【ポケダンSS】炎と氷の探検隊:ポケモンBBS(掲示板) 【ポケダンSS】炎と氷の探検隊:ポケモンBBS
1000レスです。これ以上の書き込みはできません。

  ▼  |  全表示1000   | << 前100 | 次100 >> |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |   ▼   
                  スレ一覧                  
SS

【ポケダンSS】炎と氷の探検隊

 ▼ 1 1◆MR00PBvMIc 16/12/24 09:26:20 ID:z9pZoJEI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Chapter1 晴れの日に

?「ううっ…」

寒いなぁ…あれ、ここどこだ…。

見上げると雲ひとつない青い空、強い日差しが照りつけている。そこへ可愛らしい顔の1匹のポケモンが僕の視界を遮ーー

?「あなたはだぁれ?」

フフッなるほど夢か。ポケモンが喋るなんてありえない。ならもう少し寝ていよう。

?「大丈夫?けがしてるの?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ▼ 761 1◆MR00PBvMIc 17/11/23 17:05:02 ID:ATce86GA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カプ・レヒレ「嫌ぁねぇ。あまり体を泥で汚さないでくれる?貴方達の屍は私が貰うの。いい毛皮してるわ。」

キュウコン「そうか。じゃあ攻撃をやめてくれるとありがたい。」


カプ・レヒレ「冗談。洗い落とすわよ。『ハイドロポンプ』!」


キュウコン「ユキ!動くなよ!」

Rキュウコン「どういうこと!?」

キュウコン「俺が受ける!俺から離れるな!」


Rキュウコン「……!?水タイプの大技よ!?何言って……

キュウコン「くるぞ!」


物凄い圧力をかけられた水流が、彼を襲う。彼の陰にいた私とリンには一雫の水もかからない。


Rキュウコン「どうして!?避ければいいじゃない!」


ハイドロポンプに身を晒しながら、苦悶の表情を浮かべて彼は話す。

キュウコン「いいか?奴らの狙いは俺と、ユキとリンを引き離して、先にユキとリンの方を殺ることだ。カプ・コケコのやつは2対1で負けた。だから、先に片方を片してからもう一方を消す方が得策。かといってリンを背負ってるお前は本気を出せない。」
 ▼ 762 1◆MR00PBvMIc 17/11/23 17:08:42 ID:ATce86GA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Rキュウコン「そりゃそうかもしれないけど……!じゃあこっちも一体ずつ倒せば……」

キュウコン「さっきも言った。この霧じゃ捉えきれない。」


ハイドロポンプが弱くなり始める。


Rキュウコン「じゃあ、どうするの!?」

キュウコン「……」


彼は、目を瞑った。


そして、数秒後、再び目を開けた。





キュウコン「……リンと逃げろ。俺が的になる。」

 ▼ 763 1◆MR00PBvMIc 17/11/24 22:48:40 ID:gcsv1RyY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Rキュウコン「……は?」

キュウコン「三匹とも逃げようってのはちょっと望みすぎだ。すまん。」

Rキュウコン「い、いや、待って、なんで?なんであなたなの?そんなの作戦だなんて


キュウコン「俺が甘かった。最初にカプ・コケコを倒して、正直舐めてた。」

「最優先を考えろ!リンが助かることだろ!?」


彼は怒涛の口調で語った。

Rキュウコン「……でも、まだ戦いは序盤じゃない!そんな簡単に諦めることないじゃない!」

キュウコン「そうだ。序盤だ。あいつらはまだ底を見せてない。なのに押されてる。俺も傷を負った。フルパワーでは闘えない。」

Rキュウコン「……でも、あなたが、……いなくなったら……」



キュウコン「大丈夫だ。絶対、こいつらを倒して追いつく。」

そう言って、まだ何か言いたげな私の口に彼が唇を重ねた。

一瞬だった。すぐ離した。


キュウコン「作戦だ。耳を貸して。」
 ▼ 764 オガエン@ヤミラミナイト 17/11/26 23:11:29 ID:.VCMHcyU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
分かってたけど辛い
 ▼ 765 1◆MR00PBvMIc 17/11/29 23:18:16 ID:cKwKxiDY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────

優れた探検隊っていうのは強さだけじゃない。強さだけにかまけた馬鹿はさっさと死んでしまうから、本当に優秀なポケモンしか上位の探検隊には残らない。

彼はその優れた探検隊の中でも実力はもちろん、もう一つ随一なものがあった。


それは状況を判断する力。


『後少しだけ……』という欲を出した結果死んでしまった過去の英雄は腐るほどいる。

未開の地に行った時、見たでしょう。あのストライクみたいなのがいい例ね。


だから、引き際を見極めることはとても重要なのよ。


そして彼が下した判断が、『一人を犠牲にして二人は逃げる』という手。


それが正しかったのか間違っていたのかは今更議論しても全く意味はないけども。

その時の世界最高の探検隊のリーダーは、たった一度相手の攻撃を受けただけでそう判断した。


これがどれだけ絶望的な状況だったのか、わかるかしら?

────
 ▼ 766 1◆MR00PBvMIc 17/11/30 17:54:39 ID:hMdTSH4I NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────



カプ・コケコ「……おイ。レヒレ。今あいつらはどうシテる?」

カプ・レヒレ「この霧の中正確なことはわからないわよ。ただ貴方にも陰が見えてるでしょ?」

カプ・ブルル「だが、なかなかのやり手のようだ。」

カプ・テテフ「まだ?ねぇまだ?ね……」


カプ・コケコ「テテフうるさイから黙っ……」

カプ・ブルル「お前もだ。来るぞ。」





キュウコン「『ダイナミックフルフレイム』!!!」


炎が、霧を呑み込んで、作戦が始まった。
 ▼ 767 1◆MR00PBvMIc 17/12/02 19:50:12 ID:GTipOwV2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────

Rキュウコン「……おわり」


ロコン「……え?」


Rキュウコン「お終い。これで、お終い。私の記憶は、ここまでなの。」


場に訪れた奇妙な沈黙。


作戦は、始まった。

そして、終結を迎えることは無かった。


そういうことだろうか。



Rロコン「……それが」


空気を破ったのは、今までの話を聞いている間、表情一つ変えなかったリンの震えた声。

Rロコン「それが、お父さんの、いない、理由なの……?」
 ▼ 768 1◆MR00PBvMIc 17/12/02 20:03:35 ID:GTipOwV2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Rキュウコン「……そうよ。だけど、勘違いはしないでね。」

Rロコン「……」

Rキュウコン「あなたのせいじゃない。そして誰のせいでもない。私たちが負けた。それだけだから。」

Rロコン「……」


リンは、自分の部屋へと、駆けて行った。

ウルトラスペースで、僕の前では弱みを見せた。

だけど親の前では見せたくなかったのかもしれない。そして、認めたくなかったのかもしれない。


そして、キュウコンさんは、それを追わなかった。

追えなかった。その表情は美しいほど陰が暗かった。



ピカチュウ「……まだ日も登りきってない。ちょっと、時間を取ろうか。」


Rキュウコン「そんな暇はないわ。」

アブソル「……それは、そうだが……」

Rキュウコン「あの子は、エン君と一緒に色んなものを見たはずよ。それで折れたなら、あの子は連れて行かない。探検隊って、そういうものでしょう?」
 ▼ 769 1◆MR00PBvMIc 17/12/03 21:50:28 ID:8kPh3T8Y [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロコン「……僕が、見てきます。」


背を向けて足を出した。

誰も止めなかった。


思い返せば、懐かしい場所だ。

海岸で目覚めたあの後、始めて温かみを感じたのはこの家だった。


リンと会った部屋。その前に立った。


深呼吸をした。


ロコン「……リ」

ガッシャァァァン!!!


