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【SS】F&G探偵事務所

 ▼ 1 WANクルス◆4AfqWzkuoM 15/12/07 19:10:08 ID:rmJG8YNA NGネーム登録 NGID登録 報告
【登場人物紹介】
ガブリアス
探偵の片割れ。推理力は歴史に名を連ねた名探偵に引けをとらないが、現場の手がかりをことごとく見逃してしまう。

フライゴン
探偵の片割れ。鋭い勘と注意力で事件のあらゆる手掛かりを逃がさない。しかし、推理力は皆無で小学生でも考えない突飛な推理をする。元警察。

ボーマンダ
フライゴンの元上司。その戦闘力は伝説のポケモンにも打ち勝てると評判。だが脳筋。
 ▼ 71 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/01/18 20:51:18 ID:yce9izCw NGネーム登録 NGID登録 報告
ガブリアス「いやぁー、カロスミックスは旨いね!」パクパク

フライゴン「こっちのガルボルトランドもなかなかですよぉ!」パクパク

ガブリアス「でも極め付きはこれ!」

ガブリアス&フライゴン「バシャナットサンダー!」

こうして瞬く間にピザを平らげた二人は机の隅の資料に目を通し始めた。

ガブリアス「なるほど…いくつか不審な点があるのか」

フライゴン「まずは唯一の証言ですね」

━━━現場の近くにいたドーブルが"3匹のズルズキンが走り去っていった"と証言した。ただし、これを裏付けるものはない。なお、ズルズキンが公園から出たことは確認されておらず、公園内にも居なかった。

 ▼ 72 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/01/19 20:27:56 ID:Fa./bZ.g NGネーム登録 NGID登録 報告
━━━だが入園は確認されている。

フライゴン「これもうわかんねぇな」

ガブリアス「彼らの犯行ならばなぜ入園は見られてもよかったのでしょう?」

フライゴン「そうだな…入園したことが分からなければ犯人からは真っ先に外れるものだし姿を見せる理由が…」

ガブリアス「園外に出れなかったとかは?」

フライゴン「つまり死んだと?警察が死体を発見してるだろ?」

ガブリアス「報告書には"妻が殺し屋を差し向けた可能性もあるが"とありました。妻も相当の資産がありましたし、金の力で揉み消すことも用意でしょう」
 ▼ 73 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/01/20 20:12:57 ID:Aozp481U NGネーム登録 NGID登録 報告
フライゴン「だがなぜ夫を?保険金はかかっていなかった筈だが…」

ガブリアス「ではこれは保留ということで。とりあえず明日ランクルスに話を聞きに行きましょう」

フライゴン「えっ?さすがに急じゃない?」

ガブリアス「もう連絡しました。明日会う手はずです」

フライゴン「そうなのか。ありがとな」

ガブリアス「いえいえ」

フライゴン「よし、今日はここまでにして寝るか」

ガブリアス「そうですね。おやすみ」
 ▼ 74 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/01/21 21:43:45 ID:S8xly8Vk NGネーム登録 NGID登録 報告
その夜も、マニューラは若かりし日の夢を見ていた。
(夢の中)

ある日の夜、私は母が殺される夢を見た。疲れているせいなのだろうか?そう考えてもやはり不安だった。どこかの家に仕事に行き、ここ数ヵ月間は母の顔を見ていない。それが不安を掻き立てたのだろう。
その夢はあまりに現実的だった。舞台は小さい頃母がつれていってくれた場所、カンナギ渓流公園。私はカンナギ渓流公園に向かうことにした。その日は無論平日で学校はあったが、かつてはよく学校をサボっていた自分が居なくても大して不審には思われないはずだ。

公園に着いた。公園は三方を崖に囲まれ、南側がズイタウンへ続く道路につながる唯一の出口だ。私は北側の崖を眺める通路に出た。そこで、しばらく風に当たっていると私はなぜここに来たのか忘れそうになった。
 ▼ 75 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/01/22 20:53:17 ID:ZGuoXFS. NGネーム登録 NGID登録 報告
しばらくして、ポケモンの気配を感じた。学校をサボっているとはいえ、今更ばれてもどうという問題もないだろう。それでも、今ここで姿を見られたら再び不良と思われるかもしれない。私は茂みを姿を潜めた。

サーナイト「ほら、ニンフィア、見てみろ!綺麗だろぉ!」

ニンフィア「フィアフィア!」

ニンフィアは幼いようで言葉をしゃべってはいなかった。

サーナイト「さぁて、絵を描こうかな」

サーナイトは画材を取り出して絵を描き始めた。私はしばらくそれに魅入っていた。

サーナイト「そろそろ時間かな?」

時間?待ち合わせでもしているのだろうか?

