▼  |  全表示194   | << 前100 | 次  |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |   ▼   
                  スレ一覧                  
SS

【暑い日/寒い日SS】夏、秋、冬、春になっても僕らは

 ▼ 1 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/10 21:06:54 ID:56hYGUYc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
季節。

それは春、夏、秋、冬に分かれている。

春は暖かく、出会いの季節。

夏は暑く、お祭り騒ぎ。

秋は涼しく、木の実が実る。

冬は寒く、みんなおやすみ。


ここはイッシュ地方。

他の地方にはない、"四季"がある特別な地方──。
 ▼ 155 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 16:39:23 ID:/ov.Wm.g [1/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マリル「そうよ! あたしはいつも、シキジカから元気をもらえたの!」

クルマユ「……ぼくもまゆ……!」

シキジカ「みんな……」グスッ

シキジカ「ありがとう……!」


私が心細くなっても、仲間たちが支えてくれる。

これからもみんなで協力して生きていこうと思った。
 ▼ 156 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 17:42:08 ID:/ov.Wm.g [2/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日。


シキジカ「ふわぁ……ん?」

シキジカ「わぁ……!」


起きたときに目に入ったのは、一面の銀世界だった。


マリル「きのみ取っておいてよかったわね……」

タマゲタケ「ああ……」

クルマユ「ま……」


いつもに増して、寒いのだが……。

私が思いついたのは。

その考えは。
 ▼ 157 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 17:42:52 ID:/ov.Wm.g [3/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シキジカ「ねぇみんな! 雪合戦しない?」

三匹「!?」

マリル「し、シキジカ……何言ってるの?」

タマゲタケ「そ、そんなの寒いに決まってるじゃないか……」

クルマユ「まゆまゆ……」ブルブル

シキジカ「流石に私だってバカじゃないよ? ……でも、寒さに慣れるのにはうってつけだと思って……」

三匹「……」

タマゲタケ「……よし、やるか」

マリル「う……寒いけど、慣れるため、慣れるため……」

クルマユ「まゆ……!」
 ▼ 158 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 17:43:17 ID:/ov.Wm.g [4/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
雪合戦……といっても、私は玉を作ることが出来ないので、雪かけになってしまう。

まあ、気にしない、気にしない!


マリル「えいっ!」ボフッ

タマゲタケ「あぶっ……! 冷たい……!」

タマゲタケ「お返しだ!」ボフッ

マリル「ぶへぇ! 冷たっ!」

クルマユ「ま……ゆゆゆゆゆ!!」バババババ


バサァ……ッ!


マリル「クルマユ、凄い……」

クルマユ「まゆ!」ドヤッ
 ▼ 159 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 17:43:35 ID:/ov.Wm.g [5/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シキジカ「雪かけーっ!」バッ

タマゲタケ「やったなー! 」ボフッ

シキジカ「ひゃう!」ズテンッ

タマゲタケ「大丈夫k……」

シキジカ「隙あり〜」バサッ

タマゲタケ「なっ……!」

マリル「あははは! タマゲタケ真っ白ー!」

タマゲタケ「やられた……うぅ……」

マリル「それそれぇ!」ボフッ

クルマユ「まゆまゆぅ!」ボフッ

シキジカ「いっけぇー!」バッ


みんなが疲れるまで雪合戦は続いた。

雪は冷たかったけれど、心はとても暖かかった。
 ▼ 160 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 18:45:38 ID:/ov.Wm.g [6/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
仲間たちのおかげで、少しずつ元気を取り戻してきた……ある日。


シキジカ「……!」ピクッ

マリル「シキジカ、どうしたの?」

シキジカ「誰か来る……!」

シキジカ「ちょっと見てくる!」ダッ


ユラ……


シキジカ「こっちに近づいて……」

シキジカ「!!」


死ぬほど驚いた。

目の前に立っているのは……。


……リーフィアだった。
 ▼ 161 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 18:45:55 ID:/ov.Wm.g [7/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シキジカ「リーフィア!?」ダッ

リーフィア「……シキジカ……」


ギュッ……


シキジカ「良かった……生きてたんだね……」

リーフィア「……ごめんなさい……勝手に出ていって……」

シキジカ「大丈夫……また戻ってきてくれたから……」


抱きしめたリーフィアの体は、前に見たときよりも小さく、痩せていた。

そして、とても冷たかった。
 ▼ 162 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 18:46:12 ID:/ov.Wm.g [8/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シキジカ「とりあえず住処に帰ろう!」

リーフィア「うん……」


シキジカ「みんな!」

タマゲタケ「どうしt……リーフィア!!」

マリル「リーフィアが帰ってきた!」

クルマユ「まーゆゆ! まゆゆゆ!」

リーフィア「……ただいま。迷惑かけて、ごめんなさい」


それから、リーフィアが見つかったという情報が広まり、6番道路のみんなで喜んだ。

だが、それも束の間……。
 ▼ 163 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 19:25:48 ID:/ov.Wm.g [9/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ある日。

リーフィアがみんなに話したいことがあるといって、仲間のみんなやケンホロウ、ハハコモリを呼び出した。


リーフィア「……みんなに伝えなきゃいけないことがある」


一同が静まり返る。

私は、どうしても最悪の場合を考えてしまう。

ちがう、よね……?



