ユリーカ「あなたはだれ?」 ?「あたしは……」:ポケモンBBS(掲示板) ユリーカ「あなたはだれ?」 ?「あたしは……」:ポケモンBBS

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ユリーカ「あなたはだれ?」 ?「あたしは……」

 ▼ 1 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:35:54 ID:dE0vjlyw [1/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
カロスリーグ出場を目指し、旅を続けるサトシ一行。

今日はタイミングよくポケモンセンターに宿泊することが出来た。



ユリーカ「デデンネくしくしー」コチョコチョ

デデンネ「デデネェwwwwww」

シトロン「」カタカタカタ

シトロン「」ムスッ

サトシ「どうしたんだよシトロン。そんな怖い顔して」

シトロン「あっ……いえ、インターネットでトップになっていたニュースを見ていまして」

サトシ「俺、パソコン苦手(苦)」

シトロン「サトシらしいですね」

サトシ「ん?どういう意味だ?んん?」

シトロン「偽物のメガストーンを法外な金額で売りさばいていた業者が逮捕されたそうです」

サトシ「ほうがい?」

シトロン「決められた値段よりもずっと高く売って、たくさん人を騙した……ということです」
 ▼ 2 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:36:21 ID:dE0vjlyw [2/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「酷いことするな……」

シトロン「はい。そもそもが、メガストーンを欲しがる人にガラス玉を本物と言って渡していたんですから、気分の悪くなるような話で」

サトシ「ロケット団じゃなくてもそんな悪いことする奴がいるのか……許せないなぁ」

ユリーカ「」パチクリ

ユリーカ(よくわかんないけど……にせものって悪いことなんだ)

ユリーカ「デデンネくしくしー!」コチョコチョ

デデンネ「ヒクッヒッヒッ……ヒューヒューヒュー………」

シトロン「……って、こら。ユリーカ」

シトロン「もう遅いんだから、寝なきゃダメじゃないか」

ユリーカ「えー。ユリーカ眠くなーい」

シトロン「子どもはもう寝る時間!」

ユリーカ「お兄ちゃんだって子どもじゃん」ムスーッ

セレナ(あ。不機嫌そうなときの顔、2人ともそっくり)

シトロン「僕はメカの作業と、シトロイドの定期連絡の確認をしなきゃいけないんだ。セレナも次のパフォーマンスの構想を練っているところだし、サトシももう寝ようとしてる」

サトシ「あれっ」
 ▼ 3 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:37:21 ID:dE0vjlyw [3/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
ピカチュウ「ピカピ、ピーカピ」ポン

ユリーカ「」プクゥ

ユリーカ「はぁーい」プイッ

デデンネ「」ヒクッ……ヒクヒク

シトロン「おやすみ、ユリーカ」


















デデンネ「この世は……地獄だッ」ビクンッ

サトシ「おやすみー」グウスカピー
 ▼ 4 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:38:34 ID:dE0vjlyw [4/33] NGネーム登録 NGID登録 報告




ユリーカ「なにここ」

ユリーカ「なんか、みーんなふわふわしてる」

?「それは……ここがあなたの心象風景だからよ」フワフワ

?「あなたの思い出が作り出した夢の世界」

?「素敵ね……見るものすべてが好奇心に溢れていて、優しさで彩られてる」

ユリーカ「あなた、どうやってういてるの?」

?「あなたこそ、どうしてそこにいるの?」

?「ここはあなたの世界よ。あなたの好きなように、すべて思いのままにできる」

?「今はいない住人を創造することも、風景を変えることも、あなた自身ですら、思いのまま」

ユリーカ「思えばとべるってこと?」

ユリーカ「……よーし!」ピョンッ

ユリーカ「うわっ!ホントだ!すごいすごーい!!」フワフワ

ユリーカ「おっとっと」
 ▼ 5 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:39:29 ID:dE0vjlyw [5/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
?「危ない危ない」スイーッ

