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SS

チェレン「あああああああああ!!!!」 たんぱんこぞう「あっチェレンさんが発狂してる」

 ▼ 1 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/02 01:45:35 ID:YFlAAQ7Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
たんぱんこぞう「こんな時期に発狂するなんて……何があったんだろう?そろそろクリスマスだっていうのに。」

ミニスカート「クリスマスだから、かもね。」

たんぱんこぞう「クリスマスだから?」

ミニスカート「そう……例えば周りの人間はクリスマスを恋人と過ごすのに自分だけいないなんてのは代表例ね。」

たんぱんこぞう「それで発狂するものなの!?」

ミニスカート「するでしょうね。だってチェレンさんは初めてのクリぼっちなんだもの。つるんでた同期についに恋人ができちゃって。後輩はもう結婚してるから頼るわけにいかないし。」

たんぱんこぞう「マジか……というかやけに詳しいな」

たんぱんこぞう「……まあ、確かにそれなら発狂するかも。恋人がいないとはいえそんな心配する必要今までなかったんだし……」

ミニスカート「ちなみにチェレンさんが発狂してるのは足の小指を棚にぶつけたからよ。」

たんぱんこぞう「じゃあ今の話はなんなんだよ!?」






チェレン「……。」


チェレン(痛くて発狂してたけどそれはそれとして図星だよクソが!!!!)
 ▼ 10 イスポス@タウリン 23/12/04 20:54:08 ID:pJSAiG8. NGネーム登録 NGID登録 報告
続きは?
 ▼ 11 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/05 03:05:43 ID:D7Nsekks [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜チェレンの家〜


チェレン(……まったく、急いでいたとはいえ裸足のまま作業するものじゃないね……お手本としても不適切だし。)

チェレン(クリスマスは結局どうするかな……ここに来て1人っていうのはどうしても……いや)

チェレン(そもそもどうしてこうなった?教師とジムリーダーを兼任し続けてもういい歳なのに何の出会いもない。見落としてるだけなのかもしれないけど本当に何もなかった。)



チェレン「ははは……負け惜しみ、だよね。」


チェレン(……寝よう)
 ▼ 12 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/05 03:11:55 ID:D7Nsekks [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




…………Wake up!





……Wake up! Wake up!


チェレン「ん……?」

???「Wake up!」

チェレン「突然なんなんだ……起きたけど」

ディアルガ「あ、起きた?おはよ。」

チェレン「……は?」



チェレン(随分変な夢だな。シンオウの伝説のポケモン、ディアルガが出てくるなんて。リアルだし。)

チェレン(まあ意識があるってことならそのうち終わるよね。)


チェレン「……。」

ディアルガ「あー……夢だと思ってる?」

チェレン「夢じゃなかったらなんだっていうんだい?」

ディアルガ「んー現実?リアル?マジ?」

チェレン「……よくわからないけど、伝説のポケモンが喋れたとして……伝説と言われるほど位の高い存在がそんな軽い口調なわけないだろう。」

ディアルガ「えー?でも我めっちゃ神だよ?時間とか操れるし」

チェレン「それは確かに話の通りだけど……」
 ▼ 13 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/05 03:20:48 ID:D7Nsekks [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チェレン「か、仮にだ。これが現実だとして何の目的で僕に干渉してきたんだ。」

ディアルガ「まーそうだねー……ほんとはシンオウの奴がよかったんだけどお前のが面白そうだったからかな?」

チェレン「面白そうだったから……それで何のために?」

ディアルガ「暇つぶし」

チェレン(……神っぽい話のスケールと思考だ)

チェレン「暇つぶしか……でも僕は働いてるから起きたら仕事に向かわなくちゃならない。というかここはどこなんだ……」

ディアルガ「次元の狭間的なアレよ。暇つぶししたら元の時間に返してあげるからいーじゃん。つかチェレンにも結構メリットあると思うよ?」

チェレン「何だって?」

ディアルガ「お前今モテないっしょ?というかモテる以前の問題っしょ?」

チェレン「……まあ」

ディアルガ「それ今のところ一生続くのよ。つまり一生独身。」

チェレン「そんなバカな……」

ディアルガ「それがマジなのよ。理由はよくわからないけど色々あった結果そういう世界のルートを辿ることになっちゃったみたい。」

ディアルガ「んでまあ……いくつかの分岐点でちょっと選択変えればそうでもなくなるみたいなのよ。どう?やってみない?」

チェレン「過去を変えるってことか。……大丈夫なの?」

ディアルガ「流石に影響小さいところ選んでるから大丈夫大丈夫。やりすぎると我怒られちゃうし」

チェレン「うーん……」



チェレン(こんな馬鹿馬鹿しいことやっぱり夢としか思えない。夢なら別にどうでもいいし……もし現実ならそれはそれで……)


