【SS】ミュウ「ミュウツー!今日もあそぼ!」ミュウツー「......」:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】ミュウ「ミュウツー!今日もあそぼ!」ミュウツー「......」:ポケモンBBS

  ▼  |  全表示30   | <<    前    | 次  |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |   ▼   
                  スレ一覧                  
ポケモン

【SS】ミュウ「ミュウツー!今日もあそぼ!」ミュウツー「......」

 ▼ 1 メタマ@でんきだま 17/06/09 18:25:05 ID:r4EYS3C6 [1/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「...今日も清々しい朝だ」

...私の名はミュウツー。戦う為だけに人間によって造られたポケモンだ。

造られた、と言っても、ポリゴンの様に一から人間に作られた訳では無く、ミュウというポケモンの遺伝子の改造によって造られた、所謂、生物兵器である。

しかし、例え、生物兵器であったとしても、この星の生き物である事に変わりはない。その証拠に、この胸の中では絶えず心臓が脈打っており、全身には温かな血液が流れている。

元々は、とある組織の下で兵器として働いていたが、色々あって、今では辺り一面、美しい緑を放つ平野の端くれに、ひっそりと口を開けている洞窟に一匹で住んでいる。

一匹で寂しく無いのか?と、数少ない知り合いによく聞かれるが、そんな事は無い。寧ろ、私からすれば、兎に角大勢で群がりたいという心理の方が謎である。ただただストレスを溜め込むだけではないか。

という訳で、今日も一匹で目覚め、一匹で朝を満喫するのである。

「...やはり、蒼く澄んだ空は、観ていて心地が良い」

まだ寝起きだからか。欠伸をしながらそう言い、暫く風でも感じようかと思ったその時。

「きゃああっ!!誰か助けて!!」

「へっへ、叫んでも無駄だぜ?此処には誰も来ないからな」

甲高く、耳に突き刺さる様な悲鳴と、低く、濁っている怪しい声が、さも私の思考を遮るかの様に聞こえて来た。

「...またか」

溜め息こそ出なかったものの、私は、酷く呆れた顔をしてそう呟いた。というのも、先程の怪しい声が述べていた通り、この辺りは人間はおろか、ポケモンですら滅多に立ち入らない場所である。それを利用して、よく拉致魔が拉致したポケモンを、一晩かけて此処へと連れて来るのだ。

無論、私には全くの無関係なのだが、悲鳴を聞いたからには放っておく訳にもいかない。そう思って、いつも助けてやっているのである。

今回も、いつもの様に、声が聞こえた方へと歩みを進めて行く。
 ▼ 2 ルネアス@あおぞらプレート 17/06/09 19:32:54 ID:r4EYS3C6 [2/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「お願い...誰か...っ!!」

「ふん、無駄無駄」

...やはりだ。予想が的中した。恐らくメスであろうミミロップが、オスだと思われるバンギラスに手足を抑えつけられている。ものの二分歩いたらこれだ。

因みに、私はその二匹かなり近付いているのだが、どうやら二匹とも(それぞれ別の意味で)必死らしく、こちらには気づかない様だ。

「...ならば」

このままでは気付かれる前に手遅れになってしまう事を悟った私は、少しだけ手のひらに気を集中させ、練り合わし、小さい『はどうだん』を作りだすと、それをバンギラスへと投げつける。そして...

「痛ッ!?」

見事命中。突然の攻撃に驚いたのだろうか。素っ頓狂な声をあげている。その様子を間近に見ていたミミロップも、突然の出来事に思わず目を円くしている。...何?はどうだんは何があっても絶対当たる技だと?知らんな。

暫くすると、突然の攻撃による混乱が収まり、攻撃の主を四方八方見回して探し始めた。そして、漸く...

