【SS】 サトシ 「ハルカを助けに行ってくる!」:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】 サトシ 「ハルカを助けに行ってくる!」:ポケモンBBS
1000レスです。これ以上の書き込みはできません。

  ▼  |  全表示1000   | << 前100 | 次100 >> |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |   ▼   
                  スレ一覧                  
SS

【SS】 サトシ 「ハルカを助けに行ってくる!」

 ▼ 1 スノキ 15/01/05 20:30:00 ID:Sk905Q7Y NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
・ハルカのSSを見たいと言うご意見を複数頂いていたので、今回はハルカを登場させます。

・パラレルワールド注意。

・一部アニメ内設定に準拠。

・一部お色気描写あり。

・今後画像を掲載するかもしれませんが、全て私自身が撮影もしくは加工したものです。

・SS内に登場する「例の動画」について、下記「DVD」のSSに詳細がありますが、分からなくても特に問題はありません。
 ▼ 161 スノキ 15/01/07 21:01:00 ID:/HyxqpMY [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 セレナ 「あっ……初めまして。セレナです」

 ハルカ 「よろしくねセレナ。トライポカロンって、カロスで人気の祭典なのよね? 見たことはないけど、事務所でも、何度か話題になってたわ。ねぇねぇ、後で詳しく教えてよっ」

 セレナ 「うん……。じゃあハルカも、コンテストのこと、色々聞かせてねっ」


サトシと親しく触れ合うハルカに、今はまだ不安要素を抱えているセレナ。

しかし、だからと言って素っ気ない態度を取る訳にはいかず、笑顔で挨拶を交わした。


サトシとハルカの再開の喜びようや、サトシがハルカのコンテストの腕前を認めていること、ハルカを可愛いと言ったことなどが、セレナの心の中で、絶えずモヤモヤしている。

遠慮してないと言うか、久々に会ったにも関わらず自然体で会話できるサトシとハルカの関係を、セレナは気にせずにはいられなかった。
 ▼ 162 テトプス@オーロラチケット 15/01/07 21:06:29 ID:ZDNtT5O6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
来たか
支援
 ▼ 163 コドラ@ボロのつりざお 15/01/07 21:10:39 ID:VaSPScxw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 164 ゲチック@バトルレコーダー 15/01/07 21:22:15 ID:OTifukfs [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 165 ロボーシ@とうめいなスズ 15/01/07 21:36:07 ID:VJN7Mebc [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハルカああかなたああああああ



なんでアニメにハルカ出さねえんだよクソスタッフが
 ▼ 166 911えん】 ひろった! 15/01/07 21:37:59 ID:8R7NFhcE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
やっぱりだったんですね
しかしアルトマーレの時ブラウザの調子が悪く入れなく今聞く俺って…
支援
 ▼ 167 スノキ 15/01/07 22:00:00 ID:/HyxqpMY [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ハルカ 「みんな、夕ご飯まだでしょ?」

 サトシ 「あぁ。カントーの空港でも余裕なかったし……」

 ユリーカ 「飛行機でクッキー食べたくらいだよねっ」

 シトロン 「それでは、近くのレストランで……」

 ハルカ 「良かったら、私の家で食べない? みんながお腹空かせてると思って、用意しておいたんだ」

 サトシ 「ホントかハルカ!?」

 ハルカ 「うん。一生懸命つくったの」

 サトシ 「サンキュー。じゃあ、ハルカの家にお邪魔するかっ」

 ユリーカ 「やったー!」

 シトロン 「すみませんわざわざ。お言葉に甘えさせて頂きますね」

 ハルカ 「ふふっ。どういたしましてっ。……じゃあ、私の家までバスに乗るから、行こっ!」


ハルカはサトシの腕を掴み、バス乗り場へと案内した。

そんな光景を、やはりセレナは、モヤモヤした気分で見つめていた。
 ▼ 168 スボー@こだわりハチマキ 15/01/07 22:03:13 ID:dl43qHRs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハルカちゃん可愛い
 ▼ 169 スノキ 15/01/07 22:10:00 ID:/HyxqpMY [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハルカの家は、カナズミシティの郊外にあるアパートで、キッチン、バス、トイレ付きのワンルーム。こういったアパートにしては広めで、部屋は12畳ほどある。

ベッドや棚は木目調で統一されていて、その棚の上には、コンテストリボンが飾られていた。床は絨毯敷きとなっていて、クッションと、小さな丸いテーブルが一つ。完全に、女の子の独り暮らし、といった感じだ。


 ハルカ 「へぇ〜。ここがハルカの家か〜」

 ユリーカ 「わぁ〜可愛いお部屋〜。あ、リボンが飾ってある!」

 シトロン 「ユリーカ、勝手に触っちゃダメですよ!」

 ハルカ 「いいわよ。壊れるものじゃないしねっ」

 セレナ 「(私と同い年くらいなのに一人暮らしって……凄いなぁ……)」

 サトシ 「……にしても、旨そうな匂いだなっ!」

 ハルカ 「もぉ〜サトシったらぁ。待ってて、すぐ支度するから。あ、洗面所は廊下の角にあるからね」

 サトシ 「あぁ。サンキュー、ハルカ!」

 ユリーカ 「あっ、じゃあユリーカもお手伝いするー!」

 ハルカ 「ふふっ。ありがとうユリーカ。……じゃあ、手を綺麗に洗って、そこのお皿を出してくれるかしら?」

 ユリーカ 「はーい!」

 シトロン 「僕も、なにか お手伝いしましょうか?」

 ハルカ 「ううん。みんなはお客さんなんだから、座って待ってて。クッション足りないけど……ベッドに座っちゃってかまわないから」
 ▼ 170 スノキ 15/01/07 22:20:00 ID:/HyxqpMY [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ユリーカ 「ハルカ、ご飯 よそったよ〜」

 ハルカ 「ありがとうユリーカ。あら、上手に盛ってくれたわね〜。おしゃもじ も綺麗だし」

 ユリーカ 「えへへっ」


キッチンから、ハルカとユリーカの楽しそうな声が聞こえてくる。そして、良い香りも。


 サトシ 「ユリーカ楽しそうだな」

 シトロン 「えぇ。ハルカ、小さい子の対応が素晴らしいですけど、兄弟とか いるんですか?」

 サトシ 「そっか、まだ話してなかったっけ。ハルカには、マサトって言う弟がいるんだ」

 シトロン 「なりほど。道理で……」

 サトシ 「ポケモンに詳しい奴でさぁ。ピカチュウの電撃とか、喜んで受けてたっけ」

     「ぴっかぁ〜」

 シトロン 「それはそれで逆に心配なんですが……」

 サトシ 「マサトも一緒に旅してたんだけど、2人は良い姉弟だぜ」
 ▼ 171 ガガルーラ@エレベータのカギ 15/01/07 22:25:05 ID:VJN7Mebc [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>169
ハルカ「へえ〜。 ここがハルカの家か〜」
 ▼ 172 スノキ 15/01/07 22:30:00 ID:/HyxqpMY [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ハルカ 「そんなこと無いよ〜。マサト、いっつも生意気なんだから」

 ユリーカ 「お待たせ〜」


ハルカとユリーカが、料理を持ってキッチンから出てきた。


 サトシ 「おほっ……美味そう!」

 ハルカ 「ハッシュドビーフ。急いで作ったから味の保証は出来ないけど……はい、サトシの分は大盛りっ」

 サトシ 「サンキュー!」

 ハルカ 「セレナもどうぞっ」

 セレナ 「ありがとうハルカ。ごめんね、私たち休んじゃってて」

 ハルカ 「良いのよ。長旅だったんだから」

 ユリーカ 「はい、お兄ちゃんの分」

 シトロン 「ありがとうユリーカ」

 サトシ 「それじゃあ……いっただっきまーす!」
 ▼ 173 スノキ 15/01/07 22:31:00 ID:/HyxqpMY [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>171
すみません。そこ“サトシ”でした。
ご指摘ありがとうございました。
 ▼ 174 スノキ 15/01/07 22:40:00 ID:/HyxqpMY [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシはハッシュドビーフに がっついた。


 サトシ 「んん〜美味いぜハルカ!」

 セレナ 「美味しい。ハルカ、料理上手なんだねっ」

 ユリーカ 「うん! すっごい美味しい! お兄ちゃん、負けちゃったかもね〜」

 シトロン 「なっ……ユリーカぁ。でも、本当に美味しいですよ、このハッシュドビーフ」

 ハルカ 「えへへっ。ありがとうみんな」

 サトシ 「意外だよな〜」

 ハルカ 「えっ?」

 サトシ 「だってハルカ、オレと旅してた時は、料理全然だったじゃん。ポロックは作ってたけど」

 ハルカ 「むっ……もぉ〜。一人暮らし始めたんだもん。ちゃんと料理の練習したんだから!」


ハルカは頬を膨らませ、ぷいっと そっぽを向いた。


 サトシ 「ははっ。ごめんごめん」
 ▼ 175 スノキ 15/01/07 22:49:59 ID:/HyxqpMY [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少し間を置いて、サトシは改めて、口を開いた。


