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【SS】シロー「これがどんな願いも叶えられる代物ですか?」

 ▼ 1 ュラルドン@いじっぱりミント 25/11/23 22:28:42 ID:asgQ.qZQ [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムク「そう」

シロー「それはすごいですね!」

ムク「こんな所にあったとは。すっかり存在を忘れてた」

コタネ「シロー様、ムク様、何のお話をされているんですか?」

ムク「これ。道場の掃除中見つけた」

コタネ「桐の箱に入った……何でしょうか?何かにくすんだ青い毛が生えているようですが」

ムク「猿の手。ゴウカザルの手のミイラ」

コタネ「ひっ!?す、すごいですね……。なぜこんな物が?」

シロー「ジャスティスの会を開設した時、この道場のオブジェやインテリアはムクに骨董品屋やネットで探してもらったんですよ。きっとその時一緒に買って紛れたんですね」

コタネ「なるほど。骨董品屋の片隅で埃を被って眠る情景が浮かぶようです。物自体は乾燥していて軽そうですが、重厚な年月の重みを感じさせますね」

ムク「いや、これはメルカリで500円だった」

シロー「一気に胡散臭くなりました!」

ムク「違う。これは本物。商品ページから既に何かすごいオーラとか出てたから」

シロー「なるほど。お前がそう感じるなら間違いは無さそうですね。そう言われてから見ると、確かにマイナスイオンか何かが出て心が洗われる気がしてきました!」

ムク「そんなものは出てない」
 ▼ 2 クガメス@ココガラのはね 25/11/23 22:33:31 ID:asgQ.qZQ [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コタネ「それで、先ほど願い事が叶うと仰っていたのは?」

ムク「遠い東の地で、願いを5つ叶える力を付与するまじないを掛けられた呪物。これを持って強く念ずれば、どんな願いでも叶えられる……と商品説明にあった」

シロー「ワンコインで願いが5つも!!」

ムク「物自体は多分本物。でも願いが叶う云々は迷信に決まってる」

コタネ「こういうのって本当かどうかは置いといて、想いを馳せるのが楽しいんですよね。ロマンを買ったと言うんでしょうか」

ムク「そゆこと」

シロー「そういう楽しみ方もいいですね。もっとよく見せてくださいよ」

ムク「壊すなよ」

シロー「どれどれ、毛がもじゃもじゃしていて、指は枯れ枝のように細く乾いていて。確かに作り物とは思えない」

コタネ「ムク様はどんな願いを叶えたいですか?」

ムク「いろいろある。カナリィともっと仲良くなりたい。シローを黙らせたい。もっとパワーが欲しい……」

コタネ「私はジャスティスの会にもっと人が増えて欲しいです!ワイルドゾーン撤廃のためにミアレ市民全員に強くなってもらいたいですから」

シロー「自分はミアレ1のトレーナーになって、パワーがあれば大切な物を守れるというジャスティスの会の正しさを証明したいです!コタネの言う通り、更に入門者も増えてほしいですね!」

ムク「あっ!こらシロー……!」

パキパキッ

シロー「ん?」

ムク「勝手に猿の手使うな……!」

シロー「何か手の中で動きましたよ?」

ムク「返せ」バッ

ムク「猿の指が2本折れてる……。壊すなと言ったのに」

シロー「いや、何もしていないのに壊れました」

ムク「何もしないで壊れるわけない。しかも願いを2つも使われた。シローに何か貸すと碌なことにならない」

シロー「願い事云々は迷信だとか言ってませんでした?」

ムク「そんなの分かってる。でも……」

ムク(このままだと最悪シローに全て使われる)
 ▼ 3 リジュラス@メタモンのべたべた 25/11/23 22:34:57 ID:asgQ.qZQ [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムク「……そうだ。カナリィ、ジャスティスの会に入って欲しい」

パキッ

ムク「!」

シロー「結局ムクもお願いするんですか」

ムク「……猿の手が動いた。あっ、3本目の指が折れてる」

シロー「ほら、言ったじゃないですか」

コタネ「不思議ですね。どういう仕組みなんでしょう?まさか本当に力が宿っているんでしょうか?」

ムク「ガチか。やはりこのオーラは本物……」

シロー「まぁ、ミアレ1のトレーナーになるのも会員が増えるのも、全て鍛錬あってのことです。一朝一夕で叶うものでは無く、日々の地道な努力が実を結ぶのです。さて、休憩はこのくらいにして、そろそろ練習を再開しましょうか」

コタネ「はい!シロー様!」

ムク「……そんな上手い話無いか」
 ▼ 4 オニューラ@ヒメリのみ 25/11/23 22:36:19 ID:QV2AhDuk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 5 ムパルド@つきのふえ 25/11/23 22:37:31 ID:asgQ.qZQ [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜翌朝〜

シロー「さぁ、今日も一日頑張りましょう。ん?何やら道場の前が騒がしいですね」

ムク「何だこの人だかり。100人はいる」

シロー「皆さんちょっと失礼……。ふぅ、道場へ入るのも一苦労です」

コタネ「あ!シロー様、ムク様、大変です!」

シロー「コタネ。これは何事ですか?」

ムク「ポケモンカードでも売ってるのか」

コタネ「ジャスティスの会に入門希望者が殺到しているんですよ!」

シロー「そうなんですか!?急にどうしたんでしょう?」

ムク「増え過ぎて困惑」

コタネ「もしかして今朝のニュースをご覧になっていませんか?ミアレ中のワイルドゾーンのホロ投影機が故障して障壁が無くなってしまい、ワイルドゾーンのポケモン達が街中に逃げ出したらしいのです」

シロー「何ですって!?どうりで普段街中で見掛けない野生のポケモンが通りを闊歩しているわけだ」

入門希望者「おい!早く入会させて強くしてくれよ!」

入門希望者「家の前でスピアーが巣作り始めてやばいのよ!」

シロー「老若男女問わずたくさんいますね。道場が賑やかになりそうです」

ムク「言ってる場合か。圧倒的キャパが足りない」

シロー「それもそうですね。受け入れ態勢が整うまで抽選か面接で入門者を決めましょうか……」

入門希望者「ふざけるなー!」

入門希望者「落ちた人はどうすんのよ!?」

ムク「うるさい……。またクレームが入る……」
 ▼ 6 ッチラゴン@サファリボール 25/11/23 22:38:18 ID:DKpwCnGA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あっ…
 ▼ 7 シコ@きあいのハチマキ 25/11/23 22:39:43 ID:asgQ.qZQ [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シロー「困りましたね。……ん?」

ゴゴゴゴゴ……ドゴォン!!!

コタネ「きゃっ!?」

シロー「これはだいちのちから!?一体どこから」キョロキョロ

ムク「……道場の下。セゾン河沿い」

カエンジシの群れ「ガオォォォッッ!」

入門希望者「うわあああカエンジシだあああああ!?殺されるぅ!!」

シロー「カエンジシの群れが!!ムク、飛び降りて一緒に戦いましょう!」バッ

ムク「分かってる。シャンデラ、ジャスティスメガシンカ」キラッ

メガシャンデラ「シャンラァ!」

シロー「タイレーツ、ジャスティスを高めメガシンカするのです!」キラッ

メガタイレーツ「タタタタタタイ!」

ムク「メガシャンデラ、ジャスティスサイコキネシス」

シロー「メガタイレーツ!はいすいのじんからの、ジャスティスインファイト!!」

ババババババッ

カエンジシの群れ「グアッ!」

コタネ「どちらもポケモンとナイスコンビネーション!カエンジシ達が怯んでいます!」

シロー「だいちのちからをローリングで避けてッ、今です!ジャスティスパンチ!!」

ドゴォン!!

