クイタラン「ありがとう…!」:ポケモンBBS(掲示板) クイタラン「ありがとう…!」:ポケモンBBS

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クイタラン「ありがとう…!」

 ▼ 1 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/03/25 20:27:05 ID:4iZ42Hm2 NGネーム登録 NGID登録 報告
*こちらのssは地の文主体で、とある事情からセリフの前にキャラの名前が書いておりません。

読み辛いかもしれませんがそれでも構わないという方は是非とも読んで頂きたいです。
 ▼ 13 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/03/26 08:14:04 ID:cS8JC/uc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告


「え…?亡くなったの?」


「うん…家族も、家も、友達も、宝物もみんな無くなっちゃった。」


「そ、そんな…!!」


ーこの時、クイタラン自身が一番驚いていた。これまで頭に思い浮かべるだけで悲しみが襲いかかって意識が保てなくなっていた自分の過去について饒舌に語れている自分自身に対してー


「君はどうなの…家族や友達がいないの…?」


「あうぁ…あたしは…」


「今は鬱陶しいと思ってもね…大事な物なんだよ…」
 ▼ 14 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/03/26 08:14:56 ID:cS8JC/uc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
「うっ…うっ…うわああああああん!!」




ー小さなポケモンが泣き出した。この時クイタランはこのポケモンが反省して泣き出したのだと思っていた。クイタランみたいな家族を失った奴と比べれば自分はまだマシだ。そう思っていると考えたー





〜02 小さなポケモン 終〜



 ▼ 15 雨可視光カチコール◆4.KxX6FtKw 16/03/27 00:02:43 ID:IJlnFoaA NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 16 しソース◆Sushi0B9vE 16/03/27 00:14:19 ID:21I5uktU NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 17 イケンキ@ゴツゴツメット 16/03/27 00:30:54 ID:ULqCDLkU NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援で候
 ▼ 18 古鳥◆godg9/SZ96 16/03/27 13:43:36 ID:KRMHxwqI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 19 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/03/27 18:51:21 ID:Wd/LMz1U [1/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜03 家族の形〜


「…さあ。ここだね。」

「う、うん…」


ー今2人は小さなポケモンの家の前にいる。この時、クイタランはようやく小さなポケモンが何のポケモンだったのか理解した。ー


(あ、この表札…)

(成る程このポケモンは…ト…)


《ガチャッ》


「コラ!!どこほっつき歩いてたんだよ!!」


《ズバァン!!》


「痛い!ご、ごめんなさい、お母さん…」
 ▼ 20 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/03/27 18:52:16 ID:Wd/LMz1U [2/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
(え…?)


ー衝撃的だった。親と思われるポケモンが小さなポケモンに対して技を撃ったのだ。それも悪意を持って。
この瞬間、自分がこのポケモンに言った事があまりに非情である事に気付いたー


「ざけんじゃねえよ!!ちょっとエアスラッシュ撃っただけで出て行きやがって!!!」


「うぅ……」


ー小さなポケモンが自殺をしようとした理由はクイタランとは対称的なものだ。家族や友人を失ったのではなく、家族そのものに問題があったのだ。家族の形がいけなかったのだー


「お前なんか帰って来なくていいんだよ!!出て行くなら出ていけよ!!!」


《ズバァン!》


「痛い!!うぅ…うわぁん…」
 ▼ 21 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/03/27 18:53:09 ID:Wd/LMz1U [3/5] NGネーム登録 NGID登録 報告


ー小さなポケモンの血しぶきがクイタランにかかる。クイタランは小さなポケモンの姿に恐れをなしたー


「で、あんたはなんなのよ。ウチの娘連れて来て、『いいこと』でもしてるつもりなの?」


ー小さなポケモンの親がクイタランに話しかける。刹那、クイタランは全く別の恐怖に襲われるー


「ぁ………あぅぁ……」



ー言葉が出なかったー
 ▼ 22 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/03/27 18:54:37 ID:Wd/LMz1U [4/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
「てめえみたいなのがいぃぃっち番腹立つんだよ!!!」


(こ…怖い………また………また嫌われる………)


「うちにこいつを育てる金はねえんだよ!!そんなに『いいこと』したいんだったらこいつを育てる為の金を用意しろよ!!!」


「ごめんなさい…ごめんなさい…!!」


「あーむしゃくしゃするー!!!」


《バタンッ!!!》


「うわぁぁん…うわぁぁぁぁぁん!!!」


ークイタランは目の前で痛そうに泣く小さなポケモンを見て、恐ろしいほどの罪悪感を感じた。そして、クイタランなりにこの小さなポケモンを助ける方法を考えたー
 ▼ 23 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/03/27 18:55:55 ID:Wd/LMz1U [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
(どうしたら…この子を助けられるのか…!この子だけは…この子だけは救ってやりたい…!)