チェレン「……わかった。乗ろう。」

ディアルガ「だよねー!んじゃ早速時空飛んでみよっかー!」
 ▼ 14 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/06 02:11:50 ID:SV3IUm0k [1/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
突然辺りが眩い光に包まれ、思わずチェレンは目を瞑る。

再び目を開けるとそこは……



チェレン「……サンヨウシティのトレーナーズスクール?どうしてこんな場所に……」

ディアルガ「ま、とりあえずお試しってやつよ。」

チェレン「それより大丈夫なのか?君は大きすぎて目立つし僕も突然来たから怪しまれるんじゃ」

ディアルガ「そこは大丈夫。今時間止めてるから。」

チェレン「なるほど。」

ディアルガ「それに我すごいからバレないようにできるしお前もこの時代のお前と同期させてるから矛盾とか起きないよ。あ、ちなみな我とはテレパシーで喋れるから。」

チェレン「この時代……僕が元いた時代とは違うってことか?」

ディアルガ「そゆことー。今から時間動かすから見てみ。」



ガヤガヤ……


チェレン(急に人の声が聞こえてきた……この時代の僕に同期しているとか言っていたけどイマイチわからないな。)

チェレン(……妙に目線が低い気がするけど、まさかね。)
 ▼ 15 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/06 02:17:58 ID:SV3IUm0k [2/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チェレン(時間旅行をする夢……にしたってそんな体の変化まで再現はできないはず。だってそれは……)


ガラスに映り込んだのは旅に出たばかりのチェレンの姿。

自分自身とはいえ、そう確信できたのは目元の違いだった。


チェレン(先に眼鏡の違和感に気づくべきだったか……ということは)


小走りでトレーナーズスクールの外へ出る。

ポケモンセンターの隣にはジムが健在だ。


チェレン「……それは、そうだよね」


ディアルガ『ど?マジで時間移動してたっしょ?』

チェレン『ああうん、マジだったね。』
 ▼ 16 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/06 02:26:26 ID:SV3IUm0k [3/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チェレン『それで何をすればいいのか……まずはこの時代に沿ったことをするべきかな?歴史との矛盾が起きるといけないし。』

ディアルガ『おっ真面目だねー。でも残念。ちびっと改変しちゃいます。』

チェレン『選択がなんとかってやつか。この時点で既に女性の縁はなくなってたってこと?』

ディアルガ『これだけじゃないけどここが一因ではあるね。詳しくは……うーん、なんつーかバタフリーエフェクト?』

チェレン『目に見えて大きな何かではないってことか。』

ディアルガ『んーまあそんな感じ?それで運命を変える方法なんだけど……』






ディアルガ『花壇の花を引っこ抜いて食べる!』

チェレン『は?』


ディアルガ『は?とは?』

チェレン『いや……こんなの聞き返すよ普通。』

ディアルガ『そんな難しい指示だった?』

チェレン『心理的ハードルで考えると難しい……じゃなくてやっちゃダメだよね、それ。』

ディアルガ『えー……真面目ちゃんかよ』


チェレン『真面目とか関係なく常人ならそう判断すると思うよ。未来に影響が出るなら僕の行いは誰かしら覚えてることになるんだろ?』

ディアルガ『そうだね』

チェレン『花壇の花を引っこ抜いて食べるやべーやつとは思われたくないからね。』

ディアルガ『でも一生独身問題が解決するんだよ?』

チェレン『こう……もうちょっと何かない?』

ディアルガ『ない』

チェレン『えぇ……』
 ▼ 17 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/06 02:31:30 ID:SV3IUm0k [4/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ディアルガ『しょうがないなぁ……ここでお前の恋愛関係の運命を変えるのは難しいけど時間移動の証明ぐらいはやっとくかあ。』

