【SS】もしポケモンスクールに来たのが、サトシではなくシンジだったら part2:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】もしポケモンスクールに来たのが、サトシではなくシンジだったら part2:ポケモンBBS

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【SS】もしポケモンスクールに来たのが、サトシではなくシンジだったら part2

 ▼ 1 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/07 14:41:35 ID:x534qabA [1/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
前作はこちらになります。→http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=527457&l=1-1000#
 ▼ 2 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/07 14:47:28 ID:x534qabA [2/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
島キング・ハラとのバトルに勝利し、2つのZクリスタルを手に入れたシンジ。今日は朝から、海辺でZワザの試し撃ちをするようだ。


シンジ「フクスロー“ウルトラダッシュアタック”」

フクスロー「スウルォウ!!」


シンジがノーマルのZポーズをとると、フクスローは海に向かって突っ込んでいく。フクスローは一直線に進み、海はフクスローに沿って二つに割れた。


シンジ「まぁ、こんなものか」

ククイ「今は一発撃つだけで精一杯だけど、鍛えれば鍛える程力の消耗を抑えられるハズだ」

シンジ「さて、次は…」


シンジが次のZワザを試すためにポケモンを入れ替えようとすると、リザードンに乗って上空を飛び回るカキが視界に映った。


ククイ「おぉ、カキじゃないか」

カキ「ククイ博士。それにシンジも」
 ▼ 3 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/07 14:56:55 ID:x534qabA [3/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
2人に気付いたカキは、地上へと降りてくる。


シンジ「モーモーミルクか」

カキ「あぁ。採れたてだ」

フクスロー「スロォ」


フクスローはリザードンに積んであるモーモーミルクに興味を示す。


カキ「飲みたいのか?」

フクスロー「スロゥ!!」


フクスローは元気一杯の声で応える。


カキ「残念だが、これは配達用なんだ。俺ん家にくれば、もっと沢山飲めるんだが…」

シンジ「諦めろ」

フクスロー「スロォ…」


フクスローはがっかりした様子を浮かべる。
 ▼ 4 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/07 15:03:21 ID:x534qabA [4/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイ「このままじゃフクスローが可哀想だな。シンジ、カキの家に行ってこい」

シンジ「何故俺が…」

ククイ「職場体験さ。カキの家は牧場をやっていてな。折角だから、手伝ってやったらどうだ?」

シンジ「俺は牧場に興味は…」

カキ「ありがとうシンジ。丁度人手が欲しいと思ってたところなんだ」

シンジ「おい」

ククイ「牧場には沢山のポケモンが居る。ポケモンの生態をもっと知るチャンスだぞ」

シンジ「はぁ…。わかりました。行ってきます」


ククイの説得に折れたシンジは、カキの家に行く事を決める。


カキ「シンジには人を乗せられるポケモンは居ないだろ? 俺がライドポケモンを貸してやる」
 ▼ 5 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/07 15:09:57 ID:x534qabA [5/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジはククイから借りたペリッパーの口の中に入り、カキと共に配達先へと向かう。


カキ「次はあそこだ」


リザードンとペリッパーは、とある料理屋の前に着陸した。


カキ「持ってきたぞ」


カキは料理屋のインターホンを押し、住人を呼び出す。


マオ「はいは〜い」


料理屋の扉を開けたのは、クラスメイトのマオだった。


マオ「カキいつもありが…。シンジ!?」

シンジ「なんだ?」

マオ「いや、なんだって…」

カキ「うちの手伝いをしてくれてるのさ」

マオ「シンジが手伝いねぇ…」
 ▼ 6 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/07 15:17:28 ID:x534qabA [6/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「何か問題あるのか?」

マオ「いやいや、とんでもない」


マオはモーモーミルク分の料金をカキに手渡し、颯爽と店の中へ避難した。


カキ「これでメレメレ島は終わり。次はアーカラ島だ」

シンジ「まだあるのか…」


カキとシンジはライドポケモンに乗り、アーカラ島を目指して飛び立った。アーカラ島の民家に着くと、一人の少年が家から飛び出してきた。


ハル「カキ、アローラ!!」

カキ「おぉ、ハル。明日の準備出来てるか?」

ハル「うん。設計図描いた」


ハルは一枚の紙を取り出し、下手糞な絵を見せた。
 ▼ 7 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/07 15:24:43 ID:x534qabA [7/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
ハル「明日ママの誕生日なんだ。だから僕、このケーキを作ってあげるんだ。遅れんなよ。カキんトコの新鮮モーモーミルクがなきゃ作れないんだからな」

カキ「任せとけ」


カキは優しい笑顔で、ハルの頭を撫でる。その後も順調に配達を終え、カキの家にある牧場に到着した。


ロトム図鑑「おおっ、ドロバンコが居るロト!!」

シンジ「ドロバンコ?」

ロトム図鑑「ドロバンコ、うさぎうまポケモン。土を食べて泥を作って、泥遊びをするのが日課」

ドロバンコ「ドブォウ!!」


宙を舞うロトム図鑑が鬱陶しかったのか、ドロバンコはロトム図鑑に泥を吐きかける。


カキ「そうだ。あんまりドロバンコに近付くと泥がかかるぞ」

ロトム図鑑「先に言って欲しかったロト…」
 ▼ 8 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/07 15:31:59 ID:x534qabA [8/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
アマラ「うちのポケモン達、皆元気な顔してるだろ? この子達から搾ったミルクは栄養満点なんだ。あんたもなんか食べるかい?」

シンジ「いえ、俺は…」

フクスロー「スロゥ!! スロゥ!!」


フクスローはモーモーミルク欲しさに、勝手にモンスターボールから出てくる。


アマラ「ちょっと待ってな」


アマラはどこかへ行くと、色黒の男性と共にアイスを持ってくる。


カキ「うちの親父だ」

シブ「どうも、社長をやってます」


シンジはシブから渡された名刺を受け取る。フクスローはアイスに顔を突っ込み貪る。
 ▼ 9 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/07 15:36:47 ID:x534qabA [9/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトム図鑑「写真を撮るロト」


ロトム図鑑はカメラ機能を起動し、シブの写真を撮る。


カキ「なん…だと…」


辺りを見渡していたカキは、とんでもない光景を目にする。


カキ「危なあぁぁぁぁぁい!!!」


カキは小さな女の子が運んでいた瓶を奪い取った。


ホシ「大丈夫だもん!! 危なくないもん!! ホシお手伝いしたいの!!」

カキ「危ない事しちゃダメ!! 全部兄ちゃんに任せろ!!」


カキは妹らしき少女と口論になる。
 ▼ 10 ンゲラー@イバンのみ 17/08/07 15:37:34 ID:D4Gn4Bnk [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
よっ!待ってました!
支援
 ▼ 11 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/07 15:43:20 ID:x534qabA [10/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
ホシ「どう思う? こういうお兄ちゃん。過保護って言うんだよね!?」


シンジは突如として、ホシに回答を迫られる。


シンジ「その前に誰だ?」

カキ「可愛い妹・ホシだ。仲良くしてくれよな」

シンジ(自分で言うのか…)


シンジはカキの隠れた一面を見て、若干引き気味になる。


カキ「お手伝いは俺とシンジに任せて、お前は楽しく遊んでろ」

シンジ「気の所為か? 今俺の名前が聞こえたが」

カキ「やってるフリだけでいい。職場体験って名目で来てるんだから、何かしらやっとかないとマズいだろ」

シンジ「フリでいいんだな?」
 ▼ 12 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/07 15:48:51 ID:x534qabA [11/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキとシンジはドロバンコの体を洗う。


カキ「フリとか言って、結構真面目にやってるじゃないか」

シンジ「一応職場体験だからな」

ロトム図鑑「折角だから、ドロバンコの写真を撮るロト」


ロトム図鑑はドロバンコの後ろに構える。


カキ「そうだロトム。ドロバンコの後ろに立っちゃダメだぞ。蹴られるからな」

ロトム図鑑「だと思ったロトォ!!」


ロトム図鑑はドロバンコの後ろ蹴りによって、天高く蹴飛ばされた。


シンジ「使えないな」

カキ「何やってんだシンジ。ドロバンコは残り60体以上残ってるぞ」

シンジ(兄貴の手伝いでもしておくべきだったか…)
 ▼ 13 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/07 15:55:37 ID:x534qabA [12/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
牧場の仕事が終わる頃には、真っ赤な夕日が昇っていた。


シンジ「毎日こんなに働きながら登校してるのか?」

カキ「あぁ。最初はキツかったけど、慣れたら大した事無いさ」


またもやシンジはカキの新たな面を発見する。そのお陰か、シンジのカキへの「シスコン」というイメージは和らいでいった。


ホシ「お兄ちゃん、そろそろご飯だよ。今日はお客さん居るから、ホシも頑張って料理したんだ」

カキ「いやぁ〜。ホシは偉いなぁ〜」


この瞬間、シンジのカキへの「シスコン」というイメージは一生揺らぐ事の無いものとなった。
 ▼ 14 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/07 16:00:04 ID:x534qabA [13/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
夜になり、カキの家族はシンジを混ぜて食卓を囲んだ。


シンジ「お祈り?」

アマラ「食事の前に、ヴェラ火山にお祈りするんだよ」


シンジはカキの家族と共に、ヴェラ火山に祈りを捧げ黙祷する。


アマラ「じゃあ、皆手を合わせて」

一同「いただきます!!」


合掌を終え、全員が一斉に食事を口に運ぶ。


カキ「シンジ」

シンジ「なんだ?」

カキ「後でちょっといいか?」
 ▼ 15 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/07 16:13:23 ID:x534qabA [14/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
全員が寝静まった頃、シンジはカキに呼び出されバトルフィールドに来ていた。


シンジ「それで? 何の用だ?」

カキ「この間の大試練、凄かったな」

シンジ「お前も一度受けてるんだろ?」

カキ「あぁ。アーカラ島の島クイーン・ライチさんに挑んだんだ。このZリングを受け継ぐために」

シンジ「受け継ぐ?」

カキ「このZリングは、俺の爺ちゃんが生前使っていた物なんだ。爺ちゃんのためにも、俺は炎のZワザを極めたい。アローラの炎になりたいんだ」

カキ「そのためには、お前に勝つのが一番の近道だと思う。俺と同じ、大試練を突破したお前に勝つ事が、今の俺の新たなる試練だ」

シンジ「…」


カキの本心を聞いたシンジは、カキを自分の前に立ちはだかる大きな壁として認識を改める。


〜後日〜
ホシ「お兄ちゃん、気を付けてね」

カキ「は〜い」


カキはやはりシスコンだった。
 ▼ 16 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/07 16:19:49 ID:x534qabA [15/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキとシンジはハルの家にモーモーミルクを届けるため、ライドポケモンに乗って飛行する。


ペリッパー「ペルィ!!」

シンジ「なんだ!?」


ペリッパーの翼に何者かの攻撃がかすり、ペリッパーは森の中へと墜落していく。


カキ「シンジ、大丈夫か!?」


カキはシンジの身を案じ、リザードンと共に空から降りてくる。


スカル団「み〜つけた。こないだのリベンジだ。Zワザ野郎」


ペリッパーを攻撃したのは、過去に二度シンジが撃退したスカル団だった。


シンジ・カキ「お前達は…」

スカル団「ふふふ…」

シンジ・カキ「誰だ?」

スカル団「スカル団だよ!! 赤髪に至ったは地元民だろうが!!」
 ▼ 17 レイハナ@ミミロップナイト 17/08/07 16:21:35 ID:F7x.roio NGネーム登録 NGID登録 m 報告
>>5
ペリッパーの口の中に入ったシンジ想像したら鼻吹いた
 ▼ 18 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/07 16:25:20 ID:x534qabA [16/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「知ってるか?」

カキ「知らん」

スカル団「嘘つけ!!」

カキ「なんでもいいが、配達の邪魔だ。退け!!」

スカル団(兄貴)「俺はな、Zワザってヤツが大嫌いなんだよ」

カキ「Zワザを愚弄する気か?」

バクガメス「ガムェス」


カキはバクガメスを出し、臨戦態勢に入る。


スカル団「野郎共、やっちまえ!!」


カキのバクガメスに対して、スカル団はズバット、ダストダス、ヤトウモリを繰り出した。


シンジ「デンヂムシ、バトルスタンバイ」

デンヂムシ「デンヂィ」

スカル団(デブ)「彼奴、こないだの…」
 ▼ 19 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/07 16:31:23 ID:x534qabA [17/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
スカル団(兄貴)「そういや、トゲなんとかってポケモン使うデブと組んでたっけなぁ」

カキ「お前達、マーマネに何かしたのか!?」

スカル団(デブ)「むしろこっちは被害者っスよ!!」

スカル団(女)「兄貴、とっととやっちまいましょう」

スカル団(兄貴)「だな。いくぞお前ら!!」

カキ「シンジ、準備はいいな?」

シンジ「あぁ」


カキは赤い光を、シンジは黄色い光を纏う。


スカル団(デブ)「この光は…」

カキ「バクガメス“ダイナミックフルフレイム”」

シンジ「デンヂムシ“スパーキングギガボルト”」


バクガメスとデンヂムシのZワザはポケモンだけでなくスカル団までもを巻き込み、周囲の森を塵へと変えてしまう。
 ▼ 20 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/07 16:35:15 ID:x534qabA [18/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「居ない…」


シンジは辺り一面を見渡してみるが、スカル団らしき影はどこにも無かった。


カキ「シンジ、急ぐぞ!! 配達の時間が…」

シンジ「あぁ」


2人はライドポケモンに乗り、ハルの家まで大急ぎで向かう。


ハル「カキ遅いなぁ…」


ハルは家の前でカキの到着を待っていた。もう来ないのではと半ば諦めかけたその時…。


カキ「ハル!!」


ライドポケモンに乗ったカキとシンジの姿が見えた。
 ▼ 21 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/07 16:39:51 ID:x534qabA [19/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「遅くなってごめん」

ハル「もう来ないかと思ったよ」

カキ「渋滞だったんだ」

ハル「空で!?」


カキは遅れた理由をなんとか誤魔化した。


ハル「じゃあ、遅れたお詫びにお願い聞いて。2人のバトル見せてよ」

カキ「あぁ。いいぞ」

カキ(こんなに早くシンジと戦う日が来ようとはな…)

シンジ「時間が無い。1vs1で済ませるぞ」

カキ「だな」


シンジとカキは、ハルの家の庭に集まる。
 ▼ 22 日はここまで◆kDdT4vyqmg 17/08/07 16:43:41 ID:x534qabA [20/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「いけ、バクガメス」

バクガメス「ガムェス」

シンジ「キングドラ、バトルスタンバイ」

キングドラ「ドルァ」


炎タイプのバクガメスに対して、水タイプのキングドラ。相性ではシンジが有利だ。


シンジ「“あまごい”」


キングドラは庭に雨を降らせる。


シンジ「“ハイドロポンプ”」

カキ「俺のバクガメスは、例え水タイプの技でも耐え切る事が出来るのさ!!」

バクガメス「ガメェ…」

ハル「バクガメス戦闘不能!!」

カキ「」
 ▼ 23 ンニュート@もりのヨウカン 17/08/07 18:06:58 ID:j5OT4dLY NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 24 ァイアロー@シュカのみ 17/08/07 22:21:33 ID:3n3q7NPs NGネーム登録 NGID登録 m 報告
待ってましたー!
フクスローが妙に可愛いぞ
 ▼ 25 ビルドン@ファイトメモリ 17/08/07 22:27:56 ID:D4Gn4Bnk [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 26 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 13:50:03 ID:v3SrriZs [1/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ達ポケモンスクールの面々は、アローラの海に課外授業に来ていた。


ククイ「ってな訳で、点呼とるぞ。まずはシンジ」

シンジ「はい…」

ククイ「マーマネ」

マーマネ「はいはーい」

ククイ「マオ」

マオ「はーい」

ククイ「スイレン」

スイレン「はい」

ククイ「リーリエ」

リーリエ「はい!!」

ククイ「カキ」


ククイがカキの名前を呼ぶと、そこにカキの姿は無かった。


ククイ「カキは休みか?」

マーマネ「修行の旅に出るって言ってたよ」
 ▼ 27 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 14:01:28 ID:v3SrriZs [2/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「彼奴は居ないのか…」


カキに特訓の相手をしてもらおうと思っていたシンジだが、残念な事にカキは欠席のようだ。


シンジ「仕方ない。新しいポケモンでもゲットしに行くか」

マーマネ「ちょっと待った!!」


シンジがポケモンを探しに行こうとした時、マーマネが後ろからブロスター型の水鉄砲で撃ってきた。


マーマネ「今日という今日は逃がさないよ。ねぇ、皆」

マオ「そうそう。シンジも一緒に遊ばなきゃ」

スイレン「水の中気持ちいいよ」

シンジ「知らん。お前達だけでやってろ」


シンジはマーマネ達に背を向けて歩き出す。
 ▼ 28 ラマネロ@ジーエスボール 17/08/08 14:03:08 ID:739hZb1c NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
支援
 ▼ 29 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 14:08:03 ID:v3SrriZs [3/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「そうはさせるか!! トゲデマル、RUN!!」

トゲデマル「マチュチュウ!!」


トゲデマルはシンジ目掛けて、回転しながら突っ込んでいく。


シンジ「ミミッキュ、バトルスタンバイ」

ミミッキュ「ケッケェ」


モンスターボールから出たミミッキュは、接近するトゲデマルにぶつかり首が折れる。


シンジ「彼奴が居ないなら、お前に代わりをしてもらおうか。ミミッキュ“シャドーボール”」


ミミッキュは黒い球体を出し、トゲデマルはワンパンKOさせる。


マーマネ「トゲデマル!!」

マオ「今度は私が相手よ」

アマカジ「マジィ」


マオとアマカジが、マーマネの前に立ち構える。
 ▼ 30 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 14:15:20 ID:v3SrriZs [4/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
その頃ロトム図鑑は、少し離れた海岸を散歩していた。


ロトム図鑑「さて、シンジ好みの水ポケモンを探して点数を稼ぐロト。そうすればシンジも…」

シンジ(想像)『使えるな。お前は最高のポケモン図鑑だ』

ロトム図鑑「と言って、僕の扱いを見直すハズロト。さぁて、水ポケモンはどこロト?」

パルシェン「シェン」


突如現れたパルシェンは、ロトム図鑑を自らの殻に挟んでしまう。


ロトム図鑑「痛いロト!! 離すロト!!」


パルシェン「ゥシュエン!!」


ロトム図鑑が気に入らなかったのか、パルシェンはロトム図鑑を解放し、“れいとうビーム”を撃ち込む。


ロトム図鑑「フリーズしたロト…」
 ▼ 31 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 14:20:10 ID:v3SrriZs [5/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
一方、カキはアーカラ島のヴェラ火山で修行していた。


カキ「いくぞバクガメス!! しっかり受け止めろよ!!」


カキは数メートル先から猛ダッシュし、バクガメスの背中にぶつかる。


バクガメス「ガムェ!!」


バクガメスは“トラップシェル”を発動し、カキ諸共大爆発を起こす。


カキ「まだだ!! 俺達はもっともっと熱く!! “ダイナミックフルフレイム”」


カキはバクガメスに、自分目掛けてZワザを撃たせる。炎のZワザを受けたカキの体は、日に焼けたように真っ黒になっていた。


カキ「まだだバクガメス!! もっと熱くなれよぉ!!」
 ▼ 32 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 14:24:53 ID:v3SrriZs [6/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
アシマリ「アゥ…」

スイレン「アシマリ…」

シンジ「これで全部か?」


マーマネ、マオ、スイレンのポケモン達は、シンジのミミッキュによって全員倒されてしまった。


シンジ「全員1体しか居ないうえに、この程度か…」

マーマネ「仕方ないじゃないか。カキじゃないんだから、バトルなんて出来っこないよ…」

スイレン「せめて、他にポケモンが居れば…」

シンジ「俺は行くぞ」


シンジは再びマーマネ達に背を向けると、今度は目の前から大慌てのロトム図鑑がやってくる。


ロトム図鑑「シンジ、大変ロト!!」
 ▼ 33 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 14:33:19 ID:v3SrriZs [7/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
走ってきたロトム図鑑の後ろには、大量のヒドイデが追いかけてきていた。


シンジ「なんだ彼奴は?」

スイレン「ヒドイデ。この海に生息してる水ポケモン」

マーマネ「でもなんでロトムが追われてるの?」

ロトム図鑑「サニーゴを捕食してたから止めたら、怒って追いかけてきたロト!!」

リーリエ「私本で読んだ事があります。ヒドイデはサニーゴの頭が主食だと」


パラソル下に居たリーリエが、突然出てきて説明する。


シンジ「一応ゲットしとくか。デンヂムシ、バトルスタンバイ」

デンヂムシ「ンズィ」
 ▼ 34 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 14:39:20 ID:v3SrriZs [8/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「下がってろ。“ほうでん”」


デンヂムシは体から強力な電撃を放つ。電撃はロトム図鑑を巻き込み、多くのヒドイデ達を退散させる。


ロトム図鑑「酷いロト!!」

シンジ「俺は警告したぞ。デンヂムシ“ほうでん”」


デンヂムシは再度電撃を放ち、またもやロトム図鑑を巻き込んでヒドイデ達を攻撃する。


マーマネ「あとはあのヒドイデだけだね」


残りのヒドイデは1体のみ。シンジの勘が「あのヒドイデが一番強い」と語っている。


シンジ「モンスターボールアタ…」

スイレン「えい」


スイレンはシンジが倒したヒドイデにモンスターボールを投げた。
 ▼ 35 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 14:43:09 ID:v3SrriZs [9/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
スイレンのモンスターボールは左右に揺れ、ゆっくりと動きを止めた。


スイレン「やった。ヒドイデゲット」

マオ「あらま」

マーマネ「横取りしちゃったね」


スイレンはヒドイデが入ったモンスターボールを取りに行く。


シンジ「お前…」

スイレン「とっちゃいました」


スイレンは舌を出して、てへっという顔をする。


ククイ「ちょっとズルいかもしれないが、これも立派なポケモンゲット方法の一つだ」

マオ「シンジ、今回は諦めよ。ね?」

シンジ「チッ…」


スイレンがゲットしたという結果を変える事は出来ず、シンジはヒドイデを諦める事にした。
 ▼ 36 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 14:47:11 ID:v3SrriZs [10/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
スイレン「これでシンジに勝てる。出てきてヒドイデ」

ヒドイデ「ドイデェ」


スイレンがモンスターボールから出すと、ヒドイデはスイレンの頭に噛み付いた。


マオ「スイレン!?」

スイレン「んんー!! んんー!!」


ヒドイデがスイレンから離れると、スイレンは紫色の顔をして砂場に倒れた。


ロトム図鑑「ヒドイデの毒ロト!!」

ククイ「待ってろ。薬取ってくる」

マオ「スイレェェェン!!」

リーリエ「死なないで下さい!!」

シンジ「ある意味、諦めて正解だったな」
 ▼ 37 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 14:51:17 ID:v3SrriZs [11/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
一方その頃…。


カキ「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」


カキはバクガメスと共に、猛スピードでヴェラ火山を駆け上がっていく。


カキ「ようやく到着だ…」

バクガメス「ガムェ…」


カキはヴェラ火山の火口付近まで来ていた。


カキ「バクガメス、俺達はもっともっと熱く!! うおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


サトシゲッコウガ参上をバックに、カキとバクガメスはヴェラ火山の火口内へと飛び降りていく。


カキ「俺はアローラの炎になるんだあぁぁ!!!」
 ▼ 38 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 15:03:42 ID:v3SrriZs [12/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
海での課外授業から2日。マオは何を思ったのか、アマカジにパンケーキを乗せて走らせていた。


マオ「いい調子だよ。アマカジ」

シンジ「…」


突然マオに呼び出されたシンジは、何がどうなっているのか理解出来なかった。


マオ「いいね。タイム縮んできたよ」

シンジ「料理屋の娘が、食べ物で遊んでいいのか?」

マオ「それとこれとは別だよ。でね、シンジを読んだ理由は、このパンケーキに関係してるんだ」


マオはシンジにパンケーキを見せる。


シンジ「新メニューを考えろなんて無茶振りじゃないだろうな?」

マオ「違う違う。パンケーキレースに参加してほしいだけ」
 ▼ 39 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 15:14:05 ID:v3SrriZs [13/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイ「で、パンケーキレースに参加する事になったわけか」


シンジは喫茶店で、ククイに事情を説明していた。


ククイ「嫌なら断ればよかったんじゃないか?」

シンジ「っ…」


遡る事数時間前…。シンジはマオにパンケーキレースへの参加を頼まれていた。


マオ『お願い!! 優勝者は年間無料パスポートが貰えるの。2人で組んで山分けしない?』

シンジ『興味無いな。やりたければ、お前1人でやれ』

マオ『出禁…』

シンジ『なに?』

マオ『参加してくれないなら出禁!! シンジには二度と、うちの料理は食べさせません!!』


というマオの脅しに屈し、嫌々参加する事になったのだ。
 ▼ 40 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 15:22:07 ID:v3SrriZs [14/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ノア「もしかして君、パンケーキレースに参加するの?」


1人の店員がシンジに話しかけてきた。


シンジ「貴方は?」

ククイ「この人はノアさん。去年のパンケーキレースのチャンピオンだ。そして隣が…」

ライチュウ「ライラァイ」


ノアの隣には、尻尾に乗った色黒ライチュウが浮いていた。


シンジ「ライチュウか?」

ロトム図鑑「正確には、アローラのライチュウロト。アローラのライチュウには、エスパータイプが付与されているロト」


ライチュウの手には、十枚程重なったパンケーキが乗せられていた。


ノア「レースで運ぶのも、この高さのパンケーキなのよ」
 ▼ 41 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 15:32:56 ID:v3SrriZs [15/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ノア「パンケーキが崩れたり、お皿から落ちたりしたら即失格。楽しいわよ」

ククイ「折角だ。パンケーキレースの練習でもしてみないか?」


ククイの提案により、そこら辺の道でパンケーキレースの練習をする事になった。


ノア「いいわよ。ライチュウ」


ノアはライチュウ、シンジはミミッキュで練習に臨む。しかし熟練者だけあって、ライチュウのスピードには敵わなかった。


ロトム図鑑「勝者ライチュウロト」

ライチュウ「ルァイ」

ミミッキュ「ケケェ!!」


ドヤ顔で煽ってくるライチュウに、ミミッキュは怒りの念を見せる。


シンジ「ノアさん、パンケーキレースのルールもう少し詳しく教えて下さい」
 ▼ 42 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 15:43:52 ID:v3SrriZs [16/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
遂にパンケーキレース当日。スタートライン前には、30人程の参加者が集っていた。


司会「今年もメレメレ島恒例、ポケモンパンケーキレースの日がやって参りました!!」


ジバコイルに乗った女性司会者が、開会宣言とルール説明を行う。


司会「スタートした選手は坂道や平均台など障害物をクリアし、パートナーのポケモンと合流。続いてワゴンに乗ったパートナーのポケモンを、次の地点まで引っ張らなければなりません」

司会「そしてそこからは、ポケモンのみの競争となります。もしも他のポケモン達を妨害するような技を使ったり、邪魔をしたりしたら即失格となります」

シンジ「すみません」


シンジが手を挙げて質問する。


シンジ「技の禁止は攻撃技だけですか?」

司会「はい。ただし他の参加者の邪魔をすれば失格ですよ」
 ▼ 43 ロベルト@するどいキバ 17/08/08 15:47:34 ID:EIjdF3Gc NGネーム登録 NGID登録 m 報告
変化技使うのかな?
 ▼ 44 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 15:50:35 ID:v3SrriZs [17/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ(ノアさんから聞いた通りか。これならいけるな)

マオ「いやぁ、シンジが協力してくれるなんて思わなかったよ」

スイレン「一緒に山分けしようね」

マーマネ「独り占めはダメだよ」


マオ達がシンジに近寄り、仲間アピールをしてくる。どうやら、全員で結託しているようだ。


カキ「悪いが、優勝はこの俺が貰う」


シンジ達が振り向くと、修行の旅に出ていたハズのカキの姿があった。


マーマネ「カキ!!」

マオ「どうしたの!? 凄い肌焼けてるけど…」

カキ「俺はどんな事にも全力で挑む。このパンケーキレースでも、決して負けはしない!!」
 ▼ 45 ジョフー@さらさらいわ 17/08/08 15:57:14 ID:bsyafKHg NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 46 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 15:57:23 ID:v3SrriZs [18/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ナリヤ「皆げんキマワリ!! なによリザードーン!!」


という校長のポケギャクにより、パンケーキレースがスタート。全選手が一斉に走り出す。


マーマネ「ちょっと、皆待ってよ…」


見るからに運動が苦手そうなマーマネは、パンケーキを持ちながらのレースに苦戦していた。


スイレン「チッ、使えないな」

マオ「仕方ない。マーマネは置いて行こう」


マオとスイレンはマーマネを切り捨て先を進む。少し進むと平均台エリアに到着した。


マオ「これは順番待ちが必要だね…」

スイレン「早く…」
 ▼ 47 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 16:02:18 ID:v3SrriZs [19/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「仕方ないな」


シンジは天高くパンケーキを放り投げた。


マオ「シンジ何してんの!?」


少し離れたところから助走を付けて走ってきたシンジは、平均台を参加者ごと飛び越え投げたパンケーキをキャッチした。


シンジ「先に行くぞ」


シンジはマオとスイレンを置いて先を急ぐ。


カキ「やるな。だが俺も、伊達に修行の旅に出た訳じゃない!!」


カキも天高くパンケーキを投げ、シンジと同じ要領で平均台を飛び越える。


カキ「シンジ、ここからが本番だ!!」
 ▼ 48 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 16:10:24 ID:v3SrriZs [20/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「うわぁ!!」


マーマネはバランスがとれず、平均台から落下しパンケーキを落として失格となる。落ちたマーマネの周りには、アローラのカラフルなベトベトンが集まってきた。


司会「落ちてしまったパンケーキは、例年通りベトベトン達が美味しく食べてくれます」


一方平均台を超えたトレーナー達は、ワゴンを引きながら坂道を登る。何故か校長はネッコアラと参加しているが。


カキ「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」


炎の如く燃え上がるカキは、200kgを超えるバクガメスを引っ張りながら坂を登る。


マオ「うっそ!? バクガメス引っ張ってるの!?」

スイレン「あり得ない…」


これには、流石の2人もドン引きである。
 ▼ 49 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 16:17:04 ID:v3SrriZs [21/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「ごめんよトゲデマル。僕もう失格しちゃった…」

トゲデマル「マチィ!!」

マーマネ「痛い!! 痛いよトゲデマル!!」


トゲデマルはマーマネの失格を知り激怒。マーマネの背中をトゲで刺しまくる。


カキ「頼んだぞ。バクガメス」


シンジ、カキ、マオ、スイレン、校長はワゴン引きを無事クリア。ここからはポケモンだけのレースとなる。


マオ「頑張ってアマカジ!!」

スイレン「アマカジファイト!!」

校長「ネッコアラ頑張レントラー!!」

シンジ「そろそろか」

マオ「え?」
 ▼ 50 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 16:23:46 ID:v3SrriZs [22/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ナッシー「ナァシィ」


ナッシーはコースを光り輝く箱で囲ってしまう。


ノア「今の技は…」

マオ「何あれ!?」


観客席で見守るククイとリーリエも、その光景を目にしていた。


ククイ「シンジのヤツ、確実にノアさんを潰す気だな」

リーリエ「どういう事ですか?」

ククイ「あれは“トリックルーム”。言ってみれば、スピード逆転の技だ。あの空間の中に居るポケモンは、速ければ速い程遅くなる」

リーリエ「つまり…」

ククイ「ノアさんのライチュウに、優勝の道は無くなった」

司会「一応ギリギリセーフです!!」
 ▼ 51 ツケラ@きいろいバンダナ 17/08/08 16:25:23 ID:orp.10lQ NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 52 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 16:31:53 ID:v3SrriZs [23/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ライチュウ「ラァイ!?」


ライチュウはナッシーが作った空間の中で、いつものスピードが出ない事に混乱していた。


カキ「相変わらずエグいな…」

スイレン「でも、私達のポケモンそんなに速くない。“トリックルーム”の影響受けない」

司会「優勝最有力候補のライチュウ、現在最後尾を奔走中!! これで優勝者がわからなくなった!!」


現在の順位はバクガメス、ナッシー、アシマリ、アマカジ、ネッコアラ、ライチュウの順となっている。


カキ「いけぇ!! バクガメス!!」

シンジ「なんとかしてバクガメスを超えないとな…」
 ▼ 53 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 16:39:44 ID:v3SrriZs [24/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ナッシー「ナッシィ」


ナッシーは“トリックルーム”を解除し、“にほんばれ”で天気を快晴にする。


カキ「まさか…」

シンジ「やれ」


ナッシーは後ろを向いて、即撃ち“ソーラービーム”でジェット移動を開始した。


司会「なんと、ナッシーが“ソーラービーム”で高速移動だぁ!! 因みに、これもセーフです!!」


カキ「そっちがそうくるなら…」


カキの思いが届いたのか、バクガメスはナッシー同様後ろを向き“かえんほうしゃ”でジェット移動を開始。


カキ「わざわざ威力を上げてくれてありがとなシンジ」

シンジ「やるな。ナッシー出力上昇だ!!」

カキ「バクガメス、もっともっと熱く!!」
 ▼ 54 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 16:46:55 ID:v3SrriZs [25/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
司会「ナッシーとバクガメスが先頭を独走!! 高速移動バトルの勝者はどっちだぁ!?」

マオ「ってか、なんでこれがセーフになるの?」


ナッシーとバクガメスが首位争奪戦を繰り広げている中、アシマリは急激な温度上昇でバルーンが割れパンケーキを落としてしまう。


スイレン「アシマリィ!!」


アシマリが失格になったその頃、ライチュウは“トリックルーム”が切れた事でスピードを取り戻し、必死でナッシー達を追いかけていた。


ノア「頑張ってライチュウ!!」

カキ「バクガメス“かえんほうしゃ”」

シンジ「ナッシー“ソーラービーム”」


2体のジェット移動対決は今尚続き、完全にアマカジとネッコアラは空気と化していた。
 ▼ 55 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 16:55:28 ID:v3SrriZs [26/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
司会「さぁ、ゴールは目前!! 勝つのはナッシーか!? それともバクガメスか!? はたまたアマカジかネッコアラかライチュウか!?」


ライチュウは持ち前のスピードでアマカジとネッコアラに追い付く。しかしここで大きな壁にぶち当たる。


ノア「近付けない…」


そう。“かえんほうしゃ”と“ソーラービーム”射程範囲内には近付けないのである。もし技を受けパンケーキを落とせば、相手を道連れに出来るが、優勝の道は絶たれてしまう。


マオ「ここまで来たら、こっちもやってやる!! アマカジ“あまいかおり”」

アマカジ「カァジィ」


ゴールの向こうから聞こえたマオの指示で、アマカジは“あまいかおり”を放出。ライチュウは“あまいかおり”に惑わされ、パンケーキを落としてしまう。


ノア「ライチュウ!!」

マオ「やりぃ!!」

司会「アマカジ、ルール違反により失格です」

マオ「なんで私だけ!?」
 ▼ 56 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 17:01:08 ID:v3SrriZs [27/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「ここまで来たら…」

シンジ「十分だな」


あと数歩進めばゴール。ジェット噴射など必要無い。現在ナッシーとバクガメスは横並び、ネッコアラはそのすぐ後ろとなっている。


シンジ(まだだ。俺には秘策がある)

シンジ「ナッシー首を下げろ!!」


ナッシーは長い首を下げ、先にゴールを越えようとする。


カキ「くっ、ここまでか…」


カキが諦めかけた時、ネッコアラがナッシーにぶつかりパンケーキを落として失格。同時に首を下げていたナッシーはバランスを崩し、その場に倒れて失格となった。


シンジ「なんだと!?」


ネッコアラ、ナッシーとライバルが立て続けに失格となった今、選手はバクガメスのみ。そしてバクガメスは、見事ゴールを超え優勝を勝ち取った。


司会「バクガメスがゴール!! 優勝はカキ・バクガメスチーム!!」
 ▼ 57 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 17:06:39 ID:v3SrriZs [28/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「バクガメスゥ!!」


カキは涙を流しながら、バクガメスに駆け寄った。


マオ「嘘でしょ…」

スイレン「カキが優勝するなんて…」


その後、カキとバクガメスの表彰が始まった。


カキ「ありがとうバクガメス」

バクガメス「ガッメェ」

ホシ「お兄ちゃん凄い!! 1年間食べ放題!! ホシお兄ちゃん大好き!!」


ホシは満面の笑みを浮かべながら、カキとバクガメスに抱きついた。


カキ(本当にありがとう。バクガメス)


カキが今までで一番、バクガメスに感謝した日だった。
 ▼ 58 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/08 17:11:02 ID:v3SrriZs [29/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「今回は俺の負けだ」

カキ「シンジ…」

シンジ「だが、バトルでは絶対に負けない。この借りはいずれ返す」

カキ「あぁ」


シンジとカキは堅い握手を交わした。


マオ「リーリエ、来年はその子と一緒に出たら?」


マオが言う「その子」とは、リーリエが育てているタマゴの事である。


リーリエ「この子と…」


リーリエがタマゴを見つめると、タマゴは少しだけ光ってみせた。


リーリエ「いつか一緒に出ましょうね。シロン」
 ▼ 59 日はここまで◆kDdT4vyqmg 17/08/08 17:17:11 ID:v3SrriZs [30/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
後日、ポケモンスクールに登校したシンジ達は、リーリエの慌てた声を聞いて教室に駆け付ける。


リーリエ「シロンが…」


リーリエがシロンと名付けたタマゴは、神々しく光り輝いていた。


シンジ「生まれる寸前だな」

マオ「どんな子が生まれてくるのかな?」


タマゴはしばらく光を放った後、真っ白でふわふわなロコンへと姿を変えた。


マオ「生まれた!!」

シロン「コォン」
 ▼ 60 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 13:38:22 ID:dJ4QVK.6 [1/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「シロン、無事に生まれてきてよかった」


リーリエは生まれたてのシロンに触ろうとするが、あと少しのところで体が硬直してしまう。


スイレン「触れない!?」

マオ「タマゴの時は触れたのに…」


困り果てるリーリエとシロンが見つめ合っていると、ナリヤが教室まで駆け込んでくる。


ナリヤ「皆ぁ!! これを見てクレッフィ!!」


ナリヤはクレッフィの顔真似をしながら、不可寸前のタマゴを持ってきた。しばらくしてタマゴが孵り、通常のロコンが生まれる。


ククイ「同じ日に生まれるとはな」

ナリヤ「こりゃ、めでたイーブイ」
 ▼ 61 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 13:46:59 ID:dJ4QVK.6 [2/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトム図鑑「ロコン・アローラの姿、きつねポケモン。氷タイプ。マイナス50℃の息を吐き、あらゆるものを凍り付かせる」


アローラのロコンは氷タイプのようだ。


ロトム図鑑「そしてこちらは、炎タイプ。6本の尻尾は育つ程に毛並みが良くなり、美しくなる」

カキ「赤いロコンとは珍しいな」

ロコン「コォン」

シロン「コンッ…」


人懐っこいロコンとは対照的に、シロンは相手と目を合わせもしない。


カキ「このロコン達はどうするんだ?」

ナリヤ「このままその子達は育ててみる、というのはどうだろう?」

カキ「なら、赤いロコンは俺が育ててもいいですか? 炎タイプの扱いには慣れてるので」

ナリヤ「よかろう。では、こっちのロコンはカキにお願いしよう」


挙手して立候補したカキは、赤い方のロコンを手に入れた。
 ▼ 62 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 13:55:53 ID:dJ4QVK.6 [3/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「じゃあ、白い方はどうするの? カキみたいに、誰かが育てるとか?」

スイレン「決まってるよ」

カキ「だな。白いロコンを育てるのは」

シンジ「俺しか居…」

マオ「リーリエしか居ないじゃない」


シンジ以外の全員は、一斉にリーリエの方を向く。


リーリエ「わ、私が…」

シンジ「ちょっと待て」


リーリエがシロンの飼育係になりそうな雰囲気よ中、シンジが待ったをかける。


シンジ「触れないヤツに世話が出来るのか? 生まれた以上、一番強く育てられるヤツがゲットすべきじゃないのか?」

マオ「あのねぇ、なんでここで横槍入れるのよ。どう考えてもリーリエ以外に、この子の世話は務まんないでしょ?」


シンジとマオが、目から火花を散らして睨み合う。
 ▼ 63 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 14:00:54 ID:dJ4QVK.6 [4/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
シロン「コォン」


シロンは捕まえてほしそうな顔で、リーリエを見つめる。


マオ「ほら、シロンもリーリエにゲットしてもらいたいってさ」

リーリエ「で、では…」


リーリエはモンスターボールを構える。


リーリエ「い、いきます…」

シンジ「おい」

ロトム図鑑「え?」


シンジはロトム図鑑を掴み、自らの頭上に持ってくる。


リーリエ「モンスターボォォォル!!!」

ロトム図鑑「ぐぶぇ!!」


リーリエが投げたモンスターボールはシンジの頭の上で上昇をやめ、そのまま落下しロトム図鑑に直撃する。


リーリエ「ご、ごめんなさい…」
 ▼ 64 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 14:09:35 ID:dJ4QVK.6 [5/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
シロン「コン」


シロンは落ちたモンスターボールに触れ、自らリーリエにゲットされた。


リーリエ「シ、シロンゲットです!!」


リーリエは再度モンスターボールは投げ、シロンをボールの外へ出す。


シロン「コォン!!」

リーリエ「ひっ…」


シロンへの接触を試みるリーリエだが、依然として指一本触れる事は出来ない。


リーリエ「こんな事で、本当にポケモントレーナーになれるのでしょうか…。どうすれば皆さんみたいに、ポケモンと付き合えるのですか?」


リーリエは今にも泣き出しそうな顔で俯く。
 ▼ 65 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 14:18:06 ID:dJ4QVK.6 [6/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「こうすればいい」


シンジはリーリエの後ろに回り、彼女を軽く突き飛ばす。リーリエは反射的に何かに掴まろうとするが、目の前のシロンには触る事が出来ず顔面から床に倒れた。


マオ「シンジ荒治療過ぎ!!」

スイレン「大丈夫?」

リーリエ「痛いです…」


リーリエは泣きながら起き上がる。


カキ「反射もダメとなると、いよいよ手が無くなったな」

ロトム図鑑「マーマネ、こんな時のための凄い発明は無いロト?」

マーマネ「無茶振りしないでよ。そんなのある訳無いじゃん」

マオ「まぁ、これから触れるようになればいいよ」
 ▼ 66 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 14:24:52 ID:dJ4QVK.6 [7/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
放課後、スクールの皆は帰宅するために校門の前まで来た。


マオ「リーリエ、お迎え来てるよ」


門の前には、年配の運転手が車から出て待っていた。


リーリエ「すみません。今日は歩いて帰りたいのですが…」

運転手「かしこまりました」


運転手は車に乗り、リーリエの家へと戻っていった。


マオ「どうしたのリーリエ!?」

リーリエ「今日はこの子と歩いて帰ろうと思います。私まだこの子の事をよく知らないし、この子にも私の事知ってもらいたいんです。そのための時間を作りたくて」

マオ「そっか」

リーリエ「じゃあ、ごきげんよう」


リーリエはマオ達にさよならして、シロンと共に帰宅する。
 ▼ 67 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 14:33:31 ID:dJ4QVK.6 [8/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「さぁ行くよ」

シンジ「は?」

マオ「リーリエの跡を尾けていくの」


マオはシンジの服襟を掴んで、ひこずりながらリーリエを追跡する。ある程度歩いたあたりで、リーリエはシロンの方を向いて立ち止まった。


リーリエ「あのねシロン。私小さい時からポケモンが好きなのに、どうしても触る事が出来なくて、自分でもどうしたらいいかわからないの。でもね、このままじゃいけないって思ってる。貴女の事大好きよシロン」

シロン「コォン」



一方シンジ達は、少し離れたところからリーリエを見守っていた。


シンジ「何故俺が…」

マオ「いいじゃない。どうせ私が誘わなくても、こっそり様子見に来てたんじゃないの?」

シンジ「誰が…」

ロトム図鑑「喋ってる場合じゃないロト!!」
 ▼ 68 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 14:42:08 ID:dJ4QVK.6 [9/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトム図鑑の声で正面を見てみると、既にリーリエとシロンの姿は無くなっていた。


マオ「なんでちゃんと見てなかったのよ!!」

シンジ「使えないな」

ロトム図鑑「なんで僕が責められるロト!?」


シンジ達が口論している頃、リーリエはシロンと共にマラサダショップを訪れていた。リーリエは6種のマラサダをお盆に乗せ、シロンが待つ自由席へと持ってきた。


リーリエ「どれがいい? シロンの好みが知りたいの。貴女に合わせたポケモンフーズも作りたいから」


シロンはピンク色のマラサダに口をつける。


リーリエ「そう。それがお気に入りなのね」


一方シンジ達は、ノアのパンケーキ屋に立ち寄っていた。


マオ「ホントにここに居るの?」

ロトム図鑑「間違い無いロト!! ここにロコンが居るハズロト!!」
 ▼ 69 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 14:50:29 ID:dJ4QVK.6 [10/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
店の中を探していると、聞いた事のある声が聞こえてくる。


ホシ「わぁ、ロコン可愛い!!」

ロコン「コンッ」

カキ「このロコンは凄く人懐っこいんだぞ」

マオ「カキ!?」


マオはパンケーキ屋の一席で、カキが妹のホシとパンケーキ屋を食べているのを発見する。


カキ「マオ、シンジ。何してるんだ?」

マオ「いや、あんた達が何してんのよ…。仕事は?」

カキ「たまには休めってさ。だから年間パスポートを使って、妹と一緒にパンケーキを食べに来たのさ」

ホシ「見て見て!! お兄ちゃんがロコンゲットしたんだよ!!」


ホシはマオ達にロコンを見せびらかす。


マオ「たしかにロコンだけど…」

シンジ「つくづく使えない図鑑だな」
 ▼ 70 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 14:58:12 ID:dJ4QVK.6 [11/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「で、何してたんだ? ほら、ホシあ〜んして…」

マオ「リーリエとシロンの跡を尾けてたら、見失っちゃったのよ」

カキ「なにぃ!? それはマズいぞ。ここら一帯はスカル団が溜まり場にしてると聞く。生まれたばかりのシロンと、ポケモンに触れないリーリエでは…」

マオ「そんな…」

カキ「マオ、ホシを頼む。行くぞシンジ!!」

シンジ「あぁ」


カキとシンジは店を出てリーリエを捜索する。そしてそのリーリエは、案の定スカル団に絡まれていた。


リーリエ「あ、貴方達は…」

スカル団(デブ)「兄貴、こいついいポケモン持ってるじゃねぇっスか」

スカル団(女)「折角だし、頂いちゃおうぜ」

スカル団(兄貴)「ってな訳だ。そのロコン寄越せや」
 ▼ 71 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 15:04:07 ID:dJ4QVK.6 [12/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「逃げましょうシロン」