カエンジシの群れ「グッ……!」ダダッ

コタネ「やった!カエンジシ達が逃げて行きます!」

シロー「力こそパワー!力こそジャスティス!」ポーズ

入門希望者の群れ「「「おお〜」」」パチパチ…
 ▼ 8 イホーン@つめたいいわ 25/11/23 22:44:31 ID:asgQ.qZQ [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シロー「ジャスティスパンチを極めれば、このように危険なポケモンとも渡り合うことが可能です」

ムク「それはあんただけ定期」

シロー「さぁ、皆さんもジャスティスの会で一緒に……」

入門希望者「うおおおお!入ります入ります!入会金100万払うので私を優先してください!」

シロー「え」

入門希望者「卑怯だぞ!自分もサビ組から借りて100万払います!」

入門希望者「は?じゃあオレは500万払うわ」

入門希望者「ちょっと!お金の無い人はしねって言うの!?」

入門希望者「ああ、貧乏人はカエンジシの餌にでもなりな!!」

入門希望者「さっさとジャスティスパンチさせろや!殴るぞコラ!」

コタネ「え、ええ……」

ムク「……うるさい!喧嘩するな。全員帰れ」

入門希望者「は???」

シロー「そうですね。パニック状態で練習に臨んでも上達は出来ませんし、怪我の元です。埒が明かないので、皆さん今日のところはお引き取りください。ワイルドゾーンが復旧するまでの間、不要不急の外出は避け、戸締りを徹底して自宅待機してください」

入門希望者の群れ「「「ああああああああ!?ふざけんなボケェエエエああああああ!!!!」」」


コタネ「ふぅ、やっと全員帰ってくれました……」
 ▼ 9 ラエナ@れいかいのぬの 25/11/24 14:45:49 ID:NeZQ1Y8E [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 10 マズン@ていこうのもち 25/11/24 22:00:03 ID:h.7MIDJE [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シロー「昨日ジャスティスの会の会員が増えて欲しいと願ったら本当に叶ってしまいましたね。結局全員お断りしてしまいましたが」

コタネ「しかも増えた原因がワイルドゾーンの故障ですから手放しには喜べませんね。歪んだ形で願いが叶う……少し気味が悪くなってきました」

ムク「ただの偶然」

コタネ「だといいのですが」

シロー「勿体無いことをしましたかね。ミアレの皆さんがせっかくやる気になってくれたのに、機会を棒に振ってしまって」

ムク「自分だけ助かろうと私欲に塗れた人間ばかり。入ってもどうせ続かない」

コタネ「そうだ、ジャスティスの会も通信教育を始めてみてはいかがでしょう?YouTubeに自宅で出来るトレーニング法の動画を投稿したり、メンバー限定の配信をしたり」

シロー「ほう、ナイスアイデアですコタネ!自分はネットをしないので良く分からないが、ネットなら定員や場所を気にする必要も無さそうですね」

コタネ「私も動画を撮ったり投稿したりしたことないのであまり詳しくないですけど」

シロー「ムク、お前の友人にカナリィさんって動画に詳しい人がいたじゃないですか。その方に協力してもらうことは可能ですか?」

ムク「え、嫌だ」

カナリィ「こんちゃーっす。お、ムクちゃんいたぁ」

ムク「え?カナリィ……♡どうしたの……♡」

シロー「おお、カナリィさんちょうどいい所に来ましたね」

コタネ「これは心強いです!早速動画を撮ってもらいましょうよ」
 ▼ 11 ガヤミラミ@メガストーン 25/11/24 22:00:12 ID:NeZQ1Y8E [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 12 グトリオ@ゴツゴツメット 25/11/24 22:04:16 ID:h.7MIDJE [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カナリィ「え、動画?そんなことより、ムクちゃん、シロー。ぼくジャスティスの会に入りたいんだけど」

ムク「え……」

シロー「これは」

コタネ「嘘……」

カナリィ「あ、あれ?ダメだった?だいぶ前だけどムクちゃん誘ってくれたじゃん」

シロー「い、いえ。勿論歓迎はしますが……」

ムク「カナリィ、やめた方がいい。ジャスティスの会において新人の肩身は狭い。練習中水分補給禁止、体罰は当たり前、トイレ掃除は素手でやる、夜は先輩の慰み役……」

カナリィ「ジャスティスの会エグくね?ガチブラックじゃん!」

コタネ「いやいや、そんな事実ありませんから!」

ムク「とにかくカナリィは今ジャスティスの会に入っちゃダメ」

カナリィ「何でよー?ムクちゃんのケチー」

シロー「カナリィさんはどうしてジャスティスの会に入ろうと思ったのですか?ワイルドゾーンが崩壊して街が危険だからですか?」

カナリィ「ああ、それもちょっと不安だけどさ。実は昨日じーちゃんが仕事中に怪我しちゃって、それといろいろあって今寝たきりになってるんだ。だから、ぼくも体力付けて少しはじーちゃんの仕事手伝えるようになった方がいいかなと思って」

シロー「……遅かったか」

ムク「……カナリィごめん。全部あたしのせい」

カナリィ「ん?どういうこと?」
 ▼ 13 エトル@くろぼんぐり 25/11/24 22:07:11 ID:h.7MIDJE [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カナリィ「へぇ、猿の手が願い事を叶えてくれる代わり、何かが代償になったり誰かが不幸になったりしてるんだ」

ムク「あたし、カナリィがジャスティスの会に入って欲しいと願った。そのせいで……」

カナリィ「ムクちゃん気にするな!じーちゃん怪我したって言ったけどさ、ただのぎっくり腰なんだ。元々腰悪かったのが仕事で無理して再発しただけだから、本当に偶然だと思う」

ムク「……ガチか」

シロー「でも寝たきりになるほど重症なのでは?」

カナリィ「あー……、腰自体は安静にしてれば大丈夫そうなんだけど、今朝からホロキャスターの調子が悪いらしくてさ。『ワシの生きがいを失った』なんて落ち込んじゃって。それで寝込んでるんだよ」

ムク「ホロが生きがい?」

カナリィ「ま、まぁそれは知らない方が幸せかも……。とにかくさ、じーちゃんの容態は大したことないから大丈夫!気にしないで」

シロー「何があったか知らないが落ち込んで寝込んでいるんですね。お大事に」

カナリィ「ぼく引きこもってゲームばかりしてるから少しは体力付けたいし、ここだとポケモンバトルの腕も磨けそうだから入会したいんだ。ジャスティスの会の理念にはあんまり共感しないけど、強くなりたいって根っこは同じだよ」

ムク「カナリィ……♡」

シロー「はい。カナリィさんなら歓迎しますよ。これからよろしくお願いします。一緒に鍛えて強くなって、自分達と一緒にワイルドゾーン撤廃を目指しましょう!」

カナリィ「話聞いてた?」

シロー「まずは特訓の前に、最も基本となるジャスティスポーズの練習からです。右腕は肘から下を上方向に曲げ、左腕は上へ思いっきり突き出します」

カナリィ「え?こ、こう?」

シロー「力こそパワー!力こそジャスティス!はい!」

カナリィ「ち、力こそパワー……!力こそジャスティス……」

シロー「完璧です!では、このポーズを繰り返します!ジャスティス!ジャスティス!」

カナリィ「じゃ、ジャスティス、ジャスティス……」

ムク「力こそパワー。力こそジャスティス……」

コタネ「ジャスティス!ジャスティス!」

カナリィ(何だこれ)
 ▼ 14 ンプク@こおりのいし 25/11/24 22:13:30 ID:h.7MIDJE [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
???「失礼します!ジャスティスの会のシローさん、ちょっといいですか!!」

シロー「おや、どちら様でしょう?あなた方も入会希望者ですか?あいにく入会に関しては原則受付停止していまして……」

ミアレを守る会「オレ達はミアレを守る会だ。単刀直入に言うと、ワイルドゾーンを壊したのはお前らジャスティスの会の仕業だろう?」

ムク「何言ってんだこいつ」

ミアレを守る会「お前らは日々ワイルドゾーンの撤廃を掲げて街頭演説をし、会員の勧誘活動を行っている。今朝ワイルドゾーンが無くなったことで入門希望者が殺到したらしいじゃないか。これはジャスティスの会のマッチポンプとしか思えない」

シロー「待ってください。自分達は会員を増やすためにワイルドゾーンを無くすのではなく、ワイルドゾーンを無くすために会員を増やしているんです。ミアレ市民全員が強くならないとワイルドゾーンを撤廃しても意味がない」

ミアレを守る会「でもワイルドゾーンが消えて一番得するのは誰だ?お前らだろ?オレ達は早々にこれが陰謀だってことに氣付いたんだよ」

シロー「うーん、大体我々がどうやってワイルドゾーンの障壁を壊すんですか?問題はクエーサー社側で起きていると思うのですが」

ミアレを守る会「あんたの馬鹿力ならそれくらい可能じゃないのか?」

シロー「筋肉をお褒めに預かり光栄です!!」

カナリィ「褒められてねーよ!」

ムク「ワイルドゾーン20箇所。これを朝の時間だけで?不可能。バカ?」

ミアレを守る会「じゃあジャスティスの会からミアレ中に電磁波攻撃でもしてるんだろう。何か今朝から頭がズキズキするし耳鳴りもするのはきっとそのせいだな!それか、こいつらクエーサー社とグルになってる可能性も……」

ムク「頭にアルミホイル巻け」

ミアレを守る会「いやアルミホイル巻くのは思想がおかしいお前らの方だから!大体何なんだよ、ジャスティスって!」

ムク「ジャスティスは力に決まってる」

コタネ「この方々は英語をご存知ないのですね」

カナリィ(ジャスティスにそんな意味あった……?)

