【SS】 「久しぶりだねセレナ!」:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】 「久しぶりだねセレナ!」:ポケモンBBS

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【SS】 「久しぶりだねセレナ!」

 ▼ 1 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/02 22:00:01 ID:3yMzPTZ2 [1/7] NGネーム登録 NGID登録 報告




控室を出た所で、懐かしい声が、私の背中に注がれた。

ゆっくりと振り返ると、馴染みの顔が2つ、私の視界に飛び込んでくる。


 「コンテストお疲れさま」

 「なかなか良かったじゃない、あの1次審査」

 セレナ 「ふふっ。ありがとう、サナ。ミルフィ」


ホウエンに来て1か月。

私は1人で旅している。

ポケモンコンテストに参加して、新しい魅せ方を勉強するために。


そんな私の元に、サナとミルフィが会いに来てくれたんだ。

 ▼ 2 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/02 22:08:00 ID:3yMzPTZ2 [2/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「ホント、あの1次審査、ニンフィアの動き可愛かったな〜」

 セレナ 「うん。ニンフィアすっごく頑張ってくれたから」

 ミルフィ 「でも残酷よねコンテストって。2次審査のバトル、私たちにとっては未知の領域だもんね」

 セレナ 「うん、そうなのよね……」


ミルフィが言うように、コンテストの2次審査は“コンテストバトル”と言って、ワザで美しさを魅せつつバトルする。

トライポカロンには無い要素なだけあって、正直私は、これに苦戦していた。


 サナ 「まぁまぁ、立ち話もなんだし、続きはホテルで、ねっ」

 ミルフィ 「そうね。いろいろ聞きたいこともあるし」

 セレナ 「ふふっ。じゃあ行こっか」


私たちはコンテスト会場を後にしてメインストリートに出る。

ここカイナシティは、ホウエンでも1、2を争う大きな街だと聞いている。

活気ある市場、お洒落なメインストリートから、造船所や海の科学館と言った、港町ならではの施設まで、色々な景色が、1つの街に詰め込まれていた。
 ▼ 3 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/02 22:15:00 ID:3yMzPTZ2 [3/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「このホテルよ」

 サナ 「わぁ〜」

 ミルフィ 「良い趣味してるじゃないセレナ」

 セレナ 「ふふっ」



サナから連絡があったのは、2週間ほど前。

ホウエンに旅立ったって報告をしてしばらく経った頃。

プラターヌ博士の調査も一段落して、お休みを貰えそうってことで、ホウエンに会いに来たいと言ってくれた。

そんな遠くまで申し訳ないよ……と、最初は遠慮したんだけど、サナは良いから〜と、私と会う方向で話を進めてくれて。

その過程で、だったら私のコンテストを見てみたいってことになって、ミルフィも私に会いたがってるってことになって。

そうして今日、こうやって集まることになったのだ。
 ▼ 4 ラップ@ふたのカセキ 16/11/02 22:15:33 ID:COW3k1Ug NGネーム登録 NGID登録 m 報告
今回は釣りじゃないんか
 ▼ 5 リープ@きあいのタスキ 16/11/02 22:19:05 ID:Qj2uM.PA NGネーム登録 NGID登録 報告
おお
本当に久しぶりだね
 ▼ 6 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/02 22:20:00 ID:3yMzPTZ2 [4/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「わ〜広い部屋! ベッドと……畳もある!」

 ミルフィ 「カロスじゃあんまり見ない作りよね」

 セレナ 「うん。和洋室って言うんだって。ホウエンだと、畳の部屋のホテルも多いのよ」

 サナ 「ふ〜ん」


私がホウエンに来て違いを感じたのは、まずはコレだった。

たまにポケモンセンターが満室で泊まれない時はホテルに泊まるんだけど、ベッドの他に、こうした畳の部屋もあって、当然そこでは布団を敷く。

なんとなく背中が固い印象だけど、畳の香りも悪くないなって思えてきた次第だ。


 サナ 「さて……と。まずはセレナ! 今日は遅れちゃって、ホントにごめんね!」

 ミルフィ 「ごめんなさいね。せっかく会えるって日に限って」


部屋の和室スペースに落ち着いて、サナとミルフィが、まず私に謝罪した。


 セレナ 「仕方ないわよ。飛行機が遅れちゃったんだし、2人は悪くないってば」

 サナ 「うん。でも、せっかくコンテスト参加前のセレナにエールを送ろうと思ったのになぁ」
 ▼ 7 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/02 22:30:00 ID:3yMzPTZ2 [5/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
実は私たちは、コンテストが始まる前に合流する予定だった。

けど、サナとミルフィが乗った飛行機で急病人が発生して、途中の関係ない空港に、緊急着陸したらしい。

それでホウエンの空港に着くのが遅れただけでなく、カイナ行きの連絡バスも上手い具合に乗り継げなくて、結果、2人がカイナに着いたのは、コンテスト開始の30分くらい前になってし

まった。

30分前だと、私も準備で控室に入ってるから、流石に2人と言葉を交わすことは出来なかった。


 ミルフィ 「でも良かったわよね。コンテストは最初から見れて」

 サナ 「うん。空港でバスが無いってなった時、もうダメかって思ったもん」

 セレナ 「ふふっ。でも、結局また2次審査で負けちゃったからなぁ」


正直に言うと、私は今まで、全てのコンテストで、2次審査で敗退してしまっている。

1次審査は今のところ全部通過できてるけど、やっぱりどうしても、コンテストバトルがダメなのだ。


 サナ 「気にしないのセレナっ。私たちはバトルに長けてないんだから。少しずつ特訓して行けばいいのよ」

 ミルフィ 「そうそう。現にさっきのセレナの1次審査、一番良かったと思うわよ?」

 セレナ 「そう言って貰えると……嬉しいかな」
 ▼ 8 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/02 22:40:00 ID:3yMzPTZ2 [6/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「……セレナ! 落ち込んじゃダメだよ!」

 セレナ 「サナ?」

 サナ 「コンテストはポカロンとは違うんだから、あんまり思い詰めちゃダメだよ! せっかくホウエンで新しいスタートを切ったんだから、その気持ちが……」

 セレナ 「ふふっ。大丈夫よサナ。私、落ち込んだりしてないもん」

 サナ 「そう……なの?」

 セレナ 「うん。確かに、いつも2次審査敗退で、ちょっと焦っちゃったりもするけど、私は ゆっくり修行するつもり。テールナーと、ヤンチャムと、ニンフィアと!」

 サナ 「そっか……うん。良かった、セレナが そういう気持ちで」

 ミルフィ 「だから心配ないって言ったじゃない」

 サナ 「だってセレナ、なかなか2次審査が通らない〜ってメールくれるんだもん。てっきり、何か思い悩んでるのかな〜って」

 セレナ 「……それでサナ、私に会いに来てくれたの?」

 サナ 「う〜ん……、ただ単純にセレナに会いたいってのと、コンテストを見てみたいってのもあったけど……、でもやっぱり、セレナが心配ってのもあったかな?」

 セレナ 「もぉ〜。ありがとうサナ。嬉しい」

 サナ 「えへへっ」

 ミルフィ 「私は単純に、ホウエンに来てみたかっただけだけどね」

 サナ 「そんなこと言って〜」

 セレナ 「ふふっ。ミルフィもありがとう。でも私、本当に大丈夫よ。何があっても、最後まで諦めない……、サトシに教えて貰ったんだから」
 ▼ 9 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/02 22:50:00 ID:3yMzPTZ2 [7/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「」 ピクッ

 ミルフィ 「」 ピクッ


突然、サナとミルフィの口が止まった。

そして、明らかにニヤついた顔で、私のことを眺めている。

……私、何か変なこと言った?


 サナ 「サトシに教えて貰った言葉、か〜」 ニヤニヤ

 ミルフィ 「サトシからの言葉を大切にしてるセレナってば可愛い〜」 ニヤニヤ

 セレナ 「あっ……」


そうだ。

2人には、私がサトシを好きってこと、バレてたんだった……。

 ▼ 10 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/03 00:00:01 ID:kt62iHno [1/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「マスタークラスが終わってから……」

 ミルフィ 「ちょっとは進展あったのかしらね〜?」

 セレナ 「あぅぅ……」


悪戯っぽく微笑むサナとミルフィ。

うぅ……、その笑顔が怖い。今夜は3人一緒の部屋だし、逃げ場は無い……。


 ミルフィ 「で、したの? 告白?」

 セレナ 「こここっ……告白って……///」

 サナ 「みんな夢に向かって歩き始めたんでしょ? しばらく会えなくなるんだもん。当然セレナ、想いを伝えたのよね?」

 セレナ 「ふぁっ……えっと……そのっ……」

 サナ 「えぇぇ!? 伝えてないのセレナ!?」

 セレナ 「いやっ……そのっ……」
 ▼ 11 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/03 00:10:00 ID:kt62iHno [2/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「まぁまぁ。奥手のセレナが、ストレートにサトシに告白できるわけないじゃない。せいぜい抱き付いたくらいかしら?」

 セレナ 「だっ、だだっ抱き付くなんてそんなことっ……!」

 サナ 「そんなことセレナには出来ないわよ。そうねぇ……、やっぱり、想いを綴った手紙を渡したとか!」

 ミルフィ 「ラブレターね」

 セレナ 「ラブレターなんてそんな恥ずかしいことっ……」

 ミルフィ 「じゃあ案外、キスとかしちゃってたりして〜」

 サナ 「あははっ。それこそセレナには無理だって……え?」


 セレナ 「………///」 カァァ


 サナ 「えっ……嘘、セレナ……?」

 ミルフィ 「したの? サトシと? キス!?」

 セレナ 「ぁぅ……///」
 ▼ 12 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/03 00:30:30 ID:kt62iHno [3/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミルフィは、きっと冗談のつもりで言ったんだと思う。

まさか私がサトシにキスなんてしないだろうって。




でも私は、あの時――。


  『次に会までに、もっともっと、魅力的な女性になってるから』


あれは、私の精一杯の、告白だった。

鈍感なサトシに、私の気持ちに気付いてほしい一心で。

けどサトシは、私が望んだ反応をしてくれなかった。まぁ、サトシらしいと言えばサトシらしいけど。

ちょっとガッカリしながら、私はエスカレーターを下る。

と同時に、このままで良いの? という想いが湧いてきた。


そうよ、いつまでも、サトシ任せじゃダメ。

私の気持ちに気付いて欲しいって、そんな願望じゃダメだ。もっと、自分に勇気を持たないと。
 ▼ 13 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/03 00:35:00 ID:kt62iHno [4/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
  『サトシ! 最後に1つ良い?』


私は決意した。

すぐに回れ右して、エスカレーターを逆走して駆け上がる。

幸い、空港のエスカレーターとあって、大きな荷物を持っている人に配慮しているのか、スピードは遅かった。


私はサトシに近づく。

サトシの顔が、どんどん近づいてくる。

そんなサトシの顔は、少し驚いたような、でも、拒むような素振りは全然なくて。


  “ Chu ”


私はエスカレーターを駆け上がった勢いのまま、サトシの肩に手を置いて、そして、唇を重ねた。

本当に、一瞬のことだった。

でもその一瞬が、私にとって、とても大切な、暖かな、嬉しい瞬間だった。
 ▼ 14 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/03 00:40:00 ID:kt62iHno [5/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
エスカレーターの流れで、私はサトシの前から去っていく。

少し呆気に取られたようなサトシの表情に、ちょっと強引だったかな、と反省した。

けど、これは私の最後の我儘。

我儘……?

確かにそうだけど、これは私の気持ち。

サトシ、私は貴方のことが大好きですって言う、私のアピール。

ねぇサトシ、気付いてくれた?

私はサトシに、沢山のことを教わって、沢山のことを学んで、沢山のものを貰ったの。

そんなサトシと お別れする前に、どうしても、私の気持ちを知って欲しかったの。だから……。


  『ありがとう!』


私は とびっきりの笑顔を作って、サトシに、心を込めて伝えた。

本当は「大好き!」って言いたかったけど、それは何だか違う気がした。

だって私は、サトシに沢山のものを貰ったんだから――。


 ▼ 15 ロリンガ@ラッキーパンチ 16/11/03 00:43:57 ID:tFw18JCc NGネーム登録 NGID登録 m 報告
あのシーンもう一度見返すわ
 ▼ 16 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/03 00:45:00 ID:kt62iHno [6/16] NGネーム登録 NGID登録 報告


 サナ 「れな……! セレナ! どうなのよ〜サトシとキス、したの?」

 セレナ 「ふぇっ……あのっ……ぅぅ……///」


サナの、何故か必死の問いかけに、私は現実に戻される。

あの時のことは、正直私も、「よくやったな」って思っている。

あの時の感触、サトシの表情、そして手を振るサトシの姿は、今でも脳裏に焼き付いている。

それだけあの時のことは、私にとって、ドラマチックなことだった。


 サナ 「セレナってばぁ!」

 セレナ 「いやっ……そのっ……」



 ミルフィ 「……あ、もしもしユリーカ? 私、ミルフィよ」

  ― ユリーカ 『わぁミルフィ久しぶり! ペロリームとニャオニクスも元気?』

 ミルフィ 「えぇ元気よ。……それより、ちょっと聞きたいことあるんだけど良い?」
 ▼ 17 ゴーム@ヘビーボール 16/11/03 00:47:44 ID:qzG1ko3Y NGネーム登録 NGID登録 報告
アローラの話は書いてくれないのは悲しい。
XYサトシもSMサトシも根本的な所は変わってないはずなんだよ
 ▼ 18 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/03 00:50:00 ID:kt62iHno [7/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
えっ……。

ミルフィちょっとその電話……いまユリーカって?


 ミルフィ 「サトシとセレナ、お別れの時にキスしたのよね?」

  ― ユリーカ 『えっ? ミルフィ知ってたの!?』

 ミルフィ 「」 ニヤッ


ミルフィが私の方を見て、笑った。

こう……、“イジリ倒してやろう”的な意味合いを含んだ、すっごく怖い笑み……。


 ミルフィ 「ねぇねぇ、その時のこと、詳しく教えて!」


 セレナ 「っ……!? ちょっ……ダメぇぇぇ!」

 サナ 「まぁまぁ落ち着いてよセレナ」 ニヤニヤ


ミルフィの電話を止めようと立ち上がった私は、逆にサナに止められてしまった。
 ▼ 19 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/03 00:55:00 ID:kt62iHno [8/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「ちょっとサナっ……」

 サナ 「ごめんねセレナ。だって私も、すっごく興味あるんだもん!」


目をキラキラ輝かせながら そう言ったサナは、強引に私を畳に座らせた。

なおもミルフィは、うんうん頷きながら、ユリーカとの電話を続けている。

あぁ……、そう言えば、ユリーカにもバレてたのよね、私がサトシを好きってこと。

じゃなかったら、あの時ガッツポーズなんてしないわよね……。


 セレナ 「もぉ〜ミルフィもサナもユリーカも!」


なんで女の子たちって、こうも恋バナに敏感なんだろう。

そういう意識の、たった1%でもいいから、サトシに分け与えて欲しいな、ホントに……。


 ▼ 20 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/03 00:57:30 ID:kt62iHno [9/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「……うん。じゃあありがとねユリーカ」

  ― ユリーカ 『うん! またねミルフィ!』


 ミルフィ 「ふぅ……」


電話を終えたミルフィは、一呼吸つく。

そして、私の方を向く。


 ミルフィ 「驚いたわ。まさかセレナの方から、サトシにキスするなんてっ」

 サナ 「わはっ! それホントなの!?」

 ミルフィ 「えぇ。間違いないわ」

 セレナ 「うぅ……///」


もう逃げれない。

ユリーカのことだから、きっと私の行動、こと細やかにミルフィに伝えちゃったんだろうなぁ……。
 ▼ 21 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/03 01:00:00 ID:kt62iHno [10/16] NGネーム登録 NGID登録 報告

 ミルフィ 「ねぇセレナ。どうする? 私がユリーカから聞いたこと、1つ1つ話そうかしら?」

 セレナ 「ふぇっ?」

 サナ 「……なるほどね。ねぇセレナ。私たち、出来ればセレナの口から聞きたいな〜」

 ミルフィ 「うんうん! セレナの口から、サトシと何をしたのか、話して貰えると盛り上がるんだけどな〜」


うぅ……。

ある意味これって究極の選択かも。

ミルフィに面白おかしく話されるより、私の口から伝えた方が、まだ傷は浅く済むかも……。


 サナ 「ねぇセレナってば〜」


もぉ……。

まぁ、どのみちサナとミルフィには、私がサトシを好きってバレてるし、それに、せっかく私を心配して会いに来てくれたんだもん。このくらい、期待に応えてあげないと……かな。


 セレナ 「分かったわよぉ……///」

 ▼ 22 ュリネ@ちからのハチマキ 16/11/03 06:28:56 ID:tV9438G2 NGネーム登録 NGID登録 報告
シエンネ
 ▼ 23 ローン@がんせきおこう 16/11/03 07:06:22 ID:8UF80.vk NGネーム登録 NGID登録 m 報告
しえーん
 ▼ 24 リリダマ@クロスメール 16/11/03 09:01:34 ID:rAG8Essc NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 25 マサラ人3◆etyxjFp636 16/11/03 09:33:37 ID:8j5gZJbM NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
もう新作が来るなんて!

支援です。
 ▼ 26 マンタ@ながながこやし 16/11/03 17:19:26 ID:lORL04Hk NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 27 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/03 22:00:00 ID:kt62iHno [11/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「ミルフィがユリーカから聞いたことって……、空港でのことよね?」

 ミルフィ 「? そうだけど……」

 セレナ 「実はその前にね、私、サトシとそのっ……でっ、デート、みたいなこと、ちょっと……」

 サナミル 「「 デート!? 」」

 セレナ 「ぁっ……、でもそれはっ、ただサトシと一緒にミアレを見て回っただけって言うか……」

 サナ 「ねぇねぇ詳しく聞かせてよぉ!」

 ミルフィ 「なによセレナってば。心配しなくても、ちゃんとサトシとの関係、進展させてるんじゃない」

 サナ 「で? そのデートって! なにしたの!?」


私は2人に、そのデート(?)のことを話した。

サトシが「付き合ってほしい」と切り出して、空港の再開日時を聞きに行ったこと。

その帰り、街の復興を見ながら、2人でミアレの街を歩いたこと。

ウインドウショッピングしたこと。……そう言えばその時は、サトシからウインドウショッピングを切り出してくれたんだっけ。

一緒にミアレガレットを食べて、そして私は、サトシに手を取られて――。
 ▼ 28 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/03 22:10:00 ID:kt62iHno [12/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「キャーもぉすっごいキュンキュンする!」

 ミルフィ 「それで! それでどうしたの!? サトシ、セレナを何処に連れて行ったの!?」

 サナ 「サトシってば鈍感そうなフリして、しっかりセレナをエスコートしてるじゃない」


……うん。あの時のサトシは、本当に紳士的だった。

まるで、空港に行ったのは ついでで、私と一緒に行動するのが、目的だったみたいに。

いや、今考えると、そうだったのかもしれない。

だってその後のサトシの行動は――。


 サナミル 「「 バトル!? 」」

 セレナ 「うん。サトシ、バトルしようぜって。私の手を取って……///」

 サナ 「はぁ……期待したのに、そういうことね」

 ミルフィ 「まぁサトシらしいと言えばそうだけど、でもデート中にバトルに誘うって……」

 セレナ 「ううん、違うの。サトシはね、私のこと想って、バトルに誘ってくれたんだ」

 ミルフィ 「どういうこと?」
 ▼ 29 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/03 22:20:02 ID:kt62iHno [13/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシは言った。

“オレさ、なんかモヤモヤしてても、ポケモンとバトルするとスッキリするからさ。元気出せよ”

そのとき改めて、私はサトシのことを、素敵だなって思った。

だってその時、私は悩んでたんだもん。これからどうするか、どうすべきなのか。

そんなモヤモヤした気持ちを、サトシは察してくれたんだと思う。だからサトシ、私と一緒に空港に行って、その流れで、バトルに誘ってくれて。


 サナ 「そっか〜。サトシなりに、セレナを元気づけようとしてくれたって訳ね」

 ミルフィ 「良いじゃない そう言うの。それ、言ってしまえばサトシの愛情表現よ」

 サナ 「そうそう!」

 セレナ 「愛っ……そっ、そうなのかなぁ……///」

 サナ 「それで、バトル、どうなったの?」

 ミルフィ 「まさかサトシも本気でバトルするつもりは無いでしょうし」

 セレナ 「うん……」
 ▼ 30 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/03 22:30:00 ID:kt62iHno [14/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシとのバトルは、結果的に、途中で中断する形となった。

でもそれは、サトシが、私のためにバトルを誘ってくれた証拠でもあった。

今でも覚えてる。あの時の、サトシの言葉。


  サトシ 『やっぱりテールナーとの息はピッタリだ! そんなすっげぇ心強いポケモン……、テールナー、ヤンチャム、ニンフィアが一緒なんだ』


私はハッとした。


  サトシ 『オレだってゲッコウガのことで迷ったり悩んだりしたけど、あのとき思ったんだ。1人で何でも出来る訳じゃない。支えてくれるポケモンが居るから頑張れるんだって』