 サトシ 「……やっぱり成長したんだな、ハルカ。トップコーディネーターにもなって、事務所に入って、仕事もして」

 ハルカ 「うん。夢が叶ったんだもん。一生懸命、私の力を仕事に活かさないと勿体ないからねっ」

 サトシ 「やっぱりハルカは凄ぇーよ。ちゃんと自分の夢を叶えて。オレなんて、ポケモンマスターになるって決めて18年目だぜ?」

 ハルカ 「(18年……?)」

 サトシ 「だからさ。夢を叶えたハルカを邪魔するような、その事務所を許せないんだ」

 ハルカ 「サトシ……」

 サトシ 「その所長を見返してやろうぜ! ピカチュウと良い写真を撮ってさ!」

     「ぴか、ぴっかぁ!」

 ハルカ 「……うん! ありがとうサトシ、ピカチュウ!」

 ユリーカ 「わたしたちも! ハルカを辞めさせようなんて絶対に許さない! ユリーカも協力するからねっ!」

 ハルカ 「ふふっ。ありがとうユリーカ。すっごく頼もしいよ!」

 ユリーカ 「えへへっ」
 ▼ 176 ンシグラードン@ディアンシーナイト 15/01/07 22:52:19 ID:Oql7Gz/6 NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシよりも遅くトレーナーデビューし、夢を叶えたハルカ。それよりずっと前から旅してるのに地方リーグすら優勝できないサトシ

うーん、この
 ▼ 177 スノキ 15/01/07 23:00:00 ID:/HyxqpMY [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
夕飯を食べ終わり、交代で風呂に入れば、時刻は午前1時をまわっていた。


 ハルカ 「ごめんねサトシ、シトロン。掛布団しかないけど……」

 サトシ 「あぁ、オレ達気にしないよ。な?」

 シトロン 「えぇ。普段野宿ですから、布団をかけて眠れるだけで有難いです」

 セレナ 「あっ……ごめんねハルカ。私とユリーカでベッド使っちゃって」

 ハルカ 「いいのよ。2人はお客さんなんだから。……私も絨毯の上でっ」

セレナとユリーカはベッドに。ハルカとサトシとシトロンは、並んで絨毯の上の寝ころんだ。


 サトシ 「……懐かしいよなぁ。一緒に旅してた頃は、野宿ってなると、隣同士だったもんな」

 ハルカ 「ふふっ……ホントよね」

 セレナ 「(サトシと隣同士で……)」

 シトロン 「(今だったらPTAが うるさくて絶対にできませんね)」

 サトシ 「明日……どこで写真撮るんだ?」

 ハルカ 「自然をテーマにした写真だから……トウカの森かしら」

 サトシ 「そっか。じゃあ おやすみ。良い写真、撮ろうぜ」

 ハルカ 「うん。おやすみサトシ」
 ▼ 178 ガアブソル@リニアパス 15/01/07 23:44:57 ID:w9m8hyDQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
PTAwww
 ▼ 179 ォーグル@ダークストーン 15/01/07 23:46:02 ID:VJN7Mebc [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>177
いい写真撮ろうぜ(意味深)
 ▼ 180 ブネーク@ピントレンズ 15/01/07 23:52:18 ID:OTifukfs [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 181 クタス@パワーリスト 15/01/08 00:07:45 ID:Idi98p1w [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 182 ィオネ@メタルコート 15/01/08 00:36:33 ID:DFBd3aaE [1/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 183 スノキ 15/01/08 01:00:00 ID:DZq9cSz6 [1/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
夜が明けて、木曜日の午前10時。

遅めの朝食を取ったサトシ達は、写真を撮るため、トウカの森へ足を運んでいた。


 ハルカ 「お仕事のテーマはね、自然に触れ合う楽しさを伝えるような写真を使って、ポスターを作ることなの。森林保護団体からの依頼なんだって」

 サトシ 「へぇ〜」

 セレナ 「その写真に、ピカチュウが指定されたってことね」

     「ぴか?」

 シトロン 「しかし……ホウエンでピカチュウは、サファリゾーンにしか生息していません。事務所の誰かがピカチュウを持っているなら分かりますが、そうではないんですよね?」

 ハルカ 「そうなの。だから私、ひとまずサファリに行ったんだけど……」

 サトシ 「お休みだったって訳か」

 ハルカ 「うん……」

 シトロン 「考えすぎかもしれませんが、ハルカは、わざと達成不可能な仕事を押し付けられたのではないでしょうか?」

 ハルカ 「えっ……?」
 ▼ 184 スノキ 15/01/08 01:10:00 ID:DZq9cSz6 [2/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 シトロン 「サファリが休館なんて、少し調べれば分かるはずです。それなのに、その所長は、ハルカにピカチュウとの写真を撮るように言った……。無茶振りだとは思いませんか?」

 サトシ 「言われてみればそうだよな」

 セレナ 「うん。ハルカ、ピカチュウと一緒の写真を撮れなかったら、事務所を辞めさせられちゃうんでしょ?」

 ハルカ 「うん。それか、写真集を出されるか……」

 ユリーカ 「ひどい!」

 サトシ 「やっぱりその所長がおかしいんじゃないか! ピカチュウ! 思いっきり良い顔で写真に写ってやろうぜ! 所長は写真を撮って来れないって思ってるんだ。良い写真を突き付けて、ギャフンと言わせてやるんだ!」

     「ぴっかぁ! ぴか、ぴかちゅう!」

 ハルカ 「ふふっ。ありがとうサトシ、ピカチュウ。サトシに相談して、本当に良かった」


その後、ハルカとピカチュウは、森の色々な場所で、色々なポーズで、写真を撮り続けた。所長が文句を言わないような、ポスターに相応しい、完璧な写真を求めて。

木漏れ日降り注ぐ日中、オレンジ色に照らされる夕方、静かな月明かりの夜。

ハルカの写真撮影は、ほぼ1日かけて行われた。
 ▼ 185 イコウ@ミュウツナイトY 15/01/08 01:12:52 ID:ZfdUZ1QE NGネーム登録 NGID登録 報告
>>171
よく気づいたなwww
 ▼ 186 スノキ 15/01/08 01:20:00 ID:DZq9cSz6 [3/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
金曜日、14時。PPPKの事務所内。


 モブミ 「結局、まだハルカは戻って来て無いんですか」

 所長 「あぁ。サファリが休みとなれば、そう簡単にピカチュウはゲットできないからな」

 モブミ 「でも、例えばカントーとかに行って、ピカチュウを連れてきたりする可能性もあるんじゃないですか?」

 所長 「確かにそれもある。だが、ピカチュウは希少種だ。そう簡単に捕まるはずがない。もし運良く捕まえたとしても、すぐに懐くことは無いだろう」

 モブミ 「……そっか。ポスターの写真だから、リラックスしてる表情が求められる――。ゲットしたてのピカチュウじゃ、良い写真が撮れないってことですね」

 所長 「さすがモブミ君。分かってるね」

 モブミ 「まぁね〜♪」

 所長 「こら。事務所内では敬語を使えと言ってるだろ」

 モブミ 「あ、ごめんなさい所長。……けど、ポケモンによっては、ゲットしてすぐ懐く子もいますよ。万が一の万が一ってことも……」

 所長 「モブミ君。私を誰だと思ってるんだ。これまで何人ものプロを育て上げ、人物もポケモンも、見極める目が私にはある。ゲットしたてのポケモンが、ポスター写真として相応しいまでに懐くなんてこと、まず有り得ないんだ」

 モブミ 「そういうものなんですかね〜」

 所長 「それでも写真を出してくるのなら、ハルカ君には“良い仕事を成し遂げる”という想いが欠けてるんだろう。その時は怒鳴るつもりだ」

 モブミ 「こわ〜い」

 所長 「……ま、ハルカ君は押され弱い面もある。トップコーディネーターという立場が大切らしいし、写真集を出すと、私は思ってるけどね」
 ▼ 187 スノキ 15/01/08 01:30:00 ID:DZq9cSz6 [4/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ハルカ 「失礼します」


そこに、ハルカは現れた。手ぶらだが、凛々しい顔をして。


 モブミ 「ハルカ。遅かったじゃない。期限1日前。もっと早めに行動しないと……社会人ナメてんのかしら?」

 所長 「まぁいいモブミ君。……してハルカ君。何も持っていないと言うことは、写真の仕事は達成できない、と解釈していいんだね?」

 モブミ 「まさかハルカ、仕事がダメで、でも写真集は嫌です〜エキシビジョンは出たい〜なんて、甘ったれたこと通用しないわよ!」

 ハルカ 「いえ。お仕事は ちゃんと終わらせました。写真はここにあります」


そう言うと、ハルカはポケットから、USBメモリを取り出した。


 ハルカ 「写真はUSBの中に入ってます」

 モブミ 「アンタ……ピカチュウをゲットできたの?」

 所長 「ほぉ……。だがハルカ君。分かってると思うが、これは正式に依頼を受けた仕事なんだ。ポケモンは、本当に懐いている者の前でしか、素晴らしい表情を見せない。この写真は、ポスターに相応しいピカチュウが写っていると言うのかね? 自然の素晴らしさを実感できるような、眩しいような表情のピカチュウが?」

