【ポケダン風味SS】天と地の旅物語:ポケモンBBS(掲示板) 【ポケダン風味SS】天と地の旅物語:ポケモンBBS

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【ポケダン風味SS】天と地の旅物語

 ▼ 1 去ログのSSを修正します 17/03/21 15:43:55 ID:C7fs05E2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


太陽と月は輝きを増す


偽りの世界においても、天地は開ける──

 ▼ 265 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:01:32 ID:Ish0PJRg [1/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
※↑スノはサドの間違いです

俺は、イブと共に、スノの説得に向かった。


……しかし。


カラマネロ『カラカラカラ……サド。お久しぶりですねぇ』

サザンドラ『……ロネか?』

かつて俺、スノの幼なじみ、そして友だちであった男。
空間研究所の職員であり、金銭を使い込む不正を働き、研究界を永久追放された男。

サザンドラ『貴様が、スノに技術を提供した…』

カラマネロ『カラカラ、その通り。そしてスノさんは、もうあなたたちには会いたくないそうですよ……』

サザンドラ『!』

カラマネロ『だから、お引き取りを──。ねぇ、ゲッコウガさん。やっておしまいなさぃっ!!』

ゲッコウガ『あぁ、カラマネロ。我らアクトーズ、悪事のためならなんでもやるでござるっ!! ……毒舌ッ!!』

ニンフィア『えっ……』

サザンドラ『イブッ!!』


……そのアクトーズが、後のATZである。
 ▼ 266 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:02:16 ID:Ish0PJRg [2/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
………
……


カラマネロは、またもや悪の道に走ってしまっていたようだ。
俺は攻撃を受けたイブを抱え、逃げ帰ることしかできなかった。

…もっと、この世界で修行し、力をつけなくては。


イーブイ『……ケフッ!』


毒の攻撃を喰らった影響か、イブの身体はイーブイへと退化してしまっていた。

サザンドラ『大丈夫か……イブ……』

イブの看病を続けたが、彼女は2、3日、嘔吐や下痢を繰り返した。

だがその後、イブは回復を遂げる。
大方毒に対し……免疫がついたのだろう。

------------------------


《イブ……イブよ……》


イーブイ(な、なに……あの時の……声?)

私の脳内に、声が響き渡った。
 ▼ 267 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:05:53 ID:Ish0PJRg [3/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
《サザンドラにこれ以上迷惑をかけたくなければ、我々に協力しろ。この先、我らに相反する対抗勢力が生じた際に、お前の力が必要になる》

イーブイ『どういう……こと?』

《お前の記憶を消去し、その勢力に潜り込ませ、動向を伺うのだ。弱いお前は良い捨てゴマになるのだよ》

イーブイ『はっきり言うんだね……私が…弱いって……』


でも、もうこれ以上。
サザンドラに迷惑をかけたくない──


イーブイ『……』


私は導かれるように、その声の方へと向かう。


------------------------


サザンドラ(イブ……)


その後オノノクスは、個人探偵と肩書を名乗り、俺のことを追い込んでいった。

……対抗勢力とは、俺の他に、お前らのことだろう。
 ▼ 268 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:07:04 ID:Ish0PJRg [4/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
“創蛙”と呼ばれるのは、創り出し者だから。元々その名称は、“創亜”だったのだ。

この世界を破壊するために、偽りの太陽と月がこれ以上輝きを増さないために、俺はここで……スノとの決着をつけなければならないっ!!

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ピカチュウ(思い出した……イブ)

ニンフィア(……この、ピカチュウは──)


サザンドラ「お前との決着は、どこで──?」

オノノクス「あぁ、それについてはもう、用意はしている」

サザンドラ「……準備の、よろしいことだ」

オノノクス「……五つのオルゴールよ、天を開けッ!!」


コオォォ──


一同「!!」


オルゴールが音を奏でると、天井より、一筋の光が差し込んだ。


オノノクス「管理者の間、“零の世界”。お前との闘いの舞台に、ふさわしいだろう?」
 ▼ 269 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:08:25 ID:Ish0PJRg [5/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オクタン「えぇ、正にその通りぃぃぃんぅ」ザッ