リーリエはシロンと共に、スカル団の前から逃走を試みる。


スカル団「待てぇ!!」

リーリエ「シロン、地面に向けて“こなゆき”」


シロンはリーリエの指示通り地面に“こなゆき”を放ち、道の一部を凍らせる。スカル団は氷で滑って、先に進めない。


スカル団(兄貴)「ヤトウモリ“かえんほうしゃ”」


スカル団(兄貴)はヤトウモリを出し、“かえんほうしゃ”で氷を溶かしてしまう。


リーリエ「シロン行きましょう」


リーリエは対抗するのをやめ、逃げるの事に全てを賭け走り出した。
 ▼ 72 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 15:11:58 ID:dJ4QVK.6 [13/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
しかし進んだ先は行き止まり。道を戻ろうにも、スカル団は既にリーリエ達に追い付いていた。


スカル団(デブ)「もう逃げられないっスよ。ダストダス“ベノムショック”」


ダストダスの“ベノムショック”によって行き止まりの壁は壊れ、爆風によってシロンは後ろに飛ばされてしまう。


リーリエ「シロン!!」


リーリエはシロンを助けるべくジャンプし、シロンを抱きしめた。


ナッシー「ナァシィ」


地面に落ちるリーリエとシロンを、アローラのナッシーが助ける。


リーリエ「このナッシーは…」

カキ「大丈夫かリーリエ!?」


ナッシーに降ろされたリーリエの元に、シンジとカキがやってくる。
 ▼ 73 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 15:17:07 ID:dJ4QVK.6 [14/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「ここは任せろ。いけバクガメ…」

ロコン「コォン」


パンケーキ屋から付いてきたロコンが、我こそはと名乗りを上げる。


カキ「お前が戦うのか?」

ロコン「コンッ!!」

カキ「よしわかった。いくぞロコン」

スカル団(デブ)「舐めてんじゃねぇ!! ダストダス“ベノムショック”」

カキ「“ひのこ”だ」


“ベノムショック”と“ひのこ”がぶつかり爆発が起こる。


リーリエ「シロン“こなゆき”」


シロンの“こなゆき”により、相手のダストダスは氷漬けになる。


スカル団(デブ)「ダストダス!!」
 ▼ 74 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 15:24:02 ID:dJ4QVK.6 [15/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「ナッシー“ウッドハンマー”」


丸太と化したナッシーの尾は、フルスイングでスカル団を吹っ飛ばした。


スカル団「やな感じぃ!!」


吹っ飛ばされたスカル団達は、昼空の綺麗な星となった。


マオ「リーリエ!!」

ホシ「お兄ちゃん!!」


心配になったマオとホシが現場に到着する。


リーリエ「やったわね。シロン」

マオ「リーリエ凄い!! ポケモンに触れてる!!」


マオの視線の先には、シロンと抱き合うリーリエの姿があった。


カキ「これでもう心配無いな」

マオ「やったねリーリエ!!」
 ▼ 75 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 15:29:21 ID:dJ4QVK.6 [16/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
後日、シロンを抱えて登校してきたリーリエ。


リーリエ「シロン、お友達よ」


リーリエはシロンを、ロコンの前に降ろす。


トゲデマル「マチュチュマチュチュ!!」

リーリエ「ひぃ!!」


嬉しさのあまりトゲデマルはリーリエの足に掴まるが、彼女を硬直させる結果となった。


マオ「他のポケモンはまだダメなんだ…」

リーリエ「が、頑張ります…」


とは言いつつも、リーリエの顔は目が点になり若干蒼ざめていた。
 ▼ 76 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 15:41:36 ID:dJ4QVK.6 [17/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエがシロンと登校してきた日の夜、シンジとククイが帰るとイワンコがボロボロになっていた。


ロトム図鑑「それは擦り傷、切り傷、引っ掻き傷、火傷もあるロト!!」


ロトム図鑑はボロボロのイワンコに大興奮である。


ククイ「何があったんだイワンコ?」

イワンコ「ゥアン!!」


翌日、ククイがHRで口を滑らせてしまい、クラスメイト達はシンジに事の詳細を訪ねてきた。


シンジ「何故俺に聞く?」

マーマネ「だってほら、教師よりもクラスメイトの方が聞き易いしさ…」

マオ「それで、イワンコが怪我したってどういう事なの?」

シンジ「俺にもよくわからん。帰ったら怪我をしていた。それだけだ」

リーリエ「なら、モンスターボールに入れておくのはどうでしょう?」

シンジ「彼奴は博士のポケモンじゃない。飯をやったら、勝手に付いてきたそうだ」
 ▼ 77 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 15:53:45 ID:dJ4QVK.6 [18/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「じゃあ居候って訳?」

スイレン「手持ちのポケモンだとばっかり…」

カキ「俺も。彼奴ククイ博士によく慣れてるからな」


どうやら、クラスメイト全員が博士のポケモンだと思っていたらしい。


スイレン「怪我の原因は特訓!!」

マーマネ「もしかすると、イワンコの進化が近いのかもしれないよ!!」

ロトム図鑑「イワンコの進化系ルガルガンには、2種類の姿がある。日中に進化すると真昼の姿、夜に進化すると真夜中の姿」


ロトム図鑑の画面には、2種類のルガルガンの姿が映し出された。


ロトム図鑑「イワンコは進化の時期が近付くと、攻撃的になって単独行動が増える。急に居なくなったかと思うと、ある日突然進化した姿で帰ってくる」

シンジ「進化…か」


学校が終わり家に帰ると、ククイはTVの電源をONにする。そこには、家の様子が映されていた。


ククイ「部屋中にカメラをセットしたのさ」


早速、イワンコの私生活観賞会がスタートした。
 ▼ 78 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 15:58:32 ID:dJ4QVK.6 [19/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイ「気になるのはここから」


イワンコは専用の抜け道から外に出る。


ククイ「数時間後…」


イワンコは抜け道から家に入るが、体は傷だらけになっていた。


ククイ「イワンコ、お前は何をしていたんだ?」

イワンコ「クゥン」


イワンコはククイの足元にすり寄る。そして次の日の夜、ククイとシンジは出掛けると嘘を吐き、イワンコを監視する事にした。


ククイ「イワンコ留守番頼んだぞ」


ククイはイワンコの前に身代わり人形を置いた。


シンジ「博士それは?」

ククイ「こいつの遊び相手さ」
 ▼ 79 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 16:06:24 ID:dJ4QVK.6 [20/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイ「それじゃ行ってくるぜ」


ククイとシンジは家を出て、すぐそばの草むらに身を隠した。ククイの手には、監視カメラの映像を映し出すタブレットが握られていた。


イワンコ「ウァン!!」


イワンコは突如として凶暴化し、身代わり人形を攻撃し始める。一通り身代わり人形を攻撃したイワンコは、前日映像で見たのと同じように、抜け道を使って外に出た。


ククイ「追跡開始だ」


シンジとククイはイワンコを追跡する。イワンコが森を越えてやってきたのは、2匹のルガルガンが待つ丘だった。


ルガルガン「ウオォォォォン!!!」


ルガルガン達の遠吠えを聞きつけ、ありとあらゆるポケモン達が丘に集まってくる。


ククイ「やっぱり、ここは爪痕の丘だ」


集まってきたポケモン達はリングのようにルガルガン達を取り囲み、ルガルガン達は一歩も引かぬバトルを開始する。
 ▼ 80 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 16:15:49 ID:dJ4QVK.6 [21/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
しばらくすると会場はヒートアップし、ルガルガンの遠吠えと共に、集まったポケモン達が戦い始める。


シンジ「どういう事だ?」

ククイ「怪我の原因がわかっても、イワンコの目的がわからないな。もう少し見守ってみよう」


ポケモン達が激しい戦いを繰り広げるなか、イワンコはブーバーに勝負を挑む。しかしイワンコは相性で有利なハズのブーバーに叩きのめされてしまう。


ククイ「喧嘩じゃない。お互い鍛えあってる。ここは人間が干渉してはいけない場所。ポケモン達の、彼らの道場だ」


爪痕の丘での戦いは終わり、イワンコは傷だらけの体で帰宅する。その道中、跡を尾けていたシンジとククイに出くわす。


ククイ「おかえりイワンコ」

シンジ「あの技“いわおとし”か?」


ブーバーとの戦いの最中、イワンコは首筋の石を輝かせていた。ククイが言うには、新技発動の予兆なのだという。


シンジ「昔ブーバーを育てた事があるが、どうする?」
 ▼ 81 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 16:27:59 ID:dJ4QVK.6 [22/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
後日、イワンコはシンジらと共に海辺を訪れた。


シンジ「ヤトウモリ“かえんほうしゃ”」

ヤトウモリ「ットゥ」


ヤトウモリの“かえんほうしゃ”を、イワンコは素早い動きで躱す。


シンジ「“メロメロ”」

イワンコ「イヤァン///」

シンジ「“かえんほうしゃ”」


ヤトウモリにメロメロになったイワンコは、二度目の“かえんほうしゃ”を避ける事が出来なかった。


イワンコ「ヤァハハァン///」

シンジ「やれ」


目をハートにしてヨダレを垂らすイワンコに、ヤトウモリの“かえんほうしゃ”が襲いかかる。


ロトム図鑑「あのブーバーは♂だから、“メロメロ”を使っても意味無いロト」

ククイ「恐らく、避け辛い状態での回避の練習だろう」
 ▼ 82 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 16:35:57 ID:dJ4QVK.6 [23/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「フクスロー“葉っぱカッター”、ヤトウモリ“かえんほうしゃ”、ナッシー“タマゴ爆弾”、デンヂムシ“10まんボルト”、ミミッキュ“シャドーボール”、キングドラ“ハイドロポンプ”」


シンジのゲットした6匹の総攻撃が、イワンコに向かって放たれる。


シンジ「イワンコ“いわおとし”」

イワンコ「ウゥアン!!」


イワンコは首筋を輝かせ、複数の石の塊を飛ばして迎え撃つ。しかし6匹全ての攻撃は相殺しきれず、イワンコは大ダメージを受けてしまう。


イワンコ「ウゥ…」

シンジ「形が出来ていても、攻撃力が足りないな。もう一度だ」

イワンコ「ウイャン!!」


シンジとイワンコの修行は、1週間程続いた。
 ▼ 83 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/09 16:42:42 ID:dJ4QVK.6 [24/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
そして決戦の日。イワンコは爪痕の丘でブーバーに勝負を挑む。


イワンコ「ゥヤァン!!」

ブーバー「ブゥブァ!!」


修行のお陰か、イワンコはブーバーの攻撃を楽々回避している。


ルガルガン(昼)「…」

ルガルガン(夜)「…」


ルガルガン達は短期間で強くなったイワンコに驚きつつも、静かに戦いを見守っていた。


ブーバー「ッバァ!!」

イワンコ「ッヤァン!!」


ブーバーの強力な“かえんほうしゃ”を躱し、イワンコはブーバーに“いわおとし”をぶつけ勝利を収める。イワンコの成長を見たポケモン達は、イワンコに多大なる拍手を送った。


ブーバー「ブバァ」

イワンコ「ヤン」


戦いを通して、イワンコはブーバーと仲良くなった。
 ▼ 84 日はここまで◆kDdT4vyqmg 17/08/09 16:50:28 ID:dJ4QVK.6 [25/25] NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイ「やったなイワンコ」


夜の砂浜。戦いを見ていたシンジとククイが、イワンコを迎えに来る。


ククイ「シンジ、これは俺の勝手な提案なんだが、イワンコはお前がゲットするのはどうだ?」

シンジ「俺が?」

ククイ「今イワンコが一番信頼を寄せているのはシンジだ」


イワンコはシンジの左脚に、自分の前足を乗せて半立ちになる。


シンジ「いいのか? 今までより厳しい修行になるぞ」

イワンコ「ァン!!」


シンジに質問に、イワンコは甲高い声で応える。


シンジ「モンスターボールアタック」


シンジが投げたモンスターボールはイワンコに当たり、静かな夜にポケモンゲットを知らせる機械音だけが鳴り響いた。
 ▼ 85 ターミー@あかいくさり 17/08/09 19:29:56 ID:MnW2cEQg NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 86 ガタブンネ@こころのしずく 17/08/09 20:09:53 ID:4gKocSGA NGネーム登録 NGID登録 m 報告
パンケーキレース面白かったです
支援
 ▼ 87 ャタピー@ドリのみ 17/08/10 05:30:16 ID:4fUCr9fA NGネーム登録 NGID登録 報告
メロメロいわんこで臭
 ▼ 88 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/10 14:34:35 ID:Eztzs6D2 [1/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
とある休日、シンジとマオはスイレンに崖の下まで呼び出されていた。


スイレン「見てて、アシマリ凄いから。アシマリ、バルーン」

アシマリ「アウゥ」


スイレンが指示を出すと、アシマリは鼻提灯を膨らませる。


マオ「わぁ、凄い凄い!!」

シンジ(俺は何を見せられてるんだ?)

マオ「この中にアシマリも入れたりするの?」

スイレン「やった事無いけど多分」

アシマリ「アゥン」


アシマリは自分が作ったバルーンの中に入ってみせる。


スイレン「アシマリ凄い!!」
 ▼ 89 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/10 14:44:35 ID:Eztzs6D2 [2/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
アマカジ「クチュン!!」


アシマリの鼻水(バルーン)を見て鼻がむず痒くなったのか、マオの肩に乗っていたアマカジが突然クシャミをする。


フクスロー「スロォ」

シンジ「なっ…」


クシャミの勢いで発動したアマカジの“あまいかおり”に誘われ、フクスローが勝手にモンスターボールから出てきてしまう。


フクスロー「スルォ」

アマカジ「ムァイ!?」

アシマリ「アォウ!?」


香りに誘われたフクスローのタックルでアマカジもバルーンの中に入ってしまい、突如吹いてきた突風によりバルーンは天高く飛ばされてしまった。


シンジ「チッ、戻れ」


シンジがフクスローをボールに戻すが、もう遅い。アシマリとアマカジの入ったバルーンは、既にボールの光線すら届かない高さまで昇っていた。
 ▼ 90 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/10 14:52:18 ID:Eztzs6D2 [3/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
3人「ええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!?」


バルーンが飛んで行った事に驚いた3人は、楳図かずお作品のような顔になる。


マオ「どうしようスイレン…」

スイレン「行くよ」

シンジ「おい!!」


スイレンはシンジの腕を引っ張って、バルーンを追いかけていく。


ロトム図鑑「あんなスイレン、初めて見たロト」

マオ「ほら、ロトムも行くよ」

ロトム図鑑「ま、待つロト!!」


マオもアマカジを連れ戻すために走り出す。
 ▼ 91 ーゴート@にがいきのみ 17/08/10 14:53:29 ID:8qQiSktc NGネーム登録 NGID登録 m 報告
シンジが楳図かずお顔……職人カモン
 ▼ 92 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/10 15:04:18 ID:Eztzs6D2 [4/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
一方その頃、バルーンに乗って風に流されるアマカジとアシマリは、どうするべきか話し合っていた。

アシマリ「オアゥアゥ!?」

アマカジ「アムァイ。アンムァクァズィ」

アシマリ「ウァウ?」

アマカジ「カジクァジ? カジカジマクァズィ。アマァカジュイカジュウィ!!」

アシマリ「ウォン!?」

アマカジ「カジアマァイ」


※人間語ver.
アシマリ「ちょ、これどうすんのよ!?」

アマカジ「チョマテヨ。今は今後の事考えた方がいいんじゃねぇの?」

アシマリ「今後の事?」

アマカジ「このバルーンはアッシーが作ったろ? そして一緒に仲良く飛ばされたのは、アタシがクシャミで香りを飛ばした所為。つまり、後々になって双方の主人から激おこされるのは間違い無し!!」

アシマリ「嘘ん!?」

アマカジ「まぁもしもの時は、寝坊助梟に全責任擦り付ければ済む話なんだけどね」
 ▼ 93 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/10 15:15:27 ID:Eztzs6D2 [5/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
などと話していると、アシマリのバルーンが勢い良く破裂した。


アマカジ「マジィ!?(マジ!?)」

アシマリ「アゥウォウ!?(あんた頭の草回して飛なるでしょ!?)」

アマカジ「カァジ(おっ、そだね)」

アシマリ「ウアォウアゥアゥ!!(私を掴んでからにしなさいよ!!)」


森の中へと落下していくアシマリを尻目に、アマカジは葉っぱをプロペラのように回して空を飛ぶ。


アシマリ「アォウ!! ウォアォン!!(誰か!! 誰か助けてよぉ!!)」

ニャビー「ニャウ」


森に落ちたアシマリを、通りすがりのニャビーが右前足で受け止める。


アシマリ「ウォアゥ…(あ、ありが…)」


ニャビーがアシマリの頭から右前足を話すと、爪が刺さっていたのかアシマリの頭から血が出てくる。


アシマリ「アオォォォォォォォン!?」
 ▼ 94 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/10 15:24:52 ID:Eztzs6D2 [6/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
アシマリ「アゥアォンウォウオウ!!(なに乙女の額にキズ付けてんのよ!!)

ニャビー「ニャブィ…(助けてもらったクセに、文句言うなよ…)」

アシマリ「アォンオゥオン!?(ってか、アマカジはどこ行ったのよ!?)

ニャビー「ニャンフニャルビィ(あの木の実女なら、お前を置いてさっさと帰ったぜ)」

アシマリ「アォン!!(あの女!!)」


アマカジはアシマリを置いて、一人マオ達のところに帰ってしまったようだ。


アシマリ「…」

ニャビー「ニャウ。フシャビニャオ(諦めな。どうせ彼奴は戻って来ねぇ)」

アシマリ「アゥ…(スイレン…)」

ニャビー「ニャフィ。ンニャルホンニャ(着いて来な。どうせここで待ってても暇だろ?)」


アシマリはニャビーに着いて行った。
 ▼ 95 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/10 15:35:09 ID:Eztzs6D2 [7/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ニャビーに着いて行ったアシマリは、町の橋の下まで辿り着く。


ニャビー「ニャルホイ(親父)」

ムーランド「ォフゴン…(おぉ、おかえり…)」


橋の下のソファには、病に伏したムーランドが寝そべっていた。


アシマリ「アゥフォアォン?(あのムーランドが、貴方のお父さんなの?)

ニャビー「ニャルォイ? ニャブァミィヤニャンニャン(な訳無ぇだろ? ずっと一緒に居るから、なんとなくそう呼んでるだけだよ)」

ムーランド「モフモフゴフォフルォ…(こりゃまた、随分可愛い彼女さんを連れて来たねぇ…)

アシマリ「アゥヲアン…///(可愛いなんて、そんな…///)」

ニャビー「フンニャラホイサ(冗談よせよ)」

アシマリ「アゥ?(は?)」


ニャビーの言葉に、アシマリは若干イラつきムードである。


ムーランド「フゴフゴォ。ワゥルフォルワフォウ?(まぁ落ち着いて。ここに来たのには理由があるんだろう?)」
 ▼ 96 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/10 15:42:30 ID:Eztzs6D2 [8/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
アシマリがムーランドと会ったのと同時刻、シンジ達はアシマリ達を探して町を駆け回っていた。


スイレン「見つからない…」

マオ「ロトム、こんな時のためのポケモン追跡機能とか無いの?」

ロトム図鑑「そんな都合の良いものは無いロト」

シンジ「使えないな」

ロトム図鑑「なんで僕が責められるロト!? 元はと言えば、フクスローをちゃんと管理してなかったシンジの所為ロト!!」

スイレン「アシマリが居なくなったの、シンジの所為…」


スイレンが今にも包丁を持って刺して来そうな顔でシンジを睨む。


シンジ「フクスローが出て来たのは、アマカジが“あまいかおり”を飛ばした所為だ」

マオ「私の所為だって言うの!?」

スイレン「アシマリが居なくなったの、マオの所為…」

マオ「ひっ…」
 ▼ 97 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/10 15:48:23 ID:Eztzs6D2 [9/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「ででででも、アシマリがバルーンを作ってなきゃこんな事には…」

スイレン「アシマリが居なくなったの、私の所為…」

マオ「あっ…」

ロトム図鑑「やってしまったロト。マオがスイレンを虐めてるロト」

マオ「別に虐めてないわよ!! ご、ごめんね。スイレン」


マオはロトム図鑑に怒鳴りつつも、優しくスイレンの頭を撫でる。


アマカジ「カズィ」

マオ「ほらほら、スイレンは悪くな…。アマカジ!?」


マオがスイレンを励ましていると、上空からアマカジが帰ってくる。


マオ「アマカジ、帰って来たのね!!」


マオはアマカジを強く抱き締める。と同時に、ロトム図鑑がある事に気付く。


ロトム図鑑「でも、アシマリは居ないロト。もしかして見捨てたロト?」
 ▼ 98 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/10 15:57:38 ID:Eztzs6D2 [10/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
スイレン「アマカジ、アシマリ見捨てた…」

マオ「そんな訳無いでしょ!? きっと私達にアシマリの居場所を教えるために、一人で私達を探してくれてたのよ。ね、アマカジ?」

アマカジ「マジッ(んなこたぁ無い)」

マオ「ほら、アマカジもこう言ってるし…。きっとこれからアマカジが向かうところに、アシマリが待ってるのよ。ね、アマカジ?」

アマカジ「マジッ(んなこたぁ無い)」

スイレン「私アマカジ信じる。アマカジがアシマリの居場所に連れてってくれる」

アマカジ「マジッ(んなこたぁ無い)」


アマカジは葉っぱを回して、適当なところに向かい移動する。


マオ「アマカジが動き出した。きっと向こうにアシマリが居るのよ」

シンジ「本当か?」

ロトム図鑑「なんか適当に動いてるだけに見えるロト…」

マオ「そんなハズ無いでしょ!? アマカジは私達を、アシマリのところまで案内してくれてるのよ!! ね、アマカジ!?」

アマカジ「マジッ(んなこたぁ無い)」
 ▼ 99 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/10 16:09:54 ID:Eztzs6D2 [11/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
アマカジが適当に動いてる頃、アシマリはニャビーと共に町中を徘徊していた。


ニャビー「ニャベニャビラォ(どこに居んだよ? お前の主人はよぉ)」

アシマリ「アォウ。アゥオアォウア…。アォンオウオウ(知らないわよ。ったく、元はと言えばフクスローの所為じゃない…。シンジのヤツ、ちゃんと管理しときなさいよ)」

ニャビー「ニャンニャコベェ?(シンジって、あのうるさい図鑑連れた男か?)

アシマリ「オァオァオァ?(そうだけど、貴方知ってるの?)

ニャビー「ニャシャルェ…(ちょっとな…)」


ニャビー達が町を歩いていると、どこからともなくスカル団の3人がやってくる。


スカル団(デブ)「兄貴、あれニャビーじゃないスか?」

スカル団(女)「ホントだ!! チョー可愛い!!」

ニャビー「ニャラォ?(誰こいつら?)」

アシマリ「アォウァン(不審者よ)」
 ▼ 100 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/10 16:22:43 ID:Eztzs6D2 [12/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
スカル団(兄貴)「どうせだから、2匹同時に取っ捕まえちまおうぜ」

スカル団(デブ)「流石兄貴っス!!」

スカル団(女)「えぇ〜。青いのあんま可愛くないから要らない」

アシマリ「アォウ…(このアマ…)」

ニャビー「ニャルビィ」


ニャビーは口から“ひのこ”を吐き、アシマリを侮辱したスカル団(女)を燃やす。


スカル団(女)「熱い熱い熱い熱い熱い!!」

スカル団(デブ)「大丈夫っスか!?」

ニャビー「ニャルファニャホニャゲニャイ。ニャビニャオルァンテスニャニャウィ(テメェの勝手な価値観で決め付けてんじゃねぇぞピンク頭。テメェに比べりゃ3倍マシだ)」

アシマリ「アォイ…(ニャビー…)」

スカル団(女)「やっぱニャビー嫌い!! 2人とも纏めてぶっ飛ばしちゃおうよ!!」

スカル団(兄貴)「おうよ。いけヤトウモリ」

スカル団(デブ)「やっちまえ。ダストダス」

ヤトウモリ「ヤトゥ」

ダストダス「ダァス」


ニャビーとアシマリの前に、ヤトウモリとダストダスが立ち塞がる。
 ▼ 101 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/10 16:30:14 ID:Eztzs6D2 [13/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ニャビー「ホンニャラ。ニャラレォ(お前は逃げろ。邪魔だ)」

スカル団(兄貴)「ヤトウモリ“かえんほうしゃ”」


ニャビーの“ひのこ”とヤトウモリの“かえんほうしゃ”がぶつかり合う。


ニャビー「ニャブリィ(さっさと行け)」

アシマリ「アフゥオア(ニャビーありがとう)」

スカル団(女)「逃すかよ。ズバット“ちょうおんぱ”」

アシマリ「アオォン!!」


逃げようとするアシマリの目の前にズバットが現れ、アシマリに“ちょうおんぱ”を浴びせる。


ニャビー「ニャリャビ…(あのバカ…)」

スカル団(兄貴)「余所見してんじゃねぇよ猫助」

ニャビー「ニャベッ…」


ニャビーはアシマリの方を向く不意を突かれ、ヤトウモリの攻撃をモロに受けてしまう。
 ▼ 102 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/10 16:37:23 ID:Eztzs6D2 [14/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ニャビー「ニャンビャ…。ニャレラレブィ…(畜生…。こんなハズじゃ…)」

スカル団(兄貴)「さて、トドメだ。ヤトウモリ“かえんほうしゃ”だ」

アシマリ「アォウ!!」


アシマリは大量のバルーンを作り、スカル団とそのポケモン達をバルーンの中に入れた。


スカル団(女)「ちょ、何これ!?」

スカル団(デブ)「なんか浮いてるっス!!」


スカル団達を入れたバルーンは宙に浮き、アシマリの時と同じように風に流されていく。


スカル団(兄貴)「う、嘘だろ!?」

スカル団(デブ)「出られないっス!!」

スカル団(女)「誰か助けてくれぇ!!」


バルーンに入ったスカル団達は、そのまま空の向こうに消えていった。


アシマリ「アォウア?(大丈夫?)」

ニャビー「ニャニャレベニャ(どってことねぇよ)」
 ▼ 103 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/10 16:42:48 ID:Eztzs6D2 [15/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
アマカジ「カジュイ」


スカル団との戦いが終わると、角からアマカジが現れる。


アシマリ「アゥアォルァウア!!」

スイレン「アシマリ!!」

アシマリ「アォン!?」


アシマリは置いていった事を言及するが、アマカジのすぐ後ろに居るスイレンを見つけ走り寄る。


スイレン「よかった…。やって会えたよ…」

アシマリ「アォアン…」


再会を果たした2人は涙を流しながら抱き合う。


マオ「ね? アシマリ居たでしょ?」

アマカジ「マジィ…」


適当に進んでいただけのアマカジからしたら予想外でしかない。
 ▼ 104 日はここまで◆kDdT4vyqmg 17/08/10 16:51:34 ID:Eztzs6D2 [16/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトム図鑑「シンジ、あれを見るロト!!」


ロトム図鑑は、アシマリの側に居たニャビーに気付く。


シンジ「お前は…」

ニャビー「ニャウ」


ニャビーを見た瞬間、シンジは全てを察した。アシマリを見つけたのは偶然であった事も、アマカジが1人だけ帰って来た理由も。


スイレン「ニャビーありがとう」

ニャビー「フニャン」


ニャビーはそっぽを向き、シンジ達の前から居なくなった。


マオ「あのニャビー、凄い怪我してたけど大丈夫かな?」

シンジ「さぁな」


シンジはニャビーと同じく、背を向けて住処に帰っていく。


マオ「ちょっと待ってよシンジ!!」

スイレン「ほらアシマリ、アマカジにお礼言お」

アシマリ「アクアワァウ!!」
 ▼ 105 ラベベ@ムシZ 17/08/10 17:10:50 ID:bKn7hOAk NGネーム登録 NGID登録 報告
アマカジが糞すぎて草
 ▼ 106 ズクモ@あくのジュエル 17/08/10 21:44:48 ID:jOpbEISQ NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
所々キャラの改悪が目立つなー
 ▼ 107 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 13:53:19 ID:BQi.Hkko [1/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ラキ『この事件の犯人は実に頭がいい。自分に疑いが向けられないよう、マカニさん自身に秘宝・王女の涙を隠させたのです』

おばさん『え!? 主人が自分で王女の涙を!?』

おっちゃん『君は一体誰が犯人だと言うんだね!?』


ククイとロトム図鑑はポップコーンを食べながら、家で推理ドラマを観ている。


ロトム図鑑「僕の推理によると、犯人はこいつロト。間違い無いロト」


ラキの髪を模したカツラを被ったロトム図鑑は、TV画面に映るおっちゃんに手(?)を向ける。


ククイ「俺はマカニの妻だと思うが」

ラキ『犯人は唯一王女の涙の隠し場所を知っている人物。この事件の犯人は貴方で…』


ラキが犯人の名を口にしようとした時、フクスローと遊んでいたイワンコがチャンネルを踏み付け、TVの電源を切ってしまう。


ロトム図鑑「イワンコ何するロトォ!!」

イワンコ「ァン?」
 ▼ 108 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 14:00:39 ID:BQi.Hkko [2/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「少し黙れ」


上の階で寝ていたシンジがリビングに降りてくる。


ククイ「悪いシンジ。起こしたか?」

シンジ「大音量だったんで、ずっと起きてました」

ククイ「すまんな」

シンジ「居候の立場なので、文句を言う気はありません」

ロトム図鑑「シンジ、聞いてほしいロト。イワンコの所為で犯人がわからなかったロト」

シンジ「安心しろ。どうせ医者だ」

ロトム図鑑「シンジも観てたロト?」

シンジ「こっちまで聞こえてきたんだ」

ククイ「それでどうかしたのか? うるさかったなら、イワンコがTVの電源を切ったから大丈夫だぞ」

シンジ「いえ、少しZワザの練習をしようと思って」


シンジのZリングには、ノーマルZが装着されていた。
 ▼ 109 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 14:10:06 ID:BQi.Hkko [3/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイ「そうか。もう夜遅いから遠くには行くなよ」

シンジ「はい。行くぞイワンコ」

イワンコ「アゥ!!」


シンジは家の扉を開け、イワンコと共にZワザの練習に出かける。


ロトム図鑑「あぁ〜、犯人わからずじまいでモヤモヤするロト」

ククイ「まぁそう言うな。イワンコだって悪気があった訳じゃないんだから」

ロトム図鑑「でも…」

ククイ「この話は終わり。続きは明日PikaTubeで観よう」


ククイは1人地下研究室へと向かう。


ロトム図鑑「納得いかないロト!!」


イライラが収まらないロトム図鑑は、自慢のカツラを上の階目掛けてぶん投げた。
 ▼ 110 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 14:21:06 ID:BQi.Hkko [4/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
翌日…。


マーマネ「するとヒロインの子が主人公に…」

マオ「あれ? シンジ何してるの?」


マーマネ、マオ、スイレン、リーリエの4人で会話しながら教室まで来ると、シンジが自分の机の中を探しているのが見えた。


シンジ「お前ら、俺のZクリスタルを知らないか?」

マオ「何言ってんの? 腕に付いてるじゃん」

シンジ「これはノーマルZだ。カクトウZは家にあったんだが、デンキZだけが無くてな」

マオ「失くしちゃったの!?」

リーリエ「それも、よりにもよってカプ・コケコから貰ったデンキZを…」

マーマネ「きっとカキ怒るよ。カプ・コケコから貰ったZクリスタルを失くしたなんて知ったら…」

カキ『Zクリスタルを失くしただと!? “ダイナミックフルフレイム”!!!』

マーマネ「なんて事に…」
 ▼ 111 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 14:29:04 ID:BQi.Hkko [5/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「それに関してはどうでもいい」

マーマネ「いいの!? シンジの人生終わっちゃうかもしれないんだよ!?」

シンジ「それで終わるなら、所詮その程度だったんだろうな」

マオ「そんな事言わないでよ!!」

スイレン「死なないで…」

リーリエ「諦めてはいけません。こんな時こそみん…」

ロトム図鑑「僕にお任せロト!!」


リーリエの言葉を遮り、カツラを被ったロトム図鑑が割って入る。


ロトム図鑑「消えたクリスタルの謎は、アローラ探偵ロトムが解決してみせるロト!!」

シンジ「邪魔だ。退け」

ロトム図鑑「な、何を言うロト!? 僕はシンジのためを思って…」

シンジ「だったら黙ってろ。お前が何かして、まともな結果を残した事があったか?」

マーマネ「無いね」

スイレン「家壊されたし…」

マオ「ヒドイデの大群連れてきたのもロトムだしね…」
 ▼ 112 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 14:38:09 ID:BQi.Hkko [6/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトム図鑑「皆酷いロト!! こうなったら、僕1人で探すロト!!」


ロトム図鑑は1人聞き込みに向かう。


マーマネ「ちょ、ロトム待っ…」

カキ「アローラ!!」

マーマネ「!!!」


マーマネはカキの声を聞き、何も悪いことをしていないのに驚いてしまう。


カキ「何かあったのか?」

シンジ「あぁ。実は…」

マオ「ちょっとシンジ、こっち来なさい!!」


マオは真実を語ろうとしたシンジを止め、他3人の待つ柵の前まで連れて行った。


シンジ「なんだ?」

マオ「なんだじゃないわよ!!」

スイレン「カキ怒らせちゃダメ」

リーリエ「まずは出来る限り探してみて、見つからなかった時には正直に話しましょう。それまでは話してはいけません」
 ▼ 113 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 14:46:29 ID:BQi.Hkko [7/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
聞き込みに行ったロトム図鑑は、まず職員室に聞きに来ていた。


ククイ「シンジがデンキZを失くした!?」

ロトム図鑑「情報があったら教えてほしいロト」

ククイ「う〜ん。確か昨日の昼休みに、Zワザの練習をしてるのを見かけたのが最後かな」

ロトム図鑑「校庭ロト?」


ヒントを得たロトム図鑑は、ネッコアラが寝ている高台へと向かった。


ロトム図鑑「この中から小さなデンキZを探し当てる確率は、0.0000002%…」


一通り校庭を見渡してみるが、デンキZらしき物は見つからなかった。


ロトム図鑑「次は校長に聞いてみるロト」


ロトム図鑑が次に向かったのは、ナリヤ校長の居る校長室。
 ▼ 114 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 14:53:17 ID:BQi.Hkko [8/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
校長室では、ナリヤが写真の整理をしていた。


ロトム図鑑「何してるよロト?」

ナリヤ「おぉ、ロトム図鑑。実はな、昨日来たアローラテレビのカメラマンが送ってくれた写真を選んでいたんだよ」


ナリヤの手には、ガッチガチに緊張したカキの写真があった。


ナリヤ「来年のパンケーキレースのポスターに使うから選んでほしいと言われたんだが、どの写真のカキも表情が固くてなぁ…。まぁカメラマンは面白がって、ビデオまで撮っていったガーメイル!!」

ロトム図鑑「ビデオ!? それだロト!! 解決率100%、アローラ探偵ロトムの推理に外れ無し!!」


手掛かりを見つけたロトム図鑑は、早速アローラテレビに急ぐ。
 ▼ 115 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 14:59:55 ID:BQi.Hkko [9/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイ「次の時間は、ポケモンの技について実践授業だ」

カキ「シンジ、“スパーキングギガボルト”を受ける練習がしたいから協力してくれないか?」

シンジ「あぁ、その事なんだが…」

マーマネ「だから言っちゃダメなんだってば!!」

カキ「言っちゃダメ? 何をだ?」

マーマネ「あっ…」


マーマネは完全に墓穴を掘ってしまった。


マオ「カ、カキの誕生日サプライズを…」

カキ「半年以上先だが…」

リーリエ「ではなく、パンケーキレース優勝のお祝いを…」

カキ「なんだ、そんな事か。こっちには年間パスポートがあるんだ。たまには俺に奢らせてくれよ」


カキはクラスメイト達に年間パスポートを見せる。


マーマネ「わぁ、カキってホント優しいなぁ(棒)」

スイレン「男前、良い男(棒)」
 ▼ 116 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 15:06:17 ID:BQi.Hkko [10/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトム図鑑はアローラテレビの侵入に成功。早速掃除のおばちゃんに聞き込みを始める。


ロトム図鑑「ちょっと失礼。僕はアローラ探偵ロトム」

おばちゃん「その髪のかき上げ方、あんたも相当なラキファンだね? 私もなんだよ」

ロトム図鑑「じゃあ仲間ロトね」

おばちゃん「イェーイ!!」


意気投合したロトム図鑑は、おばちゃんとハイタッチをする。


ロトム図鑑「実は、昨日ポケモンスクールを撮影したビデオカメラを探してるロト」

おばちゃん「それなら、あそこに居るカメラマンが行ったハズだよ」


おばちゃんが指差した先には、1人のカメラマンが作業していた。
 ▼ 117 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 15:14:29 ID:BQi.Hkko [11/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトム図鑑「昨日撮ったポケモンスクールの様子を見せてほしいロト」

カメラマン「よくわかんないけど、この映像まだ編集してないし、俺次の現場早く行かなきゃなんないんだよね」

ロトム図鑑「僕の腕をちょっと繋がせてもらうだけロト」

カメラマン「それくらいならまぁ…」


ロトム図鑑は、カメラマンが差し出したビデオカメラに腕をくっ付ける。


ロトム図鑑「図鑑機能拡張ON!! 拡張するのは初めてロト。ボディの奥底からビビビと何か湧いてくるような、不思議な感覚ロト」


ロトム図鑑は初となる、図鑑機能の拡張に挑戦する。


ロトム図鑑「ロトム図鑑、ビデオカメラ機能ゲットロト!! 早速録画の一部をコピーするロト」


ロトム図鑑はビデオカメラの録画映像をコピー。そして解析に移る。
 ▼ 118 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 15:20:52 ID:BQi.Hkko [12/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ達は校庭に出て、技の実践授業を行っていた。


スイレン「リーリエ、次はシロンをバルーンの中に入れてもいい?」

リーリエ「はい」


アシマリはバルーンの中にシロンを入れる。


カキ「今回はロコンで“ダイナミックフルフレイム”を撃ちたいんだ。お前のポケモンで受けてくれないか?」

シンジ「わかった。イワンコ、バトルスタンバイ」

イワンコ「イャン」

カキ「さぁ、いくぞロコン」

ロコン「コォン」


カキは炎のZポーズをとる。


カキ「“ダイナミックフルフレイム”」


ロコンの口から吐き出された凄まじい炎が、イワンコに直撃し爆発する。
 ▼ 119 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 15:27:15 ID:BQi.Hkko [13/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
イワンコ「ウャン」

カキ「流石にまだダメか。これからもっと強くならないとな」

ロコン「コンッ!!」


カキがロコンの頭を優しく撫でていると、遠くからロトム図鑑の声が聞こえてくる。


カキ「あれはロトム図鑑か?」

シンジ「あぁ。失くなったデンキZを探していたみたいだが…」

カキ「ん?」

マーマネ・マオ・スイレン・リーリエ「シンジ!!!」

シンジ「どうかしたのか?」


シンジが後ろを振り向くと、炎の化身と化したカキの姿があった。


カキ「お前カプ・コケコから貰った大切なZクリスタルを失くしたのかあああぁぁぁぁぁ!!!?」

マーマネ・マオ・スイレン・リーリエ「いやあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


何故かシンジではなく、他4人が怒りのカキに恐怖する。
 ▼ 120 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 15:32:46 ID:BQi.Hkko [14/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「だったら?」

カキ「だったらって…」

シンジ「あのZクリスタルは、貰った時点で俺の物だ。俺がどうしようが、お前には関係無いハズだが?」

カキ「シンジ貴様…」


シンジの言葉に、とうとうカキの怒りは限界を迎えた。


カキ「その腐った根性ごと焼き払ってやる!! いけ、バグガメス。“ダイナミックフルフレイム”!!!」


カキはモンスターボールからバグガメスを出し、シンジに向かってZワザを放った。


シンジ「なんのつもりだ?」


爆炎の中から出てきたシンジは、突然攻撃してきたカキと睨み合う。


ロトム図鑑「ちょっと待つロト!! 喧嘩するのは、僕の謎解きを聞いてからでも遅くないロト!!」


今にも激しいバトルを繰り広げそうな2人の間に、ロトム図鑑が仲裁に入る。
 ▼ 121 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 15:44:03 ID:BQi.Hkko [15/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
クラス全員は、ロトム図鑑の推理を聞くために教室へと集まった。


ロトム図鑑「僕…つまりアローラ探偵ロトムは、類稀なるこの事件“消えたZクリスタルの謎”をついに解決したロト」

シンジ「いいから、さっさと出せ」

ロトム図鑑「それは出来ないロト。何故ならクリスタルが、まだ犯人の手の中にあるからです。そしてこの事件の犯人は、貴方です!!」


ロトム図鑑が指差した先に居たのは…。


カキ「俺ぇ!?」

クラスメイト「えぇ〜」

ククイ「カキ…」

カキ「待て待て!! 何の証拠があって…」

ロトム図鑑「証拠はここにあるロト。録画再生モードON!!」


ロトム図鑑の映像には、夕日の中教室で向き合うシンジとカキが映されていた。
 ▼ 122 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 15:52:48 ID:BQi.Hkko [16/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ『悪かったな。Zワザの練習付き合えなくて』

シンジ『別に』

カキ『明日こそは、一緒にZワザの練習をしよう』

シンジ『はぁ…』


手を出して握手を求めるカキに、シンジは嫌々ながらも握手して応える。


ロトム図鑑「僕の推理によると、この時シンジがカキにデンキZを渡してしまったロト」

カキ「あり得ない!! 第一握手した時、そこにクリスタルがあったら普通気付くぞ!!」

シンジ「思った以上のガバガバ推理だったな」

マーマネ「聞いて損したよ」

ククイ「よし、全員授業に戻るぞ」

ロトム図鑑「ちょ、ちょっと待つロト!!」


ロトム図鑑は教室を去ろうとするクラスメイト達を呼び止めようとすると、動いた拍子にカツラから黄色く輝く石が落ちる。


スイレン「これって…」

マーマネ「デンキZじゃない?」
 ▼ 123 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 15:59:07 ID:BQi.Hkko [17/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトム図鑑「まさかあの時、デンキZが引っかかったロト!?」


というのも昨晩、TVを消したイワンコへの怒りが収まらず、ロトム図鑑はシンジの部屋までカツラを投げ飛ばしてしまったのだ。


カキ「犯人は…お前かぁぁぁぁぁ!!!!」

ロトム図鑑「ヒエェェェェェェ!!!!」


ロトム図鑑は怒り狂うカキと、壮絶な鬼ごっこを開始する。


マーマネ「終わったね。ロトムの人生…」

ロトム図鑑「誰か助けてロトォォォォ!!!」

カキ「“ダイナミックフルフレイム”!!!!!!」


バグガメスは今迄で一番強力な“ダイナミックフルフレイム”を放ち、ロトム図鑑に直撃させる。


ロトム図鑑「ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 ▼ 124 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 16:07:22 ID:BQi.Hkko [18/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「ってな訳で、クラス揃ってマオの家に呼び出された訳だが…」

マーマネ「これって、何の集まりなの?」


マオの家の食堂には、クラスメイト全員が同じ机を囲むように座っていた。


マオ「今回呼んだのは、皆に新メニューの試食をしてもらおうと思ったの」

スイレン「試食?」

リーリエ「新メニューですか。楽しみですね」

シンジ「昼飯を抜けと言ったのは、そういう意味か」


全員で雑談をしていると、厨房から美味しそうな匂いが漂ってくる。


マーマネ「美味しそうな匂い〜」

マオ「マーマネ、ちょっと借りるね」

マーマネ「え?」


マオはトゲデマルを抱え、厨房まで持って行ってしまう。
 ▼ 125 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 16:14:53 ID:BQi.Hkko [19/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「ま、まさか…」

スイレン「新メニューの具材って…」

マーマネ「縁起でもない事言わないでよ!!」


クラスメイト達が不安がる中、厨房から途轍も無い電撃音が聞こえてくる。


しばらくすると、厨房から黒焦げ状態のマオが出てくる。


スイレン「マオちゃん…」

リーリエ「大丈夫ですか?」

マオ「大丈夫大丈夫。じゃーん!! 幻のアローラシチュー完成だよ!!」


ミトンを着けたマオの手には、アローラシチューなるものが入った皿が握られていた。


カキ「なかなか美味そうだな」

リーリエ「では早速…」

全員「頂きま〜す」


全員がアローラシチューを口に入れると…。


全員「ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 ▼ 126 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 16:22:17 ID:BQi.Hkko [20/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
全員は体から激しい電撃を発し、机に顔を伏した。


マオ「ピリッとした後味がクセになるでしょ?」

マーマネ「なんだろう…。トゲデマルの電撃に似てるような…」

マオ「うん。シチューの仕上げに、トゲデマルの電撃を加えてみたんだ。ちょっと刺激が強過ぎたかな?」

シンジ「どうすれば、そんな発想に行き着くんだ…」

リーリエ「そもそもアローラシチューとは?」

マオ「えっと…」

マオの父「おっ、いらっしゃい」

マオ「お父さん!!」

スイレン「マオパパ!!」


マオの父親が買い出しから戻ってくる。
 ▼ 127 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 16:31:20 ID:BQi.Hkko [21/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
スイレン「マオパパ、アローラシチューって?」

マオパパ「昔はお祭りや式典がある度に作られていたんだが、時代の流れとともに今ではすっかり忘れられてしまってね」

リーリエ「それならマオはどうやって、このシチューを作ったのですか?」

マオ「実はね。アローラシチューの作り方、お兄ちゃんが送ってくれたんだよ」


マオは兄から送られた手帳を取り出す。


スイレン「お兄ちゃんって、確か料理修行に出たって…」

マオ「旅先で見つけた古い文献に、アローラシチューの作り方が載ってたんだって。レシピによるとシチューを完成させるには、山吹の蜜が必要みたいなんだ」

マオ「それがピリッとした後味を残す、大切な材料なんだって。だからトゲデマルの電撃で代用しようと思ったんだけど…」

カキ「わからん!! 全くわからん!! ホワイ!?」


カキはマオに疑問を投げかける。


マオ「どうにかして、アイナ食堂の看板メニューにしたかったんだけどなぁ…」
 ▼ 128 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 16:39:21 ID:BQi.Hkko [22/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「お代わり!! ビリビリくる刺激がスパイシーでたまらないよ」

マオパパ「よし、今から代わりに料理を作ろう。ご馳走するよ」

マオ「あぅ…」


張り切ってフライパンを持つマオパパに対し、マオは情け無さから涙を浮かべる。そして食事が済み、全員がアイナ食堂を後にする。


マオ「今日はありがとう!!」

マーマネ「余は満足じゃ」


全員が帰宅する中、シンジだけはアイナ食堂に残っていた。というのも…。


フクスロー「スルォウ!! スルォウ!!」

アマカジ「カァジュイ!!」

シンジ「おい、いい加減戻れ!!」


フクスローはアマカジを追いかけ、シンジはフクスローを追いかける。モンスターボールに戻そうにも、光線を躱すため戻せないでいた。


マオ「ねぇ、シンジ。頼みが…」

シンジ「後にしろ。戻れフクスロー!!」
 ▼ 129 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 16:44:20 ID:BQi.Hkko [23/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「たぁ!!」

