ボスゴドラ「ギャハハハ! 何を訳の分からねェ事言ってやがる! 恐怖で頭がおかしくなったか?」バキッ
バンギラス「心配しなくても、オレ達ァ死にゃあしねェよ。安心して逝きな、ゴミクズ野郎!」ゲシッ
ボロ雑巾のように足蹴にされているミミッキュの目元には、うっすらと涙が滲んでいた。
痛みや死への恐怖からではない。正常な意識が塗り潰される中で、自らがこれから犯すであろう罪を思ったからである。
ボスゴドラはふと、自分の右頬に何か液体のようなものが掛かるのを感じた。
掌で拭ってみると、赤いものがベッタリと付着している。
何かと思って右側を向くと、そこにはバンギラスがいた。
首から上を失ったバンギラスが。
相棒の亡骸を目にしたボスゴドラの頭は混乱する。なぜ、いつ、誰がこのような真似を。
そこで初めて、異様な邪気を放つ存在がいる事に気付く。
自分の足元、先ほどまで自分達が遊んでいた人形男がいた辺りだ。
視線を真下に向けた瞬間、黒く鋭い触腕のようなものに両目を貫かれた。
悲鳴は上がらなかった。同時に喉笛もざっくりと切り裂かれていたから。
ほんの少し残っていた理性は、外敵の死を認識した。
されど破壊衝動は止まらない。他の何者でもない自分自身の事が許せなくて、おぞましくて、殺したくて堪らなかった。
その禍々しい腕を以ってしても、自らの首を刈り取る事は叶わなかった。故に布を剥ぎ取られた怪物は、怒りに任せて壁や地面に腕を振り下ろし、頭を打ち付け、血を流し続ける。
哀しき獣の咆哮が、夜の路地裏に響いた。
完
バンギラス「心配しなくても、オレ達ァ死にゃあしねェよ。安心して逝きな、ゴミクズ野郎!」ゲシッ
ボロ雑巾のように足蹴にされているミミッキュの目元には、うっすらと涙が滲んでいた。
痛みや死への恐怖からではない。正常な意識が塗り潰される中で、自らがこれから犯すであろう罪を思ったからである。
ボスゴドラはふと、自分の右頬に何か液体のようなものが掛かるのを感じた。
掌で拭ってみると、赤いものがベッタリと付着している。
何かと思って右側を向くと、そこにはバンギラスがいた。
首から上を失ったバンギラスが。
相棒の亡骸を目にしたボスゴドラの頭は混乱する。なぜ、いつ、誰がこのような真似を。
そこで初めて、異様な邪気を放つ存在がいる事に気付く。
自分の足元、先ほどまで自分達が遊んでいた人形男がいた辺りだ。
視線を真下に向けた瞬間、黒く鋭い触腕のようなものに両目を貫かれた。
悲鳴は上がらなかった。同時に喉笛もざっくりと切り裂かれていたから。
ほんの少し残っていた理性は、外敵の死を認識した。
されど破壊衝動は止まらない。他の何者でもない自分自身の事が許せなくて、おぞましくて、殺したくて堪らなかった。
その禍々しい腕を以ってしても、自らの首を刈り取る事は叶わなかった。故に布を剥ぎ取られた怪物は、怒りに任せて壁や地面に腕を振り下ろし、頭を打ち付け、血を流し続ける。
哀しき獣の咆哮が、夜の路地裏に響いた。
完
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