【スワップSS】くだけるよろいのカブトプス:ポケモンBBS(掲示板) 【スワップSS】くだけるよろいのカブトプス:ポケモンBBS

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【スワップSS】くだけるよろいのカブトプス

 ▼ 1 y9k2BHg7Kg 17/10/20 09:04:31 ID:ib3RHcko [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
カブトプス「俺は戦うのが嫌いだ」

カブトプス「ちょっと殴られただけで、その部分の甲羅が砕けて、弾け飛ぶ」

カブトプス「知ってるか?甲羅が砕けて、剥がれる瞬間」

カブトプス「すっげぇ痛い」

カブトプス「なので俺は、戦うくらいなら逃げる。それなら痛い思いしなくて済むしな」


カブトプス「せいっ」ブスリ

カブトプス「がぶり、ちゅうちゅう」

カブトプス「ごちそうさまでした」

カブトプス「……帰ろ」


カブトプス「ただいま」テクテク

カブトプス(と言っても誰もいない、天然の洞窟である)ガスッ

カブトプスのくだけるよろい!

カブトプス「考え事してたら足の小指が吸い込まれるように大岩にィィィィィィィィ!!」ジタバタジタバタ

カブトプス「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛でぇええええ!!」ゴロゴロゴロ

カブトプス「」ゴンッ

カブトプスのくだけるよろい!

カブトプス「頭ぶつけたァァァァ……!!!」プルプルプルプル


カブトプス(小一時間もすれば治るのが実に腹立たしい)

カブトプス「俺の甲羅はスナック菓子かよ」

カブトプス(恨むぜかーちゃん、こんな体に生みやがってよぉ……)


オムスター「雨パで大暴れしたったwwwwww」

プテラ「メガして大暴れしたったwwwwww」アハーハー

アーマルド「ロッカして大暴れしたったwwwwww」


カブトプス(あのバカどもに何度向こうずね蹴割られたことか)

カブトプス(他者が痛いのを知ってて平然とそれで遊びやがる。付き合ってらんねー)スゴスゴ


少年「」エッチラオッチラ

カブトプス(人間の子供が木の実をとろうとしてやがる。俺が目ぇつけてた木なのに……)
 ▼ 2 ルミーゼ@おおきなねっこ 17/10/20 18:23:43 ID:fj/VI5Yo NGネーム登録 NGID登録 報告
とりあえず本スレのうらると執筆者が変わること明記して、どうぞ
 ▼ 3 y9k2BHg7Kg 17/10/20 22:02:58 ID:ib3RHcko [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>2
指摘ありがとうございます


このSSはスワップSS企画に参加する予定のもののため、続きは別の人が書きます。



スワップSS企画、本スレ↓
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=690223
 ▼ 4 石の森◆Y0TXrTESFs 17/10/22 13:39:03 ID:uNH3dk6U NGネーム登録 NGID登録 報告
以下、本SSを担当することになりました
今から頑張って内容を考えますので宜しくお願い致します
 ▼ 5 y9k2BHg7Kg 17/10/22 19:44:00 ID:oaHNH02I NGネーム登録 NGID登録 m 報告
よろしくおねがいします
 ▼ 6 石の森◆Y0TXrTESFs 17/10/26 21:01:24 ID:CHeWBm0s [1/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
少年「……」ハァ…

カブトプス(諦めたか)

カブトプス(……待てよ、どうしてだ?)

少年「……」スタスタ

少年は、どうやら帰路につくようだ。
しかしカブトプスは、どこか腑に落ちない。

カブトプス(あんな距離のきのみ、少し手を伸ばせば届くハズだ。苦労するワケない。それにアイツ……なんか、足を引きずってないか?)

少年「……今日も、行かなきゃ」


カブトプス『『オイッ!!!』』


少年「!」ビクッ

カブトプスは、威勢よく少年に呼びかける。
しかしポケモンの発語。驚かすのには成功しようと、人間には意味など通じない。

少年「え、キミ……ポケモン?」

カブトプス『どーせわからねぇと思うが、お前、男だろ? ちんちんついてんだろ? それなのに、情けねぇ』

少年(なにを鳴いてるのかわからないけど、もしかしてこのコ……あのきのみがほしかったのかな?)

