【バレンタイン】「今年こそアオギリに…」【SS】:ポケモンBBS(掲示板) 【バレンタイン】「今年こそアオギリに…」【SS】:ポケモンBBS

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【バレンタイン】「今年こそアオギリに…」【SS】

 ▼ 1 オイズ推し◆saIAUcAnGc 17/02/01 15:59:18 ID:DfD6FoFY NGネーム登録 NGID登録 報告
バレンタインの二週間前
ハルカは久しぶりにミシロタウンに帰宅していた。

ハルカ「(大好きなユウキくんにチョコ作ろう。何がいいかな、トリュフ、生チョコ、ガトーショコラ…ああ、どれも捨て難い!)」

ハルカが心の中で好きな人へ何を作ろうか悩んでいると
ピンポーン♪

インターホンが鳴った。
はいはい。

ドアを開けるとそこにはカガリとイズミがいた。
 ▼ 13 オイズ推し◆saIAUcAnGc 17/02/03 19:02:37 ID:alvdw886 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
カガリ「リーダー…甘いの苦手だから……甘さ控えめのレシピとか調べて欲しい」

普段甘いものを食べているところを見たところがないと言う理由から上記の判断に至ったのだろう

ハルカ「ならこれはどうですか?コーヒー入り生チョコと伽啡香るほろ苦カフェモカラスク!」

ハルカはマツブサが好みそうなレシピを調べ気に入るかどうかをカガリにうかがう。

カガリ「悪くない……けど、どちらを作ればいいか迷う…」

ハルカ「当日まで保存しておくなら、ラスクをお勧めします。生チョコは冷蔵庫に入れてもあまり日持ちしませんので」

イズミ「…なんですって?!」

生チョコを作ろうと決意した矢先に、初めて聞く事実に驚きを隠せない表情がこちらを振り向く。
 ▼ 14 オイズ推し◆saIAUcAnGc 17/02/03 19:30:43 ID:alvdw886 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ▼ 15 ークライ@こころのしずく 17/02/03 22:04:11 ID:alvdw886 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
ハルカ「実は生チョコと言うのは生クリームが入ってまして…。冷蔵庫で保存しても2〜3日しか持ちませんし、それに段々味も風味も落ちていくんです。冷凍庫保存だと特に」

ハルカは正直に理由を話す。イズミの想いが伝わるかどうかはチョコのクオリティにかかっている。

ハルカ「すみません、このことを先に教えるべきでした」

生チョコは保存期間が短い。
冷暗所の温度が高いとファットブルーム現象が起こる。溶けだしたカカオバターが表面に白い結晶となって浮き上がる現象だ。
冷凍庫の場合は解凍を間違えるとシュガーブルームと言う現象が起こる。
シュガーブルーム。それは寒暖の差によってチョコの表面が結露し、その水分がチョコの糖分を引き出し、再結晶した状態を指す。表面が白っぽく、ザラザラし、美味しさが半減してしまうと言われている。
 ▼ 16 オイズ推し◆saIAUcAnGc 17/02/04 13:04:32 ID:QcOwRnow NGネーム登録 NGID登録 m 報告
イズミ「そういうことだったのね…」

イズミは説明を聞いて納得したような表情を浮かべる。保存期間が短いのなら保存が効くであろうラスクから先に作るべきだろう。

イズミ「カガリ。あんたが先に作んななさい。あたしは後でいいから」

カガリ「…いいの?」

イズミ「ええ。あたしはその間にメッセージカードに書く言葉考えたりラッピングを考えるから。」

イズミはカガリに先に作るよう勧め
きっと時間がかかりそうだと容易に推測できる為、アオギリに好意を伝えるためのメッセージを先に考えておくことにした。

カガリ「…ありがとうイズミ。でも、材料が無い…」

カガリは感謝の言葉をイズミにかけた。しかし、チョコ作りに必要な材料が全くと言っていいほど揃っていなかった。
 ▼ 17 オイズ推し◆saIAUcAnGc 17/02/04 19:24:44 ID:0B8tuiT6 NGネーム登録 NGID登録 報告
━ミナモデパート━
3人はバレンタインに湧いている様相を見て様々な感想を抱く

