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【ss】 セレナ(18)「(お嫁に行きたい……)」

 ▼ 1 fi1CHEIXTo 16/10/12 23:11:04 ID:IJybrg2M [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

 −トライポカロン マスタークラス決勝___


ピエール「トライポカロンマスタークラス優勝者は……パフォーマーセレナっっ!!」


 − ワアアアアァァァァァァァァァァァァァ


セレナ「わ、私……? 嘘っ、やったっ……!」ウルッ……

エル「おめでとうセレナ。悔しいけど、あなたの勝ちよ。」


セレナ「エルさんっ……!」ウルウル

 マフォクシー「まふおぉっー!」

 ヤンチャム「ちゃむちゃっー!」

 ニンフィア「ふぃあっー!」


セレナ「みんなっ……! グスッ、ホントに……ホントにありがとうっ……!」ポロポロ


 そう、あれは2年前の事。トライポカロンマスタークラス、ミオイ大会……

 私は決勝でエルさんとの対決に見事勝利し、遂に憧れのカロスクイーンへとなった。
 ▼ 2 ロンダ@サファリボール 16/10/12 23:12:09 ID:JooWuahE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ほう・・・・・
 ▼ 3 ガガルーラ@ザロクのみ 16/10/12 23:13:14 ID:0r994RzI NGネーム登録 NGID登録 報告
ポケモンの表し方が独特だな
支援
 ▼ 4 fi1CHEIXTo 16/10/12 23:14:11 ID:IJybrg2M [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

 カロスクイーンになってからは、パフォーマンスで挑戦者を向かい打つ立場にあり、今の所全て防衛している。

 そして今ではテレビやマスコミに引っ張りだこ。パフォーマー関連の仕事に加え、テレビ関係での仕事もしている。

 仕事で稼いだお金の半分は親の元へと送り、残りのお金でマンションを借り、そこで一人暮らしを始めた。

 私に敗れたエルさんはポケモンパフォーマを引退し、芸能界での仕事で活躍している。

 私は今でもヤシオさんのプロダクションの元に所属し続け、次なる企画を考えている。


 そして今はちょうど仕事を終え、私は帰る前に自分の事務所で少し休憩していた……


セレナ「うーん……。次の演技のコンセプトどうしようかなぁ〜……」


 −コンコンッ


 「入るわよ。」

セレナ「あ、はーい。どうぞ。」


ヤシオ「……セレナ、少し休んだらどう? 明日も朝早くからスケジュールがギッシリなのよ?」

セレナ「あ、あはは……ちょっと次のパフォーマンスの事を考えてて。見に来てくれるお客さんをみんな笑顔にできるようなものにする物を考えてて……」

 ▼ 5 ルッグ@ガブリアスナイト 16/10/12 23:16:17 ID:nB1JUHEQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
調べたらフランス人女性は18から結婚可能なのね
 ▼ 6 ネボー@エスパージュエル 16/10/12 23:18:07 ID:jL12L3uw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>5
フランスは18歳なんだ
日本は16歳だから、フランスより早いんだね
 ▼ 7 fi1CHEIXTo 16/10/12 23:19:20 ID:IJybrg2M [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ヤシオ「全く……仕事熱心なんだから。」


 私が10歳の時、私をスカウトしてくれた元カロスクイーンであり、トライポカロン総合取締代表であるヤシオさん。

 ヤシオさんは一応私のマネージャーでもある為、色々と指摘したり、アドバイスをしてくれる私にとって先生みたいな人。ちょっぴり怖い時もあるんだけどね……(汗)


ヤシオ「たまには仕事の事忘れて息抜きでもしたらどう? 」

セレナ「息抜きですか? 休みの日は家で料理作ったりとか、ミルフィ達と買い物に行きますよ?」


ヤシオ「そうじゃなくて、男の一人くらいつくったらどうなのって話よ。まだ一度も付き合った事ないんでしょ?」

セレナ「ふぇっ!? お、男ですか!!? わ、私にはその、縁がないというか……まだ早いというか……///」アワアワ


セレナ「……あれ? というかそもそもこのプロダクションって恋愛禁止じゃ……?」

ヤシオ「それは貴方が無理にここに居座り続けたからでしょ? 私は抜けて自由にした方がいいといったのに……」


 − ガチャ


エル「やっほー、セレナ! 遊び来たわよ!」

セレナ「エルさん! ど、どうしてここに!?」
 ▼ 8 fi1CHEIXTo 16/10/12 23:22:59 ID:IJybrg2M [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

エル「だから遊びに来ただけよ? ん? 2人で何を話してたの?」

ヤシオ「セレナに男を作れって言っただけよ。」

セレナ「だ、だから私はっ……!///」


エル「ふーん、そういうこと……ね? でもセレナって今年でもう18でしょ? って事はもう結婚できるじゃない。」

セレナ「け、結婚っ……!?///」プシュウウゥ


エル「そうよ。結婚は女の憧れじゃないっ……! 好きな人との子供を持って、家族になるのよ。セレナは憧れないの?」

セレナ「で、でも私……つ、付き合った人もいないし……恋愛だって……」モジモジ


エル「はぁ……情けない。18になって、もう立派な大人の仲間入りよ? グズグズしてたら嫁の貰い手が居なくなるわよ?」

セレナ「そ、そういうエルさんはどうなんですか? エルさんも立派な大人じゃっ……!」


エル「ん? あたし? あたしは……ね。実は彼と婚約したの……///」

セレナ「彼って?」

ヤシオ「今テレビに映ってる人よ。」

 ▼ 9 fi1CHEIXTo 16/10/12 23:29:35 ID:IJybrg2M [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

