サトシ(16)「あぁっ!! たまんねぇぇ!!!」アヘェ

1 : ーピッグ@ムーンボール 16/12/01 14:05:48 ID:oiWACe8M 報告
これは、俺が16の頃の話だ

この時、カントー、ホウエン、シンオウの3地方でそれぞれのチャンピオンを撃破してきた俺は勢いそのままイッシュへと向かおうとしていた。

ありがたいことに公式戦が増えた結果、ファンが沢山できた

それも町を歩くのにも変装が必要になる程だった

だから、俺はあの時、あの頃は正直調子が良かったんだ・・・・・・

既に守らなきゃいけない存在も出来ていたのに、俺は心が子供だった

確か、初めてアイツと会ったのはシンオウからそのままイッシュに行く前日だったかな・・・・・・・・・

サプライズでプレゼントを贈ろうと思ってそのプレゼントを探してたっけ・・・

あの時はピカチュウもポケモンセンターに預けていて、俺は1人だった。


「えっと・・・変装忘れないようにっと・・・・・・」ガサゴソ


ポケットに入れてたサングラスをかけて、俺は町を歩き見ていた。

結構人も多く、自分の存在がバレるのも嫌だったし俺は路地裏を通ってアクセサリーショップへの近道をしようとしたのが間違いだった。


「ちょっと、そこの旦那・・・・・・」ニヤッ

「なんだ? 俺のことか・・・・・・?」
595 : ォレトス@ぎんいろのはね 18/01/23 03:35:42 ID:kh5mUDHw [s] 報告
「ニンフィア! 続けてようせいのかぜで流れ星をもっと速くするのよ!!」

「そして、ヤンチャム! ストーンエッジ!!」

「マフォクシー! はじけるほのおをストーンエッジにぶつけて!!」

「ヤンチャム! 仕上げよ!! 砕けたストーンエッジとほのおにスカイアッパー!!!」

ヤンチャムのスカイアッパーで高く打ち上げられると、それは大きな花火となった

打ち上げ花火に流れ星が会場の中に起こるとは誰が思っただろうか

観客たちは流れ星と花火の共演するセレナたちの演技に釘付けだった

セレナの 「フィニーッシュ!!」 の合図でポケモンたちが決めポーズを取ると会場中からは拍手が飛び交った

*****

「すげぇ・・・・・・。 セレナ」

「言葉にできません、ね・・・・・・」

「でも、次はミルフィだよ!!」

「そうですね・・・・・・。 ミルフィの演技も楽しみです!!」

「あぁ、確かに、戦いだけどきっとミルフィは俺たちにも楽しんでほしがってるはずだよな」

「うん! きっとそうだよサトシ!!」 ニコッ
596 : ワガノン@いでんしのくさび 18/01/23 21:24:11 ID:SmTf3nmE m 報告
支援
597 : ャース@くろいヘドロ 18/01/26 03:43:49 ID:tUzNMsTM [s] [1/5] 報告
*****

大丈夫、きっと大丈夫

永遠のライバル、セレナ

次は私の番だけど、大丈夫

私がカロスクイーンになる・・・・・・!!


「出てきて!ペロリーム! ニャオニクス!!」 パァン!!

「ペロリーム! コットンガード!!」

「ニャオニクスはペロリームにむけてシグナルビーム!!!」

ニャオニクスの放つシグナルビームがコットンガードに命中すると、コットンガードが技を吸収したのか、大きく膨れ上がる

「ペロリームそのまま耐え続けるのよ!!」 ボフッ

「ニャオニクス! 続けてチャージビーム!!」

コットンガードは技を受けて更に大きくなり、ペロリームの姿が見えなくなるほどにまで大きくなってしまった

「ニャオニクス! はかいこうせんよ!!!」 ゴゴゴッ!!!

「今よ! ペロリーム、まもる!!」

ペロリームを包んでいたコットンガードははかいこうせんで飛び散り、舞台上に可憐さを加える
598 : リンク@6ごうしつのカギ 18/01/26 03:55:18 ID:tUzNMsTM [s] [2/5] 報告
「ペロリーム! ねがいごと!!」 キラッ!!!