「...お前か、つまらん攻撃を当てたのは」

私の存在に気付いた。奴の鋭い目は怒りに燃えており、発した声からもそれが感じられる。
 ▼ 3 ルホッグ@ねむけざまし 17/06/09 20:12:19 ID:r4EYS3C6 [3/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「...見たからには、どうなるか分かってるだろうな?」

先程よりも更に低い声でそう述べ、こちらを威嚇する。並のポケモンなら、身を低くして逃げていきそうな剣幕だ。並のポケモンなら。

「ああ、勿論」

そうとだけ答えた私は、口角を上げ、挑戦的な笑みを奴に見せつけた。私にとって、奴の威嚇等どこ吹く風なのである。

「ぐううう!!しゃくに触る奴だ...!!こうなればバラバラに噛み砕いてやる!!」

とうとう怒りが爆発したのだろうか。荒々しい声でそう述べると、その巨体に似合わない跳躍で、こちらへと跳び掛かって来た。そして、ナイフの様な歯が幾多も生えている口を大きく開ける。

しかし、特に動揺する事も無く、

「フン」

と鼻を鳴らした私は、再び手のひらに気を集中させ始める。そこから、また気を練り合わせる訳だが、今度は先程と比べ物にならない程の膨大な量の気を、しかも、目にも止まらぬ早さで練り合わす。そして、一瞬の間に出来上がったそれを、今にも噛みついてきそうなバンギラスの腹に撃ちこんだ。
 ▼ 4 ギルダー@こだわりハチマキ 17/06/09 21:04:20 ID:r4EYS3C6 [4/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「ぐはぁっ!!!」

...効果は抜群だ。奴は大きく後方に吹き飛ばされ、地面へと叩き付けられる。そして、ぐったりとして動かなくなった。どうやらのびてしまった様である。

「...フン、口程にも無かったな」

...まあ、今度こそ一匹の時間を楽しめる。早く戻ろう。そう思い引き返そうとした矢先。先程救出したミミロップが駆け寄って来、

「あ、あの...有り難う御座います」

と深々と頭を下げて私に礼を言った。

「礼など要らん」

彼女を軽く突き放す様に答えると、今度こそ帰り道へと私は歩みを進めて行った。


?「...クスクス」
 ▼ 5 ヤップ@ゴーストメモリ 17/06/10 00:59:26 ID:SMsBSmVg [1/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「...ふわぁぁ...」

洞窟へと帰って来た私は、その前へと座りこみ、大きく欠伸をした。

家につくと、無性に安心感を覚えるものだ。それで、先程までの緊迫した雰囲気が緩み、欠伸が出たのであろう。

しかし、その欠伸は突如として遮られる事となる。

「お帰りミュウツー!」

という黄色い声が、洞窟から聞こえて来たのだ。

私は、その声の正体が直ぐに分かった。何せ、これまで幾度も聞いてきた声だからである。
 ▼ 6 ッカニン@アクアカセット 17/06/10 01:04:57 ID:SMsBSmVg [2/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「...貴様、何しに来た」

その声の主に、声を低くしてそう尋ねた。

すると奴は、何の躊躇も無く、

「遊びに来たんだよ!」

と満面の笑みで無邪気に答えてきた。

「帰れ」

私はすぐさま帰る様促した。奴は、私の唯一とも言える苦手な存在だからである。

すると、

「えー」

という声と共に、小さいピンク色の小動物が、ふわふわ浮いて洞窟から出てきた。

「一緒に遊びたいよー!」

「五月蝿い。帰れ、ミュウ」

...ミュウ。私の改造元であるポケモンである。全てのポケモンの遺伝子を持っており、その力は私までとはいかないものの、強大である。

今私の目の前にいるこのミュウは、私の数少ない知り合いの内の一匹である。

しかし、こやつは...
 ▼ 7 リンリキ@ふしぎなきのみ 17/06/10 01:34:21 ID:q.MfECqM NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
支援
 ▼ 8 ミラミ@キーストーン 17/06/10 13:44:00 ID:SMsBSmVg [3/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「ねえいいでしょ!あそぼー」

...こういった具合に、何故か私にしつこく付き纏う。

それも、「遊ぼう」や「一緒にご飯を食べよう」といった、全くもって下らない理由ばかりでだ。

そして、何よりも厄介なのが...

