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【バレンタインSS】エーテル職員のバレンタイン

 ▼ 1 1◆LHFMcrOYv. 17/02/14 23:54:46 ID:idRPVgVE NGネーム登録 NGID登録 報告
エーテル職員♂「あぁ〜、今日も仕事疲れたな〜」ノビーッ

このダルそうにしてる男は、私の仕事のパートナーであり、幼なじみでもある。

エーテル職員♀「アンタいっつも同じ事言ってるわね」

職員♂「疲れるんだからしょうがないだろ?」

職員♀「もう仕事二年目なんだから慣れなさいよ」

職員♂「え〜、………あ、そうだ!!!」ポンッ!

職員♀「な、何よ急に」ビクッ

職員♂「明日、バレンタインじゃん!」

職員♀「! だ、だから?」

職員♂「いや、お前が今年もまたチョコくれるのかなって!」ニッ!

職員♀「は、はぁ!?…知らないわよ!!」アセアセ

職員♂「んなこと言いつつ、いつもくれるじゃん」

職員♀「…義理チョコだし、既製品だけどね」

職員♂「そーそー!だから今年は手作りがいいかな〜、なんて!」

職員♀「な、何言ってんのよ!アンタの癖に私にリクエストしないでよ!!」
 ▼ 5 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:01:51 ID:yDlZWK02 [1/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♀「っ…わ、悪い?」

同僚♀「ううん!良いと思う〜、じゃあ作り方教えてあ・げ・る♪」

職員♀「キモッ」

同僚♀「酷いっ!」ガーン!

職員♀「…気持ちはありがたいけど、いいや」

同僚♀「え?」

職員♀「私、自分の力だけで作ってみたいの!」グッ!


同僚♀「! 愛だねっ!」


職員♀「な、なにが愛よ……じゃあ材料買ってくる!」ダッ!

同僚♀「いってらっしゃ〜い!」
 ▼ 6 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:02:53 ID:yDlZWK02 [2/34] NGネーム登録 NGID登録 報告


◇


職員♀「…さて、買ってきたものの…どうするか」

同僚♀「ほら〜わかんないんじゃん」

職員♀「っ…とりま、スマホで調べるし…『バレンタインチョコ 作り方』…と」スッ、サッ!

職員♀「おぉ…出てきた!…ふむふむ…このピカチュウ型チョコとか良いかも!」

職員♀「よし!調理室行ってくる!」ダッ!

同僚♀「不安だ…」


◇


〜5時間後〜

職員♀「で、出来た…ていうかこんな作るのムズかったの…?」ゼェハァ

職員♀「しかもほぼ形が崩れて失敗しちゃって、まともに出来たのこれだけだし…」

職員♀「これじゃ味見も出来ない…まぁ失敗作を食べても普通だから大丈夫だと思うけど…」

職員♀「…でも、出来たんだ。食べてもらえる…!」キラキラ…!
 ▼ 7 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:03:34 ID:yDlZWK02 [3/34] NGネーム登録 NGID登録 報告



職員♀「アイツったら、私から貰えたら絶対嬉しくてその場ではしゃいじゃうでしょうね…しかも、チョコを食べたあとに『うまかったぜ…これからも毎年食べたいな…』なんて!キャーッ!…も、もう、まったくしょうがないわねぇ〜…///」ニヤニヤ…






同僚♀「…」ジーッ…


職員♀「! なんで見てんのよぉ─────っ!?」ガーン!

同僚♀「あはは…様子見に来たら声かけるタイミングが掴めなくて…」

職員♀「い、今のさ…どっから見てた…?」

同僚♀「『アイツったら』…ってとこから」ニヤニヤ

職員♀「しっかり見られてるぅぅぅぅぅぅっ…///」ウルッ

同僚♀「大丈夫、誰にも言わないよ〜」ヘラッ

職員♀「…あ、ありがと…///」
 ▼ 8 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:05:03 ID:yDlZWK02 [4/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
同僚♀「それより、チョコは義理で渡すつもりなの?」