イズミ「たくさんいるわね、主に女の子率の方が高いけど」

カガリ「…人の声うるさい…騒々しい……」

カガリは眉間にシワを寄せている。人混みはあまり得意ではないようだ

ハルカ「とりあえず板チョコ買いましょう!」

ハルカは2人に先を促す。
チョコレート売り場には様々な板チョコ、割れチョコ詰め合わせなどが売られていた。

ハルカ「味にばらつきが生まれるといけませんから統一しますね」
イズミ「板チョコなんてもはや投げ売りね…」

チョコレート売り場に来たのはこれが初めてではないが手作りのための材料を買うのはこれが初めてだ。

イズミ「(それにしても…可愛いのがいっぱい…)」


展示されているクローバーやハートの形をしたチョコレートの詰め合わせのサンプル、ブイズを象ったチョコレートを見て心の中で萌えていた
 ▼ 18 オイズ推し◆saIAUcAnGc 17/02/05 13:44:52 ID:VU6T3Exo [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ハルカ「(相変わらず可愛いもの好きだなぁ…)」

ハルカはブイズを象ったチョコレートに目を輝かせるイズミを見て微笑ましい感情に陥る

モブ「(あのお姉さん美人じゃね?)」

モブ2「(確かに。でも、きっと彼氏が…)」

たまたま通りかかった男性2人の話し声。それほどイズミが魅力的な美人に映るのだろう。

肝心のイズミに声は届いておらず(届いていても可愛いものに気を取られている)チョコレートをじっと見つめている。
 ▼ 19 オー@こだいのおうかん 17/02/05 15:30:00 ID:izmtXVeM NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 20 チニン@シルクのスカーフ 17/02/05 16:22:52 ID:K2dVpc6k NGネーム登録 NGID登録 報告
頑張る三人がかわいい!
支援します
 ▼ 21 すらいの修行僧◆Lv6LJMtFx6 17/02/05 17:25:41 ID:uVSIy4qU NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 22 オイズ推し◆saIAUcAnGc 17/02/05 17:55:27 ID:VU6T3Exo [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
イズミ「(アオギリ…あたしはあんたのこと…)好きだって言いたい…顔を見て言いたいのにどうして言えないの…」

チョコレートをじっと見つめたままポツリと呟く。

カガリ「……ボクもリーダーに好きって言いたい、イズミと同じ感情を伝えたい……」

カガリがイズミの心情を察したかのように言う。

イズミ「…あんたもマツブサの事、好きなの?」

カガリ「……うん、凄く好き……」

二人共、否、冒頭のハルカの心中から3人とも好きな人のためならどんなことでも頑張れるのだろう。
カガリの頬が桜色に染まっていた。

イズミ「お互いの好きな人のために頑張ろうか」

カガリ「……頑張る……リーダーのために。…その前に材料揃えないとだけど」

ハルカが余所に言っている間に2人で話し合った結果、こちらの悩みを解決してもらう代わりに材料費を全部出すということで結託することにした。
ハルカは最初は断ったものの、二人の行為に甘えることにして2人のために自分が役立てるなら…と快諾した。
 ▼ 23 ワシ@ディフェンダー 17/02/05 18:09:41 ID:/adGNnkk NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 24 オイズ推し◆saIAUcAnGc 17/02/06 08:16:31 ID:zplSjTMQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
その後、3人は板チョコ、ラスク用のバゲット、生クリームを購入した。
約束通り、イズミとカガリで半分ずつ出し合い支払いを済ませた。

━ミシロタウン、ハルカの自宅━
ハルカ「これで材料は揃いましたね。後は家にお父さんが飲んでるインスタントコーヒーと牛乳があるから…」

カガリ「……ボク、ハルカと一緒に共同作業するの初めてかも……」

ハルカ「私もカガリさんとこういうことするの初めてです!頑張りましょう!」

ハルカは俄然乗り気になっている。
対立していたのが嘘のようだ。

カガリ「……頑張る。「」

ハルカ「(可愛いなぁ…)」

グッ、と小さなガッツポーズをするカガリにハルカの心は和んだ。
 ▼ 25 オイズ推し◆saIAUcAnGc 17/02/06 12:24:50 ID:zplSjTMQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ハルカ「じゃあ、まずは耐熱ボウルに牛乳とチョコを入れますね、じゃあ、これを細かくしてください」