ピカチュウ「……オクタンッ!?」

オクタン「おっと、姿を解くことを忘れていました。そして口調も……。やはり演技というのは、難しいですねぇ」ボワンッ


カラマネロ「カラカラカラ……」


一同「!」


……オクタンは、変身していたカラマネロであったのだ。


カラマネロ「タウンの動向を伺うためとはいえ、あの贅肉バカを相手にするのは、しんどかったですよ」

ハリテヤマ「だ、誰が贅肉バカだぁっ!?」

ニンフィア(あ、来てたんだ……)

カラマネロ「では……おっと丁度いいですねぇ。この二匹で……カラカラカラッ!!」ヒュンッ

ニンフィア&サンドパン「!?」

ピカチュウ「……お前らッ!!?」


カラマネロの放出した謎の光が、ニンフィアとサンドパンの二匹を襲ったのだ。
 ▼ 270 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:10:22 ID:Ish0PJRg [6/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ニンフィア「っ……」

サンドパン「ぐぅ──」

カラマネロ「ピカチュウさん、あなたにも来てもらいますよ。あなたも『対抗勢力』だからだ。この方たちは、その人質です。念には念を……ね」

ピカチュウ(思い出したんだ! ニンフィアは……いや、イブは……)


ーーー


イブ『……じゃあね、また……会えたらいいね──』

俺『うるさい! お前なんかと、もう会うもんかッ!!』


------------------------


トサの一件においてポカブが死んだことでケンカ別れした、俺の友だちだったんだッ!!


ピカチュウ「イブッ、トサッ!!」

ニンフィア「……」ピュイィッ

ピカチュウ「!?」


ニンフィアは、ピカチュウに“ムーンフォース”を放った。
 ▼ 271 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:11:43 ID:Ish0PJRg [7/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カラマネロ「そうそう。彼らには洗脳を施しましたよ。あのゴーレムたちを創り出したのも私。洗脳を施したのも私。お手の物ってわけでしてね」

ピカチュウ(レジロックのような……)

ナエトル「そうですピカチュウさん、ソイツの洗脳は前に一度目にしたことがあります! たかがマーケットの店員が、ATZメンバーを殺害する程までの力を手に入れたのです!!」

ブリガロン「う……うぅっ……」


カラマネロ「洗脳を解く手段は唯一。こやつらを倒すことですよ。さぁ……零の世界で待っています──」


ボワンッ……。


オノノクス、サザンドラ、カラマネロ、そしてニンフィアとサンドパンの姿が、消失した。


ピカチュウ「っ……こんなことに、なるだなんて……」

ゴーリキー「オノノクスが、真の“創蛙”。いや、“創亜”。この世界の管理者で、サザンドラの、かつての盟友……」

ドーブル「カラマネロが、オクタンだったとは。それにしても、やり方が汚すぎますっ!!」

ハリテヤマ「……ひとまず、アロガントタウンに戻ろうぜ。そこでなにか……対策を講じなければならない」

………
……
 ▼ 272 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:13:04 ID:Ish0PJRg [8/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜アロガントタウン ハリテヤマのちゃんこ鍋〜

ピカチュウ「……まず、俺が行く。サンドパンとニンフィアを助ける責務が、俺にはある!」

ドーブル「私も、ピカチュウたちに何度も救われた。ゴーリキー共々、着いて行く所存です」

ゴーリキー「右に同じ」

ハリテヤマ「オクタンの件、済まなかった……。俺はタウンを護ることにする。皆の健闘を、祈っているよ」

その他大勢「「頑張れよ、皆ッ!!」」


ピカチュウ「よし」

ゴーリキー「じゃあ」

ドーブル「えぇ……」



「「「また……行くぞっ!!!」」」バァァン



こうして三匹は、仲間を救うため、世界脱出のために、零の間へと向かうのだ。
 ▼ 273 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:14:32 ID:Ish0PJRg [9/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜アンホワイト 天空 零の世界〜

サザンドラ「フン……お前たちも来たのか。この何もなき、虚無の零の間へと」

ピカチュウ「サザンドラ──」

サザンドラ「俺は、オノノクスを何としてでも倒す。お前たちは、お前の仲間を救え!!」

ピカチュウ「激励の言葉、ありがとうな。アンタ、最後の最後に素直になったじゃないか。イブは必ず、俺が助ける!」

ゴーリキー(何としてでもとか、必ずとか、二人とも、どこか似てるんだよな)

ドーブル(フフ。同じ女の子を護ろうとした、二人の英雄ですものね)

サザンドラ「……任せたぞ、“トモダチ”よ」

ピカチュウ「あぁ、アンタもなっ!!」

ピカチュウ(待ってろよ、イブッ!!)