職員♀「? 勿論そうだけど?」

同僚♀「はぁ…折角の手作りなんだからさ、あなたの気持ちを伝えても良いんじゃないの?」

職員♀「え!?…いや!…べっ、別にアイツの事はどうとも思ってないんですけど!?」アセアセ

同僚♀(わかりやすすぎだろ…)

同僚♀「…バレバレだよ、ていうか親友の私に隠し事出来ると思ってるの?」

職員♀「うぅ…///」

同僚♀「ん?どうなの?」






職員♀「……………好き」




職員♀「…好きよ、好きっ!大好き────っ!!!///」カアアッ
 ▼ 9 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:05:49 ID:yDlZWK02 [5/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♀「…はぁ…はぁ…///」ゼェハァ

同僚♀「うん。…だったら、伝えちゃいなよ」

職員♀「それはやだ!恥ずかしいよ!!」

同僚♀「小学生か」

職員♀「っ…だって、向こうだって私の事なんとも思ってないだろうし…」

同僚♀「…私はそうは思わないけど?」

職員♀「へ?」

同僚♀「向こうも多分、あなたの事好きだと思う」

職員♀「…ふへえぇぇぇぇーっ!!??」

職員♀「なっ、なっ、なっ、なわけ無いでしょ!!!///」カアアッ

同僚♀「…私がなんであなたと友達になったか知ってる?」

職員♀「?」

同僚♀「…私、彼が好きだったの」

職員♀「うええぇぇぇぇぇっ!?」ガーン!
 ▼ 10 グラエナ@グラスメモリ 17/02/15 07:06:14 ID:QEH5NWmM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
♀が 多 い な
 ▼ 11 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:06:43 ID:yDlZWK02 [6/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
同僚♀「で、近づくためにいつも一緒にいるあなたに声をかけたの」

職員♀「えぇ〜…アイツホントにモテるな…あんなちょっとイケメンで、ちょっと優しくて、ちょっとポケモンバトル強いやつのどこが良いのよ…」

同僚♀「十分だと思うけど…っていうか、だからあなたも好きなんでしょ?」

職員♀「…ぅ…」

同僚♀「…それよりごめん、ドン引きだよね。あなたを彼に近づくための過程の一つとしか考えてなかった。なんてさ…」

職員♀「…いやいや!それはどーでもいいけど!アンタがアイツのことを好きだってのに驚きなんだけど!…ってかそれならライバル!?」

同僚♀「…私を軽蔑しないの?」

職員♀「はぁ?するわけ無いじゃん。友達になった理由とかどうでもいいし」

同僚♀「…!」

職員♀「間違いないのは、アンタが良い奴で、私の親友ってだけだよ!」ニコッ

同僚♀「…ふふ…彼が好きになるのも納得だね…」

同僚♀「安心して、ライバルじゃないよ。私はもうとっくに諦めてるから」
 ▼ 12 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:07:28 ID:yDlZWK02 [7/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♀「そうなの?」

同僚♀「うん、二人の間にいて、二人が本当に想いあってるってわかったからね」

職員♀「…それ、ホント?」

同僚♀「ホント、絶対告白したら成功するよ。私が保証する」

職員♀「…絶対……」ドキドキ…

同僚♀「そう、だから告白─」

職員♀「─はやっぱり無理!無理!無〜理〜!」ブンブン

同僚♀「もはや幼稚園児か」

職員♀「だって〜…///」ウルッ 

同僚♀「…まぁ、だと思ってこんなの用意してみました」スッ


彼女はそう言って、紙とペンを差し出してきた。






同僚♀「手紙、書いてみれば?」ニコッ
 ▼ 13 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:08:25 ID:yDlZWK02 [8/34] NGネーム登録 NGID登録 報告


◇

〜翌朝〜

ワイワイガヤガヤ…

「はい!バレンタインデーチョコです!」「うおおっ、サンキュー!」「先輩、どうぞ…///」「おう、ありがとな!」


職員♀「…凄いムードね…」ドキドキ…

同僚♀「まぁ、そーゆー日だし…」

職員♀「ヤバい、緊張してきた…」ガクブル

同僚♀「頑張りなさいよ!折角手紙も付けたんだから!」

職員♀「それを付けてるから緊張してるの〜!」

同僚♀「でも、直接伝えるよりは楽でしょ?私も一緒に考えたんだし大丈夫!」ニコッ

職員♀「…うん、渡したらソッコーパトロールに行くっていって逃げよう!」グッ!

