【悪役SS】ミヅキ「つ、付き合ってください!」 グズマ「……は、はぁ?」【スレタイ詐欺】:ポケモンBBS(掲示板) 【悪役SS】ミヅキ「つ、付き合ってください!」 グズマ「……は、はぁ?」【スレタイ詐欺】:ポケモンBBS

  ▼  |  全表示79   | << 前100 | 次  |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |   ▼   
                  スレ一覧                  
SS

【悪役SS】ミヅキ「つ、付き合ってください!」 グズマ「……は、はぁ?」【スレタイ詐欺】

 ▼ 1 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 20:36:43 ID:ndZ4JDVA [1/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
クリスタルのような角張った紋様を描くガラスのドームは、夕陽が当たってキラキラと朱く輝いていた。

山の火口、つまりは空洞の中にポツリと建てられた半球は4本の鉄塔によって支えられていた。

端から下を覗いてうっかり落ちてしまえば助かりそうもないような高さだ。

半球にはこの高さへと至る長い長い階段が繋がっており、階段を登りきった目の前には背もたれにモンスターボールマークのついた王座があり。

また、床を横に走る一本の白線がそれらを明確に区切っていた。

そんな不思議な建造物に、一人の男がたどり着いた。

「はぁ……はぁ……なんなんだ……はぁ……突然、呼び出したり、しやがって……。俺様じゃ、なかったら……ゼェゼェ……いきなり、チャンピオンの間に……来いだなんて、言われても、出来ねえぞ」

長い長い階段を登りきって荒くなった息を整える時間も惜しい、とばかり俺はまくし立てる。

メラニンなんて一粒も存在しない白髪に、悪い目つきと、同じく悪い目つきを模した特徴的なサングラス。一見して30、いや、40代に思っても不思議ではないくたびれた顔だが、その実まだ20歳も前半である。

泣く子も更に泣き喚いて全速力で逃げ出すという自己評価を下している俺の眼光を受けてにへらっ、と笑っている少女が、その細身な体に対して大きすぎる王座に座っていた。

「やっ……やぁやぁ、よく来てくれたね、グズマくん!」

と、王座から立ち上がって腕を広げつつ鷹揚に言う。

「チャンピオンぶってんじゃねえよミヅキ。俺の方が年上だろ。……まあお前は実際チャンピオンだけどよ」

「べ、別にいいじゃないですか!」
 ▼ 2 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 20:37:32 ID:ndZ4JDVA [2/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
ぷくー、と頬を膨らませる様子は15という彼女の年齢を考えると少し幼稚とも言えるかもしれない。

だが、元が童顔なためにかなり可愛らしいのが俺には少し癪だった。

「……で、用事ってなんなんだ?」

一旦息を整えてから尋ねると、途端ミヅキはその顔を、夕焼けの空と張り合えるくらいに紅く染めた。

俺なんかを使うような用事のどこに紅くなる要素があるのだろう。

「っ……! あ、あのっ!」

「んだよ、急に改まって」

ミヅキは何かを言いたげに口をパクパクしながら視線を泳がせる。

その様子を黙って見ていると、やがて何かを決心したような表情で顔を上げた。



「……………………つ、付き合ってください……っ!」



「…………は……ハァ?」

発せられた言葉に意表を突かれ、俺の喉が間抜けな声を出した。
 ▼ 3 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 20:38:18 ID:ndZ4JDVA [3/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
「……あ、あれ? グズマさん、彼女とか……いない、ですよね?」

「……いねぇけどよ。彼女……ってことは、やっぱり、そういうことなのか?」

「えと……うん。その、 恋人、的な?」

恥ずかしさ100%の緊張した面持ちでミヅキはこちらを見た。

「……年、10歳もちがうんだぞ。しかも、自分で言うのもなんだが俺は40代に間違えられたことすらあるんだぜ?」

「と、年なんて関係ないです!」

「……チャンピオンが俺みたいな、自分で言うのもなんだが、ならず者集団のボスと、か?」

「立場だって、関係ないです……!」

「…………俺なんかでいいのか。グラジオとか、ハウとか、他にもいっぱいいるだろ」

「わ、わたしは、グズマさんを選んだんです! 他なんて、いないんです……」

頭の中がクエスチョンマークで埋め尽くされてオーバーヒート寸前だった。

そもそも、なんで俺なのか。意味が分からない。

人に好かれることとは無縁だと思って振舞って来たがために、さっきから動揺しっぱなしだ。
 ▼ 4 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 20:39:05 ID:ndZ4JDVA [4/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
「………………」

「……あの、ダメ……ですか?」

長考モードに入っていた俺を、震えているか弱い声が引き戻した。

もじもじと顔を俯けながら、しかし目線だけはしっかりこちらを捉えている。

いわゆる、上目遣いとか言うやつだ。

そのしおらしさは破壊力満点で、色恋沙汰とは縁もゆかりもなければさしたる興味もなかった俺でも、明確に可愛らしいと思えるような仕草だった。

「あ、あの……?」

不安にかミヅキの表情がどんどん硬くなっていくのが見て取れる。

とりあえず答えなければ、と慌ててボソボソと口に出した答えは、というと……。

「……少し、考える時間をくれ」
 ▼ 5 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 20:40:04 ID:ndZ4JDVA [5/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
こんな、単なる先延ばしでしかなかった。

しかしミヅキは緊張を解いてくすりと笑う。

「ふふ、なんて言うか、なんか予想通りでした。グズマさん、こう言うの疎そうだし」

「うっせ、ほっとけ。どうせ見るからに違ぇんだろ?」

「ふっ……あは、あははは!」

遂にはせっかく立ったのにまた椅子に腰を下ろし、足をばたばたさせながら、ミヅキは声に出して笑い始めた。

「ったく……おら、やらねぇのか?」

「……え? 何かやるんですか?」

ピタリと笑うのをやめ、今度はいかにも不思議そうに首をかしげるミヅキ。

表情がとても豊かだ。
 ▼ 6 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 20:40:58 ID:ndZ4JDVA [6/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
「はぁ……ここは何するトコなんだよ、チャンピオン」

「あっ、バトル!」

スタッ、と立ち上がってミヅキはトレーナーの指示場所に立つ。

それにならって、俺も定位置に移動した。

緩みかけていた場の空気は、お互いが対峙した瞬間ガラッと切り替わった。

ミヅキがニッ、と口の端を釣り上げて言う。

「バトルは負けてあげないですよ!」

「手加減してもらっちゃ困るぜ? じゃないとこっちも本気で壊せねえからなあ!」

二人同時に先鋒のポケモンをフィールドに送り出した。

ポケモンリーグ最終戦、チャンピオン戦の幕開けだ。
 ▼ 7 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 20:44:37 ID:ndZ4JDVA [7/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
  ◇ ◇ ◇

