【SS】男「ポ、ポケモン移植手術……?」【リメイク】:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】男「ポ、ポケモン移植手術……?」【リメイク】:ポケモンBBS

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SS

【SS】男「ポ、ポケモン移植手術……?」【リメイク】

 ▼ 1 1◆zBLfAqPIVA 17/08/24 18:53:57 ID:OchAa.LY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピピピピピピピピピピピピピピピ……!!

五月蝿い。

耳障りにしかならない高音が部屋中に響き渡った。

どうやら……この音は、俺の命の危機を知らせる音らしい……。


白衣の男「やはり……×××の移植は無理があったんですよ……!! このままではこの子……し、死んでしまいます!」


男(死ぬ……だと?)


オーキド「落ち着け!! 絶対に、絶対にこの実験を成功させる……。この子こそが、必ずワシらの希望の灯となるのだ!!」


男(何なんだ? 何が起きているんだ? 一体……)


男(あ、やべぇ……段々、意識が……遠退いて……い、く……




─────────プツン。
 ▼ 175 1◆zBLfAqPIVA 17/09/01 23:21:35 ID:O5qMYXW. [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイゾー「まぁとにかく……こうやって生きてるってだけでも、俺たちは神様か何かに感謝しねぇといけねぇのかもしれねぇな」

レイは息を飲んだ。

自分は、確かに生きている……。

でも……もし実験の失敗があったら、自分はここにはいないって可能性もあり得たはずなんだ。


カオル「に、しても……いくら記憶喪失とはいえ、なんでレイ君は自分の移植された細胞のことを知らないのかしらね」

それはもっともな疑問だ。

実験が成功したのであれば、自分がどんな細胞を移植されたのか告知されるはずなのに。

レイは自分の能力が分からない。

レイ(俺だけ……どういうことなんだ?)
 ▼ 176 1◆zBLfAqPIVA 17/09/01 23:25:21 ID:O5qMYXW. [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シュン「とにかく、ここの実験体たちはそれぞれが複雑な何かを抱えているということだけは、覚えておくといいよ。レイ君も何らかの事情があるんだと思うし」

スイゾー「俺の場合、多額の借金があってな。借金取りに大勢追われてなぁ、最後はここに売られた」

スイゾーはまるで他人事かのように語り、笑った。

レイは素直に笑えず、ひきつった笑顔を浮かべるしかなかった。

レイ「そ、そうなんですか」



それにしても……

レイ「何を移植されるのか、最初は何も分からないなんて……それって実は怖いことですよね……」

スイゾー「ま、そうだなぁ。ハズレの能力を引くようなヤツもいるからなぁ……」

レイ「ハズレの能力ですか?」

スイゾー「いるんだよ、たまに。能力がてんで使えない細胞を持った可哀想な奴がな」
 ▼ 177 1◆zBLfAqPIVA 17/09/01 23:28:31 ID:O5qMYXW. [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
───
──────
──────────
─────────────

その頃、隔離施設のとある一角では

???「……ぶ、ぷぇっくしょんっ!!」

???「うぅ……誰か噂してるのかなぁ」


モブ「おい、フラー! 早く、飯を持ってこいよ……このノロマァ!!」

フラー「は、はいぃっ!」

モブ2「フラー、肩凝った! すぐに肩叩きしろ!」

フラー「ふ、ふぇぇ……今、お待ちをぉ」
 ▼ 178 1◆zBLfAqPIVA 17/09/01 23:31:57 ID:O5qMYXW. [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
========
実験体file 9
フライゴンのフラー ランク圏外

ガブリアス派閥の末端の末端。
いつもこきつかわれている可哀想な人。
能力は、背中から羽を生やせるということ。
鍛えればその羽で飛べるはずなのだが、フラーは今も飛べた試しがない。
羽ばたくときの音は人の歌声のようにきれいだ。
(周りからはどうしようもないハズレ能力だと笑われている)


さばくの せいれいと よばれる ポケモン。
はばたきで おこす すなあらしの なかから うたごえの ような はおと だけが きこえるため フライゴンは さばくの せいれいと いわれた。
てきに みつからないように さばくの すなを はばたきで まいあげて すがたを かくす。

ルビー・サファイア・エメラルド
図鑑説明文より抜粋。
========
 ▼ 179 1◆zBLfAqPIVA 17/09/01 23:37:49 ID:O5qMYXW. [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フラー(こんな暮らしがいつまで続くというんだろうか)

フラー(僕の能力は、確かにハズレの力だ。戦闘に全く役立たないからね……バカにされても仕方ないとは思う)

フラー(……そもそも、この施設に入った時。ガブリアス派閥のチンピラに絡まれたのが、僕の不幸の始まりだったんだ。周りの圧力に流されて流されて……結局僕はこの派閥の奴隷みたいな存在にされてしまった)

モブ2「おらぁ! さっさと動けや! フラー!」

フラー「は、はいっ……!!」

フラー(また今日もこきつかわれる。これなら、いっそ……死んだ方が良いんじゃないかって────


フラーはひたすら物思いに耽った。

するとそこに、ガブリアス派閥メンバーの一人が、息を切らしながら走ってきたのである。

モブ3「おぉい、てめぇら! ガブリエル様が呼んでるぞォ!!」

モブ2「ボスが? よっしゃ、急いでいくぞ!!」

フラー(ガブリエルさんが呼んでる……?)

フラー(……一体、どうして?)
 ▼ 180 1◆zBLfAqPIVA 17/09/01 23:38:52 ID:O5qMYXW. [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
本日はここまでです
これからものんびり更新していきます。
 ▼ 181 ルシアン@カードキー 17/09/01 23:45:57 ID:3ZS2OXuo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 182 マゲタケ@ゴーストメモリ 17/09/02 14:11:38 ID:NvLchakU NGネーム登録 NGID登録 報告
しえーん
 ▼ 183 ックラー@おしえテレビ 17/09/02 22:55:56 ID:ueHBuam. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 184 クオング@あまいミツ 17/09/03 18:35:35 ID:VfCrNqC2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 185 ルシアン@ギネマのみ 17/09/03 18:51:13 ID:kK3m0PdY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 186 シギソウ@ゴーストメモリ 17/09/04 21:42:09 ID:o.6D1DC. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 187 バイト@すごいキズぐすり 17/09/04 21:53:25 ID:OUz5UDoo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえんです
 ▼ 188 1◆zBLfAqPIVA 17/09/04 22:50:26 ID:q0BMaCOE [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガブリアス派閥リーダー:ダニー・ガブリエル。
彼がこの施設に入ったのは、数年前のことだ。

元々、膂力もあったのだが、彼の真の強みはおぞましい程の狡猾さにあった。

人の弱み、人間関係のトラブル────等々全てを把握した上で、数々の派閥を強引に吸収。

それでも逆らう者には、圧倒的な力を見せつけることで抑えこむ。

これの繰り返しでいつしか、ガブリアス派閥は施設最大規模の集団へと変貌を遂げた。

そして……ガブリエルは更に勢力を広げるべく、ある計画を考えていたのである。
 ▼ 189 1◆zBLfAqPIVA 17/09/04 22:54:08 ID:q0BMaCOE [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜ガブリアス派閥アジト大広間〜

ガブリエル「よく来てくれた、我が盟友たちよ。」

モブ「ガブリエル様っ!! 万歳っ! 万歳っ!」

────万歳っ! 万歳っ! 万歳っ! 万歳っ! 万歳っ!