サーナイト「あ、あの子かな?」

私は相手の顔を茂みの中から盗み見た。そして、絶句した。

それはキルリアだった。そう、同級生である。
 ▼ 76 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/01/23 21:06:54 ID:4pUBITII NGネーム登録 NGID登録 報告
あれ?何で居るんだろう?

ニューラは話を盗み聞くことにした。

サーナイト「これが約束の…だ」

キルリア「ありがとうございます。でも、何でこんなことを?」

サーナイト「聞かないでくれ。私は━━━」

その時、3匹のポケモンが姿を現した。そしてキルリア、サーナイト、ニンフィアを挟み撃ちにするようにじりじりと距離を詰めていった。

サーナイト「なんだお前たちは!」

ズルズキン「名乗る必要は無ぇさ。どうせ二度と会わないんだからなぁっ!」

そういうや否や、ズルズキンがサーナイトに殴りかかった。すると、残りの2匹もサーナイトたちに襲い掛かった。直接戦ってはいないのだが、私は恐怖のあまりに気絶してしまったようだ。



そして、気がついたときには、乱闘は終わっていた。
 ▼ 77 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/01/24 20:46:47 ID:68KOYr5E NGネーム登録 NGID登録 報告
私は茂みの中から目を凝らしたが、既に誰もいない。

何だか怖くなり、私は家に逃げ帰った。

数日後、母が帰ってきた。母曰く、多額の給料を貰ったから当面生活には困らないそうだ。

だが次の日、母は別の仕事に向かった。

そして、帰ってこなかった。



私は孤独になった。母の残したお金と奨学金で高校に進み、いい大学にも入ることができた。だが母を亡くして私の人生の目的は断たれ、私は宙ぶらりんになってしまっていた。

━━━これから何をすればいいんだろう?

私の目にある求人が留まった。
それは"ランクルス"という弁護士のアシスタントであった。
 ▼ 78 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/01/25 21:28:51 ID:1JKdsLIQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
何でだかあっさりと受かって次の日から仕事をすることにした。シンオウ地方を飛び回る多忙な毎日で時々昔のことを忘れそうになった。

つらい過去は忘れてしまえばいいのかもしれない。だが、そう容易くは無いようだ。給与明細を見るたびに母がどんなに苦労して生活費を稼いでいたのかが頭に浮かぶ。そしてあの日々のことを思い出し、そしてこう思うのだ。

━━━今私は幸せなのだろうか?

(夢終わり)
 ▼ 79 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/01/25 21:37:27 ID:1JKdsLIQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
次の日の朝、ガブリアスとフライゴンはランクルスの事務所に向かう電車に乗り込んだ。

ガブリアス(ここまでの流れから推察するにあの事件の犯人はズルズキンだろうか?仮に証言が虚偽のものであるならばそのような証言をしたドーブルが犯人となるな…)

ガブリアス「フライゴンさんも考えてくださいよ」

フライゴン「まあ待て。いまおもしろい記事を見つけたところだ。ほれ」

柔き養子、資産家の虚勢

資産家のサーナイトはオスの跡継ぎに恵まれず、養子を招いた。しかし、この養子は発表されたようなニンフィアではなく、メタモンであったのだ(続きは3頁)

ガブリアス「え?」

その証拠として、彼の屋敷内部をとらえた写真がある。この写真から、ニンフィアが一瞬変身を解いているのが伺えるだろう。この件に関して担当者が問い合わせたところ、"返答はいたしかねる"との回答。これは闇が深そうだ。実は他の金持ちたちの養子もメタモンなのかもしれない。

フライゴン「どうよこれ」

ガブリアス「メタモン説ですか…確かに矛盾はありませんね」
 ▼ 80 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/01/26 18:06:33 ID:Hw9ndloU [1/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
ガブリアス「こっちの本は?」

