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ビッグ・リーフ「ヒビキ、大きくなったわね。あなたとの再会…楽しみにしていたわ」

 ▼ 1 ャオニクス@むげんのチケット 25/10/07 20:14:38 ID:iWI2cxD. [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーフ「あなたは確かに造られた、でもあなたを産んだのは私。私はあなたの母親よ。」

ヒビキ「…!?」

リーフ「人工授精だって培養器で育つわけじゃない。産まれるには女の身体が必要だわ。」

ヒビキ「…つまり。きみは、僕の本当の母さん…?代理母…?」

リーフ「冷たい言い方ね……でも、確かに私はあなたを産んだ。そう…『英雄達』のために。」

ヒビキ「『英雄達』…?」

リーフ「詳しく話すわ。ついてきて。」

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リーフ「『英雄達』が創設されたのはほんの数年前…一人の男が、彼の親友の躍進に心酔したのが始まりだった。」

ヒビキ「グリーン…?」

リーフ「ええ…彼が創り出した『英雄達』はそれ以降のトレーナー達やポケモン達の社会を管理 制御し続けてきた。今は形骸化されて、そのコントロール役はAIに受け継がれている。」

「そのAIこそ、ネオ・ロケット団やその他の組織を復活させてしまった元凶。だけど、私にも責任が…。創り出した罪がある。」

「あなたの父親…リビング・レジェンドと知り合って間もない頃よ。」

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「数年前の█年、私はあるトレーナーをサポートしていた。そのトレーナーというのが…」

ヒビキ「レッドさん…?」

リーフ「そうね。彼が…後のリビング・レジェンドだった。」

「その時のレッドのライバルであり、親友がグリーンだった。当時私はただ通りすがりのトレーナーとして、ロケット団に追われていたところをレッドに救われた。それからサポートにつき、暫くしてから別れ、またトキワで再会した。」
 ▼ 2 シマシラ@ピンクのリボン 25/10/07 20:19:25 ID:iWI2cxD. [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「けど…その裏では、グリーンの祖父であるオーキド博士。彼がネオ・ロケット団の片割れに襲われて死亡した。無念の中、グリーンは彼が遺した莫大な資金と研究成果を元に『至高の賢威』の意思を継ぐ組織として『英雄達』を発足した。」

「当時のメンバーはレッド、何人かのマサラタウンの科学者、そして指揮官のグリーン。私もメンバーの一人だった。」

「最初はオーキド博士の意思を後世へ伝える働きをする組織だった。一方でグリーンは、人類の頂点を軽々と超えていくレッドの姿に心酔していった。いつしか彼が考える理念は「祖父の意思を受け継ぐにはレッドのような強さが象徴となる。」ものへと融合し、変化していったのよ。」

ヒビキ「まさか…」

リーフ「ええ…だからグリーンは人々を導くためにはある種の”イコン“が必要だと考えたの。そこでグリーンは終生のライバルであり、親友のレッドに目をつけた。オーキド博士からその偉業を達成するパートナーを授かり、人類の最も頂点に達する存在であるレッドこそがイコンに相応しいと。」

「グリーンは世界に名を掲げた人類史上最強の生ける伝説。レッドを偶像として祀り上げた。ただでさえ真実の伝説が占める彼の物語に、虚構、誇張、偽装、詐称を重ねて世界中の有力者を束ねていった。」

「いつの時代も人々をコントロールする為の象徴が必要なの。あなたも同じでしょう?人々は皆、”伝説“が好きなの。」

「けど、時代と価値観にはグリーンもまた変わっていった。祖父を亡くした哀しみや歪んだ信仰心も合わさり、やがて彼は支配欲に囚われ、それに利用されようとしていると気づいたレッドとの間に軋轢が生まれていった。」

「縒りを戻そうとしたグリーンは、偶像の存在を永遠とするため、レッド本人には知らせずに ある計画を進めだした。」

「それが、『プレグナント・レッド計画』。」

「最強のトレーナー、レッドの遺伝子を受け継いだ子の創造。計画はマサラタウンの科学者たちが中心になって進められた。けど、遺伝子を印字した細胞は繊細で、拒絶しない母胎が必要だった。数万回に及ぶ不適合による失敗の後、ジョウト出身のとある女性の卵子の中で受精は奇跡的に成功した。その人は…もう分かってると思うけど…あなたを育ててくれたお母様ね…。」

ヒビキ「っ……」

リーフ「ヒビキ…いい名前ね。私、あなたの声が聞けて嬉しいわ。喜んで代理母出産を志願したかいがあったわ。」

「そして、その9ヶ月後…私は一人の”伝説の子“を生んだ。それがあなたってわけ。DNAとかクローンまがいだとか、そんなの関係ないわ。普通に子供を授かるのと同じ、あなたは私がお腹を痛めて生んだ子供。」
 ▼ 3 タチマル@やけたきのみ 25/10/07 20:34:09 ID:iWI2cxD. [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「けど、この計画こそがグリーンとレッドの亀裂を決定的に拡げた。歪んだ価値観に危機を覚えたレッドは『英雄達』を脱し、自らが従えた大勢のポケモン達とグリーンに反旗を翻すことを決意したの。」

「対立の末に、世界中のネットワークと組んでいたグリーンは逃亡中のレッドを捉えた。そして不意打ちを仕掛け、昏睡状態に至ったレッドはグリーンの手下に回収された…処置により脳死体とされたレッドは死んでもなおグリーンに囚われる存在となっていた」

「レッドはグリーンにとってかけがえのないイコンだったのよ。
いいえ、本当はグリーンにとってレッドはかけがえのないライバルで親友だったはず」

「レッドは、その形骸化した組織を生きながらえさせるためにプログラムされたAIの影に、生きることも死ぬことも許されない脳死体という牢獄に未来永劫身を置かれている。」

「けど…昨日、ようやくその身を取り戻せた。会わせてあげる、こっちよ。」

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ガチャンっ…

ピ、ピ、ピ、ピ…

ヒビキ「………?まさか…これが。」

ヒビキの目の前にあったのは、褐色透明の保護膜のようなものに覆われ、液体で満たされた装置の中で安置されているレッドの変わり果てた姿だった。その皮膚は青白く、腕や脚、胸、頭は極限まで痩せ細り、まるで髑髏のようだった。身体には大小沢山の管が繋がれている。

ヒビキ「れ、っどさん……?」

心電図の音が一定のリズムで鳴り響く中、ヒビキはレッドへ保護膜越しに触れようとした。その瞬間。

レッド「グア゛ア゛ア゛ッ!!!」ガタガタガタッ

ヒビキ「…!?」(手を引っ込める)

リーフ「レッドの意識はグリーンが行った処置により生きながら幽閉されている。だから…正確には脳死状態ではないの。」

「自らのエゴの為に人の精神を操るグリーンの罪を外に出してはいけない。きっと賛同し、真似しようと者は世界中にたくさんいる。」
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