 (TV)ピエール『さぁっ……! パフォーマー達の登場ですっ……!』


セレナ「……え? も、もしかして……ピエールさん……?」

エル「……うん」コクッ


セレナ「え、えっ……え……

  えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ!!?」



エル「ちょ、ちょっとうるさいわよ。」

セレナ「だ、だって……エルさんが……ピエールさんと……あぁぁ……」アワアワ


エル「ふふっ、2年前からひっそりと付き合ってたのよ。セレナには悪いけど、先に甘ーい生活をおくらせてもらうわ♪」


セレナ「って、事は私がカロスクイーンになった頃から…… で、でも、ヤシオさんはいいんですかっ!? せっかくここまでパフォーマンスも仕上がったのに、恋愛なんかしてたら……」

ヤシオ「だからと言って、ここにずっと束縛し続けたら仕事一筋な心の無い人間に出来上がってしまうわ。」

ヤシオ「心の無いパフォーマーが人を笑顔にする事なんてできない。いい? セレナ。女はね? 恋をしなきゃダメなのよ。」

 ▼ 10 ョロトノ@ガルーラナイト 16/10/12 23:30:56 ID:JooWuahE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
でもセレナってカスミハルカヒカリアイリスと違ってイケメンにも興味ない設定だったよね
 ▼ 11 fi1CHEIXTo 16/10/12 23:35:17 ID:IJybrg2M [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

セレナ「恋……ですか。」

エル「……わかった? これを機に恋愛してみたらどう?」


セレナ「……だって、私には今更そんな相手が……」

エル「そんなのいくらでもいるわよ。貴方はカロスクイーン、世界中の男たちが貴方をほっとかないわ。」


セレナ「……。」

エル「……もしくは、過去に好きだった人といないの?」


セレナ「……。」


 過去に好きだった……じゃなくて、過去から今でもずっと好きな人ならいる……

 もう8年くらいの前の話……。その人とは、それっきり一度も会っていない……

 今でもよく覚えている私の大切な人……もちろん忘れたわけじゃない。

 だけど、もう忘れざるを得なかった……


ヤシオ「……。」

 ▼ 12 fi1CHEIXTo 16/10/12 23:53:17 ID:IJybrg2M [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

 私は、彼と初めて会った時から彼の事がずっと好きだった。

 そんな彼と金色髪の兄弟と一緒にこのカロス地方を旅をした。凄い楽しい旅だった。


 別れてからも、彼と私は自分の夢へと向かって突き進んで行った。

 彼のリーグ戦はTVでも放映されていて、もちろん欠かさず私は見て応援した。肩に黄色い相棒が乗っているのは相変わらずだった。
 
 そしていつの日か、彼はリーグで優勝した。更に次いで次々とリーグを勝ち抜き、どんどんと強くなっていた。


 やがて彼は世間でも注目の的となり、テレビ局からの取材殺到、女性からの求愛も沢山あり、ファンクラブなんてものまでできてしまった。

 私とは比べ物にならないほどの人気者で、週刊誌には彼の顔が毎週載っていた。

 もちろん私も欠かさず買っている。けど記事の内容を見ると「恋愛発覚!?」とか、「お忍びデート!!?」とか、彼のプライベート記事がずらりと目に入る。

 その記事を見るたびに私は何だか心が痛くなり、とても辛かった……


 一緒に旅をした彼は私達の仲間ではなく、もはやみんなのスターだった。

 いつの間にか、彼の存在は遠い遠い存在へとなってしまっていた……



セレナ「……サトシ」ボソッ
 ▼ 13 fi1CHEIXTo 16/10/13 00:02:37 ID:1CSg7E8o [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

エル「……サトシ? もしかしてサトシ君の事?」

セレナ「ふぇっ!? あ、えっ……私、声に……」アワワワ

エル「なるほどぉ……そうか、サトシ君か。そりゃあ、そんな顔にもなるわよね。彼、大人気だし……」


ヤシオ「サトシ……。もしかして今、凄い注目を集めてるあの子の事?」

エル「はい! サトシ君はセレナの昔の旅仲間ですよ。ちょうど8年くらい前くらいだったかな? セレナがパフォーマーになるのを決めたのもサトシ君のお蔭なんですよ。」

セレナ「ちょっ……エルさんっ!!」


ヤシオ「……なるほどねぇ。」チラッ

セレナ「えっ、ヤシオ……さん?」


ヤシオ「セレナ。1週間後に1ヵ月の長期休暇をあげるわ。その休暇を使って、サトシ君に想いを伝えてきなさい。」

セレナ「ふぇっ……!?///  さ、サトシにっ!? で、でも1ヵ月も休んだら……」


ヤシオ「あなたの埋め合わせはこっちで何とかするわ。同期のパフォーマー達にも助っ人してもらうから問題ないわ。」

エル「あたしもその間だけ復帰するわ。だからこっちの事は心配しないで。」

 ▼ 14 fi1CHEIXTo 16/10/13 00:10:40 ID:1CSg7E8o [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

セレナ「で、でも……その、今更サトシと会えだなんて言われも……」

セレナ「サトシは今はスターだし、サトシが好きな女の子達も沢山いるし……」


セレナ「それに……もう私の事忘れてるかも……


 ヤシオ「セレナっっ!!」

 セレナ「」ビクッ


ヤシオ「……次そんな事言ったら引っ叩くわよ。仮にそのサトシ君がそうだとしたら、彼も無事じゃすまさないわっ……」

セレナ「……。」


ヤシオ「いい? この1ヵ月で何としてでもサトシ君を連れてきなさい。もしできなかったらクビよ!」

セレナ「そ、そんなっ……!」


エル(……セレナ。頑張ってね……)

 ▼ 15 ククラゲ@カムラのみ 16/10/13 00:14:00 ID:Wf9GgufY NGネーム登録 NGID登録 報告
人妻パフォーマーとかエロ過ぎ
 ▼ 16 ランブル@アゴのカセキ 16/10/13 00:17:54 ID:u/7wX22A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おもしろい
 ▼ 17 fi1CHEIXTo 16/10/13 00:24:21 ID:1CSg7E8o [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

 − 一週間後___


セレナ「……はぁ。どうしよう……。」

 まさか本当に1ヵ月も休みを貰えるなんて……。ホントに私がいなくても大丈夫かな?

