【SS】男「ポ、ポケモン移植手術……?」【リメイク】:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】男「ポ、ポケモン移植手術……?」【リメイク】:ポケモンBBS

  ▼  |  全表示715   | << 前100 | 次100 >> |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |   ▼   
                  スレ一覧                  
SS

【SS】男「ポ、ポケモン移植手術……?」【リメイク】

 ▼ 1 1◆zBLfAqPIVA 17/08/24 18:53:57 ID:OchAa.LY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピピピピピピピピピピピピピピピ……!!

五月蝿い。

耳障りにしかならない高音が部屋中に響き渡った。

どうやら……この音は、俺の命の危機を知らせる音らしい……。


白衣の男「やはり……×××の移植は無理があったんですよ……!! このままではこの子……し、死んでしまいます!」


男(死ぬ……だと?)


オーキド「落ち着け!! 絶対に、絶対にこの実験を成功させる……。この子こそが、必ずワシらの希望の灯となるのだ!!」


男(何なんだ? 何が起きているんだ? 一体……)


男(あ、やべぇ……段々、意識が……遠退いて……い、く……




─────────プツン。
 ▼ 376 スマス@ブリーのみ 17/09/25 21:02:05 ID:5iE3.lGU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 377 1◆zBLfAqPIVA 17/09/25 23:48:43 ID:DwTeq40s [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
研究施設。研究班会議室。

老人「……この報告書は誰が書いた?」

研究員「施設に送り込んだ内偵です。ほら、例のアイツですよ。『ミミッキュのキュー・イーディ』」

老人「ああ、そうだったな。……そうか、分かった」

研究員「……レイという男の調査はまだ完全ではないようですね」

老人「レイか……一体何者だ? いつの間に紛れ込んだ? 新人のデータには一通り目を通したが、レイという名の奴はいなかったはずだ」

研究員「そうですねぇ……」
 ▼ 378 1◆zBLfAqPIVA 17/09/25 23:49:36 ID:DwTeq40s [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バタンッ!!!
突然、会議室のドアが開かれた。

???「失礼する!! ……随分としみったれた顔をしているな、どうした!?」

老人「……察してくれ」

???「む? 非常事態でも発生したか?」

老人「隔離施設に異物が紛れ込んだんだよ」

???「異物だとぉ?」


老人「外部からの侵入者……かもしれない」
 ▼ 379 1◆zBLfAqPIVA 17/09/25 23:50:28 ID:DwTeq40s [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
???「しかし、施設の場所を考えてみろ。外部からそんな奴が入ってくる可能性なんて────」

老人「100%あり得ない……そう思っていたんだがな……」

???「……」



老人「研究所内に裏切り者がいる……そう考えるしかなかろう? なあ、イッシュ元チャンピオン、アデクよ……!!」




アデク「ワシを疑っておるのか? 馬鹿らしい、ワシが貴様を裏切るはずが無かろう!!」
 ▼ 380 1◆zBLfAqPIVA 17/09/25 23:52:21 ID:DwTeq40s [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
老人「……すまんな。まぁ確かに、お前が我々を裏切れるわけがないか……フフ」ニヤッ



アデク「腹の立つ奴だ……。それよりも貴様、各地方のチャンピオンが動き出したぞ。どうするつもりだ」


老人「ああ、既に聞いているとも。チャンピオンな……まだ、ここを嗅ぎまわれるのは困るな。洗脳装置は完成間近とはいえ……」


老人「時間稼ぎが必要になる。ブイズ部隊を送るべきか暗殺部隊を送るべきか……いや、そうだ」


アデク「?」

老人「影の三人衆を送り込むことにしよう……! 奴等ならば必ず仕事をこなしてくれる……!!」
 ▼ 381 1◆zBLfAqPIVA 17/09/25 23:55:42 ID:DwTeq40s [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少々短いですが今日はここまで
今作では、2年前のリメイク前には出せなかった7世代ポケモンも活躍させられればなと思います。
 ▼ 382 1◆zBLfAqPIVA 17/09/26 23:20:13 ID:oCtF3b7w NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ーーミミロップ派閥、アジトーー

ミミ「シュン様ぁぁぁぁ!!」ギュゥゥゥゥゥ

シュン「いだだだだっ!! 強く抱き締めるな! 背骨ぇぇぇぇぇっ!! 痛い! 痛い! いだい!」

スイゾー「着いた瞬間から、これか」

ルーズ「ミミさんは元気だねぇ」



ミミ「私、寂しかったー!! シュン様に会えない日々が長すぎるんだもん!」ギギギギ…

シュン「わ、分かったからっ! は、はなせぇぇぇ!」


ミミ「『話せ』って、私たちの結婚式のことを?」

シュン「そっちの『話せ』じゃない! 『離せ』の方の『はなせ』だ!! ていうか、結婚式なんか開かないから!!」



ミミ「チッ」パッ

シュン「いでで……これじゃ、命がいくつあっても足りないよ」
 ▼ 383 1◆zBLfAqPIVA 17/09/26 23:26:34 ID:MTN3fqtg [1/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユキミ「なんか、騒がしいと思ったら……貴方達が来てたのね」

ルーズ「おいっす、ユキミさん!」

スイゾー「ユキミ、レイの奴はどこにいる?」

ユキミ「この廊下を渡った奥の部屋よ。ついてきなさい」

スイゾー「よし、行くか」

シュン「あっ、ボクも行くよ!」

ミミ「私もー!」ピトッ

シュン「だから、くっつくなよ! ミミぃ……!」
 ▼ 384 1◆zBLfAqPIVA 17/09/26 23:29:34 ID:MTN3fqtg [2/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ガチャリ……

レイたちのいる部屋の扉から音がした。
レイはキョトンとした顔をしながら、首を後方に回す。


レイ「……誰ですか?」

シュン「やぁ、レイ君!」

レイ「あ……シュンさん!!」


スイゾー「生きてたか……レイ」

ルーズ「連れてきたよー!!」


レイ「スイゾーさんに、ルーズまで!」

カオル「やっと来たわね……遅いわよ」

シュン「まぁ、いろいろあってね」

シュン「────とにかく皆、無事でよかったよ」

カオル「あ、そのことなんだけどね……」

────────
──────
────
──
 ▼ 385 1◆zBLfAqPIVA 17/09/26 23:30:40 ID:MTN3fqtg [3/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
スイゾー「なるほどな……レイは今後も亀五郎に狙われる可能性が高いって話か」

カオル「ええ、カメックス派閥のしつこさは相当有名だわ」

シュン「うん、まぁ、それは容易に想像できることだ」


カオル「でしょ?だからレイ君はまた、カメックス派閥に追われることになって──────


???「あの……それはないと思います」

カオル「!!」

スイゾー「……誰だ?」


フラー「あの、ボク……フラーと申すものです」
 ▼ 386 1◆zBLfAqPIVA 17/09/26 23:34:56 ID:MTN3fqtg [4/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
フラーと名乗る少年は語る。


レイと出会い、争いに巻き込まれ、ギリギリのところで逃げおおせた──それまでの経緯を全て。


自分がガブリアス派閥の所属で、ガブリエルの手紙を亀五郎に渡すために使いに出された者だということも、洗いざらい喋った。


フラーからの説明を聞き終わった後、重い沈黙が腰を据える。

それから最初に口を開いたのは、シュンであった。
 ▼ 387 1◆zBLfAqPIVA 17/09/26 23:38:54 ID:MTN3fqtg [5/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
シュン「そうか。フラー君は、レイ君とカメックス派閥の縄張りで偶然出会って……それで共に行動していたわけか」

