すぐ中止させ……」

アカマツ「ちょっと寝てろ」ﾌﾗｲﾊﾟﾝﾊﾞｺｫﾝ!

シアノ「」

カキツバタ「……やりすぎじゃね？」

アカマツ「えっ」

スグリ「可能性が広がるのはポケモンだけではありません。ポケモンと離れて過ごすことで、我々人間の可能性も大きく広がることでしょう。そして何より、ポケモンも生徒達も、本当にやりたかったことに気付けるでしょう」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ…

生徒D「本当にやりたかったこと……！？」

生徒E「ポケモンが……ポケモン勝負を望んでいないってことか？いや、俺も……か」

生徒F「確かに……勝負に勝つことばかり考えて特訓特訓の日々で、遊んであげられてなかったかも……」

生徒G「そういう日々とおさらばできるのはいいかも」

スグリ「思えばこの学園は争いばかりでした。ポケモン勝負に力を入れていると言えば聞こえはいいが、裏を返せばそれは弱い生徒には他の道しかないということ。弱いポケモントレーナーは部活を、部活にも熱のない生徒は勉学を。それもダメなら……」

生徒H「……思えば毎日苦労ばっかしてたな」

生徒I「言われてみれば今までの学校生活全然楽しくなかったよ」

スグリ「そう。ポケモン勝負も部活も勉強も、努力する必要なんてないんです。向上心などという心は捨てて、ありのままの自分を受け入れましょう。いえ、学校側が受け入れます。僕はそういった学校を作りたいんです。……共感してくださる方は投票をお願いします」ﾍﾟｺﾘ

生徒達「うおおおおおおおおおおおおおおおっっっ！！！俺も僕も私もそれに賛成だあああああああああああ！！！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

ゲーチスとフラダリとアカギを足して2で割ったような演説で草

ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ

タロ「それでは私の演説を始めます……」

生徒J「今まで無理に戦わせてごめんな……逃してやるからこれからは好きに生きてくれ！」

生徒K「お前に誘ってもらって入った部活だけどもうやめるわ。お前うますぎてつまんねえし」

生徒L「そんなぁ……まあ仕方ないか」

タロ「えー、私は学園をより良くするために……」

生徒M「勉強とかしなくても生きていけるし別にいいよな。俺達は自由だァー！！！」

タロ「……うぅ」ｸﾞｽｯ

ゼイユ「頑張った……あんたは頑張ったよ……！」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

スグリ「にへへっ。この感じならおれの勝ちは間違いないべな」

ゼイユ「スグ！！あんた何考えてるのよ！？」

スグリ「何って……演説の通り、ただみんなを自由にしたいだけだべ？」

ゼイユ「そういうことじゃなくて！本気でそれでいいと思ってるの！？」

スグリ「それは生徒みんなで決めることだべ。あとは結果を待つだけ。ここでわーぎゃー言っても変わらねえよ」

ゼイユ「あんたねぇ……！いい加減にしないと手ェ出るよ！」

スグリ「出したきゃ出せよ。それで結果が変わるんならな」

ゼイユ「……！」

ヤドキング「結果はっぴょ〜〜〜！！！！」

スグリ「お、投票終わったみたいだな」

シアノ「こちらが投票結果になります」

スグリ　支持率102％

タロ　　支持率3％

スグリ「やったべ！！」

タロ「」ﾄﾞｻｯ

カキツバタ「へっ！まあ当然だよな」

ゼイユ「いや100％超えてるってどう言うこと！？」

シアノ「一体私が気絶している間に何が……」

ブライヤ「不正はありませんでしたよ。私のするどいめで見ていました」

シアノ「ブライヤ先生が言うなら間違いないですね」

生徒達「よっしゃー！これで俺達は自由だぁ〜！！」

スグリ「早速ポケモンを解放しておれ達も勉強とポケモン勝負と部活からは解放されるべ！！生徒会長命令だ！！」

生徒達「イエッサー！！」

シアノ「そんなわけないでしょう」

スグリ「え？」

シアノ「はぁ……どんな公約をしたのか、大体想像は付きました。しかしねスグリくん、生徒会にそんな漫画みたいな権限あるわけないでしょう」

スグリ「な、なんだってー！？」

アカマツ「無いのか！？」

カキツバタ「そんなバカな……！！」ｶﾞｸｯ

ネリネ「……」ﾒｶﾞﾈｸｲｯ ｱｾﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

>>117
突然の浜ちゃんやめろw

シアノ「これが演説の台本ですか……ふむふむなるほど。校長の権限で全て却下です」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