ハルカは耐熱ボウルに牛乳を入れると板チョコをカガリに手渡し指示をする。

カガリ「……わかった……」

チョコを細かく砕いてボウルに入れる。

ハルカ「ありがとう!じゃあ、電子レンジで1分半チンしますね」

耐熱ボウルを電子レンジに入れて温めている間に買ってきたバゲットを切り分けることにした。

カガリ「……これは5ミリ幅……」

プリントアウトしてもらったレシピを見ながらバゲットを切り分ける。
 ▼ 26 オイズ推し◆saIAUcAnGc 17/02/06 16:20:19 ID:lK957y0A NGネーム登録 NGID登録 報告
電子音が温め終えたことを知らせるとハルカは耐熱ボウルを取り出し、台所に置くとインスタントコーヒーを大さじ1入れて溶かし始める。

カガリ「……オーブン、余熱しておく……?」

ハルカ「じゃあ、お願い!」

カガリはオーブンへと向かうと150度に余熱。
その間にハルカは切り分けてもらったバゲットをチョコに軽くくぐらせる。

その次にカガリは天板の場所を聞き出しクッキングシートを敷き準備を整える。

ハルカ「ありがとうございます!カガリさん!」

ハルカはカガリに感謝の言葉を述べるとクッキングシートを敷いた天板の上にバゲットを並べオーブンに入れて20分裏返しまた20分……




待つことにした───
 ▼ 27 ゼリア@カイロスナイト 17/02/06 21:48:04 ID:FsB3oGAw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 28 イゼル@こだいのおうかん 17/02/06 23:02:34 ID:cSALpr92 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援!カガイズハルカかぁー、斬新やけど好き
 ▼ 29 オイズ推し◆saIAUcAnGc 17/02/07 21:51:13 ID:LkdkanCo NGネーム登録 NGID登録 報告
イズミ「いい香りね」

コーヒーの香ばしい香りが鼻を擽る。
ハルカとカガリがラスクを焼き洗い物ををしている間にイズミはネットを利用し、告白の方法を模索していた。

イズミ「ふたりきり…メッセージカード…」

重要なことを見つける度、スマホのメモに書き留める。

イズミ「目を見て告白…?!」

好きな人の目を見て告白。今のイズミには至難の技に思えた。

イズミ「そもそも、アオギリがあたしを好きなのかどうかもわからないのに…確かにアオギリは好きだけど、アオギリはあたしのこと単なる幼馴染みとしか思ってない可能性もあるし…」

イズミ「でも好きなやつから貰える1個のチョコが嬉しい、っていう言葉は…」

イズミはアオギリを好きだ。もちろん恋愛感情として。
しかし、本人は片想いだと思い込んでいて今まさにアオギリの言葉に深く悩んでいた。

ハルカ「(ああ、本当にアオギリさんのこと好きなんだなぁ……待てよ、アオギリさんはイズミさんのことどう思ってるんだろう…?)」

台所からイズミの様子をチラ見していたハルカはそれが気掛かりだった
 ▼ 30 クタン@サイコシード 17/02/07 21:58:43 ID:x3kNRPZk NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 31 オイズ推し百合初心者 17/02/08 16:49:30 ID:BQxJnAP6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
イズミがいつもより冷静さを欠いた言動をしている間に、ラスクが焼きあがった。

火傷をしないようにミトンをして、天板を取り出す。
コーヒーのいい香りに頬を緩める。

カガリ「…いい香り…」

ハルカ「そうですね、後は冷まして完成です」

ハルカはケーキクーラーを取り出し、焼き立てのラスクを乗せる。

カガリ「……美味しそう……1枚だけでも……」

ハルカ「半分使って焼いたので結構ありますよ!マツブサさんの分を先に取ってから食べましょうか」

カガリ「……わかった……」

カガリは端的に返事をすると冷める数分後まで待った。
冷めた後にマツブサの分を乾燥剤の入ったジップロックに入れて来る日まで保存することにし残りは3人で賞味することにした
 ▼ 32 オイズ推し◆saIAUcAnGc 17/02/08 16:50:01 ID:BQxJnAP6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
#忘れてしまった…
 ▼ 33 オイズ推し◆wr0dr9BB6k 17/02/09 23:09:17 ID:btx9DhHk [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
カガリ「……美味しい……」

