Ss モブ男「チャンピオンになる」:ポケモンBBS(掲示板) Ss モブ男「チャンピオンになる」:ポケモンBBS

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Ss モブ男「チャンピオンになる」

 ▼ 1 ネブー@ほしのかけら 17/02/22 19:49:39 ID:6jPsw7CY NGネーム登録 NGID登録 m 報告
この物語の主人公はモブ田モブ男。彼の故郷であるカノコタウンから物語は始まる。

モブ男「うーんいい朝だ。絶好の旅立ち日和だ。な!ヨーテリー?」

ヨーテリー「グルルルルル……」

モブ男のパートナーはヨーテリー。モブ男が初めて手にしたポケモンで10年来の親友である。

モブ母「モブ男ー!もう朝よ!起きなさーい!」

モブ男「おっと、早く降りないとまた長〜いお説教を食らうことになっちまう。行くぞ!ヨーテリー!」

ヨーテリー「グルルルルル……」
 ▼ 44 キカブリ@リリバのみ 17/02/27 21:52:12 ID:K3lwPWhU NGネーム登録 NGID登録 m 報告
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 ▼ 45 Q.E3mu26z6 17/02/28 00:32:27 ID:VQM4yN4k NGネーム登録 NGID登録 m 報告
デント「と、いうことは君も毒に侵されたテイストなのかい!?」

モブ男「まぁ、そういう事になりますね……。」

大したことではないとばかりに、モブ男は言ってのけた。

デント「そういう事って……すぐに医者に見てもらわないと……。」

モブ男「大丈夫ですって。」

デント「今は大丈夫かも知れないけど……」

モブ男「俺、普通の人より毒が効かない体質なんですよ。体質というか強烈な免疫があるというか。」

モブ男「まぁ、今回はさすがに吸い込み過ぎて気を失っちゃいましたけどね。」

デント「それは、生まれつき……?」

モブ男「いやいや、まさか。昔ちょっとね……。」

モブ男は何かに思いをはせるように、虚空を見つめる。

デント「差し支えなければ、その時の話聞かせてもらえないかな。勿論、無理にとは言わないテイストだけど……。」

モブ男「長くなりますけど、それでも?」

デント「ああ……」

モブ男は小さく溜息をつくと、"あの時"の事を語り始めた……
 ▼ 46 ンベアー@ラグラージナイト 17/02/28 20:22:58 ID:Sarciyik NGネーム登録 NGID登録 m 報告
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 ▼ 47 Q.E3mu26z6 17/02/28 21:13:45 ID:hC5o2j5M NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男「あれは、ちょうど10年前の俺の誕生日……」

………………

母「モブ男〜!もう朝よ!起きなさ〜い!」

モブ男「う〜ん……あと5分……。」

今日は、モブ男の誕生日。友達が集まってお祝いしてくれる事になっているのだが、当のモブ男はかれこれ30分こんな調子である。

母「こら!いい加減に起きなさい!」

モブ男「うわっ!!」

いつの間にやら部屋に入って来ていた母に布団を剥ぎ取られ、モブ男は寒さに飛び起きた。

モブ男「何するのさ!そんな事して僕が凍死したらどうするの!?」

母「そんな簡単に人は死にません。はいはい、バカな事言ってないで顔洗って着替えなさい。」

モブ男「うう……悪魔め……。」

母「なにか言った〜?」

モブ男「なんにも〜」
 ▼ 48 Q.E3mu26z6 17/03/01 15:04:17 ID:uaoOpmYo NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男「うう……寒い……。」

寒さに震えながら洗顔と着替えを済ましたモブ男は、リビングへと向かった。

モブ男「おはよ〜」

母「はい、おはよう。ご飯出来てるわよ。早く食べちゃいなさい。」

モブ男「うん。いただきま〜す。」

…………

モブ男「ご馳走様でした〜。」

母「はい、お粗末様。」

モブ男「ところでさお母さん、今日なんの日か覚えてる……?」

直接「誕生日プレゼントちょうだい」というのは少し照れ臭かったのか、モブ男は遠回しに尋ねる。

母「ん〜〜なんの日だったかしら……?」

その言葉にモブ男の表情は一瞬曇ったが、次の母の言葉を聞いてすぐに満面の笑みに変わった。

母「冗談よ、冗談!可愛い息子の誕生日を忘れるわけないでしょ!お誕生日おめでとう、モブ男!」

母「プレゼントもちゃんと用意してあるわよ!ちょっと待っててね。」

そう言うと、母は何かを取りにリビングを出て行った。
 ▼ 49 ボネア@フエンせんべい 17/03/01 15:15:42 ID:F7UGOX8A NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
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 ▼ 50 Q.E3mu26z6 17/03/01 17:05:32 ID:y1lDZrOE NGネーム登録 NGID登録 m 報告
母「お待たせ、モブ男!はい、誕生日プレゼント!」

そう言うと母は、1つのモンスターボールを手渡す。

モブ男「わぁ〜!ありがとうお母さん!」

母「ふふふ、どういたしまして。早速ボールから出してあげたら?」

モブ男「うん!!」

ボムッ!!

ヨーテリー「キャンキャン!」

ボールから出てきたのはヨーテリー。人になつき易く気性が穏やかなので、初心者トレーナーや子供がいる家庭に重宝されているポケモンである。

モブ男「わ〜!ヨーテリーだ!ヒカルとお揃いだ〜!やった〜!」

母「ふふふ、良かったわね。そうだ、お母さんにヨーテリーが技を使うところ見せてよ!!」

モブ男「うん!!よーし、行くぞヨーテリー!!たいあたりだ!!」

モブ男は喜び勇んで指示を出すが……

ヨーテリー「………………ハッ……」スタスタ

「お前の指示など聞かぬ」と言わんばかりに、ヨーテリーは小さく息を吐きリビングから出て行ってしまった。
 ▼ 51 Q.E3mu26z6 17/03/01 21:50:49 ID:cGVK9IM6 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男「あ、あれ……」

母「ま、まぁうちに来たばかりだし、ヨーテリーも緊張してるのよきっと。そのうちそのうち!」

モブ男「そうだよね!僕、ヨーテリー連れてくる!おーい、ヨーテr」ピンポーン

その時、リビングに来客を告げるチャイムが響いた。

母「あら?誰かしら……。」

母「はーい……」ガチャ

???「こんにちはおばさん!」

???「モブ男の誕生日のお祝いにきてやったよ!」

母「あらあら、ヒカルくんにえ〜〜と……」

???「ちょっとちょっとおばさん、いい加減に覚えてよ。・ki・だよ!」

母「そうそう!・ki・くん!ごめんなさいね。珍しい名前だから。」

・ki・「全く……しっかりしてよね。ところで、モブ男は?」

母「ああ、奥にいるわ!上がって上がって!」

ヒカル「あ、すいません。お邪魔しまーs」・ki・「おーいモブ男ー来たぞー」ズカズカ

ヒカル「あ、ちょっと・ki・!すいません、おばさん……。お邪魔します。」
 ▼ 52 イケンキ@バトルレコーダー 17/03/01 21:54:41 ID:PKqvONNo NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
【悲報】ヨーテリーさん10年たっても進化しない
 ▼ 53 Q.E3mu26z6 17/03/01 22:28:36 ID:cGVK9IM6 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
・ki・「おーいモブ男ー、来てやったぞー。」

ヒカル「おはよ〜モブ男〜。」

モブ男「あ、おはよ〜ヒカル!!」

ヨーテリー「ガルルルルルル……」

ヒカル「あ、ヨーテリーだ!どうしたの?この子?」

・ki・「おい、モブo」

モブ男「お母さんが、誕生日だからって捕まえて来てくれたんだ!ヒカルとお揃いだよ!!」

ヒカル「そうだね!お揃いだね!」

・ki・「おi」

モブ男「だけど、なかなか言うこときてくれなくてさぁ……。」

ヒカル「うちのヨーテリーも初めはそうだったよ。そのうち慣れるって大丈夫大丈夫!!」

モブ男「そうかn」・ki・「俺を無視するなよ!!」

モブ男「ああ……いたんだ・ki・……おはよう。」
 ▼ 54 Q.E3mu26z6 17/03/01 22:46:55 ID:cGVK9IM6 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
・ki・「いたんだってお前なぁ……!」

モブ男「冗談だよ、冗談。そんなに怒らなくても良いだろ?」

ヒカル「そうだよ、怒りすぎだよ・ki・。」

・ki・「なんだよ、ヒカルはモブ男の味方ばっかりしてよ……。まさか、お前ら付き合ってるのか!?」

モブ男「何言ってんのお前?」

ヒカル「何言ってるの・ki・?」

・ki・「ほら、今だって息ぴったりじゃんよ!やっぱりお前r……」

ここで、ヒカルと・ki・について少し説明しておこう……。
 ▼ 55 Q.E3mu26z6 17/03/02 06:39:40 ID:S4PCeyHY NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ヒカル……

本物語の主人公、モブ男の友達。初めて手にしたポケモンはモブ男と同じくヨーテリー。先ほどまでのやりとりでも分かる通り、大変良くしつけの行き届いた「少年」である。

容姿はといえば、比較的中性的な顔立ちで髪の毛はロングヘアー。何故、髪を伸ばしているのかとよく聞かれるが「別に切る理由がない」だけである。

まぁ、これが原因で少々面倒な誤解を生んではいるのだが……。それについては次で語るとして、とにかくモブ男にとってはヨーテリーと同じく数少ない親友なのだ。

・ki・……

本名は、GC・ki・カジョーヌ。珍しい名前な上にやたら呼びにくいので、本人含めて皆「・ki・」と呼んでいる。名は体を表すとはよく言ったもので、性格はといえばかなりの自意識過剰。

また、先ほどまでのやりとりで分かる通りしつけは全く出来ていない。というか、そもそも親がアレ。「世界には俺とヒカルだけいれば良い」とか言い出したりする。キm(ry「ヒカル以外にどう思われようと関係ない」とも言う。うz(ry

お察しの通りヒカルの事を女だと勘違いしていて「ヒカルにどう思われているのか」を異常なほど気にしており、同時に「ヒカルにカッコ良いところを見せる」ことにやたらとこだわっている。

さらっと流したが、彼の誤解が原因で今回の"事件"が巻き起こるのである種「物語のキーマン」と言える。ただし、回想が終わったら出番は一切ない。

・ki・「ら付き合ってるんだろ!」

モブ男「だから、何言ってんの?一回落ち着けよ。」

ヒカル「そうだよ。落ち着きなよ。」

・ki・「ぐぬぬぬぬ……」
 ▼ 56 Q.E3mu26z6 17/03/02 14:26:33 ID:s1jgsHRw NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ヒカル「そんなことより、モブ男にプレゼントg……」・ki・「おいモブ男!!お客さんに飲み物くらい出せよ!気が利かないやつだな!!」

モブ男「はいはい、飲み物ね……何が良い?」

ヒカル「え、いいよそんなの……。僕達が勝手に来ただけなんだから。」

・ki・「ヒカル。お前のそういうところ俺は良いと思うけど、こういう時はちゃんと言わなきゃモブ男のためにならないぞ。」

ヒカル「う〜〜んと……じゃあ、モーモーミルク……」

モブ男「おっけー。お前(・ki・)はどうせあれだろ?カイスジュースだろ?」

・ki・「そ、そんな甘ったるい子供みたいなもん飲めるか!俺もモーモーミルクだよ!」

モブ男「お前、ついこの間まで喜んで飲んでただろ……。」

・ki・「と、とにかく今は気分じゃないんだよ!男は黙ってモーモーミr……」

モブ男「へぇへぇ、モーモーミルク2つな。ちょっと待ってて。」

そう言い残すと、モブ男はリビングから出て行った。

・ki・「な、なぁ……ヒカr」

ヒカル「それにしても、やっぱり可愛いよね〜ヨーテリー。」
 ▼ 57 アルヒー@ほしのすな 17/03/02 15:00:01 ID:ojcJB1Us NGネーム登録 NGID登録 報告
自意識過剰ヌw
 ▼ 58 Q.E3mu26z6 17/03/03 00:07:38 ID:0e353FIQ NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ヨーテリー「ガルルルルルル……」

ヨーテリーは、ヒカルの方に目線をやりながら軽く唸った。

・ki・「こんな愛想ないやつの何処が良いんだよ?ヒカル。」

ヒカル「え〜〜?可愛いじゃんか。それに、懐きやすいって言っても最初は皆こんな感じだよ?」

・ki・「そうなのか……。じゃあさ、もし出会って間もないこいつを手懐けられたらそれって凄いことなのか?」

ヒカル「そうだね〜。ただでさえ慣れない環境で緊張してるし、ましてや・ki・は「おや」でもないから凄いことだとは思うよ。」

ヒカル「ただ、いきなり過度なスキンシップはオススメしないけどね。大人しいポケモンっていっても嫌な時は噛んだりもするし……。」

せっかくのヒカルの忠告も・ki・の耳には全く入っていない。その時の・ki・の頭には「ヒカルに凄いと言ってもらえる。」それしかなかった……。

・ki・「おい、ヨーテリー。お手!!」

ヨーテリー「……………………」プイッ

・ki・「おい!!お手って言ってるだろ!!」

ヒカル「だからいきなりは無理だって……。」

・ki・「おい!言う事聞けよお前!!」ガシッ!

