【ss】極まる正義、死神の刃:ポケモンBBS(掲示板) 【ss】極まる正義、死神の刃:ポケモンBBS

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【ss】極まる正義、死神の刃

 ▼ 1 6KVitIouZM 17/10/04 05:59:21 ID:kUzLqIl2 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
「どうしてこの国は周りの国と争ってるの?」

「思想の違いとか、資源の奪い合いじゃないかな?」

「うーん、よくわかんない!」

「はは、君には分からなくたっていいさ」

「あっ、そうだ!お父さん!」

「ん?」

「ぼく、大きくなったら3つの国を合体させて、みんな仲良くくらせるようにしたい!」

――このときに、俺の歩む道は決まったんだ。
 ▼ 2 ーフィア@じしゃく 17/10/04 06:00:12 ID:MLf0NbmQ NGネーム登録 NGID登録 報告
この僕君すごいこといいますね…
支援
 ▼ 3 6KVitIouZM 17/10/04 06:43:44 ID:kUzLqIl2 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
春、新たな命が芽吹くとき。

俺の住んでる『炎の国』では、この季節に国軍の採用試験を行っている。

かくいう俺も、その試験を今受けてきたところだ。最近は兵が不足してるらしいし、まあ受かるだろ。

俺はリザードンのリザ。小さな民宿で育てられた。親の顔は…見たことあるけど覚えてない。

今日は日曜日。疲れたから普通このまま帰ってゴロゴロしたいんだが…残念ながら俺には毎週やらなきゃいけないことがある。

このランド大陸は三角形になっていて、その3つの角をそれぞれ1つずつ国が占領している。

『炎の国』『電気の国』『氷の国』だ。

でも、3つの角を埋めたら、当然真ん中に隙間ができるだろ?その隙間には、広い砂漠があるんだ。そこに住んでるのが『砂漠の民』、よくわからんが三国への加盟を貧しいにも関わらずしない。

今から俺が行くのはその砂漠。幸い、ここには電気の国みたいな面倒くさい出入国システムはないから、気軽に外に出れる。


一度門をくぐると、そこには何もない砂漠。3つの国は、最近は砂漠にも領土を広げているらしい。

日曜日は砂嵐がないので、こんな炎ポケモンでも気軽に…とはいかないが、簡単に…とはいかないが、一応砂漠に出れる。
 ▼ 4 6KVitIouZM 17/10/04 07:25:28 ID:kUzLqIl2 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
砂漠の民の集落に着いたら、子供たちの歓声がどっと沸き起こった。

「あ!リザお兄ちゃんだ!」「久しぶりー」「もっと来れないの?」

リザ「おう、みんな元気そうでよかった!」

「きょうは炎の国でなんかテストあったんでしょ?これからもっと来なくなっちゃうの?」

リザ「ん?今は特に戦争もないから日曜には来れると思うけど…」

あれ?じゃあなんで兵が不足してるんだ…?

俺がそう思った瞬間、突然砂嵐が吹き始めた。

 ▼ 5 6KVitIouZM 17/10/06 18:42:37 ID:zA7/8G7Y NGネーム登録 NGID登録 報告
「リザ兄ちゃん!急いで洞穴の中に入って!」