少年「……だったら、自分でとりなよ。ボクには、あのきのみは取れなかったから」

カブトプス『だから、なんで取れないんだ?』
 ▼ 7 石の森◆Y0TXrTESFs 17/10/26 21:01:59 ID:CHeWBm0s [2/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
少年「ポケモン、かぁ……」

カブトプス『?』

少年(皆 ポケモントレーナーになっていく中、ボクだけこの病気でなれていないからな……)


病気を治すために名医師探しで引っ越しばかりして。
友だちもできずに。

一生、このままなのかなぁ。


カブトプス(わかった、コイツは苦しんでいる。……のは感じたが)

少年「」ウジウジ

カブトプス(この態度、見てられねぇ)

乗りかかった船だ。
だったら、もう、どうとでもなれ!



カブトプス『おいッ、お前ッッ!!
俺が……お前のポケモンになってやるッッッ!!』ドオォッ



少年「……!?!?」
 ▼ 8 石の森◆Y0TXrTESFs 17/10/26 21:02:22 ID:CHeWBm0s [3/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
カブトプス(……言っちまった。でも、どうせわからねぇよな……)

少年「……あ、そうだ。“コレ”があったんだ。耳に付けてっと……」カチャッ

カブトプス(ん……?)

少年は、補聴器らしき何かを耳へ装着する。

少年「ねー、キミ、もう一回言ってみてくれる?」

カブトプス『あーもう、お前のポケモンになってやるって言ったの! これだから人間は』

少年「えッ!?」

カブトプス『えッ!?』


……まさか、俺の言葉を理解している!?


カブトプス『嘘だろおい……さっきまではなんとも』

少年「あぁ、これね……『プラズマ・イヤー』って言ってね。付ければポケモンの言葉を理解できるようになるんだ!」

カブトプス『……そんなハイテクな代物……どこで』

少年「それより! ……キミ、ボクのポケモンになってくれるの!? ホントにッ!?」

カブトプス「あー……。あぁ言ったよチクショウ。オスに二言はねぇ。なってやるよッ、お前のポケモンになッ!! ほら、ボールだせや。入ってやるから」

少年「ちょっと待って……突然のことで、嬉しくて……。でもボク、その、ボール持ってないんだ……」

カブトプス『突然のことなのは俺も同じだ。しゃあねぇや、ボールをショップに買いに行くぞ』
 ▼ 9 石の森◆Y0TXrTESFs 17/10/26 21:02:58 ID:CHeWBm0s [4/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜フレンドリィショップ〜

少年「……」ゼェゼェ

カブトプス『おい、大丈夫か?』

少年「うん、“今は”まだ……」

カブトプス『ならよかった。さてボールを──』


???「おや、これは偶然にも。ボク……。立派なポケモンをお持ちだ。いつの間にポケモントレーナーにお成りで?」


カブトプス『……?』

少年「あ、久し振りです……」

少年に声を掛けた人物は、学者風の男である。
少年とはとある事情で顔馴染みだ。

男「プレゼントした『プラズマ・イヤー』、その後お役に立っていますかね?」

少年「うん、たった今 役に立ったよ!!」

男「ほう、それはそれは……。で、いつかの件、考えてくれましたかな?」

カブトプス(誰だ? この質問攻めの野郎は)

少年(そんなこと言っちゃダメだよ。この人はどこかの研究施設の施設長らしいんだ。つまり偉い人ってワケ)

カブトプス(で、なんでそんな偉い野郎が、お前なんかと知り合いなんだ?)
 ▼ 10 石の森◆Y0TXrTESFs 17/10/26 21:03:18 ID:CHeWBm0s [5/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
男「……まだ考えあぐねているというワケですか。では、いずれまた会いましょう」

少年「は、はい」

男「良い返事を、お待ちしております──」


……そう言い、その男は去っていった。


少年「あの人はね、ボクの病気を研究して、治してくれるかもしれないんだ」

カブトプス『いいことじゃねぇか。つまり手術ってワケだろ? ……はーん、お前、手術が怖いのか』

少年「うん、とても怖いよ」

カブトプス『……あのさ、そこは否定しろよ。男だろ?』

少年「あと、ふんぎりがつかないんだ。病院じゃなくて、どこかの研究施設でもないと治せない程の難病。手術しても、前より悪くなるんじゃないか。って……」

カブトプス『……。まぁ、よく考えるこっt』ガンッ

カブトプス『『痛っつぃっ!!』』ビュンッ

少年「ど、どしたの?」

カブトプス『……俺の特性は“くだけるよろい”。ちょっとの衝撃ですぐに甲羅が剥がれる。それだけの、マイナス特性だよ』

少年(あれ、でも……)