ヨーテリー「!!」

ガブッ!!!!
 ▼ 59 Q.E3mu26z6 17/03/03 08:04:49 ID:buGiHuWE NGネーム登録 NGID登録 m 報告
それは、極めて当然の反応であった。昨日まで野生として生きていたヨーテリーが突然危害を加えられたのだから、反撃しないほうがおかしい。

普通の人ならそう考える。しかし・ki・の場合は違った……。

重ねて言うが、・ki・は酷い自意識過剰でナルシスト、そして極度のワガママである。この状況で・ki・の頭にあったのは、

「ヒカルの前で赤っ恥をかかされた。」「このヨーテリーのせいで、ヒカルの中での自分の評価が下がった。」

この2つ。この2つの「思い込み」に支配されていた。故に……。

ヒカル「大丈夫!?・ki・!だから、危ないって……。」

・ki・「ああ、大丈夫だよ。それよりモブ男遅いな……ちょっと見て来てくれないか……?」

ヒカル「う、うん……。」
 ▼ 60 Q.E3mu26z6 17/03/03 13:53:52 ID:vqOw9xAI NGネーム登録 NGID登録 m 報告
その頃台所では、モブ男と母がおやつの準備をしていた。

モブ男「ミルクだけで良いよ。別に特別なお客さんってわけじゃないんだからさぁ。」

母「ダメよ。せっかく来てくれたんだもの、ちゃんとおもてなししなくちゃ……はいできた。」

モブ男が母から、ミルク3つときのみの盛り合わせを受け取るのと同時にヒカルが台所に入って来た。

ヒカル「あの〜、何か手伝う事ありますか……?」

母「あら、ヒカルくん。お待たせしてごめんなさいね。でも大丈夫、モブ男が全部やってくれるからゆっくりしてて?」

母「ほらモブ男、お客様をお待たせしちゃダメよ。早く持って行ってあげなさい。」

モブ男「は〜い。行こう、ヒカル。」

ヒカル「うん……。」

モブ男「なんか元気ないね?・ki・になんか言われた?」

ヒカル「ううん。そうじゃなくて……実はヨーテリーが・ki・に噛みついちゃって。」

ヒカル「無理やり言う事聞かせようとした・ki・がいけないんだけど、多分その事でモブ男とヨーテリーに色々言うんだろうなぁと思って……。」

モブ男「あぁ、そういう……。ヒカルが気にする事じゃないよ。僕が、頭下げて「ごめんなさーい」って言えば満足するんだからあいつ。」

ヒカル「ふふっ、それはひどいよモブ男。」

2人は顔を見合わせひとしきり笑った後、リビングに戻った……
 ▼ 61 Q.E3mu26z6 17/03/03 19:37:39 ID:.1xhmVc2 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男、ヒカル「あれ……?」

モブ男とヒカルは同時に声をあげた。・ki・の姿が見当たらない。

ヒカル「トイレかな?」

モブ男「いやぁ、トイレのドアは開いてたしなぁ。いじけて外で泣いてるんじゃないの?」

その時、モブ男は机の上にメモ用紙のようなものが置かれていることに気付いた。

モブ男「何だ?気分悪くしたから帰りますとかそういうあれか?全くあいつは……」

モブ男の言葉はそこで止まった。メモ用紙にはこう書いてあったのだ。

「ヨーテリーをしつけるため、裏山に行ってくる。」
 ▼ 62 ガヘルガー@デボンのにもつ 17/03/03 19:46:54 ID:YLOiDEiM NGネーム登録 NGID登録 m 報告
・ki・池沼やん
 ▼ 63 Q.E3mu26z6 17/03/04 01:26:53 ID:/a4AT3Ow NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男、ヒカル「裏山!?」

モブ男とヒカルは思わず叫んだ。普段の裏山は極めて安全で小さな子供とポケモンが触れ合える憩いの場となっているが、この時期は冬を越す為に食料を求めて大型のポケモンが大量に姿をあらわす非常に危険な場所へと変貌する。2人ともその事をよく知っているからだ。

モブ男「何考えてんだあいつ!!早く連れ戻しに行かないと……!」

ヒカル「ちょっと待って!僕たちだけで行ってもどうしようもないよ!」

モブ男「そんな事言ってる間に、ヨーテリーがやられちまったらどうすんだよ!!!」

ヒカル「ご、ごめん…….」

モブ男「いや、こっちこそごめん……。とにかく僕は先に裏山行くから、ヒカルは大人の人と一緒に後から来て!!」

モブ男はそう言うと、ヒカルの言葉を待たず家を飛び出した。
 ▼ 64 Q.E3mu26z6 17/03/04 02:02:04 ID:th0qxD0c NGネーム登録 NGID登録 m 報告
・ki・「おいヨーテリー。俺の言うこと聞かないと、家には帰れないぞ。」

ヨーテリー「………………………………………」

・ki・とヨーテリーはかれこれ10分この状態である。・ki・の予想では「自分の言う事を聞かなければ家に帰れない」という状況下におけば、ヨーテリーがすぐに根負けするはずだった。

しかし、実際にはヨーテリーの方が何枚も上手で「どうせ、夜になれば軟弱なこの人間は音をあげて逃げ出す。その後ゆっくり家に帰れば良い。」とでも言いたげに無視を決め込んでいる。

ただ、これが悪手だった。そう、・ki・が相手のこの状況では……。

・ki・「いい加減にしろよお前ぇ!!!!」

・ki・は声の限り叫ぶ。もはや説明不要だが、・ki・はバカなのだ。故に、周囲に大型のポケモンがいる「かもしれない」状況で彼らを刺激する様な行動がいかに危険か、それを考えることもなく叫ぶ。

そして現実は非情だ。絵本の様に「結局何事もありませんでした。めでたしめでたし。」とはいかない……。

ガサガサ……ガサガサ……

・ki・「な、なんだよこの音……う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 ▼ 65 ヌヌヌル!◆LUOrKFbDAY 17/03/04 02:06:16 ID:0sEbd1Vg NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
・ki・死ね
 ▼ 66 Q.E3mu26z6 17/03/04 08:44:58 ID:OeO1eK76 [1/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男(早く行かないと……。ヨーテリーが……!)

モブ男はある場所を目指して走っていた。・ki・がヨーテリーを連れて行くとしたら、普段ふれあい広場として解放されている中腹の空き地しかない。そう確信していた。

ほどなくして、モブ男は自分の予想が見事的中している事を知ることになる。

・ki・「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

モブ男(・ki・の声だ……!)

最悪の事態を覚悟しながら、モブ男は走る速度を上げる。そして……。

モブ男「ヨーテリー!!」

現場に到着したモブ男の目に飛び込んで来たのは、茂みに隠れて無様に震える・ki・、ボロボロで倒れこむヨーテリー。そして、それを見下ろすペンドラーの姿だった。

モブ男「お前、何やってんだよ!・ki・!!」

・ki・「お、おれはただ、ヨーテリーをしつけてやろうと……。」

モブ男「そっちじゃない!ポケモン持ってんだろ!なんでヨーテリーを助けないんだって聞いてんだよ!」

・ki・「こ、これはパパから借りたポケモンだ……。絶対に傷付けるなって言われてるんだよ……!」

モブ男「つ……!もういい……。」

モブ男はそう言いすてると、ヨーテリーとペンドラーに向かって再び走り出した。
 ▼ 67 ッシー@フェアリーZ 17/03/04 09:27:52 ID:Il1MrWqw [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ヨーテリーだけ助けて逃げようぜ
 ▼ 68 Q.E3mu26z6 17/03/04 10:29:57 ID:OeO1eK76 [2/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男(…………?)

モブ男は、その時ある異変に気付いた。ヨーテリーの前に立つペンドラーが追撃の構えを一切取らないのである。それどころか、自分が傷つけてしまったヨーテリーを心配するかの様な振る舞いをしている。

モブ男(何だか分からないけど、ペンドラーはこれ以上どうこうするつもりはないみたいだ……。これなら……。)

ゴツン……!

ペンドラーの頭に大粒の石が命中する。先ほどまで穏やかだったペンドラーの目にみるみる敵意が宿るのを、モブ男は見逃さなかった。

「そんなはずはない」「どうか 、間違いであってくれ」

モブ男は祈る様な思いで後ろを振り返る。が、現実はどこまでも非情だ。

そこにはヒカルの父とヒカル、そして石を握りしめた・ki・が立っていた。

そう、あろうことか・ki・はこんな状況でも「ヒカルに良いところを見せたい」と暴走し、ヒカル達の制止を振り切りペンドラーに石を投げつけたのだ。

モブ男「……………………最悪……。」

そこで、モブ男の意識は途切れた……。
 ▼ 69 Q.E3mu26z6 17/03/04 11:26:44 ID:OeO1eK76 [3/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
???「ヨーテリーとお子さんの解毒と傷の治療は無事に完了しました。命に別状はありません。ただ、申し上げにくいのですが意識がいつ戻るかは……。」

母「そうですか……ありがとうございます……。」

モブ男とヨーテリーは病院に来ていた。

モブ男がペンドラーの「ポイズンテール」を受けて気を失った後、ヒカルの父のムーランドの「吠える」によってペンドラーはその場から逃げ去った。その後、ヒカル父がモブ男をヒカルがヨーテリーをそれぞれ抱えて病院まで走って来たのである。

・ki・はと言うと、パパから借りていたバッフロンでその場から逃げようとしていたところをムーランドに捕まり、現在ヒカル父と共に自宅に向かっている。

ヒカル「おばさん……ごめんなさい……。僕が、もうちょっと早くお父さんを連れて行けてれば……。」

泣きじゃくるヒカルをモブ男の母は優しく諭す。

母「ヒカルくんのせいじゃないわ……。ううん、誰のせいでもないの……。ただ、色々な事が悪いほうに重なってしまっただけ……。」

母「だから、ヒカル君が気にする事ないのよ?」

ヒカル「でも……でも……。」
 ▼ 70 Q.E3mu26z6 17/03/04 11:48:22 ID:OeO1eK76 [4/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
その頃ヒカル父は、・ki・を自宅に送り届け事の顛末を説明していたのだが……

ヒカル父「ですから、お宅のお子さんがですね……。」

・ki・父「だから、うちの息子がそんな事をした証拠を持ってこいって言ってるんだよ!」

・ki・母「あと、うちの息子のせいでそうなったっていう証拠もね。仮に本当に息子がヨーテリーを連れ出してペンドラーに石を投げたんだとしても、それが原因でモブ男くん?が怪我したかどうかなんて分からないじゃない。」

ヒカル父「…………あんたら、本気で言ってんのか?」

クズ男「あんたこそ本気かよ?証拠もなしに人の息子を犯人呼ばわりして、恥ずかしくねえのか!?あぁ!?」

クズ女「やってもいない事で犯人にされて、うちの息子傷付いてるんですけどー。」

ヒカル父「分かりました。もう結構です……。」

クズ男「もう結構なのはこっちだ!2度とその面見せんな!ヴァーーーーーーーーーカ!!!」バタン

ヒカル「行くぞ……ムーランド……。」

ムーランド「グルルルルルルル……。」
 ▼ 71 Q.E3mu26z6 17/03/04 12:18:55 ID:OeO1eK76 [5/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜5時間後〜

ヒカルの父は仕事に戻り、ヒカルは泣き疲れて眠ってしまった。病室は永遠とも思える静寂で満たされていた……。

その時……

モブ男「う〜〜〜〜ん……」

ヨーテリー「グルルルルルルル……。」

母「モブ男、ヨーテリー!!」

母「目が覚めたのね!よかった……。」

母はホッと一息つくと、先生を呼びに走った。

医師「大したものだ……。こんなに早く意識が戻るのは正直想像していなかった。」

モブ男「ここは……?」

医師「病院だよ。君はペンドラーの毒にやられて……。」

モブ男「そうだ、思い出した……。ヨーテリーは!?」

母「ふふっ。あなたの隣にいるわよ……。」

ヨーテリー「グルルルルルルル……。」
 ▼ 72 Q.E3mu26z6 17/03/04 12:19:55 ID:OeO1eK76 [6/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
>>70
訂正

ヒカル「行くぞ……ムーランド……。」→ヒカル父「行くぞ……ムーランド……。」
 ▼ 73 Q.E3mu26z6 17/03/04 12:48:42 ID:OeO1eK76 [7/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男「良かった、無事だったんだな。ヨーテリー……。」