------------------------

そして、ピカチュウとサザンドラは各々二手に別れる。

……いよいよ、ピカチュウとカラマネロの対決だ。
 ▼ 274 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:15:23 ID:Ish0PJRg [10/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜零 如反ノ間〜

カラマネロ「カラカラカラカラ……よくぞ逃げずに、ここまで。……死にに、わざわざね。ククク……」

ピカチュウ「うるさいオカマイカッ! 二匹を返せや!!」

カラマネロ「さすがに1vs3は……今後こそ、骨が折れます。そうだ! こうしましょうっ!!」ビシュッ

ゴーリキー「ウォッ!?」

ドーブル「ひゃっ……」

ピカチュウ「!」

カラマネロは、二匹の足元の重量を増加させ、見動きを封じたのだ。

カラマネロ「“地”に這い付くばる姿……正に下等なる象徴! “天”に君臨し、管理を行う私たちと比較すれば、なんと愚に映ることかっ!!」

ピカチュウ「……天だの地だの、どうでもいいが。少なくとも、お前なんかが高貴な存在なわけがねぇ。ここまで続けた旅の目的は、お前のような奴をぶっ潰して、元の世界に戻るためなんだっ!!!」

カラマネロ「カラカラ、では行きますよっ!!」

ゴーリキー「み…皆……」ドサッ

ドーブル「が……頑張──」ドサッ

ピカチュウ(言われなくたって、やるさ! 俺がやらなきゃいけないんだっ!!)
 ▼ 275 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:16:27 ID:Ish0PJRg [11/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カラマネロ「カラカラ、さぁ行くのです、我が下僕達! イブよッ、でんこうせっか!」

ニンフィア「……」シュッ

ピカチュウ(よけて……“でんじは”っ!!)

カラマネロ(ほう、痺れさせる作戦ですか。しかし……サンドパンッ!!)

サンドパン「ガァァッ!!」ビリイッ

ピカチュウ「トサ……!!」


……代わりに立ち塞がるのは、地面タイプのサンドパン。
“でんじは”は、効かない。

カラマネロ「サンドパン、続いて“じしん”ですっ!!」

サンドパン「……ぐぅほぉっ!!」グラグラ

ピカチュウ「!」


自身が避けるのは容易い。

だが──
 ▼ 276 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:17:12 ID:Ish0PJRg [12/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ニンフィア「っ……」

このままでは、ニンフィアも攻撃を喰らってしまう。

ピカチュウ「……イブ、捕まれッ!!」ガシィッ

ニンフィア「!」


ピカチュウはニンフィアを抱き抱え、空中に飛んだ。


ニンフィア「っ……ふぅ……!!」ガリガリッ

ピカチュウ「い、痛っ!?」

だが洗脳されたニンフィアは、必死に抵抗する。


カラマネロ「カラカラ、“元”味方を助けようとする行為。感心、そして漢として立派だと思いますが、自らの首を締めることにもなるのですよぉ?」


──グルル。


ピカチュウ「!」


ピカチュウの首に、ニンフィアのリボンが巻き付いた。
 ▼ 277 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:17:52 ID:Ish0PJRg [13/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「ぐ……ぐふぅ……」ヨロッ

ピカチュウの意識が、遠のいていった。

ピカチュウ(リボンを切断したら、イブにダメージが……!!)


ピカチュウ「……“エレキボール”ッ!!!」ビュンッ


ピカチュウは、真逆の方向に攻撃を放つ。


カラマネロ「おやおや、悪あがきの一手でしょうか? サンドパン……ブレイククローッ!!」

サンドパン「……」ガリッ、ガリッ

ピカチュウ「げふっ……」


サンドパンの爪攻撃により、ピカチュウは呻き声をあげる。

仲間を殺せるわけがない。


……このままでは降参しか、手はないかに思えた。
 ▼ 278 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:18:48 ID:Ish0PJRg [14/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カラマネロ「カラカラ、お縄で捕らえられた罪人さん。さぁ、トドメです」

ピカチュウ「……ツァ……」

ニンフィアのリボンに締められ、ピカチュウは必死に抵抗するが、リボンは解けない。

カラマネロ「“超司”奥義……“ばかぢから”ッ!!」


……ビュンッ!!