 ミルフィやサナはいいとして、他の新人さん達も私の代わりとして協力してくれるみたいだけど……ちょっと心配だなぁ。


セレナ「えっと、サトシの居場所を知るには……テレビを見るのが一番早いよね。」

 さっきも言った通り、サトシは週刊誌にも毎回載るほどのスターだ。

 テレビだって、電源を入れればだいたいサトシの顔が見られる。生放送ならその番組が何処のテレビ局かさえわかれば、場所だって分かちゃう。

 
 (TV)アナウンサー『えー……緊急ニュースです。ホウエンTV局で撮影中だった『突撃! 隣の晩御飯かも〜!』で、ゲスト出演していたサトシさんが行方不明になりました。』

セレナ「……えっ?」

 い、今……何て?


 アナウンサー『番組のスタッフによると、何でも撮影休憩中の間に突然消えたとの情報です。もしサトシさんを見かけたら、至急こちらまでご連絡を……

 女『もぉ〜っ! これじゃ番組成り立たないかもっ〜!!』

セレナ「えっ!? う、嘘っ!? サトシが行方不明っ……!?」
 ▼ 18 fi1CHEIXTo 16/10/13 00:24:46 ID:1CSg7E8o [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ここまでにします。
 ▼ 19 ブルモ@こうこうのしっぽ 16/10/13 18:23:39 ID:MX9dHPRs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
鴨何しとんねん
 ▼ 20 チルゼル@パークボール 16/10/13 19:15:16 ID:OnVXbbyw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
女(ハルカ)
 ▼ 21 fi1CHEIXTo 16/10/13 23:30:18 ID:bQHBJoOA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告


 サトシが行方不明になった情報は既に世界中の人たちを騒がせ、パニックになっていた。

 テレビをつけたら何処の局もほとんどがサトシの事のニュースをやっている。

 これほどの騒ぎになっているのに、未だに見つからないという事はサトシを探すのはよほど困難な気がした。


 行方不明になったからといって、私に与えられる時間は1ヵ月のみ。

 私はとりあえず何かしらの情報を手に入れる為、飛行機に飛び乗り、サトシの故郷であるマサラタウンへと向かう事にした……


 ー カントー空港___


セレナ「っと……遂に来ちゃったな。カントー地方。久しぶりだなぁ。」

 久しぶりとは 言っても、仕事の関係で数回はカントーに来てる。けどマサラタウンに行ったことがあるのは、オーキドサマーキャンプの時の一回きりだった。

 ……でも、その時があったからこそサトシと会うことができた……

 あの出会いが無かったら、もしかしたら私は今頃サイホンレーサになっていたかもしれない。
 ▼ 22 fi1CHEIXTo 16/10/13 23:34:43 ID:bQHBJoOA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告

セレナ「えっと、マサラタウンに行かないとね。タクシーで向かいましょ……

 「あれ? あの子ってもしかしてカロスの……」

  「なぁ、あれってセレナさんじゃね?」

   「えっ? まさか、本物のセレナさん!?」


 − ザワザワザワザワ……


 し、しまった。変装用の眼鏡とマスクをトイレに行ってた時に置いてきちゃった。

 今から取りに行くのは……無理っぽい。というよりも人どんどん集まってきちゃった……


 「セレナさんっ! サインくださいっ!」

  「ファンなんです! 写真撮らせてください!」

   「俺と結婚してくださいっ!」

セレナ「きゃああぁぁぁぁぁっっ!!!?」


 と、とにかくここは一旦逃げよう。全員と相手してたら日が暮れちゃう。

 しかたないけど、マサラタウンには徒歩で行こうっ……!
 ▼ 23 fi1CHEIXTo 16/10/14 00:15:14 ID:oxBCOW2M [1/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

セレナ「ふぅっ……もう追ってきてないみたいね。ちょっと疲れちゃった。」

 途中で急いで寄ったお店で新しい眼鏡とマスクを買い、再び変装した。これで直ぐには気づかれないはず。

 それにしてもここは……どこの森だろう? まぁ、マサラタウンに行く道は端末機のガイドブックで分かるからいっか。


セレナ「一人旅なんて久しぶりだなぁ……。ホウエンやシンオウでもしたっけ……。」


 一人旅には慣れた方だけど、最初は凄く不安だったなぁ……

 やっぱり旅は大人数の方が楽しいと思う。……またあの時みたいに4人で旅が出来たら……


 − ガサガサガサ


セレナ(ん? 草の茂みが……何か来るっ!)ピクッ

 私はすかさず腰のマフォクシーのボールに手をかけた。 

 野生のポケモンは穏やかなポケモンだけだとは限らない。経験しているからこそ確信があった。


 −  ガサガサガサガサ


セレナ「ゴクッ……」
 ▼ 24 クノシタ@ほしのすな 16/10/14 00:21:06 ID:OdyqBCZE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 25 fi1CHEIXTo 16/10/14 00:26:42 ID:oxBCOW2M [2/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

 −ガサガサガサッ……

 ニョロモ「にょろ? にょろっ……」ピョコピョコ

セレナ「にょ、ニョロモ? ……びっくりした……そっか、ニョロモだったのね。」


 「おーい、まだ動いちゃダメだ!」

セレナ(誰か来るっ……!)

