【SS】仮面の戦士:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】仮面の戦士:ポケモンBBS

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【SS】仮面の戦士

 ▼ 1 ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:04:46 ID:SMpbih76 [1/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
____________________
    
__________


___



    決戦の夜、2人の男が対峙する

    1人は、仲間達の思いを繋ぐため
    もう1人は、信じる悪を貫くため

    月明かりが2人を照らす
    闇に彩りを添える桜の花びらが、きらりと光った


 ※※※「どうしても、戦わなきゃならないのか……?」

 ※※※※「ああ、お前をこの先に通すわけにはいかないからな」

 ※※※「……結局お前は“悪”を選んだのか、※※※※………」

 ※※※※「すまない……」


       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ▼ 3 ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:05:56 ID:SMpbih76 [2/22] NGネーム登録 NGID登録 報告

 ※※※(皆、失ってしまった……)

    (お前が最後の一匹になっちまったな)


    (“相棒!” “力”を貸してくれ!)



    「“変身!!”」



      <ピキィィィィィィィィィィィィン!!!>



        〔 Fusion. 💥 〕




___



_________________
 ▼ 4 ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:06:46 ID:SMpbih76 [3/22] NGネーム登録 NGID登録 報告



          プロローグ


 ▼ 5 ロローグ◆ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:07:42 ID:SMpbih76 [4/22] NGネーム登録 NGID登録 報告


    〈ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ………〉



     暗い部屋に響き渡る警報

     それは、「仲間を奪い返すことに成功した」合図でもある



 シトロン 「やっと会えましたね、レントラー
       君のボールです、戻って来て下さい!」チュウウン


    モンスターボールから放たれた赤い光はディスクを包み込み、仲間を取り返した



 タケシ「警備の兵が来たぞ! こっちだ、走れ!」ダッ

 シトロン 「はい!」ダッ

      (再開を喜ぶ時間は無さそうだ)


    〈ダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッ〉
 ▼ 6 ロローグ◆ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:08:24 ID:SMpbih76 [5/22] NGネーム登録 NGID登録 報告

    暗闇の中、2人の男は走り出す
    皆の元へ、生きて帰るために



   〈ドギューーーン〉

                 〈ッゥーーーン〉


 シトロン 「!!」ッーー…


    突如放たれた一発の銃弾が、少年の右頬を掠めた


 シューティー「やれやれ、これだから田舎者は……」


    〈カチャ カチャ カチャ カチャ カチャ カチャ カチャ カチャ カチャ〉


 タケシ「……囲まれたか」

 シューティー「我々に逆らうつもりか? 基本がなっていないね」

 シトロン 「ふざけるな! 貴方達の好きなようにはさせません!」ジャキッ!
 ▼ 7 ロローグ◆ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:09:23 ID:SMpbih76 [6/22] NGネーム登録 NGID登録 報告

    懐から取り出した銀色に輝くベルトは、敵が装備してるものと同じ物


    腰に素早く巻き付けられたそれには、モンスターボールが1つ、はめられている


 シトロン (レントラー、いきなりですいません……
       僕に力を貸して下さい!)

      「変身ッ………!!」ガコンッ!



      〔 ブブー  error! 〕



       〈バコン!  カンッ カラカラカラ〉


 シトロン 「ぐはアァッッ」ズザザザザ


      (……っ、仮説通りか、残念だ……)


 タケシ「おい! 大丈夫か!?」
 ▼ 8 ロローグ◆ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:10:03 ID:SMpbih76 [7/22] NGネーム登録 NGID登録 報告

 シューティー「フッ、我々の兵器を常人の君が使えると思ったか?」


    蛇のようなおぞましい表情で、回りの兵士に指示が出される


 シューティー「撃て、片付いたら火炎放射器で焼き払え」


   〈ジャキッ ジャキッ ジャキッ ジャキッ ジャキッ ジャキッ〉


 シトロン (絶体絶命か、どうすれば……)


 タケシ「降伏する」ガタッ


 シトロン (嘘でしょ!? 銃も下ろしてるし!)


 シューティー「ほほう、賢い選択だね
        さて、君はどうするのかな?」ニコッ


 シトロン (この状況、命が惜しいなら降伏するのが一番良い。けど……)

      「それでも……」
 ▼ 9 ロローグ◆ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:10:47 ID:SMpbih76 [8/22] NGネーム登録 NGID登録 報告

 シューティー「え?」


 シトロン 「妹と約束したんです! どんなに怖くても、目の前にいる敵に絶対に屈さないって! ……だから………!」


 シューティー「じゃあ、あの世で妹さんに詫びてきな!」ジャキッ!


 タケシ「待ってくれ! どうにかして説得するから許してやってくれ!」ドゲザ


 シトロン (あの構えは……そうか!)


 タケシ「ッそんなわけねえだろっ!!」ブンッ!


    土下座に見せかけたクラウチングスタートの構えから
    手元に置かれていた銃剣の1つが槍のように飛ばされ、敵兵の体を貫いた


 シューティー「 」 ……


 タケシ「よし、逃げるぞ!」ダッ!

 シトロン 「はい!」ダッ!
 ▼ 10 ロローグ◆ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:12:31 ID:SMpbih76 [9/22] NGネーム登録 NGID登録 報告

     〈パァーン パァーン パァーン パァーーン〉


    背後から追ってくる銃弾を、通路の角を曲がり、何とか躱ていく

    しかし……


     〈スルスルスルスル…… クワッ!〉


 男達「「!!」」


 シューティー「痛いなぁ、僕がタダの戦闘兵なら死んでいたところだよ」ギロッ


 シトロン (改造人間め……!)