フライゴン「エルレイドが借りていた本の一つだ」

これだけは知っておきたい!遺産相続

※シンオウ地方では前妻の子は非嫡出子として扱います。シンオウ政府は現在この見解を変更し、嫡出子として扱うように法改正を試みています。

法定相続分

例えばあるポケモンが亡くなったとしよう。遺産は1/2を妻が取り、残りを子で分配するのだ。ここで"非嫡出子は嫡出子の1/2の遺産しかもらえない"ので揉めないように気を付けよう。

ガブリアス「へぇっ…」

フライゴン「やはり事件の犯人は遺産目当てだったのか!」

ガブリアス「でも遺言状があるんじゃ意味無いですよ」

フライゴン「あれ?」

そうこうしている間にガブリアスたちは目的地に到着した。事務所の中に入り、ランクルスと顔を合わせた。そこでランクルスはある言葉を放った。

ランクルス「私の罪を聞いてくれないか…」

 ▼ 81 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/01/26 21:16:05 ID:Hw9ndloU [2/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
フライゴン「つ、罪だって?まさか、お前が犯人だったのか!」

ランクルス「そうではない」

ガブリアス「では、どういうことでしょうか?」

ランクルス「私は遺言の捏造に加担したのだっ…!」

フライゴン「遺言というとあの遺言ですか?」

ランクルス「そうだ。実はあの遺言は彼が書いたものではないのかもしれないんだ」

ガブリアス「えっ?」

ランクルス「ある日、私の事務所に遺言状が送られてきた。私は本人がここに来なかったことを不審に思ったが、サーナイトの足型印があったから信用してしまった…」

ランクルス「私は承諾した旨を送り返した。後で実際に会って確かめようと思っていたのだが…」

ガブリアス「事件が起こってしまったんですね」

ランクルス「ああ」
 ▼ 82 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/01/26 21:26:26 ID:Hw9ndloU [3/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
フライゴン「しかし、なぜそれを黙っていたのです?」

ランクルス「あの遺言と同時に口止め料らしきものがあった。当時はまだ駆け出しだったから金に困っていて、それで知らんぷりを決め込んだ」

ガブリアス「なるほど」

ランクルス「それだけではない。遺言をでっち上げたのはあの妻だ。私が暴露すればきっと私の身の破滅になる。奴は高級官僚と繋がっていた。警察にもそこを経由して圧力を掛けることができる」

フライゴン「敵はあまりにも強大だったというわけですね」

ランクルス「そうだ。だが、私が最も悔いていることはこのことではない。遺言状で私は前妻とその子を地獄に叩き落としたのだ」

ランクルス「あの母子は600万の借金を抱えていた。遺産が入れば多少は楽になったろうに…」

ガブリアス(なるほど、そういうことだったか。よし、もしそうならば…)

ガブリアス「因みに、サーナイトが前妻に資金援助をしたいと語ったことはありますか?」

ランクルス「ん?なぜそれを?確かに相談されたよ。守銭奴の妻を出し抜く方法をね」
 ▼ 83 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/01/26 21:36:49 ID:Hw9ndloU [4/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
ランクルス「旧友に会いに行くと言って家を出る。そしてあの公園で小切手を手渡す。養子を連れていき散歩に偽装する」

ガブリアス「なぜそれで失敗したのでしょう?事前に情報が漏れていたのでしょうか?」

フライゴン「恐らく前妻に手紙を出したんだろう。それを盗み見られたことでバレたんだ」

ランクルス「なるほど。そうだったのか。ふっ、愚痴に付き合ってくれてありがとう」

ガブリアス「いえいえ。私の方が礼を言いたいぐらいですよ。ほぼ全ての謎が解けましたから」

フライゴン「ええっ!?」

ランクルス「そうなのか。そうだ、この手紙を開けてくれないか?」

それはマニューラからの手紙だった。封筒の裏面には"サーナイトが疑われたときに"とある。

フライゴン「サーナイトというとあのサーナイトか!なるほど、俺も全ての謎が解けた!今すぐボーマンダ警部に手紙を書く!先に戻っているぞ!」

突然叫んだ後、フライゴンは事務所から飛び出した。

ランクルス「大丈夫なのか?」

ガブリアス「平気です。後で手紙の中身は伝えますからね」
 ▼ 84 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/01/26 21:42:38 ID:Hw9ndloU [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
ガブリアスは手紙を読み上げた。