ミアレを守る会「訳分からんこと言うな!ミアレの平和を守るため、オレの自慢のポケモンでお前らのジャスティスとやらをへし折ってやる!」

シロー「いいでしょう。自分の、おそらく15番弟子カナリィさんがあなたの相手になります」

カナリィ「!?」

ムク「カナリィ頑張って……♡」

コタネ「カナリィさん、先ほどの練習を思い出してください!」

カナリィ「あれが何の役に立つんだよ!?」

ミアレを守る会「うおおおおお!いくぞォォォォ!!!」
 ▼ 15 ルー@シーヤのみ 25/11/24 22:14:18 ID:h.7MIDJE [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


カナリィ「……」

ミアレを守る会「くっ、オレが負けただと……!?」

カナリィ「フツーに勝った」

シロー「さすがですカナリィさん!ほら、ジャスティス!」

カナリィ「えっ!?ち、力こそパワー!力こそジャスティス!」ビシッ

ムク「カナリィ……♡」

コタネ「おめでとうございます!練習の成果が出ましたね!」

カナリィ(やっぱ入らなきゃ良かった)

ミアレを守る会「いつかジャスティスの会の欺瞞を暴くからな!覚えてろ!」ダッ
 ▼ 16 トスパス@ルガルガンZ 25/11/25 18:02:59 ID:bCG.a4H6 [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

コタネ「大した根拠もないのに勝手な妄想でクレームを付けて、迷惑な方達でしたね」

ムク「塩撒いとこ」

シロー「あれもミアレを守る強い気持ちがあってこその行動。あれが彼らなりのジャスティスなのですよ」

カナリィ「こっちとしては大迷惑だけどな」

シロー「そこで自分は考えました。自分達が今ミアレのために出来ることは何かと」

ムク「……野生のポケモンからミアレの人を守る」

シロー「そうですね。ワイルドゾーンから逃げ出した中には好戦的で危害を加えるポケモンも多くいます。対抗する術を持たない人のために、自分達が彼らを守らなくてはなりません」

カナリィ「シローのくせに存外まともだ」

コタネ「そういえばシロー様。昨日猿の手に他にも何かお願いをされていませんでしたか?」

シロー「ああ。ジャスティスの会の会員が増えて欲しいことと、自分がミアレ1のトレーナーになることですね」

ムク「あっ……」

コタネ「何か嫌な予感が……」

シロー「猿の手の力が本物だとすると、どんな形で願いが叶うのか分かりません。ならば取るべき行動は1つ。猿の手の効力が発揮される前に自力でミアレ1のトレーナーになれば良いのです」

カナリィ「今すぐ最強のトレーナーに?そんなこと出来るの?」

シロー「ユカリトーナメントでは2回戦で敗退しましたが、あれから毎日ジャスティスの会で特訓しています。その成果を見せる時が来ました!」

カナリィ「自信満々すねー」

シロー「ZAロワイヤル∞以前の上位ランカーはFランク カナリィさん、Eランクが自分、Dランク カラスバさん、Cランク ユカリさん、Bランクは不明、そしてAランクがキョウヤさんとタウニーさんとなっています」

ムク「話は早い。キョウヤを倒せ。そしたらシローが最強のトレーナー」

シロー「はい!街へ出てパトロールをしながらキョウヤさんを探しましょう!コタネ、留守番をお願いします。ムク、カナリィさん行きますよ!」

コタネ「はい!道場はお任せください!」

カナリィ「え、え?ぼくも行くの?」

シロー「ジャスティスパンチの習得には基礎体力が不可欠です。ランニングがてら行きましょう!」

ムク「カナリィと一緒に修行……♡」

カナリィ「別にジャスティスパンチはいらないんだけど……あ、待ってよー!」
 ▼ 17 ロアーク@マケンカニのから 25/11/25 18:07:24 ID:bCG.a4H6 [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜ミアレ市街〜

シロー「カナリィさんファイト!」タッタッタッ

カナリィ「はぁはぁしぬ……。喉からシビルドン出そう。日頃の運動不足が祟った……」

ムク「カナリィ頑張って」

カナリィ「ムクちゃんはパンプス履いて走って何で平気なの……」

シロー「む!ミアレ駅前にいました!キョウヤさんです!」

カナリィ「ほんとだ!おーい!キョウヤーー!!」

キョウヤ「あれ?シローさんにムクさんにカナリィまで。こんな所で会うなんて奇遇ですね」

シロー「キョウヤさん!自分とポケモンバトルをしてください!」

キョウヤ「え?今ですか?」

シロー「申し訳ない。急いでいるんです。ここでミアレ最強のポケモントレーナーを決しましょう!」

キョウヤ「何だかよく分かりませんけど……いいですよ。受けて立ちましょう」
 ▼ 18 ールル@せめのがんやく 25/11/25 18:07:44 ID:NdbEQFEw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 19 イナン@ヤタピのみ 25/11/25 18:13:24 ID:bCG.a4H6 [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


メガタイレーツ「……きゅう」パタッ

カナリィ「タイレーツ戦闘不能!勝者、キョウヤ!」

シロー「くっ……、敗北すなわちノットジャスティス!!」

ムク「フツーに負けるな」

キョウヤ「シローさん、対戦ありがとうございました」

シロー「完敗です……。追いついたつもりでしたが、キョウヤさんは更に自分の上を行っていたのですね」

キョウヤ「いえ、最後にシローさんと対戦出来てすごく楽しかったです。ありがとうございました」

シロー「最後?」

キョウヤ「ええ。実はオレ、故郷に帰ることにしたんです」

カナリィ「えええええ!?そんなの聞いてないよ!?」

キョウヤ「ごめん。急に決まったことなんだ」

シロー「そんな……。だから大きな旅行鞄を持って駅前にいたのですね」

カナリィ「ぼくにポケモンバトルの楽しさを教えてくれたのはキョウヤなんだ。まだリベンジも出来てないのに」

ムク「あたしだって。勝ち逃げ許さない……」

キョウヤ「本当にごめん。オレだって突然みんなとお別れするの寂しいよ」

シロー「突然帰るだなんて、どうしたんですか?せめてお別れパーティーか何か……」

キョウヤ「実は故郷にいる父親の病気が再発して、今にも死んでしまいそうだともがき苦しんでるらしいんです。早く帰って父に顔を見せてやらないと」

カナリィ「お父さんが……!?」

ムク「……!」

シロー「そんな大変な時に……引き留めてしまって申し訳ない」

キョウヤ「いえ、飛行機の時間までまだ余裕があるんで大丈夫です。それに、バトルしたおかげで少し心の整理がつきましたから」

シロー「キョウヤさん……」
 ▼ 20 ツベイ@ゴクリンのねんえき 25/11/25 18:16:42 ID:bCG.a4H6 [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヤ「バトルして改めて感じたんです。オレ、やっぱりミアレの街やミアレの人が大好きだ。だから、父が良くなったら必ずここに戻って来ます」

カナリィ「キョウヤ……絶対だぞ」

キョウヤ「うん。カナリィ、絶対にまた会えるよ」

ムク「帰ったらバトル……」

キョウヤ「勿論。ムクさんとのバトル楽しみです」

シロー「その時は自分もリベンジします!ジャスティスの会への入会もお待ちしていますよ!」

キョウヤ「あはは、考えておきますよ。ではみなさん、次の電車が来るのでそろそろ行きますね……」

ムク「キョウヤ」

シロー「キョウヤさん!」

カナリィ「お父さんお大事に!キョウヤも元気で!」

キョウヤ「はい!みなさんお元気で!みなさんも尿路結石には気をつけてください!!」ダッ

カナリィ「え?」

ムク「??????」

シロー「……お父さんの耐え難い苦しみはお察ししますが、キョウヤさん案外早く戻って来てくれそうですね」
 ▼ 21 ゲンダイナ@トレジャーメール 25/11/26 22:34:18 ID:59x2R98Y [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
⚠️この先スバ虐描写あり


カナリィ「で、シローがキョウヤに負けちゃってミアレ1のトレーナーにはなれなかったわけだけど、キョウヤはミアレからいなくなったわけじゃん?だったらあの負けはノーカンってこと?」

シロー「腑に落ちませんが、そうなりますね」

ムク「早く最強のトレーナーになれ。キョウヤが帰ってくる前に」

シロー「そうですね」

カナリィ「もう1人のAランクはMZ団の子でしょ?その子に勝てばシローがミアレナンバー1だ」

シロー「そうなんですが、タウニーさんは最近クエーサー社の社長に就任したそうなんですよ。ワイルドゾーンの件もあって今忙しいのではないでしょうか?」

ムク「それにシローはキョウヤに負けた。同じAランクに勝てるか怪しい」

シロー「ここは順当に、カラスバさんから挑戦していきましょうか」

カナリィ「ひぇー、ヤクザにカチコミか」

シロー「では、襲ってくるポケモンを倒しながらサビ組までひとっ走りしましょうか」

カナリィ「うへぇ……」
 ▼ 22 ゲータ@おうじゃのしるし 25/11/26 22:37:44 ID:59x2R98Y [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜サビ組事務所〜