          〈ドガーン!!ブロロロロ〉


 シューティー「痛っ、今度は何だ!?」


     壁を突き破り、敵を跳ね飛ばした装甲車が彼等の盾になるようにして止まった
 ▼ 11 ロローグ◆ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:13:07 ID:SMpbih76 [10/22] NGネーム登録 NGID登録 報告

 コジロウ「間に合って良かった、速く乗れ!」

 タケシ「感謝する!」ダッ


    〈バタン   キキィ ブロロロロロロロロロロ………〉


     〈パァーンパァーンパァーン  キキン キン〉


 シューティー「チッ」




     〈ブロロロロロロロロロロロロロロロロ………〉



 タケシ「ふぅ……今回は少しヤバかったかな」

 シトロン 「それでも、十分なほどの武器や火薬が手に入りました
       それに、僕のポケモンも……!」


 ムサシ「ところでジャリメガネ、戦士のベルトは結局どうしたの?」
 ▼ 12 ロローグ◆ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:14:01 ID:SMpbih76 [11/22] NGネーム登録 NGID登録 報告

 シトロン 「それが……」



          “戦士のベルト”

  ロケット団が古代の技術を用い、作り出した兵器

  装着者に、装填したデータのポケモンの力を与え、仮面の戦士へと変身させる



          “ 改造人間 ”

  ロケット団に囚われた人間の成れの果て
  戦士のベルトが体内に埋め込まれているため、常にデータのポケモンと融合している
  生身でも超人的な身体能力を発揮可
  脳をベルトに支配されているため、元の人間の人格はない



 シトロン (僕は1つ、仮説を立てた
       改造人間でないと戦士のベルトを使えないのではと
       強力な兵器を奪い、こちらも使えるのならば、この戦いに勝ち目が出てくるはず
       だが、使えなければ意味が無い

       残念ながら、仮説は立証されたみたいですね)

 ▼ 13 ロローグ◆ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:14:57 ID:SMpbih76 [12/22] NGネーム登録 NGID登録 報告

 シューティー「舐めた真似しやがって……」ギロリ

     装甲車が去った後を睨みつけ

     体と一体化した兵器を起動


 シューティー「“変身”」ガチャ! ギュイイイイイン……



        〔 Fusion. Serperior 〕



    月明かりに照らされながら、緑色の仮面を被った“光の戦士”が姿を現した


 シューティー「お前達はここで待っていろ、彼奴らは僕が始末する」スサササササササッ


 ▼ 14 ロローグ◆ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:15:38 ID:SMpbih76 [13/22] NGネーム登録 NGID登録 報告

 ムサシ「そう……、結局使えなかったのね」

 シトロン 「苦労して手に入れてくれたのに……すいません」

 コジロウ「今日ダメでもまた次に試せばいいさ
      お前の才能が、今の俺らにとって1番の武器なんだから」

 シトロン 「ハハ……頑張ります」


 タケシ「おい、後ろからなんか来てるぞ?」

 シトロン 「え?」
 ムサシ「なに?」
 コジロウ「ん?」


 シューティー「貴様らァ! この場で地獄に落ちろォ!!」スサササササササッ


 シトロン (追いかけてきた!)
 ▼ 15 ロローグ◆ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:16:06 ID:SMpbih76 [14/22] NGネーム登録 NGID登録 報告

 コジロウ「くそっ!」キィィイイイイイイイ

   アクセルを強く踏みしめて

 コジロウ「しっかり掴まってろ!」グゥン!

   車体は一気に加速する

 コジロウ(うわっ!? アイツ足速っ!)

   両者の距離は遠ざからない

   そして目の前には深い森

   ねじれているかのような空間の中で

   コジロウはハンドルを思い切り切った


     <キィィイイッ>

                <キキッ>
  <ギュイーン>
         <ヴィヴィーン>

            <キュルルルゥゥヴーゥン>
 ▼ 16 ロローグ◆ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:16:38 ID:SMpbih76 [15/22] NGネーム登録 NGID登録 報告

 シューティー「逃げられると思うなァ!!」«エナジーボール!»


    〈ドガン!  ガラアンガタアングワアン〉


 コジロウ「やめろシュータロー! お前も共に悪に立ち向かった仲間だろう! 目を覚ませ!!」

 シューティー「ヒャッハッハッハッハッハ!」«エナジーボール!»


   〈ドガン!ドガン!ドガン!〉
        〈クルッキキュキッキッキキーッ!〉


   容赦の無い攻撃を受け、装甲車は蛇行する


 シューティー「ちょこまかするなよォ、狙いにくいじゃないか」ギロリ

        «へびにらみ!»

 コジロウ「……ッ! 車が動かねえッ!」

 タケシ「クソヤロウ……このままやられてたまるか!」ガタッ!

   銃を取り出し、車の扉を開き、敵に狙いを定め
 ▼ 17 ロローグ◆ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:17:27 ID:SMpbih76 [16/22] NGネーム登録 NGID登録 報告

 タケシ「くらえ!」カチッ


      〈ドギューーーーーーーン!!!〉


 シトロン (おっ、僕が作った新型の銃を使ってくれるんですね
       引き金を引けば、矢のように鋭い弾丸が火の鳥の如く高速で飛んでいき、標的を焦がす使用になっています
       これを躱せる者などいないはず)

 シューティー「遅い」ヒョイ

 シトロン (あ、躱されました)

 タケシ「畜生!」ドギュンドギュンドギュン

 シューティー「連射しても無駄だ!」スルスルスルスル


    飛び交う炎の弾丸を、体をうねらせながら回避され

    あっと言う間に距離を詰められてしまい

    敵の攻撃は続く


 シューティー「キエエエェェェェェェェェエエイ!」«ドラゴンテール!»
 ▼ 18 ロローグ◆ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:18:01 ID:SMpbih76 [17/22] NGネーム登録 NGID登録 報告

      〈ガキイィン!〉


   振り下ろされた尾のような回し蹴りの重々しい一撃が、タケシの手元の銃を吹き飛ばす


 タケシ(しまった!)

