【SS】仮面ライダーヒューモンズ:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】仮面ライダーヒューモンズ:ポケモンBBS

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【SS】仮面ライダーヒューモンズ

 ▼ 1 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/09/19 01:14:02 ID:ybP5zK5Y NGネーム登録 NGID登録 報告
第一話「暗闇にただ"1"人」


   ウー ウー ウー ウー キンキュウジタイハッセイ キンキュウジタイハッセイ ウー ウー ウー ウー


その日、人類は神話に到達した。


研究員「不味いぞ……」

研究員「ええ……」

研究員「何てこった……!!」


かつてシンオウ神話に語られたように、ポケモンと人間が同じ存在となったのだ……


研究員「大惨事どころじゃすまねぇ……」

研究員「どうすればいいの……!!」


それを物語るモノ、それこそが、人間でもあり、ポケモンでもある者共……


研究員「連絡です、会長……ヒューモンが、ヒューモンがまた逃げ出しました!!」


ヒューモンだ。
 ▼ 385 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:20:49 ID:1yZo2KDk [1/39] NGネーム登録 NGID登録 報告
ヤマブキシティ 市街地


カイト「っ……もうこの辺りにはヒューモンは居なさそうだな」


カイト……仮面ライダーガレッドは、対ヒューモンウィルスが散布される前に一体でも多く救おうと、ヤマブキシティを徘徊していた。手のなかにはヒューモンズドライバーと、謎の機械を持っている。


カイト「これ、どうするんだろう……」
 ▼ 386 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:21:11 ID:1yZo2KDk [2/39] NGネーム登録 NGID登録 報告
それは丁度、ヒューモンズドライバーにセットできるような形だった。メガストーン宜しく遺伝子のマークが刻まれている。


カイト「……もう戻らないと」


カイトは、時計を確認して、自分達を守るシェルターに転移していった。

―――――――

PA研究所


ハンター「ふぅ……」


ハンターは窓の側で、一人コーヒーを飲んでいた。右手で二個のモンスターボールを適当に撫でる。
窓の外から見えるのは、相も変わらずせかせかと生きる人々の群れ。
それを眺めるハンターの後ろに、レンヤがやって来た。
 ▼ 387 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:21:37 ID:1yZo2KDk [3/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
レンヤ「じゃあ、回収に行くよ!!」

ハンター「あれ、もうウィルス散布の起動スイッチ押したのか?」

レンヤ「ああ、さっき先輩が押してた」

シズカ「まあまあ、……取り合えず私達はヤマブキシティ近辺の見回りで良かったわよね?」

ハンター「ああ、ヒューモンが下手に悪あがきしたら困るからな」


彼らはそう言いながら小銃とモンスターボールを手に持ち、研究所を立ち去っていった。

―――――――
 ▼ 388 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:21:59 ID:1yZo2KDk [4/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
PAコーポレーション


ゲンゾウ「……」


ゲンゾウは、窓から人々を見下ろしていた。何も知らずに行き交う彼らを見ていると、何とも言えない心持ちになった。


ゲンゾウ「……全く、愚かだったなあ」


ゲンゾウは人々を見ながら呟く。愚民は何も知らないまま、ヒューモンの存在が消えていく。


ゲンゾウ「もとより、人間が神話に近づこうとした……それだけで、大きな過ちだったんだろうな」


答えは無い。

―――――――
 ▼ 389 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:22:34 ID:1yZo2KDk [5/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ヤマブキシティ 市街地


ヤマト「……」


ヤマトは、至って普通に街を歩いていた。右手に栄養ゼリーを持ち、ズルズルと啜る。
だが、突然彼は、頭を思いきり殴られたかのような刺激を受けた。


ヤマト「っごほっ、がはっ……」ヨロッ


突然ヤマトはよろけた。足元がふらつき、視界が揺れる。とても立っていられず、その場に座り込んだ。


ヤマト「へぇ……成る程ねぇ、ウィルスか……でも」
 ▼ 390 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:22:56 ID:1yZo2KDk [6/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ヤマトは、近くの建物に手をつきながら立ち上がった。目指す場所は、美しき星空の会。
不安定な、それでもしっかりとした足取りで、彼はそこへと向かう。