「...!貴様!また私の食糧を食べたな!」

「えへ、バレちゃったか」

...この様に、私が普段から溜め込んでいる食糧を無断で食い荒らすのである!こやつを初めて見た人間は、可愛いだの愛らしい等とぬかすが、私には憎たらしい害獣にしか見えない。

「そ、それはそうと!」

ただ食いを誤魔化すかの様に、奴は咄嗟に話題を切り替えようとする。小賢しい。

「さっきのミュウツーかっこ良かったよ!」

先程の拉致魔の様子も見ていたのか。憎い。
 ▼ 9 リトドン@エレベータのカギ 17/06/10 14:06:42 ID:SMsBSmVg [4/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「...貴様、それ以上の狼藉は許さんぞ」

先程よりも更に低い声でそう脅すと、また私は手のひらへと力を込める。しかし、今度は気ではなく、闇のエネルギーを集中させていく。そう、シャドーボールを放とうとしているのである。奴が侵入して来た時は、いつもこうやって追い払っているのだ。

「わ、わわわ!ちょっと待って!」

奴もそれを察したのか。途端に、手足をばたつかせて慌てふためき始める。待ってと叫んでいるが、お構い無しに私はエネルギーを集中させ続ける。

「ちょ、ちょっと話があるの!」

「...話だと?」

奴が自らの危険を犯してまで話をしようとは珍しい。いつもなら大急ぎで逃げ帰って行くのだが。

私は一度、攻撃の体勢を崩し、エネルギーを集中させるのを止めた。

「...話とは何だ?つまらない話なら帰って貰うぞ」

相変わらず、いつもより低い声で脅しをかけて問う。すると、

「ねえ、街に行ってみない?」

と問い返してきた。

...街、か。蟻の大群の様に密集している人間が、毎日昼夜問わずせわしなく生活を営んでいる場所だ。

そのせいで、夜でも星の様な数の電灯が、目に刺さる様な光を放っている。

私も、昔少しの間ひっそりと住んでいたが、ここを見つけてからはそれっきりである。
 ▼ 10 ルキー@ぼうじんゴーグル 17/06/10 14:08:03 ID:SMsBSmVg [5/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
>>8
修正

「さっきのミュウツーかっこ良かったよ!」

先程の拉致魔撃退の様子も見ていたのか。憎い。
 ▼ 11 トライク@はかせのふくめん 17/06/10 14:15:15 ID:SMsBSmVg [6/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
>>9
もっかい修正

そのせいで、夜でも星の様な数の電灯が、目に刺さる程の光を放っている。

誤字ばっかですまん
 ▼ 12 ガミュウツーY@おおきなキノコ 17/06/10 14:52:40 ID:SMsBSmVg [7/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
しかし、特に街に思い入れも無いミュウが、突然街へ行こうと誘う等、妙である。

「何故貴様は街に行きたいんだ?」

私は奴にそう尋ねた。すると、帰って来た答えは

「だって、楽しそうだもん!」

...なんという返答だ。特に目的も無く、楽しそうという理由だけで行くのか。愚か過ぎる。

とは言え、私も久々に街へ行きたくなった。

人間という生き物はつくづく謎な存在だが、その文化等は妙に惹き付けられる。

街に行くというのは、それらを知る最高の手段なのだ。

何よりも、一つの街に行くだけで美味い物がたらふく食べられるという利点がある。

「...良いだろう。同行してやる」

街に着けば別行動をすれば良い。そう思い、私は同行を許可した。

「わーい!やったぁ!」

奴はそう聞くと、あちらこちら飛び回って喜びだした。そこまで私と出かけられるのが嬉しいのか?私は疑問に思ったが、特に悪い気分もしなかったので、気にしない事にした。
 ▼ 13 ードラ@ピーピーマックス 17/06/10 19:30:00 ID:SMsBSmVg [8/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―――――――――――

「街ってどんなところなんだろう?楽しみだなー!」

街へと歩みを進めてはや五分。ずっとこの調子である。

洞窟から街へはかなり距離があり、テレポートを使う事を進めたのだが、奴が「ゆっくり行きたいの!」と言い、結局(奴は浮いているが)歩く事になった。

...何故だ?何故態々無駄な時間をかけたがる?