「……ってなことがあってよ」

そう目の前で話すグズマの表情は、嬉しげなものではなかった。

ではなにかといえば、悩んでいる、と言うのが一番似合うだろう。

せっかく女子から告白されたのに、何を悩んでるんだ。

…………あたいとしては、もっと悩んでくれた方がいいんだけど。

「……おいプルメリ、聞いてんのか?」

「ん? あ、あぁ。もちろん聞いてるさ」

正直、あんまり聞いていなかったのは秘密。

というか、人が告白された話聞いて楽しいわけがないだろっつーの。

それも、グズマからだなんて……。

若干もやもやしつつ、とりあえずあたいはこう聞いてみた。
 ▼ 8 ュゴン@くさのジュエル 17/05/21 20:45:44 ID:WfrkVVWI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 9 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 20:49:42 ID:ndZ4JDVA [8/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
「で、バトル勝てたのかい?」

「……いや、そっちはどうでもいい。聞かないでくれ」

あーあー、こりゃボロ負けしたな。

まぁ、あの子の実力は確かだから仕方ないか。

聞くなと言っているのに深追いしていると拗ねて話してくれなくなってしまうので深追いはやめて、話題を元に戻すことにした。

「……待って、って言ったんだろ? 早く決めなよ」

「って言われてもな。そもそも何を決めりゃいいんだよ?」

「ハァ? そんなの、返事の内容に決まってるじゃないか」

「だから、その辺が分かんねえからお前に頼ってんだろうが」

あぁ、こりゃ重症だ、と額に手の甲を当てて天井を仰ぎ、呆れを表現する。

「グズマもバカだね。そんなのグズマがどう思ってるか以外に何を言えばいいって言うんだい」

「その俺がどう思ってるかってのが分かんねえんだよ! 突然言われてもよお、これまでバトルが強いやつくらいにしか思ってなかったのにどうすりゃいいんだ」

自分でも分かってないことを分からせろ、なんて随分と無理難題を持って来やがったもんだ。

あたいはどう誘導尋問してやればいいか少し考えた。
 ▼ 10 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 20:51:45 ID:ndZ4JDVA [9/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
「じゃあグズマはミヅキにそうやって言われて嬉しかったか?」

本当は、少し聞くのが怖かった。

しかし気持ちを整理するなんて簡単に聞かなきゃ始まらないので他にどうしようもなかった。

「あー……そりゃ嫌じゃねえがよ。でもあれは、ミヅキがどうたらじゃねえだろ。例えばプルメリ、お前に言われても俺は同じような嬉しさだった気がするぜ」

「…………っっ!!?」

思わず、息が詰まって喉から変な音が出た。

本人にそう言葉にされると、どこか現実味を帯びた気がしてとても恥ずかしかった。

そうか……嬉しいのか。

「どうかしたか?」

「いっ、いや? 何でもないさ」

顔が明らかに熱を帯びているのが自覚できた。

グズマが不審に思ってなければいいんだけど……。

「す、少なくとも嫌じゃないんだろ? 相手ももちろん同じ。後はあんたがどう決めるかよ」
 ▼ 11 ィアンシー@ノーマルジュエル 17/05/21 20:52:43 ID:PCev8Ucw NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 12 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 20:53:32 ID:ndZ4JDVA [10/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
「そこが……いや、そこも分かんねえんだよ。別に俺は構わんには構わんが――」

少し、心が痛んだ気がした。

少し、イラッともした。

「――チャンピオンと俺が釣り合うかってのもそうだしよ」

痛みが、少し強くなった。

イライラも、かなり増した。

「まず俺を選んでどうしたいのかも分かんねえ。本当に受けたりして良いのか分かんねえんだよ」

キリキリと針で穴を開けられているような鋭い痛み。

出所の知れない憤りも最高潮に達して――

「…………もう、自分だけの問題くらい自分で考えたらどうだい!?」

心のどこかで自分の行動が訳分からないことは理解してはいる。

でも抑えきれなかった。

気づけばあたいはグズマの前を去っていた。
 ▼ 13 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 20:55:09 ID:ndZ4JDVA [11/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
グズマから一旦離れたところでどこにいくかも考えていなかったあたいは、とりあえず同じいかがわしき屋敷内の自分の部屋に戻った。

「あああああぁぁぁぁ…………」

情けない声を出しながらベッドに倒れこんで枕に顔をうずめる。

「はぁ……」

浮かんでくるのは後悔の言葉ばかり。

自分でも自分の行動が訳分からない。

なんで突然怒っちゃったんだか……あいつ、悪く思ってないといいんだけど。
 ▼ 14 ッチール@ゼニガメじょうろ 17/05/21 20:55:47 ID:gpWaHzFU NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 15 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 21:00:36 ID:ndZ4JDVA [12/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
後悔に押しつぶされてぐったりとうつ伏せに横たわっていると。

キィ、という音がして、扉が勝手に開いた。

勝手に、と言っても別にゴーストか誰かがいたずらをしていたりするわけではない。

「あの、姐さん? どうしたんすか?」

扉を開けたのは、うちのしたっぱちゃんの一人だった。

「………………別に、なんでもないし」

顔を再び枕に押し付けて答えると、予想外の言葉が飛んでくる。

「いや、あったのは知ってんですよ」

ガバッ、と起き上がると、驚いたのかしたっぱちゃんはびくりと肩を揺らした。

持っていたショッキングピンクという色の得体の知れないジュースが少し跳ねた。

「……………………」

「話、たまたま聞いちゃって。……すんません」
 ▼ 16 テフの嫁◆Rate1XbwY6 17/05/21 21:04:40 ID:G9zURlUs NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 17 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 21:06:06 ID:ndZ4JDVA [13/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
「……そうかい。別に、いいけどさ」

心底申し訳なさそうな表情が不憫で見ていられなかったので、ベッドに倒れこんで無理やり視線を外す。

「…………」

「…………」

妙な沈黙が辺りに立ち込める。

したっぱちゃんはただ何か言いたげに目線を泳がせ、口を開閉しているだけで、このままだと言いそうにない。

仕方ない、ここはあたいがきっかけを作ってやらないとね。

「…………何か、言いたいことかなんか、あるのかい?」

「い、いえ! な、ないd……っと、やっぱり、一つだけ」

一つだけ、と言いつつも、やはりしたっぱちゃんはあたいと目線を合わせないように視線を右往左往させる。
 ▼ 18 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 21:07:35 ID:ndZ4JDVA [14/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
「なんだい。別に怒りはしないよ」

「えっと……」


「姐さん、グズマさんのこと、めちゃめちゃ好きじゃないですか?」


「…………っぁっ……!!!???」

一瞬にして喉が干上がる。

息が詰まって、変な声が出た。

したっぱちゃんは嬉しそうにパチンと指を両手で一回ずつ鳴らした。

「図星、っすね!」

「……ぅ、う、うるせえ! あたいは、あんな……あんなバカ……」

反射的に否定しようとして、言葉に詰まる。

別に好きじゃない、と喉までは出かかっているのに、どうしても舌が動いてくれない。

心臓病なんじゃないかと思うほど急激に鼓動が速くなって、耳の先から手足の指の爪までがくまなく発熱し始める。

「顔、真っ赤っすよ? 姐さんも乙女っすね〜」
 ▼ 19 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 21:12:20 ID:ndZ4JDVA [15/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
「っ〜〜!? …………そ、そうだよ! あたいは、その……す、好きだよ! なんか文句あるかい!?」

にへらにへらと笑いながらおちょくられて、もはや開き直るくらいしか選択肢は残されていなかった。

「え、本当にそうなんすか!?」

返しが予想外だったのか、ただただ驚いた表情をするしたっぱちゃん。

もしかしてコレ、言い損だったのか……?