シロー「失礼します」

カラスバ「どちらさん?」

シロー「ジャスティスの会創始者であり、武道の天才シローであります!」

ムク「その情報いらん」

カラスバ「ジャスティスの兄ちゃんか。どうした?融資のご相談ですか?」

シロー「折り入ってご相談が。のっぴきならない事情がありまして、今自分はミアレ最強のトレーナーを目指しています。カラスバさん、差し当たって、自分とポケモン勝負をしていただきたいのです」

カラスバ「オレとポケモン勝負?表はワイルドゾーン無くなってえらい騒ぎなってんのに、随分と楽しそうなことしてはるね」

シロー「お願いします!自分より実力が上のカラスバさんに勝たねば最強を名乗れないのです!」

カラスバ「あんま気乗りせんなぁ。格下と戦って勝つのは当たり前やん。兄ちゃん泣かしてもおもんなさそうやもん」

ムク「さっさと応じろ。さもないとあんた呪われる……」

カナリィ「む、ムクちゃーん!」

カラスバ「あん?オレを脅す気?」

ジプソ「カラスバ様もお忙しいのです。シローさん、お引き取り願えますか?」

シロー「しかし……」

ダダダッ!

債務者「カラスバさん!一体どういうことですか!?」

カラスバ「おー、お前か。ついにお金返しに来てくれたん?今取り込み中やさかいちょっと待っててな……」

債務者「さっきメール見ましたよぉ!10万しか借りてないのに数日で返済額が100万に膨れ上がってるっておかしいですよね!?」

カラスバ「……何言うてんの?」

ジプソ「お言葉ですが、利子の件はちゃんと契約書に明記されていましたよね?ご理解の上でご契約いただけたかと思うのですが?」

債務者「え?え?そんなの知らない……」

ジプソ「本日中にお返しいただけないということでよろしいでしょうか?」

債務者「当たり前じゃないですか!10万借りるくらいなのに、100万用意しろなんて無理ですよ!」

カラスバ「はぁ。ジプソ、ボランティア担当のとこ連れてったって」

ジプソ「承知しました。さ、こちらへ」グッ

債務者「うわー!嫌だ!離せーーーーっ!!」ズルズルズル…
 ▼ 23 ドリーナ@ミブリムのおとしもの 25/11/26 22:39:28 ID:59x2R98Y [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ジプソ「カラスバ様。先ほどの者を担当者に引き渡しました」

カラスバ「ご苦労。やっぱり悪質な滞納者の歪んだ顔を見ると気持ちええなー」

カナリィ「な、何すか今の?」

カラスバ「お金を返せる見込みのない人にボランティアの仕事を斡旋してあげとるんや。働き次第では利子の減額も検討してやる、いわば福祉やね」

ムク「反社エグ……」

ジプソ「ボスは悪質な滞納者に救済措置を与えるだけでなく、ミアレの街に関心を持ってもらうために皆さんにボランティアをお願いしているのですよ。人生の落伍者に更生と社会復帰の機会を与える、カラスバ様は本当にお優しい方です」

カラスバ「こんな仕事やってて優しいはないやろ!あーでも、ちょっと朝から気分ブルーやってんけど、またミアレに恩返しが出来て気分良うなったわ。よし、シロー、今ならバトルしてやってもええで」

シロー「よろしいのですか!」

カラスバ「ああ。オレの気分変わらんうちにさっさとやろか。お前を負かしてミアレのために働かせたる!行くで!」
 ▼ 24 スゴドラ@ドラゴンジュエル 25/11/26 22:42:35 ID:59x2R98Y [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ジプソ「ガメノデス、ルチャブル、戦闘不能!」

シロー「ルチャブル、よくガメノデスを倒してくれました。お疲れ様です」

カラスバ(オレの手持ちはロズレイドとペンドラーの2体。シローの手持ちは相棒のタイレーツ1体だけか。これは勝ったな)

カラスバ「シロー、オレとお前でタイプ相性が悪いのによくここまで気ばったな。だがこれで終いや。行け、ロズレイド!」ボンッ

シロー「……頼みますよ。あなたを信じています……お願いします、シャンデラ!」ボンッ

シャンデラ「シャ!!」

カラスバ「は!?」

シロー「シャンデラ、自分達の絆を、ジャスティスを限界突破させるのです!ジャスティスメガシンカ!」キラッ

メガシャンデラ「シャンラァッ!!」

カラスバ「ちょっと待てや!タイレーツはどうした?」

シロー「ユカリトーナメントでカラスバさんの手持ちはおおよそ分かっていました。今回相性不利なタイレーツは控えて、比較的有利なシャンデラを妹に借りて切り札として取っておいたのです」

ムク「シロー、絶対に勝て」

カラスバ「お前らに絆なんてあんのかい」

シロー「シャンデラとは同じ屋根の下で暮らしていますから。ヒトモシの頃から仲良しですよ。一緒にくっついて寝ることもあるくらいで、冬は暖かいし、夏は寒いくらいゾクゾクする感覚がたまらないんですよ」

カナリィ「それ魂吸われてね?」

シロー「ではシャンデラ行きますよ!めいそう!」

メガシャンデラ「シャ……」

カラスバ「甘い!ロズレイド、シャドーボールや!!」

ロズレイド「ロザッ!」ボッ

カナリィ「シャンデラに直撃した!抜群技を持っていたのか!」

メガシャンデラ「ッシャ……!」

シロー「シャンデラ!かえんほうしゃ!」

メガシャンデラ「シャララァッ!」ゴォォォッ

ロズレイド「ロズ……」バタッ

ジプソ「ロズレイド、戦闘不能!」
 ▼ 25 ニシズクモ@マーシャドーZ 25/11/26 22:46:04 ID:59x2R98Y [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シロー「シャンデラ!お見事です!」

カラスバ「ロズレイド、お疲れさん。……行け、ペンドラー!オレらの絆見せつけるためにメガシンカしてもらうで!」キラッ

メガペンドラー「ドラッシャァァァッ!」

カラスバ(向こうはめいそう積んでるしさすがにメガペンドラーは耐えられへんか。でもメガシャンデラもシャドーボールである程度削れとる。……ぐっ、こっちのじしんを先に当てれば勝ちや……ッ!)

ジプソ「?……カラスバ様?」

シロー「シャンデラ!ジャスティスかえんほうしゃです!」

カラスバ「ペンドラー!まもる!」

シロー「なっ……!」

カナリィ「シャンデラの攻撃が防がれた!」

カラスバ「今や!ペンドラー、じし……」

カラスバ「……ッ!?」

メガペンドラー「ド、ドラ!?」

シロー「シャンデラ!ジャスティスサイコキネシス!」

メガシャンデラ「シャーラッ!」キィィィン

メガペンドラー「ピギャッ!」

カラスバ「……ッし、しもた!」

メガペンドラー「きゅう……」バタッ

ジプソ「えっ!?えっ!?うそっ!」

カナリィ「おおおお!?シローが格上相手に勝った!!」

シロー「やりましたね!シャンデラ!これが兄妹の絆!ジャスティス大勝利です!」ポーズ

ムク「違う。あたしのシャンデラのパワーが反社を上回っただけ。やはりジャスティスは間違ってない……」ポーズ

カナリィ「すげー!反社にジャスティスを見せつけた!シャンデラとのコンビネーションもバッチリだったし」

メガシャンデラ「シャラララ♪シャンラ♪」

シロー「よしよしシャンデラよく頑張りましたね。おお、何だか武者震いしてきました」ゾクゾク

カナリィ「それ魂吸われてっから!」

ムク「シャンデラ、好きなだけ吸っていいよ」
 ▼ 26 オル@あさせのかいがら 25/11/26 22:47:36 ID:t8zEQvqs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 27 クレオン@ゲッコウガナイト 25/11/26 22:48:04 ID:59x2R98Y [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カラスバ「はぁっ、はぁっ!くそっ、指示が遅れた……!」