目的は最短の手段で、極力早く済ませられる方が良いではないか。

ますます謎が深まる。

「あ!もしかしてあれが『びる』?おっきいなぁ!」

...色々と考えている内に、随分時間が経っていた様だ。

ミュウの言う通り、前方に、恰も背比べでもしているかの様に立ち並んでいるビル群が見える。

「じゃあ街はもうすぐだね!急げー!」

そう言うと奴は、街へと駆け出した。

...ゆっくり行くのでは無かったのか。と一瞬思ったが、私は考えるのを止めた。
 ▼ 14 グロコ@クチートナイト 17/06/10 19:41:22 ID:SMsBSmVg [9/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
――――――――――――

「わーすごーい!人がいっぱーい!」

人間に見付からぬ様、姿を消しているミュウが、初めての街に感嘆の声をあげた。

一方、自前のマントで人間に扮している私は、

「うーむ、ほんの数年でここまで変化を遂げるとは...」

と、街の凄まじい変化に思わず驚きの声をあげた。

それにしても、雲霞の様に犇めく人間の内の一人位、私の正体に気付いても良い筈だが、私が本当に人間に見えるのか、はたまた、人々の目が節穴なのか、気付く者が誰一人としていない。まあ、その方が好都合なのだが。

「あ、あのー...そんな所でずっと立って、どうしたんですか?」

突然、背後から何者かに話かけられた。

振り向いてみると、そこには、リュックサックを背負った、まだ年端もいかない少女が立っていた。
 ▼ 15 カリオ@キトサン 17/06/10 20:19:47 ID:SMsBSmVg [10/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
...幾ら私と言えども、人間の言葉を口から発する事は出来ない。

テレパシーで意志疎通は出来るが、それでは私がポケモンだと気付かれてしまう。

しかし、そのような心配は直ぐに崩れ去る事になる。

私の直感が、「こやつは安全だ」と告げたのだ。

「すまない。少し考え事をしていたのだ。邪魔だったのなら退こう」

私は、そう彼女にテレパシーを送る。

すると、突然脳内に声が響いたからか、彼女は驚きのあまりに後退りをした。

ミュウも姿を現し、

「君も、僕達に話かけるなんて物好きだねー!」

と彼女にテレパシーを送った。どうやら、奴の直感も目の前にいる人間が安全だと告げたらしい。

「え、え、え!?」

突然、目の前にポケモンが現れ、更にまた脳内に声が響いて来たからか、彼女は最早どう反応すれば良いのか分からず、目の前であたふたしている。その様子を形容しようなら、浜辺にうち上げられたコイキング、といったところだろうか。
 ▼ 16 ビビール@ファイヤーメモリ 17/06/10 20:25:05 ID:jxSpSoAM NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 17 メノデス@きあいのタスキ 17/06/10 20:29:49 ID:SMsBSmVg [11/11] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
>>6
また修正

小さいピンク色の小動物→ピンク色の小動物
 ▼ 18 ーパ@とくせいカプセル 17/06/11 12:17:56 ID:MnQuHpWE NGネーム登録 NGID登録 報告
これはいいミュウツー
超絶支援
 ▼ 19 ゲツケサル@カメックスナイト 17/06/11 14:01:52 ID:s4iLgFKU NGネーム登録 NGID登録 報告
しえーん
 ▼ 20 ートロトム@こだわりスカーフ 17/06/11 14:12:46 ID:XiDeqXYc [1/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「あ、え、えと、え?」

...どうやら、彼女の脳で、先程起きた現象を理解するのは、陽が地平線に沈む頃になっても無理そうだ。

私は再度テレパシーを送って、これらの説明をしてやる事にした。

「脳に声が響いたのは、私達がテレパシーを送ったからだ。今も、お前の頭の中に私の声が流れている筈だ。そして、ここにいるポケモンは、人間に見つからぬ様姿を消していたところを、お前が安全な人間だと悟って姿を現したのだ。」

「あ、あー...」

どうやら理解出来たらしい。

コイキングの様な動きも、生き締めされた様にぴたっと止んだ。
 ▼ 21 タグロス@どくのジュエル 17/06/11 18:12:29 ID:XiDeqXYc [2/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「え、じゃあ、貴方ももしかして...ポケモン?」

不思議な現象の謎が解けた彼女は、早速私にそう尋ねる。

「ああ。名はミュウツーと言う」

...ここで会ったのも何かの縁だろう。そう思った私は、質問に答えると同時に名も名乗った。

続けて、ミュウも、

「僕はミュウだよ!よろしくねー!」

と、相変わらず無邪気な調子で名を名乗った。

すると、今自分の目の前に浮いているのがミュウと分かった彼女は、

「え、え〜!?ミュウってもしかして、世界で一番珍しいと言われているあの!?うわぁ〜...!!」

と、手をばたつかせながら感嘆の声をあげる。

そして、

「私、ミヅキだよ!宜しくね!」

と、あまりの興奮に、肩で息をしながら、ミュウに自己紹介をした。私には目もくれず。

...何?嫉妬しているのかだと?

