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私も初めはその事を知らず、気軽に話て現地の同僚に酷く咎められた。その島の事を言ってまわるな。突き刺すような同僚の物言いに、戦慄を覚えたものだった。
国際警察刑事係の一員のハンサムは、青空の下、風と波を突っ切って進む小型船のデッキに立ち、迫ってくるその忌まわしい島を見上げた。
「ハンサムさん」
はじける水音にもかき消されない、女性の透き通った声がハンサムを呼び止めた。「そろそろ準備を」
「わかりました、リーダー」
紫の髪に整った顔立ち、紺のスーツが身体の細さに拍車をかける。国際警察UB対策チームリーダー、リラは手すりに捕まりながらハンサムを見つめていた。
まったく、美しい花はどこに咲いても映えるものだ。だが、今はそんな光景に酔いしれる気にもなれない。腹の中にどんよりと横たわるのは、陰鬱とした気分のみだった。
ハンサムはデッキを離れ、船内へと潜り込んだ。上陸の準備をしろとの事だが、あまりやることは無い。薄暗い部屋の中で、常に付きまとう揺れに閉口しながら、幾つかの小物類と護衛用の武器、身分証明書の確認を行う。そして、これから会う人物の写真も手に取った。
黒のボブに色白な肌はアローラでは珍しい。大きく瞑らな瞳に邪気の欠片も無く、赤いニットキャップに花柄カットソーもよくアローラに馴染んでいる。可愛らしい一人の少女が、控えめな微笑みを向けていた。
端から見れば、どこにでもいるごく普通の少女。だが、この写真を取ったハンサムは溜め息を吐いただけだった。