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【SS】ポケットモンスター外伝R

 ▼ 1 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 11:06:01 ID:2JeGxn72 [1/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シリーズ完結って言いましたが……こんなに長い物をここまで読んでくれた方が少しでもいるのなら伏線(?)放置で終了はその方々に失礼だと思いましたので続きを書く事にしました。色々と迷惑おかけしました。

これまでのURL↓

外伝
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=425114

外伝2
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=430226

外伝3
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=435716

外伝3,5
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=437371

外伝4
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=441121

外伝4+
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=469635

おーちゃんと俺
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=475033
 ▼ 31 ルガレオ@でんきのジュエル 17/01/23 17:47:32 ID:LW79f.M6 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 32 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 21:05:55 ID:2JeGxn72 [2/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
2.温もりを求めて



ライチュウは走る……



走る中、どんどん鮮明になっていく記憶……



それはドリ村に引っ越す前の微かな記憶……


 ▼ 33 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 21:11:37 ID:2JeGxn72 [3/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ライチュウ「思い出したぜ……ガキの頃、一緒に遊んでくれた俺の師匠……兄貴の事を!」


ライチュウはとある家の前で立ち止まった。


ライチュウ「たしかここだ……前に仕事でこのあたりの名簿を作ったからな……」


ライチュウはその家の扉を叩いた。

コンコン……

すると家から懐かしい声が聞こえた……


?「誰だー? こんな日に……」

 ▼ 34 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 21:16:49 ID:2JeGxn72 [4/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
きぃ……


少しボロい扉を開けて出てきたのはデンリュウだった。


デンリュウ「誰だ? って懐かしいな! ピカじゃねーか!……じゃ、なくて今はライ……か?」

ライチュウ「久しぶりだな! 兄貴!」

デンリュウ「何年ぶりかな……ってそれよりどうしたんだよ」

ライチュウ「あー……話すと長くなるぜ?」

デンリュウ「そっか、まぁあがってけよ。コーヒーくらい出すから」

ライチュウ「へへっ! どうも!」


ライチュウはデンリュウに促されて家に入っていった。
 ▼ 35 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 21:21:54 ID:2JeGxn72 [5/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告



この方こそ俺の師匠、デンリュウ。



俺がドリ村に引っ越す前に住んでた村で俺の遊び相手をしてくれたり技を教えてくれた。



俺は尊敬してたから兄貴って呼んでたんだ。


 ▼ 36 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 21:29:04 ID:2JeGxn72 [6/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
デンリュウの部屋は本やゴミが床に散乱していた。


デンリュウ「汚い部屋だけどすまんな」

ライチュウ「いやいや! 俺の部屋の方が汚いぜ?」


デンリュウは鼻歌を歌いながらインスタントのコーヒーを入れている。

ライチュウは椅子に腰掛けた。


デンリュウ「それにしてもライよぉ……お前、生きてた頃にとんでもない事やらかしたって噂に聞いたけど……あれマジ?」

ライチュウ「あ、不老不死の件?」

デンリュウ「それそれ」

ライチュウ「……ま、まぁな……」

デンリュウ「あっはっはっ!! マジかよ! ひーっひっ! 腹いてぇ!!」


デンリュウは机をバンバンと叩きながら笑っている……


ライチュウ「笑い事じゃないんだけど……」

 ▼ 37 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 21:33:16 ID:2JeGxn72 [7/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
デンリュウ「ひっひー! す、すまん」


デンリュウは笑いながら震える手でコーヒーをライチュウに渡した。


ライチュウ「兄貴サンキュー」

デンリュウ「で? 今日はどうして俺なんかに会いに来たんだ?」


ライチュウは真剣な表情をデンリュウに向けた。


ライチュウ「兄貴……兄貴は俺の親父の事、知ってるか?」


先程まで笑っていたデンリュウはその言葉に表情を変えた。


デンリュウ「っ……まぁな」

 ▼ 38 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 21:40:10 ID:2JeGxn72 [8/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ライチュウ「やっぱり……兄貴! 教えてくれよ! 兄貴の知ってる事全部!」

デンリュウ「……知ってどうするんだ?」

ライチュウ「親父を探すんだ」


デンリュウは腕組みをした。


デンリュウ「そうか……でもなぁ」

ライチュウ「も、もったいぶらないでくれ! 兄貴!」

デンリュウ「俺の口からはなぁ……」

ライチュウ「な、なんでだよ! 教えてくれよ!」

デンリュウ「口止めされてるからな……たとえお前の願いでもよ……」

ライチュウ「なっ!? そんな事誰に口止めされてんだよ!」


デンリュウは少しの間ライチュウから目をそらしたが……やがて覚悟を決めたような素振りを見せると口を開いた……


デンリュウ「お前の親父だ」



 ▼ 39 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 21:46:08 ID:2JeGxn72 [9/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ライチュウ「っ!!……俺の……親父が?」


デンリュウは窓の外を見た……


デンリュウ「ああ……それにお前はこの事を知らない方がいい気もするし……だから……」


ドンっ!!


ライチュウは机を拳で叩きつけた。



ライチュウ「ウジウジ言ってんじゃねぇよ! 兄貴!」




 ▼ 40 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 21:49:49 ID:2JeGxn72 [10/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
デンリュウはライチュウを見つめた……


デンリュウ「……」

ライチュウ「……」


無音の中……二匹は互いの目を見つめ続けた……すると……


デンリュウ「ぷっ!」

デンリュウが吹き出した。


デンリュウ「変わってねーなぁ! ライよぉ! お前の覚悟、確かに受け取ったぜ!……ただし」


ライチュウ「……」

ヘラヘラと笑っていたデンリュウはライチュウの頭を掴むと急に真面目な顔をライチュウに近づけた。


デンリュウ「後悔すんなよ」



 ▼ 41 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 22:07:13 ID:2JeGxn72 [11/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
デンリュウは椅子に座り直した。