イズミ「確かに」

ラスクを1枚手に取り食す。
甘そうな見た目。しかし、見た目よりも甘さ控えめのほろ苦。コーヒー好きにはたまらない一品である。

ハルカ「マツブサさんもこれならば食べられそうですね!見た目より甘さ控えめですし」

カガリ「……確かに……ありがとうハルカ。リーダー凄く喜ぶと思う」


カガリは心の底からハルカに感謝する───
カガリの頬はポジフォルムのチェリムのような桜色に染まっていた。
 ▼ 34 オイズ推し◆wr0dr9BB6k 17/02/09 23:15:21 ID:btx9DhHk [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
マツブサのためのラスクを個別に、残りは家族のために取っておくことにした。

ハルカ「今日は凄く楽しかったです!また遊びに来てください」

カガリ「……うん、また来る……相談乗ってもらうから」

イズミ「今日はあんがと、また来るわね」

2人はまた来る、と約束してそれぞれのアジトへと帰宅した。

━夜━
ハルカ「アオギリさんはイズミさんのことどう思ってるのかな…?それが分かれば…ああ、でも世の中にはお膳立てを嫌う人もいるしなぁ…」

自室のベッドに臥せ、ハルカは1人、悩んでいた。
イズミの手助けをしたい一心故にアオギリの想いが知りたい。
しかし、直接聞きに行ってそれが迷惑にはならないだろうか。
もしイズミにバレたなら…。
葛藤していた。
 ▼ 35 オイズ推し◆wr0dr9BB6k 17/02/10 18:48:31 ID:FeZqDa5w NGネーム登録 NGID登録 報告
━翌朝━
ハルカ「一睡も出来なかった…」

結局ハルカは一晩中悩み答えを出すことが出来なかった上に一睡も出来なかったのだ。

ハルカ「(一晩中考えても答えが出せないなんて私の馬鹿…!)」

何も出来ない己の無力を呪うように心の中で自責の罵倒をす。

ハルカ「あれ、待って…確かあの時も…」

突然、ハルカは昨日カガリとラスク作りをしていた時のカガリの言葉を思い出した。

カガリ「……ボクはリーダーのこと恋愛感情として好きなんだと思う……けれど、リーダーはあくまで部下としか見てないかもしれない……もしそうだとしても……リーダーが幸せならばそれでいい……」

ハルカは初めてカガリのマツブサに対する好意を知ったのだ。
そして悟る。カガリとイズミの恋心を

ハルカ「カガリさんもマツブサさんが恋愛感情として好きで…片想いだと思い込んでいる…」

ハルカ「マツブサさんとアオギリさんに伝えようか…余計なお世話かな…そもそも2人がどう思っているかもわからないのにイズミさんとカガリさんの想いを伝えるなんて…」

ハルカは未だに決めかねていた。
すると…
???「どうしたんだよ?」



声が聞こえた───
 ▼ 36 オイズ推し◆wr0dr9BB6k 17/02/11 17:41:16 ID:JVyiOcAA NGネーム登録 NGID登録 報告
ハルカ「ユウキくん!?」