フラー「はい、その通りです」


シュン「しかし、レイ君が亀五郎さんに狙われることはないというのは……一体、どういう意味なんだい?」

フラー「それはですね────」



フラーは静かに口を開き、静止した。

どうやらフラーは、これから話すべき言葉を慎重に選んでいるようであった。

何やら深い事情があるのは間違いない。


その場にいた者全員が口元をキュッと結び、フラーをただひたすらに凝視し続けた。

 ▼ 388 1◆zBLfAqPIVA 17/09/26 23:43:41 ID:MTN3fqtg [6/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
フラー「レイさんは……覚えてますか?」

レイ「え? 何を……?」

フラー「レイさん……。あなたが亀五郎を倒したおかげで、僕たちは逃げることが出来たんですよ!」

レイ「……えっ? ええっ!?」

突如として放たれたのは、あまりにも衝撃の事実であった。

辺りに漂う空気が一瞬にして凝固する。



フラー「その様子だと……覚えてないんですね? あなた、あの亀五郎を一撃で倒したんですよ!?」


ミミ「っ!」

ユキミ「!?」

カオル「えっ……」

リーフ「……」

スイゾー「いっ……?!」

シュン「一撃ィ!?」




レイ「俺が……倒した?」
 ▼ 389 1◆zBLfAqPIVA 17/09/26 23:47:38 ID:MTN3fqtg [7/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
レイの記憶に心当たりはない。

しかし、何故かは分からないが……。

心の奥底からフツフツと熱い感情が込み上げてくるのを、彼は確かに感じていたのである。


シュン「レイ君が……亀五郎さんを倒したのか」


スイゾー「にわかには信じられねぇが……教えろ。その時、何があった?」

フラー「……それは────




──────────
────────
──────
────
──
 ▼ 390 1◆zBLfAqPIVA 17/09/26 23:49:57 ID:MTN3fqtg [8/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
その頃……。


トキワシティの郊外に位置する【トキワの森】という場所で、シロナはある人物が来るのを待っていた。


シロナ(ワタルさんから渡された紙切れでは、ここで待ち合わせをすることになっているけど……)




シーーーーーン……





シロナ「誰の気配もしないわよねぇ」

ガブリアス「ガブゥ……」

シロナの呟きにパートナーのガブリアスが同調する。


シロナ「それにしても一体、誰が来るのかしらね」

ガブリアス「ガブ?」
 ▼ 391 1◆zBLfAqPIVA 17/09/26 23:52:52 ID:MTN3fqtg [9/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
首を傾げるガブリアス。

暫くその場でじっと待っていると……異変は何の予感すら感じさせずに突然起きた。


ガブリアス「ガブ……!?」

シロナ「……どうしたの? ガブリアス」

ガブリアス「ガブゥ!!!」


突然、ガブリアスが唸りを上げながら動き出す。
姿勢を低くし、頭を前につき出した。


これは……ガブリアスの戦闘態勢!


ガブリアスがこのポーズをとったということは──それすなわち、すぐ近くに敵がいるということだ。

シロナも思わず身構える。
 ▼ 392 1◆zBLfAqPIVA 17/09/26 23:56:37 ID:MTN3fqtg [10/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
シロナ「ガブリアス、もしかして!」

ガブリアス「ガブゥ……ガブゥ!!!」


ガブリアスは確実に感じ取っていた。

この近くにいる敵意を持った存在に。
その敵意は間違いなく、シロナたちに向けられている!



シロナ「この近くに敵がいるのね!?」

ガブリアス「ガブゥ!!!」


ガブリアスの天性とも言うべき野生の本能は、既に敵の気配がする場所を突き止めていた。

ここから三時の方向────オレンの実がなる木の下にある茂み。

必ずそこに、何かがいる!



ガブリアス「ガァァァァァァァ!!」
 ▼ 393 1◆zBLfAqPIVA 17/09/26 23:58:38 ID:MTN3fqtg [11/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ガサガサッ

ガブリアスが吠えたその瞬間。
茂みから怪しい影が飛び出してきた。


シロナ「あれは───ドサイドン!?」

ドサイドン「ドサァァァァ!!」


姿を現したのは、巨大なドサイドンである。
その眼光は鋭く、まるでガブリアスを突き刺すように睨み付けている。
 ▼ 394 1◆zBLfAqPIVA 17/09/27 00:03:15 ID:0MSado4Y [1/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
シロナ(このドサイドンは野生? でも、ドサイドンは一般的に野生で現れることはないはずだけど────)

シロナ「……」


沈黙が続く。
相手の出方を探る両サイド。

ガブリアスは再び前傾姿勢になり、いつでもあらゆる攻撃に対応できるよう集中した。


しかし、ドサイドンがこのガブリアスを恐れることは決してない。
むしろ、ガブリアスを威圧していた。

自分の力量に余程の自信があるのだろう。

鼻息荒くして、ドサイドンはジリジリと滲み寄ってくる。
そして、戦況は急に動き出した。


ドサイドンが自らの角を突き出し、突進してきたのである!
 ▼ 395 1◆zBLfAqPIVA 17/09/27 00:06:16 ID:0MSado4Y [2/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
ドドドドドド……!!


シロナ「来たわね……ガブリアス! そのまま受け流して!!」

ガブリアス「ガァァァァァァァ!!」


突っ込むドサイドンの腕の下を抜け、そのままガブリアスはドサイドンの脚を掴む。

ドサイドンの突進────その勢いを活かし、ガブリアスはドサイドンを思いきり地べたに投げ捨てた!!
 ▼ 396 1◆zBLfAqPIVA 17/09/27 00:11:48 ID:0MSado4Y [3/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
ズズゥゥゥゥンッ!!!

ドサイドンの巨体が地面へ打ち付けられる。
それと同時に、軽い地震を錯覚させる揺れが、シロナの足下をおぼつかせた。

シロナ「……」

ドサイドン「ゴァァァァッ!!!」ムクッ……


そんな強烈な攻撃を喰らいながらも、ドサイドンは悠々と立ち上がる。

恐らく、今の技で与えたダメージはほぼ0だ。
そう言っても過言ではない。



シロナ(……なかなかタフじゃない)

シロナは再び身構えた。


ドサイドン「ドサァァァァ!!!」


ドサイドンの咆哮が天高く響き渡る。
ここから、第2ラウンドが始まる。

シロナはガブリアスに最大級の技を指示した。
まさに、先手必勝とも言える策である────!!

シロナ「行きなさいガブリアス!! ギガインパクトッ!!」


ガブリアス「ガァァァァァ────

ガブリアスが攻撃を仕掛けようとする。

その時だった────
 ▼ 397 1◆zBLfAqPIVA 17/09/27 00:17:35 ID:0MSado4Y [4/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
???「そこまでだ!!」


シロナ(!?)