 ムサシ「しっかりしなさい!」ガシッ

 シトロン (ナイスキャッチ!)

 ムサシ「舐めんじゃないわよ!」カチャ


    〈ドギューーーーーーーン     ボオッ!〉


 シューティー「あ゙ぁ熱ッ!」ゴオオオオ……

    炎の弾丸が直撃し、悶え苦しむ光の戦士だが、火だるまから聞こえるのは笑い声

 シューティー「アハハッ、深夜の奇襲、お見事
        けど君たちは僕を怒らせたから
        この場で朽ち果ててもらう」ゴゴゴゴゴゴゴ


 タケシ「ヤバイ! 来るぞ!」
 ▼ 19 ロローグ◆ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:18:40 ID:SMpbih76 [18/22] NGネーム登録 NGID登録 報告

 コジロウ「くそっ、どうすれば……」

 ムサシ「あら、この銃、なんか煙出てきてるんだけど」プスプスプス

 シトロン (ちょっと複雑だけど、僕の発明品が不完全なお陰で助かるかもしれない!)

      「その銃をシューティーに向けて投げてください!
       そしたら2人とも急いで車に戻って扉を閉めて!」

 ムサシ「オッケー」ブンッ

 シューティー「グオオオオオオオオオ!!!!」ビガッ!


       «ハードプラント!!»


    4人を乗せた車めがけ、荒れ狂う植物の波が襲いかかる

    その波に呑まれる寸前、宙を舞う銃が爆音をならし、木っ端微塵になる

    ――大爆発  想像以上に巨大な爆発は、光の戦士の視界を遮り
    装甲車を背後の崖へと突き落とした


   〈ーーーー――ドガァァァァァァァァァン!!!――ーーーー〉

 ▼ 20 ロローグ◆ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:19:09 ID:SMpbih76 [19/22] NGネーム登録 NGID登録 報告

 シューティー「うっ……ぐっ!」ズザザザザザザ

 一同「「「「うわあぁああぁあぁぁぁ!!!」」」」


       〈―― シーン ――〉


 シューティー「……」

       「……」チュウウン

       「……チッ」スタスタスタ


    敵は崖を見て諦め、変身を解き、来た道を引き返していった


 シューティー(まあいいや、奴らの行く場所は分かってる

        僕を怒らせたバツだ

        悪く思うなよ



                友よ   )
 ▼ 21 マゾウ@はいぶくろ 16/07/30 03:19:12 ID:X6584wms NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ジャローダかよワロタ
 ▼ 22 ロローグ◆ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:19:44 ID:SMpbih76 [20/22] NGネーム登録 NGID登録 報告


 〈ガターン〉
      〈ドガーン〉
  〈ガーン〉        〈ズーン〉
       〈ドーン〉
   〈ドスーン〉   〈ズシャーン〉
     〈バリーン〉   〈ガリガリガリーン〉
       〈ドンガラガッシャーン〉  〈グシャーン〉


 タケシ「……(助かった)  」
 ムサシ「……  」
 コジロウ「……  」

 シトロン 「……

         (  ……サトシ………  )

                         」

__



_____


_________________
 ▼ 23 ロローグ◆ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:20:32 ID:SMpbih76 [21/22] NGネーム登録 NGID登録 報告



    近い将来


   ロケット団によって支配された世界


    彼等は
         終わりのない絶望の中で

  人類の自由のために戦う


       “ 最後の希望 ”






         【SS】仮面の戦士





 ▼ 24 ZSLq0Csm3g 16/07/30 03:21:10 ID:SMpbih76 [22/22] NGネーム登録 NGID登録 報告

 今日はここまでです


・春から書き溜めてきたので1日に1パートずつ更新します

・ プロローグ + part 1 〜 8 + エピローグ の10パート構成です

・展開予想のレス、更新中のレスはご遠慮下さい
 ▼ 25 ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:35:03 ID:VLajg4ec [1/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告



          part 1


 ▼ 26 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:37:30 ID:VLajg4ec [2/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


      〖 8年前 カロス地方 〗



 サトシ「ピカチュウ! 10万ボルト!」

 セレナ「テールナー! 大文字!」


 ピカチュウ「ビィィガァァヂュウウゥ!!」ビリビリビリビリズバーーン!!
 テールナー「ルナァ!」ゴォォオオオオ!!


     いつもと変わらぬ仲間


     〈ドガァァァァァァァァァン!!!〉


 ロケット団「「「やな感じぃぃ!!」」」キラーン
 ソーナンス「そおおおおおおなんすっ!!」キラーン

      いつもと変わらぬ敵



    いつもと変わらぬ日常が、一変した
 ▼ 27 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:38:31 ID:VLajg4ec [3/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 シトロン 「全く、あいつらもしつこいですね」ヤレヤレ

 ユリーカ「ほんッッとにやな感じ」アカンベー


 サトシ「まあ、あいつらも組織の為に働いてるだけで、本当はポケモンが大好きだから、こんなことはしたくないと思うんだ」

    「今回は何もしてないみたいだし、少しくらい大目に見てやっても良いんじゃないか?」


 セレナ「そうね」

 ユリーカ「サトシ優し〜い」

 シトロン (意外な発言ですね……まあいいですけど)


    夏の日差しが強まりつつあるこの日、4人の旅は、もうすぐ終わりを告げようとしていた



 シトロン (いよいよ明日、カロスリーグ開幕ですか)

      (カロスリーグが終われば、サトシは別の地方に行き、セレナはパフォーマーの道に進むでしょう)

      (そしたらこの旅も終わり。寂しいもんですね)
 ▼ 28 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:39:32 ID:VLajg4ec [4/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 サトシ「昼飯まで特訓だ! 皆、出てこい!」ポポポン!