スグリ「わやあっ！！」

生徒達「考え直してくれ校長ーっ！！」

新任教師A「そうだそうだー！！」

シアノ「せ、先生？」

新任教師B「私だってこんな堅苦しい教師生活あんまりよ！！もっと楽しいものだと思ってたのに……！」

シアノ「これは……そうか！先生方も投票していたから100％を越えていたということですか」

教頭「うちは新しく出来たばかりの学校ゆえに新米教師も多いですからね。あれに賛成してしまう者も出てしまうわけですか」

卒業生達「噂を聞きつけて私も投票しにきたぜ！」

シアノ「あなた方は本当に関係ないでしょう」

スグリ「にへへ……これだけの味方がいるんだ。いくら相手が校長でも意見は言わせないべ！！」

生徒達「認めろよ校長！！！」ｸﾜｯ

シアノ「くっ……！教育者が数に屈するわけには……！！」

教頭「こりゃいかんっ！私は向こうにつかせていただきますね」

シアノ「やはりあんたはそっち側か！！」

なければ作れば良いのだ！

生徒達「スーグーリ！スーグーリ！スーグーリ！！」ﾄﾞｳｱｹﾞ

スグリ「これでおれがブルーベリー学園の王だべ！！」

カキツバタ「ついにやったな！」

アカマツ「ここまで色々と苦労……してないか。そんなに」

ネリネ「これでようやく解放されたんだ……」ｸﾞｽｯ

タロ「ネリネちゃん……事情は分からないけれど、何か抱え込んでいたんですね」

ゼイユ「ちょっとタロ！？あんたまでそっち側に行く気！？」

タロ「だってもう私は負けたんですよ？もう疲れました……いいじゃないですか、スグリくんの作る学校、楽そうで」

ゼイユ「タロ……」

ハルト「……」ｻﾞｯ

ゼイユ「あ……ハルト。あんたも大変な時に来ちゃったね」

スグリ「ああ、そういえばハルトいたんだっけ。見てくれよこの光景。みんながおれを認めてくれた。おれがこの学園の頂点に立ったんだべ！！」

ハルト「……みんな、ごめんなさい！！！」ﾄﾞｹﾞｻﾞ

スグリ「！？」

ゼイユ「！？」

生徒M「そもそもあなた誰ですか？」

ハルト「スグリくんがああなっちゃったのは……全部僕のせいだ……！！」

マサルいんのかよw

〜キタカミの里回想〜


スグリ「なあハルト、パルデアの学校ってどんなところ？」

ハルト「そうだなぁ、なんと言っても自由なとこだよ。今だって課外授業の名の元に自由行動してるわけだし」

スグリ「へぇ〜」

ハルト「うちにもバトル学はあるけどさ、みんな勝ち負けとか気にせず楽しむのを第一にしてるかなって感じ」

スグリ「ブルーベリー学園とは大違いだな。おれんとこはポケモンの強さが全てって感じでさ……ちょっと窮屈なんだ」

ハルト「そりゃ大変そうだね。じゃあ部活とかはどう？僕はまだ決めてないけどどの部も楽しそうでさ〜、野球部なんか顧問の先生が『優勝なんか目指しません！』って宣言しててさ！みんなのびのび練習してて楽しそうだよ」

スグリ「こっちは部活も結果が全てでな……」

ハルト「……け、結構厳しいところなんだね。じゃあ勉強とかも難しい？こっちはテストの問題たった5問で」

スグリ「それは流石にゲーム上の都合じゃ？」

ハルト「おっとそれ以上はいけない」

スグリ「いいなぁ……ハルトの学校は楽しそうで」

ハルト「……って感じで、僕が唆さなければスグリくんはこんなことはしなかったはずだ……」

スグリ「いや全然関係ないべ」

ハルト「えっ」

スグリ「そういえばそんな話したことあったっけ。今思い出したよ」

ハルト「あれぇー？」

ゼイユ「じゃあ何の為に！？」

スグリ「ねーちゃんもよく知ってるだろ。おれの目的は最初からずっと一緒だ。ただおれは……おにさまに認められたかった」

ハルト「……！！」

スグリ「オーガポン、今も見てるんだろ？おれはこの通り、多大な人望を得たべ。これでおにさまに広くて自由な世界を見せてあげられるんだ！！」

ﾎﾟﾝｯ

オーガポン「ぽにお……」

スグリ「おにさま……！さあ、こっちへおいで」

オーガポン「ぽに」ｽﾀｽﾀ

スグリ「わやぁ……！ついにおにさまがおれの元に……」

オーガポン「ぽにオラーッ！！！！！」ﾊﾞｺｫﾝ!!