------------------------

………
……
 ▼ 279 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:19:45 ID:Ish0PJRg [15/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カラマネロ(……!?)


──ビリリッ……。


その瞬間、カラマネロの身体に電撃が走る。


カラマネロ「カ、カラァ──」ドサッ


ピカチュウ「ハァ、ハァ……」

ピカチュウ(思った通りだ。カラマネロの動きを封じたから、二匹の洗脳が解けたッ!!)


カラマネロ(身体が……ま、まさか……コレはッ……)


……先程の“エレキボール”が、カラマネロの目の前へ落下していた。カラマネロは“ばかぢから”を繰り出したことにより、モロに身体が痺れてしまったのだ。
 ▼ 280 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:20:27 ID:Ish0PJRg [16/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
------------------------

ニンフィア「……ピカチュウ」

サンドパン「……すまなかった。思えば俺は、お前に辛い過去を味わらせてしまったってのに……」

ピカチュウ「トサ、お前に敗けて俺は相棒を失った。それが元で、イブ……お前とも袂を分かった。全ては俺が弱かったから。しかし俺はもう、失いたくはない」

サンドパン「イブはともかく、恨みがある俺など殺せばよかったのに……ピカチュウ、お前」

ピカチュウ「ポカブが喜ぶわけがないし、なにより、この卑劣なアホに良い顔をさせたくないんだ。すまんがイブ、リボンをちょいとばかり拝借しても構わないか?」

ニンフィア「いいよ、切っても生えてくるし!」

ピカチュウ「あ、そーいう……」

ーーー

カラマネロ「……決着が──」

カラマネロは、ニンフィアのリボンでがんじがらめにされてしまった。

ゴーリキー「なんだと?」

カラマネロ「先ほど決着が、付いたようです。しかし、どちらにしても、ククク……」


決着とは、どうやらオノノクスとサザンドラのことを指しているのだろう。

だがカラマネロは……不気味な笑みを、湛え続けているのだ。
 ▼ 281 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:21:32 ID:Ish0PJRg [17/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜数分前 零 創亜ノ間〜

サザンドラ「……この、モンスターボール。覚えているか?」

サザンドラは、あの、古ぼけたモンスターボールを取り出す。

オノノクス「あぁ、子どもの頃。トレーナーになろうとし、ポケモンも持っていないのに……無謀にも、野生ポケモンにボールを投げ……」

サザンドラ「見事失敗し、使用不能になったボールだ。思えば、これが我らの思い出。そしてトモダチの証。この世界に来た時に、持ち込んだのだよ」

オノノクス「……なぜ、そんなことを?」

サザンドラ「決まっている……」グシャッ

そしてサザンドラは、モンスターボールを握り潰した。

サザンドラ「管理者であるお前が死ねば、この世界の住民は『パラダイス』から開放される。淀んだ理想郷からな。このボールのように、お前も今、打ち砕いてやる」

オノノクス「……」

サザンドラ「もう一つ言おう。お前の相棒を殺したトレーナーは……」

オノノクス「フフ。実はお前だったというオチはないよな」

サザンドラ「……期待外れだが、そうではない。しかしお前、“知って”いたのか……?」

オノノクス「……仮に知っていたとして、俺は最早、引き返すことはできない。こうまで多くのポケモンを、巻き込んでしまったのだ。さぁ、始めるぞ──」

サザンドラ「あぁ……」

サザンドラ(……)
 ▼ 282 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:22:33 ID:Ish0PJRg [18/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サザンドラ「……むんっ!!」ドゴォッ

オノノクス「……」サッ、サッ

サザンドラは、機敏なる攻撃をオノノクスに仕掛けるが、オノノクスはなんということなく交わしていく。

サザンドラ「キサマの攻撃をまともに受ければたまったものではない。屈強なるキサマの攻撃の突破策は──」

オノノクス「……りゅうの──」

サザンドラ「……“あくのはどう”っ!!」パパパパ

だがサザンドラは、悪に満ちたオーラを放つ。

オノノクス「グガルァ……」ヨロッ

サザンドラ「矢継ぎ早の攻撃? いやそうではない。それは浅はかな考えだ。さすれば」

オノノクス「……グロガァーーッ!!!」ドドドド

サザンドラ「“ちょうのまい”っ!!」ピババッ

オノノクス「グオォーッ!!!」ドガッ

サザンドラ「っ……」クラッ

オノノクスの体当たりをまともに喰ってしまうが、サザンドラ、舞うことにより身体能力の底上げに成功する。
 ▼ 283 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:23:35 ID:Ish0PJRg [19/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オノノクス「……なるほど、プラズマリプレイを用いた戦法に出るとは。だがそれは諸刃の剣。命を削ってようやく辿り着けるのが、技の習得」