チェレン『ほう』

ディアルガ『そこの家の裏にそこに落ちてるチョークのかけらで落書きしてみ?全然消えなくて数年先まで残ってっから。』

チェレン『うーん……それもやりたくはないけどそれだけ一目につかない場所なら花を食べるよりは……』


ディアルガ『お、やってみる?』

チェレン『……まあね。何を書いても大丈夫?』

ディアルガ『だいじょぶ。あ、どうせ書くなら“ディアルガは神!!!”って書いといて!』

チェレン『別にいいけど……当たり前のことだし』
 ▼ 18 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/06 02:42:22 ID:SV3IUm0k [5/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
………リリリ


ジリリリリ!


ガチャ

チェレン「……朝か」

チェレン(なんだ……今のはただの夢だったのか。チョークを握った辺りで夢が終わった気がする。)

チェレン(それにしても頭がおかしくなりそうな夢だった。それとも既に疲れているのか?)



チェレン(今日は休みだししっかり体を休ませて……)

チェレン「……。」

チェレン「念の為確認してみるか。」
 ▼ 19 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/06 02:50:52 ID:SV3IUm0k [6/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜サンヨウシティ〜


チェレン(あの出来事は夢だ。それはほぼ間違いない。)

チェレン(ただ……もしもあれが現実だとしたら。僕は今のままだとどうやっても独身のままで、それを変えるにはディアルガの協力が必要になるわけだ。)

チェレン(万が一のこととはいえ……簡単に調べられるなら一応見ておいたほうがいいよね。)



そして住宅街の間、雑草の生い茂った道に踏み入る。

落書きをしたであろう場所は荒れ果てていた。


チェレン(やれやれ……手入れをしていないのか。さて、落書きは……まあ、ないよね。)


チェレン「これでよし……ん?」

チェレン(向こうの壁……何か書いてある?場所を間違えたのか。)



駆け寄ってみるとそこには白い線で文字らしきものが描かれていた。少し長い。

下の方は……“は神!”と読める。

チェレン(まさか……本当のことだったのか!過去に戻った僕はここに“ディアルガは神!”と書いたはず。全部読んでみよう……!)






“うんこマンは神!”






チェレン「……いやなんでだよ!?」
 ▼ 20 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/06 02:59:44 ID:SV3IUm0k [7/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チェレン「つーか誰だようんこマンって!」

ディアルガ『おっ元気だねチェレン』

チェレン「うわビックリしたぁ!」

ディアルガ『ね、マジで時間移動してたっしょ?これで信じてくれた?』

チェレン「信じられるわけない!書いた文字が違うじゃないか!」

ディアルガ『あー……それはまあバタフリーエフェクトってことで』

チェレン「それは言葉の使い方がちょっと違うような」

ディアルガ『えーマジ?というかお前全部声に出てるけど大丈夫?タイーホされない?』

チェレン「う……しまった」

チェレン『……いや、よく考えたらそもそも僕は落書きをしていn

ディアルガ『はーいはーいストーップ!大体セーフ!だろ!細かいことはいいから未来変えよう!な!』

チェレン『全然よくない』

ディアルガ『それではターイムジャーンプ!』

チェレン『話聞いて?』



チェレン達を眩い光が包み、時空が歪んでいく……!
 ▼ 21 ラカッチ@きょうせいギプス 23/12/06 03:25:12 ID:hV5EiZ1Y NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
適当ディアルガ草
 ▼ 22 ガライボルト@イーブイのけ 23/12/06 13:59:49 ID:YBvoHA7Y NGネーム登録 NGID登録 報告
トウコ出てきてほしい
 ▼ 23 プラス@たべのこし 23/12/06 17:26:37 ID:HShsT6So NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 24 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/06 17:55:44 ID:UtmYcGnA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
チェレン「今度はいつのどこだ……?」



