【SS】漆黒の死揮者ネクロズマ:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】漆黒の死揮者ネクロズマ:ポケモンBBS

  ▼  |  全表示108   | << 前100 | 次  |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |   ▼   
                  スレ一覧                  
SS

【SS】漆黒の死揮者ネクロズマ

 ▼ 1 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/11 18:55:14 ID:zvtL5fU2 NGネーム登録 NGID登録 報告
ここはシロガネ山。ジョウト地方に聳え立つ巨大な山で、中は暗い洞窟、山頂付近には雪が降り積もっている。

そんなシロガネ山の山頂付近に、1匹の黒いポケモンが佇んでいた。


ネクロズマ「……」

アッシュ「へぇ、こんなトコに居たのか」

ネクロズマ「!?」


ネクロズマが振り返ると、そこにはラティアスを連れた銀髪の少年と、スキンヘッドに上半身裸の男が立っていた。


ネクロズマ「……!!」

ブロック「ふんっ!!」


ネクロズマは得意の“プリズムレーザー”で攻撃するが、スキンヘッドの男・ブロックに片手で弾かれてしまう。


アッシュ「ラティアス“ミストボール”」

ラティアス「ファラァ!!」

ネクロズマ「ネッザァ……!!」


“プリズムレーザー”の反動で避けることが出来ず、ネクロズマは“ミストボール”を喰らう。


ネクロズマ「ズムァシュ……!!」

アッシュ「くっ……!!」


ネクロズマは地面に“プリズムレーザー”を撃ち、ジェット噴射でシロガネ山から姿を消した。


ブロック「逃したか……」

アッシュ「ブロック、彼奴らを集めろ。逃走場所を特定して、今度こそ確実に捕まえるぞ」
 ▼ 69 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/17 20:51:07 ID:uEaYsSDE [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
ムサシ「もう無理……」

コジロウ「お、おいムサシ……!!」

ブロック「おいおい、もう終わりか?」


ブロックから逃げ回っていたロケット団だが、遂に体力が限界を迎えてしまう。


ニャース「こうなったら、必殺“みだれひっかき”ニャ!!」

ブロック「ん? 何かしたか?」


ブロックにはかすり傷1つ無く、逆にニャースの爪はボロボロに砕け散る。


ブロック「そろそろ捕まえないと、アッシュが怒るからな。観念してくれ」

コジロウ「ヒドイデ、彼奴に噛みつくんだ!!」


ボールから出たヒドイデは、いつもコジロウにする噛みつきをブロックにしてみるが、毒を浴びないどころか筋肉が増強していく。


ブロック「悪いな。こんなに元気にしてもらって」

ムサシ「な、なんなのよ彼奴……」

ブロック「さぁ、鬼ごっこは終わりだ」

ロケット団「ギャアァァァァァァァァァ!!!!」

ブロック「……?」


ロケット団に手を伸ばすブロックだが、何者かに腕を掴まれ止められる。


ブロック「俺の動きを止めたのは、アッシュ以外にはお前が初めてだ」

キテルグマ「クゥ」

ロケット団「キテルグマァァァァァァ!!!!!!」

ブロック「俺とやろうってのか?」

キテルグマ「クゥ」

ブロック「後悔……するなよ!!」


キテルグマはブロックに蹴飛ばされ、遥か彼方に飛んでいく。


ロケット団「キテルグマァァァァァァ!!!!!!」
 ▼ 70 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/17 21:09:57 ID:uEaYsSDE [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
ブロック「ふっ、呆気なかっとぅわぁ!!」


ブロックに吹っ飛ばされたハズのキテルグマが、真逆の方向からぶつかってくる。


ブロック「ほう。俺の蹴りの威力を利用して、地球を1周してきたわけか。少しは楽しめそうだ」

キテルグマ「クゥ!!!」

ブロック「ハァァァァァ!!!」


互いの拳がぶつかり合う。両者の立つ地面はヒビ割れ、島そのものが激しく揺れる。


コジロウ「頑張れキテルグマ!!」

ムサシ「そんなハゲやっつけちゃいなさい!!」

ブロック「随分期待されてるな。ま、俺も期待してるんだがな!!」

キテルグマ「クゥ……!!」


ブロックのテンションが上がったことで、キテルグマは少しずつ押されていく。


ブロック「くたばれやぁぁぁ!!!」


ブロックはキテルグマの拳を払い除け、その勢いで前転し、浴びせ蹴りを喰らわせる。

しかしキテルグマは攻撃を耐え、ブロックの両足を掴んで、ぶん回しながら天高く放り投げる。


コジロウ「っしゃあ!! キテルグマが勝ったぞ!!」

キテルグマ「クゥ」

ブロック「っはははは!!!」


キテルグマは180度向きを変えて、地球を1周してきたブロックの膝蹴りを受け止める。


ブロック「これを受け止めるとは、なかなかやるな」

ムサシ「あ、あれ……? 彼奴さっき投げ飛ばされなかったっけ……?」

ニャース「どうなってるのニャ……?」

ブロック「やはりポケモンは最高だな!! ふはははははははは!!!!!」


ブロックは百裂拳の如くキテルグマを殴りまくるが、キテルグマは紙一重で回避する。
 ▼ 71 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/17 21:44:07 ID:uEaYsSDE [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
キテルグマ「クッ………ウゥゥゥ!!!」


キテルグマはブロックの両腕を捉え、顔面にヘッドバットを決める。


ブロック「……っ!! 今のは効いたぞ。お返しだ!!」


今度はブロックがヘッドバットで攻撃する。


キテルグマ「クゥゥゥゥ!!!!」


キテルグマはブロックの両腕から手を離し、“アームハンマー”をラリアットに応用して攻撃。

ブロックは地中深くに埋まるが、速攻で戻ってくる。


ブロック「これで……終わりだぁ!!!」


真正面から飛び蹴りを喰らったキテルグマは、とうとう力尽きて、その場に倒れた。


ムサシ「う、嘘でしょ……? 起きてよキテルグマ!! 起きなさいよ!!」

コジロウ「あのキテルグマが勝てないなんて、彼奴人間じゃないぞ……」

ブロック「失礼しちゃうなぁ。俺は見ての通り、正真正銘人間だよ」


ブロックは首の骨を鳴らしながら、一歩ずつロケット団に近づいてくる。しかし………。

ブロック「……!?」


キテルグマは血だらけの状態で立ち上がり、ブロックの腕を掴む。

キテルグマはブロックを引き寄せ、力一杯抱き締める。


ブロック「うおぉぉ……!! なんて熱い抱擁だ。ならばこっちも……」


ブロックも両腕を相手の背に回し、最大の力で締めつける。


キテルグマ「クゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……!!!!」

ブロック「んぐぐぐぐぐぐぐ……!!!!」


苦悶の表情で抱き合う1人と1匹。それを見るロケット団には、何かが折れたり潰れたりする音が聞こえる。


ブロック「まだ強くなるのか……!?」

キテルグマ「グフッ……。グウゥゥゥ………!!!」
 ▼ 72 日はここまで◆kDdT4vyqmg 17/10/17 22:02:07 ID:uEaYsSDE [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
ブロック「ふぅ……」