 ニョロモ「にょろっ! にょろにょろっ!!」ジタバタ

男「ほら、暴れちゃダメだぞ。まだ怪我も治ってないのに急に動いて……」

 ニョロモに次いで、突然前方から現れた白い白衣を着た糸目の男の人が暴れ出すニョロモを素手で捕まえた。

 年齢は20歳くらい? 特に悪い人には見えないけど……


セレナ「あ、あなたは?」

男「ん? あぁ、驚かせてすまなかったな。」

男「俺は近くのポケモンセンターでポケモンの診察や治療をしてるのさ。だけど、ポケモンセンターからこのニョロモが逃げ出したから追いかけてたんだ。」

 ニョロモ「にょろぉ……」

セレナ「そうだったんですね……」
 ▼ 26 レザード@くさのジュエル 16/10/14 00:28:02 ID:h/sffTgE NGネーム登録 NGID登録 報告
野生のタケシがあらわれた!
 ▼ 27 ルガレオ@ダイゴへのてがみ 16/10/14 00:29:18 ID:X8soYJI. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タケシいいいいいいいいいいいい
 ▼ 28 fi1CHEIXTo 16/10/14 00:37:38 ID:oxBCOW2M [3/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

男「それで君はモンスターボールを手にする所を見ると……ポケモントレーナか?」

セレナ「あ、えっと……そんな所です。 実はマサラタウンに行く所なんです。」


男「マサラタウン……か。 という事は君も団体の一部か……。全く、アイツはどこまで世間を騒がせるんだか。」

セレナ「団体? あ、あの、私はそんなんじゃなくて、昔の友達に会いに行くんです!」


男「昔の友達……。そうか、それはとんだ失礼だったな。俺にもあの町には信頼する仲間がいる。」

セレナ「仲間……ですか。」


男「あぁ、行動は無鉄砲ではちゃめちゃだけど、誰よりも仲間を信頼する熱いやつさ。」

セレナ(何だかサトシみたいね……)クスッ


男「マサラタウンに行くだけだったら、マップ通り行くよりこっちの道から行った方が早い。車じゃ通れない道だから徒歩特権の道さ。」

セレナ「え、ホントですか? あの、ありがとうごさいます!」

男「あぁ、これも何かの縁さ。じゃ、気をつけて行けよ。」


 ……やっぱりいい人だったな。
 ▼ 29 fi1CHEIXTo 16/10/14 00:47:06 ID:oxBCOW2M [4/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

 − マサラタウン___


セレナ「着いた。マサラタウン……サトシの故郷。」


 そして私の思い出の場所……サトシと出会った場所……

 この町にサトシが……


セレナ(……懐かしいな。)


 8年前、カロスでサトシ、シトロン、ユリーカと別れた時きっといつか再会しようと約束した。それぞれの夢をきっと叶えてっ……!

 それと同時に私は決めていた。夢を叶えたらサトシに告白しに行くと。


 それまではカロスクイーンになる為に沢山の地方を旅をした。ポケモンコンテストにポケモンミュージカルというのもやってきた。

 そしていつの日かカロスへ帰って来た時、自らヤシオさんの元へと行った。まだ自分には足りない何かを探すために……
 ▼ 30 fi1CHEIXTo 16/10/14 01:07:47 ID:oxBCOW2M [5/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

 14になると、同期のパフォーマー達は恋人を作っている人達が沢山いた。見ていると凄く楽しそうだった。

 けどもミルフィやサナ達までも恋人を作っていたのを見ると凄く焦った。私も早く恋人作らなきゃと思って……

 でも、そのことになるとサトシの事が思い浮かんでしまう。私がサトシ以外の人を好きになるのが全く想像できなかった。


 そして16に、晴れてカロスクイーンとなった。遂に夢が叶った!

 けどもその頃には既にサトシは注目を浴びていて、今ほどではないが女性のファンもそこそこいた。

 でも私は前から決めていた事だったし、直ぐにサトシに会いに行こうとした。


 しかし会いに行くのが遅かった。TVやマスコミ関係者らのガードが固く会うのが難しかった。

 それに、TV関連以外でのサトシの行動がまるでわからなかった。

 いや、どうにでもすればサトシに会う事はできた。

 しかし、サトシの知名度が上がるにつれ、恐怖心を覚え始めた。もちろんTV関係や、サトシのファン達が怖いというのもある。

 私はサトシの事を覚えていても、サトシは私を覚えているのか? 記憶に残っているのか?

 サトシは数えきれないほどの旅をしてきている。私はそんな旅の中の一瞬の仲間でしかない。

 もう6年前の事。既に忘れていて、会っても誰……? って言われるのが何よりも怖かったのだ。

 恋はしたいがサトシ以外の人をそういう目で見る事ができない。けど、サトシに会うのが怖い。この矛盾が2年間続いていた……
 ▼ 31 fi1CHEIXTo 16/10/14 01:16:23 ID:oxBCOW2M [6/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

 正直、サトシと恋人になるのは半分諦めかけていた。その気持ちが日に日に増してくたびに恋は縁が無いものだと思っていた。

 実際、サトシが覚えていても奥手な私に告白する勇気なんて結局なかったと思う……。

 でも、せっかくサトシと会えるチャンスが出来たんだ。告白は出来なくても、やっぱりサトシと会いたいっ! どうしても一目見たいっ……!