チェレン「……ってここヒオウギじゃないか。時間移動に失敗したのか?」

ディアルガ『よく見てみ。ちょっと景色違うから。』

チェレン『言われてみれば……なるほど、僕が元いた時代よりは少し前のヒオウギってところかな?』

ディアルガ『そんな感じ。んでお前は今釣りの途中。』

チェレン『ふむ……ここで何かをするわけだよね。まずは移動のために道具を片付けないと。』

ディアルガ『あ、いや、そのまんまで。ここでバスラオ釣って捕まえるのが運命の分岐点だから。』

チェレン『へ?』

ディアルガ『それをきっかけに色々あってポケセンのお姉さんと付き合うことになる。』

チェレン『へぇ……だけど今回は随分簡単じゃないか。それぐらいならやってみせるよ。』
 ▼ 25 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/06 18:06:27 ID:UtmYcGnA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
チェレン(釣りは忍耐が肝心……心を沈めてじっと待って……)


チェレン「……今だ!」

バスラオ「シャーッ!」

チェレン「よし!いくぞ……む、ムーランド?」

チェレン(捕獲用のポケモンじゃないのか……まあいいや、とりあえずクイックボールを……)

チェレン(クイックボールもないじゃないか!うーん仕方ない……)

チェレン「ムーランド!“なみのり”で少しづつ弱らせるぞ!」


ムーランドのなみのり!

こうかはいまひとつのようだ……


バスラオのいのちがけこうげき!

バスラオはたおれた!


チェレン「えっ」

チェレン「……。」

チェレン「ま、まだ1回目だ。これがどうしたっていうのさ。」

ディアルガ『おーどんまい、まだチャンスはあるから頑張りな〜』

チェレン『それはよかった。けどその前に色々と準備を整えてからまた……』

ディアルガ『あ、そこから動きすぎると運命が変わらなくなるからやめときな。』

チェレン『……このままやるしかないと?』

ディアルガ『そうなるね』
 ▼ 26 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/06 22:00:47 ID:SV3IUm0k [8/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チェレン「こんどこそ!」

バスラオ「シャーッ!」


チェレン(自滅されるなら先にボールを投げてやる!クイックボールはないけどくらえダイブボール!)


ダメだ!ポケモンがボールからでてしまった!

バスラオのいのちがけこうげき!

バスラオはたおれた!


チェレン「くっ……!ムーランドも削られすぎたし回復しないと……」


チェレン(そうか……元の歴史では捕獲していないっていうのはそれだけ大変だったってことで……)

チェレン(多分前は心が折れたんだろうけどここで堪えれば未来は変わるんだ!僕はまだ終わってないぞ!)
 ▼ 27 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/06 22:06:52 ID:SV3IUm0k [9/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しかしその後も捕獲失敗と自滅は続いた。

というかそもそもバスラオ自体が出てこなくなってきた。


チェレン「またトサキントか……」

チェレン(ボールも薬も残り少ない……にしても運が悪すぎるけど)

ディアルガ『あ、ポケセンのお姉さん帰っちゃったからもう無理だわ。おつー。』

チェレン『帰っ……た?』

ディアルガ『うん。お仕事終わり。それまでにポケモンセンターに行かないといけなかったからゲームオーバーってやつ?』

チェレン『そうか。……思ったよりも難しかったな、バスラオ捕まえるの。』

ディアルガ『イッシュのポケモンの中でもトップクラスに捕まりにくいからねー』
 ▼ 28 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/06 22:15:39 ID:SV3IUm0k [10/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ディアルガ『んじゃ別の簡単そうなの試してみる?』

チェレン『他にも簡単なのがあるのか。……けど、先にそっちを出さなかった理由があるんじゃないの?』

ディアルガ『まあね。今のみたいに運ゲーじゃないけど流れるように美しく華麗な回避の動きができないといけなくてさ。』

チェレン『流れるように……なんて?』

ディアルガ『要するに素早く動けってこった。それじゃあタイムジャンプしますかね。』

チェレン『ところで元の歴史よりは随分長く釣りをしてたことになるだろうけど歴史への影響は大丈夫なのか?』

ディアルガ『……まあどうにかなるんじゃね?』

チェレン『おいちょっと待てどうにかなるってどういう……』

ディアルガ『タァァァイムジャァァァンプ!』




チェレン達を眩い光が包み、時空が歪んでいく……!
 ▼ 29 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/06 22:57:41 ID:SV3IUm0k [11/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チェレン「こ、今度はどうなった……?」