カブトプス『さ、ボールを早いとこ買って、俺を収めてくれ。個人的には、ダイブボールに入りてぇな……』
 ▼ 11 石の森◆Y0TXrTESFs 17/10/26 21:03:46 ID:CHeWBm0s [6/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜少年の家〜

お母さん「あ、お帰りなさい〜」

少年「お母さん、ボク、自分のポケモンを手に入れたよ! てか、初めての友だちだよ!!」

カブトプス『おいおい、トモダチときたか』

お母さん「あらぁ〜、そうなの。へー、立派なカマキリちゃんねぇ。さっそくだけどカマキリちゃん、その立派なカマでこれ切ってもらえるかしら」ドンッ

カブトプス『え』

お母さん「ほら、大根とキャベツとえのき。いまから味噌汁作るんだから、ちゃんと手……いやカマ洗いしてからお願いねー!」

カブトプス『俺、カマキリじゃ』

------------------------


──ザクザク


カブトプス『強引で天然であと、怖いもの知らずだなお前の母さん。こんな怖そうなポケモン、フツー家にそうそう入れんぜ』

少年「そこがね、いいところ。僕にもさっきの手術を楽観的に勧めてくるし。でも中々ね、気持ちがね」

カブトプス『そういえばその『プラズマ・イヤー』も、研究施設の賜物を貰ったってワケか』

少年「技術は本物だよ。あるいは信頼してもいいかもしれない。……ホントに僕、懐疑主義者なんだなぁ」


こうして、少年はポケモントレーナーとなり、少年とカブトプスは共に生活を営むこととなった。
 ▼ 12 石の森◆Y0TXrTESFs 17/10/26 21:04:14 ID:CHeWBm0s [7/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ーーー

カブトプス『……』ムシャムシャ

お母さん「よく食べるわねー、カマキリちゃん」

少年「ホント、よく食べる……。ポケモンフーズじゃなくて、僕らと同じものを食べてるし」

カブトプス『まぁ、悪くはないんじゃないかな。人間の食べ物ってのも……でも少しカロリー高めか? あと洗い物面倒だからか大皿にてんこ盛りに盛ってるのもマイナスポイン……痛っ、舌噛んだっ!!』

お母さん「なんて言ってるの?」

少年「美味しいだってさ」

ーーーー

少年「この流れ、前に書いた奴と一緒だね。セルフパクリだ」

カブトプス『風呂ぐらい喋らずにゆっくりと浸かろうぜ。しかし、お前といると──』

少年「なに?」


カブトプス『楽しいよ』


少年「……」

カブトプス『俺、暗い洞窟でずっと一匹だったからな。この性格と特性のおかげで、トモダチもいなくて。だから、今が楽しい。とても……楽しい』

少年「カブトプス」
 ▼ 13 石の森◆Y0TXrTESFs 17/10/26 21:04:36 ID:CHeWBm0s [8/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
少年「……勇気、か」

カブトプス『?』

少年「カブトプスは、『ボクのポケモンになる!』って言ってくれたよね。本当に、それって、とても勇気のいることだと思うよ」

カブトプス『……照れるな。なんか。ハハ……』

少年「あ、カブトプス。顔真っ赤だよ」

カブトプス『おいおい、よせよ』

少年「いや違う! もうこんな時間だ! 長いこと……風呂に……浸かりすぎ……たカらノボセ」クラッ

カブトプス『お、おい、しっかりしろ!』

ーーーーー

少年「最近ス○ッチ買ったんだ。ヤ○ダ電気に奇跡的に売っててね」

カブトプス『マ○オカートか。それもいいけど、ド○クエ楽しみだなー。ほら。見ろ! 俺のドリフトテクニック!!』ギィギィ

少年「すごいねー、カ○ンでよくそこまでスピード出せるね。あとそのカマでよく持てるね。ジ○イコン。よし、僕も負けてられr」ボトッ

少年「あ」

カブトプス「お、おい、ジ○イコン落としたぞ。その……大丈夫か?」

少年「……」

カブトプス(そういえば)
 ▼ 14 き溜め尽きました◆Y0TXrTESFs 17/10/26 21:05:10 ID:CHeWBm0s [9/9] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
少年「……ちょっと、身体がね。少し、ちょっちだよ。悪くなってるだけだから……アハハ」