黙りこくったあたいを見て怒っていると勘違いしたのか、したっぱちゃんが慌てて補足をつけた。

「い、いえ、えっと……めっちゃ応援してますよ!」

「……勝手にしな」

若干ぶっきらぼうな調子のあたいの言葉になぜかしたっぱちゃんは満足げな表情で帰っていった。

「……はぁ……」
 ▼ 20 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 21:19:16 ID:ndZ4JDVA [16/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
うるさいのがいなくなって部屋が静かになった瞬間、さっきにグズマの話が、その声のままで蘇る。

――ミヅキのヤツによお…………。

ドンッ!

壁を右拳で思いっきり殴りつける。

いかにもボロそうな見た目に反して意外と頑丈なその壁は甚大な反作用を、まるでソーナンスのように拳へ返してくる。

関節から空気が吹き出し、パキッ! と小気味良い音を立てる。

――…………告白、でいいんだよな……? されたっぽいんだけどよお……。

ドンッ!

さっき壁を殴ったせいで痛い拳を、更に壁へ打ちつける。

大きく負荷がかかったせいで中指の第3関節に血が滲んだ。

「痛っぅ……」

――どう返せばいいのか分かんねえんだよ。
 ▼ 21 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 21:24:01 ID:ndZ4JDVA [17/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
ドンッ! ドンッッ!! ドンッッッ!!!

うつ伏せで顔を枕に埋めながら、左腕だけをあげて壁を再び殴る。

不意に頭上でバキッ!! という音がした。

顔を上げると――

「……っ」

視界がボヤけていて、よく見えなかった。

いつもは少しドライアイ気味なのに、今は濡れ過ぎなくらいに目の表面は水分で溢れかえっている。

目をこすって水分を落とし、もう一度。

見えたのは、目の前の壁が少しだけ陥没している光景。

そして、凹んだところが赤く染まっている。

慌てて自分の手を確認すると、自分の手も同じ色。

下に視線を落とせば、枕が涙で剥がれ落ちたアイラインと血の色で気持ちの悪い色になっていた。

「……はぁ」
 ▼ 22 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 21:24:40 ID:ndZ4JDVA [18/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
血の玉が手で溢れる様子をただ呆然と眺めていた時だった。

バタン! と少し乱暴な音がした。

「オイ、どうした?」

それはちょうど今さっき聞いたばかりの声だった。

段々と近づいてくる足音。

あたいは顔を背けて腕を後ろに突き出した。

「…………悪いけど、入るのはもう少し待ってくれないかい」

「……? あぁ」

足音が遠ざかり、扉が静かに閉まった音を聞いてから、あたいはのそのそと自分のバッグを漁り、クレンジングシートを引っ張り出した。

涙で化粧が溶けたぐちゃぐちゃの顔なんか見られるわけにはいかない。

涙と化粧を綺麗に拭き取って、ついでに手の血をティッシュで取る。
 ▼ 23 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 21:27:07 ID:ndZ4JDVA [19/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
「…………オイ、大丈夫か?」

扉の外から声が聞こえてくる。

「……大丈夫だよ」

応答すると、もう一度扉が開いた。

部屋に入ったグズマの最初の一言は、これだった。



「なんかあったなら、俺に話せ」



コイツは、いっつもこうだ。

グズマと聞くと大体のやつがスカル団の凶暴なやつ、なんて答えるけど、そんなのは大間違い。

ベッド周りの惨状を見て、一瞬で何かの八つ当たりだろうと判断して。

溜め込まないで吐き出させるのが一番だと分かっていて、普通なら拒否することも分かっているからあえて高圧的に「話せ」なんて言いやがる。

本当に、優しいヤツだ。
 ▼ 24 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 21:29:38 ID:ndZ4JDVA [20/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
「………………」

でも、今回はグズマにだけは絶対に言えない。

怒られた子供のようにあたいが黙りこくっていると、やがてグズマはしょうがねえなぁ、とため息をついた。

「とりあえず、その手なんとかしろよ。ガーゼくらいここにもあんだろ?」

「……あ、あぁ。あるさ」

再び血が滲み始めた手を他のところにつけないように注意しながら、ガーゼの入った箱を取り出す。

「ほら、貸せ」

半ば奪い取るようにグズマがガーゼを持っていった。

ベッドに座るように誘導されて、言う通りにあたいはベッドの端に座る。

綺麗に広げられたガーゼはは、細長く折りたたまれて、傷を包み込む。

あたいの手にガーゼを巻くグズマの手つきは、一見乱暴に見えて、でもやっぱり優しかった。

「おらよ。理由は言いたくねえなら別に良い」

「あぁ。…………ありがとう」
 ▼ 25 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 21:31:11 ID:ndZ4JDVA [21/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
すると、グズマはあたいの枕をチラッと見た。

「枕もアレだしよ……今日は俺んとこで寝るか?」

「そうさせt……え、え、えぇ!?」

一瞬で頭の中に「!」と「?」が溢れかえった。

俺んところ、ってどういう意味……? 俺の腕の中で寝ろとか、そういう……? えっ、ちょっと待てそれはまだ早すぎじゃないか……!? いくら慰めるためって言っても……! で、でもちょっとやってみたい気も……いやダメだ、そんなことされたらあたいが壊れる……!