辺りには赤や黄色に染まった木々が並び、隙間から覗く空もオレンジ色だ。

しかし場所としてはあまり見覚えのないものであった。


チェレン『……ここはどこだ?』

ディアルガ『ライモンシティの近くに比較的新しくできた公園。お前行ったことないの?』

チェレン『行った記憶はないな……噂だけは聞いてたけどあまり足を運ぶ気にもならなくてね。でも紅葉がこれだけ綺麗なら今度行ってみようかな。』

チェレン『それで?今度は何をすればいいんだい?』

ディアルガ『しばらくしたらあそこの階段の近くをキョウヘイが通る。』

チェレン『キョウヘイが?うん。』

ディアルガ『お前はそこの茂みに隠れる。』

チェレン『うん。』

ディアルガ『階段に差し掛かったら素早く足を出して転ばせる』

チェレン『ちょっと待て』
 ▼ 30 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/06 23:23:25 ID:SV3IUm0k [12/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チェレン『それさ……キョウヘイ、どうなるの?』

ディアルガ『こけて階段から転落する』

チェレン『だろうね。それで?』

ディアルガ『数日間の昏睡状態の末に完全にくたばる』

チェレン「いやそれはダメだろ!?人殺しは普通にダメというか未来に結構影響出るんじゃないのか!?ほら、キョウヘイって色々すごいし……」

ディアルガ『また口に出てる。いやまあ確かに人間風情の中だとすごいっちゃすごいのかもだけど別にあいつがいなくても他の奴らがなんだかんだ色々発展させてくから特に問題ないっつーか……』

チェレン『そうだとしてもだな、人を殺して……ましてや後輩なら尚更そうしてまで幸せにならなくていい。そもそもこんなことして何のメリットがあるんだ?』

ディアルガ『これやったらお前、カミツレと結婚できるよ』

チェレン『カミツレさんと?そんなバカな。』

ディアルガ『いやこれがマジなのよ。まずここでキョウヘイが死ぬとルッコとかいうアイドルが絶望するわけね?』

チェレン『キョウヘイの嫁のルリさんか。既にサイアクだな。』

ディアルガ『それで見かけた君がしばらくその子と会うようになって……クリスマスも一緒に過ごすわけだ。一緒にいるだけだけど。』

ディアルガ『んでその後ルッコの葬式でカミツレと知り合って……まあ、色々とってわけ。』

チェレン『ルリさんも死ぬの!?』

ディアルガ『何かに依存しすぎる存在ってか弱いのよ。例えば人間とかね。』

チェレン『た、確かになんかちょっと愛が重いなと思ったこともあったけど……そうじゃなくても別におかしいことではないか……』

チェレン『じゃなくて!やっぱりこの方法は人の道を踏み外しすぎだ!』

ディアルガ『えー……でもキョウヘイが何ヶ月も悩み続けた指輪を持ってプロポーズしようとしてたところで突然死んで最愛の人も後追いするとかすげー面白いのに……』

チェレン『えぇ……』
 ▼ 31 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/06 23:30:06 ID:SV3IUm0k [13/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チェレン『ディアルガ……きみ、キョウヘイに何か恨みでもあるのか?』

ディアルガ『あるよ。ウルトラありまくりんぐだよ。』

チェレン『あるのか……』

ディアルガ『あいつさー夢の中で我に変な機械でめっちゃ攻撃してきたんだよね。訳わからないし普通に痛かったし。』

ディアルガ『しかも我が気絶しちゃった後あいつ何故か我の分身従えてたし……はーほんま許せんわー……思い出しただけで時空滅ぼしたくなる……』

チェレン(よくわからないけどキョウヘイに非がないとも言えなさそうなやつか……)

チェレン『……とにかく、これはナシだ。別の方法がいい。』

ディアルガ『まぁ普通自分の手ぇ汚したくないよね。わかるわかる。我もアルっちに時空の破壊代行させられたりしてるから誰だってそうよ。』


チェレン(さっきからさらっと言ってるけど色々やばいな……伝説のポケモンは力のスケールも思考も人間とは違いすぎる……)