カブトプス『……』

痩せ我慢だ。
コイツは少しずつではあるが、確実に悪くなっていっている。

息が切れるようになってきた。
食事を摂るのもダルそうな様子。
最近は、歩くだけでもやっとという有様。


全ては、“硬化”による症状だろう。


少年「……て、笑い事じゃないよね」

カブトプス『ちっとも笑えるもんか! お前がいなくなったら、俺は……!』

少年「…………だから、勇気を出すよ」

カブトプス『!』

少年「勇気を出して、施設の手術を受けることにする。症状を完治させて、カブトプス。キミと一緒に、ポケモンチャンピオンの道を目指すんだ!」

カブトプス『お前……』

少年「カブトプス。キミと出会わなかったら、ボクはそんな夢なんて抱くことすらできなかっただろう。キミは……本当に“光”のような存在だよ」
 ▼ 15 ャラコ@ぎんのはっぱ 17/10/26 21:25:33 ID:DXteTE2w NGネーム登録 NGID登録 m 報告
砕ける鎧とどう絡めていくか気になる

支援
 ▼ 16 石の森◆Y0TXrTESFs 17/10/29 21:36:35 ID:vTipxzAQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
カブトプス『俺が、光──』

ーーー

俺は、輝かしいポケモンたちがいる一方で、そんな日陰に隠れてホソボソと暮らす、“影”のような存在だと感じていた。

チャンピオンになることなんて、夢の夢だと思っていた。


……そうだよな。
夢を見ることぐらい、自由だよな。


------------------------

カブトプス『俺は、影でいい』

少年「え?」

カブトプス「お前こそ、俺の光だ。病気もそうだが、俺はそんなお前の負の面を知り、全てを受け入れ、包み込む。そんな……影であろう」

少年(そこまで……思ってくれていただなんて)

カブトプス「まぁ、なんだ。手術して、良くなろうな! 俺も応援しているさ」

少年「ありがとう……カブトプス。うん、ゼッタイにね!!」


しかし、数日後。
事態は……一変することになる。
 ▼ 17 石の森◆Y0TXrTESFs 17/10/29 21:36:58 ID:vTipxzAQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
カブトプス(今日も買い物ときた。あのお母さんめ)

《大丈夫大丈夫! このメモを店の人に見せて、お金を渡すだけだから!! できるってできるって。カマキリちゃん》

カブトプス(まぁ、そんなおつかいも楽しいもんだ)


──その時。


男1「なるほど、つまりは人柱ですか」

男2「そういうことですね。我々の輝かしい未来のためには……尊い犠牲が必要なワケです」

カブトプス(なんだ? ……あ、あの片割れの男)


『『では、いずれまた会いましょう……』』


カブトプス(あの時の……施設長じゃないか。そういえば前もここら辺で、奴に出会った……)


……カブトプスは何気なく、会話に耳を傾ける。


施設長「あの少年の身体から病気のウイルスを作り出し、少々改良させ、私たちの所有するポケモンたちに投与する」

もう一人の男「そして硬度の上がったポケモンたちを、『聖戦』に利用する。戦闘力は増大しますが、難点は……“長持ち”はしないということでしょうか」

カブトプス(!!?)
 ▼ 18 石の森◆Y0TXrTESFs 17/10/30 12:21:43 ID:k17G8PjU [1/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
もう一人の男「すると、少年の家族にはどう説明するつもりで?」

施設長「ただ『失敗しました』とでも伝えればいい。慰謝料をたんまりと添えてね。それ以上の莫大な金が、この件によって我々に転がり込んでくるのだから」

もう一人の男「そう、全ては我々『プラズマ団』のために、か。フ……フフフフフフフフ」


「「アハハハハハハッ!!!」」


カブトプス(……コイツら、初めからアイツを利用して、後は殺すつもりだったのか……。許せないッ!!)