リーフィア「僕、もう死ぬんだ」



私の目から、涙が零れた。

なんで、最悪が実現してしまったのだろう。
 ▼ 164 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 19:26:22 ID:/ov.Wm.g [10/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーフィア「今まで言えなくてごめん……」

リーフィア「いなくなったのも、死ぬところを見せたくなかったから……」

リーフィア「……でも、戻ってきちゃった……」ポロッ…

リーフィア「……やっぱり寂しくて……みんなに会いたくて……」ポロポロ

シキジカ「リーフィア……」


リーフィアは泣いていた。

そうだ。
寂しかったのは私だけじゃない。

辛かったのは一緒なんだ。


リーフィア「元々わかってた……僕が"寒さ"に弱いことくらい……」

リーフィア「でも、言い出せなくて……」


リーフィア「……僕が元いたアローラ地方はとても暑くてね、僕は暑いのに慣れちゃったんだ」

リーフィア「それに、ここに来る際にたくさんの攻撃を受けて、体もボロボロで……」

リーフィア「それに、リーフィアはくさタイプだから……寒さに弱いでしょ?」

シキジカ「私が……私が森につれていかなければ……!」

リーフィア「いや、僕は感謝してるよ」
 ▼ 165 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 19:26:47 ID:/ov.Wm.g [11/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シキジカ「え……?」

リーフィア「僕、この姿がとても気に入ってるんだ」ニコッ

シキジカ「リーフィアぁ……」グスッ


ハハコモリ「……もう……手遅れなの?」

リーフィア「ママ……うん」

リーフィア「僕はハンターに捕まってね……必死に逃げて、やっとここにたどり着けたんだけど、もうそのときから……」


そうか。

外面からは見えないだけで、内面の傷は回復してなかったんだ……。

リーフィアはずっと背負っていたんだ……。
 ▼ 166 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 19:28:48 ID:/ov.Wm.g [12/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マリル「リーフィア……」ウルウル

タマゲタケ「……」グスッ

クルマユ「まゆま……? まぁゆ……」シュン

リーフィア「みんな……ごめん」


リーフィア「……残された時間、楽しみたいと思う」ニコッ

ケンホロウ「そう……だな。最後は楽しい思い出を残そう」


リーフィアの顔は笑顔だったが、どこかぎこちなかった。

楽しい思い出作らないと。

リーフィアを、悲しい気持ちのまま死なせるわけにはいかない。
 ▼ 167 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 19:29:10 ID:/ov.Wm.g [13/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
話が終わったあと、リーフィアは休むために眠った。

そのまま死んでしまいそうなほど綺麗な寝顔で悲しくなった。


ハハコモリ「……これ以上、誰かを死なせたくなかった……」グスッ

ケンホロウ「ハハコモリ……」

ハハコモリ「なんで……! なんでリーフィアが……! うぅ……」

クルマユ「まま……」

ハハコモリ「残りの時間は、最高のものにしてあげないと……。あっさり死ぬのはもう、たまらないわ……」

マリル「そうだね……」

シキジカ「そのためには、私たちが悲しんでちゃ、ダメ……か」

ハハコモリ「そうね。みんな、笑顔でいましょう」


笑顔。

意外と難しい。

作り笑いは出来るけど、心の底から笑うことはあまり出来ないものだ。
 ▼ 168 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 19:57:35 ID:/ov.Wm.g [14/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日。

リーフィアが起きる。

死んでなくてよかった……。


シキジカ「おはよ、リーフィア!」

リーフィア「おはよう、シキジカ」


リーフィア「おはよう、みんな」

マリル「おはよう! ご飯の準備出来てるよ!」

シキジカ「この前、きのみたくさん取ってきたから、いっぱい食べていいよ!」

リーフィア「じゃあ、お言葉に甘えて……」

シキジカ「では」

みんな「いただきまーす!」
 ▼ 169 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 19:57:52 ID:/ov.Wm.g [15/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シキジカ「そういえばリーフィア」

