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【小説っぽい】月の闇【SS】

 ▼ 1 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:33:08 ID:p3paHDXE [1/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 黒い体色に、満月が刻まれたような模様を持つポケモン。

 満月と言っても、その中心には穴がある。自身の闇が韜晦する事なく横溢する金色の輪。

満月に浮かぶのは、虚ろな穴。
 ▼ 7 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:37:29 ID:p3paHDXE [2/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 少しだけ、母親の話をしよう。

 ボクの母親は、自分の子が見ていることなどお構い無しに肉欲に溺れ、他種族に嬲られる様なポケモンだった。

 ヒトの世界では娼婦というらしい母親は、しかしそれとは根本が違う。

 母親は行為に対しての対価を取らず、ただ快楽を求めている。まさに自ら溺れに行っているのだ。

そして、ボクに対して平然と言い放つ。「私は彼等を愛しているの」
 ▼ 8 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:38:07 ID:p3paHDXE [3/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 幼い頃の世界は狭い。そんな母親を身近で見て、誰が純粋に恋や愛を信じられるだろう。

 だから、今ボクがエーフィに抱いているものは恋や愛ではない。

それは生存本能が作り出す幻。盲目。


 ―恋と愛の違いってなんだと思う ?
 ▼ 9 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:39:23 ID:p3paHDXE [4/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 昔、まだイーブイだった頃、同じくイーブイだったエーフィがボクに尋ねた。

 当時のボクの答え、それは「違いなんて無い。ただ、どちらも汚い」だった気がする。

 エーフィはそれに対し、少しだけつまらなそうな顔をし、自分の意見を得意気に言った。

「ちがうよ。恋は、素敵で酸っぱくて、愛は辛くて甘いんだって。ママが言ってたよ」

 無邪気に言うエーフィは何処まで深く意味を理解し、この言葉を発していたのだろうか。

少なくとも、当時のボクには意味がわからなかった。

そしてそれは今も完全には分かってなく、疑問のままだ。
 ▼ 10 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:40:24 ID:p3paHDXE [5/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 夕暮れ時、長い昼寝から目覚めたエーフィはボクを一瞥して「なんだ、まだいたの」と微睡みながら言った。

 本来昼に行動するエーフィは、最近夜型になりかけている。

「ねぇ」不意に、口から零れた。なまじ続ける

「恋と愛の違いって、なんだと思う ?」

 エーフィはこの質問を覚えているだろうか。

覚えてなければいい、ボクはそう思った。
 ▼ 11 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:42:14 ID:p3paHDXE [6/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
「なぁに、それ。哲学 ? ブラッキーってそんなキャラだっけ」

「……いや、なんでも無いよ。忘れて」

 自分で言っておきながら、何故それを口にしたのか分からない。

「そーねぇ。……『恋は落ちて、愛は陥る』かなぁ」

「愛って自発的なモノだと思うの。だから、抜け出せない。自らはまってるんだもの」

 エーフィが前にした質問。覚えていないのは当然で、覚えているボクがおかしいのだ。
 ▼ 12 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:43:04 ID:p3paHDXE [7/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
「で、答えはなんなの ?」

 大きな目をこちらに向け、エーフィが尋ねる。思わず目を逸らし、ぶっきらぼうに答える。

「答えなんて無いよ」

「何よ、真面目に考えてあげたのに。せめてブラッキーの意見くらい言ってよね」
「それとも、誰かに恋してそんな事聞いたの ?」

 からかう様なその声に、ふと、随分前にエーフィに告白された事が脳裡に過る。
 ▼ 13 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:43:49 ID:p3paHDXE [8/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
「ん、いや、別に恋はしてないけどさ」

「なーんだつまんないの。で、ブラッキーの意見はどうなのよ」

「ボク、ボクは……」

 沈黙が流れる。分からない。恋と愛の違い。

「愛は……愛も恋も、同じなんじゃ無いかな。そんなもの、そもそも存在しないよ」

「何それ。確かに存在するわよ。恋も、愛も」

「無いんだよ。恋も愛も結局は幻。故意に現実を見えなくする為に自らが作り出す盲目さ」
 ▼ 14 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:44:24 ID:p3paHDXE [9/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 露骨にエーフィが顔を顰め、心底つまらなさそうに言う。

「うーわ。それって私の事を否定してるの ? 覚えてるでしょ。告白した事」

「否定なんかして無いさ。ただ、それはただの甘い幻想だよ。現実はもっと苦く、酸っぱい」


 恋は素敵で酸っぱい。


「否定してるじゃない。それに現実は、なんて知った様な事言ってさ。……ねぇ、なんでそんな事言うの? 私、今でもあなたの事が好きよ。そこに嘘なんて無い」
 ▼ 15 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:45:12 ID:p3paHDXE [10/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
「それに、仮にそうだとしても、それの何が問題なの ? 良いじゃない。幻でも何でも。