チェレン(トウヤやNはあんなのと一緒にいて大丈夫なのか……?あ、今はNじゃないんだっけ。まあいいや。)
 ▼ 32 メラ@ブロムヘキシン 23/12/06 23:34:15 ID:o96IwmKc NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
BW2以降の時空ならチェレンはジムリーダーだからカミツレとは普通に知り合いじゃなきゃおかしいんだよなぁ……
 ▼ 33 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/06 23:40:17 ID:SV3IUm0k [14/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>32
知り合ってというか元の話がルリちゃん経由で芸能界とのコネができてカミツレと親交を深めるみたいな感じだったのを急にちょっと変えたせいで表現間違えてしまいました

すみませんがまあそういう感じで脳内補完をお願いします 関わり薄くても少年時代で既にチェレンとは知り合ってるはずですしね
 ▼ 34 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/07 00:48:39 ID:wYAUmkuw [1/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チェレン『あのさ……影響の大きさに関係なく人を傷つけるような手段は取りたくないってことは一応理解しておいて欲しいんだ。』

ディアルガ『なるなる。確かに我もやりすぎたわ。キョウヘイ消したらやっぱ影響デカすぎてアルっちに消されそうだもんね。』

ディアルガ『そんじゃ次行きますか。そういう手段を除外するとお前の体に負担がかかるやつになるけど大丈夫そ?』

チェレン『もちろん。道は自分で切り開くものだからね。……このやり方は自分の力とは言えないだろうけど。』

ディアルガ『ま、我に感謝してよね。タイムジャーンプ!』

チェレン『タイムジャーンプ!』





チェレン達を眩い光が包み、時空が歪んでいく……!
 ▼ 35 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/07 01:23:30 ID:wYAUmkuw [2/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チェレン「今度は……うわ寒っ!?なんだここジャイアントホールか!?」

ディアルガ『御名答〜。お前はここに調査に来てたわけだ。』

チェレン『そんなこともあったっけな。で、ここで何をするのさ?』

ディアルガ『ここでお前は雪崩に見舞われる。』

チェレン『そうだったね。どうにか躱したけど。』

ディアルガ『それを真正面から受け止めて♡』

チェレン『……僕死ぬよねそれ』

ディアルガ『ギリ致命傷一歩手前だからセーフ!』

チェレン『ギリギリアウトじゃないかなあ』
 ▼ 36 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/07 01:28:37 ID:wYAUmkuw [3/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ディアルガ『そして入院したお前はそこの看護師と仲を深めていくわけだ。ありがちなやつだな。』

チェレン『なるほど、確かにそういう話は聞くね。理にかなっては……いないけど。』

ディアルガ『さ、そろそろ雪崩がきまっせ。がんば〜』

チェレン『よ、よし……』



突如として遠くの天井が崩れ、連鎖のようにチェレンのいる近くの天井も崩れ始めた……!


チェレン(うおおおお来たああああ!これを……)



チェレン「……。」



チェレン(流石に無理!怖い!)





チェレン「うわあああああああ!」ダッ


ディアルガ『ちょ、逃げたら意味ないっての!』
 ▼ 37 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/07 01:32:57 ID:wYAUmkuw [4/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チェレン「はぁ、はぁ……どうやら長期的な生殖本能程度じゃ眼前のことに対する生存本能には勝てないみたいだ……」

ディアルガ『うーん……死にかけるのは流石に怖いかー。』

チェレン『流石にね……そんな簡単にできることじゃなかった。』

ディアルガ『しかしこれもダメとなるとあまり手段がないぜ。……一応残ったのも試してみる?』

チェレン『やれることはやってみないとね。試すとしよう。』


ディアルガ・チェレン『『タイムジャーンプ!!』』




チェレン達を眩い光が包み、時空が歪んでいく……!
 ▼ 38 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/07 01:42:00 ID:wYAUmkuw [5/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チェレン「……ここは」


チェレン達が立っていたのはカラクサタウンの一角。見覚えのある風景に……見覚えのある背中が1人。


チェレン(そうか……ベルがトウヤを引き止めたあの日の……)