「オイ、プルメリ? 大丈夫か、オイ!」

肩を控えめに叩かれて、あたいは我に返った。

「えっと……そ、それっていうのは、その……そ、そういうことだったり、するのかい?」

「……そ、そういうことって、何が言いたいんだよ」

グズマが明らかに目線をズラした。

こ、これ本当にそういうやつ……?
 ▼ 26 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 21:31:38 ID:ndZ4JDVA [22/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
「……っと、グズマ?」

「あ? なんだよ」

「それじゃあ、グズマはどこで?」

この「どこで寝るのか」を聞いた質問は、一緒に寝るのかどうかを遠回しに確認してみたものだ。

直接聞くなんて流石のあたいにも無理だった。

もしここで「はぁ? んなもん俺も俺のベッドに寝るに決まってんだろ」なんて言われたら、本格的に覚悟を決めなきゃならないな……。

「それなら心配すんな。俺は今日ポニ島に宿取ってバトルツリーでバトルしてくるからよ」

なんだ、違うのかよ……。

勝手に想像広げてたあたいがバカみたいじゃないか。

「あ、ぁ……そ、そうか。頑張って来なよ。……はぁ」

「ため息なんかついてどうした」

「気にしないでおくれ。…………はぁ」

「……まぁいい。俺はもう行ってくるぞ」

「あぁ。行って来な」

グズマはさっさと部屋を出て行ってしまった。
 ▼ 27 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/21 21:32:57 ID:ndZ4JDVA [23/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
というわけでプルグズSSを書いていきたいと思います
ミヅグズではないんで、あしからず
 ▼ 28 ノガッサ@ディフェンダー 17/05/21 21:34:20 ID:3KV4vsgw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 29 ンプジン@とつげきチョッキ 17/05/21 21:43:53 ID:zy7L64U. NGネーム登録 NGID登録 報告
なるほど
めちゃくちゃ俺得じゃないかぁ!
支援!!
 ▼ 30 ママイコ@ハートスイーツ 17/05/21 22:02:13 ID:WfrkVVWI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
YATTA!
支援
 ▼ 31 ープルフレイム◆mL2ZRk1cK. 17/05/21 23:18:35 ID:7kj.g9iI NGネーム登録 NGID登録 報告
恋愛ss書いてる人がここにも…

支援
 ▼ 32 シズマイ@ゴージャスボール 17/05/22 18:37:23 ID:aZEiaygQ NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
恋愛ものはドキドキして仕方ないや
俺得なので応援しています!
 ▼ 33 ゼリア@ビスナのみ 17/05/22 18:41:12 ID:cCkTrO6U NGネーム登録 NGID登録 報告
これは良いss

支援
 ▼ 34 ナップ@ナナのみ 17/05/22 18:51:34 ID:DffgM/Is NGネーム登録 NGID登録 報告
そういうスレタイ詐欺ね
面白い支援
 ▼ 35 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/22 20:00:21 ID:xUtY8BNU [1/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
「……さて、ベッド借りてさっさと寝るか」

やることも決まったし、とベッドを降りて立ったところで、ふと気づく。

――どこのベッドで寝るって?

――ぐ、グズマの?

「…………え、えぇえっぇえぇぇ!?」

冷静に考えれば、それもそれでかなりピンチじゃないか……。

しかもグズマ、昨日はここで寝てたような……。

「ど、どうすりゃいいんだい……」

グズマの親切に乗らないのも申し訳ないし、でもグズマのベッドで寝るっていうのは……。

抵抗がある、と言われるとそれは違うのだが、やっぱり敬遠してしまう。

「……あー、もう! あたいはグズマが言ったことに従っただけだ!」

本人がそうしろと言ったのだから仕方ないのだ。

あたいはそう自分に言い聞かせてグズマの部屋へ向かった。
 ▼ 36 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/22 20:00:57 ID:xUtY8BNU [2/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
そして、到着。

「……なんだこりゃ」

部屋に入ってベッドを見た第一声はそれだった。

別に汚いとかそういうわけではない。

むしろ、ホテルのベッドのようにめちゃめちゃ綺麗だ。

ただ、荒れた部屋の中にあるホテルのベッドが違和感をバリバリ発しているだけで。

いや、理由はそれだけではない。

――広い。

大きめの枕が三つも並べられているいるくらいにはデカかった。

一瞬、まさか二人も女を囲って……? とか思ってしまったが、グズマがそんなことできるヤツではないのを思い出す。

そして、その理由を一回見たことがあるのも思い出した。
 ▼ 37 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/22 20:05:00 ID:xUtY8BNU [3/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
「……そうだ、あいつはポケモンと一緒に寝てるんだったな」

最初にその光景を見たときは微笑ましくて思わず笑ってしまったものだ。

「あたいもやってみるか」

腰元のボールを掴んで、一斉に空中へ投げ上げる。

出て来たのは、左から順番にゲンガー、クロバット、ドヒドイデ、ベトベトン、エンニュート、ラランテス。

それぞれ何故ボールから出されたのか分からずに不思議そうな顔をしていた。

「みんな、今日はここで寝るぞ」

……などと軽く宣言してしまったが、これでもう後には戻れなくなってしまった。

自分でも分かるくらいにギクシャクとぎこちない動きでベッドの前に立って、布団をめくる。

後はベッドに横たわるだけなのだが……。

「…………う、うぅ……」

それがなかなかできない。
 ▼ 38 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/22 20:11:10 ID:xUtY8BNU [4/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
別に嫌なわけではないのだが……。

どうしても、後一歩が出来な――

「くろろろろっ!」

「ぐはっ!?」

背中に強い、しかし痛くはない衝撃が加えられる。

そんなものに脚力だけであたいが耐えられるはずもなく、あたいはベッドに倒れこんだ。

「……あっ」

喉から変な声が出た。

あ……あたい、今、グズマのベッドに寝てる……。

そのことを考えるだけ、顔が熱くなる。

顔だけをベッドから離すと、目の前にクロバットが浮かんでいた。

「…………はは、ありがとさん」

にこにこ笑っているクロバットを何回か撫で、あたいは靴を脱いで枕に頭を乗せて寝転び直した。
 ▼ 39 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/22 20:15:26 ID:xUtY8BNU [5/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
すると、6匹が一斉にベッドに入って来る。

横に来たり、上に来たり、足元で丸まったり、はては頭にちょこんと乗ってきたり。

「……可愛いなぁ!」

思わず順番に撫でると、みんなあたいにすり寄るように距離を詰めてくる。

おかげで少し狭かったが、特に苦しくはなかった。

「げげ〜ん! げんが!」

あたいのお腹のあたりで浮かんでいたゲンガーが、突如呼びかけるように叫んだ。

それに呼応するように残る5匹が鳴く。

「ん? みんな、どうした?」

全員が一瞬こちらを見た後、次々にベッドから降りていく。

「えっ、ちょっと、な、なんだい!?」

追いかけて起き上がろうとして――

ガチン! と体が固まった。
 ▼ 40 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/22 20:23:08 ID:xUtY8BNU [6/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
「……!!?」