ジプソ「あそこで判断が遅れてしまうとは。一体どうなさったのですか?何だか顔色も悪いようですが……」

カラスバ「こんなん認めんで……!ペンドラーへの指示が間に合ってたらオレが勝って……うっ!?」ガクッ

ジプソ「ボ、ボス?」

カラスバ「ぐ、あっ……うわあああああああああああああっっ!!がぁっ……!あーーーっ……!!!」ゴロゴロゴロ

カナリィ「えっ!?な、何!?」

ジプソ「カラスバ様!?カラスバ様!?」

カラスバ「ぐああああああああっ!!!こし……こしが……があああああああああああーーーーっっっ!!!」

シロー「大変だ。ムク!救急車を呼んでください!」

ムク「わ、分かった……!」
 ▼ 28 ンナ@いいつりざお 25/11/26 22:51:03 ID:59x2R98Y [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

〜病院〜

ジプソ「せ、先生!カラスバ様の容態は……?」

医師「うむ……尿管結石ですね」

ジプソ「尿管結石……?」

シロ・ムク・カナ「あっ……」

医師「出るまでの間激しく痛むと思いますが、大丈夫、命に別状はありませんよ」


病床に伏すカラスバ「……うぅ」

ジプソ「カラスバ様……ご気分はいかがですか」

カラスバ「……見りゃ分かるやろ。最悪や。でも痛み止め入れてもらったらだいぶマシになったわ……」

ジプソ「ご心中お察しいたします……」

カラスバ「今までの人生で最凶の痛みや。こんな苦しゅうても石が小さい方やから自然排出を待つんやって。何や今朝から腰は痛いし、おしっこは紅茶みたいな色やったし、おかしいなーって思っててん……」

ジプソ「……」

カラスバ「ジプソ、泣くなや。泣きたいのはオレの方や……」

ジプソ「はい……」

カラスバ「なぁ、オレ間違うてたんかなぁ。こんな仕事しとるからバチ当たったんかなぁ……」

ジプソ「尿路結石は誰でもなり得る病気です。職業や徳は関係ありません。恐らく仕事のストレスが原因かと」

シロ・ムク・カナ「……」

カラスバ「そうかもしれんな。しゃーない、少し休むわ。ジプソ、石が出るまでの間サビ組のことは頼んだで」

ジプソ「承知しました」

カラスバ「……シロー」

シロー「はい」

カラスバ「さっき往生際悪いこと言うてもうたけど、お前の勝ちや。何やよう分からんけど、ミアレ最強のトレーナー目指せよ」

シロー「カラスバさん……!」

カラスバ「お前がトップになったらリベンジマッチや。次は相棒のタイレーツ連れて来い」グータッチ

シロー「はい。必ず」トンッ

カラスバ「ぎゃああああ!腕が!腕がぁ!あっ、腰に響いて……あああああああああああああああああああああ!!!!!」ズキズキズキズキ

ジプソ「か、カラスバ様ー!」

シロー「あれ?そっとグータッチしただけですのに」
 ▼ 29 ルネロス@かんしゃメール 25/11/26 22:58:32 ID:0l.sPl4s NGネーム登録 NGID登録 報告
カラスバになんか恨みでもあるんかwww
 ▼ 30 メレオン@ガメノデスナイト 25/11/27 08:58:12 ID:ussEy/IY [1/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
>>25
カラスバの見せ場を作ったはずがメガ相手にまもるは無意味でした
すみません
 ▼ 31 メモース@おはなのおこう 25/11/27 18:23:51 ID:ussEy/IY [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

〜ヌーヴォカフェ〜

グリーズ「いらっしゃい!」

グリ「ご来店ありがとうございます」

シロー「かえんほうしゃローストを3つ」

グリーズ「かえんほうしゃローストね。お掛けになってお待ちください」

シロー(キョウヤさんから話は聞きました。Bランクのトレーナーはここのマスターのグリさんだそうです)

ムク(これは意外……)

カナリィ(キョウヤの奴、相変わらずプライバシーやらコンプライアンス意識がガバガバだな〜)

シロー(病院の後MSBCに行ってみましたが、ユカリさんはご不在でした。ユカリさんはフェアリータイプの使い手なのではっきり言って自分と相性は最悪です。グリさんの手持ちは不明ですが、まだこちらの方が勝機はあるかもしれません。しかし……)

リザードン「ふぁ……ぐぁーぁ……(あくび)」

シロー(このリザードンはグリさんのポケモンでしょうか?よく観察してみると、隆々とした筋肉、身体に刻まれた生々しい傷跡……。なかなか侮れませんね)

グリーズ「はい、コーヒーおまちどおさま。それにしても、お嬢ちゃん2人はよく来てくれるけどあんたも来るなんて珍しいね」

シロー「はい。たまにはこうして妹や弟子と女子トークを楽しむのも良いかと」

カナリィ「弟子ってぼくのこと??」

グリーズ「あんたなかなか似合わないことするんだね……。まぁごゆっくり」
 ▼ 32 リンク@アブソルナイト 25/11/27 18:26:23 ID:/zPEkI9A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シエンネ
 ▼ 33 ホミル@デンキZ 25/11/27 18:27:19 ID:ussEy/IY [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シロー(さて、どうしましょう。突然勝負のことを切り出しては警戒されてしまうでしょうか。猿の手の呪いでマスターの安否も心配ですし、ここは……)

シロー「いやぁ、それにしても尿路結石は怖いですね。特に尿管結石は人間が感じる3大激痛の1つとも言われているそうですよ」

カナリィ「知ってる。ヤクザのボスでも転げ回って泣き叫んじゃうくらい痛いらしいね。ぼく絶対になりたくないわー」

ムク「おそろしや……」

グリーズ「女子トークの一発目がそれかよ」

シロー「結石を防ぐには、ほうれん草などのシュウ酸を多く含む食品を食べ過ぎないこと、こまめな水分補給、適度な運動が大切らしいですよ」

ムク「カナリィ、適度な運動……」

カナリィ「げ。同じ姿勢でゲームばっかしてるからなー。これからジャスティスの会で鍛えるよ……」

ムク「がんばろ……♡」

シロー「時に、マスターは大丈夫ですか?最近尿路結石が流行っているらしいですから。おしっこの色は正常ですか?」

グリ「流行りなんてあるんですね。おれは今のところ大丈夫だと思いますが。ちなみにコーヒーの飲み過ぎも良くないらしいですから、後でちゃんと水分を摂ってくださいね」

シロー「そうなんですか!有益な情報ありがとうございます!」
 ▼ 34 バニー@サシカマスのウロコ 25/11/27 18:29:40 ID:ussEy/IY [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グリーズ「おい、お前ら。病院の待合室でたむろする老人みたいな話してないでさ、もっとこう……女子っぽい話をしてくれよ……!甘酸っぱい恋バナとかさぁ……何かないのかい?」

カナリィ「こ、恋バナ……?」

シロー「え……、そうですね……。ムクは気になっている御仁はいるのですか?」

ムク「は?きも。教えない」

シロー「……そうですか。カナリィさんは?」

カナリィ「え?いや、別に……」

ムク「」

カナリィ「……シローはどうなの?」

シロー「いえ、残念ながら自分もそういったご縁は……」

カナリィ「……」

ムク「……」

シロー「……」

シロー「……で、尿路結石の話なんですけど」

グリーズ「話を戻すなよ!!そもそもオープンテラスカフェに来て大声で尿の話ばかりしないでくれるか?」

カナリィ「す、すんません……」

グリ「いいんですよ、グリーズ。どうせ他のお客さんは来ないんですから」

グリーズ「……ま、それもそうか」

シロー「え?」

グリ「それに今日でこのお店も最後ですからね」

グリーズ「……そっか。腹を括ったんだね」

カナリィ「え?えっ!?最後って!?」
 ▼ 35 ルビル@いんせき 25/11/27 18:34:21 ID:ussEy/IY [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グリーズ「見ての通りさ。ワイルドゾーンが突然無くなって、外出する人がほとんどいなくなったんだ。このままじゃ商売上がったりだよ」

グリ「ワイルドゾーンの中では1杯10万円の高級コーヒーを売りにするカフェもあるそうです。でも、うちは老若男女誰でも気軽に本格コーヒーを楽しめる店をモットーに、薄利多売で営業しているんです。簡単にコーヒーの価格を上げるなんてことしたくないんですよ」

カナリィ「そんなっ……。このお店が無くなるなんて嫌だよ!」

ムク「もう、おっp……お姉さんに会えないの……?」

グリーズ「ただ立地が良いだけの店だと思ってたけど、こんな店にもファンがいてくれたんだね。ありがたいことさ」

シロー「……ヌーヴォはこれからどうなさるおつもりですか?」

グリ「幸い、キッチンカーですからね。やろうと思えばどこでも営業できるわけです。これまでの灰色の人生、内省しながら世界を旅して回るのもいいかもしれません」

シロー(……やはり。自分がミアレ1のトレーナーになるために、こうなってしまう運命なのですか……??)