そして、それはサトシが言ったからこそ、説得力と安心感を私に与えてくれた。

1人で思い悩んでいた私の心が、スーッと晴れ渡って行くのを感じて、そして――。


  サトシ 『オレは いつだって、セレナのこと応援してるからさ!』


凛々しい笑顔でそう言ったサトシは、本当に、素敵だった。

私のモヤモヤを察して、悩みを見抜いて、そこまで考えて、サトシは私を、バトルに誘ってくれた――。
 ▼ 31 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/03 22:40:00 ID:kt62iHno [15/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「ん〜も〜! それってすっごい良い話じゃない!」

 ミルフィ 「ホント。って言うか、それサトシなりの告白だったんじゃないの?」

 セレナ 「ふぇっ!?」

 ミルフィ 「冗談よ」

 セレナ 「ミルフィ!」

 サナ 「けど、確かにそのサトシは素敵よね。セレナ良かったじゃない。サトシとデートできて!」

 セレナ 「あっ……うん、そうなんだけど……」

 サナ 「何かあったの?」

 セレナ 「実は……、そのとき私、これからについて悩んでたせいで、正直言うと、あんまりデートって実感が無かったって言うかそのっ、そこまで楽しめなかったって言うか……」

 サナ 「えー勿体ない!」

 セレナ 「うぅ……だって、そんなに余裕、無かったんだもん……」

 ミルフィ 「ま、だからセレナ、その時サトシに惚れ直したんでしょ?」

 セレナ 「惚れ直したって……」


うぅ……、否定できない。
 ▼ 32 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/03 22:50:12 ID:kt62iHno [16/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「でもそっか〜。セレナがホウエンに旅立ったのは、その時サトシが背中を押してくれたからなのね」

 セレナ 「うん」

 ミルフィ 「サトシ、ダンスはダメダメだったけど、そういうとこは案外しっかりしてるのね」

 セレナ 「あはは……」

 サナ 「それで! それでほら! 空港では……どんなドラマが起こったの!?」

 セレナ 「ドラマって……」

 ミルフィ 「奥手のあなたがサトシにキスしたこと事態がドラマなのよ。ちゃんと聞かせなさいよね〜」

 セレナ 「うっ、うん。……でもその前に、夕ご飯、食べに行かない?」

 ミルフィ 「それもそうね」

 サナ 「え〜早く聞きたいのに……」

 ミルフィ 「まぁまぁサナ。夜は長いんだから」

 サナ 「……そうねっ」


うぅ……、思いだせば出すほど恥ずかしいことを、なんでサナとミルフィに話さなきゃいけないんだろう……。

確かに夜は長いし……、根掘り葉掘り聞かれるんだろうなぁ……。
 ▼ 33 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/04 01:18:00 ID:WxqBBab6 [1/13] NGネーム登録 NGID登録 報告


ホテルに併設されたレストランで夕食を取った私たちは、これまたホテルに併設されている大浴場へと向かった。

この大浴場と言うのも、カロスには無い施設。ホウエン地方は至る所で温泉が湧いていて、どこかの街では、ポケモンセンターにも温泉があるんだとか。

足を伸ばしてゆっくり お湯に浸かれるって、本当に気持ち良い……。


 サナ 「う〜〜〜〜〜んホウエン最高〜〜〜〜〜って感じね〜」

 ミルフィ 「こんな広いお風呂、わたし初めてかも」

 セレナ 「ふふっ。私だって、ホウエンに来るまで、こんな大きなお風呂、入ったこと無かったわよ」


その大浴場は、ホテルの最上階にあって、一面のガラス張りからは、カイナの夜景を見渡せる。

色とりどりの街の灯り、造船所の水銀灯、灯台のライト、遠い海に浮かぶ船……、まるで宝石を散りばめたかのような、美しい光景が、私たちの目の前に広がっている。


 サナ 「ロマンチックね〜」

 セレナ 「うん」

 ミルフィ 「こんな光景を、サトシと2人で見れたら……とか考えてるのかしら?」

 セレナ 「だからやめてってミルフィ!」

 ミルフィ 「ふふっ」
 ▼ 34 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/04 01:20:00 ID:WxqBBab6 [2/13] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「でも、驚いたな〜。セレナ、急にホウエンに旅立つって言いだしたんだもん」

 ミルフィ 「そうよね。私は てっきり、サトシに付いて行くと思ってたわ」

 セレナ 「だから……」

 ミルフィ 「それにしても、サトシも勿体ないことしたわよね。こ〜んなスタイル良い子が惚れてるって言うのに」

 セレナ 「ちょっ……ミルフィ」

 ミルフィ 「セレナってば胸もあるし、もっと色仕掛けでサトシに迫ってれば、案外うまく行ったかもしれないのにね〜」

 セレナ 「色仕掛けって……」

 サナ 「………」

 セレナ 「サトシはそんなんじゃないもん」

 ミルフィ 「分かってるわよ。ダンスパーティの時、私があれだけ密着しても、顔色一つ変えなかったくらいだもんね」

 セレナ 「サトシは純粋な人だもん」

 ミルフィ 「そうよね」

 セレナ 「うん」
 ▼ 35 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/04 01:22:00 ID:WxqBBab6 [3/13] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「そう言えばセレナ。なんでホウエンに行こうって思ったの?」

 セレナ 「うーん……、私ね、あの時サナと一緒に、パフォーマンスしたでしょ?」

 サナ 「復興のステージね」

 セレナ 「うん。その時、やっぱり私はパフォーマンスが好きだって思って。それで、もっとパフォーマンスの勉強をしようって思ったんだ」

 サナ 「うん」

 セレナ 「勉強するためには、やっぱり旅に出るのが一番いいって思ったの。でも、最後まで私、迷ってたんだ。ママにも相談したりして」

 ミルフィ 「……でも最後は、サトシの言葉に動かされた、ってとこかしら?」

 セレナ 「……うん ///」

 サナ 「本当、サトシはセレナの起爆剤ね」

 セレナ 「ホウエンに決めた理由は、ポケモンコンテストがあるから勉強になるだろうって言われて……」

 サナ 「誰に?」

 セレナ 「ヤシオさん」

 サナ 「えっ!?」

 ミルフィ 「ヤシオさんって……あのプロデューサーの!?」

 セレナ 「うん」
 ▼ 36 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/04 01:24:00 ID:WxqBBab6 [4/13] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「えっ……なんでセレナ? ヤシオさんと知り合いなの!?」

 セレナ 「知り合いって言うか……、色々気にかけて貰ってたの。フレイ大会の後で初めて会って、その時は厳しいこと言われちゃったんだけど……」


私には、クイーンとして絶対的に足りないものがある――、ヤシオさんに言われた言葉。

結局私はそれを見つけられないまま、マスタークラスに挑戦して、エルさんとも戦って。そして負けた。

でもその時のヤシオさんは、腕を怪我した私を助けてくれたし、何より、“私に足りないもの”を見つけた後、私をスカウトしてくれた。

結局そのスカウトは断っちゃったけど、ヤシオさんは、私のファンになってくれていて――。


 セレナ 「それでね、ヤシオさんから、ホウエンに行ってみたらどうかって、言って貰ったんだ」

 ミルフィ 「あのヤシオさんに認められたなんて、セレナ、それって本当に凄いことよ」

 サナ 「うんうん。やっぱりセレナのパフォーマンスは本物ってことだよ!」

 セレナ 「ありがとう2人とも。でも今の私があるのは、サナのお陰だよ」

 サナ 「私の?」

 セレナ 「うん。あのサマーキャンプでサナと会わなかったら、ポケモンパフォーマーって道があることも知らなかったし、サナにカロスクイーンを目指そうって誘って貰えなかったら、私、今頃なにしてたんだろうなぁって」

 サナ 「……ふふっ」
 ▼ 37 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/04 01:25:00 ID:WxqBBab6 [5/13] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「サナ。私をパフォーマーの道に誘ってくれて、本当にありがとう」

 サナ 「なんだか くすぐったいな。そんなに改まってお礼を言われると」

 セレナ 「そう?」

 サナ 「うん。嬉しいけどねっ」

 ミルフィ 「やっぱりセレナには、それだけの実力があるってことよ。もっと誇っても良いんじゃないかしら?」

 セレナ 「そうかなぁ」

 サナ 「自信持ちなよ! ヤシオさんに認められるなんて、ホント凄いことなんだから!」

 セレナ 「……うん。ありがとう2人とも」

 サナ 「えへへっ」

 ミルフィ 「それじゃあ、そろそろ出ましょうか。気になる続き、聞かないとねぇ?」 ニヤニヤ

 サナ 「そうそう、ここからが良いところだもんねっ?」 ニヤニヤ

 セレナ 「ぁぅぅ……」


何やら底知れないプレッシャーを感じつつ、大浴場から出て、パジャマに着替えて、私たちは部屋へと戻った。
 ▼ 38 ャルマー@マックスアップ 16/11/04 07:21:08 ID:11YQ9ZvA NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 39 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/04 21:32:01 ID:WxqBBab6 [6/13] NGネーム登録 NGID登録 報告


さっきと同じように、私たちは、部屋の和室部分、畳の上に腰を下ろした。

テーブルの上には、自販機で買ったジュースと、ミルフィお手製のマカロンが並ぶ。


 セレナ 「ミルフィのマカロン、初めて食べるけど美味しいわね」

 サナ 「うん。オレンにチョコのコーティングは相性抜群ね」

 ミルフィ 「ありがと。味の組み合わせとか、日々研究してるんだから」

 セレナ 「私も作っておけば良かったな〜」

 サナ 「セレナのマカロンも美味しいもんね」

 セレナ 「……あ、ポフレならあるけど」

 ミルフィ 「ポフレはポケモンの食べ物でしょ」

 セレナ 「うん。でも、サトシはピカチュウたちと一緒に、いつも食べてたわよ」

 ミルフィ 「サトシと一緒にしないでよ」

 サナ 「ふふっ。ある意味サトシは特殊だもんね」
 ▼ 40 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/04 21:40:00 ID:WxqBBab6 [7/13] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「って言うより、セレナがサトシ好みのポフレを作ってた可能性もあるわよね」

 セレナ 「えっ?」

 ミルフィ 「だってサトシ、私のポフレは辛くて食べれなかったのに、セレナのは普通に食べてたでしょ?」

 サナ 「あーあーセレナ、胃袋から落とす作戦かしら?」

 セレナ 「ちょっ……そんなことないってば!」

 ミルフィ 「ふふっ。……じゃあ、そろそろ聞かせて貰おうかしら。空港で何が起きたのか?」 ニヤニヤ

 サナ 「うんうん! 空港で何をしたのか!」 ワクワク

 セレナ 「うん……。ねぇ、ホントに話さなきゃダメ?」

 ミルフィ 「今さらなに言ってんのよ」

 サナ 「そうよ〜。私たちの仲じゃない」

 セレナ 「うぅ……///」


これは、覚悟を決めるしかなさそうだ。
 ▼ 41 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/04 22:10:00 ID:WxqBBab6 [8/13] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「空港でお別れする時ね、私、サトシに言ったの」

 ミルフィ 「“好きです”って?」

 セレナ 「違うって!」

 サナ 「ほらミルフィ邪魔しなーい。で、何て言ったの?」

 セレナ 「うん。“私、旅に出て本当に良かった。貴方は私の目標です”って」

 サナ 「サトシがセレナの目標か〜。そうよね、セレナ、いつもサトシのこと気にしてたもんね」

 セレナ 「いつもって……。ねぇ、この際だから聞いちゃうけど、そのっ、私、そんなに分かりやすかった……?」

 サナミル 「「 うん 」」

 セレナ 「ぁぅぅ……///」

 サナ 「だって私、サマーキャンプの時から気付いてたよ?」

 セレナ 「うそっ!?」

 ミルフィ 「私は初めて会った時から」

 サナ 「分かるわよね〜。だってセレナ、サトシを意識した会話が多いんだもん」

 ミルフィ 「そうよね〜」

 セレナ 「うぅ……///」
 ▼ 42 ーケオス@つめたいいわ 16/11/04 22:18:46 ID:f60RuBgA NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 43 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/04 22:20:00 ID:WxqBBab6 [9/13] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「それで! それ聞いたサトシの反応は?」

 セレナ 「うん。なんだか、ちょっと驚いたような表情だったな」

 ミルフィ 「驚いた……」

 サナ 「何を思ったのかしらね?」

 セレナ 「それは分からないな。聞く訳にもいかないし」

 サナ 「驚いたってことは、サトシにとって、セレナが自分を目標にしてくれるのが意外だったってことかしら?」

 セレナ 「う〜ん……」

 ミルフィ 「こんな未熟なオレを目標にしてくれるなんて……、セレナ、オレちょっとドキッとしちまったよ」

 セレナ 「だから やめてってば!」

 ミルフィ 「あははっ」

 セレナ 「それに! サトシは全然未熟なんかじゃないもん」

 サナ 「そうよね。あのカロスリーグ決勝戦を見れば、サトシがどれだけ凄いか分かるもんね」

 ミルフィ 「それでセレナ。続きは?」
 ▼ 44 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/04 22:32:01 ID:WxqBBab6 [10/13] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「うん。そのっ、しばらくサトシと会えなくなるから……」

 サナ 「うんうん!」

 ミルフィ 「会えなくなるから……?」

 セレナ 「“次に会うまでに、もっともっと、魅力的な女性になる”って……///」

 サナ 「キャーそれもう告白じゃない!」

 ミルフィ 「ホント! セレナそんなことよく言えたわね!」

 セレナ 「うぅ……。精一杯頑張って考えたんだよ、ストレート過ぎないで、サトシに気付いて貰えるように……///」

 サナ 「それでそれで! サトシの反応は!?」

 セレナ 「……ガッツポーズして、“あぁ!”って」

 ミルフィ 「えっ」

 サナ 「それ……」

 セレナ 「うん。気付いて貰えなかった……」

 サナ 「えぇぇぇぇ!?」

 ミルフィ 「んもぉ〜! サトシってばホントに鈍感なんだから!」
 ▼ 45 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/04 22:40:02 ID:WxqBBab6 [11/13] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「でもかと言って、別の言葉をかけるって雰囲気でも無かったし……、飛行機の時間も迫ってたし……」

 サナ 「そこはもっとグイグイ行かないと! 相手はサトシなんだよ!? 正攻法じゃ無理に決まってるよ!」

 セレナ 「だって……」

 ミルフィ 「まぁまぁサナ。この後でしょ、事件が起きるのは?」

 サナ 「あ、そっか」

 セレナ 「事件って……」

 ミルフィ 「あなたの行動は、それだけ事件なのよ」

 サナ 「じゃあセレナ、続き続き!」

 セレナ 「うん。それで……、サトシが気付いてくれなくて、私、ちょっとガッカリして、搭乗口へのエスカレーターを下ったの」

 サナ 「えっ……下っちゃったの!?」

 セレナ 「でもね、下ってる最中、このままでいいのかって、思っちゃったんだ」

 ミルフィ 「そうよね。そんなに大好きなサトシとのお別れが、そんな素っ気ないモノじゃ後悔するもんね」

 セレナ 「だからね私っ、エスカレーターを駆け上がって……」

 サナ 「うんうん!」

 ミルフィ 「それでそれで!」
 ▼ 46 ラティナ@ハガネールナイト 16/11/04 22:42:25 ID:0tFIhbIE NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 47 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/04 22:52:00 ID:WxqBBab6 [12/13] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「駆け上がった勢いで……、サトシの肩に手を置いてね……」

 サナ 「うんうん!」

 ミルフィ 「………」(想像中)

 セレナ 「その時のサトシ、ちょっとだけビックリしてたみたいだけど、私が顔を近付けても……、そんな……、嫌がる様子とか無くて……」

 サナ 「うんうん!」

 ミルフィ 「………」(想像中)

 セレナ 「私ね、そんなサトシの顔に、やっぱりドキドキしてて……、でも、ここで勇気を出さなきゃって思って……」

 サナ 「うんうんうん!」

 ミルフィ 「………」(想像中)

 セレナ 「サトシの唇にね……、キス、しちゃったんだ……///」 カァァ

 サナ 「ん〜〜〜〜〜〜セレナったら大胆! でも乙女! 可愛い! おめでとう!」

 ミルフィ 「もぉ……想像しただけでもニヤニヤしちゃうじゃない! セレナ、よくキス出来たわねっ!」

 セレナ 「ぁぅぅ……///」
 ▼ 48 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/04 23:00:00 ID:WxqBBab6 [13/13] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「それで! その後は!?」

 セレナ 「うん……。キスした後、私、そのままエスカレーターで下って……、泣きそうになっちゃったけど、何とか堪えて、サトシに“ありがとう”って」

 サナ 「乙女っ! セレナってば本当に可愛いんだからもぉぉぉぉぉ!」

 ミルフィ 「そこは“大好き”でしょ〜」

 セレナ 「私だってホントは“大好き”って言いたかったけど……、でもね、なんだか違う気がしたんだ」

 ミルフィ 「あら、言う気はあったのね」

 サナ 「違うって?」

 セレナ 「私、サトシに沢山のモノを貰ったんだもん。最後にちゃんと、お礼しないとなって思って」

 サナ 「そっか〜」

 セレナ 「それに……、大好きって伝えちゃったら、お別れがね、もっと……寂しくなっちゃう気がしたんだ……」

 ミルフィ 「なるほどね……」

 サナ 「うんうん分かるよセレナ。想いを伝えちゃったら、名残惜しくなるもんね……」

 セレナ 「うん……」
 ▼ 49 コリザル@しんぴのしずく 16/11/05 00:40:26 ID:m5.tO/W6 NGネーム登録 NGID登録 報告
美少女になってこの会話の輪に入りたい
 ▼ 50 ザードン@いいキズぐすり 16/11/05 02:37:53 ID:5hkNX76g NGネーム登録 NGID登録 m 報告
>>49
同じく
支援
 ▼ 51 チュー@ピンクのバンダナ 16/11/05 05:35:21 ID:DU04sYzo NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 52 クレオン@タブンネナイト 16/11/05 06:40:27 ID:ce/bFtF6 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
あーニヤニヤする支援
 ▼ 53 ギア@すごいつりざお 16/11/05 06:47:51 ID:VmxJwfvE NGネーム登録 NGID登録 報告
 ▼ 54 ッシー@じめんのジュエル 16/11/05 06:56:19 ID:J5wPkJ9Q NGネーム登録 NGID登録 報告
>>52
これ


支援
 ▼ 55 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/05 18:00:00 ID:uT1fmWKY [1/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「……それで、キスされたサトシの反応は?」

 サナ 「それも気になる! あの鈍感なサトシが、セレナのキスにどんな反応したか!」

 セレナ 「えっと……、キスした瞬間はね、呆気に取られたって言うか、驚いたような表情で……」

 サナ 「なんか想像できるかも」

 セレナ 「その後ね、ちょっと目をキラキラさせて、ニッコリ笑ってくれたの……///」

 サナ 「うんうん! それから?」

 セレナ 「えっ?」

 サナ 「サトシ、キスに対して何か言ったんじゃないの?」

 セレナ 「えっと……、その後は、普通にバイバーイで……」

 サナ 「えぇぇぇぇっ!?」

 セレナ 「えっ……」

 サナ 「キスされたんだよ!? こんな可愛いセレナからキスされたんだよ!? それなのに……それなのにそれだけ!?」

 セレナ 「ちょっとサナ……」

 サナ 「酷いよサトシ! セレナが勇気を出してキスしたって言うのに……もうちょっと反応してあげようよ!」

 セレナ 「いやそのっ……、私も無理にキスしちゃった訳だし、そんな、そこまでのことを求めてる訳じゃ……」

 サナ 「けどぉ!」
 ▼ 56 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/05 18:10:08 ID:uT1fmWKY [2/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「まぁ落ち着きなさいよサナ」

 サナ 「ミルフィ……」

 ミルフィ 「この流れを聞いて感じたのは……、サトシって、もしかしてファーストキスだったんじゃない?」

 セレナ 「ふぇっ……///」

 サナ 「……そっか。だからサトシ、ちょっと動揺しちゃって、セレナに良い反応を返せなかったってことね」

 ミルフィ 「そういうこと。“目をキラキラさせて”って、絶対キスに感動したのよ、サトシ」

 セレナ 「そう……なのかなぁ?」

 ミルフィ 「考えてみなさいよ。あれだけ鈍感なサトシが、今までキスしたことあると思う? って言うか、キス経験があったら、あそこまで鈍感じゃないわよ」

 セレナ 「そっか……そうなのかな……?」

 サナ 「ミルフィの言う通りよ。キス――口付けよ? もしセレナとが初体験だったら、サトシの そういう反応を頷けるわ」

 セレナ 「うん……えへへ。私だって……、ファーストキスだったんだ……。サトシとが……///」

 ミルフィ 「良かったわねセレナ。ファーストキスが、本当に大好きな人で」

 サナ 「うん。それ、すっごく幸せなことだよ?」

 セレナ 「うん……」
 ▼ 57 ィアルガ@マゴのみ 16/11/05 18:11:41 ID:RbQgG2cE NGネーム登録 NGID登録 報告
ラティ・・・・・
 ▼ 58 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/05 18:20:00 ID:uT1fmWKY [3/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
ファーストキス、か……。

サトシは、今まで沢山の地方を旅してきて、当然、私みたいに、女の子と一緒に旅することもあったと思う。

その時の女の子は、サトシに対して、好きって感情を抱かなかったのかな?