セレナ(サトシに会うのは怖い。でも連れて行かなきゃクビになっちゃうし…… もちろんそんな 理由でサトシに会いたいわけじゃないけど……)ソワソワ

セレナ「えっと……家が沢山あるけど、サトシの家は何処だろう……ん? ええぇ、な、何アレ!!?」


 私の目の前にある1つの平凡な家には異様な光景が広がっていた。

 その家の玄関はもちろん、庭や畑にまで10、20代の若い女性達が家を取り囲むように群がっていた。

 恐らく100人はいる……


 他の家を見渡しても特に変わりはない。こんな光景が広がっているのは、ここの家だけだった……


セレナ「な、なんかみんな目つきが怖い……。なんか怒ってるのかな?」

 
 近づくのは怖いけど、人に聞かないと情報が入らない。

 私は勇気をもってその女性たちが取り囲む家へと近づいた……
 ▼ 32 ーイーカ@エネコのしっぽ 16/10/14 01:18:16 ID:FwgKmuwA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
デントあたりがしれっと紛れてそう
 ▼ 33 fi1CHEIXTo 16/10/14 01:24:18 ID:oxBCOW2M [7/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

セレナ「あの……これは何の集まりなんですか?」

モブ女「は? 何よアンタ。この町に何の用?」


セレナ「あ、いえっ! 私は昔の友人に会いに来ただけでっ……!」アワワワ

モブ女「友人? ふーん……。こんなへんけな田舎にそんな理由でくる奴がいるなんてね。」


セレナ「す、すみません。それで、この家に何があるんですか?」

モブ女「はぁ? あなた知らないの? ここは今、もっともポケモンマスターに近いと呼ばれるサトシ様の家よっ!」


セレナ「さ、サトシのっ!!? これがっ……!」


モブ女1「は? 何アンタ……?」

モブ女2「サトシ様に向かって呼び捨てぇ〜?」

モブ女3「アンタがサトシ様に見向きされるわけないでしょ?」


 − ゾロゾロゾロゾロゾロ……


 か、囲まれた…… これじゃ逃げ道がっ……
 ▼ 34 fi1CHEIXTo 16/10/14 01:29:28 ID:oxBCOW2M [8/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

セレナ「いえっ、私は……そのっ、サトシを探しに……」アワワワ

モブ女4「ん? どっかで聞き覚えのある声だわ。」

セレナ(あっ、やばっ……!)


モブ女5「眼鏡にマスクなんかして、芸能人気取りのつもり? 自意識過剰にもほどがあるわ」

モブ女6「素顔見させてもらうわ。みんなっ、この女から眼鏡とマスクを奪うわよ!」

 モブ女×100「おおおぉぉぉっっっ!!」


セレナ「あっ、いやっ……ダメっ……やめてっ……!!」

 女(こっちよっ! 私に着いてきて!)ヒソヒソ


セレナ「へっ……? あっ、待って下さいっ……!」



 私はその女性に流されるままついて行き、集団の場から抜け出した……


モブ女7「チッ……逃げられたわ。」

モブ女8「次あの女を見つけたらただじゃおかないわ」
 ▼ 35 fi1CHEIXTo 16/10/14 01:38:07 ID:oxBCOW2M [9/12] NGネーム登録 NGID登録 報告


女「ふぅっ……ここまで来ればもう大丈夫よ。」

セレナ「はぁっ、はぁっ、はぁっ……あ、あのっ、ありがとうございますっ……。それであなたは……?」


女「あ、紹介が遅れたわね。私はハナコっていうの。それであなたの名前は?」

セレナ「あ、えっと……その……わ、私は……」モジモジ


ハナコ「あははは、教えたらそんな格好してる意味ないものね。いいわよ、言わなくて。有名人さんなんでしょ?」

セレナ「……いえ、助けて貰ったのに名も名乗らないなんて失礼ですから……」


 私は思い切って、変装用の眼鏡とマスクと取り外した……


ハナコ「あぁっ!? その顔、もしかしてカロスクイーンのセレナちゃん? うわぁ、すっごいわ! こんな有名人に会えるなんて!」パアァ

セレナ「えっ、私の事知ってるんですか?」


ハナコ「当然よ。私はこう見えても流行には敏感なのよ。例え大陸が離れていようともね?」

セレナ「そうなんですか……! あはは、何か照れちゃうな……」
 ▼ 36 fi1CHEIXTo 16/10/14 01:47:30 ID:oxBCOW2M [10/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

ハナコ「それに私はサトシと違って可愛らしいポケモンや、女の子を見るのが好きなのよ。全く……あの子ももう少し色んな事に興味を持ってくれればいいのに、バトル一筋だからねぇ……」

セレナ「……えっ? 今、”サトシ”って……? それにあの子ってもしかして……」


ハナコ「ふふっ、サトシから貴方の事は聞いてるわよセレナちゃん? サトシは私の息子よ。」

セレナ「えっ、っていう事はサトシのお母さんで……

 えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!!? サトシのお母さんですかっ!!?」



 この人がサトシのお母さんだったなんて……!

 凄く美人だし、綺麗な人…… 胸も私より……


ハナコ「驚きすぎよ。ここじゃ何だから、オーキド博士の研究所で話しましょ。家があの状態じゃ帰るに帰れないしね。」

セレナ「オーキド博士……って、あのオーキド博士ですか!?」


ハナコ「ふふっ、さっきから驚きっぱなしね? そうよ。オーキド博士とは昔からの長い付き合いなの。サトシもよくお世話になってるわ。」

セレナ「サトシがっ……そ、そうなんですね。あのぉ、さっき、私の事をサトシから聞いてるって言ってましたけど……サトシは私の事、何て言ってたんですか?」ドキドキ
 ▼ 37 fi1CHEIXTo 16/10/14 01:53:47 ID:oxBCOW2M [11/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