ブロックが腕を解くと、キテルグマは静かに倒れた。


コジロウ「嘘だろ……。キテルグマァァァ!!!」

ムサシ「変な冗談やめなさいよ!! ねぇ!!」


ロケット団は必死に呼びかけるが、キテルグマはピクリとも動かない。


ブロック「やってくれたな。節々が痛むぜ」

キテルグマ「ク……ウゥ…………」


キテルグマは小刻みに震えながら起き上がる。


ニャース「キテルグマ……!!」

ブロック「まだ起き上がるのか。大したもんだよ」

キテルグマ「クゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!」

ブロック「らぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


走りながら、拳を大きく振るキテルグマとブロック。誰もが殴り合いが始まると思ったその時……。


ブロック「ふっ」

キテルグマ「クゥ」


キテルグマとブロックは、互いの健闘と称え握手を交わす。


ブロック「いいバトルだったよ。また戦おう」

キテルグマ「クゥ」


そのままブロックは、ジャンプしてどこかへ行ってしまった。

キテルグマはロケット団を抱え、ブロック同様飛び去っていく。


ロケット団「なにこの感じ……」
 ▼ 73 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/18 20:31:16 ID:gEENfO3Q [1/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「さぁ、言いなさい。スイレンと博士はどこ!?」

サトシ「マオ落ち着けよ。まだ攫われたって決まったわけじゃないんだからさ……」

カキ「俺も同感だ。こいつらがスイレン達を拉致したとして、何のメリットがある? 移動の手間が増えるだけだろ?」

マオ「そうだけど……!!」

キアベ「全く……。物分かりの悪い色黒種族だな。僕が嘘なんて醜い真似するハズがないだろ?」

マオ「……っ!!」

キアベ「少しは自分で探してみたらどうだい? ま、アッシュに見つかって、生涯を終えることになるだろうけどね」

マオ「アンタいい加減に……」

アッシュ「呼んだか?」


突然空間が開き、中からアッシュとミスティ、そしてボロボロになったスイレンが現れる。


サトシ「スイレン!!」

マオ「やっぱり拉致ってたんじゃない……!!」

キアベ「いや、違う!! アッシュ、これはどういう……」

アッシュ「見た通りだ。俺がこいつに、この場所を教えてもらったのさ。で、マオってのはどいつだ?」

マオ「えっ、私だけど……」

アッシュ「こっち来い」

マオ「嫌よ!! 絶対拉致るやつじゃない!!」

アッシュ「チッ、さっさと来いよ。こいつの厚意を無駄にするつもりか?」

マオ「え……?」

ミスティ「スイレンは1人だけ助ける条件で、この場所を教えてくれたんです。指1本を犠牲にして……」


ミスティの言う通り、スイレンの左手の小指が青黒くなっている。


ミスティ「スイレンの気持ちを無駄にしないでください。スイレンは他の誰よりも、貴女に生きて欲しいと願ったんですから……」

マオ「スイレン…………」
 ▼ 74 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/18 20:45:38 ID:gEENfO3Q [2/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「もし私が行ったら、他の皆はどうなるの……?」

アッシュ「生贄行きに決まってんだろ? 助かるのはお前だけ。さ、早くしろ」

マオ「嫌だ……!!」

ミスティ「……!?」

アッシュ「は?」

マオ「仲間を見捨てて逃げるなんて出来ない。私は皆と一緒に帰りたいの!!」


マオがアッシュの誘いを断ると、天候が一変し、大雨が降り始める。


ミスティ「なんでそんな酷いこと言えるんですか……? スイレンは貴女を助けるために必死だったのに……」

マオ「ごめん、スイレン……。でも、もう誰も見捨てたくないの」

アッシュ「これで交渉決裂。全員生贄行きってわけだ」

サトシ「させるか!! 皆は俺が守る!!」

アッシュ「いいぜ。相手になってやるよ」


アッシュの後ろから、ラティアスとパルキアが出てくる。


サトシ「モクロー、君に決めた!!」

モクロー「クロォ」

アッシュ「んな梟で戦う気かよ」

サトシ「いけ、モクロー」


モクローはピカチュウの首筋を掴んで飛行する。


アッシュ「“はどうだん”」

サトシ「“エレキボール”」


2つの球がぶつかり、爆発する。


サトシ「“今だ!! “10まんボルト”」


ピカチュウはモクローから離れ電撃を放つが、空間を歪められ、攻撃は失敗に終わる。
 ▼ 75 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/18 21:03:11 ID:gEENfO3Q [3/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「モクロー“このは”」


モクローは音も無くパルキアに接近し、葉っぱを飛ばして攻撃する。


アッシュ「思ったよりやるじゃねえか。ラティアス“はがねのつばさ”」

サトシ「“アイアンテール”だ」


ピカチュウは尻尾、ラティアスは翼を硬質化して激突。パワーは互角で、鍔迫り合いの状態から動けなくなっている。


サトシ「モクロー“つつく”」

アッシュ「“かえんほうしゃ”」


猛スピードでパルキアに迫るモクローだったが、灼熱の炎に焼かれてダウンしてしまう。


サトシ「戻れ、モクロー。次はニャビーだ」

ニャビー「ニャヴ」

アッシュ「何が来ようと同じだ。パルキア“はどうだん”」

サトシ「“ほのおのキバ”だ」


ニャビーは口の周りに炎を灯し、“はどうだん”を噛み砕く。


サトシ「“ひっかく”」

アッシュ「学ばねぇな、お前も。“あくうせつだん”」


パルキアはニャビーを迎え撃とうとするが、ニャビーはパルキアを無視し、ラティアスに飛びかかっていく。


サトシ「いっけぇぇぇぇ!!!」


ラティアスはニャビーの攻撃でバランスを崩し、ピカチュウの“アイアンテール”に押し切られてしまう。


リーリエ「やりました!!」

カキ「今のは効いてるぞ!!」

マーマネ「流石サトシだよ!!」


サトシが流れを掴んできたところで、クラスメイト達も活気を取り戻す。


アッシュ「……」
 ▼ 76 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/18 21:18:33 ID:gEENfO3Q [4/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
アッシュ「ミスティ、パルキア貸すわ」

