【SS】ベトベター「おえっ……何だこれ……!?」:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】ベトベター「おえっ……何だこれ……!?」:ポケモンBBS

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【SS】ベトベター「おえっ……何だこれ……!?」

 ▼ 1 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:06:30 ID:7eOkBbOA [1/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
ベトベター「ごほっ……ごほっ……」


俺はベトベター。アローラ地方のとある港町で、隠れながら人間のゴミを漁って暮らしている。
いつも人間の目を盗んでごみ捨て場に向かって、道端の腐りかけの生ゴミを啜る生活を送っていたんだが……


ベトベター「何だこれ……緑……?」
 ▼ 2 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:06:59 ID:7eOkBbOA [2/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
今日は朝から、異常な倦怠感に襲われていた。何気無く水溜まりを覗いてみると……緑だったんだ。俺の顔の一部が……


ベトベター「何だこれ……何なんだよ……」


俺は思わず後ずさる。狭く湿った裏路地に、怯えたような俺の声が響いていた。
緑は見間違い等では無かった。何度見直しても変わらない。
緑……それが意味するものは、日陰暮らしの俺たちにとっては想像に難くない。
……ヘドロだ。俺たちも出来ることなら口にしたくない、あれ。
 ▼ 3 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:08:13 ID:7eOkBbOA [3/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ベトベター「くっ……」


俺は足りない頭で考えた。何故俺の体がヘドロになっている? ずっとゴミ食べていたから、体が変質したのか? ……いや、別にヘドロを食べているからヘドロになるなんて事は無い筈だ。多分。

ベトベター「うう……」フラフラ

そんな事を考えながら自分のスペースに帰る。他のベトベター達がこちらを見て、離れていくのが見えた。取り合えず寝よう、夜にまた出れば良い……俺はそう考え、踞って眠りについた。
 ▼ 4 リゴン2@こぶしのプレート 16/10/14 23:08:14 ID:VfmnaW8c NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ヘドロで回復する癖に
 ▼ 5 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:08:46 ID:7eOkBbOA [4/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ベトベター「……もう、夜か」


寝ているうちに、もう夜になっていた。痛む体に鞭打って、俺は食物を探しに街へと繰り出す。
……月は雲に隠され、その闇の中で眠る事無くこうこうと輝く街が見えてきた。


ベトベター「ふぅ……ふぅ……」


俺は繁華街の影をコソコソと歩き、道端に落ちているプラスチックやら生ゴミやらを食べていた。くっそ不味いが、まだ何もないよりかはマシだ。
 ▼ 6 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:10:19 ID:7eOkBbOA [5/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
まあ人は俺らをヘドロだのゴミだのを処理するポケモンとしてこき使っていたりもするが、食えるかと旨いかはまた別の問題だと思う。


住民『……おいみろよ』


……どうやら見つかったようだ。普段なら無視されるが、時たまポケモンをけしかけてくる嫌な人間もいる。俺はゴミを飲み込み、逃げられるよう体制を整えた。


住民『何だ、ただの野良ベトベターじゃねえか』

住民『よく見ろよ!! 色がおかしいだろ!? きっと突然変異か何かだよ』

住民『あー……言われてみればそうだな。確かまだ発見例の少ない新種のベトベターのようにも見える……捕まえるぞ!!』
 ▼ 7 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:10:40 ID:7eOkBbOA [6/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
住民達が集まり、俺を指差して話し合っている。そしてどうやら、俺を捕獲してどうにかする方向に定まったらしい……けっ、いつもはゴミ同然に扱う癖に……


ベトベター「チッ!!」


俺は人間に背を向け、狭い路地に飛び込んだ。ここは俺らのフィールドだ……右に左に動き回って、人間を撒くことに成功した。


ベトベター「っふぅ……ん?」
 ▼ 8 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:11:25 ID:7eOkBbOA [7/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
俺が顔を上げると、夜の海が見えた。ポツポツと漁船が見える。
……普段なら海に行こうなんて思わないんだが、俺はどうしてもそこに行きたくなった。


ベトベター「よいしょっと……」


ふらつく頭を押さえながら海岸へと降りる。海の上には、光が泳いでいた。
俺は誘われるように、海に近づいた。そして水を覗き込む。


ベトベター「……へっ」


……当たり前だが、自分の顔が映り込んでいた。汚い顔だ……口元は黄色くなって歯が生え始め、体はヘドロのくすんだ緑色にそまっている。
……何かする気にもなれず、ただ水を覗いていた。
 ▼ 9 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:11:53 ID:7eOkBbOA [8/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
   チャプッ

