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【SS】マサラの悪魔とニビの外科医

 ▼ 1 BW世代◆SDNCqtgBYM 17/10/27 17:04:53 ID:Hyet9o3A [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「見事だったなあ。」

「ああ、相変わらずの腕だ。」

「あんな難しい部位の腫瘍をあの速さで切除するなんて!」

「骨の削り方も手際よく、見事の一言だ!」

「素晴らしいオペだったよ、Dr.タケシ。」

タケシ「ありがとうございます。」

「脳神経外科と救急外科、両方掛け持ちで疲れているところを、よく頑張ってくれた!」

タケシ「いえ、皆さんのおかげです。ありがとうございます。」
 ▼ 2 ンダー@あかいかけら 17/10/27 17:05:31 ID:nCZ4OiIw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ニキビの外科医に見えた
 ▼ 3 BW世代◆SDNCqtgBYM 17/10/27 17:11:02 ID:Hyet9o3A [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タケシ「もうこんなに日が高くなっていたのか...」

「ああ、なんたって真夜中からの6時間ぶっ続けのオペだもんな。」

「今日は外来もないし、ゆっくり休め。」

タケシ「はい。」


カロス人女性「う...う...」


タケシ「あ...そういえば、同じ頃もう一件、カロス人の労働者が担ぎ込まれてきたね。」

看護師「ええ、Dr.コバヤシが執刀なされました。」

タケシ「結果は?」

看護師「...」

タケシ「...そう。残念だったね......」


カロス人少年「ねぇ、父ちゃんは?ねぇ、父ちゃんはどうしたの?」

カロス人女性「う...うああああ!!」
 ▼ 4 BW世代◆SDNCqtgBYM 17/10/27 17:29:26 ID:Hyet9o3A [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タケシ「クカーーー」

『...の問題に対して、政府は前向きに検討したいと述べています。』

『では、次のニュースです。』

ミウ「こら、起きろ!」

タケシ「ん...あ、...来てたのか、ミウ。」

ミウ「デートの約束忘れてたでしょ、タケシ。」

タケシ「あ...いや、忘れてないよ。」

タケシ「うーん、寝た気がしないな...」

ミウ「コラ、ダメよ、起きて!あなたのニュースよ!」

タケシ「ん...ん?」

ミウ「ほら、テレビ見て!」

『昨日、脳腫瘍の切除手術が行われた、ジムリーダーのカツミレさんですが...』

『術後の容態は順調のようです。手術にあたったニビ記念病院のオオタニ院長が先程、記者会見を行いました。その模様をご覧ください。』

オオタニ『手術自体は予定通り、クリッピングもうまくいきました。問題は今後予想される二次水頭症ですが、予防は万全の態勢です。』

記者『多くのファンを持つカミツレさんですが、復帰の可能性は?』

オオタニ『十分にあると思います。』

『これまでも数多くの困難な手術を成功させてきたオオタニ医師のチームは、今回の手術で、また我が国の医療界での地位を揺るぎないものにしたと言えるでしょう。』

ミウ「すごいわ、タケシ!」

タケシ「俺のニュースじゃなくて君のパパのニュースだよ。」

ミウ「それはそうだけど、あなたがチームの一員として完璧な手術をしてくれたからよ。」

ミウ「おかげでニビ記念病院の名声は上げるし、きっと父もあなたに感謝しているわ。」

タケシ「感謝するのは俺の方だよ。俺がこうしてやっていけるのも、君のお父さんのおかげだからね。」

ミウ「この調子で父についていけば大丈夫よタケシ。父が理事長になるのも時間の問題なんだし...」

ミウ「そうしたらあなたもすぐに外科部長、ゆくゆくは院長に...」
 ▼ 5 BW世代◆SDNCqtgBYM 17/10/27 18:01:14 ID:Hyet9o3A [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日 昼頃

コバヤシ「いやー、相変わらず見事なオペだった。上手いのはオペだけじゃないがね。」

タケシ「は?」

コバヤシ「手術の腕は天下一品。その若さでチーフの座に座り、院長も外科部長も大のお気に入りだ。」

タケシ「な、何が言いたいんですかDr.コバヤシ?」

コバヤシ「いや、何も悪い意味で言ってるわけじゃないさ。病院は政治の世界だからな。」

コバヤシ「上手に世渡りしていかなきゃ、いつまでたってもうだつが上がらない。それが病院ってもんだ。」

タケシ「Dr.コバヤシ...」

コバヤシ「院長の娘のハート、がっちり掴んどけよ。」

タケシ「え...」

コバヤシ「隠したって無駄さ。みんなご存じだよ。まったく、そっちの方も腕が長けていたとはねえ。」

タケシ「そ、そんな!」

コバヤシ「いや、ほんと悪く言っているんじゃないんだ。君だって院長にうまく利用されてることはわかってるんだろ。」

タケシ「...」

コバヤシ「君がやったオペを、そも自分がやったようにテレビで記者会見だもんな。」

コバヤシ「そりゃあ有名なジムリーダーの命を救えば病院の名も上がる。そして君は見事院長の期待に応えてのけたわけだ。」

コバヤシ「しかしな、ただ利用されてるわけじゃなくて、そっちも徹底的にやれってことさ。娘でもなんでも使ってな。」

タケシ「...」

コバヤシ「まっ、言われなくてもわかってるか。利用されるってことは実力があるってことだもんな。」

コバヤシ「俺なんか利用してほしくても、実力がないもんなぁ...」

コバヤシ「君が出世したら俺のことをよろしく頼むよ。今度一杯おごるからさ。うまい酒が飲める店を知ってるんだ。」
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