出そうとした声を、飲み込んだ。

なぜなら音源はリンの部屋ではなかったからだ。さらに奥の部屋。


この奥は……確か倉庫だったか。
 ▼ 770 1◆MR00PBvMIc 17/12/03 21:58:08 ID:8kPh3T8Y [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
奥の部屋、もとい倉庫の入り口には沢山のガラクタ……価値があるのかは知らないが、いろんなものが散乱していた。

そして、その倉庫の奥から、物があふれでくる。

そこを覗き込むと、リンがガラクタを発掘するように、外へ外へ放り投げていた。


ロコン「……リン?」

Rロコン「……あった。」


何かを探していたのだろうか。

思考に耽っていると、リンが、箱を持ってこっちへやってくる。


Rロコン「……エン。私にとっては、お父さんは、記憶にない。ショックは受けてない。」

ロコン「でも、さっき……」

Rロコン「初めて私も聞いたから、ちょっと動揺しただけ。」

ロコン「……」


Rロコン「でも、思うの。そして決めたの。」
 ▼ 771 1◆MR00PBvMIc 17/12/03 22:09:32 ID:8kPh3T8Y [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Rロコン「……開けてみて。」


赤い、少し埃を被った箱。

開けると、そこには綿に包まれ美しい輝きを放つスカーフがあった。


Rロコン「昔、お母さんから聞いた。お父さんが身につけてた宝具。名前は……」


Rキュウコン「『おにびのえりまき』」


いつの間にか、倉庫の入り口で、僕らを眺めていた。


Rロコン「ロコン、キュウコンにだけ効果がある、水タイプの技を吸収して自らの力とする宝具。」

「……エンに、つけて欲しい。」


「私は、お父さんをある意味追い詰めた。だから、絶対にエンをそうはさせない。」

「お父さんにはアローラで、エンにはウルトラスペースで、他にも色んな場所で助けてもらった。」


「今度は私が助けるから。……お父さんも、エンも。」
 ▼ 772 クフーン@じてんしゃ 17/12/07 02:10:36 ID:7adbV3Zs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
AGE
 ▼ 773 1◆MR00PBvMIc 17/12/07 18:10:43 ID:iS39Y7dU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────

Rキュウコン「……じゃあおさらいするわ。まず私たち……私、リン、エン君は海を渡っていく。島のなるべく西側から入るようにする。」

アブソル「私は私のチーム、グソクムシャ、フライゴン、ブーバーンを連れて陸を渡り、島の北側から海域に入る。」

ピカチュウ「僕とゴウカザルは『南西諸島』を経由して北西から行く。」


Rキュウコン「今はまだ朝方よ。アローラの海域へは闇に紛れて行く。昼一杯使って海域の近くへ辿り着くこと。そして日が暮れる時間。だいたい19:00くらいに、一斉に島へ入ること。カプ達の目を一箇所に集めることが絶対ないように。」


ピカチュウ「ああ。」

アブソル「なるだけ努力する。」


Rキュウコン「死なないように。扱いとしては『未開の地』だから、もし負けても探検隊バッチは働かない……

ゴゴゴゴ……


アブソル「待て。何か音がする。」
 ▼ 774 1◆MR00PBvMIc 17/12/07 18:30:06 ID:iS39Y7dU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゴゴゴゴ……


Rロコン「……揺れてる?」

ロコン「微妙だけど……揺れてる。地震だ。」


ゴゴ……


アブソル「……収まったか?」

ピカチュウ「何にせよ、あんま気分がいいもんじゃないな。……アブソルさん、気付かなかったのか?」

アブソル「確かに。私が気付かなかった。不覚だったかな。」


ロコン「……まぁ、そんな重要なことじゃない……んじゃないかと思いますけど。」

ピカチュウ「それもそうだ。」





Rキュウコン「……」

────
 ▼ 775 1◆MR00PBvMIc 17/12/08 17:54:14 ID:ZRotNMpM [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────
『じげんのとう』頂上


ディアルガ「……目覚めたか。古の魔物め。」


「神と呼ばれしポケモンたちは目覚めるだろう。そして気づく。魔物の復活に。」

「世界は大きくうねる。」

「だが、あくまで一時的なものだ。それより後に来る本物の神の降臨より遥かに小さな。」


「神に最も近づきし化け物。『レジギガス』は真の力を取り戻す。」

「天は、何を考えている?」


「パルキア、ギラティナ。貴様らは、一体どうする?」




「……頼むぞ。」

────
 ▼ 776 1◆MR00PBvMIc 17/12/08 18:03:20 ID:ZRotNMpM [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────

『底なし海』という名のダンジョンがある。

その名の通り、底が見えないほどに黒く染まった海。下へ下へと潜って行くダンジョンの奥底を知るものはいない。


そしてその付近に住む水系ポケモン達の間に伝えられる伝説。


超古代の遥か昔。大雨を降らせ、地を割り、海を作った『自然の化身』と云われる、伝説のポケモンが『底なし海』には棲む。


伝説の真意を知る者はいない。




地震が起きたその時、その海から光の柱が空へ登ったという。




その海の、底を見たことがある者はいない。

何故なら、帰って来た者がいないからだ。

────
 ▼ 777 1◆MR00PBvMIc 17/12/08 18:15:15 ID:ZRotNMpM [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────

『陽炎の砂漠』という名のダンジョンがある。

その名の通り、灼熱の太陽が照りつけ、風も無く、空気が揺らめく。植物のただ一本とて生きることは許されない。


その付近の砂漠に住む、乾燥した土地を好むポケモン達に知られる噂。


超古代の遥か昔。圧倒的な熱を持って、海を呑み、大地を盛り上げた『自然の化身』と云われる伝説にポケモンが、『陽炎の砂漠』に棲んでいる。


噂の真意を知る者はいない。




地震が起きたその時、砂嵐の中から光の柱が空へ登ったという。




その砂漠の陽炎を見れば、もう帰れない。

それは死ぬ前に見える、幻なのだから。

────
 ▼ 778 1◆MR00PBvMIc 17/12/10 16:09:17 ID:fd7koGUw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────
『氷の島』近海


やっぱり、前ブーバーンと闘った時に知ったけど、キュウコンさんのエネルギーは半端じゃない。

僕らは今、海の上を歩いている。


キュウコンさんが踏み出す度に、海は凍りつき、道になる。


Rキュウコン「寒くない?」

ロコン「はい。」


Rキュウコン「まだ暫く歩くわよ。途中から滑ってもいいかもね。」

Rロコン「……なんで真っ直ぐ歩いてるだけなのに、温度が変わるの?」

Rキュウコン「世界は丸いからよ。」

Rロコン「?」

Rキュウコン「世界には不思議が溢れてる。まだまだ分からなくて大丈夫。」
 ▼ 779 1◆MR00PBvMIc 17/12/11 17:05:57 ID:Uf2og9PM [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ただひたすらに、歩いた。

やがて、霧を纏う謎の海域が見えた時、既に空は紅く染まっていた。


Rキュウコン「……日没まで後30分もないわね。息を整えておいて。」

ロコン「これが……」


最強の探検隊が沈んだ海。


途中で聞いた。聞いてはいけないかと思ったけど。

前、アブソルが言っていた。『死体は見つかってない』と。


答えは、こうだった。


Rキュウコン『あの海は、時の狭間にある場所……話すと長いけど……はるか昔、人間が滅んだ時の大災害の時のことよ。』

『その災害はもともと人間が起こしたものだった。』
 ▼ 780 1◆MR00PBvMIc 17/12/11 17:17:02 ID:Uf2og9PM [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アローラには光が溢れていた。

そこにいた、太陽の化身『ソルガレオ』、月の獣『ルナアーラ』。この二体に加え、守り神と称される4体の土地神によってアローラは栄え、光を満々と湛えていた。


だけど、その災害は、全世界の人間を全て消し去ってしまうほどのエネルギーを有し、当然アローラも時間の問題……


当時のアローラに棲んでいたソルガレオ、ルナアーラの二体でさえ防ぎきれないほど。

そこでこの二体はさらなる光を求めた。


『ネクロズマ』と言う異次元のポケモンに。


ソルガレオ・ルナアーラ二体を取り込んだネクロズマのエネルギーは元々の二体の比なんてものじゃなかったそうよ。

仮に、『ウルトラネクロズマ』としましょう。


ウルトラネクロズマはソルガレオ・ルナアーラとの誓いによってアローラを守る。アローラ全土を丸々別次元に飛ばすことで、災害の直撃を避けようとした。



計算外だったことは、ウルトラネクロズマ自身にとっても、自分自身のエネルギーが予想外だったことと、そして災害のエネルギーもまた限界を超えて大きすぎたことよ。
 ▼ 781 1◆MR00PBvMIc 17/12/11 17:26:53 ID:Uf2og9PM [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
異次元に飛ばすことは成功した。


だけどネクロズマ自身もエネルギーを使いすぎ、取り込んだソルガレオ・ルナアーラを離してしまい、何処かへ消えてしまった。

そして異次元に飛ばしたことでエネルギーに耐えきれず人間は全て消えてしまった。


残ったのはウルトラネクロズマの光の残りカス。


その光は莫大なエネルギーと不安定性を持っていた。

より強いポケモンに取り憑き、安定を求める。


カプ達は皆、エネルギーに取り憑かれ、狂ってしまい、本来の『守り神』と言う仕事を遂行する化け物と化した。


アローラから全ての生物は駆逐された。

皮肉にも『守り神』の力によって。
 ▼ 782 1◆MR00PBvMIc 17/12/11 17:32:58 ID:Uf2og9PM [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


あの後、10年以上の時をかけて、私は徹底的にアローラという島のことを調べた。

時の守護隊としてディアルガと接触し、あらゆる物を見た。


時の狭間でもし迷ってしまえば、二度と出ては来れない。

言うなれば、あの世に最も近い場所。『なぞのばしょ』と同義なのよ。


カプはその空間に閉じ込めれ、永遠に彷徨い続ける。その結果、アローラは誰もいない。何も産まれない。次元を超えない限り、誰もこない。若いソルガレオ・ルナアーラにとっては絶好の住処となった。




もし彼があの海に沈んだなら、もう見ることはできないのよ。

閉じ込められて、二度と出れない。

そういう場所だから。
 ▼ 783 1◆MR00PBvMIc 17/12/12 19:28:02 ID:uo/sRA22 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