 ピカチュウ「ぴっかあ!」
 ゲッコウガ「こうがっ!」
 ファイアロー「ふぁーい!」
 ルチャブル「ちゃっぼお!」
 オンバット「おんおーん!」

    翌日開催されるカロスリーグに向け、闘志を燃やすサトシ


 セレナ「夢を叶えてもまだまだ終わらない! 私たちもパフォーマンスの練習よ!」ポポポン!

 テールナー「るなぁ!」
 ヤンチャム「やんちゃあ!」
 ニンフィア「ふぃあ!」

    カロスクイーンになり、誰よりも早く夢を叶えたセレナ


 ユリーカ「ユリーカはお兄ちゃんと一緒にお昼ごはん作ってるね
      サトシとセレナは2人でそこにいてね〜」

 デデンネ「でねでね!」

    いつまで経っても無邪気なユリーカ
 ▼ 29 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:40:11 ID:V3QBlIsA NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告

 シトロン 「(リア充爆発しろ)はは…… それじゃあお願いします
       皆も出てきてください!」ポポポン!


 ホルビー「ほっび!」
 ハリマロン「りまりーま!」
 レントラー「ぐぇええぇん!」


    そして、眼鏡の少年とポケモン達

    全員が顔を合わせるのは、このときが最後だった


    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 ロケット団「「「ワーハッハッハーイ!!」」」バッ!

 サトシ「またお前達か! さっきも会ったばかりだろ! しつこいぞ!」

 ユリーカ「そうよ! こっちはご飯中なのよ!」

 ムサシ「うっるさーい! そんな生意気なこと言ってられるのも今のうちよ!」

 ニャース「そうニャ! サカキ様から与えられた新兵器の力、味わうといいニャ!」

 コジロウ「そうだそうだー! 俺とマーイーカの力の前に恐れおののくがいい!」ガチャ
 ▼ 30 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:42:02 ID:VLajg4ec [5/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 サトシ「なんだそれ? ベルトか?」


   コジロウはマーイーカのモンスターボールを白いベルトに装填し、それを腰に巻き付け


 コジロウ「その通りだがただのベルトじゃないぜ! 変身! 」ビシッ



       〔 Fusion. Inkay 〕



    次の瞬間、コジロウの体は、仮面を被った“異形の戦士”に変わっていった


 コジロウ「うおおおおお! 凄ええええ!」

 シトロン 「ななな、なんですかそれは!?」ガタッ


     衝撃的な光景に、少年は腰を抜かすほど驚く
 ▼ 31 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:43:01 ID:VLajg4ec [6/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 ムサシ「ポケモンと融合して戦えるってのは本当みたいね! 凄い凄い!」

 サトシ「ポケモンと融合………!?」

 ユリーカ(ちょっとカッコイイかも)

 セレナ「 」唖然

 コジロウ「この力で、お前達のポケモン全部いただくぜ!」

 シトロン 「僕達と戦うつもりですか!?
       それにあなたはポケモンじゃないでしょう!」

 サトシ「皆、下がっててくれ」

 ユリーカ「ええ!? 1人で戦うつもりなの!?」

 サトシ「ポケモンと融合したっていうなら、俺とゲッコウガの力に似たものなのかもしれない
     だとしたら戦ってみるだけの価値はあるかと思ってさ」サラッ

 シトロン 「そういうことならお願いします」ササッ

 サトシ「行くぞ、ゲッコウガ! 君に決めた!」

 ゲッコウガ「コウガッ!」
 ▼ 32 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:44:03 ID:VLajg4ec [7/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 サトシ「(俺達はもっと、もっと強く!)うおおおおおおおおおお!!!!」


       〈ズザザザザザバババアァ!〉


 サトシゲッコウガ「……」

    荒れ狂う水の竜巻を身に纏い、サトシの心と融合したポケモンは姿を現す


 サトシ「ゲッコウガ、“居合い切り”!」

 サトシゲッコウガ「コウガッ!」ビュン!


       〈ヒュン  スパッ!〉


    白く光る2本の刀が、異形の戦士を切り裂いた

    ……ように見えた


 サトシゲッコウガ「……!!」ツー

 コジロウ「残念だが俺の“辻斬り”のほうが速かったみたいだな!」
 ▼ 33 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:44:31 ID:VLajg4ec [8/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 一同「「「!!!」」」

 シトロン (強い……!!)

 ニャース「サカキ様曰く、『ポケモンの能力を限界まで引き出して装備者に与える』らしいニャ」

 ムサシ「思ったより凄い力ね
     コジロウ! 私にもやらせなさいよ!」

 コジロウ「ちょっと待ってろーって」


 シトロン (何なんだあの力は?
       どのような技術で開発したんだ?)


    そんなことを考えず

    今すぐにでも戦いを止めればよかったものを

    その時は気づかなかった




    絶望の世界が

    すぐそこまで迫ってきていると言うことに
 ▼ 34 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:45:17 ID:VLajg4ec [9/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 サトシ「“ 水手裏剣 ”!」

 コジロウ「させるかよ!」“催眠術!”


 サトシゲッコウガ「ゥ………グァ……」フラフラ…

 コジロウ「トドメだ!」ブンッ!