サザンドラ「キサマを倒すのに、命など惜しいか?」

オノノクス「ほう、そうか。ならば喰らえ……“アイアンテール”ッ!!」ビュゥッ

オノノクス、尾を硬質化させサザンドラに振り落とす。

サザンドラ(“そらをとぶ”)ビュンッ

オノノクス(……)

しかしサザンドラは、空を飛び攻撃を回避する。

サザンドラ「……ガァァァーーッ!!!」

オノノクス「!」


……そしてサザンドラの両手が、オノノクスにかぶり付く。


サザンドラ「……むうーんっ!!」ヒョィッ

サザンドラがオノノクスの身体をリフトアップし、空中へ放り投げた。

オノノクス「グガァ……」

サザンドラ「……“りゅうのはどう”っ!!!」

オノノクス「!!」
 ▼ 284 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:24:40 ID:Ish0PJRg [20/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
空中で見動きができないオノノクス。そのまま、サザンドラの攻撃が決まった。

サザンドラ「……そらを──」

オノノクス「グロガル……」ヒュンッ

サザンドラ「!」


オノノクスは身体をボール状に丸め込み、サザンドラに向かって突撃を開始したのだ。


サザンドラ「げほっ……!」

サザンドラ、吐血。

オノノクス「“創亜”奥義。魂喰ッ!!」ガブッ

サザンドラ「ぐ……ぐぉぉぉぉッ!!?」


なんとオノノクスはサザンドラの魂を、管理者の権限で多量に吸い取っていく。


サザンドラ「……」

オノノクス「これしきで、やられるのか!? 俺を止めるとは、なんだったのだ!!?」

サザンドラ(……あぁ、そうだな、スノ。お前は俺を、試しているのか?)
 ▼ 285 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:25:36 ID:Ish0PJRg [21/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サザンドラ「……っ!!」ドバッ

オノノクス「!!?」


……サザンドラは、自身の右腕を切断し、オノノクスに投げつけた。


オノノクス「こしゃく──」

サザンドラ「コォォォ……」

オノノクス(……)


サザンドラはその間に、先の闘いにおいてレジアイスを倒した“ギガインパクト”の発射準備に入っていたのだ。

……痛みなどは、気にしてはいられなかった。



サザンドラ「ギガ……インパクトッ!!!」

オノノクス(魂の防壁ッ、発動)


……ド ゴ ォ ォ ォ ォ ッ ! ! !
 ▼ 286 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:26:35 ID:Ish0PJRg [22/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シュウゥゥ……。


サザンドラ「……やはり、詰みとはいかなかったか──」

オノノクス「……」ハァ、ハァ


オノノクスの右上半身は、吹き飛んでこそはいるが、吸い取った魂を用いて、それを補っていたのだ。


──しかし。


サザンドラ「うっ──」


サザンドラの頭蓋骨も、カウンターの“ハサミギロチン”にてズタズタに破壊されていた。



……両者共に、満身創痍。
 ▼ 287 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:27:22 ID:Ish0PJRg [23/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オノノクス「……ガァーーッ!!」ドゴォッ

サザンドラ「ぐぅ……」

オノノクス、牙を唸らせサザンドラの腹部に突撃。

サザンドラ「ゲブ……」

しかし、サザンドラの吐血は、計算してのものであった。

オノノクス「おぅ……!?」


血の、目潰しだ──


サザンドラ「同程度に、破壊してやる……」ガブッ

オノノクス「グォガァッ!!!」


残っていた手で、頭部とはいかなかったが、オノノクスの牙を粉砕した。


オノノクス「……グガルルルゥゥゥ……“ハサミギロチン”ッ!!」

サザンドラ「いよ……いよ……詰みと行こう。ゴホッ。……“りゅうせいぐん”ッ!!!」
 ▼ 288 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:28:04 ID:Ish0PJRg [24/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヒュウゥゥゥ──


オノノクス「……ぁ」


サザンドラ「……。スノ──」


“りゅうせいぐん”が、両者共に襲いかかった。


サザンドラ(狙いを定める気力など、残っていない。互いに、これで……)


------------------------

………
……
 ▼ 289 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:28:49 ID:Ish0PJRg [25/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ーーー

『ちぇっ、捕まえれなかったなー』

『まぁ、こんなもんだろ。アララギ博士、ほらあのおっさんに頼み込んで、素直に貰いに行こうぜ』

『そうだなー』

『で、どっちがポケモンチャンピオンになれるか、勝負だからなっ!!』

『あぁ、わかったよ──』


『『……相棒』』


------------------------


サザンドラ(……)



ドゴォォォォォンッ!!!