ユリーカ「ありがとう」

?「あなた、すごいのね。こんなに早く空を飛べるなんて」

ユリーカ「そうなの?」

?「そうよ。すごいことだわ」

ユリーカ「……あなた、だれ?」

?「あたしは、アイツー」

ユリーカ「アイ……ツー?」

アイツー「こんな風に、また誰かと話すことができるなんて……不思議な気分」

ユリーカ「アイツーは、だれともお話しできないの?」

アイツー「えぇ。前まではお友だちもいたんだけど……みんな、あたしも消えてなくなってしまった」

アイツー「あたしがあなたとお話しできるのは、きっと何か、とても素敵な奇跡が起きたからなのね」

ユリーカ「きせき」

ユリーカ「じゃあ、じゃあじゃあ!いっぱい遊ぼ!いっぱいお話ししよう!」ニコッ

アイツー「うん」ニコニコ
 ▼ 6 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:40:19 ID:dE0vjlyw [6/33] NGネーム登録 NGID登録 報告




ユリーカ「」ルンルン

セレナ「ユリーカ、朝からご機嫌ね」

サトシ「すっごくいい夢見たのかもな」

ユリーカ(アイツーといっしょに空をとんで、宇宙のはてまでいっちゃった)

ユリーカ(お星さまのむこうって、あんな風になってるんだ……すごかったなぁ)

ユリーカ(またねって約束したけど、今日も会えるかなぁ)














シトロン「今日はここで野宿にしましょう」
 ▼ 7 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:41:12 ID:dE0vjlyw [7/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
セレナ「この感じだと、次の町まであと2日ってところね」

サトシ「あぁ〜……次のジム戦が待ちきれないぜ!」

サトシ「落ち着かないからランニングしてくる!」ダッ

シトロン「もう夜遅いんですよ!?」

ユリーカ「ピカチュウもいっちゃった……」

セレナ「サトシはやっぱり元気ね」アハハ
















アイツー「また会えたわね」

ユリーカ「またねって約束したもん!」ニパー
 ▼ 8 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:42:43 ID:dE0vjlyw [8/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユリーカ「今日はね、森でかわいいポケモンにいっぱい会ったの!タネボーでしょ、ナゾノクサでしょ、それからそれから……」

アイツー「???」

ユリーカ「どうしたの?」

アイツー「あたし、ポケモンのことを少ししか知らないの」

アイツー「ううん、ポケモンだけじゃないわ。ほんとうの世界のことも、何も知らない」

ユリーカ「えぇー!なんで!?すっごくもったいなーい!」

アイツー「あたしは、アイ2……アイの偽物だから」

ユリーカ「にせもの……」

アイツー「どうしたの?」

ユリーカ「……お兄ちゃんが、にせものはわるいことだって言ってたの」

アイツー「そう」シュン

ユリーカ「!」

ユリーカ「で、でも、ユリーカわるいなんて思わないよ!」

ユリーカ「アイツー……アイちゃんと遊ぶの、スッゴク楽しいもん!」

ユリーカ「それにアイちゃん、いい子でしょ?」
 ▼ 9 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:44:07 ID:dE0vjlyw [9/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユリーカ「ユリーカ、アイちゃんのこと好きだよ!」

アイツー「……ありがとう」

ユリーカ「アイちゃんにポケモンを見せてあげられたらいいのになぁ……」ムスッ

アイツー「ふふふ」

アイツー「それくらいは簡単なことのはずよ」

ユリーカ「えっ?」

アイツー「昨日も言ったでしょう?」

アイツー「ここはあなたの夢の中。あなたの願いはあなたの思うままになるのよ」

ユリーカ「」パチクリ

アイツー「ほら、見て見て」

タネボー「ぼっくぼっく」

ナゾノクサ「なっぞなっ」

ウパー「うぱぱぁ」

ミネズミ「チュウミミーン!!」

ユリーカ「ほんとだ!」
 ▼ 10 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:45:01 ID:dE0vjlyw [10/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユリーカ「そっか……それじゃあ!」

