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【SS】仮面の戦士

 ▼ 1 ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:04:46 ID:SMpbih76 NGネーム登録 NGID登録 報告
____________________
    
__________


___



    決戦の夜、2人の男が対峙する

    1人は、仲間達の思いを繋ぐため
    もう1人は、信じる悪を貫くため

    月明かりが2人を照らす
    闇に彩りを添える桜の花びらが、きらりと光った


 ※※※「どうしても、戦わなきゃならないのか……?」

 ※※※※「ああ、お前をこの先に通すわけにはいかないからな」

 ※※※「……結局お前は“悪”を選んだのか、※※※※………」

 ※※※※「すまない……」


       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ▼ 174 art 5 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/06 00:26:33 ID:zeAHtlmI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告


       〈ブロロロロロロロロロ……〉



    オートバイは夕日を背に、荒野を駆ける


    母から貰った服と、彼女から託されたリボンを懐にしまった


    ボロボロな姿の少年を乗せて


 サトシ(待ってろよ、皆……)

    (俺が、今からそっちに向かうから)


    (……セレナ、幾ら俺の目から涙が零れなくても)

    (この想いは、絶対に無くさないぜ)



        〈ブロロロロロロロロロ………〉

 
 ▼ 175 ZSLq0Csm3g 16/08/06 00:27:34 ID:zeAHtlmI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告

 今日はここまでです

 読み込み遅っ!
 
 ▼ 176 リジオン@はがねのジュエル 16/08/06 07:43:06 ID:6ofBEmq2 NGネーム登録 NGID登録 報告
感動しましたし、設定が面白かったです(;´Д`A最後辺り燃えましたw
支援です!
 ▼ 177 ZSLq0Csm3g 16/08/07 00:53:20 ID:o2JN86aY [1/20] NGネーム登録 NGID登録 報告



          part 6


 
 ▼ 178 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 00:53:57 ID:o2JN86aY [2/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


    【 ヤマブキシティ シルフカンパニー 】



 コジロウ「も、もう一度おっしゃって下さい……」

 サカキ「何度も言わせるな」

    「お前はロケット団をクビだ」

    「何処へでも好きなところに行くが良い
     我々に逆らわなければ、な」


 コジロウ「!?」

 ムサシ「何故です!?」


 シゲル「僕がそうしたほうが良いと言ったのさ
     改造人間に成りたがらない幹部なんて、いつまで持ってても無駄だからね」


    大人びた顔つきの少年がどこからか現れた


 コジロウ「お前は……!」
 
 ▼ 179 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 01:50:09 ID:2SMSC7C. [1/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告

 サカキ「お前以外の幹部は全員、自ら改造人間に成ることを望んだ
     そして各地方で、あの少年に倒された
     こちらとしては今、ちと戦力不足なのだよ」

 コジロウ(ジャリボーイ……よくやってくれてるぜ……)

 サカキ「団員としてのお前にもう価値はない
     それにお前はポケモンが大好きなようじゃないか、そんな奴は此処に必要ない
     ほら、退職金だ」ドサッ


       目の前には、大量の札束


 コジロウ(違う……)

     (俺が憧れて入った組織は)

     (こんなに卑情な組織じゃなかったはずだ!)


     裕福な家庭で生まれ育ち、嫌気がさし

     “愛と真実の悪”に憧れていた青年の

     その目には、まだ青臭かった頃の“夢”が輝いていたはずなのに

 ▼ 180 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 01:51:07 ID:2SMSC7C. [2/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告

     その輝きも、8年前に消えた


 サカキ「お前の大好きなハナダにでも住んだらどうだ?
     明日死ぬ覚悟があればの話だが」

 コジロウ「な……!?」

 サカキ「98号から連絡があった
     反乱軍のアジトがあの奥にあるらしい
     明日の正午、一気に攻め落とす
     1号、あとは頼んだ」サッ


    席を立ち、ボスは自室に戻っていった


 シゲル「と、言うわけで、君は退場」

 コジロウ「……今までお世話になりました」ペコリ

 シゲル「バイビーwwwww」


 ムサシ「で、私はなんで呼ばれたの?」

 シゲル「勿論、ハナダの見張り担当の君が僕とコンビを組むためさ」

 ▼ 181 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 01:51:39 ID:2SMSC7C. [3/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告

 シゲル「一緒に反乱分子をぶっ潰そうぜ」

 ムサシ「……わかったわ」

 シゲル「イヤッホー!
     じゃあ君は、“影踏み”であいつらを動けないようにする役目ね!」

    「コンディションは完璧!
     嗚呼、サートシ君とまた戦えると思うとワクワクしてくるよ」

 ムサシ(キャラ崩壊も良いところね)

    (お目当てのジャリボーイは不在だから)

    (私達でまた町を守らなきゃ!)

 シゲル「じゃあ、お先失礼するよ、バイビー」サッ


       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 ムサシ「わざわざ待ってたの?」スタッ

 コジロウ「勿論、コンビだからな」

 ムサシ「そうね、コジロウ以外と組むとか有り得ないし」

 ▼ 182 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 01:52:06 ID:o2JN86aY [3/20] NGネーム登録 NGID登録 報告

       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 シゲル「あれ、君も来てたのかい?」

 ※※※(……途中の兵達との戦闘で丸腰になってしまったが、こっちに来て正解だったか)

    「……何故、ハナダに攻めてくる?」

    「反乱軍はどうせ我々には勝てないから
     泳がせておけと言ったはずだろ」


 シゲル「君は……ポケモンの謎を解明することが夢だったっけか
     その目的で僕のじーさんに近づいたんだろ」

    「ロケット団のスパイ、ケンジ」

    「僕もじーさんも攫ったんだ、何故まだあいつらと共に居る?
     裏切るつもりじゃ無いだろうなあ」

 ケンジ「そんなわけないだろ、まず僕の質問に答えろよ」


 シゲル「今日の襲撃で確信した」

    「あの2人と君は信用出来ない」

 ▼ 183 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 01:52:45 ID:o2JN86aY [4/20] NGネーム登録 NGID登録 報告

 シゲル「コジロウは幹部の立場を利用して、反乱軍を援助していたんだろう」

    「ムサシはおそらく、なんかの手違いで脳改造がされていないな
     だからハナダが潰れないんだろうな、明日どっちも僕が潰すから関係ないけど」

    「そしてその2人にロケット団だと知られていない君は、その2人の裏切り行為を報告していない
     何か特別にでも守りたいものでもあるのか?」


 ケンジ(全部お見通しか……)

    (元々ロケット団のボスの直属のスパイだった僕は、オーキド博士に近づくために、サトシ達と一緒にオレンジ諸島を旅した)

    (そしてマサラタウンに住みつき、博士の助手として働いた)

    (ある日、博士と共にこの世界の真実を知った)

    (ボスにそのことを報告すると、『博士を攫え』と指示が来た)

    (言われた通りにした)

    (『改造手術の被検体として、博士の孫を連れてこい』と指示された)

    (また言われた通りにした)

    (何日か経って、ロケット団の世界征服が始まった)

    (……最低な人間さ、僕は)

 ▼ 184 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 01:54:17 ID:o2JN86aY [5/20] NGネーム登録 NGID登録 報告

 ケンジ「……ロケット団の目的は世界征服じゃないのか?
     何故そこまでして人とポケモンの命を奪おうとする」

 シゲル「ボスの真の目的は他にあるんだろ」

    「そんなことより……」

    「君はもう反乱軍の味方のようだね」

    「仕方ない……変身」ガコンッ



      〔 Fusion. Umbreon 〕



 ケンジ「……ッ!」

 シゲル「ボスの命令より恋人を守ろうとする君の意思、いいね! 気に入ったよ!」

    「是非、君に生贄に成って欲しいものさ」チラチラッ


     闇の戦士は、マントの内側から
    “黄色い宝玉”と“赤い宝玉”を取り出す

 ケンジ「……なんだ? それは?」

 ▼ 185 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 01:54:53 ID:UVhlLTXg NGネーム登録 NGID登録 m 報告

 シゲル「両方とも8年前に手に入れた物なんだけどね」

    「赤い方は、ハクダンで僕がサートシ君から奪った“感情”」

    「黄色い方は、君と君の恋人との思い出が詰まった“知識と記憶”」

 ケンジ「!!」

 シゲル「そしてもう一つ、素晴らしい“意思”を奪うことで
     最強の生物兵器を蘇らせることが出るんだアーハッハッハッハッハッハッ!」


 ケンジ「そうか……カスミから思い出を奪ったのはお前だったのか!」

 シゲル「そのとおり!」“電光石火!”

         〈バキッ!〉

 ケンジ「はがっ……」ズザザ

    (最初は、反乱軍に協力するふりをして、内側から反乱軍を潰すつもりだった)


 シゲル「くたばりな!」“シャドーボール!”