リザ「どうした?こんなことが平日にはたくさんあったのか?」

「砂嵐が強まったら、突然誰かの首が吹っ飛ぶんだよ!地上にいなければ安全なんだけど…」

なんてことだ。かなり平和に暮らしてる自覚があったんだが、なかなかにぶっ飛んだことが起こってたみたいだ。今なかなかにうまいこと言ったな。

リザ「えーっと、じゃあお世話になります…」

集落の端にあった穴に入っていく。村のポケモン全てが入るにはやや狭いが、入れないという事はないだろう。

砂嵐の音までもがかき消された静寂が広がる。俺はこういう空気に耐えられない面倒な性格なので、近くにいた
メグロコに声をかける。

リザ「この砂嵐を起こしてるのって誰なんだ?カバルドンとかバンギラスあたりか?」

メグロコ「ううん、突然現れたガブリアスなんだけど、砂嵐の時しか姿を表さない上に、移動がめちゃくちゃ速いから皆あんまりよく知らないんだ」

ガブリアスかあ…あんまり有利な相手じゃないし、何より話を聞いている限り、相当強いらしいから、俺がでしゃばるのはやめておこう。

 ▼ 6 6KVitIouZM 17/10/06 23:43:18 ID:cFKdOSzs NGネーム登録 NGID登録 報告
周りのポケモンで暖かかったので、気づいたらウトウトしていたらしい。気づいたらもう夜になっていた。電気の国とも炎の国とも違う、汚れない星空が見える。砂嵐も止んだようだ。

「おはよーリザお兄ちゃん」

リザ「う、うーん…おはよ…」

大きな欠伸を1つして伸びをする。つられて皆も欠伸し始めるのがすこし面白い。俺も試験でけっこう疲れてたんだなあ。

リザ「それじゃあそろそろ帰らないと。皆じゃあな!」

「また来てねー!」

俺が翼を広げて飛び立つ準備をすると、子供たちは俺を見送ってくれる。俺が欲しかったのはこういうポケモン同士の関係なのかもしれない。

炎の国は、3枚の巨大な壁と門で区切られており、外側から『草原の村』『城下町』『城塞都市』の、3つの区間で構成されている。

俺の住ませてもらっている民宿は草原の村にあるので、門を飛び越えて(ルール違反)空中で回転しながら着地する。下が草なので多少無茶苦茶しても足の裏を怪我しないのがいい。

リザ「ただいまー」

ミルタンク「おかえり。遅かったけど、また砂漠に行ってたの?」

このミルタンクが、俺の育ての親である。怒ると少し怖いけど、思いやりがあって優しいと思う。俺も結婚するならこんなポケモンがいいなあ。

ミルタンク「今日はもうゆっくり休みなさいな。試験で疲れてるだろうし」

リザ「今日はあっちで寝てきたから、いまのうちに荷物の支度しとくよ」

 ▼ 7 ヤッキー@ボスゴドラナイト 17/10/06 23:47:10 ID:MheAy9Z6 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
炎電気氷とかイッシュの伝ポケ想像する
 ▼ 8 6KVitIouZM 17/10/07 00:24:42 ID:vh350mpM [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミルタンク「寂しくなるわね」

リザ「これからもたまに来れるし、今だってお客さんもいるだろ」

ミルタンク「長く連れ添ったものが居なくなるのはやっぱり寂しいわ」

リザ「そんなもんかな」

ミルタンク「そうよ」

リザ「そっか、じゃあお休み」

ミルタンク「はい、お休み」

俺は二階への階段を昇る。階段がギイギイいっているのがやけに耳に障る。自分の部屋は、階段を昇ってそのまま右にいった突き当たりにある。廊下も音を立てているから、改築したほうがいいと明日言おう。

リザ「えーっと、特に持ってかなきゃものなんてなかったはずだから…」

机の引き出しを開けて、ガチャでも回せそうな虹色の玉を探す。赤ん坊だった頃の俺にかけられていたらしいペンダント。その輝きは子供だった俺を完全に魅了した。

リザ「あれ?」

おかしいな…ペンダントがない。いつもはこの引き出しの中に入っているはずなんだが…ベッドの下とかに落ちてないかな?