あの日、私はサーナイト、いや、その進化前のキルリアを現場で見た。キルリアは被害者に会いに来ていて、何かを受け取ったようだった。(このあと、彼が記憶する限りの事件の様子が描かれていた)

ガブリアス「そうでしたか。ズルズキンに襲撃されたのですかって、あれ?小切手は受け取っていますね」

ランクルス「そうか、乱闘で無くしてしまったのか」

ガブリアス「ズルズキンは恐らく死亡していますから被害者は勝ってる…いや、それは問題ではない。つまりそういうことだ」

ガブリアス「これで全てが明らかになった。ではまた会いましょう」

ガブリアスは事務所の出口で一礼した。そして、事務所を後にした。
 ▼ 85 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/01/27 15:59:22 ID:qe7unB2E [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
ガブリアスが事務所に戻ってきたとき、フライゴンの姿は無かった。恐らく手紙を書くのが煩わしくなってボーマンダの所に直訴に行ったのだろう。

ガブリアス「書きかけの便箋…」

ガブリアスは便箋に手を伸ばし、手紙を書き始めた。
(以下手紙本文)

拝啓
冬も本番となって参りましたがいかがお過ごしですか?今回手紙を書くのはニンフィア殺害事件についてです。
私はあの事件の核心に迫ることができたと確信しています。あなたも同じ証言や証拠を得たなら同様の結論に至られるでしょう。
結論から言えば、あの事件は被害者の自殺です。根拠として、ズルズキン3体(被害者の妻が"遺産が他人に渡るのを阻止するため"に差し向けた者で、存在は揉み消されたと考えられます)が園外に脱出出来なかったことが上げられます。報告書には"身元不明の遺体が2体"とありましたが、本当は3体だったのでしょう。
事件の始まりは、被害者が前妻に借金を残し逃げたことからです。その後前妻とその娘は借金六百万ポケを抱えました。
被害者はやがて、この事に罪悪感を抱き、資金援助をしようと前妻に手紙を送りました。その内容は"娘を公園に向かわせ小切手を手渡す"というものです。しかし、手紙は妻に読まれてしまいました。
妻は"自分のカネが逃げる"と感じ、この妨害を図りました。それが現場に差し向けられたズルズキンです。また、妻は夫が遺産相続という形で金を他のポケモンに渡すことを恐れ、秘密裏に遺言状の捏造を行いました。ランクルス氏は足型印があったと言っていますが、寝ている夫の足にインクをつけるだけです。
 ▼ 86 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/01/27 16:08:40 ID:qe7unB2E [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
決行の日、前妻の子キルリアは学校を休み、被害者は散歩に見せかけて家を出ました。そして現場で会い、小切手を渡すことに成功しました。
しかし、そこにズルズキンたちが襲いかかります。乱闘の末、ズルズキンは崖から落ちました。それと同時にキルリアの小切手が無くなっていたのです。それを知った被害者はあることを思い付きました。それが、"自分と養子を死んだことにする"ということです。すると本来、遺産は妻に1/2、娘二人に1/5ずつ、そして前妻の子キルリアは1/10に分配されます。被害者の相続できる額は6000万でしたから、キルリアには600万ということになり、借金を完済出来ます。それに被害者は妻が自分を殺そうとしたことを知り、ショックになったと思われます。結果被害者は崖に身を投げた。
 ▼ 87 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/01/27 16:17:58 ID:qe7unB2E [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
キルリアは現場を去り、養子のニンフィアが残されました。
ニンフィアは変身を解き、被害者の画材を持ってドーブルに変身しました。そして、ズルズキンの存在を教えるために警察に証言しました。
こうしてニンフィアは死んだと見なされ、キルリアには600万の遺産が渡るはずだった。しかし、妻の策略により、遺産は大半が妻に渡ってしまいました。
これが事件の真相です。
あなたがどう判断されるかは分かりませんが、一つ約束してください。
サーナイトに嫌疑をかける素振りを決して見せないことを。

追伸
あなたが私とフライゴンを引き合わせてくれた事は今でも感謝しています。これからもお元気でいてください。
(手紙終わり)

