サトシ｢頑張れ！ ユリーカ！！｣ ユリーカ｢えいっ！ 当たれっ！！｣ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

直後に響き渡る大振りで鳴らされるハンドベルの音

そして、ユリーカの引き当てた“金色の球”

それらが、ユリーカの当たりを現していた。












〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

サトシ｢みんな！ ほらほら！ ビーチだぜ！！｣ﾀｯﾀｯﾀ

ユリーカ｢あっ！ サトシ待ってよ〜！！｣ﾀｯﾀｯﾀ

セレナ｢2人とも急ぎすぎてケガしないでね〜！！｣ﾀｯﾀｯﾀ

シトロン｢ちょっと！ ま、まってくださ〜い！！｣ﾀｯﾀｯﾀ


俺たちは今、カロス地方から遠く離れたアローラ地方にバカンスに来ている

幾つかある島の内の1つのメレメレ島のビーチで、ユリーカの当てたアローラバカンスを楽しんでいる最中だ

ほう

支援

ユリーカが金玉を当てたって！？

おお･････

やユ神
シエンネ

>>4
おはシコロン

ビーチに着いてすぐ、他の地方では見られない光景を4人は目の当たりにすることになった

専用の服を纏っているポケモン、あれはサメハダーだろうか･･･

そのサメハダーに人が乗っているのだ

そんな光景を見てジッとしていられるサトシではない。


サトシ｢すみません、あのサメハダーって俺たちも乗れるんですか！？｣

ビーチスタッフ｢はい！ サメハダーライドでしたら、可能ですよ！｣ﾆｺｯ

サトシ｢本当ですか！？｣

サトシ｢シトロン！ サメハダーにライドしてレースしようぜ！！｣

シトロン｢ええ！ 望むところですよ！！｣

サトシ｢じゃあお姉さん！ よろしくお願いします！｣ﾀｯﾀｯﾀ

ビーチスタッフ｢はい！ アローラの海を楽しんできて下さい！｣ﾆｺｯ


サトシとシトロンは、スタッフからライドギアを受け取ると、勢いよくサメハダーに跨った。


サトシ･シトロン｢3！ 2！ 1！｣

サトシ･シトロン｢GO！！｣ｻﾞﾊﾞｰﾝ!!

支援

こんな未来あったかも的な感じか

セレナ｢行っちゃったね･･･｣

ユリーカ｢ユリーカも乗りたかったよ〜！｣

セレナ｢ユリーカ、ごめんね？ ユリーカはまだ体が小さいから危ないのよ･･･｣

ユリーカ｢うん･･･分かってるけど、残念だなぁ･･･｣ｼｮﾎﾞﾝ

セレナ｢その代わり、ユリーカと一緒に居てあげるから、それで我慢してくれる･･･？｣

ユリーカ｢うん！ セレナが一緒ならいいよ！！｣ﾆｺｯ

ユリーカ｢でも･････････｣

セレナ｢？｣

ユリーカ｢本当はサトシと一緒に居たかったんじゃないの〜？｣ﾆﾔﾆﾔ

セレナ｢ゆっ！ ユリーカぁ･･･///｣ｶｱｱｯ

ユリーカ｢やっぱり図星だ〜！｣ﾆﾔﾆﾔ

セレナ｢もっ、もうっ！///｣

セレナ｢ほ、ほら！ あっちの屋台にでも行きましょ！｣ﾀｯﾀｯﾀ

ユリーカ｢あ〜！ 待ってよセレナ〜！！｣ﾀｯﾀｯﾀ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

サトシ｢シトロン！ ラストの直線だ！！｣ｻﾞﾊﾞｰﾝ!!

シトロン｢負けませんよ！ サトシ！！｣ｻﾞﾊﾞｰﾝ!!

サトシ｢あぁ！ もちろんだぜ！！！｣


サトシとシトロンは、全開の力をサメハダーに出させると、トップスピードでゴール地点へと駆け抜けた。


シトロン｢ゴール！！！｣ｽﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞｰﾝ!!!!