デンリュウ「ここまで来たら俺も親父との約束破って全部話してやるよ! ま、唯一無二の弟のためだ……なぁ?」

ライチュウ「お、弟?」

デンリュウ「まず話はこっからか……ライよぉ、俺は一応お前の兄にあたるポケモンなんだよ」

ライチュウ「へ? 兄貴? どういうことだ?」

ライチュウ「ライは俺の事、『兄貴』って呼ぶけど……実は俺、本当にお前の兄なんだよ」

ライチュウ「っ!? どういう事だよそれ!」

 ▼ 42 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 22:12:49 ID:2JeGxn72 [12/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
デンリュウ「ライはずーっと俺の事をかーちゃんも親父もいない一匹もんだと思ってたろ? ちげーんだよ」

ライチュウ「……」

デンリュウ「かーちゃんは確かに早くに亡くなった……でも親父はいた……そいつはお前の親父でもあるポケモンなんだ……」


デンリュウ「親父はライが生まれる前に再婚した……お前のかーちゃんとな……」


ライチュウ「再婚……?」


デンリュウ「俺は許せなかった。なんでいきなり再婚なんてしてんだよ……ありえねぇってな」


デンリュウ「俺は親父に怒鳴り散らした、ぶん殴った、もうなんかな……ひたすら頭にきててよ……そしたら親父はこう言ったんだ……」

 ▼ 43 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 22:17:39 ID:2JeGxn72 [13/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告




私の事をどう思ってくれても構わない……

だけど、子ども達には私の事は伝えないでくれ……



私はいつかここをたつ……

その時、家族は置いていくつもりだ……

いつか子ども達が私の事を詮索する日が来るかもしれない……


そんな日が来たら……私は旅に出たとでも言っておいてくれ……



 ▼ 44 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 22:30:19 ID:2JeGxn72 [14/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告



デンリュウ「意味わかんねぇよな……何が旅に出た事にしてくれだよ……」

ライチュウ「……」

デンリュウ「その話をした後に俺は家を出ることに決めたんだ……」


デンリュウ「俺が家を出てからの親父の事はよく知らない……それから少ししてライが生まれたんだっけな」


ライチュウ「そうだったのか……親父……一体何を考えてたんだろうな……」

デンリュウ「それは俺にもわからねーよ……そもそもあの頃の俺はそんな理由を聞いた所でブチ切れるだけだったろうからな……」


デンリュウ「だからこそこうしておっさんになって少しだけ親父にも親父なりの理由があったんじゃないかって思うようになった」


ライチュウ「どんな理由か見当はつくのか?」

デンリュウ「……一つな、断言とはいかねぇけど……色々調べて気になった事がある」

ライチュウ「気になった事?」


デンリュウ「俺たちの住んでた村の伝説だよ」
 ▼ 45 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 22:41:58 ID:2JeGxn72 [15/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ライチュウ「伝説?」

デンリュウ「ああ、色々調べてて知ったんだが……俺達の住んでた村には変な伝説があったんだ……」

ライチュウ「どんな?」


デンリュウはコーヒーを啜った。


デンリュウ「何年かに一度、村から一匹生贄を神に捧げるってのだ」

ライチュウ「生贄?」

デンリュウ「生贄を近くの湖に沈めるんだよ。そうしないと村全体が不幸に包まれる……ってのだ」

ライチュウ「ってことは……!!」

デンリュウ「俺もそう思った。親父は村の代表として生贄になったと……でもそれは間違ってると思う……」

ライチュウ「なんでだよ」

デンリュウ「聞いた話じゃそんな風習はとうの昔に無くなってたそうだ……」
 ▼ 46 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 22:51:08 ID:2JeGxn72 [16/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
デンリュウは溜め息をついた。

デンリュウ「やっぱり関係なかったみたいだな……何か見落としてる気がするんだけどな……」


デンリュウはソファに寝転がった。


ライチュウ「……兄貴はまるで親父が再婚する時に親父からプロポーズでもしたみたいな言い方だったけどよ……さっき母さんから聞いた時は母さんからプロポーズしたって言ってたぜ?」

デンリュウ「え……?」


デンリュウは体を起こした。


デンリュウ「ちょっと待て……他にもライの母さんが言ってた事、全部教えてくれよ」

ライチュウ「え、ああ……」


 ▼ 47 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 22:56:06 ID:2JeGxn72 [17/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ライチュウは母から聞いたことをデンリュウに伝えた。


デンリュウは大きく溜め息をついた。


デンリュウ「そうだったのか……俺は色々と勘違いしてたみたいだな……こりゃ厄介な事になってきた……」

ライチュウ「……」

デンリュウ「なぁ、ピカ……いや、ライ」

ライチュウ「なんだ?」

デンリュウ「俺も親父と話がしたい……この話の真相を突き止めてみたい」

ライチュウ「そうか……なら、一緒に親父を探そうぜ!」

デンリュウ「おう!」


パシッ!


二匹はハイタッチした。
 ▼ 48 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 23:00:20 ID:2JeGxn72 [18/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
それからしばらくたった頃……

町外れの丘でミミロップは一匹座りながら沈む夕日を見ていた……


ミミロップ「私のバカ……」


夕日は真っ赤に燃えている……


ミミロップ「やっぱり私……ライチュウの気持ちなんてわかってなかったよ……」


?「なに言ってんだよ柄にもない」

ミミロップ「!?」


ミミロップが振り返ると……そこにライチュウがいた。

 ▼ 49 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 23:03:58 ID:2JeGxn72 [19/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ミミロップ「ごめんね……あたしがあの時……」


ライチュウはミミロップの隣に座った。


ライチュウ「だから関係ねーよ!お前らしくないぞ?」


ライチュウはミミロップを小突いた。


ミミロップ「ライチュウ怒ってないの?」

ライチュウ「なんで俺が怒らなきゃなんねーんだよ……」

 ▼ 50 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 23:08:23 ID:2JeGxn72 [20/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ミミロップ「ライチュウ……」


ミミロップは目に涙を浮かべた。


ライチュウ「ど、どしたぁ!?」

ミミロップ「わぁーん!!」


ミミロップがライチュウに抱きついた。


ライチュウ「や、やめろぉ! こんな所でっ!!」


ライチュウは暴れたがミミロップの力は思ったよりも強かった。


ミミロップ「うわぁーん!!」

ライチュウ「……なんか知らねーけど……ごめんな? 変に気ぃつかわせちまって……」


ライチュウはミミロップを優しく撫でながら呟いた。


ミミロップ「うわぁぁん!!」
 ▼ 51 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 23:11:18 ID:2JeGxn72 [21/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
近くの木の陰でデンリュウが二匹のやりとりを眺めていた。