グリ「……グリーズ、おれと一緒についてきてくれますか?」

グリーズ「……ああ、あんたとなら。地獄の底へだって行って構わないよ」

カナリィ(えー?こ、これって……///プロポー…

シロー「……自分はそんなの認めません」

カナリィ「は?」

シロー「ワイルドゾーンのせいで妹や弟子の思い出の場が無くなってしまうなんて納得出来ません。それに、不戦勝ばかりでミアレ最強のトレーナーになって、それでワイルドゾーン撤廃の説得力を持たせられますか?」

グリ「?」

グリーズ「何言ってんのかよく分かんないけど。あんたワイルドゾーンを撤廃しようって毎日のようにその辺で演説していたじゃないか」

シロー「やはり、ミアレ市民みんながポケモンに対抗出来る力をつけなくては。誰かが傷付いたり不幸になったりしては撤廃する意味がないんです」

カナリィ「てゆーかクエーサー社って今どうしてるんだ?ワイルドゾーンの件について何も情報とか進捗が分からないけど?」

グリーズ「ああ、あの子なら今日ここを何度か通っていて、さっき20の方へ向かったよ。ワイルドゾーンの点検やら視察をしてるみたいだったけど」

シロー「一度タウニーさんに会ってみましょうか。何か手伝えることがあるかもしれません」

カナリィ「うん、行こう」

ムク「あたし達で、ぱi……ミアレを守る……」
 ▼ 36 ックル@ラティアスナイト 25/11/27 22:08:49 ID:CYQIxEz2 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 37 ビビール@サメハダナイト 25/11/28 12:11:50 ID:fhQQvtP6 [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜元ワイルドゾーン20〜

シロー「いました!タウニーさんです」

カナリィ「あれ?あそこにいるのユカリさんじゃね」


ユカリ「……まあ。そうでしたの」

タウニー「そういうわけで、クエーサー社の代表として、ユカリさんのお力添えをいただきたく……」

シロー「タウニーさん」

タウニー「シローさん。ムクさんとカナリィも。……はは、あたしを笑いに来たの?」

シロー「いえ、そんなことは」

タウニー「冗談だし」

カナリィ「ねぇ、ワイルドゾーンっていつ復旧すんの?」

タウニー「今朝から原因を調査してるんだけど、故障の意味が分からない。まだ復旧の目処も立ってないから、直るまでの間ユカリさんにお願いして一時的にユカリゾーンで囲ってもらうつもりなんだ」

ユカリ「これもミアレを守るためですから。仕方ありませんわ」

タウニー「はぁ〜、本当はユカリさんなんかに借りを作りたくないんだけど、背に腹は代えられないし」(ユカリさん、お願いします)

カナリィ「逆ゥ!」
 ▼ 38 ルード@ゴースのガス 25/11/28 12:14:56 ID:fhQQvtP6 [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ユカリ「分かりました。ではハルジオ、お願い」

ハルジオ「え?……承知しました、ユカリお嬢様」

ハルジオ「……ユカリゾーン!!」

シーーーン……

ハルジオ「あ、あれ……?」

ユカリ「ハルジオ何をしているの?もう1度」

ハルジオ「申し訳ありません。ユカリゾーン!!」

シーーーン……

ハルジオ「ユカリゾーン!!ユカリゾーン!!ユカリゾーン!!」

シーーーン……

ハルジオ(ど、どうして……?うう……、みんなうちを見ないでくれ……)

ユカリ「まぁ、ユカリゾーンが展開出来ないのは分かりきっていたことですわ」

ハルジオ「!?」

ユカリ「どうやら何らかの強い電磁波がホロの周波数に干渉して、ミアレ全土に電波障害が起きているみたいですの」

タウニー「電磁波?」

ムク「ミアレを守る会の妄言、ガチだった」

シロー「ではその電磁波の発生源を叩けば良いのですか」

ユカリ「そうですわ。……あ。あれではないかしら?」

タウニー「空に何か?」

ダンバル「ダンバルバルバルバルバル……」

メタング「メタメタメメタァ……」

カナリィ「そーいや今日はダンバルとメタングを良く見るよね。普段滅多に見かけないのに」

ユカリ「何らかの原因で異常発生して、きっと彼らの生み出す磁力が影響を与えているのですわ」

シロー「では早速ジャスティスパンチで追い払いましょうか!」

カナリィ「あんな高く飛び回ってるのに無理だろ」

タウニー「あ!あいつらを一網打尽にする方法思いついたし!ちょっと待ってて!」ダッ
 ▼ 39 ブリアス@ねがいぼし 25/11/28 12:16:58 ID:SLNE6TmY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 40 ーゴヨン@カイオーガのおやつ 25/11/28 12:17:43 ID:fhQQvtP6 [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ムク「……遅い」

ユカリ「ワイルドゾーンの前で待ちぼうけですわ〜」

タウニー「お待たせ!」ダッ

シロー「随分遅かったですね。して、作戦は?」

タウニー「これだし!」ボンッ

ノズパス「ズ……ズ……」

シロー「おおっ、ミアレの中では見かけないポケモンですね」

カナリィ「これキミのポケモン?」

タウニー「今スロット打って景品でゲットしてきた!いやー、社長になると何でも経費で落とせるから最高だし!」

ハルジオ「さすがに無理かと」

タウニー「そうなの?大丈夫、多分マスカットさんが何とかしてくれるし」

ユカリ「その人存じませんが多分ハゲますわよ」

タウニー「ところでさ、ノズパスって重さ100kgもあるんだよ。シローさんなら持てる?」

シロー「どれどれ。フッ!フッ!確かに結構な重量ですね。ダンベルカールにちょうど良さそうです!」

ダンバル「ンババババババ?」

メタング「メタタタタタタ?」

シロー「ん?」

ダンバル&メタングの群れ「ンバババダバババメタメタメタメタンババババ」ビュンッ

シロー「!!メタング達が一斉にこちらへ向かってきました!?」
 ▼ 41 ッキー@ココガラのはね 25/11/28 12:21:06 ID:fhQQvtP6 [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タウニー「シローさん!!ノズパス持ったままミアレの外まで走って!!!」

シロー「え!?は、はい!!」ダッ

ドカッドガッ!ガッシボッカ!

シロー「うっ!!ぐあっ……!」ダダダダダッ

ムク「!?」

ハルジオ「シローーー!!」

ユカリ「あらあら」

カナリィ「ちょっ、どういうこと!?」

タウニー「ノズパスは強力な磁力を放つポケモンなんだけど、メタングは磁力を放つ鉱物が好物なんだって。時速100キロでノズパスを追い回すらしいよ!ノズパスをシローさんに運んでもらってメタング達をミアレの外に誘導する。我ながら完璧な作戦だし!」

ムク「は……?」

タウニー「配信者やってる時にポケモン図鑑見てさ、『メタングの群れにノズパス置いてみた』って動画思い付いたんだよね〜。お金が無いから諦めてたんだけど、今やっとその夢叶えられたよ。バズり間違いなし!」

スマホロトム「REC……」ジーッ

ハルジオ「おいお前!!そんなことさせてシローはどうなってもいいって言うのか!?」

タウニー「え?あの人なら大丈夫でしょ!ノズパス持ってるけど、時速165キロ以上出せるって聞いたし!」

カナリィ「それ球速じゃね……?」

タウニー「え?」

ユカリ「さすがにあのお方でも時速100キロで飛ぶメタングの群れに襲われては無事で済まないかと」

タウニー「……やばっ」

ムク「おい」

ハルジオ「……何てことを」

ユカリ「まあ!メタグロスの図鑑には、『4つのツメと大きな体で獲物をしっかり押さえつけるとお腹の歯でバリバリかじる』と書かれていますわ」

ムク「え……?」心臓バクバク

カナリィ「む、ムクちゃん、大丈夫?」

タウニー「い、いや、鉱物が好きなんでしょ?人間も食べるのか分からないし?」

ハルジオ「お、お前なぁ……!」
 ▼ 42 ッツー@やすらぎのすず 25/11/29 17:56:16 ID:5P02PFss [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジジジ……