創亜の間が、崩れ落ちた──
 ▼ 290 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:29:51 ID:Ish0PJRg [26/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
──現在

カラマネロ「カラ……カラ……結局……スノも使えなかったですねぇ。相打ちですか……」

ピカチュウ「なにっ……!?」

ニンフィア「世界が崩壊……しない。もしやあなた、スノから管理者の権限を……!?」

カラマネロ「えぇ。密かに……先程、移し替えて置いたのですよ……」

ニンフィア「スノの相棒を殺したトレーナーも、あなたが向かわせた、刺客……」

カラマネロ「えぇ。絶望した彼が取ろうとする行動。予測は……できていた。そして私は裏方として、この世界に君臨する! ……ハズだったのに……忌々しい」

ゴーリキー「かつての友をも、利用したのか……!!」

カラマネロ「今、この世界に鎮座する三匹のゴーレム。その力を吸収すれば、まだ──いける」キュイィンッ

ドーブル「あ、あなた……なにをッ!?」


── カ ァ ァ ァ ァ ッ 。


「「グルルルルゥ…………」」


一同「!!?」


カラマネロは、レジロックたちの力を取り込み、伝説のポケモン……レジギガスへと姿を変化させたのだ。
 ▼ 291 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:30:47 ID:Ish0PJRg [27/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レジギガス『グオォォォォッ!!!』トゴォッ

カラマネロ改めレジギガスは、零の間の地中へと、拳を撃ち込んだ。

ピカチュウ「!!?」グラグラ

レジギガス『思い通りにならぬ世界など、壊れてしまえば良いのです! あなたたちも、道連れダッ!!』

------------------------


ーーアロガントタウンーー


住民1「な、何だぁ……地震かぁっ!?」

住民2「避難しろぉ、家が崩れるぞぉっ!!」

マフォクシー「……ルト……」

ブリガロン「これが……管理者の……力──」

ナエトル「ニ、ニンフィアさんたち……頑張ってぇ!!」

ーーー

ピカチュウ「野郎……」

ニンフィア「ピカチュウ、落ち着いて。いや、ピカチュウだけじゃない。『T-5』の皆、聞いて……」

ピカチュウ「……ニンフィア……」
 ▼ 292 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:31:41 ID:Ish0PJRg [28/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ニンフィア「アイツは激情し、暴走している。所詮は偽りの力。皆が一斉に攻撃を撃ち込めば、きっと倒せるッ!!」

ゴーリキー「アイツを倒せば、人間世界へ帰れる……」

サンドパン「記憶もおぼろげだが、イッシュに──」

ドーブル「確かに、今まで恐れなかったことなどなかった。でも今の『T-5』には、そんなもの……なにもありません!!」

ピカチュウ「わかったよ、ニンフィア。いやイブ。人間世界へ、戻ったとしてもッ、俺たちは一緒だ!!」


レジギガス『グルノァーッ!!!』ドッドド


そうこうしている内にレジギガスは、一同の元へと突撃を行おうとする。


ピカチュウ「じゃあ、行くぞっ……皆ッ!!」


皆「「「「おぉっ!!」」」」
 ▼ 293 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:32:14 ID:Ish0PJRg [29/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ニンフィア「ムーン…フォースゥゥッ!!!」パワァッ


ドーブル「スケッチアート……“だいもんじ”ッ!!!」ボオォッ


ゴーリキー「リキリキリキリキリキィィッ!!!」ドコドコッ


サンドパン「アイスロック・“ジャイロボール”ッ!!!」ゴガァンッ



ピカチュウ「ブラッドユニット……“ボルテッカー”ッ!!!」



──ビリッ、ビリィィッ!!!