赤い光が、水平線の彼方へ消えてゆく。


Rキュウコン「さぁ、日没よ。準備はいい?」

ロコン「はい。」

Rロコン「うん!」


Rキュウコン「行くわよ。時の狭間の海へ。」


パキパキパキ……


海が、凍てつく。


しなやかな足が、氷の道を作り、霧の中へと消える。


 ▼ 784 ニスズメ@にじいろのはね 17/12/13 01:30:01 ID:tx..cv2k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
なんか天才を見てるみたい。
 ▼ 785 クロー@ダートじてんしゃ 17/12/13 02:37:12 ID:7zF0Cy.o NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
最近の設定も上手く取り込むこの柔軟性
 ▼ 786 1◆MR00PBvMIc 17/12/14 17:34:37 ID:3jPdz/iw [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
一寸先も見えない霧の中。

闇ではないだけマシなのかもしれないが、じきに光も消えるだろう。


ロコン「……方向あってるんですか?」

Rキュウコン「何処へ行こうと、出口は一つよ。安心して。」


……そういうものなのか。


Rロコン「……ん」

ロコン「リン?」


ザザザザ……


目の前の海面に、波紋が浮かび上がり、水滴が空中に浮かぶ。


Rロコン「海が……唸ってる。」

ロコン「キュウコンさん。」


Rキュウコン「来るわね。」
 ▼ 787 1◆MR00PBvMIc 17/12/14 17:42:33 ID:3jPdz/iw [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バチ……バチッ!


ゴォン!


海の中から、雷の束が昇った。


そして収束する。


収束した光の中から姿を現したのは、大きな鶏冠がついた黄色い殻。

殻がゆっくりと開き、話に聞いたポケモンがその真の姿を見せる。



ロコン「これが……!」

Rロコン「カプ・コケコ……!!」


まっすぐな眼は、僕らを見据えている。

すぐさま身構え、戦闘態勢に入った僕とリンとは対照的に、キュウコンさんは立ったままの姿勢を崩さない。



カプ・コケコ「……待っテいタ。」
 ▼ 788 1◆MR00PBvMIc 17/12/14 17:47:53 ID:3jPdz/iw [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ザザザ……


荒ぶっていた波は収まっていく。

『待っていた』と言った、カプ・コケコの眼には敵意は浮かんでいない。


ロコン「……?」


リンは探るような表情をしている。多分、僕もそうなんだろう。

キュウコンさんだけが、微笑みを顔に浮かべている。



Rキュウコン「どうせそんなとこだろうと思った!」

カプ・コケコ「……」


どういうことだ?


Rキュウコン「あの人が、解いたんでしょ?あなた達の戒め。」


え?
 ▼ 789 1◆MR00PBvMIc 17/12/15 17:39:04 ID:mz8yrzJg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カプ・コケコ「知ってるノか。……奴は、帰ッたのカ?」

Rキュウコン「残念。まだ帰って来てないわ。」

カプ・コケコ「……すまナい。」


頭を垂れたカプ・コケコが、こちらへとゆっくり近づいてくる。

警戒を解いていいものなのか?


だが、そんなことを考えていることは御構い無しに、カプ・コケコは寄ってくる。


そして、何かに気づく。


見開かれた目は、リンをまじまじと見つめている。


カプ・コケコ「あノ時の……子供カ……」


そして、リンから目を離し、再び三体へ向き直る。


カプ・コケコ「あの後の真実を……伝えよう。」
 ▼ 790 1◆MR00PBvMIc 17/12/16 21:53:15 ID:xaJd3uBg [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────────
────

突然視界が宙に浮いた。


目に見える景色は、うっすらと灰色に覆われている。

まるで夢の中のように、灰色がかかった霧の海を、空から俯瞰していた。



だが、海に見えるのはカプ・コケコただ一体のみ。



『……コれは、あノ時のオレの記憶。』


カプ・コケコの声。下に見えているはずだが、脳内に直接響くような声だった。



『奴ハ我らの呪イを解き、自ラの体に封印スることで我らヲ解放した。』

『同時ニ、我らハ力を奪われタ。我らはもう『フィールド』は開ケぬ。代ワりに、『テレパシー』の力を得た。』



『あの日、白い方ガ逃げた後ノ記憶ダ。『テレパシー』で脳内に直接伝エる。枷の無クなった奴ハ、我ら4体ト渡り合ッてみせた。』
 ▼ 791 1◆MR00PBvMIc 17/12/16 22:00:59 ID:xaJd3uBg [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(カプ・コケコ視点)




奴ら、何故動かない……?


カプ・テテフ「ねぇまだ?」

カプ・レヒレ「霧の奥に影が見えるでしょ。あれが動いたら、逃げるか向かってくるかよ。そっちを討った方が簡単だわ。」


レヒレの言うことが最もだ。

テテフは血の気が多い。




いつからだったろう。俺よりテテフの血の気が盛んになったのは?




カプ・ブルル「動いたぞ……行ったらどうだ。」


霧の中、影が二手に分かれた。
 ▼ 792 1◆MR00PBvMIc 17/12/16 22:08:42 ID:xaJd3uBg [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カプ・コケコ「『十万ボルト』!!」


稲妻が影を消し飛ばした。


カプ・テテフ「あっ!コケ狡い!私もしたいのに!」

カプ・レヒレ「……やけにあっさりね。コケコ、手応えは?」


……手応え。


カプ・コケコ「……無イ!」


ゾクゾクする感覚。久々だ。

『戦う』ことに悦びを感じる。この場所に来てから、初めての感覚だ。


カプ・ブルル「おい……どういうことだ?」


霧の中に、無数の影が浮かぶ。

場所がつかめない。


カプ・コケコ「伏セろ!『ほうでん』!」
 ▼ 793 アルヒー@きせきのタネ 17/12/16 22:18:14 ID:j6OUXybg NGネーム登録 NGID登録 報告
これひっさしぶりに見たけどまだ続いてたんだな
 ▼ 794 1◆MR00PBvMIc 17/12/17 19:36:11 ID:XgDRCqwY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
辺りの影が消し飛んだ。

が、空気中に無限に浮く霧を消し飛ばすことはできない。

従って、倒したのかどうか分からない。



カプ・コケコ「……また、増エるか。一体なンなんだ?」


カプ・レヒレ「コケコ、どいて……『きりばらい』!」


レヒレが右腕をさっと振り上げた。

辺りの霧が、四散して無くなり、視界が広がる。



キュウコン「あちゃー、バレたか。」


そこにいたのは金色の方が多いただ一体。奴の隣にいた二匹はもういない。


カプ・ブルル「やられたの……」


辺りには、無数の怪しげな火の玉が浮いている。
 ▼ 795 1◆MR00PBvMIc 17/12/17 19:40:48 ID:XgDRCqwY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>794
訂正

そこにいたのは金色の方が多いただ一体。→そこにいたのは金色の方ただ一体。
 ▼ 796 1◆MR00PBvMIc 17/12/19 18:10:30 ID:QXtEbY0s [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キュウコン「……時間稼ぎにはなったか?」


カプ・テテフ「なにこの火?ただの火ならあたしたちがそうとわからないわけないのに。」


キュウコン「『鬼火』だよ。あんたら、油断してただろ?」


カプ・ブルル「油断、だと?」


キュウコン「俺が、鬼火を使えるのはお前たちは知ってたろ。コケコと戦った時に使ったからな。だけどそん時にレヒレはいなかった。だから、俺は鬼火を使ったわけだ。だけど今は、『ミストフィールド』がある。だからお前たちは油断した。使えないってな。」

「『鬼火』だ。霊のエネルギーを込めて作った炎だ。生命エネルギーを帯びてても不思議じゃあるまい。」


言われれば、そうかもしれない。想定していなかったミスということか。

カプ・レヒレ「……だけど、単なる時間稼ぎにしか過ぎないことは、あなたが一番わかるでしょう?4対1よ。4対2でも手も足も出なかったあなたが、こっからどうするのかしら。」



奴は、口角を上げ、そして笑い出す。

高らかに。


キュウコン「じゃあ、本気を出してみようか。」
 ▼ 797 1◆MR00PBvMIc 17/12/19 22:41:33 ID:QXtEbY0s [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
奴は笑いを納めた後、懐から何かの『種』を取り出し、口の中へ放り込んだ。

そして、少しだけ残っていた氷の足場から、海へと飛んだ。


カプ・ブルル「!?なにを……!」


そして、あろうことか、そのまま波立つ海を走り始めたのだ。


キュウコン「しらねぇだろ!こんな道具!」


カプ・テテフ「……『サイコショック』!」


一番早く対応したのは、テテフ。

具現化した超のエネルギーが、無数の石飛礫になって襲おうとする。


だが、全く捉えきれない。速すぎる。そのまま突っ込んでくる。


カプ・コケコ「『マジカルシャイン』!」


範囲技。
 ▼ 798 1◆MR00PBvMIc 17/12/19 22:47:30 ID:QXtEbY0s [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
光が、正面の海を消しとばした。


そこに相手の姿はない。


カプ・コケコ「……!?」

カプ・ブルル「あり得ん!障害物などない海のど真ん中で、急に消えるなど!」


だが、消えた。

それが事実。


次の瞬間、水柱が吹き上がり、横にいたブルルが空へ突き上げられた。

ブルルを吹き飛ばす鋼鉄の尾。


キュウコンが、水中から出て来た。水生ポケモンのように。

4体のちょうど一角に、死角ができた。


そして奴は俺たちの死角にいる。


キュウコン「『アイアンテール』!」
 ▼ 799 1◆MR00PBvMIc 17/12/21 19:30:21 ID:/g/BKQ3k [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
通常、『アイアンテール』や『ウッドハンマー』といった体を直接使って攻撃する大技は、一箇所しか攻撃できない。

このキュウコンは、それを9箇所攻撃できる。


先ほどブルルを吹き飛ばした尾とは別の尾が、回転しながら、扇が様に辺りを薙ぎ払う。


カプ・コケコ「ぐっ!」

カプ・テテフ「キャッ!」


ガキィィン!!