案の定なかった。お休みと言った手前申し訳ないが、ミルタンクに聞いてみよう。

リザ「母ちゃん、俺のペンダント知らないか?」

ミルタンク「試験会場に付けていったんじゃないの?」

そういう線もあるのか…俺の部屋にないならこの家にはないだろうし、明日は王城を隈無く探し回ることにする。

リザ「それじゃあ改めてお休み」

ミルタンク「はいお休み」
 ▼ 9 クレオン@みずのジュエル 17/10/07 21:18:54 ID:vh350mpM [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミルタンク「大変!大変よー!大変なことが起きたわよー!」

バカでかい声で下から起きるよう言ってくる。昨日の疲れはもう取れたようで、俺にしては珍しく起きる事に抵抗はなかった。いつもと特に変わらない朝日が俺の目を突き刺す。

リザ「何があったんだ…?」

ミルタンク「エンテイ様が暗殺されたのよ!」

リザ「は?朝から冗談きついぜ」

ミルタンク「私が意味もなく嘘つくと思ってるの?」

リザ「うーん…俄には本当だと思えないなあ」

ミルタンク「そうなると思うけど、さっきこんな手紙が届いたの」

そう言って俺に一枚の紙を見せてくる。そこには丁寧な手書きで国王エンテイが亡くなったこと、心臓を抉られた跡があったことと、葬儀の日時が書いてあった。

リザ「まあ、俺にはどうしようもないかな…それじゃあ俺もう行くから!」

ミルタンク「あら、朝ご飯は食べなくていいの?」

リザ「いいよもう…あとここの改築早くしたほうがいいぜ!行ってきまーす!」

ミルタンク「気をつけてねー!」

三つの国は、エンテイ、ライコウ、スイクンのいわゆる三犬によって収められている。三犬なんていう呼ばれ方をされているくらいだから、仲が悪く国交もほぼ断絶状態だった。

リザ「これで少しは他の国にも行けるようになるかな…」

ふと視線を前に戻すと、右のほうに何か見える。
よく見てみると、見たことのない鳥ポケモンの群れだった。

リザ「なんだろ…あれ」
 ▼ 10 6KVitIouZM 17/10/07 21:40:06 ID:vh350mpM [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
体が赤く、他の鳥ポケモンとは違う見た目をしているが…って、あれ速すぎないか?氷の国のほうにいたと思ったら、もう目と鼻の先、あっ、先頭のリーダーっぽいやつと目があった。

???「むっ、原住民その1発見!君、名前は?」

猛スピードで接近されながらそんなこと言われてもねえ…とりあえず無視して城の中に逃げ込んでしまおうか。俺はスピードをつけて城の方に向かう。

???「むっ、無視とは少しショックだな…だが、もう城が見えたので関係ないか!総員突撃!」

もう追いつかれそうだ。流石に速すぎる。鳥ポケモンの集団に突っ込むとどうなるかは昔身をもって経験したので、少し左に逸れる。

???「うむ!遅い方が早い方に道を譲るのは当然だな!感謝する!」

なんかバカにされてないか?少しムカつくなあ。…でも、こいつら城を目指してるらしいが、エンテイの葬式にでも来たのか?

???「城が見えたな!それでは!かえんほうしゃ隊!全員!放て!」

号令と共に、前方の鳥が口から『かえんほうしゃ』を放つ。いやいやいや、突然すぎるだろ…

リザ「ちょっと!何でそんなことするんだ!」

???「決まっているだろう!旧き時代の者共は新しい世代の者に淘汰される定めなのだからな!」

リザ「とりあえずストップ!ストップ!少し話し合わないか?」

俺が止めるよう促すと、謎の鳥ポケモンは火を吐くのをぴたりとやめた。何なんだこいつら…

ファイ「申し遅れたが、我はファイアローのファイ!群の中でもカンペキに均整のとれた体の持ち主!我の速度には誰もついてこれないのだ!」

リザ「俺はリザードンのリザ。この『炎の国』の兵士…になる男だ」

ファイ「そうか!この国の者か!ブレイブバード隊!総員突撃!」

急に後ろの方から多数のファイアロー…と呼ばれた鳥ポケモンが突っ込んでくる。当然俺はその衝撃に耐えられるわけもなく…

城のちょうど玉座がありそうな位置に墜落した。
 ▼ 11 コッチ@ミュウツナイトX 17/10/08 01:08:24 ID:NImfb/uw NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 12 ガボスゴドラ@ライブスーツ 17/10/09 22:07:53 ID:jotKRoi. [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
リザ「いたたたた…」