同僚♀「ほんとヘタレね…」

職員♀「い、良いでしょ!返事をそこで聞いたら仕事に身が入んないし…!」

職員♀「仕事終わってから返事を聞くっ!」グッ
 ▼ 14 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:09:24 ID:yDlZWK02 [9/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
同僚♀「…まぁ、いいけどさ…」

同僚♀(それはそれで仕事に身が入らない気がするけど…)


─キャアァ───ッ!!!

職員♀&同僚♀((来たな…!))



職員♂「ふんふ〜ん…♪」スタスタ…

「先輩!チョコ受け取って下さい!///」「先輩!私のも!///」「私のも!///」

職員♂「うおっ!?なんだ!?…ってチョコか!!」

「ちょっと!私が先よ!」「何横入りしてんの!?」「してないわよ!!」

職員♂「ちょ、落ち着いてくれ!チョコなら皆貰うから順番にね!」

「「「は、はいっ!!///」」」
 ▼ 15 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:10:26 ID:yDlZWK02 [10/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♀「…なんか、集まってる人が去年より多くない?」ダラダラ…

同僚♀「あ〜、そーいや、彼目当てで入ってきた新人ちゃんが多いらしいからね〜」

職員♀「聞いてないよ!」

同僚♀「とりあえず、この騒ぎが落ち着いてからにしよう…」

職員♀「…ぅ……うん…」


〜10分後〜

アイツはチョコを貰いに貰い続け、抱えきれない位のチョコをバランスよく持っていた。

職員♂「おっ、君で最後かな?」グラグラ…

「は、はい!…どうぞ受け取って下さいっ!…///」スッ…

職員♂「うん、ありがとう!お返しは必ずするからさ」ニコッ

「はわわぁ…/// し、失礼しますーっ!!!///」ダッ!
 ▼ 16 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:11:12 ID:yDlZWK02 [11/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♂「…ふぃ〜、今年は大分たくさん貰ったな…」グラグラ…

ザッ…!

職員♀「…」ドキドキ…

職員♂「! おう、おはよーさん!」

職員♀「…おはよ…随分貰ってたね」

職員♂「おぅ、まあな!やっぱ俺ってモテるんだな〜」デレデレ

職員♀「…じ、自分で言うなし、キモい」

職員♂「ったく、口悪いな〜、そんなんだからモテないんだぞ」

職員♀「…はぁ?」イラッ

職員♂「あ、そだ!お前もくれるんだろ?チョコ?」



職員♀「! …お前"も"…?」ボソッ



職員♂「ん?どうしたんだよ?」
 ▼ 17 フラージェス@ドラゴンジュエル 17/02/15 07:11:48 ID:StBZnpb6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
人気スギィ!
 ▼ 18 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:12:03 ID:yDlZWK02 [12/34] NGネーム登録 NGID登録 報告



職員♀「…うっせぇバカッ!!!」



職員♂「…!」

職員♀「何あんなろくに知りもしない奴らからチョコ貰ってデレデレしてんの!?」

職員♀「あげくの果てに『お前"も"くれるんだろ』ってなに!?お前"も"って!」

職員♀「あんな奴らと私は同じ程度の存在なの!?」

職員♂「おい、落ち着け…」

職員♀「ふざけんな!私の方がずっとアンタと昔からいて!アンタの事ずっと知ってて…」




職員♀「…アンタの事をずっと…ずっと………」




ポタッ…


涙が、零れた。
 ▼ 19 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:13:30 ID:yDlZWK02 [13/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♀「っ…!」ダッ!