      “ ば か ぢ か ら ! ! ”


    〈バスン〉
            〈ヒューン〉
                〈ドタッ〉


     重々しい一撃を受けたゲッコウガは
     空中で放物線を描き、地に叩きのめされ

 ゲッコウガ「 」

     戦闘不能

 サトシ「……ッ! 戻れ!」チューン
 ▼ 35 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:46:05 ID:VLajg4ec [10/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 ムサシ「すっごーい! そろそろ私に譲りなさいよ!」

 コジロウ「まあまあ、ちょっと待ってろって」

     「変身解除は……こうか」ガシュゥゥゥイイン……


     “最初の変身”が終わったこの瞬間



        〔  goodbye  〕



     “世界の終わり”が始まった


 コジロウ「変身解除っと……あれ?」

     「嘘だろ……」


    マーイーカのモンスターボールを装填したはずのベルトの中には


    何も入っていなかった
 ▼ 36 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:47:20 ID:VLajg4ec [11/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 シトロン (さっきまで新しい力に喜んでいたロケット団が、青ざめている)


 コジロウ「どうして……俺のマーイーカはどこに行ったぁ!?」


 ニャース『サカキ様曰く、『ポケモンの能力を限界まで引き出して装備者に与える』らしいニャ』


 コジロウ「そうだ……! サカキ様に話せば何か分かるかも」ガサゴソガサゴソ





 サトシ「あいつら何やってんだ?」

 シトロン 「さあ? とにかく今は逃げましょう!
       あの力にはポケモンじゃ敵わないですよ!」


 サトシ「なあお前ら、どうしたんだ?」

 シトロン 「聞いてないし!」
 ▼ 37 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:48:12 ID:VLajg4ec [12/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 サカキ[試作方ベルトのテスト、ご苦労であった]

 ロケット団「「「ははっ!」」」

 サカキ[流石はフレア団を壊滅させた者達だな
     お陰で量産型を開発するためのデータが集まったよ]

 コジロウ「あの、サカキ様!」

 サカキ[なんだ?]

 コジロウ「俺のマーイーカは一体何処へ行ったのでしょうか?」


 サカキ[ああ、存在自体消えたよ

     さっきの力、感じたろう?

     ポケモンの限界を引き出した力

     ポケモンの命を使った力だ]

 ▼ 38 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:48:37 ID:VLajg4ec [13/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 コジロウ「ぁ………ぁ………嘘だ……そんな……」ガタガタ


 サカキ[同じポケモンを一体しか使えない試作方は不便だったか
     安心したまえ、量産型は性能こそ落ちるが、人間と融合させる使用のため
     一体のポケモンを永続的に使えるようになるから、そのような不便はなくなるぞ]


 コジロウ「……そんなことを言っているんじゃない………!」


 サカキ[何を言っているんだ?
     ポケモンは道具だぞ?]

    [そして今日からは
     我々ロケット団の兵器を起動させるためのデータだ]

    [今から全世界にソレを伝える]

    [見ていろ]

                   〈プツッ〉

 ムサシ「……」
 コジロウ「……」
 ニャース「……」

 サトシ「なあお前ら、どうしたんだ?」
 ▼ 39 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:49:18 ID:VLajg4ec [14/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告




         〈ビガッ!!!〉




      突然、空が光った


           何の前触れもなく


    次第に大気が歪み始め


       そして、ポケモン達は……



 ピカチュウ「ぴかっ!?」シュウウウ……

 ニャース「なんにゃ!?」シュウウウ……
 ▼ 40 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:50:11 ID:VLajg4ec [15/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 テールナー「てなっ!?」シュウウウ……

 セレナ「テールナー!?」サッ


          〈チュウウウウン〉


    ポケモン達は、蒸発していった



     〈シュウウウウウウウウウウ………〉



     〈 ーーー  シーン  ーーー 〉



   大気が歪んでから元に戻るまでの数秒で
   ピカチュウ、ファイアロー、ルチャブル、オンバット
   テールナー、ヤンチャム、ニンフィア
   ホルビー、ハリマロン、レントラー
   デデンネにニャース
   その場にいた、12体ものポケモンが姿を消した
 ▼ 41 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:50:58 ID:VLajg4ec [16/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 セレナ「……」

 ユリーカ「なにこれ……怖い……
      お兄ちゃん、デデンネは? 皆は何処に行っちゃたの?」


    得体の知れない恐怖が一同を襲う


    吹き抜ける冷たい風と
    用意してから時間が経ったために冷めた飯の匂いが鼻をくすぐる


 サトシ「……なんだよ………」

    「……なんなんだよこれはぁ!!」

    「これもお前達の仕業かっ!
     俺達の仲間達を何処へやった!!」
 ▼ 42 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:52:01 ID:VLajg4ec [17/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 ムサシ「そんなことこっちが聞きたいわよ! ニャースは何処に行ったのよ!」

 サトシ「ふざけるな! 今度ばかりは許さないぞ!」

 ムサシ「なによ! これが私達のせいだっていうの!?」

 コジロウ「……」


    〈ririririririririririririririririr……〉
     〈ririririririririririririririririri……〉


 サトシ「……誰だよ、こんな時に……」


 シトロン 「  ……!」ハッ!