そしてガブリアスは宛名を書いた。

警視総監 ミュウツー
 ▼ 88 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/01/28 21:13:02 ID:wI4redWc NGネーム登録 NGID登録 報告
ガブリアス「さて…まだ昼間か」

ガブリアスは取り敢えず手紙をペリッパー速達便に預けた。一時間もすれば届くだろう。

ガブリアス「間に合うかな?」

ガブリアスの心配はただ一つ。フライゴンの誤解で警察が誤った方向に動くことだった。

ガブリアス「取り敢えずサーナイトの家に行くか」

ガブリアスは電車に乗り、サーナイトの家へと向かった。




そのころ…

サーナイトは違う地方への旅を決意した。思えばこれまでの人生で他の地方に行ったことがない。一度他の地方に行くことで生まれ変われるかもしれない、そう思っていた。

サーナイトはコトブキシティ行きの各停に乗った。ヨスガシティで階段を渡った別のホームの急行に乗り換えてフタバタウンに向かう。そこから特急でカントー地方に旅立つのだ。
 ▼ 89 ウオウ@ものしりメガネ 16/01/29 13:17:03 ID:H8gzvXUo NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 90 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/01/30 19:34:43 ID:lEyFNQEo NGネーム登録 NGID登録 報告
━━━まもなく、ヨスガ中央です

サーナイトの家はヨスガ郊外にあり、ヨスガ中央駅で電車を換える必要がある。ガブリアスは電車から降りる支度をした。

ガブリアス「えーっと、6番線の電車に乗るんだね」

ガブリアスはホームの階段を上り連絡通路に出た。

ガブリアス(あんなに遠いのか…あれ?)

ガブリアスはサーナイトの姿を認めた。サーナイトはこの駅で乗り換える予定だったのだ。
ガブリアスは踵を返し、後をつけ、さっき電車を降りた反対側のホームに止まっていた電車に乗り込んだ。

━━━この電車は、急行、フタバ行きです。

発車のベルが鳴った。そこに二匹のポケモンが駆け込み乗車し、そして、扉が閉まった。
 ▼ 91 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/01/31 20:19:12 ID:Ttf4wj4U NGネーム登録 NGID登録 報告
電車内は結構すいていた。車両がセミクロスシートであったため、ガブリアスはクロスシートに座った。サーナイトからはちょうど死角となる。

ガブリアス(どこに行くつもりなのだろうか?)

ガブリアスが通路に顔を出しサーナイトを覗きこむと、ジョウト地方のガイドブックを広げ始めているところだった。

そんなガブリアスを見る2匹のポケモンがいた。

フライゴン「なんでガブリアスが乗ってるんだ?」

ボーマンダ「よくよく考えればお前に解ることをあいつが解らないわけが無いんだよな…」

フライゴン「しかし見事な推理だったでしょ?サーナイトがニンフィア殺害事件の犯人だったなんて」

ボーマンダ「動機は"被害者が約束どおり金を持ってこなかったから"か。よく考えたな」

フライゴン「それじゃでっち上げたみたいじゃないですかぁ!」

ボーマンダ「ハッハッハッ!」

フライゴン「ハッハッハッ!」

ガブリアスの背後で聞きなれた笑い声がした。ガブリアスは首を戻し、暫し目を瞑った。
 ▼ 92 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/02/02 20:52:49 ID:3slYoikk NGネーム登録 NGID登録 報告
ガブリアス(…フライゴンたちも来てるのか)

━━━まもなく、コトブキ駅です

ガブリアス(時間が無い…どうやって説得しよう?)

━━━コトブキを出ますと、次は終点、フタバ駅です。

ガブリアス(別に説得しなくていいか)

電車のドアが開いた。ガブリアスはサーナイトの目の前を通りホームに出た。そして同じ号車の後ろ側のドアから入った。

ガブリアス(よし、背後をとった)

電車が発車した。次は終点フタバである。
 ▼ 93 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/02/04 21:23:55 ID:ol8ARsRE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
その頃…

刑事A「な、なんだって!?」

マニューラ「ほんとうだ。信じてほしい」

刑事B「なぜ今になって話すつもりになったんだ?」

マニューラはあの日、公園で目撃したことを話し始めた。刑事たちは半信半疑で聞いていたが…

刑事A「ズルズキン?ん、ちょっと待て。聞き覚えが…」

刑事B(谷底で発見されたのは確かにズルズキンの遺体だった。この事は揉み消され一般には知られていないはずだ。つまり彼の証言は…)

刑事A(ん?ズルズキンが犯人で確定か。あれ?)