 ハルカ 「……はい!」

 所長 「ふむ。では確認するが……もし君が、写真集を出したくない余り、適当な写真を、さも自信を持って出したと言うのなら、君は仕事をナメている。写真集どうこうではなく、うちの事務所に所属する者として、あるまじき態度だ。そこんとこ、分かってるかね?」

 ハルカ 「はい!」

 所長 「分かった。では、もしこの写真が使えないようなものだったら、それ相応の覚悟を決めて貰うよ」
 ▼ 188 スノキ 15/01/08 01:40:00 ID:DZq9cSz6 [5/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
所長はハルカからUSBを受け取り、パソコンにセット。画像データを取り込み、その1枚1枚を、じっくりと確認した。


 モブミ 「……アンタ、ピカチュウ見つけられたのね」

 ハルカ 「私だって、やる時はやります」

 モブミ 「(チッ!)」


写真は全部で30枚ほど。数々のカットがパソコン上に並ぶ。


森と一体となるかのような、寝そべっている写真。

森の恵みに感謝するような、木の実を食べている写真。

森の造形を楽しむような、木に登っている写真。

森の神秘を映し出すような、木々に囲まれた泉で水に触れる写真。

森が織り成す景色を表すような、夕日を体いっぱいに浴びる写真。

森の静かさが伝わってくるような、月夜を眺める写真。


自然とうまく調和したピカチュウとハルカが、そこには写っていた。

両者とも、とても良い表情をしており、特にピカチュウは、ハルカに一切の警戒心を持たず、完全にリラックスした、ハルカを信頼した写りだった。
 ▼ 189 スノキ 15/01/08 01:50:00 ID:DZq9cSz6 [6/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 所長 「……文句の付けようが無い、素晴らしい写真だ」

 モブミ 「えっ……!?」

 ハルカ 「やった……ありがとうございます!」

 モブミ 「嘘っ……なんでこんな短期間で、そんな良い写真を用意出来たって言うのよ!?」

 所長 「私も気になる。君はピカチュウを持っていないはずだし、なぜこんなに良い表情のピカチュウを撮れたんだ?」

 ハルカ 「私の友達が……助けてくれたんです」

 所長 「友達が?」

 ハルカ 「はい。私、トップコーディネーターになるために、ホウエンとカントー、それにジョウト地方を旅したんですが、ホウエンとカントーは、その友達と一緒に巡ったんです。その友達がピカチュウを連れていて、今回、わざわざ会いに来てくれたんです。ピカチュウを連れて」

 所長 「なるほどな……」

 モブミ 「なんだ。ピカチュウをゲットした訳じゃないのね」

 所長 「……約束は約束だ。この写真は、こちらでポスターにする。ハルカ君の写真集は、とりあえず お預けにするし、日曜日の“トップコーディネータースペシャルエキシビジョン”にも、予定通り出て貰う」

 ハルカ 「ありがとうございます」

 所長 「スケジュール表と当日の段取りは、控室に一式用意してある。今日はもう上がって良いから、当日の予定を頭に入れておくように」

 ハルカ 「分かりました」

 所長 「それと、衣装合わせとかは明日の午前中に行う。とりあえず明日は9時出社だ。12時過ぎには終わると思うから、遅刻しないようにな」

 ハルカ 「はいっ! それでは失礼します」
 ▼ 190 スノキ 15/01/08 02:00:00 ID:DZq9cSz6 [7/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハルカは意気揚々といった雰囲気で、部屋を後にした。


 モブミ 「所長! なんでハルカを認めちゃったの!? あれだけ写真集出させようとしてたじゃない!」

 所長 「だから敬語使えって……。私だって、写真集は出させたかったよ。しかし、この写真は完璧だ。非の打ち所がない。こんな写真を持って来られては、約束を果たさねばならん」

 モブミ 「……チッ! なによ! 自分のポケモンじゃないくせに!」

 所長 「……モブミ君は、旅をした経験は?」

 モブミ 「無いですよ。実家でポケモンを育て上げて、その都度コンテスト会場に出向いてましたから」

 所長 「なるほどな。……これは、別にハルカ君を贔屓にするとかではなく、所長として、君に言っておく」

 モブミ 「え?」

 所長 「旅は、決して無駄にはならない。そこで得た物は、何物にも代えがたい経験になるんだ。それに、旅仲間がいるのなら、なおさらだ。そこで得た友情は、一生のモノになる」

 モブミ 「はぁ……」

 所長 「言ってしまえば、ハルカ君は、モブミ君に無いものを持っている。それが今回、明らかに無理な仕事を、達成させたんだ」

 モブミ 「……はいはい。どーせ私はハルカより経験も人脈も無いですよ。あーあ!」

 所長 「ま、これも一つの勉強だと思ってくれ、モブミ君」

 モブミ 「……って所長、ハルカの旅仲間て、あいつなんじゃないですか?」

 所長 「ん……?」
 ▼ 191 グマッグ@やけどなおし 15/01/08 02:06:55 ID:EJjFcglg NGネーム登録 NGID登録 報告
所長さん良い事言うなぁ
 ▼ 192 スノキ 15/01/08 02:10:00 ID:DZq9cSz6 [8/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
何気なく窓の外を見たモブミは、ちょうど事務所から出て行くハルカの姿を発見した。

そしてハルカは、4人の人物と合流した。


 モブミ 「ピカチュウを連れてるアイツ……旅仲間って男だったの!?」

 所長 「男だと!?」


そのピカチュウを連れている人物とは、サトシに他ならない。

ハルカは嬉しそうにサトシに近付くと、ピカチュウを撫で、そして、サトシと良い感じの距離を保ちながら、他の仲間と共に、街中へと歩いて行った。


 モブミ 「あらー良い雰囲気だことー」

 所長 「これはマズいな……」

 モブミ 「ですよねー。今やウチで人気のトップコーディネーターが、男と一緒に旅をしてたなんて。スキャンダルものですよー」

 所長 「本格的にマズいぞ。男と旅したなんて知られたら、ハルカ君のイメージが大暴落してしまう。男性ファンからのバッシングも、相当なものになるぞ!」

 モブミ 「ですよねー。男と旅するなんて、夜の営みが無い方がおかしいですもんねー。これ知られたら炎上パターンですねー」

 所長 「とにかく! 明日ハルカ君が出社したら、もうあの男とは関わらないように言っておく。モブミ君も、このことは口外しないようにな!」

 モブミ 「はーい!」 ニヤッ
 ▼ 193 スノキ 15/01/08 02:20:00 ID:DZq9cSz6 [9/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はこの辺で終了します。
ここまでのご支援、ご感想に感謝します。

また明日の夜に再開します。
 ▼ 194 ングース@ラグラージナイト 15/01/08 08:58:37 ID:gl/hAM0Y NGネーム登録 NGID登録 報告
モブミ何かやらかしそう
 ▼ 195 チニン@ヤドランナイト 15/01/08 12:04:04 ID:Idi98p1w [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙!
 ▼ 196 ルビル@あおいビードロ 15/01/08 12:47:47 ID:Xv7Zh0Bo NGネーム登録 NGID登録 報告
というか今思ったんだけど、この事務所の実態をハルカの地元民が知ったら住民総出で事務所潰しに来るんじゃ?
仮にも地元の超超超アイドルにしてジムリーダーのお嬢様な訳だし
 ▼ 197 スノキ 15/01/08 19:40:00 ID:DZq9cSz6 [10/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【 8 】


その夜、ハルカたちは、デパートのレストランで夕食を取っていた。

シトロンとユリーカはホウエンに来るのが初めてなので、日本料理――天ぷらを食べさせてあげようと言うことになったのだ。


 ユリーカ 「わぁ……これが天ぷら……」

 シトロン 「こちらの料理と言えば、スシ、テンプラ、スキヤキと聞きますが、こうやって見ると、本当、カロスでは見たことのない食べ物ですね」

 セレナ 「私も……サマーキャンプでカントーには行ったことあるけど、天ぷらは初めて食べる……」

 サトシ 「そうなのか? じゃあ食ってみろよ、揚げたてのうちに」

 ハルカ 「サクサクのうちにねっ!」

 セレナ 「じゃあ……いただきます」

 シトロン 「頂きます」

 ユリーカ 「いただきまぁぁぁ〜むっ……美味しいぃ!」

 セレナ 「本当! このタレと相性抜群ね!」

 シトロン 「美味しいです! 野菜の形がそのまま天ぷらになることで、野菜本来の旨みも失われていない……まさに新食感です!」

 サトシ 「だろ? こっちの海老天も食ってみろよ。天ぷらと言ったら、野菜じゃなくて海老がメインなんだぜ?」

 ハルカ 「ふふっ。気に入って貰えて良かった」
 ▼ 198 オッキー@かえんだま 15/01/08 19:44:24 ID:hyADgNrc [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
モブミ殺しに行ってくるわ
 ▼ 199 スノキ 15/01/08 19:50:00 ID:DZq9cSz6 [11/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 セレナ 「ねぇハルカ、こっちの小鉢に入ってる、この赤い丸いものって……」