見えてるものが何であれ、そこに存在する気持ちは尊いものでしょう。例え、生存本能が切欠でも、そこから派生する感情を馬鹿にしないで」

 そう言い切り、覚悟を決めた様な表情をし、エーフィがもう一度口を開く。

やめて、聞きたくない。

「ねぇ、私、あなたが好きよ。……愛してる」
 ▼ 16 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:45:47 ID:p3paHDXE [11/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 愛してる。さっき彼女は言った。『愛は陥るもの。だから抜け出せない』


 ―愛なんて、子孫を残す為の本能だ。


 その言葉は述懐せず発音される前に意志の力で掻き消された。
 ▼ 17 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:47:09 ID:p3paHDXE [12/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 それから暫く、エーフィと会わない日が続いた。

避けているのではなく、恐らく向こうが出歩いてないのだろう。かといって会いにも行き難い。

 そのエーフィと会わなかった数週間の間に、1匹のメスがボクの前に姿を現した。

透き通る緑とクリーム色の体毛。同じイーブイの進化系のリーフィア。
 ▼ 18 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:48:00 ID:p3paHDXE [13/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 出会い頭、初対面のボクに、リーフィアは言った。

「ねぇあなた、私と同じ種族よね ? 嬉しい! 私、同族とあまり話した事無いの。ホラ、私達そこまで繁栄してる種族じゃ無いじゃない。あ、わたしリーフィアっていうの。よろしくね」

 1匹で間断なく喋るメスだな、と思いながら生返事をする。

リーフィアはそんなボクにはお構い無しに、ただ喋る。

まるで『ボク』には興味がなく、『ブラッキー』にそれはある。そんな印象を受けた。

自分が喋りたいから喋る。そこに『ボク』は存在しない。ただの独り善がり。
 ▼ 19 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:48:49 ID:p3paHDXE [14/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 それから結局、エーフィに出会わなかった数週間、ボクはリーフィアに付き纏われることになった。好意も寄せられている。

 この年になると、自分の体質という物に対し、ある程度の理解を得る。

その体質とは、他のポケモンを惹き寄せるということ。

ボクの中に母親の血は確かにあり、受け継がれている。

母親が不特定多数と関係を持っていた、取りも直さず持つ事が出来る魅力があった様に、その魅力はボクの天稟だ。

他を魅了する体質。惹きつけられた相手を満足させるのはボクの『役割』なのだろうか。
 ▼ 20 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:49:23 ID:p3paHDXE [15/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 でもボクは、母親のようにそれを果たす事も、楽しむつもりも毛頭無い。

 擦り寄るリーフィアを追い払いもせず、かといって親身にもならず、たださせたいがままにした。

途中「付き合って下さい」とも言われたが、軽くあしらった。
 ▼ 21 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:50:07 ID:p3paHDXE [16/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 久しぶりにエーフィが姿を現した。籠を背負っている。

4足歩行の常で、手で持ち運ぶ事はできない。

 エーフィの手製の籠には2つ、何かが入っていた。それを急に取り出す。 

 早く披露したい気持ちを抑えられないといった様子だ。

「コレあげる。作ったの」

 何かのアクセサリーの様だ。その内の1つの金を基調とし、太陽を象った輪。それをボクに差し出した。

「私のはコレ」

 エーフィの物は銀色で、月を象った輪。
 ▼ 22 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:50:57 ID:p3paHDXE [17/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
「対になってるの。いいでしょ」

 自慢気にエーフィがそう言う。

「作ったって、コレを ?」

 細かい装飾が散りばめられた美しい、とても美しいリング。エーフィが作ったとは信じられない。

「そう。頑張ったのよ。ずっと篭りっぱなしだったんだから」

 で、感想は ? と言う様に、エーフィがこちらを見る。

「あり……がと。嬉しい。うん、凄く嬉しいよ」

 満足気にエーフィが頷く。
 ▼ 23 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:51:36 ID:p3paHDXE [18/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
「でも、何でボクは太陽で、エーフィは月なの ? ボク達がそれに例えられる時は、普通逆だと思うけど」

「ふふふ、それわねー」

 我が意を得たりと、幼い子がそうする様に、鼻を高くしてエーフィは言う。

「もし私が太陽なら、太陽が輝けるのは月が在るから。光を受け入れてくれる存在があるから、太陽は安心して輝けるのよ」

 私が輝いてるなんて、恐縮だけどね、と照れ臭そうに続ける。

「だから、太陽には月が必要で、月にも太陽は必要なの」

 当然でしょう。とあたかも自明の理の様に語るエーフィ。
 ▼ 24 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:52:19 ID:p3paHDXE [19/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 不意に、隣の茂みが揺れた。出てきたのはリーフィア。