フクスロー「スロォ!?」


マオはアマカジを追いかけていたフクスローを捕まえる。


シンジ「戻れ」


シンジはようやくフクスローを戻す事に成功した。


マオ「さぁ、話を聞いて!!」

シンジ「なんだ?」

マオ「アローラシチューを作る最後の材料“山吹の蜜”は、この時季だと採れないの」

シンジ「だから?」

マオ「でも例外で採れるところが1つだけあって、そこに行けば“山吹の蜜”が採れるのよ」

シンジ「そうか。よかったな」

マオ「だからさ、明日一緒に採りに行ってくれない?」

シンジ「は?」
 ▼ 130 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 16:52:22 ID:BQi.Hkko [24/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「何故俺が?」

マオ「だって、そこ山奥で危険みたいだし…。クラスで強いのって、シンジとカキだけでしょ?」

シンジ「なら彼奴に頼むんだな」

マオ「カキは家の手伝いで忙しいし…」

シンジ「俺もZワザの練習で忙しいんでな」

マオ「そう言うと思ってましたぁ!! こっちには、山奥には強いポケモンが居るかもしれないって交渉材料があるのよ!!」

シンジ「本当か?」

マオ「可能性だけどね。でも良い出会いがあるかもしれないよ」


そして翌日、マオの口車に乗せられたシンジは、マオと共に山奥まで来ていた。


ロトム図鑑「なんで僕まで…」

シンジ「どうせ暇だろ? たまには役に立て」

ロトム図鑑「仕方ないロトねぇ。データによると、オドリドリは山吹の蜜が好物ロト」
 ▼ 131 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 16:59:00 ID:BQi.Hkko [25/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「なら簡単だな。戻るぞ」

マオ「まさか、リーリエの家に行くつもりじゃ…」

シンジ「そうだが?」

マオ「ちょっと待ったぁ!!」


背を向けて歩き出すシンジを、マオは大急ぎで止める。


シンジ「何故止める? ジェイムズさんのオドリドリを借りれば済むだろ?」

マオ「私のワガママでオドリドリ貸して下さいなんて言える訳ないでしょ!?」

シンジ「人をワガママに付き合わせてよく言うな…」

マオ「とにかく、私達だけで探すわよ!!」


止められた以上無理にジェイムズを巻き込む訳にもいかず、シンジはマオと共に山吹の蜜を探し回った。
 ▼ 132 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 17:05:58 ID:BQi.Hkko [26/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
そんなこんなで5時間が経過。山吹の蜜は一向に見つからず、マオは歩き疲れて地面に座り込んだ。


マオ「全然見つかんない…」

シンジ「なら諦めるか?」

マオ「諦めない!! 絶対に山吹の蜜の採れる場所を探し出す!!」

シンジ「どうやって?」

マオ「それは…」

ロトム図鑑「ふふふ。僕に考えがあるロト」

マオ「もうちょっと先まで行ってみようか」

シンジ「だな」


また碌でもない事を言い出すのだと確信したシンジ達は、ロトム図鑑を置いて山吹の蜜を探しに行く。


ロトム図鑑「無視しないでほしいロト!!」

シンジ「どうせ、大した事じゃないんだろ?」

ロトム図鑑「そんな事無いロト。オドリドリも所詮は鳥。ならアマカジを使えば、フクスローみたいに釣れるかもしれないロト」

マオ「おぉ!!」


想像もしていなかったロトム図鑑の提案に、マオは素直に驚く。
 ▼ 133 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 17:13:22 ID:BQi.Hkko [27/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
早速アマカジの“あまいかおり”で、オドリドリをおびき寄せてみる。


アマカジ「マァジィ!! カァジィ!!」


アマカジの匂いに釣られ、相当量の鳥ポケモンが集まってくる。


アマカジ「マジカ!?」

ロトム図鑑「2人ともあそこロト!!」


アマカジのすぐそばには、ぱちぱちスタイルのオドリドリが留まっていた。


マオ「居た!! あのオドリドリに連れて行って…」

シンジ「イワンコ“いわおとし”」

イワンコ「ャアン!!」


イワンコの“いわおとし”が見事に命中し、オドリドリは地面に落ちる。


マオ「シンジ何してんの!?」

シンジ「モンスターボールアタック!!」
 ▼ 134 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 17:22:20 ID:BQi.Hkko [28/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジが投げたモンスターボールはオドリドリに当たり、数秒間左右に動き停止した。


マオ「なんでゲットしちゃったの!?」

シンジ「“あまいかおり”が切れれば逃げられるだけだ。捕まえてしまえば、逃げられる心配は無い」

マオ「そっか」


シンジはモンスターボールからオドリドリを出す。


マオ「連れてってオドリドリ」

オドリドリ「ドルィ」


オドリドリは快く引き受け、2人をとある花園へと案内する。そこには黄色い花と、野生のめらめらスタイルのオドリドリが居た。


マオ「あった!!」

ロトム図鑑「あれが山吹の蜜ロト?」


花に嘴を突っ込んだめらめらスタイルのオドリドリは、ぱちぱちスタイルへと姿を変える。


ロトム図鑑「オドリドリはアローラ特有の花の蜜を吸う事で、タイプと姿が変わるロト」
 ▼ 135 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/11 17:28:36 ID:BQi.Hkko [29/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオは花園の花から出る山吹の蜜を採取する。


マオ「やった!!」

ロトム図鑑「これで任務完了ロト!!」


そして後日、またもや新メニュー試食会が開かれた。


マオ「お待たせ。今度こそ本物の、幻のアローラシチューの完成だよ」


テーブルに座るクラスメイト達の前に、完成したアローラシチューが出される。


全員「頂きま〜す!!」


全員が一斉にアローラシチューを食べる。マオとアマカジが緊迫して見守る中、クラスメイトの反応は…。


全員「美味い!!」

マオ「よかった〜」
 ▼ 136 日はここまで◆kDdT4vyqmg 17/08/11 17:36:07 ID:BQi.Hkko [30/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「それもこれも、一緒に山吹の蜜を探してくれたシンジとオドリドリとロトムとアマカジのお陰だよ」


とマオが歓喜していると、マーマネが空腹の音を響かせる。


マーマネ「だってだって、これ食べられるの今日が最後だと思ったら寂しくて…」

スイレン「寂しくてお腹なる? 普通」


スイレンはクルマユのような顔をして、マーマネを見つめる。


マオ「やっぱり時季外れに山吹の蜜を採るのは難しくて。でも安心して。看板メニューにはならなかったけど、期間限定メニューとして残す事にしたから」

マーマネ「ぃやったぁ!!」


マーマネは嬉しさのあまり、ジャンプして椅子から転げ落ちる。


スイレン「マーマネ…」

シンジ「騒がしいヤツだな」

カキ「ま、いいんじゃないか? マーマネらしくて」
 ▼ 137 リキリ@ひきかえけん 17/08/11 21:57:49 ID:0yhKMFcA NGネーム登録 NGID登録 報告
ロケット団がいないからアマカジ進化しなかったしなんか平和だな
 ▼ 138 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 13:49:58 ID:xvWyS7Fk [1/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
真昼のポケモンスクール。シンジは他クラスのトレーナーとバトルしているようだ。


シンジ「フクスロー“はっぱカッター”」

フクスロー「スゥロォ!!」


フクスローの“はっぱカッター”は命中し、相手のドロバンコは力尽きる。


ヒロキ「ドロバンコ!!」

ククイ「ドロバンコ戦闘不能!! よって勝者シンジ!!」

ヒロキ「凄いな!! 一撃でやられるとは思わなかったよ!!」


ドロバンコをモンスターボールに戻したヒロキは、シンジの元に駆け寄る。


ヒロキ「またバトルしような!!」


ヒロキは自分の教室へと帰っていく。


カキ「なかなか熱いヤツだったな」

マーマネ「うるさいだけじゃない?」
 ▼ 139 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 14:02:03 ID:xvWyS7Fk [2/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「バトルするのはいいんだけど、相手が強くなきゃZワザの練習出来無いんじゃない?」

スイレン「カキくらいならともかく、アレじゃあね…」

マーマネ「ていうか、シンジはZワザ極めてどうするつもりなの?」

シンジ「お前には関係無い」

マオ「ちょっと、そういう言い方無いんじゃないの?」

マーマネ「あ〜あ。シンジにとっておきのサプライズ用意してたんだけどなぁ…」

シンジ「興味無いな」

マーマネ「お願いだから聞いて!! 折角用意したんだからさ!!」


興味無さ気なシンジに、マーマネは両手を合わせて頼み込む。


リーリエ「それで、サプライズとは何なのですか?」

マーマネ「実は、カプ・コケコについてね」

シンジ「なん…だと…」
 ▼ 140 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 14:09:55 ID:xvWyS7Fk [3/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネからカプ・コケコの情報を手に入れるべく、シンジはマーマネの家にやってくる。


マーマネ「ただいま」

シンジ「お邪魔します」


マーマネは扉を開け、シンジと共に家の中に入る。


マーマネ母「おかえりなさい、マーマネ。あら、お友達連れてくるなんて珍しいわね」

シンジ「ただのクラスメイトです」

マーマネ「それを友達って言うの」


リビングにやってきたシンジは、マーマネと向き合うようにして椅子に座る。


マーマネ母「お待ち堂様。マラサダよ。食べてね」

シンジ「ありがとうございます」


マーマネ母は、出来立てのマラサダを持ってくる。
 ▼ 141 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 14:18:42 ID:xvWyS7Fk [4/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「揚げたてだから、ゆっくり食べなよ」

シンジ「それより、カプ・コケコに関する情報は…」

マーマネ「それはマラサダを食べてから。腹が減っては戦は出来ぬってね」


マーマネは3つのマラサダを同時に平らげる。


ロトム図鑑「どうするロト?」

シンジ「言ってる事は間違って無い。ここは食っておくか。…美味いな」


食事が終わり、マーマネは窓を開けて庭に出る。


マーマネ「パパただいま」

マーマネ父「マーマネ、まさか隣に居るのは友達かい?」

シンジ「ただのクラスメ…」

マーマネ「そ、そうだよ!! 友達通り越して大親友!!」

マーマネ父「本当かい!? 何卒息子をよろしくお願いします!!」


マーマネ父は泣きながら、シンジの手を握ってくる。
 ▼ 142 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 14:26:49 ID:xvWyS7Fk [5/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「さぁ、ここがマーマネラボだよ。パパが僕のために作ってくれた研究室なんだ」


マーマネラボなる建物の中には、沢山の発明品が置かれていた。


マーマネ「さっきはごめんね。突然友達って事にしちゃって」

ロトム図鑑「何かあったロト? 友達ならクラスの皆が居るハズロト」

マーマネ「実は、友達を家に呼んだ事無いんだよね。カキとマオは家の手伝いあるし、スイレンは妹の世話、リーリエは車ですぐに帰っちゃう。家に呼べるような友達が居なかったんだ」

マーマネ「それで二人共僕に友達が居ないんじゃないかって心配して、寂しくないようにここに研究室を作ってくれたんだ」

シンジ「お前の事情はどうでもいい。早くカプ・コケコに関する情報を教えろ」

マーマネ「あっ、ちょっと待っててね」


マーマネは机の上にあるパソコンを弄り始める。


マーマネ「この間のバトルで気付いたんだけど、カプ・コケコの“エレキフィールド”は特性“エレキメイカー”によって発動してるね」

ロトム図鑑「“エレキフィールド”内では、電気タイプの技の威力が上がるロト」
 ▼ 143 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 14:38:21 ID:xvWyS7Fk [6/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「だがどう見ても彼奴は電気タイプ。同じ電気タイプで挑んでも意味無いぞ」

マーマネ「そうなんだよねぇ。条件が対等になるだけで、勝てる確証を得た訳じゃ無いんだよね」

シンジ「カプ・コケコのタイプは?」

ロトム図鑑「カプ・コケ…」

マーマネ「電気とフェアリーだよ」

ロトム図鑑「…」


シンジに情報を伝えようとしたロトム図鑑だが、惜しくもマーマネに先を越されてしまう。


シンジ「有効なのは地面と毒か…」

マーマネ「毒ならヤトウモリが居るじゃん」

ロトム図鑑「でも性別判定の無いカプ・コケコには、ヤトウモリの“メロメロ”が効かないロト」

マーマネ「うぅ…。結局有効打無しか…」

シンジ「弱点と特性がわかっただけでも十分だ。あとは調整だけ…」

カプ・コケコ「カプゥ」

シンジ「!?」
 ▼ 144 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 14:45:19 ID:xvWyS7Fk [7/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトム図鑑「カプ・コケコロト!!」

マーマネ「なんでうちに!?」

カプ・コケコ「カプォ」

マーマネ父「うわぁ!!」


カプ・コケコはマーマネ父を払い除け、庭にスタンバる。


ロトム図鑑「バトルしようって言ってるロト?」

シンジ「いいだろう」

マーマネ「ちょ、ここ僕ん家だよ!?」


マーマネの制止など聞かず、シンジはカプ・コケコの前に立つ。


マーマネ父「ママ大変だぁ!! カプ・コケコ様だよぉ!!」

マーマネ母「アナタ何言ってるのよ。こんなところにカプ・コケコ様が来る訳…」

カプ・コケコ「カプゥ?」

マーマネ母「」

マーマネ「ママァ!?」
 ▼ 145 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 14:54:01 ID:xvWyS7Fk [8/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
カプ・コケコ「コケェコココ」

シンジ「いいだろう。ナッシー、バトルスタンバイ」

ナッシー「ナシィ」


マーマネ家の庭に、やたらデカい木が出現する。


マーマネ「え、ナッシー!?」

ロトム図鑑「草・ドラゴンタイプのナッシーは、電気技のダメージを殆ど受けないロト」

シンジ「“トリックルーム”」


マーマネ家を特殊な壁が囲む。


ロトム図鑑「これで先行はとれるロト」

カプ・コケコ「カァプゥ!!」


マーマネ家の庭に電流が走る。


マーマネ「さっき説明した“エレキメイカー”だよ」

ロトム図鑑「これで電気技の威力が上がって、ポケモンは眠らなくなるロト」
 ▼ 146 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 15:01:46 ID:xvWyS7Fk [9/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「“リーフストーム”」

ナッシー「ナッシィ」

カプ・コケコ「カプェ!!」


速さが逆転する“トリックルーム”の中では、例え守り神であろうと攻撃を避ける事は出来無い。


シンジ「“サイコキネシス”」


ナッシーは瞳を光らせてカプ・コケコを捉え、地面や家にぶつけまくる。


マーマネ「い、家が…」

シンジ「“ヘドロばくだん”」


ナッシーが吐いた紫色の液体は、カプ・コケコに付着し爆発する。


ロトム図鑑「フェアリー対策に覚えさせておいてよかったロトね」

マーマネ「それより家が…」
 ▼ 147 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 15:07:16 ID:xvWyS7Fk [10/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
カプ・コケコ「カプゥ!!」


カプ・コケコの体が、紫色の泡を出し始める。


ロトム図鑑「“ヘドロばくだん”の追加効果ロト。これでカプ・コケコは毒状態になったロト」

シンジ「もう一度“ヘドロばくだん”」

カプ・コケコ「カァプェ!!」


カプ・コケコが叫ぶと、辺りは電気に包まれ“トリックルーム”は粉々に砕け散る。


ロトム図鑑「“トリックルーム”を壊したロト!!」

シンジ「なにぃ!?」

カプ・コケコ「ップェ!!」

ナッシー「ナァ…」


カプ・コケコは目にも留まらぬスピードで接近し、ナッシーを殴り飛ばした。


ロトム図鑑「カプ・コケコの“しぜんのいかり”ロト。ナッシーの体力は限界ロトォ!!」
 ▼ 148 ティオス@ひのたまプレート 17/08/12 15:12:08 ID:jMaAMy.k NGネーム登録 NGID登録 m 報告
流石にコケコを捕まえたりはしないよね?
捕まえたら罰当たりとか島の人から嫌われそう。
 ▼ 149 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 15:12:31 ID:xvWyS7Fk [11/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「“リーフストーム”」

カプ・コケコ「カッケェ!!」


カプ・コケコは攻撃させる暇など与えず、“マジカルシャイン”でトドメを刺した。


シンジ「っ…」

カプ・コケコ「カクェ」


戦いに満足したのか、カプ・コケコはどこかへ飛び去ってしまった。


ロトム図鑑「結局また負けたロト」

シンジ「まぁいい。次会った時に勝つ」

マーマネ「それよりさシンジ」

シンジ「なんだ?」

マーマネ「家どうすんの?」


マーマネの家は、シンジとカプ・コケコのバトルにより半壊していた。その修繕費がククイに請求されたのは、また別の話。
 ▼ 150 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 15:28:42 ID:xvWyS7Fk [12/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
翌日、シンジ達は学校帰りにショッピングしていた。


カキ「それは災難だったな」

マーマネ「他人事だと思って…」

スイレン「マーマネわかるよ、その気持ち。シンジすぐ家壊すよね」

シンジ「お前の家を壊したのはこいつだ」


シンジはロトム図鑑を指差す。


ロトム図鑑「僕は悪くないロト!!」

カキ「店の中だぞ。静かにしろ」

ロトム図鑑「なんで僕が責められるロト…」

マオ「スイレン、リーリエ、向こうに良い物あったよ」

リーリエ「本当ですか!?」

スイレン「行ってみよう」


それから1時間、女子組のショッピングは続いた。
 ▼ 151 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 15:36:36 ID:xvWyS7Fk [13/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「やっと終わったね。ショッピング」

マオ「まだだよマーマネ!! お次はアローラ・サンライズへGO!!」

マーマネ「えぇー!!」

カキ「なっ…」


マオのショッピング続行宣言に、男子組は嫌そうな顔をする。それに引き換え…。


リーリエ「アローラ・サンライズ!? 私行ってみたかったんです」


とご満悦の様子。


シンジ「アローラ・サンライズ?」

マオ「女子に大人気のアクセサリーショップだよ」

シンジ「付き合いきれん。俺はもう帰るぞ」

マオ「まぁまぁ、そう言わずに。浜辺に流れ着いたハートのウロコとか…」

シンジ「ハートのウロコか。行ってみる価値はありそうだな」

マーマネ「シンジ本気!?」

カキ「絶対後悔するぞ!!」
 ▼ 152 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 15:44:07 ID:xvWyS7Fk [14/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「さぁ、皆もレッツ…」

カキ「悪いが、俺は帰るぞ。さっき買ったフーズを、早く牧場のポケモン達に食べさせてやりたいからな」


と理由を付け、カキはリザードンに乗ってショッピング地獄から脱する。


マーマネ(よし!!)

ロトム図鑑(これロト!!)

マーマネ「あぁぁぁぁ!!! 庭の花に水やるの忘れてた!!」

シンジ「昨日“ヘドロばくだん”で消し飛んだだろ」

マーマネ「」

ロトム図鑑「あと17分35秒で、アローラ探偵ラキの一挙放送が始まるロト!!」

シンジ「録画してあるだろ」

ロトム図鑑「生で観たいロト!!」

シンジ「知らん」

ロトム図鑑「」


適当に考えた理由を全てシンジに崩され、マーマネとロトム図鑑は逃げる事が出来なくなってしまった。
 ▼ 153 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 15:53:54 ID:xvWyS7Fk [15/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
アローラ・サンライズに来た5人と1機は、店内の色々な商品を見て回った。


マオ「マーマネイケてるじゃん!!」

マーマネ「そ、そう?」


マーマネは男性用アクセサリーを身に着ける。


スイレン「マーマネ結構似合う」

リーリエ「普段のマーマネとは別人みたいです」

マーマネ「ま、まぁね?」

マーマネ(来てよかった…)


マーマネが女子組に褒められ有頂天になっている頃、シンジはポケモン用アクセサリーを見ていた。


ロトム図鑑「これはサイドンの進化に必要な“プロテクター”。こっちはアローラロコンの進化に必要な“こおりのいし”ロト」

シンジ「“こおりのいし”? そんな物もあるのか」
 ▼ 154 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 16:03:29 ID:xvWyS7Fk [16/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「今度はこのイヤリングなどいかがですか?」

マーマネ「おっ、いいね」


完全に女子組の言葉を信じ込んでいるマーマネを放置し、シンジは店の外で海を眺めていた。


店員「私もね、仕事の合間によくここから海を眺めるんだ」


店の中から、1人の女性店員がやってくる。


店員「お友達のお付き合い?」

シンジ「ただのクラスメイトです」

店員「そう? 随分仲良さそうだったけど」

シンジ「気の所為です」

店員「ふふふ。そうだ。あそこにある小さな島通称宝島って言うんだけど、時々あそこにアクセサリーの材料を拾いに行くのが私の楽しみなの」

シンジ「そうですか」
 ▼ 155 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 16:15:00 ID:xvWyS7Fk [17/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
スイレン「シンジ〜」

マオ「ショッピング終了〜」

マーマネ「YO!! YO!! 俺が新生MAMANEだZE!! 電気のエンジニアYEAH!!」

シンジ「何があった…」


女子組と共に出て来たのは、サングラスを掛け大量のアクセサリーを身に纏ったマーマネだった。


マオ「なんか気に入っちゃったみたいで…」

ロトム図鑑「下手に煽てるからロト」

リーリエ「無理矢理付き合わせて酷評するのも悪いですし…」

スイレン「似合ってないなんて言えない」

マーマネ「俺はイケメンプログラマー!! その名もMAMANE!! YEAH!!」

シンジ「どうせすぐ飽きるだろ」

マオ「だといいんだけど…」

マーマネ「YO!! YO!! SHINJI!! これから皆で遊ぼうZE!! レディと一緒にPEARLYNIGHT!!」

シンジ「俺はパスだ」

マーマネ「え?」
 ▼ 156 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 16:20:18 ID:xvWyS7Fk [18/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「これから、あの宝島に行く」

マーマネ「だったら俺も行くZE!!」

シンジ「来るな」

マーマネ「つれねぇ事言うなYO!! 俺達相棒!! 一連托生連帯責任!!」


マーマネはシンジの首に腕を回す。


マオ「じゃあ、マーマネは頼んだわよ…」

シンジ「おい!!」

マオ「今度ドリンクサービスするから!!」

スイレン「“すごいつりざお”あげるから!!」

リーリエ「お花の冠あげますから!!」


そう言って、女子組は去って行った。


ロトム図鑑「大丈夫ロト。まだ僕が居るロトよ」

シンジ「いや、お前は帰れ」

ロトム図鑑「そんな!!」
 ▼ 157 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 16:28:50 ID:xvWyS7Fk [19/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジとマーマネは店員からシーカヤックを借り、2人で宝島へと向かった。


マーマネ「到着だZE!!」

シンジ「まだやってたのか」


シンジが呆れていると、近くからポケモンの鳴き声が聞こえてくる。近付いてみると、マケンカニの群れがボクシングをしていた。


マーマネ「YO!! YO!! マケンカニ何してんだYO!?」

マケンカニ「マケンクァ!!」


1匹のマケンカニが、マーマネに“インファイト”を喰らわせる。


マーマネ「ぐふぉ!!」


マーマネを殴ったマケンカニは、仲間と共にその場から逃げ去った。


マーマネ「うぅ…。痛いよシンジ…」

シンジ「知らん」
 ▼ 158 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 16:38:36 ID:xvWyS7Fk [20/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジとマーマネが先へ進むと、大きな花畑に到着する。


マーマネ「SHINJI、花畑だZE!!」

シンジ「…」

マーマネ「ちょ、なんで無視するの!?」


シンジは花畑のポケモン達を観察するが、気に入ったポケモンが居なかったのかすぐに花畑を離れた。


マーマネ「ま、待ってよシンジ!!」


その後も宝島を探索してみるものの、シンジが欲しいと思うようなポケモンは居なかった。そしてマーマネのキャラも戻らなかった。


マーマネ「SHINJI、夕焼けだZE!!」

シンジ「いい加減やめたらどうだ? 側から見たら、ただのバカだぞ」

マーマネ「っ…」


流石のマーマネもわかっているのか、シンジの言葉に何も言い返せなかった。
 ▼ 159 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 16:45:29 ID:xvWyS7Fk [21/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「そんな事、僕だって…」

シンジ「しっ!!」


シンジはマーマネの顔の前に手を出し、言葉を中断させる。静かにしていると、どこからか変な音が聞こえてくる。


シンジ「こっちか」


シンジが音の聞こえる場所を特定すると、そこには小さな穴があり、中には出られなくなったコソクムシが居た。


シンジ「なんだ彼奴は?」

マーマネ「OH!! そいつはコソクムシだYO!! 出られなくなったなら、俺が助けるZE!!」

シンジ「出来るのか?」

マーマネ「このイケメンプログラマーMAMANEに任せろYO!! お前は明日、クラス全員にこの事を話すといいYO!!」

シンジ「さっさとやれ」

マーマネ「HEY!! まずは上まで登るYO!!」


などと息巻いてみるが、マーマネにそこまでの身体能力は無かった。
 ▼ 160 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 16:52:03 ID:xvWyS7Fk [22/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「うあっ!!」


マーマネは何度も崖を登ってみるが、2・3歩登ったあたりで地面に落ちてしまう。


マーマネ「僕にだって…」

シンジ「もういい。俺が行く」


シンジは崖を登り、頂上まで辿り着く。


マーマネ「またそうやって…」


シンジは登った崖の内側に入り、コソクムシに接触する。


コソクムシ「コソォ…」

シンジ「フクスロー、飛べ」

フクスロー「スロォウ」


フクスローはコソクムシを足で掴み、マーマネが待つ崖下まで持って行く。


シンジ「あとは登るだけか」


シンジはフクスローの後を追うように、崖を登り外側に降りた。
 ▼ 161 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 16:58:06 ID:xvWyS7Fk [23/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「もう夜か。帰るぞ」

マーマネ「まだだ!! まだ終われないんだ!!」

シンジ「?」

マーマネ「シンジ、僕とバトルだ!! 1vs1の真剣勝負!!」

シンジ「…」

マーマネ「いけ、トゲデマル!!」

トゲデマル「マチュイ」

シンジ「ヤトウモリ、バトルスタンバイ」

ヤトウモリ「トゥ」


今、シンジとマーマネの熱き戦いが始まる!!


シンジ「“かえんほうしゃ”」

トゲデマル「」

マーマネ「トゲデマル!!」


わけも無く、トゲデマルは一撃でノックアウトされてしまう。


シンジ「どういうつもりだ?」

マーマネ「うぅ…。なんで…。なんでシンジばかり…」
 ▼ 162 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 17:14:14 ID:xvWyS7Fk [24/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「いつもそうやって…。シンジとカキばかりいい思いするんだ…」


マーマネは砂浜に膝をつき、大量の涙を流す。


シンジ「さっきから何の話だ?」

マーマネ「知ってるだろ? クラスの男子で僕だけが弱いって…」

シンジ「確かにそうだな。彼奴に比べれば格段に劣る」

マーマネ「僕は女子達みたいに見た目がいい訳でも無い。シンジやカキみたいにバトルが強い訳でも無い。パンケーキレースだって、僕だけ速攻で失格になった。シンジとカキは優勝争いしてたのに…」

マーマネ「それに僕は、男子で唯一大試練を突破してない。Zワザも使えないし、シンジみたいに守り神に認められる資質も力も無い。発明したって、ロトムが居るから役に立たない」

マーマネ「シンジは今迄僕が賞賛されてるのを聞いた事がある?」

シンジ「無いな」

マーマネ「そりゃそうだよ。僕には何も無いんだから。それに引き換え、シンジとカキはいいよね。何かする度に、皆から絶賛されるんだから」

マーマネ「シンジは凄い、カキは強い。もう聞き飽きたよ!! なんで僕だけ褒められないんだよ!!」
 ▼ 163 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 17:25:44 ID:xvWyS7Fk [25/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「褒められただろ? あの店で」

マーマネ「流石に気付くよ!! でもあれなら注目されると思って続けてたさ!! でも結局何も変わらなかったよ!!」

シンジ「そうか」

マーマネ「今だって一撃で負けたし、僕はどうすればいいんだ!!」

シンジ「知らん。お前の悩みに、俺を巻き込むな」


シンジは帰宅するために、シーカヤックに乗る。


マーマネ「結局皆、僕の事なんてどうでもいいんだ…。もう知るもんか!!」


マーマネは夜の無人島の闇に消えた。


シンジ「チッ…」


シンジはマーマネを追いかける。しかし暗闇でマーマネの姿がよく見えなかったため、マーマネとは逆方向に進んでしまう。
 ▼ 164 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 17:30:18 ID:xvWyS7Fk [26/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「ハァ…ハァ…」


運動が苦手なマーマネは、少し走っただけで息切れを起こす。


マーマネ「ここ…どこ?」


周囲を見渡すと一面森だらけ。完全に道に迷ってしまった。


マーマネ「こ、怖いよ…。トゲデマル!!」

トゲデマル「マチィ」


トゲデマルは体を発光させ、マーマネ周りを照らす。


マーマネ「つっ…」


崖から落ちた際に出来た傷が、今になって痛み始めた。


トゲデマル「マチュ?」

マーマネ「大丈夫だよトゲデマル」


とは言うものの、全身傷だらけのため全然大丈夫ではない。
 ▼ 165 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 17:36:51 ID:xvWyS7Fk [27/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「何やってんだろ…。変な劣等感に駆られてあんな…。シンジ怒ってるだろうなぁ…」


マーマネが落ち込んでいると、上空から光り輝く粉が降ってくる。


マーマネ「え?」


マーマネが空を見上げると、ピンク色のポケモンがマーマネに粉を浴びせていた。少しすると、マーマネの傷は完全に消えて無くなった。


マーマネ「な、治った!! それにあれは…」

カプ・テテフ「テテェ」


カプ・テテフはマーマネの側まで降り、マーマネにZリングを授けて去っていく。


マーマネ「これ…」

トゲデマル「マチュチュ?」

シンジ「おい!!」


逆方向に進んだシンジが、マーマネを見つけ出した。


シンジ「それは…」

マーマネ「やったよ…。僕も守り神に認められたんだぁ!!!」
 ▼ 166 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/12 17:46:19 ID:xvWyS7Fk [28/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイ「それはカプ・テテフだな」

マーマネ「カプ・テテフ?」


島に戻ったシンジとマーマネは、夜遅いためマーマネをククイの家に泊める事にした。そしてマーマネが見た守り神の正体はカプ・テテフというらしい。


ククイ「カプ・テテフはアーカラ島の守り神だ。そのポケモンからZリングを貰うとは」

マーマネ「それって、僕もシンジみたいに認められたって事でいいんだよね!?」

ククイ「勿論。Zリングを授けたって事は、カプ・テテフがマーマネを気に入った証だ」

マーマネ「ったぁ!! まさか僕が守り神に認められるなんて。夢みたいだよ!!」

シンジ「博士、Zリングはハラさんが管理してるんじゃ…」

ククイ「カプ・コケコが横流ししたんだろう。お前も気に入ったヤツにZリングをあげろってな」

ロトム図鑑「それ結構問題な気がするロト」
 ▼ 167 日はここまで◆kDdT4vyqmg 17/08/12 17:52:10 ID:xvWyS7Fk [29/29] NGネーム登録 NGID登録 報告
そして次の日…。


マオ「守り神からZリングを!? マーマネ凄いじゃん!!」

スイレン「マーマネついてる」

リーリエ「見直しました!!」

マーマネ「ま、まぁね?」


女子から絶賛され、マーマネは若干ニヤケ顔になる。


カキ「シンジ、本当なのか?」

シンジ「直接見た訳じゃないが、恐らく本当だろうな」

カキ「俺の地元の守り神に会えるなんて。ショッピング行かなかった事後悔するぜ」

シンジ「行ったら行ったで後悔しそうだがな」

カキ「なんでだ?」





女子組「マーマネって凄い!!」

マーマネ「ま、まぁね!?」
 ▼ 168 ターミー@アクアスーツ 17/08/12 18:12:34 ID:6scLG6s. NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 169 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/13 14:03:36 ID:IILKexhY [1/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
今日は休日。シンジはククイに頼まれ、お遣いをしていた。


ロトム図鑑「買い物でいっぱいロト。持つの手伝うロト」

シンジ「要らん」

ロトム図鑑「まぁまぁそう言わずに…うわぁ!!」


ロトム図鑑はシンジから買い物袋を奪うが、重さに耐えきれず落としてしまう。


シンジ「チッ、使えないな」


落ちた買い物袋から転がったドーナツを追いかけると、八百屋のおばちゃんが拾ってくれた。


おばちゃん「お遣いかね? ほれ」

シンジ「すみません」


シンジがドーナツを受け取ろうとすると、いつぞやのニャビーが奪い去っていく。


シンジ「彼奴…」

ロトム図鑑「追いかけるロト!!」
 ▼ 170 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/13 14:11:53 ID:IILKexhY [2/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
ニャビーを追いかけると、川沿いの橋の下に辿り着く。ニャビーはソファで横になるムーランドに、シンジから掻っ攫ったドーナツを差し出す。


ムーランド「ムゥウォウ!!」


ムーランドは近くの丸太を睨みつけ、体を熱し始める。どうやら、“ほのおのキバ”をニャビーに教えているようだ。


ムーランド「ウブァウ!!」


ムーランドは自分の歯に炎を灯し、丸太に勢い良くかぶりつく。


ムーランド「ウェホッ!! ウェホッ!!」


しかし体が限界なのか、技を撃ってすぐに咳込んでしまう。そんなムーランドの余命を表すように、枯れ木の葉が一枚落ちる。


ニャビー「ニャウゥ!!」


次はニャビーが固い木の実で挑戦。噛みつくまでは良かったのだが、寸前でエネルギーが切れて失敗してしまう。


ニャビー「ニャフゥ…」
 ▼ 171 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/13 14:18:52 ID:IILKexhY [3/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「こんなところに居たのか」


シンジはムーランドの前までやってくる。


ニャビー「ブニュア!!」

シンジ「ロトム“まもる”だ」

ロトム図鑑「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁ!!!」


ニャビーが撃ってきた“ひのこ”に対して、シンジはロトム図鑑を盾に使い防御する。


シンジ「こいつが落とした食い物だ。もう要らんから、好きに使え」


シンジはロトム図鑑が落としたドーナツ入りの買い物袋を、ムーランドが横たわるソファに置いて帰った。
 ▼ 172 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/13 14:28:22 ID:IILKexhY [4/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
家に帰ると、ロトム図鑑はニャビーとムーランドの暮らしをククイに見せた。


ククイ「こらゃ珍しいな。タイプの違うポケモン同士で、技の練習とは…。ほら、2匹共背中を丸めてるだろ? これがエネルギーを集中させるコツなんだ」


そして次の日の学校帰り、ロトム図鑑はシンジに1つの提案をする。


ロトム図鑑「これから毎日、ニャビーとムーランドの様子を見に行くロト」

シンジ「お前1人で行け」

ロトム図鑑「冷たいロトねぇ。シンジは人間の屑ロト」

シンジ「彼奴らは野生のポケモンだ。人間が無闇に肩入れするべきじゃない」


そう言って帰宅するシンジの元に、突如としてニャビーが訪れる。


シンジ「何の用だ?」

ニャビー「ニャウ!! ニャウ!!」


ニャビーは困った顔をしながら、シンジのズボンの裾を引っ張る。
 ▼ 173 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/13 14:34:24 ID:IILKexhY [5/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
ムーランドの待つ住処に行くと、かなり弱った状態のムーランドが倒れていた。


ロトム図鑑「結局来たロト。さっき言った事と真逆の行動してるロト」

シンジ「かなり弱ってるな。仕方ない」

ロトム図鑑「まさか、シンジが運ぶロト!?」

シンジ「あぁ。モンスターボールアタック」


シンジはムーランドにモンスターボールを投げ、ムーランドをゲットする。


ニャビー「ニャア!?」

ロトム図鑑「何してるロト!?」

シンジ「こっちの方が、お互い楽だ。行くぞ」


シンジはポケモンセンターに向かって走り出した。一方後ろの枯れ木の葉は、またしても一枚散っていく。
 ▼ 174 ゴラス@つりざお 17/08/13 14:37:45 ID:bHH1vQTU NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 175 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/13 14:42:24 ID:IILKexhY [6/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
ポケモンセンターでの診察が終わり、ジョーイは重い表情でシンジの前にやってくる。


ジョーイ「怪我とか重い病気とか、そういう訳じゃないの。ムーランドは…」

シンジ「わかりました」

ロトム図鑑「ニャビーはその事知ってるロト?」

ジョーイ「感じ取ってはいると思うわ」


ニャビーは診察室に入り、必死にムーランドに話しかける。


ジョーイ「あと、これは返しておくわね」


ジョーイはシンジに、ムーランドが入っていたモンスターボールを渡す。


ジョーイ「長くても2・3日が限界なの。だから…」

シンジ「…」


シンジは何も言わず、モンスターボールを受け取った。
 ▼ 176 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/13 14:51:30 ID:IILKexhY [7/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
その夜、シンジはポケモンセンターに泊まり、ニャビーとムーランドにデザートの木の実を持って行った。


シンジ「おい、何でもいいから食っ…」

ロトム図鑑「居ないロト!!」

シンジ「チッ…」


ポケモンセンターから消えたニャビーとムーランドを探し、シンジは急いでポケモンセンターを出る。その頃、ニャビーはムーランドと共に、住処で“ほのおのキバ”の練習をしていた。


ニャビー「ウゥニャ…」


何度も木の実に噛みつくニャビーだが、未だに“ほのおのキバ”は成功しない。そして枯れ木の葉が残り一枚になると同時に、ニャビーはムーランドと共に眠りにつく。


ニャビー「ニャッ!?」


目が覚めると、一緒に寝ていたハズのムーランドの姿は無くなっていた。町中を探すニャビーだが、ムーランドらしき影も見つからないまま住処に戻る。
 ▼ 177 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/13 15:01:50 ID:IILKexhY [8/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
住処に戻ると、普段ムーランドが寝ていたソファの足が折れ、右前方に傾いた。その衝撃の所為か、最期の葉がソファの上に落ちた。


ニャビー「ニャアァァァァァァ!!!!」


ニャビーが鳴き叫ぶと、まるで天がニャビーの代わりに泣くようにして、大量の雨が降り始めた。その様子を、シンジとククイが静かに見守っていた。


ロトム図鑑「ムーランドはどこロト?」

ククイ「聞くな…」


ニャビーはしばらく鳴いた後、枯葉の落ちたソファの上で眠るようにして座った。


ニャビー「ンニャ?」


それからどれ程の時間が過ぎただろうか。ニャビーが目を覚ますと、ソファの前にはシンジとロトム図鑑の姿があった。


ニャビー「ニャウ…」


橋の下から出ると、雨は止み空には綺麗な虹が架かっており、雲はムーランドの顔へと形を変えた。
 ▼ 178 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/13 15:10:06 ID:IILKexhY [9/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
ニャビーが雲を見ていると、後ろからオボンの実転がってくる。


シンジ「ムーランドはもう居ない。後の事はお前が決めろ」


そう言って立ち去ろうとするシンジを追い、ニャビーは目の前に回り込む。


ニャビー「ニャウニャア!!」

ロトム図鑑「ニャビーはなんて言ってるロト?」

シンジ「イワンコ、バトルスタンバイ」

イワンコ「イャン!!」


ムーランドの居ない橋の下で、ニャビーとイワンコが対峙する。


ロトム図鑑「シ、シンジ!? 何をしてるロト!?」

シンジ「“いわおとし”」

ニャビー「ニャウ!!」


イワンコの“いわおとし”を、ニャビーは華麗な身のこなしで避ける。
 ▼ 179 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/13 15:15:50 ID:IILKexhY [10/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
ニャビー「ニャヒィ!!」

イワンコ「イワァ!!」


ニャビーの“ひのこ”を受け、イワンコは火傷を負ってしまう。


シンジ「“かみつく”」

イワンコ「イィヤァ!!」

ニャビー「フゥシャア!!」


イワンコの“かみつく”と、ニャビーの“ほのおのキバ”がぶつかり爆発する。


ロトム図鑑「“ほのおのキバ”ロト!!」

シンジ「“かげぶんしん”」

ニャビー「ニャ、ニャア!?」


ニャビーは無数のイワンコに囲まれる。


シンジ「“いわおとし”」

ニャビー「ニャア!!」


ニャビーは本物を見つける事が出来ず、後ろに居た本物のイワンコの“いわおとし”を喰らう。
 ▼ 180 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/13 15:21:50 ID:IILKexhY [11/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「モンスターボールアタック」


シンジはムーランドが入っていたモンスターボールを、ニャビーに向かって投げる。ボールはいつもより長く動き、ゆっくりと動きを止めた。


ロトム図鑑「ニャビー再びゲットロト!!」

シンジ「戻れイワンコ」


シンジは火傷を負ったイワンコを戻す。


シンジ「ニャビー、バトルスタンバイ」

ニャビー「ニャアゥ」

シンジ「“ほのおのキバ”」


シンジが木の実を宙に投げると、ニャビーは覚えたての“ほのおのキバ”で木の実を消し炭にした。


ロトム図鑑「“ほのおのキバ”は完璧ロト!!」

シンジ「行くぞ」

ニャビー「フニァウ!!」


シンジはニャビーの新しい家に戻っていった。
 ▼ 181 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/13 15:40:04 ID:IILKexhY [12/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
休日の砂浜。シンジとカキは、バトルの特訓をしていた。


シンジ「“ほのおのキバ”」

ニャビー「ニャファ!!」

カキ「“トラップシェル”」


ニャビーはバクガメスに噛みつくが、バクガメスは背中の棘を爆発させ反撃する。


カキ「“かえんほうしゃ”」

シンジ「“ひのこ”」


“かえんほうしゃ”と“ひのこ”がぶつかり合う。が、やはり威力は“かえんほうしゃ”の方が上だったのか、ニャビーの“ひのこ”は押し負けてしまう。


シンジ「やはり炎の扱いは、お前の方が上みたいだな」

カキ「アローラの炎になる男だからな。折角だし、“ひのこ”を“かえんほうしゃ”に変えてみたらどうだ?」

シンジ「そうだな。今度ヤトウモリのを真似させてみるか」

カキ「さっきお前が言ったように、炎の扱いなら俺の方が上だ。俺がニャビーに“かえんほうしゃ”を教えてやる」

シンジ「そうか。なら頼むぞ」
 ▼ 182 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/13 15:46:45 ID:IILKexhY [13/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「バクガメス“かえんほうしゃ”」

バクガメス「バァグゥ!!」


バクガメスの渾身の“かえんほうしゃ”は、砂浜に大きな爆発を起こす。


シンジ「大したものだな。ん?」


シンジが下を見ると、赤いスコップが落ちていた。どうやら、先程の爆発で飛んできたようだ。


カキ「シンジ、そのスコップに触るな!!」


スコップを拾おうとしたシンジを、カキが血相を変えて止めにくる。


カキ「それはスナバァのスコップだ」

シンジ「スナバァ?」

ロトム図鑑「このポケモンロト」


ロトム図鑑はシンジにスナバァの姿を見せる。
 ▼ 183 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/13 15:53:52 ID:IILKexhY [14/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「俺が小さい頃、爺ちゃんからよく言われてたんだ。ビーチに立ったスコップには気を付けろって…。だが俺はスナバァのスコップを触り、朝まで黙々と砂を集めていたそうだ」

シンジ「奇妙なポケモンだな」

ロトム図鑑「そのスコップが、“かえんほうしゃ”で飛んできたという事は…」


ロトム図鑑は恐る恐る、バクガメスが“かえんほうしゃ”を撃った方を向いた。


スナバァ「ナッブァ!!」

ロトム図鑑「ひえぇ!!」


スコップを飛ばされ、怒り狂ったスナバァが現れる。


シンジ「スナバァのタイプは?」

カキ「ゴーストと地面だが…」

シンジ「ほう」

カキ「まさかゲットする気か!? やめとけ!!」


スナバァをゲットしようとするシンジを、カキは全力で止める。
 ▼ 184 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/13 16:02:14 ID:IILKexhY [15/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「おーい、皆!! 何してるの!?」


たまたま近くを通りかかったマーマネ達4人が話しかけてくる。


カキ「スナバァのスコップを飛ばしちゃってな。なんとかして戻したいんだが…」

シンジ「必要無い。今ここでゲットする」

マオ「あんな状態でゲット出来るの?」

マーマネ「どうせだし、ロトムをスコップの代わりに刺してみたら?」

ロトム図鑑「ビビビッ!?」


シンジはロトム図鑑を無理矢理連れて行き、逆さまにした状態でスナバァの頭に刺した。


マーマネ「似合ってるよロトム」

マオ「結構いいじゃん」

スナバァ「ヌァブァ!!」


ロトム図鑑を刺された事で怒ったスナバァは、青白い光に包まれ姿を変えた。


シロデスナ「スンヌァ!!」
 ▼ 185 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/13 16:09:16 ID:IILKexhY [16/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「進化した!?」

シンジ「でかしたぞ!!」

マオ「でかしたじゃない!!」

シンジ「キングドラ、バトルスタンバイ」


地面タイプのシロデスナに対し、シンジは水タイプのキングドラで迎え撃つ。


シンジ「“あまごい”」


キングドラは砂浜に雨を降らせる。


シンジ「“ハイドロポンプ”」

キングドラ「ドゥルァ!!」


キングドラの“ハイドロポンプ”は効果抜群のハズなのだが、一切のダメージは無く逆にシロデスナを強化してしまう。


シンジ「なんだあれは!?」

リーリエ「私本で読んだ事があります。シロデスナは特性の“みずがため”で、水技を吸収し防御力を高めると」
 ▼ 186 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/13 16:17:30 ID:IILKexhY [17/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「水がダメとなると…」

シンジ「フクスロー、バトルスタンバイ」

フクスロー「スロォ」

シンジ「“はっぱカッター”」


フクスローはシロデスナの周囲を飛び回り、“はっぱカッター”を乱射していく。


ロトム図鑑「ちょ、僕にもダメージが…」

シンジ「知らん」

リーリエ「流石にフクスローだけでは厳しそうですね…」

マーマネ「でも、助けたら僕達が怒られるよ…」

マオ「私達に出来る事といえば…」

カキ「スコップをシロデスナに戻すくらいだが、あれに触ると洗脳されるからなぁ…」


洗脳を恐れ、誰もスコップに触ろうとはしない。
 ▼ 187 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/13 16:24:54 ID:IILKexhY [18/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
スイレン「触れる。アシマリなら」

アシマリ「アォウ」

スイレン「アシマリ、バルーン」


アシマリは鼻提灯を作り、スコップを包み込む。


カキ「そうか。バルーン越しなら、洗脳される事は無い」

シンジ「“ブレイブバード”」

フクスロー「スゥロォ!!」


フクスローは一直線に進み、シロデスナの体を貫通する。


シンジ「回れ“はっぱカッター”」

フクスロー「スゥロロロロロロ!!!」


フクスローはシロデスナの中で回転し、“はっぱカッター”で体内から攻撃していく。


ロトム図鑑「い、痛いロトォォォ!!!」
 ▼ 188 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/13 16:31:29 ID:IILKexhY [19/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「モンスターボールアタック」


シンジがシロデスナにモンスターボールを投げる。しかしモンスターボールは弾き返されてしまう。


シンジ「今度はなんだ!?」

カキ「スコップを刺さないと、ゲット出来ないんじゃないか?」

リーリエ「そのためには、ロトムを退かさないと」

マーマネ「誰だよ!? ロトムをスコップ代わりにしようなんて言ったのは!!」

シンジ「フクスロー、図鑑を回収しろ」

フクスロー「スロォウ」


フクスローはロトム図鑑を足で掴み、思いっきり引き抜いた。


シンジ「キングドラ“れいとうビーム”」


キングドラの“れいとうビーム”で、シロデスナはテッペンだけを残して凍りつく。
 ▼ 189 日はここまで◆kDdT4vyqmg 17/08/13 16:35:55 ID:IILKexhY [20/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「あとはスコップを刺すだけだね」

スイレン「慎重に運ばないと…」

シンジ「まどろっこしい。俺がやる」


シンジはバルーンの中にあるスコップを掴み出し、シンジのテッペンに投げ刺した。


カキ「素手で触るとヤツがあるか!!」

シンジ「問題無い。モンスターボールアタック」


今度こそモンスターボールは当たり、シロデスナを捕獲する。


マーマネ「シロデスナゲットだぁ!!」

カキ「なんというか、シロデスナには悪い事をしたな…。シンジもそう思…」

シンジ「ふふっ…」


シンジは不気味に笑いながら、砂浜の砂を集め始める。


カキ「まさか…シンジ…」

シンジ「スナバァ…」

全員「いやあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
 ▼ 190 シャーナ@きんりょくのハネ 17/08/13 16:49:41 ID:rjhstCNk NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援ー
 ▼ 191 プリン@デンキZ 17/08/13 22:34:42 ID:9HGiDFg. NGネーム登録 NGID登録 報告
支援ー
 ▼ 192 エルオー@きゅうこん 17/08/14 00:08:12 ID:Ik6qOkes NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
支援
 ▼ 193 クバード@フライングメモリ 17/08/14 01:59:06 ID:UiFYs7fc NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「問題ない」で草
 ▼ 194 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 13:45:40 ID:rp60QW0I [1/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
とある休日、シンジ達は今人気のDJのライブを見に来ていた。


ホシ「ホシ、ライブって初めて!!」

カキ「兄ちゃんから離れちゃダメだぞ」


ククイとロトム図鑑だけでなく、カキとホシもライブに来ていた。


マオ「お待たせ」

マーマネ「アローラ」


待ち合わせていたマオとマーマネも到着。しかし、いつもと違い金髪のカツラを着けている。


シンジ「なんだそれは?」

マーマネ「これ? カツラだよ」

マオ「ダグレオのライブに参加するなら、当然着けないと」

シンジ「ダグレオ?」

マオ「うん。ダグトリオwith・DJレオ。縮めてダグレオ」
 ▼ 195 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 13:54:56 ID:rp60QW0I [2/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトム図鑑「ダグトリオ、アローラの姿。アローラでは“大地の女神と、その兄弟の化身”と呼ばれ、大切にされている。金色に輝くヒゲで身を守っている」

シンジ(ヒゲなのか!?)