リーフィア「?」

シキジカ「いなかった間はどう生き延びていたの?」

リーフィア「……少しでも寒さを防げるようにって、ホドモエシティの建物内にいたの。食料は人間からもらって」

シキジカ「人間かぁ……」

マリル「私たちは人間が敵よ……」

タマゲタケ「ゲットされるのは好まないからな……」

リーフィア「そうなんだ……」
 ▼ 170 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 19:58:16 ID:/ov.Wm.g [16/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それから、リーフィアとの最期の時間を楽しむために、色々なことをした。

マリルとマリルリがまたパフォーマンスしたり……。

ママやクルマユが、葉っぱの洋服を作ってみんなにプレゼントしたり……。

寒さにも負けないくらい、みんな盛り上がった。


リーフィア「シキジカ」

シキジカ「……」

リーフィア「最後のバトルをしよう。あなたと、バトルがしたい」

シキジカ「……わかった」


このバトル、最高のものにしないと。
 ▼ 171 ンヂムシ@トレジャーメール 17/08/16 20:00:23 ID:NvmtgXQo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スレタイ既視感あると思ったらポストに声を投げ入れての歌詞か
 ▼ 172 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 20:36:39 ID:/ov.Wm.g [17/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
……お互い、向かい合う。

一斉に飛びかかった。


いつものように、当たるわけにはいかない。

横へ避け、リーフィアのでんこうせっかを空かした。


シキジカ「"エナジーボール"!」


ボンッ!


効果は今一つだが、地道に体力を減らしていく。
 ▼ 173 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 20:37:05 ID:/ov.Wm.g [18/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーフィア「っ……! "マジカルリーフ"!」


やっぱり。

リーフィアは、この前と同じように周りをマジカルリーフで囲んだ。

これで、攻撃を当てづらくなってしまった。


でも。

上からなら……!


私は高く飛び、リーフィアの真上にまでやってくる。


シキジカ「"にどげり"ぃ!」

リーフィア「……っ!」


ダンッダンッ


リーフィアが、不意打ちにたじろぐ。

今の攻撃で、マジカルリーフバリアが解けたようだ。
 ▼ 174 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 20:37:27 ID:/ov.Wm.g [19/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーフィア「くっ……。なら……"リーフブレード"!!」シュインッ

シキジカ「!!」


リーフブレード!?

そうか、知らない間に覚えたんだ。


リーフィアは、頭にある曲がった葉っぱに力を貯めた。

緑色の光が光っている。


でも、リーフブレードもくさタイプのわざ。

だから私には効かない……けど。

なにか企んでるはず……。
 ▼ 175 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 20:37:49 ID:/ov.Wm.g [20/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
向こうが仕掛けてこないので、こっちから行く。


シキジカ「"とっしん"!」ダッ


だが。


リーフィア「……ッ!」カッ!

シキジカ「うわぁっ!」ズザザ…


リーフィアのリーフブレードで跳ね返されてしまった。

リーフィアは、リーフブレードを攻撃のためでなく、防御のために使っている……!
 ▼ 176 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 20:38:20 ID:/ov.Wm.g [21/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーフィア「"でんこうせっか"!」ダダッ


ドカッ……!


倒れていた私に、すかさず攻撃が降りかかる。

今日は晴れじゃないからようりょくそは発動しないけど、リーフィアは充分速い。



それからも、技を打ち合って──。



『"おんがえし"!!』



ブォォォォォォォォオオオオオオオンッ……!
 ▼ 177 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 20:38:35 ID:/ov.Wm.g [22/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



シキジカ「お疲れ様。最後のおんがえし、凄かったよ」ニコッ

リーフィア「ふふ、ありがとう。最高威力を出せたからね……!」ニコッ


このとき、私は笑顔になれた。

作り笑いじゃなくて、自然の。


バトル。

あの争いがあってから、やらなくなってしまったけど、リーフィアのおかげで大切さがわかった気がする。

なにより……楽しい!
 ▼ 178 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 21:30:28 ID:/ov.Wm.g [23/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
──ある日。

今までで一番、とても、とても寒い日。


みんなに見守られて。



リーフィアは、星となった──。
 ▼ 179 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 21:31:02 ID:/ov.Wm.g [24/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シキジカ「……うぅ……う、うわあああああああっ!!」ボロボロ