三桁数にも及ぶ大勢の人間が、一斉にガブリエルを讃え、声をあげた。

これこそが、恐怖による統一の証。

怖れ、恐れ、畏れ……。
人であるならば必ず抱くそれらの感情を理解しているが故の、ガブリエルの人身掌握術である。
 ▼ 190 1◆zBLfAqPIVA 17/09/04 23:01:12 ID:q0BMaCOE [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガブリエル「そ こ ま で」

ガブリエルの一声により、群衆の喚声は一気に静まり返った。

皆が自分を注視しているのを確認した後、彼は大袈裟に手を動かしながら、ゆっくりと口を開く。

ガブリエル「よし、それでは……。我らガブリアス派閥の今後の計画について、少し語ろうじゃあないか……」

ガブリエル「……最近、研究所の方で何やら、怪しい動きがあるようだ」

ザワザワザワ……

群衆がざわつきだす。
ガブリエルはそれを一切気にしていないかのように、悠然と話を続けた。

ガブリエル「研究員どもが何を企んでいるかは、現在も調査中だが……ロクなことにゃならねぇだろうなぁ?」


ガブリエル「つまるところ……そろそろ、この施設を本格的に支配する時期が来たというわけだ!! 研究所の野郎共の妙な陰謀に負けるわけにはいかねぇ」

ガブリエル「そこで、我らガブリアス派閥は、他の派閥に呼び掛けを始めることを決めた!」

ガブリエル「我らの忠実なる傘下になるようにな……」



モブ「し、しかし……他の派閥の連中がそう易々と我々の下に加わってくれるでしょうか」

ガブリエル「フフフ、それは私に任せろ。それぞれの派閥への対処法は既に考えてある……」
 ▼ 191 1◆zBLfAqPIVA 17/09/04 23:02:12 ID:q0BMaCOE [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガブリエル「派閥を作らない一匹狼気どりの輩もいるが……そいつらはひとまず無視だ」

ガブリエル「当面の目標は……エルレイド派閥、ミミロップ派閥、そしてカメックス派閥を我が傘下に加えることだ!」

モブ「そ、そんな大物達を……狙うのですかっ!?」

ガブリエル「言っただろ……対処法は考えてある」

下卑た笑みをガブリエルは満面に浮かべた。

その笑みには、自身への誉れが含まれているということは、最早言うまでもないことだろう。

圧倒的な己への自信が、彼を支えているのである。
 ▼ 192 1◆zBLfAqPIVA 17/09/04 23:10:27 ID:q0BMaCOE [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガブリエル「よしっ! フラーはいるかっ!?」

フラー「は、はいっ……ガブリエル様っ」

何故か、派閥の末端の末端であるはずの自分の名前が急に呼ばれた。
フラーは緊張ゆえに全身を震わせ、定規のように直立する。

フラー「なっ何でしょうか……」

ガブリエル「お前に仕事をやるよ」

フラー「し、仕事を!?」

今までガブリエルが自分に指示したことなんてなかったというのに……。

ガブリエル「カメックス派閥の縄張りに侵入し、引きこもりの亀親父にこの手紙を渡せ」

ガブリエルは黄ばんだ手紙を、フラーに慎重に手渡した。
 ▼ 193 ンパッパ@クリティカッター 17/09/05 21:06:05 ID:Rku8uY9c [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フラー「引きこもりの亀親父?」

ガブリエル「カメックス派閥のリーダーだ」

ガブリエル「ちゃんと手紙を渡すんだぞ……!!」

フラー「……は、はいっ!」


───────
─────
───


フラーが手紙を持って、カメックス派閥の下へと向かったその後。



モブ「……フラーなどに仕事を任せてよろしいのですか」

ガブリエル「……アイツだから頼んだんだよ」

モブ「?」
 ▼ 194 1◆zBLfAqPIVA 17/09/05 21:13:21 ID:Rku8uY9c [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガブリエル「カメックス派閥の縄張りに入った馬鹿は、生きて帰ってこないって話……お前なら聞いたことあるだろ?」


モブ「もちろんです。それ故に、彼らのテリトリーに足を踏み入れる者は殆どいないでしょうな」


ガブリエル「……実際、カメックス派閥のリーダーは強い。基本的に戦闘を好まない引きこもり親父だから、ランク自体は俺よりも低いがな。……まぁ、とにかくそんな危険な場所に、大切な戦力を送り込むわけにはいかん」

ガブリエル「フラーのような雑魚を行かせたのはそういう理由さ」

モブ「フラーの奴なら、すぐに死ぬでしょう。果たして、ヤツ如きが手紙を届けられるでしょうか」



ガブリエル「……じゃあ、フラーが手紙を届けられなかったら、次はお前が行くか??」

モブ「いっ、いやっ、それは……!!」



ガブリエル「まぁ手紙さえ届けば、フラーがどうなろうと構わんさ。重要なのはカメックス派閥といち早くコンタクトを図ることだ。他勢力に先を越されてはならんからな……」

 ▼ 195 1◆zBLfAqPIVA 17/09/05 21:16:10 ID:Rku8uY9c [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃、エルレイド派閥アジトでは……。



シュン「……ガブリアス派閥が動き出した?」

スイゾー「ちょいと外に出て情報収集にあたったが、そんな噂が蔓延してる……。どうやら近々、面倒なことが起きそうだ」

レイ「どうしたんですか?」


スイゾー「レイは戦闘が出来ねぇからな……このアジトに籠っていたほうがいいかもな」

レイ「え……あ、あの。何か起きたんですか」






スイゾー「……戦争が始まりそうなんだ」
 ▼ 196 1◆zBLfAqPIVA 17/09/05 21:19:10 ID:Rku8uY9c [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
=バンギラス派閥、アジト=


バンギラス派閥は、ランク5位のリーダー『バン』が率いる脳筋……いや、戦闘集団である。

彼の側近ドーラとリキは、共にランク入りしている強者。

ガブリアス派閥もなかなか手を出せない厄介者たちなのである。



バン「よぉっしゃぁぁぁぁ!! てめぇらよう見ときや! 戦争や……! 戦争がおっぱじまるんやァ!!」



ドーラ「ガブリアス派閥がとうとう動き出したようですからねぇ……イェ〜ヒッヒッヒ……」

リキ「争いが起り得るは風の噂より聞いていたが……此れにて確定か。我が所存は唯一つ也。……血肉湧き踊る経過に乾杯で或る、と」


バン「ナハハハハハ!! 今すぐ戦闘準備だけでもしときやぁ!! 施設全体を巻き込んだ争いが……ワイの時代が、ついに幕を開くんやでぇ!」
 ▼ 197 1◆zBLfAqPIVA 17/09/05 21:21:08 ID:Rku8uY9c [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
=ミミロップ派閥、アジト=