ミスティ「え?」

アッシュ「彼奴らうぜぇわ。サトシっつったっけ? 場所変えねぇか?」

サトシ「いいぜ。俺もなんか熱くなってきたトコだ」

アッシュ「ミスティ、俺が戻ってくるまでに、彼奴ら掃除しといてくれ。いくぞ、ラティアス」


アッシュはラティアスと共に、パルキアの作った異空間に入る。


マオ「サトシ、これ絶対罠よ」

マーマネ「そうそう。行かない方がいいって」

サトシ「別に罠でもいいさ。俺は今、アッシュと戦いたいんだ。じゃあな!!」


サトシはクラスメイトの忠告など聞かず、アッシュに着いて行ってしまう。


カキ「はぁ……。バトルになると、いつもアレだからな……」

リーリエ「それより今は……」


クラスメイト達は、ミスティとパルキアに視線を集中させる。


ミスティ「お願いしますね。パルキア」

パルキア「パギャベリエン!!」

カキ「相手は空間操作が出来るから、逃げるという手は封じられたな」

マーマネ「おまけに、スイレンはパルキアの側で寝てるし……」

マオ「やるべきことは2つ」

リーリエ「スイレンの救出と、パルキアの撃破……ですね」

ミスティ「いきますよ。パルキア“かえんほうしゃ”」


しかし、パルキアは動かない。


ミスティ「……………あれ?」

マーマネ「なんか様子が変だよ」

カキ「まさか、言うこと聞かないのか?」

リーリエ「私、本で読んだことがあります。他人のポケモンは、言うことを聞かないことがある……と」

ミスティ「な、なんで……? パルキアって水タイプですよね……?」
 ▼ 77 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/18 21:35:06 ID:gEENfO3Q [5/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミスティ「キアベ、これってどういう……」

キアベ「恐らく、何らかの形でお前の力が失われてるんだろう。例えば、水ポケモンに反抗されて、自信を無くしたとか」

ミスティ「……自信」

アシマリ「zzz」

ミスティ「アシマリ……」

パルキア「グギャリャァァァァ!!!」

カキ「“かえんほうしゃ”だ」


パルキアの“かえんほうしゃ”と、リザードンの“かえんほうしゃ”が打ち消し合う。


マーマネ「トゲデマル、RUN!!」

トゲデマル「マチュ!!」


トゲデマルは高速で移動し、パルキアを錯乱する。


マオ「アママイコ“マジカルリーフ”」

リーリエ「シロン“こなゆき”です」


トゲデマルを囮に、アママイコとシロンがパルキアを攻撃する。


カキ「いくぞ、バクガメス!! “ダイナミックフルフレイム”」


本日何度目かのZワザを発動。ダウンとまではいかないものの、パルキアに大ダメージを与える。


パルキア「グギャア……!!」

マーマネ「よし、これならいけるよ!!」

マオ「パルキア撃破まであと1歩!!」

キアベ(どうなってるんだ……? 個々の力は大したことないのに、あのパルキアを圧倒している……)

パルキア「グウゥゥゥルルルル……。ウワゥ!!」


パルキアはスイレンを掴み、鋭い爪を突きつける。


マオ「スイレン!!」

マーマネ「人質なんて卑怯だぞ!!」

カキ「くっ、スイレン救出を優先すべきだったか……」
 ▼ 78 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/18 22:15:13 ID:gEENfO3Q [6/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
バクガメス「ガメェ……ス…」


スイレンを人質に取られ動けないポケモン達に、パルキアは容赦なく攻撃していく。


ミスティ「これで全滅ですね。パルキア、スイレンを解放してください」

パルキア「……」

ミスティ「パルキア……?」

パルキア「グギャルァ……」

ミスティ「ちょ、ダメですよ!! スイレンは助ける約束のハズ……」

パルキア「ギャリァベリア!!」


パルキアは腕を振るい、ミスティを殴り飛ばす。


ミスティ「うっ……!!」

リーリエ「だ、大丈夫ですか!?」

マーマネ「なんで仲間に攻撃してるの……?」

カキ「主人以外の命令には応じないということか……」

マオ「呑気に説明してる場合じゃないわよ!! 早くスイレンを……」

カキ「全員ポケモンやられてるだろ!? 生身でパルキアに勝てるわけないし……」


少しずつスイレンに爪を近づけるパルキア。すると……。


パルキア「ギリャアァァァァァァァ!!!!」


何者かが撃った“れいとうビーム”により、体が凍ってしまう。


マーマネ「み、見て!! パルキアが凍ってる」

キアベ「僕じゃないよ」

マオ「わかってるわよ!! ……でも一体誰が」

ミスティ「………せん」

マオ「え?」

ミスティ「スイレンは私の友達です。例えアッシュのポケモンだろうと、アッシュ本人だろうと、私以外がスイレンを手にかけることなど、絶対に許しません!!」
 ▼ 79 日はここまで◆kDdT4vyqmg 17/10/18 22:36:06 ID:gEENfO3Q [7/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミスティ「カイオーガ!!」

カイオーガ「グエェェェェェェェェェ!!!!!」


空から突然カイオーガが降ってくる。カイオーガの出現により、雨は一層激しさを増す。


カキ「なんだかよくわからんが、協力してくれるのか……?」

ミスティ「スイレンを救うためです。カイオーガ、ゲンシカイキ」


ミスティの左眼が光り、カイオーガがゲンシカイキ。降り注ぐ豪雨によって、研究所が浸水していく。


パルキア「………リョエェグリョベ!!!!!」


パルキアは自力で氷から脱出し、“かえんほうしゃ”で攻撃するが、ゲンシカイオーガの特性“はじまりのうみ”で掻き消される。


ミスティ「スイレン、ちょっと借りますね」


ミスティは流れてきたスイレンから、Zリングを拝借する。


マオ「ちょっ、それはやめた方が……」

ミスティ「荒ぶれ。“スーパーアクアトルネード”」


ゲンシカイオーガのZワザにより、島全体は巨大な渦潮に飲み込まれる。

その絶対な力に、カキ達はおろかミスティすらも巻き込まれていく。


ミスティ「ひゃあーーー!!!」

マオ「だから言ったじゃない!!」

マーマネ「僕泳げないんだよー!!」


しばらくして渦潮は治まったが、ダイダイ島の殆どが海と同化してしまった。


ミスティ「ひ、酷い目に遭いました……」

マオ「あんたがやったんでしょ!!」

マーマネ「あ、あれ……? パルキアは……?」

リーリエ「波に流されたのではないでしょうか……?」

カキ「まぁ、スイレンは無事みたいだし、いいんじゃないか?」

マオ「それもそうね」
 ▼ 80 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/19 20:45:32 ID:i9DSOj3s [1/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
パルキアを倒し、カキ達はカイオーガに乗って少し離れた島に来ていた。