ユウキ「どうしたんだよさっきから?」

ハルカ「実は…」コレコレシカジカ

ハルカ「本当に片想いなのか気になってさ」

ユウキ「ハルカはどうしたいんだ?」

ハルカ「…2人のためになるなら知りたいし聞きたい」

ユウキ「…やってみればいい。正しいか間違えかなんて誰にも分からない。」

ユウキ「大丈夫、オレがついてるから」

ハルカ「ありがとう!もし失敗したら慰めて…なんてね!」

ユウキ「お安い御用」ナデナデ

ハルカ「私、ユウキくんがいてくれてよかったと思う!」エヘヘ///

ユウキ「熱でもあるのか…?」

ハルカ「ううん!ないよ、平気!」

ユウキ「あ!オレ、ルチアさんに呼ばれてるからじゃあな!」
ユウキはハルカに手を振って別れを告げるとその場を後にした。
 ▼ 37 ウワウ@アブソルナイト 17/02/11 23:31:59 ID:2ZYYroZk NGネーム登録 NGID登録 報告
支援します
 ▼ 38 ナアーラ@マッハじてんしゃ 17/02/12 03:11:00 ID:TSYgbkZ2 NGネーム登録 NGID登録 報告
イズミ姉さんいいよね
 ▼ 39 ママ@おはなのおこう 17/02/12 03:42:33 ID:eUKLmMaU NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援!こういうほのぼの?したの好き!
 ▼ 40 ガエルレイド@サイキックメモリ 17/02/12 12:53:48 ID:LVDdcPlE NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
スレタイで何故かホモスレかと思ってしまった…
支援
 ▼ 41 オイズ推し◆wr0dr9BB6k 17/02/12 16:09:23 ID:1taWnZgg NGネーム登録 NGID登録 報告
━マグマ団アジト━
マツブサは不意の来訪者がいるとは知らず自室で淹れたてのコーヒーを堪能していた

マツブサ「…そういえばカガリはイズミと出かけると言っていたな」

マツブサはふと、今朝のやり取りを思い出した。
すると…

コンコン
ドアをノックする音。マツブサは部下が何か自分に用があってきたのだと思い入室を許可した。

ハルカ「失礼します!久しぶりです!マツブサさん!」

しかし、その声は部下ではなくハルカだったのだ。

マツブサ「ハルカちゃんか…どうして君がここに?」

ハルカ「マツブサさんに聞きたいことがあって来たんです!カガリさんは今どちらに?」

マツブサ「カガリならイズミと出かけると言っていた。私に聞きたいこととはなんだ?」

マツブサに問われたハルカは、一呼吸してじっとマツブサを見据えた。
そして、こう切り出した

ハルカ「カガリさんのこと好きですか?」

ハルカの問いにマツブサは返答を迷う

マツブサ「…君ならばわかってくれるかもしれないな」

マツブサはハルカに今の感情を説明することにした。
 ▼ 42 オイズ推し◆wr0dr9BB6k 17/02/13 17:29:35 ID:3T4XRq1s [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
マツブサ「カガリのことは放っておけない娘のような存在だと思っていた。しかし、最近彼女に対して胸のざわめきを覚えるようになった。未知なる感情が自分の中に生まれていると…上手く表現ができないのが口惜しいが」

マツブサ「このマツブサ…カガリの幸せを誰よりも深く祈り考えている。不毛か?カガリの顔が片時も離れない」

マツブサもカガリに対して恋愛感情ヲ抱いているようだ。
いつもより冷静を欠いたような声音なのが分かる。怪しい光を食らって頭の中がぐらぐらするような感覚を覚えていた。

マツブサ「…すまないな、君に無益な話をしてしまって」

ハルカ「いえいえ!両想いだと分かっただけでも有益です!」

マツブサ「両想い?」

マツブサはハルカの発言に引っ掛かりを覚えた。自分の一方的な想いではなかったのか。

マツブサ「どういうことだ?」

ハルカ「カガリさんもマツブサさんのこと好きなんですよ!」

ハルカはカガリに代わりマツブサに想いをぶつけた
 ▼ 43 オイズ推し◆wr0dr9BB6k 17/02/13 18:47:04 ID:3T4XRq1s [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
━アクア団アジト、イズミの部屋━

アオギリは写真に写る幼少期の自分とイズミをじっと見ていた。

アオギリ「(あれから結構経ってるんだな…)」

コンコン
ノックの音が聞こえた

アオギリ「(イズミ…は確か買い物でウシオも今朝から見かけてねぇんだよな…部下かマツブサだろ)なんか用か?」

マツブサか部下が自分に何か要件があって尋ねてきたのだと想い構わず入室を許可した。

ハルカ「久しぶりです!アオギリさん!」

アオギリ「…!ハルカちゃんか。久しぶりだな。で、何の用だ?」

ハルカ「アオギリさんに聞きたいことがあって来たんです!イズミさんのこと好きですか?」

ハルカはアオギリに向かって単刀直入に問いかけた。

アオギリ「ああ」

アオギリは端的に肯定した 誤魔化すことなく素直に
 ▼ 44 オイズ推し◆wr0dr9BB6k 17/02/14 12:38:47 ID:3QSMqAXU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
アオギリ「イズミは単なる幼馴染みだとしか思ってねぇのかもな。そんでも、オレはあいつが幸せならそれでいい……欲を言えば隣にいて欲しいけどな」ボソリ