サトシすっごく格好良いから、もしかしたら、サトシを好きな女の子、私以外に居たかもしれない。


 セレナ 「サトシ……」


でも、もし本当に私がファーストキスの相手だったら、そんな心配は無用なのかな。

でも、サトシは良かったのかな、私がファーストキスの相手で。


 サナ 「どうしたのセレナ?」

 セレナ 「なんだかね……、サトシとキスしたのが まだ夢みたいで……」

 ミルフィ 「それはセレナが勇気出したからじゃない」

 セレナ 「でもね……、本当に、私がファーストキスで良かったのかなぁって」

 サナ 「サトシが?」

 セレナ 「うん……」
 ▼ 59 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/05 18:30:10 ID:uT1fmWKY [4/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「考え過ぎよセレナ」

 セレナ 「えっ?」

 ミルフィ 「あの純粋なサトシよ? もし嫌だったら、顔に出すはずよ。その時のサトシ、笑ってくれたんでしょ?」

 セレナ 「ミルフィ……」

 サナ 「心配することないって! サトシも嬉しかったからこそ、笑ってくれたんじゃないかな?」

 セレナ 「サナ……」

 ミルフィ 「サトシ、いっつもセレナを気にかけてくれてたじゃない。私が入る隙なんて無いくらい。だから安心しなさいよ」

 サナ 「そうそう! サトシとセレナ、もう傍から見たら お似合いなんだから!」

 セレナ 「そう……かな。ふふっ、ありがとう、2人とも」


正直言うと、サトシの本心は分からない。

でも、少なくともサトシは、私のキスを、受け入れてくれた。そして、私を笑顔で送り出してくれた。

それは、とっても幸せなことなんだと思う。

大好きな人に、私の門出を祝福して貰えて……。
 ▼ 60 ルビート@ゴーストジュエル 16/11/05 18:37:40 ID:p6CjVc0U NGネーム登録 NGID登録 m 報告
>>49
激しく同意
支援です
 ▼ 61 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/05 18:40:00 ID:uT1fmWKY [5/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「でも、あっという間だったなぁ。サトシと再会してから、旅を終えるまで……」

 サナ 「楽しい時間は あっという間に過ぎるものだよね」

 ミルフィ 「……再会?」

 サナ 「えっ?」

 セレナ 「あ、そっか。2人には……って言うか、シトロンとユリーカ以外には話してなかったっけ」

 ミルフィ 「セレナ、前にサトシと会ったことあるの?」

 セレナ 「うん。ずっと前にだけどね」

 サナ 「え〜初耳だよ! どんな出会い?」

 セレナ 「うん。あれはね、私が7歳くらいの頃かな。オーキド博士のサマーキャンプってイベントに参加した時のことなんだけど……」


確かあのサマーキャンプ、本当は私は行きたくなかったんだっけ。

でも、ママが“良い経験になるから〜”って、強引に参加させられちゃって。

確かにポケモンのことは いろいろ学べたけど、あんまりみんなと馴染めないまま、最終日を迎えて。

最終日は森でポケモンと自由に触れ合うってイベントがあったんだけど、そのとき私、他の子たちと はぐれちゃって。
 ▼ 62 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/05 18:50:01 ID:uT1fmWKY [6/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「それ危ないじゃない。保護者の人とか居なかったの?」

 セレナ 「う〜ん……、記憶にないなぁ。でも、その時の私、ちょっと人見知りだったから、知らないうちに、みんなから離れちゃってたのかもしれないな」

 サナ 「ふ〜ん。それで、大丈夫だったの?」

 セレナ 「うん。それでね……」


完全に森の中で迷ってしまった私は、茂みから突然飛び出してきたニョロモに驚いて、転んで、足を怪我しちゃって。

痛くて動けないのに、茂みから物音がして、怖くて怖くて、私は泣きながら固まることしかできなくて。

そんな時に現れたのが、サトシだった。

サトシは怪我してる私の足にハンカチを巻いてくれて、“痛いの痛いの飛んでけ〜”ってしてくれて。


 サナ 「へ〜。小さい頃のサトシ、けっこう気が利くのね」

 ミルフィ 「むしろ今より紳士的なんじゃないかしら?」

 セレナ 「ふふっ」


それでも立てない私に、サトシは“最後まで諦めちゃダメだ”って言って、そして、手を貸してくれた。

そんなサトシが、当時の私には、なんだか凄く頼もしく見えた。

サトシの手を掴んだ私は、サトシに引き起こされて、そして、抱きとめられた。
 ▼ 63 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/05 19:00:01 ID:uT1fmWKY [7/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「なにその胸キュン展開!?」

 ミルフィ 「サトシとセレナって、そんな前から恋人っぽいことしてたわけ?」

 セレナ 「恋人って……」

 ミルフィ 「ふ〜んそっか〜。そんな小さい頃にサトシに助けられたんじゃ、サトシのこと好きにならない理由が無いわよね」

 サナ 「うんうん! まさしく運命的な出会いだよ!」

 セレナ 「運命的、か……」


その後、私はサトシに手を取られて、無事にみんなの元に戻ることが出来た。

もしあの時サトシが助けてくれなかったら、私は どうなっていたことか。大袈裟かもしれないけど。

それに、もしあのままだったら、私、ポケモンが怖くなっていたかもしれない。

もしそうだったら、パフォーマンスなんて出来っこないし、今の私は存在しない。

テールナーにも、ヤンチャムにも、ニンフィアにも出会えなかったし、これまでの素敵な思い出も、得ることは出来なかった。
 ▼ 64 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/05 19:10:00 ID:uT1fmWKY [8/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「じゃあサトシとは、その時からのお付き合いで……」

 セレナ 「実は、そうでもないんだ」

 ミルフィ 「そうなの?」

 セレナ 「うん。その日は、サマーキャンプの最終日でね。私、サトシにキャンプまで案内して貰ったら、ママに泣きついちゃったんだ」

 サナ 「あぁ、まぁ怖かったもんね」

 セレナ 「私、サトシにお礼も言わないで。自分の名前も名乗らないで」

 ミルフィ 「あらら」

 セレナ 「サトシの方も、すぐニョロモを探しに戻っちゃったし、それっきりになっちゃんたんだ」

 サナ 「そっか」


サマーキャンプの帰り道、私は後悔した記憶がある。

助けて貰ったサトシに、きちんとお礼できなかったから。ハンカチも借りたままだったし。

あの時もっとサトシと お話し出来ていたら、今の私は、どんな風になってたんだろう……。
 ▼ 65 ッカニン@けむりだま 16/11/05 20:42:00 ID:qEapA4qg NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 66 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/05 21:23:00 ID:uT1fmWKY [9/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「……だからサトシはね。私の憧れの人でもあって、人生の転機をくれた人でもあるの」

 サナ 「セレナがサトシに惚れてる理由、よ〜く分かったわ」

 セレナ 「サトシにはね、感謝してもしきれないもん」

 ミルフィ 「ふふっ。でも、よくサトシと再会できたわね。それこそ奇跡じゃない?」

 サナ 「そうだよ。再会して、一緒に旅までしちゃったんだから」

 セレナ 「うん。それも本当に偶然だったんだ」

 サナ 「偶然?」

 セレナ 「けっこう前だけど、プラターヌ研究所のガブリアスが大暴れした事件があったでしょ?」

 ミルフィ 「あぁ、ネットニュースで見た記憶があるわ」

 サナ 「酷い事件だったよね。確か、勇敢な男の子がガブリアスを助けて……あっ!」

 ミルフィ 「えっ? もしかして……?」

 セレナ 「うん。ガブリアスを助けたのが、サトシなの」
 ▼ 67 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/05 21:30:00 ID:uT1fmWKY [10/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「えぇぇぇそれは知らなかったかも!」

 ミルフィ 「サトシ……、その頃からポケモンに一生懸命だったのね」

 セレナ 「私、たまたまその時の中継をテレビで見てて、サトシのこと、思いだしたんだ」

 サナ 「よく思いだせたわね」

 ミルフィ 「それだけセレナがサトシに惚れてたってことよ」

 セレナ 「うん……///」

 ミルフィ 「小さい頃に助けて貰った男の子を ずっと思い続けて、一緒に旅して、幸せなキスをして……。一途で良いじゃない」

 セレナ 「えへへっ」

 サナ 「そっか。じゃあ、そのテレビを見てセレナは……」

 セレナ 「うん。次の日には、家を飛び出してたの。プラターヌ博士にポケモンを貰いに行くって理由で」


あの時ほど、後先考えずに行動したことは無かったな。

サイホーンレースの練習が嫌で、逃げ出したいって気持ちもあったけど、でもやっぱり、サトシに会いたい一心で、家を飛び出しちゃったんだと思う。

だって、小さい頃に助けてくれた人が、すぐ近くに居るんだよ?

この機会を逃したら、もう会えないかもしれない。きちんとお礼を伝えるのは、今しかない。

そう考えると、家を飛び出さずには居られなかったな。
 ▼ 68 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/05 21:40:00 ID:uT1fmWKY [11/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「それでも、よくサトシと合流できたわね」

 サナ 「うん。普通は すれ違っちゃうと思うけど……」

 セレナ 「サトシがハクダンジムに挑戦するって聞いてね。ひとまずジムに向かったんだ」

 サナ 「なるほど〜。サトシならジム戦だもんね」

 セレナ 「私がジムに着いた時、ちょうどサトシがジム戦してたの」

 ミルフィ 「じゃあ、そこで感度の再会ねっ」

 セレナ 「う〜ん……、実は そうでもなくて……」

 サナ 「あら?」

 セレナ 「サトシね、その時、ビオラさんに負けちゃったの」

 サナ 「あのサトシが?」

 セレナ 「うん。でもほら! カロスに来たばかりで、ポケモンたちもゲットしたばかりだったし!」

 ミルフィ 「別にサトシが弱いとは言ってないわよ」

 セレナ 「ぁっ……」
 ▼ 69 ツドン@しんじゅ 16/11/05 21:40:49 ID:eLl39S72 NGネーム登録 NGID登録 報告
>>57
ラティはほっぺだから
支援
 ▼ 70 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/05 21:41:09 ID:uT1fmWKY [12/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「ふふっ。セレナってば、ホントにサトシのこと好きなのね〜」

 セレナ 「そっ……それでね! サトシ、ピカチュウたちの回復に焦ってて、ジムにバッグを置き忘れてて。それを私が届けてあげたんだ」

 ミルフィ 「なるほど。じゃあ、再会はポケモンセンターってことね」

 セレナ 「うん。その時のサトシね、ビオラさんへの対策で、ピカチュウとヤヤコマと一緒に、体を張って特訓してて」

 ミルフィ 「ふ〜ん。格好良かったって訳ね」

 サナ 「それで、サトシと再会して! サトシ、何て言ったの!?」

 ミルフィ 「私は嫌な予感がするけど」


あの時――。

泥だらけになってしまったサトシに、私はハンカチを差し出した。ハンカチ繋がりで、気付いて欲しいって思ったから。


 『覚えてる……私のこと?』


そう声を掛けた当時の私は、本当にドキドキしていた。

私の恩人に……、一目惚れした男の子に、勇気を持って きりだした瞬間だったから。

でも、サトシの反応は――。
 ▼ 71 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/05 22:50:00 ID:uT1fmWKY [13/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「サトシ……、覚えてなかった……」

 サナ 「えぇぇぇ……」

 ミルフィ 「やっぱり?」

 セレナ 「でも仕方ないかなって。あのとき私、名前も言わなかったし。サトシにとってみれば、普通の人助けだったのかな〜って」

 サナ 「う〜ん。でも、セレナが ずっと憧れてた人に やっと会えて、その反応は……」

 セレナ 「ずっとって言っても、ガブリアス事件の中継でサトシを見るまでは、忘れてたんだけどね」

 ミルフィ 「まぁ、何年も前のことだしね。それで、どのタイミングで思いだしたのよ?」

 セレナ 「ハンカチを返した時にね、サトシ、思いだしてくれたんだ。私のこと、“麦わら帽子の女の子”って」

 サナ 「そっか。名乗ってないから、そういう曖昧なイメージになっちゃったのね」

 セレナ 「でも、覚えててくれただけで嬉しかったな、私は」

 ミルフィ 「ふ〜ん。じゃあそこから、サトシとのドキドキな旅が始まったって訳ね」

 セレナ 「ドキドキって……」

 サナ 「でも実際ドキドキでしょ? ずっと憧れの人と一緒に旅するなんて?」

 セレナ 「うん。でもね、旅が始まったタイミングは、もう少しだけ前なんだ」
 ▼ 72 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/05 23:00:30 ID:uT1fmWKY [14/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「そうなの?」

 セレナ 「うん。私ね、サトシのハクダンジムのリベンジも見学したんだけど、その時にね、私が応援のつもりで叫んだ言葉が、サトシのヒントになったみたいで……」

 サナ 「うんうん」

 セレナ 「それでサトシはジム戦に勝てたんだけど、その後に、サトシがね……」


それは、“これからどうするか”と言う質問に、私が答えられずにいた時。

サトシが言ってくれた。


  サトシ 『オレたちと一緒に行かないか?』

  サトシ 『セレナのお陰でハクダンジムを攻略できたんだ。これからも一緒に居て貰えると、助かるんだけど……』


その言葉に、私は堪らなく嬉しくなって、飛び跳ねて喜ぶ衝動を抑えながら、頷いたのを覚えてる。

“プラターヌ博士にポケモンを貰いに行ってくる”って理由で出掛けたのを忘れて。

確かあの日は、サトシがサイホーンレースに挑戦したんだっけ。

サトシの“最後まで諦めない”精神を学んだのは、その時だったな。
 ▼ 73 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/05 23:10:00 ID:uT1fmWKY [15/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「へぇ〜サトシの方からセレナを旅に誘ったんだ〜」

 セレナ 「ふふっ」

 サナ 「嬉しかったでしょセレナ。まさか久しぶりに再会した憧れの人の方から、旅に誘って貰えるなんて」

 セレナ 「うん……本当に嬉しかったな。ママに旅に行って良いか聞く前に、“一緒に行く”って即答しちゃったもん」

 サナ 「あははっ。でもセレナのママ、旅を許してくれて良かったわね」

 セレナ 「うん。実は、ダメって言われても、そのままサトシと一緒に行っちゃおうって思ってたんだ」

 サナ 「そうだったの?」

 セレナ 「うん。だって、せっかくサトシの方から誘ってくれたんだもん。それに……、サイホーンレースの練習から逃げたいってのも あって……」

 サナ 「そっか……」

 セレナ 「ある意味ね、逃げちゃったんだ、私。サトシに誘われたことを理由に」


だからこそ私は、あの時ママが すんなり旅立ちを認めてくれたことに驚いた。

ポケモンを貰うって理由で家を出て、そのまま旅に出るなんて、そんな突然なこと、普通に考えて認められっこないもん。
 ▼ 74 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/05 23:15:01 ID:uT1fmWKY [16/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「サトシの方から誘った、ねぇ……」

 サナ 「どうしたの?」

 ミルフィ 「それってやっぱり、少なからずサトシ、セレナのこと気になってたんじゃないの?」

 セレナ 「えっ……?」

 ミルフィ 「だって普通に考えてよ。いくら過去に面識があったって言っても、ほとんど初対面のような女の子を、いきなり旅に誘う?」

 サナ 「……うん。普通は誘わないわね」

 セレナ 「えっ……えぇっ?」
 
 ミルフィ 「一緒に旅するってことは、苦楽を一緒に経験するってことよ。そんな簡単にパートナーを選べるようなものじゃないわ」

 サナ 「同感」

 セレナ 「えっと……?」

 ミルフィ 「そう考えると、サトシの方も、セレナに好意を持ってたって考えるのが自然よ!」

 サナ 「うんうん」

 セレナ 「えぇぇっ……///」 ドキッ
 ▼ 75 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/05 23:20:00 ID:uT1fmWKY [17/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「……まぁ、サトシは良い意味で普通じゃないから、そんなこと思ってたかは知らないけどね」

 セレナ 「ちょっ……ミルフィ!」

 サナ 「ミルフィそれはセレナが可哀想……」

 ミルフィ 「あははっ……、セレナってば なに赤くなっちゃってるのよ可愛い〜」

 セレナ 「もぉ〜///」


サトシが私のこと好きだったなんて……、考えただけでも心臓が張り裂けそうなのに。

うぅ……、酷いよミルフィ。


……でも、その方がサトシらしいかな。

純粋で鈍感なサトシだから、何の躊躇いも無く、女の子である私を旅に誘ってくれた。

目的が無い私を、広い世界に連れ出してくれた……。


 ミルフィ 「ごめんねセレナ。セレナにサトシの話題振ると、可愛い反応してくれるから面白いのよ」

 サナ 「同感だけど やり過ぎは可哀想よ」

 セレナ 「いいって。考えてみれば、サトシは女の子を異性として好きになるようなタイプじゃないもん」

 サナ 「ティエルノとは違うもんね〜」
 ▼ 76 ガラティアス@GBプレイヤー 16/11/06 00:21:57 ID:FWXGv.U. [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 77 ツベイ@ぐんぐんこやし 16/11/06 02:26:32 ID:v/dxrPlY NGネーム登録 NGID登録 報告
DDw
 ▼ 78 しソース◆d1GgLN.xzc 16/11/06 02:51:21 ID:mIOK9MUQ NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 79 ゴーム@ゴツゴツメット 16/11/06 06:54:23 ID:UdLc9xEI NGネーム登録 NGID登録 報告
甲州さんだぁ…
支援
 ▼ 80 リキザン@バコウのみ 16/11/06 12:14:05 ID:FWXGv.U. [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
しえん
 ▼ 81 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/06 23:00:00 ID:y8ulu3hA [1/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「まぁ、だからこそセレナ、今まで苦労してきたのよね」

 サナ 「そうだよね。すぐ傍に居るのに、好きって想いが通じないなんて……。ヤキモキしちゃうよね」

 セレナ 「あはは……」

 ミルフィ 「笑ってるけどセレナ〜。今までアピールしてきたの?」

 セレナ 「今まで……」

 ミルフィ 「そう。今まで」

 セレナ 「えっと……」


アピール……、最初にサトシにアピールしたのは、確かポケビジョン撮影の時だったっけ。

あの時は確か、エルさんのポケビジョンをサトシが“可愛い”って言って、ちょっと焦っちゃって。

結局サトシが言った可愛いはフォッコのことだったけど、サトシが本当にポケモンのこと好きなんだって、実感した日でもあったな。


 セレナ 「ポケビジョンの撮影の時ね……」

 サナ 「あー! 私が見たやつね!」

 セレナ 「うん」
 ▼ 82 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/06 23:10:03 ID:y8ulu3hA [2/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「懐かしいな〜。そのポケビジョンを見たから、サマーキャンプで仲良くなれたんだよねっ」

 セレナ 「ふふっ」

 ミルフィ 「ポケビジョンね〜。私はネットに顔を出す勇気は無いわね。で、そこで何をアピールしたって言うの?」

 セレナ 「うん。私……、サトシがね、エルさんのポケビジョンを見て“フォッコ可愛い”って言ってたから、思い切って、フォッコの、ちょっと過激な衣装、着ちゃったんだ」

 サナ 「あ、それそういう意図あったんだ……」

 ミルフィ 「“フォッコ可愛い”からフォッコのコスプレって短絡的すぎない?」

 セレナ 「も〜ほっといてよぉ!」

 サナ 「ふふっ。けど、あの衣装そこまで過激じゃないと思うけどなぁ」

 セレナ 「過激よ。おへそ出てるし、スカートも短いし……」

 サナ 「そう言ってる割に全体公開してる不思議」

 セレナ 「うぅ……///」

 ミルフィ 「……あぁ、この衣装ね」

 ▼ 83 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/06 23:20:00 ID:y8ulu3hA [3/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミルフィが開いたスマホの画面には、あの時の私の姿が……。


 サナ 「そう、これこれ!」

 セレナ 「ちょっ……なんでここにあるのよ!?」

 ミルフィ 「ふふ〜ん。セレナの黒歴史シリーズ。何かの時に使えるかと思って、保存しといたのよ」

 セレナ 「何に使うって言うのよぉ……///」

 サナ 「ミルフィ……、それ普通に怖い……」

 ミルフィ 「それで? この衣装を見たサトシの反応は?」

 サナ 「気になる気になる! 流石のサトシも、こんな可愛いセレナのコスプレ姿を見れば、ちょっとくらい見惚れたり……」

 セレナ 「………」

 サナ 「あら?」

 ミルフィ 「その反応は……」
 ▼ 84 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/06 23:30:00 ID:y8ulu3hA [4/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「……一緒に居た、シトロンとユリーカ。それに、ピカチュウとケロマツは、“わぁ〜”って反応してくれたわ」