ヤマト「俺は……もう、止まらない……!!」

―――――――

美しき星空の会


チカイ「うう……」

ユキカ「まさか、貴女もヒューモンだったなんてね」


チカイはその頃、美しき星空の会でユキカと話をしていた。街をさ迷っていたら偶々外に出ていたユキカと出会えた辺りは、彼女が幸運だったことの現れだろうか。
 ▼ 391 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:23:20 ID:1yZo2KDk [7/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
チカイ「それで……私、何処にも行くところ無くて……それで、ヤマトさん探して……見つけたんですけど……」

ユキカ「殺されかけた、と……」

チカイ「はい……彼は、この前の病院での件いらい、人が変わったようにヒューモンを殺すと言い出していたようで……」

ユキカ「……」


半泣きでそう言っている彼女だったが、途中で体の違和感に気付いた。


チカイ「ぐすっ……あれ、何ですか……?」

ユキカ「どうしたの?」

チカイ「なんか、頭がくらっとして……」

ユキカ「え……チカイさん、すぐにシェルターまで行くわよ!! ここじゃあウィルスが入ってくる!!」

チカイ「は、はいっ!!」


ユキカはチカイの手を引いて駆け出した。
 ▼ 392 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:23:40 ID:1yZo2KDk [8/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
―――――――

警備会社パルソック


ナガタ「……今度はヤマブキを巡回しろ、だとさ」

ショウジ「……」


第三駆除班の面々は、どこか疲れきった様子でその知らせを受けた。防護服を着込み、ライフルを担ぐ。


ナガタ「……多分、これでラストだ。……行くぞ」

ショウジ「はいっ!!」

ノノカ「はいっ!!」


彼らは一瞬顔を見合わせ、そして会社の外へと出ていった。
 ▼ 393 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:24:04 ID:1yZo2KDk [9/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
―――――――

美しき星空の会 外部


ヤマト「はぁ……はぁ……やっとついた……」


ヤマトは息を切らせながら、美しき星空の会の前までたどり着いた。外から見ると小さい建物だが、きっと地下に空間を作っているのだろう。


ヤマト「……おらあっ!!」ゲシッ


ヤマトは足に力を込め、閉められた扉を蹴破った。


   バギンッ

   ウーウーウーウー ウーウーウーウー
 ▼ 394 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:24:27 ID:1yZo2KDk [10/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
辺りにサイレンが鳴り響く。ヤマトは一つ舌打ちをし、辺りを見回した。まだ誰かが襲ってくる気配は無さそうだ。
ヤマトは咳き込みながら、奥の方へと進みだした。  

―――――――

美しき星空の会 シェルター


   ウーウーウーウー ウーウーウーウー

カイト「!!」


シェルター内部にいたカイトは、サイレンを聞いて顔を上げた。この音は、恐らく侵入者……ヤマトかそこらの存在を告げる音だ。


カイト「不味い……」
 ▼ 395 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:24:47 ID:1yZo2KDk [11/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
きっとこのシェルターを出たら、ウィルスに襲われるだろう。だが、もし敵にこのシェルターを壊されたら、ここにいるヒューモン達
は苦しみ、死ぬ。
彼はじっとしては居られなかった。


ブースターヒューモン「ちょ、どこいくの?」

カイト「行かなきゃいけない所が出来た」

ブースターヒューモン「え、ちょっ


カイトはそう言いながら、引き留める手を振り払い、シェルターを抜け出した。

―――――――
 ▼ 396 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:25:08 ID:1yZo2KDk [12/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ヤマブキシティ 市街地


ナガタ「ふぅ……この辺りには居ないようだな」

ノノカ「ですね」


第三駆除班はヤマブキシティを見回っていた。もしヒューモンが居たら即刻始末する為だ。そして、もう三人。


ハンター「お、第三駆除班か」

ショウジ「あ、こんにちは」

ハンター「おう、……お前らもヒューモンの見回りか?」

ナガタ「ああ……これで、ヒューモンは居なくなるんだろ?」

ハンター「多分な。少なくとも、人に危害を及ぼせるような個体は居なくなる……筈だ」

シズカ「ま、ヒューモンを集めてるイカれた団体もいるけどね」
 ▼ 397 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:25:30 ID:1yZo2KDk [13/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
そんな話をする。第三駆除班の三人は、自分達を裏切っていたユキカの存在を思いだし、思わず顔をしかめた。