職員♂「おい!待てって!!」


◇


〜ゴミ捨て場〜

職員♀「はぁっ…はぁっ…」ゼェハァ…

なんで、こんな気持ちになるんだろう。

去年までは、アイツがチョコ貰っても…そこまで何も感じなかったのに…

私のチョコを美味しいって言ってもらえればそれで良かったのに…





…最低だ、私。


 ▼ 20 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:14:12 ID:yDlZWK02 [14/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♀「…」ポイッ…

ドサッ…

ゴミ山の上に、チョコと手紙の入った袋がちょこんと乗っかった。


これで、いいんだ。

私に、こんなものを渡す資格なんて…無かったんだ。


もういい、今日は寮の部屋で休もう。


私は、負け犬という言葉が似合う様な…トボトボとした足取りで歩き出した。




同僚♀「…」ジッ…


 ▼ 21 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:15:12 ID:yDlZWK02 [15/34] NGネーム登録 NGID登録 報告


◇


職員♂「はぁ…アイツ、何処行っちゃったんだ?」

同僚♀「…ねぇ」

職員♂「おぉ!アイツ何処いったか知らねーか?」

同僚♀「…チョコの山はどうしたの?」

職員♂「え?アイツ探すのに邪魔だからとりあえず寮に置いてきたけど…それよりも─」






同僚♀「─聞いて、私…あなたが好きなの」






職員♂「……は?今、なんて?」
 ▼ 22 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:15:54 ID:yDlZWK02 [16/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
同僚♀「だから、私と付き合って欲しいって言ってるの」

職員♂「! …なんでこんな時に?」

同僚♀「こんな時だからよ。邪魔物がいなくなった、こんな時だから」

職員♂「…邪魔物って、アイツのことか?」

同僚♀「ね?良いでしょ?あんな面倒くさい娘なんて放っとこうよ〜」

職員♂「…」

同僚♀「あの娘気まぐれだし、さっきもイミフにキレたじゃん。気にしないで私と遊びにいこ?忘れちゃおうよ!」









職員♂「…悪いけど、俺はお前の想いに答えることはできない」



 ▼ 23 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:17:42 ID:yDlZWK02 [17/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
同僚♀「………なんで?」

職員♂「俺には、好きな奴がいるから」

同僚♀「…あの娘でしょ?」

職員♂「…あぁ、俺はどこで誰と居ようと、アイツを忘れることはできない。…ましてや、放っておくなんて…」



職員♂&同僚♀「「…出来るわけない!!」」



職員♂「! …お前…」

同僚♀「…ふふ、安心した」ニコッ

職員♂「安心した?お前もしかして…」

同僚♀「そーだよ!さっきのは嘘!!」テヘペロ

職員♂「…なんで嘘なんか…」

同僚♀「ほいっ」ポイッ

職員♂「! …これは?」パシッ

同僚♀「あの娘が作ったチョコ。ゴミ捨て場にあった」
 ▼ 24 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:18:24 ID:yDlZWK02 [18/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♂「…アイツ、俺に作ってくれてたのか…」

同僚♀「…さっきのは、あの娘が悪いと思うよ」

職員♂「…見てたのか」

同僚♀「でも、あなたも、もっとあの娘の気持ちを考えてあげても良かったかも…好きならね」

職員♂「…言う通りだと思うよ…さっきのは無神経だった気がする」

同僚♀「だから、心配になって少し試させてもらったの」

職員♂「俺がアイツを見捨ててたら?」

同僚♀「思いっきりビンタしてサヨナラしてた」

職員♂「ぷっ、恐ぇよ…」

同僚♀「でも、やっぱりあなたは見捨てなかった。だからあの娘のチョコを渡したの」

職員♂「そっか…」

同僚♀「ゴミ捨て場にあったけど、すぐに回収したし、袋の中のチョコと手紙は大丈夫なはずだよ」
 ▼ 25 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:20:22 ID:yDlZWK02 [19/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♂「…ん?…ホントだ、手紙…」スッ

同僚♀「…読んでみて」


職員♂「…」ピラッ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ───へ

始めに、いつもありがとう。

普段は恥ずかしいから言えないので、ここに書きます。

細かい気配りをしてくれたり、困ったときにいつも助けてくれたり。

幼なじみとして遊んだりして、沢山大切な思い出を私にくれて、本当にありがとう。

その気持ちも込めたチョコなので、是非しっかりと味わって食べてください。

 ▼ 26 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:21:10 ID:yDlZWK02 [20/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
そして、伝えたいことがあります。