マリル「し、シキジカぁ……」ポロポロ

タマゲタケ「クソっ……! リーフィア……リーフィア……!」グスッ

クルマユ「……いままで……ありがとうまゆぅ……」グスッ

ハハコモリ「……守りきれなかった」

ケンホロウ「……」

シキジカ「リーフィアぁぁぁぁぁぁぁああああああああっ!!」


私たちは叫んだ。

やり場のないこの気持ちを……。
 ▼ 180 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 21:31:28 ID:/ov.Wm.g [25/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
悲しい、とかじゃない。

もう、"無"だ。

なにもない。

大切なものを失ったから。

仲間たちはいるけど……。

"リーフィア"という存在は、もういない。


私は、呆然としていた。

そのとき、ママから声をかけられた。


ハハコモリ「……シキジカ。ちょっといいかしら」

シキジカ「うん……どうしたの、ママ……?」

ハハコモリ「……これ……リーフィアから預かった手紙と……きせきのタネ」スッ

ハハコモリ「この手紙は、あなたに読んでほしいって……」

シキジカ「……! ありがとう、ママ……」
 ▼ 181 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 21:31:45 ID:/ov.Wm.g [26/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
……リーフィアからの……手紙?


手紙は、葉で作った封筒に包まれていてた。

私は、周りのみんなから少し離れ、緊張しつつも開けてみた。


中には、何枚かの紙があって、そこにはリーフィアが書いた文章がある。


私は、おそるおそる開いてみた。


……この手紙には、どんなことが書かれているのだろう。
 ▼ 182 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 21:33:33 ID:/ov.Wm.g [27/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シキジカへ



あなたがこの手紙を読んでいるとき、僕はもう死んでますか? ……死んでるよね。

僕はあなたと出会って、色々なことを体験することが出来ました。


春。

あなたが傷だらけの僕を助けてくれたこと、絶対に忘れません。
一生の恩です。

そのあと一緒にヒウンアイスを食べたこと、暴走族とバトルしたこと……覚えています。

6番道路に連れていってくれて、"仲間"に入って……とても楽しい日々でした。
マリル、タマゲタケ、クルマユ……。

6番道路のポケモンたち。
ケンホロウ、ハハコモリ、ポワルン、ニョロトノ……。

他にも……。

みんなみんな忘れません。

あなたと初めてバトルしたとき……。
僕は負けてしまいました。
実は悔しかったです。
でも、バトルでわかったことが色々あった。
いいバトルでした。


夏。

ヤグルマの森に連れていってくれて、僕が進化したこと。
進化なんてするとは思ってなくて驚きました。
でも、今ではこの姿が大好きです。
例え寒さに弱くても……。
あの、とても、とても"暑い日"のことはずっとずっと忘れません。

そのあと、あなたとバトルをしたけれど……。
"そうしょく"で全然効かなかった。
あーあ。折角同じくさタイプになれたと思ったのに。
そのときはリベンジ、果たせなかった。

6番道路であった、きのみの収穫を願うお祭り……。
"仲間"以外の方々とも話せて、良かったです。

この夏は、アローラ出身の僕でも、暑い夏だった……。
 ▼ 183 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 21:33:50 ID:/ov.Wm.g [28/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
秋。

一緒にきのみ狩りをしたこと。
お祭りをした甲斐があったのか、たくさんきのみがありましたね。
そのとき食べたきのみ、美味しかった。

バトルでリベンジしたこと。
ギリギリだったけど、勝てて嬉しかったです。
これで、もう悔いはないかな……って。

……僕が消えたこと。
ごめんなさい。
本当にごめんなさい。
でも、日に日に寒くなっていくうちに自分でもわかっていたんです。
あなたに……迷惑をかけたくなくて……。
そしたら逆に迷惑で……。

ごめん。
本当にごめん……。


冬。

冷たい風が吹いても、雪が降っても、離れ離れだったこと。
とてもとても寂しかった。
あなたも同じだったんだね。

なのに僕は……。

やっぱり戻ってきてしまい、真実を告げたとき、とても胸が痛くなりました。

最期にバトルしたこと。
あのバトルのとき、一番楽しかった。
本当に楽しいバトルだった。
もう、やり残した事はない……。


……あなたを残してこの世を去ったということ。

あの日、僕が死んだ日は、とても、とても……"寒い日"でした。

とても、とても寒いと言われていた今年の冬の中でも、一番寒い日でした。
 ▼ 184 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 21:34:06 ID:/ov.Wm.g [29/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『夏、秋、冬、春になっても僕らは──』