ミミ「ガブリアス派閥が何やら暗躍してるって?」

ユキミ「えぇ、近いうちに争いが起きる可能性があります」


リーフ「そ、そんな」

ミミ「……ちなみにどんな動きを見せてるの?」


ユキミ「まず、あまり強くない小さな派閥を次々吸収し、自らの傘下に置いているようです。さらに、先程カメックス派閥に使者を送ったという情報もあり……」


ミミ「そう……じゃあ、ガブリアス派閥の奴等は、私たちの派閥にも接近する可能性があるわね」


リーフ「……ゴク」


ミミ「例え、醜い闘争が起きようとも……シュン様だけはお守りしてあげるわ!! 絶対に!!」

ユキミ「まずはご自分の身を心配なさってくださいよ……」
 ▼ 198 1◆zBLfAqPIVA 17/09/05 21:23:53 ID:Rku8uY9c [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
場面は戻って、エルレイド派閥アジトへ。


シュン「スイゾー、少し外の様子を見てこよう。何だか嫌な予感がするんだ」


スイゾー「……うむ、何故ガブリアス派閥がこのタイミングになって動き出したのかってのも知りてぇところだしな」


スイゾー「……そういや、カオルとルーズは?」


シュン「今月分の食料を受け取りにいったよ。彼らは強いから襲われても心配はないでしょ」


スイゾー「そうか……よし、レイはここで留守番だ。俺たちは外の偵察にいってくる」


レイ「俺一人で……ですか」


スイゾー「安心しろ。このアジトに突撃する愚か者はいねぇよ」


シュン「まぁ、海老原みたいなのもいるけど」


スイゾー「……そこは思いついても敢えて黙っとくのが大人だと思うぞ、シュン」
 ▼ 199 1◆zBLfAqPIVA 17/09/05 21:25:57 ID:Rku8uY9c [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
こうして、アジトはレイ一人になった。

……正直、戦争と言われても実感が湧かない。


でも、とんでもない事が起こるのだろうという予感はあった。

あの海老原という男の暴挙を見て、思ったのだ。

ここは普通じゃない。


だから、普通じゃないことが起きても不思議はない。

これからどうなるのだろうとレイは思案した。

そんなこんなで一時間近い時が経とうとして……。


──
──────
─────────
────────────
 ▼ 200 1◆zBLfAqPIVA 17/09/05 21:28:44 ID:Rku8uY9c [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドガシャァァァァァァァァァンンンン!!!!

レイ「!!」


突然、アジトの外で大きな音がした。

レイは警戒しながら……外の様子を確認しようとした。

敵か?
何か事故が起きたのか?
それともシュンたちの帰ってきた音か?


レイは様々な状況を想定しながら、恐る恐るアジトのドアを開いた。
そこにいたのは……。


フラー(いててて……何もないところですっころぶなんて……。ボクってダサいよなぁ……あぁ、いてててて」


レイ(だ、誰だ?)


レイとさして歳の変わらないような少年が……お尻を擦りながら、地べたを這いつくばっていたのである。
 ▼ 201 1◆zBLfAqPIVA 17/09/05 21:34:19 ID:Rku8uY9c [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はここまで
実は「二年前の元となったSS」にはいない新しい移植人間を5枠くらい考えております
……ですが正直思いつかないので
出して欲しいポケモンのリクエストを下されば、そのうちの何匹かを登場させるかもしれません
 ▼ 202 ングース@とんでもこやし 17/09/05 21:50:29 ID:YP5O5Z4M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!
カクレオンとか見てみたい
 ▼ 203 サイハナ@でかいきんのたま 17/09/05 22:02:02 ID:5BL.sGM2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
雑魚とかモブとか吸収して戦うヨワシっていけますか?
 ▼ 204 ゼリア@せいなるはい 17/09/05 22:20:53 ID:7o0TxHq6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シルヴァディ
 ▼ 205 ンジャラ@スペシャルガード 17/09/05 22:24:22 ID:Mpkxld12 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ランクルスとかミミッキュとか
伝説幻系はありえないだろうし
 ▼ 206 ダツボミ@ふしぎなおきもの 17/09/05 22:26:30 ID:GiOJgu3M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アローラ御三家最終進化
 ▼ 207 イリキー@やけどなおし 17/09/05 22:36:57 ID:SyLWKyQA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
原種キュウコンとアローラキュウコン
 ▼ 208 ブラーバ@こううんのおこう 17/09/05 22:40:25 ID:4kWNm4j. NGネーム登録 NGID登録 報告
ミミッキュ!

支援
 ▼ 209 ママイコ@ねらいのまと 17/09/05 22:42:11 ID:H/dFNgIk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
加速のメガヤンマ
 ▼ 210 ブラーバ@やわらかいすな 17/09/05 22:57:51 ID:7b1W4LkM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポケモンの中で最強の催眠能力を持つカラマネロ

支援
 ▼ 211 ッカニン@ライドギア 17/09/05 23:47:42 ID:mJrKUWhQ NGネーム登録 NGID登録 報告
追加するならやっぱりアローラのポケモンだよねえ
マシェードとかどう?
 ▼ 212 アルヒー@ウタンのみ 17/09/06 07:45:38 ID:b9I/McQs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エンブオー
 ▼ 213 ザンとクチートlove 17/09/06 15:49:29 ID:OlUE0jbk NGネーム登録 NGID登録 報告
クチート
頭に特殊な顎を生やしているみたいな
 ▼ 214 ンベアー@アロライZ 17/09/06 19:34:32 ID:sSJ9JWtg [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガス状になれる能力

ゲンガーとか
 ▼ 215 ブラーバ@フェアリーメモリ 17/09/06 19:42:41 ID:sSJ9JWtg [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ところで作者に質問なんだが、ここの人間達が着ている服はどんな服なんだ?
暇な時にキャラの絵でも描こうかなと思っているから教えてほしい。
 ▼ 216 ルヴァディ@ふうせん 17/09/06 22:35:18 ID:F1wvWrC2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援 
シロデスナ
 ▼ 217 イコウ@ヤゴのみ 17/09/06 22:59:51 ID:JbvnhTZc NGネーム登録 NGID登録 報告
フライゴン能力者の名前変わった?
 ▼ 218 ク◆mkWK7X3DHc 17/09/06 23:06:41 ID:k2FwBhLc NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ヌケニンとか良さそう
 ▼ 219 1◆zBLfAqPIVA 17/09/07 00:05:19 ID:fb8f2Alo [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
気づかぬうちにたくさんのリクエストありがとうございます