 ハルカ 「あぁ、お漬物と……その丸いのは、“梅干し”ね」

 セレナ 「梅干し?」

 ハルカ 「カロスでは まず見ないと思うけど、昔からある、伝統的な食べ物なの。ウメって言う木の実を漬けこんで……」

 セレナ 「木の実……ってことは、甘い おかず なのねっ」 パクッ

 ハルカ 「あっ……」

 セレナ 「んんむぅぅぅ……っ!? なっ……なにこれぇ!?」

 ハルカ 「あらー……」

 サトシ 「あ、セレナ梅干し食ったのか。梅干しは酸っぱいからなぁ〜」

 セレナ 「酸っぱいって……もぉぉぉ……んん……」

 ユリーカ 「……お兄ちゃん、食べて」

 シトロン 「僕がですかぁ!?」

 サトシ 「ははっ。梅干しは、こっちの人間でも好き嫌いがあるからなぁ」

 セレナ 「(んん……残すのは申し訳ないし、そもそもサトシの前で口から出すなんて出来ない……もぉ……飲みこんじゃお!)」 ゴクン

 ハルカ 「あっ……セレナ、種……」

 セレナ 「……えっ?」
 ▼ 200 マサラ人3 15/01/08 19:53:42 ID:uVauD8bk [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
梅干し飲み込むとはwww
 ▼ 201 マサラ人3 15/01/08 19:55:25 ID:uVauD8bk [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>200
種ごと飲み込むとは、でした。
食べ物を飲み込むのは当たり前ですもんねw
 ▼ 202 ンパン@たいようのいし 15/01/08 19:58:17 ID:DFBd3aaE [2/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 203 ルネロス@フーディナイト 15/01/08 19:58:46 ID:b5qZ19GI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ホウエンは福岡だもんな
 ▼ 204 ネブー@きいろビードロ 15/01/08 19:59:07 ID:b5qZ19GI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
というか九州
 ▼ 205 スノキ 15/01/08 20:00:00 ID:DZq9cSz6 [12/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 < カシャッ >


 サトシ 「ふ〜美味かった〜。天ぷらなんて久々に食べたな〜」

 シトロン 「本当、おいしかったですね。特に白身魚の天ぷらが気に入りました」

 サトシ 「キス天だな」

 ユリーカ 「ユリーカは海老とナス! タレとすっごい合うんだもん!」

 ハルカ 「ふふっ。でも、最後にデザートがあるわよ」

 ユリーカ 「デザート!?」

 サトシ 「天ぷら屋にデザートなんてあるのか?」

 ハルカ 「アイスの天ぷらよ!」


アイスの天ぷらとは、バニラアイスをカステラ生地で包み、それを天ぷらにしたものだ。中のアイスが溶けることなく、外はサクサク、中は冷たい食感が味わえる。


 ユリーカ 「ん〜〜〜美味しい!」

 セレナ 「本当! 外はアツアツなのに中はアイスで……不思議な食べ物ね〜!」

 シトロン 「やはりこういった食文化は興味深いですね!」


 < カシャッ >
 ▼ 206 スノキ 15/01/08 20:10:00 ID:DZq9cSz6 [13/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
天ぷらを食べ終えたハルカたちは、今夜もハルカの家に泊まるべく、会計を済ませ、ハルカのアパートへと向かった。


 ハルカ 「私、明日は12時まで仕事なんだ」

 セレナ 「大変ね。土曜日なのに……」

 ハルカ 「日曜日のエキシビジョンの準備とかあるから」

 サトシ 「じゃあオレ達は……オダマキ博士に会いに行ってみるか!」

 ユリーカ 「オダマキ博士?」

 サトシ 「あぁ。ホウエン地方のポケモン研究者で、フィールドワークが大好きなんだ」

 ユリーカ 「ふーん」

 シトロン 「オダマキ博士と言えば、ポケモン目線で論文を書く、アウトドア研究の第一人者ですね。カロスでも有名ですよ」

 サトシ 「そうだったのか。じゃあ、明日は午前中、オダマキ博士に会いに行ってみるか!」

 セレナ 「うん!」

 ユリーカ 「ポケモンにいっぱい会えるかなぁ? 楽しみー!」

 シトロン 「ポケモン目線の研究……オダマキ博士がどんなスタイルで研究しているのか、とても興味が湧きますね!」
 ▼ 207 スノキ 15/01/08 20:20:00 ID:DZq9cSz6 [14/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ハルカ 「……ねぇみんな。明日の午後からなんだけど、フエン温泉に泊まらない?」

 セレナ 「温泉!? 私行ってみたい!」

 ユリーカ 「温泉って?」

 シトロン 「行ってしまえば、凄く広いお風呂です。建物の外にある、露天風呂、って言うのもあるんだよ」

 ユリーカ 「お外のお風呂!? 入ってみたい!」

 ハルカ 「ふふっ。決まりねっ!」

 サトシ 「でもハルカ、日曜日のエキシビジョン間に合うのか?」

 ハルカ 「うん。エキシビジョンの開始は15時だから、普通に間に合うの」

 サトシ 「そっか。じゃあ明日はフエン温泉だ!」

 ハルカ 「私はお仕事が終わったら直接向かうから、サトシ達も、オダマキ博士の所から直接向かってよ。現地集合ね」

 サトシ 「あぁ、分かった」

 ハルカ 「じゃあ明日に備えて、今日は早く休まないとねっ」

 ユリーカ 「楽しみだなー大きいお風呂!」

 シトロン 「こうやって異国の文化に触れるのも、なかなか楽しいものですね」

 セレナ 「そうねっ」
 ▼ 208 スノキ 15/01/08 20:21:00 ID:DZq9cSz6 [15/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 < カシャッ >


アパートに着き、ハルカたちは順々にシャワーを浴び、早めに眠りについた。

昨日と同じように、セレナとユリーカがベッド、残るハルカたちは絨毯の上で。



――――――――――――――――――――――――――――――



 モブミ 「ふふっ。面白い写真が撮れたわ〜」


レストランからハルカのことを尾行していたモブミは、スマホのカメラで、ハルカたちの写真を撮り続けていた。


 モブミ 「(今すぐより、明日ハルカが出社した後……フエン温泉に行った頃がちょうどいいわね。ハルカはSNSとかに疎いし、エキシビジョン当日まで、何が起きてるか知る術は無い……あはっ。楽しみ〜!)」


家に帰ったモブミは、再びスマホを取り出すと、ゴニョッターの架空アカウントを作成した。


 モブミ 「(ふふっ。見てなさいよハルカ。……なにが、“私に無いものを持ってる”よ。だったら私は、ハルカが持ってない力で、アンタを責め立ててあげるわ。覚悟しなさいね……)」
 ▼ 209 エトル@パワーウエイト 15/01/08 20:24:00 ID:hyADgNrc [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
モブミの顔面にサイホーンのツノぶち込んでやりたい
 ▼ 210 スノキ 15/01/08 20:30:00 ID:DZq9cSz6 [16/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌朝。


 ハルカ 「じゃあ、私は事務所に行って、明日の準備をしてくるわね」

 サトシ 「あぁ。オレ達はオダマキ博士に会ってくるから、フエンタウンのポケモンセンターで集合な」

 ハルカ 「えぇ。それじゃあ!」


サトシ達が高速バス乗り場へ向かうのを見送り、ハルカは意気揚々と、事務所へと足を運んだ。


 ハルカ 「さっ……頑張らないとっ!」


今日もハルカは、バンダナをリボンのように巻いている。

写真集の販売を逃れ、日曜日にはエキシビジョンに出場でき、この後はサトシ達とフエン温泉に行ける――。気分が浮かれるのは、当たり前だった。


 ハルカ 「おはようございます!」


事務所に着いたハルカは、早速、スケジュール確認や衣装合わせなど、日曜日のエキシビジョンに向けての準備を始めた。

準備は順調に進み、もう間もなく仕事から解放されるというタイミングで、所長が出勤してきた。そしてハルカに向けて、言った。


 所長 「ハルカ君。ちょっと来てくれ」
 ▼ 211 スノキ 15/01/08 20:40:00 ID:DZq9cSz6 [17/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
応接室に通されたハルカは、緊張していた。