 ミルフィ 「えぇ。で、サトシは?」

 セレナ 「無反応……」

 サナ 「むはんのう!?」

 セレナ 「無反応……」

 サナ 「それ酷いよサトシ! こんな可愛い格好してるんだよ!? ただでさえ可愛いセレナが! 更に可愛くなってるんだよ!? 可愛さ倍返しよ!? 逆になんで無反応で居られるの!?」

 セレナ 「ちょっ……やめてサナ恥ずかしいから」

 サナ 「だって……。うぅ……なんだかセレナが不憫に思えてきた……」

 ミルフィ 「コスプレ作戦失敗ね」

 サナ 「男の子って、女の子の服を褒めるの基本じゃないの!? ティエルノとか、トロバでさえ褒めてるとこ見たことあるのに」

 ミルフィ 「サナ。サトシに常識は通用しないのよ」

 サナ 「うぅ……」


確かにサトシが反応してくれなかったのは悲しかったけど、ポケビジョンを見た感想を聞いたら、“すげぇ良かった”って言ってくれた。

それだけで、私は満足かな。
 ▼ 85 マサラ人3◆etyxjFp636 16/11/06 23:34:19 ID:ZGFQuWMg NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
>>82

こんなエロい格好するんだから、水着シーンとかあると思って期待してたのに……(初めて見た時は思わずドキッとしました。)。

当時、これを見ても無反応だったサトシは、果たして本当に男なんだろうかと疑いました。取り敢えず色仕掛けは通用し無さそうだから、セレナは正攻法で行くしかなさそうですよね。



……ふぅ……超支援です。
 ▼ 86 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/06 23:40:00 ID:y8ulu3hA [5/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「要するに、サトシを振り向かせるのは一筋縄じゃ行かないのよ」

 サナ 「でも……、女の子ってやっぱり、好きな人に可愛いって言って貰いたいもん。セレナの努力を考えると、ホントに可哀想で……」

 セレナ 「ちょっ……やめてよサナ」

 サナ 「だって……」

 セレナ 「……でもね。サトシ、少しずつだけど、私のこと、見てくれるようになったんだよ?」

 サナ 「そうなの!?」

 ミルフィ 「ふーん。何かあったの?」

 セレナ 「私が この髪型にイメチェンした時なんだけどね……」

 サナ 「そう! セレナったら突然 髪切っちゃったから あの時はビックリしたよ!」

 ミルフィ 「えぇ。てっきりサトシに振られちゃったのかと思ったわ」

 サナ 「私もそれ心配したもん」

 セレナ 「違うからもぉ〜!」

 サナ 「それは冗談にしても、セレナ、初めてのポカロンで失敗しちゃった後だったし、ホントに心配したんだから」

 セレナ 「そっか……ごめんね心配かけちゃって」
 ▼ 87 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/06 23:50:00 ID:y8ulu3hA [6/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
私は、あの朝――。


初めてのトライポカロンの舞台で大失敗しちゃって……。

可愛さばっかり考えたコーディネートで、フォッコにも辛い思いをさせちゃって。

やる気満々でスタンバイしていたヤンチャムにも、申し訳ないことしちゃって。

悔しいと言うより、自分の無能さを思い知らされた、厳しい舞台。私はフォッコとヤンチャムの前で、思いっきり泣いた。


でも、こんな気持ち、初めてだった。

そして、自分はチャレンジャーであることを実感した。夢のスタートラインに立てた瞬間でもあった。


新たな自分の決意を込めて、私は髪を切った。

自慢のロングヘアだったけど、そんなもの、もう どうだっていい。

心機一転、フォッコとヤンチャムと一緒に、夢に向かってスタートする気持ちを込めた、私の決断。

後悔する気は、これっぽっちも無かった。
 ▼ 88 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/06 23:59:59 ID:y8ulu3hA [7/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
服も変えて、サトシたちの前に登場した私。

確かシトロンは、“どうしちゃったんですかー”って驚いてたっけ。

ユリーカは、“長い方が好きだったのに勿体な〜い”って正直な感想を言ってたっけ。


でも、サトシは違った。

確かに驚いてたみたいだったけど、ユリーカを宥めて私に一言、“似合ってるよ!”って。

みんなの前で初めてのイメチェンだったから、みんながどう受け入れるか心配だったけど、サトシに“似合ってる”って言われてホッとしたし、嬉しかった。

サトシは確かに鈍感だけど、私の気持ちを考えてくれてるんだなって、なんだか暖かい気持ちになったのを、今でも覚えている。


  サトシ 『そのリボン……』


その直後のサトシに言葉に、私の胸は高ぶった。

服のアクセントの青いリボンは、サトシからのプレゼント。サトシはすぐに、それに気付いてくれて。

そのこともまた、私の心を喜ばせてくれた。

 ▼ 89 レイハナ@ツメのカセキ 16/11/07 07:30:35 ID:vv/hNhXI NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 90 ルビアル@ラムのみ 16/11/07 16:08:22 ID:1q2uYOGA NGネーム登録 NGID登録 m 報告
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 ▼ 91 グマッグ@メトロノーム 16/11/07 16:53:02 ID:nTOz94lo NGネーム登録 NGID登録 m 報告
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XYキャラのやり取りは微笑ましいな〜
 ▼ 92 コロモリ@コインケース 16/11/07 17:14:28 ID:zB3MG8bk NGネーム登録 NGID登録 報告
このSS大好き〜
支援
 ▼ 93 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/07 23:20:00 ID:FoopXkO2 [1/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「へぇ〜。サトシ、ちゃんと服とか褒めてるじゃない」

 セレナ 「うん。初めて“似合ってる”って言われて、すっごい嬉しかったもん」

 サナ 「うんうん! サトシ、いざと言う時は やる男なんだね!」

 ミルフィ 「それよりちょっといい?」

 セレナ 「なに?」

 ミルフィ 「サトシから貰ったリボンってなぁに?」 ニヤニヤ

 サナ 「そう言えば!」

 セレナ 「ぁっ……///」

 ミルフィ 「なーにセレナ? サトシからプレゼント貰ってたの?」

 サナ 「凄い……あのサトシがセレナにプレゼントだなんて。ねぇセレナ、実はサトシとの関係けっこう進展してるんじゃないの?」

 セレナ 「違うの……違うから!」

 ミルフィ 「じゃあ何よ?」

 セレナ 「あのリボンはね、その前の日に乗ったモノレールで、100万人目の乗客がサトシってことで、サトシ、モノレールの人から、記念品としてリボンを貰ったの」
 ▼ 94 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/07 23:25:00 ID:FoopXkO2 [2/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「あぁ……」

 ミルフィ 「そういうこと」

 セレナ 「それでそのリボン、私に くれたんだ」

 ミルフィ 「なんか……、いらないからあげる、って感じがするんだけど」

 サナ 「シーッ!」

 セレナ 「ううん。それはね、サトシなりの お礼だったんだ」

 サナ 「お礼?」

 セレナ 「その日ね、ヒヨクシティで、誓いの樹のお祭りがあったの」

 ミルフィ 「誓いの樹?」

 サナ 「あっ、聞いたことある! 誓いの樹の下で、ポケモンにプレゼントを贈るってイベントだよね?」

 セレナ 「うん。それでね、私たちもポケモンたちにプレゼントを贈ろうってことになったんだけど、サトシ、最後までプレゼントに悩んでたみたいなの」

 ミルフィ 「意外ね。サトシなら、逆にポケモンたちの喜びそうなこと分かりそうだけど」

 セレナ 「それでね、サトシ、私の何気ない話で、プレゼントを思いついたみたいで……」

 サナ 「あぁ! そのお礼、ってことね!」

 セレナ 「うん」
 ▼ 95 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/07 23:30:00 ID:FoopXkO2 [3/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「ちなみにサトシ、何をプレゼントしたの?」

 サナ 「気になる!」

 セレナ 「……ふふっ。沢山の木の実だったわ」

 ミルフィ 「あぁ〜サトシらしいわね」

 サナ 「ホント〜」

 セレナ 「サトシらしいのが一番じゃない」


食べるのが大好きな、サトシらしいプレゼント。

ピカチュウたちも喜んでたし、私の言葉が少しでも役に立てたみたいで、なんだか くすぐったい気分だった。


 セレナ 「で、お祭りのフィナーレで花火が上がったんだけど、みんなで花火を見てる時にね、私、サトシに呼びかけられて……」

 サナ 「あっ……」 ワクワク

 セレナ 「多分みんな花火に夢中で気付いてなかったと思うんだけど……」

 ミルフィ 「あら良いムードじゃない」

 セレナ 「そんな中でね……」
 ▼ 96 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/07 23:35:00 ID:FoopXkO2 [4/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
夜空には花火が上がって、バックにはライトアップされた誓いの樹があって。

まわりはイルミネーションが輝いて。


  サトシ 『セレナ』

  セレナ 『なに?』

  サトシ 『これ……貰ってくれないかな?』

  セレナ 『えっ……なんで?』

  サトシ 『セレナに言われなかったら、選べなかったよ、プレゼント。だからこれ……、セレナに、お礼』

  セレナ 『わぁっ……ありがとう! 大事にするねっ』


サトシは ちょっとだけ恥ずかしそうに、鼻を擦りながら、私にリボンを手渡してくれた。

サトシから貰った、初めてのプレゼント。確かに貰い物を貰ったことになるけど、そんなの気にしない。

こんな素敵なムードの中で、サトシの気持ちがこもったプレゼントを貰えて。

私、幸せだなって。本当に、本当に嬉しかった――。
 ▼ 97 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/07 23:40:01 ID:FoopXkO2 [5/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「キャーなによもぉ! セレナってばサトシと恋人みたいなことしてるんじゃない!」

 セレナ 「恋人ってそんな……///」

 サナ 「恋人だよー! ねぇサトシって逆に鈍感なフリしてるだけなんじゃないの? って思うくらい恋人っぽいことしてるもん!」

 ミルフィ 「そうね。あのサトシが“恥ずかしそうに”ってところポイント高いわよ」

 サナ 「うんうん! 私、そんなサトシの仕草とか絶対 想像できないもん」

 ミルフィ 「言うんなら、セレナにだけ見せた一面ってとこかしら?」

 セレナ 「ちょっと2人とも……」

 サナ 「そっか〜。でもセレナ。セレナは、鈍感で恋愛の欠片も無いサトシから、プレゼントを貰ったのよ?」

 ミルフィ 「私たちからすると、それって結構な奇跡よ」

 セレナ 「奇跡って……」

 サナ 「もぉぉぉぉキュンキュンする〜! その光景、見たかったな〜」

 ミルフィ 「私も」

 セレナ 「あはは……。でも例え2人に見られてても、私は同じ風に喜んだと思うな」

 ミルフィ 「まったく、本当セレナはサトシに一途なんだから」
 ▼ 98 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/07 23:45:00 ID:FoopXkO2 [6/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「ふふっ。……その時からかな。サトシが私のこと、見てくれるようになったの」

 サナ 「えっ? イメチェンの時じゃなくて?」

 セレナ 「えっとね、リボンをプレゼントしてくれて、それを私が付けて、それがキッカケでって感じかな?」

 ミルフィ 「なによ? まだ話のネタがあるって言うの?」

 サナ 「もぉ〜聞かせてよセレナぁ! 私もっとキュンキュンしたい!」

 セレナ 「って言うより、さっきから私とサトシの話ばっかりで恥ずかしいよ……。サナとミルフィの恋バナも聞いてみたいな〜、なんて」

 サナ 「ホラも〜話題変えない」
 
 ミルフィ 「みんなが知ってるサトシの話だから盛り上がるんじゃない」

 セレナ 「でも……ほら! サナ、ティエルノとトロバと一緒に居ること多いじゃない。何かないの?」

 ミルフィ 「そんな必死に話題変えることないじゃない」

 サナ 「そうだよー!」

 セレナ 「だって……。えっと……サナのそう言う話題も気になるなーって! ねっ!?」

 サナ 「トロバはカメラばっかり。ティエルノは可愛い子見るとすぐ口説く癖がある。2人とも友達としては面白いけど、恋人とかは考えられないかな。……で、セレナ聞かせてよ〜サトシが何て言ったか!」

 セレナ 「うぅ……」

 ミルフィ 「瞬殺だったわね。その……トロバとティエルノ?」
 ▼ 99 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/07 23:50:00 ID:FoopXkO2 [7/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「ほらセレナ〜」

 セレナ 「うん……。ポカロンのフウジョ大会の時なんだけど……」

 サナ 「フウジョって言うと……あぁ! 私ライブで見てたよ」

 ミルフィ 「あ、それ私も参加したポカロンね」

 セレナ 「うん。私の2回目のトライポカロン。まさかミルフィがライバルになるなんて、思ってもみなかったな」

 ミルフィ 「ふふっ。ポフレ作りもトライポカロンも、女の子の魅力のアピール。行きつくところは同じよ」

 セレナ 「あのとき私、けっこう気合い入れて臨んだのよ?」

 サナ 「うんうん。セレナにとって、ヒヨク大会のリベンジマッチだもんね」

 セレナ 「それもあるけど、ミルフィにだけは負けたくなかったから」

 ミルフィ 「あら? そんなに私をライバル視してくれてたの?」

 セレナ 「勿論。ポフレコンテスト以来の勝負だもん」

 ミルフィ 「懐かしいわね」

 セレナ 「それに……」

 ミルフィ 「それに?」

 セレナ 「……あんなこと言われたら、絶対負けられないもん」

 サナ 「えっ……え? 何かあったの?」
 ▼ 100 カンプー@デンリュウナイト 16/11/08 02:45:23 ID:jP5Zvz.2 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 101 グレー@みどりのかけら 16/11/08 06:45:13 ID:tXYO0OQQ NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 102 ンバドロ@もうどくプレート 16/11/08 18:16:07 ID:Vk4Kt1pg NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援!
 ▼ 103 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/08 23:00:02 ID:2mf3YQvI [1/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
あの時、ポカロンが始まる前――。

会場の前で、偶然ミルフィと再会して、ミルフィも参加することを知って。

当然、ポフレコンテスト以来の勝負になるから、自然と力が入る。入るんだけど……、なにより、ミルフィの言葉が、私を奮い立たせてくれた。


  ミルフィ 『セレナ、今度こそあなたと決着を付けるわ! そして……、サトシとも急接近しちゃおっかな?』


それを聞いた私は、絶対に負けられないんだと、強く自分に言い聞かせた。



 ミルフィ 「……あったわね、そんなこと」

 サナ 「も〜ミルフィったら。セレナ可哀想だよ」

 ミルフィ 「可愛い冗談じゃない」

 セレナ 「今でこそ冗談って分かったけど、ポフレコンテストの時と言い、私、本当に焦ったんだから」

 ミルフィ 「あははっ。だって真っ赤になるセレナ面白かったんだもん」

 セレナ 「も〜。ミルフィ冗談の割に、ホントにサトシに接近してるんだもん。笑えないよぉ」
 ▼ 104 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/08 23:10:00 ID:2mf3YQvI [2/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「極めつけはダンスパーティの時かしら。サトシと踊ったし、漫画でよくある“腕を胸に押し付ける〜”とかチャレンジしてみたし」

 セレナ 「そんなチャレンジしなくていいの!」

 ミルフィ 「ふふ〜ん。ならセレナも やればいいのに」

 セレナ 「ふぇっ……わっ、私はそんなっ……///」

 ミルフィ 「そういう所が弱いのよ、セレナは」

 セレナ 「うぅ……」

 サナ 「あははっ。言われちゃったねセレナ。けどミルフィ、サトシとダンスしたんだ〜」

 ミルフィ 「えぇ」

 セレナ 「私もサトシと踊りたかったのに……」

 ミルフィ 「奇跡的なタイミングでダンス終了したわよね。……でもまぁ、もしセレナがサトシと踊ってたら幻滅しちゃってたかもしれないわよ?」

 サナ 「幻滅って……。サトシ、そんなにダンス下手なの?」

 ミルフィ 「覚悟が必要なほど」

 サナ 「あぁ……」
 ▼ 105 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/08 23:20:00 ID:2mf3YQvI [3/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「私は知ってたわよ。サトシがダンス苦手だって」

 ミルフィ 「あらそうなの?」

 セレナ 「うん。前にサトシに、ダンスを教えてあげたことがあって……」

 サナ 「なぁにセレナ。そんなことまでしてたんだ」

 ミルフィ 「ダンス教えてアレって……。それセレナの教え方が悪かったんじゃないの?」

 セレナ 「違うもん。サトシにはね、サトシなりのリズムがあるのよ」

 ミルフィ 「サトシなりのリズムねぇ」

 セレナ 「うん」

 サナ 「確かにサトシには、独特なリズムがありそうだよね」

 ミルフィ 「ダンス下手も、“それがサトシのリズム”ってことで包み込む……。セレナってホントに一途ね。サトシの悪いとこ全然見えないでしょ?」

 セレナ 「サトシの悪いところ……う〜ん、考えたこと無かったなぁ」

 ミルフィ 「ほら」

 サナ 「いいじゃない。やっぱり好きな人は完璧に見えちゃうものだし」

 ミルフィ 「そういうカップルほど、いざ付き合い始めたら、悪い部分が見え始めちゃうのよね〜」

 セレナ 「やめてよそんな……」
 ▼ 106 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/08 23:30:00 ID:2mf3YQvI [4/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「まぁまぁ。ほら、話が脱線しちゃったよ?」

 ミルフィ 「聞かせなさいよセレナ。サトシに可愛がられた話」

 セレナ 「可愛がられたって……違うからもぉ!」

 サナ 「ふふっ。ポカロンの衣装のことよね?」

 セレナ 「うん」


フウジョ大会は、努力の甲斐あって、優勝することが出来た。

でもそれは、テールナーとヤンチャムの頑張りのお陰でもあって、支えてくれたみんなのお陰でもあって。

特にサトシは、ポフレ作りに笑顔で付き合ってくれたよね。美味しそうに食べてくれるサトシは、私の特訓の大きな励みになった。


 セレナ 「私が着たあの振袖、覚えてる?」

 サナ 「うん。あの振袖可愛かったな〜」

 ミルフィ 「……あ、これね」

 セレナ 「だから何でそんな画像保存してるのよぉ!?」

 ▼ 107 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/08 23:35:00 ID:2mf3YQvI [5/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「まぁまぁ。それで、この振袖がどうかしたの?」

 セレナ 「もぉ……。この振袖、ちょうど画像があるから分かりやすいけど、この裾の部分、葉っぱみたいなデザインでしょ?」

 サナ 「うん」

 セレナ 「ここ、ホントはね、普通に一直線のデザインだったんだ」

 サナ 「そうなの?」

 セレナ 「うん。ステージに上がる、ほんの少し前まで」

 ミルフィ 「どういうことよ?」

 セレナ 「実は、ステージに向かってる途中に、ちょっとアクシデントがあってね、裾の部分、破けちゃったの」

 サナ 「そうだったの?」

 セレナ 「うん。それで、流石にそのままステージには上がれないから、急いでこのデザインに仕立て直したんだ」

 サナ 「へぇ〜! 凄いよセレナ。そんな短時間で! 私てっきり、こういうデザインかと思ってた」

 ミルフィ 「あぁ。だからステージの順番が入れ替わったのね。でもよく間に合ったわね」

 サナ 「そうだよ! それホントに凄い!」

 セレナ 「ふふっ……ありがとう。私その時ね、ヒヨク大会みたいに、また失敗しちゃうんだって思っちゃって……」

 サナ 「うん……」

 セレナ 「でもね、それじゃダメだって思ったんだ。サトシなら最後まで絶対に諦めないって。私も やれることをやろうって。そんな思いで、本当にギリギリで間に合ったの」
 ▼ 108 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/08 23:37:00 ID:2mf3YQvI [6/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
あの時は本当に焦ったな。

裁縫は得意だけど、振袖を仕立てたことなんて無かったし。時間も無かったし。

でも、考えてる暇は無かった。

迷ってる暇があったら、その状況を打破する何かを行動しないと。

最後まで諦めない――、サトシから学んだことを、私は実行に移して、そしてなんとか成功した。

こんな所でも私は、サトシに助けられて――。


 サナ 「良いね、そういうの」

 ミルフィ 「ホント。サトシの言葉を ちゃんと覚えてて、それで行動できるって凄いわよ」

 セレナ 「うん。ありがとう」

 サナ 「セレナがどれだけサトシのこと好きか、それだけでも伝わってくるもんねっ」

 ミルフィ 「ホントね」

 セレナ 「うん……///」
 ▼ 109 スマス@あかいバンダナ 16/11/08 23:38:23 ID:cTgYQMkY NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 110 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/08 23:39:00 ID:2mf3YQvI [7/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「それでね、ポカロンが終わって、やっぱりサトシたちも、振袖のデザインが変わってるって気付いてくれたんだ」