デンリュウ「へへっ……仲がいいっていいな!……それよりまさか、あいつらがな……」



デンリュウは木にもたれ掛かるとそっと目を閉じて遥か昔の事を思い出した……

 ▼ 52 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 23:13:33 ID:2JeGxn72 [22/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

遥か昔……



ピカチュウ「うわぁーん!」

ミミロル「ど、どうしたの!?」

ミミロルはピカチュウの膝に擦り傷が出来ているのを見つけた。

ミミロル「大丈夫よ。私、絆創膏もってるから!」

ピカチュウ「ぐす……ありがと」

ミミロル「えへへ」

 ▼ 53 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 23:15:07 ID:2JeGxn72 [23/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
デンリュウ「今では立場も逆転しちまって……ライの成長にも驚いたが、ミミも可愛くなりやがって……」


デンリュウはミミロップを見ると微笑んだ。


デンリュウ「お兄ちゃんのお嫁さんになるって言ってたあのミミが……寂しいな……」


 ▼ 54 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 23:18:25 ID:2JeGxn72 [24/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
あの日……



デンリュウ「この子の事、よろしくお願いします」

デンリュウは深く頭を下げた。

メガニウム「いえいえ、うちにもそろそろ娘が欲しいと思っていたので……」

デンリュウ「よかった……」


デンリュウは屈んでミミロルを撫でた。


デンリュウ「ミミ、これからはここが新しいお前の家だ……この方がお前の新しい家族だ……」
 ▼ 55 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 23:21:48 ID:2JeGxn72 [25/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ミミロル「お兄ちゃんは?」

デンリュウ「俺は……別に一匹で大丈夫だ。それに寂しくなったらまた会いに来るから」

ミミロル「絶対だよっ! また絶対遊ぼうねっ!」

ミミロルは笑った。


デンリュウはミミロルから目をそらした。


デンリュウ「じゃあな! 俺はもう帰るから!!」


デンリュウはそのまま走って行ってしまった……


ミミロル「あっ! お兄ちゃん!!」


 ▼ 56 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 23:24:24 ID:2JeGxn72 [26/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
デンリュウは走りながら呟いた……


デンリュウ「良かったじゃねえか……散々欲しがってた家族ができて……これであいつも寂しくねぇな!!」


しばらく走り続けて……デンリュウは自分が泣いていることに気が付いた。

デンリュウは立ち止まると空を見上げた……


デンリュウ「……なんだよ……なんで俺が……泣いてんだよ……こんな所ミミに」


ミミロル「お兄ちゃん!」


そこにミミロルが走ってきた


 ▼ 57 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 23:29:09 ID:2JeGxn72 [27/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
デンリュウ「み、ミミ!? なんで!」


デンリュウは涙を拭ってごまかした。


ミミロル「お兄ちゃんにまだ言えてなかったから……ありがとって」

デンリュウ「ミミ、そんな……そりゃ俺のセリフだ……」

ミミロル「泣かないで、お兄ちゃん」

デンリュウ「な、泣いてねーよ」

ミミロル「いつまでもお兄ちゃんは私のお兄ちゃんなんだから! 忘れないでねっ!」

ミミロルは笑った。

デンリュウ「ミミ、ありがとう……元気でな……」


デンリュウはミミロルをそっと抱きしめた。

デンリュウはまた、泣いていた……


ミミロル「あーっ! また泣いてる! お兄ちゃんの泣き虫!!」
 ▼ 58 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 23:31:11 ID:2JeGxn72 [28/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告






デンリュウ「幸せにな……ミミ……」


デンリュウはそう呟くとその場を後にした……

 ▼ 59 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 23:32:42 ID:2JeGxn72 [29/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ミミロップはライチュウの耳元でそっと囁いた。


ミミロップ「ライチュウ……」

ライチュウ「なんだよ」

ミミロップ「……大好き」

ライチュウ「……うるせー」


二匹を照らしていた夕日はどんどん沈んでいった。


続く
 ▼ 60 1◆v1GnTfaqxg 17/01/23 23:38:40 ID:2JeGxn72 [30/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
第二話 おしまい


とりあえずこの話、登場キャラの設定がかなり複雑化するのでよかったらこちらの画像(ちょいと薄いのでよかったら拡大して読んで下さい)を見てキャラの関係を再確認して下さい。

とりあえず全体通してそんなに長くはないのであいた時間に書いて金曜日までには終わらせます。

では
 ▼ 61 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 12:30:19 ID:8hLGTfbE [1/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
3.結びつく過去




休暇も二日目……


俺は兄貴と待ち合わせをしていた……


 ▼ 62 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 12:31:51 ID:8hLGTfbE [2/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

ライチュウは木の下でデンリュウを待っていた……


ライチュウ「兄貴……おっせーなぁ……」


ライチュウは空を見上げた……



今日も気持ちのよい天気だ……


ライチュウ「なんでだろ……兄貴……」


 ▼ 63 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 12:34:29 ID:8hLGTfbE [3/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
昨日……デンリュウの家で……


デンリュウ「じゃ、また明日集合ってことで」

ライチュウ「おう! じゃあな! 兄貴!」


扉を開けて家をあとにしようとしたライチュウをデンリュウが呼び止めた。


デンリュウ「ちょっと待った!」

ライチュウ「なんだ?」

デンリュウ「明日も一匹で来てくれよ……」

ライチュウ「どうして?」


デンリュウは顔をしかめた。


デンリュウ「兄貴の話は黙って聞くもんだぞ」

ライチュウ「わ、わかった……」


 ▼ 64 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 12:40:50 ID:8hLGTfbE [4/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告




ライチュウ「お陰でまたミミロップに勘違いされる所だった……」

ライチュウが木の下に腰掛けた時、遠くから声がした。


デンリュウ「す、すまん! ライ!」


デンリュウが息を切らせながら走ってきた。


ライチュウ「おっ兄貴!」

デンリュウ「すまん……寝坊しちまって……」

ライチュウ「さすが兄貴!」

デンリュウ「……バカにしてんのか?」


デンリュウがライチュウを睨んだ。


ライチュウ「へへっ!」

デンリュウ「笑い事じゃねーよ」
 ▼ 65 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 12:44:19 ID:8hLGTfbE [5/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ライチュウ「で? 集まったのはいいけど……なにするんだ?」