応接室……重要な話がある時に使われる部屋で、他人の目が一切ない。そんな場所に呼び出される理由が、ハルカには分からなかった。

もしかしたら、写真集を考え直せと言われるのでは……そんな不安が、ハルカの脳裏を よぎった。


 所長 「昨日のピカチュウの写真、実に見事だった」

 ハルカ 「あっ……はい。ありがとうございます」

 所長 「ピカチュウの表情も活き活きしていたし、あれほど君に懐いていると言うことは、その旅仲間の子とも、随分と仲が良いんだな」

 ハルカ 「はい、勿論です。一緒に旅して、色々な経験をしてきましたから」

 所長 「良い事だ。若いうちに旅すると、それだけ視野が広がり、出会いもある。ハルカ君が今回の仕事を達成できたのは、まさに旅の賜物だと思うよ」

 ハルカ 「……ふふっ。思い切って旅に出て良かったです」

 所長 「それで……だ。昨日、退社後の君の姿を見かけたんだが……その、ピカチュウを連れている旅仲間と言うのは、男の子なんだね?」

 ハルカ 「あっ……はい。サトシって言う、ポケモンリーグ優勝を目指してる子なんです」

 所長 「うむ。……それで、そのサトシ君とは、どれくらい仲が良いのかね?」

 ハルカ 「どれくらい……?」

 所長 「君はまだ分からないかもしれないが、トップコーディネーター云々は関係なしに、事務所に所属する女の子と言うのは、スキャンダルに弱い」

 ハルカ 「スキャンダル……ですか」
 ▼ 212 スノキ 15/01/08 20:50:00 ID:DZq9cSz6 [18/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 所長 「要するに、男との関係だ。君も一度くらいはニュースで見ただろう? KCB48のメンバーが、男性と交際して大バッシングを受けたことを……」

 ハルカ 「はい。……えっ? 私っ! サトシとはそんな……恋愛とか、そんな関係じゃありません!」

 所長 「しかし、それを証明する手立ては無い」

 ハルカ 「そうですけど……サトシは一緒に旅した、大切な仲間なんです!」

 所長 「私は、若い子の一人旅は肯定派だ。何も問題ないし、恥じることでもない。むしろ誇りに思うことだと思っている。……しかし、異性との旅となると、そうは いかなくなる」

 ハルカ 「なんでですか!?」

 所長 「分からないかね? 君のファンが そのことを知ったらどう思う? 今まで応援していた女の子が、過去に男と一緒に旅をしていた……当然、その男とは親しい間柄だと思うし、夜の営みも あったんじゃないかと思われても仕方ない」

 ハルカ 「夜の営み……?」

 所長 「……分からんかね?」

 ハルカ 「はい……」

 所長 「要は……男女間の不純な交際、率直に言うと、エッチなことだ」

 ハルカ 「エッチなって……私たちそんなことしてません! 絶対にしてませんっ!」 カァァ

 所長 「まぁ……“夜の営み”の意味を知らん当たり、それは事実なんだろうね」

 ハルカ 「勿論です!」
 ▼ 213 スノキ 15/01/08 21:00:00 ID:DZq9cSz6 [19/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 所長 「しかしだ。世間は そうは見てくれない。いくら君が純粋で、無実だと弁明しようにも、この業界は、そんなに優しくないんだ。マスコミや週刊誌が嗅ぎ付けたら、徹底的に大バッシングするだろう。KCB48のようにな」

 ハルカ 「でもっ! 私たちは本当に……」

 所長 「もし、君が男と一緒に旅していたなんてことが知れ渡ったら、イメージダウンは間違いない。それこそ、仕事だって激減するだろう。それは事務所にとっても大打撃だし、何より、ハルカ君自身にも良くない」

 ハルカ 「じゃあ……どうすれば……」

 所長 「今後、サトシ君と会うのは控えなさい。いや、もう会うべきでは無い。これから君の人気は、ますます上がっていくだろう。そんな時に判明されるより、今、この時点で きっちり縁を切るべきだ。今ならまだ間に合うんだ!」

 ハルカ 「そんな……サトシは大切な仲間です! 縁を切るなんて……そんなこと絶対にできません!」

 所長 「分かってくれハルカ君。これは所長としてのお願いだ」

 ハルカ 「でもっ……私たち、普通の友達なんです! 縁を切るなんて……絶対におかしいです!」

 所長 「これは簡単な問題では無いんだ!」

 ハルカ 「」 ビクッ

 所長 「写真集とかエキシビジョンとか、そういう、君の意見を聞けるようなこととは違うんだ! 仕事の減少、会社の損害、何より、君へのバッシングになるんだぞ。君の心を傷を付ける可能性だってある。君は若いから分からないかもしれないが、マスコミや週刊誌と言うものは、そういうエグイ奴等なんだ!」

 ハルカ 「ぅっ……グスッ」

 所長 「これは、嫌がらせとかでは無い。君のためでもあるんだ。分かってくれ」

 ハルカ 「そんなっ……うぅっ……」
 ▼ 214 スノキ 15/01/08 21:01:00 ID:DZq9cSz6 [20/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 所長 「はぁ……。もうエキシビジョンの準備は済んだのか?」

 ハルカ 「はい……」

 所長 「じゃあ、今日はもう上がりなさい。……明日のエキシビジョンまでに、決心してくれ。それまでは、何も言わん」

 ハルカ 「えっ……それって……」

 所長 「では、私は失礼するよ」

 ハルカ 「あっ……ありがとうございます……」


所長は応接室から出て行き、ハルカは一人、静まり返った部屋に残された。
 
最後の所長の言葉……それは、今日明日で、サトシと最後の時を楽しめ、サトシにきちんとお別れの理由を伝えてこい――。そんな意味が込められたものだと、ハルカは理解した。


 ハルカ 「そんなっ……そんなのって……うぅっ……」 グスッ


自分を助けに来てくれたサトシに、そんなことを伝えなくてはいけないのか。

一緒にホウエンとカントーを巡った大切な旅仲間に、そんなことを伝えなくてはいけないのか。


ハルカにとって、それは、あまりにも残酷な“指令”だった。
 ▼ 215 ヤッキー@あまいミツ 15/01/08 21:06:10 ID:DFBd3aaE [3/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 216 スノキ 15/01/08 22:00:00 ID:DZq9cSz6 [21/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
高速バスを乗り継いで、ハルカがフエンタウンのポケモンセンターに着いたのは、16時をまわった頃。

サトシ達は既に着いていたようで、笑顔でハルカを出迎えてくれた。


 サトシ 「おーいハルカ!」

 シトロン 「お疲れ様です。仕事は大丈夫そうですか?」

 ハルカ 「あっ……うん……」

 サトシ 「……どうした?」

 ハルカ 「……ううん。なんでもない。早く旅館に行こ!」


 セレナ 「楽しみだな〜温泉っ」

 ユリーカ 「お外のお風呂……泳いでも良いのかなぁ?」

 シトロン 「ダメに決まってるじゃないですか」

 ハルカ 「ふふっ。前に お仕事で泊まった旅館があってね、小さくて古いところなんだけど、お風呂もお料理も、すっごく良いんだよ!」

 セレナ 「へぇ〜。楽しみね!」

 サトシ 「オレも温泉は久しぶりだなぁ。よし! 泳ぐぞピカチュウ!」

     「ぴっかぁ!」

 シトロン 「だから泳いじゃダメですって……」
 ▼ 217 スノキ 15/01/08 22:10:00 ID:DZq9cSz6 [22/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
えんとつ山が間近に迫る、小さな温泉街。フエンタウンは規模こそ小さいが、連日多くの人で賑わう、ホウエンでも有名な観光スポットだ。

中心街から少し離れ、清流沿いに森に向かって歩くことしばらく。ハルカのお勧めする旅館が見えてきた。


 ユリーカ 「あっ! あの建物?」

 ハルカ 「そうよ。木の立派な門があるでしょ?」

 ユリーカ 「わはっ! わたし一番乗り〜!」

 シトロン 「ユリーカ走ると危ないですよ!」

 サトシ 「よ〜し! じゃあオレも!」

     「ぴかぴっかぁ!」


サトシとユリーカ、それにピカチュウは、旅館の入口へと駆けて行く。


 ハルカ 「ふふっ。サトシったら、全然変わってないかもっ」

 セレナ 「………」

 シトロン 「それにしても、中心街から ずいぶん離れるんですね」

 ハルカ 「えぇ。そのお陰で、すっごく静かで良い所なの。川の流れとか、部屋からでも聞こえるんだ」

 シトロン 「なるほど」
 ▼ 218 スノキ 15/01/08 22:20:00 ID:DZq9cSz6 [23/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 女将 「いらっしゃいハルカちゃん。それにお友達の皆さんも。ようこそ、フエン温泉“えんとつのお膝元”へ」


宿に入ると、品の良さそうな、少々年老いた女将が出迎えてくれた。


 ハルカ 「お久しぶりです、女将さん。今日は急な連絡だったのに、ありがとうございます」

 女将 「いいえぇ。ハルカちゃんたち、若い子がいっぱい来てくれるって言うんだもん。楽しみにしてたわ」

 サトシ 「ハルカ……知り合いなのか?」

 ハルカ 「うん。お仕事でここに来たことがあるって言ったでしょ? その時、いろいろお世話になったんだ」

 女将 「その時のハルカちゃん、まだ見習いみたいでねぇ。他の子は撮影で忙しかったけど、ハルカちゃんは暇してたみたいで、色々お話しさせて貰ったのよね」

 ハルカ 「そうなの。その時、絶対また泊まりに来ますって、約束したんだ」

 女将 「本当にまた来てくれてありがとうねぇ。さ、みんな疲れてるでしょ。お部屋の用意は出来てるから、ゆっくり寛いで下さいね」


フエン温泉“えんとつのお膝元”。

中心部の温泉街から少し離れた所にある、しなびた旅館だ。清流に沿って建てられた木造の建物は、随所に昔ながらの装飾が見られる、まさに“和風”を絵にかいたような雰囲気だ。


