【SS】マニューラ「俺、ポケモンになってる...!?」

〜

マニューラ「う、うぅ...」

マニューラ「ここは...?」



???「おい、あそこに誰か倒れてねぇか!?」

????「あ、ホントだ！お〜い、大丈夫〜？」

マニューラ「...ああ、誰かき...」

ケンタロス「おいおい、大丈夫かよ!?おい、ミルタンク！」

ミルタンク「分かってるよ〜、はい、口開けて〜」

マニューラ「えっ...」

ミルタンク「？」

マニューラ「ええええええっ！？」



俺は、ポケモンになってしまった

〜放課後〜

友人「うわっ、また負けた！ガルーラ強過ぎだろ！」

俺「マックまで来てポケモンかよ...」

友人「しょうがないだろ！家にwi-fi繋がってないんだから」

俺「ったく...よく飽きないよな、ポケモンなんて」

友人「それが案外ハマるんだよ！翔ちゃんもやってみたら？」

俺「やだよ、つまんなそうだし」

友人「そんな事ないって！あ、そうだ！一回騙されたと思って、俺の試合見てくれよ！」

俺「え〜...」

意味が分からなかった。
なぜだかが猫騙しでダメージを受けるのか、
攻撃されても目が覚めないのか、
威張られただけで混乱するのか...
それらの意味不明が全て、「ポケモンだから」で解決されてしまう。