   ポケモン達が消えてから1分後
   少年のパソコンとセレナの携帯端末が
   何処からか何かの電波を受信したようで
   五月蠅く音を立てていた
 ▼ 43 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:52:42 ID:VLajg4ec [18/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


   〈ドリドリドリームパワー♪ ドリドリパワー♪ …ピッ〉


 セレナ「何かしら? これ?」

    「【重大発表】全世界の皆様へ ……だって」


 シトロン 「僕の所にも来ていますね、とりあえず再生してみましょう」ポチー


   何処からか送られてきた動画を再生すると
   軍服を着た厳つい顔の男性が画面に写った


 サカキ[全世界の皆さん、初めまして
     カントーを拠点とする悪の組織
     ロケット団のボスのサカキと申します]

    [突然ポケモン達が消えて驚いていることでしょう
     安心してください、彼等は我々の道具に生まれ変わっただけです
     何が起こっているか分からない人も大勢いると思うので
     この私が、先程の大気の歪みについて説明しましょう]
 ▼ 44 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:56:01 ID:VLajg4ec [19/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 サカキ[カロス地方に『フレア団』という組織が存在し
     彼等は“ 古代の兵器 ”を用いて、全ての命を消し去ろうとしましたが
     残念ながら私の部下達に倒され、その理想を叶えることはできませんでした]

    [そこで私は、彼等が残した兵器に目をつけました]

    [ポケモンは、データの塊です
     3000年前のカロスの王は
     長く醜い戦争を終わらせるために
     ポケモン達が苦しまないで消えるように
     ポケモンをデータに還元する技術を作り出していて
     その技術は、カロスの“古代の兵器”に組み込まれていたのです]

    [そこで私は、壊滅したフレア団の代わりに兵器を発動させることにしました
     先ほどの大気の歪みは兵器が作動した証拠です]

    [ポケモン達は消え、貴方達に戦う術はない
     そして消えたポケモン達のデータは
     我々の新兵器の一部となります]

    [これで世界征服完了
     抵抗しなければ命は奪いません
     もし抵抗するようならば……]ピッ


     画面が切り替わると、そこに一人の少年が写し出され
 ▼ 45 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:57:02 ID:VLajg4ec [20/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 サトシ「!!」

 シゲル[やめろ! こんな事をしてタダですむと思うなよ! ぐはっ!……………    ]


     暗い手術室に監禁されていた


 サカキ[ポケモン研究の第一人者、オーキド博士のお孫さんです
     彼にはこれから、改造人間第一号になってもらいます
     これが、我々の新兵器の使用する兵士かつ、抵抗した者の末路となるのです
     もちろん抵抗した者の全員がこうなる訳ではありません
     優秀な能力のある者だけを兵士にして、そうでない者は容赦なく命を奪います]


 セレナ「ひどい……」

 ユリーカ「あの子、どうなっちゃうの?」


 サカキ[おっ、そろそろ手術が始まるようですね
     気分を害される方が大勢でると思われるので、このへんで通信を終了したいと思います]

    [それでは皆さん、良き終末を]

 シゲル[ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁあああ………   ]

            〈プチ〉
 ▼ 46 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:57:48 ID:VLajg4ec [21/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 サトシ「ふざけんなよ……、ロケット団! ぜってえ許さねえ!」ギロッ

 ムサシ「な、なによその目は! やろうっての?
     上等よ! 行けっ、パンプジン!」ポンッ

 サトシ「望むところだ! 行けっ、ゲッコ…」
 シトロン 「待ってください! サトシ!」


         〈スゥゥゥゥ……〉


    パンプジンのボールから放たれた光は、何も出現させずに
    数秒ほどその場で光って消えた


 ムサシ「そんな……」

 サトシ「じゃあ、ゲッコウガも……」


    ポケモンは消えた

    古代の兵器の力で歪んだ大気は、全てのポケモンを消した

    地中深く眠る者、遠い宇宙に存在する者、異空間に住まう者、神と呼ばれる者、全てのポケモンが消えた

    もちろん、モンスターボールの中のポケモンも
 ▼ 47 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:58:35 ID:VLajg4ec [22/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 コジロウ「……こんな………」ワナワナ

     彼は自分を責めた

 コジロウ「……こんなものぉ!」ブンッ!


     “戦士のベルト”は本部にデータを送り
     それは改造人間用の量産型を作るヒントになった

     量産型の新兵器がなければ、ポケモンが消えたところで、人間には抵抗する手段がいくらでもあるため世界征服はできない

     しかし、先程自身が体験した“ ポケモンの命を使った力 ”が量産されれば、抵抗できる者はいない

     もし彼が変身しなければ、古代の兵器は作動させられなかった


           〈ガサッ〉

     投げられたベルトは宙で弧を描き、背の高い草むらに落下


 コジロウ(どうして俺に……こんな役をやらせたんだ!!)ポロポロ


     ロケット団の世界征服は、自身が尊敬するボスの目標だったのだから喜ばしいことだが

     ポケモンを人一倍愛する彼にとって、自分が、組織が、ボスがしたことが許せないのだ
 ▼ 48 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 01:59:28 ID:VLajg4ec [23/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 セレナ「……」

 ムサシ「コジロウ! とりあえず本部もどるわよ!」

 コジロウ「……」コクッ


     〈ダッ!!〉
             〈……ピタ〉


 ムサシ「……ごめんね、ジャリボーイ達」


         〈ダッ!〉


      去り際に一言残し、二人の悪党は去る



 サトシ「……シゲル、ポケモン達、皆………」


 セレナ「……」
 ▼ 49 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 02:00:19 ID:VLajg4ec [24/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


       【 夜  ポケモンセンター 】



    明日行われるはずだったカロスリーグは、もちろん中止

    人々は、いつこの町が占領されるか分からない恐怖に怯え、なかなか眠れずにいる

    中には荷物をまとめて、何処かへ逃げ出す人もいた


 サトシ(これからどうなっちまうんだろ?)