(『金を用意しろよ』………だ。)

(親子は一緒にいるべきだ…!どうにかして金を… )



ークイタランに金なんてない。だから、どこかから用意するしかない。
しかし、クイタランには職もない。誰とも話すことが出来ず、全てを失ったポケモンであったから。

そんな彼が出した結論は、とても悲しきものだったー



「お、お兄ちゃん…?」


ークイタランは無言で歩き出したー






〜03 家族の形 終〜

 ▼ 24 しソース◆Sushi0B9vE 16/03/28 21:42:12 ID:QNU4Dir. NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 25 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/03/29 20:08:44 ID:v2fdj5h. [1/7] NGネーム登録 NGID登録 報告




〜04 銀行強盗〜




「………」


(ここなら金が手に入る…。)


「お、お兄ちゃん!?なんでこんなところに来たの!?」



ークイタランが来たのは 銀行 だったー
 ▼ 26 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/03/29 20:09:47 ID:v2fdj5h. [2/7] NGネーム登録 NGID登録 報告

《ウィィン…》


「お、お兄ちゃん!!止めてって!!ねえ!!」


ー小さなポケモンに腕を引っ張られながら入ってくるげっそりしたクイタランが銀行の中に入って来た。その異様な姿はすっかりだらけていた銀行員達を凍りつかせたー




「お、おい!あんた、何してんだよ!?その子嫌がってるだろ!?」


ー1匹の新米銀行員が出て行った。彼はこの銀行で働き始めてから何か大きな事を成し遂げたことが無かった。ここでこいつをとっ捕まえて少しでも高評価を貰おう。そんな下心をもってクイタランに近づいていったー


(…!!!)


「おい!!返事をしたらどうなんだ!?」


(あ…ああ…あああ🔪🗯😿…!!!)
 ▼ 27 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/03/29 20:11:21 ID:v2fdj5h. [3/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ークイタランは再び背筋が凍るような感覚でに襲われた。刹那、目の前が歪み始める。空腹、後悔、怒り、幾つもの感情が重なり、今にも倒れようとしている。クイタランは、勇気と生気を振り絞って、叫んだー


「………か……………金ぇぇぇぇ!!!」


ーその姿は最早犯罪者にしか見えなかったー


「な、なんだお前!?さては銀行強盗か!」


ー若手銀行員は不適な笑みを浮かべたー


「お、お兄ちゃん…やめて…」


「よしよし。大丈夫だからね。この僕が君を守ってあげるよ。」


「はぁぁぁ!!!!」


ークイタランは若手銀行員… ナゲキ によって投げられるー
 ▼ 28 ニータ@どくバリ 16/03/29 20:11:57 ID:qVjKSfSw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 29 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/03/29 20:12:36 ID:v2fdj5h. [4/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
《ガシャン!!》


(うあ…あ…か…が…)


ークイタランは意識を失ったー








………………………………



 ▼ 30 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/03/29 20:13:20 ID:v2fdj5h. [5/7] NGネーム登録 NGID登録 報告




………….……ラン!こっち来いよ!…….…






….……….…タラン?好き嫌いしちゃダメよ?……






…….……イタラン〜聞いてくれよぉ〜!またあのアイアントがさぁー………





(ああ…みんなに会いたい…会いたい…)




 ▼ 31 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/03/29 20:14:30 ID:v2fdj5h. [6/7] NGネーム登録 NGID登録 報告




(このまま死ねたら…会えるのかな…?)