マオ「ロングなのがジェシカ、おかっぱなのがアシュリー、パーマなのがマイケル」

マーマネ「そんで、この人がDJレオ」


シンジの後ろの壁に貼られたポスターには、金髪のダグトリオとトレーナーと思わしきDJの姿が描かれていた。


ククイ「俺はマイケル推しだぞ」


いつの間にかククイも、ダグトリオのカツラを着けていた。


マーマネ「シンジ達もやりなよ」

シンジ「誰がやるか。まだ見た事無いポケモンに会えると言われて来てみれば…」

カキ「俺もお断りだ」


シンジとカキは断固拒否するのだが…。


ホシ「ホシもやるのに、お兄ちゃんはやってくれないの?」

カキ「やる〜///」

シンジ「」
 ▼ 196 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 14:04:21 ID:rp60QW0I [3/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジはジェシカ、カキはアシュリー、ホシはマイケルのカツラを着けた。


ククイ「似合ってるじゃないか」

マオ「シンジもジェシカ推しなんだ」

シンジ「適当に選んだだけだ」

マーマネ「やっぱアシュリーだよね」

カキ「ホシと一緒がよかったんだが…」


妹と推しが被らなかった事に、ショックを受けるカキ。


マオ「ところでロトム、そのコスプレはもしや…」

ロトム図鑑「勿論、アローラ探偵ラキロト!!」

マーマネ「なんでラキなんだよ!! それじゃ、いつもと一緒じゃないか!!」

ククイ「まぁ、いいんじゃないか? そろそろ始まるから行こう」


シンジ達はライブの客席に向かう。
 ▼ 197 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 14:19:38 ID:rp60QW0I [4/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
レオ「HEY!! HEY!! HEY!! オーディエンス、アローラ!!」

観客「イエェェェェェェイ!!!」


DJレオの挨拶と共に、客席が一気に盛り上がる。


マーマネ「YEAH!! 待ってたZE!!」

シンジ「お前のイメチェンの原因はコレか…」

レオ「OK!! イッツショータイム!!」

ダグトリオ「ダグゥ!!」


突如としてステージに出てきたダグトリオは、音楽に合わせて踊り始める。


ククイ「いいぞマイケル!!」

カキ「これは…」

シンジ(曲もダンスも悪くないが、この調子だと来年には忘れ去られるな…)


そうして、ダグレオのライブは無事終わった。
 ▼ 198 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 14:27:43 ID:rp60QW0I [5/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「いやぁ、楽しかったねぇ。シンジもそう思うでしょ?」

シンジ「悪くはなかったな」

カキ「…」


カキはライブが終わって以降、ずっと口を閉ざしたままである。


ホシ「どうしたのお兄ちゃ…」

カキ「俺は…俺は…。俺は今、とてつもなく感動している!!」

全員「えええぇぇぇぇぇ!!?」

カキ「アローラの自然を讃えた素晴らしい旋律と共に、夢と希望とその他諸々が波のように押し寄せ、俺の心を洗い流してくれたぁぁぁ!!!」

カキ「これはZリングの次に大事な、俺の宝物だ!!」


カキはアシュリーのカツラを取り、燃え盛る炎をバックに涙を流した。


シンジ(何故こいつは大試練をクリア出来たんだろうか…)
 ▼ 199 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 14:35:46 ID:rp60QW0I [6/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトム図鑑「ビビィ!!」


カキ達が騒いでいると、何者かがロトム図鑑のカツラを飛ばし持ち去っていく。


ロトム図鑑「僕のなりきりセットが!!」

ククイ「追うぞ!!」


ククイ達が窃盗犯を追うと、犯人は関係者以外立ち入り禁止のエリアに入っていく。


マオ「アマカジ“あまいかおり”」


アマカジの“あまいかおり”で、犯人は動きを止める。


ロトム図鑑「返すロト!!」


ロトム図鑑がカツラを取り返すと、3本の毛が生えたディグダの姿があった。


ククイ「ディグダじゃないか」

マオ「でも、なんでカツラを…」
 ▼ 200 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 14:45:27 ID:rp60QW0I [7/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
レオ「YOU達、ここは関係者以外立ち入り禁止だよ」

全員「DJレオ!!」


ククイ達の前に、ついさっきまでライブをしていたDJレオが現れる。


レオ「あれ? もしかしてククイくん?」

ククイ「え?」

レオ「僕だよ僕」


レオはククイの目の前まで近付き、サングラスを上にズラす。


ククイ「あぁー!! お前レオか!!」


レオはククイの知り合いだったらしく、シンジ達はレオの家に招待される。


レオ「さぁさぁ、座って座って。ククイくんの知り合いなら、オールウェイズウェルカムだよ」


ククイとレオは間に長机を挟んで、1人用ソファにお互い向かい合うように座り、左の複数人用ソファにはマーマネとマオ、右の複数人用ソファにはカキとホシとシンジが座る。
 ▼ 201 ラピオン@チイラのみ 17/08/14 14:49:47 ID:3eoNheaw [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジが段々丸くなってきてるな
 ▼ 202 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 14:53:59 ID:rp60QW0I [8/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
レオ「僕の人生は、ダグトリオに会って変わったんだ」


かつてレオは道に迷った際、ダグトリオの歌を聴いて仲良くなり、それから一緒に音楽活動をするようになったらしい。


ディグダ「ディグ」

ダグトリオ「ダッダドゥ!?」


レオが昔話をしていると、ロトム図鑑のカツラを奪ったディグダがダグトリオの前に現れる。ディグダはダグトリオに急接近し、彼らの真似をして歌い始める。


ディグダ「ディグ…?」

ダグトリオ「ドァグ!!」


ダグトリオの前で歌って恥ずかしそうにするディグダに対して、アシュリーとマイケルが○の形を作り、ディグダの歌を評価する。


ディグダ「ディグ!! ディグ!!」


ダグトリオに褒められ上機嫌なディグダ。どうやらディグダは、尊敬するダグトリオに弟子入りを志願しに来たらしい。ディグダの歌を気に入ったダグトリオは、快く弟子入りを承諾した。
 ▼ 203 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 15:02:08 ID:rp60QW0I [9/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトム図鑑「ロトム図鑑、機能拡張ONロト」


ロトム図鑑は音楽を出す機会に触れる。


ロトム図鑑「ボイスサンプリング機能ゲットロト!!」

シンジ「何の役に立つんだ?」


それから少しして、夜遅くなったためククイ達は帰宅する事にした。


カキ「明日のライブ、頑張って下さい!! 絶対観に行きます!!」

シンジ「お前はどこに向かってるんだ…」


シンジ達が帰った後、ダグレオは明日のライブに向けてレッスンを開始する。


レオ「さぁ、明日に向けて早速レッスンを始めようか」


と張り切るレオだが、ダグトリオ達の間でセンター争いが勃発。ジェシカとアシュリーとマイケルの仲は、僅か数十秒で崩壊してしまう。
 ▼ 204 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 15:12:02 ID:rp60QW0I [10/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイ「なにぃ!?」

シンジ「どうかしたんですか?」


シンジが早朝のZワザ練習から帰ってくると、ククイが素っ頓狂な声を上げ驚いていた。


ククイ「ダグレオが解散したらしい…」


TV画面には、それらしきニュースが報じられていた。


キャスター「今夜のライブは、一体どうなってしまうのでしょうか!? 突然の解散報道にアローラが…アローラ全土が悲しみに包まれています!! うぅ…。私も悲しいです!!」


キャスターはマイケルのカツラを取り、放送中にも関わらず泣き出した。


シンジ(キャスターがこんな事していいのか?)


キャスターの行動に呆気に取られつつも、シンジとククイはレオの家に様子を見に行く事にした。
 ▼ 205 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 15:19:57 ID:rp60QW0I [11/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイ「センター争いの末、揃って家を出て行った!?」

レオ「僕が悪いんだ。マイケル達皆、センターで歌いたがっていた事わかっていたのに…。もう一度ダグレオとしてステージに立ちたかったなぁ…」

シンジ(センター争いは最初に起こりそうなものだが…)

ククイ「シンジ、イワンコを出せ。ダグトリオを探すぞ」

シンジ「はい…」


シンジはククイに言われるがままにイワンコを出した。


レオ「ありがとうククイくん…」

ククイ「何言ってんだ。俺達親友だろ?」


レオは涙を流しながらククイに抱きつく。


イワンコ「イャン!!」

ククイ「なるほど。こっちか」
 ▼ 206 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 15:30:12 ID:rp60QW0I [12/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
イワンコの後を追うと、砂浜でダグトリオが3人組に絡まれているのを目撃する。


スカル団(女)「今流行りのダグレオじゃん!!」

スカル団(兄貴)「なんだそれ?」

スカル団(デブ)「兄貴知らないんスか? 今日解散発表したばっかの、音楽グループですよ」

スカル団(兄貴)「へぇ…。そんなに有名なら、こいつらで音楽やったら相当稼げるな」

スカル団(女)「兄貴天才!!」

レオ「ダグトリオ!!」


レオはダグトリオに思わず声をかける。これにより、スカル団に存在が気付かれてしまう。


スカル団(兄貴)「お前は…」

スカル団(デブ)「兄貴、どうせ憶えてないっスよ…」

シンジ「またお前らか」

スカル団(デブ)「憶えていただと!?」

シンジ「シンオウの次はアローラか。暇な連中だな」

スカル団(兄貴)「おうよ!! 暇で悪いか!!」

スカル団(デブ)「兄貴、多分それ俺らの事じゃないっス…」
 ▼ 207 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 15:36:27 ID:rp60QW0I [13/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
レオ「お願いです!! ダグトリオを返して下さい!!」

スカル団(兄貴)「そうはいかねぇ。こいつら使って、大儲けすんだからよ!!」

ククイ「やれシンジ」

シンジ「はい…」


シンジはスカル団の前に立つ。


スカル団(兄貴)「幾度となくやられた借り、今こそ返してやるぜ。ヤトウモリ“かえんほうしゃ”」

シンジ「イワンコ“いわおとし”」

ヤトウモリ「ヤァ…」


イワンコの“いわおとし”は直撃し、ヤトウモリを一撃でダウンさせてしまう。


スカル団(女)「兄貴!!」

スカル団(デブ)「こうなったら、俺達も参戦するっス!!」


スカル団の女とデブは、ズバットとダストダスを繰り出す。
 ▼ 208 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 15:41:55 ID:rp60QW0I [14/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
レオ「シンジくん、ここは僕達に任せてくれ」

スカル団「やれぇ!!」

ダグトリオ「ダァグ!!」


ダグトリオは接近してきたズバットとダストダスを、自分達のヒゲで絡め取ってしまう。


ククイ「ダグトリオの特性“カーリーヘアー”か!!」

レオ「そのまま回転して“トライアタック”」


ダグトリオは高速で回転し、ジェシカは雷、アシュリーは氷、マイケルは炎の力でスカル団を天高く吹っ飛ばす。


スカル団「やな感じぃ!!」


スカル団はアローラの空の星となって消えた。


レオ「ジェシカ、マイケル、アシュリー、また一緒に歌ってくれるかい?」


というレオの質問に対し、ダグトリオは喜んで返事をする。
 ▼ 209 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 15:48:35 ID:rp60QW0I [15/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイ「センターの問題はどうするんだ?」

レオ「あぁ、それだったら考えがある」


その日の夜、ダグレオは予定通りライブを開いた。そのステージにはディグダの姿も。


レオ「今日はダグレオ改め、ダグトリオ&ディグダwith・DJレオ。縮めてディグダクレオのライブに集まってくれて、ありがとう!!」


曲が始まると、ダグトリオは回転してセンターをローテーションする。


マオ「凄い!! ダグトリオがグルグル回ってる!!」

マーマネ「これなら全員センターだよ!!」


そしてダグトリオの周りを、ラキのカツラを被ったディグダが踊り回る。


カキ「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

シンジ(これなら、あと2・3年は続きそうだな)
 ▼ 210 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 16:07:43 ID:rp60QW0I [16/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
休日の早朝。シンジがZワザ練習から帰宅しているときの事だった。


???「そんな事が…」

ククイ「えぇ、そうなんですよ」


シンジが家の扉を開けようとすると、中から聞き覚えのある声が聞こえてくる。


シンジ「チッ…」


シンジが扉を開けて中に入ると…。


レイジ「おっ、シンジ。アローラでも早朝特訓か?」

シンジ「なんで居るんだ?」

レイジ「様子を見に来たんじゃないか。お前最近全然連絡寄越さないし、たまたま仕事でアローラに来ていたからね」

シンジ「用が済んだなら帰れ」

ククイ「おいおい、久し振りに会いに来たお兄さんに、そんな言い方は無いんじゃないか?」

レイジ「いいんですよ。普段からこんな感じですし」
 ▼ 211 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 16:15:08 ID:rp60QW0I [17/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトム図鑑「シンジのお兄さん、写真を撮るロト」


ロトム図鑑はレイジの写真を撮る。


レイジ「これがロトム図鑑か。凄いな。本当にロトムが喋ってる」

イワンコ「イャン」

フクスロー「スロォ」

ニャビー「ニャアン」


レイジの元に、シンジのポケモン達が寄ってくる。


ククイ「まさかニャビーまで懐くとは」

レイジ「一応育て屋ですから。一種の職業病みたいなモンですね。それからこれを…」


レイジはククイに分厚い封筒を渡す。中を見ると、相当量の札束が入っていた。


ククイ「これは…」

レイジ「シンジが壊したクラスメイトの家の修理費用です。ククイ博士が立て替えてくれてそうで…」
 ▼ 212 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 16:21:26 ID:rp60QW0I [18/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイ「しかしこんなに…」

レイジ「弟のやった事は、兄である俺の責任です。どうか、受け取って下さい」


レイジは突き返された封筒を再び渡し、ククイに頭を下げる。


ククイ「そ、そこまで言うなら…」


ククイは渋々封筒を受け取った。


ククイ「そうだ、レイジさん。アローラにはいつまで?」

レイジ「明後日には帰ろうと思ってます。仕事もありますし」

ククイ「なら丁度良かった。明日授業参観があるので、是非とも見に来て下さい」

レイジ「そうですか。では、そうさせてもらいます」


レイジはククイとしばらく談笑し、日が落ちる前にチェックインしたホテルに戻った。
 ▼ 213 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 16:31:33 ID:rp60QW0I [19/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
後日、シンジはレイジと共に登校してきた。


レイジ「ここがポケモンスクールかぁ」

リーリエ「アローラ、シンジ」


校舎内に入ると、まず最初にリーリエとジェイムズに出会う。


ジェイムズ「アローラでございます。シンジ様」

レイジ「シンジ…様?」

シンジ「執事だそうだ」

ジェイムズ「これはこれは、私リーリエお嬢様の執事をしているジェイムズと申します」

レイジ「リーリエお嬢様って事は、この子がシンジが怪我させた子か。ごめんね。シンジも悪気は無いんだ…」

リーリエ「その件はもう解決済みなので…」

シンジ「…」


シンジはリーリエ達と話すレイジを放置し、1人教室に向かう。
 ▼ 214 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 16:39:02 ID:rp60QW0I [20/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジが教室に入ると、沢山の家の人が来ていた。その中には、マーマネやスイレンの家族の姿もあった。


マオ「アローラ!! シンジの家は誰か来るの?」

シンジ「兄貴がな…」

マオ「へぇ、シンジのお兄さん来るんだ。懐かしいねぇ」

スイレン「会った事あるのマオちゃんだけ」

マーマネ「きっとシンジに目付き悪くて、レジロックとか使うんだろうなぁ…」


と、どこぞのピラミッドキングを想像するマーマネ。


マオ「全然!! もはや真逆だよ」

シンジ「そんな事より、お前達の方はどうなんだ?」

マオ「うちはお店があるから来られないって…」

カキ「うちもだ」


当然といえば当然だが、マオとカキの家族は仕事が忙しく来られないらしい。
 ▼ 215 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 16:46:58 ID:rp60QW0I [21/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ホウ・スイ「ポケモンスクール!! スクール!! スクール!! 私達もポケモンスクール入りたい!!」

スイレン母「はいはい、もう少し大きくなったらね。ほら、静かにしなさい」

スイレン「…///」


スイレン母はホウとスイを抱え、保護者達が並ぶ校庭側まで連れて行く。スイレンははしゃぐ妹達を、少し恥ずかしそうに見ていた。


リーリエ「アローラ」


話が終わったのか、リーリエ、ジェイムズ、レイジも教室に入ってくる。


マオ「シンジのお兄さん!! お久しぶりです」

レイジ「マオちゃん。シンジがお世話になってるようで…」

マーマネ「えっ!? あの人がシンジのお兄さん!?」

スイレン「シンジと違って優しそう」

カキ「シンジより若く見えるな」


想像と違うシンジの兄に、クラスメイト達は驚愕する。
 ▼ 216 ドキング@フィラのみ 17/08/14 16:48:10 ID:3eoNheaw [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 217 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 16:56:58 ID:rp60QW0I [22/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
スイレン母「どうも。スイレンの母です」

マーマネ父「マーマネの父です。息子がお世話になっております」

レイジ「いえ、こちらこそ。家を壊してしまって、すみませんでした」


レイジはスイレンの母とマーマネの両親に謝罪した。


スイレン母「いえいえ。弟さんのお陰で、娘が前向きになりました」

マーマネ母「こちらも弟さんが来た日、あのカプ・コケコ様がいらっしゃったんですよ」

マーマネ父「それに弟さんと旅に出た日には、カプ・テテフ様からZリングを貰って帰りましてなぁ」

レイジ「そうだったんですか…」


思っていたのと正反対の反応に、レイジは少し戸惑いを見せる。


ホウ・スイ「わーいわーい!! 柿原徹也だぁ!!」

スイレン母「こらこら、大人しくしてなさい」
 ▼ 218 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 17:09:15 ID:rp60QW0I [23/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
保護者達の交流が一通り終わり、シンジのクラスは授業に入る。


ククイ「今日は保護者の方々が沢山いらっしゃるが、いつものように元気に楽しくポケモンについて学ぼう。ではまず、順番にアローラのポケモンに関して発表してもらおう」

カキ「いや、そんな事聞いてないんですが…」

ククイ「カキ、ポケモンバトルは予定通りにいくか?」

カキ「え?」

ククイ「ポケモンバトルは、必ずしも予定通りにいくとは限らない。自分が想定していた以上に相手が強い事もあれば、想像もしていなかったポケモンを使ってくる場合もある。そうだな?」

カキ「はい…」

ククイ「そんな時に必要なのは?」

カキ「アドリブで迎え撃つ発想力と柔軟性でしょうか?」

ククイ「その通り。アドリブだからこそ、相手の本当の姿が見える。これも同じだ。アドリブだからこそ、皆がアローラのポケモンをどう思っているかがわかる。保護者の皆さんも知らない、本当の姿を見せる事が出来るんだ」

カキ「ククイ博士…」

ククイ「わかってくれたか。ではマーマネから」

マーマネ「えっ、僕!? そこ普通カキからでしょ!?」
 ▼ 219 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 17:19:18 ID:rp60QW0I [24/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「なんで僕が…」


マーマネはクラスメイト達の前に立つ。


ククイ「カプ・テテフに認められたお前の力、ここで見せる時だ」

マーマネ「えっと…。僕がアローラのポケモンを見て感じるのは、電気タイプの素晴らしさです」

ククイ「どんなところが素晴らしいんだ?」

マーマネ「電気タイプはその名の通り、電気を生み出す事が出来ます。故に、人間社会には欠かせない存在なんです」

マーマネ「一例を挙げるなら、僕が持ってるトゲデマル。彼女は暗闇が苦手の僕のために、自分の体を発光させて僕が安心して眠れる環境を作ってくれます」

マーマネ「このように自分達の力を人のために役立てられる事が、僕が電気タイプを素晴らしいと思うところです。以上です」


マーマネは保護者達に向かって一礼し、自分の席に戻った。


ククイ「流石はカプ・テテフに認められた男だ。いい発表だったぞ」

マーマネ(アドリブだったけど、上手くいった!! やっぱり僕って、凄い人なんじゃ…)
 ▼ 220 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 17:34:22 ID:rp60QW0I [25/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
その後もクラスメイトの発表は続き…。


スイレン「水ポケモンはライド用で多く知られ…」

リーリエ「このシロン以外は触れませんが…」

マオ「アマカジ“あまいかおり”」

カキ「うちの牧場で採れたモーモーミルクは新鮮で、乳製品にも幅広く使われています!! 今なら1ヶ月間2割引!! 今がチャンスです!! 奥さん、今がチャンスですよ!!」


遂にシンジの番となった。


ククイ「さぁ、シンジ。フィナーレを飾ってくれ」

シンジ「はい」


シンジは席を立ち、教卓まで歩いていく。


リーリエ(シンジは何を発表するのでしょうか…)

カキ(やはりカプ・コケコの事か? それとも別の…)
 ▼ 221 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 17:40:34 ID:rp60QW0I [26/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「俺がアロー…」

???「オラオラァ!! 邪魔だ!!」


シンジが発表しようとした時、何者かが校庭で騒ぎ始める。


マオ「な、何!?」

マーマネ「この声どこかで…」


校庭を見ると、スカル団の3人組がライド用ケンタロスに乗って暴れていた。


カキ「やばいな。この学校でスカル団に勝てるのは、俺とシンジだけだぞ…」

ククイ「授業は中止!! 保護者の皆さんは、今すぐここから避難して下さい!!」

シンジ「チッ」


シンジは教室から飛び降り、スカル団の前で着地する。


スカル団(兄貴)「そういや、テメェここの生徒だったな。この間の借り返してやるぜ」
 ▼ 222 クガメス@きのみジュース 17/08/14 17:40:54 ID:3eoNheaw [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキなに宣伝してんだよw
 ▼ 223 レッフィ@クオのみ 17/08/14 17:42:15 ID:bQy4uj2I NGネーム登録 NGID登録 m 報告
>>222
名前欄
 ▼ 224 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 17:47:47 ID:rp60QW0I [27/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「シンジ、助太刀するぞ!!」


カキも教室から飛び降り、シンジの横に立つ。


スカル団(兄貴)「いいのか? 攻撃すれば、このケンタロス達も道連れだぜ?」

カキ「卑怯者め…」

レイジ「シンジ!!」


シンジが後ろを向くと、そこにはレイジの姿があった。


レイジ「久々にこいつらと戦ってみないか?」


レイジはシンジに、2つのモンスターボールを投げる。


シンジ「ふっ。ドダイトス、バトルスタンバイ」

ドダイトス「ドォッダァ!!」


シンジが最初に出したのはドダイトス。シンジの初めてのポケモンで、最も長く旅をしてきた相手だ。
 ▼ 225 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 17:52:18 ID:rp60QW0I [28/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
スカル団(兄貴)「ヤトウモリ“かえんほうしゃ”だ」

スカル団(女)「ズバット“エアカッター”」

スカル団(デブ)「ダストダス“ベノムショック”」


スカル団の攻撃が、一斉にドダイトスを襲う。


ドダイトス「ダァ」


しかしドダイトスは顔色一つ変えず、全ての技を耐え抜いた。


スカル団(兄貴)「なにぃ!?」

カキ「全て効果抜群のハズ…。なんてタフさなんだ…」

シンジ「“ハードプラント”」


ドダイトスの足元から大量の根が出現し、スカル団のポケモンを全員戦闘不能にさせる。


スカル団(兄貴)「ヤ、ヤトウモリ!!」
 ▼ 226 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/14 17:58:35 ID:rp60QW0I [29/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「エレキブル、バトルスタンバイ」

エレキブル「レェキブゥ!!」

マーマネ「あのエレキブルって…」

リーリエ「以前カプ・コケコとバトルした…」


シンジはZリングに、デンキZを装着する。


スカル団(兄貴)「いいのか!? ケンタロスも巻き添えに…」

シンジ「そんな事は知らん。エレキブル“スパーキングギガボルト”」


エレキブルの放った雷撃は、スカル団を遥か彼方に吹っ飛ばす。吹っ飛ばされる際に「やな感じぃ」と叫んだスカル団だが、エレキブルの攻撃の残音でシンジ達には聞こえなかった。


レイジ「これがZワザか」

カキ「前見た時よりもパワーアップしている。どうなってるんだ?」

シンジ「よくやったな。戻れ」


シンジはドダイトスとエレキブルを戻し、モンスターボールをレイジに渡した。
 ▼ 227 日はここまで◆kDdT4vyqmg 17/08/14 18:06:45 ID:rp60QW0I [30/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイ「これまた派手にやったな。戻すの大変だぞ」

レイジ「大丈夫です。俺が直しますから」

マオ「じゃあ、私達も手伝う!!」

カキ「何も出来なかったし、これくらいはしないとな」

マーマネ「ま、まぁね?」

マーマネ母「私達も手伝いましょうか」

ホウ・スイ「お手伝いするぅ〜」


クラスメイトや保護者達の協力のもと、校庭復興作業が行われた。


マオ「そういえばさ。シンジはどんな発表するつもりだったの?」

シンジ「さぁな」

マオ「なにそれぇ!?」

マーマネ「っていうか、シンジも手伝いなよ。これやったのシンジなんだから」

シンジ「やればいいんだろ?」


こうして、ポケモンスクールの授業参観は幕を閉じた。
 ▼ 228 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 13:13:05 ID:Y6Pld7ow [1/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「頼むよシンジィ!!」

シンジ「断る」


ある日のポケモンスクール。教室ではマーマネがシンジに土下座していた。


マオ「マーマネ何やってんの!?」

スイレン「アロニーズドゲザ?」

リーリエ「ドゲザ? 新しいポケモンですか?」

カキ「マーマネ、みっともないからやめろ!!」


マオとカキが、マーマネを無理矢理起こす。


マーマネ「お願いだよ!! カキでもいいからさぁ!!」

カキ「なんだ? 悩みがあるなら言ってみろ」

マーマネ「Zクリスタル頂戴!!」

カキ「帰れ」
 ▼ 229 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 13:19:56 ID:Y6Pld7ow [2/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「どうしたのよ? いきなりZクリスタルくれなんて…」

マーマネ「僕がカプ・テテフからZリング貰ったの知ってるよね?」

カキ「あぁ」

マーマネ「それでいざZワザを撃とうとしたんだけど、Zクリスタル無いから撃てないんだよ」

カキ「大試練を受ければいいだろ?」

マーマネ「無理だよ。僕が島キングに勝てるワケ無いじゃないか!!」

リーリエ「それでシンジとカキから、Zクリスタルを譲ってもらおうと?」

マーマネ「そうなんだよ…」

カキ「ふざけるな!! Zクリスタルは、そんな簡単に譲渡出来る物じゃない!! アローラの民として、守り神に認められた男として恥ずかしくないのか!?」

マーマネ「ひぃ…」


怒るカキに、マーマネは思わず腰を抜かしてしまう。


マオ「そりゃ土下座しても断られるわよ」

スイレン「マーマネダサい」
 ▼ 230 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 13:27:42 ID:Y6Pld7ow [3/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「なら、どうしろって言うんだよ!! 僕が島キングに勝てるワケ無いし…」

カキ「やる前から諦めるな。挑戦してみないと、結果は出せないぞ」

マーマネ「そんな事言ったって…」

リーリエ「主ポケモン…」

全員「!?」

リーリエ「シンジはノーマルZを、主ポケモンから頂いたのですよね?」

シンジ「あぁ。ハラさんから出された試練を突破して、主ポケモンのデカグースから貰った」

リーリエ「でしたら、マーマネも主ポケモンに挑んでみてはどうでしょう? 島キングには勝てずとも、野生の主ポケモンなら…」

マーマネ「凄い!! 天才だよ!! リーリエありがとう!!」


マーマネは鼻水を垂らしながら、リーリエに抱きついた。


リーリエ「あ、あの…。離れてもらっても…」

マーマネ「うわーん!! リーリエェ!!」
 ▼ 231 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 13:37:42 ID:Y6Pld7ow [4/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ達は学校の帰り、試練を受けるためにハラの家を訪ねた。


ハラ「なるほど。では、ラッタの試練を受けてみてはどうですかな?」

マーマネ「ラッタの試練?」

ハラ「シンジくん、以前デカグースに協力してもらいラッタを追い出したのを憶えていますかな?」

シンジ「はい」


かつてシンジはハラから出された試練で、主ポケモンのデカグースを従わせ、町を荒らすラッタを退治した事があった。


ハラ「そのラッタ達が、とある森の岩場を住処にしてましてなぁ。そこにはZクリスタルがあると噂されているのです」

マーマネ「そこに行けば、Zクリスタルをゲット出来るんですか!?」

ハラ「あくまでも噂です。しかし行ってみる価値はありますぞ」
 ▼ 232 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 13:50:02 ID:Y6Pld7ow [5/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
というわけで、マーマネ達はZクリスタルゲットのため、ラッタ達が居る森の岩場へとやってきた。


マーマネ「こ、ここにZクリスタルが…」

マオ「見て!! あそこ何か光ってる!!」


マオが指差した先には、黒いZクリスタルが岩に刺さっていた。


カキ「あれはアクZだな」

シンジ「本当にアレでいいのか?」

マーマネ「全然OK!! それじゃ行くよ皆!!」


と張り切るマーマネに対し…。


マオ「は?」

リーリエ「これはマーマネの試練ですよね?」

シンジ「俺達はここで待つ」

カキ「助言くらいならしてやる」

スイレン「いってらっしゃい」

マーマネ「そ、そんなぁ!!」


マーマネ背中を丸めながら、岩場までトボトボ歩いていく。
 ▼ 233 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 14:01:07 ID:Y6Pld7ow [6/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
主ラッタ「ルァタァ!!」

マーマネ「うっ、あれが主ラッタか…。仕方ない。当たって砕けろトゲデマル!!」

トゲデマル「マチュイ」

主ラッタ「ッタァ!?」

トゲデマル「マチィ!!」


主ラッタに睨まれた事で、トゲデマルはマーマネの後ろに隠れてしまう。


マーマネ「トゲデマル戦ってよ!! Zクリスタルゲットしなきゃなんだからさ!!」

トゲデマル「マチュチュマチュ!!」


トゲデマルは逃げ出した。


マーマネ「トゲデマルゥ!!」

主ラッタ「ルァッツァ!?」

マーマネ「すみませんでしたぁ!!」


マーマネもトゲデマルの後を追い、その場から離れた。
 ▼ 234 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 14:09:00 ID:Y6Pld7ow [7/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「何やってんのよ!!」

マーマネ「だってトゲデマル居ないと戦えないんだもん…」

スイレン「マーマネ、トゲデマルしか持ってない」

カキ「ラッタには格闘技が有利なんだが…」

シンジ「恐らく覚えてないだろうな」

ロトム図鑑「Zクリスタルは岩場に挟まってるから、トゲデマルがラッタの気を引いてマーマネがこっそり取りに行くロト」

マーマネ「それだ!!」

トゲデマル「マチュウ!?」


ロトム図鑑の提案により、トゲデマルを囮にする事が決定した。


マーマネ「頼むよトゲデマル!!」

トゲデマル「マチュウィ!!」


しかしトゲデマルは、決して囮をやろうとはしない。
 ▼ 235 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 14:19:25 ID:Y6Pld7ow [8/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「そりゃそうよ。1人でラッタの相手なんて怖いもんね」

トゲデマル「マチュウ…」


マオがトゲデマルの頭を優しく撫でる。


リーリエ「ここはマーマネとトゲデマルが、力を合わせてラッタに勝つしか…」

マーマネ「無理無理無理!! トゲデマルが勝てる訳無いじゃん!!」

マオ「少しは自分のポケモン信じなさいよ」

マーマネ「うぅ…。他に協力してくれる人が居れば…」

カキ「仕方ない。主ポケモンの周りに居るラッタとコラッタくらいは、俺が相手してやる」


流石に可哀想と思ったのか、カキは協力を買って出る。


マオ「仕方ないわねぇ」

スイレン「コラッタくらいなら大丈夫」

マーマネ「皆…」
 ▼ 236 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 14:24:50 ID:Y6Pld7ow [9/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
ラッタ「ラッタッタァ〜」

カキ「バクガメス“かえんほうしゃ”」

シンジ「ヤトウモリ“かえんほうしゃ”」


バクガメスとヤトウモリの“かえんほうしゃ”で、ラッタ達を燃やしていく。


コラッタ「コラァ!!」

スイレン「ヒドイデ“とげキャノン”」

マオ「アマカジ“あまいかおり”」

リーリエ「シロン“こなゆき”です」


女子達もコラッタとの戦闘を開始する。


主ラッタ「ラタァ!!」

マーマネ「っ…」

マーマネ(逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ…)

マーマネ「トゲデマル、RUN!!」

トゲデマル「マチュイ!!」
 ▼ 237 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 14:30:32 ID:Y6Pld7ow [10/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
トゲデマルは主ラッタの周りを走り回る。


マーマネ「トゲデマル“びりびりちくちく”」

トゲデマル「マァチィ!!」


トゲデマルは電気を纏って、主ラッタにタックルする。しかし主ラッタは一切意に介さず、尻尾を振ってトゲデマルを叩きつける。


マーマネ「“びりびりちくちく”が効かないなんて…。こうなったら、トゲデマル“びりびりちくちく”」


トゲデマルは再び電気を纏い、主ラッタに攻撃する。


主ラッタ「ラァ…」


2度目の攻撃は、追加効果により怯ませる事に成功する。


マーマネ「よし、上手くいった!! トドメは必殺の“びりびりちくちく”」

ラッタ「ラタァ…」


トゲデマル渾身の“びりびりちくちく”で、主ラッタは力尽きた。
 ▼ 238 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 14:36:05 ID:Y6Pld7ow [11/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「マーマネおめでとう!!」

カキ「やれば出来るじゃないか」


既に取り巻きのポケモン達を倒したクラスメイトらが、主ポケモンを倒したマーマネに賛辞を送る。


スイレン「あとはZクリスタル取るだけ」

マーマネ「え? あれ登るの?」


Zクリスタルが挟まっているのは、巨大な岩の上部。子供ではなかなか取りに行く事は出来ない。


カキ「これが最後の試練だ」

シンジ「早く行ってこい」

スイレン「落ちたらバルーンで助けてあげる」

アシマリ「アゥ」

マーマネ「う、うん…」


マーマネは顔を真っ青にしながら、岩場を登っていく。途中何度も落下するが、アシマリのバルーンのお陰で大きな怪我は無かった。そして…。


マーマネ「やった!! ついに取ったよZクリスタル!!」
 ▼ 239 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 14:41:17 ID:Y6Pld7ow [12/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「やったねマーマネ!!」

リーリエ「早速Zクリスタルを装着してみて下さい」

マーマネ「うん!!」


マーマネはZリングに、アクZを装着する。


マーマネ「カキ、悪のZワザは何て言うの?」

カキ「“ブラックホールイクリプス”だが…」

マーマネ「よぅし、トゲデマル“ブラックホールイクリプス”」


マーマネは大きな声で技名を叫ぶが、技が出ないどころかZクリスタルの反応すら無い。


マーマネ「な、なんで!?」

???「それはな、そのトゲデマルが悪タイプの技を覚えていないからだよ」


森の中から、1人の中年男性が現れる。
 ▼ 240 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 14:46:44 ID:Y6Pld7ow [13/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「ククイ博士!!」

ククイ「よっ。マーマネ、試練達成おめでとう」

マーマネ「博士、悪タイプの技を覚えてないって…」

ククイ「Zワザはな、ポケモンのタイプではなく技のタイプによって、使えるかどうかが決まるんだよ。だよな? カキ、シンジ」

マーマネ「えぇ!? 2人共知ってたの!?」

シンジ「だから聞いただろ? そのZクリスタルでいいのかと」

カキ「すまない。止めるに止められなくてな…」

マーマネ「じゃあ、僕は何のために…」


マーマネは膝から崩れ落ちる。


ククイ「ま、これからいろんなポケモンを捕まえて、悪タイプの技を覚えさせればいいさ」

リーリエ「Zクリスタルの入手が目的だった訳ですし、一応の目的は達成出来たのでは?」

マオ「そうそう。悲観しないの」


その日の夜、マーマネは一晩中泣き続けた。
 ▼ 241 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 14:57:14 ID:Y6Pld7ow [14/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
次の日の夜。マーマネはトゲデマルについて調べていた。


マーマネ「なるほどなるほど。トゲデマルが覚える悪技は、“どろぼう”と“なげつける”と“しっぺがえし”か。トゲデマル、どれがいい?」

トゲデマル「マチュウ?」


トゲデマルは意味を理解していないようだ。


マーマネ「くぅ〜。考えてたら小腹が空いちゃったよ。ちょっとマラサダ取ってこよ」


マーマネはラボを出て、リビングの窓から家の中に入ろうとすると…。


マーマネ母「まぁアナタったら、まだ荷物纏めてないの?」

マーマネ父「いやぁ、まだ1週間あると思って」

マーマネ(えっ…)

マーマネ「ねぇ、もしかして引っ越し!?」


マーマネは窓を開け、リビングに居る両親に質問した。


マーマネ母「そうよ」
 ▼ 242 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 15:04:03 ID:Y6Pld7ow [15/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ母「言ってあったでしょ? 聞いてなかったの?」

マーマネ「ど、どこに!?」

マーマネ父「それがね、ちょっと遠いんだ…」


父の暗い表情から、マーマネは全てを察した。


マーマネ「…」


マーマネは気持ちを落ち着かせるため、自分のラボに戻った。


マーマネ「どうしよう…どうしよう…。引っ越すって事は、ポケモンスクールの皆ともお別れするって事だよね…」

マーマネ「やだやだやだ!! 引っ越しなんてやだよぉ!!」


マーマネはポケモンスクールに残る術を探すべく、ラボのパソコンを弄りだした。


マーマネ「僕がここで一人暮らしを始めた場合をシミュレーションだ!! 掃除、洗濯、御飯…ダメだ!! 自分でやんなきゃいけない事がてんこ盛りだ!!」

マーマネ「僕が作った料理が美味しくない確率99.9%!! 1人で起きられない確率99.9%!! どうしたらいいのぉ!?」
 ▼ 243 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 15:10:45 ID:Y6Pld7ow [16/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
後日。マーマネは引っ越しの事が頭から離れず、元気の無い状態で登校していた。


マーマネ「皆になんて言おう…」

マオ「アローラ、マーマネ」

マーマネ「マ、マオ!!」

マオ「どうしたの? 元気無いよ」

マーマネ「な、なんでもない…」


なんとか誤魔化したマーマネだが、授業中も引っ越しが頭から離れる事は無く…。


ククイ「ポケモンの特性“バッテリー”を知ってるか? これがあれば、技の威力を上げる事が出来るんだ」

マーマネ(この教室で過ごすのも、今週で終わりか…)

ククイ「マーマネ」

マーマネ「え?」


外を眺めていると、ククイから声をかけられる。
 ▼ 244 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 15:17:35 ID:Y6Pld7ow [17/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイ「質問聞いてなかったのか?」

マーマネ「は、はい…」

ククイ「珍しいな。マーマネが電気タイプの話を聞いてないとは…」

マーマネ「す、すみません。あはは…」

マーマネ(ククイ博士は引っ越しの事知らないのかな? それもと知ってて敢えて普通にしてるのかな? よし、僕も皆には内緒にしとこう)


と決意を固めるマーマネ。


マオ「何これ?」


放課後、マーマネはクラスメイト達に印のついた地図を配った。


マーマネ「僕がセレクトした、とっておきのスイーツ店だよ。まだあんまり知られてないけど、これから間違い無く行列になるお店ばかりだから、早めに行った方がいいよ」

リーリエ「ありがとうございます」

カキ「妹も喜びそうだ〜」
 ▼ 245 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 15:25:58 ID:Y6Pld7ow [18/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「でもどうして?」

マーマネ「えっ、いや…。こういう情報は、皆で共有しないとね」


マーマネの突然の変化に、クラスメイト達は疑問を抱く。


スイレン「変。いつもだったら、こういうの秘密にしてる」

シンジ「見た目的にな」

マーマネ「誰!? 今失礼な事言ったの!!」

リーリエ「トゲデマルが家出したのですか?」

マーマネ「授業の時居たよね? ちゃんと見て」

カキ「プリキュアの録画忘れたのか? うちに来ればまだ残ってると思うが…」

マーマネ「してないし、観てもないよ」

マオ「じゃあダイエット?」

マーマネ「シンプルかつ酷いね…」

シンジ「じゃあなんなんだ?」

マーマネ「な、なんでもないってば…。もう帰るよ!!」


これ以上は誤魔化しきれないと考えたのか、マーマネは急いで教室を出る。
 ▼ 246 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 15:35:46 ID:Y6Pld7ow [19/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「どうしよう…」


マーマネが落ち込みながら帰路を歩いていると、途中でクラスメイト達が待ち伏せていた。


マーマネ「あれ!? いつの間に追い抜かれたんだ!?」

シンジ「で、何があったんだ?」

マオ「悩みがあるのよね?」

リーリエ「相談して下さい」

スイレン「水くさい」

マーマネ「実はね…」


マーマネはクラスメイト達に、昨晩聞いた事の全てを話した。


全員「引っ越しぃ!?」

マオ「いつ!? どこに!?」

マーマネ「来週…。凄い遠くみたい…」
 ▼ 247 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 15:40:50 ID:Y6Pld7ow [20/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
全員「…」

マーマネ「ね? こうなっちゃうでしょ? だから言わなかったんだ…」


しんみりする空気の中で、マオがある提案をする。


マオ「そうだ!! 土曜日のディナーは、アイナ食堂でパァーッとやろうよ!! とびっきり楽しくて、とびっきり美味しいパーティーにするの!!」

マーマネ「あ、ありがとう」

カキ「マーマネ、この後空いてるか? ちょっと付き合え」


カキはマーマネをリザードンに乗せ、アーカラ島のヴェラ火山へと連れて行く。


カキ「着いたぞ。俺の秘密の場所だ」


そこには、虹色に輝く温泉があった。


マーマネ「カキ、ありがとう」
 ▼ 248 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 15:56:01 ID:Y6Pld7ow [21/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネが帰宅しラボに籠っていると、両親がラボの扉を開けて入ってくる。


マーマネ母「あら、荷物の整理はまだ?」

マーマネ父「う〜ん。いっそこの部屋はこのままで、引っ越し先からここに通うようにしようか」

マーマネ「えっ、引っ越し先から? 遠いんでしょ?」

マーマネ父「あぁ、ちょっとね。本当はお隣の家を借りたかったんだけど、3軒も隣の家になってしまったんだ」

マーマネ母「でもまぁ、家が完全に直る1週間の辛抱だから」

マーマネ「ええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!?」


以前、マーマネの家にカプ・コケコが来た時の事である。シンジはカプ・コケコに勝負を挑まれ、それを承諾。バトルフィールドに使われたマーマネの家は、相当な被害を被る事となった。

それからしばらくは親戚の家から学校に通っていたのだが、思いの外早く直ったとの事で家に戻ってきた。しかし手抜き工事の結果、ところどころに欠陥がある事が判明。親戚は旅行で居ないため修繕期間の間、マーマネ一家は3軒隣の家に引っ越す事になったのだ。
 ▼ 249 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 16:03:47 ID:Y6Pld7ow [22/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ『引っ越しは嘘だっただと!?』

カキ『なんだよそれ!!』

リーリエ『心配して損しました』

スイレン『マーマネ嫌い』

マオ『私も』

シンジ『俺は元々嫌いだが』

カキ『だよな。スイーツ店の件だって、引っ越しが無かったら俺達には教えなかったんだしな』

マオ『ラッタの試練も、パートナーのトゲデマルを囮にしようとして、ホント人間性疑うわ』

スイレン『シンジが転校してきた時、邪険に扱ってた。マーマネ、性格悪い』

リーリエ『普段から私の足ばかり見て、気持ち悪いです』

シンジ『お前ら、こんな使えないヤツ無視だ』

マオ『賛成。皆でマーマネ無視しよ』

カキ『一生口利いてやんねぇからな』




マーマネ(って事になっちゃうかも…)
 ▼ 250 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 16:10:18 ID:Y6Pld7ow [23/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「おい」

マーマネ「うおっ!!」


突然声をかけられて驚くマーマネ。振り向くとシンジ達クラスメイトが居た。


シンジ「どうした? 変顔の練習か?」

マーマネ「ま、まぁね?」

マオ「土曜日のディナーのために変顔の練習なんて」

カキ「ホント面白いヤツだな。お前は」


クラスメイト達は笑ってくれているが、真相を知ったらどうなるのだろう。マーマネは不安に駆られていた。


マーマネ(ダメだ…。正直に言わなきゃ…)


頭ではわかってはいるものの、先程の妄想がチラついてくる。すると、スイレンから呼び出しがかかる。


スイレン「マーマネ、付き合って」
 ▼ 251 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 16:16:26 ID:Y6Pld7ow [24/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネはスイレンの家の前まで連れてこられた。


マーマネ「釣りにでも行くの?」

スイレン「行ってからのお楽しみ」


マーマネはスイレンと共にライド用ラプラスに乗り、夕日の見える海まで来ていた。


スイレン「ここ特別な場所。この時間、この場所だけで奇跡が見られる。運が良ければ。持ってるね、マーマネ」


スイレンが指差す方向を見ると、1匹のホエルオーが海を泳いでいた。


スイレン「憶えててほしい。アローラの海」

マーマネ「っ…」


景色に感動していたマーマネだが、スイレンの言葉で気不味さを取り戻した。


マーマネ(やっぱり今更言えないよ〜)
 ▼ 252 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 16:23:00 ID:Y6Pld7ow [25/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
そして遂に、約束の日を迎えた。


マーマネ(最後のチャンスだ。今日こそ言わなきゃ…)

マーマネ「あ、あの…」

カキ「5時にアイナ食堂に集合だ」

シンジ「後でな」

マオ「私も急がないと」

リーリエ「私も」

スイレン「後で」


クラスメイト達に全てを打ち明けようとするマーマネだが、話を聞く前に全員帰ってしまう。残された手段は1つ。


マーマネ(マオに話して、皆には伝えてもらおう)


アイナ食堂の前で策を練るマーマネだったが、残念な事にマオが存在に気付いてしまう。


マオ「マーマネ、随分早いね」

マーマネ「いや…。マオ実はね…」

マオ「来て」
 ▼ 253 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 16:29:18 ID:Y6Pld7ow [26/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「今日は主役なんだから、ここに座ってて」


マーマネは店の指定席に座らされる。


マーマネ「あの…実はね…」

リーリエ・スイレン「アローラ」


マーマネが口を開くと同時に、リーリエとスイレンが到着。そしてカキとホシ、最後にシンジも店内に入ってくる。


マオ「あっ、ホシちゃん」

カキ「妹にパーティーの話をしたら、手伝うって言い出してな」

ホシ「ホシはお部屋をお花で飾るね。お兄ちゃんより、ずっとず〜っと上手なんだよ」

マオ「よし、マーマネのために最高の料理を作るよ!!」


こうしてマーマネとのお別れ会の準備が始まり、とうとうそれが開始されようとしていた。


マオ「料理も出来た事だし、始めちゃおう」
 ▼ 254 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 16:38:37 ID:Y6Pld7ow [27/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
テーブルには、マオが作った豪華な料理が並んでいた。


マーマネ「美味しい!! 美味しいよぉ!!」


マーマネは涙を流しながら、料理を口に運んだ。


マオ「じゃあ、1人ずつメッセージを送ろっか。といっても明るくね」


今のマーマネにとってお別れメッセージは、悪魔の囁きと同義。聞けば聞くほど、己の精神を削っていくのである。


カキ「じゃあ俺からだ。マーマネ遠くに行っても元気でな」


これはまだマシな方である。シンプルイズベスト。簡潔な方が、後々のダメージは少ない。問題は涙を流したり、プレゼントを用意された場合である。


マオ「空を見上げた時は、アローラの澄んだ青空も思い出してね」

スイレン「夕日を見たら私も思い出す。マーマネの事」


カキよりは深い事を言っているが、特典無しなだけ全然マシ。特典など付こうものなら…。
 ▼ 255 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 16:47:08 ID:Y6Pld7ow [28/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「私が転校してきた時、マーマネが最初に話しかけてくれた事、今でも感謝しています。ありがとう…。ごめんなさい。泣かないって決めてたのに…」


リーリエはハンカチで涙を拭った。その行為がマーマネにとって、どれほどのダメージかなど考えもせず。


マーマネ「…」


正直にマーマネは後悔した。最初にリーリエに話しかけた事を。まさかこんな爆弾となって返ってくるとは、夢にも思わなかった。だが大丈夫。なにせ最後は…。


マオ「最後、シンジお願い」

シンジ「…」


そう、シンジである。シンジは元々、こういうのは苦手なハズ。それに転校当初、マーマネはシンジにやたら攻撃的だった。その点を考慮すれば、シンジが爆弾を投げてくる確率は0に等しい。


マオ「シンジ、どうしたの? マーマネにお別れの言葉…」

ロトム図鑑「ふふふ…。こんな事もあろうかと、シンジはマーマネにプレゼントを用意してきたロト!!」

マーマネ「え」
 ▼ 256 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 16:53:59 ID:Y6Pld7ow [29/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「ホントに!? シンジやる〜!!」

シンジ「プレゼントじゃない。押し付けるだけだ」


シンジはテーブルに、1つのモンスターボールを置いた。


カキ「まさか、シンジのプレゼントって…」

ロトム図鑑「さぁ、開けてみるロト」

マーマネ「う、うん…」


マーマネがモンスターボールを投げると、1匹のデンヂムシが姿を見せた。


マーマネ「これって…」

ロトム図鑑「デンヂムシ、バッテリーポケモン。虫・電気タイプ。アゴジムシからの進化系。電気を溜め、その電気を他のポケモンにも供給出来る」

マーマネ「わぁ!! デンヂムシ前から欲しかったんだ!!」

ロトム図鑑「更にこのデンヂムシは“かみくだく”を覚えてるから、マーマネのアクZも使えるロト」

マーマネ「い、いいの!?」

シンジ「使えなかったからな。捨てるのもアレだし、電気タイプなら俺より上手く育てられるだろ?」
 ▼ 257 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/15 16:59:20 ID:Y6Pld7ow [30/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「やったぁ!!」


と上機嫌のマーマネだが、ふと冷静に考えてみる。


マーマネ(あれ? これやばくね?)