 ユリーカ(ポケモン達がいないなんて嫌だ……)ガタガタ

 シトロン (逃げ出したい……)ブルブル

 セレナ「……」スクッ


        〈ギィ〉

               〈バタン〉

 シトロン (……?)
 ▼ 50 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 02:01:35 ID:VLajg4ec [25/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


   〈ガサガサガサ〉
      〈ガサガサガサ〉  〈ガサガサ〉
         〈ガサッ〉


 セレナ「あった!」


    少女が拾い上げたのは、白いベルト
    それは、装備者に強靭な力を与える代わりに、データ化したポケモンの命を奪う物


 セレナ「……」

    『テールナー!?』サッ

    「テールナー、ごめんなさい……
     もしかしたら貴女の命、使わせてもらうかもしれないわ……」


   少女はパートナーが消え去る寸前、彼女をモンスターボールに戻していた


   マーイーカとパンプジンを見て思った
   “ データさえあれば変身できる ”ことと
   “ 消えたポケモンでもモンスターボールに入る ”こと

 ▼ 51 art 1 ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 02:02:33 ID:VLajg4ec [26/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 セレナ「……」


   モンスターボールとベルトを見つめる


   いつか、戦わなきゃならない時が来るのか、と思いながら


 セレナ「……」タッ


   旅の仲間が待つ、ポケモンセンターに戻る



 セレナ(今は、しっかり休もう)



    (いずれ訪れる、最悪な未来に備えて)



 ▼ 52 ZSLq0Csm3g 16/07/31 02:03:18 ID:VLajg4ec [27/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 今日はここまでです

   設定として、本編とは物語の流れが下記の通りに異なります


・サンダー祭り
    ↓
・ポカロンマスタークラス
    ↓
・フレア団戦
    ↓
・エイセツジム戦
    ↓
・part 1


    ご了承下さい

 ▼ 53 メ◆ZSLq0Csm3g 16/07/31 02:07:01 ID:VLajg4ec [28/28] NGネーム登録 NGID登録 報告
上げ忘れ

それにしても文字化け多い上に、初期に書き溜めたとこの修正が出来てねえ(´;ω;`)
 ▼ 54 雄ゲッコウガ◆FCz1EFF..E 16/07/31 02:09:14 ID:4KMuCRco NGネーム登録 NGID登録 報告
支援です
 ▼ 55 ZSLq0Csm3g 16/08/01 00:21:59 ID:e7rttg6c [1/14] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告



          part 2


 ▼ 56 art 2 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/01 00:23:13 ID:e7rttg6c [2/14] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


       【 さらに1か月後 】


   〈ザッザッザッザッザッザッザッザッザッ〉
     〈ザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッ〉
    〈ザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッ〉


    見渡す限り大量の敵、逃げ場はない


 セレナ「……」ブルブル

    隣では大切な彼女が震えている


 サトシ(やるしかない)

    (戦うしか………!)

    「セレナ! 絶対俺から離れるなよ!」


    「必ず守ってやるからな!!」


    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ▼ 57 art 2 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/01 00:24:28 ID:e7rttg6c [3/14] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 サトシ「ぐはあっぁ゙ あがっ゛…… 」ゼエゼエ


 セレナ(サトシが敵を何度も叩きのめしているというのに、敵は全然減っていかない)

    (どうしよう……このままじゃサトシがやられちゃう!)


    「……」 スチャ

    (そうだ……このベルトで………!!)

    (でも、そんなことしたらテールナーが……)


      〈ブィィィイイイン   ドガッ!〉

 サトシ「ぐはぁぁぁぁぁぁあ ……ぁ」ドサッ

 セレナ「サトシ!!」

    (ごめんなさい、テールナー……
     それでも私は、サトシの力になりたいみたい……)

    (絶対に、無駄にはしないからね……!)

    ベルトとモンスターボールは両手で持たれ、胸の前で構えられる
 ▼ 58 art 2 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/01 00:25:14 ID:e7rttg6c [4/14] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


      〈ガシッ〉

 セレナ「!?」   〈カラン〉

    (体が、動かない……)

    (ベルトも落としちゃった……!)

 ※※※「拘束できたか
     その女はモンスターボールも持ってるようだし、使えそうだ
     連れさらえ!」

 セレナ「嫌! 止めて!」ググッ

    (どうしよう……こんなことって………)


 サトシ「 セ……レナ………!?」

    (大変だ! セレナが彼奴らに!)

    (助けなくちゃ! でもどうすれば……)


         〈カラン〉

    足元に白いベルトが転がってきた
 ▼ 59 art 2 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/01 00:26:03 ID:e7rttg6c [5/14] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





      〔 Fusion. Greninja 〕





 サトシ「うおぉぉぉぉお お お お お お お お お !!!!!!!」





___




______



______________
 ▼ 60 art 2 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/01 00:26:41 ID:e7rttg6c [6/14] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 各地方の町は、覆面を被った兵士で溢れかえり

 其奴らによって閉鎖された


 情報の連絡手段は絶たれ

 町から出ることも出来ない


 町の外に出ている者は“反逆者”と見なされ

 何処かの町に定住していなければ

 すぐに弾丸の餌食になる


 人々に逃げることは許されない


 ポケモン達が消えてから数日後

 世界は

 ロケット団によって支配された
 ▼ 61 art 2 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/01 00:27:20 ID:e7rttg6c [7/14] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