もう一人の男(プラズマ団員)「……ん?」

施設長(研究員)「コイツ……あのガキのところの……まさか、聞いたかコイツッ! プラズマ・イヤー 装着ッ!!」ガシュッ

カブトプス『察しの通り。そんな某ナックアニメのセリフを吐いたところで、今更遅い。聞いた以上、俺が……貴様らをぶっ倒すッ!!』

団員「チッ、どうします 同士ッ!!」

研究員「……いや、待てよ。これは良い機会だ。せっかくだ、“ヤツ”を扱ってみることにしよう」

団員「おぉッ、遂にヤツを……!?」

カブトプス(……ヤツ?)


研究員「いでよッ、古代より蘇りし暫定最狂兵器……。
『プロト・セクト』よッ!!」
 ▼ 19 石の森◆Y0TXrTESFs 17/10/30 12:22:31 ID:k17G8PjU [2/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
研究員はそう言うと、謎のモンスターボールより、これまた得体の知れないモンスターを繰り出したのだ。


プロト・セクト『ギシャシャシャーーッ!!!』


そのモンスターは、全身が人造物を彷彿とさせる鋭角的なラインで構成されているのだが、紛れもなく、ポケモンであるのだ。

カブトプス(コイツが、その プロト・セクト……?)

団員「プロト・セクトは、我がプラズマ団がカセキから復活させて科学の力によってパワーアップさせたポケモン! 未完成ながら、その実力は史上最強!! 凄まじいポケモンなのだ!!!」

カブトプス「……買い物は、後回しかな。コイツらの首を土産に帰るとしよう……。“すいとる”ッ!!」ヒュンッ


【プラズマ団 研究施設付近】

《 こうらポケモン       改造ポケモン》
《 カブトプス   VS   プロト・セクト》


カブトプス、プロト・セクトの生気を吸い取りにかかるが。

プロト・セクト『……シャラシャラ』


──シュッ!


カブトプス(……! は…や……)

速さの理由は、プロト・セクトの“しんそく”である。
 ▼ 20 石の森◆Y0TXrTESFs 17/10/30 12:23:04 ID:k17G8PjU [3/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
カブトプス(いっ……)

『くだけるよろい』発動。カブトプスの防御が下がる。

カブトプス『……“きりさく”ッ!!』ザザッ

研究員「同じく切り裂けッ、プロト・セクト!」

プロト・セクト『……ギシャラァァーーッ!!』ザシュッ


カブトプス『ぐぅッ…………』


カブトプス(まずいッ、どんどん防御力が下がっていく)


その後もプロト・セクトによる怒涛の攻撃が続く。
しかし一方のカブトプスは、もはや、心が折れかかっていた。


カブトプス(俺、戦うの元々好きじゃなかったしなぁ。アイツに済まないことをした。チャンピオンには、なれそうにも、な──)


『諦めちゃダメだよッ、カブトプスッッ!!』


カブトプス『……!』

声の方に目をやると、いつしか少年が、カブトプスの前に立ち尽くしていたのだ。
 ▼ 21 石の森◆Y0TXrTESFs 17/11/02 10:08:07 ID:rn9Cr7X6 [1/6] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
カブトプス『お前──』

少年「……」ゼェゼェ


……少年の症状は、目で見る通りに進行していた。

多量の汗。筋肉の更なる硬化。
機器なしでは、呼吸もままならない。


しかし、それでも。


カブトプス(お前は、俺を……!!)

少年「あまりに帰りが遅くてね。ハハハ、文字通りの足手まといだけど、来ちゃったよ……」

カブトプス『心配し、来てくれた』

少年「話はわかった。アイツら、ハァ、僕を騙していた。キミと気持ちは同じだよ。……『『許せない』』ッ!!」

研究員「許せなかったら、どうなるっていうんだ? 死に損ないのポケモンに、貧弱な餓鬼がッ!!」

少年「カブトプス。ボクはキミにトレーナーとして、一度も支持を出したことなんてなかったね。……雑用ばかりで」

カブトプス『あ、あぁ』

少年「今こそ、その時だ。…………キミのその特性を武器に、ひたすら前へと前進するんだッ!!」

カブトプス「!!?」
 ▼ 22 石の森◆Y0TXrTESFs 17/11/02 10:08:26 ID:rn9Cr7X6 [2/6] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
カブトプス『何を言うんだ。そんなことをすれば、攻撃をモロに喰らって……』

少年「知らなかったのかい? キミのその『くだけるよろいは』……。防御力が下がる代わりに、素早さが上がるんだッ!!」

カブトプス『!』

少年「君自身も知らなかったようだね。でももう大丈夫。知ることは……叡智は、最高の武器になるッ!!」

カブトプス『よぉーし……いくぞッ!!』シュンッ

研究員「クッ、ひたすら攻撃しろッ、プロト・セクトッ!!」


──ガンッ、ドゴォッ!