デンリュウ「その話だけどよ……俺をライの母さんに会わせてくれねーか?」

ライチュウ「母さん? 母さんからはもう……」

デンリュウ「いや、俺が聞きたいんだ」

ライチュウ「……?」

デンリュウ「とりあえず連れてってくれ」

ライチュウ「わかった」


二匹はライチュウの家へ向かって歩き出した。

 ▼ 66 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 12:47:44 ID:8hLGTfbE [6/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
家へと向かう二匹……


ライチュウ「なにやってんだ? 兄貴……」


デンリュウは先程からずっと少し歩いては物陰に隠れたり辺りをキョロキョロと見渡している……

デンリュウ「い、いや……なんでもない」

ライチュウ「まぁいいや、それより着いたぜ」


二匹はライチュウの家の前に着いた。


デンリュウ「お、おう」

 ▼ 67 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 12:51:07 ID:8hLGTfbE [7/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ライチュウ「たっだいまー!」


ライチュウは扉を開けた。


ライ母「おかえ……っ!!」


デンリュウを見た母は驚きの表情を見せた。


デンリュウ「へへっ……久しぶり……だな」

ライ母「……そうね」

ライチュウ「で、兄貴……どうすんだよ」


デンリュウは黙ってライチュウの前に出た。


デンリュウ「久しぶりに会っていきなりこんな事言いたくないけど……あんた……ライに隠し事してるだろ」

ライ母「!?」


 ▼ 68 ガバシャーモ@サイキックメモリ 17/01/24 12:52:35 ID:XDJa.lwc NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ワロタ
 ▼ 69 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 12:53:43 ID:8hLGTfbE [8/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
しばらく沈黙が流れた……



ライ母「知りたいの?……そこまでして本当の事……」

デンリュウ「ああ」


ライチュウも頷いた。


ライ母「……そうよね、もう子どもじゃないもの……いつまでも隠す必要も無いかもね……」

ライチュウの母は深呼吸した。


ライ母「わかった……今度は何も隠さずに話すから」



 ▼ 70 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 13:56:55 ID:8hLGTfbE [9/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告




こんな事言いたくないけど……実は私、二度結婚してるの。



私の最初の夫は……実はね……



ミミロルちゃんのお父さんだったポケモンだったの



 ▼ 71 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 13:57:36 ID:8hLGTfbE [10/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


ライチュウ「え!?」


デンリュウ「……」


母は話を続ける……

 ▼ 72 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 14:02:07 ID:8hLGTfbE [11/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ミミロルちゃんとそのお父さんはまだピカチュウが生まれてない頃、私達が昔住んでたあの村に引っ越してきたの。


その頃、ミミロルちゃんはまだ赤ちゃんだった……

聞いた話だとお母さんとは離婚して二匹で暮らしてたんだって……



私はミミロルちゃんのお父さんに一目惚れして……ミミロルちゃんのお父さんとすぐに仲良くなった……


私達が結婚するまで時間はかからなかった……でも



結婚して半年程たったあの日……事件があった……

 ▼ 73 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 14:06:40 ID:8hLGTfbE [12/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


ライ母「あの村の伝説は知ってるかしら?」


ライチュウ「お、おう……」


ライ母「ならわかるわよね……生贄の話も……」


ライチュウ「ああ……」


ライ母「ミミロルちゃんのお父さんは村の代表として生贄にされたの」


ライチュウ「そんな……」


デンリュウ「……」

 ▼ 74 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 14:09:39 ID:8hLGTfbE [13/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告




夫がどんな気持ちで死んでいったかはわからない……でも別れ際に私に笑いながらこう言ったの……



自分一匹で村がすくわれるなら……これ以上に名誉な事はない……って



そして夫を湖に沈めて村も落ち着く……はずだった……



一匹だけ村を恨むポケモンが現れた……


そう、それがライチュウの……そしてデンリュウ君のお父さん……

 ▼ 75 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 14:11:52 ID:8hLGTfbE [14/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


夫を失った私に優しくしてくれた……


彼は会ってすぐにプロポーズしてきた。

だけど私は夫を失ったばっかりで悲しくて……断った……



でも、毎日会いに来るの……だんだん私も彼に惹かれていった……


最後には私からプロポーズしたっけ……



 ▼ 76 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 14:17:21 ID:8hLGTfbE [15/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
お父さんと再婚して……あなたが……ライチュウが生まれた……


そしてライチュウが3歳位の頃……


ライチュウ、本当に覚えてない?



ライチュウ「いや、さっぱりだ……」



お父さんはその日、家を出たの……


遠くに言ってくるって言って……


必ず帰って来るって約束したのに……







まさかお父さんの遺体があの湖の底で見つかるなんてね……
 ▼ 77 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 14:21:16 ID:8hLGTfbE [16/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ライチュウ「ど、どういうこったよ!? 母さん!!」


ライ母「私にもわからない……知ってることはもう……あとはお父さんの口癖……」



こんな世界……不公平だ……



ライ母「いつも言ってた……」


ライ母「私の夫と仲良しだったお父さんは……友達を生贄にされた事をずっと恨んでた……だからって自分まで……」


ライチュウの母は涙を拭いた。
 ▼ 78 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 14:29:37 ID:8hLGTfbE [17/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ライ母「そうだ……デンリュウ君……あの後あなたがミミロルちゃんの面倒みてたのよね」

デンリュウ「えっ……ま、まぁな……」

ライチュウ「はぁ!? きいてねーぞ! 兄貴! あいつと知り合いだったのか!?」

デンリュウ「でもな、あいつももう覚えてねーよ……ガキの頃の話だしな……俺はミミを連れて家を出て……二匹で暮らしてたんだ……」


デンリュウ「でもよ……やっぱりあの時の俺には荷がおもすぎた……だから俺はミミを育ててくれる里親を探して……引き取り手が見つかってからはあいつには会ってない……」


デンリュウ「ライと遊んでて急に隠れたりしたのはあいつから隠れるためだったんだ……できるだけ会いたくなかったからな……」

ライチュウ「そういやさっきも兄貴、挙動不審だったし……今日一匹で来いって言ったのも……」

デンリュウ「ま、そう言うことだ」
 ▼ 79 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 14:38:13 ID:8hLGTfbE [18/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ライ母「デンリュウ君は私の事、嫌いなのに……親の再婚した相手だもん……当たり前だよね。それでも私のお願い聞いてくれてありがとね」