「ニャオニクスはねこのて!!」

ニャオニクスのねこのては、ミルフィの狙い通りにぜったいれいどを発動させる

ステージ上に浮かんだコットンは空中で氷つき氷塊と化す

「ニャオニクス! もう一度ねこのて!!」

ニャオニクスがねこのてを発動させた後に、ミルフィはすべてを悟っているかのような表情で指をパチンと鳴らす

ニャオニクスのねこのては奇跡なのか運命なのか、だいばくはつを発動させた

「ニャオニクス! ジャンプするのよ!! 」 ドドドッ!!!

ニャオニクスは空中でだいばくはつをする

ニャオニクスの力が尽きようとする、そんな瞬間にペロリームのねがいごとは成就する

ニャオニクスの体力は回復した、そして空中で爆発したことによって氷解は一斉に砕け散り、内部のコットンも弾けた

コットンが弾けた瞬間に会場中をコットンの溜めたシグナルビームとチャージビームのコントラストが埋めつくした

そして、氷が砕けたことによってダイヤモンドダストのような景色が生まれる相乗効果の演出も完璧に入る

観客たちが先のセレナの演技同様に圧倒され感嘆とする中、ミルフィの 「フィニッシュ」 の掛け声がかかった
599 : ックル@ひみつのコハク 18/01/26 04:03:15 ID:tUzNMsTM [s] [3/5] 報告
会場中からは熾烈な準決勝に対し、二人のパフォーマーに対しスタンディングオベーションで応えた

ハイレベルすぎる準決勝は投票までのシンキングタイムへと移るが会場はざわついたままであった

「すごすぎるぜ・・・・・・二人とも」 ゴクリ

「えぇ、二人はこんなにも素晴らしい関係だったんですね」

「親友、ライバル・・・・・・ははっ、俺もこんなんだったのかな・・・」

「でも、こういうの嫌いじゃないよ・・・・・・俺は」 ボソッ

「サトシ・・・・・・? どうかしましたか?」

「えっ? い、いやなんでもないっ!」 アセアセ

「は、はぁ・・・・・・ならいいのですが」

「ユリーカ、どうしよう・・・・・・」

「どっちに入れたらいいか分かんない・・・・・・」

「二人とも、すごくて、キレイで・・・・・・見ているみんなを笑顔にしてた」

「二人ともクイーンに相応しいよ! ユリーカ選べないよ・・・・・・」

「そうですよね、難しいことですし・・・・・・うーん」

「あ、そうだ! じゃあこうしようか、ユリーカ・・・・・・!」 ゴニョゴニョ
600 : プ・ブルル@キトサン 18/01/26 04:15:15 ID:tUzNMsTM [s] [4/5] 報告
「お互いお疲れ様、セレナ」

「お疲れ様、ミルフィ」 ニコッ

「これから結果発表だけど、私は・・・・・・結果なんてどうでもいい」

「・・・・・・セレナ?」 キョトン

「そんなことよりも私はミルフィ、あなたとまたステージの上で戦えたことが嬉しかったわ」

「私もよ・・・・・・・・・どんだけ待たせんのよ・・・・・・! ばかっ・・・・・・!!」 ポロッ

「おかえり・・・・・・! セレナ!!」 ギュッ

ミルフィは涙ながらにセレナにハグをすると、ごめんと言わんばかりにセレナも優しく抱き返したのだった

*****

「レディースアンドジェントルマン!!」

「先程の激戦、その投票の時間がやってまいりました!」

「この戦いを制し決勝戦にコマを進めるのはどちらのパフォーマーだぁ!?」

「それでは、投票のお時間です! アンドゥトロア!!」 ピカァァッ!!!