男の低い声が木々を抜け、森中に反響する。

突然の出来事にシロナは驚いたが、更に驚愕すべきは、あの好戦的なドサイドンが一瞬にして大人しくなったことである。

まるでブリーダーに厳しくしつけられた犬のように、ドサイドンはその場に座った。


???「……俺のドサイドンをけしかけてみたが、なかなかどうして強いじゃないか。流石はチャンピオンというべきか」

黒い服に身を包み、山高帽を深く被った男は、奥の茂みからゆっくりとその姿を現した。

シロナ「誰ですか」

???「お前がシロナだな? ここでワタルから待っているように命令されている……そうだな?」

シロナ「……! ワタルさんのことを知っているということは、あなたが待ち合わせ相手の……!!」


???「悪かったな、いきなり試すようなことをして。……おっと────その前に、自己紹介をしなければならないな」



サカキ「私は元トキワジムジムリーダー。地面タイプ専門のサカキだ……!」
 ▼ 398 1◆zBLfAqPIVA 17/09/27 00:17:59 ID:0MSado4Y [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
ひとまずここまで。
次回更新をお待ち下さい。
 ▼ 399 クーン@ギンガだんのカギ 17/09/27 20:27:32 ID:JOMxKw6U NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
支援
 ▼ 400 ャラコ@おいしいみず 17/09/27 22:52:40 ID:/YI0G1.E NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
支援
 ▼ 401 1◆zBLfAqPIVA 17/09/27 23:54:57 ID:k6882vog [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
場所は戻り、ミミロップ派閥アジトへ。
ライはこれまでの経緯を全て話した。

皆がその話に耳を傾け、固唾を飲んだ。

特にレイは信じられないと言った様子で、愕然とした表情を浮かべている。


ライ「――――――ということがありました。」

ライが話し終ると同時に、静寂が空間を包み込む。

シュン「その話……冷静に考えると、レイ君の能力がついに発動したってことだね…」


最初にその静寂を打ち破ったのは、シュン。
続いて、スイゾーが言葉を続ける。


スイゾー「あの亀五郎を倒すほどのチカラ……それがレイの能力か。レイはその時の記憶……まっったくないのか?」
 ▼ 402 1◆zBLfAqPIVA 17/09/27 23:55:50 ID:k6882vog [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レイ「は、はい……気絶してましたし」

ミミ「つまり、気絶してる間に勝手に能力が発動したってこと?」

ルーズ「ん〜、難しくてわかんないや」

カオル「それにしても……亀五郎を一撃で倒す能力ってどういうことなの?」


シュン「謎は深まるばかりだなぁ……」

スイゾー「レイ、今はその能力使えないのか?」


レイ「そ、そうですね。俺……そもそも能力を使った記憶もありませんし」
 ▼ 403 1◆zBLfAqPIVA 17/09/27 23:57:22 ID:k6882vog [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルーズ「結局、何も分からずじまいかぁ、チェッ」

カオル「────それで話を戻すけど。亀五郎は今、レイにやられて行動不能ってわけよね」

ライ「はい、多分」


シュン「それなら確かに、今はカメックス派閥からの追撃を警戒する必要はないかもしれないってことね」


シュン「……」

スイゾー「どうした?」

シュン「いや、この施設もかなり物騒になってきたよねと思って……」

スイゾー「何を今更」
 ▼ 404 1◆zBLfAqPIVA 17/09/28 00:00:37 ID:j1Efi0eY [1/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シュン(ここからおさらばする日も近いってことか……。ガブリエルの提案、案外間違いではないのかも……)

シュン(施設からの脱走計画……。数年前に企てたあの時も……ガブリエルはある意味で正しかったのかもしれない)




シュンはふと息を吐き、回想した。

今から数年前。
自分がまだ新人だった頃……。

後に「施設大脱走事件」と呼ばれる出来事を起こす────更に前の記憶……。
 ▼ 405 1◆zBLfAqPIVA 17/09/28 00:05:53 ID:j1Efi0eY [2/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
=数年前、隔離施設にて=



あの時代の隔離施設には、派閥という枠組みは出来ていなかった(後にガブリエルが派閥を作り、他のランカー達もそれに続くという形になる)。

そうだ。あの頃は、皆が個々に自由に生きる環境だったと言えるだろう。



亀五郎「ヒック……。酒が足りねぇ……ウィック」グビグビッ

モブ1「また、亀五郎のおやっさん酔っぱらってるよ」

モブ2「あの人も年齢の割に大した酒豪だねぇ……」
 ▼ 406 1◆zBLfAqPIVA 17/09/28 00:07:51 ID:j1Efi0eY [3/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バン「おうぅ、暴れたりん……! もっと覇気のある奴ァおらんのか、ごらぁ!!」

モブ3「向こうでは暴君バンが怒り狂ってるぜ」

モブ4「おおぅ、怖ぇ怖ぇ!」



シュン「なるほど、あそこで暴れてるのがランク4位バンギラスのバン……」ブツブツ

シュン「向こうで大酒をかっ喰らってるのが、ランク6位カメックスの亀五郎」ブツブツ

ガブリエル「あれらが施設上位のランカー達ってわけか」
 ▼ 407 1◆zBLfAqPIVA 17/09/28 00:09:41 ID:j1Efi0eY [4/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
数年前。
シュンとガブリエルは同期の新人だった。

そういう縁もあり、彼らは共に行動することが多かったのである。



ガブリエル「つまり、奴等をぶち倒せば、俺たちが天下を掴み取れるってことだな?」

シュン「……そう簡単にいくとは思えないけどな」


ガブリエル「カァァァ……それじゃダメだろ、シュン君よぉ。もっと自信と野望を持たないとさぁ!」


シュン「うーん、そうなのかなぁ」
 ▼ 408 1◆zBLfAqPIVA 17/09/28 00:14:35 ID:j1Efi0eY [5/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
========
ランク表

一位 デオキシスのリボース
二位 ゲンガーのゲン
三位 フーディンのディンゴ
四位 バンギラスのバン
五位 マシェードのエードリアン
六位 カメックスのカメゴロウ
七位 サザンドラのサザンクロス
八位 サーナイトのカオル
九位 カイリキーのリキ
十位 プーピッグのピッグ
十一位 ホルードのスイゾー

========


ガブリエル「ところでシュン君。その紙は何だい?」

シュン「ボクが情報を集めて独自で纏めたランキング表だよ。それぞれのランカー達の特徴も出来るだけ書いてある」

ガブリエル「カメゴロウは大酒飲み……一日の大半を酒を飲んで過ごしている……起床時間は午前五時あたりと早め────って、おいおい凄いじゃねぇの! これ!!」


シュン「ここに載ってるランク上位の奴にはあまり近づかないほうが良いなと思うんだけど」

ガブリエル「へへへ……何を言ってんだよ。むしろ積極的にアプローチしてぶっ倒してこうぜ、オイ!!」

シュン「だからぁ……無駄な戦いだけはしたくないんだって」
 ▼ 409 1◆zBLfAqPIVA 17/09/28 00:17:28 ID:j1Efi0eY [6/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガブリエル「なぁ、シュン君よ。折角、俺たちは辛い移植手術を乗り越えて、ここまでたどり着いたんだ」

ガブリエル「俺たちにはとんでもねぇ能力がある!! それを活かさないなんて勿体なくねぇか?」


シュン「そ、そうは言っても……」


ガブリエル「俺がお前と行動する理由、分かるか? お前が強いからさ!! お前と俺が手を組めば、何だってやれる気がするぜ」


シュン「う、うーん……?」


ガブリエル「そうさ、俺たちがランク上位に這い上がれれば、外出許可なんてものまで貰えるかもしれねぇじゃんか」

ガブリエル「やってやろうぜシュン君、こいつぁ謂わば下克上だ!! まずはランク上位の下の方から……ホルードのスイゾーを狙ってやろうや!!」


シュン「ホルードの……スイゾー」
 ▼ 410 1◆zBLfAqPIVA 17/09/28 00:21:22 ID:j1Efi0eY [7/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────まさに「個」の強さが求められた時代。

争いの元となるのは、いつもランキング関連のことであった。

そもそも、この施設でランク上位になるメリットは三つある。

一つ目は、酒や煙草などの嗜好品の優遇。
二つ目は、寝床や食事場など環境の優遇。

そして、三つ目。
ランク上位の者には隔離施設から出る権利を渡される場合があるのだ。

隔離施設から出る権利を渡されるのは「ランク上位かつ、研究所に従順であること」という条件こそあったものの、施設にいる殆ど全員がそれを狙うことに変わりはなかった。

そして、ガブリアスのガブリエル。
エルレイドのシュン。

この二人もまた、ランク上位を狙う者であった。(もっともシュンに関しては、戦い自体を好んでないようではあったが)