マーマネ「シ、シン…」


マーマネがデンヂムシを返そうとすると、リーリエが花輪を首に掛けてきた。


リーリエ「引っ越し先でも、いつもの明るいマーマネで居て下さい」

スイレン「忘れない。マーマネの事」

カキ「何かに負けそうになった時は、アローラ魂を思い出せ」

マオ「困った時は、いつでも呼んでね」

シンジ「次会ったらバトルだ。そいつをどこまで強くしたか、俺に見せてみろ」


クラスメイト達の熱い言葉に、マーマネはとうとう我慢出来なくなる。


マーマネ「うわーん!! 違うんだ!! 僕の勘違いだったんだ!! 引っ越すって言ってもすぐ側で、それも1週間だけで…。ごめんなさぁい!!」
 ▼ 258 日はここまで◆kDdT4vyqmg 17/08/15 17:07:25 ID:Y6Pld7ow [31/31] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「なんだ。そんな事か」

マーマネ「え? 怒ってないの?」

マオ「だってサヨナラじゃないんでしょ?」

カキ「転校もしなくていいんだよな?」

リーリエ「これまで通り、一緒に居られるんですよね?」

マオ「良かった良かった」

マーマネ「でも、このデンヂムシ…」

シンジ「さっきも言ったようだが、そいつはお前に押し付けただけだ。それに引っ越しは嘘じゃないんだろ?」

マーマネ「う、うん…」

マオ「ほら、しんみりしたのは終わり。皆でパァーッと盛り上がろう!!」

全員「おぉーーーーー!!!!」


こうしてマーマネ無事アローラに残り、クラスメイトの優しさを再確認する事が出来た。新たな仲間デンヂムシも加わり、お別れ会はマーマネの渾身の変顔によって幕を閉じた。
 ▼ 259 ールナー@2ごうしつのカギ 17/08/15 22:51:06 ID:t9coWLJU NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジがいい奴で草
支援
 ▼ 260 ドゼルガ@モコシのみ 17/08/16 00:15:26 ID:TdEFwBPU NGネーム登録 NGID登録 m 報告
面白い。支援。
 ▼ 261 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 13:17:21 ID:MpxrRkVg [1/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ここはスカル団が溜まり場にしている路地裏。そこを1人の少年が、ブラッキーと共に歩いていた。


スカル団(兄貴)「おい見ろよ。いい客だぜ」


早速スカル団は、少年に声をかける。


スカル団(兄貴)「待ちな!!」

グラジオ「?」

スカル団(兄貴)「目と目があったらバトルだぜ!! 出てこいヤトウモリ!!」

スカル団(女)「ズバット」

スカル団(デブ)「ダストダス」


1人の少年に対し、スカル団は3人同時に襲いかかってくる。


グラジオ「出でよ、紅き眼差し。ルガルガン」


少年はハイパーボールから、真夜中の姿をしたルガルガンを出す。
 ▼ 262 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 13:22:01 ID:MpxrRkVg [2/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
スカル団(デブ)「ルガルガン!? 強そうなヤツっスか!?」

スカル団(兄貴)「いけ、ヤトウモリ!! “ベノムショック”」

グラジオ「“ストーンエッジ”」


ルガルガンは地面から青く光る岩を突き出し、スカル団のポケモン達を撃退する。


スカル団(女)「強ぇ!!」

スカル団(デブ)「一撃っスか!?」


グラジオ「まだやるか?」

スカル団「ひぃ…」


グラジオが睨むと、スカル団は怯えて走り去っていった。
 ▼ 263 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 13:28:55 ID:MpxrRkVg [3/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
その頃ポケモンスクールでは、ポケモン達が連結して遊んでいた。


スイレン「可愛い…。キャタピーごっこかな?」

シンジ(キャタピーごっこ?)


初めて聞く遊びにシンジが疑問符を浮かべていると、マーマネが1つの話題を提示する。


マーマネ「ねぇ知ってる? 最近この島に、凄く強いポケモントレーナーが出没してるらしいよ」

マオ「知ってる!! この前お客さんが話してて、謎のルガルガン使いって言ってた。真夜中の姿のルガルガンを連れてるんだって」

スイレン「真夜中の姿?」

ロトム図鑑「ルガルガンには“真昼の姿”と“真夜中の姿”があるロト」

カキ「真夜中の姿か。俺は大試練で真昼のルガルガンと戦ったから、今度はそっちとも戦ってみたいな。な、シンジ?」

シンジ「あぁ。ルガルガンと戦えば、イワンコの育成に役立つからな」
 ▼ 264 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 13:34:21 ID:MpxrRkVg [4/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
所変わって噴水広場。噂の少年は、船乗り男と戦っていた。


カメックス「カメェ!!」

船乗り「くっ、なんてパワーだ…」


カメックスは相性で有利なハズのルガルガンに押されていた。


船乗り「怯むなカメックス!! まだ勝機はある!!」

シンジ「ん?」


学校帰りのシンジは、たまたまその光景を目撃する。


船乗り「カメックス“ロケットずつき”」

グラジオ「“カウンター”」


ルガルガンは向かってきたカメックスに腹パンでカウンターを決め、数メートル先まで吹っ飛ばした。


船乗り「カメックス!!」
 ▼ 265 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 13:38:28 ID:MpxrRkVg [5/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトム図鑑「データアップロードロト」


ロトム図鑑は、ルガルガンの写真を撮る。


シンジ「やるな」


シンジはバトルを仕掛けるために、少年の元に歩み寄る。


グラジオ「お前は?」

シンジ「トバリシティのシンジだ。今度は俺と…」

リーリエ「お兄様!!」


突如リーリエがやってきて、シンジとグラジオの間に割って入る。


リーリエ「まさか噂のポケモントレーナーが、お兄様だったとは…」

ロトム図鑑「噂のポケモントレーナーは、リーリエのお兄さんだったロト!?」
 ▼ 266 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 13:42:43 ID:MpxrRkVg [6/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
グラジオ「!!」


グラジオはリーリエが抱いているシロンに気付く。


グラジオ「触れるようになったのか? ポケモンに」

リーリエ「あっ、この子シロンって言います。シロン、グラジオお兄様よ」

ジェイムズ「グラジオ様。シロンはリーリエ様がタマゴの時からお世話をなさり、初めてゲットしたポケモンでございます」

グラジオ「そうか。大切にしろよ」


グラジオはそう言って、リーリエ達に背を向ける。


ジェイムズ「グラジオ様!! 久し振りにお戻りになったのですから、是非ご一緒にお屋敷に…」

グラジオ「遠慮するよ、ジェイムズ。じゃあな、リーリエ」
 ▼ 267 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 13:47:36 ID:MpxrRkVg [7/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
グラジオ「ん?」


グラジオはその場を去ろうとするが、シンジが目の前に立ち道を塞ぐ。


グラジオ「邪魔だ。退いてくれないか?」

シンジ「その前にバトルだ。お前だろ? ルガルガンを使うトレーナーは」

グラジオ「Zリングか!?」


グラジオはシンジの左腕に巻かれた、Zリングの存在に気付く。


リーリエ「シンジはカプ・コケコに認められて、Zリングを貰ったんですよ。それに大試練を突破し、既に3つのZクリスタルを…」

グラジオ「そうか。考えておこう」


グラジオはシンジの横を通り、リーリエ達の前から姿を消した。
 ▼ 268 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 13:55:56 ID:MpxrRkVg [8/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
グラジオとの会話後、シンジはリーリエの家に招かれた。


リーリエ「お兄様は、半年程前に家を出たのです。1人で修行がしたいと突然…」

ジェイムズ「ポケモンバトルの腕を磨きながら、人生やこれからの事いろいろ考えてみたい。そんな風に仰っていたそうです」

リーリエ「でもお兄様、なんだか私が知っている優しいグラジオお兄様とは別人のようでした…」

ジェイムズ「ついこの間のような気が致します。グラジオ様がイーブイを連れ帰った、あの日の事が…」

シンジ「そんな事はどうでもいい」


リーリエとジェイムズが悲観と懐かしさに暮れていると、シンジが堂々とその空気をぶち壊した。


シンジ「お前の家族関係など俺には関係無い。問題は彼奴とバトルする事だ」

リーリエ「そ、そうですね…」

シンジ「タイムリミットは早朝まで。それまでに彼奴からコンタクトが無ければ、特攻を仕掛ける」

リーリエ「特攻?」
 ▼ 269 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 14:01:45 ID:MpxrRkVg [9/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
その夜シンジは一睡もせず、グラジオからの返事を待っていた。


ロトム図鑑「シンジ、明日も学校ロト。早く寝た方がいいロト」

シンジ「黙ってろ」


日付が変わる頃だろうか。1匹のブラッキーが家の屋根から天窓を開け、一枚の紙を落として去っていく。


シンジ「ふっ」


ブラッキーが落とした紙には、グラジオからバトル承諾の内容が書かれていた。そして日が昇る頃…。


グラジオ「…」

シンジ「待たせたな」

グラジオ「気にするな。俺も今来たところだ」


遂にシンジとグラジオが対面する。
 ▼ 270 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 14:08:25 ID:MpxrRkVg [10/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
グラジオ「出でよ、紅き眼差し。ルガルガン」

ルガルガン「グァウ!!」

シンジ「フクスロー、バトルスタンバイ」

フクスロー「スロォウ!!」


グラジオのルガルガンに対し、シンジは草タイプのフクスローで迎え撃つ。


グラジオ「“ストーンエッジ”」

シンジ「躱せ」


ルガルガンが出す大量の岩の棘を、フクスローは全速力で避ける。


シンジ「“みだれづき”」

グラジオ「避けろ」


今度はグラジオのルガルガンが、フクスローの攻撃を回避する。
 ▼ 271 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 14:14:28 ID:MpxrRkVg [11/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「上だ。“はっぱカッター”」


フクスローの放った“はっぱカッター”が、ルガルガンに直撃する。


グラジオ「耐えろ。“かみくだく”」

ルガルガン「ッグァ!!」


ルガルガンは効果抜群の“はっぱカッター”をもろともせず、鋭い牙でフクスローに噛み付いた。


シンジ「そのままいけ。“ブレイブバード”」

フクスロー「スゥロォ!!」


フクスローはルガルガンに噛み付かれたまま、青い炎を纏ってルガルガンを地面に叩きつける。


グラジオ「“こおりのキバ”」

シンジ「なにぃ!?」


“ブレイブバード”を受けてもルガルガンは口を緩める事無く、噛み付いた牙に冷気を纏い更に力を強める。
 ▼ 272 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 14:20:13 ID:MpxrRkVg [12/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ルガルガン「ルグァ!!」

フクスロー「スロォ…」

シンジ「“はっぱカッター”」


フクスローはゼロ距離で“はっぱカッター”を放つ。“はっぱカッター”は渦のような形を作り、ルガルガンを包囲する。


ルガルガン「ルガァ!?」

シンジ「飛べ」


ルガルガンが“はっぱカッター”に気を取られた隙を突いて、フクスローは上空へと脱出する。


グラジオ「やるな」

シンジ「“ブレイブバード”」

グラジオ「“カウンター”」


上空から落下してくるフクスローと、ルガルガンの拳がぶつかり合う。しかし落下の勢いを利用したフクスローの方が威力が高く、ルガルガンの拳を弾いて攻撃を命中させる。
 ▼ 273 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 14:25:11 ID:MpxrRkVg [13/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
グラジオ「“ストーンエッジ”」

シンジ「“はっぱカッター”」


互いの攻撃が激突し、爆発が起きる。フィールドは土煙に包まれた。


シンジ「いけ」

グラジオ「後ろだ。“こおりのキバ”」

ルガルガン「ルガン!?」


ルガルガンが後ろを向いて攻撃するが、グラジオの予想に反しフクスローは後ろには居なかった。


シンジ「“はがねのつばさ”」

フクスロー「スロォ!!」


フクスローは音も無く忍び寄り、ルガルガンに“はがねのつばさ”を当てる。


グラジオ「ふっ。まさか、これを使う事になるとはな…」
 ▼ 274 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 14:31:55 ID:MpxrRkVg [14/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
グラジオは左腕に着いたZリングを輝かせる。


シンジ「こいつも…」

グラジオ「蒼き月のZを浴びし岩塊が今、滅びゆく世界を封印する!! “ワールズエンドフォール”」


フィールドの真上に、超巨大な岩塊が出現する。


シンジ「っ…」

シンジ(避けられるか!? いや無理だ!!)

シンジ「これなら…」


シンジもZリングを輝かせ、Zワザを撃つ体勢に入る。


シンジ「フクスロー“ウルトラダッシュアタック”」


フクスローは岩塊に向かって飛んでいく。


グラジオ「まさか“ワールズエンドフォール”を壊す気か!?」
 ▼ 275 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 14:36:35 ID:MpxrRkVg [15/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
フクスロー「スッルオオオォォォォォォォォ!!!!」


フクスローが岩塊の中心部に激突し、そこから次第にヒビが入り岩塊は粉々に砕け散る。


グラジオ「俺達のZワザを…」

シンジ「フクスロー“はがねのつばさ”」

フクスロー「スルォ…」


“ワールズエンドフォール”を壊したフクスローは、上空から落ち力尽きた。


リーリエ「グラジオお兄様!!」


バトルが終わると同時に、リーリエがシンジ達の元にやってくる。


リーリエ「こ、これは…」

シンジ「見ての通りだ。俺がこいつに挑み、そして負けた」
 ▼ 276 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 14:41:47 ID:MpxrRkVg [16/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「お兄…」

グラジオ「いいバトルだった。いつかまた戦おう」

シンジ「あぁ。次は負けない」

グラジオ「楽しみにしているよ」


グラジオは少しだけシンジに笑ってみせ、リーリエには何も言わず去っていった。


シンジ「ククイ博士には、遅れると伝えといてくれ」

リーリエ「えっ、どこに…」

シンジ「ポケモンセンター」


シンジはグラジオとのバトルで疲れ切ったフクスローを治療するため、単身ポケモンセンターへと向かった。


リーリエ「…」


シンジとグラジオのどちらを追いかけるべきか悩んだ結果、リーリエまでも遅刻した事をシンジは知らない。
 ▼ 277 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 14:56:51 ID:MpxrRkVg [17/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
数日後…。


TV『さぁ、ツーアウトランナー1塁。ここで迎えるは、4番バッターオルオル』

シンジ「…」

ククイ「シンジ、またどこか行くのか?」

シンジ「はい」

ククイ「気を付けろよ」


シンジはククイの言葉に返事をせず、どこかへ行ってしまった。


ロトム図鑑「最近のシンジは変ロト。手紙を貰った日から、毎日何も言わずにどこかへ行ってしまうロト」

ククイ「手紙? まさかラブレターか?」

ロトム図鑑「違うロト。リーリエのお兄さんからの手紙ロト」

ククイ「そういえば、リーリエも最近変だな。この間は珍しく遅刻してくるし…」

ロトム図鑑「怪しいロト」

ククイ「だな」
 ▼ 278 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 15:05:36 ID:MpxrRkVg [18/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
後日、ポケモンスクールには2つの空席があった。シンジとリーリエの席である。


マオ「この間遅刻したかと思ったら、今度は休み?」

マーマネ「シンジはまだしも、優等生のリーリエが無断で休むなんて…」

カキ「何かあったのか?」


クラスメイト達が不思議がっていると、ククイが教室に入ってくる。


ククイ「アローラ!! シンジとリーリエは風邪で休みだ」

マーマネ「シンジとリーリエが風邪!?」

スイレン「馬鹿は風邪引かない」

マオ「スイレン、使う相手間違ってるから」

ククイ「2人共見舞いはいいとの事だ。伝染しちゃいけないし、俺も見舞いには行かない方がいいと思う」

カキ「そうですか…」

ククイ「それよりも皆、ポケベースは見たか?」

全員「はーい!!」
 ▼ 279 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 15:12:20 ID:MpxrRkVg [19/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「オルオル選手の活躍が、優勝の決め手だったな」

マオ「あの人アローラ出身なんでしょ?」

マーマネ「メレメレ島らしいよ」

マオ「へぇ、よく知ってるね。もしかしてファンとか?」

マーマネ「ま、まぁね?」

ククイ「実は今日の授業は、そのポケベースだ。そして、そのための特別コーチを呼んである」


というククイの言葉と共に、カビゴンを連れた青年が姿を現す。


オルオル「アローラ」

全員「コイキングスのオルオル選手!?」


ナリヤ「彼はポケモンスクールの卒業生なんダグトリオ!!」


カビゴンの後ろから、ナリヤ校長がダグトリオの顔をして出てくる。


オルオル「僕がコイキングスのオルオル。よろしくナックラー!!」

全員「」
 ▼ 280 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 15:25:05 ID:MpxrRkVg [20/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイ「今日の特別授業は、オルオル選手と一緒にポケベースだ」


全員校庭に出て、特別授業のポケベースを開始する。


ロトム図鑑「試合開始するロト。まずは後攻守備側の、カキチームの紹介ロト」


3番・ピッチャー:カキ
4番・キャッチャー:バクガメス
1番・サード:マオ
5番・ファースト:アマカジ
6番・ライト:ヒロキ(人数不足による助っ人)
2番・レフト:ロコン


ロトム図鑑「この試合はプロリーグと違って、3人のトレーナーと3匹のポケモンで1つのチームを組んで行う三角ベース」

ナリヤ「三角ベースだから、2類が無いんだネオラント!!」

オルオル「生徒が限られてますから、ルールを少しアレンジしてみましタマタマ!! タマタマ!!」

ロトム図鑑「続いてハラチームの紹介だロト」


1番・キャッチャー:ハラ(人数不足による助っ人)
2番・ピッチャー:ハリテヤマ
3番・ファースト:アシマリ
4番・サード:スイレン
5番・ライト:マーマネ
6番・レフト:トゲデマル
 ▼ 281 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 15:33:39 ID:MpxrRkVg [21/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ピッチャーはカキ、バッターはハラでスタート。


ハラ「おやおや、審判はストライクですか」

カキ「いきますよ。島キング」

ハラ「ハラハラさせますぞ」

カキ「ハアアアァァァァァァ!!!! “ダイナミックフルフレイムボール”」

ハラ「いきますぞ!! “ぜんりょくむそうげきれつけんスイング”」


ハラが分身が見える程のスピードでバットを振る。が…。


ハラ「んぐぉ!!」

ストライク「ストライッ!!」


ギックリ腰により、戦線離脱を余儀無くされた。


ククイ「ヒロキ、向こうが守備の時はあっちに付いてやってくれ」

ヒロキ「はい!!」
 ▼ 282 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 15:39:32 ID:MpxrRkVg [22/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
一方その頃シンジは…。


シンジ「オドリドリ“めざめるダンス”、フクスローは躱して“ブレイブバード”」

オドリドリ「ドドリィ!!」

フクスロー「スロォ!!」


フクスローはオドリドリの攻撃を避けられず、地面に落下する。


シンジ「交代だ。次はニャビーとイワン…」

リーリエ「シンジ?」


シンジがトレーニングしている空き地に、偶然リーリエもやってくる。


リーリエ「学校は?」

シンジ「お前が言える事か?」

リーリエ「うっ…」


リーリエは学校に行くフリをして、町を彷徨っていたのだ。
 ▼ 283 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 15:43:53 ID:MpxrRkVg [23/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「そういうシンジは…」

シンジ「ニャビー“かえんほうしゃ”」

ニャビー「ッビィ!!」

イワンコ「イヤァ…」


ニャビーの“かえんほうしゃ”が、イワンコに命中する。


シンジ「ブーバーとのバトルを思い出せ。アレに比べれば、覚えたばかりの“かえんほうしゃ”など大した事無い」

イワンコ「イィワァ!!」


イワンコは“いわおとし”で、ニャビーの“かえんほうしゃ”を相殺する。


シンジ「それでいい」

リーリエ「無視しないで下さい!!」

シンジ「なんだ?」

リーリエ「お兄様を見かけませんでしたか?」
 ▼ 284 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 15:49:47 ID:MpxrRkVg [24/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「さぁな」

リーリエ「そうですか…」

シンジ「早く学校に行け。執事にバレても知らんぞ」

リーリエ「だったらシンジも…」

シンジ「俺にそんな暇は無い。行くなら、お前1人で行け。…続けるぞ」


シンジはリーリエを放置し、ポケモン達の特訓を続行する。


リーリエ「…」

シンジ「次はシロデスナと…」

リーリエ「シロン“こなゆき”」


リーリエはシロンを出してシロデスナを攻撃する。


シンジ「何のつもりだ?」

リーリエ「しょ、勝負です!! 私が勝ったら、一緒に学校に行ってもらいます!!」
 ▼ 285 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 15:57:04 ID:MpxrRkVg [25/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトム図鑑「いよいよ最終回!! 先攻のハラ(改めスイレン)チームの攻撃も、あとアウト1つでゲームセット。点差は僅か1点。ランナー1塁にアシマリを置いて、バッターはスイレン。一打逆転なるかロト」

カキ「いくぜスイレン。これでゲームセットだ」


カキは“ダイナミックフルフレイムボール”を放つ。


スイレン「必殺!! 一本釣り打法!!」


スイレンは荒波をバックに、“ダイナミックフルフレイムボール”を打った。


カキ「なにいいいぃぃぃぃぃ!!?」


ショックを受けたカキはその場に膝をつき、スイレンはスキップしながら塁を走っていく。


カキ「まだ…9回裏があるさ…」


とは言うものの、カキはもう真っ白に燃え尽きていた。
 ▼ 286 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 16:03:51 ID:MpxrRkVg [26/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「シロン“こなゆき”」

シンジ「“すなあらし”」


シロンの“こなゆき”を、“すなあらし”の防壁でガードする。


シンジ「“シャドーボール”」


シロデスナは黒い球体を放ち、シロンを戦闘不能にさせた。


リーリエ「シロン!!」

シンジ「気は済んだか? わかったら、とっとと学校に行け」

リーリエ「嫌です!! シンジが居なければ意味が無いんです!!」

シンジ「…」

リーリエ「シンジが来てから、私は変わる事が出来ました。ポケモンにも触れるようになれましたし、お兄様とも再会出来た」

リーリエ「私だけではありません。カキは以前より楽しそうですし、マオはアローラシチューを完成させましたし、スイレンはクラスメイトとよく関わるようになりました。マーマネに至っては、カプ・テテフに認められZリングまで…」

シンジ「それと俺は関係無い」
 ▼ 287 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 16:19:02 ID:MpxrRkVg [27/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「関係あります!! シンジが来てから、私達はいい事づくめなんです!! シンジが居る事で、私達は仲良く出来るんです!!」

シンジ「お前らの都合など知らん!! 勝手な妄想に俺を巻き込むな!!」

リーリエ「最近のシンジは変ですよ。お兄様に負けてから、遅刻ばかりするようになって…」

シンジ「簡単だ。学校に行く理由が無い」

リーリエ「そんな…」

シンジ「授業は殆ど基礎問題。Zワザの彼奴以外は、てんで戦えない。これなら1人で修行した方が、何倍もマシだ」

リーリエ「そんな事ありません!! ポケモンスクールには、まだまだ学べる事が沢山あります!! 今日だけでいいんです。学校に来てください。ポケモンスクールの凄さを証明してみせます」



リーリエ(とは言ったものの、どうすればいいのでしょう…。カキにバトルで勝ってもらう? いやいや、炎タイプばかりのカキが、キングドラやシロデスナに勝てるとはとても…)


学校に着くと、丁度ポケベースが終わった頃だった。


オルオル「4対3でスイレンチームの勝ち!!」

シンジ「あれのどこがタメになるんだ?」

リーリエ「うっ…」
 ▼ 288 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 16:30:05 ID:MpxrRkVg [28/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「あれ? シンジとリーリエじゃない?」

マオ「ホントだ。風邪引いてるハズなのに…」

ククイ(やっべ…)

ククイ「流石はクラス一バトルの強いシンジと、クラス一優等生のリーリエだ。たった数時間で風邪を治してしまうとは…」

オルオル「君達もポケベースをやってみないかい?」

シンジ「遠慮します」

リーリエ「ポケベース?」

オルオル「そうさ。ポケモンと心を1つにして戦うスポーツだよ」

マーマネ「楽しいよ。シンジもやってみなって」

シンジ「必要無い。博士、俺はもう帰ります」

ククイ「おい、シンジ…」

オルオル「負けるのが怖いかい?」

シンジ「…」


シンジはオルオルの言葉に足を止める。
 ▼ 289 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 16:41:15 ID:MpxrRkVg [29/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
オルオル「まぁ、誰だって最初は怖いもんさ。でも失敗を恐れてちゃ、前には進めないよ」

シンジ「いいでしょう。そのポケベースとやらに参加させてもらいます」


簡単にオルオルの挑発に乗ったシンジは、ポケベースに参戦する事になる。


オルオル「ルールは簡単。スクールの皆とシンジくんが、攻守を交代して点を取るだけ。シンジくんは自分のポケモンを守備にするといい」

シンジ「必要ありません」

マオ「シンジ!?」

カキ「彼奴何のつもりだ!?」


シンジはバッターボックスに立ち、バットを構える。


カキ「シンジ、後悔するなよ? “ダイナミックフルフレイムボール”」

シンジ「緩いな。“ウルトラダッシュアタックスイング”」


シンジはカキの投げたボールを、学校の外まで吹っ飛ばす。


カキ「そんな…」
 ▼ 290 マシュン@ラムのみ 17/08/16 16:46:33 ID:pI4HlEdQ NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
支援
 ▼ 291 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 16:47:32 ID:MpxrRkVg [30/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「凄い…」

マーマネ「まさか、シンジってポケベース上手い?」

オルオル「いや、あの構えと動きは素人だろう。恐らく、並外れた動体視力でボールの動きを見極めているんだろう」

スイレン「そんな事出来るの?」

リーリエ「さ、さぁ?」


続くマオ、マーマネ、スイレンもシンジにホームランを許してしまう。


マオ「ハァ…ハァ…」

オルオル「なるほど。シンジくんの狙いはコレか!!」

カキ「どういう事です?」

オルオル「君達は既に全力の試合を終えヘトヘトだ。全力で球を投げようにも、力が入らないんだ」

マーマネ「どうりで余裕たっぷりな訳だよ…」

オルオル「でも大丈夫。次のピッチャーは、この僕だからね!!」
 ▼ 292 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 16:54:20 ID:MpxrRkVg [31/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ(プロだか何か知らないが、要は打てばいい。それだけの事だ)

オルオル「とりゃあ!!」

シンジ「ハァ!!」


シンジはオルオルの投球を打つが、場外までは飛ばなかった。


オルオル(やはり、僕にピッチャーは向かないな…)

シンジ(伊達にプロは名乗ってないか。だが…)


シンジはピジョットにも負けないスピードで走り、1塁を踏んでいく。


カキ「くっ…。マオ、パス!!」

マオ「えっ、ちょっ…」


マオはシンジのスピードに驚き、カキのパスを取る事が出来なかった。一方シンジは、2塁・3塁を渡りバッターボックスに帰ってきた。
 ▼ 293 イコグマ@TMVパス 17/08/16 16:54:41 ID:YbnStnuM NGネーム登録 NGID登録 m 報告
シンジすげぇ
支援
 ▼ 294 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 17:01:53 ID:MpxrRkVg [32/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
オルオル「いい脚をしているね。卒業後はうちのチームに来ないかい?」

シンジ「遠慮しておきます。それに、ここにはもう用はありませんし」

オルオル「それはどうかな?」

シンジ「?」

オルオル「このポケモンスクールでしか体験出来ない事だってある。それを僕が証明してあげるよ」


とオルオルは言ったが、次のピッチャーはオルオルではなくカビゴンだった。


シンジ「ボールを投げるカビゴンなんて聞いた事無いぞ…」

オルオル「シンジくん、約束は守るよ。これがポケモンスクールでしか体験出来ない事だ!!」


オルオルは左腕の袖を捲り、Zリングを出した。


シンジ「!?」


オルオル「カビゴン“ほんきをだすこうげき”だ」
 ▼ 295 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/16 17:09:30 ID:MpxrRkVg [33/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
カビゴンは不思議なオーラを纏い、肉眼では認識出来ない程の豪速球を投げる。


シンジ「くっ…」


それでもシンジは必死で喰らい付き、本能でボールの位置を感知しバットを思いっきり振った。


シンジ「ぐっ…くっ…」


シンジはなんとかしてボールを打とうとするのだが、カビゴンのバットが前に進まず、遂にシンジが振ったバットはへし折れてしまう。


シンジ「なっ…ハァ…」


予想だにしなかった攻撃に、シンジは膝から崩れ落ちた。


オルオル「どうだい? カビゴンのZワザは。これは僕がポケモンスクールの卒業生だから体験出来る事だ。他にも、ポケモンスクールならではの授業がある」

シンジ「そうですね…」
 ▼ 296 日はここまで◆kDdT4vyqmg 17/08/16 17:17:35 ID:MpxrRkVg [34/34] NGネーム登録 NGID登録 報告
グラジオとの戦いで、シンジは彼にカキ以上の何かを感じた。ポケモンスクールで一番強いカキ。グラジオがそれ以上となると、ポケモンスクールの生徒と修行してもグラジオには勝てない。シンジはそう考えていた。ついさっきまでは。


シンジ「博士、ポケモンスクールのこれからの予定を教えて下さい」

ククイ「当日まで内緒にしとこうと思ったんだが、アーカラ島まで課外授業に行く事になっている」

シンジ「そうですか」


まだ1度しか行った事のないアーカラ島。そこにはシンジの知らないポケモンや、グラジオ以上の強敵が居るかもしれない。


シンジ「どうやら、まだ学ぶ事があるみたいだな」

リーリエ「シンジ…。でしたら…」

シンジ「あぁ。やるぞ、ポケベース」

リーリエ「え?」

オルオル「よし、もう一度最初から仕切り直しだ!! リーリエちゃんはカキくんのチーム、シンジくんはスイレンちゃんのチームだ!!」


結果、シンジチームのコールド勝ちだった。
 ▼ 297 イタラン@アイテムドロップ 17/08/16 22:29:36 ID:K.sigFE. NGネーム登録 NGID登録 報告
これはアニメ化すべき
支援
 ▼ 298 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 13:28:24 ID:0yJbXEyc [1/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイからアーカラ島の課外授業をすると聞いたシンジ達は、野宿の練習をするためにキャンプに来ていた。男子組がテント、女子組が料理を作っている。


リーリエ「ニャビー、火を着けて頂けませんか?」


ニャビーはリーリエが設置した鍋の下に、威力を弱めた“かえんほうしゃ”で火を着ける。


シロン「コォン!!」


すると自分の主人に褒められた事に嫉妬したシロンが、“こなゆき”で火を消し鍋を氷漬けにしてしまう。


シロン「コ〜ン♪」

リーリエ「あ、あはは…」

マオ「カレーもうすぐ出来るよ」

カキ「こっちも組み立て終わったぞ」

マーマネ「シンジ手馴れてるね」

シンジ「旅をしていたからな」


各地を1人で旅して来たシンジにとって、テントの組み立てなど造作も無い。
 ▼ 299 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 13:36:31 ID:0yJbXEyc [2/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
スイレン「みんな知ってる?」


全員がスイレンの方を振り向くと、禍々しいオーラを纏ったスイレンが歩み寄っていた。


スイレン「この森の…怖〜い噂」

全員「うわぁ!!」


シンジとアシマリを除く全員が、スイレンの懐中電灯を当てた顔に驚いた。


マーマネ「こ、怖い噂?」

スイレン「この森に入った人はね、いつの間にか寝ちゃうんだって。そして目が覚めると…」

全員「目が覚めると…?」

スイレン「のわあぁぁぁぁ!!!」

全員「ぎゃああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


今度は流石のシンジも驚いたのか、座るようにして倒れ込んだ。
 ▼ 300 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 13:45:06 ID:0yJbXEyc [3/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
スイレン「って痩せちゃったの。ガリガリのガリッガリに」

マーマネ「ガリガリのガリッガリ?」

シンジ「下らないな。ただの噂だろ?」

マオ「そ、そうよ。噂よ噂」


スイレンの怪談話を信じないシンジと、シンジの意見を信じる事にしたクラスメイト達。そしてそれを草むらから見つめる何者かの影。そんな事など露知らず、シンジ達は昼食を摂り始める。


全員「いただきます!!」

マーマネ「おかわり予約!!」

カキ「って作り過ぎだろ!!」

リーリエ「お米を炊いたら量が増えるって知らなくて…」

マオ「それに合わせてカレーも作ったから、夕食もカレーね」

シンジ「はぁ…。流石はお嬢様だな。いかにも野宿未経験って感じだ」

マオ「あの荷物見るに、どう考えても初心者ね」

リーリエ「多かったですか?」


テントの横には、リーリエの物と思わしきバッグが大量に置かれていた。
 ▼ 301 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 13:54:04 ID:0yJbXEyc [4/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
スイレン「何持ってきたの?」

リーリエ「着替えとタオルとパジャマとゴールドスプレーと傷薬、あと予備の着替えと予備のタオルと予備のパジャマと予備のゴールドスプレーと予備の傷薬と予備の…」

シンジ「もういい」

リーリエ「あっ、はい…」

マオ「そ、それより私マシュマロ持ってきたんだけどどう? 焼きマシュマロ」

マーマネ「食べたぁい!!」


元気良く手を挙げるマーマネに、マオは1つ質問を投げかける。


マオ「マーマネ、夜暗いの大丈夫なの?」

マーマネ「ふふふ。秘密兵器を持って来たんだ。ジャジャーン!! これで夜も安心さ!!」


マーマネはランプラー型のランプを取り出し、シンジに貰ったデンヂムシに線を繋いで明かりをつけて見せた。


マーマネ「これでいつ暗くなっても大丈夫!!」

シンジ「…」
 ▼ 302 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 14:02:32 ID:0yJbXEyc [5/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
昼食後、マーマネは1人デッキチェアに寝転がり、持ってきたスマホで読書をしていた。


マーマネ「フフ〜ン。自然の中で読書って、なんだか大人だよね〜」


マオは食後のデザート用に木の実の収穫、リーリエとスイレンは川で水遊び、シンジとカキはポケベースをしていた。


シンジ「たあぁぁぁぁぁぁ!!!」

カキ「なっ、また打たれた…。あれ?」


カキがカゴからボールを取り出そうとするが、既に手持ちのボールを全て打ってしまっていた。


カキ「もう予備のボール無いぞ」

シンジ「仕方ない。飛んでいったボールを取ってくる」


シンジは自分が打ったボールを取りに森に入る。一方カキは、背後に何者かの気配を感じ振り向くと…。


カキ「!?」
 ▼ 303 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 14:10:36 ID:0yJbXEyc [6/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトム図鑑「シンジ大変ロト!!」

シンジ「なんだ?」

ロトム図鑑「いいからこっちに…」


ボールを取りに森に入ったシンジは、ロトム図鑑に声をかけられる。彼が案内した先には、デッキチェアから落ちて眠るマーマネの姿があった。


シンジ「デブが寝てるだけだ。放っとけ」

マーマネ「ムニャムニャ…。痩せなきゃ…」

シンジ「だったら動け!!」


マーマネの寝言に何故かイラついたシンジは、彼を軽く蹴り倒す。


マーマネ「痛てて…。あれ? シンジ何してんの?」

シンジ「それはこっちの台詞だ。馬鹿みたいに椅子から転げ落ちて…」

???「ネマシュ?」

シンジ「ん?」


謎の声に後ろを振り返ったシンジは、目の前が真っ暗になった。
 ▼ 304 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 14:15:55 ID:0yJbXEyc [7/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「っ…」


シンジが目を覚ますと、空には夕日が登っていた。


マーマネ「シンジ…」

シンジ「?」


マーマネに似た男が、シンジの横を覚束ない足取りで歩いていた。


シンジ「誰だ?」

マーマネ「僕だよ…。マーマネ…」

シンジ「痩せたのか。良かったな」

マーマネ「良くないよ…」

ロトム図鑑「た、大変ロト!! 僕のバッテリーが減ってるロト!!」

シンジ「そうか。良かったな」

ロトム図鑑「良くないロト!! なんでシンジは異常無いロト!?」

シンジ「知らん」
 ▼ 305 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 14:25:47 ID:0yJbXEyc [8/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「シ、シンジ…」


キャンプ場に戻ると、リーリエ以外のメンバーがマーマネと同じ状態になっていた。夜になり、痩せ細ったメンバーは余ったカレーを全力で食す。


リーリエ「皆さん、まだおかわりありますから…」

全員「おかわり!!!!」


食後、全員が焚き火の前に集まる。


マーマネ「ふぅ、満腹満腹」

シンジ「元に戻ったのか。残念だったな」

マーマネ「いや、これで良いよ!!」

カキ「じゃあ、早速話を整理しよう。気が付いたら、何故か眠っていたという事なんだな?」

マーマネ「うん。それで起きたら、物凄くお腹空いたんだ」

リーリエ「私はスイレンとシロンを探して森に入って、気が付いたら眠ってて。でもお腹は空いてません」

ロトム図鑑「わかったロト!! 僕の推理によると、犯人は…」
 ▼ 306 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 14:31:45 ID:0yJbXEyc [9/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトム図鑑「リーリエ、貴女です!!」

リーリエ「えっ!?」

シンジ「出たな迷探偵」

ロトム図鑑「なにより、1人だけお腹が空いてないのが一番の証拠ロト!!」

リーリエ「そ、そんな…」

ロトム図鑑「例え多くの人を騙せても、このロトムの目は熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い!!!!!」


シンジは推理を披露するロトム図鑑を掴み、焚き火の中に放り込んだ。


シンジ「そこまでにしろ迷探偵」

マオ「そうよ。リーリエが犯人なワケ無いでしょ?」

ロトム図鑑「酷いロト…。ラキのカツラがチリチリロト…」

シンジ「また買ってもらえ」
 ▼ 307 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 14:37:36 ID:0yJbXEyc [10/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトム図鑑「名探偵に対するこの仕打ち、犯人はシンジロト!!」

マオ「絶対さっきの仕返しで言ってるでしょ?」

ロトム図鑑「何を言うロト。リーリエ以外にお腹を空かせてないのは、シンジだけロト」

シンジ「さっきの自分の推理全否定か」

カキ「そもそも、お前の推理は穴だらけだぞ。シンジがこんな事する理由も無ければ、リーリエだけを見逃す理由もわからない。第一、どうやって皆を空腹にしたんだ?」

全員「うんうん」

ロトム図鑑「動機は簡単ロト。スイレンとマーマネに関しては復讐ロト」

マーマネ「復讐?」

ロトム図鑑「スイレンとマーマネは、転校したばかりのシンジにキツく当たってたロト」

スイレン「うっ…」

マーマネ「そ、それは…」


スイレンとマーマネは昔の事を思い出し、やってしまったというような顔をする。
 ▼ 308 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 14:45:03 ID:0yJbXEyc [11/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「だとしたら俺達は? 最初からシンジと仲良くしてたと思うが…」

ロトム図鑑「カキとマオの共通点、それは褐色。シンジは褐色人間を嫌う差別主義者だったロト!!」

カキ・マオ「は?」

シンジ「もしそうだとしたら、ククイ博士の家はとっくに出てるぞ」

ロトム図鑑「あ」

シンジ「もういい。お前はもう黙ってろガラクタ」

マーマネ「ま、久々の迷推理も聞けたし、いい思い出になったよ」

スイレン「小五郎と剣持より酷い」

ロトム図鑑「ま、待つロト!! 推理はここから…」

カキ「下手な推理を聞く気は無い。今日はもう…」

ネマシュ「ネマシュ?」

カキ「そうそう。寝ま…」

全員「!?」


全員がカキの横を見ると、1匹の植物系のポケモンが居た。
 ▼ 309 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 14:50:47 ID:0yJbXEyc [12/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「っ…」

カキ「な、何が…」


謎のポケモンを見た瞬間全員眠りにつき、一斉に目を覚ました。


カキ「また皆眠っていたのか…」

マオ「でも寝る前に何か…」

マーマネ「寝ますとか寝ませんとか…」


寝る前の出来事を思い出していると、全員お腹が空いたのか腹の虫が呻き出す。


ロトム図鑑「エネルギーが減ってるロト!!」

リーリエ「私は減っていないです」

ロトム図鑑「やっぱり、犯人はリーリ…」

マオ「黙らっしゃい!!」

ネマシュ「ネマシュ!!」


マオがロトム図鑑を投げると、何かに直撃した。
 ▼ 310 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 14:57:06 ID:0yJbXEyc [13/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「うわあぁぁぁぁぁ!!!」


ロトム図鑑を投げた先には、寝る前に見た植物系のポケモンが居た。


ロトム図鑑「ネマシュ、発光ポケモン。草・フェアリータイプ。光る胞子をばら撒き、相手を眠らせる。脚のような根からエネルギーを吸い取る」

マーマネ「データあるなら、もっと早く気付きなよ…」

カキ「こいつが犯人だったって訳か」

リーリエ「それならお腹が減らなかったのもわかります。私野生のポケモン除けに、ゴールドスプレーをしていたんです」

マオ「あれ? ならなんでシンジは…」

ネマシュ「ネマシュ!!」


ネマシュが光り輝く胞子を撒き散らす。


ロトム図鑑「胞子を見てはダメロト!!」
 ▼ 311 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 15:07:52 ID:0yJbXEyc [14/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「うっ…」

全員「カキィィィィィィィ!!!!」


ロトム図鑑の助言も虚しく、カキは犠牲になってしまった。カキのエネルギーを吸収したネマシュは、リーリエのバッグの横に置いてあるピッピ人形へと標的を変えた。


マオ「ピッピ人形?」

リーリエ「いつも一緒に寝ているのを、持ってきていたんです…///」

シンジ「一応ゲットしてみるか。モンスターボールアタック」


シンジはネマシュにモンスターボールを投げる。モンスターボールは数回動いた末に開き、ネマシュはモンスターボールから出てきてしまう。


シンジ「チッ」

ネマシュ「ネマシュ!!」

全員「シンジ!!」


怒ったネマシュは、シンジに張り付きエネルギーを吸収する。
 ▼ 312 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 15:15:47 ID:0yJbXEyc [15/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「あ、あれ?」