叶えられなくてごめんなさい。

僕だって……!
僕だってもっとシキジカと居たかった……っ!
居たかった……のに……。

もっとはやくつたえなきゃ……っておもってたのに。

ごめんなさい。ごめんなさい。


一年間、ありがとう。

あなたがいたから楽しかった。
あなたがいたから笑顔になれた。

また一緒に春を迎えたかった。

もう僕はいないけど、ずっとあなたのことを見守ってる。

あなたと過ごしたこと、ずうっと忘れない。


シキジカ。毎日楽しい日々をありがとう。

あなたは、僕にとってかけがえのない存在。

僕がいなくても……強く生きて。


シキジカ。本当にありがとう。



リーフィア
 ▼ 185 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 21:34:32 ID:/ov.Wm.g [30/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シキジカ「……リーフィア……っ」

シキジカ「お礼を言うのはこっちの方だよ……!」


手紙を読んで、強く生きようと決めた。

いつまでも引きずっていたら、リーフィアが悲しむだけだから。


シキジカ「ママ」

ハハコモリ「……シキジカ」

シキジカ「ありがとう」ニコッ

ハハコモリ「ええ。やっぱり、あなたには笑顔がいちばん似合うわ」ニコッ
 ▼ 186 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 21:55:30 ID:/ov.Wm.g [31/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
──────
────
──


あの、とてつもなく寒かった冬が終わった。

イッシュが氷で覆われていたのは、人間のプラズマ団という組織が、伝説のポケモン"キュレム"を使ってやったことらしい。

でも、"英雄"がそれを倒したのだとか。
おかげで氷は溶け、今少しずつはるにむかっている。

それでもまだ寒いけれど。



「ケンホロウ、あの場所に連れていって」

ケンホロウ「わかった」


私は、ケンホロウに頼んであの場所へ行った。

そう。リーフィアがイーブイから進化した、私のお気に入りの……ヤグルマの森。
 ▼ 187 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 21:55:57 ID:/ov.Wm.g [32/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンホロウ「……着いたぞ」

「ありがとう」


前に来たときと変わっていない。

やっぱり好きだな……。


私は、あの岩の近くまで行く。


ああ、リーフィアとの思い出が蘇ってくる──。


……ふと、岩の前にリーフィアが見えたような気がした。

いるわけないのに。


いや、もしかしたら本当にいるのかも。

私のことが心配で見に来たとかかな?
 ▼ 188 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 21:58:08 ID:/ov.Wm.g [33/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そのとき、私のツノに、一輪だけパッと花が開いた。

これは……リーフィアがやったのかな?


……リーフィアから学んだことは、本当にたくさん。

でも……これからは……。

私一人でも、頑張らないと。


思い出は色褪せない。

あなたと過ごした日々、一生忘れない。


あなたはいなくなっちゃったけど、私なりに頑張るから……。

これからも見守っていてください……リーフィア。







【暑い日/寒い日SS】夏、秋、冬、春になっても僕らは 完
 ▼ 189 かちう◆Xq21k6pIJA 17/08/16 21:58:49 ID:/ov.Wm.g [34/34] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これにて完結です。
今回は四季を題材にしました。
気付いている方もいますが、タイトルは『ポストに声を投げ入れて』の歌詞から取っています。

また、このSSは『暑い日/寒い日SS企画』(http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=633896)に参加しています。
 ▼ 190 ーナイト@パワーレンズ 17/08/16 22:06:08 ID:GcQRfroo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙です
 ▼ 191 ーランス@イトケのみ 17/08/16 22:33:52 ID:SgNcLWWg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 192 ドキング@みどりのプレート 17/08/17 14:16:59 ID:YjdRyOcU NGネーム登録 NGID登録 報告
こういうの弱いんだよ……乙
 ▼ 193 黒の災い◆N/pP1Xva6I 17/08/17 18:23:24 ID:8YxfXgqw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙です!
 ▼ 194 クシーマフォクシー◆ZmNoEZzYKc 17/08/17 19:54:46 ID:2Hv/0qLI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙です
このページは検索エンジン向けの機能制限版の旧ページです。
下URLから閲覧下さい。
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=651620
  ▲  |  全表示194   | << 前100 | 次  |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |  ▲      
                  スレ一覧                  
荒らしや削除されたレスには反応しないでください。
書込エラーが毎回起きる方はこちらからID発行申請をお願いします。(リンク先は初回訪問云々ありますがこの部分は無視して下さい)

. 書き込み前に、利用規約を確認して下さい。
レス番のリンクをクリックで返信が出来ます。
その他にも色々な機能があるので詳しくは、掲示板の機能を確認して下さい。
荒らしや煽りはスルーして下さい。荒らしに反応している人も荒らし同様対処します。




面白いスレはネタ投稿お願いします!

(消えた画像の復旧依頼は、お問い合わせからお願いします。)
スレ名とURLをコピー(クリックした時点でコピーされます。)
新着レス▼