ヨワシ「……君、大丈夫?」

ベトベター「……何だよ」


海の中から、一匹のヨワシが顔を出していた。何処と無く光っているようにも見える。……天使の輝きってか?ふざけんな。
どうやらこのヨワシは俺を心配しているようだが……俺はそんな目で見られたくない。
これ迄も人間のゴミを漁る惨めな生き方だったが、心配はされなかった。


ベトベター「……気にするな、水を汚したりはしない」

ヨワシ「じゃあ、なんで来たの?」

ベトベター「……煩い」


俺は顔を背けた。歯が生え始めている口元に手をやり、一つ深呼吸する。
 ▼ 10 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:12:22 ID:7eOkBbOA [9/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ベトベター「……」


俺は何も言わず、いや何も言えずに立ち去ろうとした。だが……


住民『見つけたぞ!!』

住民『捕まえろ!!』

ベトベター「!! 糞が……」


街の方から、奴等が追ってきた。俺は奴等に悪態をつき、反対方向に逃げようとした。
……だが、途中で人々の悲鳴が聞こえてきた。


住民『おわぁっ!!』

住民『か……怪物だあっ……!!』

ベトベター「何だ……?」


俺は振り向き、そして目にした。
何故か蛍光色の緑に光る、巨大な海の怪物を。
 ▼ 11 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:13:32 ID:7eOkBbOA [10/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ヨワシs「「「あっち行け!!」」」

ヨワシ の みずでっぽう!!

   ザバババババババ

住民『ギャーッ!?』


怪物……群れたヨワシが住民に水を浴びせた。大した威力では無さそうだったが、住民は恐怖して去っていったようだ。
ヨワシは散り散りになり、そしてさっきの一匹が残った。


ベトベター「……何のつもりだ」

ヨワシ「隣人を助けるのは普通でしょ?」

ベトベター「何処がだよ……」


本当にこいつは何なんだ。色もおかしいが、見ず知らずのキモいヘドロに、何を話しかけているんだよ……そんな風に考えた。
が、俺はもう言葉を発するのも苦痛に思えてきた。体の変化の問題なのだろう。
 ▼ 12 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:15:50 ID:7eOkBbOA [11/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ベトベター「……俺は行く。海を汚しちゃ悪いからな……」


そう言って俺は海を離れた。取り合えずあのヨワシからは見えないであろう位置に動く。
……そして俺は、岩の影で倒れこんだ。
……思えばこのかた、誰かに構って貰った事は無かったなあと思う。生まれた時から一人きり、助け合いなんてせず、そもそも会話もせず影に隠れてひっそり生きていた。
まあ処理場生まれならまだマシだったかも知れないが、野良なんて求められてもいない。
だから一匹が普通だった。会話は異常だった。


ベトベター「……ふっ」


……だが、本音を言うと嬉しかった。あの変なヨワシに……ようやく誰かに認識してもらえた……それが良かったんだろうか。
あのヨワシに会えたなら、姿変わってもまあ良かったか。そんな今までに無い喜びの中、俺の意識は闇に沈んだ。
 ▼ 13 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:16:11 ID:7eOkBbOA [12/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


アローラベトベター「……朝か」


目が覚めたらもう太陽は上りきっていた。白日の下に俺の体が晒される。


アローラベトベター「……あ」


俺は見た。確実に見てしまった。自分が完全に、元のベトベターでは無い姿……人間でいうアローラベトベターになっているのを。
……まあ体の形はは変わっていない。そこはまだ助かるが、色が違うのも中々気色悪い物だ。人間でも、目が覚めたら体が青くなっていたりしたらビビるだろう。
 ▼ 14 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:16:46 ID:7eOkBbOA [13/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告



アローラベトベター「……朝か」


目が覚めたらもう太陽は上りきっていた。白日の下に俺の体が晒される。


アローラベトベター「……あ」


俺は見た。確実に見てしまった。自分が完全に、元のベトベターでは無い姿……人間でいうアローラベトベターになっているのを。
……まあ体の形はは変わっていない。そこはまだ助かるが、色が違うのも中々気色悪い物だ。人間でも、目が覚めたら体が青くなっていたりしたらビビるだろう。


アローラベトベター「……これじゃあ、街には戻れねえな」
 ▼ 15 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:17:41 ID:7eOkBbOA [14/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
俺は自嘲するように呟いた。このくすんだ緑色は、また奇特の目に晒され、狙われるのだろう。
街には戻れない。かといって行く宛も無い。
俺は詰んでいた。