ミスティ「も、目的………ですか?」

カキ「あぁ。お前達がネクロズマを狙う目的は何だ?」

キアベ「ふっ、色黒種族如きに喋るとでも……」

ミスティ「生き返らせたい人が居るんです」

キアベ「言うなよ!!」

カキ「やはりそれが目的だったか」

マオ「それで、生き返らせたい人って……」

ミスティ「トレーシー、メイ、マックス、ドーン、サイ……」

マオ「ちょっと待って!! そんなに居るの……!?」

ミスティ「はい。10人や20人じゃないですよ」

キアベ「アッシュが今迄旅してきた仲間、そしてその身内。数えれば100人を超えるだろうね」

カキ「そんな大勢の死人……。何があったんだ……?」

ミスティ「それは……」

キアベ「戦争さ。世界中の国王達がトレーナーを兵士として雇い、敵国と激しい戦いを繰り広げた。その生き残りが僕達さ」

マオ「戦争……」

キアベ「戦いの間、僕達の国の科学者達はポケモンの改造を始め、終いには僕達人間も実験体となった。“絶対氷域(グラースパーム)”やミスティの洗脳能力は、その時の産物だよ」

ミスティ「そうなんですか!?」

マオ「なんであんたは知らないのよ……」

キアベ「ミスティは当時の記憶を無くしてるからね。アッシュはミスティのためにと、黙っておくことにしたんだ」

リーリエ「しかし変ですね……。世界中で戦争が繰り広げられていたのなら、大々的に取り上げられてもおかしくないのに……」

カキ「確かに。俺も聞いたことないな」

ミスティ「言ってませんでしたっけ……? 私達、別の世界から来たんですよ。パルキアの空間移動の力で……」
 ▼ 81 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/19 21:02:05 ID:i9DSOj3s [2/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
場所は変わり、カンキツ島のリーグスタジアム。サトシはピカチュウとニャビー、アッシュはラティアスで戦っていた。


サトシ「ピカチュウ“10まんボルト”、ニャビー“ひのこ”」

アッシュ「打ち消せ。“ミストボール”」


両者が技を相殺し合い、空中で爆発が起こる。ピカチュウとニャビーが次の攻撃に備える中、ラティアスは爆煙の中を突き進み、接近する。


アッシュ「“はがねのつばさ”」

ニャビー「ニャブ……!!」


ニャビーはピカチュウを突き飛ばし、代わりに攻撃を受ける。


サトシ「ニャビー!!」

ピカチュウ「ピカピ!!」


サトシ達の呼びかけも虚しく、ニャビーは地面に倒れる。


サトシ「戻れ、ニャビー。ありがとな、ピカチュウを助けてくれて」

アッシュ「さぁ、次だ次!! それとも、残りはピカチュウだけか?」

サトシ「いいや、まだ居るぜ。ルガルガン、君に決めた」

ルガルガン「ルガゥ!!」


サトシが出したのは、イワンコが進化したポケモン・ルガルガン。他とは違い、オレンジの体毛を持つ“黄昏の姿”である。


アッシュ「変わったルガルガンだな。色違いってわけでもなさそうだし……」

サトシ「俺のルガルガンは、他のとは違うぜ。“アクセルロック”」


ルガルガンは高速で移動し、ラティアスに頭突きをかます。


アッシュ「わざわざ来てくれてありがとよ。ラティアス“はがねのつばさ”」

サトシ「躱せ」


ルガルガンはラティアスの翼に噛みつき、逆上がりの要領で上空へ飛ぶ。
 ▼ 82 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/19 21:11:50 ID:i9DSOj3s [3/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「“いわおとし”」


ラティアスの背中に尖った石をぶつけ、地面に落とす。


サトシ「ピカチュウ“でんこうせっか”」

アッシュ「飛べ」


ラティアスは飛ぼうとしたが間に合わず、ピカチュウのタックルを受ける。


サトシ「ルガルガン“いわおとし”、ピカチュウ“10まんボルト”」

アッシュ「ラティアス“ミストボール”」


得意の“ミストボール”で応戦するラティアスだが、ピカチュウとルガルガンの得意技には敵わず、モロに攻撃を喰らってしまう。


アッシュ「ラティアス!!」

ラティアス「ルァウ……」

サトシ「いいぞ!! ピカチュウ、ルガルガン」

アッシュ(最初に戦った時とは、比べ物にならねぇな……。本当に……)

アッシュ「最高だぜ。ここまできたら、俺も本気出したくなるじゃねぇか!!」


アッシュはおもむろに上の服を脱ぎ捨てる。左胸には1つの石が埋め込まれており、アッシュが力むと同時に輝き出す。


アッシュ「さぁ、上げてくぜ!! ラティアス、メガシンカァ!!」


ラティアスは光に包まれ、薄紫色に体色を変える。


サトシ「メガラティアス……!!」

メガラティアス「フラァウ」
 ▼ 83 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/19 21:23:43 ID:i9DSOj3s [4/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
グラジオ「なんだ……? この凄まじい力は………」


意識を取り戻したグラジオは、ネープル島からカンキツ島のリーグスタジアム前まで来ていた。


グラジオ「今ならまだ……」

ブロック「悪いが、邪魔はさせないぞ」

グラジオ「貴様……!!」

ブロック「アッシュが本気を出している。つまり、それだけの相手に出会えたということだ。どうしても通りたければ、俺を倒してからにしろ」

グラジオ「そう言えば、俺が引き下がるとでも思ったか?」


グラジオはブロックに潰された左手を庇いながら、ハイパーボールを投げる。


ルガルガン「ルガゥ!!」

ブロック「またそいつか。また歯が折れても……しらんぞ!!」


ブロックはルガルガンの顔面に右ストレートを入れるが、ルガルガンはそれを耐える。


ブロック「……!!」

グラジオ「どうした? 随分と動きが悪くなったな。ルガルガン“カウンター”」


ルガルガンはブロックの動きを真似し、受けたダメージを倍にして返す。


ブロック「んぐっ……!!」


これには流石のブロックも膝をつく。


グラジオ「どうだ? 自分の攻撃を受ける気分は」
 ▼ 84 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/19 21:36:00 ID:i9DSOj3s [5/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
ブロック(まだキテルグマ戦の傷が治らないのか……)