デンリュウ「いや、気にしないでくれ……俺もあの時はまだガキだった……こっちも親同士の話に顔つっこんだりして悪かったな」


ライ母「……それで、デンリュウ君がミミロルちゃんの里親が見つけた事を聞いて安心した私は暫くしてからライチュウを連れてドリ村に引っ越したの」


ライ母「村から疫病神扱いされるのが辛くて……これ以上あの村にいたらミミロルちゃんに迷惑かけると思って……」

ライチュウ「その辺りからは俺も覚えてる……ミミロルと別れたのは特に……な」



ライチュウの母は窓の外を見た……


ライ母「お父さんもこの天国にいるのかな……いるならまた、会いたい……な」




 ▼ 80 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 14:48:25 ID:KeufNCxU [1/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告


そしてその日の夜……


ライチュウは真っ暗な部屋の中……ベッドに寝転がっていた……


ライチュウ「なんか色々と知らなかった事だらけで頭の中がゴチャゴチャだな……」

ライチュウは寝返りをうった。

ライチュウ「親父は……この天国のどこかにいる……のかな」


ライチュウは目をつむった……

ライチュウ「一体どこに……」


ライチュウは深く考えているうちにそのまま寝てしまった……
 ▼ 81 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 14:54:36 ID:KeufNCxU [2/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告






あれ?……ここは……



体を起こすと目の前にどこか懐かしさを感じる草原が広がっていた……



ライチュウ「え?……なんかおかし…………なっ!?」



ライチュウは自分の姿が子どもの頃のものに戻っている事に気づいた。


ライチュウ「ど、どういう事だ?」


ピカチュウの姿のライチュウは地面に座った。
 ▼ 82 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 14:59:47 ID:KeufNCxU [3/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告

その時、どこからか声が聞こえた……



ピカチュウ……



ライチュウはなぜかすぐにわかった。


ライチュウ「この声……親父の声だ……」



ピカチュウ……じゃあな……



ライチュウ「なんだよ……親父? 待ってくれよ! 親父!!」


声は聞こえなくなった……


ライチュウは草原の真ん中で叫び続けた……

ライチュウ「親父ぃーー!!」
 ▼ 83 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 15:01:25 ID:KeufNCxU [4/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告


ライチュウ「親父!!」


ライチュウは飛び起きた。


ライチュウ「……ゆ、夢か……」


ライチュウは窓の外を眺めた……

真っ暗な空に星が輝いている……


 ▼ 84 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 15:12:28 ID:KeufNCxU [5/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
ライチュウ「あの声は……俺の記憶の奥底の親父の記憶なのか?」


ライチュウは夢の中の声に何か引っかかりを感じた……


ライチュウ「……っ!!」


深い夜の闇……無音の中、ライチュウは気づいてしまった……




この声……もしかして…………いや……そうなのか!?




俺の休暇も終わりを迎えようとしている。


続く

 ▼ 85 1◆v1GnTfaqxg 17/01/24 15:21:34 ID:KeufNCxU [6/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
第三話 終了


なんか書いてる側ですら関係図を書かないとごっちゃになりそうです……

 ▼ 86 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 13:45:34 ID:oPhWNqIc [1/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
4.親父



俺の休暇も最終日……


俺達はついに話の核心へとたどり着こうとしていた……


 ▼ 87 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 13:48:24 ID:oPhWNqIc [2/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ライチュウとデンリュウは走りながら話していた……


デンリュウ「ま、まじか!? ライチュウ!!……そんな事が……」

ライチュウ「兄貴……俺も信じられねぇよ……でも、そうとしか考えられねぇんだ!!」


ライチュウは息を切らせて立ち止まった。


デンリュウ「ここか?」

ライチュウ「……おう」


辺りには不思議な靄のような物がたちこめている……










ライチュウ「なぁ、出てこいよ……神様よぉ」
 ▼ 88 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 20:59:18 ID:oPhWNqIc [3/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
靄の中から返事が返ってきた……


神様「ん? ライチュウか……今日はまだ休みだろ? 久しぶりの休み、有意義に使……」

ライチュウ「そんな話をしに来たんじゃねーよ……気づいちまったんだよ……あんたが俺の親父だってな……」

神様「何の話だ?」

ライチュウ「とぼけんなよ。前から何かおかしいとは思ってたんだ……まず俺はあんたの姿を見たことがない……なぁ、見せてくれよ……神の姿ってのをよぉ!!」


その言葉は靄の中に吸い込まれた……


神様「わかった……」


神の言葉が響くと同時に辺りを包んでいた不思議な靄は消えて……二匹の前に一匹のポケモンが現れた。


それはライチュウそっくりの傷だらけのピカチュウだった。
 ▼ 89 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 21:00:56 ID:oPhWNqIc [4/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
デンリュウ「お、お前は!!」


デンリュウがそのピカチュウに掴みかかろうとしたが、ライチュウに止められた


デンリュウ「っ! ライ!!」


ライチュウは黙って首を振った……

 ▼ 90 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 21:05:19 ID:oPhWNqIc [5/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
神様「……」

ライチュウ「やっぱりあんたが俺の親父で間違いないみたいだな……」

神様「違うと言ったら?」

ライチュウ「んなはずねーよ……」


ライチュウは一歩前に出た。


ライチュウ「俺は……昨日の夢の中で親父の声を聞いたんだ……俺はガキの頃の事なんて殆ど覚えてない……だけど、俺の心の奥底は……親父の声、それだけは覚えていたみたいだった……それはあんたと全く同じ声だった……」

神様「……」

ライチュウ「そしてあんたの姿を見た兄貴の反応……確信した……あんたが俺の親父だ」

神様「なるほどな……」
 ▼ 91 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 21:12:00 ID:oPhWNqIc [6/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ライチュウ「そもそもあんたは俺を地獄に落とす気なんてねーだろ?」