 ケンジ(けど、いつのまにか反乱軍に味方してしまっていた)

    (カスミのことが好きだから)

 ▼ 186 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 01:55:27 ID:o2JN86aY [6/20] NGネーム登録 NGID登録 報告

 カスミ『ケンジ!』


 ケンジ「!!」サッ

 シゲル「ほう、避けたか」

 ケンジ「僕は、カスミとずっと一緒に暮らすって決めたんだ!
     ロケット団が何だ!
     ここで君を倒して、僕は町に帰る!」


 シゲル「え、本気かい?」

 ケンジ「本気だよ……!」


    「本気で好きだから、ここまで戦ってこれたんだよ!」グッ……


    「いつだって本気じゃなきゃ生きて行けねえよ!!」ダッ!


       拳を握り締め、立ち向かう


 ケンジ「うおおおおおおおおお!!!!!!」ダッダッダッ!

 ▼ 187 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 01:56:05 ID:o2JN86aY [7/20] NGネーム登録 NGID登録 報告

 シゲル「随分と情熱的だね、だが無意味だ」“シャドーボール!”

         〈ビュン!〉


     黒く輝く光球が、バンダナの青年を壁まで飛ばし、叩きつけた

          〈ドサッ〉


 ケンジ「 カス……ミ…… 」バタッ

 シゲル「じゃあ、君の“意思”貰うね」グサッ


      マントを翻し、槍を突き立てる


         〈キュウウウウン〉


      槍は輝き、“青い宝玉”を生み出した

 ▼ 188 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 01:56:37 ID:o2JN86aY [8/20] NGネーム登録 NGID登録 報告

     集まった3つの宝玉は、闇の戦士の手の中に収まる


 シゲル「アハハハッ! これで完璧!」

    「所詮、人間の力ってこの程度なんだね!」

    「この僕がっ! この世界でっ! 1番っ! 強いってことなんだよっ! な僕に勝てるわけないよね!」

    「これで明日の準備はバッチリ!」

    「突然アローラ上空の兵から連絡が来たときはビックリしたよもー」

    「まさかサートシ君がカントーに帰ってくるなんて!」

    「テールナーの子は、サートシ君の心に“傷”を残してくれたかなあ」

    「絶望した彼をボコボコに叩きのめす!そうでなくちゃ!」

    「勿論ハクダンを襲ったのも偶然なんかじゃない!
     僕が直接ボスに頼んだんだ!」

    「ほんっとに最高だったよ!!」

    「アハハハッ、ハーハッハッハッハッハッハッ!!!」

    「ハハッ! ハハッ! ハハハハッ! ハハハハーーーッ!」

 ▼ 189 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 01:57:08 ID:o2JN86aY [9/20] NGネーム登録 NGID登録 報告

 ケンジ「 」

 シゲル「そうだ! こいつを器にしよう!」

    「モンボも持ってるようだし、まずは改造人間にしないと」

    「そうすればきっと、器になるまでにボスから仕事を与えられるし良いと思うね」ポーイ

    「嗚呼、明日が楽しみだなあ」


    「Raid On the City, Knock out…… Evil Tusks……」


    「R……O…… C……K……E……T……!!」 


       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


     〈ガキン ズバッ〉

         〈ズダダダダダダダッ〉


 シトロン 「くそっ、まだ残っていたか!」カチャ

      アジトまであと数十メートル

 ▼ 190 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 01:58:11 ID:o2JN86aY [10/20] NGネーム登録 NGID登録 報告

      ハナダの町から敵が去ったと思い、森に入ると

      数十体の兵が待ち構えていた

      隣には火傷を負って重症なタケシがいる


 シトロン 「そこを退け!
       タケシを早く手当てしなきゃならないんだ!」ヒュン


         刀を構え、突撃


 シトロン (思えば、ロケット団が各地方の町を厳重に取り囲んでいたのは)スパッスパッ

      (最初の1年くらいで)ザシュ ザシュ

      (あとは各々の町を壊し始めた!)ガキン!

      (そのお蔭で僕達も動きやすくなったけど)シトロニックギア オン!

      (こいつらは一体何がしたいんだろう?)ギュィィィィィィィン バシィィィィィィン!!


    〈ザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッ〉

 ▼ 191 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 01:58:41 ID:o2JN86aY [11/20] NGネーム登録 NGID登録 報告

 シトロン 「!?」

      森の奥からさらに大量の兵が登場

 シトロン (まさか、今回の襲撃は僕達のアジトを探るためのものなのか!)

      (“敵に見つからないように周囲の背景に擬態できる君”をアジトに付けてるから大丈夫かもしれないけど
       皆が心配だ!)

 タケシ「 くそっ、多すぎる ! 」カチャ 〈ズダダダダダダダッ〉

 シトロン 「タケシ、気をつけて下さ……危なっ!」ガキィン!

      (ケンジ! カスミ! ムサシ! コジロウ! 誰でもいいから増援に来て下さいいい!!)


       〈ブィィィィィィィィィィィィィィィィン〉


       どこからかエンジン音が鳴り響く

 シトロン 「?」

 タケシ「なんだ? 近づいて来ているみたいだが」


       〈ブィィィィィィィィィィィィィィィィン〉


 ▼ 192 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 01:59:08 ID:o2JN86aY [12/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


       〈ブィィィィィィィィィィィン!!!〉


 シトロン 「あれは!」


      日が沈んだ方から走ってきたのは

      1人の少年を乗せた、一台のオートバイ


       <ブィィィィィィィィィン!!!>


 ※※※「おらぁぁぁぁぁああああああ!!!」ブィィィィィィィィィィィン!! 〈ドガドガドガ!!〉


         〈キキィ!〉


      少年はオートバイを止め、ヘルメットを脱いで素顔を見せる


 サトシ「久しぶりだな、タケシ、シトロン!」


 ▼ 193 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 01:59:37 ID:o2JN86aY [13/20] NGネーム登録 NGID登録 報告

 男達「「!!!」」

 サトシ「ちょっとこの銃借りるぜ
     まずはあいつらを倒さないとな」カチャ


     再びオートバイに跨がり、機関銃を構え


 サトシ「行くぜ!」ブィィィィィィィィィィィン!!


     〈ズダダダダダダダダダダダダダダ〉


      オートバイはその場で回転し
      放たれた弾丸は兵を狩っていく


 シトロン 「危なっ!」サッ

 タケシ「伏せろ伏せろ!」サッ


 サトシ「まだまだぁ!!」ズダダダダダダダダダダダダダダ!!!


      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ▼ 194 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 02:00:02 ID:o2JN86aY [14/20] NGネーム登録 NGID登録 報告


        【 反乱軍アジト 】


 サトシ「ほんっとに久しぶりだな!
     3年ぶりくらいか?」

 シトロン 「3年ぶりくらいか? じゃないですよ!
       今まで何してたんですか!?
       ……心配したんですから!!」

 サトシ「はははっ、ごめんごめん」

    「……あいつ、今頃どうしてるかな……」

 シトロン 「え?」

 サトシ「ああ、何でも無い
     それにしても……」

    「……減ったな」

 シトロン 「……ええ」


    この場にいるのは、サトシと眼鏡の少年
    火傷を追ったタケシと治療するカスミの4人のみ

 ▼ 195 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 02:00:51 ID:kHBdsWuo [1/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告

 カスミ「ムサシとコジロウは急に呼び出されたみたいで、まだ帰ってきてないわ」

    「ケンジは……」

    「ねえタケシ、ケンジを見てない?
     飛び出してったっきりで帰ってこないの」

      包帯を巻きながら、問う

 タケシ「イタタ…ケンジなら見てないな
     あいつは今までにも、よく分からん動きをすることがあったし
     そのうち帰ってくるだろう」

 サトシ(ケンジ……やっぱりお前なのか……?)

    「あ、そうだ、シューマイはどうした?」

 シトロン 「……」

 タケシ「シューカスは……数日前に敵に捕らわれた
     そして今日、改造人間にされた彼と戦った」

 サトシ「!!」

 シトロン 「僕がトドメを刺したんです……
       だから、なんだか気分悪くて……すいません」

      「シューティーは最後に言ってくれました」

 ▼ 196 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 02:01:38 ID:kHBdsWuo [2/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告

     後方に目をやり、立ち上がる

 シトロン 「美しい世界を取り戻してくれ、と」ガサガサ

     荷物の山から取り出したのは

     友が愛用していた小さなカメラ

 シトロン 「だから、また一緒に戦ってください、サトシ」

 サトシ「ああ、勿論だぜ!」

    (戦う……か)

     自身の腰に目をやると
     たった2つのモンスターボールが輝いている


 サトシ『こうなっちまった以上、ポケモン達の意志を聞くことはできないけど
     それでも俺のポケモン達は、世界を救うために、命を捨ててでも戦ってくれると思えるんだ』

    (何であんなこと言ったんだろう)

    (死にたい奴なんか居るはずがないのに)

    (俺って、随分と浅はかだったんだな……)

 ▼ 197 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 02:02:25 ID:kHBdsWuo [3/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告

 シトロン 「サトシ!」パシャパシャ

 サトシ「うわっ! 何で急に撮ってるんだよ!?」

 シトロン 「こうして久しぶりに再開出来たんです
       ずっと暗い雰囲気でいるのも嫌じゃないですか」パシャパシャ

 サトシ(俺じゃなくてカスミを撮ってないか?)