キュウコン「……止めるかよ。」

カプ・レヒレ「……不意打ちよ。見切れば、簡単。」



レヒレのみは、殻で受け止めた。

衝撃に遅れて水面が震える。


カプ・レヒレ「今度は……私の番!」
 ▼ 800 1◆MR00PBvMIc 17/12/21 19:38:53 ID:/g/BKQ3k [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
パキィィィン


Zクリスタルの砕ける音。


そして、水の竜巻が海から立ち昇る。

その渦が、レヒレとキュウコンを中心にして巨大化していく。



カプ・レヒレ「『スーパーアクアトルネード』」



合図で、空を埋め尽くした大量の水がキュウコンに襲い掛かる。


キュウコン「『アイアンテール』!」

9本の長い尾が、球形となって奴を覆う。防御のつもりか。


レヒレは潮流に乗り、攻撃のタイミングをうかがっている。その時のスピードで言えば、雷の速度を超える。



その速度でまともにぶつかれば、如何に鋼鉄でガードしていようが、問題なく貫通できる。
 ▼ 801 1◆MR00PBvMIc 17/12/22 17:41:57 ID:3rPXywsc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
水の竜巻は加速し、それに合わせてレヒレも加速する。

竜巻の中で亀のように顔を隠したキュウコンは、動く気配もない。


次第に次第に、渦の中央へレヒレは向かう。


最早目で追えない。



終わった。

そう思い、視界を閉じた時、大気の温度が10度ほど上がった気がした。


そして体がオレンジ色に照らされた。

目で見る必要はなかった。


それほどに巨大な火球が、空を覆うほどだった水を呑んで巨大化を続けている。


レヒレはもともとスピードのある方ではない。つまり、止まれない。

火の中へ突っ込んで行くのを、ただ眺めるしかできない。
 ▼ 802 1◆MR00PBvMIc 17/12/22 23:14:37 ID:3rPXywsc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
〜〜〜〜


SS本文と関係ない話。所詮自語。

来週から学校が冬の長期休業期間に入る関係上、塾が入るので更新頻度が遅くなります。来年になれば直ぐ受験本番です。
今の所あくまで息抜きなので成績には響いていません。

一応更新はできる限り続けて行こうと思いますが、限度があります。
落ちそうな時があれば、あげをお願いします。


今後の大雑把な展開、設定は頭で全部決めてます。
SS内における世界の形とかに関しても書いていきます。

多分今でも相当こんがらがってる部分がありますので、質問とかあれば書きこんで下さい。

>>1は書き溜めせずにその場の思いつきで書いてるので、若干矛盾点があると思いますが、暖かい目で見てくだされば幸いです。

自語はこれで最後にします。
長文失礼しました。


〜〜〜〜
 ▼ 803 ドイデ@にじいろのはな 17/12/23 04:41:57 ID:W.Yrl4c. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
暇な時に最初から何回も読み直してるで!面白い
受験勉強頑張れ!
 ▼ 804 1◆MR00PBvMIc 17/12/24 17:46:14 ID:23vHnMmc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
殻を閉じたレヒレが火球に突っ込んだ瞬間、光が溢れ、全ての水を呑んだ火は爆発した。


目を開いた後、残っていたのは大量の水蒸気、立つキュウコン、水に浮いたレヒレだった。


カプ・テテフ「レヒレ!」


キュウコン「……なかなか厄介なモンが憑いてるな。お前ら。」


カプ・コケコ「訳のノ分かラんことをォォォ!!『10まんボルト』!」

流れるような身のこなし。当然よけられる。


その隙に、テテフがレヒレを回収してきた。


カプ・テテフ「……レヒレっ!」

ピクリとも反応しない。


キュウコン「無駄だよ。『封印』したからn


ドゴォォォォォォン!!!
 ▼ 805 1◆MR00PBvMIc 17/12/24 18:30:44 ID:23vHnMmc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ザザザザ……


海水が巻き上げられて、水飛沫が降る。

カプ・コケコ「……終わったカ」

カプ・テテフ「何?何?何があった?」


カプ・コケコ「ブルルも、たダで飛ンだわケじゃなイってこトだ。」

一瞬だが見えた。落ちてくる緑の光が。


ただでさえ、我ら4体の中でも一のパワーを誇るブルルだ。

高さも加えた。破壊力は底知れない。


カプ・テテフ「……確かに、終わった?」


水煙が晴れていく。




しかし、そこには尻尾で締め上げられたブルルが、力なく白目を剥いている。
 ▼ 806 1◆MR00PBvMIc 17/12/25 22:21:11 ID:2yWvZcJ2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キュウコン「不意打ちにしちゃ強すぎるなぁ……」

カプ・コケコ「……!なぜだ!?」

キュウコン「あぁ?」

カプ・コケコ「なゼお前ハ立ってイる!?レヒレの『スーパーアクアトルネード』、ブルルの『ウッドハンマー』!なぜお前ハ生キているんだ!?」


キュウコン「……気づいてねぇようだから、教えてやるよ。空を見ろよ。」

カプ・コケコ「空……?」


光が眩しい。太陽が輝いている。別に不思議は……不思議……?


キュウコン「こんな霧の海に太陽なんて射すかよ。俺が『日照ら』せたんだ。水技は弱まって、炎技は強まった。だから、俺の炎Zがレヒレの水Zを上回った。簡単だろ?」


カプ・テテフ「……!?そんな……でも、私たちが気付かないわけ……」


キュウコン「それも聞き飽きたよ。レヒレが、『霧払い』すると同時に使ったんだ。霧が晴れた一瞬。光が強まったのに、鬼火に気をとられて気づかなかった。そんだけだ。」

「そして、ブルルの奴は、やっぱ油断してるぜ。あの時『霧払い』で『鬼火』を見破ったはいいけど、『鬼火』を消すこともしなかった。《レヒレがいて、ミストフィールドがあるから大丈夫だ》いつもそれで闘ってんだろ。だから、鬼火に引っかかって落ちて来たことに気付きもしなかった。」



「相手を倒した瞬間が、二番目に油断が大きい時。レヒレが倒れた瞬間。俺も気が緩んだ。その隙を狙うのは結構だけど、一番油断する時は、勝ったと思った瞬間だってこと、よく覚えとけ!!」
 ▼ 807 1◆MR00PBvMIc 17/12/26 20:15:59 ID:.2E7TvyE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カプ・コケコ「 ……!」

何か言い返してしまいたい。

だが、現に既に二体退けられた。言い返すことはそれだけ惨めだ。


俺の誇りは、守り神の矜持はそんなもの許さない。


勝つだけだ。そのあと……


カプ・コケコ「……驕っテいるのがどチらか教えテやる。」

カプ・テテフ「コケコ。油断しないよ。もう、直ぐ片付けよう。4体で追い詰めたと思ったから。……潰す。」


カプ・コケコ「『ボルトチェンジ』!」


スピードで嬲り殺しだ。


冷静になれ。


いくらダメージを減らしたとしても、あれだけの攻撃が効かぬわけがない。
 ▼ 808 1◆MR00PBvMIc 17/12/27 10:18:27 ID:6lo38A8Y NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺の技は全て見られている。

なら小細工には走らない方がいい。圧倒的なスピードで翻弄する。


相手の周りに電気の輪を作り、そこの間を駆け回る。


キュウコン「……へぇ」

奴はそう一言感心したかと思うと、再びどこからか『種』を取り出し、口に入れた。



パシャッ……


水が跳ねる。


カプ・コケコ「……!やはリ、追いつイてくルか……」

『ボルトチェンジ』で雷とほぼ同速なのだが、その後ろにぴったりとくっついてくる。


キュウコン「捕まえた!」

尻尾が伸びて、俺の鶏冠を掴んでくる。
 ▼ 809 1◆MR00PBvMIc 17/12/28 21:34:23 ID:K39vIWPc [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
掴まえた。

カプ・コケコ「こっちのセリフだ。」

バリリリリ!