そんな二人が最初に狙う標的──その名は、ホルードのスイゾーである。
 ▼ 411 1◆zBLfAqPIVA 17/09/28 00:24:19 ID:j1Efi0eY [8/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃、研究所のある一画では……。

サザンクロス「漆黒に塗れし闇より出で来るは、運命に抗う三つ首の番人、サザンクロス!!」

サザンクロス「────嗚呼、見参である」


スイゾー「まぁた、お前か……サザンクロス」


サザンクロス「フフフッ、スイゾー君よ! 我に怯えているな……そのまま我がオーラの前にひれ伏すがいい!!」


スイゾー「そもそもお前なんぞに怯えてなんかいねぇし、何度来ても答えは同じだ。……俺はお前の下には絶対につかねぇよ」


サザンクロス「何故だ!? 我等が手を組めば、あの憎きデオキシスのリボースだって倒せるかも知れぬのだぞ!?」


スイゾー「……あのなぁ」


ピッグ「ブヒヒヒヒッ」


スイゾー「ピッグ……お前もサザンクロスと手を組んだのか?」


ピッグ「ブヒヒッ、ボキュはそういう楽しそうなことが大好きなんでね!」
 ▼ 412 1◆zBLfAqPIVA 17/09/28 00:24:44 ID:j1Efi0eY [9/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
========
file13

サザンドラのサザンクロス
ランク七位(数年前の時点で)

手を禍々しい竜の形に変化させることができる。
本人もサザンドラの姿へと変化することができ、
身体能力・飛行能力が抜群に優れている。
……重度の厨二病。


6まいの はねで そらを とびつづけ
うごくものを てきと おもいこみ 
おそう きょうぼうな ポケモン。
りょううでの あたまは 
のうみそを もたない。 
3つの あたまで すべてを たべつくし 
はかいしてしまう。

ブラック・ホワイト図鑑説明文より抜粋。

========
 ▼ 413 1◆zBLfAqPIVA 17/09/28 00:25:18 ID:j1Efi0eY [10/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
========
file14

ブーピッグのピッグ
ランク九位(数年前の時点で)

厄介な洗脳能力をもつ。
本人自体の戦闘能力は低いが、
エスパーの力で精神力の弱い者を操ってしまうのが非常に厄介。
洗脳能力を使うとき、謎のステップが必要らしい。

サイコパワーの はどうを くろしんじゅで 
つよめ じゆうじざいに 
あいてを あやつる ポケモン。
ちからを つかうとき 
はないきが あらくなるぞ。
くろしんじゅを りようして ふしぎな 
ちからを つかうとき きみょうな 
ステップで おどりだす。
くろしんじゅは びじゅつひんの かちを もつ。

ルビー・サファイア図鑑説明文より抜粋。
========
 ▼ 414 1◆zBLfAqPIVA 17/09/28 00:26:16 ID:j1Efi0eY [11/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>413
訂正、ブーピッグのピッグはランク10位です。
 ▼ 415 ンチャム@はかせのてがみ 17/09/28 00:26:19 ID:.NNJsleY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ホルードのスイゾー
 ▼ 416 1◆zBLfAqPIVA 17/09/28 00:26:42 ID:j1Efi0eY [12/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ひとまずここまで。
またこれくらいの時間に更新予定。
 ▼ 417 ュゴン@ミュウツナイトY 17/09/28 20:28:10 ID:f0nCozT2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>401
ライじゃなくてフラーでは?
 ▼ 418 ンボラー@とんでもこやし 17/09/28 22:27:31 ID:7PtzK7eM NGネーム登録 NGID登録 報告
そういやリメイク前だと名前ライだったな
レイとライが並んでると見にくかったから改名してよかったと思うよ
 ▼ 419 1◆zBLfAqPIVA 17/09/30 23:26:31 ID:rAqcJ9l. [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>417
その通りでございます
度々ミスを見逃してしまい申し訳ありません

では気を付けつつ投稿していきます
 ▼ 420 1◆zBLfAqPIVA 17/09/30 23:28:27 ID:rAqcJ9l. [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サザンクロス「スイゾー君……。いや、貴様……我が配下になるのを拒んだこと……一生後悔することになるぞ」


スイゾー「へへっ、どうだかねぇ」


サザンクロス「帰るぞ……ピッグ!!」


ピッグ「ヘイヘイ」


サザンクロス「次にまみえし時は……血塗られた聖戦が繰り広げられることだろう!!」ザッ


スイゾー「ったく……面倒なことになったなぁ」
 ▼ 421 1◆zBLfAqPIVA 17/09/30 23:31:35 ID:rAqcJ9l. [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
同時刻、研究棟会議室。

老人「そろそろ……ランク上位の人間をスカウトする時期になりそうだな」

研究員「そうですね、どういたしましょう? リボース殿はリーダーの身内なので問題ないとして、スカウトするとすれば、『ゲン』『サザンクロス』『ピッグ』『スイゾー』『カオル』あたりになりますが」


老人「そうだな。亀五郎とバンは気性が荒く手が付けられんし。ディンゴとリキは何を考えているのか想像もつかん。まったく……ランク上位の実験体はどうも癖のある奴等ばかりで困る」


研究員「では、施設職員に彼らのスカウトを指示する方向で話を進めておきます」


老人「そういえば……例の計画は進んでいるのかね」


研究員「ん……ええ、【壱・弐計画】のことですね?ミュウの細胞は来週にも移植されます。移植先の健康状態も十二分に優れております故、事はスムーズに進行することでしょう」


老人1「ぬかるんじゃないぞ。ミュウの移植が終われば、次は念願のミュウツー移植に着手するのだからな」
 ▼ 422 1◆zBLfAqPIVA 17/09/30 23:33:11 ID:rAqcJ9l. [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────当時、ポケモン移植研究棟では、ある一大計画が練られていた。

「壱・弐 計画」と呼ばれているそれは、ミュウとミュウツー────これらの伝説と幻の細胞を移植し、史上最強の生物兵器を作り出すことを主旨としたプランだ。

研究棟全体が最も力を注いだプロジェクトとも言えるだろう。


実はこの計画、ミュウ細胞の移植までの過程は全て成功することになる。

その後が問題なのだ。
ミュウの移植手術が成功し、ミュウ人間が誕生したその直後。
ミュウツー細胞が保管された瓶が何者にか盗まれてしまい、プロジェクトは忽ち頓挫してしまったのである。

ミュウツーの細胞は誰に盗まれ、どこに消えてしまったのか……。

この話を語るのはまた別の機会にすることにしよう。

今はシュンの回想に場面を転換する。
 ▼ 423 1◆zBLfAqPIVA 17/09/30 23:33:53 ID:rAqcJ9l. [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
==シュンとガブリエルの寝床==

シュン「ねぇ、ガブリエル君」

ガブリエル「んー、どした?」


シュン「ガブリエル君は……なんでランク上位にそこまでこだわるの?」


ガブリエル「何でって……この手術で俺たちはポケモンの力を手にすることが出来たんだ」

ガブリエル「そんな素晴らしい力、使わねぇと勿体ないだろ……」


シュン「……本当にそれだけ?」


ガブリエル「ああ、それだけだ」


シュン「……」


ガブリエル「……」
 ▼ 424 1◆zBLfAqPIVA 17/09/30 23:36:31 ID:rAqcJ9l. [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガブリエル「……俺はな、親もいなけりゃ血の繋がった兄弟もいねぇ。何故なら、俺は赤ん坊だった頃、廃棄場のゴミ山に一人で捨てられてたらしいからな」

