【SS】エーフィ(辛い...いっその事消えてしまいたい...)？？？｢あぁ...？｣

とある中学校
#ホームルーム

───気をつけー礼ー

日直が怠そうに声を出す。

───さよーならー

うわ、なんだこれ
『お前らやる気あんのかよ？』
なーんて言いたくなる。

...もっとも、俺が言えば全員から
『お前が言うな！このクソ野郎！！』
と、罵られてしまうのだろうが。

俺(まぁ、いいか...)


それでこいつらのストレスが少しでも無くなるのなら──

廊下で友人...シャワーズを待つ。
ヤツとはクラスが違う。
その所為で、ホームルームが終わる時間がバラバラなのだ。

─ｵﾏﾀｾｰ

──ﾓｰ,ｵｿｲﾖｰ!

─ｱﾊﾊ,ｺﾞﾒﾝｺﾞﾒﾝ

周りがうるさい。
吐き気がする。
帰りたい。
いや、やっぱ帰りたくない。
家には“アイツ”がいる。
でもやっぱり学校にはいたくない───

ｶﾞﾗｯ

シャワーズ｢おいエーフィ、眉間に皺寄ってんぞ｣

俺｢お...よぉ｣

シャワーズ｢よぉ｣

シャワーズ｢ちょっと待ってな｣

俺｢おう。｣

ｶﾞﾔｶﾞﾔ

うるさい。
もっと静かにしてくれ。
お願いだ───

シャワーズ｢眉間っ！！｣

俺｢うるせぇ！｣

だが、俺も充分うるさいのかもしれない。

シャワーズ｢疲れた｣

俺｢凄くわかる｣


シャワーズと登下校するときはこんな他愛無い話しから始まる。


シャワーズ｢今日もトラウマに罵倒浴びさせられた。｣

俺｢あぁ？またかよ...｣

シャワーズ｢出来ればボッコボコにしてやりたかったけどよ｣

俺｢それじゃあシャワーズが悪者扱いされるだろ｣

シャワーズ｢まぁ、それ以上の事になるだろうね。｣

俺｢そしたら俺、“また”独りになるじゃねぇかよ｣

シャワーズ｢あぁ、俺はボコさねぇよ。｣

シャワーズ｢殴り合いじゃなくて精神がおかしくなるような事をじわじわやっていきたい派だし。｣

俺｢うわぁ、えげつねぇ｣

シャワーズ｢エーフィだってそうだろ？｣

俺｢あー...まぁな。｣


それから、こんな感じの...
愚痴にしては少し過激な事を話す。
シャワーズがどう思っているのかはわからないが
俺はシャワーズと一緒にいるときが一番落ち着く。

──────
─────

シャワーズ｢あっ、そろそろ家だわ｣

シャワーズ｢じゃあな、また明日。｣

俺｢おう。｣

俺｢...｣

俺(...あぁ、またこの時間が来てしまった。)

俺にとって、一番辛い時間は何か。
答えは簡単、シャワーズがいないときである。

シャワーズがいない...
それは即ち、俺にとっての心の支えが1つもないという事だ。

だから今なんかは憂鬱で、
後ろに見ず知らずの人がいるだけで

俺(あの人も俺の事を嗤っている)

なんつって、自意識過剰になってしまう。
俺はどれだけ頭が可笑しいのだろうか？
そんなの知らない。
ただ、この世に必要無い存在であるという事だけはわかる。

俺は醜いポケモンだ───

日々、そう感じる。

─────誰かに、後をつけられている。

そう思ったのは数分前の事だった。
足音をたてている訳でも無いので根拠は無い。

しかしこれは自意識過剰でもなんでも無く、確信を持って言える

絶対に、後をつけられている！

俺(...)

今更なのだが...
例え、仮に後をつけられているとしても
それが何だというのか？
殺すのか？犯すのか？はたまたストーカーなのだろうか？

いやいや、俺は男だ。野郎だ。
ついでに言ってしまえば、自意識過剰豆腐メンタル注意欠陥真面目系クズ喘息持ちアトピー性皮膚炎持ち猫又クソ野郎だ。
最後の2つはあり得ないだろう。

俺(...。)

殺してくれるなら本望だ。嬉しい。welcome。カモンカモーン。
...なのだが、本当に殺してくれるとは限らない。
という以前に、今ここで立ち止まるか家まで帰るか
俺は窮極の2択に迫られてしまった。