レンヤ「まあまあ……あれ、あっちからヒューモンの呻き見たいのが聞こえない?」

ハンター「よし、行くか!!」

―――――――

美しき星空の会


カイト「ッゴホッゴホッ……やっぱりキツいな……」


カイトはシェルターを出ると同時に、目眩と痛みに襲われた。歩く度に脳が締め付けられるようだ。


カイト「誰だ……何処にいる……!!」


そう言いながら廊下へと出ていく。すると、思いきり荒らされた館内が眼に入った。
床は凹み、扉は悉く抉じ開けられている。そして、それを行っていたのは……
 ▼ 398 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:25:51 ID:1yZo2KDk [14/39] NGネーム登録 NGID登録 報告
カイト「ヤマト……」

ヤマト「よぉ……」


カイトとヤマトが向き合った。ヤマトの方はもう既にボロボロ、満身創痍と言っても過言では無いようにも思えてくる。
二人は自分の体については無視し、無言で互いにヒューモンズドライバーを身に付けた。
そしてグリップを捻る。


ヤマト「ミガロス!!」

カイト「ガレッド!!」


辺りに衝撃波が溢れ出た。白い煙が辺りを埋めつくし、視界を霞ませる。
 ▼ 399 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:26:12 ID:1yZo2KDk [15/39] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミガロスセカンド「行くぜ、終わらせてやる……」

ガレッド「来い……!!」


彼らは変身した。互いに体は悲鳴をあげ、節々がミシミシと音を立てる。
それでも彼らは戦いを止めようとは思わない。そこに彼らの信念があるから。


ミガロスセカンド「俺は!! ヒューモンを全滅させて!! 人を、人間を守る!!」


その声は、思いは確かにガレッドの耳に、心に入っていく。だが彼も、もう止められないのだ。


ガレッド「ぐうっ……だが、俺は……もう決めたんだ!!」
 ▼ 400 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:26:52 ID:1yZo2KDk [16/39] NGネーム登録 NGID登録 報告
そう言いながら、彼はタキザワから貰った謎の機械を取り出した。頭の中にそれの使用法が流れ込んでくる。


ガレッド「俺は守る!! 守りたいと思った者を!!」

謎の機械『Mega stone program wake up』

ミガロスセカンド「っ!!」


そして、彼はその装置をベルトに差し込み、グリップを思いきり捻った。


ベルト『evo-e-e-mega evolution』

ガレッド「だああああああっ!!」
 ▼ 401 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:27:15 ID:1yZo2KDk [17/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
彼は叫びをあげ、緑の光に包まれた。そしてその光が収まったときには。


メガガレッド「行くぞ……!!」


メガシンカを遂げたガレッド……メガガレッドが立って、ファイティングポーズを取っていた。
少し気圧され、姿勢を低くするミガロスセカンド。だが彼もその程度では諦めたりはしない。


ミガロスセカンド「へっ……でも、俺は負けない!!」ダッ

   パシュッ
 ▼ 402 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:27:48 ID:1yZo2KDk [18/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ミガロスセカンドが糸を放つ。恐らく壁や天井から攻めてくるつもりなのだろう。だがそれはもう読まれている。


メガガレッド「おらあっ!!」シュッ

   ブチンッ

ミガロスセカンド「!?」


メガガレッドが辺り一面を拳で凪ぎ払った。張られた糸は全てその拳圧で斬り倒され、ミガロスセカンドは地面に不時着する。


ミガロスセカンド「厄介だな……だったら!! ライダーパンチ!!」


今度はミガロスセカンドは地面すれすれを駆け出した。狙いは下からのアッパーなどだろうか。
メガシンカの影響なのか、異様に澄みきった冷静な思考でそう考えたメガガレッドは、ミガロスセカンドの起動を狙って殴り付けた。
 ▼ 403 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:28:09 ID:1yZo2KDk [19/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
   スドンッ

ミガロスセカンド「ぐあっ!!」ゴロゴロ


ミガロスセカンドは地面を転がり無防備な姿を見せた。体の震えを押さえながら再び立ち上がる。
……だが、メガガレッドはその時には、ドライバーのグリップを捻っていた。


メガガレッド「ライダー、パンチ!!」

   ドッゴォォオンッッ

ミガロスセカンド「ぐがあああっ!!」


ミガロスセカンドは防御をとったものの吹き飛ばされ、背後の壁に叩きつけられた。頭の中に星がちらついている。
メガガレッドはミガロスセカンドを見た。普通ならここで変身は解けているんじゃ無かろうか……そう考えていた。
だが、そんなことは無かった。
 ▼ 404 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:28:32 ID:1yZo2KDk [20/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ミガロスセカンド「まだだ……絶対に……ヒューモンを、全滅させる……!!」ヨタヨタ