ディアルガ『えっと……ここではお前が迷ってるベルと話してトウヤのところに行かせて2人が付き合うきっかけをつくるわけだけど……』

ディアルガ『運命を変えるにはもちろんベルに……』

チェレン『いや、もういい。大丈夫。』

ディアルガ『え?』

チェレン『やるべきことはわかってる。行ってくるよ。』

ディアルガ『お、おう……それならいいけど。』
 ▼ 39 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/07 01:55:44 ID:wYAUmkuw [6/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チェレン(そうだ。本来なら僕はここでトウヤを引き止めるかどうか迷ってるベルの背中を押す。)

チェレン(逆に……背中を押すようなことを言わなかったり、そもそも話しかけたりしなければトウヤはまた長旅に出て……その間に僕とベルが流れで結婚するとかそういう話だろう。)


チェレン(……ま、確かに過去を改変できるっていう前提もらいえほぼ確実だし簡単な方法だけどね。)




ベル「……トウヤ」


チェレン「やぁベル。こんなところで何をしているんだい?」

ベル「あ、チェレン……」






チェレン(だからといって────そうしたいのかと言われるとそれはまた別だ。)
 ▼ 40 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/07 02:00:42 ID:wYAUmkuw [7/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
─────────────
──────────
───────


ベル「うん……そうだね、やっぱりあたし行ってくるよ。ありがとうチェレン。」

チェレン「ああ。頼んだよ。」

ベル「うん!」




チェレン(さて、と……ディアルガは元の場所で待機中か。戻るとしよう。)

チェレン(……っと危ない。そうそうこの変にヨーテリーの野糞が落ちてたんだ。普通に躱せるけどね。)


ディアルガ『……運命を変えなくてよかったのか?』

チェレン『ああ。2人の仲を引き裂きたくはないしね。それに……』



チェレン『それに、トウヤが残って、また3人で一緒にいられることの方が……幸せなことだと思うからさ。』

チェレン『だからベルの背中を押してきた。これでいいんだ。』


ディアルガ『……。』





ディアルガ『いや……運命の分岐点そっちじゃない……』


チェレン『……!?』
 ▼ 41 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/07 02:09:31 ID:wYAUmkuw [8/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チェレン『は?そ、それはどういう……』

ディアルガ『いやまあ……一応それも分岐点だったけどさ。お前人を傷つけたくないって言うから最初からそっちはやらないと思ってて……』

チェレン『じゃあその分岐点ってのは……』

ディアルガ『落ちてるヨーテリーの野糞を絶叫しながら踏みまくることだよ。』

チェレン『……。』

ディアルガ『でも靴をうんこまみれにするのは嫌だよな。この時期だと新品の靴だったっぽいし。』


チェレン『……いや、やるけど。』

ディアルガ『!?』

チェレン『誰かを傷つけずに幸せになれるなら僕だって幸せになりたいさ!新品の靴が糞まみれになるぐらいなんだっていうのさ!今から踏んでくる!』

ディアルガ『ああちょっと待って、ベルとの会話の後すぐやらないといけないから一旦また時間移動しないと。』

チェレン『……そうか』

ディアルガ『それではタイムジャ……ぬ、アルっちからメッセージ来たわ。ちょっと読むから待ちで。』





  オ マ エ ヤ リ ス ギ

  コ ロ ス


  byアルセウス





ディアルガ『……。』

ディアルガ『帰ろう!』

チェレン『いや……ちょっと、ベルとの会話前までの時間移動は

ディアルガ『いやーごめん!アルっちがブチギレちんちんだから元の時代に戻すわ!バイバイ!』


チェレン『おい待て!頼む!ベルとの会話前に……』

ディアルガ『タイムジャーンプ!』


チェレン『うんこ踏ませてくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!』
 ▼ 42 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/07 02:13:40 ID:wYAUmkuw [9/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チェレン「はっ!」



チェレン(日付は……ディアルガに会ったときのか。もしかして今までのことは全部夢だったのか……?)

チェレン(くっ……夢が複雑すぎてよくわからない!)