ピエールが自身の持つステッキをステージ上に立つセレナとミルフィの上にある投票結果を表示する器へ向けて指し示す

会場中から二人の投票箱にむけて光の投票券が入れられていき、その光の動きが止まった時、それがこの試合の決着を意味していた
601 : カタンク@きあいのハチマキ 18/01/26 04:16:13 ID:tUzNMsTM [s] [5/5] 報告
>>600
一行目に場面転換の*****入れ忘れました、見にくくてすみません
602 : シャマリ@レンズケース 18/01/29 04:09:24 ID:3NA0onhk 報告
まさに紙一重だった

投票箱の中はほんの少しだけ、セレナが上回っていた


「この熱戦を制し決勝戦に進むのは・・・・・・!」

「パフォーマー! セレナだあぁぁ!!!!!」 ワァァァッ!!!!!


会場中が割れんばかりの拍手と声援に包まれ、二人の勝負に対して最大級の賛辞が送られる

“二人の主人公” は、お互いの健闘を讃え合いがっちりと握手を交わしていた


「私に勝ったってことは、セレナ・・・・・・!」

「もちろん、分かってるわよね?」

「うん、私カロスクイーンに絶対になるわよ」

「さすが、私の考えをよく分かってらっしゃるわ!」

「だって、ミルフィは私の最高の親友でライバルだからね・・・!」 ニコッ

「もうほんとにセレナは調子がいいんだからぁ」 クスッ

「じゃあ、頼んだわよ・・・・・・セレナ」

「あなたの夢の続き、最後まで私にも見せてよね」 ニコッ
603 : ヒドイデ@オレンのみ 18/01/29 07:41:31 ID:qTOKTxFw m 報告
支援
604 : リキテル@イリマのノーマルZ 18/02/05 22:13:53 ID:p/x5Sw5Q [s] 報告
*****

「セレナが勝った・・・・・・! 勝ったんだ!!」

「これでセレナは決勝戦ですね!!」

「ミルフィ・・・・・・負けちゃった」

「ユリーカ、直接戦った2人が1番お互いの気持ちを理解しているはずだよ」

「うん、俺もシトロンの言う通りだと思うぜ」

「なにより、セレナとミルフィなら俺とシゲルみたいなもんだし、俺も似たようなことあったから分かるよ」

「ユリーカ、ミルフィの所に行ってくる・・・!!」

「うん、ついでにセレナにも檄を飛ばしてきてくれよな」 ニコッ

「それはサトシの役割じゃないの?」

「うーん、なんつーかな・・・・・・」

「今じゃないんだ、俺がセレナに会うのは」

「今日はステージで舞うセレナを遠くから見るのが俺の役目なんだ」

「よく分からないけど・・・・・・うん、分かった!! セレナのところにも行ってくるね!」

「ユリーカにはまだまだ分からないかも知れませんね・・・・・・」 クスッ

「お兄ちゃんだって分かってないでしょ!?」

「お兄ちゃんはサトシと違ってお嫁さんがいるわけでもないんだし!!」

「ユリーカのシルブプレがないとお兄ちゃんは女の人と出会うこともないんだからね!!」


俺が兄妹喧嘩を仲裁すると、ユリーカは思い出したかのようにあっという間に2人の元へと行ってしまった

「やれやれ・・・」 と言ったような雰囲気を出すシトロンと俺は次の決勝戦へ向けての準備をしはじめた
605 : イタラン@ゴツゴツメット 18/02/06 05:28:42 ID:MG7cp90c m 報告
支援
606 : ルヴァディ@コンテストパス 18/02/07 23:28:49 ID:DM6PYzCY 報告
頑張って完結させてくでぇー

支援ぬ
607 : ドゼルガ@オレンのみ 18/02/08 21:22:18 ID:Om5HWw9Q 報告
608 : イチュウ@2ごうしつのカギ 18/02/09 02:49:27 ID:Pk/AfDIM 報告
>>460
>>99
水さすようなら悪いが
これって矛盾してる?
609 : ガユキノオー@ポイズンメモリ 18/02/10 10:56:12 ID:pxuOTjOc m 報告
>>608
その間の360レス分でのサトシの心境の変化を読解しよう
610 : ーナノ@ハバンのみ 18/02/20 03:30:19 ID:FwhWx/6g [s] 報告
セレナは決勝戦へと駒を進めた