 リーフィアはツカツカとボクに歩み寄り、尋ねた。

「このメス、何 ?」

 普段より1オクターブ低く、冷たい声。明らかに敵意を持っている。

「エーフィ。ボクの幼馴染だよ」

 最低限の情報だけを提示する。

「ふぅん。ねぇ、ブラッキー。何所か別の場所いきましょ」
 ▼ 25 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:53:13 ID:p3paHDXE [20/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 その発言を皮切りにエーフィが声を上げる。

「ちょっと。急に何 ? と言うかこの子、誰」

 発言の途中で、問いかけの対象がボクに移り変わった。その剣幕に一瞬たじろぐ。

「リーフィア。君が居ない間に急に現れて、以来よくボクに話しかけてくる」

 リーフィアが割って入る。

「そんな事はいいでしょ。ねぇ、ブラッキー。行きましょ」
 ▼ 26 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:53:48 ID:p3paHDXE [21/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 うんざりする。堪らずボクは言った。

「悪いけど、もう近付かないで。君といても、あまり楽しく無い」

 瞬間リーフィアの表情が固まる。その間隙にエーフィと一緒にそこを立ち去る。

「ふーん、そっか」

 不気味な納得を背中で聞き、その場を後にした。
 ▼ 27 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:54:15 ID:p3paHDXE [22/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 その次の日からだ。リーフィアのものと思われる、エーフィに対しての執拗な嫌がらせが始まったのは。

 最初は軽いものだった。が、すぐに酷く、えげつないものへエスカレートしていく。

 住処が荒らされたのも、1度や2度では無い。

 リーフィアは警戒心も強く、現場を押さえようにも、尽く失敗した。
 ▼ 28 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:54:47 ID:p3paHDXE [23/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 最初の頃は悪態を吐いていたエーフィも、次第に口数が減り、衰弱し始めていた。

 ボクはただ寄り添うだけ。それしか出来なく、自分が歯痒い。

 そんな折、エーフィが言った。

「ブラッキー。もう一度、言うわ。私、あなたが好きよ。ねぇ、一緒に、此処から離れて暮らさない ?」

 一言一言噛みしめるように、ゆっくりと発音するエーフィ。
 ▼ 29 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:55:37 ID:p3paHDXE [24/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ボクはただ、驚いた。

まだ、ボクを好きだと言ってくれるのか。

同じポケモンを隣で愛し続ける。それは、確かに甘くて、辛いものかもしれない。

 それに、ココまでエーフィが嫌がらせを受けているのはボクの所為だ。ボクの所為でエーフィは理不尽な目に遭っているというのに。

 でも、ボクは。ボクは……

「エーフィ、ありがとう。でも、ごめん」

 ボクは、付き合うのが、怖い。

深い関わりを持つのが、触れ合うのが、どうしようもなく、怖い。
 ▼ 30 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:56:13 ID:p3paHDXE [25/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
「そっか……うん。なら、もう諦める。でも、それがあなたの本心なら、ね」

 エーフィは続ける。

「ねぇ。私とあなた、結構長い時間一緒に居るのよ。ブラッキーは自覚してないかもしれないけど」

「だから、あなたが恋にコンプレックスを抱えているのも薄々分かってるわ。……ブラッキー。それが、あなたの本心なのね ?」

 逆説の意味を含んだ、否定されることを前提に置いた問い。

そうじゃ無いでしょう、正直になって。

エーフィは、そう、告げている。
 ▼ 31 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:56:44 ID:p3paHDXE [26/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 あぁ、ボクは、恋してもいいのかな。出来るのかな。

 そんな不安の心中、1つの答えが結晶のように固まっていく。

 今迄の考えを打ち砕く結晶。正直になる為の鍵。

「ボクは。ボクも、エーフィが好きだ。ずっと。ずっと前から……うん。行こう ! 何所か、此処で無い別の場所へ。リーフィアが来ない、いや、来てもまた別の所へ行けばいいんだ。……一緒に暮らそう。エーフィ」

 エーフィが微笑む。

とても暖かい輝きを持った、月を照らす太陽のような微笑み。
 ▼ 32 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:57:11 ID:p3paHDXE [27/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
「なら、私のあげた尻尾飾り着けてよね。あげたのに使ってくれて無いから実は傷ついてたんだから」

「あ、アレ尻尾飾りだったの ? よく分からなかったし、汚すの嫌だから飾ってた」

「私が着けてるんだから気付きなさいよ。もう……昔から少し抜けてるんだから。あーあ、気に病んで損した」

 そう言う彼女の尻尾は確かに銀のリングで飾られている。

 少し、明るさが戻ったな。と、そう思った。
 ▼ 33 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:57:44 ID:p3paHDXE [28/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 その翌日。早い内に此処から離れようと、ボクはエーフィの住処へ向かった。