私はあなたの事が好きです。

ずっと前から、好きでした。

優しくて、頼りになるあなたに憧れていました。

だから、付き合ってほしいです。

こんなワガママな私でよかったら、ですが。


お返事待ってます。


      ────より

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




同僚♀「…そのがあの娘の本当の気持ち…ったく、不器用なんだから…」


 ▼ 27 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:21:50 ID:yDlZWK02 [21/34] NGネーム登録 NGID登録 報告



職員♂「…」ポロポロ…




同僚♀「! …な〜に泣いてんの、男でしょ?」

職員♂「…ぅ、嬉しいときは…泣いて…いんだよ……」ゴシゴシ…

同僚♀「…あの娘なら寮の自分の部屋に居るよ」

職員♂「…!」

同僚♀「寮の管理人さんに話はつけといたから、あなたも入れるよ」ニッ

職員♂「お前…」

同僚♀「…早く行きなよ」

職員♂「…お前が俺達の友達で、本当に良かった………ありがとう!」ペコッ!


同僚♀「…は、早く行けって言ったでしょ…」プイッ


職員♂「…あぁ!」ダッ!
 ▼ 28 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:22:57 ID:yDlZWK02 [22/34] NGネーム登録 NGID登録 報告









同僚♀「…はぁ、ここまでする気無かったのに…手間かけさせる二人なんだから…」

同僚♀「…でも、しっかりとフラれて、少しすっきりしたかも…さっきのは半分嘘だけど、半分本気だしね…」


同僚♀「あとは…あなたたちだけで大丈夫…きっとね」







 ▼ 29 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:23:48 ID:yDlZWK02 [23/34] NGネーム登録 NGID登録 報告


◇


〜職員♀の部屋〜


私は、何も考えずにベットに横たわっていた。

一生このままでも良いかも知れないと思うくらい、何を考える気力もなかった。


職員♀「…」グタッ…


ドンドンドン!!

職員♀「…!」ビクッ!

急なノック音に、ついビビって飛び起きる。

「俺だ!開けてくれ!!」

アイツの声だ、さらにビビった。

職員♀「!? …ここ、女子寮なんだけど…」

「許可は取った!頼む!開けてくれ!!」
 ▼ 30 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:24:22 ID:yDlZWK02 [24/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♀「…ごめん、話す気分じゃない─」





「─手紙を読んだ!!!」






職員♀「!! …どうして……?」

「…開けて、くれるな…?」




…開けざるを得なかった。

 ▼ 31 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:25:22 ID:yDlZWK02 [25/34] NGネーム登録 NGID登録 報告


◇


職員♂「…」

職員♀「…」

二人とも、何処から話せば良いか分からなかった。

職員♂「………さっきは、ごめん」

職員♀「…なんでアンタが謝るのよ…?」

職員♂「お前の気持ちをしっかりと考えられてなかった。…本当にごめん」

職員♀「…いや、私も…急に怒っちゃって…ごめん」

100%私が悪いのに、本当にコイツは…

職員♂「…」

職員♀「…それで?」

職員♂「…それでってなんだよ…」
 ▼ 32 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:25:53 ID:yDlZWK02 [26/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♀「…手紙の返事、聞かせてくれるんじゃないの?」

ドクン…ドクン…

自分で言いながら、心臓の鼓動が速まっているのを感じていた。

職員♂「…そうだな……あ…」チラッ

職員♀「…ん?なに?」

職員♂「チョコがずっと握ってたから溶けかけてたわ…」

職員♀「あ、ホントだ」

職員♂「…返事の前に、食べていいかな?」

職員♀「…え?」


今はチョコなんてどうでもいいよ!…と、思いながらも…


職員♀「…どうぞ…」

と、言ってしまった。

実のところ、返事を聞くのが恐かったのかもしれない。
 ▼ 33 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:26:26 ID:yDlZWK02 [27/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♂「じゃ、いただきま〜す」ポイッ

職員♂「…」モグモグ…

職員♀「…どう、よ…」ドキドキ…

職員♂「…うん、旨いよ!すげぇ旨い!」ニッ

職員♀「良かった…!」ホッ…

職員♂「いや、マジ凄いな、本当につくるの初めてかよ?」モグモグ

職員♀「うん、でも材料ギリで、味見出来なかったから不安だったんだよね…」

職員♂「! 味見してないのか…」ピタッ

職員♀「? うん、そうだけど─」



その瞬間、アイツの右手が私の左頬をかすめ─



─ドンッ!