レジギガス『レ……レジィィィィィィンッ!!?』


一同はレジギガスに対し、これまでの集大成、怒涛の攻撃をぶち込んだ。


………
……
 ▼ 294 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:32:55 ID:Ish0PJRg [30/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜アロガントタウン〜

住民「う……うぉぅ!!」シュンッ

住民「な、なんだ……これは、もしかして」シュンッ

住民「俺たち……元の世界に?」シュンッ


ポケモンたちの声が、次々と消え去って行く。


ブリガロン「アイツら……遂に……」シュンッ

ナエトル「やったんだ、遂に……ニンフィアさんたちが、アイツらを倒したんだぁっ!!」シュンッ

ハリテヤマ「……ハハハ、ようや……く──」シュンッ


そして。

タウンの光景も、次第にぼやけ……消滅を遂げていった。
 ▼ 295 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:33:27 ID:Ish0PJRg [31/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺たちは、かけがえのない友だちだ。



この世界が例え現実の空間ではなかったとしても。


元の世界へと帰還し、バラバラになったとしても。



ずっと、俺たち……『T-5』は不滅。




俺たちが生きている限り……繋がっているのだから──
 ▼ 296 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:34:00 ID:Ish0PJRg [32/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チュンチュン─


お母さん「おーい、もう起きなさーい。スクール、遅れちゃうよー」


俺「えっ!」ガバッ

お母さん「アンタ、昨日ご飯も食べずにずっと寝てたのよ。起こすのもなんだと思って。歯磨き、しなさいよね」

俺「……」



……あれは全部。夢、だったのか?



俺(……あ)


──俺の首に、あのイブのリボンが巻き付いていた。
 ▼ 297 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:34:36 ID:Ish0PJRg [33/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜スクール〜

俺「あっ……」

イブ「……」

なんとイブが、転校先から戻って来たのだ。

俺「その……」

あの世界でずっと長く、共に行動していたというのに、なんだか気まずい。

イブ「……がと」ボソッ

俺「えっ」

イブ「色々と、ありがとう! これからもよろしくね!!」

俺「……あ、あぁ!」



その一言で、たった一言なのに、色々と救われた気がする。



関係ないが、帰りに一緒に新しいム○キングをしてきた。

小学生並みの感想だが、楽しかった。
 ▼ 298 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:35:11 ID:Ish0PJRg [34/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゴーリキーは、ホウエンのジムにまで通い、己の筋肉を鍛え続けているらしい。
キ○肉マンに、憧れているんだとか。


ドーブルとマフォクシーの『ナナホシー』は、活動を再開し、少年ジャンクに掲載が決まる。
タイトルは、『マッスルメン2世』だ。俺も楽しみにしている。


サンドパンとは、再戦することに決まった。俺の相棒のポカブJr.と一緒に、恨みとか抜きに、今度こそ勝ってやるさ。


ハリテヤマは、なんと以前から近所にちゃんこ屋を構えていた。この前お母さんと食べに行った。美味しかったし、帰り際にお古の鍋を貰った。……正直、持て余している。


ナエトルは、ブリガロンと度々会っているらしい。最近は、ビーフストロガノフを作れるようになったとか。……スープ系が、多いんだな。俺らも、いつかは集まりたい。



……そんなこんだで、俺たちの日常は、今までどおり、いつものように、これからも過ぎ去って行くのである。
 ▼ 299 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:35:50 ID:Ish0PJRg [35/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Word:【T-5】


偽りの天と地から多くのポケモンたちを開放した、伝説のポケモン探検隊。


全てが終わった今でも彼らは度々集まり、サドなる人物の墓参りへと訪れたり、ゲームや漫画で楽しんでいるらしい──
 ▼ 300 石の森◆Y0TXrTESFs 17/03/28 23:36:43 ID:Ish0PJRg [36/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
天と地の旅物語 ~完~


見返すと、修正の過程での脱字が多かったです
ここまで見ていただき、ありがとうございました
 ▼ 301 ラセクト@まるいおまもり 17/03/28 23:45:39 ID:qB7MSA1A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙です
 ▼ 302 ルマイン@リバティチケット 17/03/29 00:17:12 ID:VH7cYJyU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙です…!
 ▼ 303 QkRJTXcpFI 17/03/29 00:44:34 ID:1bWNgk/E NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙です
 ▼ 304 メックス@こおりのジュエル 17/04/15 21:15:44 ID:m7jaN2F2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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