スイレン「何も変わらない」


シンジはネマシュにエネルギーを吸収されているにも関わらず、他のメンバーとは違い腹を空かせるような事は無かった。


マーマネ「な、なんで…」

カキ「やはりな。ポケベースの時にも思ったが、彼奴には超人的な身体能力がある。そのためには、相当なエネルギーが必要なハズだ」

マオ「じゃあ、シンジはネマシュに吸収されても、エネルギーが無くならないって事!?」

リーリエ「す、凄いです!!」


それから30分後…。


ネマシュ「ネマ…」


シンジから満足いく程のエネルギーを吸収したネマシュは、逆に力尽きて地面に倒れた。


マオ「ホントになんともないの?」

シンジ「少しフラつく程度だ。大した事無い」
 ▼ 313 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 15:24:05 ID:0yJbXEyc [16/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「見て!! 何か光ってる!!」


草むらの向こうで、何かが緑色の光を出しているのが見える。


マオ「なんだろう?」

スイレン「人魂…」

リーリエ「違います。あれは…」

カキ「ネマシュだ!!」


ネマシュの大群が、体を発光させながらどこかに向かっていた。尾いて行くと、ネマシュ達は巨大な木を覆うようにして集まっていた。


シンジ「これは…」


気に集まったネマシュ達は、一斉に進化する。


ロトム図鑑「マシェード、ネマシュの進化系。ネマシュと同じく相手を眠らせ、エネルギーを吸い取る。気に入った相手には、エネルギーを分け与える事がある」


ロトム図鑑の説明の通り、マシェード達は木にエネルギーを与え綺麗な花を咲かせた。
 ▼ 314 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 15:29:06 ID:0yJbXEyc [17/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
マシェード「シェイ」


マシェードはシンジ達の元に歩み寄り、手を突き出してきた。


マオ「えっ、私!?」

カキ「俺達がマオのカレーしか食べてなかったから、エネルギーを吸い取ったマシェードにも味が伝わったんじゃないか?」

リーリエ「マオの料理を気に入ったのですね」

マオ「そ、そうなの?」

マシェード「マッシェイ」

スイレン「マオちゃん、ほら」

マオ「うん。いっけぇ、モンスターボール!!」


マオがマシェードに投げたモンスターボールは、特に抵抗も無いまま動きを止めた。


マオ「超希少食材、マシェードゲットだよ!!」

リーリエ「食べるんですか…?」
 ▼ 315 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 15:38:25 ID:0yJbXEyc [18/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ達がキャンプから帰ってきた日の夜。


ククイ「う〜ん」

ロトム図鑑「何を悩んでいるロト?」

ククイ「ちょっとな…」


ククイは1人難しい顔をして、考え事をしていた。そこに上の階からシンジが下りてくる。


ククイ「おっ、シンジ良いところにきた。ペアでやるのと全員でやるの、どっちがいい?」

シンジ(ペアと全員、バトルの事か? 普通ならペアだが、女子の誰かがデブと組まなきゃならなくなるしな…)

シンジ「全員で」

ククイ「わかった。全員だな」

ククイ(さて、順番はどうするか…)


ククイは一枚の紙を出し、クジを作り始めた。
 ▼ 316 ラチーノ@かなめいし 17/08/17 15:39:13 ID:wYcmYgcY NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
さすがスーパートバリ人
 ▼ 317 ガヤンマ@ホエルコじょうろ 17/08/17 15:48:30 ID:DEe8Jwvw [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジSUGEEEEEEE
 ▼ 318 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 15:52:35 ID:0yJbXEyc [19/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
後日、ポケモンスクール。ニャビー、アマカジ、アシマリ、トゲデマルの4匹で教室内レースをしていた。


マオ「いいよアマカジ!!」

マーマネ「負けるなトゲデマル!!」


トレーナー達が応援する中、一着に着いたのはシンジのニャビー。そこからアマカジ、トゲデマル、アシマリの順にゴールした。


ククイ「皆いいパートナーだな。じゃ、これから皆のパートナーポケモンを交換してもらうぞ」

全員「ええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!?」

マオ「パートナー交換って、どういう事ですか!?」

ククイ「君達同士で一時的に交換って事さ。皆にパートナー以外のポケモンの事も知ってほしい。それには一緒に生活してみるのが一番っていう授業だ」

スイレン「ちょっと不安かも。アシマリと離れるの…」

リーリエ「でもいい機会だと思います。私もシロン以外のポケモンに、触れるようにならないと…」
 ▼ 319 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 15:59:01 ID:0yJbXEyc [20/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「シンジ、俺にニャビーを育てさせてくれないか?」

マオ「えぇ〜!! 私フクスロー育てたい!!」

シンジ「俺はアローラのロコンを育てたいが…」

ククイ「まぁ、待て待て!! 今回の交換は相互じゃなくループ式だ」

スイレン「ループ式?」

ククイ「A→B→C→D→E→F→Aって感じに、それぞれが違う相手にポケモンを預けるんだよ」

マオ「それ交換じゃなくない?」

ククイ「因みに、これはシンジが決めた事だ」

カキ「そうなのか?」

シンジ「らしいな」

シンジ(昨日のアレはこういう事か)

ククイ「預ける相手はクジで決めてある。今から黒板に書くから、よ〜く見るように」
 ▼ 320 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 16:09:08 ID:0yJbXEyc [21/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「私が預かるのは、シンジのニャビーですか」

シンジ「ある意味安心だな。お前なら余計な事はしない」

リーリエ「そしてシロンはスイレンに…」

スイレン「よろしくね、シロン。アシマリはマオちゃんだから安心」

マオ「いっぱい美味しいもの食べさせてあげるからね。で、アマカジはカキか」

カキ「水タイプじゃないだけいい方か。よろしく頼むぞ、アマカジ。マーマネもバクガメスをよろしくな」

マーマネ「うん。バクガメスなら凄いデータが取れるよ。少しの間だけど、達者でねトゲデマル」

シンジ「まさかお前に当たるとはな。安心しろ。今より数倍強くしてやる」

ククイ「パートナー交換は2日間。月曜にはそれぞれ元に戻すからな」


リーリエ(ニャビー)→スイレン(シロン)→マオ(アシマリ)→カキ(アマカジ)→マーマネ(バクガメス)→シンジ(トゲデマル)
 ▼ 321 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 16:18:24 ID:0yJbXEyc [22/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
そして放課後。


マーマネ「ちゃんと2日後には返してよ。あとトゲデマルを虐めちゃうダメだからね」

シンジ「安心しろ。強くしてやる」

マーマネ「ふ、不安しかない…」

カキ「お前もバクガメスで変な実験するなよ」

マーマネ「大丈夫だよ。ちょっと走ってもらうだけだからさ」

マオ「カキ、アマカジを間違って食べないでよ」

カキ「当たり前だろ。お前は俺をなんだと思ってるんだよ…」

スイレン「マオちゃん、アシマリを可愛がってあげてね」

マオ「うん。任せといて」

リーリエ「スイレン、シロンをよろしくお願いします」

スイレン「大丈夫。ラプラスのお世話した事あるから、氷タイプの扱い慣れてる」

リーリエ「私は大丈夫でしょうか? シロン以外には触れないうえに、正反対の炎タイプなんて…」


各々の不安と安堵が交差し、パートナー交換は始まった。
 ▼ 322 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 16:23:58 ID:0yJbXEyc [23/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「トゲデマル、バトルスタンバイ」


シンジはマーマネから預かったモンスターボールを投げ、トゲデマルを外に出した。


トゲデマル「マチィ」


シンジ「図鑑」

ロトム図鑑「はいはい。トゲデマルは電気・鋼タイプ、特性は“ひらいしん”ロト」

シンジ「技は?」

ロトム図鑑「“びりびりちくちく”ロト」

シンジ「他は?」

ロトム図鑑「何も覚えてないロト」

シンジ「は?」

ロトム図鑑「本当に“びりびりちくちく”以外、何も覚えてないロト」

シンジ「チッ、使えないな」

トゲデマル「マチュウ?」

シンジ「外に出ろ。この2日間で、お前をマトモなポケモンにしてやる」
 ▼ 323 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 16:30:13 ID:0yJbXEyc [24/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
ジェイムズ「お帰りなさいませ、リーリエお嬢様」


リーリエが車から降りると、執事のジェイムズが出迎える。自室でニャビーにマカロンを与えるリーリエだが、ニャビーは一口も手をつけない。


リーリエ「口に合わないのでしょうか?」

ニャビー「ニャフゥ」


ニャビーは机の上で、丸くなって眠る。


リーリエ「論理的結論として、ニャビーにも触れるハズです。寝ている今なら!!」

ニャビー「シャアァァァァァァァ!!!」

リーリエ「ひぃ…」


リーリエが触ろうとすると、ニャビーはリーリエを威嚇した。


リーリエ「な、何故怒るのでしょう…」
 ▼ 324 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 16:36:59 ID:0yJbXEyc [25/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオパパ「出来たぞ。マオ、頼む」

マオ「はいは〜い。お待たせしました」


マオは出来上がったハンバーガーを、中年夫婦の座る席まで持っていく。


アシマリ「アゥアゥ!!」


アシマリはマオの働きを賞賛し、鼻提灯を膨らませる。


マオ「アシマリも何かしてほしいんだけど…」

アシマリ「アォウ!!」


アシマリは鼻提灯を精一杯膨らませるが、店に入り切らず破裂し水浸しにしてしまう。


客A「あぁ!! 折角髪キメてきたのに…」

客B「お化粧落ちちゃったわ…」

客C「料理がびちゃびちゃだよ…」

マオ「ご、ごめんなさい!!」

アシマリ「アゥ!! アゥ!!」
 ▼ 325 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 16:42:14 ID:0yJbXEyc [26/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「バクガメス、あの機械に乗ってくれる?」

バクガメス「ガメス」


バクガメスが巨大な回し車に乗ると、重さに耐え切れず潰れてしまう。


マーマネ「あらら…。まぁ、仕方ないか」

バクガメス「ガメス…」


バクガメスは申し訳無さそうに謝る。


マーマネ「あ、謝らなくてもいいよ。ほら、気分転換に花なんてどう? リフォームしたついでに植え直したんだけど…」

バクガメス「ガ、ガッムェス!!」


花の花粉でくしゃみをしたバクガメスは、勢いで火を吹き庭を燃やしてしまう。


マーマネ「やばいやばいやばい!! 早く消火しないと!!」

バクガメス「ガメェス…」
 ▼ 326 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 16:46:57 ID:0yJbXEyc [27/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
シロン「コォン…」

ホウ・スイ「わ〜い!! ロコンだロコンだ!!」

スイレン「シロンにイタズラしちゃダメだよ」

ホウ・スイ「はいは〜い!!」


とは言ってみるものの、ホウとスイはシロンに興味津々である。


ホウ「白くて綺麗」

スイ「ふわふわ」


ホウは耳を、スイは尻尾を引っ張って遊ぶ。


シロン「コォン!!」

スイレン「こら!! やめなさい!!」

シロン「コ、コォン!!」


スイレンが止めに入るが時既に遅く、シロンは抵抗の末“こなゆき”でスイレンの家を氷漬けにしてしまう。


ホウ・スイ「凄い凄い!! 氷がいっぱい!!」

スイレン「くしゅん!!」
 ▼ 327 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 16:55:17 ID:0yJbXEyc [28/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
アマカジ「カジュイ!!」

カキ「さて、アマカジをどう育てるべきか…」

ホシ「あっ、マオさんのアマカジだ!!」


カキとアマカジの元に、ホシがやってくる。


カキ「そうだホシ、あっちで採れたてのモーモーミルクを貰って、アマカジと一緒に飲んできたらどうだ?」

ホシ「行こう、アマカジ」

アマカジ「マァジィ!!」


アマカジは頭の葉を回転させ、ホシのスカートを捲った。


ホシ「キャアァァ!!///」

カキ「おい、ホシ大丈…」

ホシ「何するの、お兄ちゃん!!」

カキ「へ?」

ホシ「こんな事するなんて思わなかった!! お兄ちゃんなんて大っ嫌い!!」


ホシはカキに強烈なビンタを喰らわせ、走り去っていった。


カキ「何故だ…」
 ▼ 328 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 17:02:20 ID:0yJbXEyc [29/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
夕方になり、1日目が終わりに近づいていた。


シンジ「イワンコ“かみつく”」

イワンコ「イャン!!」

トゲデマル「マチィ!!」


イワンコの攻撃を受け、トゲデマルは後ろに倒れる。


シンジ「まだ出来るだろ? 起きろ」

トゲデマル「…」

シンジ「ヤトウモリ“かえんほう…」

トゲデマル「マチチィ!!」


効果抜群の“かえんほうしゃ”は受けたくなかったのか、トゲデマルは突然起き上がり跳ね始めた。


シンジ「それでいい。イワンコ“かみつく”」

イワンコ「イィワァ!!」
 ▼ 329 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 17:08:30 ID:0yJbXEyc [30/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「だ、大丈夫…。トゲデマルが居なくたって…」


1日目が終わる頃、マーマネは暗闇に悪戦苦闘していた。


マーマネ「大丈夫大丈夫…。えいっ」


マーマネは部屋の明かりを切った。


マーマネ「うわあぁぁぁぁぁぁ!!!」

バクガメス「ガメッ!?」


マーマネは暗闇の恐怖から、勢いでバクガメスに抱きついてしまう。更に運悪く背中の棘に触れてしまい、“トラップシェル”を受ける事になる。


マーマネ「あっ…」


黒焦げになったマーマネは、バクガメスから落ち気を失った。


バクガメス「ガ、ガメェ…」
 ▼ 330 ンブオー@コイン 17/08/17 17:08:58 ID:mfnqqSdU NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 331 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 17:21:03 ID:0yJbXEyc [31/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
パートナー交換2日目


マオ「お客さん来ないね…」

マオパパ「仕方ないさ。あれだけの事があったんだから…」


昨日のアシマリにより水浸し事件。あれ以降もアシマリのバルーン破裂騒動は続き、携帯の水濡れ、服の色褪せ、手帳や本の破損、ゲーム機の故障、カップルの破局などなど多くの事案が発生し、店の信用を損なう事となった。


アシマリ「アゥ!! アゥ!!」

マオ「喜ばないでよ…。あぁ〜、怒る気力も無い…」

マオパパ「挙げ句の果てには、濡れた床で滑った客に治療費を請求される始末」

マオ「それが1人や2人じゃないんだよねぇ…」

マオパパ「これからどうしよ…」

マオ「諦めなきゃいい事あるよ。多分…」

アシマリ「アォウ!! アゥアゥ!!」


マオとマオパパがブルーな気分になるなか、アシマリはただただ手を叩き鼻提灯を膨らませていた。
 ▼ 332 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 17:28:20 ID:0yJbXEyc [32/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
ホシ「来ないで!! 変態!! 痴漢!! シスコン!!」

カキ「違うんだ!! 話を聞いてくれ!!」


あれ以降もアマカジのスカート捲りは続き、それも最悪な事にカキが居る時にだけ起きる。カキは完全に、ホシからケダモノとして見られていた。


カキ「クソッ!! ラッキーだけど、こんなラッキースケベ望んでねぇ!!」

アマカジ「マジィ?」

カキ「マジだよ!! ていうか、もう妹に近づかないでくれ!! 俺の心が保たない!!」

ホシ「ケダモノ、アマカジを虐めちゃダメ!!」


ホシはアマカジの前に立ち、大の字に手を広げ守る体勢をとる。


カキ「もうお兄ちゃんとも言ってくれないんだな…」


カキは精神的な疲労から、その場で気を失った。
 ▼ 333 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 17:32:55 ID:0yJbXEyc [33/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
ホシ「シロン遊ぼ!!」

スイ「遊ぼ遊ぼ!!」

スイレン「あっ、貴女達が近づいたら…」

シロン「コォン!!」


スイレンはホウとスイを突き飛ばし、シロンの“こなゆき”から守った。


ホウ「あはは!! お姉ちゃん氷漬け!!」

スイ「綺麗綺麗!!」


少しして氷は砕け、スイレンの体は自由になる。


スイレン「シロンごめんなさい!! 妹達にはよく言って聞かしゅん!!」


スイレンは“こなゆき”を受け続けたため風邪を引き、くしゃみをしてシロンに鼻水をつけてしまう。


スイレン「本当にごめんなさい…」

シロン「コォォォォォォン!!!」
 ▼ 334 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 17:38:09 ID:0yJbXEyc [34/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
そして昼過ぎ。パートナー交換は残り15時間程になっていた。


ジェイムズ「た、大変です!! お嬢様!!」


ジェイムズに連れられ中庭に行くと、多くのポケモン達が怪我をしていた。


リーリエ「こ、これは…」

ニャビー「ウニャウ!!」

レディバ「ディブァ!!」


ニャビーの“ほのおのキバ”を受け、野生のレディバは倒れた。


リーリエ「ニャビーやめてください!!」

ニャビー「ニャア!!」

ジェイムズ「お嬢様危ない!!」


ニャビーの“かえんほうしゃ”からリーリエを庇い、ジェイムズは炎に包まれてしまう。


リーリエ「ジェイムズ!!」
 ▼ 335 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 17:42:37 ID:0yJbXEyc [35/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
ジェイムズ「安心して下さい。お嬢様に仕える身として、普段から体は鍛えております」


“かえんほうしゃ”をモロに受けたジェイムズだったが、服が焦げただけで大した怪我はしていなかった。


ジェイムズ「それより、何故ニャビーが暴れるのか…。それを突き止めなければ…」

リーリエ「まさか、特訓…?」

ジェイムズ「特訓? 野生のポケモンでですか?」

リーリエ「はい。シンジのポケモンなら、恐らく普段からバトルをしているハズ。ニャビーはこの庭にポケモン達を練習相手だと思い、ただ戦っていただけなのです」

ジェイムズ「そうでしたか。ではニャビー、私と一戦交えてみませんか?」

リーリエ「ジェイムズが?」

ジェイムズ「えぇ。勿論、トレーナーはお嬢様で」

リーリエ「わ、私が!?」
 ▼ 336 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 17:51:54 ID:0yJbXEyc [36/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエとジェイムズはバトルフィールドに向かい、ポケモンバトルをする事になった。


ジェイムズ「では、手加減抜きでいきますぞ」

オドリドリ「ドリッドリィ!!」

リーリエ「えっと…。ニャビー“かえん…」

ニャビー「フニャア!!」


ニャビーはリーリエの指示も聞かず、勝手にオドリドリに迫っていった。


ジェイムズ「オドリドリ“めざめるダンス”で迎え撃つのです」

ニャビー「ンニャア!!」


オドリドリの“めざめるダンス”をジャンプして避け、“かえんほうしゃ”を喰らわせる。


ジェイムズ「やりますな…」

リーリエ「あ、あの…。少しは私の指示を…」
 ▼ 337 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 17:57:00 ID:0yJbXEyc [37/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
ジェイムズ「だったら、これはどうですかな? “フラフラダンス”」

ニャビー「ニャア!!」


ニャビーは“かえんほうしゃ”で、“フラフラダンス”のオーラを焼き尽くす。


ジェイムズ「“おうふくビンタ”」

ニャビー「フシャア!!」


ニャビーの“シャドークロー”と、オドリドリの“おうふくビンタ”の殴り合いが始まる。


ジェイムズ「トレーナーの指示も無しに、よくここまで戦えるものです」

リーリエ「確か、シンジもジェイムズと同じオドリドリをゲットしたと聞きました。だからオドリドリ相手に、あそこまで戦えるのではないでしょうか?」

ジェイムズ「なるほど。そうでしたか」

リーリエ(でも、私が一緒に戦わないと…)
 ▼ 338 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 18:00:51 ID:0yJbXEyc [38/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
ジェイムズ「“オウムがえし”」

オドリドリ「ドォリィ!!」


オドリドリは“シャドークロー”を繰り出し、ニャビーを吹っ飛ばした。


ニャビー「ニャ…」

リーリエ「ニャビー!!」

ニャビー「ウニャア!!」


しかしニャビーはリーリエの指示など聞く耳を持たず、オドリドリに向かっていった。


リーリエ「どうしたら…。シンジはどうやってニャビーを…」

シンジ『使えないな』

リーリエ「!!!」


普段のシンジを思い出し、リーリエは目付きを変える。


リーリエ「ニャビー、俺の言う事を聞け!!」

ニャビー「ニャッ!?」

リーリエ「ふっ、使えないな」
 ▼ 339 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 18:04:56 ID:0yJbXEyc [39/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
ジェイムズ「こ、これは…」

リーリエ(普段の私がダメなら、トレーナーのシンジになりきってしまえばいい!!)

リーリエ「ニャビー、相手をよく見ろ!! オドリドリとのバトルは、普段からやっているハズだ」

ニャビー「ニャ…」


いきなりキャラの変わったリーリエに、ニャビーは唖然としていた。


リーリエ「ニャビー“かえんほうしゃ”だ」

ニャビー「ニャ、ニャア!!」


戸惑いはしたものの、ニャビーは今のリーリエをシンジと見なし指示に従う事を決めた。


ジェイムズ「“おうふくビンタ”」

リーリエ「躱して“ほのおのキバ”だ」


ニャビーは“おうふくビンタ”を全て避け、“ほのおのキバ”でオドリドリを倒した。
 ▼ 340 ンバス@せいしんのハネ 17/08/17 18:08:44 ID:OUKBZFjk NGネーム登録 NGID登録 報告
いろいろカオスだなwww
 ▼ 341 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 18:08:54 ID:0yJbXEyc [40/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「や、やった!! やりました!!」

ジェイムズ「見事です。お嬢様」

ニャビー「ニャウ」


ニャビーはゆっくりと、リーリエに歩み寄る。


リーリエ「ニャビー、ありがとうございます。貴方のお陰で勝てました」

ニャビー「フニャウ」


ニャビーはリーリエにジャンプし、彼女に抱き抱えられた。


リーリエ「ニャビー明日の朝までですが、本当のパートナーのように仲良く…」

ニャビー「ニャア!!」


ニャビーはリーリエに“かえんほうしゃ”を浴びせる。


ジェイムズ「お、お嬢様ぁぁぁぁぁ!!!!」
 ▼ 342 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 18:13:53 ID:0yJbXEyc [41/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
そして次の日、パートナー交換は全く無事では済まなかったが終了した。


マーマネ「うっ…」

シンジ「どうかしたのか?」

マーマネ「暗闇が怖くて、何度もバクガメスに掴まったら爆発して…」

シンジ「そうか」


登校してきたマーマネの頭はチリチリになっており、肌も少し黒くなっていた。


トゲデマル「マチィ?」

マーマネ「トゲデぐふぉ!!」


感動の再会を果たしたトゲデマルに抱きつこうとするマーマネだが、棘のバリアを張られ失敗に終わる。


マーマネ「痛いよ!! 何これ!?」

シンジ「“ニードルガード”だ。苦手な格闘タイプ対策に覚えさせた。彼奴らは直接攻撃が多いからな」

マーマネ「そんな事しなくてもいいよ…」
 ▼ 343 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 18:18:22 ID:0yJbXEyc [42/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「…」

シンジ「お前は何があった…」


カキの体はネマシュに栄養を取られた時のように痩せ細り、動きも覚束なくなっていた。


カキ「ホシが…。俺をお兄ちゃんって呼んでくれないんだ…。それから食事が喉を通らなくてな…。昨日も一睡もしてないよ…」

アマカジ「マジィ?」

カキ「あぁ、マジだよ…」


フラついたカキは石につまずき、バクガメスの棘に当たり爆発する。


カキ「がっ…」

バクガメス「ガメェ!!」

マーマネ「なんか嫌な予感が…」

シンジ「俺もだ」
 ▼ 344 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 18:23:23 ID:0yJbXEyc [43/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「アマカジ!!」

アマカジ「カジィ!!」

シンジ「お前は無事みたいだな」

マオ「なわけないでしょ…」

シンジ「…」


いつも元気なマオが、この日だけは暗い表情を浮かべていた。


マーマネ「マオ、その紙何?」

マオ「退学届」

シンジ・マーマネ「!!?」

マオ「お店が上手くいかなくてね。粗相したお客さんから、多額の請求がきて学費払えるか微妙なトコなんだ。だから早いうちにね…」

マーマネ「は、早まっちゃダメだよ!! まだなんとかなるんでしょ?」

マオ「だといいわね…」
 ▼ 345 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/17 18:27:50 ID:0yJbXEyc [44/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
ホウ・スイ「アシマリ!! アシマリ!!」

アシマリ「アォウ!!」


学校に来たのは、スイレンではなく妹のホウとスイだった。


マーマネ「あ、あれ? スイレンは?」

ホウ「お姉ちゃん風邪」

スイ「咳き込み過ぎて血吐いた」

シンジ・マーマネ「!!?」

ホウ「倒れて入院」

スイ「代わりにアシマリ引き取りに来た」

シンジ「そうか。それで容体は?」

ホウ「ベッドで寝てる」

スイ「あと“とーしょー”とか言ってた」

マーマネ「と、凍傷!?」
 ▼ 346 日はここまで◆kDdT4vyqmg 17/08/17 18:33:04 ID:0yJbXEyc [45/45] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「…」


最後に学校に着いたのはリーリエだった。彼女の足元には、凛々しい顔つきのニャビーが横並びに歩いていた。


マーマネ「よかった。リーリエは無事みたいだね」

シロン「コォン」

リーリエ「シンジ、ニャビーは返す」

シンジ「あぁ。ご苦労だったな」

マーマネ「なんかリーリエ雰囲気変わった?」

リーリエ「そんな事もわからないのか。使えないな」

シンジ「」

リーリエ「行くぞシロン。今日中に“あられ”と“ふぶき”を修得する」

シロン「コ、コォン?」

リーリエ「いいから来い!!」

シロン「コンッ!!」


シロンはリーリエに怯えながら、彼女の後を追っていった。こうして、パートナー交換は終わった。
 ▼ 347 ガラグラージ@かくとうジュエル 17/08/17 18:34:06 ID:DEe8Jwvw [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
(アカン)
 ▼ 348 ンジュモク@アシレーヌZ 17/08/17 18:43:32 ID:S6kclJxs NGネーム登録 NGID登録 報告
色々アウトwww
 ▼ 349 ヤップ@こないれ 17/08/17 19:47:04 ID:gJzjWG7Q NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ワロタ
 ▼ 350 クライ@はっかのみ 17/08/17 19:57:37 ID:QvJs2Q82 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
流石グラジオの妹
 ▼ 351 ルフーン@なぞのすいしょう 17/08/17 20:38:23 ID:3bTFLle. NGネーム登録 NGID登録 報告
ほんま草
 ▼ 352 レイシア@こんごうだま 17/08/17 23:10:25 ID:Gz0rfHFQ NGネーム登録 NGID登録 報告
鼻からコーヒー垂れた、訴訟
 ▼ 353 ダイトス@キーのみ 17/08/18 00:14:57 ID:eHrI.V1A NGネーム登録 NGID登録 m 報告
リーリエええええええええ!!!!

ゲームリーリエは今頃カントーで廃人修行でもしてんのか…


くそ支援wwww
 ▼ 354 ョロネコ@アップグレード 17/08/18 02:23:04 ID:sftqV1R. NGネーム登録 NGID登録 報告
カオスすぎてクッソワロタwww
 ▼ 355 ボネア@コンテストパス 17/08/18 02:28:58 ID:6DCTKVzE NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシってやっぱ偉大だわ
 ▼ 356 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 13:00:07 ID:1c/q6/cg [1/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
今日はアーカラ島に課外授業に行く日。シンジ達は課外授業の前に、バトルで腕を均していた。


リーリエ「シロン“あられ”です」

シロン「コォン」


バトルフィールドに霰が降り、シロンは姿を消した。


マーマネ「シロン消えちゃったよ!!」

シンジ「特性“ゆきがくれ”だ。霰状態の時、相手の攻撃が当たりにくくなる」

マオ「カキはどうするんだろ…」

カキ「くっ、バクガメス目で追うな!! 気配で感じるんだ!!」

リーリエ「今です。“ふぶき”」


強力な吹雪がバクガメスを襲う。


カキ「炎タイプのバクガメスに、氷技の“ふぶき”は効果はいまひとつ。小手調べのつもりか?」

リーリエ「いいえ、全く」

カキ「なっ、あれは…!!」


カキがバクガメスの足元を見ると、凍って動けなくなっていた。
 ▼ 357 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 13:05:47 ID:1c/q6/cg [2/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
バクガメス「ガ、ガメェ!?」

カキ「落ち着けバクガメス!! “かえんほうしゃ”で氷を溶かすんだ!!」

リーリエ「そんな暇は与えません。シロン“あやしいひかり”」


シロンの体が光り出し、それを見たバクガメスは混乱してしまう。


カキ「バクガメス!!」

リーリエ「さぁ、トドメです。シロン“ムーンフォース”」


シロンが放った光の球はバクガメスに直撃、バクガメスは力尽きて地面に倒れた。


ククイ「バクガメス戦闘不能!! よって勝者リーリエ!!」

リーリエ「やりました!! 遂にカキを倒しましたよ!!」

シロン「コォン」
 ▼ 358 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 13:12:22 ID:1c/q6/cg [3/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「まさかカキに勝っちゃうなんて…」

スイレン「リーリエ、カッコいい」

マーマネ「3日前のパートナー交換からだよね。リーリエが変わったのって」

シンジ「それでポケモンに触れるようになったんだ。いいんじゃないか?」


シンジ達が話していると、リーリエが駆け寄ってくる。


リーリエ「さぁ、シンジ。次は貴方の番です」

シンジ「行ってくる」

マーマネ「いってらっしゃい」

モブ「誰か!! ケンタロスが暴れてる!!」


シンジがリーリエとのバトルを始めようとすると、突然ケンタロスが暴れてるという悲鳴が聞こえてくる。


ケンタロス「ンモォ!!」

ククイ「どうしたんだ!?」

モブ「カキが負けたショックで、ケンタロスが暴れ出したんです…」
 ▼ 359 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 13:18:13 ID:1c/q6/cg [4/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「シンジ、ケンタロスを止めます。手伝って下さい」

シンジ「あぁ」


シンジとリーリエがケンタロスに向かっていくと、空から1匹の真昼の姿のルガルガンが降りてくる。


リーリエ「お兄様のとは違う姿のルガルガンです」

カキ「あのルガルガンは…」

ライチ「アローラ!!」


シンジ達の後ろから、ルガルガンのトレーナーと思わしき褐色の女性・ライチが現れる。ライチはケンタロスの前に座り、優しく顔を撫で始める。


ライチ「そんなに怒らないの。よ〜し、よ〜し」


一通り撫でると、ライチはケンタロスの鼻にキスをする。


全員「ええええぇぇぇぇぇぇ!!!!?」
 ▼ 360 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 13:24:37 ID:1c/q6/cg [5/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
全員が驚くのも無理はない。ポケモンにキスする人間など、初めて見たのだから。


ケンタロス「ンモォ〜♪」


キスされたケンタロスは、さっきとは打って変わって上機嫌である。


ライチ「カキ!! ちょっと見ない間に逞しくなっちゃって!! カッコいいじゃない!!」


ライチは来て早々カキを見つけ、力一杯抱き締める。流石のカキも、若干顔が引きつる。


シンジ「知り合いか?」

カキ「あぁ。アーカラ島の島クイーン、ライチさんだ」

シンジ「この人が…」


ライチの登場によってケンタロス騒動は治まり、シンジ達はライチと共に教室へと戻る。
 ▼ 361 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 13:30:53 ID:1c/q6/cg [6/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイ「というわけで、このクラスは今日からアーカラ島への課外授業に出掛けるわけだが…」

ライチ「今回の課外授業は、私が仕切るから。よろしくね。じゃ、まずは…キャー!!」


生徒達に何かを渡そうとするライチだったが、ヒールを履いているためバランスを崩し転んでしまう。


ライチ「あはは…。気にしない気にしない…」


笑って誤魔化しながら、ライチは小さな巾着袋を開ける。


ライチ「はいこれ」


中には綺麗な宝石がぎっしり詰まっていた。


マオ「素敵です!!」

スイレン「おぉ〜」

マーマネ「?」


宝石に喜ぶ女子組に対して、男子組はあまり嬉しく無い様子だった。
 ▼ 362 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 13:37:17 ID:1c/q6/cg [7/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「…」

ライチ「そりゃアクセサリー貰っても、男の子は微妙よね…」

シンジ「いえ」

ライチ「実はね、私…ほら。手作りのショップもやってるんだ」


ライチは左腕に巻かれたZリングを見せる。リングには、グラジオ同様イワのZクリスタルが装着されていた。


ライチ「君は島巡りしてるのかな?」

シンジ「はい。この課外授業中に、貴女にも挑もうと思っています」

校長「ンゴッ!!」


ライチが振り返って歩こうとすると、ナリヤがライチにぶつかりダメージを負った。


ナリヤ「折角来たんだから、生徒達のポケモン達をまずは予習したらどうかナットレイ!!」

ライチ「あはははは!! ナットレイって、なにそれふはははははは!!」

全員「」
 ▼ 363 ソハチ@ツメのカセキ 17/08/18 13:44:08 ID:TRnjyB3c [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
>>356
バクガメスは焱ドラゴンだぞ
 ▼ 364 ルビアル@じめんのジュエル 17/08/18 13:44:44 ID:TRnjyB3c [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
>>363
炎ドラゴンね
 ▼ 365 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 13:45:09 ID:1c/q6/cg [8/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
ライチ「ワーオ!! どの子もいい顔!!」


ライチは校庭に出て、生徒達のポケモンとふれあっていく。


ライチ「お日様の香り〜」


フクスローに頬擦りし匂いを嗅ぐライチ。フクスローも嬉しそうである。


スイレン「なんだか、ライチさんもポケモンみたい」

ライチ「おいで」


ライチはニャビーに視線を移し、自分の元に誘う。


リーリエ「ライチさん、そのニャビーは私とシンジにしか…」

ライチ「大丈夫」

ニャビー「ニャオン」


ニャビーはこれまでに無い笑顔で、ライチに抱き抱えられる。
 ▼ 366 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 13:46:02 ID:1c/q6/cg [9/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>363
そうでしたね。忘れてました。
ご指摘ありがとうございます。
 ▼ 367 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 13:53:54 ID:1c/q6/cg [10/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「島クイーンの中でもライチさんは特別だろうな。大試練に挑んだ時は驚いたぜ。それまでバクガメスが、初対面の人に気を許す事なんて無かったからな。きっとライチさんには、ポケモンの心を開かせる何かがあるんだろう」

イワンコ「イャウ」


イワンコは進化系のルガルガンの匂いを嗅いで回る。


ライチ「ルガルガン、可愛い後輩が出来て良かったわね」

ルガルガン「ワン!!」


それから数十分経過し…。


ライチ「うぅ…。ゲットまでにいろいろあったのね、ニャビー…。シンジんトコ来て良かったわねぇ…」

リーリエ「ライチさん、よかったら」

ライチ「あら、ありがとう」


リーリエは涙を流すライチに、自前のハンカチを手渡す。


ライチ「ブジュー!!」

リーリエ「」


ライチは涙を拭くと同時に、リーリエのハンカチで鼻をかんだ。リーリエは少しショックを受けている。


スイレン「忙しい人。笑って泣いて鼻かんで…」
 ▼ 368 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 14:03:47 ID:1c/q6/cg [11/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
ライチ「君も大試練に挑戦してきた頃より、随分逞しくなったね」


バクガメスはライチに会えた喜びから、彼女の頭にかじりつく。この光景に、カキは若干引き気味である。


ライチ「よし。ポケモン達の話聞かせてくれたお礼に、アーカラ島の事話しちゃお!!」


ライチは階段に達、アーカラ島の説明を始める。


ライチ「アーカラ島はヴェラ火山の神聖な炎に育まれた、人々に感謝と恐れを抱かせる島。で、そのアーカラ島の守り神と言われているポケモンの事、皆知ってる?」

マーマネ「カプ・テテフ!!」

ライチ「その通り。アーカラ島の守り神カプ・テテフは、鱗粉を振り撒く事があるの。その鱗粉に触れた者は、たちまち元気を取り戻すと言われてるんだ」

マーマネ「そっか。だからあの時…」


マーマネは初めてカプ・テテフに会った時の事を思い出した。


ライチ「カプ・テテフは命の神。その光は傷をも癒し、命に力を与えてくれる」

マーマネ「また会えるかな?」

ライチ「勿論。君が会いたいって思っていたらね」
 ▼ 369 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 14:12:26 ID:1c/q6/cg [12/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
ライチ「皆がこの課外授業でカプ・テテフの息吹に触れて、命って何なのか考えてくれたら嬉しい。そして私達とポケモン、命と命が出会う事でそのパートナー同士にだけ生まれる何かを感じてほしい」

ライチ「じゃあ話は終わり!! アーカラ島へレッツゴー!!」


ライチの話が終わり、全員は船のある港まで向かう。港に着くと1隻の船が停まっており、まずはライチが中に入ろうとするが…。


ライチ「うわぁ!!」


もはやお約束というレベルで、盛大に転んでしまう。


全員「…」

ライチ「大丈夫大丈夫〜…」

マオ「ライチさんカッコいいよねぇ」

マーマネ「そう?」


全員が船に乗り、アーカラ島へと出発する。


全員「行ってきまーす!!」

ナリヤ「元気で行ってコイキング」


どうやら、ナリヤは留守番のようだ。
 ▼ 370 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 14:21:02 ID:1c/q6/cg [13/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
生徒達は外板に出て、さざ波の音と海の潮風を味わっていた。


マーマネ「あっ、カキが映ってる!!」


マーマネはスマホで、とあるサイトにカキが映っているのを発見する。


マオ「なにそれ?」

マーマネ「アーカラ島の観光ガイドだよ。カキん家が紹介されてるんだ」


マーマネのスマホのページには、緊張して顔を歪ませながらチーズを持ったカキが映っていた。


スイレン「あっ、何か跳ねた!!」


スイレンの声に反応し、海に注目するクラスメイト達。


マーマネ「う〜ん。何も居ないけど…」


マーマネが双眼鏡で覗いてみるも、それらしき姿は見えなかった。しかし少し行ったところで、大量のハクリューが海を飛び跳ねているのが見えた。
 ▼ 371 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 14:29:14 ID:1c/q6/cg [14/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「ハクリューか。丁度いい、ゲットするか」

リーリエ「ドラゴンタイプなら、シロンが有利です。ここで新メンバーゲットです」

ククイ「ゲットは島に着いてからだ」

シンジ・リーリエ「…」


ククイがシンジとリーリエを止めると、1匹のハクリューが体を光らせ雨を降らせる。


マーマネ「これハクリューがやったの!?」


ハクリューの雨降りゾーンを抜け、船は島の付近に到着する。


スイレン「ケイコウオ、メノクラゲ、ネオラント、ラブカス、サニーゴ、シェルダー…。あっ、ルギアも!!」

シンジ・リーリエ「ルギア!? どこに!?」

マオ「もう、シンジとリーリエ信じてるし。んなわけないでしょ?」

ライチ「もっと何か居ないかなぁ〜。キャー!!」


柵に身を乗り出したライチは、そのまま海に落っこちてしまう。


ライチ「皆もおいでよ。すっごい綺麗」
 ▼ 372 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 14:35:33 ID:1c/q6/cg [15/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「はっ!!」


シンジは柵を飛び越え、海に飛び込んだ。


リーリエ「では私も…」

マオ「待った待った!! その格好で入ったら、後々大変な事になるわよ!! 色褪せるし、透けるし…」

リーリエ「問題ありません。これがあります」


リーリエはバッグの中から、一着のウェットスーツを取り出した。一方シンジとライチは海の中を探索し、1匹のホエルコを発見する。


シンジ「ホエルコ?」

ライチ「岩にはまり込んでる!!」


シンジとライチはホエルコに近づき、力一杯ホエルコを押してみる。しかし2人の力を持ってしても、ホエルコを動かす事は出来なかった。


ライチ「ちょっと待って」


ライチが不思議に思い海に潜ると、1匹のハギギシリがホエルコに狙いを定めていた。
 ▼ 373 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 14:42:40 ID:1c/q6/cg [16/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「何かあったんですか!?」


クラスメイト達を乗せた船が、シンジとライチを追ってやってくる。


ライチ「ホエルコが岩に挟まってるの。原因はハギギシリよ。この辺りはハギギシリの縄張りなよかも。サイコパワーを浴びたら厄介よ」

ロトム図鑑「ハギギシリ、はぎしりポケモン。水・エスパータイプ。頭の突起からサイコパワーを放つ時、とても耳障りな音が周りに響く」

ライチ「どうしよう…。あのままじゃ溺れちゃう…」

シンジ「大丈夫です。俺が下から支えますから」

ライチ「わかった。無理しないでね」


シンジは海に潜り、下からホエルコの体を支える。


ハギギシリ「ハギィ!!」


縄張りに侵入したライチ達にキレたハギギシリは、クラスメイト達の居る船に向かって飛びかかってくる。


リーリエ「シロン“ムーン…」


シロンで撃退しようとするリーリエだが、既にウェットスーツに着替えてモンスターボールを船内に置いてきた後だった。
 ▼ 374 シャーモ@オーロラチケット 17/08/18 14:47:09 ID:BGWApKWU NGネーム登録 NGID登録 m 報告
シロンがムンフォ使えんのおかしくね?と思ったがそういえばタマゴから産まれたんだったな
 ▼ 375 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 14:51:34 ID:1c/q6/cg [17/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
ライチ「ルガルガン“いわなだれ”」

ルガルガン「ルゥガァ」


ルガルガンの“いわなだれ”はハギギシリに直撃し、ビビったハギギシリは遠い海の向こうに逃げていった。


ライチ「ホエルコを助けるよ!! シンジ一旦海から…」

カキ「いや、あれ…」


カキが海面を指差すと、中からシンジがVサインを出していた。


ライチ「1人で大丈夫って事ね。今行くわ」


ライチは再び海に潜り、ホエルコのところへ向かう。サイコパワーに侵されたホエルコは、混乱して暴れていた。


マオ「いくらシンジでも、あの巨体で暴れられたら…」

カキ「いや待て」


ライチはホエルコの体を優しく撫でる。


ライチ「大丈夫大丈夫。私達を信じて。アナタを助けたいの」


ライチの想いが届いたのか、ホエルコは次第に大人しくなる。
 ▼ 376 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 14:58:30 ID:1c/q6/cg [18/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「ライチさん、お薬です!!」


リーリエは薬を投げ渡し、ライチはそれをキャッチ。ホエルコに口を開けさせ、薬を一錠飲ませた。


ライチ「よかった。よく頑張ったわね、ホエルコ。シンジ、もういいわよ」


ライチが指示を出すと、海の中からシンジが顔を出した。


シンジ「終わったんですね?」

ライチ「えぇ。貴方のお陰よ」


シンジとライチは船に戻り、ホエルコはどこかへ去っていった。


カキ「やっぱりライチさんは凄いや」

ライチ「うっ!!」


ライチは突然後ろに倒れる。


ライチ「足が…。足がぁ…」

スイレン「忙しい人。助けたり、足つったり」

マオ「カッコいい!!」

マーマネ「えぇ…」
 ▼ 377 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 15:08:38 ID:1c/q6/cg [19/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
夜になり、全員は宿泊先のポケモンセンターに到着した。


マーマネ「ちゃんと宿あったんだね」

スイレン「てっきり野宿かと思った」

シンジ「キャンプの意味は無かったな」

マオ「そんな事無いよ。マシェードゲット出来たし」

カキ「得したのお前だけだろ…」

ククイ「さぁ、明日から課外授業スタートだ。明日に備えて、今日はゆっくり眠れ」

カキ「シンジ、これから一勝負どうだ?」

シンジ「いいだろう。全力で叩き潰してやる」

ククイ「人の話を聞け」


ククイは外に出ようとするシンジとカキを止める。


ライチ「シンジ!!」

シンジ「?」

ライチ「私と戦いたければ、この課外授業をクリアする事。それが私と戦う条件よ」

シンジ「わかりました。では、課外授業の後を楽しみにしておきます」
 ▼ 378 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 15:18:00 ID:1c/q6/cg [20/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
次の日の朝、生徒達はポケモンセンター前に集合する。


ククイ「アローラ!! 皆揃ってるな」


ポケモンセンターからククイとライチが出てきて、生徒達の前に立つ。


ククイ「今日からいよいよ、アーカラ島での課外授業だよ」

マオ「調理実習とかあります!?」

シンジ「あるわけないだろ…」

マオ「なによぉ〜」


シンジの言葉に、マオは少し不機嫌気味になる。


ククイ「まずはここから高速移動だ」


という掛け声で、シンジ達はムーランドが集う牧場にやってくる。


マオ「わぁ!! ムーランドがいっぱい!!」

カキ「ハーデリアとヨーテリーも居るぞ!!」
 ▼ 379 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 15:26:51 ID:1c/q6/cg [21/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
飼育小屋に入ると、大量のライド用ムーランドが飼育されていた。


ライチ「今日はライドポケモンムーランドに乗って宝探しよ」

全員「宝探し?」

ライチ「珍しい食材や石、化石なんかも見つかるかも。いかにムーランドと仲良くなって、サーチ能力を引き出すか。それが課題よ。そして最高のお宝を見つけた子が優勝!!」

ククイ「まずは自分と相性の良いムーランドを選んでくれ」


生徒達はそれぞれ、自分に合ったムーランドを選んでいく。


カキ「俺はこのムーランドに決めた」

マオ「私はこの子」

マーマネ「僕はこの子にするよ」

リーリエ「私はこの子にします」

スイレン「えっと、私は…」


スイレンは飼育小屋を見渡すと、やけに頑固ジジイっぽさを持つムーランドを見つける。


ライチ「この子はこの中でも、一番の暴れん坊だよ。まだライドポケモンとしても未熟なところがあるし、他の…」

スイレン「私この子がいい。澄んでる。この子の目」
 ▼ 380 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 15:36:34 ID:1c/q6/cg [22/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「…」

ムーランド『ブワゥ…』

ニャビー『ニャアウ!!』


シンジは1匹のムーランドの前に立ち、ニャビーとムーランドの事を思い出していた。


ククイ「シンジ」

シンジ「!!!」

ククイ「もう皆決めたぞ」

シンジ「はい。こいつにします」


全員がムーランドを決め、飼育小屋の外に集まる。


ククイ「それじゃルールの説明だ。どこに探しに行ってもいいが、鐘がなったら一旦ここへ戻ってきてくれ」

ライチ「私の鑑定で、お宝の点数を中間発表するよ」

ククイ「そして2度目の鐘がなったら終了だ」

全員「はい!!」

カキ「シンジ、どっちがより高い点をとるか勝負だ」

シンジ「いいだろう。勝つのは俺だ」

リーリエ「私も負けません」

マーマネ「どうせだし、最下位は罰ゲームでもしない?」

マオ「いいねそれ。最下位は1位の言う事聞くって事で」


こうして、罰ゲーム付き宝探し競争が幕を開ける。
 ▼ 381 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 15:44:28 ID:1c/q6/cg [23/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「ムーランド、トレジャースタンバイ」