アオギリは正直に想いを吐露した。後者は彼の本音なのだろう

ハルカ「(イズミさんも好きでアオギリさんもイズミさんが好きで…けれどお互い片想いだと思い込んでいる…)」

ハルカ「(これは両片想い!マツブサさんと同じだ!)」

ハルカは確信した。これは両片想い
尚の更、想いを伝えねばと

ハルカ「アオギリさん。イズミさんもアオギリさんのこと好きなんですよ!」

アオギリ「…嘘だろ?!」

アオギリは動揺した。今まで一方的な片想いだと思っていたのに相手も自分のことが好きだと告げられるのだ。無理もないだろう

ハルカ「私は嘘はつきません」

ハルカはマツブサにカガリの想いを告げた時のように断言した

本人達から直接聞いたのだから間違いはないのだと
 ▼ 45 オイズ推し◆wr0dr9BB6k 17/02/14 12:51:57 ID:3QSMqAXU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
━バレンタイン前日━
ミシロタウンのハルカの自宅にはイズミとハルカがいた。

イズミ「今日はよろしくね」

ハルカ「はい!美味しいの作りましょう!」(๑•̀ •́)و✧

ハルカはやる気まんまんの態度でイズミに答えた

ハルカ「まずはチョコを細かくして湯煎で溶かしますよ」

ボウルに細かくしたチョコを入れ、湯煎にかけゴムベラでゆっくりと溶かしていく。

イズミ「こうして作るのは初めてね…」

ハルカ「基本は湯煎で溶かしますよ!カガリさんのはレシピの都合で電子レンジでやっちゃいましたけど」

イズミ「方法さえ分かれば簡単なものね…ええと確か次は」

イズミはプリントアウトされた生チョコのレシピに目を移し沸騰した生クリームを少しずつ入れる
イズミがゴムベラでゆっくりと混ぜている間、ハルカは金属のバットにクッキングペーパーを敷き準備をしてい
 ▼ 46 オイズ推し◆wr0dr9BB6k 17/02/14 16:04:24 ID:ayhV3ZwM [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
イズミ「…バレンタインって恋をする乙女のイベントなのよね…あたしは乙女とはかけ離れてるのかもしれないけど」ボソリ

イズミは独り言を呟く。普段のイメージ故に上記のセリフが出てくるのだろう

ハルカ「そんなことないですよ!アオギリさんのために一生懸命なイズミさん可愛いです!」

イズミ「そんなの好きなやつのためなら当たり前じゃないか…と言うより恥ずかしいこと平気で言うんじゃないよ」

イズミはそんなの当然じゃないかと言わんばかりの声音で前者のセリフを言うが後者のセリフに関しては少し羞恥を含んだ声音になっている。

チョコと生クリームが完全に混ざると、バットに流し込み冷蔵庫へとしまい暫く冷やし固める
 ▼ 47 オイズ推し◆wr0dr9BB6k 17/02/14 16:29:21 ID:ayhV3ZwM [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
チョコが固まるまで2人は雑談をすることにした