 サナ 「そうだよね。普通の振袖と比べたて断然オシャレだもんね」

 ミルフィ 「って言うか過激よね、あの裾の短さとデザイン」

 セレナ 「過激って……」

 ミルフィ 「ジャンプした瞬間とか、前の列に座ってた人、たぶん見えてたわよ?」

 セレナ 「みっ……/// って、見せパン穿いてるわよ流石に! 2人もそうでしょ?」

 サナ 「私はスカートじゃ無いから そういう心配は無かったけど……」

 ミルフィ 「世の中にはね、見せパンでも喜ぶ男が居るって覚えといた方がいいわよ」

 セレナ 「……うん」

 サナ 「それでそれで?」

 セレナ 「あ、えっと……、それでね、サトシたちにも話したんだ。破けちゃったから、急いで仕立て直したって」

 サナ 「うんうん」

 セレナ 「そしたらサトシ……、ニッコリ笑ってね、“すげぇ似合ってたぜ”って……///」
 ▼ 111 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/08 23:40:00 ID:2mf3YQvI [8/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「んんん〜もぉ〜! サトシ鈍感なクセに分かってるじゃない!」

 セレナ 「うん……///」

 サナ 「あ〜も〜キュンキュンするっ! 嬉しかったんじゃないのセレナ? 頑張って仕立て直した振袖のこと褒めて貰えて。しかもその衣装で優勝したんだから」

 ミルフィ 「それに、サトシのこと思いながら振袖を直したんでしょ? 最高じゃない」

 セレナ 「ふふっ……///」


あの時は、嬉しかったって言うより、驚いたかな。

あのタイミングでサトシの口から“すげぇ似合ってる”なんて言葉を聞けるなんて、思ってもみなかったから。

しかもサトシ、すっごく爽やかに微笑みながら、自然に“似合ってる”って言ってくれたんだもん。

本当は喜ぶべきだったのに、逆に恥ずかしくなっちゃって、思わず目を逸らしちゃったっけ。


 ミルフィ 「すっげぇ似合ってたぜ」(低音)

 セレナ 「ちょっ……!?」

 ミルフィ 「ふふっ。恥ずかしがってるセレナ、ホントに可愛かったなぁ〜」

 セレナ 「もぉ……///」
 ▼ 112 ヤップ@ポケトレ 16/11/08 23:43:45 ID:NLgAZGUw NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 113 リジオン@しんかいのウロコ 16/11/09 00:02:16 ID:2T7gBFf2 NGネーム登録 NGID登録 報告
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超支援
 ▼ 136 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/21 03:24:04 ID:8kaoBFus [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「でもセレナとしては、“似合ってる”より、“可愛い”って言ってほしかったんじゃないの?」

 セレナ 「かっ……それはっ……///」

 サナ 「あらあら図星のみたいだね〜」

 セレナ 「うっ……」

 ミルフィ 「私としては、あの鈍感なサトシが“似合ってる”って2回も言ってくれたこと自体、奇跡だと思うけど」

 サナ 「確かにね」

 ミルフィ 「セレナもっとアピールしとけば良かったのにね〜」

 セレナ 「2回じゃないもん……」

 サナ 「えっ?」

 ミルフィ 「なによセレナ、3回目があるって言うの?」

 セレナ 「うん」

 サナ 「セレナってば、やっぱりサトシと良い感じじゃな〜い」

 ミルフィ 「聞かせなさいよ。その“3回目”ってやつのこと」
 ▼ 137 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/21 03:25:45 ID:8kaoBFus [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
正直、これ以上は恥ずかしくて言いたくないんだけど……。

でも、サナとミルフィに 揶揄われてばかりって言うのも、あんまり良い気はしないって言うか、ちょっと見返してやりたい気持ちになるのも事実。

それに、サトシとのドキッとする思い出を振り返るのは、私にとっても楽しいことだし……ね。


 セレナ 「旅の途中でね、立ち寄ったポケモンセンターが停電しちゃったことがあって、そのとき私たち、ジョーイさんを手伝ったんだ」

 サナ 「ふんふん」

 セレナ 「その時にね、私、みんなから分かりやすいように、ジョーイさんのナース服を着たの」

 サナ 「へぇ〜良いな〜。あのナース服キュートだもんねっ」

 セレナ 「それでね、サトシに……そのっ、私のナース服の感想とか……聞いちゃったりして……///」

 サナ 「わぁ〜」

 ミルフィ 「珍しく攻めるわね」

 サナ 「どんな風に? どんな風に聞いたの?」

 セレナ 「えっとね……」
 ▼ 138 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/21 03:33:33 ID:8kaoBFus [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
あの時は、サトシが屋根の雨漏りを直してたんだよね。

雨具を着て、板と工具を持って躊躇いなく屋根に上がって行ったサトシは、男らしくて格好良かったな。

そんなサトシに私は、思い切って聞いてみた。


  セレナ 『サトシ……どう? 変じゃない?』



 サナ 「ん〜〜〜セレナやっぱり乙女! 恋する乙女よもぉ〜〜〜!」

 ミルフィ 「今まで2回“似合ってる”って言われて調子乗ってたんじゃないの〜?」

 セレナ 「そんなことないもん」

 ミルフィ 「でも、自信なかったら普通は聞かないわよねぇ?」

 サナ 「そうよねぇ?」

 セレナ 「うっ……たっ、確かにちょっとだけ期待したけど……」

 ミルフィ 「ほら」

 セレナ 「でっ、でもあの時は、ナース服を着る機会なんて滅多に無いから……、サトシから見て、私がジョーイさんの格好をしてる感想とか、ただ純粋に気になっただけで……」

 ミルフィ 「分かってるわよセレナ。焦っちゃって可愛い〜」

 サナ 「ふふっ。それで、サトシの感想は?」
 ▼ 139 ンガー@ナゾのみ 16/11/21 05:14:53 ID:gSEnQPQc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 140 プ・テテフ@バトルサーチャー 16/11/21 11:09:54 ID:9LteIjoI NGネーム登録 NGID登録 報告
きてた!
しえん!
 ▼ 141 ロトーガ@しんかのきせき 16/11/21 13:08:52 ID:dYlA5NfA NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援 「支援」                                            支援 「支援」                                            支援 「支援」
 ▼ 142 ルフーン@ゼニガメじょうろ 16/11/21 17:22:26 ID:GIoa.Y.A [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 143 ブト@ねばねばこやし 16/11/21 20:49:04 ID:GIoa.Y.A [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 144 リヤード@ラブタのみ 16/11/21 23:04:33 ID:yfqYdOY2 NGネーム登録 NGID登録 報告
そのうち、「久しぶりだなセレナ」をサトシに言ってほしい
 ▼ 145 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/22 02:58:00 ID:rpV.zNPs [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「えっとね……、“動きやすそうだし、すっごい似合ってる。本物みたいだ”って」

 サナ 「わぁ〜」

 ミルフィ 「サトシの褒め言葉を一字一句覚えてるセレナも凄いわね」

 サナ 「それだけ嬉しかったってことよ」

 セレナ 「うん」

 ミルフィ 「けど、ナース服を見て“似合ってる”だけってのも、ちょっとね〜」

 サナ 「確かにね〜」

 セレナ 「えっ?」

 ミルフィ 「だって、ナース服ってこう……、大人な女性のイメージよね」

 サナ 「ジョーイさんの正装だもんね」

 ミルフィ 「それをセレナが特別に着たんだから、もっとこう、違う褒め方されても良かったんじゃないかしら?」

 セレナ 「違う褒め方って……。似合ってるって言って貰えただけで私は十分よ」

 サナ 「ダメだよセレナ。それで満足してちゃ」

 ミルフィ 「そうよ。それ以上の言葉を引き出すようにアピールしなくちゃ」

 セレナ 「アピールって……」
 ▼ 146 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/22 02:59:00 ID:rpV.zNPs [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「今さら言うのもアレだけど、サトシから聞きたいでしょ〜? “可愛いぜ〜”とか」

 セレナ 「かっ……///」

 サナ 「“大人っぽくて素敵だね〜”とか」

 ミルフィ 「“ドキッとしちまったぜ〜”とか」

 セレナ 「そっ、そんなこと……」 ドキドキ

 ミルフィ 「だからセレナ、押しが弱いのよ」

 サナ 「ふふっ。まぁでも、フォッコのコスプレに無反応だったサトシに、“似合ってる”以上のこと求めるのは難しいかもね」

 ミルフィ 「あら? 私は行けると思うわよ?」
 
 サナ 「なんで?」

 ミルフィ 「フォッコの時は無反応だったのが、“似合ってる”って言ってくれるようになったのよ。もう一押しじゃない」

 サナ 「……確かに」

 セレナ 「ちょっと待ってよ2人とも。私、サトシに褒めて貰いたくて着替えてる訳じゃないんだから」

 ミルフィ 「さっき“期待してる”って言ったのに?」

 セレナ 「それは……」
 ▼ 147 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/22 02:59:30 ID:rpV.zNPs [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「いいんだよセレナ。好きな人には褒められたいもんね〜」

 セレナ 「そっ、うん……///」

 ミルフィ 「まったく、つくづく勿体ないわねセレナは」

 サナ 「私たちから見るとウブで微笑ましいけどねっ」

 セレナ 「も〜他人事だと思って」

 ミルフィ 「セレナたちの旅に、数日だけでも同行すればよかったわ」

 サナ 「あーそれ面白そう!」

 ミルフィ 「セレナが普段、どんな目でサトシを見てるか気になるしね!」

 サナ 「うんうん!」

 セレナ 「だから勝手に盛り上がらないでよぉ〜」

 サナ 「あははっ。ごめんってセレナ」

 ミルフィ 「まったく。喧嘩もしない、さぞかし楽しい旅だったんでしょうね」
 ▼ 148 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/22 03:00:30 ID:rpV.zNPs [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「喧嘩……か」

 サナ 「どうしたの?」

 セレナ 「喧嘩……とは少し違うかもしれないけど、1回だけね、私、サトシと言い合ったことがあるんだ」

 サナ 「うそっ!?」

 ミルフィ 「あら。想像できないわね」

 サナ 「それ一大事だよ! セレナこれだけサトシのこと好きなのに! なんで!? なんで喧嘩しちゃったの!?」

 ミルフィ 「私も気になる。喧嘩なんて……、せっかくセレナを煽ってサトシと早く くっ付けようとした私の努力とか、考えたことあるの?」

 セレナ 「……あ、それそういう目的もあったんだ」

 ミルフィ 「何よ?」

 セレナ 「てっきり……、私を揶揄って楽しんでるだけかと思ってた……」

 ミルフィ 「……まぁ、それが9割だけどね」

 セレナ 「ほとんどじゃない!」

 ミルフィ 「まぁまぁ。それで、なんで喧嘩しちゃったの?」

 セレナ 「うん。あれは、エイセツジムでね……」

 ▼ 149 マンタ@スピーダー 16/11/22 06:18:34 ID:d6pLOiX2 NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 150 ャヒート@オニゴーリナイト 16/11/22 06:36:14 ID:FTy9AiU. NGネーム登録 NGID登録 報告
続きが楽しみ
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 ▼ 151 ゲキッス@アシレーヌZ 16/11/22 14:50:51 ID:Gx8KYh0M NGネーム登録 NGID登録 m 報告
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 ▼ 152 ガアブソル@ぐんぐんこやし 16/11/22 22:52:08 ID:hmxUjI.Q NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 153 ガボーマンダ@ポケトレ 16/11/23 04:27:56 ID:dYmXl/vs NGネーム登録 NGID登録 m 報告
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 ▼ 154 ルネアス@たんちき 16/11/23 14:17:44 ID:n2/K3w.M NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 155 リジオン@こおりなおし 16/11/24 14:05:02 ID:lepFVPSA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 156 メノデス@ディフェンダー 16/11/24 22:55:27 ID:lepFVPSA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 157 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/24 23:11:01 ID:DFLacxP2 [1/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
考えてみると、あんなに切羽詰ったサトシを見たのは、あれが最初で最後だった。

サトシとゲッコウガのシンクロ――、プラターヌ博士が言っていたキズナ現象――。

ショータとのバトルでそれを発揮できなかったサトシは、きっと焦ってたんだと思う。

それで本来のサトシの力を出し切れないで、ウルップさんに負けちゃって……。


 サナ 「サトシ、負けちゃってたんだ……」

 ミルフィ 「意外ね。それに、あのサトシが焦るだなんて」

 セレナ 「うん。だから私も心配で。それでね、その心配が、ちょっとその、予想的中しちゃったって言うか……」

 サナ 「どういうこと?」


その夜、サトシは一人、ポケモンセンターから出て行った。

本当に一人で。いつも一緒のピカチュウすら置いて。

“一人になりたい”とは言ってたけど、ピカチュウを置いて行くなんて、よっぽどのこと。本当にサトシ、思い詰めてたんだと思う。

ただでさえ寒くて雪の多いエイセツシティで、夜にポケモンセンターを出て行くなんて、当時の私は、本当に心配した。

でも、“一人になりたい”って言うサトシを止める気には、なれなかった。
 ▼ 158 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/24 23:13:00 ID:DFLacxP2 [2/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「エイセツシティって……、すっごく寒いところだよね」

 ミルフィ 「むしろ危険よ。セレナ、そこは力づくでも止めるところだったんじゃないの?」

 セレナ 「うん……。けど、ウルップさんに負けちゃったサトシの気持ちとか考えると、そのっ、私が出しゃばるのも、ちょっと違うのかなって……」


サトシは、ウルップさんに負けた。

それも、ショータが見ている目の前で。

さらに、ゲッコウガとのシンクロを使いこなせないで、ウルップさんに、“ポケモンを信じること”を説かれちゃって。

サトシにとってそれは、言い過ぎかもしれないけど、屈辱的だったと思う。

そんなことを考えたら、“一人になりたい”って言うサトシを止めるなんて、やっぱり出来なかった。


 ミルフィ 「……難しい問題ね」
 
 サナ 「うん……」

 セレナ 「私、あんなサトシを見たの、初めてだったの。だから、すっごい心配で、でも、あんまり関わり過ぎちゃうのも違うような気がして……」

 ミルフィ 「でもほら、あのサトシのことだから、頭を冷やして、すぐ帰って来たんでしょ?」

 サナ 「そうだよ。明るくて元気なのが、サトシの取り柄だもんねっ」

 セレナ 「……その夜ね、サトシ、帰って来なかったんだ」
 ▼ 159 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/24 23:15:00 ID:DFLacxP2 [3/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「うそっ……」

 ミルフィ 「帰ってこなかったって……。じゃあ、夜通し森の中に居たってこと?」

 サナ 「そんなっ! だってエイセツシティだよ!? あんな雪に囲まれた街で、外で夜を明かすなんて……」

 セレナ 「それだけサトシ、思い詰めてたみたいなの」


あの日、あの夜。

私たちは、サトシが すぐ戻ってくるものだと思ってた。

少し頭を冷やしたら、すぐに帰ってくるものだと思ってた。


でもサトシは、帰って来なかった。

寒いはずなのに。雪深い、暗い森の中、たった一人で……。


 セレナ 「もうね、私、心配で心配で……。ポケモンセンターのロビーで、ずっと待ってたんだ」

 サナ 「ロビーで……。寝ないで?」

 セレナ 「うん。……あ、流石にユリーカは部屋で寝かせたけど」
 ▼ 160 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/24 23:15:30 ID:DFLacxP2 [4/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
あの夜、私とシトロンは、ロビーに残ってサトシの帰りを待っていた。

多分、お互いサトシのことが気がかりで、ろくに会話もしないまま、時間だけが過ぎて行って。

普段の明るくて頼もしいサトシと、あの時の思い詰めていたサトシ――。

その“2人”が違いすぎて、余計に私たちは、心配しちゃったんだと思う。


 ミルフィ 「健気ねセレナ。好きな人の帰りを、ずっと寒いロビーで待ってるなんて」

 サナ 「うん」

 セレナ 「だってサトシは、私の憧れで、目標で……。あんなサトシ、初めて見たから……」

 ミルフィ 「それで、当然セレナ、サトシを探しに行ったんでしょ?」

 セレナ 「うん」


夜が明けて、私は1人、サトシを探しに森の中へと向かった。

いま考えてみれば、ポケモンを持たずに森の中に入っていくのは、危ないことだったと思う。

けど、そんなことを考えてる余裕なんてなかったし、条件的には、サトシも同じだった。
 ▼ 161 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/24 23:16:00 ID:DFLacxP2 [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「でも……、そんな宛もなく森の中に入って大丈夫だったの?」

 ミルフィ 「そうよ。危ないし、サトシと すれ違いになる可能性だってあるじゃない」

 セレナ 「うん。でも、雪は積もってたけど、降ってなかったおかげで、サトシの足跡、ちゃんと残ってたんだ」

 ミルフィ 「なるほどね。それを辿ったって訳ね」

 サナ 「でも……、やっぱり女の子1人で森に入るのは危ないよ。もし狂暴な野生ポケモンと鉢合わせちゃったりしたら……」

 セレナ 「う〜ん……、本当に、その時はサトシの元に行くことだけを考えてたみたいで……、そういう危ないこと、全然 頭に無かったなぁ」

 サナ 「もぉ……ふふっ。でもセレナ、サトシみたいだね」

 セレナ 「えっ?」

 ミルフィ 「そうね。サトシはポケモンが絡むと周りが見えなくなるけど、セレナはサトシのことになると、周りが見えなくなるのかしら?」

 セレナ 「ぁっ……それはっ……。いやっ、そんなこと……!」

 ミルフィ 「ふふっ。内心は嬉しいくせに〜」

 セレナ 「うぅっ……///」

 サナ 「それで……、そんなにサトシのことを想ってるセレナが、なんで喧嘩しちゃったの?」
 ▼ 162 ビシラス@とくせいカプセル 16/11/25 07:49:15 ID:FSYrYgyc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 163 ラナクシ@きりのはこ 16/11/25 09:02:24 ID:7TQ18JEA NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ほのぼのしていていいですね
 ▼ 164 ニシズクモ@きょかしょう 16/11/25 15:37:18 ID:y24KxdsM NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 165 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/26 03:01:00 ID:gAWst3QY [1/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
なんで喧嘩をしたかと聞かれたら、サトシがあまりにも思い詰め過ぎていたから――、ってことになるのかな。


あの時の私は、サトシを解放してあげようと、サトシのためになってあげようと、必死だった。

夜が明けるまで、私はサトシに何をしてあげられるのか、ずっと悩んでいた。

足跡を辿ってサトシの元へ向かう途中も、サトシに なんて話しかけて、どんな風に接して、どうやって力になってあげようか、それだけを考えていた。

サトシと2人っきりになるとか、そんな気持ちは その時は無かった。純粋に私は、サトシを助けてあげたかった。


  セレナ 『サトシっ!』


森の開けた所で、私はサトシを見つけた。

倒木に座って俯き気味に何かを考えていたサトシは、私の姿を見るなり、帽子で顔を隠して、言った。


  サトシ 『……ごめん。急に出て行ったりして』


そのサトシの仕草に、普段の彼の面影は無かった。

本当に思い詰めて、悩んでいる様子で……。
 ▼ 166 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/26 03:02:29 ID:gAWst3QY [2/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
  セレナ 『なにか、サトシの中でモヤモヤしてるものがあるなら、話してみて。なんでも聞くよ?』


サトシの返事は無い。


  セレナ 『少しでも、サトシの役に立てるなら……!』


それでもやっぱり、サトシの返事は無い。

座って俯いたまま。私の声、届いて欲しい。


  セレナ 『サトシの気持ち、分かるよ?』


自信を持って挑んだ大舞台で、負けてしまった――。

私だって経験がある。ヒヨクシティのトライポカロンが、まさしくそう。

そして髪を切った私に、サトシは“似合ってる”と言ってくれた。胸元のリボンにも気付いてくれた。そんなサトシの存在は、私の心を満たしてくれた。

だから今度は、私がサトシを支えたい。


  セレナ 『私も、トライポカロンで失敗した時、なんでこんな……』


  サトシ 『セレナに何が分かるんだよっ!?』
 ▼ 167 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/26 03:04:00 ID:gAWst3QY [3/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
私は一瞬、耳を疑った。

だって、サトシは そんなこと言う人じゃないもん。

私が支えてあげたい彼は、そんな……、仲間を怒鳴ったりする人じゃないもん。


  セレナ 『……じゃあ話してよ!』

  サトシ 『オレの問題なんだ! ほっといてくれよ……クッ!』


けど、それは事実、事実なの。

サトシは私に向けて、怒鳴ったのだ。

こんなにサトシのことを心配してるのに、サトシはそれを……、分かってくれない。

余計なお世話だって……、そんなニュアンスを感じる、激しい口調だった。


サトシはそんな……、そんなことする人じゃないのに……!

仲間想いで、いつも優しい、とっても素敵な人なのに……!


そうして気付いたら私は、サトシの頭に雪玉を ぶつけていた。
 ▼ 168 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/26 03:05:00 ID:gAWst3QY [4/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
  セレナ 『私の知ってるサトシは、いつも元気でみんなを引っ張って……、一生懸命でポジティブで……、最後まで絶対に諦めない……!』


今そこにいるサトシは、私の知らないサトシ。

暗くて、いつまでも落ち込んで、仲間の気持ちを考えないで、自分だけで全部背負い込んで、普段とは180度違う、サトシじゃないサトシ。


涙が出てくる。

サトシに怒鳴られたショック? 大好きな人の情けない一面を見たせい? それとも、彼に嫌われたって直感した?