再び喉が動いたが、口が開かなかったので声は出なかった。

「げげげんげ〜ん! げがががが!」

けらけらと笑うような声の方向へ眼球を動かすと、体を動かせない理由が分かった。

ゲンガーがサイコキネシスを発動していたのだ。

じっとゲンガーを見つめていると、ゲンガーは更に笑って――

ボフッ、と柔らかいものが顔に降ってきた。

「げんげげ〜んがが!」

遠くでぽひゅーん、というモンスターボールが発動する独特の音がした。

と同時に、体の拘束が解ける。
 ▼ 41 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/22 20:25:25 ID:xUtY8BNU [7/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
「はぁ……はぁ……なんなんだ全く」

顔から布団を退けてモンスターボールを見やる。

もうモンスターボールはピクリとも動かなかった。

ポケモンたちの謎な行動はひとまず置いておき、さっさと寝ようと布団を戻して再びベッドに沈めた瞬間。



いや、特に変わったことがあったわけでは、ない。

ただ、布団の中が温かかっただけ。

なのに、それが、なんというか……グズマに包まれているような、そんな気持ちになって。

更に、このベッドの持ち主が今ここにいないことに気づいて。

グズマが遠くへ行ってしまった気がした。

薄闇の中で、床と同様ペンキで汚れたままの天井が滲んでぼやける。

つー、と顔の横を垂れていくのが少しくすぐったい。

鼻の位置まで布団を引き上げて、それからあたいはもう何もしなかった。

心に立ち込めていた暗雲がその色を濃くした。
 ▼ 42 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/22 20:40:51 ID:xUtY8BNU [8/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
柔らかい日光がまぶた越しに目を直撃する。

目の前が真っ白になるその光量に、たまらず目は開けたものの脳はまだほとんど寝入った状態。

うとうとと心地よく微睡んでいた時だった。

ドタドタドタッ! と遠くで騒々しい音がした。

(なんなんだい、うるさいねぇ)

あたいは布団を深く被り直す。

トントントントントントン! と近くで騒々しい音がした。

ガバッと起き上がり、音源らしき扉へ向かって叫ぶ。

「あぁもう! 人が寝てるってのにうるさいよッ!」

「い、いるんすね? 入りますよ!?」

バタン! とこれまだ近くで騒音が響く。

うるさく入ってきたのは、昨日にしたっぱちゃんだった。

あたいの言うことなんか聞いていないくらいに尋常じゃない焦り具合を見て、あたいは訝しむ。
 ▼ 43 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/22 20:41:17 ID:xUtY8BNU [9/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
「何をそんなに慌ててるんだ。何かあったのかい?」

「あ、あ、あったなんてもんじゃないっすよ!?」

気が動転している、なんて表現が生ぬるいくらいの焦りように、流石のあたいも意識を少し切り替えた。

「とりあえず落ち着きな。………………で、なんだって?」

やっと少し冷静になったのか、動きも止めたしたっぱちゃんはかなり深刻そうな顔で言う。

「あ、あのですね、ちょうど今さっきグズマさんが帰ってきたんすよ」

「へぇ、早かったね」

少し早いとは思ったものの、別にバトルツリーでバトルしていただけなのでそこまで不思議ではない。

……というか、あまり帰ってこないとミヅキとくっついてるんじゃないかなんて思ってしまうのでむしろ助かるのだが。

「はい、あの……そ、そしたら、グズマさんを追ってリザードンが飛んで来て」

――リザードン?

なんだか嫌な予感がした。
 ▼ 44 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/22 20:42:00 ID:xUtY8BNU [10/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
「そこからミヅキが降りてきたんすよ!」

――やっぱりか。

別にあいつのことは嫌いではなかったはずなのに、今はその名前を聞くだけで嫌気が差す。

「で、それをあたいに言ってどうしようってんだい?」

「ひぃ……! に、睨まないでくださいよ……えっとですね、続きがありまして」

苛立っていたせいか少し視線がキツくなってしまったらしい。

びくびくしつつもしたっぱちゃんは続けた。

「あの……ミヅキがグズマさんを呼んだんです」





「『デート行きませんかー?』って」
 ▼ 45 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/22 20:42:27 ID:xUtY8BNU [11/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
過去最速で身支度を終えたあたいは、ゲンガーのサイコキネシスで、文字通り飛んで向かった。

ミヅキとグズマは玄関前で何やら話し込んでいる。

「えー、ダメですか?」

「いや、ダメとは言っちゃいねえが……」

「じゃあ! デート行きません?」

「そのデートっつーのがな……?」

「じゃあお出かけで!」

「そういう問題じゃねえだろ……」

「じゃあなんでダメなんですか」

「…………あぁぁッ!! 分かったもういいッ! 行ってやんよ、これでいいか!?」

「やったぁ! ありがとうございます!」

「はぁ……」
 ▼ 46 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/22 20:46:06 ID:xUtY8BNU [12/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
「それで、どこに行きます?」

「決めてねえのかよ……。どこでもいい、好きなとこ選べ」

「え〜……じゃあハウオリデパートで!」

「遠いじゃねえかよ」

「いいじゃないですか! デパート!」

「あぁ……はいはい」

「いいですか? ハウオリデパートですよ? ハウオリデパート!」

「分ーった分ーった。ハウオリデパートな。そんなデカイ声で言わなくても聞こえてるっつの」

「じゃあ、先行って待ってまーす!」

一方的に喋って、ミヅキはまたリザードンに乗ってメレメレ島の方角へ飛んで行った。

残されたグズマは困惑気味に頭に手をやっている。

「しゃーねーな……俺も行くか」

パァン、とモンスターボールからドンカラスを出し始めるグズマ。
 ▼ 47 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/22 20:55:10 ID:xUtY8BNU [13/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
ここまで物陰から見ているだけだったあたいはここでついつい外に出た。

「……おい、グズマ!」

「あ? どうしたプルメリ」

「………………」

そう言えば、なんでわざわざ外に出たんだろうか。

特に何か言いたいことがあったわけではないのに。

「……………………」

黙りこくるあたいを訝しげな目でグズマは見る。

「どうした?」

その声は荒々しさに優しさが隠れるいつもの声。

あたいはとっさに答えた。

「…………なんでもない。ほら、行ってきなよ」

「……? あぁ」

グズマはあたいから目線を外すと、ドンカラスに乗ってリザードンが飛んで行った方向と同じ向きに飛んで行った。
 ▼ 48 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/22 20:55:30 ID:xUtY8BNU [14/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
約半日、あたいはただそわそわと何もせずに無駄にした。

夜もかなり月が高くなった頃、ガチャ、とドア音を鳴らす。

それを意識が察知するよりも先に、あたいは玄関に飛び出していた。

「……グズマ!」

「あ? どうした」

何を急に、と問うように眉を釣り上げるグズマの腕には割と多めの紙袋が掛かっていた。

「……い、いや。……楽しんできたかい?」

「ん? あー…………まぁ、それなりにな」

「……っっ………………そうかい」

拳に力が入る。

爪が手のひらに食い込む。

「……あたいは部屋に戻るよ」

それを悟られないように、あたいはグズマの前から離れた。
 ▼ 49 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/22 20:57:38 ID:xUtY8BNU [15/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
化粧を簡単に落として、ベッドに体を投げ出す。

もう、壁を殴るほどの気力も残っていなかった。

帰ってきた時の、グズマの満足感が出ている表情が脳裏に浮かぶ。

同時に、眼球が熱を帯びた。

嫉妬、羨望、敗北感、後悔、絶望。

色々な感情が頭の中でごちゃ混ぜになる。

頭の中で溢れて、それでも行き場をなくした感情のスープは、目から流れ出てくる。

変えてもらった枕がじっとりと湿っていくのが感じられる。

「……っ…………っぅ…………ぅっく……」

――なんであたいじゃないんだ。

――なんでミヅキなんだ。

――あたいが遅かったからダメなのか?