モブ男はヨーテリーの頭を撫でようと手を伸ばす。どうせ拒まれるだろうと思っていたのだが、意外にもヨーテリーはすんなりと受け入れた。

ヨーテリー「グルルルルルルル……。」

モブ男「ふふっ、なんだよ……。今朝まではあんなにツンツンしてたくせに……。」

医師「君がヨーテリーを命をかけて助けようとした事、ヨーテリーはちゃんと分かってるんだよ。」

モブ男「結局何にも出来なかったけどね……。ごめんなヨーテリー、頼りない「おや」で。」

ヨーテリー「グルルル……」

ヨーテリーはそんな事はないとばかりに低く唸る。

母「2人とも、まだ無理しないほうが良いわ。さっき起きたばかりの子達に言うのも変だけど、もう少し寝てなさい……。」

医師「あぁ、それが良い。」

モブ男「そうだね……そうするよ…………。お休み、お母さん……。」

ヨーテリー「グルルルルルルル……。」

母「はい、お休みなさい……。」
 ▼ 74 Q.E3mu26z6 17/03/04 14:23:51 ID:OeO1eK76 [8/8] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
………………

モブ男「と、まぁそんな感じで。」

デント「すごい話のテイストだね……。と、言う事はその時のペンドラーの毒で免疫が……?」

モブ男「そうみたいですね……。まぁ、免疫って言ったって「普通の人なら20mgで死ぬ毒を35mgまで耐えられますよ〜」程度のもんで、「毒で死なないスーパーマン!」ってわけじゃないんですけどね。」

デント「ふぅむ……。因みにその時のお友達とは今も……?」

モブ男「ヒカルは今でもたま〜に連絡は取り合ってますね。今は、ヒウンシティあたりで医者になるための勉強頑張ってるとかなんとか。」

デント「じゃ、じゃあその……聞きにくいんだけど・ki・君は……?」

モブ男「あいつはどうなんですかね。親父がリストラされて家族揃いも揃って馬鹿だから金はあるだけ使って貯蓄もなくて、周りに頼ろうにも普段の態度が悪すぎて誰も助けてくれなくて、結局夜逃げ同然でカノコから出て行ったとは聞いてますけど。」

デント「そ、壮絶だね……。」

モブ男「ですねえ。」
 ▼ 75 Q.E3mu26z6 17/03/04 21:25:24 ID:HStxgIOQ NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜カラクサタウン〜

デント「そういえばさ、結局ヒカル君が用意してたプレゼントってなんだったんだい?」

モブ男「あぁ、それはですね……え〜っと……。」

モブ男はカバンの中を漁り始める……。

モブ男(あ、そういえば"コレ"……ちゃんと落とし主探さないとだな……。まぁ、どうせ大会終わるまでは動けないし後で良いか……。)

モブ男「コレですコレ。"ライブキャスター"」

デント「それはまた……子供にしては随分実用的なチョイスだねぇ。」

モブ男「ヒカルの両親が選んでくれたみたいですねぇ。カノコでは、割と小さい頃からライブキャスター持たせるのが慣習なんですよ。」

デント「それはまた、どうして?」

モブ男「田舎だからこそ密な連絡がどうのこうの……よく分かんないですね。」

デント「地域によって色々あるんだねぇ。おっと今日の宿に着いたよ。」
 ▼ 76 オガエン@パワーレンズ 17/03/04 23:22:53 ID:Il1MrWqw [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
超支援
 ▼ 77 Q.E3mu26z6 17/03/05 18:49:54 ID:OWQaILG6 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男「「ホテルすどまり」ねぇ……。」

デント「このホテルはね、値段が安くてお手軽なんだよ。」

モブ男「ほうほう。」

デント「値段の割には設備も良いし。」

モブ男「ふんふん。」

デント「ただし、素d」

モブ男「素泊まりなんでしょ。」

デント「おや、よく知ってるねぇ。」

モブ男「正気かお前。」
 ▼ 78 Q.E3mu26z6 17/03/05 20:16:39 ID:A7KCXFVU NGネーム登録 NGID登録 m 報告
デント「まぁ、その点は心配いらないよ。なんてったって僕はシェフだからね。」

モブ男「そういえばそうでしたね。ただの、テイストテイスト連呼するヘンな人だと思ってました。」

デント「心外だなぁ。まぁ、そういう事だからご飯の心配はいらないよ。」

モブ男「そうとなったらサクッとチェックイン……。」

デント「したいところなんだけどね、まだチェックイン出来る時間じゃないんだよね……。」

モブ男「え。」

デント「悪いんだけど、あと2時間くらい適当に潰してきてくれるかい?僕はここで、テイスティングの調整をしておくからさ。」

モブ男「了解です。」

モブ男(そういえば、あの"ステージ"まだ残ってたな……。行ってみるか……。)

………………

モブ男「あの"演説"聞いたのも随分昔みたいに感じるな……。濃かったからな、あれから……。」

モブ男は今、長マントの男が演説をしていたステージの前に1人立っている。

彼の演説はモブ男にとって、頭ごなしに否定も肯定もできない絶妙なラインをついていた。それ故に、モブ男の頭には常にあの言葉がちらついていたのである。


真にポケモンを思うなら、ポ ケ モ ン を 解 放 す る の で す。
 ▼ 79 Q.E3mu26z6 17/03/05 22:57:15 ID:0L0ipSCY NGネーム登録 NGID登録 m 報告
???「あ、見〜つけた。」

モブ男(確かに、・ki・みたいな人間を基準にすれば、ポケモンと人間が一緒にいるのは間違ってる様に思える……。)

???「すいませ〜ん。」

モブ男(でもヒカルやヒカルのお父さん、ジムリーダーや善良なトレーナーを基準にすれば間違いとは断言できなくなる……。)

???「もしも〜し。」

モブ男(やっぱり、そう簡単に答えを出せる問題じゃないのかな……。ポケモンの解h)

???「無視しないでくださ〜〜〜〜い!!!!」

モブ男「あぁ……何かご用ですか……?」

???「え?反応薄くない?普通もっとこう、うわ〜〜!ビックリした〜〜!いきなり目の前にこんな美少女g」

モブ男「ああ、すいません……。じゃあ、やり直しますね。うw」

???「いや、いいよ。逆に恥ずかしいよ。」
 ▼ 80 Q.E3mu26z6 17/03/06 00:05:55 ID:5kf.YfKI NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男「あぁ、すいません。で、失礼を重ねる様ですけどどちら様ですかね?」

???「あ、ごめんごめん。まだ名乗ってなかったね。私は、「ハナ」っていうんだ。気軽に、「はなちゃん」って呼んで良いよ。」

モブ男「ハナさんですね……。俺は……」

ハナ「また真面目に返す……。ダメだよ、ノリが悪い男はモテないよ?モブ男くん。」

モブ男「すいませ……」

そこまで言って、モブ男はある違和感を覚える。

モブ男「俺、まだ名乗ってないですよね……?」

ハナ「え、あ、いや、その……ほら!あの緑の髪のお兄さんと話してるのたまたま聞いてて……。」

モブ男「サンヨウからついて来てたって事ですか……?」

ハナ「そ、そうなの……!サンヨウでモブ男くんを見つけて一目惚れしちゃって。カラクサまで、後をつけて来たんだ///」

モブ男「………………………………。」

ハナ「本気でひかないでよ。冗談だよ。」
 ▼ 81 Q.E3mu26z6 17/03/06 07:18:29 ID:XL2O3UWw NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ハナ「ほんとはね、私もちょっと理由があってジム巡りしてるんだ。」

ハナ「で、さぁサンヨウジムに挑戦!って時に丁度モブ男くんと緑の髪のお兄さんが出かけちゃったから、用事が済んだらすぐに相手してもらおうと思ってつけて来たわけ。」

モブ男「サンヨウジムにはあと2人いるんじゃなかったですか?ジムリーダー。」

ハナ「いるにはいるんだけどね〜。」

ハナ「俺たちは3人で1つだ!!(ポッドの声真似で)」

ハナ「ですから申し訳ありませんが、ジムの方はデントが戻るまで閉めさせていただきます(コーンの声真似で)。」

ハナ「なんて言われちゃってさ。」

モブ男「それはそれは……ご愁傷様です。」
 ▼ 82 Q.E3mu26z6 17/03/06 08:59:05 ID:BG/3WoCg NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ハナ「せっかくこの子のトレーニングになると思ったのに……。」

モブ男「この子?」

ハナ「そう、この子。」

ハナはそう言うと、腰からボールを取り外し放り投げる。

ボムッ

オーベム「ehdiryfjwi%#」

モブ男「このポケモンは?」

ハナ「オーベムっていうの。この指先についてるライトみたいなので仲間と会話するんだって。」

モブ男「会話ねぇ……。」

ハナ「そう。お腹すいたね〜とか、ご飯まだかな〜とか、きのみ飽きたね〜とか。」

モブ男「食い物の事ばっかじゃないですか。」

ハナ「お腹すいてるからね。」

モブ男「誰が?」

ハナ「私が。」
 ▼ 83 Q.E3mu26z6 17/03/06 16:28:32 ID:dj3Fwcz2 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男「ん?」

ハナ「私が。」

モブ男「…………………………。」

ハナ「…………………………。」

モブ男「分かりましたよ……。なんか買ってくれば良いんでしょ……?」

モブ男はため息まじりにそう言うと、向きを変え歩き始める。

ハナ「あ、ちょっと待って!どうせ、もうすぐ晩御飯でしょ?それ一緒に食べるからいいよ。」

ハナは当然の様に言い放った。

モブ男「ちょっとm」

ハナ「ちょうど私もあのジムリーダーさんに用あるし、3人で行動してた方が何かと都合が良いでしょ?」

モブ男「………………ですかね……。じゃあ、デントさんにその事伝えに行きますか……。」

ハナ「よ〜し、レッツゴー!!」
 ▼ 84 Q.E3mu26z6 17/03/06 18:30:57 ID:h75AAaEI [1/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜ホテルすどまり前〜

モブ男「デントさ〜ん。」

デント「あ、おかえりモブ男くん。丁度そろそろチェックインインの時間だよ。」

デント「おや?随分と可愛らしいガールフレンドを連れているね。ふふふっ、案外隅に置けないテイストだね君も……。」

モブ男「あぁいや、そうじゃなくてですね……。」

ハナ「さっき、突然ナンパされちゃって……。「一緒にご飯でもどうだい……?(モブ男の声真似で)」なんて。えへへ……。」

モブ男(…………まぁいいか……。)

モブ男「そんな訳なんですけど、御飯飯彼女も一緒で大丈夫ですかね?」

デント「もちろんウエルカムだよ!食べてくれる人が多いほど気合も入るってもんさ!だって僕は、「一流の」シェフだからね!」
 ▼ 85 Q.E3mu26z6 17/03/06 19:39:32 ID:h75AAaEI [2/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
………………

デント「じゃあ、僕は今から食事の準備するから1時間位ブラブラしてくると良いよ。「2人で」ね。ふふふ……。」

ハナ「じゃあ、お言葉に甘えて……「2人で」楽しんで来ますね!!ふふふ……。」

モブ男(初対面とは思えない息の合いようだな……。)

ハナ「ほら、行くよモブ男くん!!女の子を待たせちゃダメだよ!モテないよ!!」

モブ男「はいはい……」

………………

ハナ「で?これからどうするの……?」

モブ男「どうするって言われても、即チェックインしてご飯食べて就寝をイメージしてたんで特に何にも……あ、そうだ……。」

モブ男はおもむろに鞄を漁り出す……。

モブ男(大会終わってからやるつもりだったけど、折角時間出来たし今のうちに"コレ"どうにかするか……。)

ハナ「何それ?ライブキャスター?」

モブ男「ゆめのあとちで拾ったんです。今のうちに交番にでも届けちゃおうかと……。」

ハナ「まず、電源入れて連絡先チェックしてみたら?落とし主が知り合いかもしれないし。」

モブ男「それもそうですね。じゃあ……。……………………うわっ……。」
 ▼ 86 Q.E3mu26z6 17/03/06 20:23:43 ID:h75AAaEI [3/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ハナ「何これ……履歴36件のうち34件がお父さんって……。」

モブ男「30分に1回くらいのペースでかけて来てますね……。」

モブ男「他の2件は…………チェレンとブラック……どっちも知らない人ですね。残念ながら。」

ハナ「じゃあ、結局交番に届けるしかないんだね……。」

その時……

プルルルルルルルル!