>>215
本編には書かない裏設定ですが、基本的に実験体は私服で過ごしております(施設加入前に危険物を除く私物の持ち込みもある程度可能)。

カオルなどはオシャレ好きなので、私服を何十着も持っていたりします。
施設には、共用の浴場やシャワーやランドリーもあり、清潔性を保つことも可能です。

たまに「私服なんて殆ど持っていない」という実験体もいますが、そういう者には、施設から灰色で無地のフードのような服を手配されることもあります。
スイゾーはオシャレには全く無頓着なので、大体その施設から配られた服ばかりを着てます。
レイも同様です。
 ▼ 220 チュー@きんのいれば 17/09/07 00:16:03 ID:mMB3uqdI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
めっちゃ面白くなってきた
恐縮だけど四世代御三家とか…
 ▼ 222 1◆zBLfAqPIVA 17/09/07 23:24:23 ID:fb8f2Alo [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フラー(あーもう、これからカメックス派閥に手紙渡さなきゃならないってのに……。こんなところでつまずいてられないのに……)

レイ「あ、あのぉ……大丈夫ですか」

レイが咄嗟に声をかける。

フラー「……ん? あ、いや……すみません! ちょっと転んじゃって……てへへ。あっ、えーと、もう行かないと!! ホントにすみません!」

レイ「そ、そうですか……お気をつけて」

転んだらしいどこかそそっかしそうなその少年は、多少照れ臭そうにしてその場から慌てて走り去った。

レイ「何だったんだろ?」

疑問を感じつつ、レイはふと床に視線をやる。

すると彼は、床に落ちている黄ばんだ『何か』の存在に、気付いてしまったのである。

レイ(あれ? ……紙っきれが落ちてる。もしかして、さっきの人の……落とし物?)
 ▼ 223 1◆zBLfAqPIVA 17/09/07 23:27:26 ID:fb8f2Alo [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜数分後〜

フラー「ゴクッ……ここから先が、カメックス派閥の縄張り……。ゆ、勇気を出さなきゃ……!」

フラー「……何としてでも、生き残らなきゃならないんだ!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

───
──────
─────────
────────────


???「なんじゃと……侵入者とな?」

手下「はい、恐らくはガブリアス派閥から送られた使者かと思われますが……」

???「はぁぁ……あの若造め。また面倒なことをしでかそうと考えちょるな」

???「その侵入者とやらをここに連れてこんか、場合によっちゃ……直ぐに消してやらにゃならんの」

手下「御意……!!」
 ▼ 224 1◆zBLfAqPIVA 17/09/07 23:33:02 ID:fb8f2Alo [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フラー「……」ドキドキ

手下「……おい! そこにいるの!!」

フラー「はっ、はいぃ!!」


手下「……ついてこい、ボスがお呼びだ」


フラー「────っ!!」

フラーは、カメックス派閥の手下と思われる男に従い、黙ってついて歩いた。
そして……その先には驚くべき光景があった。

まるで、荘厳の象徴とも呼ぶべき偉大な活火山────それを思い起こさせるほどの風格を持つ大男が、これまた巨大な椅子に座り、ふんぞり返っていたのである。
 ▼ 225 1◆zBLfAqPIVA 17/09/07 23:36:30 ID:fb8f2Alo [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フラー(うわ……で、でかい)

フラーが来るのを見ると、大男はゆっくりと口を開きだした。

???「やれやれ、しゃーしぃーなこつはすかんだからな……用件ならしゃっしゃっち終わらしぇてくれや」

フラー「……え? あ? その……」

手下「ボス、恐らく言葉が通じておりません」

???「ん? そーか、方言は通じなかんか。しょんなかァ……普通に話してやるかぁ」


???「おい、そこの餓鬼! 何の用でここに来たんけ!?」

フラーは突然のアクシデントの連続に、いささか混乱していた。
 ▼ 226 1◆zBLfAqPIVA 17/09/07 23:41:41 ID:fb8f2Alo [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
???「はぁ……イチイチ共通語ば話さんといかんちゅうことほど、せからしかこつはないけんね」

大男は一人で何やらブツブツぼやいていた。
フラーはとりあえず、自分がここに来た目的を語ろうとする。

しかし、緊張ゆえか恐怖ゆえか、もしくはその両方に起因するのか。
フラーの喉は渇ききっており、なかなかスムーズに言葉が出てこないのである。

フラー「え、ええっと……その、今回、ボクがここに来たのは……カメックス派閥さんに手紙を渡さなきゃいけないということで、ありまして……」オロオロ


???「さっさとそれを言わねぇか!! オドオドオドオドしやがって!」

フラー「ひっ!!」ビクゥッ

???「……ほれ、手紙ってのを見してみぃや?」

フラー「は、はい……えーと」ガサゴソ



フラー(…………あ、あれ……あれ、あれ!?)


???「どうしたんじゃ、さっさと手紙とやらを出さんかい……なぁぁ〜?」
 ▼ 227 1◆zBLfAqPIVA 17/09/07 23:45:33 ID:fb8f2Alo [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────手紙がどこにも、ない。

フラーにとって、人生最大の危機が訪れようとしていた。
こんな恐ろしい場所に、わざわざ手紙を渡しに来たというのに……その大事な手紙を……紛失するなんて!!


フラー(ど、……どどどどどうしようっ!?)

???「なぁ、さっさとせんと……痛い目に遭うんだぞ? 俺も気が短いけんの」パキポキ

フラー「う、うぅ……そ、その……そのぉ!!」


手下2「ヒソヒソヒソ……」

手下「む? なんだと? ……ボス、ご報告が!!」

???「なんじゃあ? 俺は今からこの小僧に躾をしてやらんといかんちゅうに……」

手下「縄張りにもう一人……侵入者がいるみたいです!!」


???「二人目じゃと……今日はまた忙しい日じゃのう」

フラー(もう一人……侵入者だって?)
 ▼ 228 1◆zBLfAqPIVA 17/09/07 23:51:29 ID:fb8f2Alo [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
通常、カメックス派閥の縄張りに立ち入る者は皆無なのである。

仮に、侵入する者がいるとすれば

それはカメックス派閥に特別な用事のある者────
もしくは滅多にないことだが、カメックス派閥に喧嘩を売りに来た者────

そして……

縄張りの場所を把握していないような、施設入りたての新人くらいなのである。



レイ「うーん……さっき手紙を落とした人って……。こっちに行ったような気がするんだけどなぁ」

レイ(……ところで、ここってどこなんだろ?)

レイ(まずいよなぁ……迷子だよこれ)

レイ(勝手にアジトから外出しちゃったってのも悪いことだろうし……。早く帰らないといけないんだけど)


レイ(にしても……さっきの人はどっちに向かったんだ?)