カブトプス(クッ、一撃一撃がなんて重い。身体では解っているつもりだが、心が、諦めない心が……俺に、芽生えたッ!!)

プロト・セクト『ギシャゴラァーーーッ!!!』



剥がれる甲羅。折れる鎌。


だが…………闘志は砕けないッ!!!



カブトプス『……オォォッ!!!』ヒュンッ

研究員(……“しんそく”の速度を超えたッ!?)
 ▼ 23 石の森◆Y0TXrTESFs 17/11/02 10:09:44 ID:rn9Cr7X6 [3/6] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
カブトプス『……神威の…………斬り裂くゥゥッ!!!』


 シ ュ バ ッ !


プロト・セクト『ゲシャゴラァーーーッ!!!』


プロト・セクトの身体が、一刀両断にされたのだ。


研究員(……!!!)


カブトプス(ゴメンな、やっぱ。
お前との約束、守れなかった──)


【プラズマ団 研究施設付近】

《 こうらポケモン         改造ポケモン 》
《○カブトプス   (きりさく) プロト・セクト●》


------------------------

その後、プラズマ団を名乗る男たちは、イッシュ警察によって連行されていった。

ボクとカブトプスは、詰まるところ、勝利を収めたのだ。


だが、その代償は──
 ▼ 24 石の森◆Y0TXrTESFs 17/11/02 10:10:26 ID:rn9Cr7X6 [4/6] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
少年「……」


──カブトプスの身体は、修復が間に合わない程に、砕け散ってしまっていた。



つまり、カブトプスは……死んだのだ。



少年(嘘、だったの……?)


ボクと一緒に、ポケモンチャンピオンを目指すって。



少年(う……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあッ!!!)



──その時だ。


???「カブトプスの遺骸から血清を作れば、君の症状を完治させることができるだろう」

少年「!?」

アクロマ「私はプラズマ団のアクロマと申す者。迷惑を掛けた償いとして、その手伝いをさせて頂きましょう──」
 ▼ 25 石の森◆Y0TXrTESFs 17/11/02 10:10:51 ID:rn9Cr7X6 [5/6] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
その後、そのアクロマさんの言う通り、僕の症状は完治した。

そして僕は、新しいポケモンを捕まえ、これからもポケモントレーナーとして活動していく。

お母さんは、相変わらず呑気だけど。
僕のことを、カブトプスの分まで応援してくれている。


頑張らなきゃ、いけないな。


……そう。

僕とカブトプスの、一人と一匹の三脚で──
 ▼ 26 石の森◆Y0TXrTESFs 17/11/02 10:11:12 ID:rn9Cr7X6 [6/6] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
………
……



……プロト・セクトをこのまま腐らせるのは惜しい。


アクロマ「“この”遺骸と組み合わさることによって、最強の完成体が生まれるだろう。そう──」


『ゲノ・セクト』が…………!!



……
………

くだけるよろいのカブトプス ~完~

------------------------

企画に参加できて楽しかったです。

本SSは、こちらのSS(http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=94705)の前日談となります。
稚作ですが、この場を借りて載せておきます。
 ▼ 27 RIVER◆zFLCCAWaiw 17/11/02 16:27:21 ID:by.BcNsA NGネーム登録 NGID登録 m 報告
乙です
 ▼ 28 ンタイン@ドクZ 17/11/02 16:30:27 ID:FQ2GqE9s NGネーム登録 NGID登録 報告
 ▼ 29 キノオー@フリーズカセット 17/11/05 20:15:44 ID:E2fVwRKU NGネーム登録 NGID登録 報告
 ▼ 30 石の森◆Y0TXrTESFs 17/11/05 22:24:09 ID:NvufWUp6 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
後日談のSSをリメイクしました
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=703137

あと、企画者さんに感想を頂きました
とても嬉しいです


スワップ企画に参加された皆さん、お疲れ様でした!!
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