タウニー「……あ!ワイルドゾーンのホロが復活していく」

ユカリ「やはり、故障は電磁波の影響だったのですね」

タウニー「良かった〜。これでミアレの平和は守られたし!めでたしめでたし」

ハルジオ「……良いわけないだろ」

ユカリ「ハルジオ、さっきからその口の利き方は何なの?はしたない言い方はおやめなさい」

ハルジオ「し、しかし……」

タウニー「いや、ハルジオさんの言う通りだし。シローさんには申し訳ないことをしたかも」

ユカリ「彼の素直で真面目すぎるところもどうかと思いますが」

タウニー「正直ズレたまま真っ直ぐのメンドーな人だと思ってたけど、その愚直さで結果的に命を張って街を救ってくれた……。シローさんはミアレの英雄だし!」

ユカリ「そうですわね」

タウニー「ミアレ最高のトレーナーに感謝と敬意を込めて、クエーサー社の一存でここにシローさんの銅像を建てます!」

ユカリ「そんな暑苦しい物思いっきり景観法に反しそうですが、私からも心ばかりの寄付をさせていただきますわ」

カナリィ「ミアレ最高のトレーナー……?嘘だろ、こんな形でミアレ1 のトレーナーになるって願いが叶っちゃうの?」

ムク「……」ダッ

カナリィ「ムクちゃん!どこ行くの!?」ダッ
 ▼ 43 チフサグマ@でんきだま 25/11/29 17:56:59 ID:H.l.7GAs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえーん
 ▼ 44 ルッグ@からぶりほけん 25/11/29 17:58:56 ID:5P02PFss [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

―――

ムク「はぁはぁ」ガチャッ

カナリィ「はぁはぁ……ここムクちゃん家?」

ムク「……」ガサゴソ

ムク「……あった」

カナリィ「何そのもじゃもじゃしたやつ」

ムク「……シローを返せ」

パキッ

カナリィ「折れた……。それがムクちゃん言ってた猿の手ってやつ?」

ムク「……もう使わないつもりだった」

カナリィ「緊急事態だもん、仕方ないよ。……ワイルドゾーンの所に戻ろっか」

ムク「うん……」
 ▼ 45 ローン@ポケじゃらし 25/11/29 18:06:08 ID:5P02PFss [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

―――

タウニー「銅像だけど、新たな観光スポットの役割も持たせるってのはどう?シローさんにミアレ新名物のクロワッサンカレーを持たせて、金メッキも施して豪華にして……」

ユカリ「全体的に悪趣味ですね……。金属で出来ていると盗難やポケモンの食害も心配ですわ。粘土で出来たタイレーツの像でいいんじゃないかしら?」

タウニー「粘土なんてダメですよ!クエーサー社の懐を見せつけたいし!それに予算は大丈夫、経費で落とせばいいからね!あ、ホロで技術力の高さをアピールするのもいいかも……」

ハルジオ「はぁ……」

カナリィ「あの、シロー戻って来ました?」

ハルジオ「あ、どこへ行っていたんですか?シロー様はまだ……」

ムク「……」

タウニー「あ、ムクさんごめん!これから社員に連絡してシローさんの遺体は回収してきてもらうし……」

シロー「自分がどうかしましたか?」

タウニー「ぎゃーーーー!?出たあ!!!」

ムク「あ……」

ハルジオ「シロー!生きていたのか!」

シロー「ええ、何とか」

カナリィ「ボロボロで痣だらけじゃん!痛そー」

タウニー「び、びっくりしたー。瞼や顔が腫れてるから化けて出て来たかと思ったし」

ユカリ「これは奇跡と言ってもいいですね。ご無事で何よりですわ」

シロー「何とかミアレの外に辿り着いたものの、メタング達の攻撃を受け続けて限界を迎えた時でした。倒れた先に偶然かみなりの石が落ちていまして。ノズパスがダイノーズに進化して、ほうでんでメタング達を追い払ってくれました。ダイノーズになっては、さすがに襲うのを諦めたようですね」

ハルジオ「はぁ、そもそもノズパスには悪いけど手放せば良かったのに」

シロー「ついつい身体が先に動いてしまって。自分の良くないところです」

ムク「……」

シロー「ん?ムク、どうかしましたか?」

ムク「……」

バシッ!

シロー「い、痛っ……。背中叩かないでくださいよ。メタングに何度もぶつかられて、あちこち痣になっているんですから」

カナリィ「ムクちゃんは素直じゃないね〜」

ムク「違う」

シロー「?」
 ▼ 46 ッコアラ@きんのはっぱ 25/11/29 18:08:46 ID:5P02PFss [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タウニー「さて、ワイルドゾーンは直ったし、シローさんは帰って来たし、これにて一件落着だね!」

ロトロトロト…

タウニー「ん?マスカットさんからだ」ピッ

タウニー「もしもし、マスカットさん聞いて!ワイルドゾーンが直ったんですよ!」

マスカット『はい、ミアレ各地のワイルドゾーンやホロが正常に戻ったと私の方でも把握しております。それとは別件で……』

タウニー「どうしたの?」

マスカット『我が社に税務調査が入るらしく。緊急で対策会議を開きたいのです。今すぐ本社会議室にお越しいただけますか?』

タウニー「調査が入る意味が分からない。クエーサー社に不正、ありえない話し!」

マスカット『と、とにかくあまり時間が無いのです。ワイルドゾーンの後処理についても協議しないといけません。お急ぎください』

タウニー「了解でーす」ピッ

タウニー「ふぅ、社長って忙しくて目が回りそう。あたし行くね!ユカリさんとシローさんありがとう!」ダッ
 ▼ 47 ガガブリアス@ダートじてんしゃ 25/11/29 18:14:41 ID:5P02PFss [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シロー「あ、行ってしまいました。やはりタウニーさんはお忙しいのですね。ポケモンバトルをお願いしたかったのですが」

カナリィ「あ、ミアレ1のトレーナーになるって件、もう大丈夫っぽいよ?現時点でミアレ最強のあの子が、シローのことミアレ最高のトレーナーって認めてたから」

シロー「そうなのですか?全然腑に落ちませんが」

カナリィ(シローがミアレ1のトレーナーになる過程で、ユカリさん以外の上位ランカー達に何かしらの不幸が訪れている。最終的にシローの死を代償に一瞬だけミアレ1の称号を得たわけだけど)

ユカリ「はい。シロー様はある意味ミアレ1のトレーナーですわ笑」

ムク(この人は呪いとか効かなさそう)

シロー「ユカリさんがそうおっしゃるなら。お褒めに預かり光栄です!」

ハルジオ(シロー……!ユカリは褒めてないから!気付いてくれ……!)

カナリィ(……それと、懸念事項はムクちゃんがシローの死を猿の手で回避したことだね。これ以上何も起きないといいんだけど……)

カナリィ「……ふぅ、それにしても今日は走り回って疲れた〜。ねぇ、そろそろ帰ろうよ」

シロー「そうですね、無事にワイルドゾーンも復旧したみたいですし。道場に戻りましょうか」

カナリィ「え?」

シロー「もう夕方ですから。そろそろムクの稽古が始まる時間です」

ムク「カナリィ、手取り足取り教える♡一緒にがんばろ……♡」

カナリィ(……ホロが直ってじーちゃん元気になっただろうし、近いうちに退会届出すか)
 ▼ 48 ミイルカ@ズアのみ 25/11/29 19:01:51 ID:nyzkuBXc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 49 クロッグ@メダルボックス 25/11/30 12:54:24 ID:yuY203Es [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜翌朝 ジャスティス自宅〜

ムク「zzz……」

シロー「ムクー!おはようございます!!」コンコン

ムク「……」

シロー「ムクーーーー?ムクムクムクムクムクムクムクムクムークーーーー!!!」コンコンコンコン

ムク「うるさい!!」ガバッ

シロー「外見てください外!!」

ムク「外……?」

カーテンシャッ

ムク「うわ。雪……?」

シロー「ね、雪積もってますよ雪!すごいですね!」

ムク「さむ……」

シロー「近頃ミアレでこんなに降るなんて珍しいですよね。昔、お前と雪だるまやかまくらを作って遊んだことが懐かしい……。さぁさぁ何して遊びましょうか!」

ムク「寒いし嫌」

ムク「……それにしても珍しい。この時期にこんな積もるなんて」
 ▼ 50 ドゼルガ@ネッコアラのツメ 25/11/30 12:58:42 ID:yuY203Es [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サックサック……

ムク「歩きづらい」

シロー「吹雪いてまだまだ積もりそうですね。道場に到着したらまず雪かきから始めなくては。皆さん無事に辿り着いているでしょうか?」

ムク「ん……?」

シロー「おや、道場の近くだけ雪が少ない。誰かが除雪してくれたのでしょうか」

ムク「……え?」

シロー「どういうことです!?道場の門にワイルドゾーンのゲートが!とりあえず入ってみましょう!」


ウィーーン


コタネ「シロー様!ムク様!」

シロー「コタネ。これはどういうことでしょうか?」

コタネ「昨日ワイルドゾーンから野生ポケモン達が逃げ出しましたよね?ポケモンがミアレ各地に散らばったため、分布に合わせて新たにワイルドゾーンを区域区分したそうなんです。その結果、何とジャスティスの会がワイルドゾーンになってしまいました……」