ガブリエルが目を閉じながらシュンに語りかける。
その口調は、今まで耳にしたことがないくらい穏やかなものであった。

シュン「!」


ガブリエル「……何故、俺がそんなゴミ山で捨てられてたかは知らねぇ。ただ言えるのは、そんな俺を拾ったのは、廃棄場でゴミを漁る汚いホームレスだったってことだ」


ガブリエル「ホームレスの奴等は……優しかったなぁ。俺がこの年齢になるまで育ててくれた。……だが、良いことはそう続かねぇのよ」

ガブリエル「ある日、どう考えてもチンピラにしか見えねぇ集団が俺たちの前に現れ、急に襲い始めた。何でそんなことをしたのか、俺には分からねぇ。しかしチンピラどもは執拗に俺たちを痛めつけた」

シュン「……ゴクッ」


ガブリエル「俺は命からがら逃げたよ。他にも逃げた奴はいるが、あいつらが今どうしているか、全然知らねぇ……。それからは、当てもなく彷徨い、泥水を啜ったり、雑草を食いながら飢えを凌いだ。もう今にも死にそうなくらい辛い日々が続いた……。そんな時だ、俺が偶然にも移植研究所の職員と出会ったのは……」
 ▼ 425 1◆zBLfAqPIVA 17/09/30 23:40:09 ID:rAqcJ9l. [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
======

老人「お前さんは行く場所がないのかね」


ガブリエル「……」ギロッ


老人「とんでもない眼をしているな、まるで獣だ」


ガブリエル「……うるせぇ」グギュ〜

老人「フフッ、腹が減ったのかね」

ガブリエル「……っ/// うるせぇっつってんだよ、消え去れジジイ!!」


老人「お前さん、私と一緒に来ないかね。うちに来れば飯なら幾らでも喰わせてやろう。そして、お前さんに偉大な力だって与えられる……」


ガブリエル「……チカラ……?」


老人「お前さんの眼は野心を抱く荒々しい瞳だ……。きっと、私が提供するチカラに、君は興味を抱くと思うんだ」

======
 ▼ 426 1◆zBLfAqPIVA 17/09/30 23:41:09 ID:rAqcJ9l. [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シュン「それで、この施設に来たんだね」


ガブリエル「……まぁ、そういうことだ。俺はホームレス時代に知ったんだよ。力がなきゃ、幸せは直ぐに壊れちまう。……あの時だって、俺に力があれば────」

シュン「……ぐすっ、ひぐっ」


ガブリエル「……何でお前が泣いてんだよ。だぁぁ、余計なことを喋り過ぎた! もう寝るぞ!!」


ガブリエルは不貞腐れたようにして布団の中に潜った。

一方でシュンは涙を流しながら、頬を緩め、微笑んだ。

積極的に話しかけてくれるガブリエルではあったが、彼が人との間に壁を作ろうとしていた事に、シュンは気づいていた。

そんな彼が、ようやっと真の意味で心を開いてくれたように思えたのだ。



ガブリエルは本当は、良い人なんだ。優しい人なんだ。


そう実感したシュンは小さな声で「おやすみ」と言い、静かに眠りについた。
 ▼ 427 1◆zBLfAqPIVA 17/09/30 23:42:25 ID:rAqcJ9l. [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポッポゥ、ポッポゥ。
ポッポがどこかで鳴いている。


ガブリエル「……ん、いつの間にか朝かよ」

ガブリエルが目を覚ます。
気持ちの良い朝だ。
スイゾーとの決戦に相応しい日和だ。
隣ではシュンが未だに心地よさそうに眠りについている。

シュン「……ZZZZ」

ガブリエル「アホ面しやがって……」

ガブリエル「起きろ、シュン君。決戦の日だぞ!!」

ユサユサ……
シュンの体を強めにゆする。

シュン「ムニャムニャ……」

それでもシュンはなかなか起きない。

ガブリエル「………」イラァッ

ガブリエル「起きろっ!!シュン!!」



ゴチン!!
早朝に相応しからぬ鈍い音が青空に鳴り響いた。
 ▼ 428 1◆zBLfAqPIVA 17/09/30 23:43:14 ID:rAqcJ9l. [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
本日はここまで
また明日辺り更新予定
 ▼ 429 キジカ@シャラサブレ 17/09/30 23:46:47 ID:KOg98OzU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 430 1◆zBLfAqPIVA 17/10/01 23:44:00 ID:J5bVA5xE [1/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シュン「いったぁ! 起こすだけなのに、何も殴らなくてもいいじゃないかぁ……!!」

ガブリエル「うるせぇ! なかなか起きない奴が悪いんだ! 今日はスイゾーとの決戦の日だぞ……!!」

ガブリエル「気を引き締めろ!!」


シュン「……で、どうやって倒しに行くの?」





ガブリエル「よくぞ聞いてくれたシュン君よ……ズバリ、寝起きを狙った奇襲戦法だ!」ニヤッ
 ▼ 431 1◆zBLfAqPIVA 17/10/01 23:46:58 ID:J5bVA5xE [2/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
──
──────
──────────
──────────────

スイゾー「あぁ、くっそ。腰がいてぇ……」コキコキ



シュン「スイゾーがいたよ、ガブリエル」

ガブリエル「よぉし、一気に仕掛けるぞシュン」

シュン「でも、奇襲だなんて……何だか卑怯じゃないかい」

ガブリエル「シュン君よぉ、奇襲ってのはなぁ。出来る限りこちら側も相手側も被害を出さないためにある戦法なんだ……俺の言いたいことが分かるか?」

シュン「?」

ガブリエル「お前の【被害を最小限にしたい】って意見を取り入れた結果、奇襲っていう戦法に至ったってことだぜ? 感謝しろよ? 本来ならもっと楽な作戦もあるんだが……」


シュン「……ごめん、ありがとうね。ガブリエル君」


ガブリエル(まぁそもそも、相手はランク上位……マトモにやりあえば勝率は低い)

ガブリエル(とにかく、相手に能力を使わせないってのが最優先事項だ!)
 ▼ 432 1◆zBLfAqPIVA 17/10/01 23:48:58 ID:J5bVA5xE [3/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイゾー「ふぁぁ……」

ガブリエル「今だっ、シュン!」

シュン「う、うんっ……!!」

ガブリエル「うぉぉぉぉぉっ、ドラゴンクローッ!!」

シュン「つばめがえしっ……!!」



カオル「スイゾーッ、後ろッ!!」

スイゾー「……ぬ!?」


ガブリエル(あの女、誰だっ……!?)



─────ギギギッ!!─────
 ▼ 433 1◆zBLfAqPIVA 17/10/01 23:50:23 ID:J5bVA5xE [4/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゴゴゴゴゴ……

スイゾー「……む、むぅ!!」

ガブリエル「う、うぐぉっ!?」

シュン「……っ!」


カタカタカタカタカタ……

腕が震える。足が震える。
奇襲戦法は見事、失敗に終わった。
スイゾーの能力────強靭な耳の力に、シュンたちの攻撃は呆気なく抑えられてしまったのだ。
 ▼ 434 1◆zBLfAqPIVA 17/10/01 23:51:10 ID:J5bVA5xE [5/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイゾー「ったく、いきなり攻撃するたぁ何者だぁ?!」

ガブリエル「うぐぅ……!!」

スイゾー「直前まで気づかなかったぜ。危ないところだった!!」

ガブリエルの発案──早朝の突然の奇襲は、成功するはずの戦法だった。

シュンたちの攻撃が当たるその直前まで、スイゾーは彼等の存在を認知してはいなかったのだから。


────しかしここで、彼等にとって最大の誤算が起きてしまったのだ。
 ▼ 435 1◆zBLfAqPIVA 17/10/01 23:52:13 ID:J5bVA5xE [6/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カオル「危ないところだったわね、スイゾー」


スイゾー「あぁ、お前が声を張り上げていなかったら、間違いなく俺は負傷していたよ」


シュン(こっ……この人は──────)


カオル「まったく……油断大敵よ」


シュン(ランク八位……サーナイトのカオル!!)