――ミヅキっていう相手が悪かったのか?

――それとも

――あたいだからダメなのか?
 ▼ 50 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/22 20:58:05 ID:xUtY8BNU [16/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
なんで

 どうして

  なんで

   どうして

    なんで

     どうして

      なんで

       どうして

        なんで

         どうして

          なんで

           どうして

            なんで

             どうして

              なんで……
 ▼ 51 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/22 20:59:08 ID:xUtY8BNU [17/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
空が白んできた。

結局、一睡もできていない。

太陽の光の前に為すすべもなく消えゆく星々を眺めていると、ラナキラの中腹に太陽がその姿を現した。

「…………起きるか」

涙はもう出ない。

一晩中で続けて、枯れてしまったから。

あたいの顔、今どうなってるんだろう。

きっと、泣き腫らして充血した目にクマまでつけて、酷い、醜い顔なのだろう。

とりあえず顔を洗うか、トボトボ廊下を歩いて階段を下る。

屋敷の構造的には、洗面台まで行くのに一旦玄関を通らなければならないのだが――

「…………ッ!!?」

玄関は無人ではなかった。
 ▼ 52 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/22 20:59:42 ID:xUtY8BNU [18/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
グズマが1人で何かの支度をしているのだ。

どこに行くのだろうか、その様子を見ていると。

バサァ! と空気が激しく叩かれる音がした。

メラメラと燃える尻尾が見える。

「おまたせー!」

鈴のような声が羽の音に負けじと響く。

「……遅いな」

面倒臭そうな声で応じるグズマの横顔は、心なしか笑っているように見えた。

「もう準備できた?」

「あぁ。もう行けるが」

ハッと気づいた。
 ▼ 53 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/22 21:00:14 ID:xUtY8BNU [19/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミヅキの口調が、昨日と比べて明らかに違う。

……というか、タメ口になっている。

しかも、グズマがそれを咎める風はない。

たった昨日1日で、果たして何があったのだろうか。

フラッ、とめまいに襲われた。

もう、会話を聞いてもいられなかった。

これ以上は立っていられない、と判断するしかない。

ゾンビのような足取りで、元来た道をフラフラと歩く。

階段でなんどもコケかけながら、なんとか部屋までたどり着き。

力尽きて死ぬように、ベッドへ倒れこむ。

そのままあたいは意識を失った。
 ▼ 54 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/23 19:12:34 ID:20o2edps [1/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
「………………ん! …………さん!! ……姐さん!!!」

近くで叫び声が聞こえて、意識が強制的に呼び起こされる。

「っ……ん? なんだい突然」

ぼやけた視界が、数秒を経てやっと像を結んだ。

三度登場、したっぱちゃんだ。

今度こそ文句を言おうと口を開いた矢先、先を越された。

「だ、だ、大至急来てください!」

ほとんど意識が寝ているあたいの腕を引っ張って強引に立たせ、腕を握ったまま走り出すしたっぱちゃん。

寝起きで働かない頭でなんとかついていき、尋ねる。

「突然どうした?」

「どうもこうもないっすよ! 大事件です!」

「だからどんな?」

「見た方が早いっす!」
 ▼ 55 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/23 19:12:58 ID:20o2edps [2/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
結局全貌が掴めないまま、連れていかれた先はテレビの前だった。

やっていたのはニュース番組。

丸半日寝ていた計算になるのだが、そんなことよりももっと大きな衝撃があたいを襲った。

『続いて、速報です。アローラチャンピオンミヅキさんの熱愛報道です! 相手は、あのスカル団のグズマとのことですが……何があったのでしょうか』

「お相手」ではなく「相手」、「グズマさん」ではなく「グズマ」、「何があったのでしょうか」まるで脅しか何かのせいでミヅキが仕方なくグズマといることを匂わせるような発言。

どう考えても、公共の番組では極大の失礼にあたるであろう。

しかし、マスコミの中にそれを咎めるものはいない。

むしろ、キャスターの方はただ原稿を読んでいるだけなのかもしれない分、撮影者に殺意が湧いた。

『街角の方々はこのこと、どう思っているんでしょうか。インタビューして見たいと思います」

画面が切り替わり、ハウオリデパート前の映像が映し出される。

最初のインタビューは、散々だった。
 ▼ 56 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/23 19:13:27 ID:20o2edps [3/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
『何かの間違いか、じゃなかったら脅されてると信じたいですけどね! じゃなきゃあんなスカル団とかいうクズと一緒になんかいないでしょう?』

本来であれば絶対に放送してはいけないような、罵詈雑言。

しかし、それは誰に指摘されることもなく罷り通ってしまう。

何故なら、多数決が正義だから。

それがどんなにおかしなことでも、数に物を言わせれば通ってしまう、そんな社会だから。

『ミヅキちゃん可愛いもんねぇ。悪いやつに狙われて、かわいそうに」

どいつもこいつも、表面のことすらも知らないくせに…………ッ!

テレビを殴り飛ばしたい気分だった。

八つ当たりしても仕方ない、となんとか押さえ込み、あたいはしたっぱちゃんに言った。

「……消してくれ。不愉快だ」

「は、はいっっ!」

キャスター達による誹謗中傷が、プツリと切れて真っ暗な画面に変わる。

「グズマはどこにいる?」

「はいっ! え、えと、昼のニュースでこれ見たっきり部屋に籠っちゃってて」

それを聞いた瞬間、返事すらもせずにあたいは走り出していた。

外では、朝は降っていなかったのにザァァァァ、と大粒の雨がボロ屋敷の屋根を連打していた。
 ▼ 57 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/23 19:13:51 ID:20o2edps [4/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
念のため救急箱を持ってグズマの部屋のドアの前に立つと、ガン! ガン! という強烈な打撃音が壁越しにも聞こえて来た。