俺「...帰る」

〜

俺「訳わかんねえ... まぁ、深く考えるのも時間の無駄か、早く寝よう」

そして目が覚めたら、俺がその意味不明になっていた。

こんな感じで書いていこうと思います
書きだめはしてないので、更新は遅めです

ふむ支援

ミルタンク「どうしたの？急に大声なんか出して」

マニューラ「あ、いや！その...」

ケンタロス「...?まぁいいや、普通に元気そうで良かったよ」

ミルタンク「じゃあ、連れて行きますか〜」

ケンタロス「おう！」

マニューラ「つ、連れてくって、どこに...?」

ケンタロス「...？どこにって、そりゃあ」

マニューラ「？」

俺が辺りを見回した時、派手な黄色い看板が目に入った。そこには「ポケモンそだてや」と言う文字が、それまた派手な水色で書かれてあった。

マニューラ「そだてや...?」

ミルタンク「そうだよ〜！」

ケンタロス「こんな所に野生の奴らは出ないからな！お前、誰かのポケモンだろ？」

マニューラ「あ、いや、俺は...」

ミルタンク「い〜から！ほら、行くよ〜！」

マニューラ「ちょっ、待って!」

〜

ミルタンク＆ケンタロス「人間！？」


マニューラ「そ、そうなんだ 俺は元々人間で、目が覚めたらこんな姿になってたんだ...」

ケンタロス「そんな、馬鹿みてぇな事...」

ミルタンク「聞いたことないよ〜...」

ミルタンク「とりあえず、おじいちゃんの所に行ってみる？」

ケンタロス「そうだなぁ...」

〜

そだてや「？どうしたんじゃ？みんなしてぞろぞろと」

そだてや「...なんじゃ、そのマニューラがどうかしたのか？」

そだてや「う〜ん...すまんな、ワシにはお前達が何を伝えようとしているのかサッパリじゃ...」

ミルタンク「やっぱり、おじいちゃんの言ってることは分かっても、わたしたちの言いたいことは伝わらないみたい...」

マニューラ「そ、そんな...」

ケンタロス「...！ひらめいた！」

ミルタンク「なになに！？」

ケンタロス「マニューラ！お前人間なんだろ？だったら、人間と喋れねぇか！？」

マニューラ「...！よし、やってみる！」

そだてや「？どうしたマニューラ？...う〜ん、お前もワシに何か伝えようとしているのか...?」

マニューラ「ダメだ！俺ももう人間とは会話できなくなってる！」

ケンタロス「そんな...」

ミルタンク「...あ！マニューラ君、キミ、人間の書くコトバは知ってるよね！？それを体で表せばいいんじゃない！？」

マニューラ「そ、それだ！」

そだてや「どうしたんじゃ、マニューラ？そんなジタバタして」

そだてや「ん...?『ヒ』と『ト』...?まさか！」

そだてや「お前、ヒトだったのか！？」

コクッ

そだてや「なんじゃとー！？」

マニューラ「察しのいい人で助かったぜ...」

それから俺は、ミルタンクのアイデア『文字を体で表す』で、そだてやのじいさんとの会話に成功
ひとまず、ミルタンク達と同じ部屋に居候する事になった。

〜

ミルタンク「あらためまして、よろしくね！マニューラ君！」

ケンタロス「よろしくな！」

マニューラ「ああ、よろしく！」

ケンタロス「...さて、どうする？」

マニューラ「どうするって、とりあえず今はまだ分かんない...」

ケンタロス「そうだよな、しばらくはポケモンとして生きていくしかないよな...」

マニューラ「...」

ミルタンク「とりあえず、分かんないことあったらなんでも聞いてね！」

マニューラ「あぁ、ありがと...」

ケンタロス「...ここの暮らしも悪くないぜ！広い中庭もあって、走りたいだけ走れるぞ！」

ミルタンク「今はあの2人が遊んでるけどね そろそろ帰ってくるかな？」

マニューラ「あの2人...？」

ミルタンク「あ、そうそう、言ってなかったね この部屋には、もう2人いて...」

バシャーモ「ただいま」

ミミロップ「ただいまぁ〜...」

ミルタンク「ど、どうしたの2人とも、その傷！？」

ポケモンなのに2人ってどうなんだろう、とも思いましたが、あの二匹ってのもなんか...って事で、ポケモンがポケモンを数える時は「人」にしました。

バシャーモ「2人で徒競走をしていたのだが...」

ミミロップ「足に草が引っかかって...」

マニューラ「それd...」

それだけ？と言いかけた時に気付いた。そうだ、猫騙しで傷つくのだ。兄に草が引っかかっただけでも、それはダメージになるのだろう。

ミミロップ「ミルタンク、ミルクちょーだい...」

バシャーモ「俺にも頼む...」

ミルタンク「もぉ〜、しょうがないなぁ」

マニューラ「⁉」

バシャーモ「すまない...」

ミミロップ「いただきまぁす...」

マニューラ「え、あっ、えっ」

ケンタロス「？ああ、別に大丈夫だって！ミルタンクのミルクはマジでうまいし、飲めば体力も回復するんだぜ！」

マニューラ「え、いや、そうじゃ」

ミミロップ「ミルタンクの...やっぱり美味しい...」

マニューラ「!!?」

マニューラ（こいつら全員なんとも思わないのか！？このえげつない状況を！？こんな状況すら、『ポケモンだから』で済ませてんのか！？）

マニューラは めのまえが まっしろになった！

今日（昨日？）はここまでです
お休みなさい

バシャーモ「ありがとうミルタンク、治ったよ」

ミルタンク「ふふっ、どういたしまして〜！」

マニューラ（嘘だろ...!?牛乳飲んだだけだぞ!?）

ミミロップ「あれ？あなたダレ？」

マニューラ「え!?えっと、俺はね...」

〜

バシャーモ「人間、だと!?」

マニューラ「そう、目が覚めたらこの姿になってて、倒れてた所をミルタンク達が助けてくれたんだよ」

バシャーモ「成る程...」

ミミロップ「しかも、よりによってここに来ちゃったのね...
ここは...」

ケンタロス「ミミロップ！」

ミミロップ「！で、でも」

ケンタロス「...こいつには関係ないだろ」

ミミロップ「...」

マニューラ「...？」

ミミロップの言ってた事が気になった。
この場所には、何かあるのかもしれない。
いや、それより何故、自分はこんな姿になってしまったのだろう？
深く考えると、頭が混乱した。

マニューラ（まぁ、焦んなくてもいいか 今日はもうこんな時間だし、さっさと寝よ）

そう思い、あお向けになり目を閉じた。

目を閉じた。

目を...



マニューラ（...だ、駄目だ！全然眠れない！ っていうか）

バシャーモ「おいケンタロス！どうだ、久しぶりに徒競走でも」

ケンタロス「久しぶりって、ついさっきやったじゃねぇかよ！」

バシャーモ「ははは！何度やっても良いじゃないか！」

ミミロップ「あんたホントかけっこ好きよね」

マニューラ（こいつら、寝る気あんのか!?）

今日はここまでです
お休みなさい

おつです