グラジオ「“ストーンエッジ”」

ブロック「うぉららららららららららららら……………!!」


ルガルガンが地面から生やした石槍を、ブロックは己の拳で叩き割る。しかし……


ブロック「………がっ!!」


1つだけ砕くことが出来ず、尖った岩がブロックの脇腹に突き刺さる。


グラジオ「何があったのかは知らないが、今のお前は明らかに弱体化している」

ブロック「舐めるな!!」


ブロックは助走をつけて跳び、ルガルガンに掴みかかる。


グラジオ「股間を狙え“かみくだく”」


ルガルガンは生え変わった牙で、ブロックの股間にかぶりつく。


ブロック「………んっ……あっだぁぁぁぁぁだだだだぁぁぁ!!!!!」

グラジオ「どれだけ鍛えていようと、急所は必ず痛いものだ。股間ともなれば尚更な!!」

ブロック「いっ………ひぃひひっ……………んぐぉ……だっがっだぁ!!!」


ルガルガンは意地でも股間から離れようとはせず、ブロックは必死にルガルガンを殴るが、痛みで力が入らない。
 ▼ 85 ルチャイ@はかせのふくめん 17/10/19 21:37:21 ID:FoVFxnMs NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
あいたたたwwww
 ▼ 86 日はここまで◆kDdT4vyqmg 17/10/19 22:08:51 ID:i9DSOj3s [6/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
グラジオ「これで終わりだ」


グラジオは左腕の袖を捲り、Zリングを輝かせる。


グラジオ「蒼き月のZを浴びし岩塊が今、滅びゆく世界を封印する!! “ワールズエンドフォール”」


ブロックの頭上に巨大な岩塊が出現し、ゆっくりと加速しながら落下する。


ブロック「いいだろう……。かかってこい!!」


ブロックは両手で岩を受け止め、指の力だけで砕こうとする。


グラジオ「無駄だ。全快の時ですら拳一つ必要だったものを、指だけで打ち砕こうなど……」

ブロック「出来る!! 俺なら出来…………」


残念ながらブロックの思い通りにはいかず、巨大な岩に押し潰されてしまう。


グラジオ「ルガルガン、大丈夫か!?」


ルガルガンはブロック諸共Zワザを受けダウン。対するブロックはというと……。


ブロック「ふっ、終わったな」

グラジオ「………!!」


ブロックは右足を引きずりながら、グラジオに近づく。


グラジオ「あれで倒れないのか……」

ブロック「これで……終わり…だ……………」


ブロックはルガルガンの目の前に倒れる。


グラジオ「こいつの命が危ないんじゃないかと思ったが、加減しなくて正解だったな」


グラジオはルガルガンをモンスターボールに戻し、リーグスタジアムに向かう。
 ▼ 87 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/20 19:41:13 ID:avdcxK82 [1/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
アッシュ「“ミストボール”」

サトシ「“いわおとし”だ」


メガラティアスが放った球に、複数の石をぶつけるが相殺しきれず、ルガルガンは攻撃を受け戦闘不能になる。


サトシ「ルガルガン、よくやってくれた。あとはお前だけだピカチュウ」

ピカチュウ「ピカピィカ!!」

アッシュ「やってみろよ。ラティアス“りゅうせいぐん”」

サトシ「いくぜ!! ピカチュウ“アイアンテール”」


ピカチュウは硬化した尻尾を使い、“りゅうせいぐん”を足場に駆け上がっていく。


サトシ「見たか!! これが流星群封じだ!!」

アッシュ「面白い技の使い方しやがる。足場を崩せ“ミストボール”」


ピカチュウが足場に使おうとした流星群は、メガラティアスの“ミストボール”で壊され、着地に失敗したピカチュウは、真っ逆さまに落ちていく。


アッシュ「着地を狙え“はがねのつばさ”」


ピカチュウが落下しきる寸前に、メガラティアスは突っ込んでいく。………が。


メガラティアス「ラフォウ!!」


突然何者かが現れ、メガラティアスを吹き飛ばした。
 ▼ 88 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/20 19:50:20 ID:avdcxK82 [2/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「ピカチュウ、大丈夫か?」

ピカチュウ「ピィカ」

アッシュ「ピカチュウじゃない……? なら誰が……」


アッシュが疑問に思うと、スタジアムの観客席にスポットライトが当たる。


ムサシ「ピカチュウじゃない……? なら誰が……。と聞かれたら」

コジロウ「答えてあげるが世の情け」

ムサシ「世界の破壊を防ぐため」

コジロウ「世界の平和を守るため」

ムサシ「愛と真実の悪を貫く」

コジロウ「ラブリーチャーミーな敵役」

ムサシ「ムサシ」

コジロウ「コジロウ」

ムサシ「銀河を駆ける、ロケット団の2人には」

コジロウ「ホワイトホール、白い明日が待ってるぜ」

ニャース「ニャーんてニャ」

ソーナンス「ソーナンス!!」

サトシ「ロケット団!! またお前達か!!」

アッシュ「勝負の邪魔すんな!! 消えろ!!」

ニャース「なんニャなんニャ!! 折角初期verにしたのに!!」

アッシュ「知るか」
 ▼ 89 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/20 20:05:05 ID:avdcxK82 [3/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
アッシュ「とっとと消えろ。ラティアス“ミストボール”」

サトシ「ピカチュウ“10まんボルト”」

ムサシ「ソーナンス、よろしく」


ピカチュウとメガラティアスの攻撃は、ソーナンスの“ミラーコート”により返され、2体は倍化された攻撃を受ける。


サトシ「ピカチュウ!!」

アッシュ「ラティアス!!」

ムサシ「いや〜、キテルグマから抜け出して正解だったわね。ピカチュウどころか、メガラティアスまで手に入るなんて」

アッシュ「テメェらには、用済みになったネクロズマをやる約束だっただろ!!」

ムサシ「そんなの知りましぇ〜ん」

コジロウ「約束ってのはな、破るためにあるんだよ」

サトシ「くそッ!! どうすれば……」

アッシュ「サトシ、お前Zワザ使えるよな? Zリング持ってるし」

サトシ「あぁ」

アッシュ「なら彼奴ら頼むわ。Zワザならなんとかなる」

サトシ「わかった」


サトシは奇妙なポーズをとり、Zワザを放つ準備をする。
 ▼ 90 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/20 20:16:30 ID:avdcxK82 [4/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「これが俺達の全力だ!! “スパーキングギガボルト”」