レイ「ええっと、こっちかな」キョロキョロ
 ▼ 229 1◆zBLfAqPIVA 17/09/07 23:57:52 ID:fb8f2Alo [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
手下「おい、そこのやつ……動くな」

レイ「え? ……あ、俺のことですか」

手下「ここがどこなのか知らないのか?」

レイ「え、えーと、俺……新人でして……。ここの地理とか、まだよく分からなくて」

手下「……呆れたもんだな」

レイ「す、すみません……それでですね。この手紙を落としたある少年を探してたんですけど……」

手下「もしかして……その手紙!」

手下「……ついてこい」

レイ「え、あ……知ってるんですか? この手紙の持ち主の居場所を!」

手下「ああ、だから黙ってついてこい」

手下(こいつも……ガブリアス派閥の手先か? だとしたら、さっきの小僧もそうだが……。この惚けた新人も消す必要があるな)

レイ(よかったぁ。どうやら、無事に落とし物を届けられそうだ。向こうも困ってるかもしれないし)


手下(何なんだ、こいつのこの緊張感のない顔は……罠か? 罠なのか?)
 ▼ 230 1◆zBLfAqPIVA 17/09/07 23:59:50 ID:fb8f2Alo [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
暫くして……。

手下「ボス、二人目の侵入者を連れてきました」

レイ(ついてこいって言われたからついてきたけど……。な、何だ、凄いでっかい人がいる)

???「うむ……さて、お前は何のためにここに立ち入ったのかな?」

レイ「え、ええっと……手紙を落とした人がいまして……。その人のことを探してたんですけども」

レイ「えーと」キョロキョロ

レイ「あ! あそこにいる人です!!」

レイが突然指を指した。
その指の先にいたのは……そう、フラーである。

フラー「!? あ、あれ……さっきの!」

フラーは驚嘆した。
さっき、転んだ時に会った人だ。
何故、ここにいる?
 ▼ 231 1◆zBLfAqPIVA 17/09/08 00:05:58 ID:JTSze0fE [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レイ「そうだよ……アナタさっき、手紙を落としましたよね? はい、これ!」

フラー「え、あ……どうも、です」

レイは黄ばんだ手紙をフラーにきっちりと手渡した。
唖然とした表情で、彼は暫くレイのことを凝視する。


???「なんじゃあ、そこの小僧が手紙を落としたから────お前さんは、それを届けに来ただけじゃったんかあ」


レイ「えぇ、そうなんです。それでは、俺はここでおいとまさせてもらいますんで……」イソイソ

???「おう、また来なさいよ〜」ニコニコ


















???「────って、ノコノコ帰らせるわけねぇだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


レイ「……ふぇ?」
 ▼ 232 1◆zBLfAqPIVA 17/09/08 00:11:45 ID:JTSze0fE [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
一方、エルレイド派閥アジトでは。


シュン「ただいま〜、レイ君〜」

スイゾー「やれやれ、結局外の様子はいつも通りだったな」

シュン「まぁ、良いことなんじゃないの? 今はまだ、平和だってことなんだし。……問題はそれよりも、何で今頃ガブリアス派閥が動き出したのか、ってことだけど……」

スイゾー「さぁね、アイツは奇人変人って言葉を限界まで圧縮して、そこから更にネガティブな要素を抽出したような最低な奴だぜ? そんなのが考えることなんて、理解出来てたまるかってんだ」

シュン「……そうだ。レイ君に伝えとかなきゃならないことがあるんだった。レイ君〜、どこだ〜い?」


シーーーーーーーン…………



シュン「……レイ君?」
 ▼ 233 1◆zBLfAqPIVA 17/09/08 00:22:08 ID:JTSze0fE [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
同時刻。ポケモン移植研究所、研究主任室にて。

老人「……ふむ、ガブリアス派閥が我々の動きに勘づいたようだの」

研究員「はっ! 奴等は現在、勢力をますます拡大しようとしております! 我々の脅威に為りうるのも時間の問題かと……」

老人「……我々の脅威、か。フン……それは所謂凡人の発想じゃ。奴等は所詮は監視されている奴隷であるということを忘れるな。……まぁそんなことはどうでもええわい。対処なら何時でも出来る」

老人「それよりもじゃ……ミュウを移植したあやつの様子はどうなのじゃ?」

研究員「例の被験体でしたら、調子はすこぶる良いみたいですね。まだ年齢は若いというのに……あの年でミュウの細胞に耐えられるとは感服であります」

老人「もしかしたら……若い身体の方がミュウの細胞に耐えられるのかもしれんな……」

老人「……ミュウの能力が覚醒さえすれば、ワシの実験は新たな段階に踏み込める。理想郷はすぐそこに見えておるのじゃ……」


研究員「……あ、チーフ。もう一つご報告ですが、捕らえた一部のジムリーダーへの移植実験が先程始まったそうです」


老人「そうか、それは楽しみだ」

研究員「今回、ジムリーダーの誘拐ということで、各地方の警察組織も動き出しているようですが……」


老人「問題ない。……この施設は滅多なことでバレることはないからな。仮に何かトラブルがあったとしても、筋道は幾つも考えておるわい……」

老人「全て……計算通りなのじゃよ、今の状況も全て……な。分かるかね、凡人よ」

研究員「……了解です」
 ▼ 234 1◆zBLfAqPIVA 17/09/08 00:22:58 ID:JTSze0fE [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


第三話

ー完ー



 ▼ 235 1◆zBLfAqPIVA 17/09/08 00:32:05 ID:JTSze0fE [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
第三話 オマケ 『謎の資料』
========

〜タマムシ大学 生物学科 ポケモン細胞研究室の報告〜

ポケモンと人間のより素晴らしい共存のために、
我々、タマムシ大学第三研究班は
ある結論にたどり着いた。

人間がより、ポケモンに近づけばよいのだ。

人間は単に弱い。あまりにも弱すぎる。
その弱さ故に、人は誰かの手を利用しながら生きるものだ。

対して、ポケモンの強さは尋常なものではない。
しかし、人間はそんな格上の生物ポケモンに敬意を払って生きているのだろうか?
残念ながらそうではない。
そう結論づけるしかなかった。

人は、ポケモンを悪用してばかりいることを忘れてはいけないのだ。


さて、本題に戻ろう。
そんな生き物同士が、果たして正しい共存の道を歩めるのかどうか、である。

答えは「否」だ。

人間がポケモンと対等になるために、まずは人間自身が強くならなければならないことを忘れてはいけない。

ここで、我々は一つの案を提出する。
それこそが『ポケモン細胞移植実験』である。

成功さえすれば、あらゆる人類はポケモンの力を得、パワーバランスの釣りあった幸せな社会を形成することが出来るだろう。
────理想郷に、幸あれ。


著:ポケモン細胞研究室一同。
特別協力:Dr,オーキド・Dr,ナナカマド・Dr,カツラ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 ▼ 236 1◆zBLfAqPIVA 17/09/08 00:32:48 ID:JTSze0fE [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ひとまずここまで。
次回から第四話となります。
よろしくおねがいします。
 ▼ 237 ョロゾ@ラブタのみ 17/09/08 00:47:32 ID:h3K4IcPI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セレビィの細胞くださいアクジキマンの細胞あげます
 ▼ 238 ビルドン@4ごうしつのカギ 17/09/08 12:41:19 ID:yGqIp8Fg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 239 ノプス@コインケース 17/09/08 21:30:04 ID:Cx5FWJD6 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
改造ジムリーダー気になるな
 ▼ 240 コリータ@まひなおしのみ 17/09/08 21:56:43 ID:21HoMfXc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 241 ッチャマ@マッハじてんしゃ 17/09/09 09:39:31 ID:9o9M./v6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 242 1◆zBLfAqPIVA 17/09/09 15:27:48 ID:UDzfy83o [1/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