それはつまり最後の相手が決まったということだった

カロスクイーンを賭けた決勝戦の相手

それは、現カロスクイーンのサナだ

*****

「セーレナっ!!」 ヒョコ

「って、ミルフィも・・・・・・?」 ボソッ


ユリーカがセレナの待機する楽屋を覗くと、そこにはセレナとミルフィが居た

それぞれの楽屋を尋ねるつもりだったユリーカは何事かと考えると、中の二人はユリーカの存在に気が付いた


「ユリーカ? 観覧席じゃなくてこんなとこでなにしてるの?」

「あら、ユリーカ。 どうかしたかしら?」

「あのね、実は・・・・・・」


激戦を終えた二人の共通の疑問に対し、ユリーカはここに来た理由を話した

ユリーカのミルフィへの想いがここに来た理由だと説明した
611 : ャロップ@サイコシード 18/02/26 06:46:05 ID:a5ngz7As [s] 報告
「へぇ、ユリーカとミルフィってそんなに仲良かったんだね!」 ニコッ

「ねぇユリーカ、どうしてそんなにミルフィと仲良くなってるの?」

「だって、ずっと寂しかったんだもん・・・!」

「セレナがいない間にミルフィと会う度に話してたの」

「そうよ、セレナ。 ユリーカと私はもう姉妹みたいなもんよ?」

「そうなのユリーカ!? 私なんだか勝手に妹だと思ってたのに・・・・・・」

「セレナもミルフィも!!どっちもお姉ちゃんだよ!」

「三姉妹じゃ二人はダメ・・・・・・?」

「それいいかも〜! ならセレナは次女ね!」

「うんうん!ミルフィが長女っていうのわかるかも!」 ニコッ

「私、本当の兄弟がいないから二人にはとっても感謝してるの」

「ずっと心配してくれて、こうやって姉妹だって言ってくれて・・・・・・」

「二人とも本当に、もう・・・・・・だいすきっ!!」 ボロボロ

「私も二人とも大好きだけど、セレナちょっと涙もろすぎない!?」 クスッ

「もう、うるさいミルフィ! ほっといてよぉ!!」 ポロポロ

「ユリーカも! 二人ともだいすき!! 二人ともユリーカのお姉ちゃんだよ!」 ニコッ

「いいわよユリーカ! 今ならそうやって言えばいくらでもセレナは泣いてくれるわよ!!」 ニヤッ

「ミルフィ! もうほんとにいじわるなんだからぁ・・・・・・!」 ニコッ


決勝が始まるまでのこの時間

セレナにとってこのわずかな時間にどれだけ背中を押された事か

そしてこの三姉妹がもう1人足して四姉妹になる時が来る

それは真のクイーンが決まった後だ

ミルフィがライバルのセレナと本気でぶつかって三姉妹になったように

サナもまた本気でライバルのセレナにぶつかった後は親友に戻るのだ
612 : ッコラー@ヒメリのみ 18/02/28 15:32:49 ID:BcTnGIx6 m 報告
支援ぬ
613 : サナン@くろいヘドロ 18/02/28 15:34:01 ID:9cNKtst2 m 報告
しえーん
614 : ラッキー@おうえんポン 18/03/10 06:02:25 ID:U05Yc96s [s] [1/2] 報告
*****