モブ男「あ、電話……なんとまぁ良いタイミング。」

電話の相手は、ゆめのあとちですれ違ったドングリ帽の少女だった。

ベル「もしも〜し。私のライブキャスターにかけてあなたが出たって事は、あなたが私のライブキャスター拾ってくれたんですね?」

ハナ「あ……この子……。」

モブ男「(ん?知り合いなのか?)そうなんですよ。すいません、色々バタバタしてて中々お返し出来なくて……。」

ベル「良いの良いの。そのおかげで、しばらくお父さんにアレコレ言われず自由に旅も出来たし。気にしないで。」

モブ男「そう言って貰えると助かります。で、これお返ししたいんですが今どちらに?」
 ▼ 87 Q.E3mu26z6 17/03/06 20:58:45 ID:h75AAaEI [4/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ベル「それなんだけどね……私、今カラクサにいるんだ。だから、悪いんだけど……」

モブ男「丁度良かった。俺も今、カラクサにいるんですよ。」

ベル「ほんとに?すごい偶然だね。じゃあ、どこで待ち合わせにする?」

モブ男「俺たちが泊まる「ホテルすどまり」の前でどうでしょう?分かります?場所。」

ベル「わかるわかる!じゃあ、30分後に取りに行くね。今は、ムンナがマッサージしてもらってるから。」

モブ男「はい、じゃあ30分後に。」

ハナ「話ついたみたいだね。30分後にホテル?」

モブ男「そういう事になりました。すいません、遊ぶ時間減っちゃって……。」

ハナ「良いの良いの!これから、ずっと一緒に旅するんだから遊ぶ時間なんかいくらでも作れるって!」

モブ男「ん?」

ハナ「よし、じゃあちょっと早いけどホテル戻ろうか。もしかしたらご飯ももう出来てるかもだしね!」

モブ男「あれ?」

 ▼ 88 Q.E3mu26z6 17/03/06 22:07:41 ID:FbGihp5I NGネーム登録 NGID登録 m 報告
………………

デント「いやぁ、それにしてもモブ男くんが2人も女の子を連れてくるとはねぇ。」

デント「初めて会った時は全くそんな感じしなかったのに、意外とプレイボーイなテイストだったんだね。」

モブ男「いや、あの……。」

ハナ「私以外の女の子にも声をかけてたなんて、酷いです!酷すぎます!」

ベル「浮気性の男の子は嫌だね〜。やっぱりこう、男の子は一途でなくちゃ。何事も。」

モブ男「…………それはそうと、これお返ししますね。」

ベル「ありがと〜。親切な人が拾ってくれて良かったよ。」

モブ男「それにしても、なんであんなとこに……。」

ベル「うんとね、ゆめのあとちに行った時このムンナがいじめられてて……助けてあげようと思っていじめてた人達ともみ合った時に落としちゃったみたい。」

モブ男(あの火柱はその時に上がったもので、 逃げてった2人が「いじめてた人達」って事か……。)

ベル「でも、結局私1人じゃ助けてあげられなくて…………。」

モブ男「じゃあ、誰か他にもムンナを助けようとしてた人がいるって事ですか?」

ベル「うん、そうなんだ。え〜っとね、確か何とか団……何とか団……。そうだ、思い出した!」

「 プ ラ ズ マ 団 だ ! 」
 ▼ 89 Q.E3mu26z6 17/03/07 00:24:29 ID:EdS5MgfY NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ハナ「プラズマ団って、最近いろんなところで怪しげな演説してるっていうあのプラズマ団?」

ベル「そう!私も最初は危ない人達なのかと思ってたんだけど、実際会ってみたら凄く良い人達だったの!」

デント「人は見かけによらないねぇ。てっきり、過激なだけの団体だと思ってたよ。」

モブ男「俺も1回演説聞いただけだからよく知らなかったけど、そんな慈善団体みたいな人達だったんですね。」

ベル「ポケモンの解放っていうのも、「誰彼構わず」ってわけじゃなくて「ポケモンを傷つける愚かなトレーナー」からの解放って意味なんだって。」

ハナ「それなら私は賛成だなぁ。ポケモンも人も、その方が幸せだもんね。」

ベル「ところで、皆はどうしてカラクサに戻ってきたの?特にジムリーダーさんなんて。」

デント「随分急な話題変更だね……。僕は明日の、ポケモンソムリエの大会に出場するんだ。」

モブ男「俺は、それを見学するためにデントさんについてきたんです。」

ハナ「私は、それが終わったらジムリーダーさんにバトルしてもらおうと思って。まぁ、もう必要なくなったんだけど。」

ベル「じゃあ私と一緒だ。私も明日の大会見学しようと思って戻ってきたの!楽しみだね〜!」








オーベム「…………………………………………」
 ▼ 90 Q.E3mu26z6 17/03/07 08:48:12 ID:.OHHU2pE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜翌日〜

第122回カラクサタウン主催ポケモンソムリエNo.1決定戦。優勝はデントさんです!優勝したデントさんには賞品として……クの…ーフを……。

ベル「いや〜凄かったね!まさかあそこで、「スパイシーでスウィートなテイスト」なんて表現が来るなんて!」

ハナ「私的には、その前の「何の面白みもないね。ごく平凡なテイストだよ。」が好きだったかな〜。」

モブ男「会場が冷え切りましたけどね。でも実際には加点されてるんだから、奥が深いというか意味が分からないというか……。」

デント「やぁ、みんな楽しんでくれたかい?」

ベル「とっても面白かったです!カラクサまで戻ってきた甲斐がありました!」

デント「それは良かった。ところで、僕はこれから祝賀会があるからまだしばらく動けないんだけど……君たちはどうする?」

ベル「私は、そろそろ出発しようかなって。もともと50日だけってお母さんと約束して旅に出るの許してもらってるから急がないと。」

デント「そうか、それは大変なテイストだね……。それじゃあ、体に気を付けて良い旅をね。」

ハナ「またどこかで会えたら良いね!お父さんに見つからないように気を付けなきゃダメだよ。連れ戻されちゃうんだから。」

モブ男「色々気を付けて、頑張ってくださいね。」

ベル「ありがとねみんな!じゃあねバイバ〜イ!」



 ▼ 91 Q.E3mu26z6 17/03/07 09:16:42 ID:.OHHU2pE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
デント「さて、君達はどうするんだい?」

ハナ「私達もそろそろ出発するつもりなんです。ね?モブ男くん。」

モブ男「いや、出発はしますけど……。」

デント「うんうん。若い男女の2人旅、青春だねぇ。素晴らしいテイストだよ!」

ハナ「でしょ?やっぱり長い旅だし、むさい男一人旅より可愛い女の子連れてた方が旅に潤いが出るし華もあるし〜」

デント「ははは……君もこれから苦労しそうなテイストだねぇ……。」

モブ男「でしょ?」

デント「まぁ旅は道連れっていうし頑張りたまえ。そうだ、餞別として"コレ"をあげるよ。草タイプのエキスパートである僕には必要ないテイストだからね。」

モブ男「良いんですか?ありがとうございm」

ハナ「ほらモブ男くん、そろそろ行くよ!モタモタしない!」

モブ男「はいはい……じゃあ、デントさん失礼します。お世話になりました。」

デント「こちらこそ、付き合わせちゃって悪かったね。これからもジム巡り頑張ってね。」

モブ男「だいたいハナさん、大会終わったらデントさんとバトルするって言ってませんでしたっけ?何でまた一緒に行くなんて……」

ハナ「はいはい、文句なら歩きながら聞いてあげるから急ぐ急ぐ!」

モブ男(やれやれ……)
 ▼ 92 Q.E3mu26z6 17/03/07 14:33:08 ID:Hnm9SrCk NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜シッポウシティ〜

モブ男「サンヨウからシッポウまでは早かったな。旅慣れしてきたのかな……?」

ハナ「そりゃあ男1人で黙々と旅するのと、女の子とイチャイチャしながら旅するのは全然違うでしょうよ。」

モブ男「イチャイチャはしてないけどな。」

ハナ「またまたぁ。」

モブ男「それはそうとして……今からどうする?俺としてはハーデリア達を回復させたらすぐにジムに行きたいんだけど。」

ハナ「すぐにジムに行かせてあげたいのは山々だけど、ジム戦終わったらすぐ町出ちゃうんでしょ?」

モブ男「そのつもりだけど……。」

ハナ「まったく……相変わらずモブ男くんは女心が分かってないな〜。何のために私が道中昼も夜もなく、手取り足取り徹底指導したんだか……。」

モブ男「誤解を招く言い方はやめてください。見たか?今のおばちゃんの顔。とんでもなかったぞ。」

ハナ「そうだね〜「最近の若者はこんな町中で何て話を……親の顔が見てみたいわ!!」って顔してたね。」

モブ男「分かってるなら止めろ。」
 ▼ 93 Q.E3mu26z6 17/03/07 19:51:57 ID:hkflse9k NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ハナ「まぁ、別に特別見たいものもないからすぐにジム行っても良いんだけどね。」

モブ男「さっきのくだり何だったんだよ。」

ハナ「モブ男くんが困ってる顔もっと見てたいなと思って。複雑な乙女心ってやつだよ、えへへ……。って、あれ?」

モブ男「カイフクオネガイシマース。」

ハナ「あのノリの悪さはどうにかならないのかな〜……。ん……?」

町人A「聞いたか?博物館泥棒騒ぎ、プラズマ団とかいう奴らの仕業だったって。」

町人B「プラズマ団ってあれじゃん。最近「ポケモンを解放しましょ〜」って演説やってる怪しげな集団。」

町人C「ポケモンを解放だのご立派な事言ってるくせに、自分たちがポケモン使って悪さしてりゃ世話ねぇぜまったく。」

ハナ「…………………………。」

………………

受付「ようこそ、挑戦者の方ですね?こちらのジムでは公平を期するため、荷物をこちらでお預かりする事になっておりますが……。」

モブ男「じゃあ、これお願いします。」

ハナ「ねぇモブ男くん。やっぱり私、ジム戦の間そこらへんブラブラしてて良いかな?ちょっとやりたい事があってさ……。」

モブ男「そりゃ勿論良いよ。じゃあ、ポケセン前で待ち合わせにしようか。」

ハナ「うん……ごめんね……。」
 ▼ 94 Q.E3mu26z6 17/03/08 01:10:30 ID:cs2VwA7o NGネーム登録 NGID登録 m 報告
受付「では、バトルフィールドへご案内しますね。」

……………………

アロエ「ようこそチャレンジャー!あたしの名はアロエ。古代のものに目がないもんだから、皆からはナチュラルボーンママなんて呼ばれてるね。」

モブ男「アロエさんですか……。今日はよろしくお願いします!」

アロエ「元気が良いね!あたしは元気の良い子好きだよ!ところで、受付の話だと可愛らしい彼女を連れてたらしいけど見学には来ないのかい?」

モブ男「なんか用事があるとかで別行動なんですよ。まぁ、彼女じゃないんですけどね。」

アロエ「おや、そうなのかい?あたしはてっきり……。おっと、無駄話はこれくらいにして始めようか!」

審判「では、ルールを説明します!使用ポケモンは、チャレンジャーは3体ジムリーダーは2体。どちらかのポケモンが2体戦闘不能になった時点で試合終了とします!」

審判「また、ポケモンの交代はチャレンジャーのみ認められます!では、試合開始!!」

アロエ「さぁ、行くよ!頼んだよ!ミルホッグ!」

ミルホッグ「ミツメルヨ」

モブ男「こっちの先鋒はお前だ!頼むぞシママ!」

シママ「ブルルルルルルル……。」
 ▼ 95 Q.E3mu26z6 17/03/08 16:09:33 ID:ov3nYAEE NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アロエ「先手必勝!ミルホッグ、ひっさつまえば!」

ミルホッグ「カミツクヨ」

ミルホッグは指示を聞くとすぐに、シママに噛み付かんと飛びかかる。その歯は鋭く尖っていて、噛み付かれればタダでは済まないことは容易に想像できた。

モブ男「まだだ、もっと引き付けるんだシママ……。」

シママ「ブルル……。」

ミルホッグとシママの距離はみるみる縮まっていく。そして、ミルホッグがシママに食らいつくまさにその瞬間……

モブ男「ほうでん!」

シママ「ヒヒーン!!!」

バリバリバリバリ……!!

シママを囲うように突如発生した電撃。空中にいたミルホッグにはどうする事も出来ず、まともに電撃を浴びる形となった。

ミルホッグ「シビレタヨ」ドサッ

アロエ「ほう、やるじゃないか!ほうでんをそんな風に使うとはね!」

モブ男「こいつ、まだあんまり広い範囲に放電出来ないんですよ。それで、ベストな使い方を模索していったらこういう形に落ち着いたんです。」

アロエ「なるほど、あたしたちは「飛んで火にいるなんとやら」だったわけだね……。だけど、あたしたちもやられっぱなしじゃないよ!」

ミルホッグ「マダヤレルヨ」ググッ……
 ▼ 96 Q.E3mu26z6 17/03/08 17:10:11 ID:.k04rAtc NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男「さすがに一撃って訳にはいかないか……。畳み掛けるぞ!ニトロチャージ!」

シママ「ブルルルルルルル!」

シママは全身に炎を纏いミルホッグに向かって走る。ニトロチャージの効果によってスピードが上がり、シママとミルホッグの距離はみるみる縮まってゆく。

アロエ「やられっぱなしじゃないって言っただろ?ミルホッグ!砂かけ!」

ミルホッグ「メツブシダヨ」バサッ

シママ「ブルル!?」

ズシャァァァァァァァァァァァァァァ!!