刑事Aはす
 ▼ 94 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/02/04 21:33:46 ID:ol8ARsRE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
途中送信すまん

刑事Aは少し前にボーマンダと入れ替わりに取調室に入った。その時に聞いた会話はこんな感じだった。

ボーマンダ「よし、サーナイトが犯人だと分かった!奴がフタバからの特急券を買ったことも分かっている!フタバタウンに連絡し、サーナイトを捕らえる!」

フライゴン「これは大捕物になりそうだ!」

刑事A「お気をつけください、警部!」

ボーマンダ「大丈夫。すぐに戻ってくるからな!」


こんな会話だったわけだが、刑事Aにはさっきまで何の事かちんぷんかんぷんだった。

刑事A&B(まずい、このままではボーマンダ警部が誤認逮捕という不祥事を起こすことになる!)

刑事Bは内線電話に向かって叫んだ。

刑事B「司令室!ボーマンダ警部とフタバ署に連絡を!サーナイトは犯人じゃない!」
 ▼ 95 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/02/06 20:33:07 ID:khWCNnlk NGネーム登録 NGID登録 報告
その頃、電車は終点に着こうとしていた。

━━━まもなく、終点フタバです。

ボーマンダ「駅ではすでに待ち伏せの用意がされているだろう。だが彼らの手を煩わせることなく穏便に済ませたいな」

フライゴン「なに、いざとなれば二人がかりでねじ伏せますよ」

ボーマンダ「ははっ、頼もしいな」

これを盗み聞きしていたガブリアスは…

ガブリアス(ミュウツーはどうしただろうか?手紙はわたっているはずだが…)

走行している間に、電車はフタバに着いた。サーナイトは電車を降りた。ボーマンダ、フライゴンがその後に続き、ガブリアスがその後をつけた。

サーナイト「えーっと、コガネシティ行きの電車は…六番ホームですね」

ボーマンダ「サーナイトさん。お待ちください」
 ▼ 96 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/02/09 20:12:32 ID:YJJ2bXlU NGネーム登録 NGID登録 報告
サーナイト「えっ…?」

ボーマンダ「ちょっとお聞きしたいことがありまして…」

サーナイト「なんでしょう?」

ボーマンダ「内密な話なのでここでは…」

サーナイト「すいません。これからジョウトに向かうつもりなので…」

フライゴン「それなら仕方がないので、戻ってきたら我々にご連絡ください」

ボーマンダ「いえ。いまお伺いしたいのです」

ボーマンダ(じれったいなぁ)

サーナイト「そういうわけには…」

ボーマンダ「にげr…そんなに大事な旅行なのですか?」

━━━まもなく特急コガネが発車いたします

サーナイト「…ごめんなさい」
 ▼ 97 ートロトム@むしのジュエル 16/02/09 20:21:49 ID:N7xEHQ3Q NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
ドンカラスの人?
 ▼ 98 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/02/11 14:17:45 ID:bz9fh8eU NGネーム登録 NGID登録 報告
そう言うとサーナイトは六番ホームに駆けていった。

フライゴン「あっ…」

ボーマンダ「あっ…」

ガブリアス(ボーマンダはサーナイトを追いかけるはず。そうなれば駅の中で戦闘になってしまう!)

ボーマンダは一瞬戸惑っていたが、すぐに怒鳴り声を上げサーナイトを追った。

ボーマンダ「待てぇぇぇぇ!」

フライゴン「ちょっと!?ここは駅の中ですよ!?やめてください!」

ガブリアス(なんとか止めないと…!)