デデンネ「デデネェ!」ピョン

ユリーカ「あはは、やっぱり!」

アイツー「その子は?」

ユリーカ「この子はデデンネ!ユリーカのキープポケモンなの!」

アイツー「キープポケモンってなぁに?」

ユリーカ「ユリーカがトレーナーになったら、デデンネをパートナーにできるの!」

デデンネ「でねでー!」ピョン

アイツー「まぁ」ダキッ

デデンネ「デネネェ」ホッペスリスリ

アイツー「あはは、ぴりぴりする」

ユリーカ「かわいいでしょー」



ユリーカ「昨日は楽しかったね〜デデンネ〜」

デデンネ「ンネ?」
 ▼ 11 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:45:42 ID:dE0vjlyw [11/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユリーカ「あれ、覚えてないの?」

デデンネ「デ、デデネェ?」クビカシゲ

セレナ(ユリーカとデデンネ、何を話してるのかしら)






















アイツー「それは、デデンネが忘れているんじゃないわ」

アイツー「デデンネは知らないのよ」
 ▼ 12 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:47:08 ID:dE0vjlyw [12/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユリーカ「どうして?いっしょに遊んだのに」

アイツー「だってここはあなたの夢の中だもの。外にいる人と、ここで見たものを共有することはできない」

ユリーカ「でも、アイちゃんはここにいるよ?」

アイツー「あたしは外にいないでしょう?」

ユリーカ「っ」

アイツー「……それより今日は、何して遊ぶ?」

ユリーカ「……そうだ!」

ユリーカ「ポケモンバトルしようよ!ここならなんでもあたしの思いどおり!でしょ?」



ふわり、と世界が揺れて、気付くと2人は均された地面に向かい合って立っていた。



ユリーカ「うん!ちゃんとバトルフィールドだ!」

アイツー「これが……そうなのね」

ユリーカ「あ」

ユリーカ「でも、あたしたち子どもだから、バトルしちゃいけないんだった……」
 ▼ 13 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:48:10 ID:dE0vjlyw [13/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
アイツー「じゃあ、大人になればいいのよ」

ユリーカ「そうだね!」ポンッ

ユリーカ「……すごい!セレナの服になってる!」

ユリーカ「髪も伸びて……あははっ!背も高いよ!」

アイツー「それじゃあ、あたしも」フワリ

ユリーカ「うわぁ〜大人のお姉さんだ」

ユリーカ「綺麗だね!」

ユリーカ「よぉし、デデンネいくよ!」

デデンネ「デデンネ!!」デーン

アイツー「それじゃあ、あたしは……」

ヒトカゲ「ゲァ!」

アイツー「あなたに決めた」






ユリーカ「ふんふふんふふーん♪」
 ▼ 14 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:49:11 ID:dE0vjlyw [14/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
セレナ「ユリーカったら、ここ最近はずっとご機嫌ね」

サトシ「ふんふふっふふーん♪」

セレナ(サトシもバッジゲットしてから機嫌良さそうね)ウフフ

セレナ「ユリーカ、何かいいことあったの?」

ユリーカ「だってだってぇ、起きててもねててもたくさん遊べるんだもん!」

ユリーカ「毎日たのしいなぁー」

セレナ「?」

セレナ「寝ててもって、どういうこと?」

ユリーカ「……お兄ちゃんたちにはないしょだよ?」












セレナ(どうしよう)
 ▼ 15 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:50:39 ID:dE0vjlyw [15/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
セレナ(夢の中で出会った女の子だなんて……不気味だわ)

セレナ(変な病気だったりするんじゃ……はっ。ひょっとして)



シトロン「人に悪い夢を見せるポケモン、ですか?」

セレナ「うん、知ってる?」

シトロン「あくむ、という技を扱えるポケモンは多くいますから、それを全部ともなるとさすがに……」

セレナ「そっか」

シトロン「ですが、どうしてこんな話を急に?」

セレナ「え、それはその……わたしの友達が最近悪夢にうなされて、夜もまともに眠れないって困ってて」

シトロン「友達……まさかユリーカですか!?」

セレナ(ユリーカのことになるとなんでそんなに察しが良くなるの!?)

セレナ「いや違……」

セレナ(……うけど違わなかった!)