モブ男「シママ!」

アロエの指示でミルホッグは素早く体制を立て直すと、足元の砂をシママに向かって投げつける。それにより、突然視界を奪われパニックに陥ったシママは足がもつれ転倒してしまった。

アロエ「あれだけの勢いで転倒したんだ、ダメージも相当なものだろうねぇ。」

モブ男「くっ……!シママ、一旦戻っ……。」

アロエ「やらせないよ!くろいまなざし!」

ミルホッグ「ミツメルヨ」ジーッ

モブ男「ボールに戻らない!?何で……!?」

アロエ「くろいまなざしを受けたポケモンは、一時的にボールに戻れなくなるのさ。まぁ、どういう原理かは知らないけどね。」
 ▼ 97 Q.E3mu26z6 17/03/09 00:28:12 ID:6i7OzDGc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アロエ「さぁ決めるよ!叩きつける!」

ドゴッ……!!

ミルホッグは、自らの尾をシママに思い切り叩きつける。

シママ「ブルル…………」ドサッ

審判「シママ、戦闘不能!ミルホッグの勝ち!チャレンジャーの手持ちがあと1体戦闘不能になった時点で、ジムリーダーの勝利となります!」

モブ男「お疲れさんシママ。後はゆっくり休んでくれ……。頼むぞ!ミルホッグ!」

ミルホッグ「ハハッ」

アロエ「おや、図らずも同じポケモンでの戦いになったね。ノーマルタイプのエキスパートのあたしにノーマルタイプで挑んでくるなんて……。ますます燃えてきたよ!」

モブ男「ノーマルタイプのエキスパートのアロエさん相手だからこそ、ミルホッグの力の引き出し方を学ぶ良い機会になると思いまして。」

アロエ「なるほど、あたしは練習台ってわけかい。ふふふっ、言ってくれるねぇ。ミルホッグ!叩きつける!」

モブ男「ミルホッグ!けたぐり!」

ミルホッグ「ハハッ」ゲシッ

ミルホッグ「ツマズイタヨ」ドシャ

尾を叩きつけんと走ってくるアロエのミルホッグの足を、モブ男のミルホッグが蹴たぐって倒す。先ほどのシママのお返しと言わんばかりの戦術であった。

ミルホッグ「モウムリダヨ……」ドサッ
 ▼ 98 Q.E3mu26z6 17/03/09 01:28:40 ID:6i7OzDGc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
審判「ミルホッグ戦闘不能!次に相手のポケモンを倒した方が勝利となります!」

アロエ「さすがにダメージが蓄積してたみたいだね……。お疲れ様ミルホッグ。ゆっくり休むんだよ。」

アロエ「さぁ、最後だ!行っておいで!ハーデリア!」

ハーデリア「ガルルルルルルルルル……!」

モブ男(ハーデリアか……よく知ってるだけに、逆にやりづらいな……。)

アロエ「さぁ、始めから全開で行くよ!かたきうち!」

ズドン…………!!

ミルホッグ「ハ……ハ…………」

モブ男「ミルホッグ!!」

「かたきうち」技を出す直前に自分の仲間が倒れていた場合、その怒りを糧に威力が爆発的に上昇する技。これをモロに受けたミルホッグは、一撃で戦闘不能寸前に追い込まれた。

モブ男「踏ん張れミルホッグ!ふるいたてる!」

ミルホッグ「Ha……Haaaaaaaaaaaaaaa!!」

アロエ「おや、交代しないのかい……なるほど、何か狙ってるんだね……?だけど、それをやる前に戦闘不能になったら無意味だよ!」

アロエ「一気に行くよ!ハーデリア、とっしん!」

ハーデリア「ガルルルルルルルルル!!」
 ▼ 99 Q.E3mu26z6 17/03/09 01:57:29 ID:ADJnrMj2 [1/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ハーデリアは唸り声を上げ猛然とミルホッグに突っ込む。ミルホッグが万全の状態であればかわせないスピードではないが、満身創痍の今の状態での回避は至難の技であった。

モブ男「みきり!!」

ミルホッグ「ハハッ…………」ヒラリ

モブ男「からの、ふるいたてる!」

ミルホッグ「haaaaaaaaaaaaaaaa……!」

みきりは本来、相手の攻撃を受け流しながら自身の攻撃を加える技。前回のジム戦でヤナップに対して行ったのがそれである。

だが、今回は回避行動を取るのが精一杯だった、それほどまでに、ミルホッグは追い詰められていた……。

モブ男(逆転の可能性はまだある……。だけど"アレ"を狙えるチャンスは一度きり……それを外せば勝機は完全になくなる……。」

アロエ「随分粘るねぇ……一体、何を狙っているんだい?ハーデリア!噛み付く!」

モブ男「みきり!」

アロエ「避けてるだけじゃあ勝てないよ!!ハーデリア!とっておき!!」

ハーデリア「ガルルルルルルルルル!!!」

「とっておき」この技を打つ前に他の技を打った回数が多ければ多いほど技の威力があがる、まさにとっておきの技。そのとっておきの一撃を叩き込まんとハーデリアは跳躍する。

だがそれこそが、モブ男が待ち望んでいた" 勝機"であった。
 ▼ 100 Q.E3mu26z6 17/03/09 02:21:52 ID:ADJnrMj2 [2/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男「ミルホッグ!バトンタッチ!」

ミルホッグ「ハハッ…………!!」

パァン!!

指示を聞くや否やミルホッグは地を蹴りモブ男に向かって跳躍する。それに合わせるようにボールから飛びだしたポケモンがミルホッグに向かって跳躍し、タッチして入れ替わった。

ボールから飛び出したポケモンとは勿論……

ハーデリア「グルルルルルルルルルルルルルル……!!」

アロエ「バトンタッチか……弱り切ったミルホッグをあえて交代させなかったのは、このためだったんだね?」

モブ男「アロエさんほど強い人に勝つには、全員で力を合わせないといけないと思ったので…………。」

アロエ「あたしが隙の大きい大技を使う時を虎視眈々と狙ってたわけだ。これは一本取られたね。だけど、まだ勝負が終わったわけじゃないよ!」

モブ男「わかってます。このチャンスを作ってくれたミルホッグのためにも、勝って終わらせますよ!」

アロエ「言うじゃないか!ハーデリア!とっしん!」

モブ男「ハーデリア!お前もとっしんだ!」

ハーデリア「ガルルルルルルルルル!!」

ハーデリア「グルルルルルルルルル!!」

ズドン…………!!
 ▼ 101 Q.E3mu26z6 17/03/09 02:48:44 ID:ADJnrMj2 [3/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
小細工無しの真っ向勝負。その結末は……

ハーデリア「ガルルル…………」ドサッ

審判「ハーデリア戦闘不能!よって勝者、チャレンジャーモブ男!!」

アロエ「やられたね……ふるいたてるで攻撃力が上がっているとはいえ、あたしのハーデリアなら一度は耐えると踏んでいたんだけど……。」

そこでアロエは、モブ男のハーデリアの足に白いスカーフの様なものが巻かれていることに気付いた。

アロエ「それは……シルクのスカーフかい?」

モブ男「はい。ソムリエ大会の優勝賞品だったのを、必要ないからってデントさんから譲って頂いたんです。」

アロエ「ふふふ、まさに皆の力を合わせての勝利ってわけだ。これまた一本とられたね……。」

アロエ「とはいえ結果は結果、負けは負け。あんたに勝者の証のバッジを授与するよ。…………審判!」

審判「はい。おめでとうございます。こちら、勝利の証ベーシックバッジでございます。」

モブ男「ありがとうございます。やったな!みんな!」

モブ男は、頑張ってくれたポケモン達への労いの意味を込めて語りかける。

アロエ「さて、これであんたはこの町での大きな目標を達成したわけだけど、これからどうするんだい?」

モブ男「すぐに町を出たいところですけど、まずは連れと合流しないとですね……。なんか様子がおかしかったんで、それが心配で……。」
 ▼ 102 Q.E3mu26z6 17/03/09 03:13:22 ID:ADJnrMj2 [4/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ハナ「お〜〜〜〜い!!モブ男く〜〜〜〜ん!!勝ったんだね〜〜〜〜!!おめでとう〜〜〜〜!!」

声のする方をモブ男とアロエが見やると、ハナがまさに今闘技場に降りて来ようとしていた。

アロエ「なるほど、無理に明るく振舞っているみたいだね。あんたが様子がおかしいっていうのもわかる気がするよ……。」

モブ男「いえ、あれが平常運転です……。」

アロエ「え……。よ、良かったじゃないか元気になったみたいで……。」

ハナ「お疲れ様モブ男くん。どうだった?やっぱりアロエさん強かったんでしょ?」

モブ男「そうだね。常にヒヤヒヤしてたけど、その中でもくろいまなざしで交代を封じられた時が一番焦ったかな。」

ハナ「ふ〜ん」ジー

モブ男「え……?何?」

ハナ「いや、私もくろいまなざしを使えばモブ男くんが逃げないかな〜と思って。」

モブ男「また意味の分かんないことを。」「それにそんな事しなくても別に逃げないよ……。」ボソッ

ハナ「え?なんか言った?」モブ男「言ってません。」

ハナ「うそだよ。絶対なんか言ったよ。」モブ男「さー次の町行くぞー。」





???「ふふふ……上手く取り入っている様ですね……。さすがはハナ……。」
 ▼ 103 Q.E3mu26z6 17/03/10 00:44:49 ID:14YMU7KI NGネーム登録 NGID登録 m 報告
受付「お荷物お返ししますね。」

モブ男「ありがとうございます。」

ハナ「ね〜ね〜、さっき何て言ったのか教えてよ〜。あ、分かった。「お前みたいな可愛い子ちゃんを離すわけないだろ?(イケボ」とかそういうアレでしょ?」

モブ男「(地味に良いところついてるのが腹立つ……)何も言ってないって……。それはそうと、ジム戦の間何してたんだよ?なんか様子おかしかったけど……。」

ハナ「ん?気になる?」

モブ男「そりゃあ、仮にも一緒に旅してるわけだし何か悩みがあるなら相談に乗るくらいは出来るというかなんというか……。」

ハナ「モブ男くんがそんな事言える様になるなんて……成長したんだねぇ。私、感動しちゃった。」

ハナ「でも、教えないけどね。」

モブ男「なっ…………」

ハナ「女の子は、ちょっとミステリアスな位が丁度良いんだよ。それが分からない内は、まだまだだよ?モブ男くん。」

モブ男「あっそ……。じゃあもう良いや、この話は終わりな。…………ん?」

町民A「しかしアレだな。博物館泥棒、結局犯人の手がかりも掴めてないんだってな。」

町民B「警察の目をも欺く世紀の大泥棒ってか?怖いねぇ……。」

町民C「ポケモンを使ったらしいって事だけは分かってるみたいだけどな。ポケモンをそんな事に使うなんて、何考えてやがんだか……。」

ハナ(…………………………ふふっ……)
 ▼ 104 Q.E3mu26z6 17/03/10 09:10:31 ID:8DwMY0V2 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男「博物館泥棒騒ぎなんてあったのか……。アロエさん、そんな事言ってなかったのにな。」

ハナ「まぁ、いちチャレンジャーのモブ男くんに言ってもどうにもならないし、言うだけ無駄だしね。」

モブ男「いや、そりゃそうかも知れないけどさ……。それにしたって、今の言い方はトゲトゲしすぎじゃないかな。」

ハナ「気のせいだよ。私の言葉は常に、モブ男くんへの愛で溢れてるよ。」

ハナ「そんな事よりさ……。」

モブ男「ん?」

ハナ「こういうことがあると、プラズマ団とかいう人達の「愚かな人間からのポケモンの解放」ってやっぱり正しい考え方なんだと思っちゃうよね……。」

モブ男「……………………まぁ、そうかもな……。」

モブ男「だけど、俺たちはまだ一部の人間とポケモンしか見てないわけだし、ゆっくり旅してそれからプラズマ団が本当に正しいかどうか答え出しても良いと思うんだ。」

ハナ「そうだよね……。」
 ▼ 105 Q.E3mu26z6 17/03/10 19:06:06 ID:RtbgpO8s NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男「プラズマ団から見た「愚かな人間」からポケモンを解放したとして本当にそのポケモンは幸せなのかとか、そういう問題もあるし。」