天井が思いっきり崩れ落ちる。体の節々が痛むが、動けないほどではない。国王の死体があったりしたら大変だが、幸い下には瓦礫以外なにもなさそうだ。

エンテイ「お、お前は!昨日の試験に落ちた奴じゃないか!」

なんで生きてるんだろう。疑問が頭を埋め尽くしたが、不敬罪で死刑に処されそうなので口には出さない。

リザ「そんなことより王様!大変です、謎の鳥ポケモンの大軍が!…え?今なんて言いました?」

エンテイ「うむ、なぜかお前の解答用紙だけビリビリに引き裂かれておってな。修復するのも面倒なもんで不合格にしたのだ」

それは国王としてどうなんだ…?っていうか兵が足りないんじゃなかったのか。

そういう事を考えていると、突然窓が割られ、さっきのファイアロー軍団が乗り込んできた。

ファイ「作戦成功!あとはアイツを呼び出すだけ!おい!犬!犬はいるか!」

犬…?誰のことだろう。俺ですら見たことのないようなと知り合いなんているだろうか。そもそもそれってバカにしてないか?知り合いに話す態度じゃないなあ。

???「ここだ!」

玉座の間の扉を開け放ち現れたのはヘルガーのヘル。この国の将軍だが、 農作業監督もしない町民を脅迫したっていう噂があるしであんまり人気はない。もちろん俺もきらいだ。

ファイ「うむ!約束を守るのはいいことだ!たとえ夢の中での約束だとしてもな!」

ヘル「けっ、見下しやがって…それで?何すればいいんだ?」

ファイ「あの国王めの心臓を一刺し!それが契約履行のサインだ!」

色々と俺の知らないところで話が進んでるみたいだ。きっと俺じゃなくてもチンプンカンプンだろう。

リザ「ちょっと待った!」

ヘル「うるせえよ雑魚が…」ギロッ

ヘルが『にらみつけて』きた。普通とはかけ離れた刺すような眼力は、小さい頃からワルを懲らしめようとしてきた俺を何歩か後ずさりさせるのに十分な力があった。

俺が距離をとった瞬間、ヘルは牙に炎を纏いエンテイ王にとびかかる。

ヘル「その首、もらったぞ!」
 ▼ 13 6KVitIouZM 17/10/09 22:08:23 ID:jotKRoi. [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
生粋のBBS民だからコテハンたまにつけ忘れる
 ▼ 14 6KVitIouZM 17/10/10 23:03:39 ID:/Bgciwj2 NGネーム登録 NGID登録 報告
エンテイは、あまりにも玉座に深く座っていたせいで、ヘルの牙を避けきることができなかった。なんと哀れな。

エンテイ「ぐわああああっ!!!!!」

ヘルはエンテイの首…ではなく胸の方に噛みつき、すぐに元の位置に戻った。その口には一つの心臓が。

エンテイ「ぐっ…そこのリザードン!早く他のポケモンを呼べ!」

息も絶え絶え、枯れきった声で俺に話しかけてくる。元々の強面も相まってなかなかに怖い。

リザ「分かりました!」

俺は急いで玉座の間の扉に向かう。

ヘル「ふん!臆病者め、一生地面に這いつくばっているがいい!」

ファイ「おい!無駄話とは何事だ!万事において速さこそが全て!どんな仕事も無駄なくこなすのだ!」

あーあ、あいつら仲間割れしてるよ。ほっといてさっさと他のポケモンを呼ぼう。

いや、待てよ。本当にそれでいいのか?
たしかにエンテイはくずだったけど、この38年間赤字を一度も出してないって言うじゃないか。
そんな功労者の仇をとらずにいていいのか。

俺はすぐに右足のつま先を後ろに向ける。

いいわけがない。

リザ「おいお前ら!」

ファイ「邪魔するな!『ブレイブバード』!」

相変わらずものすごい速さだったが、俺はまだつま先を後ろに向けただけなのでやつは思いっきり扉に激突した。
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