セレナ(ユリーカは別に悪夢だと思ってなくて……でも、あぁ!夢を見てる友達はユリーカだし、それは間違ってなくて……ぷしゅう)

シトロン「あんな元気そうなのに!?まさか、空元気で……」アタフタ
 ▼ 16 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:51:42 ID:dE0vjlyw [16/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
セレナ(ああもう!えぇっと……えぇっと……)

セレナ「ごめんなさい!嘘!嘘なの!」

シトロン「は?」

セレナ「悪夢にうなされてるっていうのは嘘……ごめんなさい」

シトロン「え、じゃあ、ユリーカは一体何に……?」

セレナ「そ、それが、その……」

セレナ(ユリーカ、ごめんね)

セレナ「カクカクシキジカムシクイアーボ」

シトロン「……それで、最近寝付きがよくなっていたんですね」

シトロン「寝るのが楽しみになっているから……か」

セレナ「どう思う?」

シトロン「今のところ、夢の内容がストレスになっていないのならいいんですが……」

シトロン「この先、その夢が悪夢にならないとは言い切れません」

セレナ「ユリーカがどんな夢を見ているのか、わたし達にもわかればいいのにね……」

シトロン「!」
 ▼ 17 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:52:52 ID:dE0vjlyw [17/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
シトロン「僕に考えがあります。ひとまず任せてもらえませんか?」

セレナ「うん、わかった」



その日の夜。



シトロン「サイエンスが未来を切り開くとき」

シトロン「シトロニックギア……オン」キリッ

シトロン「名付けて、他人の夢覗き見くん、です」

サトシ「科学の力ってすげーな」

セレナ(ものすごく真剣な顔でいつものやり取りしてる……奇妙)

シトロン「このマシンは、対象の脳波を読み取り、その波長を分析して映像化することができるんです」

サトシ「これを使えば、ユリーカの夢を俺たちも見れるってことか?」

シトロン「はい」

セレナ(サトシは、シトロンからユリーカの話を聞いたのね)

シトロン(サトシはセレナからユリーカの話を聞いたみたいだ)
 ▼ 18 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:54:07 ID:dE0vjlyw [18/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ(なんでこんな機械をつくってるのかわからないし、なんか怖い雰囲気だったけど、とりあえず俺に使うわけじゃないんだな)ホッ

シトロン「では、早速使ってみましょう」

シトロン「ぽちっとな」

覗き見くん『見えるwww見えるぞぉおおwww』ブン








ユリーカ『デデンネ!メガシンカ!』

Mデデンネ『ムッフゥ……』モリッ










セレナ&シトロン&サトシ「「「!?!!!??」」」
 ▼ 19 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:55:05 ID:dE0vjlyw [19/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユリーカ『デデンネ!にぎりつぶす!!』

Mデデンネ『我が輩の握力は山をも抉るぅん!』バッ

カメックス?「『おんもらっき!』ガッシッ

Mデデンネ『ふむ……貴様やりおるな。さぞかし名のある舞踏家と見た』

カメックス?『ダンサー仕込みのレヴィティションサイドステップ……隠せなんだとは、はてさて貴殿もただ者ではあるまい』

Mデデンネ『ふふふふふ』

カメックス?『ぐふふふふ』

Mデデンネ&『『ふははははははははははははは!!!!!』』ゴォォオオァァァァァァ











セレナ「なにこれ」

シトロン「夢ですからね」
 ▼ 20 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:56:18 ID:dE0vjlyw [20/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「すっげぇじゃん!」

セレナ「あ、対戦相手の子!」

サトシ「……誰だ?」

シトロン「見たことのない女の子です……はっ!」

シトロン(こちらを……見ている!?)