モブ男「それに、プラズマ団の基準ではセーフでも見る人によっては「ポケモンを大事にしないクズ」みたいな事もあるかも知れない。」

モブ男「そういう意味では、俺みたいにポケモンバトルばっかりやってる奴なんかはどっちかって言うと「愚かな人間」寄りなのかも知れな……」

ハナ「そんな事ないよ!」

ハナ「確かにバトルはしてるけど、別に戦闘不能のポケモンを無理に闘わせてるわけじゃないしポケモンのお世話だってちゃんとしてるし……」

ハナ「だから、その…………」

モブ男「……………………………………」ポカーン

ハナ「…………なに……?」

モブ男「いや、そんな深刻な感じで話してるの初めてみたからさ……。ふざけてないと死んじゃう病気なのかと思ってたよ。」

ハナ「ん?もしかして、真剣な私を見て惚れ直しちゃった?いやー、まいったねそれは。」

モブ男「カイフクオネガイシマース」
 ▼ 106 ブリボン@れいかいのぬの 17/03/11 01:12:16 ID:bS151QYs NGネーム登録 NGID登録 報告
Ssか……

ひさまさ元気かなぁ……
 ▼ 107 Q.E3mu26z6 17/03/11 09:08:24 ID:9AVM0iwE NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ハナ「こういう時にスパッと切り返せないのが弱点だよね、モブ男くんはさ。」

モブ男「何の分析をしてんだお前は……。はい、とにかくこの話題はこれで終わり。「答えはまだ出せない」で決着って事で。」

ハナ「答え?それは私の事がs」モブ男「違う」

ハナ「そういえば話変わるんだけど、回復が終わったらやっぱりすぐ町出るの?」

モブ男「そのつもりだったけど……なんで?」

ハナ「ん?いや、聞いてみただけなんだけどね。」

モブ男「なんだそれ……。」

モブ男「この町はすぐ出るけど、次のヒウンシティは大都会だしそれなりに時間とって観光するつもりだよ。だから、遊びたいなら次まで我慢してもらえれ……」

ハナ「え?ほんとに?鈍感大王のモブ男くんが、そんなこと言うと思ってなかったからビックリだよ。」

モブ男「誰が鈍感大王だ。女の子に旅付き合ってもらってるのに、さすがに観光も無しでジム戦ばっかってのも申し訳ないなと思ってさ……。」

ハナ「ふ〜ん……そっかそっか……。モブ男くんも成長したんだねぇ……。」

モブ男「さっきも聞いたぞそれ。」
 ▼ 108 Q.E3mu26z6 17/03/11 22:00:54 ID:sv/dJMU6 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜ヤグルマの森〜

モブ男「さてと、この森はスムーズに行けば半日位で抜けられるはずだし今日中にヒウンまで行っちゃおうか。」

ハナ「その事なんだけどさ……。」

ハナ「今日は最悪、ここで野宿になっても大丈夫かな?」

モブ男「別にキミが良いなら、俺は全然構わないけど……何で?」

ハナ「たいした事じゃ無いんだけどね……。ここで、その……ポケモン捕まえようかな〜なんて……。」

モブ男「あぁ、良いじゃん。そういう事なら1日でも2日でも、捕まえられるまで野宿しようよ。」

ハナ「良かった……いや〜、どんな事言われるかと思ってドキドキしたよ。泣く準備までしてたんだから私。」

モブ男「俺に対してどんなイメージ持ってんのよ。」

ハナ「いや、モブ男くんが私の事大好きなのは分かってるんだけどね。」

ハナ「こう、愛が重すぎるが故に「俺というものがありながらポケモンに浮気するなんてどういう事だ」的ないわゆるヤキモt」モブ男「黙れ」
 ▼ 109 Q.E3mu26z6 17/03/12 01:13:13 ID:ey7BRdMg [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男「で?捕まえるポケモンはもう決めてるの?」

ハナ「決めてるわけないでしょ?初めて来たんだから。どんなポケモンがいるかも知らないよ。」

モブ男「あぁ、そうなんだ。そんじゃあ、なんでまた急にポケモン捕まえようなんて……?」

ハナ「うんとね、本当は前から捕まえたいな〜とは思ってたんだけどモブ男くんが先を急いでる感じだから言い出せなくて。」

モブ男「それは本当ごめん……。知らなかったとはいえ、そんな我慢を強いてたなんて……情けなくて、穴があったら入りt」

ハナ「ウソだよ!ウソ!そんなに真に受けると思わなかった!ごめんね!」

ハナ「ほんとはね、この前のジム戦見て私ももっとポケモンの事知ってポケモンと仲良くなりたいと思って。」

モブ男「なるほどね。そういう事なら、やっぱりポケモン捕まえられるまでは野宿ってことにしようか。思い立ったがって言うしな。」

ハナ「どんなポケモンにしようかな……。私、自分のポケモンって初めてだからすごく迷っちゃうんだよね。」

モブ男「そうだな、せっかくだし女の子らしく可愛いポケモンとか……。お、ほら丁度あそこに……。」
 ▼ 110 Q.E3mu26z6 17/03/12 12:59:25 ID:LD52Ix.2 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
チュリネ「〜〜♪」

ハナ「何?あの子!?凄い可愛いんだけど!!私、あの子に決めた!あの子捕まえるよモブ男くん!あの子捕まえるまでここ離れないよモブ男くん!ねぇモブ男くん!」

モブ男「分かった。うるさい。落ち着け。」

モブ男「そうと決まれば……これ、ボールとポケモン用の薬。そんなに数ないから大事に使ってくれよ。」

ハナ「ありがとモブ男くん!あとは一人で頑張るから、もうあっち行ってて良いよ!モブ男くん!」

モブ男「サラッと結構な事言ったぞ今……。まぁ良いや、俺はあっちで寝られそうな場所とか探してるから。」

ハナ「よ〜し、やるぞ〜!」

〜夜〜

……たダ……だ〜……ん……?

モブ男「結局、野宿に落ち着いたな。しかし凄い根性だよな……昼間から今まで休み無しだよ。」

ハーデリア「グルルルルルルル…………」

ミルホッグ「ハハッ」

シママ「ブルルルルルルル……」

モブ男「……もし明日起きてもまだやってたら、ちょっと手伝ってやるかぁ……。」
 ▼ 111 Q.E3mu26z6 17/03/12 21:30:30 ID:ey7BRdMg [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜翌朝〜

モブ男「ふぁ〜……良く寝た。さて、戻って来て…………ないな……。」

……で…ま……かな〜……

モブ男「まさか、徹夜でやってるのかあの子は……。しょうがないなぁ……。」

モブ男は軽くため息をつくと、身支度もそこそこにハナの元へ向かう。

ハナ「ハァ……ハァ……。ん?おはよ〜モブ男くん。私がいなくて寂しくなっちゃった?」

モブ男「寂しくなったかどうかは別として、朝起きても戻って来てなかったからビックリしたのはあるよね。」

ハナ「またまたぁ。素直に、「寂しかった。やっぱり、俺にはお前がいないとダメだ」って言えばいいのに。」

モブ男「徹夜で動き回って、まだそんだけ減らず口叩けるのは素直に凄いと思うよ」

ハナ「えへへ///」

モブ男「褒めてねぇぞ。それはそうと、首尾はどんな感じ?もうちょっとで捕獲できそうとかまだまだ無理そうとかさ。」

ハナ「それが……その〜……まだ、全く弱らせられてもいないんだよね……。」
 ▼ 112 Q.E3mu26z6 17/03/12 23:41:52 ID:.IgPJOcs NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男「え!?」

ハナ「え、あ、ごめんなさい……。頑張ったんだけど、中々上手くいかなくて……。」

モブ男「あぁ、いやいやごめん。ちょっとビックリしてさ。」

モブ男「で、弱らせられなかったっていうのはどういう……?」

ハナ「あんまりポケモンを傷付けたくないというか……バトルもやったことないから勝手がわからなくてさ……。」

ハナ「だから、夜通しボール投げて弾かれて弾かれたボールを拾ってまた投げてしてたんだ。」

モブ男「それはそれは……お疲れ様です……。……ん?」

チュリネ「チュ……チュリ……。」

モブ男(さすがに一日中相手させられて、あっちも疲れてるな……。これなら……。)

モブ男「シママ……でんじは……。」ボソッ

チュリネ「チュ!?」ピリピリ

モブ男「ほら、あいつも疲れちゃって動きが大分鈍くなって来たよ。チャンスチャンス。」

ハナ「え?ほんと?ボール投げなきゃ……ボールボール……。あった!せいや!」ポイ

パシュン……カタ……カタ……カタ……カチ……。

ハナ「やった!やっと捕まえられたよモブ男くん!褒めて褒めt……」ドサッ
 ▼ 113 Q.E3mu26z6 17/03/13 00:36:21 ID:/B87tSR6 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男「!?どうしt……。」

ハナ「zzz……zzz……。」

モブ男「寝てる……。まぁ、夜通し動き回ってたんだから当たり前か……やれやれ……。」

……………………

ハナ「う、う〜ん……寝ちゃったのか……。おはよ〜モブ男くん。…………モブ男くん……?」

返事がない。辺りを見渡すが姿も見当たらない。「置いていかれた」ハナがそう結論を出そうとしたその時……。

ガサガサ……

モブ男「あ、起きたんだ。おはよ。」

手に木の実を山盛り持ったモブ男が戻って来た。

ハナ「……………………グスッ」

モブ男「え?何?どうした?」

ハナ「置いていかれたかと思ったよ……。不安だったよ?私は……。」

モブ男「寝てる女の子を夜の森にほっていくって、どんだけクソ野郎だ俺は。もうちょっと信用してくれてもさ……。」

ハナ「だってモブ男くんは前科があるからね。ほら……3番道路で……。」
 ▼ 114 Q.E3mu26z6 17/03/13 18:28:29 ID:s9CzaSHQ NGネーム登録 NGID登録 m 報告
……………………

〜3番道路〜

ザァァァァァァァァァァァァ……

ハナ「降って来たね〜急に。」

モブ男「降って来ましたね〜。」

ハナ「あそこに保育園みたいなのあるし、あそこで雨宿りさせてもらおうよ!」

モブ男「そうしますか……。さすがにこの雨じゃきついですしね……。」

モブ男とハナは突如降り始めた雨を凌ぐため、保育園へと向かう。

ハナ「すみませ〜ん。雨宿りさせて下さ〜い。」

保父「構いませんよ。この雨の中で旅をするのは大変でしょうから、止むまでこちらで体を休めてください。」

ハナ「皆、お昼寝の時間なんだね。私も疲れちゃったし、ちょっと寝ようかな……出発する時起こしてね、モブ男くん。」

モブ男「はいはい……。おやすみなさい。」

ハナ「zzz……zzz……。」

保父「早いですね……。」

モブ男「早いですね……。」
 ▼ 115 Q.E3mu26z6 17/03/13 19:13:26 ID:OrZUR416 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜30分後〜

モブ男「さて、雨も止んだしそろそろ出発しますね。お世話になりました。」

保父「お連れの方を起こさなくてよろしいのですか?」

モブ男「何故か成り行きで一緒に旅することになってただけですし、わざわざ起こして一緒に行く理由もないかなぁと……。目的も(多分〕違いますし。」

保父「では、お目覚めになったらその旨伝えておきますね。」

モブ男「お願いします。ご迷惑おかけします……。」

……………………

ハナ「私、あの後大変だったんだからね。」

モブ男「あったなそんな事も。キミがオーベムの力を借りて、俺の居場所特定して追いかけて来たときは泣きそうになったね。怖くて。」

ハナ「愛の力は不可能を可能にするって事だね。」

モブ男「エスパーの力な。」

ハナ「とにかくそれもあって、私さっきほんとに悲しかったんだ……。モブ男くんが、私を置き去りにしてもいつか必ず居場所を特定されて捕まるってことを忘れちゃったのかなと思って。」

モブ男「怖えよ。さっきまでの乙女ムードどこいった。」
 ▼ 116 Q.E3mu26z6 17/03/13 20:56:14 ID:02cLV/9Q NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ハナ「まぁ、置いて行かれてなくて良かったよ。」

ハナ「それでさ……さっきから気になってたんだけど、その木の実なに?」

モブ男「ん?あぁ……キミもそのポケモンも夜通しじゃれあってて、どうせ食事もしてないんだろうな〜と思って。」

ハナ「私たちのために集めて来てくれたの!?」

モブ男「まぁ、食料が尽きかけてたのもあるんだけどな。こんだけ食料補充しとけば、しばらくは……」

ハナ「ありがとね!モブ男くん!ありがたく全部もらうね!」

モブ男「聞けよ。」

ハナ「出ておいで!チュリ!」

ボムッ

チュリネ「チュリ……。」

モブ男「チュリ?」

ハナ「そう、チュリチュリ鳴くからチュリ。良い名前でしょ?」

モブ男「まぁ、名前なんて覚えやすいに越したことないしな……。良いと思うよ。」
 ▼ 117 Q.E3mu26z6 17/03/14 05:49:36 ID:FfICyaC2 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ハナ「じゃあ、私たち今からご飯タイムだから。男子禁制だから。あっち行ってて良いよ。」