ハルカたちは女将に案内され、最上階、3階の広い部屋に通された。
 ▼ 219 ッサム@つららのプレート 15/01/08 22:27:15 ID:.dth0Kwo [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
KCBってカナズミシティ?
 ▼ 220 スノキ 15/01/08 22:30:00 ID:DZq9cSz6 [24/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 女将 「皆さんのお部屋は、こちらです」

 ユリーカ 「わぁ〜広〜い!」

 シトロン 「畳の香りが気持ち良いですね!」

 セレナ 「見て見て! すっごく良い景色!」


部屋は、12畳と6畳の二間続きになっていて、窓からは、すぐ前を流れる清流が、そして雄大な えんとつ山が、手が届くほど近くに迫っていた。


 女将 「ふふっ。気に入って貰えたようですねぇ」


女将はお茶を注ぎながら、静かに笑った。


 女将 「今日のお客様は、他に年配の方しかいないの。だからハルカちゃん、人目を気にしないで、ゆっくり休めるわよ」

 ハルカ 「ふふっ。ありがとうございます」

 女将 「お夕食は18時半。大浴場は1階の、帳場の向かいの通路を……って、ハルカちゃん分かるわよね?」

 ハルカ 「はい!」

 女将 「それじゃあみなさん、ごゆっくり。卓球台もあるから、どうぞ楽しんで行って下さいね」

 サトシ 「はい!」

 ハルカ 「ありがとうございます!」
 ▼ 221 ジャンボ@ハートのウロコ 15/01/08 22:30:27 ID:hyADgNrc [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>219
カナズミシティ防衛隊てきな(適当)
 ▼ 222 スノキ 15/01/08 22:40:00 ID:DZq9cSz6 [25/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「さて! それじゃあ一風呂行くかシトロン!」

 シトロン 「えっ……もうですか?」

 サトシ 「当たり前だろ〜。旅館に着いたらまず温泉。夕飯食べたらまた温泉。夜が明けたら朝風呂に。これが常識さっ!」

 シトロン 「なるほど。やはり文化がカロスとは全然違いますね。……けど、鍵のこともありますし、皆で行ってしまうと……」

 ハルカ 「良いわよ。サトシとシトロン、先に行って来て」

 セレナ 「うん。私、もう少しこの部屋を楽しみたいから」

 ユリーカ 「ユリーカも! 畳に寝っ転がって、景色を見てるだけで気持ち良いもん!」

 サトシ 「そっか。悪いなみんな」

 シトロン 「では、お言葉に甘えてお先に」

 サトシ 「あ、シトロン。浴衣持って行くぞ!」

 シトロン 「浴衣……ですか?」

 サトシ 「あぁ。旅館では これを着るんだけど、えっと……パジャマみたいなものかな」

 シトロン 「パジャマですか。着替えを出す手間が省けますね」


サトシとシトロンは、浴衣とタオルを持って、さっそく温泉へと向かった。
 ▼ 223 ークイン@こうらのカセキ 15/01/08 22:40:59 ID:DFBd3aaE [4/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
温泉卓球ってタケシがすごく似合いそうなんだけど何でだろ
 ▼ 224 スノキ 15/01/08 22:42:00 ID:DZq9cSz6 [26/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>219
>>221
クチバ(KuChiBa)ですよ。
語呂的に一番良かったので(笑)
 ▼ 225 チャブル@あかいいと 15/01/08 22:49:14 ID:.dth0Kwo [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>224
なるほどクチバですか
 ▼ 226 スノキ 15/01/08 22:50:00 ID:DZq9cSz6 [27/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
30分くらいして、2人は帰って来た。


 サトシ 「ただいま〜」

 シトロン 「サトシ……この浴衣ってズボンじゃないって言うか……この紐だけで止まってて……大丈夫ですかコレ? 足元からスースーしますし、脱げたりしませんか?」

 サトシ 「大丈夫だって! それに“紐”じゃなくて“帯”な!」

 ユリーカ 「わはっ! 2人とも なにその格好!」

 サトシ 「浴衣って言って、日本の伝統的な服装なんだ」

 ハルカ 「うん。2人とも似合ってるかもっ」

 セレナ 「(サトシ……カッコいいなぁ ///)」

 ユリーカ 「伝統的な……ねぇねぇお兄ちゃん! 私も着てみたいから脱いで!」

 シトロン 「えぇっ!?」

 ハルカ 「大丈夫よユリーカ。浴衣って、女の子用もあるんだから」

 ユリーカ 「そうなの!?」

 セレナ 「へぇ〜。てっきり男の人が着るものだと思ってた」

 ハルカ 「女の子用は、……このピンク色の浴衣よ。さっ、私たちも温泉入ろっ!」
 ▼ 227 ンカラス@ミミロップナイト 15/01/08 23:23:57 ID:Idi98p1w [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 228 ギギアル@あついいわ 15/01/08 23:59:09 ID:DFBd3aaE [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 229 スノキ 15/01/09 01:01:01 ID:aAko3bOk [1/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
温泉から上がれば、もうすぐ夕食の時間だ。

みな浴衣を着て、1階の食事処へと移動する。前菜や飲み物は既に用意されていて、ハルカたちが席に着いたタイミングで、“大物”が運ばれてきた。


 女将 「はい。こちら、お刺身の船盛りです」

 ※ コレ →【http://i.imgur.com/srRU35d.jpg


 シトロン 「凄いですねこれは!」

 ユリーカ 「わぁ! お魚が船に乗ってる!」

 セレナ 「凄い! こんなお料理、初めて見た!」

 サトシ 「オレも! こんな豪華な船盛りは初めてだぜ!」

 ハルカ 「ふふっ。私も!」

 女将 「お嬢さんたちはカロスの子だから、こういう料理は珍しいでしょうねぇ。他にも日本らしいお料理を用意しますから、楽しんで行って下さいね」


女将の言う通り、川魚の塩焼きや牛肉の鉄板焼き、天ぷらや炊き込みごはん、アサリの味噌汁に、デザートは蕨餅と、和風の旅館に相応しい料理が、次から次へと運ばれてきた。

セレナとシトロン、ユリーカは、それら全てに新鮮な反応を見せた。カロスでは まず見かけない料理、味、舌触り。口に合わないものがあるかと思ったが、どれをとっても満足したようで、ハルカとサトシは安心した。
 ▼ 230 スノキ 15/01/09 01:10:00 ID:aAko3bOk [2/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「さて! 夕食の後は卓球と行きますか!」

 ハルカ 「ふふっ。賛成!」


卓球台に向かったハルカたち。流石にセレナたちも卓球は知っていたようで、早速、男VS女の卓球が始まった。


 サトシ 「行くぜ〜そりゃ!」 スコン!

 セレナ 「えいっ!」 パコン!

 シトロン 「……やぁ!」 スカッ!

 ユリーカ 「あははっ! お兄ちゃん下手〜!」

 シトロン 「なんの……サトシ、今度は僕から打ちます!」

 サトシ 「あぁ!」

 シトロン 「そりゃっ!」 スカッ!

 ユリーカ 「当たってないよ〜」

 シトロン 「ぐぬぬっ……」

 サトシ 「(そう言えば、卓球なんて“ポケモンピンポン”以来だっけ。エテボース、元気でやってるかな……)」
 ▼ 231 コルピ@リゾチウム 15/01/09 01:13:16 ID:WHUltUcA [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エテボースかあ、ヒカリと別れたの5年くらい前だっけ
 ▼ 232 スノキ 15/01/09 01:20:00 ID:aAko3bOk [3/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その後、1時間くらい卓球を楽しんだハルカたち。


 セレナ 「それっ!」 スコン!


久々のスポーツに夢中になって取り組む5人だが、初めて浴衣を着るセレナがスポーツに熱中すると どうなるか……彼女は気付いていなかった。


 サトシ 「おりゃっ! ……ってセレナ、浴衣はだけてるぞ」

 セレナ 「えっ……きゃっやだっ! ///」


セレナの浴衣は、卓球の動きのせいで帯が緩み、完全に前が はだけて白いブラがチラチラと見えていた。


 ハルカ 「あらら……待ってセレナ。帯なおしてあげるから……サトシとシトロンは向こう向いてて!」

 サトシ 「あっ……じゃあ、そろそろ卓球終わるか。先に部屋戻ってるぜ。行くぞシトロン」

 シトロン 「そうですね。(よっしゃセレナの はだけ姿ゲットです! この光景は脳裏に きちんと焼き付けておきましょう!)」


 セレナ 「もぉ〜浴衣ってこんな簡単に脱げちゃうの……?」

 ハルカ 「激しく動いたからよ。良かったじゃない、ブラ付けてて!」


浴衣を直したセレナとハルカは、サトシ達に少し遅れて部屋へと戻った。
 ▼ 233 ロトーガ@サファリボール 15/01/09 01:21:08 ID:WHUltUcA [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ここでもやはりシトロンは変態野郎であった…
 ▼ 234 スノキ 15/01/09 01:30:00 ID:aAko3bOk [4/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 シトロン 「ふぅ〜。流石に1時間もやると疲れますね……」