「そういえば、サトシはこれからどうするんですか?」

「ん? どうしたんだ?改まって」

「いや、すみません、すごい何となく気になって・・・」

「うーん、正直考えてない。 かな・・・・・・」 ニガワライ

「そりゃ最終到達点はポケモンマスターに決まってるけどさ・・・!!」

「でも、なんつーかさ・・・・・・」

「今は目の前の事を1つずつ丁寧に片付けていくことが大事だと思うんだ」

「前みたいにいくつものことを同時に器用にすることは正直できるかもしれない」

「だからって、常にあの頃のペースで生きる必要はないって知ったんだ」

「それを知れたきっかけだったりは、全部セレナにある」

「本当に感謝してもしきれないよ、セレナには・・・・・・」

「って、なんか惚気話みたいになってごめんな・・・・・・?」

「いえ、僕は2人の惚気なら大歓迎です。 僕も幸せな気持ちになれますからね!」 ニコッ

「セレナ、勝てるといいですね・・・・・・」

「あぁ、相手はサナで強敵だけど、セレナならきっと大丈夫だよ」

「ですよね、僕もそう思ってます」

「あ、そういえばサトシ・・・・・・セレナって弛緩剤とホルモン投与済ませてます?」

「しかんざ・・・・・・っ!」

「日々の日課ですよね? あれやらないとってシゲルから前に聞きましたよ?」

「・・・・・・・・・まずい、シトロン」

「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・サトシ?」

「セレナが危ないっ・・・・・・!!!」

*****

「そろそろね、セレナ・・・・・・!」

「私の分まで頑張りなさいよ?」

「うん! もちろん・・・・・・!」

「って、あれ・・・・・・やばぃ、これ」 フラッ

「ごめ、ん・・・・・・み、るふい・・・・・・」 バタッ
615 : ンバス@ピンクのリボン 18/03/10 06:14:07 ID:U05Yc96s [s] [2/2] 報告
すみません、分かりにくくなってしまってます

>>558で挙げた治療薬の事が>>614で触れてる物のことです

具体名を書くのを忘れてました、すみません。
616 : ードラ@シュカのみ 18/03/18 14:57:25 ID:aWOVcmv6 [s] 報告
支援
617 : ーブシン@ネクロプラスソル 18/03/26 00:48:27 ID:7550rr1A [s] 報告
支援
618 : ーダイル@ちからのハチマキ 18/03/30 21:29:48 ID:PuSwzY6I 報告
支援
619 : シデ@ガオガエンZ 18/03/30 21:30:40 ID:VJ6wIuCE 報告
まだ残ってんのウケる
620 : ーギラス@にじいろのはね 18/03/30 21:31:16 ID:nJ8.15io 報告
よく見るけど別に開かないスレ
621 : ーナノ@おうえんポン 18/03/31 00:07:30 ID:pg8Gqix2 報告
やな
622 : ノムッチ@きのみプランター 18/04/06 00:07:14 ID:ke6MPjao [s] 報告
支援
623 : ガレックウザ@かなめいし 18/04/19 00:56:51 ID:.vHeJd8Q [s] 報告
俺が息を切らせてセレナの楽屋のある廊下まで来た時にはもうシトロンは俺のそばにはいなかった

いつの間にか振り切ってしまってたのだろう

シトロンがいなくなったことにすら気が付かないほど俺は焦っていた

そして俺は目の前の光景に悪い予感が的中したのだと心のどこかで認めてしまっていた

セレナの楽屋の扉の前には既に多くの野次馬や関係者たちが埋めつくしていた

室内からは悲鳴のようなものも聞こえてくる


「早く救急車を呼んでください!!」

「セレナ!! 起きてよセレナ・・・!」

「ユリーカ、現場のドクターを呼んできて!!早く!!」


こんなやりとりが目の前から聞こえてくるんだから、もう頭の何倍も先に身体が動いていた

俺は野次馬達を後ろから男だろうが女だろうがなりふり構わず力で押しのけて中に入った

そこには倒れているセレナと泣きじゃくるミルフィ、その他善意で救助に当たってくれてる人たちがいた


「なにがあったんだ!? サナ!」

「私と話してたら・・・ミルフィが急に!!」

「原因はやっぱりあれか・・・・・・」

「何か考えがあるの!? あるなら話して!」

「いや、多分セレナは毎日投与してる薬を忘れてたんだ、今日は試合だし本人は忘れてたんだろう」

「でも、これでもう大丈夫だよ・・・・・・」 プスッ


応急の弛緩剤をセレナのまっさらで白い肌の腹部に注射を打つと、セレナはここまで変化するかと言わんばかりに急激に安静を取り戻した


「よか、った・・・・・・」 ヘナヘナ

「これで大丈夫、だけど・・・・・・・・・・・・」

「もう、本当に心配してもう、私何していいか分からなくて、本当にパニックで・・・・・・」


ミルフィが安堵のために全身から脱力した時にはもうセレナはうっすらと意識を取り戻していた

時を同じくしてユリーカが救命医を呼んできたりシトロンが遅れて楽屋に到着したりもした

ユリーカが医者を待機場所へ帰らせると、結局いつものメンバーのみが現場に残ることとなった


「みんなに話さなきゃならないことがあるんだ」

「セレナは俺の意思で棄権させることにする・・・・・・・・・」
624 : ラクロス@サファリボール 18/04/19 01:08:52 ID:lQdXJ3w2 報告
支援
625 : バルドン@エネコのシッポ 18/05/03 03:34:48 ID:Oi0yD4w. [s] 報告
*****