チェレン(あれが仮に現実だったとして……結局僕は何もできなくて、クリスマスどころか一生恋人ができないと。)

チェレン「はは……頼むから夢であってくれよ。」
 ▼ 43 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/07 02:19:48 ID:wYAUmkuw [10/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ティロリロリンティロリロリン♪ ティロリロリンティロリロリン♪

ピッ


チェレン「はい、チェレンですけど……」

ベル『あっチェレン?来週クリスマスパーティの買い出しに今年も3人で行かない?』

チェレン「なるほどそれなら……って3人?3人でするのかい?」

ベル『?いつもそうだったでしょ?』

チェレン「だけど……君たちは付き合い始めたんだからクリスマスぐらい2人でいたっていいと思うんだけど。」

ベル『えー?でもあたしは3人の方が楽しいよ……あ、ごめんね!強制はしないけど……』

チェレン「……そうか。じゃ、今年も変わらず行こうか。」

ベル『うん!またねぇ!』

ピッ



チェレン(変わらないな……色々と。だけどそのお陰で助かった。)

チェレン(僕は今年も3人で集まってクリぼっちを回避できるようになったわけだ。全く素晴らしいね。)

チェレン(いつか僕も彼女を作ってダブルデートとかしたら面白いんだろうか。できるかはわからないけど。)


チェレン「……少し外の空気を吸うかな」
 ▼ 44 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/07 02:54:18 ID:wYAUmkuw [11/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
玄関の扉を開けると目の前にはヨーテリーの糞。

まだ乾いていないようだ。


チェレン「……家の前にヨーテリーの糞とか……もう少ししつけをしっかりしてほしいね。まったく……」




チェレン「……。」

チェレン(糞をを絶叫しながら踏みつけまくれば運命が変わる、か……実に馬鹿らしいけど)

チェレン(一見馬鹿らしいと思えることに挑戦してこそ、新しい道が見えてくるのかもしれない。)



そしてそのまま直進し、新品の靴を履いたまま“それ”の上に足を持っていく……




チェレン「あああああああああ!!!!」グッチャグッチャ



たんぱんこぞう「ヒェッ……何あれ怖いんだけど。うんこ踏んでるの!?」

ミニスカート「チェレンさんが壊れちゃった……」




チェレン「ふははははは!これで!僕は運命に勝つぞ!うおりゃああああああああ!」グッチャグッチャ








ディアルガ『……人間ってやっぱり愚かだなあ』

アルセウス『お前もな。最後に言い残す言葉はそれでよかったか?』

ディアルガ『あの……いやマジで反省してるんで許してください。マジでもう暇つぶしで歴史改変とかしないんで……』

アルセウス『ダメだ お前はここで殺す』

ディアルガ『アルっちもチェレンと同じぐらいの頭の柔らかさだったらよかったんだけどねぇ』




【SS】チェレン「あああああああああ!!!!」 たんぱんこぞう「あっチェレンさんが発狂してる」

 ▼ 45 ちっど◆.jJQDDIcAM 23/12/07 02:57:15 ID:wYAUmkuw [12/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
キョウルリ書きたかったけどネタがやっぱりないのでとりあえずチェレンで書きました
キョウルリばっか書いてたせいでキョウルリ書く人として活動できなくなるって意味わかんない感じですけどね
 ▼ 46 コヴィラン@ミアレガレット 23/12/07 03:16:19 ID:wiHEoGjU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
面白かった
 ▼ 47 ティオス@むじゃきミント 23/12/07 08:29:06 ID:cdYA4qz2 NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
過去のお前に同期してるから矛盾しない▶︎行ったことない公園に居たり、まだ住んで無かった時代のヒオウギに居る(景色を知らない事から行ったことはない)。爆速で矛盾してて草とか

他人の葬式に出ただけで芸能界とコネが出来るのは都合良すぎて草とか

ポケセンなんて過去に何度となく使ってフラグ立ってないのに、たった一回バスラオ連れてくだけでフラグ立つの草とか

糞踏むだけで解決するなら雪崩だの人殺しだののくだり丸々必要なくて草とか

そもそもこのSSタイムスリップのくだり全く活かされてなくて草とか

ツッコミどころ満載で笑う
 ▼ 48 ムスター@じゅうでんち 23/12/07 08:38:10 ID:0xIARbWk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おつ
 ▼ 49 ンクルス@バナナスライス 23/12/08 01:02:37 ID:PzsYa7D2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チェレン好きだから嬉しい
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