分からない。

分からないけど、私は泣きながら、サトシに雪玉を投げつけた。


  セレナ 『だから私は……、私はっ……!』


そこまで言って、私は言葉を止めた。

これ以上言っちゃダメだ。この先は、今のサトシに言う言葉じゃないんだ。

涙、止まらないよ……。
 ▼ 169 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/26 03:06:00 ID:gAWst3QY [5/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
  セレナ 『今のサトシなんて……、ちっともサトシじゃない!』


そうして私は、サトシの前から立ち去った。

あんな女々しいサトシは、私の知ってる人じゃない。私の憧れの、私の大好きなサトシじゃない。


私は泣きながら、ポケモンセンターまでの道のりを戻る。


サトシ、確かにウルップさんに惨敗したのはショックだと思うよ。

けど、だからって酷すぎるよ。

1人で出て行って、1人で全部抱え込んで、私たちの気持ち、ちっとも考えてくれなくて。

“ポケモンたちと一緒に見つける夢”、教えてくれたのはサトシなのに。

あんなに素敵なサトシ、なんで たった1回負けただけで、こんなに卑屈になっちゃうの?


涙は、だんだん怒りへと変わってきた。


勿論、それでサトシのことを嫌いになる訳じゃない。

でも、私たちの気持ちを考えない、自分勝手なサトシの言葉に、持って行き場の無い怒りが、私の中で生まれていた。


  セレナ 『もう知らない!』
 ▼ 170 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/26 03:07:30 ID:gAWst3QY [6/6] NGネーム登録 NGID登録 報告

 サナ 「サトシ、セレナにそんなこと言ったんだ……」

 ミルフィ 「信じられないわね。そんなイメージ、全く無いのに」

 セレナ 「私が一番ビックリしたわよ。それに……、悲しかったな」

 サナ 「そうだよ。サトシ酷いよ! セレナが どれだけサトシのこと想って行動してるか、全然わかってない!」

 ミルフィ 「同感ね。ましてや、心配してくれてる女の子を怒鳴るなんて論外よ」

 セレナ 「……でもね、私、後で反省したんだ。私もちょっと……、感情的に なり過ぎちゃったなって」

 サナ 「そんなこと無いよセレナ! セレナの気持ちを踏みにじったサトシが悪いんだから!」

 ミルフィ 「まぁ、女の子が雪玉を投げつけるってのもアレだけど」

 セレナ 「それは……うん」

 サナ 「けど、そこは怒るべき。怒って正解よ。その時サトシが何を思ってたのかは知らないけど、心配してくれてる人に そんなこと言うなんて、それはサトシが絶対に悪い!」

 ミルフィ 「そうね。サトシラブのセレナが怒るくらいだもの。私が同じ立場だったとしても、絶対に怒ってるわよそれ」

 セレナ 「私ね、その時、もうサトシは放っておこうと思ったの」

 サナ 「そうだよ。迎えに行ってあげたのに、そんな仕打ちじゃ……」

 セレナ 「でもね、その後、天気が急に荒れてきたんだ……」
 ▼ 171 ャノビー@ピジョットナイト 16/11/26 03:29:13 ID:BkjI4xA2 NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
今思うとストーリーの本筋に関わるヒロインとの喧嘩って初めてだったな
 ▼ 172 クリン@ブーカのみ 16/11/26 05:51:35 ID:InstpLB. NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 173 ラピオナー◆SPABkH4kvM 16/11/26 15:06:43 ID:dRJtv9sw NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 174 タグロス@せいれいプレート 16/11/26 15:53:09 ID:OCFJtuRw NGネーム登録 NGID登録 m 報告
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 ▼ 175 イチュウ@はねのカセキ 16/11/26 17:15:22 ID:hRbK3JP. NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 176 ガハガネール@すくすくこやし 16/11/27 06:30:04 ID:w/NBDQ1I NGネーム登録 NGID登録 m 報告
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 ▼ 177 クリン@あいいろのたま 16/11/27 16:37:01 ID:1D3AfFKo NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 178 しソース◆d1GgLN.xzc 16/11/27 19:52:58 ID:UycNcRlQ NGネーム登録 NGID登録 m 報告
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 ▼ 179 ブト@しんかいのキバ 16/11/28 12:09:14 ID:iGkAQ.EQ NGネーム登録 NGID登録 m 報告
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 ▼ 180 ガラティアス@ホズのみ 16/11/29 23:16:30 ID:hv7Al1as NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 181 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/29 23:49:04 ID:jlFrALTc [1/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「えっ……?」

 セレナ 「ポケモンセンターに戻ってすぐ、ジョーイさんからね、雪が強くなるから中に入るようにって言われたの」

 ミルフィ 「それ……大丈夫なの?」

 セレナ 「大丈夫じゃないよ。吹雪になるって聞いたし。……それでね、私やっぱりサトシが心配になって」

 ミルフィ 「あらあら」

 セレナ 「喧嘩しちゃったけど、どうしてもサトシを放っておけなくて……、サトシに嫌われちゃうかもしれないけど、無理にでも連れ戻そうって、私、もう1回、森に向かったんだ」

 サナ 「……うん。やっぱりセレナは優しいね。サトシに そんな酷いこと言われて、それでも連れ戻しに行こうって思えるんだもん」

 ミルフィ 「そうね。しかも、これから吹雪くって言うのに。自分が危ないとか、そういうこと考えてなかったでしょ?」

 セレナ 「う〜ん……、考えてなかったなぁ。その時も私、サトシのことが心配で、連れ戻すことばっかり考えてたもん」

 サナ 「……ふふっ。なによセレナ。喧嘩したって言うから心配したのに、心はサトシ好きのままじゃない」

 セレナ 「だって……、あんなサトシ、見たくなかったんだもん」


サトシに怒鳴られたことは事実。

サトシに言い返してしまったことも事実。

でも、もとはと言えば、“1人にさせて欲しい”って言ったサトシの所へ、私が行ってしまったことが、喧嘩の原因であることだって事実。
 ▼ 182 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/29 23:51:01 ID:jlFrALTc [2/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「もしかしたら私、サトシにね、私の理想のサトシを、押し付けちゃってたのかな、って……」

 サナ 「セレナの理想?」

 セレナ 「うん」


いつも元気でみんなを引っ張って、一生懸命でポジティブで、最後まで絶対に諦めない――、それがサトシ。

ううん、それが、私の見てきた、私の憧れの、私の大好きなサトシ。私の理想のサトシ。


 セレナ 「でも、サトシも落ち込むことだってあるよね、人間だもん。そんな状態なら、怒鳴ったりするのも、無理ないかなって……」

 サナ 「でも! やっぱり言って良いことと悪いことは……」

 セレナ 「私ね、サトシの本当の気持ちとか、考えてなかったんじゃないかって。サトシがどんな気持ちでジム戦に挑んで、負けちゃって、どんな傷を負ったか……」


それは、私には分からないことだった。

ショータに負けたこと、ゲッコウガとのキズナ現象が上手く行かなかったこと、ウルップさんに負けたこと。

サトシにとって……、今まで絶好調だったサトシにとって、このスランプが どれだけサトシを悩ませたか、私は理解してあげられなかった。


 セレナ 「なのに私、“サトシの気持ち分かるよ”なんて言っちゃって……、サトシが怒鳴ったのも、ある意味、当然だったなって……」
 ▼ 183 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/29 23:52:00 ID:jlFrALTc [3/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシのこと、きちんと理解してなかったのに、私は軽々しく、言ってしまった。

サトシのこと、深く考えないままに、私はサトシの失敗と、自分のトライポカロンの失敗を、同じように扱ってしまった。

もしかしたらそれは、サトシにとって、心外なことだったのかもしれない。


 サナ 「そんな……、考え過ぎだってセレナ」

 ミルフィ 「そうよ。サトシのために行動したセレナが、そんな思い詰めること無いじゃない」

 セレナ 「でも……、後から考えるとね、やっぱり そう思っちゃうんだ」


サトシの力になってあげたかったのは、もちろん事実。

でも、もしかしたら私は心のどこかで、サトシに好かれたいって言う思いがあったのかもしれない。

サトシの悩みを聞いてあげて、サトシを慰めてあげて。それがキッカケで、サトシに もっと私のことを見て欲しいって思いが、あったのかもしれない。

だから私は、私の理想と かけ離れてしまった、思い詰めるサトシを見て、カットなってしまったのかもしれない……。




 ミルフィ 「気にすること、ないんじゃない?」

 セレナ 「ミルフィ……?」
 ▼ 184 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/29 23:54:01 ID:jlFrALTc [4/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「幸せね、サトシは」

 セレナ 「えっ?」

 ミルフィ 「1人で落ち込んでる時に“力になりたい”って名乗り出て貰えて、迷惑な訳ないじゃない」

 セレナ 「でも……」

 ミルフィ 「どうしようもならない心境だから、サトシは1人になった――。そう言う時は、力になってあげるのが仲間ってものよ。怒鳴られたなんて気にすること無いわよ。どうしようもない心境なんだから、怒鳴ったって普通よ」

 セレナ 「………」

 ミルフィ 「セレナは、自分の理想をサトシに押し付けた〜って思ってるかもしれないけど、それの何がダメなの? セレナは、普段のサトシじゃないから心配したんでしょ?」

 セレナ 「うん」

 ミルフィ 「それって、セレナが普段から、サトシを深く見てきたってことじゃない。で、サトシの異変に気付いたから、そうやって励ましに行った――、私から見れば、何の問題も無いことよ。むしろ、凄いって思うわ」

 セレナ 「でも、カッとなって、サトシに酷いこと……」

 ミルフィ 「まぁ、言い返しちゃったことの良し悪しは知らないわ。でもそれは、普段のサトシに戻って欲しいからこそ出た言葉なんでしょ? 幸せじゃないサトシ。そんなにセレナから想って貰えて」

 セレナ 「ぁっ……」

 サナ 「……うんうん。喧嘩しても、セレナは ちゃんとサトシを探しに行った。しかも、そんなに反省……って言うのかな? そこまで自分の行動を思い返して、サトシのことを想って。確かに幸せ者よ、サトシは」

 セレナ 「サナ……」
 ▼ 185 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/29 23:56:00 ID:jlFrALTc [5/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「それで、探しに行って、どうだったの?」

 ミルフィ 「キスしたくらいなんだから、良い方向に進んだってことよねぇ?」

 セレナ 「んっ……もぉ ///」


サトシを探しに行って……。

結局のところ、サトシを見つけたのは、私たちじゃなかった。

見つけたのは、同じくポケモンセンターから姿を消していた、サトシのゲッコウガ。

吹雪が止んだ森の中、サトシとゲッコウガは、並んで私たちの前に帰ってきた。その表情は、とっても凛々しくて、スッキリしていて。


2人並んで、心配かけてゴメンと謝ってくれた。

でも、謝るのは私のほう。そうして口を開こうとした私だったけど、サトシの方が、先に言葉を発した。


  サトシ 『ありがとな、セレナ』

  セレナ 『ぇっ?』

  サトシ 『セレナの言葉で、目が覚めたよ』


サトシは真っ直ぐ私を見て、言ってくれた。

その瞳に、もう迷いなんて感じられない。普段通りの、素敵なサトシの――、私の大好きなサトシだった。
 ▼ 186 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/11/29 23:59:00 ID:jlFrALTc [6/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「んもぉ〜! やっぱり大丈夫だったじゃない」

 ミルフィ 「ほら。考え過ぎなのよセレナは。サトシが お礼してくれるってことは、ちゃんとセレナの気持ち、受け取ってくれてるのよ」

 セレナ 「うん……」

 ミルフィ 「迷惑〜とか、理想の押し付け〜とか、そんなの気にしてるのセレナだけよ。むしろ、そういうセレナの言葉があったからこそ、サトシはハッとしたんじゃないかしら?」

 サナ 「だよね。なんたって、“セレナの言葉で目が覚めた”だもんねっ」

 セレナ 「うん……ふふっ」

 ミルフィ 「まったく。こんなの、喧嘩に入らないわよ。むしろ、より お互いを知るキッカケになたんじゃないかしら?」

 サナ 「そうそう。サトシきっと、“セレナ、オレのこと凄い気にかけてくれてる”って思ったはずよ。逆にセレナも、サトシのこと、もっと好きになっちゃったんじゃないの?」

 セレナ 「……鋭いなぁ、2人とも」


私が謝るべきなのに、そんな私の行動に対するサトシの答えは、“ありがとう”だった。

酷いこと言っちゃったこと、ずっと後悔してたのに、サトシはそれを、迷惑に思ってなくて。むしろ、良い意味で捉えていてくれて。

サトシから お礼を聞いた時、私は堪らなく嬉しかった。そして言った。


  『おかえり、サトシっ』
 ▼ 187 ックウザ@にがいきのみ 16/11/30 00:05:45 ID:EYWC8MRI NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 188 ジャンボ@ヤタピのみ 16/11/30 08:07:37 ID:OVE8zFYY NGネーム登録 NGID登録 m 報告
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 ▼ 189 クタン@がんせきプレート 16/11/30 19:35:29 ID:qyQizyuA NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 190 オラント@きょうせいギプス 16/11/30 20:29:44 ID:9uKSAYAY NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 191 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/01 00:02:00 ID:KIqe9F7g [1/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「もぉ〜! 良いな良いなぁそういう関係っ!」

 ミルフィ 「ホント。これで付き合ってない方が おかしいわよ」

 サナ 「だよね〜」

 セレナ 「付き合うって……///」

 ミルフィ 「それで、サトシはジム戦、どうだったの?」

 セレナ 「あっ……うん。もちろん勝ったわよ。ウルップさんのメガユキノオーと、すっごく熱いバトルをして!」

 サナ 「うんうん! セレナのお陰だねっ」

 ミルフィ 「えぇ。セレナはサトシの勝利の女神ってところね」

 セレナ 「勝利の女神……か。本当にそう思って貰えてたら、すっごく嬉しいな」

 サナ 「思ってるわよ、きっと」

 ミルフィ 「そうね。少なくともセレナは、サトシをスランプから抜けさせてあげたんだから」

 サナ 「自信持ちなよセレナっ」

 セレナ 「……うん。えへへっ」
 ▼ 192 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/01 00:03:00 ID:KIqe9F7g [2/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「サトシとセレナ……」

 セレナ 「えっ?」

 ミルフィ 「付き合うべきだったのよ、やっぱり」

 セレナ 「ちょちょっと……いきなり?」

 ミルフィ 「だってセレナは、サトシのおかげで夢を見つけて、サトシの言葉を大切にしてる。逆にサトシは、セレナがバトルの支えになってる。……お似合いじゃない」

 サナ 「ふふっ、そうだよね。お互いがお互いを支え合って、尊重し合ってさ。サトシとセレナなら、絶対に長続きするよ」

 セレナ 「サナまで……///」

 ミルフィ 「揶揄ってる訳じゃないわよ」

 サナ 「そうそう!」

 ミルフィ 「今までのセレナの話を聞いてると、もうあなたたち、カップル同然じゃない。ただ告白してないだけで」

 セレナ 「えぇっ……!?」

 サナ 「私、すっごいキュンキュンしたもん! セレナがサトシを想う気持ち、すっごく伝わって来たし、サトシの方も、たぶん無意識のうちに、セレナに惹かれてるんじゃないかな?」

 ミルフィ 「えぇ。サトシが鈍感じゃなければ、とっくにカップル成立よね?」

 セレナ 「あぅぅ……///」
 ▼ 193 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/01 00:05:00 ID:KIqe9F7g [3/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「だからセレナ!」

 セレナ 「ぁっ……はい」

 ミルフィ 「魅力的な女性に……なりなさいよ?」

 サナ 「うん。今のセレナも可愛いけど、サトシが振り向いてくれるくらい、すっごく魅力的な女性に、ねっ?」

 セレナ 「ミルフィ……、サナ……」

 ミルフィ 「こう見えて、応援してるのよ〜、サトシとセレナのこと」

 サナ 「うんうん。サトシとセレナくらい相性良い組み合わせって、なかなか無いと思うしね」

 ミルフィ 「約束したんでしょ? 次に会う時までに、もっと魅力的な女性になるって」

 セレナ 「……うん。そう、約束しちゃった。サトシと」

 サナ 「頑張ってよセレナ!」

 ミルフィ 「まぁ、それを遠まわしの告白って気付かないくらいサトシは鈍感なんだから、生半端な努力じゃ足りないわよ?」

 セレナ 「ふふっ……うん! 頑張るよ、私。パフォーマンスの特訓も、自分磨きも。絶対に、サトシに振り向いて貰うんだから!」

 サナ 「その意気よ!」

 ミルフィ 「それまでに、サトシの鈍感も改善されてれば良いけどね〜」

 セレナ 「あはは……」
 ▼ 194 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/01 00:06:32 ID:KIqe9F7g [4/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
私はサトシと約束した。


ホウエンの旅を頑張ることでもない。

コンテストで優勝することでもない。

パフォーマンスを極めることでもない。


次に会う時までに、もっともっと、魅力的な女性になるってこと、ただそれだけを――。


ねぇサトシ、気付いてくれなかった?

その言葉にはね、貴方に振り向いて欲しい、貴方のことが大好きですって意味を込めたのよ。

……うん、当然、気付いてくれなかったよね。


だからね、これは私の決意なの。

次に会う時には、もっと魅力的な女性になって、貴方を振り向かせてみせるって。

次に会う時に、貴方に ちゃんと、“大好きです”って伝えるんだから。


だから待っててね、サトシ。

絶対に、絶対に、他の女の子を好きになったりしないでね?
 ▼ 195 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/01 00:07:01 ID:KIqe9F7g [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告

 サナ 「……さって。じゃあそろそろ、私たちの近況報告もしないとね」

 ミルフィ 「そうね。セレナの甘酸っぱい話も聞けたし、この先は、パフォーマー同士の情報交換の部ってことで」

 セレナ 「うん。私も2人のこと、いろいろ知りたいもん」




それから夜遅くまで、私たちは、お互いの話題で盛り上がった。

サナのフシギソウが表情豊かになっていく話。

ミルフィのポフレが、とある街のポフレコンテストで優勝した話。

そして私からは、テールナーとヤンチャム、それにニンフィアが三位一体で織り成すパフォーマンスを練習している話。


仲間が切磋琢磨してる話を聞くと、自分も頑張らなくちゃ〜、って思えてくる。

こんな気持ちになれるのも、旅に出たおかげ。パフォーマーになったおかげ。


サトシと出会えた おかげ……。


懐かしい仲間と、いっぱい、いっぱい お話しして、いつの間にか私たちは、眠ってしまっていた。

 ▼ 196 ナギラス@みずのいし 16/12/01 00:55:51 ID:exH004fA NGネーム登録 NGID登録 報告
おもろい、支援
 ▼ 197 ガバクーダ@しめつけバンド 16/12/01 01:31:01 ID:GGccI0BM NGネーム登録 NGID登録 報告
終わってしまうのだろうか
支援
 ▼ 198 バメ@ともだちてちょう 16/12/01 05:17:20 ID:Ak1M7a3s NGネーム登録 NGID登録 報告
セレナが彼シャツした話は…しないかwさすがにw
 ▼ 199 ガバクーダ@ボイスチェッカー 16/12/01 05:19:45 ID:WvNRGZbc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 200 クリン@マゴのみ 16/12/01 07:08:51 ID:sHOjhnBk NGネーム登録 NGID登録 報告
続きがもっと見たいです!!
支援
 ▼ 201 イティ@シルフスコープ 16/12/01 14:52:43 ID:1Hh1tWbs NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援!
 ▼ 202 ャンデラ@ヒールボール 16/12/01 20:28:33 ID:rq927.bU NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 203 オタチ@キーのみ 16/12/02 06:09:14 ID:Vc8MhYtA NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 204 ナップ@ありふれたいし 16/12/02 19:54:25 ID:FDbA.LZ6 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 205 ーランス@ひかりのいし 16/12/02 19:57:16 ID:8yHVfVIo NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 206 チゴラス@クオのみ 16/12/02 23:49:56 ID:pgGoF5eg NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援ネ
 ▼ 207 ボミー@おいしいシッポ 16/12/03 15:23:25 ID:bkO6FxvE NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 208 シャマリ@おとどけもの 16/12/03 16:20:43 ID:RrIm1292 NGネーム登録 NGID登録 報告
Sien
 ▼ 209 カシャモ@イーブイZ 16/12/03 17:54:39 ID:dDnBvPjY NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 210 ムナイト@かるいし 16/12/04 13:45:14 ID:mpIil886 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 211 ガメタグロス@アイスメモリ 16/12/04 22:12:18 ID:TQpOtjKs NGネーム登録 NGID登録 報告
おーい
 ▼ 212 ラーチ@おとしもの 16/12/05 06:01:46 ID:VWacC7tI NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
忙しいのかな?
 ▼ 213 ゴーム@アクアカセット 16/12/05 17:41:09 ID:5xwhs.QM NGネーム登録 NGID登録 報告