スイゾー「悪いな、借りを作っちまった」
 ▼ 436 1◆zBLfAqPIVA 17/10/01 23:53:13 ID:J5bVA5xE [7/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シュン(スイゾーとカオルは、な、仲間だったのか!?)

ガブリエル「う、うぐ……腕ェ離せよぉ!!」

スイゾー「バカが、離すわけねぇだろ」

ガブリエル「うぐ、くぉぉっ……!!」
シュン「うがぎぎぎ……っ!!」

スイゾー「─────?!」


ガブリエル&シュン「どりゃぁぁぁぁぁぁ!!!」

パァンッ!!!


スイゾー「……っうおぉっ!?!」

スイゾー(俺の耳の握力から逃れただとっ!?)



カオル「!?」
 ▼ 437 1◆zBLfAqPIVA 17/10/01 23:54:17 ID:J5bVA5xE [8/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ガブリエル「あぶねぇ……へへへ。まさかスイゾーに仲間がいるだなんて思わねぇもんなぁ、ちと誤算だったぜ」

シュン「ふひゅう……危なかった」


スイゾー(俺の耳の握力は1tだぞ。あなどれねぇな……こいつら。こりゃぁ長丁場の戦いになりそうだが……)

ガブリエル「この状況……きっついなぁ、おい」

シュン「どうするの?奇襲は完全に失敗だよ」


カオル「……」
スイゾー「……」
 ▼ 438 1◆zBLfAqPIVA 17/10/01 23:56:13 ID:J5bVA5xE [9/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガブリエル(ぶっちゃけ勝てるか分からねぇな。能力の分からないカオルと怪力のスイゾー……こっちの分が悪いか?)

シュン「ね、ねぇ……」


ガブリエル「ん?どうした、シュン君」

シュン「て、提案があるんだけど!」

ガブリエル「……提案だと?」


張りつめた空気の中でシュンは静かに口を開く。


シュン「うん、それで! 話を是非ともスイゾーさんとカオルさんにも聞いてほしいのだけれど!!」

スイゾー「……?」

カオル「?」


シュン「奇襲に関しては謝ります。いきなり襲うような……こんな僕たちのこと、信用してくれるとは思わないですけど」

シュン「実は僕、ずっと前から施設の中で考えてたことがあるんです」
 ▼ 439 1◆zBLfAqPIVA 17/10/01 23:57:25 ID:J5bVA5xE [10/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガブリエル「シュン君? 一体どういうことなんだ」

ガブリエルも予想だにしない展開だ。

いつも物怖じしてばかりのシュンが自ら動いたというのだから……。


シュン「……実は────


シュンは悠然と語りだした。

ある提案の概要を───いや、この場合は「提案」というより、「交渉」という言葉の方が相応しいのかもしれないが……。


とにかく。
この後、シュンから放たれた言葉は後に、施設全体に大きな衝撃を与えることになるのであった。
 ▼ 440 1◆zBLfAqPIVA 17/10/01 23:57:42 ID:J5bVA5xE [11/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


第六話 

〜完〜


 ▼ 441 1◆zBLfAqPIVA 17/10/01 23:58:11 ID:J5bVA5xE [12/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
本日はここまで
また次回更新をお待ち下さい
 ▼ 442 ルキー@てんかいのふえ 17/10/02 17:16:38 ID:2crsm0OE NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
お疲れ様です
 ▼ 443 ガボーマンダ@クロスメール 17/10/04 19:36:15 ID:d4JZ9NBk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 444 ギア@すいせいのかけら 17/10/05 01:39:59 ID:75/c/9II NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 445 ウマージ@プテラナイト 17/10/06 21:58:41 ID:VwO.qEcY NGネーム登録 NGID登録 報告
レスの数が不吉だからずらす
 ▼ 446 ルガー@ラティアスナイト 17/10/06 22:32:51 ID:6s3GQ9AM [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>445
4月4日誕生日のワイ、泣き叫ぶ
 ▼ 447 ラベベ@あさせのしお 17/10/06 22:33:32 ID:6s3GQ9AM [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>446
忘れてた
支援
 ▼ 448 1◆zBLfAqPIVA 17/10/06 23:20:55 ID:FUzEnNxg [1/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


第七話

「強襲!影の三人衆!」


 ▼ 449 1◆zBLfAqPIVA 17/10/06 23:22:21 ID:FUzEnNxg [2/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
時間は戻り、舞台はカントー地方マサラタウンへ。

チャンピオンの一人、ドラゴンタイプの使い手ワタルは、その上空に来ていた。



ワタル「いいぞカイリュー、ここで降ろしてくれ!」

カイリュー「カイッ!!」バサッバサッ


ワタル「ようやく着いたか、ここが始まりの町……マサラタウン」


ワタル「カイリューは周囲に怪しい輩がいないか見張っててくれ。俺は……オーキド研究所に用がある」


カイリュー「リュゥ!!」

ワタル(運が良ければ……今回の事件の手がかりが見つかるかもしれないからな)
 ▼ 450 1◆zBLfAqPIVA 17/10/06 23:24:04 ID:FUzEnNxg [3/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ワタルは研究所の前に立ち、軽く扉をノックする。


しかし、それに対する反応は微塵すら返ってくることはなかった。


仕方なくワタルは、扉のノブを軽くひねってみると……。

ワタル(お、開くみたいだ……)


キィィ……

鉄が悲鳴を上げたような扉の軋む音が響いた。
 ▼ 451 1◆zBLfAqPIVA 17/10/06 23:27:50 ID:FUzEnNxg [4/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ーーオーキド研究所内部ーー

ワタル「ケホッ……ゲホゲホッ。うぅ、すごいホコリだ。────オーキド博士、いらっしゃらないのですか!!」

ワタル(……未だ無反応、か)

ワタル(最初に誘拐されたジムリーダー、グリーンはオーキド博士の孫だ。博士ならこの事件に何か心当たりがあるのではと思ったが……)



コツ、コツ……カタッ



ワタル「……ッ、誰だ!!」



???「……やれやれ、勘が鋭いんですねぇ♪ 気配は完璧に消して隠れてたはずなのに、こうも簡単に見つかるなんてネ」



ワタル「貴様の名前を聞いている……。オーキド博士の関係者ではなさそうだが、何者だ!」


???「ボクですかァ?」

エードリアン「ボカァ、闇の三人衆《貪》のエードリアン♪ コソコソ動いてるお前らの処理を頼まれたんだ、よろしくナ♪」



ワタル「処理……!?」
 ▼ 452 1◆zBLfAqPIVA 17/10/06 23:32:58 ID:FUzEnNxg [5/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
一方、ここはヤマブキシティ。


ダイゴ「だっ、大丈夫ですか! ナツメさん!」


ナツメ「え、えぇ……でも、私のポケモンが怪我をしてしまいましたわ……」

ゴースト「ゴスゥ……」キュー



???「フフフ、我が混沌と宵闇の魔力で一網打尽に至らぬとは! 評価に値すべき悪運よ!」


ダイゴ「お前は一体誰だ!!」


サザンクロス「我か……我は闇の三人衆が一人、≪瞋≫のサザンクロスッ!!」

???「儚き愚者よ、貴様等は次に訪れる災厄に耐えられるだろうか?」

ダイゴ「……!?」
 ▼ 453 1◆zBLfAqPIVA 17/10/06 23:36:55 ID:FUzEnNxg [6/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
さらに同じ頃、トキワシティ近郊トキワの森では。

────ドガァァァァァァァンンンンッ!!!