職員♀「!?」ビクッ
 ▼ 34 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:27:53 ID:yDlZWK02 [28/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
私は、壁際に追い詰められた…ってこれ…

俗に言う壁ドンってやつじゃ…!?

職員♀「…え…なんで─」


─クイッ


理由を聞くより速く、アイツの左手が私の顎を掴み、引き上げる。ってこれ…

俗に言う、顎クイってやつじゃ…!?


ってことはこの後の流れは…







─チュッ




職員♀「〜っ!///」カアアッ!
 ▼ 35 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:28:46 ID:yDlZWK02 [29/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
全身が熱くなるのを感じていた。

むしろその熱さで死ぬんじゃ無いかとすら思った。

けどアイツはそんなこと気にせず─




─ニュルッ



…舌を入れてきた。







職員♀「んっ…んむぅ…〜っ!?///」ボシュウゥ…!
 ▼ 36 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:29:30 ID:yDlZWK02 [30/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
今度こそ恥ずかしさで死ぬ。と、思っていると…

…あれ?甘い?…これ、チョコだ。

ここでようやく、アイツは私に、チョコを口移ししてくれてることに気づいた。

…私が味見してないって言ったから…!?




職員♂「…ぷはっ」パッ…

職員♀「…ぶはあっ!」パッ…


甘すぎる一時が、終わった。


職員♂「…」ハァハァ…

職員♀「…」ゼェハァ…
 ▼ 37 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:30:15 ID:yDlZWK02 [31/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♂「……どうだ、旨いだろ?…チョコ」

職員♀「…」

職員♂「…どうした?」

職員♀「…どうしたもこうしたも…私、初めてだったのよ!…なのに…」

職員♂「それなら大丈夫だ、俺も初めてだったからな」グッ!

職員♀「何も大丈夫じゃないわよ!!」

職員♂「別にいいだろ、だって…」




職員♂「…俺達、付き合うんだから」




職員♀「…へ?」

職員♂「…手紙の返事だよ!…受けるって言ってんの!」

職員♀「…!」ポロッ…
 ▼ 38 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:30:52 ID:yDlZWK02 [32/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♂「! …何で泣くんだよ」

職員♀「…だって…だって………ズルい…!」ポロポロ…

職員♂「ぷっ、何がズルいんだよ」

職員♀「…そんな……タイミングで…そんなこと言うなんて………ズルいって…」ポロポロ…

職員♂「…はいはい」ギュッ…

職員♀「…!」ボフッ… 

急に抱き締められた。

アイツの胸は温かくて、逞しくて、なんとなく安心出来て…





…やっぱりズルい…!



 ▼ 39 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:31:54 ID:yDlZWK02 [33/34] NGネーム登録 NGID登録 報告


職員♂「…泣き終わったら、アイツにお礼を言いに行こう。…お前の親友に」

職員♀「…うん……うん……!」コクコク







〜部屋の外〜


同僚♀「…ったく、お礼とかいいのに…」





同僚♀「ま、二人とも…おめでとさん」ニコッ








               ─END─
 ▼ 40 1◆LHFMcrOYv. 17/02/15 07:34:38 ID:yDlZWK02 [34/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
これにて終了です!アイデアがぎりぎりで思い付いたので、バレンタインを過ぎてしまった…
猛反ですorz…

まぁ、とりあえず書ききれて良かったです。見てくれた方、ありがとうございました!

それではまたどこかのスレで…
 ▼ 41 キングドラ@スピードパウダー 17/02/15 07:37:28 ID:I9YMp6Mg NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
乙でした
 ▼ 42 ビリリダマ@レベルボール 17/02/15 08:04:50 ID:StBZnpb6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
甘い話だなー




乙
 ▼ 43 パラセクト@いわのジュエル 17/02/15 17:41:47 ID:JECEK/IY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙
 ▼ 44 オニドリル@サイコシード 17/02/18 23:14:07 ID:PLGlxAuw NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
同僚さん人間出来上がりスギィ!!乙
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