(死ね………た………ら…………)




…クイタラン。最後に1つ、約束してくれ。





…何があっても、生きる方を選べよ…。





( あ…………………… )


 ▼ 32 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/03/29 20:16:06 ID:v2fdj5h. [7/7] NGネーム登録 NGID登録 報告




「…ん?」




ークイタランは突然目覚めた。どうやらポケモンセンターにいたようだー


「生き残った…のか…。」


ー 何があっても、生きる方を選べよ… これはクイタランの父との最後の会話だった。クイタランは、改めて自分の父に感謝したー




〜04 銀行強盗 終〜


 ▼ 33 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/04/01 18:48:25 ID:2ZluOWXw [1/9] NGネーム登録 NGID登録 報告



〜05 生きた心地〜



《ウィィン…》


「あ、目が覚めたんですね。」


ーラッキーが入ってくる。ポケモンセンターのナース、首にそう書いてある札があった。どうやらこのラッキーが看病をしてくれていたようだー


(…この先どうなるのか…。)


ークイタランは再び絶望した。自分が銀行強盗のようなことをしたのをはっきり覚えていたからだ。また、そうでなくても、一文無しの自分がどうやって治療代を払うのか、そのことで絶望していただろうー


「あなたが倒れる前に何をしていたのか、覚えていますか?」

「……………」


ークイタランは深く反省をした顔で頷いたー


「なら貴方は話が早い。あなたは今回の件で貴方は犯罪者…て、言いたいところなんですけど…」
 ▼ 34 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/04/01 18:50:08 ID:2ZluOWXw [2/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
「とある子供が、貴方は悪くないって、泣きながら言ってるんですよね。」


(え…?)


「入ってきていいわよ。」


ー小さなポケモンがしわくちゃな泣顔で入ってきた。ずっと部屋の前で泣いて待っていたのだー


「うわぁぁぁん!!お兄ちゃぁぁぁん!!」

「………で……」


ークイタランは酷く驚いた。小さなポケモンがあんなに酷いことをしたにも関わらず、自分を見捨てず、助けるようなことをしていたことにー


「ごめんね…私の…私のせいでぇぇぇ!!!」

「………な…んで…ぼ…くを…?」


ー不思議でならなかった。自分のせいで心身共にあんなにも傷ついたのに、なぜ自分を助けてくれたのかー


「なんでって…お兄ちゃん私を助けようとしてくれたんでしょ…?お兄ちゃんは何も悪くないもん…!悪いのは、全部私だもん…」

「………!!!」
 ▼ 35 カチュウマニア◆p.Xb68U132 16/04/01 18:52:28 ID:az2ik1D2 NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
支援
 ▼ 36 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/04/01 18:53:45 ID:2ZluOWXw [3/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
ー小さなポケモンにとっては逆だった。
罪悪感から来たものだ。歪んだ教育環境が、この小さなポケモンにそう考えさせたのだ。
このケースに関しては決して異常なことではない。寧ろ正常であるー


「…ダメ…だ…よ…。」


ーしかしクイタランにはこの小さなポケモンがかつての自分のように見えた。必要以上に罪を感じているのだ。このままではこの小さなポケモンが自分と同じようになってしまう。だからこそ、この小さなポケモンを自分から離すことを決意したー


「………ッキーさん……ぼく…が……悪い…で……す……」

「お、お兄ちゃん!?なんで!?なんでそんな嘘をつくの!?」


《ウィィン…》


「どうもこんにちはクイタランさん。私は警察のニョロボンです。」


ー警察の格好をしたニョロボンが入ってくる。自己紹介と同時に警察手帳を見せた。本物だー


「……………かく……ご…は………でき…て……ます………」

「お兄ちゃん!!私が悪いの!!!お兄ちゃんはなにも悪くない!!!」

「…どっちみち、署まで来ていただくつもりだがね。ラッキーさん。連れて行っても大丈夫ですか?」
 ▼ 37 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/04/01 18:55:18 ID:2ZluOWXw [4/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
「身体の方は問題ないです。あとはクイタランさん自身の気持ちの問題ですが…」

「…い……き……ま……」


《バタッ》


ー限界が来た。クイタランは既にありったけの勇気を出して言葉を発していた。しかし、もう耐えられなかった。クイタランはベットから崩れ落ちたー


「クイタランさん!?無理しないで下さい!」

「行きたくなくなったんですか?体調悪いフリしても無駄ですよ。」

「ちょっと待って下さい!!ナースとして患者に無理はさせられません!!」

「なんだお前!?警察に逆らう気か!?」


「お兄ちゃん…お兄ちゃああああん!!!」


ークイタランはこの場にいるのがとても辛かった。
自分のせいで小さなポケモンは泣いている。
自分のせいでこのナースと警察は喧嘩しようとしている。
すべて自分のせい。自分さえいなければ。
無意識のうちにそう考えてしまったー
 ▼ 38 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/04/01 18:55:58 ID:2ZluOWXw [5/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
「…………………」