 タケシ「そうだな、よし! 飯にしよう!
     俺が久しぶりにシチューを作ってやるぞ!」

 サトシ「おおー! タケシのシチューずっと食べたかったんだ! 嬉しいぜ!」

 シトロン (ホモはお断りです)


 カスミ「それなら私もお料理しちゃうわよ!」

 男達「「「いや、それはちょっと」」」

 カスミ「何でよ!!」


 サトシ(やっぱ何時だって仲間は最高だな)

    (セレナ、本当ならお前も一緒に……)

 ▼ 198 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 02:02:52 ID:kHBdsWuo [4/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告

       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 コジロウ「おい、皆! 大変だ!」ガラッ!

 ムサシ「明日また此処に攻めてくるわよ!」ガラッ!


 タケシ「お、お帰りー」ムシャムシャ

 シトロン 「夕飯なら出来てますよー」ムシャムシャ

 サトシ「やっぱりタケシのシチューは最高だぜ!」ムシャムシャ


 コジロウ「呑気に飯食ってるなオイ」

 カスミ「ねえ、ケンジを何処かで見なかった?」

 ムサシ「ジャリゆっ○ぃ? 見てないわね」

 コジロウ「その呼び方やめんかい」


 2人「「あれ?」」

   「「ジャリボーイ!!」」

 ▼ 199 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 02:03:52 ID:o2JN86aY [15/20] NGネーム登録 NGID登録 報告

 ムサシ「なぁ〜んだぁ〜、帰ってきてたのねぇ〜
     シチュー熱いでしょ? フーフーしてあげまちょうか?」

 サトシ(猫舌じゃねえし)

    「子ども扱いは止めてくれよ、もう18だぞ?」

 ムサシ「私達からしたら全然子どもよ〜
     ほらほら、よく噛んで食べるのよ〜」

 タケシ(急にどうした?)

 コジロウ「近所の叔母さんみたいだな」

 ムサシ「なんか言った?」ギロッ

 コジロウ「いえ、私は何も」


       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 カスミ(ケンジが帰ってこない……)
 タケシ(ケンジが帰ってこないな)
 シトロン (ケンジ……どうしたんでしょう?)
 ムサシ(ジャリゆ○てぃ、何してんのかしら?)
 コジロウ(まあ、小さいことは気にしない奴だからな)
 サトシ(やっぱり、そうなんじゃないか……?)

 ▼ 200 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 02:05:52 ID:o2JN86aY [16/20] NGネーム登録 NGID登録 報告

 サトシ「皆、聞いてくれ」

 シトロン 「どうしたんですか?」


 サトシ「ケンジは、……いや、やっぱ何でも無い」

    (「ケンジは本当に味方なのか?」なんて言えるはずがない……)

    (俺のモンスターボールを持ってたから怪しんでたけど
     友達だから、やっぱり疑いたくなんかない)

 タケシ「ケンジは裏切り者なんじゃないのか? とか言おうとしてたか?」

 サトシ「!!」

 タケシ「図星かな
     確かにケンジは怪しいとこだらけだけど
     あいつは誰よりも優しいんだ
     疑う必要なんてない」

 カスミ「そうよ!」ガタッ

    「ケンジは、自分が誰だかさえも分からなかった私を、ずっと支えてくれた!」

    「だから、絶対に裏切ったりなんかしない!」

    「サトシのバカ!」フン! 〈ドサッ〉

 ▼ 201 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 02:06:23 ID:cDrbmdKA [1/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告

 サトシ「(やっべ怒らせちゃった)カスミ……ごめんな」

 カスミ「……」

 サトシ「(あれ?)……カスミ?」

 カスミ「zzz……」グーグー

 サトシ(怒ってふて寝した!)

 タケシ(食器洗ってから寝ろや!)

 コジロウ(やっぱ相変わらずだな……)

 ムサシ(お年頃のお嬢ちゃんが無防備なものねえ)

 シトロン 「……」←カメラに手を伸ばす

 ムサシ「ジャリゆって○が帰ってきたらボコされるわよ」

 シトロン 「すいませんでした」


       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 タケシ「明日に備えて俺ももう寝るよ、お休み」グーグー

 ▼ 202 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 02:06:51 ID:cDrbmdKA [2/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告

 サトシ「さてと、明日の正午に攻めてくるなら、今のうちに対策しちまおうぜ」

 ムサシ「私にはとっておきの策があるわ
     今からその準備をしに行くから
     また明日ね」サッ

 コジロウ「おい、ちょっと待てって!」

          〈ガタン〉

 コジロウ(行っちゃった)

 サトシ「仕方ない、3人いれば何とかなんだろ」

    「……と、その前に
     シトロン、お前宛に預かってる物があるんだ」ガサゴソ

 シトロン 「僕宛に?」

   ボロボロのリュックから取り出されたのは
   頑丈そうな鉄の箱に包まれた物

 サトシ「これだ、早速見てみてくれ」カポッ

 シトロン 「これは……、ビデオテープ?」

 サトシ「3年前にカロスに行ったときに預かったんだ
     本当はすぐに渡すつもりだったんだけど、遅れちまって、ごめん」

 ▼ 203 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 02:07:16 ID:cDrbmdKA [3/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告

 シトロン 「……ありがとうございます
       再生しますね」ウィーン ピッ

      テレビに映ったのは

      〈ウィィィィィン ジジジッ ピッ〉

 ※※※※[ゲフン、あー、音声よし]

      8年ぶりに見る、親の姿

 シトロン 「パパ!?」


 リモーネ[このメッセージをサトシ君に託し、シトロンに送る]

     [俺の息子、シトロンへ]

     [大体の話はサトシ君から聞きました]

     [今はカントーで仲間と共に、世界を救うために戦ってるそうじゃないか]

    画面の中の人は、唇を噛み締め
    心の底から賞賛するように言った

 リモーネ[実に立派だ]

     [お前がそこまで育ってくれたことを誇りに思う]

 ▼ 204 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 02:07:42 ID:cDrbmdKA [4/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告

 リモーネ[ユリーカのこと、ずっと思い続けていてくれたんだな]

     [突然お前達が帰ってこなくなったときは、悲しくて悔しくて毎日毎晩発狂したよ]

     [だから、お前だけでも無事で居てくれて嬉しい]ポロ ポロ…


    感極まった瞳からは、大粒の涙が一粒、二粒


 リモーネ[サトシ君のお蔭で、今日初めて、ユリーカが眠っているとこまで行けたんだ]ポロポロ

     [……その場所は、まだ綺麗な花畑が残っでいたん゙だ゙]ボロボロ

     [うぅ゙……]フキフキ

     [俺は、ミアリジムリーダーの父親として
      これから世界を救う英雄の親として
      ミアレとこの花畑を守ることに決めた]

     [各地方の主要都市が次々と落とされていってるから
      命懸けの戦いになるだろうことは分かってる]

     [シトロンに会うのが先か、ユリーカに会うのが先になるかわかんないけど]

     [もう一度、お前達に会いたい]

     [一緒に暮らしたい]

 ▼ 205 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 02:08:12 ID:cDrbmdKA [5/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告

 リモーネ[だから、この戦争に決着が着いたら]

     [一度だけでもいいから、帰ってきてくれ]


 シトロン 「……ッグスッ当たり前じゃないですか……グスッ」


       [〈ガターン〉]
               [〈ズドーン〉]

    [〈ワーワーキャーキャー〉]

 リモーネ[……っと、そろそろ行かなきゃならないみたいだ]

     [最後に、エールを送らせてくれ]

     [お前はもう立派な大人だ!]

     [自分の信じた道を突き進め!]

     [そして強く生きろ!]

     [……俺の愛する息子へ]

     [君の親父より]

          〈プツッ〉

 ▼ 206 art 6 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 02:09:41 ID:o2JN86aY [17/20] NGネーム登録 NGID登録 報告

 シトロン 「……パパ」タラタラ

      目からは小川が流れるように
      鼻からは雫がしたたるように

 シトロン 「僕の進む道゙、ちゃんと見てぐれだぁあ゙」ポタポタ

      くしゃくしゃで情けない表情から
      水が溢れ出る

 シトロン 「パパぁぁぁあ!! ユリーカぁぁぁああ!!!」ウワァァァァァァァァアアアア



 コジロウ「……一人にさせといてやろうぜ」

 サトシ「そうだな」


    (家族……か)


 ハナコ『サトシのパパは、世界の神秘について研究していて、世界中を飛び回ってるの
     だからサトシが旅をしていれば、きっといつか会えると思うわ!』


 サトシ(……くそっ!)


 ▼ 207 ZSLq0Csm3g 16/08/07 02:12:23 ID:o2JN86aY [18/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
今日はここまでです

なぜかブラウザから追い出されて更新出来なくなったため、苦肉の策としてLINEから更新しました
しかし文字化けが多い!