ボクの尻尾には金に輝く太陽のリングがはめられている。

 エーフィの住処へ着いた時、そこに家主の姿は見えなかった。

居たのはリーフィアと、横たわるピンク色の物体。

それがエーフィだと理解するまでに時間を要した。
 ▼ 34 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:58:17 ID:p3paHDXE [29/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
「あ、ブラッキー。あなたに付きまとってたメス、居なくなったよ。さぁ2匹で暮らしましょう ?」

 そう、満面の笑みを浮かべリーフィアが発する音は、ボクの耳には届かなかった。『エーフィ』に駆け寄る。

「ねぇ、エーフィ……エーフィ !」

 あぁ嘘だ。嘘でしょ。動いてよエーフィ。
 ▼ 35 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:59:02 ID:p3paHDXE [30/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 エーフィに語りかけるボクを、リーフィアが後ろで冷ややかに見ている。

「君は、太陽なんでしょ。なら、輝いていてよ。太陽が無くなったら、月は、どう輝いたらいいの ? ボクは、どうすればいいんだよ……」

「ねぇ、ブラッキーもういいでしょそんなの。そんな事よりやっと、2匹で暮らせるのよ。私はずっとこの時間を待ち侘びてたの」

 信じられない。リーフィアは何を言っている ? 2匹で暮らす ? 意味がわからない。

「私、あなたをずっと見てたんだよ…… ? 少し前、このメスがあなたの前から居なくなった時、やっとあなたと話せて嬉しかった。……あなたも嬉しそうにしてたじゃない」

 ずっと見ていた。エーフィが尻尾飾りを作る前から…… ? そう言えばボクの事、初対面で知っていた。

リーフィアはボクを見ていたのか。そして、エーフィが居ない隙に、初めてボクの前に姿を現した。
 ▼ 36 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 16:59:26 ID:p3paHDXE [31/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
「それなのに、あのメスが出てきた途端あなたは『もう近付くな』って言ったよね。

それで思ったの。ブラッキーはこのメスに支配されてるんだって。だから私と居られないんだって。だから、その支配を解いてあげたんじゃない」

 言葉は通じるのに、それが意味する所が理解できない。会話にならないとはこの事だろうか。
 ▼ 37 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 17:00:04 ID:p3paHDXE [32/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 リーフィアと話していた時のボクを嬉しそう、だったり、エーフィに支配されてるだなんて。


―恋も愛も結局は幻。故意に現実を見えなくする為に自らが作り出す盲目


 なんだ。やっぱりボクは間違ってなかったんだ。

リーフィアは、まさに今その状態だ。自ら盲目に陥り、理想の幻で視界を覆う。

 ボクは逃げるようにその場から立ち去った。

「……ブラッキーも逃げるの ? そう。まぁ、いっか。また別のオスを探そう」

 そんな呟きが風に乗って聞こえた気がする。
 ▼ 38 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 17:00:48 ID:p3paHDXE [33/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ボクに知己と呼べる存在はエーフィしか居ない。これからは完全に1匹だ。

 もう大切な存在なんて作らず、自分に与えられた『役割』を果たしていこう。

それが、1番良いんだ。
 ▼ 39 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 17:01:09 ID:p3paHDXE [34/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
 満月に浮かぶのは虚ろな穴。

その穴の中の闇は、益々深く、暗く、体積を増していく……


fin
 ▼ 40 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 17:01:48 ID:p3paHDXE [35/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
終わりです
最初は純愛の予定でした。何故こうなった……
 ▼ 41 テトプス@ジュペッタナイト 16/08/18 17:02:53 ID:NCHH6rCU NGネーム登録 NGID登録 報告


切ない…でもこういう感じ好きですよ。
 ▼ 42 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 17:04:04 ID:p3paHDXE [36/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>41
お気づきかもしれませんが私の作品に登場するリーフィアは全て同一のポケモンです。

よかったら他のも読んでね(露骨な宣伝)
 ▼ 43 カンプー@クロスメール 16/08/18 17:04:59 ID:Z7iggnFA NGネーム登録 NGID登録 報告

やっぱり君は小説っぽい方が向いてる
 ▼ 44 ルダック@ひみつのコハク 16/08/18 17:06:21 ID:elSrR5nk NGネーム登録 NGID登録 報告
鬱やなぁ
 ▼ 45 カブ@あやしいおこう 16/08/18 17:20:35 ID:.wPGdrrs NGネーム登録 NGID登録 報告
前のは微妙だったけど今回のは良いね
後、スレタイにいちいち【小説っぽい】って付けるのはなぜ?
 ▼ 46 カ◆Ibi/.BQaas 16/08/18 17:22:59 ID:p3paHDXE [37/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>45
何となく
まぁ俺が書いてるって一目で分かるし、読みたく無い人は避けられるでしょ
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