(みんな…やめてよ…僕が…僕が悪かったから…僕❤😭‼)


「…ゴホッ!!ゴホッ!!」




ー生きた心地がしなかったー






 ▼ 39 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/04/01 18:58:28 ID:2ZluOWXw [6/9] NGネーム登録 NGID登録 報告





《ガシャン!!》


「悪いね。ちょっと失礼するよ。」


ー突然、奇妙なポケモンが入ってきたー


「な、なんだ貴様は!?何者だ!?」

「あたしゃガルーラだ。ちょいとこの犯罪者連れてくよ。問題ないだろう?」

「寧ろ問題しかないぞ!!貴様も捕まりたいのか!!?」

「困ります!患者の状態が完全じゃないんです!!」


「うるさいねえ!!パッさん!!あんたからも言ってやってよ!!」


「はいはーい♪」


ー突然、天井から調子の良い声が聞こえた。次の瞬間ー
 ▼ 40 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/04/01 19:01:57 ID:2ZluOWXw [7/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
《バリッ!!!》


「おはうー☆」


ー妙な調子のポケモンが空間を割き、顔を出した。クイタランにさえ瞬時に理解できた。パルキアだー


「な、なな、なんでパルキアァ!?」

「えええ!?パルキア様!?」

「…誰?おじさん…なんか…怖い…!!」


「うわぁ!!ごめんよ〜怖がらせる気は無かったんだって〜!!」


「早く何とかしてよ。あたしゃあとっとと作業に入りたいんだよ。」


「はいはーい♪もー、ガルガル口悪〜い。えっと、クイっち下さーい♪」

ーパルキアが笑顔で話しかけるが、ガルーラ以外のポケモンは依然としてパルキアに恐れていたー
 ▼ 41 ックラー◆GmgU93SCyE 16/04/01 19:07:56 ID:2ZluOWXw [8/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
「うわぁぁぁぁ!!俺は知らないからなぁぁぁ!!!」


ーニョロボンが逃げていく。突然現れた伝説のポケモンに怖じ気付いたのだー


「あ、あの、か、患者の体調は、さ、最優先なので…」


ーラッキーは震えながらも自分の役割を主張した。彼女はそれだけナースという仕事に誇りと責任を持っていたー


「えっとね〜、このクイっちを、ガルガルの仕事場に送るってことが、アルと決めたの〜」

「アル…まさか、アルセウス様ですか!?」

「ごっめいとー♪」


ー ラッキーの顔がさらに青ざめるー

「す、すすいませんでしたぁー!!!」

ーラッキーは土下座をしたー


「クイっちの体調はだいじょぶだよ☆仕事場は三食昼寝付きに治療道具も完備してるもん♪」

「それじゃあ行くよ!!よっこらせっとぉ!!」

ーガルーラがクイタランを持ち上げるー
 ▼ 42 ックラー◆GmgU93SCyE 16/04/01 19:13:43 ID:2ZluOWXw [9/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
「…お…お兄ちゃん…!!」

「あんたもしつこいねえ!いい加減にしないと…」

「おいガルーラ!!!子供に手を出すなよ!!!自分の子のことを忘れたのか!!!」


ーパルキアが豹変する。クイタランは驚き過ぎたあまり反応すら出来ずにただ呆然としていたー


「…はいはい。冗談だよ…」

「お兄ちゃん…お兄ちゃぁぁぁぁぁん!!!!」


ー泣き叫ぶ小さなポケモンとひれ伏したラッキーをあとにし、ガルーラとクイタランは病室を出たー


「ごめんね…」

ーパルキアが小さなポケモンに謝罪をして、裂けた空間を閉じるー


「お兄ちゃん…絶対…絶対にまた会おうね…!!」

ー小さなポケモンがクイタランを運ぶガルーラの背中に向かって言い放った。クイタランは反応することが出来ないまま、階段を下っていったー



〜05 生きた心地 終〜
 ▼ 43 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/04/02 13:25:15 ID:QIaew30Q NGネーム登録 NGID登録 報告
>>41
>>42
名前欄変わってますが同一人物です。
 ▼ 44 しソース◆Sushi0B9vE 16/04/02 13:29:07 ID:0o6/4jms NGネーム登録 NGID登録 m 報告
しえンネ
 ▼ 45 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/04/04 20:41:15 ID:xQgxUlfo [1/6] NGネーム登録 NGID登録 報告