サメハダーの通過した後に水しぶきを高く上げる2人の勝負に決着が着いた。


シトロン｢サトシ！ 僕の勝ちです！！｣

サトシ｢あぁ、俺の負けだよ･･･｣ｸｽｯ


ゴール地点に先に到達したシトロンは、勝利の美酒に酔いしれる暇も無く、ある事実に気が付いた。


シトロン｢あれ･･･？ 何でこんなにボヤけて･･･｣

シトロン｢あれ･･･？ な、ない！ 僕のメガネがないっ･･･！！！｣

サトシ｢な、なんだって！？ いつ落としたのか覚えてないのか！？｣

シトロン｢はい･･･残念ながらこのレースに夢中でした･･･｣ﾄﾎﾎ

サトシ｢そんな･･･ごめんな、シトロン｣

サトシ｢俺が誘わなければこんな事にならなかったのに･･････｣

シトロン｢いや、サトシは悪くないですよ･･･｣ﾆｶﾞﾜﾗｲ


すると、少しばかり気まずくなってしまった2人の元に、カロスでは見た事のないポケモンがやってきた


???｢ｸｩｰﾝ!!｣ﾊﾞｼｬ!!

シトロン｢あっ･･･！ そのメガネは･･･！？｣

サトシ｢シトロンのメガネだ！！｣

サトシ｢それに、見たことないポケモンだ･･･！！｣

???｢おーい！ アシマリ〜！！｣

???｢どこにいったの〜！！ アシマリ〜！！｣

アシマリ｢ｸｩｰﾝ!!｣ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ!!


アシマリ、遠くからそう呼ばれたこのポケモンは瞬く間に呼び主の元へ戻るとサトシとシトロンの元へ帰ってきた。

???｢あの、あなた方は一体･･･？｣ｷｮﾄﾝ

サトシ｢俺たちはカロス地方からバカンスに来たんだ｣

サトシ｢俺はサトシ｣

シトロン｢僕はシトロンです｣ﾆｺｯ

???｢バカンス･･･ですか･･･｣

???｢そういう事でしたか･･･｣ｸｽｯ

スイレン｢私は、スイレンと言います。 よろしくお願いします｣

シトロン｢あの、貴女のポケモンが僕の無くなったメガネを見つけてくれたんです｣

スイレン｢えっ･･･！ 本当に･･･？｣

スイレン｢アシマリ〜！ おいで〜！！｣ｻﾞﾊﾞｰﾝ

アシマリ｢ｷｭｳｰﾝ!!｣ﾊﾞｼｬ!!

シトロン｢このポケモンです！ 初めて見るポケモンですね･･･｣ﾌﾑﾌﾑ

スイレン｢この子はアシマリというポケモンです｣ﾆｺｯ

スイレン｢アローラ地方にしかいないポケモンなんです｣

支援

支援

支援

シトロンはサメハダーライドみたいなのには消極的なイメージ

支援

スイレンと聞くともうかいパンやろうしか思いつかない

やっぱりXYメンバーは最高だぜ

>>20
(眼鏡を見つけて)「ん？あそこに浮いてるものは何でしょう？もしかしたら活きの良い海パン野郎が溺れている可能性があります。見に行って見ましょう！」

シトロン｢とても可愛らしいポケモンなんですねっ！！｣ｸｽｯ

スイレン｢はいっ、アシマリはあの伝説のポケモンのカイオーガと友達なんですよ！｣

シトロン｢ええっ！？ かっ、カイオーガぁ！！！？？｣

サトシ｢カイオーガ、か･･････｣ｸｽｯ

シトロン｢サトシ･･･？｣

サトシ｢あぁ、何でもないよ｣ﾆｺｯ

サトシ｢それで、カイオーガはどこにいるんだ！？｣

スイレン｢うふふ、ちょっとした冗談ですよ｣ﾆｺｯ

シトロン｢な、なんだぁ･･･驚きましたよ･･･｣ﾍﾅﾍﾅ

スイレン｢あっ･･･ごめんなさい･･･！！｣

スイレン｢私、その癖で釣りが出ちゃうんです･･･｣ｼｮﾎﾞﾝ

スイレン｢あの、お詫びにビーチサイドのドリンクを奢らせてくれませんか･･･？｣

シトロン｢ええっ！？ そんなの悪いですよ！｣

スイレン｢でしたら、アローラ地方への歓迎の気持ちとして受け取ってください･･･！｣ｻﾞﾊﾞｰﾝ


スイレンはついて来いと言わんばかりにUターンをし、サトシとシトロンはそんなスイレンについていくのだった。