第四話

「来たるべき戦争の狼煙」


 ▼ 243 1◆zBLfAqPIVA 17/09/09 15:31:59 ID:UDzfy83o [2/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜移植実験室〜


ナタネ「う"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!」

研究員1「今は細胞の拒絶反応が出て、苦しむでしょうけど……。あともう少しで驚くべき能力が手に入りますよぉ〜、我慢してくださいねぇ」


研究員2「先輩、ジムリーダータケシの移植もこれから開始しますが、どういたしましょうか」


研究員1「そうか、タケシ……。資料によると……うむ、イワークがうってつけだ。イワーク細胞を移植してやりなさい」

研究員2「了解しました」


ナタネ「ああぅ……ぐぁぁっ!! 痛いっ! うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


研究員2「フフフ……」



────────────
─────────
──────
───
 ▼ 244 1◆zBLfAqPIVA 17/09/09 15:34:39 ID:UDzfy83o [3/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜カメックス派閥縄張りエリア〜

???「こんまま逃げしゃしぇるわけなかやろ、こん阿呆め!! オレば誰やっち思っちょる!? カメックス派閥の亀五郎たぁ、オレんこっちゃ!!」

レイ「え? ……い、今なんて……」


手下「……新人よ、ここは立ち入り厳禁───カメックス派閥の縄張りだ」


レイ「え……え……えええええええ!!?」


レイ(シュンさんが言ってた……注意すべき派閥の一つじゃないか!!)



亀五郎「なんだ、知らんかったんか? まぁ、だっちしてもただでは返しゃなかねらな……」


レイ(改めて見ると……なんて迫力なんだ……!?)
 ▼ 245 1◆zBLfAqPIVA 17/09/09 15:35:53 ID:UDzfy83o [4/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
========

実験体file 10

カメックスの亀五郎 ランク8位

ホウエン出身の訛りの強い御仁。
背中から噴射口が飛び出し、そこから強烈な水圧のジェット噴射をお見舞いする。
ただし、水を出し過ぎると脱水症状になるのが欠点。



からだが おもたく 
のしかかって あいてを きぜつさせる。
ピンチの ときは カラに かくれる。
こうらに ふんしゃこうが あって 
ロケットのような いきおいで つっこんでくる。
あいてに ねらいを さだめると しょうぼうしゃの 
ホースより つよい いきおいで みずを だす。

赤・緑・青・ピカチュウ 図鑑説明文より抜粋。

========
 ▼ 246 1◆zBLfAqPIVA 17/09/09 15:38:34 ID:UDzfy83o [5/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
亀五郎「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」

亀五郎という大男の背中から、主砲と思われる太い筒状の物体が現れた。

恐らく、あれが……。


レイ(この人の……能力かっ!?)

亀五郎「教えてやるけんの、俺たちは戦いば極力避けたい……。だからこそ、我々の縄張りに入った危険因子は徹底的に排除するんじゃあ……!!」


亀五郎「ましてや、ガブリアス派閥の者など言語道断!! 塵となって消え去れぇぇぇぇぇぇ!!」


フラー「ちょ! せ、せめて手紙くらい読んで……!」


亀五郎「手紙の内容くらい見透かしておるわ! どうせ、傘下に入れっちゅう勧誘なんじゃろう!?」



亀五郎「我々は、誰の下にもつかんけんの!!」

キュゥォォォォォォォォォォォォォォォ……

主砲から、正体不明の高音が鳴り響く!
そして───────


亀五郎「ハイドロポンプッッッッ!!」


ゴォォォォォォォォォンンンンンンン!!!!
 ▼ 247 1◆zBLfAqPIVA 17/09/09 15:41:50 ID:UDzfy83o [6/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
獣が唸るような低い轟音を立て、亀五郎の背中の主砲から発せられるは太い水の帯。
それはフラーとレイの命を執拗に狙っていた。


ライ「……っ!! よ、よけてぇぇ!!」

レイ「うわわわわわわわわわっ!」


バゴォォォォォォォォォンンンンン!!



フラーとレイは、まさに間一髪のところでハイドロポンプを回避した。
しかし、同時に二人は亀五郎の恐ろしさを身に染みて感じることになる。

発射されたハイドロポンプは真っ直ぐに伸び続け、終いにはコンクリートの壁を撃ち抜いていたのだ。
尋常ではない威力。
これをもし生身で受けたらどうなるか考えると……ゾッとする。


フラー(これが、ランク8位の実力……!?)
 ▼ 248 1◆zBLfAqPIVA 17/09/09 15:42:49 ID:UDzfy83o [7/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>247
「ライ」の表記がありますが、正しくは「フラー」です
 ▼ 249 1◆zBLfAqPIVA 17/09/09 15:45:41 ID:UDzfy83o [8/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
亀五郎「外したかぁぁぁ、ハァァ……」


太いため息をつく亀五郎。

しかとて、彼のハイドロポンプの威力は、ミサイルもかくやと思えるほど恐ろしいものであった。


フラー「こんなの……チートだよ」

レイ「……はぁ、はぁ」


亀五郎「ガブリアス派閥のひよっこどもめ……痛い目に遭わせてやるぞ!!」


レイ「……! ちょ、ちょっと待ってください!! 何か勘違いしてます、俺はガブリアス派閥の者なんかじゃ、ありません!!」


亀五郎「今更、そんな安っぽい嘘が通用すると思うなや……!! このアホンダラぁぁぁ!!」


レイ(ダメだ、激昂してる……!!)
 ▼ 250 1◆zBLfAqPIVA 17/09/09 15:47:16 ID:UDzfy83o [9/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
手下「先程も言った通り、うちのボス、そしてカメックス派閥は……争いの種になるものは全て排除する」

手下「……ここに入ったが最後、言い訳は通用しない。お前らは死ぬまでカメックス派閥に追われ続けるのだよ」


フラー(こ、殺される……)


亀五郎「ああ、そのとおりじゃ……おまんらに残された道は二つ。ここで殺されるか……俺を倒すかじゃ!」


亀五郎「そうでない限り……」


突然、亀五郎は顔にうっすらとした微笑を浮かべた。
その場違いな微笑みが、レイたちの恐怖心を更に煽る。


亀五郎「いつまでもこの主砲が、おまんらを狙い続けるけんの!!」
 ▼ 251 1◆zBLfAqPIVA 17/09/09 15:52:25 ID:UDzfy83o [10/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
────────────
─────────
──────
───

その頃、施設の廊下では。
ルーズとカオルが支給された食料を持って、アジトへの帰路についていた。


カオル「あ、ルーズ……そっちは行っちゃダメよ」


ルーズ「どうして? こっちの方が近道だよ?」

カオル「そっちはカメックス派閥の縄張りに通じる道なのよ。一度入ったら、少し面倒なことになるわ」


ルーズ「フーン……そういやオイラ、カメックス派閥のことって、名前と危険な派閥だってことしか知らないな」

カオル「まぁ……私も何度かしか、カメックス派閥のリーダーに会ったことないけど……。まるで亀みたいな人だったわね」


ルーズ「そりゃ、カメックス人間だからね」


カオル「そうじゃなくて、性格そのものがまるで亀みたいなのよ」

ルーズ「……どゆこと?」



カオル「……一度噛みついたら、相手が屈服するまで離さない」
 ▼ 252 1◆zBLfAqPIVA 17/09/09 15:57:52 ID:UDzfy83o [11/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カメックス派閥縄張りエリア。
施設をかなり広い範囲で占有しており、滅多に人が近寄らない場所。