あれから何時間経っただろうか

昼下がりに予定していた決勝戦は本来ならとうに終わり今は祝勝パーティをしていた頃合だろう

大事をとって病院に運ばれたセレナは、病室にいた


「あれ、私は・・・・・・一体?」 ムクッ

「私、マスタークラスに出てたんじゃなかったっけ・・・・・・?」 キョロキョロ

「あ、セレナ・・・・・・目が覚めたのか、おはよ」 ニコッ

「ねぇサトシ・・・? 私もしかして・・・・・・倒れた?」

「・・・・・・・・・・・・・・・うん」 コクリ


嘘は伝えられなかった

それに、セレナはそんな嘘簡単に見抜いてしまうと思う

辛かった、胸が苦しかった・・・・・・。


「そっか、そう・・・・・・・・・なんだ」

「でもさ、セレナは準優勝だし、それに不戦勝になったサナがっ・・・・・・!」 ググッ

「って、セレナ・・・・・・・・・?」


俺の視線の先にいたセレナは泣いていた

今までよりも嗚咽して泣いていた

そりゃそうだろう、ずっと夢見てたんだから

俺にも分かる、セレナの気持ちは痛いほど分かる

病気の進行具合から考えて、最良のパフォーマンスが出来るのは今大会がおそらく最後になるだろう

セレナは命を賭けていたんだ

それが、誰も望まないこんな結末に終わったらその悔しさたるや・・・・・・。

俺は、セレナの涙を止められなかった

滝のように流れ出るセレナの涙をただ横から見ることしかできなかった

今のセレナの感じている痛みを和らげる方法は存在しないと思う

それくらい、セレナにとっては絶望的な状況だった

俺はただただ、抱き寄せて涙を受け止めることしかできなかった
626 : マコブシ@ひでんのくすり 18/05/03 12:45:22 ID:ADds3qK. 報告
支援
627 : ティオス@ピカチュウZ 18/05/07 10:30:51 ID:z0WpqCpg 報告
支援
628 : ケンカニ@いでんしのくさび 18/05/21 04:16:08 ID:eV1XVsek [s] 報告
「ちょっとは落ち着いた・・・・・・?」

「・・・・・・・・・・・・まだ、ぜんぜん」 グスッ

「そっか、ならずっと泣いてていいから、俺のことは気にしないで」

「俺はセレナのそばにいられればそれだけで十分だからさ・・・・・・」

「今までセレナが支えてくれた分は、確実に俺を成長させてくれたんだ」

「だから、今度はセレナが成長する番!」 ニコッ

「ずっと俺はセレナのこと抱きしめてるから、うん」

「俺のことは気にしなくていい、だからセレナが誰にも見せないような気持ちを出してもいいんだ」

「もうセレナは誰よりも頑張ったんだ、そんなセレナにはセレナにしか分からない気持ちがあるだろ?」

「・・・・・・・・・うん」 コクッ

「なら、セレナは叫べばいい・・・・・・」

「俺も昔はよくやってたんだ、ダメな時とかは悩みを吹き飛ばす為にも夜に叫んでいたりした」

「うん、私は・・・・・・・・・・・・このままじゃ終われないっ!」


セレナはただ悔しい!となんで私がこんな目に合うの!! と繰り返し叫んでいた

そして追加で涙を更に流すセレナを見てすこし懐かしさすら俺覚えていた
629 : ノアラシ@べにいろのたま 18/06/05 01:48:18 ID:ICt1io1s [s] 報告
叫んだって現実は変わらないかもしれない