〜06 死ぬよりも辛い〜



ーガルーラとクイタランが乗る車が病院をあとにし、走り出すー


「いやあ、悪いねぇ!!うちは犯罪者しか雇えないんでね!!あの子、あんたの何なんだい?」

「………………」

「いいよいいよ!別に答えなくても!!辛いことだってわかってるわさ!!」


ーガルーラは引き続き1人で喋り続けるー


「これから向かう私の仕事場…炭鉱はねえ、犯罪者だけで経営してるのさ。元々が犯罪者の有り余ってる力を生かそーって、この世界のオーナーのアルセウス様が作ってくれたのさ。」

「……………」
 ▼ 46 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/04/04 20:42:25 ID:xQgxUlfo [2/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
「まあ犯罪者だけだからしょっちゅう死傷事故は起きるわ逃亡はするわ!!マトモに活動なんてできたもんじゃないがね!!あっはっはー!!」

「……………」

「私の罪…気になるかい?」

「……………」

「どちらにせよ言ってやるわよ!!あんた何一つ喋らないからねえ!!私ゃあ静かなのが大っ嫌いなタチなのさ!!」

「……………」


ークイタランは話すのが嫌いだ。ガルーラの話が早く終われと思いながら話を聞き流していたー
 ▼ 47 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/04/04 20:43:30 ID:xQgxUlfo [3/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
「…薬物乱用と虐待よ。」

「……………!」


ークイタランが僅かに反応したー


「あんたも気付いているだろう?あたしにガルーラには絶対にいるはずの子供がいないことにさ。」

「……………」


ークイタランは小さく頷く。直前の話を聞き流していた時よりも確実にガルーラの話を聞いていたー


「殺したんだよ。禁断症状が出てね。我に帰った時にはもう何もかも終わりだと思ったよ。」

「……………」

「想像してごらん…自分の部屋で、自分の宝物であるはずの子供が死んでいるのを…本当に死にたくなるよ…」


ークイタランは驚愕した。ガルーラは自分と同じぐらい、もしかすると自分以上に辛い思いをしていたのだ。端的に言えば、自分と同じだったのだー
 ▼ 48 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/04/04 20:44:39 ID:xQgxUlfo [4/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
「そうして刑務所で1人で絶望していたある日にさ…パルキアさんが刑務所に来て言ってくれたのさ。」

「……………」

「『みんなー☆炭鉱で働きたくなーい?』てさ!もう18年前の話だけどはっきり覚えてるねぇ!!あのゴツいなりからは想像も出来ないチャラい口調でさ!!」

「……………」

「初めはそれに10体ぐらいついて行ったんだがねえ、『刑務所の方がマシだー!!』とか、『死んだ方がマシだー!!』とか言って自殺したり、死傷事故が起こったりして今じゃ初めからいるのはあたしだけさ。」

「……………」

「だから安心しなさいな!!ここまでウザいのはあたしぐらいさ!!」

「……………」
 ▼ 49 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/04/04 20:45:45 ID:xQgxUlfo [5/6] NGネーム登録 NGID登録 報告

「たっぷり働いてもらうがねぇ!!うちの仕事は死ぬよりも辛いわさ!!死んだ方が楽だと思っても死なせやしないよ!!あっはっはー!!!」

「……………」


ー『死んだ方がマシだ』…ある意味で常に死を身近に感じる職場。しかも働くポケモンは皆自分と同じ犯罪者。とてつもない不安があった。が、同時に、ほんの少しだけワクワクしていた。

自分と同じ境遇のポケモンがいるという場所にー


「よぉし!!もうじき着くよ!!覚悟しておきなさいな!!にしてもあんたほんっとに喋らないねぇ!!」


「あたしゃああんたが喋らなくても構わず喋り続けるけどな!!あっはっはー!!!」

「……フフッ…」


ークイタランは両親を失って以来初めて笑ったー


〜06 死ぬよりも辛い 終〜
 ▼ 50 ックラー◆ftPf.M4w3U 16/04/04 20:51:11 ID:xQgxUlfo [6/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
大分今更ですが、この物語のクイタランはこちらのssのクイタランです。

http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=216602

こちらを読まなくとも問題なく読めるとは思いますが、一応提示しておきます。
 ▼ 51 しソース◆Sushi0B9vE 16/04/04 23:14:20 ID:lSKXcRcs NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 52 しソース◆Sushi0B9vE 16/04/13 14:25:09 ID:uXE5e3O. NGネーム登録 NGID登録 m 報告
保守
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