モブ男「理不尽って、こういう時に使うんだと痛感してるよ俺は。」

モブ男「とは言っても俺たちはもう飯も終わったし、そろそろ寝ようと思ってたから別に良いんだけどな。お休み……。」

ハナ「……うん……お休み……。」

……………………

モブ男「zzz……zzz……」

チュリネ「チュリ……」モグモグ

ハナ「ねぇチュリ……」

チュリネ「チュ?」モグモグ

ハナ「私がモブ男くんと一緒に旅してるのは、実は"ある人"から「彼を必ず仲間に引き込みなさい」って指示されたからなんだ……。」

ハナ「だから最初は、「さっさと仲間に引き入れて終わりにしたい」くらいにしか思って無かったんだよ。」

チュリネ「チュ……」モグモグ

ハナ「なのに、さっき「置いていかれた!」と思った時「作戦」とかそんなの関係なく、凄く寂しくて悲しかったんだ……。何でだと思う……?」

チュリネ「チュリ…………」

ハナ「ふふふ……変な事言っちゃったね……。ごめんごめん。そろそろ寝よっか……。」
 ▼ 118 Q.E3mu26z6 17/03/14 20:27:54 ID:P2uaMo6. [1/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜翌朝〜

モブ男「ふぁ〜あ。良く寝た。」

ハナ「おはよ〜モブ男くん!」

モブ男「おはよ。えらい早いな。」

ハナ「変な時間に寝ちゃったから、全然寝られなくてね〜。ずっと起きてたんだ。」

モブ男「そうなんだ……。夜中に一人で起きてるとか、退屈で仕方なかっただろ。お疲れ。」

ハナ「そんな事ないよ。モブ男くんの寝顔じーっと眺めてたら、あっという間だったよ?」

モブ男「……………………」

ハナ「本気でひかないでよ。冗談だよ。」

モブ男「……なんか今、初めて会った時のこと思い出した……。」

ハナ「気が合うね。私も。」

ハナ「今だから言うけど、私あの頃モブ男くんの事「無愛想でつまらない残念な人」だと思ってたんだよね。」

モブ男「なんで俺は朝っぱらから、こんな強烈にディスられてるんだ?」

ハナ「だってさ、私が言うこと全部に真面目に返して全然乗ってくれないんだもん。そりゃそうなるよね。」

ハナ「まぁ、今はそれがなんか楽しかったりするんだけどね……。」ボソッ
 ▼ 119 Q.E3mu26z6 17/03/14 21:34:08 ID:bqIv9gJE NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男「ごめん、後半聞こえなかった。何て?」

ハナ「ん?そりゃそうなるよねって。」

モブ男「いや、そっちじゃなくて……。まぁ良いや……とりあえず、そろそろ出発するか?」

ハナ「そうだね。さすがに二日連続の野宿は疲れちゃったし、今日こそヒウンシティまで……」

???「ちょっと待ってくれよ!そこのボーヤ達!」

???「出発する前に俺たちの話を聞いていき……」

モブ男「誰だよお前ら。」

???「よくぞ聞いてくれた!俺の名はチンピ!」

???「そして俺の名はラーズ!」

「「二人合わせて!!」」

モブ男&ハナ「チンピラーズ。」

モブ男「なんだ、チンピラか……。一瞬でも話聞いてやって損した……。」スタスタ

ハナ「ね〜。話聞いたら、なんかお得な事があるのかと思っちゃった。詐欺だよ詐欺。」スタスタ

チンピ「ちょっと待て!貴様ら!」

モブ男「なんだよチン〔ピー〕。俺達、急いでるんだよチン〔ピー〕。手短に済ませてくれよ。チン〔ピー〕。」
 ▼ 120 Q.E3mu26z6 17/03/14 23:14:22 ID:P2uaMo6. [2/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
チンピ「貴様ら、人の名乗りを邪魔した上に話も聞かずに立ち去ろうとは!失礼にも程があるだろう!」

モブ男「だから、早く要件言えって。長い。」

チンピ「良いだろう……。単刀直入に言うぞ。その女を、こちらに渡せ。」

モブ男「嫌です。」

ラーズ「そ、即答だと……。」

モブ男「むしろ、どこに迷う要素があったのかを是非教えて頂きたい。」

ハナ「大体、私を連れてくのが目的なんだったらモブ男くんが寝てる間に攫っちゃえば良かったよね。」

モブ男「それな。お前が言うのはおかしいけどな。」

チンピ「何も分かっていないな……。」

モブ男&ハナ「?」

ラーズ「男を叩きのめし目の前で女を奪ってこそ、男には無力感を女にはより強い絶望感を与えられるというものだろう!」

ハナ「そういうもんなの?」

モブ男「知らね。」
 ▼ 121 Q.E3mu26z6 17/03/14 23:35:20 ID:P2uaMo6. [3/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
チンピ「そう、つまり我々はあえてベストな……」

ハナ「あれかな?「くっ……俺は……弱い!!」みたいなさ。」

モブ男「そこまでキャラ作り込む時間を特訓にあてれば、そんな悲劇は起きなかったと思うね俺は。」

ラーズ「そういった意味で我々は誇り高き……」

モブ男「逆に、女の子ってそんなすぐ諦めちゃうもんなの?まだ、色々可能性残ってる段階だと思うんだけど。」

ハナ「私は別になんて事ないかな〜。最後は、イッシュの伝説の龍と英雄が助けに来てくれるって信じてるから。」

モブ男「そんなとこにまで駆り出されるのか。英雄って……。」

チンピ「そんな我々をそこらのチンピラ風情と……」

ハナ「でもあれだよね。こんな人たちに狙われるって事は、私もまだまだ捨てたもんじゃないって事だね!」

モブ男「まぁ、それはそうなのかも……」

ラーズ「聞けーーーーーーーーーい!!」

モブ男「あぁ、まだやってたんだ……。」

ハナ「お疲れ様でーす。」
 ▼ 122 Q.E3mu26z6 17/03/15 07:20:53 ID:Ld0cIjMM NGネーム登録 NGID登録 m 報告
チンピ「とにかくその女を……」

モブ男「そういえばさ、キミのオーベムで…………って出来る?」

ハナ「出来る出来る。オーベムなら余裕だよ。」

モブ男「じゃあ、あいつらがポケモン出しそうなそぶり見せたらさ……。」

ハナ「オッケーオッケー。任せて……。」

ラーズ「何をコソコソと…………。まぁ良い……あまり趣味ではないのだが、実力行使といこうか。」

チンピ「できれば平和的に済ませたかったがな。話を聞かぬのだから、しかたあるまいな。」

ハナ「よし、お願い。オーベム……!」

チンピ「ゆけ!ゴルバット!」

ラーズ「ゆけ!ズバット!!」

ボムッボムッボムッボムッ!
 ▼ 123 Q.E3mu26z6 17/03/15 20:26:53 ID:chcVg0xU NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ズバット「ズバット」

ゴルバット「ゴルバット」

チンピ「くふふ……。どうした?ポケモンを出さないのか……?」

ラーズ「それとも出せないのか……?まぁ、仕方あるまい。我らのポケモンの威風堂々たる姿を見てしまってはな……。」

モブ男「いや〜、出せないというか……。」

ハナ「もう出てるというか……。」

チン〔ピー〕「なんだと……うぐっ……!?」ドサッ

ラーズ「どうした!?チンピ!?……ぐはっ……」ドサッ

二人の言葉を合図とばかりに突如倒れこむチンピラ二人。その後ろには二つの影があった……。

ハーデリア「グルルルルルルルルルルルルルル…………」

ミルホッグ「ハハッ」

モブ男「よくやったハーデリア、ミルホッグ。お疲れさん。」

チンピ「馬鹿な……どうやって……。」

ラーズ「俺たちは貴様らから一度も目を離していないぞ……。一体どんな手を使いおった……。」
 ▼ 124 Q.E3mu26z6 17/03/15 21:33:00 ID:aCRoSt6M NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男「どんな手もなにも……。この娘のオーベムのエスパーの力を使って……」

ハナ「ミルホッグとハーデリアのボールをちょろっとテレポートさせて。」

モブ男「あとは、お前らがポケモンを出すタイミングでオーベムのエスパーの力で開閉スイッチをポンと。」

ハナ「いや〜エスパーって便利だね。困ったらエスパーって感じだよね。」

ラーズ「卑怯な……。やり口も去ることながら、ポケモンではなく人間を狙うなど言語道断!!」

モブ男「だって、仮にそのゴルバット達を戦闘不能にしたってポケモンセンターで回復させて同じことやるだろ?お前ら。」

モブ男「そんならいっその事、一回痛い目みせとけばちょっとは反省するかな〜と思ってさ。」

チンピ「小僧がぁ……!」

モブ男「心配しなくたって、あと一時間もすれば動けるようになるよ……。その間に起きることに関しては責任持たないけどな。」スタスタ

ハナ「頑張って下さ〜い。」スタスタ

「「おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」」
 ▼ 125 Q.E3mu26z6 17/03/16 07:15:55 ID:UJPdAlYM NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男「結局あいつらなんだったんだ……?」

ハナ「私の目の前でモブ男くんを倒して、抵抗する気も失せた私をアジトに連れ帰ってあんな事やこんな事をするつもりだったんだよきっと。」

モブ男「あそこまで行くと他の目的がありそうだったけど、結局そうなのか。もし、負けてたらと思うとゾッとするな。」

ハナ「私は、モブ男くんの事信じてたから心配してなかったけどね。えへへ。」

モブ男「はいはい。ありがと。」

ハナ「あ、信じてないでしょ?」

……………………

チンピ「様々な地方を股にかけその名を轟かせてきた俺たちが、あんな小僧に舐められるとはな……。」

チンピ「このままでは「泣く子も黙るチンピラーズ」の名が泣く。なんとしてでも、あの小僧に復讐してやる……。」

ラーズ「だがチンピ、復讐しようにも奴らの居場所を掴む術などないぞ……。」

チンピ「その点は抜かりない。あの小僧、カバンにジムバッジをつけていやがった。大方、ジム巡りの旅でもしているのだろう……。」

ラーズ「なるほど。つまり……」

チンピ「ジムのある町に先回りすれば、あの小僧は必ず現れるということだ……。くくく……。」
 ▼ 126 Q.E3mu26z6 17/03/18 20:09:55 ID:5EK.UGtg [1/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
……………………

モブ男「そんな事よりさ、さっき言ってた「イッシュの龍」とか「英雄」って何?」

ハナ「ん?知らない?」

ハナ「イッシュの何処かには物凄い力を秘めた龍が眠ってるって伝説。」

ハナ「一説によると、その龍の力を手に入れる事ができた人は「英雄」と呼ばれて、自分の「理想」とか「真実」を実現出来るとか何とか。」

モブ男「ただでさえ眉唾ものの話なのに、話し手の記憶がアバウトすぎて全く分からん。」

ハナ「ごめんね。だけど私も、人から聞いただけでよく分かってないからさ……。」

ハナ「まぁとにかく、その龍と英雄の姿を見るのが私の夢なの。夢っていうか、絶対成し遂げたい目標なんだけどね。」

モブ男「壮大だな……。」

ハナ「ところで、モブ男くんの夢は何なの?お嫁さんとか?」

モブ男「ここで「お嫁さんだよ」って言ったら、どうするつもりなんだお前は。」

ハナ「そりゃあもちろん、私が貰ってあg」

モブ男「そうだな……夢っていうか、もはや野望だけど……。やっぱり……」

モブ男「チャンピオンになる」

モブ「かな。」
 ▼ 127 Q.E3mu26z6 17/03/18 20:11:27 ID:5EK.UGtg [2/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
>>126
訂正

モブ「かな」→モブ男「かな」
 ▼ 128 Q.E3mu26z6 17/03/18 21:30:32 ID:5EK.UGtg [3/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ハナ「そうなんだ。ふ〜ん。そっかそっか。」

モブ男「興味ないのを隠す努力をしろよ。」

ハナ「何言ってるのモブ男くん。未来のお嫁さんの夢だよ?応援するに決まってるでしょ?」

モブ男「凄いね、凄く嬉しい事言ってくれてるはずなのに全く響かないね。」

ハナ「そうかな?もし、私がモブ男くんの立場だったら嬉しくて目から鼻水が止まらないけどなぁ。」

モブ男「女の子が鼻水とか言うな。」

ハナ「モブ男くんって、ノリが悪いのは全然変わらないね〜。やっぱり、人はそう簡単に変われないって事だね。」

モブ男「それな。」
 ▼ 129 ベルタル@バグメモリ 17/03/18 21:43:53 ID:F2HZz1cI NGネーム登録 NGID登録 報告
Ss久しぶりですねえ!
と思ったらマジメなssで草
 ▼ 130 Q.E3mu26z6 17/03/19 15:29:31 ID:hGx54P6Q [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ハナ「ところでモブ男くん、「未来のお嫁さん」に対してもっとリアクションはないのかな?」