さて、part 7 及びpart 8 は長いので、夜中と昼間の2回に分けて更新したいと思います

そしてもうすぐ書き溜めが簡潔する!
 ▼ 208 ボミー@いわのジュエル 16/08/07 21:01:55 ID:iPlY2mck NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援!
 ▼ 209 メ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 23:39:16 ID:o2JN86aY [19/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
テスト
 ▼ 210 メ◆ZSLq0Csm3g 16/08/07 23:41:50 ID:o2JN86aY [20/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
管理人様へ

対応ありがとうございます
お蔭様でSSを続行することができます(´;ω;`)


>>208
支援ありがとうございます


さあ、part 7 の更新は日付が変わってから!
書き溜め完結まであともう少し!
 ▼ 211 ZSLq0Csm3g 16/08/08 00:04:20 ID:gg9RaTGk [1/35] NGネーム登録 NGID登録 報告



          part 7


 
 ▼ 212 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 00:05:08 ID:gg9RaTGk [2/35] NGネーム登録 NGID登録 報告


     川は、さらさらと音を立てていき、流れていく
     冷たい風と、少し温かい風が混ざり合う


 コジロウ「季節の変わり目だな、空気が美味い」

 サトシ「耳を澄ませば、ポッポやピジョンのさえずり声が聞こえそうだな」

 コジロウ「そうだな」


    青い青い静かな夜、空は曇り空、春の月がぼんやりと見え隠れする


 サトシ「なあコジロウ、ミアレシティは……」

 コジロウ「ミアレは2年前、完全に落とされた」

     「それどころじゃない、今のカロスは砂漠と化している
      もう人は住んでない」

 サトシ「そうなのか……」

 コジロウ「他の地方も似たような状態さ」

     「カントーもハナダ以外の町は全滅だ」
 
 ▼ 213 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 00:05:53 ID:gg9RaTGk [3/35] NGネーム登録 NGID登録 報告

 サトシ「俺が記憶を失っている間に……くそっ!」

 コジロウ「なあ、一体お前は3年間何をしていたんだ?
      教えてくれ」

 サトシ「……カロスで仲間のポケモンの最後の一匹を取り戻した後、リモーネさんに会ったんだ
     その後、急いで帰ろうとして
     ロケット団の飛行艇に潜り込んだ」

 コジロウ「それで俺が迎えに行っても、何処にも居なかったわけか」

 サトシ「そうだ、心配かけてすまなかった
     ええとその後、飛行艇を乗っ取ることには成功したけど
     上空で他の戦闘機に撃ち落とされたんだ」

 コジロウ「それが原因でしばらく記憶喪失だったってわけか
      モンスターボールは無事だったのか?」

 サトシ「ああ、無事だった
     そもそも最後の一匹を取り戻した時点で
     俺は5個しかモンスターボールを持っていなかったんだけどな」

 コジロウ「!? じゃあ……今はいくつ持っているんだ?」

 サトシ「この2匹で最後
     もうこのベルトに頼ることはできない」スチャ

    モンスターボールを両手に持ち、見せる
 
 ▼ 214 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 00:06:31 ID:gg9RaTGk [4/35] NGネーム登録 NGID登録 報告

 サトシ「……明日シゲルと戦う
     絶対に1匹の命を使わないと勝てない……」

    「そしてもう1匹は……サカキを倒すために使う」

    「今のところ、改造人間は全て倒したはずだから
     サカキと戦うまでは生身の戦闘でも十分だろう」


 コジロウ「情報によれば、2号〜98号まで撃破されているらしいからそのようだな」

 サトシ「98号ってのはシューマイかい?」

 コジロウ「ああ、そうだ」

 サトシ「……そうか」

 コジロウ「……」

 サトシ「……」


 コジロウ「……俺は今日、ロケット団をクビになった」

     「だから新しい情報はわからない
      今のところ、残っているのはシゲルだけだ」

 サトシ「新しい改造人間が増えてないと良いけどな……」スチャ
 
 ▼ 215 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 00:07:12 ID:gg9RaTGk [5/35] NGネーム登録 NGID登録 報告

       平たい石を手に取る

 サトシ「この8年で、沢山倒してきた」ポーンポーン

    「一人倒すたびに、『もう誰も傷付けたくない』って思った」ポーンポーン

    「けど、戦わないと生き残れなかった!」ブンッ!


     〈ピション〉〈ピション〉〈ピション〉〈ピション〉〈ポチャ〉

      投げられた石は水面を跳ねていく


 サトシ「どうして人間同士で傷付け合わなきゃいけないんだ!」

    「同じ世界に生まれた命なのに!!」


 コジロウ「ジャリボーイ、おめえの心にも
      まだ感情は残ってるみたいだな」

     「いや、新しく創られたと言ったほうが正しいか」

     「この戦争が終われば、きっと元の生活に戻れるさ」

     「そうなればきっと、お前の心も軽くなるんじゃないか?」スチャ
 
 ▼ 216 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 00:07:41 ID:gg9RaTGk [6/35] NGネーム登録 NGID登録 報告

           〈ブンッ!〉

  〈ピション〉〈ピション〉〈ピション〉〈ピション〉〈ピション〉〈ピション〉〈ピション〉〈カツン〉〈ポチャ〉


       石は向こう岸まで届いた

 サトシ「そうかも知れないな」ググッ……

      青いリボンを強く握りしめる

 サトシ「失った人はもう戻らないから
     そいつらの夢も背負って生きる」

    「美しい世界を……取り戻す!」

 コジロウ「それ、ジャリガールのか?」

 サトシ「ああ、セレナはカロスクイーンになった後も、ずっと俺のことを支えてくれた」

    「俺がトドメを刺したときも、俺のことをまっすぐ見てくれた」

    「そして、『皆を幸せにして』と、俺に夢を託してくれた!」

    「……だから、絶対に世界を救いたい」


 コジロウ「……」
 
 ▼ 217 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 00:08:03 ID:gg9RaTGk [7/35] NGネーム登録 NGID登録 報告


      2人の間を、春の風が吹き抜ける

      雲が少しだけ晴れ、月の光が降り注ぐ

      煌めく月を眺めた後、真っ直ぐに瞳を見つめて伝えた


 コジロウ「俺の夢も、託して良いかな?」


 サトシ「コジロウの夢?」


      再び月を眺める


 コジロウ「ロケット団を、愛のある組織にもどしたい」

     「俺が憧れた、昔のロケット団に」


     「……勿論、俺に何かがあった時の話だ」


 サトシ「何かって……だったら俺が叶えることにならないほうが良いじゃないか」

 コジロウ「ハハッ、そりゃそうさ」
 
 ▼ 218 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 00:08:52 ID:gg9RaTGk [8/35] NGネーム登録 NGID登録 報告

 サトシ「けど、そうなった時は俺が、絶対にお前の夢を叶える」

 コジロウ「頼もしいな、“夢の守り人”って感じだな」

     「宜しく頼むぜ」グッ

 サトシ「おう」グッ


     嘗ては互いに啀み合っていた者達が

     月夜の下、互いの腕をがっちりと組んだ



 ムサシ「ちょっとあんた達、何話してんのよ?」

    振り返るとそこに、スコップを持ったムサシの姿が

 コジロウ「仕込みは終わったか」

 ムサシ「あったりまえよ」

    「ジャリボーイ、アンタは明日の主戦力なんだから早く寝なさい」

 サトシ「ちょっと待ってくれよ」

    「仕込みって、何の仕込みをしてたんだ?」
 
 ▼ 219 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 00:09:23 ID:gg9RaTGk [9/35] NGネーム登録 NGID登録 報告

 ムサシ「決まってるでしょ、町を守るためのよ」

 コジロウ「そーゆーこった」ピッ


      〔ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ〕


      コジロウの合図に合わせ、川の中からアレが姿を現す


 サトシ「こいつは……!!」


 ムサシ「明日は頑張りなさいよ、お休み」バタン

 コジロウ「絶対勝てよ、お休み」バタン


     2人を乗せたアレは川に潜っていった


       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 サトシ「ただいまー、あ」ガチャ

 シトロン 「zzz……」
 
 ▼ 220 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 00:09:59 ID:gg9RaTGk [10/35] NGネーム登録 NGID登録 報告

 サトシ「シトロンも寝ちゃったか」

    「ちゃっかりカスミに添い寝してやがる」

    「俺も寝るか」ドサッ


   仰向けに寝転んで、モンスターボールを1つ、高く掲げる


 サトシ「……」


 セレナ『 誰かを 愛する想い が、力に なるから 』シュウウウゥゥ……


 サトシ(こいつを残しておいたのは正解だったか)

    (人を思う感情……)

    (俺が取り戻したいもの……)

    (……)

    「zzz……」


        〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 ▼ 221 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 00:10:44 ID:gg9RaTGk [11/35] NGネーム登録 NGID登録 報告


         【 翌朝 】


 カスミ「おはよー」

 シトロン 「おはようございます」ヒリヒリ

 サトシ「(朝一で殴られたな)おはよう」

 タケシ「おはよう!」


 シトロン (……?)