アローラベトベター「……ははっ」


遠くから人間の足音が近づいてきた。恐らく俺を探しているのだろう。足音が大きくなってくる。


アローラベトベター「……もっと、意味ある生き方をしたかったな」


そう呟いた。これが辞世の句になるかも知れない……俺はそう思った。頭に昨日のヨワシが過る。
俺は目を瞑った……だが、現実は……人間は俺にとっては意外な方向に動いていた。
 ▼ 16 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:18:15 ID:7eOkBbOA [15/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
住民『おい!! 昨日のヨワシ探すぞ!!』

住民『ああ……昨日はビビっちまったが、あいつを捕まえれば俺たちは大金持ちだ!!』

アローラベトベター「……あれ?」

住民『おい、昨日のベトベターじゃね?』

住民『んなもんどうでも良いだろ!? 今は怪物狩りだ!!』


……そうだ。人間の注目は、あの緑に光るヨワシ達に移っていたんだ。
俺にとっては、本来それは朗報だろう。人間の興味が無いなら、元の街にも戻れる筈だ。……でも俺はそんな事はどうでも良い。


アローラベトベター「……行くか」


あのヨワシが、イカれた隣人が狙われているのだから……助けない訳には行かないじゃないか。俺はもう、あいつに助けられている。
 ▼ 17 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:18:46 ID:7eOkBbOA [16/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
アローラベトベター「……くそっ、柄じゃねえが……ヨワシ、安心しろ。俺が守る」


そんな事を呟いてみた。めっちゃ恥ずかしかった。


   ガガガガ ガガガガ

住民『もう舟出せるか!?』

住民『おう、行けるぞ!!』

アローラベトベター「……よし」


住民達は漁船を用意し、それに乗り込んでいく。俺は奴等の死角を縫いながら、コンテナの影に飛び込んだ。
エンジン音が鳴り響く。重たい音と共に、漁船は港を出た。
 ▼ 18 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:19:43 ID:7eOkBbOA [17/27] NGネーム登録 NGID登録 報告


アローラベトベター「……あれか」


俺は影に潜みながら海中を確認する。そして緑のヨワシの群れを見た。漁船のレーダーが反応し、街の奴等がざわめいている。


住民『おい!! 網用意しろ、網!!』

住民『おう!! 念のため捕獲要因出せ!!』

住民『あいよっ!!』


網が海に投げ出され、ヨワシが次々に掻き取られていくのが見える。


住民『おっ、かかってるぞ!!』

ヨワシ「くはあっ!!」

アローラベトベター「っ!!」


昨日のヨワシと目が合った。
船上を見渡すと、網を引き上げる装置が見えた。どんどんと巻き上げられていく網は、もう少しでヨワシ達を海から引きずり出すだろう。
 ▼ 19 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:20:14 ID:7eOkBbOA [18/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
アローラベトベター「……ならっ!!」

ベトベター の ヘドロばくだん!!


俺はコンテナの影から、ヘドロの塊を装置に投げつけた。轟音と共に船が揺れ、装置は煙をあげ出す。
船上の人々は殺意のこもった目でこちらを見出した。
……もう勿体ぶることはない。俺はこの緑と黄色の体を見せた。


住民『ちっ、さっきのベトベターか……』

住民『任せろ、行くぞマラカッチ!!』

マラカッチ「はい!!」


ヨワシを捕獲しようと網を上げていた連中の一人が、こちらにマラカッチを繰り出した。
 ▼ 20 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:20:34 ID:7eOkBbOA [19/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
アローラベトベター「マラカッチねぇ……行けるな」


こちらを牽制するマラカッチを見据えながら、俺は甲板をぬるぬると動き回る。


住民『ミサイルばり!!』

マラカッチ の ミサイルばり!!

   タタタタタタ

しかし あたらなかった!!


飛んでくる針を避けて飛び上がり、俺はポカンとしているマラカッチの頭にかじりついた。
 ▼ 21 ュウコン@ボスゴドラナイト 16/10/14 23:20:38 ID:9d3ztxv2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
あれ歯ではないらしいぞ
毒素の結晶かなんかだったはず
 ▼ 22 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:21:00 ID:7eOkBbOA [20/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ベトベター の どくどくのキバ!!

   バリイッ

マラカッチ「マラァ……」ドサッ

マラカッチ は たおれた!!