キュウコン「……っ!?」


イカズチに顔を顰める奴がいた。さっきまではスピードだけに使っていたエネルギーを、一気に攻撃へ変えたのだ。

よく見れば、奴の額からは鮮血が滴っている。


だけど、尻尾の力は決して緩まない。


キュウコン「……『ふうい

カプ・コケコ「『チェンジ』!」


忘れるな。これは、『ボルトチェンジ』のイカズチだ。

そして、待ち構えていたテテフと位置を入れ替ええる。


エネルギーをために溜めたテテフが。

カプ・テテフ「『マキシマムサイブレイカー』」
 ▼ 810 1◆MR00PBvMIc 17/12/28 23:10:12 ID:K39vIWPc [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
テテフの眼が光り輝き、空間が捻れる。

『サイコキネシス』をZ化したものだ。そのパワーは空間を破るほどのものになっている。


キュウコン「……!!!」


奴は、俺の代わりに現れたテテフをガッチリと縛っている。

後方に跳んでダメージを逃がすこともできない。全てを真正面ゼロ距離から受けることになるのだ。


海が悲鳴をあげる。




カプ・テテフ「ああああああ!!!!」




叫び声が轟き、サイコパワーがますます強くなって行くのが分かる。



キュウコン「……」

だが奴の目は死なない。
 ▼ 811 1◆MR00PBvMIc 17/12/28 23:12:50 ID:K39vIWPc [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チリ……チチ……

空間が悲鳴をあげる。



本当に空間が捻れるほどのエネルギーがそこには間違いなくある。



だけど奴は倒れない。


倒れない。


目の光は消えない。


何故だ。


何故戦える。


どうして俺たちの攻撃で倒れない。


何故だ!
 ▼ 812 1◆MR00PBvMIc 17/12/28 23:17:48 ID:K39vIWPc [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゴキィン!


思考に沈んだ俺の頭が、現実へ戻された。


その瞬間、全てが止んだ。


鈍いその音は、全てを飲み込んでしまったように、海からは波紋が消え、空気は平静を取り戻し、霧は再び立ち込めようとした。



バシャン。


そして、解放されたテテフは、力なく海面を体で叩き、沈んでいった。



カプ・コケコ「……!!まさカ……!」



キュウコン「ハァ、ハァ、ハァ……そうだよ……ハァ……頸を……」



「絞め折った」
 ▼ 813 1◆MR00PBvMIc 17/12/28 23:27:20 ID:K39vIWPc [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カプ・コケコ「……キ、貴様……!!」


ブルルやレヒレは、まだ息がある。それだけにこいつはなんだかんだ平和主義者だと勘違いしていた。


キュウコン「……ゲホッ」

奴は口から、血の塊を吐き出した。


キュウコン「……初めてじゃない。俺の生い立ちについて喋ってもいいが、そんな時間はない。」

頭から、尻尾から、口から、奴の体の黄金の毛は、赤黒く染まっている。


カプ・コケコ「……一ツ、聞かセろ。何故お前ハ立っテいる?何故……生きていレルんだ?」


仲間が殺されたというのに、俺の頭は自分でも意外なほど冴えていた。




キュウコン「……守る場所があるからさ。帰る場所があるからさ。約束したから……ユキとリンが居るからさ。」

「そのためなら俺は世界でも滅ぼしてみせるさ。」


「……かつての守り神よ。『守る』ことを放棄したお前らが、俺に勝てるわけがない。」
 ▼ 814 1◆MR00PBvMIc 17/12/29 19:42:16 ID:0vCexgCQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『守る』

『マモル』

『まもる』



『守り神』


────────
ドゴォン!

『コケコ!止めろ!』

バリバリッ!

『ヨウ!離れるんですぞ!既に……正気ではありませんぞ!』

『……放して下さい!ハラさ

カッ!

ドォォン!


────
 ▼ 815 1◆MR00PBvMIc 17/12/29 19:48:07 ID:0vCexgCQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視界が滲んだ。

辺りに広がっていた電気のフィールドが、消えていく。


カプ・コケコ「……あ、ああ…あ」


声が震える。


だけど、気分は晴れていく。


体から、何かが抜けていく。


友。


あの大災害において生き残った数少ない人間。


ああ。


そのあとの出来事。


俺が殺した。
 ▼ 816 1◆MR00PBvMIc 18/01/01 00:02:55 ID:jSmP1vqQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
明けましておめでとうございます
 ▼ 817 ースター@いのちのたま 18/01/01 17:31:41 ID:CHQdz.NI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
受験も近づくんかな
頑張ってくださいな
 ▼ 818 1◆MR00PBvMIc 18/01/03 16:07:22 ID:zipYYy.w [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カプ・コケコ「……」

キュウコン「……」


カプ・コケコ「おい。」

キュウコン「なんだ?」

カプ・コケコ「オレに、何が、憑いテいる?」

キュウコン「……時間がない。こっちへ来い。俺が、お前に……」


喋っていたキュウコンが、海に崩れ落ちた。

駆け寄る。


カプ・コケコ「おイ!」

キュウコン「大丈夫だ。それより、こっちにもっと寄れ……」

「……一体、殺しちまった。謝る。」


カプ・コケコ「構わン。オレは、オレたチは、既二護り神でモなんでもナイ。」
 ▼ 819 1◆MR00PBvMIc 18/01/03 16:19:08 ID:zipYYy.w [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キュウコン「ハハ……」


尻尾が、俺の方へ伸びる。


弱々しい。

さっきまで猛威を振るっていたその9本の尾は、あまりにも弱々しい。


だが、毛は輝きを失わず、気品のある美しさを持っている。



キュウコン「お前らが持っていた……負のエネルギー……俺が……俺の中に……封印して……このまま沈む……」

カプ・コケコ「なんだと!?」

カプ・コケコ「お前ハ帰るノだろウ!?なぜ!こノまま沈むコとを選ぶ!」


キュウコン「ああ……心配するな……俺の寿命は……千年さ。」


キュウコン「今は沈むだけだ。このエネルギーの……消滅を待って……帰ることにする。」
 ▼ 820 1◆MR00PBvMIc 18/01/03 16:37:52 ID:zipYYy.w [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カプ・コケコ「……!」


キュウコン「さぁ……もっと寄れ……『すいみんぐのタネ』も……そろそろ時間だ……」


カプ・コケコ「分かッた。」


キュウコン「ああ……そうだ。もし……今度俺のツレが来たらよ……」


尻尾が、オレを包み込む。



キュウコン「……助けてやってな」


カプ・コケコ「……承知した」





 ▼ 821 1◆MR00PBvMIc 18/01/03 19:33:45 ID:zipYYy.w [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────

カプ・コケコ「終わリダ。」


Rキュウコン「ありがと」


キュウコンさんは、笑っていた。

その『ありがとう』は果たしてどちらに向けられたのかは、分からない。


カプ・コケコ「奴とノ約束だ。オレはお前ラを助ける義務がある。だが、オレはモうこの海に縛ラれている。」

カプ・コケコ「あレから10年以上だ。正直、もうコの海には懲りた。オレもこの海に沈む。」


ロコン「……結局、その海に沈んで、上がって来たのか?」

カプ・コケコ「あれカら、目覚めたレヒレ、ブルルと供ニ、海に潜っテ、探してみた。」


カプ・コケコ「可笑しナことだが、何百年とこコにいてその時初めテ気付イた。この海には『底』なドないことに。」


「潜れば潜るほど、暗さと冷たさは増し、恐怖も付いて来た。死ぬことにじゃない。」

「約束を果たせずに自分が暗闇に溶けてしまうことにだ。」
 ▼ 822 1◆MR00PBvMIc 18/01/04 19:49:22 ID:rKXj4RTQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カプ・コケコ「……だガ、もう終ワる。」

Rロコン「……」

カプ・コケコ「謝っテ許さレるとも、赦されよウなどトも思っていナい。」


Rロコン「……ありがとう」


カプ・コケコ「そシて礼を言われル筋合いモない。……なぜだ?」


Rロコン「……自分で考えて」


カプ・コケコ「……でハ、そうしよう。奴とノ約束を、果たす。手を出セ。」

リンが、手を出すと、コケコは小さな石をそこに握らせた。


カプ・コケコ「『カプZ』。アローラへ着いたら、祭壇に納めてクれ。新しいオレタチが、お前たちの力になる。」
 ▼ 823 1◆MR00PBvMIc 18/01/05 09:32:48 ID:vfoPUXd. [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カプ・コケコ「……時間だ。」