ハルカ「イズミさんはどうしてアオギリさんのこと好きなんですか?」

イズミ「小さい頃いじめられっ子守ろうとしたんだけどやられそうになったのを助けてくれた時からアオギリはあたしの英雄でもあり想い人なのさ」

イズミはその時のことを思い出し懐かしんでいた。

イズミ「(いつだってあたしを守ってくれた大馬鹿だけど優しい奴)…今年こそは好きだって言うのさ。片想いでもせめて想いくらいは伝えたいからさ」

イズミはまだ知らない。アオギリもイズミが好きなのだと。
言わなければ。このままでは一生想いは伝わらない

ハルカ「イズミさん、アオギリさんもイズミさんのこと好きなんですよ!」

イズミ「…!?嘘でしょ…アオギリもあたしのこと好きなの…?あたしの一方的な片想いじゃなかったの…!?」

やはりリアクションが同じだ。示し合わせたかのようにも思えるが2人とも本当に片想いだと思い込んでいたのだろう。

ハルカ「私は嘘はつきません」

ハルカはアオギリと同じ言葉でイズミに胸を張って断言した
 ▼ 48 オイズ推し◆wr0dr9BB6k 17/02/14 22:05:51 ID:5m4SaKm2 [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
数時間後…
チョコが固まると冷蔵庫から取り出し包丁で四角に切る

そして、ココアパウダーを塗せば…

ハルカ「完成です!」

生チョコの完成である。あとはこれを箱に入れラッピングすれば想い人に渡すことが出来る
カガリと一緒にミナモデパートへ行ってきた時買ってきた箱にチョコを入れてピックも添える。

イズミ「本当にここまでありがとうハルカ」

イズミはハルカにお礼を言った。ハルカがいなければここまで出来なかったしアオギリの想いを知ることもできなかったからだ

ハルカ「いえいえ、私もカガリさんやイズミさんの役に立てて嬉しいです!」

ハルカは心の底から安心した
自分の行いは余計なことだったのだろうかと不安だったからだ

イズミ「あとは…あたし自身で頑張ってみるわね。ハルカも頑張るのよ」

イズミはハルカの頭をわしわしと撫でると青いリボンで結わえ付けたメッセージカード付きの小箱を手に持つと、お邪魔しました、と退出の挨拶をしてアジトへと帰っていった
 ▼ 49 オイズ推し◆wr0dr9BB6k 17/02/14 22:27:55 ID:5m4SaKm2 [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
━前日の夜━
カガリはスマホの連絡先の画面を見つめていた。
ハルカの家に遊びに行った時にハルカからマツブサの想いを教えてもらったこと今までのお礼をしたかったのだ

カガリ「(……ちゃんとお礼を言うべきだよね……)」

カガリは決心すると、電話をかけた。

ハルカ「こんばんはカガリさん!どうしたんですか」

ハルカは答えた。何か作業をしながら電話の応対をしているのだろうか。雑音が混じって聞こえる

カガリ「……お礼言おうと思ったけど忙しそうだからかけ直す……」

ハルカ「気にしないでください!ちょうど今ガトーショコラ完成させたばかりなんで!」

カガリ「……お疲れ様……あと……ありがとうマツブサのこと、ボクのことも……」

ハルカ「いえいえ!お互い頑張りましょう!そろそろ寝ないと身体に悪いですよ」

カガリ「……ならハルカもそろそろ寝た方がいい……おやすみ」

カガリは明日のために早く寝るべきだと忠告すると自分もお休みの挨拶をして電話を切った

カガリ「……明日は決戦の日……」

ラスクを包んだ赤いリボンで結んだ子花柄のラッピングバッグ。


成功を願い、眠りについた──
 ▼ 50 オイズ推し◆wr0dr9BB6k 17/02/14 22:31:30 ID:5m4SaKm2 [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
2月14日───
それは恋する女の子たちが勇気を出して告白をする日


「アオギリ、あんたのこと……好きだよ。だからあたしのチョコ受け取りな!」



「…………ボクはマツブサのこと好き……だから受け取ってほしい……」



「ユウキくん大好きだよ!手作りどうぞ!」




結果は1ヶ月後のお楽しみ………



──完──
 ▼ 51 オイズ推し◆wr0dr9BB6k 17/02/14 22:36:29 ID:5m4SaKm2 [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
これで完結です
ここまで読んでくれた人、支援をくれた方本当にありがとうございます

書きたいものを書いた結果書き直したい部分がちらほら…
あと文字化け誤字脱字ひどくてすみません…
 ▼ 52 イーガ@キーのみ 17/02/14 22:50:31 ID:.1FqFxx2 NGネーム登録 NGID登録 報告
乙!
楽しかったです
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