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雨粒は山々にその身を打ちつけて土を濡らす。それが二つ、三つ、五つとなり、やがて数える間もなく量が増え、身を打ちつける間隔を狭め、やがてどしゃ降りとなった。今夜はそんなどしゃ降りの夜だった。
険しい山にある、それほど大きくない洞穴。その入り口で災いポケモンであるアブソルは自然災害の予兆を感じ、自分の身体が雨で濡れるのも構わずにただ空を見つめていた。
彼の仕事はただ一つ。自然災害の予兆が強くなった時に麓の集落へ降り、自分の姿を現すことで自然災害を伝えることである。しかし、集落の人間達は自分のことを「災いを伝えるポケモン」ではなく「災いを起こすポケモン」と捉え、彼のことを忌み嫌っていた。そのため彼が集落へ姿を現す度、人間達は彼を追い払おうとするのだ。
だが彼はこの仕事を辞めようとはしなかった。なぜならこの仕事は、自分が生まれる前から彼の先祖が続けてきた使命のようなものであるからだ。彼はこの伝統を潰さないために、後世へ伝える事を使命だと感じていた。
アブソルはゆっくりと目を閉じる。この前、密猟者に襲われた友達の事を思い出した。共に生まれ共に育った者はもうここにはいないのだ。
するとアブソルは自然災害の予兆が強くなるのを感じ取った。彼は目を開き、山の麓を見つめて険しい山を駆け下りた。そして彼は伝えに行くのだ、例え嫌われていようとも。例え誤解ゆえの迫害を受けていようとも。
夜の山に雨が降る。山を駆け下りる者はただ一心に前に進む。