部屋に戻ると、既に布団が敷かれていた。12畳側に3人分、6畳側に2人分。男女で別れて下さいと言うことだろう。


 サトシ 「なにしてんだシトロン! もう1回温泉行くぞ!」

 シトロン 「すみません……ちょっと休ませて下さい……。僕は後で行きますから、サトシ達は先に行っちゃってください。僕は残りますから、鍵の心配はいりませんし……」

 サトシ 「そうか? じゃあ頼んだぜシトロン!」

 サトシ (……さっきはシトロンに止められたけど、今度は泳げるぞ、ピカチュウ) ヒソヒソ

 ピカチュウ (ぴっかぁ) ヒソヒソ


 ハルカ 「じゃあ私たちも」

 セレナ 「そうね。ユリーカは……」

 ユリーカ 「ユリーカ、なんだか眠くなっちゃた……。セレナたちで行ってきていいよ〜」

 セレナ 「そっか」

 ハルカ 「じゃあ行きましょ、セレナ、サトシ!」
 ▼ 235 スノキ 15/01/09 01:40:00 ID:aAko3bOk [5/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ハルカ 「はぁ〜……本当、良いお湯ね〜」

 セレナ 「えぇ。すべすべ してて……お肌に良いって感じ」


露天風呂に浸かってリラックスするハルカとセレナ。

上っては消えてゆく温泉の湯気、庭園のような露天風呂脇の造形、満点の星空。非日常的な空間が、2人を優しく包み込んでいる。


 ハルカ 「楽しいな……ホントに……」

 セレナ 「……えっ?」

 ハルカ 「私ね……今の事務所に入ってから、なんだかんだで、全然遊べてないんだ。友達と会うことだって、今回が本当に久しぶり。サトシから連絡貰って、本当に嬉しかったんだ、私……」

 セレナ 「そうなんだ……大変なんだね」

 ハルカ 「うん……」


しんみりとした雰囲気になったが、セレナは、気になっていたことを ぶつけてみた。


 セレナ 「ねぇ……こんなこと聞くのもどうかと思うんだけど……ハルカはサトシのこと、どう思ってるの……?」
 ▼ 236 スノキ 15/01/09 01:50:00 ID:aAko3bOk [6/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ハルカ 「どうって……。ちょっとお子ちゃまなところもあるけど、本当に頼れる、心強い旅仲間、かな」

 セレナ 「……そっか」

 ハルカ 「どうして?」

 セレナ 「あのっ……サトシとすっごい仲良さそうだったから、その……サトシのこと、好きなんじゃないかって……」

 ハルカ 「……ふふっ。旅仲間としては大好きだけど、セレナが言いたいのは、異性として、ってことでしょ? そんな風に考えたこと無かったなぁ」

 セレナ 「そうなの?」

 ハルカ 「うん。なんだか、一緒にいるのが当たり前みたいになっちゃって」

 セレナ 「そうなんだ……」

 ハルカ 「……ねぇセレナ。普通に見てさ、私とサトシって、付き合ってるように見えるのかな?」

 セレナ 「えっ……?」

 ハルカ 「率直な感想を聞きたいの」

 セレナ 「えっと……うん。サトシとハルカ、すっごい仲良さそうに見えるし、一緒に居て楽しそうだし。傍から見たら、カップルなんじゃないかって思うかも……」

 ハルカ 「……だからなのかな」

 セレナ 「どうしたの?」

 ハルカ 「実は私……もうサトシに、会えないかもしれないんだ……」

 セレナ 「えっ!?」
 ▼ 237 スノキ 15/01/09 02:00:00 ID:aAko3bOk [7/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ハルカ 「今日ね、所長に言われちゃったんだ。サトシと一緒に旅してたことが世間に知られたら、私は大バッシングを受けるって。会社にも損害が出るって……」

 セレナ 「そんな……だって、一緒に旅しただけじゃない! どうして……」

 ハルカ 「この業界は、そういうものなんだって。マスコミに知られたら、徹底的に叩かれるって。そうなったら、私にも会社にもマイナスしかないって……」

 セレナ 「うん……」

 ハルカ 「だから……今のうちに、サトシとは縁を切りなさいって……言われちゃったんだ……」

 セレナ 「おかしいよそんなの! だって、ハルカはサトシのこと……」

 ハルカ 「好きだよ。純粋で、ポケモンのことに一生懸命で、私のこと、いつも励ましてくれて……本当に優しい人。だから、縁を切るなんて考えられない。でも……事務所の方針に逆らうのは……やっぱりダメなんだろうな……」

 セレナ 「……本当に縁を切らないといけないの? もっと他に……なにか方法は無いの?」

 ハルカ 「……セレナだったらさ。サトシとお別れするのと、ポケモンパフォーマーになるのだったら、どっちを選ぶ?」

 セレナ 「えっ……そんなっ……急に言われても……」

 ハルカ 「だよね。私だってそうだよ……」

 セレナ 「……でも私は、サトシを選ぶ……かな」

 ハルカ 「夢を諦めてでも?」

 セレナ 「……うん。確かにポカロンは、私がやっと見つけた夢だけど……でもっ、サトシは1人しかいないの。代わりなんて絶対に有り得ない。サトシと縁を切るくらいなら、私は別の夢を探すと思うな。大変かもしれないけど、私はサトシと一緒に居たい……」

 ハルカ 「そっか……」
 ▼ 238 スノキ 15/01/09 02:09:59 ID:aAko3bOk [8/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
聞こえてくるのは、溢れんばかりに注がれる源泉の音と、河の せせらぎの音。

露天風呂で足を伸ばすハルカとセレナのまわりを、凛とした空気が包み込む。


 ハルカ 「セレナってさ……サトシのこと、好きだよね?」

 セレナ 「ふぇっ!?」

 ハルカ 「ふふっ……図星みたいね。そうじゃなかったら、私に“サトシをどう思ってるか〜”なんて聞かないもんね」

 セレナ 「うぅ…… ///」

 ハルカ 「サトシってカッコ良いもんね。……私が初めてサトシを意識したのは、マナフィの映画の時だったなぁ」

 セレナ 「(映画知らないんだけど……)」

 ハルカ 「海底神殿の崩壊を防ぐためにね、サトシ、1人で頑張ったんだよ。私を脱出ポットに寝かせてくれて。自分の危険なんて考えないで、私のことを守ってくれて……」

 セレナ 「そっか。サトシ、昔から素敵な人だったんだね」

 ハルカ 「旅が終わって、サトシとお別れする時にね。ちょうどコンテストが開かれてて、2人で出場したの。結果は2人仲良く優勝ってなったんだけど、その時に貰ったコンテストリボン、サトシと半分つにして、今でも大切に持ってるんだ」

 セレナ 「……良いね、そういうのって」

 ハルカ 「うん。そのリボンはね、今でも私の お守りなの。辛い時は そのリボンを見て、楽しかった旅を思いだしてたんだ……」

 セレナ 「うん……」

 ハルカ 「そうやって考えると……私って、サトシのこと、好きなのかな……」
 ▼ 239 スノキ 15/01/09 02:20:00 ID:aAko3bOk [9/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 セレナ 「ねぇハルカ。やっぱり考え直した方が良いよ。お仕事のためにサトシと縁を切るなんて、私だったら絶対に後悔すると思う。サトシみたいな良い人、他に居ないと思うもん」

 ハルカ 「私だって、それは思ってるよ。……所長にはね、明日のエキシビジョンまでに、決心を付けて来いって言われたんだ」

 セレナ 「ハルカ……」

 ハルカ 「きちんとサトシにお別れして来いってことだと思うけど……なんだかっ……寂しくなっちゃって……グスッ」


 ― サトシ 『よっしゃピカチュウ誰もいないぞ!』

 ― ピカチュウ 『ぴっかぁ!』

 ― バッシャァァァン!