ライチュウ「千年も生きるなんて……この世の摂理をねじ曲げる様な……普通なら問答無用で地獄行きな事を俺はやったってのに……それでもあんたは俺を助けようとする……」


ライチュウ「ミミロップに俺を助けるチャンスを与えてた事も……普通なら有り得ない」


ライチュウ「この広い世界に……たった一匹のポケモンが苦しんでいても世界には何の影響も無いってのに……関係無いのに……それでも俺を助けようとするのはあんたが俺の親父だったからだ……」


神様はライチュウを見つめると呟いた……


神様「さすがだなぁ……ライチュウ……」

ライチュウ「あんたの知ってる事、全て答えろ……」


神様は二匹に背を向けた。


神様「わかった……それでは私が神になろうとした理由から語ろうか……」


 ▼ 92 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 21:18:15 ID:oPhWNqIc [7/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告



ずっとずっと昔の事だ……



私は……あの村でデンリュウと二匹で平和に暮らしていた……

そんなある日、村に一組の家族が越してきた。

ミミロルとそのお父さんだった。


私とミミロルのお父さんはすぐに仲良くなった……


そして村に越してきてすぐにミミロルのお父さんは結婚したんだ……ライチュウ、お前の母さんと……


私は嬉しかった……親友が幸せそうでな……


しかし、その幸せも長くは続かなかった……
 ▼ 93 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 21:20:41 ID:oPhWNqIc [8/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ミミロルのお父さんが来てからどうしてか村に悪い事が続いた……


村のポケモンの殆どがミミロルのお父さんのせいだと言い出して……彼は邪魔者扱いを受けだした……


そしてあの事件……


村のポケモン達は遥か昔にあった村の伝統を理由にミミロルのお父さんを無理やり湖に沈めて殺害した……


母さんは泣いた……


私もな……



 ▼ 94 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 21:22:28 ID:oPhWNqIc [9/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告



ミミロルのお父さんが殺された次の日……私の家に一通の手紙が届いた。


それはミミロルのお父さんからのもので……手紙にはこう書かれていたんだ……



 ▼ 95 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 21:26:09 ID:oPhWNqIc [10/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

ピカチュウへ

俺は村の為に生贄になる。

なぁに、またあの世で会えるさ。

ただ、一つ心残りがあるとすれば……ミミロルを……ミミロルの事を頼む。

あいつだけは助けてやりたい……

あと俺の妻の事……きっと寂しがるだろうな……

だから、お前が俺の代わりをしてくれないか?

俺の代わりに夫としての役目を引き継いでくれ……

 ▼ 96 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 21:27:41 ID:oPhWNqIc [11/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告




そんな事できるか……と、思いながらも気付くと私は母さんと結婚していたよ……

結婚した時、ミミロルは3歳位だったかな……


そんな時、デンリュウ……お前がミミロルを連れて家を出たんだよな……


 ▼ 97 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 21:33:32 ID:oPhWNqIc [12/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


あの日……


デンリュウはミミロルを抱きかかえて家の扉を蹴り開けた。

バンっ!!


走り出そうとするデンリュウを母が呼び止める。


母「デンリュウ君! 待って!!」

デンリュウ「気安く話しかけんな!! 俺はあんたを母親とは認めねぇ!! 俺は……俺はミミロルを連れてこんな家出てってやるからなっ!! お前らなんかに任せてたらこの子が可哀想だ!!」

幼いミミロルは二匹の喧嘩の理由もわからずに指をしゃぶっている……


 ▼ 98 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 21:34:48 ID:oPhWNqIc [13/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
母「……わかった……でも一つだけ約束して?」

デンリュウ「……」

母「その子を……幸せにしてあげて……」

デンリュウ「言われなくてもわかってる!!」


デンリュウはそのまま走って行ってしまった……




 ▼ 99 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 21:36:32 ID:oPhWNqIc [14/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
神様「デンリュウ、その後の事はよく知らないが……よくミミロルの事を面倒見てくれたな……」

デンリュウ「……」


デンリュウは黙って神を睨んだ……

神はその目をじっと見つめるとまた、語り出した。
 ▼ 100 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 21:39:25 ID:oPhWNqIc [15/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告



そんな事があって……ピカチュウが生まれて……そしてピカチュウもある程度育った頃……私は旅立った……



ここ、天国にな



体に大きな岩をつなぎ止めてあの湖に沈んでいった時は……きっとミミロルのお父さんと同じ気持ちだったろうな……


この村のために……いや、この世界のために……そんな事を思いながら私は暗い暗い湖の底へと沈んでいった……
 ▼ 101 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 21:54:11 ID:oPhWNqIc [16/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


私はただ、無駄死にをした訳ではなかった。

私は……こんな不公平な世界を作った神を討ちに行こうと考えていたんだ……




気が付くと私は何だか心地よい草原に寝転がっていて……直感でそこが天国である事に気づいた。


昔の天国は今の天国と違って……もっと娯楽が溢れていてみんな怠けてばかりだった……

 ▼ 102 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 21:57:24 ID:oPhWNqIc [17/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


私はそんな天国を見て本当に頭にきてな……


地上のポケモンが苦しんでいるのに……ここのポケモンはなぜここまで怠けていられるのか……少しでも良い地上を作ろうと努力しないのか……


 ▼ 103 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 22:05:05 ID:oPhWNqIc [18/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
そして私は先代の神のもとに向かった……


先代の神は大きかった……


私なんかとは違って……もっとこう……何と言うか……神々しかった……



しかし、私はこんな不公平な世界を……こんな天国を作った神を許さなかった……


沢山の傷を負ったが……私はなんとか先代を打ち倒した……


私の体に残っている沢山の傷はその時、神に負わされた物だ……神の攻撃による傷はずっと消えないらしい……

 ▼ 104 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 22:09:36 ID:oPhWNqIc [19/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
そして先代を倒した事で私が新しい神となったのだ……