シロナ「きゃあっ!!」

サカキ「……敵襲か!?」


???「ブッヒヒヒヒヒッ! やっぱりコソコソ動いてるやつがいたんだね〜!」


シロナ「あ、あなた……名を名乗りなさい!!」


???「ブッヒ……オイに聞いてるのか〜? ブッヒヒヒヒヒヒヒッ、オイは影の三人衆《癡》のピッグ様だよ〜!!」


サカキ「フン、名前なぞどうでもいいわ」


ピッグ「ブヒッ!? 聞いといてそれはないよ!」


サカキ「では、逆に聞こう。貴様は目の前にいる虫けらの名前をイチイチ覚えようと思うか。 答えは……否だろ?」


ピッグ「!」
 ▼ 454 1◆zBLfAqPIVA 17/10/06 23:39:13 ID:FUzEnNxg [7/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
同時刻、研究施設内部。

研究員「……影の三人衆が見当たらないようですが」

老人「奴等にはチャンピオンの妨害を頼んでおいた」


研究員「ぼ、妨害?」


老人「私たちのことを嗅ぎ付けているらしい……。面倒なことにならないうちに手を打つべきだと思ってね」


研究員「奴等なら確かに上手くやるでしょうが……何せ、数年前の施設のトップランカー達です。とにかく癖が強い。……やり過ぎなきゃいいんですがね」



老人「とにかく時間を稼げればいいんだ。奴等が負けようが死のうがどうでもいいさ。計画は最終段階に入った……。世界を揺るがす大事件の幕開けまでもう少しなのだ……」
 ▼ 455 1◆zBLfAqPIVA 17/10/06 23:41:37 ID:FUzEnNxg [8/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ーーヤマブキシティーー

サザンクロス「悪鬼戦慄とする闇の深淵よ。百鬼夜行も従属せし悪夢の力を解放せよっ!」


ナツメ「……あいつは何を言ってるのかしら」

ダイゴ「さ、さぁ……」


サザンクロス「能力発動……形態変化!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……ッ!


ダイゴ「……な、なんだ!? あの男、あの姿はまるで……」


サザンクロス「フハハハ……こうなってしまえば貴様らに勝機は無くなったも同然。あらゆる世界線が告げるであろう……我こそが闇を纏いし神であるとな!!」


ナツメ「え、え……!?」

ダイゴ(ただの人間がまるでサザンドラの様な姿に……これは一体……!?)
 ▼ 456 1◆zBLfAqPIVA 17/10/06 23:43:02 ID:FUzEnNxg [9/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サザンクロス「ククク……驚嘆しているな? 我の両手を見よ、なんと猛々しい龍の形をしているだろう!? この龍の腕が貴様等を噛み殺す!!」


サザンクロス「この力も! 見た目も! 全てっ!! 移植手術が為しえた軌跡──もとい奇跡なのである!!」



ダイゴ(移植手術!? 何を言っているかさっぱりだが……。あの男は普通の人間じゃないっ……)


ナツメ「ねぇ、貴方ダイゴさん……と言ったかしら」


ダイゴ「え、あぁ……そうですけど」


ナツメ「ダイゴさん……あの男、モンスターボールを持ってません」
 ▼ 457 1◆zBLfAqPIVA 17/10/06 23:44:13 ID:FUzEnNxg [10/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ダイゴ「!!」

ナツメ「つまり、あの男はトレーナーじゃないです。でも、あいつは戦う気マンマンですよね……」


ダイゴ「もしかして……本当にあいつ自身が戦うってことか!?」


ナツメ「多分」


ダイゴ「メタグロス、一応構えておけよ。あの男……得体が知れない」

メタグロス「メェタァ……」
 ▼ 458 1◆zBLfAqPIVA 17/10/06 23:45:57 ID:FUzEnNxg [11/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サザンクロス「無知な愚民に恐怖を享受してやろう。それもまた神の役割だ。見るがいい、我はただ見た目がサザンドラに変化しただけではないのだよ……!!」


サザンクロス「我は空をも飛べる! そう! なんたって、サザンドラだから!!」バサッバサッ



ダイゴ「……っ!?」


サザンクロス「上空から狙い撃ちだぁ……悪の波動っ!!」

ダイゴ「メッ、メタグロス、かわせぇ!!」



メタグロス「……メッ!?」
 ▼ 459 1◆zBLfAqPIVA 17/10/06 23:48:45 ID:FUzEnNxg [12/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
黒に染められた光線が、突如サザンクロスの両腕から放たれた。

メタグロスは間一髪でその攻撃を避ける。

回避された悪の波動は地上に一直線。

そのまま、大地を抉った。

瞬間、地を大きく震わせるのと同時に轟音が辺りに響き、その場には直径数メートルのクレーターが出来た。

ダイゴは想像を遥かに超える事態に対し、ただひたすら驚嘆し、どうにも出来ない戦慄を覚える。



ダイゴ(人間が……まさかポケモンの技を放つなんて……)


ダイゴ「メタグロスッ! コメットパンチでその男を倒せ!」

メタグロス「メッタァァァァァ!!」
 ▼ 460 1◆zBLfAqPIVA 17/10/06 23:51:55 ID:FUzEnNxg [13/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ダイゴ(この際、相手が生身の人間だとか言ってられない……。本気で戦わねば、油断すれば、負ける!!)

サザンクロス「愚かな……その程度の攻撃、アッサリと受け止めてくれよう!!」

サザンクロス「神の如き力を得た我に勝つなど言語道断! 笑止千万! 喰らえっ、龍の波動っ!!」


ダイゴ「つっこめぇ! メタグロス!」

メタグロス「メェェェタァァァァァッッ!!」





──────カッ!!!!──────
 ▼ 461 1◆zBLfAqPIVA 17/10/06 23:53:48 ID:FUzEnNxg [14/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
瞬間、溢れんばかりの閃光が弾け飛んだ。

流星の如きメタグロスの拳が、龍の波動と衝突することで、圧倒的な衝撃波が空間をひた走る。

その光景を驚きの表情で見つめるナツメとは対照的に、ダイゴは心に動揺の波紋一つすら作らなかった。

まさに、堂々した貫禄であった。


ナツメ(噂には聞いていた。……ホウエン地方チャンピオンのダイゴ!)

ナツメ(見ただけで分かるわ……その強さ)


煙が巻き起こったせいで、メタグロスの様子など全くもって目視することは出来なかった。

暫くして、煙が晴れるとそこには……。
 ▼ 462 1◆zBLfAqPIVA 17/10/06 23:57:01 ID:FUzEnNxg [15/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メタグロス「メェ、タァ……」フラッ…

ダイゴ「────っ!! メタグロス、大丈夫か!?」

煙が晴れたその先には、傷を負いふらつくメタグロス。

そして、多少の怪我を負いながらも、うっすらと不気味な笑みを浮かべるサザンクロスがいた。


サザンクロス「不覚にも……いい攻撃だった。流石に少しだけは効いた……!!」


ナツメ(そんな……! ダイゴさんのメタグロスが押し負けるなんて!?)