 ― サトシ 『ぷはぁぁぁ気持ち良い〜!』

 ― ピカチュウ 『ぴかぴっかぁ〜!』

 ― サトシ 『よぉしピカチュウ! 泳ぐぜぇ!』

 ― ピカチュウ 『ぴか! ぴかちゅぅ!』


隣の男湯露天風呂から聞こえてきたサトシとピカチュウの声に、ハルカとセレナは、どこか和まされた。


 セレナ 「ふふっ……サトシったら」

 ハルカ 「やっぱりお別れしたくないな……サトシと……」
 ▼ 240 スノキ 15/01/09 02:30:00 ID:aAko3bOk [10/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 セレナ 「……じゃあハルカ、私、先に戻ってるね」

 ハルカ 「えっ……?」

 セレナ 「ここからは、ハルカが決めることだよ。お仕事を取るにせよ、サトシを取るにせよ、サトシと しっかり お話しするべきよ」

 ハルカ 「セレナ……」

 セレナ 「頑張ってねハルカ。自分の道だもん。後悔だけは しないように、サトシとお話ししてきてねっ」

 ハルカ 「……うん。ありがとう、セレナ」


セレナは風呂から上がり、露天風呂には、ハルカが1人残された。

隣からは、相変わらずサトシとピカチュウの はしゃぐ声が聞こえてくる。壁を挟んだ すぐ向こうにサトシがいることが、より、ハルカを緊張させた。


 ハルカ 「(今までサトシを……恋愛相手として見てきたことは無かったけど……なんでこんなにドキドキするんだろう……)」


ハルカは鼓動が高まっていることに気付いていた。

それは恐らく、セレナに恋愛話を振られたことと、サトシと話をする緊張感から来ているものだろう。どっちにせよ、ハルカにとって、初めての感覚だった。


 ハルカ 「(男湯の前で待ってれば……サトシに会えるよね……)」


ハルカは風呂から上がり、浴衣を着て、サトシが出てくるのを待った。
 ▼ 241 スノキ 15/01/09 02:31:59 ID:aAko3bOk [11/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はこの辺で終了します。
ここまでのご支援、ご感想、ありがとうございました。

明日の夜は遅い時間に再開します。
 ▼ 242 ャルマー@どくけし 15/01/09 02:33:17 ID:cge.TPPQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙!
 ▼ 243 ーメイル@スペシャルガード 15/01/09 02:44:08 ID:4CFxn35o NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙支援
 ▼ 244 ツベイ@しらたま 15/01/09 02:58:58 ID:OYNi.BfQ NGネーム登録 NGID登録 報告
>>237
投稿時間すげぇ
 ▼ 245 ライゴン@しんぴのチケット 15/01/09 08:57:31 ID:90wjqnqY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 246 グカルゴ@みどりのかけら 15/01/09 11:36:23 ID:ZdIkdiD. NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 247 ャローダ@せんせいのツメ 15/01/09 17:38:03 ID:WHUltUcA [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙!
 ▼ 248 モンガ@フエンせんべい 15/01/09 18:23:55 ID:qjgwI6rE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 249 ゲハント@アンノーンノート 15/01/09 18:25:02 ID:Zd/GjSjU NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 250 ルリル@ツメのカセキ 15/01/09 21:04:09 ID:WHUltUcA [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 251 クリン@ハガネールナイト 15/01/09 21:11:52 ID:t3HelquY NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 252 ポエラー@こううんのおこう 15/01/09 21:54:49 ID:ytdnbCTA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
はりー
 ▼ 253 スノキ 15/01/09 22:00:00 ID:aAko3bOk [12/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
風呂の前には、畳敷きの湯上り処がある。ハルカはその畳の上に小さく座り、色々なことを考えながら、サトシが出てくるのを待っていた。

男湯の中から、威勢の良い水の弾ける音が聞こえてくる。サトシとピカチュウが温泉の中で はしゃいでいる証拠だ。


 ハルカ 「もぉ……サトシったら……」

 女将 「おやハルカちゃん。待ち合わせかい?」


すると、タオルの山を持った女将が やって来た。仕事中だろうか。


 ハルカ 「女将さん……」

 女将 「なんだかハルカちゃん……顔色が優れないわねぇ。何か悩みでもあるのかい?」


女将は優しく、ハルカに語り掛けた。出来るだけ不安さを顔に出さないようにしていたハルカだけあって、女将の洞察力には感服した。


 ハルカ 「いえ……大丈夫ですよっ」

 女将 「そうかい? 事務所に務めるトップコーディネーターなんて、苦労が絶えないんでしょうけど、辛い時は無理しちゃダメだよ。誰かに話すだけで、気持ちはずぅっと軽くなるんだからね」

 ハルカ 「はい……」


全てお見通しなんだなと、ハルカは感じた。
 ▼ 254 スノキ 15/01/09 22:01:00 ID:aAko3bOk [13/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ハルカ 「あの……女将さん……」
 
 女将 「なんだい?」


優しく微笑む女将に、ハルカは思い切って聞いてみた。

女将に心配させるようなことは したくは無かったが、聞かずには いられなかった。


 ハルカ 「もしも女将さんだったら……お仕事とお友達、どっちが大事ですか?」

 女将 「そぉねぇ……私だったら、お仕事を取るでしょうねぇ……」

 ハルカ 「お仕事ですか……」


女将の回答に、ハルカは少し、がっかりした。

ここで友達と答えてくれていれば、ハルカにとって、サトシとの縁を大事にする決心が付いていたかもしれない。人生経験豊富な女将の回答なら、自信を持って、仕事よりサトシを選んでいたかもしれない。

しかし実際、女将は仕事を選んだのだ。
 ▼ 255 スノキ 15/01/09 22:02:00 ID:aAko3bOk [14/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ハルカ 「………」

 女将 「と言っても、これは私だから言えることなのよ」

 ハルカ 「えっ……?」

 女将 「私はね、女将としてこの旅館を切り盛りするために、色々なことを犠牲にしてきたわ。お友達だって全然会ってないし、家族だってそう。旅館にお休みなんてないからね」

 ハルカ 「はい……」

 女将 「けど、ハルカちゃんは違うわよね。まだまだ若いんだし、まだ、なんにも犠牲にしていないでしょ? もしも私がハルカちゃんの立場だったら、お仕事より、お友達を選ぶかな、きっと」

 ハルカ 「女将さん……」

 女将 「ハルカちゃんはまだ13歳よ? お仕事なんて、まだいくらでもあるわよ。それより今は、お友達を大事にした方が良いに決まってるわ。若いうちの人間関係は、一生ものになるんだから。代わりなんて絶対に見つからない。お友達って言うのはね、何よりも大切にしなきゃいけない、大切なものなのよ……」

 ハルカ 「うぅっ……はいっ……!」

 女将 「なにか……悩んでるのかしら?」

 ハルカ 「グスッ……いえっ! もう大丈夫です。女将さん、ありがとうございました!」

 女将 「ふふっ。私はなんにもしてませんよ。ハルカちゃんが決心したんなら、それを曲げずに、思いっきりぶつかってごらんなさい。ね?」

 ハルカ 「はいっ!」
 ▼ 256 ラティナ@ちいさなキノコ 15/01/09 22:32:47 ID:wXbV9AME NGネーム登録 NGID登録 報告
女将いいひとや

支援
 ▼ 257 ダック@クチートナイト 15/01/09 23:15:02 ID:cge.TPPQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 258 スノキ 15/01/10 00:01:11 ID:nDpu1Srs [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「ふぅ〜泳いだな〜」

     「ぴかぴぃかぁ〜」

 サトシ 「お、ハルカ。偶然だな。いま上がったのか?」


少しして、サトシが風呂から出てきた。温泉に浸かり過ぎたのか、浴衣の胸元が広めに開けられて、逞しい体つきがチラリと見える。


 ハルカ 「うん……サトシ、ちょっといい?」

 サトシ 「どうした?」


サトシはハルカの隣に腰掛ける。温泉に長く浸かった彼の体から発する熱気が、ハルカを ほんのりと暖めた。


     「……ぴかっ!」

 サトシ 「あ、おいピカチュウ?」


……と、ピカチュウは1人、部屋へと戻って行った。


 ピカチュウ 「(ハルカの雰囲気を見るに……きっと僕はお邪魔だね。悩みでも相談したいのかな、ハルカ……)」
 ▼ 259 リヤード@ポロックケース 15/01/10 00:02:29 ID:xcQ3GuGc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
ピカ様さすがww
 ▼ 260 スノキ 15/01/10 00:10:00 ID:nDpu1Srs [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
冷水器の水を飲みながら、サトシとハルカは、しばらく隣通しで落ち着いた。


 サトシ 「それで……どうしたんだハルカ?」

 ハルカ 「えっと……サトシ、今回は、本当にありがとう。サトシとピカチュウが来てくれたお陰で、ちゃんとお仕事が出来たし、写真集もナシになって、明日のエキシビジョンにも出れて。全部サトシのお陰だよ」

 サトシ 「へへっ。気にすんなって! ハルカが困ってるのに、助けるのは当たり前だろ?」

 ハルカ 「サトシ……本当に変わらないね。困ってる人を見つけたら、いつも進んで助けに行って。私、サトシが すっごい良い人だって、ずっと見てきたもん」

 サトシ 「いやぁ、困ってる人を見ると、ほっとけなくてさ」

 ハルカ 「ふふっ。……私、サトシと会えて本当に良かったかもっ。それに、一緒に旅を出来て。今もこうやって、一緒に温泉に来れて」

 サトシ 「なに言ってんだよ いまさら。オレだって、ハルカと会えて本当に良かったぜ?」

 ハルカ 「うん……」
  ▲  |  全表示1000   | << 前100 | 次100 >> |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |  ▲      
                  スレ一覧                  
荒らしや削除されたレスには反応しないでください。

. 書き込み前に、利用規約を確認して下さい。
レス番のリンクをクリックで返信が出来ます。
その他にも色々な機能があるので詳しくは、掲示板の機能を確認して下さい。
荒らしや煽りはスルーして下さい。荒らしに反応している人も荒らし同様対処します。




面白いスレはネタ投稿お願いします!
スレの消えている画像復旧リクエスト
スレ名とURLをコピー(クリックした時点でコピーされます。)
新着レス▼