ハナコ「そうねぇ……確か……

 『セレナはカロスで一緒に旅した仲間で、セレナが作るお菓子やポフレはすっげぇ美味いんだ! 今はカロスクイーンという夢を見つけて頑張っているんだぜっ!』

……って、帰って来た時に言ってたわ。」

セレナ「そ、そうですか……///」ドキドキ


ハナコ「今は無事に夢を叶えられたわね。おめでとうセレナちゃん。」ニコッ

セレナ「はい、ありがとうございます!」ニコッ


ハナコ「あ、そういえば去年帰って来た時、あの子もセレナちゃんの姿見て喜んでたわ。おめでとうってね?」

セレナ「ふぇっ!? サトシがですか? ……そっかぁっ! サトシ、私の事覚えててくれてたんだっ……///」パアァ

ハナコ(あら? もしかしてこの子……)










 モブ女「……。」
 ▼ 38 fi1CHEIXTo 16/10/14 01:54:33 ID:oxBCOW2M [12/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
ここまでにします
 ▼ 39 トシゲッコウガ@ピッピにんぎょう 16/10/14 07:00:59 ID:vLipVkbU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 40 ルビル@ラティアスナイト 16/10/14 07:34:55 ID:/KuF4UUI NGネーム登録 NGID登録 報告
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待ってるよ
 ▼ 41 ローニャ@ノワキのみ 16/10/14 16:59:50 ID:s/v/9IWs NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 42 fi1CHEIXTo 16/10/14 23:40:48 ID:CWxdPlaY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ハナコ「さ、着いたわよ。中に入って入って。」

セレナ「あ、お、お邪魔しまーす……」


 つ、遂にオーキド博士の研究所に入っちゃった……

 いいのかな? 私なんかが上がりこんで……私、サトシの事聞きにきただけなのに……



 男「……おや? ハナコさん、その女性は?」


ハナコ「カロスクイーンのセレナちゃんよ博士。サトシの子供の頃の旅仲間だった子よ。」


オーキド博士「おぉ、そうかサトシの知り合いか。わしの名はオーキド。みんなからはオーキド博士と呼ばれとる。」

セレナ「あっ、はいっ……! どうもっ……よろしお願いしますっ!」ペコッ


ハナコ「クスッ……そんな緊張しなくても大丈夫よセレナちゃん。」

セレナ「いえっ、でもっ……そのっ、凄く有名な博士ですし、手が震えちゃって……」
 ▼ 43 fi1CHEIXTo 16/10/14 23:52:31 ID:CWxdPlaY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

 男「君だって十分な有名人じゃないか。サトシの知り合いには何故か有名人ばかりが集まるね……」


 オーキド博士の後ろから現れた茶髪の男性が私の方を見て呟いた……

 背は高身長……。年齢は多分、私と同じくらいに見えるかな?


オーキド博士「あぁ、コイツはシゲル。わしの孫で、わしと同じくポケモンの研究をしておる。」

シゲル「よろしくセレナ。普段はシンオウの研究所にいる事が多いんだけどね。」


セレナ「オーキド博士の……孫? 孫まで博士だなんて凄い……」

シゲル「まだ博士なんて呼べたもんじゃないよ。俺はサトシとはおさなじみで、ライバルでもあるんだ。」


セレナ「サトシのおさなじみ!? あのっ、初めましてっ! セレナと言いますっ! 昔、サトシと旅をした事があって、シゲルさんほどじゃないですけど、サトシには色々お世話になってっ……!」

シゲル「おいおい……対応に困るだろ? それにタメなんだし、シゲルでいい。お前の事は雑誌とかでよく見てるよ。」


セレナ「そ、そう言うのなら……ありがとねシゲル。」ニコッ

シゲル「ふふっ、礼儀正しいレディも悪くない。」


オーキド博士「ホントはもう一人助手がいるんだが生憎、用があって不在中じゃ。ま、それはさておき、奥の部屋でもてなそう。」
 ▼ 44 fi1CHEIXTo 16/10/15 00:01:33 ID:gAWW7Q2Y [1/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



ハナコ「バリちゃん! みんなにお茶お願いしてもいい?」

 バリヤード「ばりばりっ!」


 凄い……。オーキド博士の研究所には家事までこなすポケモンまでいるんだ。何だか凄い慣れてる……


セレナ「あの、早速お聞きしたいんですけど、サトシの家の周りにいた女の人たちは……?」

オーキド博士「あぁ、あれはみんなサトシのおっかけじゃ。」

セレナ「おっかけですか……?」


シゲル「つまりアイドルとかのファンクラブと一緒さ。アイドルある所にファンもいる。」

シゲル「サトシが行方不明になったのは知ってるだろ? そのせいで世界中のサトシのファン達があたりかまわずサトシを探し回ってるんだ。」

シゲル「マスコミ関係者らより、先に見つけれればファンにとってはカナリ美味しい話だからな。」

シゲル「ファンは何グループかに別れて団体行動する。その方がサトシを追っかける上で都合がいいからな。」


 あ、団体ってそういうことなんだ。サトシのファンの団体って事だったのね……

 さっき会った糸目の人は私がマサラタウンに行くのを知ったから、勘違いして私もその団体の一部の人だと思ったんだ……
 ▼ 45 ガエルレイド@カシブのみ 16/10/15 00:11:05 ID:FVOb95Gw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 46 fi1CHEIXTo 16/10/15 00:11:55 ID:gAWW7Q2Y [2/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

シゲル「家の前にいた集団はグループのほんの一部に過ぎない。あれは待ち伏せ団体と言って、サトシが現れそうな場所に待ち伏せするという集団だ。追いかける集団を追いかけ集団って言われてる。」