    タケシの髪が半分ほど白くなって
    肌はかなり荒れていた

 シトロン (火傷は治療したはずなのに)


 タケシ「ケンジは帰って来てないみたいだ……」

 サトシ「やっぱり何かあったんじゃ……」

     朝食をとりながら会話する

 カスミ「……」
 
 ▼ 222 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 00:11:17 ID:gg9RaTGk [12/35] NGネーム登録 NGID登録 報告

 シトロン 「ムサシ達からの情報によれば、敵が攻めてくるのは正午」

      「敵の戦力は、兵士が数百体とシゲルのみ」

      「目的は、ハナダを無き町にすること」


 サトシ「敵兵は全てムサシとコジロウが引き受けてくれる」

    「俺はシゲルと戦いに行く」


 タケシ「俺も行く」スサッ

     刀を掲げる
     昨日、シューティーにトドメを刺した刀を

 タケシ「此奴は対改造人間ように作ったもの」

    「武器を使うシゲルには此奴がないとキツいだろ」


 カスミ「私も戦う」


 シトロン 「えっ」

 タケシ「えっ」
 
 ▼ 223 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 00:11:59 ID:gg9RaTGk [13/35] NGネーム登録 NGID登録 報告

 タケシ「カスミ、それは無茶だ」

    「今まで通り町の人と共に避難したほうがいい」


 カスミ「私だって戦える!」ガチャ

    ケンジが愛用していた武器を手に取る

 カスミ「皆が戦ってる所、ずっと見てきた」

    「特訓だって沢山してきた!」

    「それに、ケンジの分まで私が頑張らないと!」


 タケシ「……わかった」

    「シトロン、援護は頼んだぞ」


 シトロン 「はい」

      (8年前は引き籠もってばかりで、戦闘なんて考えられなかったカスミが)

      (これもケンジのお陰ですかね)

      (今ではまるで記憶喪失なんて無かったかのよう)
 
 ▼ 224 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 00:12:58 ID:gg9RaTGk [14/35] NGネーム登録 NGID登録 報告

 シトロン (昔はどんな人だったんでしょうか)


 カスミ「ちょっと!レディの前で生着替えなんてしないでよ!」

 サトシ「そんなこと言ったって狭いんだし仕方ないだろ……」サッサッ

    少年は着替える

    赤い服に青いズボン、赤い帽子

    母から貰ったものだ

 サトシ「後は……」スルスルッキュッ

    青いリボンを、ミサンガのように右手首に巻き付ける

 サトシ「これで完璧!」


 シトロン 「サトシ、それはまさか……」

 サトシ「そうだ、セレナが俺に託してくれた」

    「セレナと一緒に、シゲルに勝つ!」

    「8年前のリベンジだ!!」
 ▼ 225 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 00:13:28 ID:gg9RaTGk [15/35] NGネーム登録 NGID登録 報告

 タケシ「そろそろ決行の時間だ、行くぞ」

 一同「「「おう!!」」」


        〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


    太陽はさんさんと輝き、眩い光を地上に届ける

    開花間近の木々が、春の風に微笑む


    ここはハナダの南に通じる門


 タケシ「……うっ」フラフラ

 サトシ「タケシ! 大丈夫か!?」

 タケシ「少し暑さにやられただけだ、心配ないさ」

     タケシは酷く疲れた表情で答えた

 シトロン 「あれ? あそこに居るのは……」

    とても信頼している人物の人影
    しかしその影からは、“生きる活力”が感じられなかった
 
 ▼ 226 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 00:14:35 ID:06XdozYM NGネーム登録 NGID登録 m 報告

 カスミ「ケンジ!」ダッ

 ケンジ「……」


 カスミ「もう! 何処行ってたの!? 心配してたんだから!」

 ケンジ「……」キュルルルルル……


 タケシ「(まさか!!) 危ない!」ダッ! 〈ドッ!〉



 カスミ「痛たた……、急に突き飛ばすなんて酷いじゃない! ってあれ……?」

    「タケシ……?」

 タケシ「ぐっ……(この力、コンパンかっ……!)がハッ」ゲホゲホ


     ケンジが掌から放った霧を吸い込んだタケシは

     毒に犯されていた


 サトシ「なっ……! タケシ! 大丈夫か!?」ダッ
 
 ▼ 227 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 00:15:35 ID:gg9RaTGk [16/35] NGネーム登録 NGID登録 報告

         〈グゥゥゥゥン〉

 サトシ「な……!? 体がっ、動かねえ!」ギギギ

 ケンジ「……」ガチャ

 サトシ「(いつの間にか背後に……!)おい、返せ!」

   ケンジはサトシから白いベルトを奪い

 ケンジ「……mission complete」スタスタ

   そして去ろうとする

 シトロン 「(念力にテレポート!?)おい、待て!」ダッ


       〈ザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッ〉

         〈ブロロロロロロロロロロロロロロ……〉


 シトロン 「……この足音、敵兵がもう迫ってきているのか?」ピタ


     空を見上げると、十数機の戦闘機が飛んでいた

 タケシ「 くそっ……、もうこんな時間かっ……! 」ググッ……
 
 ▼ 228 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 00:17:16 ID:gg9RaTGk [17/35] NGネーム登録 NGID登録 報告

 タケシ「 皆、行け……! 」

    「 俺がケンジからベルトを奪い返して、後から合流する! 」ギギ

      刀を杖代わりにし、何とか立ち上がる

 サトシ「でも……!!」

 タケシ「 俺を信じろ! 」

        数秒間の沈黙

 サトシ「……頼んだ」

    「シトロン、カスミ、行こう!」ダッ

 シトロン 「はいっ!」ダッ

 カスミ「……っ!」ダッ


 タケシ(昨日受けたソーラービームが致命傷になった)

    (毒を治しても俺はもう持たないだろう)

    (皆、今までありがとう)

    (これが俺のっ、最後の戦いだっ!)ダッ
 
 ▼ 229 ZSLq0Csm3g 16/08/08 00:18:20 ID:gg9RaTGk [18/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
中断
 ▼ 230 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 15:13:54 ID:gg9RaTGk [19/35] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

        **********


        〈タッタッタッタッタッタッタッタッ……〉


    ハナダとヤマブキを繋ぐ道に、3人の足音が響く


 カスミ「……」タッタッタッ

 シトロン 「……カスミ、行かなくて良いんですか?」ピタ

 カスミ「えっ?」ピタ

 シトロン 「タケシとケンジの元にです」

 サトシ「……きっとあいつらには、お前が必要だ」ピタ

    「助けに行ってやってくれ」

 カスミ「……2人とも、ごめん! ありがとう!」ダッ!


      少女は1人、森に向かって走って行った


       **********
 
 ▼ 231 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 15:14:20 ID:gg9RaTGk [20/35] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 タケシ「 うおおおおおおおおおおおおおっ!! 」ダッ!


           〈ブンッ!〉


      高台から飛び降り、重力に身を任せて刀を振り下ろす


 ケンジ「……」サッ

      しかし、いとも簡単に躱される


 タケシ「 ……ハァ……ッ…………ハァ………… 」ゼェゼェ

    「 おらぁっ!! 」ブンッ!

      刀を振るう

 ケンジ「……」ヒュッ

 タケシ「(瞬間移動……厄介な!)うおおっ! 」ブンッ!

 ケンジ「……」ヒュッ

 タケシ「 くそっ! 」ブンッ!
 
 ▼ 232 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 15:14:43 ID:gg9RaTGk [21/35] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 ケンジ「……無駄だ」ヒュッ

 タケシ「 まだまだぁ! 」ブンッ!

       〈ガシッ〉

 ケンジ「諦めろ」ドスッ ドガッ バキッ!

    刀を受け止め、正面から腹に拳を1発、左右から顔に蹴りを2発

    この間、僅か1秒

 タケシ「 がハッ」ドサッ

    思わず地面に倒れ込む

    少し湿った土の感触が、肌に伝わってくる

 ケンジ「貴様は何故諦めない?」

    「この世界はもう終わりだ」


 タケシ「 げほっ……無限の可能性を秘めた……仲間達がいる……! 」

      ぐしゃり、と地面を踏みしめ、ヨロヨロと立ち上がる

 タケシ「 だから……絶対に諦めねえ!! 」
 
 ▼ 233 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 15:15:17 ID:gg9RaTGk [22/35] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

     数日前の戦いを思い出しながら語る

     自分の代わりに仲間が、敵に捕まったときのことを


 タケシ「 そんな若い世代に、未来に……」


 シューティー『 ゼェハァ……まさかこんな所で行き止まりだなんて 』


 タケシ「 美しい世界を残すのが、俺達の使命だろ 」


 シューティー『 僕が囮になる、その隙に皆は逃げろ! 』


 タケシ「 ロケット団、そんなこともわかんねえなら 」


 シューティー『 皆には生きて欲しい、だから
        これくらいのことをするのが、僕の基本ですよっ! 』ダッ!


      目を大きく見開いて言い放つ


 タケシ「 お前ら、人間じゃねえ! 」
 
 ▼ 234 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 15:15:52 ID:gg9RaTGk [23/35] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 ケンジ「強くて硬い“いし”の漢、か」

    「観察させてもらいます」ギュウウウン

     手を腰の横に構えると、腰に装着された銀色のベルトが出現

 ケンジ「変s……」


         〈――スピュンッ!!〉


 ケンジ「……邪魔を、するな」ギロッ


     飛んできたのは、鋭い“矢”

     それは彼が元々愛用していた武器、クロスボウのもの

     矢が飛んできた方向でクロスボウを構えていたのは


 カスミ「ハァハァ……なんとか間に合った……」

    「ねえ、そこの改造人間」

    「私のケンジを返しなさい!」タッ!
 