スグリ「わやじゃあああああああああっっっ！？」

ゼイユ「でしょうね」

ハルト「やっぱりかぁ〜」

オーガポン「ﾍﾟｯ」

スグリ「」

だよねー

オーガポン「ﾍﾟｯ」←かわよ

オーガポンの唾は柑橘系の香りがしそう

スグリ「なんで……なんでだよ……ッ！！おれはずっとおにさまを愛してきたのに……！オーガポンのことだけを考えて生きてきたのに！！」ﾕｶﾊﾟﾝﾁ!

ゼイユ「スグ。本当にずっと一途に想ってきたのか、もう一度よく考えな」

スグリ「……？」

ゼイユ「最初にスマホ買ってもらった時凄い喜んでたじゃん。それを使って何をしたいって言ってた？もう一度よく思い出しなって」

スグリ「あ……」



スグリ『わやじゃー！ついにスマホデビューだべ！』

おじいさん『大切に使うんだよ』

スグリ『うん！にへへ、早速SNSアカウントっての作らないと。ねーちゃん教えて』

ゼイユ『そういうのは色々危ないって言うわよー？スグにはまだ早いんじゃないの』

スグリ『そんなことないべ！みんなやってるってハルト言ってたもん。それにパルデアにいるハルトやオーガポンとも交流できるんだから』

ゼイユ『それ別にメールとか電話でもよくない？』

スグリ『よくない！きっとハルトはオーガポンのために広い世界を見せたがってるべ。だからおれもハルトが見てくれるような、ハルトが好きそうなアカウントさ作るんだ。そうすればきっとオーガポンも一緒に見てくれるよな』

ゼイユ『相変わらずあんたはオーガポンのことが好きね』

スグリ『にへへ……///』

スグリ「そうだ……おれ、最初はハルトが好きそうな投稿を真似して……それがおにさまにも繋がると信じてたのに。いつの間にか人気を取ることばっか考えるようになって……いつからかこうなっちゃった」

ゼイユ「そうでしょ？さっきあんたは目的は最初からずっと一緒だって言ってたけど、やり方はどんどん変わっていった……どんどんおかしくなっていっちゃった。こんなことをしてもオーガポンは喜ばないのに」

スグリ「ハルト……おにさま……おれ……っ！！」ﾌﾞﾜｯ

ハルト「いいんだよスグリくん。幸いにも君の奇行で誰かが不幸になったわけじゃない。間違いを認めてやり直そう。今ならみんな許してくれるよ」

オーガポン「ぽにお！」

スグリ「校長先生、ごめんなさい……！！」ﾄﾞｹﾞｻﾞ

シアノ「ふふ……ようやく言えましたか。しかし、謝る相手が違いますよ」

スグリ「あ……タロさん、カキノタネくん、アカマツくん、ネリネさん、それに生徒の皆さん……ごめんなさいっ！！」ﾄﾞﾄﾞｹﾞｻﾞﾝ

タロ「ハルトくんやオーガポンちゃんが好きそうなSNSですかぁ。私も手伝わせてください。ねっ」

カキツバタ「さてと、テラリウムドームにいるブリジュラスを迎えに行かなきゃな」

アカマツ「今度は一緒に料理しような！」

ネリネ「時には息抜きをしながら、共に勉学に励みましょう」

生徒達「生徒会長は続けてくれよ！今のあんたが作る学校生活も見たくなったんだ！！」

スグリ「み、みんなぁ……！」ｸﾞｽｯ

ゼイユ「良かったわねスグ。みんな分かってくれたよ」

オーガポン「ぽにおーん！」

スグリ「わや……！オーガポンも？」

オーガポン「ぽにオラーッ！！」ﾊﾟﾜｰｳｨｯﾌﾟ

スグリ「なんでぇ！？」ﾎﾞｺｫ

ハルト「ぽにちゃんからの愛の鞭だよ」

スグリ「にへへ……なら嬉しい///」

オーガポン「ﾍﾟｯ」

ゼイユ「……ほんとに？」

本当に好きだったのはハルトだった的な展開かと思ったw
支援

数日後……


スグリ「ハルト、おにさま！今日も一緒に遊ぼう！」

ハルト「いいよー」

オーガポン「ﾍﾟｯ」


ゼイユ「スグったらあれから毎日楽しそうにしちゃって。……それにしてもSNSって思ってる以上にみんなやってるものなのね。思い切ってあたしもデビューしてみようかしら」


『イー◯ンの家に爆弾仕掛けた』

『増税クソメガネくたばれ』

『◯ャ◯ーズ事務所爆破します』



ゼイユ「ふーん。こういうのがよく見られてるのね。とりあえずこういうのを参考にすればいいのかしら」



おわり

イイハナシカナー？

結局オーガポンに嫌われたまんまで草

面白かった
乙

乙

おもろかったわ乙

乙
無限ループってヤバくね

歴史は繰り返すw乙

面白かった、乙！

乙！

ぽにおのスグリの扱いが終始あれで面白かった