私はすぐに改革を行った……


生前に罪を犯した者を地上で働かせ、私達を苦しめたあの様な事件が起こらないよう監視させた。


天国にいるポケモン達も、多少は働かせる事にした……それからはこの天国も変わっていったよ……


なんだか地上と似たような世界になってしまったがな……



地上で暮らし……

死んだら天国と言う第二の地上で二度目の生涯を送る。

天国の者が監視してより良い地上を作り出す。


私の望んだ世界が完成したんだ……


 ▼ 105 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 22:13:45 ID:oPhWNqIc [20/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


そんな時だ……ミミロル……いや、ミミロップが死んで天国に来た。


ミミロップは泣きながらお前の事を助けたい、力を貸して欲しいと頼んできた。


すごく驚いたよ……私の息子がそんな事をやらかしていたなんて……


 ▼ 106 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 22:24:53 ID:oPhWNqIc [21/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


私は生前、お前に何もしてやれなかった……

だから、少しでもお前の力になってやりたいと思ってミミロップに条件付きでお前を助けるチャンスを与えたんだ。


すごく時間がかかったが……ミミロップはお前を助けた。


そして千年ぶりに息子の姿を見た私は……あろう事かお前が……お前の事が欲しくてたまらなくなった……


久しぶりに会う成長した息子を……ライチュウ、お前を私の手元におきたかっただけなんだ。


一匹のポケモンが千年生きる位で世界のバランスなんて少しも崩れはしない……


ただ、お前に因縁をつけて私のもとで働かせることで欲を満たそうとしただけなんだ……



私は……私はただ、お前が欲しかっただけなんだ……



 ▼ 107 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 22:27:44 ID:oPhWNqIc [22/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


神はライチュウに歩み寄るとライチュウの頬を優しく撫でた。


神様「ライチュウ……もう仕事なんてしなくていい……何処へでも行けばいい……お前は今日から自由だ……」


神様は潤んだ目でライチュウを見つめた。


神様「……すまな……」


ライチュウ「言うな!!」

ライチュウは神の言葉をかき消して手を振り払った。


 ▼ 108 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 22:31:16 ID:oPhWNqIc [23/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ライチュウは神に背を向けて言った。


ライチュウ「それ以上言うな……その言葉を聞いたら……きっと俺はあんたを許してしまう……だから……!」


ライチュウはどこかへ走って行った……


デンリュウ「ら、ライ!!」


遠ざかる背中を見つめながら神は呟いた……


神様「これでいいんだ……」


 ▼ 109 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 22:32:35 ID:oPhWNqIc [24/36] NGネーム登録 NGID登録 報告
デンリュウは再び神を睨んだ。


デンリュウ「おい、クソ親父」

神様「……なんだ?」

デンリュウ「こいつは預かりもんだ……貰っとけ……」


デンリュウは何かを投げて渡した。


神様「これは……」



続く
 ▼ 110 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 22:35:34 ID:oPhWNqIc [25/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告



5.父の日


休暇の三日目は……そう、父の日だったっけな……



みんなどうしてたんだろうな


 ▼ 111 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 22:42:14 ID:oPhWNqIc [26/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ワニノコは一匹、ケーキ屋で悩んでいた……


ワニノコ「うー……親父のプレゼントどーしよっかなぁ……」

ピクシー「こちらはいかがでしょうか?」


店員のピクシーは様々なケーキを勧めてくる……


ワニノコ「そ、そうだ! 親父はオボンの実が好きだから……」

ピクシー「ではこちらは……」


さらに別のケーキが出てきた。


ワニノコ「いや、でもノワキの実も好きだっけ?」

ピクシー「ではこちらは?」

またまた別のケーキが出てきた。


ワニノコ「ど、どうすりゃいいんだよぉ!! うわぁぁああ!!」


ワニノコの叫びが店内に響いた……
 ▼ 112 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 22:49:12 ID:oPhWNqIc [27/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

コリンク宅……


コリンク「はい、お父さん! これ!」

コリンク弟「僕たちからプレゼントだよ!」

コリンク妹「べ、別にお父さんの事なんて好きじゃないんだからっ!」


コリンクはレントラーに箱を差し出した。


レントラー「なんだ?」


レントラーが箱を開けると……少し不格好なマフラーが出てきた。


レントラー「これは……!」


二匹「お父さん! いつもありがとう!」


レントラー「ありがとう、大切にするよ(もう夏になるけどな……)」
 ▼ 113 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 22:54:13 ID:oPhWNqIc [28/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
レントラーはマフラーを首に巻いた。


コリンク妹「……」


ずっとそっぽを向いている妹にレントラーが歩み寄った。


レントラー「お前もありがとな」


レントラーは妹の頭をなでた。


コリンク妹「///」


そこにルクシオがやって来た。


ルクシオ「あら、素敵なマフラーね!(三匹で編んでたマフラー、やっと完成したんだ! あのマフラー……本当は1月の誕生日にあげようとしてたんだっけ……)」

レントラー「ああ、こいつらがくれたんだ! あったかそうだろ?(暑い……)」


コリンク「よかった! 父さん喜んでくれて!」
 ▼ 114 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 22:58:42 ID:oPhWNqIc [29/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


その頃……

デンリュウは一匹歩きながら空を見上げて呟いた。


デンリュウ「ライの……俺の親父がまさか神様だったなんてな……」


?「ほんと、あたしだって驚いたわ!」

デンリュウ「っ!!」


デンリュウが振り返ると……そこにミミロップがいた。
 ▼ 115 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 23:03:22 ID:oPhWNqIc [30/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
デンリュウ「っ!?」

ミミロップ「さっきの話、影で聞いてたら出るタイミング逃しちゃって……」

デンリュウ「(こ、こいつ……話をどこから聞いてたんだ!?)」

ミミロップ「それにしても……ライチュウのお父さんがまさか神様だったなんてね……」

デンリュウ「そ、そうだな……あっ! そう言えば急ぎの用事があるんだった!! じゃあな! お嬢さん!!」


走り出そうとしたデンリュウは足元の石につまづいた。


デンリュウ「ってうおぉ!?」


ズザァ!