 ▼ 235 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 15:16:29 ID:gg9RaTGk [24/35] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

    少女はクロスボウを手放し、腰から2本のナイフを取り出して接近


 ケンジ「生意気な」サッ


          〈グゥウゥゥゥウウゥゥン……〉


 カスミ「……うわっ!? ……あ゙っ……ぐはっ゙……」ギギギ

      しかし念力が動きを妨害

 ケンジ「……」ポイッ


         〈ビタン!〉


 カスミ「 あがっ……」ゲホゲホ

      そのまま投げ飛ばし、木に叩きつけ

 ケンジ「……」グググッ

 カスミ「   ぁ ……… 」ギギギ

      首を絞めて持ち上げる
 
 ▼ 236 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 15:16:53 ID:gg9RaTGk [25/35] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 カスミ「    ……… 」ギギ

    (    ………?)ギ

    (なんで?首を絞める力が弱まってきた?)

    「!!」


       目を開いて見てみると

       恋人から、涙と共に“青い光”が溢れ出ている


 ケンジ「何故……? 貴様を殺せない……?」ググッ

 カスミ「ケンジ……」

    「!!」ハッ!


       その瞬間、青年から青い光とは別に“黄色い光”が溢れ出て

       少女の体に注ぎ込まれた


 カスミ(そうだ……!! 私は……!!)
 
 ▼ 237 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 15:17:15 ID:gg9RaTGk [26/35] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 タケシ「うおおおおおおおおおおおおお!!」ドガッ!

 ケンジ「……ぐっ」ズザ


     捨て身のタックルで青年は弾け飛ぶ


 カスミ「!!」カチャ


     即座にクロスボウを拾い上げ、両手で構える

     真っ直ぐに標的を見つめる真っ赤な目は、今にも涙が零れそうな

     “覚悟”の目


            〈ズビューン!〉


 ケンジ「……っ!」ズシャッ


     放たれた矢は命中し


 タケシ「 ハアッ!!」ブンッ!
 
 ▼ 238 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 15:17:50 ID:gg9RaTGk [27/35] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

     〈ザシュッ!〉

          〈ザシュッ!〉

               〈ザシュッ!〉


     縦方向、横方向から回転を加えた斬撃が決まり


 ケンジ「……舐めやがって」シュウウウウウ……


     青年の体は少しずつ蒸発していく


 ケンジ「だが、貴様らの負けだ」ヒュッ


         〈ガシッ〉


 ケンジ「……!」

 タケシ「 おっと、逃がさないぜ」キュポ


     漢は青年を羽交い締めにし、覚悟を決める
 
 ▼ 239 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 15:18:19 ID:gg9RaTGk [28/35] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 カスミ(手榴弾……! まさか!!)

 ケンジ「……貴様!」


 タケシ「……許せ、友よ 」タッ


     青年を拘束したまま、漢は後ろ向きに崖から飛び降り


 カスミ「……!!」


    「ーーーっ!!」



      〈 ーー−−ーーーーーゥゥゥゥゥゥゥゥウ ウ ウ ウゥゥゥゥーーーー−−ーー〉



     〈 ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!〉



 カスミ「※※※ーーーーーーーっ!!!!」
 
 ▼ 240 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 15:18:48 ID:gg9RaTGk [29/35] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

        〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


     〈ズザッ〉

               〈ガサッ〉

 カスミ「タケシッ!!」


      火の勢いが収まった後、少女は崖を駆け下りて行き

      そして見つけた


 タケシ「 ………ス…ミ 」ニッ


      虫の息で微笑む、漢の姿を


 カスミ「なんで……どうして……」ポロポロ


 タケシ「  …………俺はも……ぅ……助からね ぇ …… 」ググッ


      震える手で、刀と白いベルトを手渡す
 
 ▼ 241 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 15:19:14 ID:gg9RaTGk [30/35] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 カスミ「ダメっ! 死んじゃダメっ!」

    「『綺麗なお姉さんと楽しい毎日を過ごすまで死ねない』って言ってたじゃない!」ポロポロ


 タケシ「  何 言ってん だ……  」

    「 お前はも う、 充分過ぎるほどに 」

    「  綺麗なお姉さんじゃないか 」


 カスミ「うっ、うっ……」ポロポロ


 タケシ「 行け……」

    「  サトシ達が、お前を待ってる 」


    「 お前達と共に戦えてよかった 」

    「  あ りが  と う ……!! 」


 カスミ「 ……ぅ……ん! 」コクッ
 
 ▼ 242 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 15:19:41 ID:gg9RaTGk [31/35] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 カスミ「絶対助けに来るからね!」

    「それまで絶対に生きて!」


          〈ダッ!〉


 タケシ「 じゃあ な 」ニコ


    「 ……」

    「 居るんだろ? 出て来いよ 」


 ケンジ「……」

    「答えろ」

    「何故、僕はあの女を攻撃出来ない?」


 タケシ「 決まってんだ ろ 」

    「  お前が……、ケンジがカスミを」

    「 愛して ……いるからだ !! 」
 
 ▼ 243 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 15:20:09 ID:gg9RaTGk [32/35] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 ケンジ「……観察、終了」

    「処分、開始」


 タケシ(嗚呼、これで俺も終わりか)

    (皆、後は頼んだぞ……!!)


 ケンジ「変身」キュイイイイーーーン!!


        〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 カスミ「ハァ……ハァ……」タッタッタッタッタッ

       少女は山道を駆けていく

       目指す場所は、ヤマブキシティ

       仲間が待っている場所

 カスミ「皆っ……! ぅぅ……っ 」タッタッタッタッタッ


        **********
 
 ▼ 244 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 15:20:47 ID:gg9RaTGk [33/35] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


        【ヤマブキシティ】


     〈ヒュオオオオオ……〉

                〈ヒュオオオオオ……〉


      天気は快晴、崩れたビル群の間を強い風が通ってくる


 シトロン 「……」

 サトシ「……」


      2人の反乱軍と


 シゲル「……」


         <〈〈〈ザッザッザッ〉〉〉>


      1000体もの兵を従えた改造人間が対面
 
 ▼ 245 art 7 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/08 15:21:19 ID:gg9RaTGk [34/35] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 シゲル「さあ、バトルしようぜ」バサッ


       マントを脱ぎ捨て、挑発


 シトロン 「……」スチャ


       眼鏡を外し、懐にしまう


 サトシ「……」クルッ


       帽子を、つばが後ろ向きになるように被りなおす


 サトシ「いいぜ来いっ!!」ダッ!

 シトロン 「……!!」ダッ!


 シゲル「フフッ、楽しみだっ!!」ダッ!


       “決戦”が始まった

 
 ▼ 246 ZSLq0Csm3g 16/08/08 15:26:33 ID:gg9RaTGk [35/35] NGネーム登録 NGID登録 報告

 今日はここまでです


 当初の予定だと、タケシは「変身一発ドリンク」を飲んでグレッグルに変身し、シューちゃんと相打ちになる予定でした

 しかしそれでは彼の見せ場が全く無くなってしまうので、当初は出る予定の無かったケンジを登場させ、パートを1つ増やしました

 シトロンがシューちゃんに放った技はリボルクラッシュだったりする
 ▼ 247 ZSLq0Csm3g 16/08/09 00:00:15 ID:.WOItihg [1/27] NGネーム登録 NGID登録 報告



          part 8


 
 ▼ 248 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 00:01:13 ID:.WOItihg [2/27] NGネーム登録 NGID登録 報告

 サトシ「はああああああああああッ!!!!!」ブンッ!


         〈ドガッ!〉


     地を強く蹴り出し、空中で体を捻らせて横蹴りを決めるが


 シゲル「っ……相変わらずの身体能力だな、君は」ズザザザザッ


     腕を交差させて防ぎ、膝を折り曲げて受け流すことで、威力を潰される


 シゲル「だが、何故変身しない!?」タッ!


     お返しと言わんばかりに空中から叩き込まれる拳を


         〈スカッ〉


 サトシ「くっ……」ガシッ


     顔の横スレスレで左に躱し、腕を掴んでそのまま投げ飛ばす
 
 ▼ 249 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 00:01:52 ID:.WOItihg [3/27] NGネーム登録 NGID登録 報告

           〈グルッ!〉


 シゲル「……おっと」ズザッ


     無駄のない動きで受け身をとり、立ち上がる


 シゲル「そうか、ベルトがないのか」

    「そんなんで僕に勝てんの?」


 サトシ「ベルトが無くったって」

    「ポケモンが居なくたって」

    「俺達は世界の最後の希望だ!」

    「変身出来なくてもお前と戦うのみ!」


 シゲル「言うねえ、サートシ君」

    「本当は変身して戦いたかったが」

    「仕方ない、生身同士での殴り合いと行こうじゃないか!」ダッ!
 
 ▼ 250 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 00:02:30 ID:.WOItihg [4/27] NGネーム登録 NGID登録 報告

     〈ズダダダダダダダダダダダッ!!!〉


 シトロン (敵が多すぎる!)ドサッ


     瓦礫の裏に飛び込んで、飛び交う弾丸から逃れ


 シトロン (先ほど空を飛んでいた戦闘機は、ハナダを襲撃するはずだ)

      (僕とサトシに止めることは出来ないけど)チラ


     空には、北に向かう数十機の戦闘機と、それを遮るように浮かぶニャース型の気球

     気球には赤髪の女性が乗っており、彼女は自らの能力でバリアを張って戦っている


 シトロン (きっと大丈夫)ダッ!