 ▼ 214 メルゴン@アイスメモリ 16/12/05 21:28:08 ID:8Jx0QSEs NGネーム登録 NGID登録 報告
しぇん
 ▼ 215 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/06 00:00:00 ID:JTRNqegI [1/8] NGネーム登録 NGID登録 報告


翌日私たちは、久しぶりに3人でショッピングを楽しんだ。


そして、3人でパフォーマンスの発表会。

ポケモンセンターのフィールドを借りて、私たちは、自分が練習しているパフォーマンスのカタチを披露しあう。そうしてお互いに良い点や改善点を話し合って、より美しいパフォーマンスを目指す――。

仲間がいるからこそ出来る成長の仕方。そんな嬉しさを、私は噛みしめた。


そうしているうちに、時間は あっという間に過ぎていく。

私たちは、カイナでも有名なカフェで、最後の時を過ごしていた。


 サナ 「う〜ん……美味しい!」

 ミルフィ 「ホント。カステラなんて、わたし初めて食べたかも」

 セレナ 「私も。カイナシティは、このカステラが有名なんだって」

 サナ 「ふわふわしてて……、このザラメの食感も良いし、本当に美味しいよ!」

 ミルフィ 「えぇ。ポフレに取り入れたいくらいね」

 セレナ 「私も、ポフレの生地をカステラ風にしてみようかな」
 ▼ 216 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/06 00:00:38 ID:JTRNqegI [2/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「それにしても……、ここのカフェ、客層が随分とアレねぇ」

 サナ 「アレ?」

 ミルフィ 「7割方カップルじゃない」

 サナ 「……ホントだ」

 セレナ 「うん。さすがカイナの有名カフェなだけあるわね」

 ミルフィ 「見てみなさいよ。あの窓側のカップル」

 サナ 「わぁ……、あんなに寄り添って……」

 ミルフィ 「他人の目があるって言うのに良い雰囲気ね」

 セレナ 「ちょっと……ほっといてあげようよ」

 サナ 「わっ、彼氏の方が彼女の肩を抱き寄せて……!」

 セレナ 「サナやめなって……」

 ミルフィ 「と言いつつ、セレナ、羨ましいんじゃないの?」

 セレナ 「えっ?」

 ミルフィ 「“あんなこと、サトシにされてみたいな〜”とか考えてたり?」 ニヤニヤ
 ▼ 217 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/06 00:01:20 ID:JTRNqegI [3/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「ちょっ……そんなこと全然っ!」

 ミルフィ 「あら? してほしくないの? サトシに?」

 セレナ 「そっそれはっ……///」

 サナ 「ふふ〜ん。正直に言っちゃいなよセレナ」

 セレナ 「サナまでもぉ〜」

 ミルフィ 「サトシに抱き寄せられたらセレナ、どんな反応するのかしらね〜」

 サナ 「うんうん見てみたい!」

 セレナ 「うぅ……まだサトシの話題……。昨日あれだけ話したのに……」

 ミルフィ 「まぁ、昨日の話じゃないけど、セレナ勿体ないことしたわよね。お別れの時こそ、抱き付くチャンスだったのに」

 サナ 「そうそう。キスとセットでねっ」

 セレナ 「そんな恥ずかしいこと……///」

 ミルフィ 「あーあ。サトシがもう少し積極的って言うか女の子の気持ちが分かる男だったら、セレナに抱き付いたりしたかもしれないのにねぇ?」

 サナ 「そうだよね〜」

 ミルフィ 「真っ赤になるセレナ、見たかったな〜」

 セレナ 「………///」 カァァ
 ▼ 218 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/06 00:02:00 ID:JTRNqegI [4/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「……ねぇ待ってなにその反応?」

 セレナ 「ふぇっ!?」

 ミルフィ 「昨日キスの話題振った時と同じ反応なんだけど……、もしかしてセレナ、サトシに抱き付かれたの?」

 サナ 「えぇっ!? でも鈍感なサトシに限ってそんなこと……!」

 セレナ 「ぁっ……ぅぅ……///」

 サナ 「えっ……ねぇホントなの!? サトシに抱き付かれちゃったの!?」

 ミルフィ 「正直に言いなさい! 私たちのサトシに対するイメージがガラっと変わろうとしてるのよ!?」

 セレナ 「だっ……、抱き付かれたって言うかなんというかそのっ……」

 サナ 「うんうん!」

 セレナ 「サトシも無意識のうちに私に すがってたって言うのがホントのところで……」

 ミルフィ 「理由はどうでもいいの! 抱き付かれたの? セレナ……!?」

 セレナ 「ふぁっ……ぁっ、うん……///」 カァァ

 サナ 「うそぉ!? サトシが……、あのサトシが!?」

 ミルフィ 「これは……、詳しく聞かないといけないわねぇ」 ニヤニヤ

 セレナ 「もぉ……///」
 ▼ 219 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/06 00:02:30 ID:JTRNqegI [5/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
あぁ……、また私の恥ずかしい話、サナとミルフィに……。

昨日あれだけ話したのに……。あれで終わりだと思ったのに……。

確かにサトシとの思い出を振り返るのは楽しいって言うか、暖かい気持ちになれるけど、2人に聞かれるとなると一気に恥ずかしさが……。


 セレナ 「抱き付かれたって言うのは、そのっ……、うん」

 サナ 「キャーやったじゃないセレナぁ!」

 セレナ 「でもでもっ! それはね、サトシが風邪引いちゃって、熱に うなされてって言うか……」

 サナ 「えっ?」

 ミルフィ 「あら? どういうこと?」


あの時は……、本当に驚いたな。

テントから出てきたサトシが、真っ直ぐ私の元に歩いてきて、私の両腕を掴んで、私の胸に倒れ込んで……。最初、ホントに抱き付かれたって思っちゃったもん。

しかもサトシ、“あい……”なんて言いかけて。

結局それは、熱で うなされて“アイアンテール”って言いかけた だけ だったけど。

“あいしてる”って言われると思った自分が恥ずかしい……。
 ▼ 220 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/06 00:03:00 ID:JTRNqegI [6/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
考えてみると、あんなにサトシと密着したのって、あのサマーキャンプで抱きとめて貰って以来だな。

あ……でも、レンタルマンムーの雪山で、吊り橋を怖がってた私をサトシが庇ってくれた時も、そこそこ密着したっけ。

う〜ん……、あの時は怖かったせいで、サトシが触れてくれたこととかあんまり覚えてない。勿体ないことしたなぁ。


 サナ 「そっかぁ〜」

 ミルフィ 「理由はどうあれ、サトシに正面から抱き付かれて……、セレナ、相当テンパったでしょうねぇ」

 セレナ 「……うん。嬉しいって言うより、恥ずかしい気持ちの方が大きかったもん」

 サナ 「ふふっ。鈍感なサトシが急に抱き付いて来たらビックリするわよね」


本当に……。

私の気持ちに全然気づいてくれないサトシが、いきなり抱き付いてきたんだもん。

ビックリするし、焦っちゃうし、恥ずかしいしで、もうどうすればいいか分からなかったもん、あの時。

思わず目を瞑っちゃったけど、あのまま“あいしてる〜”って告白して欲しかったって気持ちが、無いと言えば嘘になるかな、あはは……。
 ▼ 221 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/06 00:03:30 ID:JTRNqegI [7/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「でも、サトシが風邪なんて珍しいわね」

 セレナ 「うん。前の日の夜にね、サトシ、川の中でバトルの特訓してて……」

 サナ 「なんで川の中……?」

 セレナ 「ゲッコウガの特訓だったから、やっぱりゲッコウガと一心になりたいって気持ちがあったんじゃないかな、サトシの中で」

 ミルフィ 「なるほどねぇ」

 セレナ 「尊敬しちゃうよね……」

 サナ 「そういうところが良いんでしょ?」

 セレナ 「ふぇっ!? ぁっ、まぁ……、うん、ポカロンだって、テールナーたちと一心で演技しようって思うのは重要だしそのっ、やっぱりサトシのそういうところ、見習わなくちゃって……」

 サナ 「クスッ、あの時と おんなじね」

 セレナ 「もぉ……///」

 ミルフィ 「じゃあセレナ、当然セレナは、サトシを看病したのよねぇ?」

 サナ 「あっ!」 ワクワク

 セレナ 「うん。シトロンとユリーカが薬を買いに行って、私はテールナーたちと、サトシを看てようって」
 ▼ 222 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/06 00:05:00 ID:JTRNqegI [8/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「……なんだ。2人っきりじゃなかったのね」

 セレナ 「うん。ピカチュウも一緒だったし」

 サナ 「そっか。当然と言えば当然だけど、ちょっと期待はずれ」

 セレナ 「期待はずれって……」

 ミルフィ 「膝枕とか、おかゆ食べさせてあげるとか、おでこ同士で熱を測るとか、そういうこと期待したんだけどな〜」

 サナ 「そうそう」

 セレナ 「そそそそんなこと出来る訳ないでしょ!?」

 ミルフィ 「ピカチュウたちも居なかったらチャンスだったのにねぇ」

 サナ 「ポケモンたちに見られたって問題ないよ。きっとテールナーたちも、セレナがサトシのこと好きだって分かってると思うし」

 セレナ 「うっ……。やっぱりバレてるのかなぁ」

 サナ 「多分バレてると思う」

 ミルフィ 「分かりやすいもんね」

 セレナ 「うぅ……。 でも実際ね、ちょっと色々あって、そんな余裕なかったって言うか……」

 サナ 「いろいろ?」

 ミルフィ 「何かあったの?」

 セレナ 「うん。大変だったんだから……」
 ▼ 223 テノ@ぼうじんゴーグル 16/12/06 00:27:20 ID:T8hShrko NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 224 ワルン@クサZ 16/12/06 15:40:05 ID:Yltowrqw NGネーム登録 NGID登録 m 報告
しえん
 ▼ 226 シボン@おいしいシッポ 16/12/06 21:42:48 ID:v5zw7ZxY NGネーム登録 NGID登録 m 報告
>>225
怖すぎワロタ
 ▼ 227 ラブ@ぎんのはっぱ 16/12/06 22:10:40 ID:Elu1KOtg NGネーム登録 NGID登録 報告
しえんですなwww
 ▼ 228 マタマ@むしのジュエル 16/12/07 17:33:31 ID:ZR9HUW.U NGネーム登録 NGID登録 m 報告
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 ▼ 229 ノマダム@チーゴのみ 16/12/07 18:59:57 ID:HpPiNqyY NGネーム登録 NGID登録 報告
氏炎
 ▼ 230 ラマネロ@アップグレード 16/12/07 23:32:30 ID:b5JaLnP2 NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 231 シャマリ@バコウのみ 16/12/08 19:52:34 ID:7gxRTcns NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 232 トマル@ネストボール 16/12/09 17:58:00 ID:htNZ.NkI NGネーム登録 NGID登録 m 報告
早よ
 ▼ 233 しソース◆d1GgLN.xzc 16/12/09 18:17:42 ID:Ynaoq1KU NGネーム登録 NGID登録 m 報告
しえンネ
 ▼ 234 ガラティアス@アクZ 16/12/10 15:19:04 ID:nebOJ16A NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 235 ラピオナー◆SPABkH4kvM 16/12/10 17:29:00 ID:lb9HD0eY NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 236 ジアイス@ルームキー 16/12/11 22:21:57 ID:jXGy2D3. NGネーム登録 NGID登録 報告
し え ん
 ▼ 237 ガカイロス@レベルボール 16/12/12 16:03:11 ID:y3WjDu0E NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 238 ノハナ@ライブドレス 16/12/12 17:46:18 ID:adzQ4/1A NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
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 ▼ 239 ガニウム@でんきだま 16/12/12 21:50:16 ID:yVPGs6Wc NGネーム登録 NGID登録 報告
📣
 ▼ 240 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/13 01:00:20 ID:GzGR4dd6 [1/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
私たちの看病の甲斐あって、サトシの具合は少しずつ良くなってきた。

あとは安静に寝ながら、シトロンとユリーカが薬を買ってくるのを待つだけ――、そう思った矢先だった。


けたたましいエレキギターの音とともに現れたのは、ピカチュウ使いのジミー。

最強のピカチュウ使いを目指して旅するジミーは、どこで聞きつけたのか、サトシのピカチュウとバトルしたいらしく、私たちの前に現れたんだとか。


 サナ 「……色んなトレーナーがいるんだね」

 ミルフィ 「考えてみると、ピカチュウ=サトシってイメージがあるから、他のピカチュウのトレーナーって実感湧かないわよね」

 セレナ 「うん」

 サナ 「でも、サトシは風邪でダウンしてるし……」

 セレナ 「そう。でもそのジミーって人、サトシのピカチュウとバトルしたいって、ひたすらギター弾いてて、とても風邪で無理なんて言えそうになくて……」

 ミルフィ 「そこは言わなきゃダメでしょ。サトシが好きなら尚更」

 セレナ 「すっ……そうだけど ///」
 ▼ 241 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/13 01:01:30 ID:GzGR4dd6 [2/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「でも聞いてると、そのジミーって人、もしサトシが風邪だからダメって言っても、サトシに直接バトルしてって言いそうよね」

 セレナ 「そうなの。もしそうなったら、サトシのことだから、無理してでもバトルしちゃうだろうし……、私、それが心配だったの」

 ミルフィ 「なるほどねぇ」

 サナ 「うん。サトシなら風邪でもバトルしそうだよね」

 ミルフィ 「で、セレナは そのピンチをどう切り抜けたのかしら?」

 セレナ 「うん。ジミーは結局、サトシのピカチュウとバトル出来れば満足するって思ったの」

 ミルフィ 「まぁ、そうなるわよね」

 サナ 「そっか。じゃあセレナがピカチュウを使って……」

 ミルフィ 「けど、ジミーって人は“サトシのピカチュウ”を指定したんでしょ? サトシが風邪だって黙ってたとなると、なんでセレナがピカチュウを〜ってことにならない?」

 サナ 「……あぁ、なっちゃうかも」

 ミルフィ 「さぁセレナ。サトシのために、どんな妙案を使ったのかしら?」

 セレナ 「妙案……ってほどでもないけど」

 サナ 「うんうん」

 セレナ 「私がサトシに変装して、ピカチュウでバトルしたんだ」

 サナ 「……えっ?」

 ミルフィ 「……は?」
 ▼ 242 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/13 01:02:25 ID:GzGR4dd6 [3/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「え……っと、私がサトシに変装して……」

 サナ 「変装!? セレナが!? サトシに!?」

 セレナ 「うん」

 サナ 「それってつまり、セレナがサトシの格好して?」

 セレナ 「うん」

 サナ 「セレナが……、サトシの服を着て、帽子を被って、ピカチュウと一緒に?」

 セレナ 「うん」

 サナ 「なにそれ凄いよセレナぁ!」

 セレナ 「えっ……すごい、かなぁ?」

 サナ 「凄いよ! だってサトシの服まで着て……、彼シャツじゃないけど、だってセレナ、大好きな人の服を着たってことでしょ?」

 セレナ 「あっ……うん」

 サナ 「言うなら、大好きな人に なりきったってことだよ? そんなこと、普通の恋人同士でも やらないことだもん!」

 セレナ 「ふぇぁっ……やめてそんな……、恥ずかしくなっちゃうから……///」

 サナ 「だってホント凄いんだもん! もぉ〜セレナってば大人しそうに見えて大胆なんだから〜!」

 セレナ 「大胆って……、だってその時は この方法しか……」
 ▼ 243 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/13 01:03:31 ID:GzGR4dd6 [4/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「ホント大胆よセレナ」

 セレナ 「ミルフィまで……」

 ミルフィ 「だってセレナ、どこで着替えたのよ」

 セレナ 「えっ……テントの中だけど」

 ミルフィ 「でしょうねぇ。で、ジミーに見つからないように着替えたってことは、私の推測が正しければ、サトシのテントの中よね」

 サナ 「……そっか。サトシの着替えはサトシのテントの中だもんね」

 セレナ 「うん」

 ミルフィ 「ねぇセレナ。貴方、大胆にもサトシの目の前で着替えたってことよねぇ」 ニヤニヤ

 サナ 「あぁっ!」

 セレナ 「……うん」

 ミルフィ 「サトシの格好ってことは、上着は……まぁインナーまで替える必要ないからアレでしょうけど、ジーンズ穿くとなると、スカート、脱いだんじゃないの? サトシの前で?」

 セレナ 「ちっ……違うもん! スカート穿いたままサトシのジーンズ穿いたから そんなっ!」

 ミルフィ 「いくらスカート穿いたままだからって、ジーンズきちんと穿くとなると、必然的にスカート捲り上げることになるじゃない。どうするの? もしそのタイミングでサトシが起きたりしたら?」

 セレナ 「ぇっ……///」
 ▼ 244 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/13 01:04:20 ID:GzGR4dd6 [5/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「も〜セレナったら〜。いくらサトシに振り向いて欲しいからって、そんな自分からパンツ見せるようなことする必要ないのに〜」

 サナ 「そうだよセレナ〜。まったく大胆なんだから〜」

 セレナ 「ちちち違うもん! ちゃんと寝てること確認して着替えたし……!」

 ミルフィ 「そんなの分からないじゃない。見られるリスクを負うってことは、見られること覚悟してたってことよねぇ?」

 サナ 「それってつまり……、セレナはサトシに……見られちゃっても良いってこと!?」

 ミルフィ 「そうなるわよねぇ?」

 セレナ 「良くないよ恥ずかしいもん! それにそれにっ……、あの時はサトシを安静にさせたかったし考えてる暇も無かったし時間かかったら怪しまれちゃうから……」

 ミルフィ 「ダメよセレナ。サトシと密室で2人になれたからって大胆になっちゃ。物事には順序ってものがあるんだから」

 セレナ 「違うもん違うもん! 私サトシのために一生懸命で……、そんな変なこと考えてる余裕なんて無かったし……」

 サナ 「ほらミルフィ。これ以上は可哀想だよ」

 ミルフィ 「ふふっ。本当セレナ、サトシの話題になると真っ赤になるわね」

 セレナ 「……もぉ!」

 ミルフィ 「怒らない怒らない」

 サナ 「ごめんねセレナ」
 ▼ 245 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/13 01:06:00 ID:GzGR4dd6 [6/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「けど、セレナのそういう大胆さ、嫌いじゃないわよ?」

 セレナ 「えっ?」

 ミルフィ 「だってセレナ、風邪のサトシを安静にさせなきゃって――、それだけを考えて、サトシに変装したんでしょ?」

 セレナ 「……うん」

 ミルフィ 「良いじゃない。サトシの健康のためなら、恥ずかしさなんて二の次。それに、サトシのバトルスタイルまで演じようって言うんだから、相当の覚悟があったんでしょうね」

 サナ 「……そっか。変装するだけじゃダメなんだよね。サトシみたいにバトルしないと」

 セレナ 「だってサトシには、色んなものを貰ったから……」

 ミルフィ 「恥よりもリスクよりも、なによりサトシのことを第一に考えて行動する――、後先考えない無茶なことかもしれないけど、やっぱり大元は、それだけセレナがサトシのこと好きってことよね」

 セレナ 「ぁっ……///」

 サナ 「そうだよね。そういう気持ちが無いと、サトシの代わりにバトルしようって発想にはならないもん。少なくとも私には無理だな」

 ミルフィ 「えぇ。セレナだからこそ出来た行動よね」

 セレナ 「2人とも……ふふっ。もぉ〜、またそうやって揶揄ってから褒めるパターン」

 サナ 「あははっ。だって私たち、セレナのこと凄いって認めてるもん」

 ミルフィ 「そうよ。でも単に褒めるだけじゃ詰まらないから、サトシの話題で真っ赤になるセレナで楽しもうってね」

 セレナ 「人で楽しまないでよもぉ……。褒めてくれるのは嬉しいけど……」
 ▼ 246 ロトック@うしおのおこう 16/12/13 06:24:18 ID:raovq9w6 NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 247 ェリンボ@きのみジュース 16/12/13 06:50:48 ID:WwB2/Nfg NGネーム登録 NGID登録 報告
セレナかわいい
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 ▼ 248 ラピオナー◆SPABkH4kvM 16/12/13 16:17:45 ID:k0MYORzM NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 249 グトリオ@メカニカルメール 16/12/13 20:03:39 ID:FNBu2fyc NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 250 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/14 01:10:31 ID:d/5FhASU [1/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「それで、どうだったの?」

 セレナ 「うん。バトル自体は途中で中断しちゃったんだけど、なんとかジミーと張り合えるくらいにバトル出来たかな」

 ミルフィ 「違うわよ。サトシの服を着た感想よ」

 セレナ 「ふぁえっ!?」

 ミルフィ 「大好きなサトシの服を着て……、サトシの香りと温もりに包まれて……、それはまるで、サトシに抱きしめられているような感覚でした……とか?」

 セレナ 「ないから! そんなの無いから!」

 ミルフィ 「ホント?」

 セレナ 「ホント……」

 ミルフィ 「ホントにホント?」

 セレナ 「ぅっ……、たっ、確かに、サトシの男の子らしい匂いとか、ちょっとだけ意識しちゃったけど……///」

 ミルフィ 「そうよねぇ。なんたって、大好きなサトシと同じ服に、セレナは袖を通したんだから」

 サナ 「それでその服、サトシに返したんだよね?」

 セレナ 「うん。サトシ、薬飲んで寝たらすぐに良くなったみたいで、その日の夕方には」

 サナ 「逆にサトシ、どう思ったのかな? 今までセレナが着てた服を、自分が着ることについて」
 ▼ 251 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/14 01:12:01 ID:d/5FhASU [2/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「あっ……///」