ロコン「……なんの?」

カプ・コケコ「ここノ霧を吸いすぎルと、ここから出らレなくなる。そろそロ、行った方ガいい。」


Rキュウコン「そうね。確か、『送りの泉』だったかしら。そこから来てる霧だったわね。」

カプ・コケコ「……それハ知らんが、もう行け。」


Rロコン「……れいとうビーム」

リンが、海上に氷の華を咲かせた。


Rキュウコン「……さぁ、行きましょ。」

それきりキュウコンさんは振り返らない。




カプ・コケコ「……」

後には、海上に揺れる氷の花と小さく揺れるカプ・コケコがいつまでもこちらを見ていた。


それすらも、霧に紛れてわからなくなった。
 ▼ 824 1◆MR00PBvMIc 18/01/05 19:45:05 ID:vfoPUXd. [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Chapter9 VSウルトラビースト 世界の終わり


徐々に霧は薄れる。

そして現れた、光のカーテンが射す島。

海はエメラルドのように煌めき、砂浜は白く輝いている。リゾートを感じさせる島。


だが、廃墟には蔦が絡まり、生物感は全くない。



Rロコン「……懐かしい……の?」

Rキュウコン「そうね。一応、故郷ってことになるわ。」

ロコン「じゃあ、この島が……」


Rキュウコン「『アローラ』よ」
 ▼ 825 1◆MR00PBvMIc 18/01/05 19:55:21 ID:vfoPUXd. [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
?「おーい!」


どこからか声がした。聞き慣れた声。

海岸に目を向けると、見慣れた黄色いシルエット。


Rロコン「ピカチュウさん!」


ピカチュウ「おーい!」


リンは、どこか興奮した声。

海岸にはピカチュウさん達が乗って来たであろう木のボートが座礁している。


そう言えばピカチュウさんは世界で一番の有名人だったっけ。


ゴウカザル「お前さんたちが最後だぞー!」


え?それまじ?
 ▼ 826 1◆MR00PBvMIc 18/01/06 21:55:38 ID:aagBWccI [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────

ピカチュウ「さてさて、これで全員な訳だけど、聞いてた話とは随分違ったね。」

アブソル「全くだ。」

Rキュウコン「あら?特に悪い都合があったかしら?」


アブソル「……別に都合の悪いことはないが」

ピカチュウ「警戒してたから拍子抜けだよ。」


Rキュウコン「えーと、アブソルの方はレヒレ、ピカチュウの方はブルルが道案内……と」


ブーバーン「……話割っていい?」

Rキュウコン「あなたは嫌い」

ブーバーン「」

フライゴン「じゃあ僕が割るよ?」

Rキュウコン「どうぞ?」

ブーバーン「ちょ」

フライゴン「どうしてこの島はこんなに明るいんだい?今は夜だろ?」
 ▼ 827 1◆MR00PBvMIc 18/01/06 22:13:32 ID:aagBWccI [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Rキュウコン「……そうね。じゃあアブソル、質問よ。この島にいるポケモンは、何だった?」


アブソル「『ソルガレオ』と『ルナアーラ』。どちらも伝説のポケモンと聞いている。」


Rキュウコン「そう。じゃあ、今度はピカチュウさん、あなたは確か伝説のポケモンについては一通り知識があったわね。

「ソルガレオとルナアーラ、この2体は何方も『光』の伝説のポケモンよ。さて、何の象徴?」


ピカチュウ「『ソルガレオ』は『太陽』、『ルナアーラ』は『月』……」


Rキュウコン「そ。ここまで言えば、賢明な皆さんならわかるでしょうけど、ここは本来次元の狭間に取り残された島よ。光なんてあるわけない。」


「……どうやら、小さいリンと遊んでたあの子は、『太陽』になったのね。」


Rキュウコン「さて、分かってるとは思うけど、時間がないわ。『日食』のある日。今日ね。彼がこの島にやってくるわ。」

「私とリン、そしてエン君はちょっと用事。砂漠に行ってくるわ。」


「ここは島の南東のビーチ。ここから北西に向かうわ。そこに、神殿がある。今は日中だから、『月輪の泉』、そこで待機。」

「後で合流しましょう。」
 ▼ 828 1◆MR00PBvMIc 18/01/06 22:25:39 ID:aagBWccI [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────
『ハイナ砂漠』


あれよこれよという間に話は進み、リゾート気分とは少し違う、『砂漠』とかつて呼ばれた場所に立っている。


かつて、というのは、砂漠というには少し色気がありすぎるからだ。

どちらかというと、『平原』の方があっている気がする。


砂は白い。だが、丈の短い草が生え、小さいがまばらに木々も見える。


そして、崩れた石の塔が時折転がっている。



かつてこれらが立っていた時代、何があったのか考えてしまう。

そして何が起こって、これらは役目を失ったのだろうか。


Rロコン「エーン!早く!」


考える暇はなさそうだ。
 ▼ 829 1◆MR00PBvMIc 18/01/06 22:34:52 ID:aagBWccI [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Rキュウコン「どしたの?エン君?」

ロコン「いや……時々ですよ?なんか、不自然な石の塔がある気がして……」

Rキュウコン「昔は、私達の考えの及ばないような昔は、あれが侵入者を防いでいたそうね。この砂漠の奥にある祭壇は、『カプ・ブルル』が棲んでいたそうよ。それが、あまり人との関わりを好まなかった。」

「どこへ言っても祭壇へ辿り着けないような細工を砂漠にしたんだけど、何人かカプ・ブルルに認められた者だけが、あの石の塔を目印にしてたみたい。」



ロコン「今は?」

Rキュウコン「そんな力とうの昔に消えてる。」

Rロコン「私は、ずっと同じところ歩いてると思ってた。」


Rキュウコン「若いのは羨ましい。まぁ私もまだ人生の50分の1くらいしか生きてないけど。」

Rロコン「私は100分の1くらい?」

ロコン「……」


そういや僕も、あと900年以上生きるんだろうか。


Rロコン「エン?どしたの?」

ロコン「……いや、なんでもない」
 ▼ 830 1◆MR00PBvMIc 18/01/06 22:39:57 ID:aagBWccI [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
900年生きることが、果たしていいことか、それとも悪いことか。


なんか、3千年生きた男の話をどこかで聞いた気がする。


幸せだったのだろうか?

何があれば幸せになれるのか?三千年もの長い時間を。


Rキュウコン「ついたわよ。」

Rロコン「祭壇?」

ロコン「……」

Rロコン「エン?」

ロコン「……ん?」

Rロコン「起きてる?」


ロコン「そりゃあもう。」


目が覚めた。

顔を上げた僕の前に映ったのは、人骨だった。
 ▼ 831 1◆MR00PBvMIc 18/01/07 14:28:47 ID:mzMGGZMY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロコン「……」


なんか、驚きはあったが、恐怖は感じない。


Rキュウコン「これ、まだあったのね。」

Rロコン「なにこれ?」


ロコン「骨だよ。人間の頭の。」

Rロコン「骨!?」


そそくさと逃げていった。

可愛い。


Rキュウコン「あら?『ニンゲン』の骨なんて見る機会ないわよ?というか、骨はもう朽ちて、ほぼ土だけどね。」

ロコン「……そういえば風もない。だから朽ちたけど崩れない……?」


Rロコン「……えぇ。気持ちわるいよ。」


Rキュウコン「ま、ほっとこほっとこ。ほら、こっちよ。」
 ▼ 832 1◆MR00PBvMIc 18/01/07 21:54:08 ID:mzMGGZMY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
薄暗い洞窟の中。

僕は松明がわり。


大石の嵌った穴を通り、奥へ向かう。


そこには石像があった。

しかめっ面といえばそう見えるし、喜んでいるといえばそう見えなくもない。


石像には蔦がびっしりと絡みついているが、威厳を失わず、何かを語りかけようとする。



Rキュウコン「……リン、あれ。ここに置いてみて。」

Rロコン「うん。」


『カプZ』と呼ばれたZストーン。


石像の前に、それを置いた。一つの沈黙が訪れる。



炎を反射して淡い光を放っているそれと石像の『目』が反応し、光で結び付いた。
 ▼ 833 1◆MR00PBvMIc 18/01/08 19:46:07 ID:7a78CnZs [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロコン「うわっ!」

Rロコン「んっ!」


突然に強烈な光をくらい、視界が真っ白になる。


Rキュウコン「……へぇ」

目を瞬かせると、徐々に見えるようになってくる。


先ほどまで何もなかった場所に、四体の何かが佇んでいた。


カプ・コケコ「……ん?」


四体のうち、一体が声を出した。

つられるように他の三体も上を見上げた。


カプ・テテフ「んぁ……?」

カプ・ブルル「はて……」

カプ・レヒレ「あれ……」
 ▼ 834 1◆MR00PBvMIc 18/01/08 19:55:21 ID:7a78CnZs [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バリィッ!