      「こっちです! 着いてこい!」


     敵を引きつけるようにして走り出す


    〈ザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッ〉
 
 ▼ 251 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 00:03:14 ID:.WOItihg [5/27] NGネーム登録 NGID登録 報告

    〈ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドーン〉


     突如として地面が崩れ去り、追ってきた兵達は地の底に落ちていった


 シトロン 「ムサシが言っていた取って置きの策……『ロケット団の基本、落とし穴作戦』です」カチッ

      「それにしても、とてつもない規模の落とし穴ですね……『基本だろ?』の域を越えてるでしょう!」ポーン


     大型の爆弾を穴に投げ落とす


     〈チッ〉

     〈チッ〉

     〈チッ〉


    〈ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオ!!!!!!!!〉


 シトロン (これで9割は片付いたはず、残りも片付けてサトシの元に……)

      「……何っ!?」
 
 ▼ 252 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 00:03:59 ID:.WOItihg [6/27] NGネーム登録 NGID登録 報告

      〈ザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッ〉


 シトロン 「何故まだこんなに沢山……まさか!」チラッ


      目線の方向、廃れたシルフカンパニー社から

      次々と大量の兵が飛び出してきていた


 シトロン (彼処でクローンの量産をしてるのか!)

      (だったら即効で潰すのみ!)カチャ


      最も手に馴染んだ武器、機関銃を手にする


    〈ズダダダダダダダダダダダダダダダ……〉


    〈パシュンパシュンパシュンパシュンパシュンパシュンパシュン〉


      兵士達は次々と蒸発していくが

      重なり合って壁となっており、シルフカンパニーへの攻撃を許さない
 
 ▼ 253 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 00:04:32 ID:.WOItihg [7/27] NGネーム登録 NGID登録 報告

     〈カチッ〉〈……カチッ〉


 シトロン 「弾切れか……」


          〈ガサッ!〉


 シトロン 「!!」ブンッ!〈バキッ!〉


     飛びかかって来た兵士を弾が切れた銃で殴り倒す

     それと同時に兵士の覆面が外れ、その素顔が見える


 シトロン 「……!?」

     偶然見えてしまったその顔は

 シトロン 「サトシの……顔!?」

     すぐ近くで戦っている少年のものだった

 シトロン (まさかクローン兵の元はサトシだと言うのか!?)

     殴り倒された兵は、にやり、と笑って蒸発していった
 
 ▼ 254 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 00:05:07 ID:.WOItihg [8/27] NGネーム登録 NGID登録 報告

 シトロン (もしそうならば、此奴ら全員がサトシの……)


     少年に生じる一瞬の隙

     そこを狙うように、シルフカンパニーの窓から銃口が伸びている


 サトシ「!」バキッ

    「シトロン! 危ない!」ドカッ!ドスッ!


     兵達の“顔”の今の持ち主はそれに気付き、降り止まぬ拳のラッシュの中で叫ぶ


 シトロン 「!!」ハッ!


      〈ズドオオオオオオオオオオン!!!!!〉


 シトロン 「うわああああああああああああああああ!!!!」グゥウゥゥゥウウゥゥン!!


     辛うじて直撃は避けたものの、爆風に飲まれ

     吹き飛ばされて地に叩きつけられる
 
 ▼ 255 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 00:05:33 ID:.WOItihg [9/27] NGネーム登録 NGID登録 報告

            〈ドサッ〉


 サトシ「シトロンっ!」

 シゲル「よそ見している場合か?」ブウウンンッッ!!


 サトシ「っ!」グルンッ!!


     大振りのアッパーを後方宙返りで躱すが


 シゲル「敵に背中を見せたら駄目だろ?」ショオオオ……


          〈ズドン!!〉


     掌から放たれる波動が空中で少年を捉え、吹き飛ばす


 サトシ「ぐはっ!」ズザザザザザザザザザザ

 シトロン 「大丈夫ですか!?」ズザザッ

 サトシ「嗚呼、何とか。だけど……」
 
 ▼ 256 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 00:06:03 ID:.WOItihg [10/27] NGネーム登録 NGID登録 報告

     見渡す限り大量の敵、逃げ場はない


 サトシ「このままじゃジリ貧だ」

 シトロン 「2人で片付けるのには少々厄介ですね」


     敵はじりじりと迫ってくる


     その時


     〈ズドオオオオオオオオオオン!!!!!〉


 シゲル「何っ!?」


      爆音と共にシルフカンパニー社は粉々に崩れ去り

      その跡から湧き出た地下水から

      真っ赤な魚ポケモン、コイキングの形をした巨大メカが飛び出した


     〈ドッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!〉
 
 ▼ 257 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 00:06:48 ID:.WOItihg [11/27] NGネーム登録 NGID登録 報告

     地表を滑り迫るコイキングは、兵達を弾き飛ばし

     3人の少年の前で急ブレーキし、そのハッチを開く


 コジロウ「とうっ!」タッ!


     そこから飛び出した青年は


         〈ドガッ!〉


 シゲル「くっ……」ズザザザザッ!


     体重を乗せた右脚に重力を加え、跳び蹴りを決め


 コジロウ「……」スタッ


     戦場に舞い降りる


 コジロウ「 Wake up!! The HERO!!!」クワッ!
 
 ▼ 258 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 00:07:31 ID:.WOItihg [12/27] NGネーム登録 NGID登録 報告

 シトロン 「!!!」

 コジロウ「こっからが本番だろ?」

 サトシ「……そうだな」


 カスミ「皆!」タッタッタッタッタッ


     その直後、少女は1人、瓦礫の向こうから走ってきた


 シトロン 「カスミ!」


 カスミ「サトシ! あんたのベルトよ! 受け取りなさい!」ブンッ!


            〈ガシッ〉


 サトシ「サンキュー、カスミ!」グッ

    (何だろう今の、懐かしい感覚だったな)ギュルンッ!


     受け取った白いベルトにモンスターボールを装填し、素早く腰に巻きつける
 
 ▼ 259 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 00:08:11 ID:.WOItihg [13/27] NGネーム登録 NGID登録 報告

 カスミ「ゼェ……ゼェ…………」クラッ

 シトロン 「カスミ!」グイッ

      倒れそうになった少女を抱き起こす

 シトロン 「大丈夫ですか?」

 カスミ「……ぁったりまえでしょ」ゼェゼェ

 シトロン 「!!」

      少女の目元に、涙が流れた跡を見つけた

 シトロン (そうか、1人で帰ってきたってことは)

      (タケシとケンジはもう……)


 カスミ「この武器、タケシから、サトシにって」ゼェゼェ

 サトシ「……わかった」パシッ

      形見となった“刀”を受け取り、ベルトの横に装備

 カスミ「あとこっちは、シトロン、あんたが使って」

 シトロン 「それ、ケンジの……良いんですか?」
 
 ▼ 260 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 00:09:26 ID:.WOItihg [14/27] NGネーム登録 NGID登録 報告

 カスミ「私よりあんたのほうが上手く使えるでしょ」

    「……お願い」サッ

      手入れの行き届いたクロスボウが受け渡される

 シトロン 「……はい!」


 シゲル「面白くなってきたじゃん」サッ

    「僕も本気で行くよ」ギュウウウウン……

     腰に手を当てると、2本の大槍が装備された銀のベルトが出現


 シゲル「……!」ブンッ!

    体の重心を右に移しつつ、両腕を振りかぶって拳を強く握り

    視線を上げ、体を起こし、左腕を胸の左に引き、右腕を左下に振り下ろす

    間髪入れず左腕を右上に伸ばし、逆に右腕を腰の右で構え、さらに左腕を2時の方向まで力いっぱい回し

    体から右にスライドしつつ、左腕を胸の前において両手を大きく右に振りかぶる


 サトシ「……!」バッ!
 
 ▼ 261 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 00:10:14 ID:.WOItihg [15/27] NGネーム登録 NGID登録 報告

    脇を締めた状態で両拳を胸の前で構え、そこからXを描くように両腕を動かす

    右手は太陽を掴むかのように頭上に上げ、左手は腰の前で構え

    右手首を素早く返し、心を無にして右腕を下に降ろす

    そのまま右腕を水平に左へ、その反動で右腕を右下に回し、左腕を右上に大きく伸ばす


 2人「「変身!!」」


♪____〜♪



       〔 Fusion. Umbreon 〕



       〔 Fusion. Bayleef 〕



    互いにベルトの横から武器を引き抜き、構える


♪____風を感じて
 
 ▼ 262 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 00:11:03 ID:.WOItihg [16/27] NGネーム登録 NGID登録 報告

♪____大地と呼吸合わせ Jumpした瞬間


 サトシ「シゲルゥゥゥゥッ!!!」ダッ!
 シゲル「サァァァァトォォォシィィィィ!!!」ダッ!