 ミルフィ 「確かに気になるわね。今まで女の子が着てた服を着るなんて、滅多に無いわよ」

 セレナ 「いやっ……ほら! サトシは そういうこと気にしないタイプって言うか、そもそも鈍感だし……!」

 ミルフィ 「実はサトシも、セレナの温もりを感じてたりして」

 サナ 「うんうん。異性が着てた服を自分が着るってなると、絶対意識しちゃうもんね。セレナが良い例だもん」

 セレナ 「うぅ……/// でも私っ! ピカチュウでバトルするのに精一杯で、サトシの服を意識とか、そんな余裕は……」

 ミルフィ 「じゃあ、バトルの後は意識してたのね」

 セレナ 「」 ギクッ

 サナ 「隠すこと無いよセレナ。誰だって、好きな人の服を着たら意識しちゃうもん」

 ミルフィ 「なるほどなるほど。その時セレナは、サトシの男らしい匂いを意識しちゃったと」

 セレナ 「それはっ……だから……もぉ〜!」


なんでサナもミルフィも、こんなに鋭いんだろう。


ジミーとバトルしてる最中は、いかにピカチュウを使いこなすか、サトシのバトルスタイルを再現するかに集中して、他のことを考える余裕なんて無かった。

けど、サトシが回復して、演歌ロケット団を撃退して、その後――。
 ▼ 252 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/14 01:13:00 ID:d/5FhASU [3/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
  サトシ 『オレとバトルしに来たんだろ? だったらやろうぜ!』

  ジミー 『臨むところだ!』

  サトシ 『……と思ったけど悪ぃ。その前に ご飯にして良いかな?』

  ジミー 『ごはん……?』

  サトシ 『朝から何も食べてないから腹ペコでさぁ』

  シトロン 『じゃあ、すぐに作りますね』

  ユリーカ 『ユリーカもお手伝いするー!』

  セレナ 『ジミーも どう? シトロンの料理、とぉっても美味しいんだからっ』

  ジミー 『……ふっ。じゃあお言葉に甘えて』


そんな感じで、私たちは、遅い ご飯を一緒に取ることになった。

サトシが お腹空いたってことは、完全回復したってこと。良かったな、サトシ、すぐに治って。
 ▼ 253 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/14 01:14:00 ID:d/5FhASU [4/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
  サトシ 『じゃあセレナ、オレの服、そろそろ返してくれよ』

  セレナ 『あっ、うん。そうよね。ごめんなさい、勝手にサトシの服……』

  サトシ 『気にすんなって。オレの方こそサンキューな、代わりにバトルしてくれて』

  セレナ 『うん……ふふっ。じゃあ、ちょっと待っててね。着替えてくるから』

  サトシ 『あぁ』


テントに入って、入口を閉めて、ようやく落ち着いたところで、私は ふと思った。

私、凄いことしちゃったんだな、って。

緊急事態とは言え、私、サトシの服を勝手に着ちゃって……。

サトシが毎日着てる、サトシの体を包んでいた服は、いま、私の体を包んでいる――。

それって、ホントに凄い。

憧れの、大好きな人の服を着ちゃう……、ミルフィとサナが言った通り、けっこう大胆なことしちゃったんだな、私。


  セレナ (サトシの服……///) ギュッ
 ▼ 254 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/14 01:16:10 ID:d/5FhASU [5/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
私はサトシの上着のチャックを上まで閉めて、その空間に顔を埋めてみた。

サトシの匂い……。

大好きなサトシの匂い……。

私いま、サトシの匂いに包まれてる……。


彼の青い上着は、少しだけヨレている。

それは、これまでの旅の証。ジムを巡って激しいバトルを繰り広げてきた、サトシの激戦の記憶。

バトル中のサトシは、いつも格好良くて、逞しくて、予想外の戦法には驚かされて。

そんな憧れのサトシの服に、私はいま、包まれている――。


  セレナ (サトシ……///)


この上着も、このズボンも、この靴も。

私、サトシに全身を包み込まれてる。サトシと一心同体になったみたい……。



  サトシ 『おーいセレナー。シトロンがリュックから調理道具 出したいってさ。そろそろ着替え終わったかー?』

  セレナ 『ひゃっ!? あっ……ごめんなさいもうちょっと待ってー!』
 ▼ 255 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/14 01:17:01 ID:d/5FhASU [6/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
危なかった……。

このままじゃ私、サトシの匂いに包まれて おかしくなっちゃうところだった。

興奮……じゃないと思うけど、無性にドキドキして、完全に自分の世界に入り浸っちゃうところだった……。

名残惜しいけど、私はサトシの服を脱いで、綺麗に畳んだ。

そして自分の普段の服に着替えて、テントを出て、サトシと入れ替わった――。




 セレナ 「(言えない……。そんなこと してたなんて、ミルフィとサナには絶対に言えない……)」


 ミルフィ 「まぁでも凄いじゃないセレナ。サトシのピカチュウ、使いこなせたんでしょ?」

 サナ 「うんうん。確かにピカチュウ元から強いけど、セレナの指示が無きゃ動けないはずだし、セレナ、バトルのセンスもあるんだねっ」

 セレナ 「あっ……うん。だって私、誰よりも近くでサトシのバトルを見てきたもん」

 サナ 「ふふっ。そうだよねっ!」

 ミルフィ 「セレナが どれだけサトシを愛してるか、ヒシヒシとと伝わってくるわ」

 セレナ 「だからもぉ……」
 ▼ 256 ルガモス@マグマのしるし 16/12/14 05:19:11 ID:ksRsaWZk NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 257 ラピオナー◆SPABkH4kvM 16/12/14 15:05:32 ID:7Dc7JpHA NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 258 ズパス@バトルレコーダー 16/12/14 16:54:52 ID:xMGciVKI NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 259 ーシィ@キーのみ 16/12/14 18:52:06 ID:njsBK3K2 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
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 ▼ 260 バゴーラ@げんきのかたまり 16/12/14 23:00:19 ID:RMRdoETw NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 261 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/15 02:25:00 ID:zWokX1M2 [1/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「なんだか……、もう何回も言ってるけど、つくづくサトシって勿体ないよね」

 ミルフィ 「そうね。こんなにセレナから愛されてるのに、それに気付かないなんて」

 セレナ 「うぅ……」

 サナ 「こんなに可愛い女の子から好かれてるのに……、サトシってば、世の中の男子を敵に回してるよ」

 セレナ 「あはは……、それは流石に言い過ぎかも」

 ミルフィ 「まぁ、結局は そういう性格の方が魅力的に映るのかもね。がっついてないって言うか、変なオーラが出てないって言うか」

 サナ 「そうだよね〜。ティエルノみたいな感じだと引いちゃうもん。……ね、セレナ?」

 セレナ 「えっ……と、そのっ……うん。ティエルノも大切な友達だよ?」

 ミルフィ 「辛辣ね」

 セレナ 「だって……」

 サナ 「分かってるよセレナ。セレナはサトシに一途だもんね」

 ミルフィ 「その通り。しかも小さい頃からずっと想い続けた相手だもん。揺るぎないでしょうね」

 セレナ 「……うん ///」

 サナ 「んも〜〜〜セレナ乙女! 本当セレナってば可愛いんだから〜!」
 ▼ 262 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/15 02:27:00 ID:zWokX1M2 [2/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ミルフィ 「確かにサトシ、なかなか男前だもんね。……けど、セレナにとっては顔なんて二の次なんでしょ?」

 セレナ 「そんなこと言ったらサトシに失礼な気がするけど……」

 ミルフィ 「まぁそこは置いといて」

 セレナ 「うん。助けて貰ったこともそうだけど、私、サトシから色んなことを教わったし、色んなモノを貰ったし、素敵な経験も沢山したし」


私にとって、サトシと言う男性は、とても一言では表せない、とっても大きな存在だ。


幼い頃の私を助けてくれた。

私が旅に出るキッカケを作ってくれた。

私に外の世界を見せてくれた。

私の夢を見つけさせてくれた。

迷った時の切り替え方を教えてくれた。

諦めないことの大切さを語ってくれた。


最高の、とってもとっても素敵な、大切な思い出を残してくれた――。


 セレナ 「だからね、私やっぱり、サトシのこと……大好き」
 ▼ 263 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/15 02:29:00 ID:zWokX1M2 [3/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
 サナ 「ふふっ」

 ミルフィ 「やっと言ったわね、自分の口から堂々と」

 セレナ 「うん。だって、それが私の正直な気持ちだもん」

 サナ 「うんうん。成長したねセレナっ」

 ミルフィ 「それを直接サトシに言えてれば……」

 セレナ 「そこは言わないで……。信頼できる2人の前でだけだよ、こんなこと言えるの」

 サナ 「セレナ……、もうホント、セレナ大好きだよー!」

 セレナ 「ふふっ。私もよ」

 ミルフィ 「あれだけ揶揄って信頼してくれるって言うのも複雑ね」

 サナ 「そんなこと言って。ホントは嬉しいクセに〜」

 ミルフィ 「さぁ、どうかしら?」

 セレナ 「あははっ」

 ミルフィ 「……ふふっ」

 サナ 「えへへっ」



 ▼ 264 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/15 02:31:00 ID:zWokX1M2 [4/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
楽しい時間は、あっという間に終わってしまう。

空がうっすらオレンジ色を帯びてきたと気付いて、サナは時計を確認する。


 サナ 「……そろそろ行かないと。空港行きのバス、もうすぐだよ」

 ミルフィ 「もうそんな時間なのね」

 セレナ 「じゃあ行きましょ。乗り遅れたら大変よ。バス停まで お見送りさせて」

 サナ 「うん」

 ミルフィ 「じゃあ……、ここの会計は、私たちで」

 セレナ 「えっ……そんな悪いよ!」

 サナ 「良いの良いの」

 セレナ 「だって……、会いに来てくれただけでも申し訳ないのに……」

 ミルフィ 「気にしないのセレナ。私たち、好きで やってるんだから」

 セレナ 「でも……」

 サナ 「奢らせて、セレナ」

 ミルフィ 「貸しを作っておいた方が、のちのち有利に立てるのよね〜」

 セレナ 「……うん。ありがとう、サナ、ミルフィ」
 ▼ 265 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/15 02:34:00 ID:zWokX1M2 [5/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
カフェから少し歩けば、カイナの中心地にあるバスセンターに到着。

空港行きのバスの列は既に出来上がっていて、私たちはバスが入るまで、その脇で最後のお別れだ。


 サナ 「楽しかったな〜ホウエン。コンテストも、温泉も。それに、久しぶりにセレナと お喋りできて!」

 セレナ 「私もよ。すっごく楽しかった」

 ミルフィ 「これで しばらくセレナを揶揄えないって言うのも、なんだか つまらないわね」

 サナ 「素直に寂しくなるって言えばいいのに」

 セレナ 「ふふっ。それでこそミルフィよ」

 ミルフィ 「まぁ正直、セレナとは、もう少し一緒に居たかったわね」

 セレナ 「えっ?」

 ミルフィ 「貴方は私の初めてのライバルなんだから。ポフレも。パフォーマンスも」

 セレナ 「ミルフィ……」
 
 ミルフィ 「私、悔し泣きしたの、あの時が初めてだったんだから。どう思われようと、セレナは私のライバル……、それだけは、覚えといてよね」

 セレナ 「……うん。ミルフィには色々かき回されたけど、それでも同じステージで競い合えて、私、すっごく楽しかったよ」

 ミルフィ 「ふふっ。私もよ」
 ▼ 266 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/15 02:35:00 ID:zWokX1M2 [6/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
 アナウンス 『お待たせ致しました。3番乗り場、25分発の佐賀空港行きが到着します。乗車券をご用意の上、お待ちください。なお、トランクご利用ご希望のお客様、係員まで お申し出ください』


 セレナ 「来ちゃったね……バス」

 サナ 「セレナ。こんど会う時は、マスタークラスのステージだよね」

 セレナ 「うん。それまでに私、ホウエンで、もっともっと成長してるから」

 サナ 「うん。頑張ってねセレナ! 次は負けないんだから!」

 セレナ 「えぇ!」

 ミルフィ 「パフォーマーとしての成長も大事だけど、“魅力的な女性”への成長もサボっちゃだめよ?」

 セレナ 「ふぇっ……もぉ! なんでそんな細かいことまで覚えてるのよぉ」

 ミルフィ 「ふふっ、情報戦よ。でも冗談じゃなくて、頑張りなさいよセレナ。鈍感なサトシを手に入れるためにも!」

 セレナ 「手に入れるってそんな……。でも頑張る! 私、サトシを振り向かせてみせるんだから」

 ミルフィ 「その意気よ」

 サナ 「頑張れセレナ! そっちも応援しるからね!」

 セレナ 「うん!」




 ▼ 267 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/15 02:36:00 ID:zWokX1M2 [7/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
サナとミルフィを乗せたバスは、空港へと消えて行った。

私はバスの影が見えなくなるまで、2人のことを見送った。

懐かしい、楽しい時間は、本当に あっという間だった。


 セレナ (サナ……、ミルフィ……) グスッ


ちょっとだけ、涙が出てきた。

寂しいってのもあるけど、でもそれは、どちらかと言えば、嬉しさ。嬉し涙。

大切な親友に、最高のライバルに、エールを貰った嬉しさだ。


 セレナ (成長しないとな、私。応援してくれてる、サナとミルフィのためにも)


次に会うのは、トライポカロン マスタークラスのステージで。

きっとサナもミルフィも、今よりもっともっと成長してると思う。私だって、負けていられない!


 セレナ (それと……、女性磨きも!)
 ▼ 268 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/15 02:38:00 ID:zWokX1M2 [8/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
私の憧れであって、目標であって、初恋の人。

私の大好きな人は、いまどこで、何をしてるのか、私は知らない。

でも彼のことだからきっと、ポケモンたちと一緒に、どこかを旅してるんだろうな。

新しい仲間を作って、ポケモンたちのことを第一に考えて、活き活きとバトルして……。きっと彼も、グンと成長するんだろうな。


 セレナ (……会いたいよ、サトシ)


次に会う時は、カロスクイーンになれたよって報告出来るようにしないと。

いっぱい特訓して、洗練されたパフォーマンスを編み出して、見てる人に沢山のモノを与えられるようなパフォーマーに、頑張って ならないと!


そしてそして、女性としての魅力も磨かないと。

鈍感な彼でも思わず振り向いてくれるような、魅力的な女性にならないと……ねっ。



 セレナ (待っててねサトシっ。私、頑張るから!)


遙か遠くのサトシに向けて、私は誓った。

サトシの隣に立つに相応しい女性に、私、絶対になってみせるんだから!
 ▼ 269 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/15 02:39:00 ID:zWokX1M2 [9/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
 セレナ 「出て来てみんな!」

 テールナー 「てな!」

 ヤンチャム 「ちゃむ!」

 ニンフィア 「ふぃぃあ!」


テールナー、ヤンチャム、ニンフィア。

私の心強いパートナー。私を支えてくれる、大切なパートナー。


 セレナ 「心機一転よ。次のコンテストこそ優勝 目指そうね。私たち、チャレンジャーなんだから!」

 テールナー 「てなてんな!」

 ヤンチャム 「やっちゃぁ!」

 ニンフィア 「ふぃぁふぃぃぃぁ!」


私は、私たちは、次のステージに向けて、決意を新たにした。

私たちの旅は、ここからが本当のスタートだ。



       ――― 完 ―――
 ▼ 270 州街道◆IVIG1YNTZ6 16/12/15 02:40:00 ID:zWokX1M2 [10/10] NGネーム登録 NGID登録 報告




サトセレと、セレナの成長を振り返ってみました。



アニポケ内でのセレナの成長は、本当にグッとくるものがありました。

いい大人が、こんなにも毎週アニポケが楽しみだったのは、XY,XY&Z編が初めてです。

スタッフの皆さん、素晴らしいストーリーをありがとうございました。



そして、これまでのご支援、ご感想に感謝します。

近いうちに、サトシとセレナの別れのサイドストーリー的なものを書こうと思います。時間があれば。


 ▼ 271 W0o4lGFuR2 16/12/15 02:47:48 ID:dhPiozUY NGネーム登録 NGID登録 報告
是非とも書いてほしい!
 ▼ 272 イノーズ@ホロキャスター 16/12/15 02:52:52 ID:u6p7UdTg NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
楽しく読ませて頂きました
 ▼ 273 ゼリア@ちからのハチマキ 16/12/15 03:19:09 ID:GJwvtMBw NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ありがとうございました!
乙です。
 ▼ 274 ッポ@ひのたまプレート 16/12/15 05:55:04 ID:lMIB5eMs NGネーム登録 NGID登録 報告
乙です
あんまりSSは読まないんだけど楽しませてもらいました
 ▼ 275 イボルト@ピーピーエイド 16/12/15 06:40:45 ID:ROzF0USk NGネーム登録 NGID登録 報告
乙でした!
あなたのサトセレss好きです!また読みたいです

時間ができた時にでもまたら書いてください!
 ▼ 276 ディアン@リリバのみ 16/12/15 07:16:48 ID:ehhsBQjk NGネーム登録 NGID登録 報告
乙です!
とても面白かったです!
 ▼ 277 ャランゴ@はかいのいでんし 16/12/15 09:56:00 ID:Y6S/L5xk NGネーム登録 NGID登録 m 報告
お疲れ様です。とても面白かったし、セレナの心情や思いが読めて良かったです。
本当にありがとうございました。
 ▼ 278 イプ:ヌル@もくたん 16/12/15 15:19:11 ID:fiIDOan6 NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
 ▼ 279 Mホイホイ 16/12/15 17:14:18 ID:NOC8c4xg NGネーム登録 NGID登録 報告
面白かったです!!ありがとうございます!!
 ▼ 280 イノーズ@ヤゴのみ 16/12/15 17:24:57 ID:9DToqz0I NGネーム登録 NGID登録 報告
 ▼ 281 マサラ人3◆etyxjFp636 16/12/15 23:12:58 ID:pnfF0urs NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
お疲れ様でした!

次回作も楽しみにしてます!
 ▼ 282 ッシー@じゅうでんち 16/12/15 23:31:29 ID:yKNJYcTM NGネーム登録 NGID登録 m 報告
乙!
セレナもサナもミルフィも可愛くて面白かったです!
 ▼ 283 ェルダー@ガオガエンZ 16/12/16 02:29:13 ID:mfuj9qSU NGネーム登録 NGID登録 報告
>アナウンス 『お待たせ致しました。3番乗り場、25分発の佐賀空港行きが到着します。乗車券をご用意の上、お待ちください。なお、トランクご利用ご希望のお客様、係員まで お申し出ください』

なんで佐賀空港なのかと思ったらそういえばホウエン空港の作画が佐賀空港と同じだったけ
 ▼ 284 ターミー@スペシャルガード 16/12/16 17:54:20 ID:7G9NJJLc NGネーム登録 NGID登録 m 報告
おつかれ!
 ▼ 285 コッチ@きりのはこ 16/12/16 17:55:22 ID:H0N054yI NGネーム登録 NGID登録 報告
 ▼ 286 フレシア@ブロムヘキシン 16/12/17 17:42:18 ID:/r4Vo1UI NGネーム登録 NGID登録 報告
乙です
 ▼ 287 ッキング@エスパーZ 16/12/19 12:11:30 ID:4HS/6NX6 NGネーム登録 NGID登録 報告
サイドストーリー期待
支援
 ▼ 288 メノデス@オレンジメール 16/12/19 16:56:42 ID:GWGvpqao NGネーム登録 NGID登録 報告
 ▼ 289 ランテス@バトルサーチャー 16/12/19 18:54:30 ID:L9uLAk2w NGネーム登録 NGID登録 報告
乙!いいものを読ませてもらった……
 ▼ 290 キカブリ@ルールブック 16/12/20 00:40:55 ID:2FGoNDuY NGネーム登録 NGID登録 報告
サイドストーリーは別スレ立つんだよな?
それともここに投下されるのか
 ▼ 291 リーン@ふるびたかいず 16/12/20 18:33:14 ID:u4WEXd6I NGネーム登録 NGID登録 m 報告


これはまとめられるSS
 ▼ 292 ティアス@おだんごしんじゅ 16/12/24 00:42:12 ID:3h6R5JpA NGネーム登録 NGID登録 報告
サイドストーリー待機
 ▼ 293 ークライ@かえんだま 16/12/30 11:27:51 ID:jxofI2g. NGネーム登録 NGID登録 m 報告
とりあえず保守
 ▼ 294 ィアルガ@デルダマ 17/01/05 17:29:21 ID:yigLqKkA NGネーム登録 NGID登録 報告
新年なった
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