ムク「ガチか」

シロー「何?そんな話聞いていませんよ」

コタネ「今朝スマホにエリアメールが1通来ていました」

ムク「……ほんとだ。シローがうるさくて通知に気付かず」

シロー「しかし、住民説明も無しに勝手にワイルドゾーン化するとは。やはりこんなことを容認するわけにはいかない……」

バケッチャ「ケッチャケッチャ♪」

ジュペッタ「ケケケ……」

シビシラス「しぴ、しびび!」

ムク「……悪くない」

コタネ「ダメですよー。こんな狭い所に閉じ込められては可哀想です」
 ▼ 51 シェード@あさせのかいがら 25/11/30 13:01:21 ID:yuY203Es [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シロー「ムク、スマホを貸してください。早速市役所に抗議の電話をします」

ムク「あ。今日は土曜日……。土日祝は閉庁……」

シロー「ではクエーサー社は?」

ムク「お客様相談室、平日10時〜16時……」

コタネ「休日を前に作業完了とは。お仕事が早すぎますよー!」

シロー「仕方ありません。幸い大人しくしてくれているようなので、放っておいてこのまま練習をしましょうか」

コタネ「そうですね。月曜日になったら市役所へ抗議に行きましょう」

ムク「……カナリィは?」

コタネ「カナリィさん?まだお見えになりませんね」

シロー「おや?そういえば」

コタネ「なぜか入門1日で辞めてしまわれる方が多いですからね。カナリィさんもそうなのでしょうか?」

シロー「昨日はやる気十分でしたのに。一体どうしたのでしょう?」

ムク「カナリィが心配。雪に埋もれてるかも」

シロー「それは大変です!すぐ迎えに行きましょう!」
 ▼ 52 ガヘラクロス@いでんしのせきばん 25/11/30 13:02:28 ID:JYCsw6qo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 53 ランセル@ヒレのカセキ 25/11/30 13:07:05 ID:yuY203Es [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜ラシーヌ工務店〜

カナリィ「ふぅ、昨日は配信やゲームが出来なかったからな〜。やっぱりぼくは家でのんびり過ごすのが性に合ってるよ」ピコピコ

ドタドタドタッ!

シロー「カナリィさん!カナリィさん!!カナリィさん!!!カナリィさんはどこですか!!???」

カナリィ「」

ムク「カナリィ……どこ……?」

カーテンシャッ

カナリィ「……おはよー」

ムク「カナリィ……♡」

シロー「おお、カナリィさんおはようございます。無事で良かったです。では一緒に道場へ行きましょう」

カナリィ「あー……悪いんだけどさ、昨日走りすぎてちょっと筋肉痛が……。あと練習時間長くてゲーム出来なくなるし、ジャスティスの会とは思想もちょっと合わないし、ぼくにはチョコザップとかの方が合ってるかな。なーんて……」

ムク「ジャスティスの会辞めるの……?」

カナリィ「うっ……」

シロー「もちろんそういったジムも悪くはないですが、ジャスティスパンチが習得出来るのはジャスティスの会だけですよ?カナリィさんには才能があるのに勿体無いです」

カナリィ「いや、ジャスティスパンチはいらねーんすけど。しかもぼくに武術の才能なんてないし」

ムク「カナリィ絶対才能ある。ポケモンバトルもそうだし、その肉付き……。絶対筋肉も付きやすい」

カナリィ「ムクちゃん目つきが怖いよ」
 ▼ 54 ベノム@おおきなしんじゅ 25/11/30 13:10:54 ID:yuY203Es [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シロー「何かが習慣化するまで平均で2ヶ月以上掛かると言われています。それに1日2日でなかなか成長が実感出来るものではありません。最初はつらいかもしれませんが、いつか必ず実になります。とりあえず月謝分は頑張ってみましょうよ」

カナリィ「うう……」

ムク「がんばろ♡」

シロー「さ、道場に行きましょうか。今日も1日頑張りましょう」


ガチャ


オヤブンカエンジシ「グルル……」

オヤブンボーマンダ「ギャオオオオス!」

ヘルガー「ガルルルル」

モグリュー「グリュー♪」

カナリィ「……へ?」

ムク「カナリィ、走るよ」ダッ

カナリィ「は?え??何こいつら!?」

シロー「今日からラシーヌ工務店の前がワイルドゾーンになりました!ゲートまでダッシュしてください!早く!!」ダッ

カナリィ「はあああああ!?★%&*@?⭐︎!」
 ▼ 55 ヘッド@ギャラドスナイト 25/11/30 16:06:01 ID:qm1gZHZU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
―――

ウィーーン

カナリィ「はぁはぁ……」

シロー「カナリィさん素晴らしいです!昨日より走る速度が大幅に上がっています!やはりカナリィさんには才能がありますよ!」

カナリィ「早く逃げないと喰われるからに決まってんだろ!いきなり家の前がワイルドゾーンになったのも異常だけど、生息してるポケモンの殺意高すぎ!ワイルドゾーンガチャ失敗だよ!」

ムク「大丈夫。ジャスティスの会で鍛えれば怖くない」

カナリィ「はぁ、ぼくの平穏な日々が壊された……。こんなの絶対おかしいよ……。ワイルドゾーンなんて撤廃すべきだ……」

シロー「カナリィさんも分かってくれましたか!どうです?カナリィさんも来週からの抗議活動に参加されますか?」

カナリィ「いや、ワイルドゾーンが無くなるまで外に出ない。もう引きこもって配信とゲームするしかないよ」

シロー「残念です。カナリィさんの影響力があれば賛同者も増えると思うのですが」

カナリィ「そんなことしたらカナ友減るから嫌だ。そこはシローが頑張ってよ」

カナリィ「……うぅ、それにしても寒い。こんなに雪降ってるとは思わなかった。こんな薄着で外に出るんじゃなかった……」

シロー「寒いのは筋肉が足りていない証拠。ジャスティスの会で鍛えれば、冬でも薄着で寒くありませんよ」

カナリィ「お前がおかしいだけだろ」

シロー「道場周りは雪がほとんどありませんから。道場に棲みついたポケモン達も大人しいですし、安心してください」

ムク「カナリィ、もう少し」

カナリィ「ジャスティスの会までワイルドゾーンの犠牲に……。市役所とクエーサー社に嫌がらせされてんじゃね?」

シロー「はい、道場に着きました。おや?道場の中に人だかりが……」
 ▼ 56 ッピ@げんきのこえだ 25/11/30 16:09:41 ID:qm1gZHZU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告

ウィーーン


コタネ「シロー様!大変です!!」

シロー「これは……また入門希望の方々ですか?」

コタネ「いえ……どうやら、ホームレスの方々だそうで……。外があまりに寒いので、安全なここに避難して来たらしいのです……」

シロー「なっ……」

ホームレス「頼むから雪が融けるまでここにいさせてくれよ。ここワイルドゾーンだから公共の施設だろ?」

ムク「ふざけるな。消えろ」

シロー「さすがに追い返すのは酷ですよ。ジャスティスを極めていない普通の人なら、凍死の危険性がありますから」

コタネ「市役所が閉まっているので相談する場所もありませんし……。こんなに人がいては修行もしづらいですね……」

カナリィ「なぁ、おかしくね?そもそも天気予報で大雪が降るなんて聞いてねーぞ。それに11月にミアレでこんなに雪が積もるなんて前代未聞だ」

ホームレス「それはきっとあれだな。ボンヤーリ公園の辺りから漏れ出す冷気のせいだ」

コタネ「ボンヤーリ公園?」

ホームレス「元ワイルドゾーン12だよ。卵が先か鶏が先か分からないが、いつだかあそこがワイルドゾーン化して氷タイプのポケモンが集まり、あそこにだけ雪が降っていた。昨日ワイルドゾーンが故障したせいで、冷気と氷タイプのポケモン達がミアレ全土に広まったんだ」

ホームレス「更に、昨日はメタングが大量発生してやがった。ミアレの鋼タイプポケモンを捕食して鋼タイプの数を減らした。そのメタング達も昨日のうちにミアレの外に逃げたらしい。冷気を放つ氷タイプを駆逐する鋼ポケモンもいなくなっちまったわけだ」

ムク「……!」

ムク(あたしのせいだ……。シローを助けたからメタングがいなくなった。いや、そもそもメルカリで猿の手なんか買わなければこんなことには……)

カナリィ(ムクちゃん……)

シロー「……そうですか。でしたら自分がボンヤーリ公園に行って原因を探ります。ミアレの寒冷化を食い止められるかもしれません」

ムク「……あたしも行く」

カナリィ「ぼくも!」

シロー「皆さん……。ムクが兄のために!弟子が自分のために行動してくれることが嬉しいです……!一緒にミアレを救いましょう……!」

ムク「違う」

カナリィ「弟子じゃねーし」
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