デンリュウは思いっきりこけた。
 ▼ 116 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 23:06:03 ID:oPhWNqIc [31/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ミミロップはこけたデンリュウに近寄ると手を差し伸べて微笑んだ。


ミミロップ「なーにやってんのよ、お兄ちゃん」

デンリュウ「!!……お、お前……俺の事覚えて……」

ミミロップ「当たり前じゃない! だって世界で一匹だけの私のお兄ちゃんだもん!」

デンリュウ「……ミミぃ!!」


デンリュウは立ち上がるとミミロップを抱きしめた。


 ▼ 117 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 23:09:42 ID:oPhWNqIc [32/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ミミロップ「それよりお兄ちゃん! 私、ライチュウと結婚したんだ!」

デンリュウ「そうか……あいつになら安心して任せられる……ミミ、よかったな……」

ミミロップ「泣かないの? お兄ちゃん」

デンリュウ「へへっ……お前の為に流す涙なんてとっくに残ってねーよ」


そう言いながらも、デンリュウの目から一筋の涙が顔をつたってこぼれ落ちた。


ミミロップはそれを見ると微笑んだ。


ミミロップ「やっぱりお兄ちゃんは泣き虫ね!」


 ▼ 118 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 23:11:33 ID:oPhWNqIc [33/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
その頃、神の間では……


神はデンリュウから受け取った物を見つめていた……

それは小箱と一通の手紙だった……


神様「……」


神は手紙を開くと読み始めた……

 ▼ 119 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 23:13:33 ID:oPhWNqIc [34/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


親父へ

この手紙を読んでるって事は……俺があんたから逃げ出したって事だ……

本当はこう言う物は俺から直接渡さなきゃなんねぇんだけど……

とりあえず今日は父の日だ。

黙って受け取れ。




 ▼ 120 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 23:14:45 ID:oPhWNqIc [35/36] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告



神は汚い字で書かれたその短い手紙を読み終えると小箱をそっと開けた……




続く
 ▼ 121 1◆v1GnTfaqxg 17/01/25 23:16:06 ID:oPhWNqIc [36/36] NGネーム登録 NGID登録 報告
第五話おしまい


明日で完結までもってけそうです。


では
 ▼ 122 もリー◆woBJ.2LDUY 17/01/26 00:39:27 ID:CKA6Kc0k NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援です
 ▼ 123 1◆v1GnTfaqxg 17/01/26 14:18:31 ID:mju7eQlA [1/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告



6.そんなこんなで



俺達の長いようで短かった休暇は終わった……



 ▼ 124 1◆v1GnTfaqxg 17/01/26 14:20:49 ID:mju7eQlA [2/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
靄の広がる神の間で神は一匹ぼーっと空を眺めていた……


神様「……」


そこにミミロップとフーディンがやってきた。


ミミロップ「はぁ……もうお休み終わっちゃったね……」


フーディン「まぁ、休みなんてそんなものだよ。気がつくと終わってるよね……」


二匹は不満そうな顔をしている。

 ▼ 125 1◆v1GnTfaqxg 17/01/26 14:25:57 ID:mju7eQlA [3/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
神様「……」


ミミロップ「あれ? 神様? いるの?」

神様「っ!……なんだ、ミミロップか」

ミミロップ「な……なんだってなによ……」

神様「いや、なんでもない……」

フーディン「なんか変だね……」

神様「そ、そんな事は……」


ミミロップが一歩踏み出した。


ミミロップ「神様、実は……昨日の話、影で聞いてました」

神様「……そうか」


フーディンはさりげなくミミロップの心を読み取った。


フーディン「(ふーん……この休日中にそんな事があったんだ……)」
 ▼ 126 1◆v1GnTfaqxg 17/01/26 14:30:12 ID:mju7eQlA [4/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ミミロップ「ライチュウを……解放したのよね」

神様「そうだ……お前はライチュウのそばにいたかったから私のもとで働いていたんだろう?……お前も解放しよう。どこにでも行くがいい……」

フーディン「(まぁ、僕は解放してもらえないよね)」

ミミロップ「本当にいいの?」

神様「……ああ」

ミミロップ「神様……本当にライチュウが仕事辞めてどこかに行っちゃったって思ってるの?」

神様「……え?」



うわぁぁああ!!



どこからか声が聞こえる……


ミミロップ「いつもの事じゃない……あいつが遅刻するのは……」
 ▼ 127 1◆v1GnTfaqxg 17/01/26 14:47:27 ID:OpEh9CX2 [1/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
ライチュウ「うわぁぁあ!! 遅刻するぅ!!」

ズザァ!


ライチュウはミミロップとフーディンの間に滑り込むと二匹の顔を見た。


ライチュウ「せ、セーフか?」

フーディン「完全にアウトだよ……」

神様「な、なんで……」


ライチュウは立ち上がると汚れを払いながら不機嫌そうに言った。


ライチュウ「あ? 誰が仕事辞めるっつった?」

 ▼ 128 1◆v1GnTfaqxg 17/01/26 14:50:53 ID:OpEh9CX2 [2/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
神様「……でも、お前は」

ライチュウ「俺は誰かの為に何かをする事が好きなんだよ……それに」

神様「それに?」


ライチュウ「俺は親父の作ったこの天国も……地上も大好きだ……」

神様「……そうか」

ライチュウ「っと! でも俺はあんたを許してねーからな! そこだけは忘れるなよ!!」


神様は笑った。


神様「わかった」


 ▼ 129 1◆v1GnTfaqxg 17/01/26 14:55:13 ID:OpEh9CX2 [3/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
ライチュウ「で? 今日は何すりゃいいんだ?」


次の瞬間、神は体から不思議な光を放った……するとライチュウの体に激痛が走った。


ライチュウ「いだだだだだだ! な、なにすんだよ! このクソ親父!!」


神様「遅刻した分のお仕置きだ」

ライチュウ「な、なんだってんだよぉ!!」


神様「そんな事より今日は……」



 ▼ 130 1◆v1GnTfaqxg 17/01/26 14:58:38 ID:OpEh9CX2 [4/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告





ライチュウ「よしっ! 行くぜ!」

ミミロップ「うん!」

フーディン「わかってる」


三匹は地上へ飛び立った……


一匹残された神は自分以外誰もいない、静かになった神の間に姿を現した……


神様「ライチュウ……ありがとな……」



神の首もとには……あのスカーフとそっくりの水色のスカーフが巻いてあった……



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