シゲル「ただ、普通のファンならいいんだが、奴らはサトシを追うためなら手段を選ばず、他の人に迷惑をかけるたちの悪い奴らさ。」

セレナ「酷い……」


ハナコ「お蔭で私も家に入れないわ。少し様子を見に行ったら、女性が一人喧嘩売られてるから急いで助けたらセレナちゃんだったってわけよ。」

セレナ「あっ、ホントにありがとうございました。その、何て礼を言ったらいいか……」

ハナコ「いいのよ、気にしないで。セレナちゃんはあの人たちとは違うって分かってるから。」ニコッ


ハナコ「私としては、息子が立派になってくれる事は嬉しい事だけど……ここまで来ちゃうとちょっと拍子抜けね。」

ハナコ「それに多分あの女性たちの中にはサトシの財産だけを狙う人も多いと思うの。私……そんな女に引っかかって欲しくなくて……」


 そんな風にサトシを見る人がいるなんて……許せないな。

 だって、サトシは自分の夢を叶える為に必死で頑張ってるのに、その頑張りも知りもしない人がどさくさに紛れて、自分の都合のいいようにしちゃって……



シゲル「……っ、俺だってっ!」

セレナ「」ビクッ

 ▼ 47 fi1CHEIXTo 16/10/15 00:23:13 ID:gAWW7Q2Y [3/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

シゲル「俺だってアイツの事はすげぇ応援していた。最初はそれこそ同じ夢を持つライバルだった。」

シゲル「けど、アイツに負けてトレーナを引退し、俺の夢をもアイツに託したっ!」

シゲル「アイツはどんどん強くなった! 俺はアイツがホントに夢を叶えるのをずっとずっと見てみたかった!」


シゲル「それが今じゃ何だっ……! テレビに引っ張りだこだ? ファンが大勢いるだ? ふざけんなっっ!!」

 
シゲル「周りにチヤホヤされて、ただ上手いように魅せられるだけじゃないかっっ!」


シゲル「これが俺の見たかったアイツの姿かよっ! 冗談もほどほどにしてほしいっ……!!」



 ……シゲルから凄い覇気を感じる。部屋の背景がまるで歪んで見えてしまう。

 私もそりゃ……シゲルの意見には同情する。

 けども私はサトシはそんな相手の意見に乗せられるような人じゃないと思う。

 きっとサトシに何かあったんだと思う。それじゃなきゃ、納得がいかない……


シゲル「……それでカロスの女王様が何故カントーに?」

セレナ「」ギクッ
 ▼ 48 fi1CHEIXTo 16/10/15 00:34:45 ID:gAWW7Q2Y [4/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

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 ヤシオ『いい? この1ヵ月で何としてでもサトシ君を連れてきなさい。もしできなかったらクビよ!』

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セレナ(まさかお婿さんが欲しくて、サトシのお嫁さんに行きたいからなんて言えないよね……)


 いや、カントーに来た理由はサトシが何処にいるのかを知りたくて来たわけだし……

 でもそしたら何でサトシに会いに行くの? って言われそうだし……

 仲間だからじゃ、説得力多分ないだろうし……ううぅ、どうしたら……


シゲル「……何故黙る? 何か言えない理由でもあんのかっ?」

オーキド博士「こら、シゲル! 初対面の相手に失礼な態度をとるんじゃない!」


 そ、そうだっ! 話を逸らせばいいんだっ! とりあえず一旦誤魔化そう!


セレナ「あ、あのぉ……実はオーキド博士とは会うのは初めてじゃないんです……」

オーキド博士「ん? どういう事じゃ?」
 ▼ 49 fi1CHEIXTo 16/10/15 00:42:34 ID:gAWW7Q2Y [5/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セレナ「今から10年以上も前の事になるんですけど、マサラタウンのオーキドサマーキャンプに私も参加していたんです。」

オーキド博士「サマーキャンプ……はて、思い出せんぞ……?」

セレナ(あらら……)ガクッ


ハナコ「……あっ、思い出したわっ! そういえばまだサトシがポケモントレーナになる前の時、キャンプ場で開催したイベントにカロスから来た親子連れがいたじゃないっ!」

シゲル「あっ! まさかっ、サトシが勝手に森へ行った時、麦わら帽子の女の子と一緒に帰ってきたのを見たけど、その女の子が君か!?」

セレナ「……はい、その通りです……///」テレテレ


ハナコ「そうだったのね! ねぇねぇ、もう少しお話聞かせてよ?」ワクワク

セレナ「ふぇっ……? えっとぉ……キャンプで一人ぼっちになって怪我してた所をサトシが助けてくれたんです。それで……怪我した所にハンカチを巻いてくれて……

ハナコ「うんうんっ! それでそれで?」ワクワク

オーキド博士(ありゃ……ハナコさんスイッチ入っとる……)

シゲル(ふーん……サトシがねぇ……)


セレナ「そしたらカクカクメブキジカで……〜〜


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 ▼ 50 fi1CHEIXTo 16/10/15 00:55:53 ID:gAWW7Q2Y [6/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

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セレナ「〜〜……それでプレゼントしてくれたリボンを付けた姿を見せたら似合ってるって言ってくれて……///」カアァ

ハナコ「うんうんうんっ!」ワクワクワク


 シゲル(もう30分も話してるぞ……)

 オーキド博士(退屈じゃのぉ……)


 サトシのお母さんにサトシとの事全部話しちゃってる……。

 凄く恥ずかしいはずなのに、何だか凄く楽しいし会話がはずんじゃう……何故だろう?