ガブリアスは物陰から飛び出しボーマンダに飛びかかった。が…

ボーマンダ「どけどけどけぇ!」

ガブリアス「ぐはぁっ!」

フライゴン(ガブリアスがやられた!もうお終いだぁ!)
 ▼ 99 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/02/14 20:53:07 ID:7lIEvcL6 NGネーム登録 NGID登録 報告
そのとき、駅に待機していた警官がボーマンダに躍りかかった。

警官「警部!お止めください!」

ボーマンダ「どけどけどけどけぇ!」

警官「だめだ…誰が…止めてくれぇ」

ガブリアス(くそっ…体が動かない)

ボーマンダ「サァァナイトォォォ!」

サーナイト「き、きゃぁぁぁぁぁ!」

サーナイト「マジカルシャイン!」

警官「警部殿ォォォォ!」

ボーマンダ「怯むかぁ!」

サーナイトが攻撃態勢に入ったその時…!

???「おやめなさい!」

フライゴン(なんだ?誰かが二人の間に…)

???「光の壁!」

2匹は光の壁で隔てられた。
 ▼ 100 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/02/16 22:07:42 ID:9pxZ5VuU [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
ボーマンダ「け、警視総監殿…」

ミュウツー「ボーマンダ、あなたは少し黙っていなさい」

サーナイト「あ、あなたは?」

ミュウツー「私はミュウツー。シンオウの警視総監です」

サーナイト「け、警視総監?」

ミュウツー「そんなことはどうでもいいしょう。早くお行きなさい。電車が出発してしまいますよ?」

サーナイト「は、はい」

サーナイトは電車に乗った。電車は駅を発ち、すぐに見えなくなった。

ミュウツー「さて、ボーマンダ」

ボーマンダ「すみません。状況がよく飲み込めないのですが?」

ミュウツー「あなたはシンオウ警察の威信を傷つけかけたのです」

ボーマンダ「は、はい?」
 ▼ 101 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/02/16 22:13:49 ID:9pxZ5VuU [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー「私は一部始終を見ていました。あなたは"逃げるつもり"と言いかけましたね?」

ボーマンダ「うっ…」

ミュウツー「あたかもサーナイトが犯人であるかのような言い方です。度がすぎていましたね」

ボーマンダ「申し訳ございません」

ミュウツー「まあそれは別にいいでしょう。"逃げるつもりじゃないか"とは言いませんでしたからね。しかし、そのあとサーナイトを追いかけたのはいただけない」

ボーマンダ「…」

ミュウツー「そのまま好きにさせていれば良かったのですが…」

ボーマンダ「申し訳ございません」

ミュウツー「反省しているようなので別にいいでしょう。それと、この手紙を読みなさい」

ミュウツーはガブリアスの手紙をボーマンダに渡した。

ボーマンダ「…なるほど。フライゴンの推理より的確だ」
 ▼ 102 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/02/16 22:22:33 ID:9pxZ5VuU [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー「これからは自分で少し考えなさい。人の話を丸呑みにしては、進歩はありませんよ」

ボーマンダ「分かりました」

ミュウツー「あなたはヨスガに戻りなさい。先程あのマニューラが興味深い証言をしたそうです。自分で確かめるのが良いでしょう」

ボーマンダ「了解しました」

ボーマンダはヨスガシティ行きの電車に乗った。

ミュウツー「さて、フライゴン」

フライゴン「はい」

ミュウツー「あなたには相棒がいます。あなたの推理は穴だらけなので、相棒に推理を聞いてもらいなさい」

フライゴン「今回は軽率でした。すいません」

ガブリアス「でも、マニューラの手紙を読まなければ私もあの推理は出来ませんでしたし、フライゴンがああ推理したのも無理はないかと」

ミュウツー「なるほど。それではフライゴン。あなたには落ち着きが必要ですね。推理が完成してもそれを裏付ける証拠をもう少し探してみなさい」

フライゴン「なるほど。了解しました」
 ▼ 103 バルドン@ロメのみ 16/02/16 22:23:17 ID:CCM.GmuI NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
ふぁ〜あ
 ▼ 104 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/02/16 22:29:44 ID:9pxZ5VuU [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー「私はヨスガに戻ります。それと━━━」