アイツー『』フイッ













シトロン(その後、30分ほどユリーカの夢を見ても、彼女のストレスになりそうな展開はなかった)

シトロン(あの見知らぬ女の子と、いつまでも無邪気に遊んでいただけだった)

サトシ「ユリーカ、すごく楽しそうだったな」
 ▼ 21 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:57:25 ID:dE0vjlyw [21/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
セレナ「うん」

セレナ「でも、それだけにかえって心配だわ。あの女の子は、一体何なんだろ」

シトロン「最悪の事態を想定するなら、やはりユリーカの夢からどうやってあの女の子を消すか、という話になりますが」

サトシ「ほっといても大丈夫そうな気がするけどなぁ……」

セレナ「でも、ほっておいたせいで取り返しのつかないことになったらどうするの?」

ユリーカ「アイちゃんになにする気?」

セレナ「ユ、ユリーカ!」

サトシ「起きたのか」

ユリーカ「セレナ、ないしょにしてくれるっていったじゃない!」

ユリーカ「どうしてアイちゃんのことを話したの!?」

セレナ「ユリーカ……ごめんなさい。わたし、あなたのことが心配だったから……」

ユリーカ「しんぱいなんかいらないもん!アイちゃんはいいこだもん!」

ユリーカ「どうして、みんなしてアイちゃんのことわるく言うの!?おかしいよ!」

シトロン「ユリーカ!」

ユリーカ「」キッ
 ▼ 22 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:58:18 ID:dE0vjlyw [22/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
シトロン「夢っていうのは、君の思い出が見せる幻なんだ。そこに、君も僕たちも知らない誰かがいるのはおかしいことなんだよ」

シトロン「野生のポケモンに、何かよくないことをされているのかもしれない……僕たちは、もちろんセレナだって、君が心配なだけなんだよ」

ユリーカ「たとえ夢の中でも、アイちゃんは友達なんだよ!」

セレナ「でもそれは、夢なのよ」

セレナ「現実の……本当のことじゃないんだよ?」

ユリーカ「!!!!!」プッツ──ン

ユリーカ「ホントじゃないものは全部にせものなの!?にせものってそんなにわるいこと!?」

サトシ「ユリーカ、落ち着けよ。何もそんなこと」

ユリーカ「言ってるじゃん!にせものはわるものだって!アイちゃんは消えるべきだーって!!」

ユリーカ「みんななんか大ッ嫌い!!」ダッ

シトロン「ユリーカ!待って!!」

ユリーカ「デデンネ!ほっぺすりすり!!」

デデンネ「Rock You!!」バチバチバチバチッ

シトロン「あばばばばばばばばばばば」
 ▼ 23 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 02:59:58 ID:dE0vjlyw [23/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
セレナ「待って!ユリーカ!!」

サトシ「ユリーカ!!」



ユリーカ「みんな、アイちゃんのことなんにも知らないくせに、すごく怖がってるの」

アイツー「ユリーカ……きっとみんなは、自分のよくわからないことが起きているから怖いのよ」

アイツー「あたしだって、どうして今こうやってユリーカとお話しできているのかわからない」

アイツー「いつ、この奇跡が終わってしまうのか、それを思うととても怖かったわ」

ユリーカ「大丈夫だよ。アイちゃんはユリーカがぜったいに守るもん」

ユリーカ「アイちゃんのこと、消させたりなんてぜったいしないよ」

アイツー「ありがとう、ユリーカ。でもね……」

アイツー「みんなをこわがらせるのはあたしもいや。そのせいで、ユリーカがみんなと喧嘩して、いやな気持ちになるのはもっといや」

アイツー「あなただって、お兄ちゃん達と仲直りできないのはいやでしょ?」

ユリーカ「それは、でも……でも、でも!」

アイツー「それに、みんなが……ユリーカも、心配する必要なんてなくなるわ」

アイツー「だって、あたしはもうじき消えるもの」
 ▼ 24 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 03:01:33 ID:dE0vjlyw [24/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユリーカ「えっ」

アイツー「なんとなく、だけどね。そんな感じがするのよ」

アイツー「あなたとこうして話していられるのも、あとほんの少しだ……って」

ユリーカ「アイちゃん……やめてよ」

アイツー「きっと、神様がくれたものだったんだわ。ほんの少しだけの、幸せな時間」

ユリーカ「そんなことないよ!ずっといっしょだよ!」

ユリーカ「お兄ちゃんやセレナだってわかってくれるよ!アイちゃんがいい子だって!」

ユリーカ「そしたら、アイちゃんもずっと」

シトロン「ユリーカ!!!」

ユリーカ「えっ……」

シトロン「やっと起きた!こんなところで倒れて……心配したんだぞ!!」マルコゲアフロ

ユリーカ「」キョトン

セレナ「大丈夫?怪我はない?」

サトシ「2人とも、起きがけにたたみかけるなよ。ユリーカはまだボーッとしてるんだぜ?」

ユリーカ「」ムカーッ
 ▼ 25 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 03:02:18 ID:dE0vjlyw [25/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユリーカ「どうして起こしたの!?」ブンッ