ハナコ「ふふっ……でも、うちの子はセレナちゃんの事忘れてたんじゃない?」

セレナ「……はい。おっしゃる通りです……。」


ハナコ「……やっぱりね。うちの子ってちょっと忘れっぽいからねぇ。ちょっと信じられなかったわ。」


セレナ「……えぇ。だから今回もカントーへ来ようか迷ったんです。私の事”また”忘れてるんじゃないかって……」

セレナ「でもハナコさんがサトシが私の事、喜んでたって言ってくれただけで凄く安心しました。それがホントに嬉しくて……これだけでもカントーに来た甲斐はありました……。」
 ▼ 51 fi1CHEIXTo 16/10/15 01:08:16 ID:gAWW7Q2Y [7/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ハナコ「……ふふっ、心配しなくてもサトシはちゃんとセレナちゃんの事覚えてるわよ。もちろんセレナちゃん以外の仲間みんなもね?」

セレナ「そうですかっ……! よかったぁ……///」ホッ……


オーキド博士「……それじゃ本題に戻るとしよう。セレナはサトシに会いに来たという事じゃな?」

セレナ「あっ、えっと……そ、そうですかね? あっ、でも私はっ! そんなっ、あの団体の人達みたいにお金が欲しいとかじゃなくてっ……えっと、あの……///」アワアワ

オーキド博士「まぁそこまで詮索はせんよ。それにお前さんがそんな迷惑をかけるような事をするとは思わんしな。」


オーキド博士「……他にも何人かが同じ理由でここを訪れたが、サトシが何処にいるかはわしたちにもわからん。」

セレナ「そ、そんなっ……」

オーキド博士「アイツは自由気ままな奴じゃからな。連絡もつかないし、行動も予想つかん。」


セレナ「じゃ、じゃあっ、みんなでサトシを探しましょうよっ! だって、サトシの事が心配じゃないんですか?」オロオロ

ハナコ「心配……ね。今に始まった事じゃないのよね、あの子の行動には……。」


セレナ「そ、それは私も感じてますけど……でも、もしサトシの身に何かがあったら……私っ……」

シゲル「そんなヤワな奴じゃないよアイツは。心配しなくてもいい……。」

 ▼ 52 fi1CHEIXTo 16/10/15 01:18:04 ID:gAWW7Q2Y [8/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

セレナ「で、でもっ……それでも私はサトシに会いたいんです! その、モヤモヤしてる物があって……それをどうしてもサトシに会って確かめたいんですっ!」

オーキド博士「そうは言われてものぉ……」


シゲル「……そうだっ! もしかしたらカスミなら何か知ってるかもしれない。サトシと接触する事が多いからな。」

セレナ「カスミ……? 誰ですか?」

シゲル「ハナダジムのジムリーダ、通称おてんば人魚だ。そしてサトシの旅仲間でもある。他にもタケシというやつもいるんだけど……アイツは多分忙しいからな。」


ハナコ「ちょうどよかったわ! セレナちゃん、私も明日ハナダの近くに用事があるの。だから明日、車でハナダジムまで送ってってあげるわ。」

セレナ「えっ……いいんですかっ? ありがとうございますっ! よろしくお願いしますっ!」


 そのカスミっていう人に会えばサトシの事が分かる! ……でもその人はサトシとどういう関係なのかな……


ハナコ「ふふっ、それじゃ今日は家に泊まってくといいわ。サトシを探すのはまた明日からにしましょ?」

セレナ「はいっ! ……あれ? でも家って、さっきの集団がいて入れないんじゃ……」


シゲル「その事なら心配無用だ。さっき、ジュンサーさんに通報しておいた。あんな状態じゃ町に住むこっちまで迷惑だからな。」

シゲル「全員の写真とマイナンバーも登録して、その人らはマサラタウンに立ち入り禁止にするよう頼んでおいた。これならあいつ等がここに来る事は二度とないだろう。」
 ▼ 53 fi1CHEIXTo 16/10/15 01:28:30 ID:gAWW7Q2Y [9/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

セレナ「そ、そうなんだ。ありがとうシゲル……」

シゲル「まっ、俺はサトシが異様にモテてるっていうのが気に食わなかったのさ。あの女性たちがみんな俺のファンだったらよかったんだけどね。」

セレナ「あ、あはは……」


 顔は女性に人気ありそうだけど、性格に問題がありそうねシゲルは……


 「べたぁぁ……」


 − ベトベトベトベト……


オーキド博士「むごぉっ! むごううぉぉぉおおっ!!」モガモガ


セレナ「きゃあああぁぁっっ!!? 博士っ!!」


 な、何っ!? 何これスライムっ!!? 

 紫色の液体がどんどんどんどん博士の体を包み込んでいく……

 た、助けなきゃっ……! えっと、マフォ……
 ▼ 54 fi1CHEIXTo 16/10/15 01:36:21 ID:gAWW7Q2Y [10/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ハナコ「大丈夫よセレナちゃん。」

セレナ「えっ? で、でもっ……あのままじゃ博士がっ!」アワワワ


オーキド博士「おぉぉ……わかったから、これ、やめんかベトベトン」

 ベトベトン「べたべたぁ……」ドロドロ……


 えっ……? べ、ベトベトン……?

 というか襲われているっていうより、ただじゃれているだけ……?


シゲル「ベトベトンはサトシのポケモンだ。だけど、今じゃじぃちゃんに懐いている。」

セレナ「えっ? このベトベトン、サトシのポケモンなんですか!?」


オーキド博士「あぁ、そうじゃよ。 ここの庭には今までサトシが捕まえたポケモン達がいるんじゃ。見に行かんか?」

 ベトベトン「べたぁ……」


セレナ「サトシのポケモンですかっ!? 見たいですっ! 是非見せてくださいっ!!」ワクワクワク


 「……べぃっ」
 ▼ 55 fi1CHEIXTo 16/10/15 01:36:52 ID:gAWW7Q2Y [11/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ここまでにします
 ▼ 56 ジョッチ@パークボール 16/10/15 01:40:27 ID:ItC2vgiQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンジは相変わらずいないのね…
 ▼ 57 ブト@スターのみ 16/10/15 01:42:30 ID:N2gsk/xo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セレナとカントー組の絡みが面白いです!
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