カキ「こっちも行くぞ」

リーリエ「絶対に負けません」

マオ「ムーランドお願い」

マーマネ「僕達は岩場にレッツゴー!!」


スクール生徒のうち、5人が一斉にムーランドを走らせる。


スイレン「私達も出発ね」

ムーランド「グワゥ!!」

スイレン「うわぁ!!」

ククイ「スイレン、大丈夫か!?」


ムーランドは激しく揺れ動き、スイレンを振り落とした。しかしスイレンは諦めずムーランドに乗り、ムーランドも仕方なく出発する。


スイレン「そっちにお宝があるの?」


ムーランドはスイレンに返事などせず、無愛想な顔を浮かべ適当に動き回る。


カキ「古い地層が剥き出しになっているぞ。ここなら…」


カキは地層に向かって、ムーランドを走らせる。一方スイレンのムーランドは、木に生ったオボンの実を食していた。


スイレン「それを食べたら宝探しに行こうね」

ムーランド「…」

スイレン「はぁ…」
 ▼ 382 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 15:53:21 ID:1c/q6/cg [24/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「うわぁ、小さなキノコだ。これバターでソテーにすると美味しいんだよねぇ。あっ、大きなキノコ。これポトフに入れると美味しいんだよねぇ。やったね、ムーランド」


マオのムーランドはマオと気が合うからなのか、食べ物を中心に探していた。


マーマネ「う〜ん。この辺りで高得点を取れるお宝は…と」


マーマネは自作の機械で、高得点を取れるだろうお宝を探していた。


マーマネ「ふむふむ。300年前アーカラ島には隕石が落下し、その際に飛び散った星の欠片が島中に点在している。これだ!!」


マーマネは星の欠片を求め、落ちたであろう位置を分析する。


スイレン「ムーランド食べ過ぎ…」


ムーランドは宝探しに一切興味を示さず、ひたすらオボンの実を食べ続けていた。そこに前半戦終了の鐘の音が聞こえてくる。


スイレン「あっ、鐘だ!! ムーランド戻るよ」
 ▼ 383 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 16:02:10 ID:1c/q6/cg [25/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイ「全員戻ったな?」


宝探しから戻った6人は、宝を木箱の上に乗せ白い布で覆い隠した。


ククイ「ライチさん、鑑定よろしく」

ライチ「じゃあ、まずはシンジから」


ライチが白い布を取ると、木箱の上には大量のハートのウロコが置かれていた。


マオ「凄い量ね」

シンジ「ラブカスが落としていった」

ライチ「とっても綺麗ね。でも0点」

シンジ「なっ!!」

ライチ「この授業はね、ムーランドと協力して宝を探すのものなの。ムーランドに頼らず1人の力で見つけた物には、何の価値も無いの」

シンジ「くっ…」

ライチ「見張らせといてよかったわ」

ルガルガン「ルガゥ」


ライチはルガルガンの顔を撫でる。どうやらシンジを尾行させていたようだ。


ライチ「マオは小さなキノコと大きなキノコ。合計20点」

マオ「やったぁ!!」
 ▼ 384 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 16:10:44 ID:1c/q6/cg [26/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
ライチ「マーマネとスイレンは、まだ何も見つかってないから0点」

マーマネ「僕は一発逆転の大物狙いだから大丈夫!!」

ライチ「そしてリーリエは…」


リーリエの手前の木箱には、雪の結晶と炎の紋章が付いた石が置いてあった。


マオ「炎の石はわかるけど、こっちは…」

ライチ「氷の石ね。アローラのロコンを進化させるのに使うの。50点×2で100点」


リーリエがマオに大きく差をつけて1位となる。


ライチ「最後はカキ」


カキが採ってきたお宝は、大きな石だった。


シンジ「これは…」

ライチ「ポケモンの化石。ズガイドスの頭の一部だね。カキは100点。リーリエと並んでトップよ」


中間発表
1位:カキ、リーリエ
3位:マオ
最下位:シンジ、スイレン、マーマネ
 ▼ 385 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 16:19:01 ID:1c/q6/cg [27/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
中間発表が終わり、後半戦に臨む生徒達。しかしスイレンのムーランドは、その間に寝転がり眠ってしまう。


スイレン「えぇ!? 寝ちゃうの!? 起きてよムーランド!!」


スイレンはムーランドに呼びかけるが、ムーランドは一切反応しない。


スイレン「仕方ない。ちょっとズルになるけど、私達だけで探しに行こ」

アシマリ「アォウ!!」


ムーランドに探してもらうのを諦めたスイレンは、アシマリと共に岩山を登っていく。


アシマリ「アゥア!!」

スイレン「どうしたの!?」


先に進むと、そこには野生のダストダスが居た。スイレン達を敵だと思ったのか、何の迷いも無く攻撃してくる。


スイレン「わぁ!!」


スイレンはアシマリを抱え、走ってその場から逃げ出す。
 ▼ 386 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 16:28:12 ID:1c/q6/cg [28/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
スイレン「このままだとムーランドが…」

アシマリ「アゥ!!」


アシマリはスイレンから離れ、臨戦態勢に入る。


スイレン「アシマリ“バブルこうせん”」


アシマリは“バブルこうせん”で攻撃するが、ダストダスの“ヘドロばくだん”の残弾に当たり倒れてしまう。


スイレン「アシマリ!!」

ダストダス「ダァス」

スイレン「私が守る!! アシマリもムーランドも!!」

ムーランド「…」


スイレンはアシマリを抱えながら、ダストダスの前に立ち塞がる。


ダストダス「ダァ…」

ムーランド「ムフゥ!!」


スイレンを攻撃しようとしたダストダスを、ムーランドが強力なタックルで吹っ飛ばした。


スイレン「ムーランド!?」
 ▼ 387 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 16:34:39 ID:1c/q6/cg [29/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
ムーランド「ウォブォ!!」


今度は“ギガインパクト”を喰らわせ、ダストダスを戦闘不能に追い込んだ。


スイレン「ありがとうムーランド!!」


スイレンはムーランドに抱き着いた。


カキ「…」

ムーランド「ワゥ」

カキ「見つけたのか?」

ムーランド「ウフゥ」


カキはムーランドと共に精神を統一させ、野生の勘を頼りに化石を探していた。


マオ「ムーランド、食べ物より化石の方が点数高いみたいだよ」

ムーランド「ワホゥ!!」


ムーランドは大はしゃぎで走り出す。


マオ「おっ、もしかして化石!?」


しかしムーランドが向かった先には…。


マオ「わぁ!! 美味しそうなフルーツがいっぱい!!」
 ▼ 388 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 16:43:36 ID:1c/q6/cg [30/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「300年前に落ちた隕石は回収された。よってその位置から、破片がどこへ飛び散ったかをシミュレーションすれば…」


マーマネは電子地図で星の欠片があるだろう場所を探す。


マーマネ「よし、こっちだムーランド!! RUN!!」


マーマネが星の欠片求めて走っていった頃、シンジは…。


シンジ「アローラのイシツブテが電気タイプだったとはな。育ててみるか」


そして遂に終了の鐘が鳴る。


スイレン「終了の鐘なっちゃった…」

ムーランド「ウワゥ」

スイレン「何か見つけたの?」


ムーランドは洞窟内に入り、地面を掘り始める。


スイレン「これって…」
 ▼ 389 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 16:54:36 ID:1c/q6/cg [31/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
空がオレンジ色に染まり、前半戦と同じ場所で採点が行われる。


ククイ「それじゃライチさん、鑑定結果をお願いします」


ライチがまず鑑定したのはシンジのお宝。


ライチ「ちゃんとルガルガンに見張らせてたけど、今度はちゃんと協力したみたいだね。デカい金の玉と大きな真珠、星の砂にノーマルジュエルか。全部合わせて120点」


続いてはマオの鑑定。木箱の上には巨大な木の実が置かれていた。


ライチ「マオはサンの実。こんなに大きいのはかなり珍しいよ、75点。前半戦と合わせて、合計95点」

マオ「あっちゃ〜。100点超えなかったか…」

マーマネ「次は僕だね」

ライチ「マーマネが見つけたのは、300年前にアーカラ島に落ちた隕石の一部。星の欠片とも呼ばれている隕鉄だよ。よく見つけたね、150点」

マオ「マーマネがトップ!?」

マーマネ「ま、まぁね?」
 ▼ 390 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/18 17:01:44 ID:1c/q6/cg [32/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
ライチ「さて、リーリエは…」


リーリエの木箱には、前半戦同様進化の石が置いてあった。


リーリエ「雷の石と水の石とリーフの石です」

ライチ「凄いじゃないか。150点。前半戦と合わせて250点だ」

マーマネ「あっさり抜かれた…」

ライチ「では、続いてカキ」


カキが見つけたお宝は、リーリエ同様前半戦と同種の物だった。


ライチ「これはアーケンの化石だね。200点。合計300点だ」

リーリエ「負けてしまいましたか…」


5人の鑑定が終わり、残るは前半戦無得点のスイレンのみ。


ライチ「スイレンのは…」


スイレンの木箱には、男子組が持つZリングによく似た石が置かれていた。


シンジ「これは…」

ライチ「Zリングの原石だよ」

全員「ええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
 ▼ 391 日はここまで◆kDdT4vyqmg 17/08/18 17:08:38 ID:1c/q6/cg [33/33] NGネーム登録 NGID登録 報告
ライチ「点数は500点。ムーランドに乗って宝探しは、スイレンの優勝!!」

カキ「凄いなスイレン!!」

マーマネ「原石なんて初めて見たよ!!」


優勝したスイレンの元に、クラスメイト達が集まってくる。


ライチ「この原石でZリングを作るよ」

スイレン「Zリング…。もしかして私の…?」

ライチ「勿論!!」

リーリエ「スイレンがZワザを!? 凄いです!!」

マオ「流石スイレンだよ!!」

シンジ「ここまでやるとはな」

スイレン(ありがとうムーランド…)

マオ「さて今日の授業も終わったし、皆で美味しい夕食を…」

シンジ「待て」

マオ「何?」

シンジ「最下位は何をするんだったか?」


1位:スイレン=500
2位:カキ=300
3位:リーリエ=250
4位:マーマネ=150
5位:シンジ=120
最下位:マオ=95


マオ「」
 ▼ 392 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 13:28:07 ID:hm1HFzfE [1/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
アーカラ島の課外授業3日目。今日は自由行動。スイレンはポケモンセンターで、釣り竿の手入れをしていた。


スイレン「♪〜」

シンジ「釣りにでも行くのか?」

スイレン「うん。メガギャラドスの天然物釣るの」

シンジ「メガギャラドス?」


カロス地方を旅した事の無いシンジは、スイレンの言うメガギャラドスがわからなかった。


スイレン「ギャラドスの進化系」

シンジ「そんな奴が居るのか…」

スイレン「嘘です♪」

シンジ「おい」

スイレン「メガギャラドスを釣るっていうのは嘘。でもメガギャラドスは実在する」

シンジ「そうか」

スイレン「シンジも一緒に行く?」

シンジ「以前も言ったが、俺は釣り竿を…」

スイレン「貸してあげる」

シンジ「2度もお前に借りを作る気は無い」

スイレン「私のボディガードでお支払い」


スイレンはシンジに、1本の釣り竿を貸した。
 ▼ 393 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 13:34:17 ID:hm1HFzfE [2/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジとスイレンは釣り竿片手にポケモンセンターを出ようとすると、カキ達クラスメイトと出くわす。


シンジ「お前達もどこか行くのか?」

カキ「あぁ。俺ん家に行きたいんだとさ」

マオ「だって牧場だよ!? 新鮮なモーモーミルクから作られた、バターにチーズにヨーグルト」

マーマネ「ソフトクリームも忘れちゃいけないね」

リーリエ「モーモーミルクをベースとした、新しいポケモンフーズを作る良い機会ですので」

カキ「お前らは?」

シンジ「釣りだ」

スイレン「メガギャラ…」

シンジ「それはもういい」

スイレン「てへ」


シンジとスイレンがポケモンセンターから出ると、ライド用ケンタロスに乗ったライチと鉢合わせる。
 ▼ 394 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 13:41:45 ID:hm1HFzfE [3/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ライチ「おぉ〜、お二人さんわぁ!!」


ライチはケンタロスから派手に落下する。


ライチ「今日は釣りデートかい?」

スイレン「そそそそんなんじゃないです!!///」

シンジ「ただの釣りです」

ライチ「そうだ。せせらぎの丘近くにある池に、池の主って呼ばれてる大物が居るのよ」

スイレン「池の主!?」


その単語を聞いた瞬間、スイレンの目つきが変わる。そして少しの間歩き、せせらぎの丘に到着した。


シンジ「かなり広いな」

ロトム図鑑「ここに池の主が居るロト!?」

シンジ「池の主…。名前だけだと主ポケモンを連想するが」

スイレン「釣ってみればわかる」

シンジ「だな。なら早速…」

おじさん「待たれい!! そこの釣り人よ!!」


胡散臭いおじさんが、シンジ達を止めに入る。
 ▼ 395 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 13:48:14 ID:hm1HFzfE [4/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
スイレン「シンジ、使い方わかる?」

シンジ「授業でやったからな。ちゃんと憶えている」

おじさん「待たれい!! そこの釣り人よ!!」

スイレン「雑に扱っちゃダメ。壊したら弁償」

シンジ「チッ」

おじさん「頼むから話を聞いてくれ!! ワシを雑に扱わないで!!」


無視される事に耐えられなくなったおじさんは、シンジ達に泣きついてくる。


シンジ「はぁ…。貴方は?」

おじさん「よくぞ聞いてくれた。ワシはアーカラ島の釣り名人じゃ」

スイレン「釣り名人?」

おじさん「ここで池の主とバトルするには、ワシの許しが…」

シンジ「行くぞ」

スイレン「そうだね」


シンジとスイレンは、早速釣りのための準備を始める。
 ▼ 396 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 13:58:52 ID:hm1HFzfE [5/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
おじさん「待ってくれぇぇぇ!!!」


おじさんはシンジの足に掴みかかる。


シンジ「離せ!!」

おじさん「池の主を釣るにはボートが必要なんじゃ!! お主らはボートを持っておるのか!?」

スイレン「持ってない…」

おじさん「そんじゃろうそんじゃろう!! だが今回は釣り名人生活40年のワシが、特別にボートを貸してやろう」

スイレン「ホント!?」

おじさん「あぁ。ワシの試練をクリア出来たらな」

シンジ「面倒だ。シロデスナで代用するぞ」

おじさん「頼む!! ワシの試練を受けてくれ!!」

スイレン「おじさん可哀想…」

シンジ「勝手にやってろ」


シンジはスイレンを置いて、さっさと行ってしまう。


スイレン「それで何をすればいいの?」

おじさん「この池でヒンバスを釣り上げてみせるのじゃ」

スイレン「はい」

おじさん「!?」


スイレンは言われて数秒も経たないうちに、ヒンバスを釣り上げる。
 ▼ 397 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 14:15:46 ID:hm1HFzfE [6/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
おじさん「では、このヒンバスと交換でボートを貸してやろう」

スイレン「ありがとうございます」


しかしスイレンがおじさんから貸し出されたのは、今にも沈みそうなおんぼろ舟だった。


おじさん「釣り名人のワシと共に、70年も池の主と死闘を繰り広げてきた代物じゃ」

ロトム図鑑「さっきより30年もプラスされてるロト…」

スイレン「ど、どうも…」


ボートに乗ったスイレンは、池の主を探して漕ぎ始める。


スイレン「あれ? そういえばシンジは?」

ロトム図鑑「あそこロト」


シンジはシロデスナの中から釣り糸を垂らし、獲物がかかるのを待っていた。


スイレン「シンジも池の主狙うの?」

シンジ「あぁ。主ポケモンなら相当強いハズだからな。なにより水タイプなら、ライチのルガルガンに有利だ」
 ▼ 398 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 14:23:06 ID:hm1HFzfE [7/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
スイレン「…!! 大物の予感!!」


スイレンは獲物を感知し、勢い良く釣り糸を投げ込んだ。


スイレン「う、うわぁ!!」

シンジ「チッ」


魚に引っ張られて落ちそうになるスイレンだが、シロデスナから出てきたシンジに間一髪のところで助けられる。


スイレン「あ、ありがとう…」

シンジ「いいから引き上げるぞ」


スイレンとシンジが釣り竿を引っ張ると、見た事無い巨大な魚が姿を見せる。


おじさん「どわあぁぁぁぁぁ!!!」

ロトム図鑑「正体不明正体不明!!」

シンジ「こいつが…」

スイレン「池の主…」
 ▼ 399 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 14:33:34 ID:hm1HFzfE [8/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
おじさん「うおぉ!! 釣り名人生活80年!! 生まれて初めて池の主の姿を目にしたわい!!」

シンジ「彼奴いくつなんだ?」

おじさん「そんな事より池の主じゃ!! その娘はヤツに、バトルの相手として認められたんじゃ!!」

スイレン「やる!! バトル!!」


スイレンは勇ましく釣り竿を引く。一方その頃、カキの家に行ったクラスメイト達はというと…。


カキ「おい、少しは手伝えって…」

マオ「だって、出来たてのチーズ美味しひんだもん。次はバターを味見してみよっと。ん〜ひぃあわふぇ〜」

リーリエ「凄いです!! モーモーミルクを出してあげただけで、こんなに美味しそうに食べるなんて!!」

マーマネ「カキ、ソフトクリームダブルでおかわり!!」


マオはチーズ、マーマネはソフトクリームを食べ、リーリエはシロンにモーモーミルク入りのポケモンフーズを与えていた。


カキ「ダメだこりゃ…。今頃シンジ達は、楽しく釣りしてるんだろうな…」
 ▼ 400 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 14:41:08 ID:hm1HFzfE [9/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
スイレン「負けない!!」


とてつもない勢いで引き寄せる主に、スイレンは精一杯食らいつく。


スイレン「うわぁ!!」


舟は勢い良く陸にぶつかり、シンジとスイレンは舟から投げ出され陸に着地する。


おじさん「釣り名人歴99年!! こんな凄いバトルは初めてじゃ!!」

スイレン「アシマリ“バブルこうせん”で、主ポケモンの気を引いて」

アシマリ「アォウ!!」


池に飛び込んで主と対面するアシマリだが、恐怖のあまり陸地に戻ってくる。


アシマリ「アゥ…」

スイレン「アシマリ…。そうだよね、怖いよね。ありがとう、あとは私が…うあっ!!」


スイレンは池に引きずり込まれそうになる。


ロトム図鑑「一人で釣るなんて無理ロト!!」

スイレン「そんな事無い…」

アシマリ「アォ…」
 ▼ 401 ヒダルマ@ダークボール 17/08/19 14:44:50 ID:qz3cqj6k NGネーム登録 NGID登録 m 報告
シンジがぬしポケモン捕まえる気満々で草
 ▼ 402 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 14:47:28 ID:hm1HFzfE [10/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
アシマリ「アゥ!!」


スイレンの勇姿を見て覚悟を決めたアシマリは、池に潜って主を攻撃する。


スイレン「くっ…」

アシマリ「アォウ!!」

スイレン「アシマリ!!」


スイレンが主と引き合っていると、突然アシマリが何者かに攻撃され飛び出してくる。


シンジ「まさか…」


シンジが池の中に潜ると、主の仲間と思わしきママンボウの姿があった。ママンボウは“いやしのはどう”で、主の体力を回復する。


シンジ(なるほどな。キングドラ、バトルスタンバイ)


シンジは水中で有利なキングドラで応戦する。
 ▼ 403 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 14:55:07 ID:hm1HFzfE [11/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ(“りゅうのはどう”)

キングドラ「ドゥルァ!!」


キングドラは“りゅうのはどう”を打ち込み、ママンボウを退散させた。


シンジ(あとは…)

スイレン「っ…」


スイレンは依然、主に苦戦していた。


おじさん「流石池の主。釣り名人生活99年と1ヶ月のワシに相応しい宿敵じゃ!!」

スイレン「このままじゃ…」

池の主「グワァ!!」


池の主が突如として苦しみ出す。スイレンが池の中を見ると、キングドラが池の主に“どくどく”を決めたようだ。


スイレン「ありがとう。あとは任せて!!」


スイレンが思いっきり釣り竿を引っ張ると、とうとう池の主が水中から姿を現す。


スイレン「出た!!」
 ▼ 404 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 15:01:50 ID:hm1HFzfE [12/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
水面を泳ぐ主は、猛スピードでスイレンに襲いかかってくる。


スイレン「!!!」

アシマリ「アオォウ!!」


ママンボウに攻撃されたアシマリは、スイレンを守るために復活。体に水を纏い、主の体を貫く。


スイレン「あれは…」

ロトム図鑑「“アクアジェット”ロト!!」


“アクアジェット”で貫かれた主はバラバラになり、その正体を見せる。


ロトム図鑑「大発見ロト!! 池の主はヨワシの群れ!! 群れた姿だったロト!!」

おじさん「そ、そうなんじゃよ!! よくその答えに気付いた!! 池の主を釣り上げ、その正体を暴く。お主にワシの99年と2ヶ月の…」


というおじさんの話はスルーし、シンジ達はヨワシの群れに注目していた。


ヨワシ「ヨワシィ…」


1匹の泣きそうな目をしたヨワシが、シンジとスイレンに近づいてくる。
 ▼ 405 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 15:05:22 ID:hm1HFzfE [13/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
スイレン「え?」

シンジ「ゲットしろって言ってるんだろ」

スイレン「そうなの?」

ヨワシ「ヨワィ」

スイレン「はい」


スイレンはヨワシの額に優しくモンスターボールを当て、ヨワシをモンスターボールに入れた。


スイレン「出てきてヨワシ」

ヨワシ「ヨワァ」


モンスターボールから出てきたヨワシが口を開けると、水のZクリスタルが入っていた。


ロトム図鑑「水のZクリスタルロト!!」

スイレン「くれるの?」

ヨワシ「ワァイ」

スイレン「ありがとうヨワシ。これからよろしくね」

アシマリ「アォウ」
 ▼ 406 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 15:11:51 ID:hm1HFzfE [14/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ライチ「は〜い、お待たせ」


夜になり、スイレンはライチから出来立てのZリングを貰う。スイレンはZリングにミズZを装着する。


マオ「スイレン、それって…」

スイレン「うん、ミズZ。メガギャラドス釣ってゲットしたの」

全員「メガギャラドス!?」

スイレン「嘘です♪」

全員「」

ライチ「まぁいいじゃないか。これでZワザ使いが4人」

シンジ「…」

カキ「ふっ」

マーマネ「へへっ」

スイレン「♪〜」

リーリエ「私達だけ仲間外れみたいで寂しいですね」

マオ「くぅ〜!! こうなったら、私もZリングとZクリスタルゲットしてやるぅ!!」
 ▼ 407 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 15:26:53 ID:hm1HFzfE [15/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
課外授業も今日で4日目。今日はヴェラ火山付近の祭りで授業するらしい。


ククイ「このヴェラの火祭りは、100年以上も続いている伝達ある祭りなんだ。祭りを楽しみつつ、アーカラ島の歴史と文化を学ぶ。それが今日の授業だ」

カキ「シンジ、お前炎タイプのポケモン持ってるよな?」

シンジ「あぁ。ニャビーとヤトウモリが居る」

カキ「この祭りは、炎タイプのポケモンを強く出来るんだ」

シンジ「本当か!?」

スイレン「嘘です♪」

カキ「本当だ!!」


ヴェラ火山の鳥居前に着くと、多くの人集りが出来ていた。鳥居の下には、島クイーンのライチが立っていた。


ライチ「皆さん、今日は待ちに待ったヴェラ火山祭りの日。アーカラ島を育むヴェラ火山に感謝し、熱く燃え上がりましょう」

ギャラリー「ヴェーラ!! ヴェーラ!! ヴェーラ!! ヴェーラ!! ヴェーラ…」


???「…」
 ▼ 408 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 15:35:32 ID:hm1HFzfE [16/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
炎ポケモンを連れたトレーナー達が順番に並び、鳥居を潜って階段上に居るライチに冠を被せてもらっている。


リーリエ「今日はライチさん、島クイーンのお仕事をしていらっしゃったんですね」

マオ「カッコいいなぁ〜」

シンジ「あの冠は?」

ロトム図鑑「岩の塊ロト」

カキ「あれはヴェラの冠だ。溶岩で出来た冠をポケモンに被せると、ヴェラ火山のように雄々しく強くなれると言われている」

ククイ「特に炎ポケモンには、効果抜群らしいぜ」


カキとククイの言うように、冠を被れされたマグマラシは激しく燃え上がった。


シンジ「あれでニャビーとヤトウモリが強くなれるのか」

リーリエ「ニャビーはまだしも、メスのヤトウモリに雄々しいというのは…」
 ▼ 409 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 15:42:15 ID:hm1HFzfE [17/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「お前のバクガメスもした事あるのか?」

カキ「あぁ、去年な。あの役、昔は俺の爺ちゃんがやってたんだ。小さい頃、いつか爺ちゃんから自分のポケモンに冠を被せてもらうのが夢だった」

ククイ「きっとお祖父さんも、カキが自分のパートナーを連れて祭りに来ているのを喜んでくれてるさ」


手前のトレーナーのブースターが冠を被せてもらい、遂にシンジの番がきた。


ライチ「来たねシンジ」

シンジ「お願いします」


まずはニャビーがライチの前に出る。


ライチ「ヴェラ火山の御加護がありますように…」


ニャビーに冠を被せようとすると、何者かが冠を掻っ攫っていく。


シンジ「彼奴は…」

ガラガラ「ガァラ」
 ▼ 410 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 15:48:40 ID:hm1HFzfE [18/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトム図鑑「ガラガラ、アローラの姿。炎・ゴーストタイプ。手にした骨は大切な物であり、最大の武器にもなる。炎を灯して攻撃してくる」


カキ「冠を返せ!!」


カキがガラガラを捕まえようとするが、ガラガラはいとも簡単に避けて踊り出す。


ガラガラ「ガァラガラガラ!! ガァラガラガラ!!」

マーマネ「うわぁ、なんかイラつく…」

リーリエ「とにかく捕まえないと!!」

ガラガラ「ガッルァ!!」

全員「うわぁ!!」


ガラガラは生徒達を飛び越え、一目散に逃げていく。


ライチ「こらぁ!! ガラガラ待ちなさい!!」

ククイ「ライチさん、とにかく皆を一旦落ち着かせないと…」

ライチ「でも…」

カキ「俺が取り返します!!」

シンジ「あれは俺の冠だ!!」
 ▼ 411 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 15:55:47 ID:hm1HFzfE [19/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジとカキはガラガラを探していると、2つに分かれた道に辿り着く。するとそこには、倒れたブーバーに呼びかける山男の姿があった。


山男A「しっかりしろ!! ブーバー!!」

カキ「大丈夫か!?」

山男B「やぁ君!! 君もガラガラを追いかけるつもりかい?」

カキ「ガラガラはどっちに…」

山男C「やぁ君!! 君もガラガラを追いかけるつもりかい?」

カキ「ガラガラはど…」

山男A「やぁ君!! 君もガラガラを追いかけるつもりかい? やめた方が…」

カキ「ヤツはどっちに行ったぁぁぁ!?」

山男達「ガラガラはあっちに行ったよ!!」


山男達は爽やかな笑顔で、ガラガラが逃げた方の道を指差した。


シンジ「そんな奴らは信用ならん。二手に別れるぞ」


シンジは山男が指した方とは、別の道を進む。
 ▼ 412 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 16:02:25 ID:hm1HFzfE [20/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「なんなんだ…」


カキは山男に呆れながら道を進むと、先程のガラガラに遭遇する。


ガラガラ「ガラ?」

カキ「大人しく冠を返せ!!」

ガラガラ「ガラガァラ」

カキ「俺とバトルするつもりか? いいだろう。勝って取り返してやる」


カキはバクガメスを選出する。ガラガラは武器の骨で自分の頭を軽く叩き、炎を灯して剣道のような構えをとる。


カキ「“かえんほうしゃ”」

ガラガラ「ガラァ!!」


ガラガラは素早い動きで、バクガメスの攻撃を避ける。


カキ「“ドラゴンテール”だ」

ガラガラ「ガッラァ!!」

バクガメス「ガメェ!!」


ガラガラは“ドラゴンテール”を避け、隙を突いて“シャドーボーン”を喰らわせる。
 ▼ 413 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 16:06:20 ID:hm1HFzfE [21/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「くっ、一気にカタをつけてやる!! いくぞ!!」


カキはZリングを構える。


カキ「“ダイナミックフルフレイム”」


バクガメスは渾身のZワザを放つが、ガラガラに簡単に避けられ“アイアンヘッド”を受け倒れる。


カキ「大丈夫か!? バクガメス!!」

シンジ「チッ、彼奴らの言葉は本当だったか…」


別の道に進んだシンジが、カキの道を辿ってやってくる。


ガラガラ「ガァラガァラ」


ガラガラは冠を被ったまま逃げ去った。


カキ「バクガメス!!」

シンジ「遅かったか…」
 ▼ 414 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 16:17:30 ID:hm1HFzfE [22/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「まさかカキとバクガメスが負けるなんて…」


クラスメイト達が心配するなか、カキはバクガメスと共に外に出る。


カキ「…」

シンジ「治ったみたいだな」

カキ「シンジ…」


階段に座り込むカキの横に、シンジが座る。


カキ「すまないバクガメス」

バクガメス「ガメッ!?」

カキ「冠を取り返そうと焦って、相手をちゃんと見ていなかったんだ。Zワザさえ出せば勝てると思ってしまった。バトルとは相手をよく見て理解する事だって、爺ちゃんに言われてたのにな…」

カキ「いつか爺ちゃんみたいな、ポケモンと心を通わせ皆を守れるような、本当に強いトレーナーになりたいと思ってきた。バクガメスがパートナーになってヴェラの冠を被せてもらい、強くなった気がしていた」

カキ「だけどまだまだだった。冠を被れてもらっても、それだけで満足してちゃダメなんだ。あのヴェラ火山のように、常に熱く強くなろうって燃え続けていかないと」

シンジ「ヴェラ火山みたいに…か」

カキ「なれるかどうかもわからない目標だ」

シンジ「いいんじゃないか? 俺が昔戦ったヤツは、ポケモンマスターなんて何かもわからないものになろうとしてたからな」
 ▼ 415 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 16:24:12 ID:hm1HFzfE [23/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「ポケモンマスター? なんだそれ?」

シンジ「さぁな。だがここで立ち止まるのは、お前らしくないだろ」

カキ「そうだな。負けたままってのは悔しいからな。あのガラガラに勝って、冠を取り返してやる!!」

シンジ「なら始めるか」

ニャビー「ニャアウ」


シンジはニャビーを出してバトルフィールドに立つ。


シンジ「ニャビー“かえんほうしゃ”」

カキ「こっちも“かえんほうしゃ”だ」


2匹の“かえんほうしゃ”がぶつかり合う。


シンジ「走れ。“シャドークロー”」

カキ「バクガメス“ドラゴンテール”」


バクガメスは“ドラゴンテール”で迎え撃つが、ニャビーに避けられ“シャドークロー”を喰らう。


カキ「くっ、これじゃガラガラの時と一緒だ…」
 ▼ 416 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 16:29:53 ID:hm1HFzfE [24/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
カキ「スピードでは絶対勝てない。どうすれば…」

シンジ「“かえんほうしゃ”」

バクガメス「ガメェ!!」


ニャビーの“かえんほうしゃ”を受け、バクガメスは後ろに倒れる。


カキ「バクガメス!!」

バクガメス「ガメッ…」

カキ「!!!」


カキはバクガメスの目が燃え盛るのを感じた。


カキ「バクガメス、見せてくれ!! お前の中のヴェラ火山を!!」

バクガメス「ガァムェ!!」

シンジ「これは…」


バクガメスの体が白い光を放つ。
 ▼ 417 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 16:38:33 ID:hm1HFzfE [25/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
そして朝。課外授業5日目。


山男「ぬおおぉぉぉぉぉぉ!!! ジョーイさん、ブーバーを助けてくれぇ!!」


ガラガラにやられた山男のブーバーが、ポケモンセンターに搬送される。


マオ「あのガラガラ、どうして冠持ってっちゃったのかな?」

ライチ「ヴェラの冠は、このアーカラ島にとって大事な宝だからね。このままにしておくわけにもいかない」

ククイ「ライチさんがガラガラを!?」

ライチ「島クイーンとして責任があるからね。行ってくる」

カキ「待って下さいライチさん!!」


ロビーの向こうからカキが現れ、ライチを止める。


カキ「お願いがあります。ガラガラからヴェラの冠を取り返すのは、俺にやらせて下さい」

ライチ「出来る?」

カキ「出来ます」

スイレン「え、いいの?」

マオ「なんだかカキ、昨日と感じが違うね」
 ▼ 418 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 16:51:46 ID:hm1HFzfE [26/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ガラガラ「ガラッ」


ガラガラはヴェラの冠を通して、太陽を見つめていた。


カキ「ガラガラ、もう一度勝負だ」

ガラガラ「ガラァ」


カキ達の存在に気付いたガラガラは、骨を構えて臨戦態勢に入る。


ガラガラ「ガッラァ!!」

カキ「“ドラゴンテール”」

ガラガラ「ガラッ!!」


走ってきたガラガラはバクガメスの“ドラゴンテール”を躱し、“アイアンヘッド”を叩き込む。


ガラガラ「ガンルァ!!」

カキ「“かえんほうしゃ”」


バクガメスは“かえんほうしゃ”で“ホネブーメラン”を相殺。フィールド中に爆風が吹き荒れる。
 ▼ 419 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 16:59:51 ID:hm1HFzfE [27/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「これは文字通り熱い戦いだ」

カキ「バクガメス後ろだ!!」

マーマネ「上手い!! “トラップシェル”で吹き飛ばす気だ!!」

ガラガラ「ガルァ!!」


ガラガラは骨をトゲの無い場所に突き立て、もう一度ジャンプする。


マオ「避けた!!」

カキ「まだいける!!」


バクガメスは再び後ろを向き、ガラガラに“トラップシェル”の爆発を浴びせる。


カキ「今だバクガメス!! “からをやぶる”」

バクガメス「ガァメェ!!」


バクガメスは昨晩の修業で習得した“からをやぶる”で、防御力を犠牲にスピードを上げる。
 ▼ 420 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 17:07:44 ID:hm1HFzfE [28/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
バクガメス「ガメス」

ガラガラ「ガラァ!?」

カキ「“ドラゴンテール”」


バクガメスはガラガラすら驚く程のスピードで接近、すかさず“ドラゴンテール”を喰らわせる。


カキ「俺の全身、全霊、全力!! 全てのZよ!! アーカラの山の如く赤き炎となって燃えよ!! “ダイナミックフルフレイム”」


ガラガラはバクガメスのZワザを避ける事が出来ず、爆炎をその身に受けて倒れた。


ガラガラ「ガァラ」


ガラガラは潔く負けを認め、カキにヴェラの冠を差し出す。


カキ「お前この冠を被ってもっと強くなりたかったんだろ?」

マオ「そうなの?」

カキ「バトルしてわかった。俺達と同じ熱い心を持ってるヤツだってな」

スイレン「心がピーン」

リーリエ「わかりあえたからこそ、ガラガラも素直に返してくれたのですね」
 ▼ 421 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/19 17:11:35 ID:hm1HFzfE [29/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ガラガラ「ガルァ」

カキ「お前もしかして俺と…。よーし!!」


カキはモンスターボールを投げ、ガラガラをゲットする。


カキ「出てこいガラガラ」

ガラガラ「ガンラ」

カキ「これからよろしくな」

バクガメス「ガメス」

ガラガラ「ガァ!!」


ガラガラは突然キレて、バクガメスに攻撃してくる。


マオ「次は勝つって言ってるのかな?」

シンジ「だろうな」

ガラガラ「ガッ!? ガラガラァ!!」


ガラガラはバクガメスの腹部の穴にハマり、出られなくなってしまう。


カキ「何やってんだか…。気を付けろよ」
 ▼ 422 日はここまで◆kDdT4vyqmg 17/08/19 17:19:01 ID:hm1HFzfE [30/30] NGネーム登録 NGID登録 報告
ライチ「ヴェラの冠が無事に帰ってきた!! 祭りのやり直しよ!!」


ライチはヴェラの冠を掲げ、祭りの参加者達に再開を宣言する。


ライチ「はい」

ニャビー「ニャウ」

ヤトウモリ「ヤトゥ」


ニャビーとヤトウモリはヴェラの冠を被せてもらう。が、大き過ぎて首に掛ける状態になる。


ライチ「さぁ、次は貴方の番よ」


ライチはカキのガラガラに、ヴェラの冠を被せる。


ライチ「貴方にもヴェラ火山の御加護がありますように」

ガラガラ「ガッラガラガラ!! ガッラガラガラ!!」


ガラガラは嬉しさのあまり踊り出す。


カキ「これからはガラガラと共に強くなろうぜ。バクガメス」

ロトム図鑑「折角だから、記念撮影をするロト。はいチーズ」


その後撮った写真を確認したところ、全てに山男達が写っていたという。
 ▼ 423 ージュラ@こぶしのプレート 17/08/19 18:30:17 ID:oF5E.yl6 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 424 コリザル@すごいつりざお 17/08/19 19:36:56 ID:Cp/bAMcE NGネーム登録 NGID登録 報告
すげえな
ポケベースの回は特に改善してると言えるんじゃないか
Z技の登場までの流れが凄い自然だし
 ▼ 425 ビビール@GBプレイヤー 17/08/19 20:03:58 ID:LJxq.mqs NGネーム登録 NGID登録 m 報告
シンジがサトシの話を出したの凄く好き(小並感)
支援
 ▼ 426 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 12:57:46 ID:foIrjnbE [1/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
アーカラ島課外授業6日目。


シンジ(この授業が終われば、大試練に挑める…)

ガラガラ「ガルァ!!」

バクガメス「バクァ!!」


バクガメスとガラガラは、目から火花を散らし睨み合っている。


ガラガラ「ガラァ!!」

バクガメス「ガメェ!!」

ガラガラ「ガッ!? ガラガラァ!?」

カキ「こらこら、喧嘩はよせ」


バクガメスの腹の穴に嵌るガラガラに呆れたカキは、2匹をモンスターボールに戻した。そこにククイとライチが現れる。


ククイ「アローラ」

ライチ「課外授業の内容を発表するよ。さぁ、こっちよ…うはぁ!!」


部屋から出ようとするライチだったが、スイングドアに弾き返されてしまう。
 ▼ 427 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 13:04:37 ID:foIrjnbE [2/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
ライチ「今日の課外授業は、アーカラ島の伝統料理・アーカラカレーを作る事よ」

マーマネ「料理かぁ…。僕苦手なんだよねぇ」

リーリエ「私も分量を間違えないようにしないと…」

カキ「なんだお前ら情けないなぁ」

シンジ「お前は作った事あるのか?」

カキ「ない。俺が作るのは家庭料理だからな」

シンジ「カレーも家庭料理だろ…」

マオ「たしか伝統料理アーカラカレーには、滅多に手に入らない食材が必要だったような…」

ライチ「その通りよ」

ククイ「今日の授業は、料理を作る事だけじゃない。食材探しも課題の一つだ」

ライチ「まずは3つのチームに分かれて、食材探しをしてもらうよ」

ククイ「じゃあ、チームと食材の発表だ」
 ▼ 428 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 13:13:22 ID:foIrjnbE [3/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
ライチ「カキ・リーリエチームはこれ。マーマネ・スイレンチームはこれ。シンジ・マオチームはこれよ」


ライチは予め決めていた3つのチームに、それぞれ3枚ずつ食材の描かれたカードを配る。


シンジ「今回はアタリを引いたな」

マーマネ「何そのハズレが居るみたいな言い方!?」

リーリエ「聞き捨てなりません!!」

シンジ「誰もお前らの話はしてないだろ。で、採ってくる食材はマゴの実、復活草、キセキの種…か」

マオ「最後のキセキの種ってのが、滅多に手に入らないと言われているの」

ライチ「簡単な地図も渡すね。1つでも足りないと、アーカラカレーは出来ないからね。それじゃあ、レッツゴー!!」


シンジ達はライチから地図を渡され、アーカラカレーの食材探しに臨む。
 ▼ 429 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 13:21:49 ID:foIrjnbE [4/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「一番近いのはマゴの実か」

マオ「あの丘の上にあるみたいだね」

シンジ「ん? こいつは…」


シンジとマオが丘まで行くと、沢山の野菜が生えていた。


ロトム図鑑「それはポケモンロト。カリキリ、かまくさポケモン。昼間は眠りながら、葉を四方に広げ光合成をしている」


ロトム図鑑の説明通り、カリキリ達はぐっすりと眠っている。


マオ「起こしちゃ可哀想だよ」

シンジ「そんな事は知らん。さっさと行くぞ」


シンジがカリキリ達を気にせずマゴの実のある木に向かうと、落ちている枯れ木を踏んでカリキリを起こしてしまう。


カリキリ「キィ!!」

シンジ「くっ…」


怒ったカリキリは“このは”で攻撃。シンジは間一髪のところで避ける。
 ▼ 430 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 13:28:51 ID:foIrjnbE [5/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「ニャビー“かえんほうしゃ”」

ニャビー「ニャアビァ!!」


ニャビーの“かえんほうしゃ”で、カリキリ達を焼き払う。


マオ「ちょ、何してんの!?」

シンジ「襲ってきたのはこいつらだ。今のうちにマゴの実を摂るぞ」


シンジは木に生るマゴの実をもぎ採り、1つ目よ食材をクリアした。


シンジ「次は復活草か」


シンジ達は復活草を探して、とある洞窟にやってくる。


シンジ「どこにも無いな」

マオ「岩と岩の隙間とかに生えてるのかも」

シンジ「なら、こいつに任せるか」


シンジはイワンコを狭い洞窟内に入れ、草の匂いを辿らせる。


イワンコ「ャン!! ャン!!」


少しして、イワンコは復活草を発見。口に咥えて、シンジ達のもとに持っていった。
 ▼ 431 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 13:38:26 ID:foIrjnbE [6/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「最後はキセキの種だな。…これ食材なのか?」

マオ「立派な食材だよ。この洞窟を抜けたところにあるみたいだし行こ」


シンジとマオは、さっきとは違う洞窟の中に入る。


マオ「どっちに行けばいいんだろう…」


入ってすぐの道が2つにわかれていた。


ロトム図鑑「こっちが正解の確率50%。あっちが正解の確率50%ロト」

シンジ「二手にわかれるぞ」

マオ「いや、私戦えないし…」

シンジ「はぁ…。仕方ない。適当に進むか」


シンジは左を選択し、マオと共に進む。しかし進んだ先でも、道は2つにわかれていた。


シンジ「チッ。右だ」


今度は右に進む。
 ▼ 432 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 13:44:09 ID:foIrjnbE [7/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「ちょっと待って!!」

シンジ「なんだ?」


シンジがマオの制止で立ち止まると、足元に1匹のディグダが居た。


ロトム図鑑「この洞窟はディグダの巣窟ロト。推定100匹は居るロト」

シンジ「なるほどな。だったら話が早い」

マオ「まさか、ゲットして案内させようってんじゃ…」

シンジ「そのまさかだ。ニャビー“ほのおのキバ”」

ニャビー「ニャビッ!!」


ニャビーは自慢の“ほのおのキバ”で、ディグダをKOする。


シンジ「モンスターボールアタ…」

ディグダ「ディグゥ!!」


シンジ達を恐れたディグダは、一目散に走り去る。


シンジ「待て!!」

マオ「そっちが待ってよ!!」


シンジはディグダを、マオはシンジを追って洞窟内を駆けずり回る。
 ▼ 433 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 13:54:09 ID:foIrjnbE [8/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「っ…。どこ行った!?」

マオ「ここって…」


ディグダを追うシンジ達は、気付けば洞窟を抜け森に出ていた。


マオ「もしかして、ここにキセキの種があるのかも…」

シンジ「これか」


シンジは大量の木の実が入った樹洞の中から、キセキの種を見つけ出す。


マオ「やった!! これで3つ全てクリアだよ!!」

???「ラルァン」

シンジ・マオ「!?」


ポケモンの鳴き声が聞こえ後ろを振り向くと、通常の倍の大きさのラランテスを発見する。


ロトム図鑑「ラランテス、はなかまポケモン。草タイプ。カリキリの進化系。まるで花のような姿と香りで、敵を誘き寄せて仕留める。でもこのラランテスは、通常より倍以上大きいロト!!」

マオ「ホントだ!! 大きい!! って事は主ポケモン!?」

シンジ「ほう」
 ▼ 434 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 14:03:46 ID:foIrjnbE [9/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「フクスロー、バトルスタンバイ」

フクスロー「スロォ」

マオ「まさか戦う気!? そんな事せずに逃げようよ!!」

シンジ「“はがねのつばさ”」


フクスローは驚異的なスピードで、ラランテスに“はがねのつばさ”を打ち込む。するとラランテスは、両手に光を吸収し始める。


ラランテス「ラァラァ…」

シンジ「“ソーラービーム”か」

ロトム図鑑「いや、あれは“ソーラーブレード”を出すための予備動作ロト」

シンジ「“ソーラーブレード”?」

ロトム図鑑「言ってみれば、“ソーラービーム”の物理バージョンロト」

シンジ「なるほど。“ブレイブバード”」

フクスロー「ッスロォ!!」


今度は“ブレイブバード”を叩き込んだ。
 ▼ 435 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 14:08:50 ID:foIrjnbE [10/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
ラランテス「ラッラァ!!」

シンジ「動くな」

マオ「えっ!?」


シンジの指示通りフクスローは動かず、“ソーラーブレード”をモロに喰らう。


マオ「何やってんの!? 攻撃喰らっちゃったじゃん!!」

シンジ「“ソーラービーム”の物理版なら、フクスローには大したダメージにはならない。それに“ブレイブバード”の反動ダメージで避けられず、フクスローが焦って勝機を見失う可能性もあった」

マオ「で、でも…」

ラランテス「ララァン!!」

ポワルン「ポワン」


ラランテスが叫ぶと、森の中から1匹のポワルンが出てくる。


ロトム図鑑「なんと、仲間を呼んだロト!!」

シンジ「ヨワシの時のママンボウみたいなモンか」
 ▼ 436 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 14:17:34 ID:foIrjnbE [11/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
ポワルン「プォワァ!!」

シンジ「チッ」


ポワルンは“にほんばれ”で、天気を快晴にする。そしてポワルンは、顔を太陽のような形に変えた。


ロトム図鑑「太陽の姿ロト!! ポワルンは天気によって、姿やタイプが変わるロト!!」

シンジ「一気にカタをつけるぞ。フクスロー“ブレイブバード”」

ポワルン「ポワワワァン!!」


“ブレイブバード”で勢い良く突っ込んでいくフクスローだったが、ポワルンの“ウェザーボール”を喰らい池に落ちる。


マオ「何あれ!?」

ロトム図鑑「“ウェザーボール”。天気によってタイプが変わる技ロト。快晴の時は炎タイプ。フクスローには効果抜群ロト」

ラランテス「ラッルァ!!」

フクスロー「スロォ!!」


起き上がろうとするフクスローに、ラランテスは溜め無しの“ソーラーブレード”で攻撃する。


ロトム図鑑「絶体絶命ロト!!」
 ▼ 437 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 14:23:53 ID:foIrjnbE [12/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「アマカジ“あまいかおり”」