モブ男「だって、キリないだろ?」

ハナ「せっかくモブ男くんのために、モブ男くんがお嫁さんになった時のシチュエーションも考えたのに。」

モブ男「なにがどう俺のためなのか全く分からんけど、言ってみな。」

ハナ「あのね、モブ男くんは毎日私に言うわけ。舌なめずりしながら「ふひひ、俺無しじゃ生きられないからd」

モブ男「ド変態じゃねぇか。」

ハナ「誰が?」

モブ男「俺がだよ。」

ハナ「え!?」

モブ男「違う、そうじゃない。」

ハナ「大丈夫だよ!きっと、モブ男くんのそんな一面を受け入れてくれる人も……」

モブ男「あぁ、もう分かった。うるせぇ。」
 ▼ 131 Q.E3mu26z6 17/03/19 16:59:18 ID:hGx54P6Q [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ハナ「とか何とか言ってる間に、なんか橋が見えて来たよ。」

モブ男「あぁ、あれ渡ったらヒウンシティだよ。確か。」

ハナ「そうなんだ!ついにだね!ようやくだね!やっとだね!」

モブ男「分かった。うるさい。落ち着け。」

モブ男「さてと、そんじゃあサクッと……」

???「ちょっと待ちたまえお二人さん。」

ハナ「ん?どうしたの?おじいさん。」

O・G・Son「いやなに随分仲の良さそうなお二人だったのでな、このスカイアローブリッジに伝わる伝説を教えてやろうと思っての。」

モブ男「伝説ねぇ……随分とまたタイムリーな。」

O・G・Son「伝説というのは他でもない、このスカイアローブリッジを男女二人で渡ると生涯離れることはなくなるというものじゃ。」

モブ男「……………………」

ハナ「ねえねえモブ男くん!このスカイアローブリッジを二人で渡ると……」

モブ男「知ってる。」
 ▼ 132 Q.E3mu26z6 17/03/19 19:29:49 ID:2hAV15uM NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ハナ「え?何で知ってるの?物知りだねモブ男くん!」

モブ男「たった今一緒に聞いただろ。記憶力0か。」

ハナ「そんな……二人の初めての共同作業だなんて……。えへへ……。」

モブ男「どうした。今日絶好調だな。」

ハナ「いや〜、やっぱり初めてポケモン捕まえられたっていうのが大きいよね。テンション上がっちゃって。」

モブ「それなんだけどさ、オーベムはどうなんだ?」

ハナ「ん?どうって?」

モブ男「いや、「初めて捕まえたポケモン」はオーベムじゃないのかなぁって。」

ハナ「あぁ、あの子はね……保護した子なんだ……。」

ハナ「元のトレーナーに身勝手に捨てられちゃってね……。プ……私がお世話になってる施設で保護したの……。」

ハナ「それで私、そんな悲しい思いをするポケモンを少しでも減らしたいと思って旅に出たんだ……。何か出来ることがあるかもって。」

モブ男「そうか……。」

ハナ「なんか辛気臭い空気になっちゃったね!明るくするために、一発ギャグやってよ!」

モブ男「なんでだよ。」
 ▼ 133 ィアンシー@うつしかがみ 17/03/19 19:34:47 ID:OnWg.U86 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 134 Q.E3mu26z6 17/03/20 00:36:18 ID:J1Acm2ag [1/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜ヒウンシティ〜

ハナ「やっと着いたねヒウンシティ!!」

モブ男「着いたな。あと三日くらいかかるかと思ったね。」

ハナ「え?私ともっと一緒にいたかった?私はそれでも良かったんだけど……。でも、やっぱり……」

モブ男「お前が橋の途中で急にヘタれた事を言ってんだよ。」

モブ男「ん?っていうか、ここでお別れになるのか?」

ハナ「お?寂しくなった?寂しくなっちゃった?心配しなくても、まだまだ一緒に行くよ?」

モブ男「あっそ。」

ハナ「で?早速ジム行くの?」

モブ男「シッポウ出るときに言っただろ?とりあえず、観光の時間取るよ。今まで我慢してもらった分…………どした?」

ハナ「いや、私が観光してる間に先に行かれたらどうしようかなっていう。」

モブ男「置いてかないってのに……。分かった、二時間後にポケモンセンター集合にしよう。それからジム行くよ。」

ハナ「ほんと!?じゃあ、また二時間後にね!解散!」
 ▼ 135 Q.E3mu26z6 17/03/20 01:50:21 ID:iHSs3VUE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ハナ「さて、何処から見て周ろうか?チュリ?」

チュリネ「チュリ?」

ハナ「とりあえず、この街の名物のヒウンアイス買いに行こっか!すっごく美味しいらしいんだ!」

チュリネ「チュリ!チュリ!」

……………………

「「ヒウンアイス 1個300円 1パック(6個入り)1500円」」

ハナ「は〜やっと着いた……。すいませ〜ん!ヒウンアイスくださ〜い!!」

店主「ごめんね。ついさっき、最後の1パック売れちゃってね……。」

ハナ「えぇ〜!?どんな人が買っていったんですか!?」

店主「ハハハ……それは教えられないなぁ……。アイスは毎日売ってるから、また今度来ておくれ。」

ハナ「はぁ〜い……。」

ハナ「あ〜あ……道に迷わなきゃ買えたかも知れないのにね。残念だね〜チュリ。」

チュリネ「チュリ〜……。」

ハナ「まぁしょうがない……適当にブラブラしてから、ポケモンセンター戻ろっか……。」
 ▼ 136 Q.E3mu26z6 17/03/20 02:09:15 ID:iHSs3VUE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男「さてと、とりあえず何するかな……。」



通行人A「今日はヒウンアイス多めに作る日だよな!買いに行こうぜ!」

通行人B「いっつも売り切れだもんな。今日こそ食ってやるぜ!」

モブ男(…………ヒウンアイスねぇ……。)

……………………

「「ヒウンアイス1個300円 1パック(6個入り)1500円」」

モブ男「お、ここか。すいませ〜ん、ヒウンアイスまだありますか?」

店主「お!お兄さん、運が良いね!ラスト1パックだよ!」

モブ男「じゃあそれで。」

店主「まいど!!」

モブ男「6個か、ピッタリ全員分だな……。良かった良かった。」スタスタ
 ▼ 137 Q.E3mu26z6 17/03/20 10:25:52 ID:UB871.z. NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜二時間後〜

ハナ「お、モブ男く〜ん。お待たせ!!」

モブ男「早かったね。あと一時間くらい待たされるかと思ってた。」

ハナ「あんまり待たせちゃうと、モブ男くんが泣いちゃうかな〜と思って急いで戻って来たんだ!」

モブ男「そりゃどうも……。そうだ、はい"コレ"」

ハナ「ん?これ……ヒウンアイス!?」

モブ男「そう、名産らしいよ。ポケモンも人間も食べられますっていうから全員分買って来たんだけど。」

ハナ「ありがとう!!私も買いに行ったんだけど、もう売り切れちゃっててさ……。」

モブ男「あぁ、そうだったんだ……。」

ハナ「モブ男くんが買わなかったら、私が買えたのにな〜……。」

モブ男「それを言っちゃお終いだよ君は……。」

ハナ「ウソだよ!ありがとね!ふふふっ。」
 ▼ 138 Q.E3mu26z6 17/03/20 12:00:38 ID:J1Acm2ag [2/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜ヒウンジム〜

受付「ようこそヒウンジムへ!こちらのジムでは……」

ハナ「ところでさ、モブ男くん。」

モブ男「ん?」

ハナ「モブ男くんがジム戦やってる間、私はどうしてたら良いの?」

モブ男「どうって……シッポウの時みたいに、客席で……。」

ハナ「あぁ、いやいやそうじゃなくて……こう客席で「頑張って〜モブ男く〜ん!」とかやった方が良いのかなって。」

モブ男「やめろ。」

ハナ「なんで?」

モブ男「なんでも何も……」受付「あの〜……」

受付「そろそろ荷物を預けていただきたいのですが……。」

モブ男「すいません。じゃあ、これお願いします。」

???「ふふふ……いいねぇ青春だね。」

 ▼ 139 Q.E3mu26z6 17/03/20 13:13:15 ID:J1Acm2ag [3/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
モブ男&ハナ「?」

???「あぁ、ごめんごめん。僕はアーティ、このヒウンジムのジムリーダーにして稀代のアーティストなんだ!」

アーティ「アートは良いよ。見る人間を魅了するだけでなく……」

モブ男「……………………」

アーティ「それ故に、僕はポケモンバトルもすなわちアートだと思って……」

ハナ「モブ男くん……」

モブ男「ん?」

ハナ「私、この人が言ってる事全然分からないんだけど。」

モブ男「心配しなくても良いよ。俺もだから。」
 ▼ 140 Q.E3mu26z6 17/03/20 14:10:46 ID:J1Acm2ag [4/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アーティ「おっと、ごめんごめん。アートの事になると、つい熱が入ってしまってね。」

アーティ「それじゃあ、そろそろバトルフィールドに行こうか。僕のポケモンも待ちきれないようだしね!」

モブ男「はい!」

アーティ「ところで、そっちのお嬢さんはどうするんだい?」

ハナ「私?私は、え〜っと……。」

アーティ「本来なら、見学は客席でって決まっているんだけど彼氏の勇姿を少しでも近くで見たいよね?」

モブ「別に付き合ってる訳じゃ……」

ハナ「確かに、彼女として近くで見たいっていうのはあります……。でも、私が近くにいるせいでモブ男くんが集中できなくなったら悪いから……。」

ハナ「私、客席で我慢します!!」

アーティ「なんて素晴らしい愛なんだろう!!感動したよ!」

モブ男(……………………なんだコレ……。)
 ▼ 141 Q.E3mu26z6 17/03/20 15:28:28 ID:rX0r3AwE NGネーム登録 NGID登録 m 報告
審判「それでは、これよりジムリーダーアーティとチャレンジャーモブ男のバトルを開始します!!」

審判「使用ポケモンは3体!ジムリーダーのポケモンが2体、もしくはチャレンジャーのポケモンが3体戦闘不能になった時点で試合終了とします!」

この地方のジムでは、チャレンジャーの所持するバッジの数によってバトルのルールが変化するというシステムが用いられている。

例えば、今回であればモブ男がバッジを2つ所持していたため「3対3」という形式になったが、モブ男がバッジを1つも所持していなければ「1体3」

逆に、4つ以上所持していれば「3対3」で「どちらかのポケモンが全て戦闘不能になったら決着」というルールになっていた。

審判「それでは、試合開始!!」

アーティ「頼むよ!!ハハコモリ!!」

モブ男「行ってこい!ミルホッグ!」

ハハコモリ「ハハコモリ」

ミルホッグ「ハハッ」

アーティ「さぁ、まずは場を整えようか!いとをはく!!」

ハハコモリ「ハハコモリ」

アーティの指示を聞くと、ハハコモリはすぐに周囲に糸を撒き散らす。ただしミルホッグは狙わず、あくまでバトルフィールド全体に糸を張り巡らす様にである。

モブ男「……………………しまった!ミルホッグ!」

アーティ「気付いたかい?でも、もう手遅れだよ!!」
 ▼ 142 Q.E3mu26z6 17/03/20 17:11:23 ID:2nQ9tpgc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
バトルフィールドは、あっという間にハハコモリの糸で埋め尽くされた。

モブ男(やられた……これで、こっちのポケモンは自由に動けない……。)

アーティ「油断大敵ってやつだね。アーティストの行動に無駄なことなんてないんだよ?」

アーティ「さぁ、上げて行こうか!ハハコモリ、リーフブレード!!」

ハハコモリは糸の間をぬってミルホッグに接近する。その動きはまるで踊っているかの様で、モブ男もハナも一瞬目を奪われるほどの美しさであった。

モブ男「ミルホッグ!みきり!」

ミルホッグ「ハハッ」

モブ男は、とにかく攻撃を回避しようと指示を出す。しかし……

ネバッ

ミルホッグ「は?」

ミルホッグは、糸に絡め取られ動きを封じ込められてしまう。そして……

ハハコモリ「ハハコモリ」

ズバババババババババババ!!

 ▼ 143 Q.E3mu26z6 17/03/20 17:12:19 ID:2nQ9tpgc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
>>140

訂正

モブ「別に〜」→モブ男「別に〜」
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