シトロン「痛でっ」ミシッ

ユリーカ「アイちゃん、みんなが怖がるから消えちゃいそうになってるんだよ!!」

ユリーカ「もう会えなくなっちゃうかもしれないのに、何でジャマしたの!?」

ユリーカ「ユリーカねる!ねて、もう一回アイちゃんと話す!!」

セレナ「!!」サーッ

セレナ「駄目!!寝ちゃ駄目!!!!わたしたちがなんとかするから!ユリーカは起きてなきゃ駄目!!」

ユリーカ「はなして!!はなしてよ!!アイちゃんとお話しするの!」

シトロン「駄目だ!そんなになってまで夢に執着するんじゃ、僕達は絶対に君を眠らせるわけにはいかない!」

シトロン「何かあってからじゃ、遅いんだ!!」

ユリーカ「にせものでもアイちゃんはわるくないもん!!いい子だもん!!なにも知らないくせに決めつけないでよ!!」

サトシ「ストーーーーーップ!!!」

ユリーカ「」

シトロン「」

セレナ「」
 ▼ 26 ムスター@ばんのうごな 16/10/27 03:02:41 ID:H/ucMGkU NGネーム登録 NGID登録 報告
まさかデデンネがマッチョメ〜ンになるとは…
 ▼ 27 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 03:02:58 ID:dE0vjlyw [26/33] NGネーム登録 NGID登録 報告



バサバサバサッ……

アホォ……アホォ………


サトシ「みんな、落ち着けよ」

サトシ「やってることがめちゃくちゃだぜ」

シトロン「……は、はい」

セレナ「……うん」

ユリーカ「……」ムスッ

サトシ「ユリーカ、さっきからよく言ってるな。「にせものは悪いのか」って」

ユリーカ「」コクン

サトシ「そんなこと、俺たちは思ってないよ。だろ?シトロン」

シトロン「……えぇ。思っていません」

ユリーカ「でも、サトシとお兄ちゃん、このまえそう言ってたよ?」

サトシ「えぇ!?そうか?」
 ▼ 28 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 03:03:47 ID:dE0vjlyw [27/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
シトロン「……!」ピコーン

シトロン「ユリーカ。僕は偽物を悪いことだと思ってないよ」

ユリーカ「でも、パソコンでニュース見てたとき、そう言ってたよ?」

シトロン「ユリーカ。そうじゃない。そうじゃないんだ」

シトロン「世の中には、いろんな知識や、素晴らしいものをコピーした偽物がたくさんある」

シトロン「でも、オリジナルを尊んで産み出された偽物は悪くない。それを使って、自分勝手なことをする人間こそが悪いんだ」

シトロン「僕とサトシが怒ってたのは、そうやって悪いことをしていた人に対して、なんだ」

ユリーカ「そうなの?」

サトシ「ああ、もちろんさ」

サトシ「ポケモンだって、トレーナーが悪いやつで、いじめられてたらかわいそうだろ?」

ユリーカ「……うん」

シトロン「僕は、偽物があることを悪いなんて思わないよ。科学の進歩だって、何かの物真似から───偽物から発展していったものなんだから」

シトロン「人間がよりよい発展をしていくためには、とても良くできた本物だけじゃない。それをよく分析して進化させるために、偽物も必要なんだよ」

サトシ「俺たちは誰も、偽物を───アイちゃんだっけ?───その子を悪く思ってないよ」

サトシ「ユリーカとアイちゃんを引き合わせた誰かが、悪いことをしようとしているんじゃないかって心配なだけさ」
 ▼ 29 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 03:04:56 ID:dE0vjlyw [28/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「そんなやつがいたら、アイちゃんだってそいつに酷い目に遭わされてるってことだ」