アマカジ「カァジィ!!」

ラランテス「ララァン?」

ポワルン「ポワァン?」


ラランテスとポワルンは、“あまいかおり”で気分を落ち着かせる。


マオ「よし。今のうちに逃げ…」

シンジ「まずはポワルンだ。“みだれづき”」


シンジはマオの言葉など聞かずバトルを続行。フクスローの“みだれづき”により、ポワルンを撃破する。


シンジ「“はがねのつばさ”」

フクスロー「ッロォ!!」


すかさずラランテスに攻撃。ラランテスはダメージが溜まり、地面に膝をついた。


ロトム図鑑「やったロト!! もう一押しロト!!」

ラランテス「ラッララァン!!」


ラランテスは“こうごうせい”で体力を回復。快晴のため、通常よりも多く体力を回復する。
 ▼ 438 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 14:31:01 ID:foIrjnbE [13/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「ダメージが無かった事になったわけじゃない!! フクスロー“ブレイブバード”」

フクスロー「スゥロォ!!」

ラランテス「ラッテェ!!」


フクスローが攻撃するのを待っていたかのように、ラランテスはフクスローが来たタイミングで“ソーラーブレード”を振りかざした。


シンジ「フクスロー、曲が…」

マオ「アマカジ、フクスローを助けて!!」

アマカジ「カジィ!!」


アマカジはフクスローとラランテスの間に入り、“ソーラーブレード”を受ける。


シンジ「何をやっている!?」

マオ「草タイプのアマカジなら、“ソーラーブレード”を受け切れるよ」

アマカジ「ッジィ…」


しかしマオの期待も虚しく、アマカジはかなりのダメージを負っていた。


マオ「アマカジ!!」

ロトム図鑑「バトル慣れしてないのに、無茶するからロト」
 ▼ 439 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 14:38:13 ID:foIrjnbE [14/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
ラランテス「ラァルァ!!」


ラランテスは瀕死寸前のアマカジに、“ソーラーブレード”を振り下ろす。するとその時…。


アマカジ「カッジュウィ!!」

ラランテス「ラァ…」

マオ「アマカジ!?」

シンジ「まさか…」


アマカジの体が青白く輝き、人型のようなポケモンに姿を変える。


アママイコ「アマァイ」

マオ「進化した…」

ロトム図鑑「アママイコ、フルーツポケモン。草タイプ。身を守るため、ヘタが発達。硬いヘタから繰り出される“おうふくビンタ”はかなり強力」

アママイコ「アンマァイ!!」


アママイコは進化の光に怯んだラランテスに、新しく覚えた“おうふくビンタ”をお見舞いする。


マオ「凄い!! “おうふくビンタ”を覚えたのね!!」
 ▼ 440 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 14:44:22 ID:foIrjnbE [15/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
ラランテス「ラッラァ!!」


キレたラランテスは、再びアママイコに“ソーラーブレード”を振り下ろすが…。


マオ「“おうふくビンタ”で弾いて」

アママイコ「アマァイ!!」

シンジ「“はがねのつばさ”」


アママイコが“ソーラーブレード”を弾き、フクスローが“はがねのつばさ”で攻撃。それでもラランテスは倒れなかった。


ラランテス「ラァ…」


ラランテスは最後の力を振り絞って“ソーラーブレード”を撃とうとするが、“にほんばれ”の効果が切れエネルギー吸収が必要になってしまう。


マオ「よぅし、トドメいくよ!!」

シンジ・マオ「“はっぱカッター”」

ラランテス「ラァン…」


フクスローとアママイコの“はっぱカッター”で、遂に主ポケモンラランテスを倒す事に成功する。
 ▼ 441 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 14:49:34 ID:foIrjnbE [16/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「ったぁ!!」

シンジ「モンスターボールア…」

マオ「待った待った!! その前に…」


マオはシンジを止め、バッグから復活草を取り出す。


マオ「多めに持ってきておいて良かった。はい」

アママイコ「アマイ」


マオとアママイコは、ラランテスとポワルンに復活草を食べさせる。


ラランテス「♪〜」

マオ「さぁ、次はフクスローに…」

シンジ「必要無い。ポケモンセンターで診てもらう。それより、まずはそいつを…」

ライチ「おめでとう!! シンジ、マオ!!」

シンジ「うぉ!!」

マオ「ライチさん!?」


シンジがラランテスをゲットしようとすると、岩陰からライチが出現する。
 ▼ 442 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 14:57:44 ID:foIrjnbE [17/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
ライチ「ラランテス達も、よく頑張ってくれたね」

シンジ「頑張った?」

マオ「って事は…」

ライチ「そう。この課題はシンジに出した試練なのよ。3つの食材を探し、主ポケモンのラランテスを倒す事がね」

マオ「えぇ!? なんで言ってくれないんですか!? シンジはまだしも、私にくらい話してくれても…」

ライチ「マオって面倒見いい分、肝心なところで甘やかすトコあるでしょ?」

マオ「うっ…」

ライチ「それなら、いっそマオも試練に巻き込んじゃおうって」

マオ「そんなぁ…」

シンジ「でも良かったじゃないか。欲しかったんだろ? Zクリスタル」

マオ「へ?」

ライチ「試練を突破したのは、シンジだけじゃないわ。貴女もよマオ」

マオ「えっ、じゃあ私…」

ライチ「貴方達2人の試練突破を、島クイーンとして承認します!!」

マオ「えぇ!?」
 ▼ 443 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 15:05:55 ID:foIrjnbE [18/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
ラランテス「ララァン」

マオ「えっ、何!? 何!?」

ライチ「ラランテスは、シンジよりマオにゲットしてほしいみたいね。そのZクリスタルと一緒に」


ラランテスの右手には、クサZが握られていた。


マオ「でもこれ…」

シンジ「お前も試練を突破したうちの1人だ。俺は別ルートで手に入れる」

ライチ「だそうよ」

マオ「じゃあ、お言葉に甘えて…」


マオは軽くモンスターボールを投げ、ラランテスをゲットする。


マオ「超希少食材、ラランテス&クサZゲットだよ!!」

アママイコ「アンマァイ」

ロトム図鑑「ではでは、試練突破を祝して写真を撮るロト!! はいチーズ!!」
 ▼ 444 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 15:12:52 ID:foIrjnbE [19/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
その夜、生徒達が集めた食材を使い、伝統料理・アーカラカレーが振る舞われた。


全員「いただきます!!」

マーマネ「あ〜辛っ」

アママイコ「アマァイ」

マオ「うわぁ…」

ライチ「あはははは!! マーマネもアママイコも何言ってんのよ!!」

カキ「シンジだけでなく、マオまで大試練に挑むとはな」

スイレン「それにZクリスタルもゲットしてる」

リーリエ「私だけ1つも持ってません…」

マオ「大丈夫。今のリーリエなら、すぐ手に入るって」

リーリエ「本当ですか!?」

スイレン「嘘です♪」

マオ「やめなさい」

カキ「それで大試練はどっちが先に受けるんだ?」

ライチ「あぁ、大丈夫大丈夫。そこんトコは、ちゃんと考えてあるから」

シンジ・マオ「?」
 ▼ 445 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 15:24:40 ID:foIrjnbE [20/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
アーカラ島の課外授業も今日で1週間。ポケモンスクールのメンバーは、ポケモンセンター裏のバトルフィールドに集まっていた。


マオ「“ブルームシャインエクストラ”」

シンジ「Zリング無しで何やってるんだ?」

マオ「いいじゃない。気分くらい味わわせてよ」

カキ「2人同時って事は、ダブルバトルか。俺の時は1vs1だったが…」

シンジ「お前はバクガメスで勝ったのか?」

カキ「あぁ。相手が岩タイプはうえに、ライチだったからかなり苦戦したぜ」

マオ「やっぱライチさん凄いねぇ」

マーマネ「で、そのライチはどこに?」

シンジ「遺跡だろう。ハラさんも大試練の時は、遺跡で祈りを捧げていた」


シンジの予想通り、ライチは命の遺跡でカプ・テテフに祈りを捧げていた。


ライチ「アーカラを守りし命の神よ。カプ・テテフよ。我、島クイーン・ライチ。ここに島巡りに挑みし者を迎えん」
 ▼ 446 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 15:32:38 ID:foIrjnbE [21/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイ「ここが今回の大試練の舞台となる命の遺跡だ」


ポケモンスクールの面々は、大試練を行う命の遺跡にやってくる。


シンジ「命の遺跡…」

カキ「アーカラ島の守り神、カプ・テテフが祀ってある遺跡さ」

ククイ「今日は皆で、シンジとマオの大試練を見学。そして応援もよろしくな」

全員「はい!!」


バトルフィールドに到着し、シンジとマオ以外の生徒は階段に腰を下ろす。


ロトム図鑑「記録は僕に任せてほしいロト」


ロトム図鑑は記録係。ククイは審判。そしてライチと向かい合うように、シンジとマオがフィールドに立つ。


ライチ「これより島巡りの儀式、大試練を行う。アーカラを育みしヴェラ火山、命の神カプ・テテフ。我と島巡りの若者を見守り力を与えたまえ」

マオ「ライチさんカッコいい!!」

シンジ「対戦相手だぞ」
 ▼ 447 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 15:38:04 ID:foIrjnbE [22/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
ライチ「で、準備はいい?」

スイレン「あっ、いつものライチさん」

ククイ「それではこれより、シンジとマオvs島クイーン・ライチの…」

スイレン「ちょっと待った!!」


大試練のスタートに、スイレンが待ったをかける。


マオ「どうしたのスイレン?」

スイレン「マオちゃん、これ…」


スイレンはマオにZリングを差し出す。


マオ「これって…」

スイレン「使って。これでZワザ撃てる」

マオ「ダメだよ!! これはスイレンがゲットしたやつで…」

スイレン「マオちゃん、宝探しの罰ゲーム覚えてる?」

マオ「え?」

スイレン「最下位は1位の言う事を聞く。つまりマオちゃんは私の言う事を聞く。これマオが言ったから取り消せない。だから使って。これが私からの命令」

マオ「スイレン…」
 ▼ 448 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 15:44:33 ID:foIrjnbE [23/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「ありがとう。絶対勝つよ」

スイレン「うん!!」


マオはスイレンのZリングを受け取った。


マーマネ「いいの?」

カキ「本来なら注意するところだが、理由が理由だからな。一時的に貸すくらいなら問題無いだろ」

ククイ「では改めて、シンジとマオvs島クイーン・ライチの大試練バトルを開始する!!」

ライチ「アーカラで一番ハードなポケモン勝負。ガツンといくよ」

マオ「はい!!」

ライチ「私の相棒は、ゴツくて可愛い岩タイプのポケモンばかりさ。いけダイノーズ、ルガルガン」

ルガルガン「ルガァウ!!」

ダイノーズ「ドァイ!!」

ロトム図鑑「ダイノーズ、コンパスポケモン。岩・鋼タイプ。チビノーズと言われる3つのユニットを、磁力で自由自在に操る」

シンジ「やはりルガルガンか」
 ▼ 449 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 15:54:30 ID:foIrjnbE [24/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「私達も。いくよアママイコ」

アママイコ「アマァイ」

カキ「やはりマオはアママイコか。問題はシンジだが…」

マーマネ「有利なのは、フクスロー、シロデスナ、キングドラとか?」

リーリエ「相手が岩タイプである以上、飛行タイプを持つフクスローが有利とは言えません」

スイレン「だったらナッシー?」

シンジ「ニャビー、バトルスタンバイ」

ニャビー「ニャウ!!」

マオ「えっ!?」

カキ「はぁ!?」


クラスメイトの予想を大きく裏切り、シンジは不利なニャビーで大試練に挑む。


ライチ「度胸あるね。嫌いじゃないよ」

マオ「まさかシンジ…」

シンジ『お前はバクガメスで勝ったのか?』

カキ『あぁ。相手が岩タイプはうえに、ライチだったからかなり苦戦したぜ』

マオ(カキに対抗しようとしてる!?)
 ▼ 450 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 16:00:45 ID:foIrjnbE [25/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「ニャビー“かえんほうしゃ”」

ライチ「フォーメーション」


ライチが指を鳴らすと、ルガルガンとダイノーズは同じ位置に集まる。


ライチ「“いわなだれ”で防御」


ニャビーが放った“かえんほうしゃ”を、“いわなだれ”で防ぐ。


ライチ「“すなあらし”」

ルガルガン「ルッガァ!!」


フィールドの中心を目に、砂嵐が吹き荒れる。


マオ「私達も戦わないと。アママイコ“はっぱカッター”」

ライチ「“ステルスロック”」


アママイコは岩タイプに有利な“はっぱカッター”で攻撃するが、ニャビーとアママイコを囲う石柱により防がれてしまう。


シンジ(こんな技だったか?)
 ▼ 451 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 16:07:23 ID:foIrjnbE [26/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「囲まれちゃった!!」

ライチ「ルガルガン“いわなだれ”」


石柱で逃げ場を失ったニャビーとアママイコは、共に“いわなだれ”の餌食となる。


カキ「ニャビーには効果抜群だぞ!!」

ライチ「“マグネットボム”」


ダイノーズは3つのチビノーズを自在に動かしていく。


マオ「ここは任せて。アママイコ“おうふくビンタ”でチビノーズを弾き返しちゃって!!」

シンジ「待て!!」


アママイコはチビノーズの弾き返そうとするが、触れた瞬間にチビノーズが爆発する。


マオ「アママイコ!!」

マーマネ「触るだけでもアウトなの!?」

リーリエ「それにこの威力。まさかあのダイノーズの特性は“すなのちから”!?」
 ▼ 452 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 16:12:50 ID:foIrjnbE [27/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「ニャビー、ルガルガンに“シャドークロー”」

ライチ「砂の中で強いのは、ダイノーズだけじゃないのよ。ルガルガン躱して」

ルガルガン「ルァウ!!」


ルガルガンは瞬間移動のような速さで、ニャビーの攻撃を躱す。


ライチ「貴方はアローラに来てそう長くないそうね。ルガルガンの特性は“すなかき”。砂嵐の中では、スピードが倍増するのよ」

シンジ「“かえんほうしゃ”」

ライチ「“いわなだれ”」


ルガルガンはニャビーが攻撃する前に、“いわなだれ”を叩き込む。


ライチ「少し大人しくしてもらうわよ。ダイノーズ“でんじほう”」

ダイノーズ「ダダダドゥ!!」


ダイノーズはニャビーに向かって、電気の塊を飛ばす。
 ▼ 453 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 16:22:26 ID:foIrjnbE [28/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
アママイコ「アムァイ!!」


アママイコがニャビーの前に出て、“でんじほう”から庇おうとする。


シンジ「ニャビー“にほんばれ”」


アママイコが“でんじほう”を喰らうと同時に、砂嵐が消え去り天気が快晴になる。


アママイコ「アマァ…」

マーマネ「砂嵐を消した!!」

カキ「これだけじゃない。アママイコが麻痺効果を持つ“でんじほう”を受ける際に、快晴にする事で“リーフガード”の特性を発動させたんだ」

スイレン「“リーフガード”?」

リーリエ「快晴の時に限り、状態異常にならない特性です。これでもう“でんじほう”は怖くありません」

ライチ「ルガルガンからスピード、ダイノーズから力を奪い、かつアママイコを麻痺から救うとはね。でもルガルガンのスピードは“すなかき”だけじゃない。“アクセルロック”」


ルガルガンは砂嵐でもないのに、素早い動きでニャビーに接近し攻撃する。


ロトム図鑑「“アクセルロック”は、絶対先に攻撃出来る技ロト!!」

シンジ「っ…」
 ▼ 454 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 16:30:11 ID:foIrjnbE [29/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
ライチ「“マグネットボム”」

ダイノーズ「ダァイィ!!」


ニャビーとアママイコは、チビノーズ達に囲まれる。


シンジ「“かえんほうしゃ”」


ニャビーはチビノーズに“かえんほうしゃ”を撃ち、1つずつ燃やしていく。


マーマネ「そうか!! 快晴だから炎技が強くなってるんだね!!」

シンジ「これならいけるか。“かえんほうしゃ”」

ニャビー「ニュアビィ!!」


ニャビーは威力の上がった“かえんほうしゃ”で、周りを囲む12本の石柱のうち前方の3本を溶かす。


ライチ「それを待ってたわよ。ルガルガン“アクセルロック”」

ニャビー「ニャア!!」

マオ「受け止めてアママイコ」


ニャビーは“アクセルロック”で後ろに吹っ飛ばされるが、それをアママイコが頭のヘタで優しくガードする。
 ▼ 455 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 16:35:37 ID:foIrjnbE [30/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
ライチ「ダイノーズ“ギガインパクト”」

ダイノーズ「ドゥダダドゥイ!!」

マオ「アママイコ、ニャビーを上空に投げて」

アママイコ「アマァイ!!」


ダイノーズは“ギガインパクト”で接近。アママイコはニャビーをヘタに乗せ、石柱よりも上空に放り投げる。


ライチ「ルガルガン、ニャビーは上よ。“アクセルロック”」

ルガルガン「ルァガァ!!」


ニャビーは“アクセルロック”よりも早く動けず、逃げ場の無い上空で攻撃される。


シンジ「“かえんほうしゃ”」

ニャビー「ニャバァ!!」

ルガルガン「ルグァ!!」


ルガルガンは“かえんほうしゃ”を受けて落下。ニャビーは石柱に着地に成功するが、ルガルガンはアママイコの前に落ち、ダイノーズの“ギガインパクト”を受けてしまう。


ライチ「ルガルガン!!」
 ▼ 456 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 16:40:20 ID:foIrjnbE [31/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「飛べ」

マオ「OK!! アママイコ飛んで」


アママイコは頭のヘタをプロペラのように回し、天高く飛び上がった。


シンジ「まとめてやれ。“かえんほうしゃ”」

ニャビー「ニャバッビャア!!」


ルガルガンはダメージで反応が遅れ、ダイノーズは“ギガインパクト”の反動で動けず“かえんほうしゃ”を受ける。


ライチ「ルガルガン、ダイノーズ!!」

ルガルガン「ガァ!!」

ダイノーズ「ドゥイ!!」


ルガルガンとダイノーズの体が炎に包まれる。


カキ「“かえんほうしゃ”の追加効果だ!! それも2体同時に火傷に出来るとは!!」

マオ「アママイコ“はっぱカッター”」

アママイコ「アマママァイ!!」


今度はアママイコの“はっぱカッター”が、ルガルガンとダイノーズを襲う。
 ▼ 457 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 16:46:16 ID:foIrjnbE [32/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
ライチ「ルガルガン、アママイコに“ほのおのキバ”」

シンジ「こっちも“ほのおのキバ”だ」


ルガルガンとニャビーが、互いのキバをぶつけ合う。


マオ「“あまいかおり”」

ルガルガン「ルガァ〜」


“あまいかおり”で気が緩んだルガルガンは、ニャビーの“ほのおのキバ”に押し負ける。


ルガルガン「ガファ!!」

ライチ「“マグネットボム”」

マオ「“はっぱカッター”で墜撃」


アママイコは“はっぱカッター”で、チビノーズを全て撃ち落とした。そして“にほんばれ”の効果もここで切れる。


ライチ(“すなあらし”を使っても、また“にほんばれ”をされるだけ。ならこのまま…)

ライチ「ルガルガン“いわなだれ”」

ルガルガン「ルァガァ!!」
 ▼ 458 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 16:52:26 ID:foIrjnbE [33/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「“マグネットボム”じゃなきゃ大丈夫。アママイコ“おうふくビンタ”で弾き返して」

アママイコ「アンマイ!! マァイ!!」


アママイコはジャンプし、落石を全て相手に弾き返す。


ライチ「ルガルガンは“アクセルロック”で躱して。ダイノーズは“ギガインパクト”で岩ごとアママイコを攻撃」

ルガルガン「ルァウ!!」


ルガルガンは火傷のダメージで、“アクセルロック”を発動出来なかった。


ライチ「仕方ない。ダイノーズ“ギガインパクト”」

ダイノーズ「ダァイ!!」

シンジ「“かえんほうしゃ”。岩を燃やせ」

ニャビー「ンニャア!!」


ニャビーはアママイコが返した岩を下から熱していく。普通の岩なら“ギガインパクト”で壊せたかもしれないが、鋼タイプのダイノーズには熱した岩を壊す事は出来ず、地面に墜落し滑りながら石柱に激突した。


ライチ「ダイノーズ!!」
 ▼ 459 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 16:58:30 ID:foIrjnbE [34/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
ライチ「やるわね。だったらこっちも、全力でいくわ」


ライチはZリングを構える。


マオ「あの構えって…」

シンジ「くるぞ」

ライチ「轟け、命の鼓動!! 天地を貫く岩の響きよ!! “ワールズエンドフォール”」


ルガルガンは上空に飛び、巨大な岩塊を作り上げる。


シンジ「Zワザの使用中は無防備!! お前はダイノーズをやれ!!」

マオ「任せて!! アママイコ、ダイノーズを投げて!!」

シンジ「ニャビー、ルガルガンのところまで飛べ」

アママイコ「アムァイ!!」

ニャビー「ニャア!!」


アママイコは力一杯ダイノーズを放り投げ、ニャビーはそれを踏み台にルガルガンの居るところまで到達する。


ライチ「なんですって!?」
 ▼ 460 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 17:07:05 ID:foIrjnbE [35/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「“ほのおのキバ”」

ニャビー「ニャブゥ!!」


ニャビーはルガルガンの後脚に噛みつく。


シンジ「岩塊の下まで投げ飛ばせ!!」

ニャビー「ニャブィ!!」


ニャビーは大きく振りかぶって、ルガルガンをダイノーズの居る岩塊下まで投げる。


シンジ「今だ!!」

マオ「いっくよぉ!! “ブルームシャインエクストラ”」


マオはスイレンから借りたZリングにクサZを装着し、Zワザを発動。フィールド上に花畑が広がり、ルガルガンとダイノーズを中心に大爆発を起こす。


ルガルガン「ルッ…」

ダイノーズ「ノォ…」


ルガルガンとダイノーズは、アママイコのZワザに耐えきれず地面に倒れた。


ククイ「ルガルガン、ダイノーズ戦闘不能!! よって今回の大試練バトル、挑戦者シンジ&マオの勝利!!」
 ▼ 461 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/20 17:13:59 ID:foIrjnbE [36/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
スイレン「勝った!! マオちゃん勝ったよ!!」

カキ「やったなシンジ!!」

マーマネ「僕は信じてたよ!!」

リーリエ「凄いです!! 凄過ぎです!!」

マオ「わ、私が勝った…。島クイーンに…」

シンジ「あぁ」

マオ「ぃやったぁ!! 大試練突破だぁ!!」


マオは嬉しさのあまり飛び跳ねる。


ライチ「大試練突破おめでとう。これが岩のZクリスタル。岩のZワザをガンガン使って…うわぁ!!」


大試練突破の証イワZを渡そうとするライチだが、いつもの如く段差に足を取られ躓いてしまう。


スイレン「忙しい人。踊ってコケてバトルして…」

ライチ「では、改めて。シンジ、マオ大試練突破おめでとう。これが岩のZクリスタルよ」

シンジ「ありがとうございます」

マオ「超希少食材、イワZゲットだよ!!」

アママイコ「アマァイ!!」
 ▼ 462 日はここまで◆kDdT4vyqmg 17/08/20 17:23:10 ID:foIrjnbE [37/37] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「こうやって勝てたのも、スイレンがZリングを貸してくれたからだよ。はい、返すね。ありがとう」

スイレン「よかった。私のZリングが切り札になって」


自分が貸したZリングが決め手になった事に、スイレンは誇らしさと喜びを感じていた。


マオ「にしてもシンジ、いくらカキがバクガメスで勝ったからってニャビーは…」

シンジ「何の話だ? ニャビーを出したのは、アママイコの“リーフガード”を発動させるのと、ルガルガンとダイノーズが覚えている可能性のある“すなあらし”を封じるためだが」

マオ「あっ、そうですか…」

ククイ「それにしても、もう4つか。Zクリスタルコンプリート出来るんじゃないか?」

シンジ「俺はコンプリートなど狙ってませんが」

マーマネ「くぅ、僕も負けてられないね。シンジに育ててもらったトゲデマルと、シンジに貰ったデンヂムシで大試練突破だよ!!」

マオ「全部シンジのお陰じゃない…」

ライチ「さぁ、課外授業は明日で最後。自由行動だから、精一杯楽しんでってね」

全部「はい!!」
 ▼ 463 ガレックウザ@デンキZ 17/08/20 19:43:32 ID:gnuvKsFk NGネーム登録 NGID登録 m 報告
大試練までだと思ったがまだ続くのか
支援
 ▼ 464 ワムラー@イアのみ 17/08/20 22:05:41 ID:cPegwys6 NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジとマオが息ぴったりで良かった
支援
 ▼ 465 ルリル@エレキシード 17/08/21 08:59:43 ID:GXGpJCUA NGネーム登録 NGID登録 報告
面白かった
 ▼ 466 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 13:35:57 ID:/56u0Bkg [1/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
島クイーン・ライチに勝利した日の夜。シンジはカキと共に、ポケモン達のトレーニングをしていた。


シンジ「イワンコ“いわおとし”」

イワンコ「イィアン!! ァン!!」

カキ「バクガメス受け止めろ」

バクガメス「ガメェ!!」


バクガメスはイワンコが飛ばした岩を、全て防御する。


カキ「“からをやぶる”」

バクガメス「ガメェス!!」


バクガメスは殻を破り、防御面を犠牲にパワーとスピードを上げる。


カキ「“ドラゴンテール”」

シンジ「“かげぶんしん”」

バクガメス「ガメッ!?」


バクガメスはイワンコの分身に翻弄されてしまう。


カキ「落ち着けバクガメス。気配で感じ取るんだ」
 ▼ 467 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 13:41:33 ID:/56u0Bkg [2/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「そんなゆっくりしてていいのか?」


シンジはZリングを構える。


シンジ「“ワールズエンドフォール”」


イワンコは分身と共に高く飛び上がり、巨大な岩塊を作り上げる。


カキ「だったら俺達も。“ダイナミックフルフレイム”」


バクガメスは強力な炎を吹き出すが、あと一歩及ばず岩塊を壊しきれなかった。“からをやぶる”で防御面を犠牲にしたため、バクガメスは岩のZワザ1発でダウンしてしまう。


カキ「バクガメス!!」

シンジ「イワンコ、これからはこのZワザを…」

イワンコ「ィアン!!」


イワンコはシンジの話など聞かず、倒れたバクガメスに襲いかかる。


イワンコ「イィヤァ!!」


既に瀕死寸前のバクガメスに、イワンコは効果抜群の“いわおとし”を喰らわせる。
 ▼ 468 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 13:48:42 ID:/56u0Bkg [3/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「戻れイワンコ」

イワンコ「イャン!!」


イワンコはモンスターボールの光線を躱し、戻る事を拒否。ひたすらバクガメスを痛めつける。


カキ「イワンコ、悪く思うなよ。ガラガラ“アイアンヘッド”」

イワンコ「ャア!!」

ガラガラ「ガ、ガルァ!?」


“アイアンヘッド”で迫ってくるガラガラに、イワンコは“かみつく”で対抗。怯んだガラガラは、2度目の“かみつく”に反応出来ず倒れた。


シンジ「チッ、フクス…」

ライチ「ルガルガン“アクセルロック”」

ルガルガン「ルァガァ!!」

ライチ「続いて“いわなだれ”」

ルガルガン「ガッガァ!!」


ルガルガンの“アクセルロック”と“いわなだれ”のコンボで、イワンコは力尽き気を失う。


シンジ「戻れイワンコ」


すかさずシンジはイワンコをモンスターボールに戻す。
 ▼ 469 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 13:57:37 ID:/56u0Bkg [4/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「ありがとうございます。ライチさん」

ライチ「いいって。たまたま通りかかっただけだし。それにイワンコには、よくある事だしね」

カキ「よくある? 今のがですか?」

ライチ「あぁ。イワンコは進化が近づくと、やたら攻撃的になるんだ。もしかすると、シンジのイワンコもそうなんじゃない?」

シンジ「進化…」

ライチ「昼と夜。どっちにするか、よ〜く考えなよ。ま、勝手になっちゃうからトレーナーに選択権は無いけどね」

ルガルガン「ルァウ」

ライチ「私は貴方が、真昼の姿で良かったと思ってるよ。よしよし」

ルガルガン「ァウゥ〜」


ライチの話に不安になるルガルガンだったが、その後の言葉と撫でられた事ですっかり上機嫌になる。


ライチ「じゃあ私はこれで。アーカラ島の課外授業は明日で最後。思いっきり楽しみなよ」


そう言って、ライチは自分の部屋に戻った。


シンジ「悪かったな」

カキ「いいさ。イワンコだって悪気があったわけじゃないし。進化が近いのはいい事だ。今日はさっさと寝よう」
 ▼ 470 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 14:04:07 ID:/56u0Bkg [5/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
明日の自由行動に備え、ぐっすり眠るシンジ達。するとイワンコがモンスターボールから出てきて、部屋の扉を開けようとする。


シンジ「何をしている?」

イワンコ「!?」


イワンコの足音で目を覚ましたシンジが、イワンコを呼び止める。


イワンコ「イィヤァ!!」


イワンコは扉を開けて一目散に逃走。シンジがその後を追いかける。


マーマネ「うるさいなぁ…。静かにしてよ…。あれ…?」


イワンコの鳴き声で目を覚ますマーマネ。すると扉を開きっぱなしになっており、下のベッドからシンジの姿が消えていた。


マーマネ「どこ行ったんだろ?」


不思議に思ったマーマネは、トゲデマルを連れポケモンセンターを抜け出す。
 ▼ 471 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 14:16:16 ID:/56u0Bkg [6/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
夜空に昇る綺麗な満月。そこに1匹のポケモンの姿が映る。


カプ・テテフ「テッテッテッテー」


守り神カプ・テテフが空を舞っていると、“いわおとし”で崖を削り、飛んできた礫を避けるイワンコの姿が見えた。


カプ・テテフ「フフフフ」


無邪気に笑うカプ・テテフは、修業するイワンコに近づき微笑みかける。


カプ・テテフ「テテテテ〜」

イワンコ「ワァ!?」

カプ・テテフ「フフフ。テフテフテェフ」


カプ・テテフは周囲にサイコフィールドを張り、一方的にイワンコを攻撃する。


カプ・テテフ「フフフフフ」

シンジ「“かえんほうしゃ”」

カプ・テテフ「テェフ」


現場に辿り着いたシンジは、後ろから“かえんほうしゃ”で攻撃。しかしカプ・テテフに気付かれ避けられてしまう。


シンジ「アーカラ島の守り神カプ・テテフか。カプ・コケコの前に、まずはお前をゲットしてやる」
 ▼ 472 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 14:22:48 ID:/56u0Bkg [7/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
イワンコ「イィワァ!!」

シンジ「はっ!!」


カプ・テテフの攻撃で我を忘れたイワンコは、主人であるハズのシンジに攻撃を仕掛けてくる。不意打ちとはいえ、シンジも避けるのがギリギリだった。


シンジ「何のつもりだ!?」

イワンコ「イイヤァン!!」

シンジ「チッ、仕方ない。ニャビー“シャドークロー”」

ニャビー「ニャビァ!!」


カプ・テテフを捕まえる事よりも、シンジはイワンコを大人しくさせる事を優先。ニャビーでイワンコを迎え撃つ。


マーマネ「もう…。シンジはどこ行ったの?」

カプ・テテフ「テッテテ〜」

マーマネ「危ない!!」


ニャビーに攻撃しようとするカプ・テテフを見たマーマネは、急いで間に割って入りニャビーを庇う。


マーマネ「ぐはっ!!」
 ▼ 473 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 14:29:55 ID:/56u0Bkg [8/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
カプ・テテフ「テテッ!?」

マーマネ「痛いよぉ…」

シンジ「何しに来た?」

マーマネ「シンジを探しに来たんじゃないか!! 急に居なくなって!! ってか、なんでカプ・テテフが!? ニャビーとイワンコが戦ってるし!!」

シンジ「お前には関係無い。“かえんほうしゃ”」

ニャビー「ンニャア!!」


効果はいまひとつだが、カプ・テテフから受けたダメージがイワンコの予想を大きく上回り力尽きる。


カプ・テテフ「テフフ〜」


カプ・テテフはマーマネの周りを飛び回り、鱗粉で傷を癒す。


マーマネ「これって、あの時の…」

カプ・テテフ「テッフフ〜」


カプ・テテフはマーマネに微笑むと、その場から居なくなった。
 ▼ 474 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 14:35:22 ID:/56u0Bkg [9/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「カプ・テテフ…。なんで僕に肩入れするんだろ?」

シンジ「丸みが気に入ったんじゃないか? それよりこいつを…」


シンジがイワンコの倒れた場所を見ると、既にイワンコは姿を消していた。


マーマネ「イワンコが居ない!!」

シンジ「彼奴どういうつもりだ…」

マーマネ「と、とにかく探さないと!!」

シンジ「お前は戻れ。俺1人で行く」

マーマネ「えっ!?」


シンジはイワンコを連れ戻すため、マーマネを置いて森の中に入る。


トゲデマル「マチュチュ」

マーマネ「帰ろっか…」


自分では戦力にならないと考えたマーマネは、大人しくポケモンセンターに戻った。
 ▼ 475 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 14:44:56 ID:/56u0Bkg [10/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
地中道に迷い、マーマネが戻った頃にはもう朝になっていた。マーマネは戻ってすぐにククイに相談。ククイとライチはシンジとイワンコの捜索に向かった。


リーリエ「大丈夫でしょうか…。シンジもイワンコも…」

スイレン「なんか不安」

カキ「何故守り神のカプ・テテフが、シンジを狙ったんだ?」

マオ「ねぇ、私達も探さない? 出来る限り安全な範囲で」

カキ「だな。信じて待つだけじゃ始まらないもんな」

マーマネ「シンジだけにね」

カキ「殴るぞ」

マーマネ「ごめんなさい…」


クラスメイト達は早速、シンジとイワンコを見つけるべく近場を捜索する。そんな中、1匹のルガルガンがイワンコの存在に勘づく。


ルガルガン「!?」

グラジオ「どうした?」

ルガルガン「ガルゥ」
 ▼ 476 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 14:56:23 ID:/56u0Bkg [11/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
何故かアーカラ島に来ていたグラジオとルガルガン。ルガルガンは自分に近しい存在を察知し、どこかへ行ってしまう。


グラジオ「夜には戻れよ」


グラジオはブラッキーと共に洞窟内に入り、プレミアボールから謎のポケモンを出す。


タイプ:ヌル「ウゥ…」

グラジオ「外はダメだ。今は昼、お前の姿を誰かに見られるとマズい。これを外す事が出来たら、お前ももっと楽になるだろうに…」


ヌルを撫でるグラジオは何者かの足音に気づき、すぐさまボールの中に戻す。


グラジオ「こんなところに何の用だ?」

シンジ「お前には関係無い。それよりも、なんださっきのポケモンは?」

グラジオ「お前には関係無い。それとも、俺とバトルでもするか?」

シンジ「悪いが、今はバトルしている暇は無い」

グラジオ「奇遇だな。こっちもルガルガンがどこかへ行ってな。何かを察知したようだが…」
 ▼ 477 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 15:04:45 ID:/56u0Bkg [12/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「本当か?」

グラジオ「あぁ。どうせ野生のイワンコでも見つけたんだろ」

シンジ「そうか」


シンジはグラジオに背を向け、洞窟内の出入り口に向かって歩き出す。


シンジ「そういえば、お前の妹がポケモンに触れるようになったぞ。ロコン以外のな」

グラジオ「本当か!?」

シンジ「あぁ。何があったかは知らんが、今ではすっかりバトルにのめり込んでいる」

グラジオ「そうか」


シンジはそのまま洞窟を出た。グラジオを下を向いていたが、その顔は僅かに笑っていた。一方、イワンコは崖から落下。川に流され、気を失った状態で陸地に流れ着いた。


イワンコ「…」

ルガルガン「ルゥ…」


倒れているイワンコを、ライチのルガルガンが発見。そこにグラジオのルガルガンがやってくる。


夜ガルガン「ガゥ」

昼ガルガン「グルルルル」
 ▼ 478 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 15:18:01 ID:/56u0Bkg [13/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
グラジオのルガルガンを不審狩り、ひたすら威嚇するライチのルガルガン。グラジオのルガルガンは何を思ったのか、ライチのルガルガンに訳を話し、イワンコを抱えライチのルガルガンをある場所へと案内する。


カプ・テテフ「テフフ〜」


グラジオのルガルガンが向かった場所は命の遺跡。到着した頃には夕方になっており、カプ・テテフが野生のヤングースを治療していた。


夜ガルガン「ガルァ」

カプ・テテフ「テェフゥ!!」

夜ガルガン「グラァ!!」


何が気に食わなかったのか、カプ・テテフはグラジオのルガルガンを超能力で吹っ飛ばす。


昼ガルガン「ラゥ!! グラルァ!! ルガゥ!!」

カプ・テテフ「テテテ?」


ライチのルガルガンは、傷だらけのイワンコを見せて事情を説明。するとカプ・テテフは、イワンコに癒しの鱗粉を振り撒いてくれる。


カプ・テテフ「テェ…」

昼ガルガン「ガゥ!!」


しかし傷が治らないとわかると、機嫌を悪くしイワンコを攻撃。イワンコを庇ったライチのルガルガンは、グラジオのルガルガン同様吹っ飛ばされる。
 ▼ 479 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 15:27:55 ID:/56u0Bkg [14/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「くっ、彼奴どこに…」

マーマネ「シンジ!!」


マーマネはシンジを発見。息を切らして走ってくる。


シンジ「何をしている?」

マーマネ「シン…ジとイ…ワンコを探…しにきたんじゃ…ないか…」

シンジ「余計な事を…」

ククイ「シンジ!! それにマーマネも!!」


シンジを探していたククイとライチが合流する。


ライチ「ポケモンセンターで待ってなさいって…」

マーマネ「でも放っとけなくて…」

ククイ「とにかく、今はイワンコを探しましょう」

ライチ「そうね。もしカプ・テテフに会いでもしたら…」

マーマネ「いいんじゃないの? カプ・テテフは怪我治してくれるんだし」

シンジ「だといいがな」

マーマネ「へ?」
 ▼ 480 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 15:34:51 ID:/56u0Bkg [15/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
ライチ「カプ・テテフは輝く鱗粉でポケモンにエネルギーを与えてくれる事もあるけれど、無邪気で残酷な面も持ち合わせているの」

マーマネ「無邪気で残酷…」

ライチ「例えばカプ・テテフはバトルで遊ぶのが大好きで…。でもね、その強さ故に相手のポケモンが力不足だと瀕死状態にしてしまう事もあるの」

マーマネ「そ、そんな…」


ライチの説明で、マーマネの中の優しいカプ・テテフのイメージが一気に崩れ去る。


シンジ「昨日イワンコは、カプ・テテフに攻撃されていました。そのリベンジに向かった可能性も…」

ライチ「カプ・テテフは、大試練を行なった命の遺跡に居るハズよ」

ククイ「イワンコが心配だ。行くぞ!!」


シンジ達は崖を登り、命の遺跡に到着。そこにはラスボスの如く君臨するカプ・テテフと、それに立ち向かおうとする2匹のルガルガンの姿があった。


ライチ「ルガルガン、どうしてここに!?」

シンジ「あのルガルガンは…」
 ▼ 481 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 15:41:55 ID:/56u0Bkg [16/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ達は、カプ・テテフとルガルガンの間に横たわるイワンコを発見する。


シンジ「彼奴…」

カプ・テテフ「テテテ〜」


カプ・テテフはルガルガン達に攻撃しようと身構える。すると…。


マーマネ「やめてよ!! カプ・テテフ!!」


マーマネが走ってきて、カプ・テテフの前に立つ。


マーマネ「そんな事しないでよ!! カプ・テテフは、怪我を治してくれる優しいポケモンなんだから!! ね!?」


マーマネは泣きながら、一生懸命に訴えかける。


マーマネ「見てよカプ・テテフ。僕Zクリスタルゲットしたんだよ。これもカプ・テテフがZリングをくれたからだよ。君はこんなに優しいポケモンなんだからさ、これ以上イワンコを虐めないでよ!!」

カプ・テテフ「テッフフ〜」


マーマネの思いが届いたのか、カプ・テテフは笑顔で近づいてくる。
 ▼ 482 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 15:48:39 ID:/56u0Bkg [17/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
カプ・テテフ「テ〜」

夜ガルガン「」

昼ガルガン「」


ルガルガン達はカプ・テテフにキスされ、意識を失った。


カプ・テテフ「テッテテ〜」

マーマネ「うぅ…」


マーマネもカプ・テテフにキスをされ、ルガルガン達同様に倒れた。


シンジ「彼奴っ…」

ライチ「待って!! カプ・テテフはイワンコを助けようとしている!!」


ライチはカプ・テテフのところに向かおうとするシンジを止める。ライチの言う通り、カプ・テテフは謎の光を放ち、イワンコの体力を回復させた。


ククイ「そうか。“ドレインキッス”だ」

ロトム図鑑「“ドレインキッス”。相手のエネルギーを吸収する、フェアリータイプの技ロト!?」

ククイ「カプ・テテフはマーマネとルガルガン達から吸収したエネルギーを、イワンコに分け与えているんだよ」
 ▼ 483 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 15:59:34 ID:/56u0Bkg [18/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
イワンコ「イャン!!」


イワンコはカプ・テテフに回復してもらい、傷を負う前のように元気になる。


カプ・テテフ「テテ〜」


気が済んだのか、カプ・テテフは命の遺跡から飛び去っていく。


イワンコ「ワァ…」


イワンコが石盤の前に乗り出すと、夕日が緑色に輝き出す。


シンジ「あれは…」

ククイ「グリーンフラッシュだ!!」

イワンコ「ワォーン!! ワォーン!!」


イワンコが夕日に向かって叫ぶと、青白い光を発し未だ嘗て見た事無いルガルガンに進化する。


ルガルガン(黄昏)「グワォーン!!」

昼ガルガン「ワォーン!!」

夜ガルガン「ワォーン!!」


ライチのルガルガンとグラジオのルガルガンも、シンジのルガルガンと共に夕日に向かって叫ぶ。


ロトム図鑑「データ無し!! データ無し!! 真昼の姿でも、真夜中の姿でもないルガルガンに進化したロト!!」
 ▼ 484 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 16:08:07 ID:/56u0Bkg [19/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
黄ガルガン「ガルァウ」

シンジ「進化したか。だがこれは…」

マーマネ「僕も見た事無いよ…」

ククイ「こんな風に進化したのは、グリーンフラッシュの影響かもしれない」

マーマネ「グリーンフラッシュって?」

ククイ「さっき太陽が緑色に光っていただろ? あれをグリーンフラッシュと言うんだ。日没や日の出に起こる、珍しい自然現象だ」

ライチ「滅多に゛見だでない現象だがら、ごの島でゔぁグリ゛ーンフダッジュを見だ者に゛は幸運が訪でどぅと言い゛伝えだれでいどぅの゛…」


ライチは感動のあまり涙を流し、何を言っているのかわからなくなっていた。


ククイ「真昼でも真夜中でも無い。黄昏時に進化したから、ルガルガン黄昏の姿だな」

シンジ「黄昏の姿…」

黄ガルガン「ヴァン!!」
 ▼ 485 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 16:18:34 ID:/56u0Bkg [20/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
そして課外授業最終日。全員は船に乗って、メレメレ島まで戻っていた。


スイレン「ルガルガンカッコいい!!」

マオ「昨日まで小さなイワンコだったのにねぇ」

リーリエ「本でも見た事が無い進化です」

マーマネ「ねぇロトム。図鑑に載ってないポケモンのデータってどうするの?」

ロトム図鑑「たった今、写真データをアップロードしたロト」

ロトム図鑑「次は説明文を考えるロト。これからはデータの無いポケモンの説明は、僕自身でアップロードして決めていくロト」

リーリエ「素敵な考えです」

マーマネ「ロトム図鑑も進化していくんだねぇ」

リーリエ「そうだ。進化で思い出したのですが、皆さんにこれを」


リーリエはカキに炎の石、マオにリーフの石、スイレンに水の石、マーマネに雷の石を渡す。


マオ「これって宝探しの時の…」

リーリエ「はい。どうせだから、皆で分けようかと。シンジには…」

シンジ「要らん」

カキ「ま、シンジは自分で見つけてくるさ。氷の石はシロンに有効だから、お前が持っておけ」

リーリエ「はい。ではそうします」

シンジ(ルガルガンの新しい姿、中二の持っていた謎のポケモン。このスクールに居なければ出会えなかった。さて、次は何を見せてくれるんだろうな)
 ▼ 486 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 16:20:21 ID:/56u0Bkg [21/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
これにて完結となります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
part3はウラウラ島編後に書く予定です。
では、さようなら。
 ▼ 487 ーピッグ@チルタリスナイト 17/08/21 18:45:15 ID:1rlvWQSs NGネーム登録 NGID登録 m 報告
面白かった 乙
 ▼ 488 ングース@ホノオZ 17/08/21 18:50:53 ID:D7hFV73g NGネーム登録 NGID登録 m 報告
乙!
 ▼ 489 ーシャドー@くさのジュエル 17/08/21 21:00:42 ID:e80gISxU NGネーム登録 NGID登録 報告
乙!
面白かった
 ▼ 490 ワルン@すごいつりざお 17/08/21 21:02:42 ID:JIZzEOtI NGネーム登録 NGID登録 報告
結局マオの退学の危機はどうなったのか
 ▼ 491 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/21 22:20:13 ID:/56u0Bkg [22/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
>>490
全ての元凶である(授業を提案した)ククイが、治療費諸々を全額負担しました。
その後、クラスメイト達の協力もあって(出来るだけマオの店で外食したり、お店手伝ったり)元通りになりました。

因みに、カキはマオがホシに事情を説明して解決。再び、お兄ちゃんと呼んでもらえる事に。

スイレンは奇跡的に回復。マーマネは大した事ないし大丈夫。

リーリエは一時期シンジになりましたが、次の日には元に戻っていました(本人は黒歴史扱いしている)。しかしそれを機にポケモンに触れるようになり、今ではカキと並べるくらい強くなりました。
 ▼ 492 ブリー@ぎんのはっぱ 17/08/21 23:17:33 ID:.xMX9F1E NGネーム登録 NGID登録 m 報告
イワンコ進化回まだ自分とこで放送されてないのに読んじゃった
ウラウラ編も待ってるわよ
 ▼ 493 アル@なぞのすいしょう 17/08/21 23:51:07 ID:EQjHTCao NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイの財布がヤバい
 ▼ 494 ゲボウズ@くろおび 17/08/22 00:22:55 ID:7vsMTpXQ NGネーム登録 NGID登録 m 報告
>>398
シロデスナから出てきたシンジ???
 ▼ 495 彦◆kDdT4vyqmg 17/08/22 10:37:37 ID:vM0SxMng NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
>>494
サトシが飲み込まれたように、シロデスナの中に入る事が出来ます。
普通なら出られず精気を吸われますが、シンジはトレーナー(主人)であるため、自由に出入り出来、精気も吸われないのです。
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