「……おい、グズマ!」

半ば怒鳴るように呼びつけても、返事はない。

幸い鍵なんかはこのボロ屋敷にはないので、そのまま突入する。

目の前には、血だらけの壁と血だらけの拳のグズマがいた。

「……なんだよ。俺に用か」

ぶっきらぼうな物言いからは、そこはかとしれない悲壮感が漂っていた。

「……あぁ。あれ、見たんだよ」

グズマの顔が、怒りに歪んだ。

「……チッ」

ダン! とグズマが壁をまた思いっきり殴りつける。

血が派手に飛び散り、椅子に付着した。
 ▼ 58 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/23 19:14:24 ID:20o2edps [5/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
「やめな!」

一昨日自分が同じことをやっていたのも忘れて、あたいは一喝する。

「……うるせえ」

「うるさくなんかないよ。ほら、手、出しな」

手の救急箱を見せてやると、グズマは案外素直に手を差し出してきた。

同じように包帯を巻かれた手で、今度はあたいが巻いてやる番。

丁寧に、丁寧に。

巻き終わって、グズマがボソッと小さな声を出した。

「……ありがとよ」

「ただのお返しだよ」

グズマが乱暴に椅子に座る。

他に座るところもないのであたいはベッドの端に腰をかけた。
 ▼ 59 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/23 19:14:58 ID:20o2edps [6/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
重い沈黙が2人の間に横たわる。

走ってくるまでに話すことは色々考えていたはずなのに、いざこの状況になってみると喉から声が出なかった。

結局、先に口を開いたのはグズマだった。

「……なぁ。俺ってやっぱ悪者なのか?」

「…………いや、」

「なんで俺、こんな状況になってるんだろうな。ろくに外出も出来ずによぉ」

この言葉には、ある過去があった。

半年ほど前の、ウルトラビースト襲来事件。

黒幕は、それを呼び出した張本人の、エーテル財団代表、ルザミーネのはずだった。

なのに、帰ってみれば世間ではその補助に過ぎなかったスカル団が世界を危機に陥れた大悪人になっていたのだ。

当然そのボスであるグズマは世界中の敵となり、バトルの腕が認められているバトル施設以外では立ち入り禁止になっている、なんてのはザラなのだ。

今は極力世間に関わらないようにして、生活には支障をきたさないようになって来たのだが、それも今回で終わり。
 ▼ 60 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/23 19:15:28 ID:20o2edps [7/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
「……おかしくねぇか。どれだけ努力しても認められない。悪い方だけはガンガン見つけられて叩かれてよ」

「…………」

「腐ってんだよ……どいつもこいつも!!」

叫び声は、ボロ屋敷の壁に吸収されて虚しく消える。

「やっぱり、俺はただの悪いやつ、悪役で、世間には要らない存在なんだろうな…………」

グズマの目は、何も映していなかった。

絶望の淵から落ちたような、そんな表情。

グズマの心は、空っぽだ。

むしろ、空を超えてマイナスのエネルギーが溜まって、溢れている。

だから、中和してやらなければいけない。
 ▼ 61 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/23 19:16:04 ID:20o2edps [8/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
中和した上で、満たせるような、何か。

それは――なんだろうか。

いさめる、肯定する、そんな建前なんか人間不信に陥っているやつには効かない。

もっと大きい、それでいて絶対に嘘はないと証明できるようなもの。

それでいて、グズマの欲するものを、満たせるような、何か。

そんなものを、あたいが持ってるはずも――



――いや、一つだけ、あるじゃないか。



あたいがグズマを想う気持ちは、正真正銘、本物だ。
 ▼ 62 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/23 19:16:23 ID:20o2edps [9/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
あとは、そのことを、絶対に嘘ではないとわかる方法で、伝えるだけ。

心臓の拍動が、急激に速くなった。

全身が石のように固まって、動かない。

それでも、口を無理やりこじ開けて、どうにかかすれ気味の声を出した。

「…………な、なぁ。……こんな時に、わ、悪いんだけど、さ」

「……なんだよ」

ドクッ、ドクッ

「……あ、あ、あたいは…………」

ドクッドクッ、ドクッドクッ

「…………………………グズマ、お前が……」

ドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッ
 ▼ 63 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/23 19:16:44 ID:20o2edps [10/20] NGネーム登録 NGID登録 報告














「…………す……好きだ……っ!!」













 ▼ 64 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/23 19:17:14 ID:20o2edps [11/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
グズマは、ただぽかんと口を開いていた。

その表情はただ一色、驚きだけ。

再び沈黙が場を支配する。

一日千秋という言葉が痛いほど身に染みるような体感時間を経て、それでも黙るグズマ。

半ば諦めたような気分になった。

そのせいで余裕ができたのだろうか。

ふと、ただ「好きだ」と言われても返答に困るんじゃないかと思い至った。

「……だからさ。もしグズマが良ければ……ミヅキとの恋人ごっこじゃなくて…………ほ、本当の恋人に……なって、くれないか」

グズマは開いていた口を閉じ、何かを思案するような素振りを見せた。

「…………そうか。……そういうことか」

しばらくして、グズマは1人納得した。

そして、その口が開かれる。
 ▼ 65 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/23 19:17:33 ID:20o2edps [12/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
「………………多分、俺もだ」

「……はぁ?」

多分、って何?

というか今なんて言った!?

脳内にクエスチョンマークの嵐が吹き荒れる。

(待て待て待て、今なんて言った!?)

混乱の中で、グズマは付け足してこう言った。

「いや、最初に俺がお前に相談したのってよ。多分俺がお前を心の底から信頼してたからだろ? お前に話せばとりあえず安心できると思ったんだよ。それは、好きの一種にはならねえか?」

そんなことを真面目に言ってくるグズマに、あたいは――
 ▼ 66 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/23 19:18:03 ID:20o2edps [13/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
「ふっ…………あははははは!」

――思わず笑ってしまった。

「なんだよ、なんかおかしいこと言ったかよ」

ふてくされた表情になるグズマを笑い混じりにたしなめる。

「いや? おかしくはないけどさ。なんか……グズマらしくていいって思っただけだよ」

グズマの言葉は、ロマンチックでもなんでもなかった。

けど、変にグズマが突然ロマンチックなこと言い始めても気持ち悪いしな。

「グズマらしいよ」

一旦笑いが収まってからそういうとグズマも笑った。

「はっ、そうか。ならいいけどよ」

2人して納得していた時だ。
 ▼ 67 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/23 19:18:19 ID:20o2edps [14/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
バタン! と扉が騒音を立てて開く。

「「ミヅキ!?」」

「はーい! ミヅキでっす!」

パーン! と何かが弾けるような音がした。

同時に、視界にキラキラとした紐が縦に伸びた。

「おっめでとーございまーーす!!」

ミヅキが後ろ手に隠し持っていたクラッカーがなったのだ。

「…………どういうことだい?」

目を細めてミヅキに問うと、ミヅキはにかっと歯を見せて笑う。

「んー? 簡単だよ?」
 ▼ 68 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/23 19:18:41 ID:20o2edps [15/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
「グズマさんへの告白、あれ嘘でーす!!」