そんな訳無かろう。勘違いするな。
 ▼ 22 ンバット@ジガルデキューブ 17/06/11 18:28:38 ID:XiDeqXYc [3/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
...五分位経っただろうか。

少しずつ興奮が収まってきた様子の彼女が、漸く私の存在を思い出した様だ。

「はっ」

と、目でも覚めたかの様に声を発すると、慌てて私の方へと向く。

「あ、あの...ミュウツーさんも宜しくお願いします」

彼女は気まずそうにそう言うと、右手を差し出して握手を求めてきた。

「......」

...私は無言で、その手を軽くはたいた。
 ▼ 23 ケンカニ@エレクトロメモリ 17/06/11 21:58:45 ID:CIbYZ/UY NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ミュウツーらしさを感じる……支援
 ▼ 24 ドイデ@ナゾのみ 17/06/12 00:51:55 ID:HdZViGvU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
―――――――――――

更に何分か経って。

ミヅキがアローラからやって来た、更に、アローラリーグの初代チャンピオンであるという事を聞いた私達は、彼女に、アローラについて色々と問いただしていた。

何せ、私達にとってアローラは未知の世界であり、知っている事と言えばここからずっと南に位置している、という事位である。

その為、質問の答えはどれも新鮮で、興味深い物であった。

特に驚いたのが、アローラではまだポケモンリーグが出来たばかりで、ジムに至っては、骨組みすら出来ていないという事だ。

ジムやポケモンリーグは有って当たり前だと考えていた故に、私は、自分の無知さを思い知らされた。

ミュウや、テレパシーを使うポケモンの事を聞くと、噂で聞いた事があると言ったが、私の事については、

「うーん...」

と、唸るだけで、結局何も出てこなかった。

まあ、それが当然なのだが。
 ▼ 25 ンゲラー@ラティアスナイト 17/06/12 19:01:56 ID:HdZViGvU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
そうこうしている内に、段々と聞きたい事が無くなってきた。

彼女も、先程から質問に次ぐ質問を繰り返されて、いい加減鬱陶しくなってきただろう。次で最後の質問にするとしよう。

彼女の背中で、ハリーセンの如く膨れあがっているリュックサックを見るや否や、私は、

「そのリュックサックには何が入っているんだ?」

と、他人の持ち物の事を聞くという、最後の癖をして、不躾な質問を投げ掛けた。

しかし、

「いえいえ、そんな大した物じゃないですよ。カントーに里帰りする時に、そこにいる友達や親戚に渡すお土産です」

と、彼女は、しっかり質問に返答してくれた。優しさとはこの事を言うのだろうか。
 ▼ 26 チャモ@ウタンのみ 17/06/13 18:28:47 ID:ebQ6.KPo NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ふと、ミュウが、

「あっ」

と声を発した。

どうやら、先程の彼女の返答で、何かを思い出した様子である。

恐らく、あの事だろうが。

「そういえば、ミュウツーもカントー出身だよ!」

ミュウは、恰も自分の事であるかの様に、得意気に言う。やはり、あの事だった。

「え...えぇ〜!?ミュウツーさんもカントー出身だったんですか!?」

ミュウの話を聞いた途端に、彼女は目を輝かせて、私へとすり寄って来た。

...あの事については長くなりそうだったので、彼女には敢えて言わない様にしていたが...知られてしまっては仕方がない。話すとしよう。

「...その通り。私も、カントー出身だ」

「...しかし、お前の中のカントーと、私の中のカントーとでは、全くの別物だろうが...」

私は、険しい顔付きをして、そう言った。
 ▼ 27 ッチール@リゾチウム 17/06/14 20:52:43 ID:ITU2li5M NGネーム登録 NGID登録 m 報告
彼女は、それを聞くや否や、怪訝そうな表情をする。

...どうやら、先程の私の話の、『お前の中のカントーと、私の中のカントーとでは、全くの別物だろうが...』という部分が理解出来なかった様子である。

私は、その部分を比較的分かりやすい言葉に言い換えて、彼女に説明した。

「...つまり、お前は、カントーを良いところだと思っているかもしれないが、私は、カントーを嫌なところだと思っているという事だ」

これで理解して貰えるだろう...そう思い、話を次の段階へ進めようと口を開けた時である。

「か、カントーが嫌なところってどういう事ですか!カントーは凄く良いところですよ!ポケモンは沢山いるし、皆だって優しいし!幾らミュウツーさんでも、そんな事を言ったら私怒りますよ!」