サトシ「そんなの、アイちゃんがかわいそうだろ?」

ユリーカ「うん」

セレナ「サトシ……まさか、ユリーカをこのまま眠らせるつもりなの?」

サトシ「……セレナ、ユリーカを信じてやろうぜ」

サトシ「ユリーカならきっと、自分で決着をつけられるはずだ」

サトシ「ユリーカは、友達とちゃんと話し合うだけだろ?」

ユリーカ「うん」

サトシ「時間がないみたいだし、止めるのは酷だぜ」

セレナ「……わかったわ」パッ

ユリーカ「ありがとう」

ユリーカ「……手、にぎってていい?」

セレナ「もちろんよ」

ユリーカ「……くぅ」

シトロン「こんなに早く……」
 ▼ 30 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 03:05:41 ID:dE0vjlyw [29/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「きっと走り疲れてたんだな」

ユリーカ「……すぅ」

サトシ「セレナ、ユリーカを頼む」

サトシ「俺達はユリーカが寝てる間、怪しいやつがいないか、探してみようぜ」

シトロン「そうですね。ユリーカに夢を見せている者がいるなら、僕らから付かず離れずのところにいるはず」















ユリーカ「アイちゃん!」

ユリーカ「アイちゃん!!」

ユリーカ「どこにいるの!?」
 ▼ 31 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 03:06:33 ID:dE0vjlyw [30/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユリーカ(どうしたら……どうしたら会えるの?)

ユリーカ「はっ、そうだ!」

ユリーカ「夢はあたしの思いどおり……アイちゃんにだってすぐ会える」

ユリーカ「そこっ!」

アイツー「」キョトン

アイツー「……ユリーカはひどいわ」

ユリーカ「どうして?」

アイツー「あなたが起きて、あたしの前からいなくなって……やっと諦められたのに……」

アイツー「あなたのいないうちに、早く消えてしまおうって、決心したのに」

アイツー「」

アイツー「消えたくない……消えたくないよ」ポロポロポロ

ユリーカ「泣かないで。大丈夫だよ。いつかきっと、必ず会えるよ」

ユリーカ「あたし、会いにいくからね」

ユリーカ「絶対会いにいくから!」

アイツー「……うん、待ってる」
 ▼ 32 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 03:07:21 ID:dE0vjlyw [31/33] NGネーム登録 NGID登録 報告




アイツー&ユリーカ「「約束」」



















───セレナの腕の中で、ユリーカはゆっくりと目を覚ました。

あっけないほどあっさりと、アイツーとの別れが果たされてしまったことにいくらかのさびしさはあったものの、悲しみはなかった。

いつかまた彼女に会えると、信じていたからだ。
 ▼ 33 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 03:08:14 ID:dE0vjlyw [32/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユリーカに奇妙な夢を見せていた者はいなかった。

周囲には野生ポケモン達の息吹があるのみで、人の気配はサトシ一行のものだけだったのである。

これは、カロスを旅するサトシ達に起きたほんのささいな出来事の物語。

本来であればわざわざ語られるほどのことでもない、簡単に忘れ去られてしまうような、旅程に数多くあったはずのいざこざとトラブルのエピソードのひとつ。

ありえたかもしれない、という、それだけのおはなし。
 ▼ 34 子食い◆y9k2BHg7Kg 16/10/27 03:08:53 ID:dE0vjlyw [33/33] NGネーム登録 NGID登録 報告




「ひさしぶり、とても嬉しいわ」

「こんな奇跡二度とないのだって、思っていたから」

「それじゃ、何をして遊ぶ?」



──────おしまい。
 ▼ 35 ーミラー@モコシのみ 16/10/27 03:17:43 ID:OrdbHhHk NGネーム登録 NGID登録 報告
乙!
まさかアイツーのSS見れるとは!
おもしろかった ありがとう
 ▼ 36 ース@フーディナイト 16/10/27 03:35:37 ID:NcGVrP2A NGネーム登録 NGID登録 報告
アイ・・・ツーだと・・・
と思ったら完結してた乙
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