ミュウツーは近くのフタバタウンの警察官を捕まえて言った。

ミュウツー「あなたたちはいつもの仕事に戻ってよいですよ。お疲れさまでした」

警官「了解!警視総監殿もお疲れさまです!」

警官は仲間の元に駆けていった。それを見届けてミュウツーはヨスガシティに向けて飛んでいった。

ガブリアス「まったく、浮気調査のはずが未解決事件の調査をする羽目になるとは。大変でしたよ」

フライゴン「浮気調査はシロ。ところで、報酬は…」

ガブリアス「サーナイトが渡してくれるでしょう。あるいは請求書待ちなのかもしれませんね」

フライゴン「よし、一万ポケでいこう」

ガブリアス「そうだ。名案がありますよ」ボソボソ

フライゴン「ボーマンダから治療費をとるのか。いい考えだ」
 ▼ 105 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/02/18 21:38:16 ID:HVBDGuN. [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ガブリアス「早速手紙を書きたいので事務所に戻りましょう」

フライゴン「おっ、そうだな」

ガブリアスとフライゴンは事務所に戻り、ボーマンダに架空請求の手紙を書いた。これを投函したところ、数日後にボーマンダが訪ねてきた。

ボーマンダ「すまんな」

ガブリアス「いえいえ。もう大丈夫ですよ。いい医者に診てもらいましたからね」

ボーマンダ「そりゃあ良かった。代金は届いてるよな?」

ガブリアス「ええ。ありがとうございます」

ボーマンダ「ところで、こんどニンフィア殺害事件についての最終報告書が発表されるのだが…」

ガブリアス「どうしましたか?」

ボーマンダ「サーナイトの行動がよく分からなくてな。連絡を待っているのだがなんにも来ないんだ」

フライゴン「ではもう少し待たれては?」
 ▼ 106 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/02/18 21:41:37 ID:HVBDGuN. [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ボーマンダ「そうしようかな?待つと決めたのはもう五回目だぜ」

ガブリアス(1日待つぐらいじゃダメだろ)

フライゴン(1ヶ月待たないと待ったうちには…)

ガブリアス「あと1ヶ月は待たれるのが望ましいかと」

ボーマンダ「そうだな。失礼した」

ボーマンダは帰った。

フライゴン「さて、ここに手紙があるわけだが、これをどう思う?」

フライゴンがちらつかせたのはサーナイトからの手紙であった。

ガブリアス「すごく…きになります」
 ▼ 107 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/02/24 16:27:15 ID:QNITYEgE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ガブリアスとフライゴンは手紙を読んだ。

ガブリアス「なるほど。彼はキルリアに逃げるように促したのですね」

フライゴン「自分が飛び降りるところを見せたくなかったのでしょう」

ガブリアス「当然と言えば当然ですけどね」

フライゴン「手紙はボーマンダに渡しましょう。さあ」

ガブリアス「そうだな」

フライゴンは手紙に再び封をし、ポストに放り込んだ。

フライゴン「そういえば、マニューラの殺害動機は分かったのか?」

ガブリアス「ええ。エルレイドの推理が原因でしょう」

フライゴン「エルレイドの?」
 ▼ 108 WANクルス◆4AfqWzkuoM 16/02/24 16:41:37 ID:QNITYEgE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ガブリアス「エルレイドはズルズキンたちの存在に懐疑的だったと思われます。ですから、ドーブルの証言を怪しいと思った。そこから、何らかの理由でドーブル=メタモンに至ったのでしょう」

フライゴン「それで?」

ガブリアス「マニューラの母親はメタモンでした。ですから…」

フライゴン「なるほどね」

ガブリアス「まあ分からなくはないですよ。でも殺しは駄目ですからね」

フライゴン「さて、寝るか」

ガブリアス「え?まだ昼ですよ?」

フライゴン「昼寝だよ昼寝!」スヤァ…

ガブリアス(寝たか…)

ガブリアス(我々は、完全な悪と善に分けられるわけではない。誰もが過ちを犯し、どちらかに傾くのだから)

ガブリアス(最後にどちらに傾いているか。それを決めるのは…)

ガブリアス(仲間だろう)

 ▼ 109 ンメン@ポケモンのふえ 16/02/24 17:42:58 ID:SGRo1arg NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
オチしか見てないけどつまんなそ
 ▼ 110 ロフレvjナエトル◆Z1bO52MC9k 16/02/24 21:18:52 ID:PIeZRk8g NGネーム登録 NGID登録 報告
>>109
だったら最初から見ろし(´・ω・`)
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