ムサシ「ソーナンス、お願い」


ピカチュウは右手から強力な雷を発射。ムサシはソーナンスを目の前に出し、攻撃から身を守ろうとするが……。


ソーナンス「ソッ……ソォ………」

ムサシ「……ん? あれ……? ソ、ソーナンス!?」


ソーナンスの“ミラーコート”を持ってしても、Zワザを跳ね返すことは出来ず、ロケット団は爆風で吹っ飛ばされてしまう。


ロケット団「ギャアァァァァァァァァァ!!!」

キテルグマ「クゥ」


キテルグマは飛んでくるロケット団を受け止め、アローラに向かって飛んでいった。


アッシュ「これで邪魔は消えた。仕切り直しといこうぜ」

サトシ「おう!!」


サトシとアッシュはバトルフィールドに立ち、バトルを再開する。


サトシ「頼むぜ、ピカチュウ」

アッシュ「全力で行くぞ、ラティアス」
 ▼ 91 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/20 20:29:10 ID:avdcxK82 [5/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「ピカチュウ“でんこうせっか”」

アッシュ「“りゅうせいぐん”」


走ってくるピカチュウに向かって、大量の流星群が降ってくるが、ピカチュウは難なく回避しながら進んでいく。


サトシ「“アイアンテール”」

アッシュ「今度は負けねぇぞ!! “はがねのつばさ”」


2匹の尾と翼がぶつかり合い、フィールドに衝撃波が走る。


サトシ「“10まんボルト”」

アッシュ「“でんじは”」


メガラティアスは“でんじは”を攻撃に使うことで“10まんボルト”に対抗。

数秒間の電撃バトルの末爆発し、体の小さいピカチュウだけが吹き飛ばされる。


アッシュ「“はがねのつばさ”」

サトシ「“アイアンテール”だ。砂を巻き上げろ」


ピカチュウは地面に“アイアンテール”をぶつけて砂を巻き上げる。

砂はメガラティアスの目に入り、視界が見えなくなったメガラティアスは、地面に墜落する。


アッシュ「ラティアス!!」

サトシ「“アイアンテール”」


ピカチュウは高くジャンプし、メガラティアスの脳天に“アイアンテール”を叩き込む。
 ▼ 92 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/20 20:41:38 ID:avdcxK82 [6/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
アッシュ「打ち上げろ。“ミストボール”」


メガラティアスは上を向き、空中に複数個の“ミストボール”を打ち上げる。


サトシ「よしっ、あれも流星群封じで……」

アッシュ「“でんじは”」


メガラティアスは“ミストボール”に向かい“でんじは”を放ち、球に電気を纏わせる。


サトシ「なんだアレ……?」

アッシュ「“はがねのつばさ”」

サトシ「躱せ」


高速で迫ってくるメガラティアスを、ピカチュウは跳んで躱すが、電気を浴びた“ミストボール”が、ピカチュウの体内にある電気に反応し爆発する。


サトシ「ピカチュウ!!」

アッシュ「いけ」


メガラティアスはピカチュウの落下を見逃さず、顎に“はがねのつばさ”を決める。


アッシュ「全弾降下」


ピカチュウに起き上がる時間すら与えず、上空から数十個の“ミストボール”が降ってくる。


ピカチュウ「ピィ……」

アッシュ「“はがねのつばさ”」

サトシ「“10まんボルト”だ」


ピカチュウは“10まんボルト”でメガラティアスの動きを止めようとするが、いつもの力が全く出ず、またもや“はがねのつばさ”を喰らってしまう。


サトシ「どうなってるんだ……?」

アッシュ「“ミストボール”は相手の特殊攻撃力を下げる力があるんだ。さっきの“ミストボール”の所為で、“10まんボルト”はほぼ無効化されてる」

サトシ「くっ……!!」
 ▼ 93 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/20 20:52:34 ID:avdcxK82 [7/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「だったら“アイアンテール”だ」

アッシュ「飛べ」


メガラティアスはピカチュウの攻撃を避け、見えない高さまで上昇する。


サトシ「また“ミストボール”か……」

アッシュ「正解。“ミストボール”」

サトシ「いっけぇ!! ミストボール封じだ!!」


ピカチュウは流星群封じ同様、“アイアンテール”で“ミストボール”を駆け上がっていく。


アッシュ「そうくると思ったぜ。“はがねのつばさ”」


メガラティアスは真っ直ぐ下に向かう。落下でスピードが上がっているため、その分威力も上がっていく。


サトシ「俺もそうくると思ってたぜ」


サトシは素早くZリングに嵌め込まれたクリスタルを、デンキからノーマルの物に付け替える。


サトシ「全力を超えるぞピカチュウ!! “ウルトラダッシュアタック”」


ピカチュウは重力に逆らいながら宙を走り、やがてメガラティアスと激突する。


サトシ「いっけえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

アッシュ「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
 ▼ 94 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/20 21:00:37 ID:avdcxK82 [8/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
島全体は爆風に包まれ、サトシとアッシュも少しだけ後ろに押し出される。


サトシ「ピカチュウ……」


やがて土煙が晴れ、フラつきながらも二足立ちを維持するピカチュウと、メガシンカが解け地面に横たわるラティアスの姿があった。


サトシ「やった……!! やったぜ、ピカチュウ!!」

ピカチュウ「ッチャア!!」


ピカチュウは走ってくるサトシの胸に飛び込む。


ラティアス「ラァウ……」

アッシュ「お前は悪くない。俺が弱かっただけだ」


アッシュがラティアスをモンスターボールに戻すと、1人の男がスタジアムにやってくる。


グラジオ「サトシ……?」

サトシ「グラジオ!! 無事だったのか!?」

グラジオ「あぁ。それより、リーリエは……」

サトシ「リーリエなら、皆と一緒に研究所に居るよ」

アッシュ「どーだか。ミスティが居る以上、彼奴らが生きてるとは思えねぇがな」

グラジオ「貴様……!!」


グラジオはアッシュの言葉に怒り、胸ぐらを掴む。


サトシ「お、おい……!! グラジオ、落ち着けって……」

???「サトシーーーー!!!!」
 ▼ 95 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/20 21:13:18 ID:avdcxK82 [9/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシに声をかけたのは、今話に出てきたリーリエ達だった。