     【 数時間前 ミアレシティ 】


      〈ザッザッザッザッザッザッザッザッ〉


 ユリーカ「今日も兵隊さん達たくさんいるね」

 シトロン 「……うん」


    兄妹はサトシとセレナと別れ、ミアレに住むことにした

    残りの人生を、生まれ育った町で過ごしたかったから


 リモーネ「サトシ君達と一緒じゃなくて良かったのか?」

    と聞かれても

 シトロン 「彼等にも、生まれ育った町で過ごして欲しかったからこれで良いんです」

    本心を押し殺して答えた
 ▼ 62 art 2 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/01 00:28:09 ID:e7rttg6c [8/14] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 ユリーカ「……つまんない

      つまんないよぉお兄ちゃん

      セレナもサトシもデデンネもいないなんて

      つまんないよぉ……」

 リモーネ「……ユリーカ」

 シトロン 「きっと新しい友達ができます
       それまでお兄ちゃんが遊んであげます
       今はそれで我慢してください」

    苦笑いで答えた

    本心を悟られないように、目をそらして


    眼鏡には、輝きを失ったプリズムタワーが映っている

    タワーを見て思い出されるのは、旅の仲間との決闘


 サトシ 『ユリーカ! セレナ! シトロン! よろしく頼むぜ!』


 シトロン (君は今どうしていますか……?)
 ▼ 63 art 2 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/01 00:29:33 ID:e7rttg6c [9/14] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


       【 ハクダンシティ 】


 セレナ「ママ……」


    アサメタウンに向かうつもりだった

    だが、間に合わなかった

 サトシ「……」

    交通手段が絶たれ、カントーに帰る道がなくなった少年は

    少女とと共に生きることを選んだ


   「彼女を1人にしたくない」と強く思ったから


     〈ザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッ〉


    外は、兵隊で溢れている


    ポケモンがいないと戦えない自分の非力さを情けなく思い、少年は唇を噛み締めた
 ▼ 64 art 2 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/01 00:30:21 ID:e7rttg6c [10/14] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 サトシ(何かがおかしい

     何かが変だ

     一体何なんだ?

     ポケモンがデータの塊?

     ポケモンは生き物じゃないのか?

     俺達と同じ、生き物じゃないのか?

     3000年前のカロスの王は、何を知っていたんだ?)

    「考えてもわかんねえや」


 セレナ「ねえ、サトシ」

 サトシ「?」
 ▼ 65 art 2 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/01 00:31:03 ID:e7rttg6c [11/14] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 セレナ「ロケット団ってあんなに沢山居るの?
     いつもの2人とニャースしか知らないから解らなくて……」

 サトシ「うーん」

 セレナ「それに、世界中の町に此処と同じ数がいるんでしょ?
     あまりにも多すぎやしないかと……」

 サトシ「う〜〜ん」


   〈ガタンッ〉
         〈ガラガラガッシャーン〉
                   〈……〉

 サトシ「誰だ!」

 ※※※※※※「ちょま、怪しいもんじゃない
        逃げてきたんだ、かくまってくれ」


 サトシ「お前は………!!」

 シューティー「サトシ!?
        サトシじゃないか!!」


 サトシ(誰だっけ……?)
 ▼ 66 art 2 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/01 00:31:39 ID:e7rttg6c [12/14] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 シューティー「改めて自己紹介するよ
        僕はシューティー
        イッシュを旅していたときのサトシのライバルさ」

 サトシ「思い出したぞ! シューマイじゃないか!!」

 シューティー(忘れられてたのネ)

 セレナ「どうしてシュークリームはここに来れたの?
     イッシュもカロスも閉鎖されてたでしょ?」


 シューティー「実は……」


   彼は、どの町にも辿り着けずに彷徨っていたところを、1人のロケット団員に助けられたと語った

   その団員の飛行機で逃亡中、燃料が切れてここに着いたという


 シューティー「明日早朝には発つ
        良かったら君達もどうだい?」

 セレナ「逃亡って……どこに逃げるつもりなの?」


 シューティー「その団員の同士に支配を任された町があるからそこに行くんだ
        確か……カントーのハナダシティとか言ったっけな」
 ▼ 67 art 2 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/01 00:32:13 ID:e7rttg6c [13/14] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 サトシ「ハナダ!?」ピクッ

 シューティー「この町と同じく、花が咲き乱れる美しい町だと聞いた」


 セレナ「でも、そこに逃げてどうするの?」

 シューティー「待つんだよ! 反撃のチャンスを!
        こんな世紀末みたいな状況で何もしないなんて、基本じゃない!!」


 サトシ「行こう」

 セレナ「えっ」


 サトシ「俺の仲間がそこにいる
     きっと力になってくれるさ」


 セレナ「だったら、だったら私も行く!
     私もこんな世界は嫌だし
     なによりサトシが行くなら……」

 シューティー「決まりだな」
 ▼ 68 art 2 ◆ZSLq0Csm3g 16/08/01 00:32:47 ID:e7rttg6c [14/14] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

 セレナ「そういえば自己紹介まだだったわね
     私はセレナ! よろしくねシュークリーム!」

 シューティー「うっほwwwwこりゃ良い被写体だべデュフフwwwwサトシ殿よ羨ましいのおwwww」パシャパシャパシャパシャ

 セレナ「きゃ! なによこのカメラ小僧!」

 シューティー「デュフフwwwwwwww」パシャパシャパシャパシャ

 サトシ(こんなやつだったか……?
     俺が覚えてないだけかもしれないけど
     人に嫌味を言うようなタイプだった気がする
     もしかしてイッシュリーグで俺に負けて性格変わったか……??)

 セレナ「変態!」ベチン!

 シューティー「ブホォ!」ハナヂブー


 サトシ(……賑やかになりそうだ)

    「よし! カントーに行ってロケット団から世界を解放するぞ!」


 2人「「おおー!!」」

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