電撃が洞窟の床を弾く。カプ・コケコとおぼしき生物がこちらへ飛んできて、僕らの顔をしげしげと覗いた。


カプ・コケコ「……お前たちか!俺たちを呼び出したのは!」


Rキュウコン「ええ。そうよ。早速だけど……用件は分かってる?」


カプ・コケコ「なるほど!知らん!」


にこやかに喋るキュウコンさんと、ふざけてるようなそぶりもなく即答したコケコ。


Rキュウコン「そう!じゃあ言うわ。あなたたちには、私達を助ける義務があります。

「いい?付いて来て、私たちを助けなさい。」


カプ・コケコ「……フフッ!フフフフっ!ハハハハハ!なかなかどうして高飛車な奴よ!」


カプ・ブルル「安心したまえ。そこの銀狐。」

カプ・レヒレ「私たちは今この世に生を受けたのよ。ちょっとくらい歯に絹着せて欲しいものね。」

カプ・テテフ「あなたたちのことは、『前の』コケから聞いてる!なんでも言ってね!」
 ▼ 835 ガイアス@どくのジュエル 18/01/11 21:17:55 ID:Jq.xgKj6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
センター受けるんかな
応援してるで
 ▼ 836 1◆MR00PBvMIc 18/01/11 23:04:03 ID:yXS33E1w NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────
『月輪の湖』


ピカチュウ「……そろそろ時間じゃないか?」

Rキュウコン「ええ。」


その後、カプ4体を引き連れて月輪の湖へ向かい、無事に合流できた。

カプたちは何も無くなった島を見て、少し退屈げにしていたが、同時に哀しそうでもあった。


カプ・コケコ「しっかし大所帯だなー。これで本当に全員行けんのか?」

アブソル「行けなくては困る。行かねばならんのだ。まだ少ないくらいだ。」


ロコン「そういや『なぞのばしょ』を通っていけないの?」

アブソル「私はほぼ自由自在に通れるが、これだけの数となると危険が伴う。全員の面倒は見きれんし、最悪そのままお陀仏もある。あの時は急を要していた。」

Rロコン「……そんな場所だったの?」

アブソル「そうだ。詳しくは私もよく分からん。」
 ▼ 837 1◆MR00PBvMIc 18/01/12 23:02:30 ID:kROAlGCg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
最初のうちこそ声が響いていた。

次第に全員が口を開かず、代わりに目を閉じ始めた。


何かあったわけではないが、全員、体力を温存しておきたかったのかもしれない。


そして、その時は突然に訪れる。





ィィィィン


ロコン「……?」


耳が振動し、重くなった瞼をこじ開ける。

周りを見るとキュウコンさんだけが立っている。


その不思議な振動は空を見れば理由が分かった。
 ▼ 838 1◆MR00PBvMIc 18/01/13 19:59:58 ID:3atOg1aw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「すげ……」

Rロコン「何あれ……?」

アブソル「あれが……」



Rキュウコン「『ウルトラホール』!」


空に穴が開いている。

意味がわからないが、とにかく開いているのだ。


カッ!


穴から光が溢れ出した。


?「グオオオオ!!」


雄叫びが響きわたる。

宙にある孔から、伝説に伝えられる白虎が飛び出した。
 ▼ 839 1◆MR00PBvMIc 18/01/14 20:18:21 ID:8jp.cAQQ [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドシィィン!


?「ウウゥ……」


荒々しい唸り声と砂煙をあげて遺跡に降り立った虎。

威光を放つその姿は正に伝説と言って差し支えないだろう。


Rキュウコン「ソルガレオ!」


ソルガレオ「……何奴だ?」


呼びかけたキュウコンさん、それに対して向けた眼光は余りにも鋭い。


Rキュウコン「それとも……『ほしぐもちゃん』って呼んだ方がいい?」

ソルガレオ「……ん?」


訝しむ表情を浮かべ、キュウコンさんをじっと見つめる。

上を向く。

目を見開く。
 ▼ 840 1◆MR00PBvMIc 18/01/14 20:33:49 ID:8jp.cAQQ [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ソルガレオ「まさか……あん時の?」

Rキュウコン「思い出した?」


ソルガレオ「思い……忘れるわけがない!俺の生涯で数少ない、俺たち以外の奴と喋った記憶は留めてある!」


なんか寂しい事を言ってる気がする。


ソルガレオ「……あれ?じゃああん時の娘は?俺と同じくらいのやつ?いただろ?」

Rキュウコン「そこにいるじゃない。」


リンを指す。


ソルガレオ「……はぁ!あん時はおんなじくらいの背丈だったのにな!」




ソルガレオ「そんで?一体なんの用なんだ?こんな辺境に?」

「……その大人数を見れば見当が掴んこともないがな」
 ▼ 841 1◆MR00PBvMIc 18/01/14 20:46:16 ID:8jp.cAQQ [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バチィッ!!


Rロコン「ひっ!」


チチチ……


何か、稲妻のようなものが迸った。

それはソルガレオが出て来たあの穴、『ウルトラホール』と呼ばれた穴から出ているようだった。


ソルガレオ「最近はずっとあんな感じだ。時空間が歪んでる。ウルトラホールが崩壊しかけてる。」


Rキュウコン「話が早くて助かるわ。その所為でUBたちが近々暴れるのよ。私たちの世界でね。でも、まだ道はあると私はそう思う。だから行かなきゃいけない。」


ソルガレオ「その乗り物として俺を使いたいと。」


Rキュウコン「言い方が悪いわね。あなたを世界を救う一員に加えようって言ってるのよ。」


ソルガレオ「俺がそれを受けるべき理由は?」


Rキュウコン「ディアルガが頼んでると言えば?」
 ▼ 842 1◆MR00PBvMIc 18/01/15 14:19:42 ID:txD02SVQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ソルガレオ「……」

Rキュウコン「……」


睨み合う、という表現が正しいかどうかわからない。

そんな時間が酷く長く感じられた。


ソルガレオ「……チッ。……全員か?」

Rキュウコン「そうね。戦力は幾らあっても足りないわ。」


交渉は成立したようだ。


ソルガレオ「……だが人数が多過ぎるな。パワーが足りんぞ。俺だけなら『メテオドライブ』で時空間を超えれる。だが今の状態のホールじゃあ、それだけじゃ力不足だ。」

カプ・コケコ「『Zパワー』でも足りんか?」

ソルガレオ「Z?」

カプ・コケコ「ああ。な?ブルル?確かソルガレオのために造られた『石』があったよな?」


カプ・ブルル「そうさな。あるぞ。」

ソルガレオ「まじ?俺それ知らんかったけど?」
 ▼ 843 1◆MR00PBvMIc 18/01/15 14:30:02 ID:txD02SVQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カプ・ブルル「まぁ、自然物じゃないから知らん奴もおっかもしらんな。」


「わっぜぇ大昔な、こん場所の王族はよ、ソルガレオルナアーラっちゅう伝説のポケモンに惚れ込んどった。そいでこん島にあった『Zクリスタル』を加工して伝説のポケモンに送ったんじゃ。」

「そげんもんがまだ残っちょう。『サンシャインスマッシャー』って言うとった。」


そう言って、輝く石を取り出した。


ソルガレオ「ほう!」


その石を咥えたソルガレオは、目を輝かせている。

ソルガレオ「……多分いけるぞ。いつ行く?」



Rキュウコン「今直ぐに」



ソルガレオ「よし。じゃあ全員俺の周りに寄れ。」


「行くぞ。目標『ウルトラビルディング』。世界を救うぜ!」
 ▼ 844 ソクムシャ@きかいのぶひん 18/01/17 17:21:17 ID:gPQWHg1. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
久しぶりに読んだけどめちゃくちゃ進んでるからちょっと驚いたわww
 ▼ 845 ネッコ@ていこうのハネ 18/01/17 19:33:57 ID:DtuIHb.Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
受験生なのにすごいですわ
 ▼ 846 クフーン@サンのみ 18/01/20 05:00:49 ID:S9huqvfw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
AGE
 ▼ 847 1◆MR00PBvMIc 18/01/20 09:19:13 ID:JTbz2PVc [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
全員が訝しむような表情で、ソルガレオの下に集まる。


ソルガレオ「おい。もうちょっと近づかんと落ちるぞ。」

ロコン「落ちる?」

ソルガレオ「うん。……あ、忠告しといた方がいい?諸注意。」


Rロコン「なにかあるの?」

ソルガレオ「えっとな、まず初めに言うけど、この今からウルトラホールに入るわけだ。」

「そん時に俺は、お前達を乗せてるだけで精一杯だからハンドルはお前らに任せる。具体的にな……」


「ビリビリに当たんなきゃいい。そんだけ。」


Rロコン「ビリビリ?」


ソルガレオ「そ。ビリビリ。なんか電気の球みたいなのたくさん浮いてるからさ。」

「エネルギーの乗り物的なのを俺は作って、それにお前らを乗せるわけ。ビリビリに当たると俺のエネルギーが減っちまうから、最終的に当たりすぎるとお前たちは時空の狭間に放り出される。つまり御愁傷様だ。」

「逆にエネルギーを回復できる『輪』的なもんも普通はあるんだけど、最近は時空間が乱れてるから殆どない。」

「まぁ気楽に行けばいいさ。」
 ▼ 848 1◆MR00PBvMIc 18/01/20 09:28:31 ID:JTbz2PVc [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Rキュウコン「他ない?そろそろ行かないと。」