そしてそこには、ミスティとキアベ、ネクロズマの姿も。


グラジオ「リーリエ!!」

リーリエ「お兄様!!」

ミスティ「あっ、アッシュ……」

アッシュ「無事ネクロズマを連れてきたようだな。それに生贄を生け捕りとは」

キアベ「待て。違うんだ。僕達は負けたんだよ」

アッシュ「……は?」

マオ「2人から全部聞いた。ネクロズマを狙う理由も、貴方達に何があったのかも」

アッシュ「テメェらなぁ……!!」

ミスティ「ご、ごめんなさい……」

マオ「正直、貴方達にはムカついてる。散々バカにされたし、酷い目にも遭わされた。でも、なんか可哀相に思えたの」

アッシュ「同情のつもりかよ」

カキ「あぁ、その通りだ。お前達がオレンジ諸島の人達を殺してきたのは事実だが、決して悪意だけでやってきたわけじゃないだろ?」

リーリエ「せめて私達にも、お友達を救うお手伝いをさせてくれませんか……?」

マーマネ「もしかしたら、僕の発明が役に立つかも……」

サトシ「皆、さっきから何の話……」

スイレン「………んっ」

ミスティ「スイレン……!!」

カキ「目が覚めたのか」

マオ「よかった〜」


スイレンが起きたことで、クラスメイト達は安堵する。
 ▼ 96 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/20 21:23:18 ID:avdcxK82 [10/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「ってことは、アッシュ達は別世界の人間だったの!?」

アッシュ「あぁ。ってなわけで、テメェらの血全部寄越せや」

サトシ「おう。いいぜ」

マオ「いいぜじゃない!!」

カキ「サトシならなんとかならなくもない気がするが、流石に100人以上となるとな……」

キアベ「1人生き返らせるだけでも、数十人の致死量を超える血液が必要だ」

ミスティ「本当は私達の世界で集めるつもりだったんですけど、ネクロズマがこっちに逃げちゃったので……」

カキ「オレンジ諸島民全員でようやく賄える量か……。流石にボランティアじゃ足りそうにないな」

アッシュ「だーあっ!! めんどくせぇ!! もう適当な島の奴殺して集めりゃいいじゃねぇか。その方が手っ取り早ぇ」

マオ「いいわけないでしょ!! 適当な島の人達の命を何だと思ってるのよ!!」

アッシュ「俺の仲間を生き返らせるためだ。そこらの奴らの命なんざ知るかよ」

ミスティ「そうです。他人の命より仲間の命です」

キアベ「全く……。これだから、色黒種族は……」

マオ「肌の色関係ないでしょ!!」

スイレン「マ、マオちゃん深呼吸深呼吸」

リーリエ「そうですよ。喧嘩したって、何の解決にもなりません。冷静になりましょう」

???「話は聞かせてもらった。私が解決策を出そう」
 ▼ 97 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/20 21:32:47 ID:avdcxK82 [11/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
現れたのは、カイリューに乗ったユウジとククイ、そしてイリスだった。


アッシュ「イリス!!」

マーマネ「博士!! 無事だったんだね!!」


ユウジとククイはカイリューから降り、イリスをアッシュ達に引き渡す。


ユウジ「話は聞いた。個人的には即ムショにぶち込んでやりたいトコだが、どうせ自力で出てくるだろうしな。目的を達成させて、大人しく帰ってもらった方がいいだろ」

アッシュ「お前が解決法を……? 一気に100人以上を生き返らせる血液を、どうやって手に入れるってんだよ」

ユウジ「私の知り合いに、血液センターのお偉いさんが居てね。血液を分けてもらえないかと頼んでみたところ、快く了承してくれたよ」

アッシュ「……!!」

ミスティ「それって……」

ユウジ「あぁ。お前達の仲間は全員生き返る」

キアベ「ほ、本当に……」

スイレン「やったね。ミスティ」

ミスティ「……はいっ!!」

ユウジ「お前達を裁けないのは残念だが、余計な犠牲者を出さないためだ。血液貰ったら、すぐに帰れ」

アッシュ「助かる……? 全員助かるのか……?」

キアベ「あぁ、そうだ!! 皆生き返るんだよ」

アッシュ「はっ……ははっ…………やった…やったぞ!! うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

ブロック「やったな。アッシュ」

グラジオ「お前いつの間に……!!」
 ▼ 98 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/20 22:05:23 ID:avdcxK82 [12/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
ユウジ「これが取引場所の地図だ。取引相手を殺したりするなよ」

アッシュ「わかってる」


アッシュはユウジから1枚の紙を貰う。


サトシ「ネクロズマ、少しの間だったけど楽しかったよ」

ネクロズマ「殆ど寝てて憶えてねぇけど、俺もそれなりに楽しかったぜ。正直、足引っ張ってばっかで情けねぇぜ」

サトシ「そんなことないよ。ネクロズマは、俺を2回も助けてくれたじゃんか。それに、命令に従ってお前を攻撃しちゃって、俺の方が情けないよ」

ネクロズマ「そんなこたねぇ。たかが“10まんボルト”程度で倒れた俺の方が情けねぇよ」

サトシ「いや、その後氷漬けにされた俺の方が情けないよ」

ネクロズマ「結局それ以降何もしなかった俺の方が情けねぇよ」

サトシ「凍らされた挙句、カキに助けられた俺の方が情けないさ」

ネクロズマ「あれだけ抵抗したのに、住民死なせただけの俺の方が情けねぇってば」

サトシ「い〜や、俺の方が情けないね!!」

ネクロズマ「はぁ!? 俺の方が情けないに決まってんだろ!!」

サトシ「俺だってば!!」

マオ「なんでそこで喧嘩になんのよ!!」
 ▼ 99 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/20 22:13:30 ID:avdcxK82 [13/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「うっ……」


マーマネはイリスを怖がり、ククイの後ろに隠れていた。


イリス「なんだい。照れ屋な坊やだね」

マーマネ「だ、だって……」

イリス「安心しな。理由がなきゃ、危害を加えたりしないよ」

ククイ「ちょっと、その言葉は信用ならないな」

イリス「あんたまで疑ってんのかい? いい大人のクセして、案外子供なんだね」

ククイ「そうか? ここまでギガインパクト級の大人は居ないぜ」

イリス「へぇ、言うじゃないか。気に入ったよ」


イリスはククイに近づき、肩に手を置いてキスをする。


マーマネ「……!!」

ククイ「これはこれは、大した置き土産だ」

イリス「プレゼントって言って欲しいもんだね」
 ▼ 100 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/20 22:22:45 ID:avdcxK82 [14/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
マオ「よくもまぁ、私を土下座させてくれたわね」