住民『マラカッチ!!』


俺が地面に着地すると同時に、マラカッチはモンスターボールに回収される。
網を引き上げる手を止めて、奴等が俺の方を見ていた。
海を見ると、網の中でもがくあのヨワシが見える。……守りたいと思った。知りたいと思った。もっと助けになりたいと思った。……謎の力が湧き出て来た。


おや? ベトベター の ようすが……?
 ▼ 23 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:21:55 ID:7eOkBbOA [21/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
住民『不味いぞ……』

住民『誰かあとポケモン持ってるのは?』

住民『俺持ってます!!』


そんな話をしている奴等を他所に、俺の体は大きく、頑丈になっていく。
痛いが、力は絶えず沸き上がり、目の前の敵に対する気力も出てきた。


アローラベトベトン「……進化、か」


自分の体がおかしいのは、良く分かっている。色は毒々しいマゼンタ、イエロー、カーキ。しかも変わっていくおまけ付き。体は結晶で飾られ、歯……というか口回りの結晶がかなり生えている。
俺はその姿を見せつけながら、住民達に近づいた。
 ▼ 24 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:22:29 ID:7eOkBbOA [22/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
アローラベトベトン「退け……」

住民『な、何だよゴミ処理の存在で!! やっちまえダブラン!!』

ダブラン「うん!!」

ダブラン の サイコキネシス!!


空間が歪み、紫の波動が俺に飛んでくる。だが俺は避けなかった。避ける必要は無かった。


こうかは ないようだ……

住民『は!? どういうことなんだよ……!?』

アローラベトベトン「……理解不足の、お前の負けだな」

ベトベトン の かみくだく!!
 ▼ 25 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:24:25 ID:7eOkBbOA [23/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ベトベトン「……」

住民『くっ……ポケモンは!?』

住民『もういません!!』

住民『糞がっ!!』



……結論から言おう。俺はあのあと、海に投げ出された。
ヨワシ達を捕獲しようとしていた網を破壊し、俺は人間達に止めを刺そうと船のスクリュー部分へと移動して、そして破壊した。
……それと同時に、俺は海に押し流されたのだ。


アローラベトベトン「……はは」


船がゆっくりと沈んでいくのが見える。余計な事したなと、俺は頭を掻いた。……手足の感覚が無くなってきた。視界が霞出す。
 ▼ 26 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:24:48 ID:7eOkBbOA [24/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
アローラベトベトン「……はは」

ヨワシ「ベトベター君!! いや、ベトベトン!!」


海の上から緑が降りてくる。海底に沈んだ汚泥にも語りかける辺りは、こいつは良くできたポケモンだなと思った。


ヨワシ「何であんなことしたのさ!!」

アローラベトベトン「……隣人だから、だ。決まってるだろ……?」

ヨワシ「っ……!! 何で……」
 ▼ 27 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:25:36 ID:7eOkBbOA [25/27] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
アローラベトベトン「……俺は、隣人の事を知ろうと思っちゃ居なかった。どうでも良いって思ってた。でも違った。誰かに認識してもらえるのって、純粋に……嬉しかったんだよ」

ヨワシ「……もう喋らないで、体が崩れる!! 今仲間呼んでくるから」


そう言いながらヨワシは俺に背を向けようとした。俺はそれを呼び止める。
頭が痛い。だが俺は幸せだった。


アローラベトベトン「いや、良い……海は少し汚れるが、ヘドロってのは案外栄養あったりするんだぜ……? 俺はこのまま、海に消えたい。まあこの体は毒だろうから、潜れるだけ潜るが……残りは後で埋めておいてくれ」

ヨワシ「そんな……」

アローラベトベトン「悪いね……じゃあな」
 ▼ 28 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:27:50 ID:7eOkBbOA [26/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
地面を掻くと、海底は簡単に抉れた。俺は無い力を振り絞って穴を掘っていく。ヨワシが何も言えずに固まっていた。
右腕が溶け落ちた。無駄に派手な色ももう黒ずんでいる。もう視界は滲んで、前も見えない。


アローラベトベトン「……ははっ」


俺はこのまま死ぬ。だが、誰かに見られながら死ねるんだから、少しでも俺にとっては意味ある死なんだから、隣人と共にいれるから、俺はまあ満足だ。
無駄に輝く海の中、海底の汚泥は水に溶けた。


【SS】ベトベター「おえっ……なんだこれ……!?」完
 ▼ 29 イックサレンダー◆ZSQq537Gzc 16/10/14 23:28:54 ID:7eOkBbOA [27/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
アローラベトベトンの登場するSS
多分これが一番早いと思います
関連作http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=374096o&l=1-1000#resall0
 ▼ 30 ンタロス@エレベータのカギ 16/10/14 23:29:07 ID:9d3ztxv2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告


過去作とコラボしてるな
 ▼ 31 ーシレオ◆tp69btKy.o 16/10/14 23:33:18 ID:LaJj0Dms NGネーム登録 NGID登録 報告
乙!
ベトベトンさんイケメンやな・・・
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