ソルガレオ「ん……多分ないや。じゃあ行くぞ。」


ソルガレオが目を閉じ、空気が張る。


バチッ


電気が弾けたような音。

ソルガレオの全身が、白く輝き出す。


キィィィィン


飛行機の離着陸の時のような音で、辺りに光の幕が貼られる。

光の球に入った僕らを乗せて、宙へと浮かぶ。遺跡の遥か上空へ。空へ向かって。


ソルガレオ「『サンシャインメテオスマッシャー』!!」

急降下。地面が迫ってくる。


思わず目をつぶったが、地面とぶつかるべき時間が来ても、何もぶつかった感覚はなかった。
 ▼ 849 1◆MR00PBvMIc 18/01/20 09:37:37 ID:JTbz2PVc [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────
同時刻。ロコンたちがウルトラホールへの突入を試みているころ。


ダンジョン名『しずかなかわ』。



ザァァァァァァァ


「さてジュプトルよ。これをどう見る?」

「未曾有の大豪雨。そしてちょっと前の光の柱。」


「ディアルガ様は古代に封印した『レジギガス』の力を現代へ蘇らせた。」

「だが古代に封印されていたのはレジギガスだけじゃない。」


「『ゲンシ』の力が復活し、牙を向いている。」


「さて、力を求める奴らが狙うのはレジギガスそのものの力。そろそろここへ来るだろうな。」

「それを止めるのが俺たちの役目だ。ヨノワール。」

「わかっている。ただな、『しずかなかわ』に川幅200メートルを超える大河を築かれるとは思ってもいなかった。」
────
 ▼ 850 1◆MR00PBvMIc 18/01/20 19:53:18 ID:JTbz2PVc [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────
ダンジョン名『みかいのこうや』


キルリア「……コバルオン様、第16班念波、途絶えました。」

コバルオン「そうか。ではご苦労だった。もう帰れ。」


キルリア「精鋭揃いの班でした。一体何が起こって……」

コバルオン「お前は知らずともいい。帰れ。」


キルリア「……」

コバルオン「……では任務を渡す。もし我らが帰らなかった時、『海の歓楽街』にいるケルディオを呼び戻せ。」


キルリア「……承知しました。……『テレポート』。」



テラキオン「……流石、血が流れてないな!」

コバルオン「逆に聞く。私たちが無事に帰れる保証が貴様に持てるか?」


テラキオン「持てんな。」
 ▼ 851 1◆MR00PBvMIc 18/01/20 20:03:41 ID:JTbz2PVc [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コバルオン「ビリジオン、時刻は?」

ビリジオン「20時を回りました。」


テラキオン「それでこの陽射しか。もうすぐ来るんだろうな。」


ズゥン


テラキオン 「……なんだ?地鳴りか?」


ズゥン


コバルオン「構えろ。精鋭を揃えた探検隊16班、約100、総動員して僅か1時間もかからず突破されたのだ。」


ズゥン


コバルオン「『ゲンシグラードン』」

────
 ▼ 852 1◆MR00PBvMIc 18/01/20 20:15:49 ID:JTbz2PVc [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────

シュパァン!


ヒュゥゥゥゥゥ……

ロコン「ぁぁぁぁぁあああ!」


ドゴォン!


シュゥゥゥ……



ソルガレオ「……いってぇ。」

Rロコン「……こんな隕石みたいな着地初めて……」

アブソル「……相当ギリギリだった。おい、ブーバーン、お前体重のかけ方逆だったろ。」


ブーバーン「……」

ゴウカザル「今のはありぇねぇ。全員殺す気かよ。」

ピカチュウ「あのビリビリ相当痛いよ?……てかちゃんと着いてる?」
 ▼ 853 1◆MR00PBvMIc 18/01/20 20:26:33 ID:JTbz2PVc [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Rキュウコン「エン君、見覚えある?」

ロコン「……多分合ってる。空から落ちる時、あの時と同じ建物が見えた。」


あの幾何学模様の刻まれた建物。


帰ってきたのだ。

落ちて来たのは小高い丘。世界が一望できる。


Rロコン「……でもさ、なんか違わない?」

ロコン「うん。僕もそう思う。」


そう。何かが違う。うまく説明はできない、何かが違う。


ピカチュウ「この世界には、青空はないんだね。」


空は、まるで銀河を覗いたような世界が広がっている。


ロコン「……空じゃないです。あれは…」

アブソル「『なぞのばしょ』だな。」
 ▼ 854 1◆MR00PBvMIc 18/01/20 20:37:14 ID:JTbz2PVc [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「……これが?」


前回はこんな空じゃなかった。

つまり。


ロコン「この世界はもうすぐ消えるんです。それが間近に迫ってる……」

辺りをよく見回す。


建物反対側の平野には地平線がみえない。

消えている。

それ以上に世界は広がっていないのだ。


ピカチュウ「なるほどねぇ。この世界、本当は消えててもおかしくないわけだ。」

Rロコン「え?」

ピカチュウ「あの建物、『時の歯車』を隠してるな。それがあるから時空間がなんとか安定してる。」
 ▼ 855 1◆MR00PBvMIc 18/01/20 20:51:18 ID:JTbz2PVc [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「……不味いね。実に。早く行かないと。」

アブソル「何が不味いんだ?」


ピカチュウ「『時の歯車』は本来こんなところにあるべき代物じゃない。突然に暴走する可能性もある。」

ゴウカザル「……見ろよ。お出ましだぜ。」


建物の方角から、大量の影が蠢いてこちらへ向かって来ている。


アブソル「あれだけの数は流石に面倒だな。」

ゴウカザル「正面突破か。しゃあないな。」




カプ・コケコ「待て」

カプ・テテフ「あいつらは私たちが相手をする。」

カプ・ブルル「おいたちはそん為にきた。」

カプ・レヒレ「私たちがあいつらの中に飛び込んで気をひく。その隙に行きなさい。」
 ▼ 856 1◆MR00PBvMIc 18/01/20 20:52:26 ID:JTbz2PVc [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
できれば明日にも更新しようと思います
来週は更新ありません
 ▼ 857 1◆MR00PBvMIc 18/01/21 21:15:47 ID:heNiAGv. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Rキュウコン「……そうね。じゃあ、頼めるかしら。」


カプ・コケコ「……よく言った!いいか、俺たちの犠牲を無駄にするなよ!?」


ダンッ!



力強い駆け出し音が響き、4体の輝きは、蠢く影の中へ飛び込んでいった。



ロコン「……少し無謀じゃ?たった四体だけであの数は……」

Rキュウコン「かもしれないわ。だけど、全員が死ぬよりはマシじゃない?」


アブソル「じゃあ行くか。奴らの犠牲を無駄にしないためにもな。」


Rロコン「なんで死ぬ前提?」

ピカチュウ「ノリでしょ。ノリ。大事。こういうときはね。」
 ▼ 858 ガチルタリス@PPかいふくポン 18/01/27 14:54:23 ID:kfGG3Vfg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげとこ
 ▼ 859 1◆MR00PBvMIc 18/01/27 19:41:15 ID:uXuAMxyM [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────

それから、あの場所を大きく迂回するようにして建物の裏の方へ回った。

時折その方から爆音がした。誰も見向きもしなかったが。


やがて、あの時と同じ扉が見えてきた。


走りながら檄が飛ぶ。


アブソル「グソクムシャっ!」

グソクムシャ「……『であいがしら』!」


バガァン!


前と同じように、扉は簡単に吹き飛んだ。



中には、覚えのあるあいつがいた。
 ▼ 860 1◆MR00PBvMIc 18/01/27 19:48:39 ID:uXuAMxyM [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
色アクジキング「……ヨクキタナ。」


だだっ広い部屋の奥。本当に広く、何もない部屋の奥。

白いアクジキングは手のような口から生える……アームで『時の歯車』を弄んでいた。


ロコン「……前は不本意だった。」

色アクジキング「デハ、ホンイデキテクレタノカ?」


Rキュウコン「お願いがあって来ました。」


ケンカ腰で切り込んだ僕とは逆に、頭を低くしてキュウコンさんはいう。


色アクジキング「……イチオウキコウカ。イッタイ『ネガイ』トハナンダ?」


Rキュウコン「率直に言います。私たちの世界に対する侵略的行為をやめていただけないでしょうか?」


……いや、やっぱりキュウコンさんだ。歯に絹着せぬ物言い。


色アクジキング「ツマリソレハ、ワレワレ二『シネ』トイウノカ?」
  ▲  |  全表示1000   | << 前100 | 次100 >> |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |  ▲      
                  スレ一覧                  
荒らしや削除されたレスには反応しないでください。

. 書き込み前に、利用規約を確認して下さい。
レス番のリンクをクリックで返信が出来ます。
その他にも色々な機能があるので詳しくは、掲示板の機能を確認して下さい。
荒らしや煽りはスルーして下さい。荒らしに反応している人も荒らし同様対処します。




面白いスレはネタ投稿お願いします!
スレの消えている画像復旧リクエスト
スレ名とURLをコピー(クリックした時点でコピーされます。)
新着レス▼