ミガロスセカンドは尚もメガガレッドを睨み付け、そしてよろよろと立ち上がる。全てはヒューモンを殺すため。人間を守るため……妹のような人間を作らないため。


ミガロスセカンド「何があっても、お前を倒す!!」


野生の叫びが響き渡った。メガガレッドが思わず身構える。ミガロスセカンドは全身に力を込めた。
彼のベルトが、更なる唸りを上げる。


ベルト『w-w-w-w-wild open your wild!!』

ミガロスセカンド「うおおおおおおおおおっ!!」
 ▼ 405 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:28:52 ID:1yZo2KDk [21/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
彼は紫に発光した。全身が尖り、背中から、アリアドスを思わせる脚が生えてくる。
彼は己のリミッターを解除し、仮面ライダーミガロスセカンド・暴走体に進化したのだ。


ミガロスセカンド「おらあああっ!!」ダンッ


ミガロスセカンドは地面を蹴りつけ、瞬時にメガガレッドの眼前まで飛び出した。両手を掴んで動きを封じ、肩に生えた二本の足での斬撃と、膝蹴りを叩き込む。
思わずよろけるメガガレッド。


メガガレッド「ぐうっ……!? 何だ、それ……」

ミガロスセカンド「さあな……だが、これで!!」

ベルト『Rider punch』

ミガロスセカンド「ライダーパンチ!!」
 ▼ 406 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:29:15 ID:1yZo2KDk [22/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ミガロスセカンドは思いきり、拳を打ち付けた。だがそれはメガガレッドに対してではない……シェルターの壁に打ち込んだのだ。


   ズドンッ

メガガレッド「なあっ……!?」

ミガロスセカンド「あくまで俺の目的は、ヒューモンを全滅させることだからな!!」

―――――――

美しき星空の会 シェルター


   ミシッ ミシッミシッ

チカイ「な、何が……」


シェルター内に、謎の音が響く。辺りを見回すと、ヒューモン達は皆パニックに陥っている様だった。
 ▼ 407 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:29:37 ID:1yZo2KDk [23/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
   ミシッ  ミシッミシッミシッ

チカイ「ひっ……」


彼女は震える。もしこのシェルターが破壊されたら……想像するのも息苦しい。それに、シェルターが破壊されたら暴走する個体も出てくるだろう。


   キャーッ

チカイ「!?」


誰かが大声を上げた。シェルターの壁を指差している。
……大きな皹が、亀裂が入っていた。そしてその亀裂は音を立てて崩れ……大きな穴となった。

―――――――
 ▼ 408 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:29:57 ID:1yZo2KDk [24/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ヤマブキシティ 市街地


その頃、第三駆除班と研究所の六人は、先程発見したヒューモンを始末していた。


ハンター「ふぅ……やっと倒せた」

ナガタ「だな」

ハンター「さて、次は何処に行く?」

ショウジ「取り合えずまたヒューモン探せば良いんじゃ無いんですかね」


ライフルを拭きながらそんな風に会話し、彼らは人が行き交うヤマブキシティを進む。


ナガタ「……もうこんなのは嫌だ」

ノノカ「?」

ナガタ「ライフル携えて歩いているのが普通だなんて、俺には、とても理解出来ない」


突然ナガタが切り出した。一行は進みながら、彼の言葉に耳を傾ける。
 ▼ 409 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:30:21 ID:1yZo2KDk [25/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ショウジ「じゃあ……」

ナガタ「だからさ……これが終わったら、俺ここを辞めさせて貰う」

ハンター「へぇ……?」

レンヤ「勿体無いなぁ、仕事無くなるよ?」

ナガタ「構わない。俺はただ、もう疲れただけだ」


そう言いながら、ナガタはライフルの弾を込め直した。

―――――――

美しき星空の会


   ッゴホッ ゴホッ オエエエ……

チカイ「くうっ……かはっ……」バタッ


外気がシェルター内に容赦なく押し寄せてくる。ヒューモン達は倒れこんだり、半狂乱になったりした。
 ▼ 410 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:30:45 ID:1yZo2KDk [26/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
メガガレッド「くそっ!!」


メガガレッドが舌打ちをする。穴の空いたシェルターの前に立つミガロスセカンドと、その奥で苦しむヒューモンを見据えた。
敵の背後にシェルターが存在するため、攻撃を外すと更にシェルターに穴が開くことになる。