そこの最大の特徴は、無駄に複雑に入り組んだ通路の数々だ。
故に、カメックス派閥の縄張りに侵入した者の大抵が、そのエリア内で迷いだすのである。


迷った挙げ句……体力を消費した侵入者は、亀五郎の陰湿とも思える執拗な性格も相まって、精神を肉体を極限まで追い詰められたうえで……消息を絶ってしまうと言われる。

だからこそ、普段彼等のエリアに侵入する者はほぼ皆無なのだ。



亀五郎「うぉぉぉい!! 逃げるんじゃねぇよぉ!」


フラー「はぁ……っ! はぁっ! 逃げないと殺されるじゃん……!!」

レイ「ぜぇっ、ぜぇっ……!!」



だがこの日、二人の迷える子羊が、今にも亀五郎の餌食になろうとしていた。
 ▼ 253 1◆zBLfAqPIVA 17/09/09 16:01:54 ID:UDzfy83o [12/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フラー「え、ええっとあなたは一体……!!」

走り、逃げながらもフラーはレイに尋ねた。

レイ「お、俺は……レイって言います!! 詳しい話は後で──────


ズゴォォォォォォォォォォンンンンンンン...!!!


レイ「っ────!?」



亀五郎の主砲から、再びハイドロポンプが放たれた。



亀五郎「ちっ……また外したか。イライラするのお……」

 ▼ 254 1◆zBLfAqPIVA 17/09/09 16:05:52 ID:UDzfy83o [13/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フラー「〜〜〜〜っ!!」

レイ「とにかく!今は逃げないと……!!」



二人は全速力で施設の廊下を駆け出した。
彼らのそのスピードに、見るからに鈍重そうな亀五郎が追いつけるはずがない。

そう、たかをくくっていたのだが……。



亀五郎「……ハイドロポンプには一つ、応用技があってのぉ」


亀五郎「ジェット噴射の威力をコントロールすれば……高速の移動も出来るんじゃァ…!!」



グォォォォォォォォォッ!!!


突然、亀五郎の速度が増した。

ここで一つ想像してみよう。
身長は2mをゆうに超えるであろう100キロ超えの巨漢が、イカズチの如き勢いで突っ込んで来たら……どうなるだろうか?

容易に想像はつく。

それはまるで……大砲の弾。
 ▼ 255 1◆zBLfAqPIVA 17/09/09 16:08:50 ID:UDzfy83o [14/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
全てを根絶やしにする、破壊の権化。


レイ「!!?」


障害物など全く意に関しないのだ。
壁も何もかも──全てがその弾の前ではまるで無意味。

しかし、亀五郎との間にはかなりの距離があったので、回避するには十分な余裕があった。


それでも……二人の心の中では恐怖という種が今まさに、芽吹きを見せようとしていたのである。


────────────
─────────
──────
───
 ▼ 256 1◆zBLfAqPIVA 17/09/09 16:12:37 ID:UDzfy83o [15/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃シュンとスイゾーは、レイを懸命に捜索している真っ最中であった。


シュン「レイ君! レイ君!!」

スイゾー「……駄目だ、どこにも見当たらねぇ」


シュン「もしかして……」


シュンが急にボソボソ呟きだす。

スイゾーは不思議そうな眼差しでそれを見つめた。




シュン「まさか……!」

シュンは突然、どこかに歩み始めた。



スイゾー「……おい、シュン! 何処に行くんだ!?」


スイゾーがそう尋ねると、シュンは脚を一瞬だけ止め、囁くように言葉を並べた。



シュン「今から、ガブリアス派閥に乗り込んでくる。もしかしたらシュン君は、奴等の陰謀に巻き込まれた可能性がある……!!」



スイゾ「……っ!!」


スイゾー「しょ、正気かよ!?」
 ▼ 257 1◆zBLfAqPIVA 17/09/09 16:18:14 ID:UDzfy83o [16/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



瓦礫の落ちる音が辺りに鳴り響く。

レイとフラーはギリギリのところで亀五郎のジェット噴射による突進をよけた。

亀五郎はそのまま壁に突っ込んだはずなのだが……その壁は今や跡形もなく消え去っていた。



亀五郎「うー、いてぇな……この糞が……」


亀五郎は頭をそっと擦りながら、またレイとフラーを睨んだ。



レイ「な、なんとかしないと……」


フラー「ねぇ、レイさんは何か能力あるんだろ? ……それを使えば、逃げられるかも」



レイ「ごめん、俺……自分の能力……分からないんだ」



フラー「……え、ええっ!? 自分の能力が分からないって、ど、どういうことなの!?」


レイ「え、ええっと、それには深い事情があって……」



亀五郎「おぅい!? さっきから、何をグチャグチャ喋っとんのじゃゴラァ!?」


フラー「っ!!」




亀五郎「今度こそ喰らえや……。ハァイドロォ……ポンプゥゥゥゥ!!!」


レイ「また来っ──────!?!」




ズゴォォォォォォォォォォンンンンンン……!!!!
 ▼ 258 1◆zBLfAqPIVA 17/09/09 16:22:41 ID:UDzfy83o [17/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フラー(うっ、煙で前が見えない……)


真っ白な粉塵があちらこちらを舞う。

その場にいる全員が、亀五郎の異常な戦闘力に臆していた。


フラー「それにしても……今のは危なかった」


フラーは再び、ハイドロポンプの直撃から逃れることに成功していた。






しかし……レイだけは、




彼だけは、亀五郎の攻撃を逃れることができなかったのである。



視界を遮る白煙が晴れるとそこには……何とおぞましい。
血みどろになったレイの姿があったのである……。
 ▼ 259 1◆zBLfAqPIVA 17/09/09 16:23:50 ID:UDzfy83o [18/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
本日はここまで、次回更新は明日。
 ▼ 260 フレシア@さらさらいわ 17/09/09 19:02:06 ID:YLut7BYY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>256
シュン「〜もしかしたらシュン君は、〜」
ここは
シュン「〜もしかしたらレイ君は、〜」
ではないのでしょうか?
 ▼ 261 クリン@パワーアンクル 17/09/10 00:37:16 ID:.Jh78gIw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 262 ガミュウツーX@あおいかけら 17/09/10 21:43:03 ID:xevvRNgo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
超支援
 ▼ 263 1◆zBLfAqPIVA 17/09/10 23:29:40 ID:Cc6ttxIc [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>260
ご指摘感謝です!
細かい文字ミスがこのようにあります故、ご迷惑お掛けしますが今後ともよろしくおねがいします。
 ▼ 264 1◆zBLfAqPIVA 17/09/10 23:31:55 ID:Cc6ttxIc [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フラー「ぁ……あぁ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!」

フラーは頭を抱え、甲高い叫びを上げ、発狂した。

手下「ここまでが限界のようですね」

亀五郎「ケッ、手こずらせやがって」


フラー「レイさん!? だ、大丈夫ですか?! レイさん!?」

フラーはレイの肩を掴み、思いっきり揺すり始めた。
だが、対する彼の反応は全く見られなかった。

それどころか、彼の体温は死体のように冷たくなっていき、さらには、全身の筋肉が硬直し、ピクリとすら動かなくなったのである。
 ▼ 265 1◆zBLfAqPIVA 17/09/10 23:49:49 ID:Cc6ttxIc [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レイ「…………」

フラー(し、死んでるのか……!?)