キアベ「これでも少しは悪いと思ってるんだよ。潔く反省するとは、なんて美しいんだ僕は」

マオ「全く反省の念が見られないんだけど……」

カキ「同じく」

キアベ「まぁ、そう言うな。折角僕がプレゼントをあげようとしてるんだ」

マオ「プレゼント……?」

キアベ「色黒種族にプレゼントをあげるのは、これが初めてだ。大切に使うといい」

マオ「あ、ありがとう……」

カキ「プレゼントか。何だろうな?」


マオとカキが貰ったのは、真っ白な絵の具だった。


カキ「……ん?」

マオ「なにこれ……?」

キアベ「見ればわかるだろ? 白絵の具だよ。色黒種族の黒さは、簡単には落とせないからね」

マオ「やっぱあんた反省してないでしょ!!」
 ▼ 101 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/20 22:32:56 ID:avdcxK82 [15/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
スイレン「ミスティ、また会えるよね……?」

ミスティ「勿論です。また会いに来ますよ」

ユウジ「二度と来るな」

ミスティ「その時は、今度こそアシマリを奪ってみせますからね」

スイレン「絶対負けない。私とアシマリの絆は……」

ミスティ「嘘です♪」

スイレン「えっ……」

ミスティ「嘘です♪」

スイレン「…………」

ミスティ「あっ、今のは嘘の嘘……。ほら、スイレンが最初にやった、実はホントですっていう……」

スイレン「ねぇ、ミスティ……」

ミスティ「はい……?」

スイレン「一発殴ってもいい?」

ミスティ「え、なんでですか……?」

スイレン「お願い。一発でいいから」

ミスティ「ダ、ダメですよ……」
 ▼ 102 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/20 22:42:25 ID:avdcxK82 [16/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
ブロック「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

グラジオ「突然叫ぶな……」

ブロック「何故こんなに可愛い子が居るのに、教えてくれなかったんだ!!」


ブロックはスイレンとマオを指差す。


ブロック「リーリエちゃん以外にも、可愛い子が居るなんて聞いてないぞ!!」

スイレン「か、可愛い子……///」

マオ「そんなこと急に言われると、恥ずかしいわね……///」

ブロック「なんて可憐で美しいお嬢さん方なんだ。是非とも、一緒に別世界を旅行に……」

ミスティ「カイオーガ“れいとうビーム”」


カイオーガの“れいとうビーム”が、ブロックの背中を狙い撃つ。


ブロック「うわっ、ちょっ!! 冷たい冷たい!! カイオーガはやめて!!」

リーリエ「冷水を浴びてるような反応ですね……」

サトシ「なんか妙な懐かしさある会話だな」
 ▼ 103 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/20 22:51:18 ID:avdcxK82 [17/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
アッシュ「サトシ」

サトシ「ん?」

アッシュ「関係ないかもしれないが、一応忠告だけしとく。クラゲには気をつけろよ」

サトシ「クラゲ?」

アッシュ「あぁ。メノクラゲやドククラゲとは違う。今まで見たことないポケモンだ。そいつが不思議なゲートを開き、ネクロズマをこの世界に連れて行ったんだ」

ネクロズマ「あ〜、あの白いやつか。あん時は世話になったな」

サトシ「見たことないポケモンか。なんかすっげぇ見たくなってきた!!」

アッシュ「言い表すなら、そうだな……。あのリーリエってやつみたいな」

サトシ「リーリエ……?」

グラジオ「おいお前、そのポケモンをどこで!?」

アッシュ「俺達が居た世界だよ。すぐ消えちまったけどな」

グラジオ「……っ!!」


グラジオは下を向き震えだす。その表情は、何かに恐怖しているようにも見えた。


サトシ「……グラジオ?」

グラジオ「なんでもない……。大丈夫だ………」


とは言っているものの、グラジオは目を見開き呼吸も荒くなっている。
 ▼ 104 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/20 23:04:25 ID:avdcxK82 [18/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
アッシュ「ま、俺らはもう行くわ。あんまり長居して、取引相手待たせるのも悪いしな」

サトシ「そっか」


エデンのメンバーは、サトシ達に背を向けて歩いていく。


サトシ「アッシュ、またバトルしような!!」

アッシュ「あぁ。今度は負けねぇからな」

アッシュ(次戦う時は、絶対に負けない。きっと次は彼奴が居るから。そうだろ? ピカチュウ)

ククイ「さて、俺達も行くか」


サトシ達はエデンの見送りを済ませ、ククイの後に続く。


マーマネ「そう言えば、どうやって帰るの?」

ユウジ「私の携帯から学校に電話した。もうじき、ナリヤという人が迎えに来るだろう」

サトシ「にしても見てみたいな。リーリエみたいなポケモン」

リーリエ「わ、私ですか……?」

サトシ「クラゲだってさ」

リーリエ「ク、クラゲ……」







???「ジュルルップ」

ー完ー
 ▼ 105 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/20 23:05:09 ID:avdcxK82 [19/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
これにて完結です。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
では、おやすみなさい。
 ▼ 106 コザル@オーロラチケット 17/10/21 06:59:54 ID:6xDzSOFo NGネーム登録 NGID登録 報告
乙!
 ▼ 107 ズクモ@GBプレイヤー 17/10/21 10:29:01 ID:amYNvG5k NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ここのオリキャラの名前って全員あれだよね…

アッシュ→サトシ
ブロック→タケシ
ミスティ→カスミ
イリス→アイリス
キアベ→カキ
 ▼ 108 彦◆kDdT4vyqmg 17/10/21 15:45:42 ID:JzWRVr9c NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
>>107
その通りです。
名前だけの登場ですが、他にもサトシの仲間の英語名が出ているので、よかったら探してみてください。
  ▲  |  全表示108   | << 前100 | 次  |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |  ▲      
                  スレ一覧                  
荒らしや削除されたレスには反応しないでください。

. 書き込み前に、利用規約を確認して下さい。
レス番のリンクをクリックで返信が出来ます。
その他にも色々な機能があるので詳しくは、掲示板の機能を確認して下さい。
荒らしや煽りはスルーして下さい。荒らしに反応している人も荒らし同様対処します。




面白いスレはネタ投稿お願いします!
スレの消えている画像復旧リクエスト
スレ名とURLをコピー(クリックした時点でコピーされます。)
新着レス▼