...私はこっぴどく叱られ、その事に対するあまりの驚きに、まだ半開きだった口が、半開きのまま固定された。

...どうやら、彼女は、この様な話が理解しがたい性格...悪く言えば、面倒臭い性格の様である。

このままでは、私が発したあの言葉の意味を理解させる時間も考えて、全てを話終えるまでに膨大な時間が掛かってしまう...

そう悟った私は、半開きのままだった口を閉じ、頭を左右に振ると、

「...すまなかった。お前の言う通りだ」

と、私に非がある訳ではないが、この話を終える為に、彼女に謝罪した。
 ▼ 28 タマロ@ゴーストメモリ 17/06/16 19:53:52 ID:dNlq2B6U NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「あ、ミュウツーさんも分かってくれました?良かったです!」

私の謝罪を聞くと、彼女はたちまち機嫌を取り戻し、しかめ面が、笑顔へと変わる。

幸い、彼女の様子から察するに、事のきっかけとなった話は、どうやらすっかり忘れている様で、ミュウに至っては、私達と全く別の方を向いており、ふと、一つ欠伸をすると、再び姿を消し去る始末であった。図鑑の通りの気紛れさである。

とはいえ、そのお陰で、記憶を消すなどという荒技を態々行わずに済んだ。奴の性格が、初めて役にたったかもしれない。

一悶着ついて、少し安心したからか、

「ふう...」

と、私は一つ溜め息をつく。

そして、ミヅキへの最後の質問も終わり、他に用も無い為、私は、そろそろこの場を立ち去ろうと考えた。

しかし、その前にまず、私達の話相手をしてくれた礼を彼女に言わねばならない。

なので、彼女に、別れの挨拶と共に、感謝の言葉を送ろう...とした、その時。

「ミュウツーさん、私とバトルしてみません?」

彼女がいきなり、私に勝負を申し込んで来た。
 ▼ 29 ダイトス@こうかくレンズ 17/06/18 18:24:30 ID:HQMfPd/E NGネーム登録 NGID登録 m 報告
その会話を聞いていたのか、

「おー!面白そう!みたいみたい!」

と、姿を消していたミュウが、再び私の視界の前に現れ、そう述べる。

ミヅキも、言葉は発していないが、私とのバトルを期待しているかの様に、キラキラと輝いている瞳をこちらに向ける。...眩しい。これでは、断るにも断れない。

それに、ミヅキはアローラチャンピオン。その実力は相当な物だろう。強い相手と戦う事を好む私にとって、彼女と戦うというのは、正直、胸が踊る。

「良いだろう。相手になろうではないか」

私は、勝負を引き受ける事にした。...ミュウの為にも戦わなければならないという点は、少し引っ掛かるが。
 ▼ 30 ガジュカイン@ジーエスボール 17/06/19 01:09:56 ID:fdOC24gw NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「やったー!」

私が戦いを了承すると、たちまち彼女の顔は笑顔で溢れる。

そして、大した間も挟まずに、

「早速、あの公園に移動しましょう!」

と、今すぐ向かおうとでも言わんばかりに、足踏みをしながら、私達の右手(彼女から見たら左手)にある、一対一のバトル位は出来そうな広さを有している公園を、指差す。...が。

私は、その様子を見て、鼻で笑い、

「その必要はない」

と、今にも走り出しそうな彼女を抑止した。
  ▲  |  全表示30   | <<    前    | 次  |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |  ▲      
                  スレ一覧                  
荒らしや削除されたレスには反応しないでください。

. 書き込み前に、利用規約を確認して下さい。
レス番のリンクをクリックで返信が出来ます。
その他にも色々な機能があるので詳しくは、掲示板の機能を確認して下さい。
荒らしや煽りはスルーして下さい。荒らしに反応している人も荒らし同様対処します。




面白いスレはネタ投稿お願いします!
スレの消えている画像復旧リクエスト
スレ名とURLをコピー(クリックした時点でコピーされます。)
新着レス▼