それでも、今はそれでいいんだ

逃げることも時には必要なんだ


*****


セレナが泣き叫んでから、かなりの時間が経つ

いつの間にか、疲れ果てたセレナは俺の腕の中で寝てしまってた

「本当にお疲れ様、セレナ・・・・・・」 ギュッ

「セレナは俺なんかよりも、誰よりも頑張った」

「俺の中では、セレナがクイーンだよ・・・・・・」

「絶対に離さない・・・・・・セレナだけは・・・・・・うん」

「今更だけど本当に思った・・・・・・」

「セレナに出会えてよかった・・・・・・」

「ずっとセレナが一緒に居てくれてよかった・・・・・・」

「ありがとう、セレナ・・・・・・・・・・・・大好きだよ」


*****


あれから何年が経っただろうか

マスタークラスが終わったあとにセレナは元気な女の子を無事に出産した

女の子の名前はいくつか候補があった・・・・・・

エマ とか アリス とかセレナみたいな名前

それから マリカ とか マユコ みたいな母さんのような名前

色々候補はあったんだ、けれどもやはり産むのはセレナだ

俺は最終的な決定権はセレナに譲ることにした

そして決まった俺とセレナの娘の名前は『ミア』だった
630 : マルス@ヒレのカセキ 18/06/14 07:59:41 ID:CCQQH4DA m 報告
支援です!
631 : ジョン@かわらのかけら 18/06/14 16:46:41 ID:CXRUiw.s 報告
支援
632 : ータス@しゅんぱつのハネ 18/07/05 23:53:32 ID:VLYceqHU [s] 報告
*****


今日は天気も良好で昼の最高気温は30℃を超えるらしい、朝のテレビで言っていた

そんないつも通りの夏の日に俺たちはある用事が理由で外出していた

「パパ! はやくー!!」 そんな風にまだ幼い娘に懇願されては身体は暑さなんぞ跳ね除けて動き出す

ピカチュウはミアの横で一緒にはしゃいでいる、なんであんなに元気なのかまったくもって不思議でしかたない

それでも大人の歩幅をもってすればすぐに追いついた

そして目的の場所にやってきた


「久しぶりに会えるんだ・・・・・・! ママに!!」

「うん、でもママ以外の人も居るかもしれないから静かにするんだぞ?」

「うん! わかった!!」 ニコッ!!


まだ小さいこの娘はあまりセレナに会えていなかった

ミアは瞳をキラキラと輝かせていた

俺だけの力ではあのキラキラはなかなか引き出せない

やはりママの存在というのはこの年の子供には大きすぎる

そう思わされる瞬間だった


「よし、いい子だ、それでこそミアはママの子供だ・・・!」 ニコッ

「ピカチュー! ほらいくよー!!」 テクテク

「って・・・・・・。 このあんまり話を聞いてないのは俺に似てるよな・・・・・・」 アセアセ


*****


俺たちは受付に行きセレナの待つ部屋に行く許可を正式にもらった

階段を上がって少し広めの部屋に案内された

そこにはセレナが居た

今のセレナは、昔に比べて病気がかなり進行していた

もう車椅子なしには動くことが出来なくなっており下半身は動かない

それだけでなく上手く話すことも出来なくなってきている

なので現在はこの病院で確実な安全の為にもリハビリをしながら生活している

言い方を変えれば、セレナは誰よりも懸命に生きているんだ
633 : ルガモス@オーロラチケット 18/07/06 23:52:44 ID:bEnk6nEA 報告
神作品だ!支援
634 : ャワーズ@メタルコート 18/07/07 01:16:23 ID:wKzUzWHE 報告
全部読んできた


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      ・NGネーム・NGID一括削除(下のボタンをクリックした時点で削除されます。)


      【特殊な指定方法】

      ・「_(アンダーバー)」はAND条件。
      ・[]で文字を囲むと、その中のいずれか1文字と一致。
      ・[]で囲んだ文字を | で区切ると、それぞれをOR条件として動作。
      詳しくは、NGの設定方法を参照。



    (連投制限などに引っかかった時用)