「「……は、はぁーーー!!?」」



「説明しよっか?」

楽しそうにニコニコとこちらを窺うミヅキ。

「……あぁ。してもらおうか」

グズマが答えると、何故かミヅキはこちらを向いた。

「この前プルメリさん、リーグに来たよね?」

「……あぁ、行ったな」

「あの時、グズマさんの話出したらあからさまに表情が変わるから、まだくっついてないのか〜って思ったの」

「……よ、余計なお世話だよ」

「だから、ちょっと焚きつけようと思って、告白してみた」

悪戯をした子供のように悪びれもせず、ミヅキは言った。

「……そんなことなのかい?」

「うん!」
 ▼ 69 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/23 19:19:01 ID:20o2edps [16/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
……泣いていた自分がバカみたいだ。

「……はぁ。今回は礼言っとくよ。ありがとう」

もう、怒る気力もなかった。

こくこく満足げに頷くミヅキに、今度はグズマが話しかけた。

「おい、スクープの件は大丈夫なのか」

言われてハッと思い出した。

あたいのせいでミヅキが批判を受けるのはどう考えても良くない。

「ん、それ? ありがと!」

ミヅキが意味の分からないことを言い出した。

「はぁ?」

「いやー、わたし、チャンピオン辞めたかったんですよねー。めんどくさいし? だから、それを口実にハウにチャンピオンあげました!」

さらっと重大なことを言ってのけるミヅキに、2人して唖然としてしまった。
 ▼ 70 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/23 19:19:19 ID:20o2edps [17/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
「じゃあ、この後はどうするんだい?」

「カントーに戻ります! リーリエに会わないとなので」

一応その後も考えてもいたようで、少し安心した。

「……お前はチャンピオン降りて、それでいいのか?」

まだグズマは心配していた。

「さっきから言ってるじゃないですか。めんどくさかったんですよ。利用しちゃってすみません」

「……そうか。なら、良い」

一通り話が済んだと判断したのか、ミヅキはくるんとあたいたちに背中を向ける。

「じゃっ、お幸せに!」

ボールからフーディンを出してテレポートを使わせ、一瞬でミヅキはその場から消えた。
 ▼ 71 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/23 19:19:35 ID:20o2edps [18/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
嵐のようなヤツが過ぎ去って、また部屋は雨が屋根を叩く音に満たされる。

「…………なぁ」

グズマが、口を開いた。

「俺、思ったぜ」

「……? 何を」

「…………」



「悪役で、良かった、ってな」



「……あぁ、ほんと、その通りだね」
 ▼ 72 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/23 19:19:53 ID:20o2edps [19/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
さっきから降り続けている雨は、まだ止みそうもない。

現実は、小説みたいに都合よく情景描写はしてくれないらしい。

いや、もしかすると、この止まない雨が情景描写だったりするんだろうか。

そうだとしたら多分、これからもグズマやあたいたちは世間から悪者扱いされるんだろう。

でも、悪者のあたいたちからしてみれば、そうやって本当のことを知ろうともせずにただ叩くだけのやつらのほうが悪いやつであって。

結局世の中には本当の悪者なんていないか、みんなが悪者なんだろう。

勘違いしないでほしいが、「悪者」と「悪役」は違うのだ。

今回はグズマが世間の「悪役」だったからこそこうして上手くいった。

だったらどれだけ批判されようが、あたいはずっと「悪役」でいてやろう。



悪役で、本当に良かった。



 ▼ 73 羽真◆Ju6JKuHffQ 17/05/23 19:20:14 ID:20o2edps [20/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
というわけでミヅグズに見せかけてのプルグズSSでした
いかがでしたか?
悪役SS企画へ向けてのSSってことで当初ミヅグズだったんですが、プルメリ姐さんいいなぁ、という経緯がありましてこんな感じになりました
今回一番悩んだのは圧倒的にスレタイですね
プルグズなんだけど最初はミヅキから始めたいっていう状況をどうするか考えた結果、スレタイに【スレタイ詐欺】を入れるということになってしまいました(?)
あと今回はプルメリさんもグズマさんもそういう人じゃないんであんまりにせんはっぴゃくにじゅうはちを入れられなかったのがね……
無理やり入れるのは違和感しかないのでやりませんでした

小話ですが、今日落とした分は3時間くらいぶっ通しで書ききったんですけど、そのデータまるまる吹っ飛びかけてマジで焦ったという事故がありました

なお、このSSは前述の通り悪役SS企画に参加しております(URLは以下)
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=590254

最後にこのSSとは関係ないですが、こちらを書くためバンギ×グレイシアの方かなり放置してしまいました
そちらを見て下さっていた方申し訳ないです
もう更新していきますのでご安心を

さてさて、今回はこの辺でお開きとなります
質問感想文句などなど、次レス以降になんでもどうぞ
答えるものは答えていきますので
それでは、また会う日まで!


フラれる描写難しかった……
 ▼ 74 ゲツケサル@タイマーボール 17/05/23 20:34:48 ID:KzUkDh.o NGネーム登録 NGID登録 報告
乙でした
企画の方も楽しみですわ〜
 ▼ 75 チャブル@こないれ 17/05/24 11:41:59 ID:x9EAMNj2 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
乙でした
とても面白かったです
 ▼ 76 ガエルレイド@ハバンのみ 17/05/24 16:17:09 ID:5.zj/ZII NGネーム登録 NGID登録 m 報告
おつでした!!
すごく面白かったです!
 ▼ 77 ェイミ@いでんしのくさび 17/05/24 20:23:50 ID:RRqSCq06 NGネーム登録 NGID登録 報告
めちゃくちゃ面白かった
乙です
 ▼ 78 アルヒー@フェアリーZ 17/05/24 20:40:40 ID:VngcgfbA NGネーム登録 NGID登録 報告
お疲れ様です!
 ▼ 79 ィアルガ@みずのいし 17/05/25 19:12:31 ID:ggkMaGdo NGネーム登録 NGID登録 m 報告
お疲れ様です!
  ▲  |  全表示79   | << 前100 | 次  |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |  ▲      
                  スレ一覧                  
荒らしや削除されたレスには反応しないでください。

. 書き込み前に、利用規約を確認して下さい。
レス番のリンクをクリックで返信が出来ます。
その他にも色々な機能があるので詳しくは、掲示板の機能を確認して下さい。
荒らしや煽りはスルーして下さい。荒らしに反応している人も荒らし同様対処します。




面白いスレはネタ投稿お願いします!
スレの消えている画像復旧リクエスト
スレ名とURLをコピー(クリックした時点でコピーされます。)
新着レス▼