亀五郎「……さぁて、今度はお前の番だな」


亀五郎という名の死神が、ゆっくりと、ひたひたと、フラーに近づいてくる。

フラーは己の死を覚悟した。
その上で今までの辛いばかりの人生をただひたすらに後悔した。


僕は、ガブリアス派閥で散々こきつかわれてきた。
悲しい思いは何度もした。
悔しい思いも何度もした。

ようやっと、マトモな仕事をもらえたと思ったのに。


あぁ、ボクは……ここで死んじゃうんだ────
 ▼ 266 1◆zBLfAqPIVA 17/09/10 23:55:25 ID:Cc6ttxIc [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
亀五郎「喰らえ……!!」

亀五郎が巨大な主砲の照準をフラーの脳天に向ける。
フラーに抵抗の意思は見られない。
いや、そもそも足が全く動かないのだ。

亀五郎「ハ・イ・ド・ロ・ポ・ン……

亀五郎が技の名前を唱える。
空気がビリビリ震えだした。

死ぬ一歩手前の状況。

フラーの頭の中は次第に白で塗りつぶされていく。



そんな時だった。

ある奇妙な音が……静かに鳴り響いたのだ。
 ▼ 267 1◆zBLfAqPIVA 17/09/10 23:57:03 ID:Cc6ttxIc [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



─────────トクン、トクン。



それは間違いなく心臓の鼓動音だ。

リズムよく刻まれるそれは、ハッキリとその場にいた全員の鼓膜を震わせた。
 ▼ 268 1◆zBLfAqPIVA 17/09/10 23:59:09 ID:Cc6ttxIc [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




─────────トクン。


──────トクン。


───トクン。








ドクンッ!






 ▼ 269 1◆zBLfAqPIVA 17/09/11 00:02:04 ID:cq59kHSo [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スッ……


突然、レイが一人でに立ち上がった。
フラーも亀五郎も、突如として起きた異変に目を丸くして驚嘆する。


フラー「……っ!? レ、レイさん!?」


亀五郎「なんでぇ……生きてたのか!」


レイ「────まれ」ボソッ


亀五郎「あ?」


レイが堅く閉じていた口を開き始めた。
そして、目の前にいる亀五郎に対し、挑発としかとれない一言を吐いたのである。

レイ「黙れと言っているのだ、愚かな人間よ……。その不快感しか催さぬ臭いを直ぐに止めろ……口を閉じるがいい」
 ▼ 270 1◆zBLfAqPIVA 17/09/11 00:03:52 ID:cq59kHSo [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
亀五郎「……んだと?」ピキッ



レイ「やれやれ……やっと出てこれたか……」


フラー「あ、あの……レイ、さん?」


様子がおかしいレイに、フラーは恐る恐る話しかけた。

だが、返答はない。
どころか、レイはフラーの存在を意に介さないというほど、無視を徹底していたのである。


レイ「フフフフ、この者の意識が弱まるのを、今か、今かと待っておったぞ……」
 ▼ 271 1◆zBLfAqPIVA 17/09/11 00:05:36 ID:cq59kHSo [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
訳のわからぬことを呟くレイ。
そして、彼は亀五郎の方を向き、言った。


レイ「さて、先程からハイドロポンプを撃つ男……」


亀五郎「あ? 俺のことか?」


レイ「そう、お前だ。我は今、ちょうど身体が鈍っている、少しほぐさねばならん……。どうやらお前は、準備運動にちょうどいい相手らしい……」


亀五郎「じゅ、準備運動ぅ?」


亀五郎が呆れたような表情をしてレイの顔を凝視した。



亀五郎「カッ、カカカッ……言ってくれるじゃねぇか、クソガキィ!!」
 ▼ 272 1◆zBLfAqPIVA 17/09/11 00:10:12 ID:cq59kHSo [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
亀五郎「だったら本気で迎えてやるよ……。喰らいな、これが俺の最大威力の切り札だっ……」


亀五郎「─────ハイドロカノンンンンンンッ!!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!!




洪水の如く、押し寄せる水流。

余りにも強烈なその勢いは、先程のハイドロポンプとは一線を画すほどの威力である。


フラー「す、すご……っ!!」

フラーは身体の芯から恐怖におののいた。

まるで自然災害そのもの。
あまりの迫力に、思わず畏敬の念まで抱いてしまう。



だが一方で、レイの表情は先程と一切変わらない。


亀五郎を見下したその冷たい眼差しのまま、彼は横に滑るように移動した。
 ▼ 273 1◆zBLfAqPIVA 17/09/11 00:12:59 ID:cq59kHSo [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レイ「どうした? どれだけ凄まじいな攻撃も、かように避けられてばかりでは何の意味もないな?」

亀五郎「……っ!?」


ここで亀五郎。
実はかなりの体力を消耗していた。


ハイドロポンプ一発で体内の水分を大量に消費するのだが……それに加えて、彼はハイドロカノンまで撃っている。


思わず挑発にのせられて、無駄な攻撃をしてしまった……。

だが、後悔してももう遅い。
亀五郎がこれ以上ハイドロポンプを撃つことは、自身の命にも関わってくることなのだ。

亀五郎(あのレイって野郎、あんなに血が流れてるのに、なぜ動けるんだ……!?)
 ▼ 274 1◆zBLfAqPIVA 17/09/11 00:16:48 ID:cq59kHSo [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
クラッ……

亀五郎「っ!?」

亀五郎(チッ……。これ以上ハイドロポンプを撃つと、吐き気がしてきそうだ……一体どうするべきか)


亀五郎 (こうなったら……)

亀五郎「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……!!」


亀五郎には、まだ秘策が残っている。

自身の巨駆に加え、そしてカメックスの細胞を移植されたことで発動したもう一つの能力。

甲羅の如き堅さを備えた肉体である。


相当の強度を誇る巨体が、レイを押し潰そうと眼前にまで迫るのだ。

まるでそれは、山そのものが降ってきたかのような圧倒的な迫力。
 ▼ 275 1◆zBLfAqPIVA 17/09/11 00:20:09 ID:cq59kHSo [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フラー「レ……レイさん!!!」

フラーは思わず、喉が枯れるほどに叫んだ。

このままではレイは、あの亀五郎の巨体に潰される!!


……だが、その心配をよそに、レイの顔は冷静そのものであった。
いや、むしろ─────どこか落胆したような表情をしている?

レイ「……何の技でくるかと思えば」



レイ「ただの『のしかかり』じゃあないか……」

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