ミガロスセカンド「もうすぐだ……もうすぐ、ヒューモンはぁ……!!」

ベルト『Rider kick』

ミガロスセカンド「ライダーァ……キック!!」


足元をふらつかせながらもミガロスセカンドは立ち上がり、メガガレッドを睨み付けた。そして両手から糸を出して、メガガレッドの背後の壁に接着させる。
ミガロスセカンドが地を蹴った。
 ▼ 411 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:31:07 ID:1yZo2KDk [27/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ミガロスセカンド「おらあああああああっ!!」

メガガレッド「っ……!!」


メガガレッドの目の前に、ミガロスセカンドの足が迫る。これが決まれば、彼は恐らく倒れただろう。
……そうはならなかった。


  ドサッ

ミガロスセカンド「っがはあっ……」ヨロヨロ


だがミガロスセカンドは空中で動きを止め、地面に膝をついた。メガガレッドは何もしていない……ミガロスセカンドの限界が来たのだ。謎の吐き気が彼の数少ない体力を奪っていく。
 ▼ 412 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:31:33 ID:1yZo2KDk [28/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ミガロスセカンド「っがはぁっ!!」バタッ

メガガレッド「ヤマト!!」

ミガロスセカンド「まだだ……まだだ!!」


もがくミガロスセカンドに思わず駆け寄るメガガレッド。彼も苦しんではいるが、彼ほどではない。


ミガロスセカンド「っがはぁっ……」ドサッ

ベルト『Power off』

ヤマト「っ……」


変身が解けたヤマトは、すぐに意識を失った。ただでさえエネルギーを消耗していたのに、無理をして強化形態を使用したことで体が耐えきれなくなったのだ。
 ▼ 413 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:31:56 ID:1yZo2KDk [29/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ヤマト「っ……」

メガガレッド「ヤマト……!!」ユサユサ

ベルト『Power off』

カイト「どうしたものか……病院に運ぶべきか?」


彼をどうするべきか、カイトは悩んだ。本来なら敵なのだから、別に殺してしまっても良いのだろうが、彼にはそんな気は起こらなかった。


ユキカ「カイト!!」

カイト「……ヤマトが……」

ユキカ「分かった。私が病院に連れていく。貴方はヒューモン達の確認を!!」


ユキカはヤマトを担いで、地上へと走った。そしてカイトはそれを見送り、シェルター内部へと戻っていった。
 ▼ 414 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:32:19 ID:1yZo2KDk [30/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
―――――――

ヤマブキシティ 市街地


ユキカ「ふぅ……ふぅ……」

ヤマト「」


ユキカはヤマトを担いで地上へ出た。最寄りの医療機関はヤマブキ総合病院だ。だがそこもまだ遠い。


ショウジ「ユキカさん!!」

ノノカ「それにヤマトも!!」


そんな声が聞こえた。彼女が顔を上げると、かつて騙していた仲間達が、ライフルを担いで此方に駆け寄ってくるのが見えた。


ナガタ「……久し振りだな」

ユキカ「……」

ナガタ「言いたいことは色々あるが、まあいい……ヤマトは今どういう状況だ?」

ユキカ「ウィルスにやられて現在気絶中、まだ息は有るけれど……」
 ▼ 415 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:32:42 ID:1yZo2KDk [31/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
そう言いながら彼女はヤマトを差し出す。ナガタが彼を受け取った。
彼の背後から声が飛んでくる。


ハンター「ヤマトなら俺が運ぶぜ?」

アーケオス「グギャアッ!!」

ナガタ「……そうだな、頼むぞ」


ナガタはヤマトを彼に受け渡した。目を合わせて、軽く頷き会う。


ハンター「こいつを苦しませちまったのは俺らの責任だからな……行くぞアーケオス!!」

アーケオス の そらをとぶ!!