         〈ガチィン!!〉


    互いに激突。刀と大槍が火花を散らし、それを合図に周りの時間も動き出す


 コジロウ「俺がコイキングで雑魚を蹴散らすから2人はサトシの援護を頼む」ダッ!

 2人「「了解!」」ダッ!


♪____胸に響いた声 「君なら大丈夫」


        〈オーイ、ジャリンコー!〉


    走り出したと同時に、空から1人の仲間の声が聞こえる


♪____振り向けば 皆が
 
 ▼ 263 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 00:11:35 ID:.WOItihg [17/27] NGネーム登録 NGID登録 報告

 ムサシ[絶対勝ってくるのよ!!
     負けたら許さないからねええええ!!!]ドガドガドガ!!

      気球は町を守りつつ、敵の戦闘機を落としていく


♪____笑っている


 一同「「「「おうっ!!」」」」


 シゲル「くっ、者共! 奴らを僕の元へ近づけるな!」グググ……

     合図と共に、眼鏡の少年とカスミの前に兵達が押し寄せる
     しかし、闇の戦士は同時にあるとこに気づく


♪____追いかけていたい こんな自由な感じ


 シゲル「馬鹿なっ! 航空部隊が押されているだとっ!?
     気球如きに……有り得んっ!!」

 サトシ「よそ見している場合か!?」ズビガッ!!


        “ソーラービーム!”
 
 ▼ 264 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 00:12:09 ID:.WOItihg [18/27] NGネーム登録 NGID登録 報告

      〈ズオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!〉


♪____眩しい太陽に 手を伸ばして


    至近距離から、不意打ちの太陽光線が速射


 シトロン (あの技、シューティーも使ってたな)

      (……シューティー、勉強家の君は僕によく戦闘術を教えてくれましたね)

      「(そのお陰でこうやって戦える!)今こそサイエンスが……絆が未来を切り開くとき!」ピカッ!


       〔 Citroenic gear on! 〕


♪____昨日を見つめて 後戻りした


    背中のリュックから伸びるアームはアレの尾を掴み

 コジロウ[コイキングメカ、発進!]ガコンッ!


     〈ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!〉
 
 ▼ 266 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 00:13:08 ID:.WOItihg [19/27] NGネーム登録 NGID登録 報告

♪____七色の虹越えて


 シトロン 「!! 来ますよ!」サッ

 カスミ「!!」サッ

    敵に囲まれている中、2人は背中合わせで互いの呼吸を合わせる


 シトロン 「ここからはアドリブです!」ウィィィィン

    少年は背中のリュックから伸びるアームを

 カスミ「行くわよ、マイステディ!」チャキッ!

    少女は2本のナイフを構え

    敵を全滅させに走り出す



 サトシ「おらあっ!」“居合い切り!”

 シゲル「腕を上げたのは分かるが、まだ少し物足りないな」ガキンッ!


♪____Ready Go! 行こう! ずっと
 
 ▼ 267 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 00:14:38 ID:.WOItihg [20/27] NGネーム登録 NGID登録 報告

♪____溢れる思い抱えて


    引き抜かれた2本目の大槍の1本を背中に回し、闇の戦士は居合い切りを防ぎ

 シゲル「それで本気かあ!? まだ行けるだろ!」“しっぺ返し!”〈ブウン!〉

    もう片方の大槍で大きく振りかぶり、背面切りを放つ

 サトシ「危なっ! ……言ってくれるぜ」ビガッ!


       “グラスフィールド!”


    “絆の戦士”が地面に刀を突き刺すと、色とりどりの草花が咲き始め、緑のステージが完成

 サトシ「見せてやる、最高のパフォーマンスをな!」ダン!

     さらに左手を緑のステージにつけて逆立ちし、続けて背中で高速回転を始める


 シゲル「躍ってるのか……? 何の真似だ!」

 サトシ「リズム戦法、こういうことだ!」ズズダン!


         “つるぎのまい!”
 
 ▼ 268 ZSLq0Csm3g 16/08/09 00:15:09 ID:.WOItihg [21/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
中断
 ▼ 269 ZSLq0Csm3g 16/08/09 10:59:07 ID:.WOItihg [22/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

   〈ギュン!〉
                〈ギュン!〉
        〈ギュン!〉     〈ギュン!〉
  〈ギュン!〉      〈ギュン!〉
    華麗な足さばきでこなす  〈ギュン!〉
  〈ギュン!〉  激しいブレイクダンスの動きで
   敵に反撃する隙を与えず  〈ギュン!〉
〈ギュン!〉   ひたすら攻め立てていく   〈ギュン!〉
     〈ギュン!〉     〈ギュン!〉
           〈ギュン!〉
 シゲル「チッ」“みきり!”

              〈サッ〉

 サトシ「うおっ!?」スカッ


♪____言葉にすれば 消えてしまいそうな


      流れる水のような連続攻撃が止まった刹那

 シゲル「その程度の攻撃が効くとでも思ったか!」ビガッ!

         “フラッシュ!”


♪____「夢」というゴールに
 
 ▼ 270 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 10:59:56 ID:.WOItihg [23/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

♪____立ち止まった日々も 雨に負けそうな夜も


      真昼の日差しよりも強く輝く光が

 サトシ「来たな……!」“マジックコート!”

      闇の戦士に直撃し、視界を一瞬奪う

 シゲル「ぐおっ!?」タジッ……

 サトシ「貰ったァ!」“岩砕き!”

          〈バキッ!〉


♪____目に見えない力で


    踏み込みと同時に振り下ろされた刀
    その凄まじい破壊力は、闇の戦士の装甲を傷つけると共に、仮面に装飾されている角を叩き折った

 シゲル「……! 少しはやるようになったな、サートシ君」

 サトシ「あったりまえだ!」ダッ!


♪____繋がっている
 
 ▼ 271 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 11:00:23 ID:.WOItihg [24/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

    〈パシャパシャパシャーン〉

 カスミ「はあッ!」ズバズバッ!

    巨大魚がぶち開けた大地の穴の回りを走り、兵達を切り裂いていく


♪____サヨナラは悲しいイベントじゃないから


 カスミ(ケンジが思い出させてくれた
     知識も記憶も全部……)

    「世界の美少女カスミは、おてんば人魚!」ザブン!

    兵達は、大きな水たまりに飛び込んだ少女を追いかけて次々と飛び込むが

 カスミ(こうやって泳ぐのも8年前ぶりかな)グルッ

    「おらおらぁ! 水中で私に勝てると思うなよ!」ザシュザシュザシュザシュザシュ!

    ことごとく返り討ちにされる


♪____笑顔で手を振って 歩き出そう


 シトロン (なんとッ……!)
 
 ▼ 272 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 11:00:49 ID:.WOItihg [25/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 シトロン 「何という豹変ぶり、しかしこれはこれで悪くないですよ!」ハァハァ

      「……おっと僕も頑張らなくては、接近戦は得意ではありませんが矢の数が少ないので致し方ありません」ウィィィィン!

      自慢のアームが次々と敵を倒していく


♪____心に広がる 大空抱きしめ


 シトロン 「これだけ数がいても、そのほとんどが武器を持っていないとたいしたことありませんね
       兵の量産をし過ぎて武器が足りなくなるとは情けないですよ」ペラペラ

      「やい雑魚ども! さっさと道を開けろ……ってあれ?」

      ペラペラ喋ってる内に数人の兵達に接近され、囲まれていた


♪____信じれば良いんだ 思い出して


       〈ドガバキドガドスッ!〉

 シトロン 「イタタ……そうか、一応サトシのクローンっぽいんですよね」

      〈ドドドドドドドドドドドドドド!!!!〉

 コジロウ[ジャリメガネ、何やってんだ? 早くジャリボーイのとこに行ってやれって]ドドドド
 
 ▼ 273 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 11:01:14 ID:.WOItihg [26/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

♪____未来へのMapは ここにある


 サトシ「俺は、ゲッコウガの力を使いこなせなかった」“かいりき!”

    「お前を倒す覚悟が出来ていなかった!」グググッ……! ブンッ!

     一瞬だけ腕力を極限まで高め、敵となった親友を投げ飛ばす


♪____進め! 進め! 君と


 サトシ「だから俺はお前に負けた」

    「だけど今は違う!」

    「俺が必ずお前を倒す!!」カラン!

 シゲル「そうだ! その気持ちで来いっ!!」
カラン!

         〈〈ダッ!〉〉


♪____七色の虹越えて


      互いに武器を手放し、拳を構えて突撃
 
 ▼ 274 art 8 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/09 11:01:41 ID:.WOItihg [27/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

♪____Ready Go! 行こう! ぎゅっと


 シゲル「うおおおおおおおおお!!!!」“ イ カ サ マ ! ”


      漆黒に染め上がる拳


 サトシ「うおおおおおおおおお!!!!」“ カ ウ ン タ ー ! ”


      純白に染め上がる拳


      2人の拳から放たれる一撃は、互いの顔に叩き込まれた


    〈 ーーーーーーーーズバババババババババババババ!!!!!ーーーーーーーー 〉


♪____この手で掴み取るまで


          〈ぐしゃり〉


      衝撃に耐えきれず、絆の戦士の仮面が半壊し、変身者の素顔が垣間見える
 
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