サザンクロス「緒戦は我の勝ちだな……ククッ」

 ▼ 463 1◆zBLfAqPIVA 17/10/06 23:58:00 ID:FUzEnNxg [16/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ダイゴ「まだだな」

サザンクロス「?」


ダイゴ「こんなんで勝ち誇ってもらってちゃ困る……。ボクとメタグロスはまだ本気を出してない」


サザンクロス「フン……負け惜しみか?」

ダイゴ「……違うさ」


ダイゴ「……メタグロス、いくぞ! メガ進化だ!!」

メタグロス「…………メタッ!!」パチッ!
 ▼ 464 1◆zBLfAqPIVA 17/10/06 23:58:25 ID:FUzEnNxg [17/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
本日はここまでぇ
次回更新をお待ち下さい
 ▼ 465 リリダマ@こおりなおし 17/10/07 12:18:50 ID:36dxRH2I NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あれ、ワタルの相手ゲンガーじゃなくなった?
 ▼ 466 クリュー@ミアレガレット 17/10/09 17:32:04 ID:Xj39O5Nw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リメイクされてるね
支援 そしてあげ
 ▼ 467 1◆zBLfAqPIVA 17/10/10 23:06:28 ID:EmoRYAAc [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
一方その頃、場所は変わり、ここはトキワの森。


ピッグ「ブヒッ、聞いて驚け! オイは特別な能力を持っている! その名も集団強制催眠! 特殊な念波を脳みそに直接送ることで、対象となる生物の思考を操作してしまうのさぁ!」


サカキ「生物の……思考だと?」


ピッグ「その通り! この能力により、オイは幾らでも兵を作ることが出来るのだぁ! ついさっきも、トキワの周辺で野生ポケモンを洗脳してきた!! さぁいけ、お前たち。あの二人をやっつけろォ!」


バタフリー「フリィィィィ!!」
ダクドリオ「ダグドッ!!」
ピカチュウ「ピッカァ!!」
オニドリル「ドリィ!!」
ピジョット「ピジョッ!」
ニョロボン「ニョロッ!!」
その他「ギャー!ギャー!」
 ▼ 468 1◆zBLfAqPIVA 17/10/10 23:08:46 ID:EmoRYAAc [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シロナ「こ、これはっ!?」


サカキ「全く、雑魚がワラワラと……」

サカキ「ニドクイン、出番だ!」


ニドクイン「ニドォォォ!!」


サカキ「おい、シロナとやら」


シロナ「はいっ?」


サカキ「お前、チャンピオンなんだろう? この程度の数の野生ポケモンなら……直ぐに処理できるよな?」


シロナ「え、ええっ。もちろんですよっ」


サカキ「……良い返事だ」ニタァ
 ▼ 469 1◆zBLfAqPIVA 17/10/10 23:10:14 ID:EmoRYAAc [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピッグ「ブッヒ、何をバカなことを! オイはこの周辺の野生ポケモンの殆どを操っているんだぜぇ!」

ピッグ「その数……余裕で百匹は越えるかもなぁ?!」


サカキ「フン、大人しく聞いていれば……。台詞はまるで三流の小物だな」


ピッグ「……さっ、三流ぅ!?」


サカキ「どうせなら1000匹くらい連れてきたらどうだ?」


ピッグ「プギギ……この雑魚が! オイのことを舐めやがってェ……!」


サカキ「百匹の野生ポケモンか……。よし、俺が一つ預言してやろう」


サカキ「────俺とこのシロナってチャンピオン。この二人がいれば、この程度の敵は……」

サカキ「10分以内に片付く!!」


ピッグ「!?」



シロナ(勝手に時間制限設けられても困るんだけどなぁ……)
 ▼ 470 1◆zBLfAqPIVA 17/10/12 00:46:46 ID:W7KzdRSg [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
舞台はヤマブキシティに戻る。

ドガシャァァァァァァァァン!!!!

サザンクロス「っぁあっ……!?」ドシャッ!

ダイゴ「残念だったな。メガメタグロスのスピードとパワーは誰にも負けない!!」

メガメタグロス「メェタァ!!!」

サザンクロス「きっ貴様ァ!? さ、さっきまでの強さと全然違うではないか!?」


ダイゴ「さっきまで……? フッ、今までのがボクたちの全力だと思うのかい?」

サザンクロス「!!?」
 ▼ 471 1◆zBLfAqPIVA 17/10/12 00:49:15 ID:W7KzdRSg [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ダイゴ「メガメタグロス、手加減はいらないよ。この男はとことん懲らしめる必要があるみたいだ……!」

メガメタグロス「メェタァ!!」

サザンクロス「ひっ!?」

サザンクロス(バ、バカな! メガ進化と対峙するのは初めてだが、まさかここまでとは……!?)



ナツメ(メタグロスはさっきまで追い詰められていた。それがメガ進化した途端に一気に形勢が逆転……。これはメガ進化のみのおかげ? ──いいえ、ダイゴさんも明らかに集中力が増している……)

ナツメ(これが、チャンピオンの本気の力……。圧倒的過ぎる……!)
 ▼ 472 1◆zBLfAqPIVA 17/10/12 00:50:17 ID:W7KzdRSg [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ダイゴ「メガメタグロス、ギガインパクトォォォォォ!!」

サザンクロス(間髪入れずにこいつっ……!)


メガメタグロス「メタメタメタメタァァァ!!」


サザンクロス「お、おい、話を聞けぇ! な、何もしないから! まず話を……!」


メガメタグロス「メタァァァァァァァァ!!」


サザンクロス「は……話を……!!」










_人人人人人人人_
> カッ!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
 ▼ 473 ズパス@ロメのみ 17/10/12 00:51:56 ID:RxKK/was NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
随分前に見たことある!
 ▼ 474 1◆zBLfAqPIVA 17/10/12 00:53:53 ID:W7KzdRSg [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゴォォォォォォォォッ!!!!

ナツメ「キャッ……!」

ナツメ(す、すごい衝撃波……)

ダイゴ「……」


ゴゴゴゴゴゴゴ……


ナツメ(やっと収まった……なんて威力なのかしら)


メガメタグロス「……メェタァ」フラッ


ダイゴ「疲れただろうな、メタグロス。無茶させたが……よくやった。戻って休め」

ダイゴがメタグロスをモンスターボールの中に戻した。
それから彼は、勝利の余韻をじっくりと味わうが如く、空を見上げて夢想する。


ダイゴ(けっきょく ぼくが いちばん つよくて すごいんだよね……)

 ▼ 475 1◆zBLfAqPIVA 17/10/12 00:56:13 ID:W7KzdRSg [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
砂塵が舞い終わった後、木々草花が鬱蒼としていた筈の土地は消え去り、そこには更地だけが残った。


サザンクロスの姿は見当たらない。

────つい、本気でやりすぎてしまったか。

ダイゴがそう思った瞬間のこと。





サザンクロス「まだだ……まだ終わらんぞぉ!!」
  ▲  |  全表示715   | << 前100 | 次100 >> |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |  ▲      
                  スレ一覧                  
荒らしや削除されたレスには反応しないでください。

. 書き込み前に、利用規約を確認して下さい。
レス番のリンクをクリックで返信が出来ます。
その他にも色々な機能があるので詳しくは、掲示板の機能を確認して下さい。
荒らしや煽りはスルーして下さい。荒らしに反応している人も荒らし同様対処します。




面白いスレはネタ投稿お願いします!
スレの消えている画像復旧リクエスト
スレ名とURLをコピー(クリックした時点でコピーされます。)
新着レス▼