ヤマトはハンターに担がれ、空に飛んでいった。残された六人は、それをただ見送った。
 ▼ 416 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:33:14 ID:1yZo2KDk [32/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


―――――――

PA研究所


その次の日……何時ものように、あくまで何時ものように、休憩所で三人が話していた。ハンターがコーヒーを啜って、ほうっと息をつく。


ハンター「いやー、漸く終わったか」

シズカ「そうね……終わったわね」

レンヤ「これで漸く休めるってもんだ」


そう言いながら、レンヤは大きく伸びをした。そして先程まで飲んでいたオレンジジュースをゴミ箱に捨てると、再び研究室に戻っていく。
捨てられたジュースのパックが、ゴミ箱の中で静止していた。
 ▼ 417 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:33:36 ID:1yZo2KDk [33/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
―――――――

警備会社パルソック


ナガタ「……ゲンゾウさん」

ゲンゾウ「これまで、ご苦労だったね」


第三駆除班だった三人は、パルソックの親会社、PAコーポレーションの会長のゲンゾウと面会していた。
スーツに身を包んだ会社のトップと、三人が向かい合う。


ゲンゾウ「……本当にお疲れ様だよ、君らに人類は救われた」


そう言いながら少々大袈裟に第三駆除班の三人を讃えるゲンゾウ。それを、ナガタは冷たく睨み付けた。
背負っていたライフルを投げつける。
 ▼ 418 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:34:07 ID:1yZo2KDk [34/39] NGネーム登録 NGID登録 報告
ナガタ「人類とかヒューモンとか、もう俺はどうでもいい。ただ俺は、もうこんな仕事は嫌だ。今日限りで……辞めさせて貰う」

ショウジ「……僕も、辞めます。ありがとうございました」

ノノカ「あ、退職金は振り込んでおいてね!!」


三人はそう言いながら、会社を出ていった。後に残されたゲンゾウは、ライフルを拾い上げて冷めたように笑いながら、天井を見つめた。


ゲンゾウ「ハハッ……本当に、愚かだったさ。本当に……」

―――――――
 ▼ 419 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:34:48 ID:1yZo2KDk [35/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
美しき星空の会


タキザワ「お疲れ様……だったな」

カイト「……はい」


カイトはタキザワにそう言われていた。彼の戦いは一応、終わりを迎えたのだ。ウィルスに蝕まれ、意識が朦朧としている中、カイトは返事をした。


ユキカ「……カイト、行こう?」

カイト「……ああ」


カイトは運ばれていった。そして、タキザワとチバ、アリアはお互いに顔を見合わせた。
 ▼ 420 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:35:10 ID:1yZo2KDk [36/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
タキザワ「……」

アリア「これから、どうするんです?」

タキザワ「……暫くは、ヒューモン達の更生、社会適応に勤めよう。彼らを守るのが我々の使命だ」

チバ「……ですね」

タキザワ「昨日の件で命を落としたヒューモンの分も、我々は動かなければならない」

―――――――

ヤマブキ総合病院


チカイ「……」


   ピッ

   ピッ

   ピッ

ヤマト「……」
 ▼ 421 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:35:33 ID:1yZo2KDk [37/39] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ヤマトは、復旧の進められているヤマブキ総合病院に運び込まれ、手術を受けた。なんとか一命はとりとめているが、現在は昏睡状態、いつ目覚めるのかは分からない。
ついでに言うと、病院の方からこいつを解剖して調べたいなんて言う声が聞こえたらしいが、捻り潰したそうだ。


チカイ「……ヤマトさん」


チカイはヤマトの手を握った。かろうじて暖かさは感じられるが、ピクリとも動かない彼が生きているのかどうかは、もう解釈の問題だろう。


チカイ「ヤマトさん……今、幸せですか?」


チカイはそんなことを聞いていた。いや、昏睡状態の彼が幸せな筈は無いのだが、ヒューモンを倒すために、人間を守るために命を削って、ここまで出来た彼は……例え彼女自身が狙われていたとしても、彼は英雄なんだと、人を守る仮面ライダーなんだと、彼女は思った。
 ▼ 422 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:35:54 ID:1yZo2KDk [38/39] NGネーム登録 NGID登録 報告
ヤマト「……」


外には風が吹いていた。猛獣は夜の中へと消え、未だに何も知らない人々が、何も知らずに歩いている。
人間は、確かに彼に守られた。


The end and new beginning……
 ▼ 423 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/09 19:37:01 ID:1yZo2KDk [39/39] NGネーム登録 NGID登録 報告
これにて仮面ライダーヒューモンズ、終了
何か変な終わりだけど終了
もしかしたらVシネマか第二期か劇場番でもやるかもしれません
 ▼ 424 ングマ@みずのジュエル 16/10/09 23:09:29 ID:jmEn2N8s NGネーム登録 NGID登録 報告
乙です
続き期待!!
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